JP3729944B2 - サイドミラーの支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として自動車等の走行車両の車体側部に取り付けるサイドミラーの支持装置に関するもので、詳しくは後方視界を効果的に視認できるとともに造形機能を損なうことなく車体に装着できて遠隔操作により格納できる機能をも備えるサイドミラーの支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車の運転席外側部には、側部や後方の状況を視認するための後視鏡としてのサイドミラーが取り付けられている。特に、貨物車,バスなど車体の長い車両などでは、後方視野を確保する目的で適切なミラー位置を得ようとして車体側方にアームを突き出して後視鏡(以下サイドミラーという)が取り付けられている。
【0003】
このようなアームを介して取り付けられるサイドミラーは、安全性を確保するとともに、車庫内に車両を格納する際、アーム端に取り付くサイドミラーが邪魔にならないように折り畳む機構を必要とするので、種々の折り畳み機構を組み込んだものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のサイドミラー支持装置は、そのサイドミラーを支持するアームを車体側部に取り付けるために、多大な重量が車体に負荷され、かつ、振動などに耐えることや格納のための折り畳み機構を付属させることが要求されるので、当然コスト高になる。また、ミラーを支持するアームの張り出しによる危険性は何よりも大きな欠点であり、造形面においても大きなマイナスイメージが働くことになる。
【0005】
最近では、生活様式の変化などによって乗用自動車の分野にもさまざまな変化が生じ、車両の牽引や車幅の広い車両などが多く利用されるようになり、これらの車両の走行においては、貨物車(トラック)やバスのように車体の長さが長くなるので、一般乗用車に比較して走行時の後方視界の確保が重要な課題となっている。また、特に、乗用自動車では、そのデザインの一部であるサイドミラーを、貨物車と同様アームに取り付けて後方視界の確保を図ることは、構造並びにデザイン上不能である。しかし、もっとも重要である走行中の安全性を確保するために機能を確保しなければならず、二律背反のジレンマを解決する必要がある。
【0006】
本発明では、このような問題点を解決するために、従来のサイドミラーと同様なデザイン構成で、しかもミラーを必要に応じて車体側方に張り出させ、必要時以外は車側に近づけて位置させ、かつ簡単に格納することができる簡単な構成のサイドミラーの支持装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明によるサイドミラーの支持装置は、
車体に取り付けられるサイドミラーの支持装置において、
前記車体に取り付けられる支持フレームと、この支持フレームに両端部を支持される軸と、この軸に基部を支持されて旋回自在で先端部が前記支持フレームの外側に突き出すレバーと、このレバーをサイドミラー使用位置とサイドミラー格納位置とに選択回転させる電動駆動機構と、外部からの衝撃力を緩衝する緩衝機構とを備え
前記電動駆動機構は、駆動モータと、この駆動モータにより駆動されるリンクと、このリンクの先端に取り付く案内片とを備えるとともに、この案内片に前記サイドミラーが支持され、前記レバーの先端部に摺動案内部が設けられこの摺動案内部に前記案内片が滑合され記電動駆動機構操作することにより前記リンクを介して前記案内片を前記摺動案内部内で摺動させて前記サイドミラーを前記サイドミラー使用位置からさらに外側に張り出させることができるように構成されていることを特徴とするものである
【0008】
発明において、前記レバーは、上部レバーと下部レバーとの組合せからなり、上部レバーと下部レバーとの先端部間に前記ンクの先端部介在されているのが好ましい。また、前記摺動案内部は長孔により構成されるのが良い。この場合、前記レバーの先端部および前記長孔は、中央部が車体の前部へ向けて凸状になるように所要の曲率を有する形状とされ、かつ前記案内片の前記摺動案内部との滑合部は、多角形状にカットされてなる形状とすることもできる。このような構成にすると、目の位置との関係でより適切な映像を得ることができる。
【0009】
また、前記ンクは、前記駆動モータにより駆動される歯車に取り付く固定リンクと可動リンクとがピン連結されて構成され前記可動リンクの先端部に前記案内片が設けられ、前記歯車に付設される凸片が前記レバーに設けられる回転範囲規制用の凹部の規制面により回転動作を規制されて、前記レバーの格納と前記案内片張り出し・引き戻し動作ができるように構成するのが、構造的に簡単になって好ましい。
【0010】
本発明における支持装置の安全手段として組み込まれる緩衝機構は、前記歯車の下側で前記レバーおよび前記歯車と同一軸上に支持される衝撃緩衝カムと、前記支持フレーム側に基部を枢支されて前記衝撃緩衝カムの係止切り込みに対して先端部のロックピンを押し付けるように付勢される押さえレバーとでなり、前記衝撃緩衝カムに前記駆動モータが固着支持され、常時は前記ロックピンによって前記衝撃緩衝カムを定位置に保持し、前記レバーに前記ロックピンによる係止力以上の外力が作用すると前記衝撃緩衝カムを介して前記レバーおよ前記電動駆動機構が軸上でフリーになるように構成されるのが、全体構造をコンパクトに纏める上で好ましい。
【0011】
【作用】
本発明によるサイドミラーの支持装置は、回自在な所要長さのレバーにリンクを組み込、このレバーをサイドミラー格納位置からサイドミラー使用位置まで旋回させる電動駆動機構の回転機能を利用して、そのサイドミラーの使用位置からさらに外側にサイドミラーをスライドさせることができるように構成され、その電動駆動機構の駆動モータを遠隔操作することにより、必要時にサイドミラーを通常位置から外側に移動させて後方視界を広げることができ、安全運転に寄与することができる。そして、各部すべてを支持フレームに取り付く1本の軸上に支持させて全体がコンパクトに纏められるので、支持フレームとレバーとを外装カバーで包むようにすれば、車体に対応したデザインのものとすることが可能になり、車両の外形に対応させることが可能となる。また、緩衝機構も回転同軸上で組み込んで、全体機能を損なうことなく安全性の高い装置とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るサイドミラーの支持装置について、その一実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0013】
図1は、本実施例の支持装置によってサイドミラーを自動車の車体側部に装着した態様の一例を表している。図2は本実施例のサイドミラーの支持装置を外装カバーを取り除いて表す全体斜視図である。図3は図2で示す支持装置の支持フレームを除いた分解斜視図である。
【0014】
これらの図において、支持装置1は、図1で示されるように、外観が自動車の車体外側部に装着されて車体Aとマッチするようにデザインされた例えばプラスチック製の外装カバーによって包まれ、サイドミラー2を支持するとともに車体側部に張り出したり、車体側に格納したりできる機構部を内部に備えている。
【0015】
支持フレーム3は、金属板製で車体に装着するための取付孔を複数備えた所要寸法の取付座部3aの両端に軸支持片3b,3bをそれぞれ直交して折り曲げて、平行するように形成されている。そして、これら両軸支持片3b,3bには、同一軸心でそれぞれ軸支持孔3cが設けてある。
【0016】
前記支持フレーム3の両軸支持片3b,3b間には、これら軸支持片3b,3bの軸支持孔3cに両端部を挿通して軸4が支持される。
この軸4には、サイドミラー2(図示せず)を支持するためのレバー10,電動駆動機構20及び緩衝機構30がそれぞれ一軸上に配されて支持され、前記支持フレーム3の両軸支持片3b,3b間に収まるようにされている。
【0017】
前記レバー10は、上部レバー11と下部レバー12とからなり、いずれも基部を前記軸に旋回自在に持されている。そして、上部レバー11は、前記支持フレーム3から所要長さ側方に突き出す寸法にされ、先端部に長手軸線に沿って所要寸法の長孔13が図上上下方向に開口穿設されている。また、下部レバー12は、基部から中間部分を上下に屈曲させて先端部が前記上部レバー11の先端部と平行するように形成され、この先端部と基部に連なる基幹部と所要高さの高低差が付くようにされている。その先端部には、前記上部レバー11に設けられる長孔13と合致する長さの長孔13'が穿設されている。
【0018】
電動駆動機構20は、前記上部レバー11と下部レバー12との両基部間に介在され、リンク21と、このリンク21を操作する歯車22と、この歯車22に噛み合うピニオン23を出力軸に取り付けて当該歯車22の下方に配される減速駆動モータ24(以下単にモータという)とで構成され、前記歯車22は前記軸4に回転自在に支持されている。
【0019】
この電動駆動機構20におけるリンク21は、前記歯車22に固定された固定リンク21aと、この固定リンク21aの先端にピン21cで連結される可動リンク21bとからなり、可動リンク21bの先端には図上上下に突き出す案内片21dが設けられ、この案内片21dが前記上部レバー11と下部レバー12の長孔13,13’に摺動自在に填め込まれ、歯車22の回転によりレバー10を旋回させるようになっている。しかも、その可動リンク21b先端の案内片21dには、サイドミラー2(もしくはサイドミラーを支持するステー)を装着できる取付孔21e(この具体例ではねじ孔)が設けられ、この案内片21dが実質的にサイドミラー2の支持部となっている。なお、レバー10に設けられた長孔13,13’の寸法は、前記リンク21の案内片21dが回転軸心から最大張り出し位置と格納最小回転半径を確保できるように形成されている。
【0020】
前記歯車22のボス22aの下部には、図3で示されるように凸片25が設けられ、この凸片25に対向する前記下部レバー12の基部ボス12aに所要回転角の範囲で設けられる凹部26と係合するようにされている。そして、前記凹部26は、歯車22の回転によるリンク21単独の作動範囲、すなわち案内片21d(サイドミラー)がレバー10の長孔13,13’内で格納最小回転半径位置から最大張り出し位置まで移動できる範囲を制限する回転角に形成されている。言い換えれば、この凹部26はサイドミラー2の張り出し量を規制するものである。
【0021】
また、歯車22の上面に取り付く固定リンク21aと上部レバー11の基部との間には、トーションバネ27が設けられ、このトーションバネ27によって常時上部レバー11が格納位置から開く方向に回転力を与えられている。
【0022】
緩衝機構30は、前記電動駆動機構20の下側に位置し、円形の衝撃緩衝カム31と、押さえレバー35とで構成される。衝撃緩衝カム31は、軸4上で回転自在に支持されて、その外周部の一部に切り込み32を設けて前記電動駆動機構20のモータ24を支持する(図示省略するが固定具にて取り付けている)とともに、適宜位置の外周部に係止切り込み33が設けられ、上面の適所に前記下部レバー12の張り出し規制を行うストッパー34が設けてある。押さえレバー35は、基端部を前記支持フレーム3の下側に位置する軸支持片3bに取り付く支持ピン36にて回動自在に支持され、先端部に付設のロックピン37を前記衝撃緩衝カム31の係止切り込み33と係合させて、その衝撃緩衝カム31を定位置に保つようにするものである。なお、この押さえレバー35は支持ピン36に被嵌するトーションバネ38により常時ロックピン37が衝撃緩衝カム31の係止切り込み33に係合するようになされている。
【0023】
このように構成されるサイドミラーの支持装置1は、具体的な構造については図示省略するが、支持フレーム3とレバー10とをそれぞれプラスチック製の外装カバーによって包まれるようにされ、全体的に美観を呈するデザインに仕上げられる。なお、レバー10における長孔13の上部は、外装カバーを開口させて形成されている。もちろん、レバー10の回転動作についても支持フレーム3側に対してレバー10の側の外装カバーが自由になるように形成される。
【0024】
つぎに、この実施例の動作について図4および図5により説明する。サイドミラーの支持装置1は、支持フレーム3を自動車の運転席外部の車体適所に取り付けられて、図1で例示するようにサイドミラー2のミラー面が運転席から視認できるように装着される。電動駆動機構20のモータ24は、運転席において遠隔操作されるように電気配線される。
【0025】
このサイドミラーの支持装置1は、図4により示されるように、サイドミラー2を格納位置a(二点鎖線で表している)から使用状態(実線で表す)に設定するには、運転席で電動駆動機構20のモータ24に始動の指示を与えると、このモータ24の正回転で歯車22が図上反時計方向に回転される。この状態で、軸4上のレバー10(上部レバー11と下部レバー12)は、その上部レバー11に付勢されているトーションバネ27(図2参照)の反発力によって、歯車22のボスに付設の凸片25と下部レバー12の基部ボス12aに設けられた凹部26の格納係止端面との接触規制力が除かれて、歯車22の回転に追従して回転され、下部レバー12の側面がストッパー34に接して停止する位置まで回転する。このストッパー34によるレバー10の停止位置が、サイドミラー2の通常使用位置bとなり、この時点でモータ24の駆動を停止させるとレバー10の長孔13,13’に介在する案内片21dにて支持されるサイドミラー2を所要の姿勢に設定して通常の使用ができる。
【0026】
そこで、さらにモータ24を正回転させると歯車22はそのまま回転を続け、この歯車22と一体の固定リンク21aもともに回転するので、ピン21cにより連結されている可動リンク21bが静止状態にあるレバー10の長孔13,13’に案内されて図上右方向、言い換えればレバー10の先端側に移動して、歯車22のボス22aに付設の凸片25が下部レバー12の凹部26の規制端面に当接して回転を規制されると案内片21dが張り出し最大位置に達して、支持するサイドミラー2を定常位置cからさらに外側方に張り出させ、運転席からの後方視界を広げることができることになる(図5参照)。なお、このサイドミラー2の側方への張り出し状態にあっては、そのサイドミラー2の直接の支持部となる案内片21dが所要の間隔で上下に配される上部レバー11と下部レバー12によって保持された状態にあるので、走行中における外力に対して安定状態に保たれて支障を来すことはない。
【0027】
前述の車体Aの外側に大きく張り出したサイドミラー2を格納する場合の動作は、前述と逆の操作になり、運転席で電動駆動機構20のモータ24に逆転の指令を与えると、歯車22が図上時計方向に回転して固定リンク21aがともに回転すると、ピン21cで連結される可動リンク21bが引き戻され、サイドミラー2を支持する案内片21dがレバー10の長孔13,13’内を軸心方向に後退させられる。この間レバー10は、トーションバネ27の反発力によって使用状態位置に維持され、下部レバー12の基部の凹部26と歯車22側の凸片25とは関わりがないのでリンク21のみが後退動作をする。
【0028】
やがて、歯車22の回転変位が進んで凸片25が下部レバー12の凹部26の格納側の側面に接すると、歯車22のさらなる回転によって、この歯車22と一体に固着する固定リンク21aにより可動リンク21b先端の案内片21dを介してレバー10に回転力が伝達され、トーションバネ27の反発力(押し広げ力)に抗してそのレバー10を逆回転させて格納位置aまで移動させ、サイドミラー2を格納させる。なお、格納位置並びに使用位置ではモータ24への通電が遮断される周知の電気制御手段が組み込まれている。
【0029】
以上に説明したのはサイドミラーの使用並びに格納の動作についてであるが、この支持装置1にあっては、サイドミラー2を使用状態に車体側方に張り出させていて、何らかの事情でサイドミラー2もしくは支持装置1のレバー10に外力が加えられたならば、緩衝機構30が作動して支持装置1の破損を免れ、併せて対人もしくは対物の傷害を防止することができる。この緩衝機構30の作動の態様は、次の通りである。
【0030】
サイドミラー2あるいはレバー10に外力が加えられると、通常状態において電動駆動機構20のモータ24を定位置で支持している衝撃緩衝カム31が、その状態を維持している係止切り込み33でのロックピン37との係合力より大きいトルクの働きにより回転して、係合が解かれることによりフリーの状態となり、この衝撃緩衝カム31に取り付くモータ24の出力軸にあるピニオン23と歯車22との噛み合いを保たれた状態で電動駆動機構20並びにレバー10が軸4上でフリーになる。したがって、サイドミラー2及び支持するレバー10が外力の加えられた方向に自由回転して緩衝されることになる。この自由回転方向は、サイドミラーの背面側から、あるいはミラー面側からのいずれの方向であっても同様である。
【0031】
このようにして外力によりフリーにされた支持装置1のレバー10は、押さえレバー35のロックピン37が衝撃緩衝カム31の外周にそって常時トーションバネ38により押し付けられているので、レバー10を持って衝撃緩衝カム31を元の位置に回転させることにより、その係合切り込み33とロックピン37とが填り合う位置で固定され、もとの状態に復帰させることができる。
【0032】
以上に説明した本発明に係るサイドミラーの支持装置1は、もっとも代表的な構造の実施例について記載しているが、支持フレーム3は金属で成形されたものであってもよく、また、サイドミラーの支持部の構造について前述の案内片21dに直接サイドミラーを取り付けることなく他の支持片を介在させるようにするようにしてもよい。また、レバー10については、必要に応じて1個のレバーで使用方向の付勢力とリンクの回転範囲規制機能とが合わせ作用できるものにして使用することも可能である。さらに、必要に応じて前記レバー10の長孔13,13’とリンク21側の案内片21dとの組み合わせのほかに、レバー10の側面に沿わせて案内片を摺動させるような機構とすることもできる。
【0033】
図6には、レバー10およびそのレバー10の長孔13,13’並びに案内片21dの形状の他の実施例が示されている。本実施例においては、サイドミラー2が外側にスライドしていったときに、運転者の目の位置との関係が変化して適切な映像が得られなくなる可能性に鑑み、レバー10の先端部および長孔13,13’の形状を、中央部が車体の前部へ向けて凸状になるように所要の曲率を有する形状とし、かつ案内片21dの滑合部を多角形状にカットしてなる形状としたものである。このような構成を採ることによって、サイドミラー2が外側にスライドした場合にも、このサイドミラー2によって常に適切な映像を得ることが可能となる。
【0034】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、全体構造をコンパクトに纏めることができて必要に応じてサイドミラーを車体の側方に大きく張り出して後方視界の拡大を図ることが可能になり、しかも従来のような造形美を損なうことなく車両の外形に即応するデザインに纏められ、重量的な負荷も低減できて生産性も高められ、全体コストを下げて経済性の向上に貢献するなど、多くの利点を有するものである。
【0035】
また、全体の機構やデザインを損なうことなく外部からの衝撃など直接的な外力に対して、レバー部分とともに主要部をフリーにする緩衝機構を設けて安全性を確保でき、サイドミラーの支持装置としてより有効なものにできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のサイドミラーの支持装置によって自動車の車体側部にサイドミラーを装着した態様の一例を表す図である。
【図2】図2は、本発明のサイドミラーの支持装置の一実施例を外装カバーを取り除いて表す全体斜視図である。
【図3】図3は、図2で示される支持装置の支持フレームを除いて表す分解斜視図である。
【図4】図4は、本発明にかかるサイドミラーの支持装置の作動態様の説明図である。
【図5】図5は、本発明にかかるサイドミラーの支持装置の作動態様の説明図であって、サイドミラーを通常使用位置から外側へ張り出させた状態を示す図である。
【図6】図6は、他の実施例におけるサイドミラーの支持装置の作動態様の説明図である。
【符号の説明】
1 支持装置
2 サイドミラー
3 支持フレーム
3b 支持フレームの軸支持片
4 軸
10 レバー
11 上部レバー
12 下部レバー
13,13’ 長孔
20 電動駆動機構
21 リンク
21a 固定リンク
21b 可動リンク
21d 案内片
21e サイドミラーの取付孔
22 歯車
23 ピニオン
24 モータ
25 凸片
26 凹部
27,38 トーションバネ
30 緩衝機構
31 衝撃緩衝カム
33 係止切り込み
34 ストッパー
35 押さえレバー
37 ロックピン

Claims (6)

  1. 車体に取り付けられるサイドミラーの支持装置において、
    前記車体に取り付けられる支持フレームと、この支持フレームに両端部を支持される軸と、この軸に基部を支持されて旋回自在で先端部が前記支持フレームの外側に突き出すレバーと、このレバーをサイドミラー使用位置とサイドミラー格納位置とに選択回転させる電動駆動機構と、外部からの衝撃力を緩衝する緩衝機構とを備え
    前記電動駆動機構は、駆動モータと、この駆動モータにより駆動されるリンクと、このリンクの先端に取り付く案内片とを備えるとともに、この案内片に前記サイドミラーが支持され、前記レバーの先端部に摺動案内部が設けられこの摺動案内部に前記案内片が滑合され記電動駆動機構操作することにより前記リンクを介して前記案内片を前記摺動案内部内で摺動させて前記サイドミラーを前記サイドミラー使用位置からさらに外側に張り出させることができるように構成されていることを特徴とするサイドミラーの支持装置。
  2. 前記レバーは、上部レバーと下部レバーとの組合せからなり、上部レバーと下部レバーとの先端部間に前記ンクの先端部介在されている請求項1に記載のサイドミラーの支持装置。
  3. 前記摺動案内部は長孔により構成される請求項1または2に記載のサイドミラーの支持装置。
  4. 前記レバーの先端部および前記長孔は、中央部が車体の前部へ向けて凸状になるように所要の曲率を有する形状とされ、かつ前記案内片の前記摺動案内部との滑合部は、多角形状にカットされてなる形状とされている請求項3に記載のサイドミラーの支持装置。
  5. 前記ンクは、前記駆動モータにより駆動される歯車に取り付く固定リンクと可動リンクとがピン連結されて構成され前記可動リンクの先端部に前記案内片が設けられ、前記歯車に付設される凸片が前記レバーに設けられる回転範囲規制用の凹部の規制面により回転動作を規制されて、前記レバーの格納と前記案内片張り出し・引き戻し動作ができるように構成されている請求項1〜4のいずれかに記載のサイドミラーの支持装置。
  6. 前記緩衝機構は、前記歯車の下側で前記レバーおよび前記歯車と同一軸上に支持される衝撃緩衝カムと、前記支持フレーム側に基部を枢支されて前記衝撃緩衝カムの係止切り込みに対して先端部のロックピンを押し付けるように付勢される押さえレバーとでなり、前記衝撃緩衝カムに前記駆動モータが固着支持され、常時は前記ロックピンによって前記衝撃緩衝カムを定位置に保持し、前記レバーに前記ロックピンによる係止力以上の外力が作用すると前記衝撃緩衝カムを介して前記レバーおよ前記電動駆動機構が軸上でフリーになるように構成されている請求項に記載のサイドミラーの支持装置。
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