JPH1059069A - サイドミラーの支持装置 - Google Patents

サイドミラーの支持装置

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JPH1059069A
JPH1059069A JP22115196A JP22115196A JPH1059069A JP H1059069 A JPH1059069 A JP H1059069A JP 22115196 A JP22115196 A JP 22115196A JP 22115196 A JP22115196 A JP 22115196A JP H1059069 A JPH1059069 A JP H1059069A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドミラーを使用定位置より車体側方に張
り出させることができ、通常時は使用定位置に位置さ
せ、かつ簡単に格納することができて造形美を損なうこ
とのない構成のサイドミラーの支持装置を得る。 【解決手段】 車体に取り付ける支持フレーム3と、こ
の支持フレーム3に両端部を支持される軸4と、この軸
4に基部を支持されて旋回自在で先端部を外側に突き出
すレバー10と、このレバー10をミラー使用位置と格
納位置とに選択回転させる電動駆動機構20と、外部か
らの衝撃力を緩衝する緩衝機構30とを含み、前記レバ
ー10の先端部に設けられる所要長さの摺動案内部に、
前記電動駆動機構20のモータ24により操作されるリ
ンク21の一端に取り付く案内片21dを滑合させ、こ
の案内片21dの上側にサイドミラーを支持させて、前
記リンク21を前記モータ24により操作することによ
り前記摺動案内部の区間で前記サイドミラーを使用位置
からさらに外側に張り出させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車等
の走行車両の車体側部に取り付けるサイドミラーの支持
装置に関するもので、詳しくは後方視界を効果的に視認
できるとともに造形機能を損なうことなく車体に装着で
きて遠隔操作により格納できる機能をも備えるサイドミ
ラーの支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車の運転席外側部には、側部
や後方の状況を視認するための後視鏡としてのサイドミ
ラーが取り付けられている。特に、貨物車,バスなど車
体の長い車両などでは、後方視野を確保する目的で適切
なミラー位置を得ようとして車体側方にアームを突き出
して後視鏡(以下サイドミラーという)が取り付けられ
ている。
【0003】このようなアームを介して取り付けられる
サイドミラーは、安全性を確保するとともに、車庫内に
車両を格納する際、アーム端に取り付くサイドミラーが
邪魔にならないように折り畳む機構を必要とするので、
種々の折り畳み機構を組み込んだものが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサイドミラー支持装置は、そのサイドミラー
を支持するアームを車体側部に取り付けるために、多大
な重量が車体に負荷され、かつ、振動などに耐えること
や格納のための折り畳み機構を付属させることが要求さ
れるので、当然コスト高になる。また、ミラーを支持す
るアームの張り出しによる危険性は何よりも大きな欠点
であり、造形面においても大きなマイナスイメージが働
くことになる。
【0005】最近では、生活様式の変化などによって乗
用自動車の分野にもさまざまな変化が生じ、車両の牽引
や車幅の広い車両などが多く利用されるようになり、こ
れらの車両の走行においては、貨物車(トラック)やバ
スのように車体の長さが長くなるので、一般乗用車に比
較して走行時の後方視界の確保が重要な課題となってい
る。また、特に、乗用自動車では、そのデザインの一部
であるサイドミラーを、貨物車と同様アームに取り付け
て後方視界の確保を図ることは、構造並びにデザイン上
不能である。しかし、もっとも重要である走行中の安全
性を確保するために機能を確保しなければならず、二律
背反のジレンマを解決する必要がある。
【0006】本発明では、このような問題点を解決する
ために、従来のサイドミラーと同様なデザイン構成で、
しかもミラーを必要に応じて車体側方に張り出させ、必
要時以外は車側に近づけて位置させ、かつ簡単に格納す
ることができる簡単な構成のサイドミラーの支持装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために構成される本発明のサイドミラーの支持装置
は、車体に取り付ける支持フレームと、この支持フレー
ムに両端部を支持される軸と、この軸に基部を支持され
て旋回自在で先端部を外側に突き出すレバーと、このレ
バーをミラー使用位置と格納位置とに選択回転させる電
動駆動機構と、外部からの衝撃力を緩衝する緩衝機構と
を含み、前記レバーの先端部に設けられる所要長さの摺
動案内部に、前記電動駆動機構により操作されるリンク
の一端に取り付く案内片を滑合させ、この案内片の上側
にサイドミラーを支持させて、前記リンクを前記電動駆
動機構により操作することにより前記摺動案内部の区間
で前記サイドミラーを使用位置からさらに外側に張り出
させることができるように構成されている。
【0008】また、本発明では、前記レバーは、上部レ
バーと下部レバーとの組合せにして、それら上部レバー
と下部レバーとの先端部間に前記電動駆動機構により操
作されるリンクの先端部を介在させ、このリンクの先端
部に取り付く案内片を前記両リンクの先端部に滑合させ
て、サイドミラーの使用位置から外側に張り出すことが
できるように形成するのがよい。また、前記レバーにお
ける前記案内片の滑合部は、レバーの先端部に設けられ
る長孔に対してその案内片を摺動自在に滑合されるよう
に形成するのがよい。この場合、前記レバーの先端部お
よび前記長孔は、中央部が車体の前部へ向けて凸状にな
るように所要の曲率を有する形状とされ、かつ前記案内
片滑合部は、多角形状にカットされてなる形状とするこ
ともできる。このような構成にすると、目の位置との関
係でより適切な映像を得ることができる。
【0009】また、前記電動駆動機構のリンクは、駆動
モータにより駆動される歯車に取り付く固定リンクと可
動リンクとをピン連結して、その可動リンクの先端部に
前記案内片を備え、前記歯車に付設される凸片が前記レ
バーに設けられる回転範囲を規制する凹部の規制面によ
り回転動作を規制されて、前記レバーの格納とミラーの
使用位置から案内片を適宜量外側に張り出し・引き戻し
動作ができるように構成するのが、構造的に簡単になっ
て好ましい。
【0010】本発明における支持装置の安全手段として
組み込まれる緩衝機構は、前記電動駆動機構の下側で前
記レバー,前記電動駆動機構と同一軸上に支持される衝
撃緩衝カムと、支持フレーム側に基部を枢支されて前記
衝撃緩衝カムの係止切り込みに対して先端部のロックピ
ンを押し付けるように付勢される押さえレバーとでな
り、その衝撃緩衝カムに前記電動駆動機構のモータが固
着支持され、常時は前記ロックピンによって衝撃緩衝カ
ムを定位置に保持し、レバーに前記ロックピンによる係
止力以上の外力が作用すると前記衝撃緩衝カムを介して
レバー及び電動駆動機構が軸上でフリーになるように構
成されるのが、全体構造をコンパクトに纏める上で好ま
しい。
【0011】
【作用】本発明によるサイドミラーの支持装置は、サイ
ドミラーの支持部を旋回自在な所要長さのレバーにリン
クを組み込んで、このレバーを格納位置からミラーの使
用位置まで旋回させる電動駆動機構の回転機能を利用し
て、そのミラーの使用位置からさらに外側にサイドミラ
ーをスライドさせることができるように構成され、その
電動駆動機構のモータを遠隔操作することにより、必要
時にミラーを通常位置から外側に移動させて後方視界を
広げて安全運転ができるのである。そして、各部すべて
を支持フレームに取り付く1本の軸上に支持させて全体
がコンパクトに纏められるので、支持フレームとレバー
とを外装カバーで包むようにすれば、車体に対応したデ
ザインのものとすることが可能になり、車両の外形に対
応させることが可能となる。また、緩衝機構も回転同軸
上で組み込んで、全体機能を損なうことなく安全性の高
い装置とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るサイドミラー
の支持装置について、その一実施例を図面を参照しつつ
説明する。
【0013】図1は、本実施例の支持装置によってサイ
ドミラーを自動車の車体側部に装着した態様の一例を表
している。図2は本実施例のサイドミラーの支持装置を
外装カバーを取り除いて表す全体斜視図である。図3は
図2で示す支持装置の支持フレームを除いた分解斜視図
である。
【0014】これらの図において、支持装置1は、図1
で示されるように、外観が自動車の車体外側部に装着さ
れて車体Aとマッチするようにデザインされた例えばプ
ラスチック製の外装カバーによって包まれ、サイドミラ
ー2を支持するとともに車体側部に張り出したり、車体
側に格納したりできる機構部を内部に備えている。
【0015】支持フレーム3は、金属板製で車体に装着
するための取付孔を複数備えた所要寸法の取付座部3a
の両端に軸支持片3b,3bをそれぞれ直交して折り曲
げて、平行するように形成されている。そして、これら
両軸支持片3b,3bには、同一軸心でそれぞれ軸支持
孔3cが設けてある。
【0016】前記支持フレーム3の両軸支持片3b,3
b間には、これら軸支持片3b,3bの軸支持孔3cに
両端部を挿通して軸4が支持される。この軸4には、サ
イドミラー2(図示せず)を支持するためのレバー1
0,電動駆動機構20及び緩衝機構30がそれぞれ一軸
上に配されて支持され、前記支持フレーム3の両軸支持
片3b,3b間に収まるようにされている。
【0017】前記レバー10は、上部レバー11と下部
レバー12とからなり、いずれも基部を前記軸に旋回自
在にに支持されている。そして、上部レバー11は、前
記支持フレーム3から所要長さ側方に突き出す寸法にさ
れ、先端部に長手軸線に沿って所要寸法の長孔13が図
上上下方向に開口穿設されている。また、下部レバー1
2は、基部から中間部分を上下に屈曲させて先端部が前
記上部レバー11の先端部と平行するように形成され、
この先端部と基部に連なる基幹部と所要高さの高低差が
付くようにされている。その先端部には、前記上部レバ
ー11に設けられる長孔13と合致する長さの長孔1
3’が穿設されている。
【0018】電動駆動機構20は、前記上部レバー11
と下部レバー12との両基部間に介在され、リンク21
と、このリンク21を操作する歯車22と、この歯車2
2に噛み合うピニオン23を出力軸に取り付けて当該歯
車22の下方に配される減速駆動モータ24(以下単に
モータという)とで構成され、前記歯車22は前記軸4
に回転自在に支持されている。
【0019】この電動駆動機構20におけるリンク21
は、前記歯車22に固定された固定リンク21aと、こ
の固定リンク21aの先端にピン21cで連結される可
動リンク21bとからなり、可動リンク21bの先端に
は図上上下に突き出す案内片21dが設けられ、この案
内片21dが前記上部レバー11と下部レバー12の長
孔13,13’に摺動自在に填め込まれ、歯車22の回
転によりレバー10を旋回させるようになっている。し
かも、その可動リンク21b先端の案内片21dには、
サイドミラー2(もしくはサイドミラーを支持するステ
ー)を装着できる取付孔21e(この具体例ではねじ
孔)が設けられ、この案内片21dが実質的にサイドミ
ラー2の支持部となっている。なお、レバー10に設け
られた長孔13,13’の寸法は、前記リンク21の案
内片21dが回転軸心から最大張り出し位置と格納最小
回転半径を確保できるように形成されている。
【0020】前記歯車22のボス22aの下部には、図
3で示されるように凸片25が設けられ、この凸片25
に対向する前記下部レバー12の基部ボス12aに所要
回転角の範囲で設けられる凹部26と係合するようにさ
れている。そして、前記凹部26は、歯車22の回転に
よるリンク21単独の作動範囲、すなわち案内片21d
(サイドミラー)がレバー10の長孔13,13’内で
格納最小回転半径位置から最大張り出し位置まで移動で
きる範囲を制限する回転角に形成されている。言い換え
れば、この凹部26はサイドミラー2の張り出し量を規
制するものである。
【0021】また、歯車22の上面に取り付く固定リン
ク21aと上部レバー11の基部との間には、トーショ
ンバネ27が設けられ、このトーションバネ27によっ
て常時上部レバー11が格納位置から開く方向に回転力
を与えられている。
【0022】緩衝機構30は、前記電動駆動機構20の
下側に位置し、円形の衝撃緩衝カム31と、押さえレバ
ー35とで構成される。衝撃緩衝カム31は、軸4上で
回転自在に支持されて、その外周部の一部に切り込み3
2を設けて前記電動駆動機構20のモータ24を支持す
る(図示省略するが固定具にて取り付けている)ととも
に、適宜位置の外周部に係止切り込み33が設けられ、
上面の適所に前記下部レバー12の張り出し規制を行う
ストッパー34が設けてある。押さえレバー35は、基
端部を前記支持フレーム3の下側に位置する軸支持片3
bに取り付く支持ピン36にて回動自在に支持され、先
端部に付設のロックピン37を前記衝撃緩衝カム31の
係止切り込み33と係合させて、その衝撃緩衝カム31
を定位置に保つようにするものである。なお、この押さ
えレバー35は支持ピン36に被嵌するトーションバネ
38により常時ロックピン337が衝撃緩衝カム31の
係止切り込み33に係合するようになされている。
【0023】このように構成されるサイドミラーの支持
装置1は、具体的な構造については図示省略するが、支
持フレーム3とレバー10とをそれぞれプラスチック製
の外装カバーによって包まれるようにされ、全体的に美
観を呈するデザインに仕上げられる。なお、レバー10
における長孔13の上部は、外装カバーを開口させて形
成されている。もちろん、レバー10の回転動作につい
ても支持フレーム3側に対してレバー10の側の外装カ
バーが自由になるように形成される。
【0024】つぎに、この実施例の動作について図4お
よび図5により説明する。サイドミラーの支持装置1
は、支持フレーム3を自動車の運転席外部の車体適所に
取り付けられて、図1で例示するようにサイドミラー2
のミラー面が運転席から視認できるように装着される。
電動駆動機構20のモータ24は、運転席において遠隔
操作されるように電気配線される。
【0025】このサイドミラーの支持装置1は、図4に
より示されるように、サイドミラー2を格納位置a(二
点鎖線で表している)から使用状態(実線で表す)に設
定するには、運転席で電動駆動機構20のモータ24に
始動の指示を与えると、このモータ24の正回転で歯車
22が図上反時計方向に回転される。この状態で、軸4
上のレバー10(上部レバー11と下部レバー12)
は、その上部レバー11に付勢されているトーションバ
ネ27(図2参照)の反発力によって、歯車22のボス
に付設の凸片25と下部レバー12の基部ボス12aに
設けられた凹部26の格納係止端面との接触規制力が除
かれて、歯車22の回転に追従して回転され、下部レバ
ー12の側面がストッパー34に接して停止する位置ま
で回転する。このストッパー34によるレバー10の停
止位置が、サイドミラー2の通常使用位置bとなり、こ
の時点でモータ24の駆動を停止させるとレバー10の
長孔13,13’に介在する案内片21dにて支持され
るサイドミラー2を所要の姿勢に設定して通常の使用が
できる。
【0026】そこで、さらにモータ24を正回転させる
と歯車22はそのまま回転を続け、この歯車22と一体
の固定リンク21aもともに回転するので、ピン21c
により連結されている可動リンク21bが静止状態にあ
るレバー10の長孔13,13’に案内されて図上右方
向、言い換えればレバー10の先端側に移動して、歯車
22のボス22aに付設の凸片25が下部レバー12の
凹部26の規制端面に当接して回転を規制されると案内
片21dが張り出し最大位置に達して、支持するサイド
ミラー2を定常位置cからさらに外側方に張り出させ、
運転席からの後方視界を広げることができることになる
(図5参照)。なお、このサイドミラー2の側方への張
り出し状態にあっては、そのサイドミラー2の直接の支
持部となる案内片21dが所要の間隔で上下に配される
上部レバー11と下部レバー12によって保持された状
態にあるので、走行中における外力に対して安定状態に
保たれて支障を来すことはない。
【0027】前述の車体Aの外側に大きく張り出したサ
イドミラー2を格納する場合の動作は、前述と逆の操作
になり、運転席で電動駆動機構20のモータ24に逆転
の指令を与えると、歯車22が図上時計方向に回転して
固定リンク21aがともに回転すると、ピン21cで連
結される可動リンク21bが引き戻され、サイドミラー
2を支持する案内片21dがレバー10の長孔13,1
3’内を軸心方向に後退させられる。この間レバー10
は、トーションバネ27の反発力によって使用状態位置
に維持され、下部レバー12の基部の凹部26と歯車2
2側の凸片25とは関わりがないのでリンク21のみが
後退動作をする。
【0028】やがて、歯車22の回転変位が進んで凸片
25が下部レバー12の凹部26の格納側の側面に接す
ると、歯車22のさらなる回転によって、この歯車22
と一体に固着する固定リンク21aにより可動リンク2
1b先端の案内片21dを介してレバー10に回転力が
伝達され、トーションバネ27の反発力(押し広げ力)
に抗してそのレバー10を逆回転させて格納位置aまで
移動させ、サイドミラー2を格納させる。なお、格納位
置並びに使用位置ではモータ24への通電が遮断される
周知の電気制御手段が組み込まれている。
【0029】以上に説明したのはサイドミラーの使用並
びに格納の動作についてであるが、この支持装置1にあ
っては、サイドミラー2を使用状態に車体側方に張り出
させていて、何らかの事情でサイドミラー2もしくは支
持装置1のレバー10に外力が加えられたならば、緩衝
機構30が作動して支持装置1の破損を免れ、併せて対
人もしくは対物の傷害を防止することができる。この緩
衝機構30の作動の態様は、次の通りである。
【0030】サイドミラー2あるいはレバー10に外力
が加えられると、通常状態において電動駆動機構20の
モータ24を定位置で支持している衝撃緩衝カム31
が、その状態を維持している係止切り込み33でのロッ
クピン37との係合力より大きいトルクの働きにより回
転して、係合が解かれることによりフリーの状態とな
り、この衝撃緩衝カム31に取り付くモータ24の出力
軸にあるピニオン23と歯車22との噛み合いを保たれ
た状態で電動駆動機構20並びにレバー10が軸4上で
フリーになる。したがって、サイドミラー2及び支持す
るレバー10が外力の加えられた方向に自由回転して緩
衝されることになる。この自由回転方向は、サイドミラ
ーの背面側から、あるいはミラー面側からのいずれの方
向であっても同様である。
【0031】このようにして外力によりフリーにされた
支持装置1のレバー10は、押さえレバー35のロック
ピン37が衝撃緩衝カム31の外周にそって常時トーシ
ョンバネ38により押し付けられているので、レバー1
0を持って衝撃緩衝カム31を元の位置に回転させるこ
とにより、その係合切り込み33とロックピン37とが
填り合う位置で固定され、もとの状態に復帰させること
ができる。
【0032】以上に説明した本発明に係るサイドミラー
の支持装置1は、もっとも代表的な構造の実施例につい
て記載しているが、支持フレーム3は金属で成形された
ものであってもよく、また、サイドミラーの支持部の構
造について前述の案内片21dに直接サイドミラーを取
り付けることなく他の支持片を介在させるようにするよ
うにしてもよい。また、レバー10については、必要に
応じて1個のレバーで使用方向の付勢力とリンクの回転
範囲規制機能とが合わせ作用できるものにして使用する
ことも可能である。さらに、必要に応じて前記レバー1
0の長孔13,13’とリンク21側の案内片21dと
の組み合わせのほかに、レバー10の側面に沿わせて案
内片を摺動させるような機構とすることもできる。
【0033】図6には、レバー10およびそのレバー1
0の長孔13,13’並びに案内片21dの形状の他の
実施例が示されている。本実施例においては、サイドミ
ラー2が外側にスライドしていったときに、運転者の目
の位置との関係が変化して適切な映像が得られなくなる
可能性に鑑み、レバー10の先端部および長孔13,1
3’の形状を、中央部が車体の前部へ向けて凸状になる
ように所要の曲率を有する形状とし、かつ案内片21d
の滑合部を多角形状にカットしてなる形状としたもので
ある。このような構成を採ることによって、サイドミラ
ー2が外側にスライドした場合にも、このサイドミラー
2によって常に適切な映像を得ることが可能となる。
【0034】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、全体構
造をコンパクトに纏めることができて必要に応じてサイ
ドミラーを車体の側方に大きく張り出して後方視界の拡
大を図ることが可能になり、しかも従来のような造形美
を損なうことなく車両の外形に即応するデザインに纏め
られ、重量的な負荷も低減できて生産性も高められ、全
体コストを下げて経済性の向上に貢献するなど、多くの
利点を有するものである。
【0035】また、全体の機構やデザインを損なうこと
なく外部からの衝撃など直接的な外力に対して、レバー
部分とともに主要部をフリーにする緩衝機構を設けて安
全性を確保でき、サイドミラーの支持装置としてより有
効なものにできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のサイドミラーの支持装置によ
って自動車の車体側部にサイドミラーを装着した態様の
一例を表す図である。
【図2】図2は、本発明のサイドミラーの支持装置の一
実施例を外装カバーを取り除いて表す全体斜視図であ
る。
【図3】図3は、図2で示される支持装置の支持フレー
ムを除いて表す分解斜視図である。
【図4】図4は、本発明にかかるサイドミラーの支持装
置の作動態様の説明図である。
【図5】図5は、本発明にかかるサイドミラーの支持装
置の作動態様の説明図であって、サイドミラーを通常使
用位置から外側へ張り出させた状態を示す図である。
【図6】図6は、他の実施例におけるサイドミラーの支
持装置の作動態様の説明図である。
【符号の説明】 1 支持装置 2 サイドミラー 3 支持フレーム 3b 支持フレームの軸支持片 4 軸 10 レバー 11 上部レバー 12 下部レバー 13,13’ 長孔 20 電動駆動機構 21 リンク 21a 固定リンク 21b 可動リンク 21d 案内片 21e サイドミラーの取付孔 22 歯車 23 ピニオン 24 モータ 25 凸片 26 凹部 27,38 トーションバネ 30 緩衝機構 31 衝撃緩衝カム 33 係止切り込み 34 ストッパー 35 押さえレバー 37 ロックピン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に取り付ける支持フレームと、この
    支持フレームに両端部を支持される軸と、この軸に基部
    を支持されて旋回自在で先端部を外側に突き出すレバー
    と、このレバーをミラー使用位置と格納位置とに選択回
    転させる電動駆動機構と、外部からの衝撃力を緩衝する
    緩衝機構とを含み、前記レバーの先端部に設けられる所
    要長さの摺動案内部に、前記電動駆動機構により操作さ
    れるリンクの一端に取り付く案内片を滑合させ、この案
    内片の上側にサイドミラーを支持させて、前記リンクを
    前記電動駆動機構により操作することにより前記摺動案
    内部の区間で前記サイドミラーを使用位置からさらに外
    側に張り出させることができるように構成されているこ
    とを特徴とするサイドミラーの支持装置。
  2. 【請求項2】前記レバーは、上部レバーと下部レバーと
    の組合せからなり、上部レバーと下部レバーとの先端部
    間に前記電動駆動機構により操作されるリンクの先端部
    を介在させ、このリンクの先端部に取り付く案内片を前
    記両リンクの先端部に滑合させて、ミラー使用位置から
    外側に張り出すことができるように形成されている請求
    項1に記載のサイドミラーの支持装置。
  3. 【請求項3】 前記レバーにおける前記案内片の滑合部
    は、レバーの先端部に設けられる長孔に対してその案内
    片を摺動自在に滑合されている請求項1または2に記載
    のサイドミラーの支持装置。
  4. 【請求項4】 前記レバーの先端部および前記長孔は、
    中央部が車体の前部へ向けて凸状になるように所要の曲
    率を有する形状とされ、かつ前記案内片滑合部は、多角
    形状にカットされてなる形状とされている請求項3に記
    載のサイドミラーの支持装置。
  5. 【請求項5】 前記電動駆動機構のリンクは、駆動モー
    タにより駆動される歯車に取り付く固定リンクと可動リ
    ンクとがピン連結され、その可動リンクの先端部に前記
    案内片を備えており、前記歯車に付設される凸片が前記
    レバーに設けられる回転範囲を規制する凹部の規制面に
    より回転動作を規制されて、前記レバーの格納とミラー
    の使用位置から案内片を適宜量外側に張り出し・引き戻
    し動作ができるように構成されている請求項1〜4のい
    ずれかに記載のサイドミラーの支持装置。
  6. 【請求項6】 前記緩衝機構は、前記電動駆動機構の下
    側で前記レバー,前記電動駆動機構と同一軸上に支持さ
    れる衝撃緩衝カムと、支持フレーム側に基部を枢支され
    て前記衝撃緩衝カムの係止切り込みに対して先端部のロ
    ックピンを押し付けるように付勢される押さえレバーと
    でなり、その衝撃緩衝カムに前記電動駆動機構のモータ
    が固着支持され、常時は前記ロックピンによって衝撃緩
    衝カムを定位置に保持し、レバーに前記ロックピンによ
    る係止力以上の外力が作用すると前記衝撃緩衝カムを介
    してレバー及び電動駆動機構が軸上でフリーになるよう
    に構成されている請求項1〜5のいずれかに記載のサイ
    ドミラーの支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148386A (ja) * 2010-01-21 2011-08-04 Nichijo Manufacturing Co Ltd 重量物運搬車のサイドミラーステー機構
US8336845B1 (en) * 2011-07-13 2012-12-25 Lang-Mekra North America, Llc Pivoting detent joint for a vehicle mirror assembly
CN109050740A (zh) * 2018-08-23 2018-12-21 杭州容大智造科技有限公司 具有旋转收纳后视镜的电动货车

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