JP2000344053A - 車両のステアリング構造 - Google Patents

車両のステアリング構造

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JP2000344053A
JP2000344053A JP15738499A JP15738499A JP2000344053A JP 2000344053 A JP2000344053 A JP 2000344053A JP 15738499 A JP15738499 A JP 15738499A JP 15738499 A JP15738499 A JP 15738499A JP 2000344053 A JP2000344053 A JP 2000344053A
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Japan
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steering
unit
cable
vehicle
pulley
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Kenji Nonaka
健次 野中
Koji Noma
幸治 野間
Tadashi Ioka
忠士 井岡
Isao Hirashima
功 平島
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/163Part of the steering column replaced by flexible means, e.g. cable or belt

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ステアリングホイールの操作を検出する操作検
出部と、操舵輪を操舵する操舵部との間を接続するフレ
キシブルな伝達手段の動きを所定条件により規制する規
制手段を設けることで、この規制手段でステアリングロ
ック機構を構成することができ、該ステアリングロック
機構のレイアウト性が向上し、ステアリング操作ユニッ
ト(ステアリングホイールと操作検出部とから成る要素)
のコンパクト化を図ることができ、またフレキシブルな
伝達手段の動きを規制するので、ステアリングロック機
構を乗員席(ドライバーズシート)より離間させて配置す
ることもでき、盗難防止性の向上を図ることができる車
両のステアリング構造の提供を目的とする。 【解決手段】乗員のステアリングホイール29の操作を
検出する操作検出部30と、操舵輪を操舵する操舵部
と、上記操作検出部30と操舵部との間を接続するフレ
キシブルな伝達手段45とを備えた車両のステアリング
構造であって、所定条件により上記伝達手段45の動き
を規制する規制手段Eを設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗員のステアリ
ングホイールの操作を検出する操作検出部と、操舵輪を
操舵する操舵部と、操作検出部と操舵部との間を接続す
るフレキシブルな伝達手段とを備えた所謂ケーブル式ス
テアリングのような車両のステアリング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の車両のステアリング構造
としては、例えば特開平11−5543号公報、特開平
11−11325号公報および特開平11−11326
号公報に記載の構造がある。すなわち、特開平11−5
543号公報に記載のものは、ステアリングホイール側
に設けられるプーリ(原動プーリ)と、操舵輪を操舵する
操舵部側に設けられるプーリ(従動プーリ)との間にケー
ブルを張架し、原動プーリの外周面を凹曲状に形成する
一方、従動プーリの外周面を凸曲状に対して、ケーブル
の張力を一定に保ったままステアリングホイールの回転
力および回転角に対する操舵輪(前輪)の傾動力および傾
動角を変化させるように構成したものである。
【0003】また、特開平11−11325号公報に記
載のものは、ステアリングホイール側に設けられる駆動
プーリと、操舵輪を操舵する操舵部側に設けられる従動
プーリとの間にケーブルを張架すると共に、プーリを回
転可能に収納するプーリハウジングを設けて、このプー
リハウジング内にはプーリから離れる方向にバネ付勢さ
れたスライダを取付け、経年変化によってケーブルが伸
びた時、上述のスライダによりプーリに巻回されたケー
ブルに張力を付加して、ケーブルの伸びを補償すべく構
成したものである。
【0004】さらに、特開平11−11326号公報に
記載のものは、乗員により操作されるステアリングホイ
ールと操舵輪を操舵するステアリングギヤボックスと
を、アウタ部材の内部にインナ部材を収納したケーブル
で連結し、ステアリングホイールの回転をインナ部材を
介してステアリングギヤボックスに伝達すべく構成する
と共に、アウタ部材を金属製のパイプ材から構成するこ
とで、アウタ部材の撓みを防止して、ステアリングホイ
ール操作時の剛性感を高めたものである。このような所
謂ケーブル式ステアリングを自動車等の車両に装備する
場合、必要時において操舵輪の転舵をロックするステア
リングロック構造を付加することが要請される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、ステアリングホイールの操作を検出する操
作検出部と、操舵輪を操舵する操舵部との間を接続する
フレキシブルな伝達手段の動きを所定条件により規制す
る規制手段を設けることで、この規制手段でステアリン
グロック機構を構成することができ、該ステアリングロ
ック機構のレイアウト性が向上し、ステアリング操作ユ
ニット(ステアリングホイールと操作検出部とから成る
要素)のコンパクト化を図ることができ、またフレキシ
ブルな伝達手段の動きを規制するので、ステアリングロ
ック機構を乗員席(ドライバーズシート)より離間させて
配置することもでき、盗難防止性の向上を図ることがで
きる車両のステアリング構造の提供を目的とする。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、ステア
リングホイールの操作を検出する操作検出部を設け、所
定条件により上述の操作検出部の動きを規制する規制手
段を設けることで、この規制手段でステアリングロック
機構を構成することができ、このステアリングロック機
構のレイアウト性が向上し、インストルメントパネル周
りの他の補機類との兼ね合いでレイアウト変更も容易と
なるうえ、確実なステアリングロックを得ることができ
る車両のステアリング構造の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項3記載の発明は、ステア
リングホイールの操作を検出する操作検出部と、操舵輪
を操舵する操舵部とを設けると共に、操作検出部と操舵
部との間を接続する伝達手段を設け、所定条件により該
伝達手段と操作検出部との間の接続を解除する接続解除
手段を設けることで、この接続解除手段によりステアリ
ングロック機構を構成することができ、このステアリン
グロック機構のレイアウト性が向上し、インストルメン
トパネル周りの他の補機類との兼ね合いでレイアウト変
更も容易となるうえ、確実なステアリングロックを得る
ことができる車両のステアリング構造の提供を目的とす
る。
【0008】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1,2または3記載の発明の目的と併せて、プーリ
とケーブル部材とを用いて操舵部に操舵力を伝達すべく
構成することで、ステアリング構造を構成する構成要素
のレイアウトの自由度向上を図ることができる車両のス
テアリング構造の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1,2または3記載の発明の目的と併せて、上述の
規制手段または接続解除手段をキー操作により作動すべ
く構成することで、使い勝手性の向上を図ることができ
る車両のステアリング構造の提供を目的とする。
【0010】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4または5記載の発明の目的と併せ
て、上述の規制手段または接続解除手段をキーシリンダ
と一体ユニット化することで、ユニット化によりコンパ
クト性の向上を図り、また 取付け工数および部品点数
の低減を図ることができる車両のステアリング構造の提
供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、乗員のステアリングホイールの操作を検出す
る操作検出部と、操舵輪を操舵する操舵部と、上記操作
検出部と操舵部との間を接続するフレキシブルな伝達手
段とを備えた車両のステアリング構造であって、所定条
件により上記伝達手段の動きを規制する規制手段を設け
た車両のステアリング構造であることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項2記載の発明は、乗員の
ステアリングホイールの操作を検出する操作検出部と、
操舵輪を操舵する操舵部と、上記操作検出部と操舵部と
の間を接続するフレキシブルな伝達手段とを備えた車両
のステアリング構造であって、所定条件により上記操作
検出部の動きを規制する規制手段を設けた車両のステア
リング構造であることを特徴とする。
【0013】この発明の請求項3記載の発明は、乗員の
ステアリングホイールの操作を検出する操作検出部と、
操舵輪を操舵する操舵部と、上記操作検出部と操舵部と
の間を接続するフレキシブルな伝達手段とを備えた車両
のステアリング構造であって、所定条件により上記フレ
キシブルな伝達手段と上記操作検出手段との間の接続を
解除する接続解除手段を設けた車両のステアリング構造
であることを特徴とする。
【0014】この発明の請求項4記載の発明は、請求項
1,2または3記載の発明の構成と併せて、上記ステア
リングホイールにより回動されるステアリングシャフト
と、上記ステアリングシャフトに接続されたプーリと、
上記プーリにより作動するケーブル部材とを備え、上記
ケーブル部材を介して操舵部に操舵力が伝達される車両
のステアリング構造であることを特徴とする。
【0015】この発明の請求項5記載の発明は、請求項
1,2または3記載の発明の構成と併せて、上記規制手
段または接続解除手段はキー操作によって作動されるよ
うに構成した車両のステアリング構造であることを特徴
とする。
【0016】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4または5記載の発明の構成と併せ
て、上記規制手段または接続解除手段はキーシリンダと
一体ユニット化された車両のステアリング構造であるこ
とを特徴とする。
【0017】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、乗員のステアリングホイールの操作は操作検
出部、伝達手段および操舵部を介して操舵輪に伝達さ
れ、この操舵輪が操舵されるが、上述の伝達手段の動き
を規制する規制手段を設けたので、必要時において該規
制手段で伝達手段の動きを規制して、ステアリングロッ
クを行なうことができる。
【0018】このようにフレキシブルな伝達手段の動き
を規制するので、規制手段のレイアウト性が向上し、ス
テアリング操作ユニット(ステアリングホイールと操作
検出部とから成る要素)のコンパクト化を図ることがで
き、また規制手段を乗員席(ドライバーズシート)より離
間させて配置することもでき、盗難防止性の向上を図る
ことができる効果がある。
【0019】この発明の請求項2記載の発明によれば、
乗員のステアリングホイールの操作は操作検出部、伝達
手段および操舵部を介して操舵輪に伝達され、この操舵
輪が操舵されるが、操作検出部の動きを規制する規制手
段を設けたので、必要時において該規制手段で操作検出
部の動きを規制して、ステアリングロックを行なうこと
ができる。
【0020】このように、操作検出部の動きを規制する
ので、規制手段それ自体のレイアウト性が向上し、イン
ストルメントパネル周りの他の補機類との兼ね合いで規
制手段のレイアウト変更も容易となるうえ、確実なステ
アリングロックを確保することができる効果がある。
【0021】この発明の請求項3記載の発明によれば、
乗員のステアリングホイールの操作は操作検出部、伝達
手段および操舵部を介して操舵輪に伝達され、この操舵
輪が操舵されるが、伝達手段と操作検出部との間の接続
を解除する接続解除手段を設けたので、必要時において
該接続解除手段で両者間の接続を解除して、ステアリン
グロックを行なうことができる。
【0022】このように、伝達手段と操作検出部との間
の接続を解除するので、接続解除手段それ自体のレイア
ウト性が向上し、インストルメントパネル周りの他の補
機類との兼ね合いで接続解除手段のレイアウト変更も容
易となるうえ、確実なステアリングロックを確保するこ
とができる効果がある。
【0023】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1,2または3記載の発明の効果と併せて、
上述のプーリとケーブル部材とを介して操舵部に操舵力
を伝達すべく構成したので、ステアリング構造を構成す
る構成要素のレイアウトの自由度向上を図ることができ
る効果がある。
【0024】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項1,2または3記載の発明の効果と併せて、
上述の規制手段または接続解除手段をキー操作により作
動すべく構成したので、使い勝手性の向上を図ることが
できる効果がある。
【0025】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3,4または5記載の発明の効果と
併せて、上述の規制手段または接続解除手段をキーシリ
ンダと一体ユニット化したので、このユニット化により
コンパクト性の向上を図って、取付け工数および部品点
数の削減を図ることができる効果がある。
【0026】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両のステアリング構造を示すが、まず
図1、図2を参照して車両の前部車体構造を概略的に説
明する。
【0027】エンジンルームと車室とを区画するダッシ
ュロアパネル1を設け、このダッシュロアパネル1の下
端部には略水平方向に延びるフロアパネル2を接合する
一方、ダッシュロアパネル1の上端部にはダッシュアッ
パパネル3、カウルアッパパネル4、カウルロアパネル
5からなり車幅方向に延びるカウルボックス6を取付け
ている。
【0028】また上部がボンネット7(フード)で開閉可
能に覆われたエンジンルーム8内において、タイヤハウ
ス9の上部にはバッテリ10を搭載すると共に、フロン
トサイドフレーム11にはエンジンマウント(図示せず)
を介してエンジン12を搭載している。
【0029】一方、車室側においてはメータフード13
を有するインストルメントパネル14を設け、このイン
ストルメントパネル14内にはメータ15、空調用のベ
ントダクト16およびデフロスタダクト17を配設して
いる。
【0030】なお、図1、図2において、18はフロン
トウインドガラス、19はヘッドランプ、20はフロン
トディファレンシャル装置、21は操舵輪としての前
輪、22はブレーキペダル23の踏力を油圧に変換する
マスタバック(マスシリンダ)である。
【0031】次に図2、図3、図4を参照して車両のス
テアリング構造について述べる。内部にラックおよびピ
ニオンを収納し車幅方向に延びるステアリングギヤボッ
クス24を設け、ラック両端にはタイロッド25,25
を連結して、前輪21を操舵する操舵部26を構成して
いる。
【0032】また上述のステアリングギアボックス24
に一体的に形成されたピニオンホルダ27の上部には従
動側のケーブル操作ユニット28を取付けている。この
ケーブル操作ユニット28はその内部に従動プーリ(図
示せず)を有し、従動プーリの回転力をピニオンホルダ
27内のピニオンに伝達すべく構成している。
【0033】一方、図4に示すように乗員のステアリン
グホイール29の操作を検出する操作検出部30を設
け、この操作検出部30と上述のステアリングホイール
29との両者でステアリング操作ユニット31を形成し
ている。
【0034】このステアリング操作ユニット31は次の
ように構成されている。すなわち、固定シャフト32の
外周部にベアリング33(軸受手段)を介してステアリン
グシャフトとしての可動シャフト34を設け、この可動
シャフト34の下端部には原動ベベルギヤ35を一体形
成している。
【0035】また上述の可動シャフト34の上端部外周
にはコラム36を一体的に連結する一方、固定シャフト
32の上端にはベース部材37を介してホーンパッド3
8を取付け、上述のベース部材の上面にはエアバックイ
ンフレータ39を配設している。
【0036】而して、ステアリングホイール29の操作
時に、各要素32,37〜39の非回動を保った状態
で、コラム36、可動シャフト34、原動べベルギヤ3
5を回動操作すべく構成している。
【0037】一方、上述の固定シャフト32に図示しな
い固定部材を介して取付けられたケーブル操作ユニット
としてのプーリボックス40を設け、このプーリボック
ス40の内部にはプーリ軸41を介して原動プーリ42
を回転可能に取付けて、この原動プーリ42には従動べ
ベルギヤ43を一体形成している。
【0038】また上述のプーリボックス40の一部を切
欠いて、切欠部44を形成し、この切欠部44から従動
べベルギヤ43の一部を外方に導出し、この導出部を原
動ベベルギヤ35に噛合させている。
【0039】さらに上述のプーリボックス40内におい
て原動プーリ42にはフレキシブルなケーブル45を巻
回し、このケーブル45をケーブルガイド46を介して
プーリボックス40外部に導出している。
【0040】このケーブル45はプーリボックス40内
の原動プーリ42と、操舵部26側におけるケーブル操
作ユニット28内の従動プーリとの間を接続する伝達手
段であり、このケーブル45はアウタケーブルとインナ
ケーブルとを有するが、図示の便宜上、インナケーブル
のみを示している。なお、図中、47はコンビネーショ
ンスイッチ、48はステアリングロック用のキーシリン
ダである。ステアリングロックを行なう構成については
後述するとして、次に図2、図3、図5、図6を参照し
て、ステアリング操作ユニット31の支持構造について
説明する。
【0041】図3に示すようにダッシュアッパパネル3
の後面部と、車幅方向に延びる強度部材としてのステア
リング支持メンバ50との間には、断面が門形のステア
リングブラケット51を張架している。
【0042】上述のステアリング支持メンバ50には該
メンバ50を中心として回動可能なフィキシングブラケ
ット52を設けている。このフィキシングブラケット5
2はステアリングブラケット51の左右両側面外部に位
置する2部材を連結板53(図2参照)で一体連結したも
のであって、該フィキシングブラケット52の前端部に
は、ステアリングブラケット51に形成された円弧状の
ガイド溝54(ガイド手段)に挿入するピン55(ガイド
手段)を設けている。
【0043】また上述のフィキシングブラケット52の
スラント状の後端部には屈曲形成されたレール取付け部
52a(図5、図6参照)を設け、このレール取付け部5
2aにスライドレール56を取付けている。
【0044】このスライドレール56はレール取付け部
52aに固定された複数の固定レール(いわゆるアウタ
レール)57,58と、固定レール57,58に沿って
摺動可能に構成された可動レール(いわゆるインナレー
ル)59と、これら両レール間に介設されたボール60
およびローラ61とを有し、左右対称に構成された可動
レール59,59間に前述のプーリボックス40を固定
している。
【0045】ここで、上述の固定レール58には突片6
2を介して支軸63を設け、この支軸63には各レール
58,59の係止孔58a,59aに常時係入すべくバ
ネ付勢されたロックレバー64を取付けている。
【0046】つまり、上述のステアリング操作ユニット
31はステアリング支持メンバ50を中心として上下調
整可能(チルト動作可能)で、かつスライドレール56に
より前後調整可能(テレスコ動作可能)に支持されたもの
である。
【0047】次に、図4、図7を参照して、ステアリン
グロックを行なう規制手段の構成について説明する。プ
ーリボックス40の近傍下方部において可動シャフト3
4と干渉しないように前述のキーシリンダ48をスラン
ト配置している。
【0048】また上述のキーシリンダ48にはキー67
の回動操作により突出可能なロックピン68を設ける一
方、プーリボックス40の下部には上述のロックピン6
8を貫通させる孔部40aを穿設し、プーリ42のロッ
クピン68と対向する側の下面には凹状の係止孔42a
を形成している。
【0049】而して、上述のキーシリンダ48、ロック
ピン68、係止孔42aにより操作検出部30の一部す
なわちプーリ42の動きを規制する規制手段Aを構成
し、この規制手段Aをキーシリンダ48と一体ユニット
化(モジュールユニット化)している。
【0050】ステアリングロックを行なわない通常時に
おいては、ロックピン68はプーリ42の係止孔42a
から離反しており、ステアリングホイール29の操作力
は各要素36,34,35,43,42を介して確実に
ケーブル45に伝達され、このフレキシブルなケーブル
45および操舵部26を介して前輪21に操舵力が伝達
されて、前輪21を操舵することができる。
【0051】ステアリングロックを行なう場合には、ス
テアリングホイール29でロックピン68と係止孔42
aとが一致する位置を調整しつつ、キーシリンダ48の
キー溝に差込んだキー67を操作すると、図8に示すよ
うにロックピン68が突出し、このロックピン68の先
端部分がプーリ42の係止孔42aに係止されるので、
プーリ42の動きが規制され、操舵輪としての前輪21
の転舵がロックされる。
【0052】このように図1〜図8で示した実施例(請
求項2,4,5,6に相当する実施例)によれば、乗員
のステアリングホイール29の操作は操作検出部30、
伝達手段(ケーブル45参照)および操舵部26を介して
操舵輪(前輪21参照)に伝達され、この操舵輪(前輪2
1参照)が操舵されるが、操作検出部30なかんずくプ
ーリ42の動きを規制する規制手段Aを設けたので、必
要時において該規制手段Aで操作検出部(プーリ42参
照)の動きを規制して、ステアリングロックを行なうこ
とができる。
【0053】このように、操作検出部(プーリ42参照)
の動きを規制するので、規制手段Aそれ自体のレイアウ
ト性が向上し、インストルメントパネル14周りの他の
補機類との兼ね合いで規制手段Aのレイアウト変更も容
易となるうえ、確実なステアリングロックを確保するこ
とができる効果がある。
【0054】また、上述のプーリ42とケーブル部材
(ケーブル部材45参照)とを介して操舵部26に操舵力
を伝達すべく構成したので、ステアリング構造を構成す
る構成要素のレイアウトの自由度向上を図ることができ
る効果がある。
【0055】さらに、上述の規制手段Aをキー67の操
作により作動すべく構成したので、使い勝手性の向上を
図ることができる効果がある。
【0056】加えて、上述の規制手段Aキーシリンダ4
8と一体ユニット化したので、このユニット化によりコ
ンパクト性の向上を図って、取付け工数および部品点数
の削減を図ることができる効果がある。
【0057】しかも、実施例で示したようにプーリ軸4
1から離反した位置に存在する係止孔42aの内周面で
外力を受けることができ、ロックピン48の直径が小径
であっても、強固かつ確実なプーリ42のロックすなわ
ちステアリングロックを行なうことができ、さらに、他
の機構を付設することなく、ロックピン68と計し孔4
2aとで位置決めができるから、規制手段Aの構成もシ
ンプルとなる効果がある。
【0058】図9、図10、図11は車両のステアリン
グ構造の他の実施例を示し、プーリボックス40の近傍
下方部において可動シャフト34と干渉しないようにキ
ーシリンダ48をスラント配置している。また、上述の
キーシリンダ48にはキー67の回動操作に連動して回
転する回転軸70を設け、この回転軸70にはカム71
を嵌合固定している。
【0059】一方、上述のプーリ42は共廻り防止を兼
ねる一対のリテーナ72,73間に張架したリターンス
プリング74の付勢力に抗してプーリ軸41に沿って後
退可能に設けられ、プーリボックス40のキーシリンダ
48側の下面部にはカム配設溝75が形成され、このカ
ム配設溝75に上述のカム71を臨設している。
【0060】而して、上述のキーシリンダ48、カム7
1、カム配設溝75により、プーリ42を後退動させる
ことで、操作検出部30とケーブル45との間の接続を
解除する接続解除手段Bを構成し、この接続解除手段B
をキーシリンダ48と一体ユニット化(モジュールユニ
ット化)している。
【0061】ステアリングロックを行なわない通常時に
おいては、リターンスプリング74の付勢力により図
9、図10に示す如く、プーリ42がプーリ軸41に沿
って下方へ付勢されており、プーリ42側の従動ベベル
ギヤ43は可動シャフト34側の原動ベベルギヤ35に
噛合している。
【0062】このため、ステアリングホイール29の操
作力は各要素36,34,35,43,42を介して確
実にケーブル45に伝達され、このフレキシブルなケー
ブル45および操舵部26を介して前輪21に操舵力が
伝達されて、前輪21を操舵することができる。
【0063】ステアリングロックを行なう場合には、キ
ーシリンダ48のキー溝に差込んだキー67を用いて、
回転軸70を図11の時計方向へ回動させると、この回
転軸70の先端部に嵌合固定したガム71が同方向に回
動し、そのカムノーズでプーリ42を上方へ後退移動さ
せる。
【0064】このため、プーリ42側の従動ベベルギヤ
43と可動シャフト34側の原動ベベルギヤ35との噛
合が解除され、操作検出部30とケーブル45との間の
接続が解除されることとなり、操舵輪としての前輪21
の転舵がロックされる。
【0065】このように、図9〜図11に示す実施例
(請求項3〜6に相当する実施例)、乗員のステアリング
ホイール29の操作は操作検出部30、伝達手段(ケー
ブル45参照)および操舵部26を介して操舵輪(前輪2
1参照)に伝達され、この操舵輪(前輪21参照)が操舵
されるが、伝達手段(ケーブル45参照)と操作検出部3
0との間の接続を解除する接続解除手段Bを設けたの
で、必要時において該接続解除手段Bで両者45,30
間の接続(この実施例ではベベルギヤ35,43の接続)
を解除して、ステアリングロックを行なうことができ
る。
【0066】このように、伝達手段(ケーブル45参照)
と操作検出部30との間の接続を解除するので、接続解
除手段Bそれ自体のレイアウト性が向上し、インストル
メントパネル14周りの他の補機類との兼ね合いで接続
解除手段Bのレイアウト変更も容易となるうえ、確実な
ステアリングロックを確保することができる効果があ
る。
【0067】なお、その他の点については、先の実施例
とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図9〜図11に
おいて、前図と同一の部分には同一符号を付して、その
詳しい説明を省略する。
【0068】図12、図13は車両のステアリング構造
のさらに他の実施例(請求項3〜6に相当する実施例)を
示し、プーリボックス40の近傍下方部において可動シ
ャフト34と干渉しないようにキーシリンダ48をスラ
ント状に配置している。
【0069】また、上述のキーシリンダ48にはキー6
7の回動操作に連動して回転する回転軸70を設け、こ
の回転軸70にはリンク76を嵌合固定している。一
方、プーリボックス40は該ボックス40それ自体が後
退移動するように構成されている。
【0070】すなわち、プーリボックス40の外部にア
ウタケース77を設け、このアウタケース77の内面と
プーリボックス40の外面との間にはリターンスプリン
グ78,78を張架して、このリターンスプリング78
の付勢力に抗してプーリボックス40が移動するように
構成されている。なお、前述の可動レール59(図5、
図6参照)はアウタケース77に固定されるものであ
る。
【0071】しかも、アウタケース77下面部の切欠き
79を介して上述のリンク76をプーリボックス40外
側面に延設し、このリンク76の先端をプーリボックス
40の外側面に枢支連結している。
【0072】而して、上述のキーシリンダ48、リンク
76、切欠き79により接続解除手段Cを構成し、プー
リボックス40を後退動させることで、各ベベルギヤ3
5,43間の噛合をしゃ断して、操作検出部30とケー
ブル45との間の接続を解除すべく構成し、この接続解
除手段Cをキーシリンダ48と一体ユニット化(モジュ
ールユニット化)している。
【0073】ステアリングロックを行なわない通常時
(図12参照)においては、リターンスプリング78の付
勢力およびリンク76位置により図12に示す如くプー
リボックス40が可動シャフト34方向に付勢されてお
り、プーリ42側の従動ベベルギヤ43は可動シャフト
34側の原動ベベルギヤ35に噛合している。
【0074】このため、ステアリングホイール29の操
作力は各要素36,34,35,43,42を介して確
実にケーブル45に伝達され、このフレキシブルなケー
ブル45および操舵部26を介して前輪21に操舵力が
伝達されて、前輪21を操舵することができる。
【0075】ステアリングロックを行なう場合(図13
参照)には、キーシリンダ48キー溝に差込んだキー6
7を用いて、回転軸70を図13の反時計方向へ回動さ
せると、この回転軸70の先端部に嵌合固定したリンク
76が同方向に揺動し、プーリボックス40を後退移動
させる。
【0076】このため、プーリ42側の従動ベベルギヤ
43と可動シャフト34側の原動ベベルギヤ35との噛
合が解除され、結果的に操作検出部30とケーブル45
との間の接続が解除されることになり、操舵輪としての
前輪21の転舵がロックされる。
【0077】このように構成しても先の図9〜図11の
実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図12、
図13において前図と同一の部分には同一符号を付し
て、その詳しい説明を省略する。
【0078】図14、図15は車両のステアリング構造
のさらに他の実施例(請求項3〜6に相当する実施例)を
示し、プーリボックス40の近傍下方部において可動シ
ャフト34と干渉しないようにキーシリンダ48をスラ
ント状に配置している。
【0079】また、上述のキーシリンダ48にはキー6
7の回動操作に連動して回転する回転軸70を設け、こ
の回転軸70にはピニオン80を嵌合固定している。一
方、プーリボックス40内にはプーリ軸41と共にプー
リ42が後退移動するように構成されている。
【0080】すなわち、プーリボックス40の長孔8
1,81に沿って移動可能に構成され、このプーリ軸4
1に軸受メタル82を介してプーリ42が回転可能に取
付けられると共に、プーリ軸41のキーシリンダ48側
への突出端部にはラック83を取付け、プーリボックス
40のスプリングリテーナ84とラック83との間には
リターンスプリング85を張架している。しかも、キー
シリンダ48側のピニオン80を上述のラック83に噛
合させて、ラック&ピニオン機構を構成している。
【0081】而して、上述のキーシリンダ48、ピニオ
ン80、ラック83、長孔81により接続解除手段Dを
構成し、ラック&ピニオン機構によりプーリ42を後退
動させることで、各ベベルギヤ35,43間の噛合をし
ゃ断して、操作検出部30とケーブル45との間の接続
を解除すべく構成し、この接続解除手段Dをキーシリン
ダ48と一体ユニット化(モジュールユニット化)してい
る。
【0082】ステアリングロックを行なわない通常時
(図14参照)においては、リターンスプリング85の付
勢力およびラック&ピニオン機構の噛合位置により図1
4に示す如くプーリ42側の従動ベベルギヤ43は可動
シャフト34側の原動ベベルギヤ35に噛合している。
【0083】このため、ステアリングホイール29の操
作力は各要素36,34,35,43,42を介して確
実にケーブル45に伝達され、このフレキシブルなケー
ブル45および操舵部26を介して前輪21に操舵力が
伝達されて、前輪21を操舵することができる。
【0084】ステアリングロックを行なう場合(図15
参照)には、キーシリンダ48のキー溝に差込んだキー
67を用いて、回転軸70を図15の反時計方向へ回動
させると、ラック&ピニオン機構によりプーリ42がプ
ーリ軸41と共に後退移動する。
【0085】このため、プーリ42側の従動ベベルギヤ
43と可動シャフト34側の原動ベベルギヤ35との噛
合が解除され、結果的に操作検出部30とケーブル45
との間の接続が解除されることになり、操舵輪としての
前輪21の転舵がロックされる。
【0086】このように構成しても先の図9〜図11の
実施例、並びに図12、図13の実施例とほぼ同様の作
用、効果を奏するので、図14、図15において前図と
同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省
略する。
【0087】図16、図17は車両のステアリング構造
のさらに他の実施例を示し、この実施例ではケーブル4
5の動きを規制することで、ステアリングロックを行な
うように構成したものである。すなわち、プーリボック
ス40の近傍下方部において可動シャフト34と干渉し
ないようにキーシリンダ48をスラント状に配置してい
る。
【0088】また上述のキーシリンダ48にはキー67
の回動操作により突出動するロックピン68を設け、こ
のロックピン68をプーリボックス40の内部に所定量
臨設し、この臨設端部には押圧部材86を取付けてい
る。
【0089】さらに上述のプーリボックス40内におい
て押圧部材86と対向する部分には受け部材87を一体
または一体的に形成している。この実施例では押圧部材
86のケーブル押圧面を凸曲状と成し、受け部材87の
ケーブル挟持面を凹曲状と成しているが、両者86,8
7間の凹凸構造はこの逆の構成であってもよい。
【0090】而して、上述のキーシリンダ48、ロック
ピン68、押圧部材86、受け部材87によりケーブル
45の動きを規制する規制手段Eを構成し、この構成手
段Eをキーシリンダ48と一体ユニット化(モジュール
ユニット化)している。
【0091】ステアリングロックを行なわない通常時
(図16参照)においては、ロックピン68先端の押圧部
材86は、ケーブル45の移動が可能なように該ケーブ
ル45から離反しており、ステアリングホイール29の
操作力は各要素36,34,35,43,42を介して
確実にケーブル45に伝達され、このフレキシブルなケ
ーブル45および操舵部26を介して前輪21に操舵力
が伝達されて、前輪21を操舵することができる。
【0092】ステアリングロックを行なう場合(図17
参照)には、キーシリンダ48のキー溝に差込んだキー
67を操作すると、図17に示すようにロックピン68
が突出し、このロックピン68先端の押圧部材86とプ
ーリボックス40側の受け部材87との間で所定長さに
わたってケーブル45を屈曲かつ挟持圧着して、強い嵌
合力により、ケーブル45の動きを規制するので、操舵
輪としての前輪21の転舵がロックされる。
【0093】なお、上述の受け部材87のケーブル挟持
面およびケーブル45の外面に互に噛み合い可能な凹凸
部を一体的に形成し、これら凹凸部の噛み合いにより、
ケーブル45の動きをさらに強固に規制すべく構成して
もよい。
【0094】このように、図16、図17に示す実施例
(請求項1,4,5,6に相当する実施例)によれば、乗
員のステアリングホイール29の操作は操作検出部3
0、伝達手段(ケーブル45参照)および操舵部26を介
して操舵輪(前輪21参照)に伝達され、この操舵輪(前
輪21参照)が操舵されるが、上述の伝達手段(ケーブル
45参照)の動きを規制する規制手段Eを設けたので、
必要時において該規制手段Eで伝達手段(ケーブル45
参照)の動きを規制して、ステアリングロックを行なう
ことができる。
【0095】このようにフレキシブルな伝達手段(ケー
ブル45参照)の動きを規制するので、規制手段Eのレ
イアウト性が向上し、ステアリング操作ユニット(ステ
アリングホイール29と操作検出部30とから成る要
素)のコンパクト化を図ることができ、また規制手段E
を乗員席(ドライバーズシート)より離間させて配置する
こともでき、盗難防止性の向上を図ることができる効果
がある。
【0096】なお、その他の点については先の各実施例
とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図16、図17
において前図と同一の部分には同一符号を付して、その
詳しい説明を省略する。
【0097】図18、図19は車両のステアリング構造
のさらに他の実施例(請求項1,4,5,6に相当する
実施例)を示し、この実施例ではケーブル45の動きを
規制することで、ステアリングロックを行なうように構
成したものである。
【0098】すなわち、プーリボックス40の近傍下方
部において可動シャフト34と干渉しないようにキーシ
リンダ48をスラント状に配置している。また上述のキ
ーシリンダ48にはキー67の回動操作により回転する
軸88を設け、この軸88をプーリボックス40内に挿
入配置すると共に、この挿入部にはリンク状のロックア
ーム89を取付けている。
【0099】さらに上述のプーリボックス40内の所定
部には受け部90,90を形成している。この実施例で
は該受け部90を凹曲面状に形成している。而して、上
述のキーシリンダ48、軸88、ロックアーム89、受
け部90によりケーブル45の動きを規制する規制手段
Fを構成し、この規制手段Fをキーシリンダ48と一体
ユニット化(モジュールユニット化)している。
【0100】ステアリングロックを行なわない通常時
(図18参照)においては、ロックアーム89の先端部
は、ケーブル45の移動が可能となるように該ケーブル
45から離反しており、ステアリングホイール29(前
図参照)の操作力は各要素36,34,35,43,4
2を介して確実にケーブル45に伝達され、このフレキ
シブルなケーブル45および操舵部26を介して前輪2
1に操舵力が伝達されて、前輪21を操舵することがで
きる。
【0101】ステアリングロックを行なう場合(図19
参照)には、キーシリンダ48のキー溝に差込んだキー
67を操作すると、図19に示すように軸88を介して
ロックアーム89が回動し、このロックアーム89の双
方の先端部とプーリボックス40内の受け部90との間
でケーブル45を屈曲かつ挟持し、該ケーブル45の動
き規制するので、操舵輪としての前輪21の転舵がロッ
クされる。
【0102】このように構成しても、図16、図17で
示した先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するの
で、図18、図19において前図と同一の部分には同一
符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0103】図20、図21は車両のステアリング構造
のさらに他の実施例(請求項1,4,5,6に相当する
実施例)を示し、この実施例ではキーシリンダ48それ
自体でケーブル45の動きを規制することで、ステアリ
ングロックを行なうように構成したものである。
【0104】すなわち、プーリボックス40の外部にキ
ーシリンダ48の出入りを案内するホルダ91を取付
け、このホルダ91の内部にはキーシリンダガイド孔9
2と、キーシリンダ48のピン93を案内および係止す
るピンガイド溝94とを形成している。
【0105】上述のホルダ91のキーシリンダガイド孔
92にキーシリンダ48の出入り可能に配設する一方、
プーリボックス40側には、キーシリンダ48のボック
ス40内への挿入を許容する開口部95を形成し、ケー
ブル45を隔てて該開口部95と対向するプーリボック
ス40内部には受け手段としての受けブロック96を一
体または一体的に形成している。
【0106】而して、上述のキーシリンダ48、受けブ
ロック96によりケーブル45の動きを規制する規制手
段Gを構成し、この規制手段Gをキーシリンダ48と一
体ユニット化(モジュールユニット化)している。
【0107】ステアリングロックを行なわない通常時
(図20参照)においては、ケーブル45の移動が可能と
なるようにキーシリンダ48は図示しない付勢手段によ
り後退位置に後退しており、ピン93がピンガイド溝9
4の後端部に係止されている。このため、ステアリング
ホイール29(前図参照)の操作力は各要素36,34,
35,43,42を介して確実にケーブル45に伝達さ
れ、このフレキシブルなケーブル45および操舵部26
を介して前輪21に操舵力が伝達されて、前輪21を操
舵することができる。
【0108】ステアリングロックを行なう場合(図21
参照)には、キーシリンダ48のキー溝に差込んだキー
67を操作し、付勢手段に抗してキーシリンダ48を押
し回わしする。この場合、キー67操作により突出され
たピン93はピンガイド溝94の前端部に係止する。し
かもキーシリンダ48が押し回わしにより開口部95を
介してプーリボックス40内に押圧挿入され、このキー
シリンダ48の先端部と受けブロック96との間でケー
ブル45を屈曲かつ挟持して、該ケーブル45の動きを
規制するので、操舵輪としての前輪21の転舵がロック
される。
【0109】このように、キーシリンダ48それ自体で
ケーブル45の動きを規制すべく構成すると、規制手段
Gの部品点数削減を図ることができると共に、ケーブル
45を押圧するところの押圧面積拡大を図ることがで
き、より一層強固にケーブル45の動きを規制すること
ができる。
【0110】なお、その他の点については図16、図1
7で示した実施例、並びに図18、図19で示した実施
例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図20、図2
1において前図と同一の部分には同一符号を付して、そ
の詳しい説明を省略する。
【0111】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の操舵輪は、実施例の前輪21に対
応し、以下同様に、フレキシブルな伝達手段は、ケーブ
ル45に対応し、伝達手段の動きを規制する規制手段
は、ケーブル45の動きを規制する規制手段E,F,G
に対応し、操作検出部の動きを規制する規制手段は、プ
ーリ42の動きを規制する規制手段Aに対応し、接続を
解除する接続解除手段は、ベベルギヤ35,43間の接
続を解除する接続解除手段B,C,Dに対応し、ステア
リングシャフトは、可動シャフト34に対応し、ケーブ
ル部材は、ケーブル45に対応するも、この発明は、上
述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のステアリング構造を備えた車両の前
部車体構造を示す側面図。
【図2】 図1の要部の斜視図。
【図3】 図1の要部の拡大断面図。
【図4】 ステアリング操作ユニットの断面図。
【図5】 図3のX−X線矢視断面図。
【図6】 ロック解除時の説明図。
【図7】 図4のY−Y線に沿う要部の断面図。
【図8】 ステアリングロック時の説明図。
【図9】 本発明の車両のステアリング構造の他の実施
例を示す断面図。
【図10】 図9のZ−Z線矢視断面図。
【図11】 ステアリングロック時の説明図。
【図12】 本発明の車両のステアリング構造のさらに
他の実施例を示す断面図。
【図13】 ステアリングロック時の説明図。
【図14】 本発明の車両のステアリング構造のさらに
他の実施例を示す断面図。
【図15】 ステアリングロック時の説明図。
【図16】 本発明の車両のステアリング構造のさらに
他の実施例を示す断面図。
【図17】 ステアリングロック時の説明図。
【図18】 本発明の車両のステアリング構造のさらに
他の実施例を示す断面図。
【図19】 ステアリングロック時の説明図。
【図20】 本発明の車両のステアリング構造のさらに
他の実施例を示す断面図。
【図21】 ステアリングロック時の説明図。
【符号の説明】
A…規制手段 B,C,D…接続解除手段 E,F,G…規制手段 21…前輪(操舵手段) 26…操舵部 29…ステアリングホイール 30…操作検出部 34…可動シャフト(ステアリングシャフト) 42…プーリ 45…ケーブル(伝達手段、ケーブル部材) 48…キーシリンダ 67…キー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井岡 忠士 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 平島 功 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DA11 DC39 3D033 DC01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗員のステアリングホイールの操作を検出
    する操作検出部と、操舵輪を操舵する操舵部と、上記操
    作検出部と操舵部との間を接続するフレキシブルな伝達
    手段とを備えた車両のステアリング構造であって、所定
    条件により上記伝達手段の動きを規制する規制手段を設
    けた車両のステアリング構造。
  2. 【請求項2】乗員のステアリングホイールの操作を検出
    する操作検出部と、操舵輪を操舵する操舵部と、上記操
    作検出部と操舵部との間を接続するフレキシブルな伝達
    手段とを備えた車両のステアリング構造であって、所定
    条件により上記操作検出部の動きを規制する規制手段を
    設けた車両のステアリング構造。
  3. 【請求項3】乗員のステアリングホイールの操作を検出
    する操作検出部と、操舵輪を操舵する操舵部と、上記操
    作検出部と操舵部との間を接続するフレキシブルな伝達
    手段とを備えた車両のステアリング構造であって、所定
    条件により上記フレキシブルな伝達手段と上記操作検出
    手段との間の接続を解除する接続解除手段を設けた車両
    のステアリング構造。
  4. 【請求項4】上記ステアリングホイールにより回動され
    るステアリングシャフトと、上記ステアリングシャフト
    に接続されたプーリと、上記プーリにより作動するケー
    ブル部材とを備え、上記ケーブル部材を介して操舵部に
    操舵力が伝達される請求項1,2または3記載の車両の
    ステアリング構造。
  5. 【請求項5】上記規制手段または接続解除手段はキー操
    作によって作動されるように構成した請求項1,2また
    は3記載の車両のステアリング構造。
  6. 【請求項6】上記規制手段または接続解除手段はキーシ
    リンダと一体ユニット化された請求項1,2,3,4ま
    たは5記載の車両のステアリング構造。
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