JP3728521B2 - 自動販売機 - Google Patents

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JP3728521B2
JP3728521B2 JP24167298A JP24167298A JP3728521B2 JP 3728521 B2 JP3728521 B2 JP 3728521B2 JP 24167298 A JP24167298 A JP 24167298A JP 24167298 A JP24167298 A JP 24167298A JP 3728521 B2 JP3728521 B2 JP 3728521B2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、盗難防止構造に改良を施した自動販売機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
周知のように、自動販売機は、商品を収容するコラムを備えたキャビネットの前面に、メイン扉を開閉可能に備えており、このメイン扉には、表側に商品表示部、コイン投入口や紙幣挿入口、コイン返却口、商品選択スイッチ及び商品取り出し口等を備えると共に、メイン扉を閉塞状態にロックし且つロック解除するためのハンドルを備えている。さらに、このハンドルには、自動販売機の業者以外に操作されることがないように、ハンドル用錠が設けられている。
さらにメイン扉の裏側には、コインメックやビルバリデータ部が設けられている。
【0003】
ところで、従来より、自動販売機に対するいたずら防止や、内部貨幣の盗難防止のために、種々の防盗手段を講じている。例えばハンドル用錠に、ドリル等の刃が絶たないような硬質部材を用いたり、コインメック及びビルバリデータ部をガードするようにメイン扉を二重構造としたりするといった防盗対策が講じされている。
【0004】
しかしながら、自動販売機に対するいたずら行為や破損行為がなかなか後を絶たないというのが実情である。この場合、いたずら行為や破損行為を受ける都度補修を行なう必要があり、実に大変であった。
【0005】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、自動販売機に対するいたずら行為や破損行為といった不正行為を未然に防止することに寄与できると共に、それらの不正行為がなされたとしても、破損及び盗難被害を少なくできる自動販売機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、次の点に着目してなされている。すなわち、従来からの防盗対策の場合、外観上、防盗手段が第三者に判りにくく、防盗対策を施していないものとの勘違いさせることがあった。従って、防盗対策を強くアピールできれば、不正行為を受ける回数の削減につながる。
【0007】
請求項1の発明は、キャビネットと、
このキャビネットの前面を開閉し得るように設けられ、裏側に、コインメックやビルバリデータ部を備え、表側に、外部操作に基いてキャビネットに対する閉塞状態をロック及びロック解除するためのハンドル、及び、このハンドルがロック状態にあるときに該ハンドルの操作を阻止すべく鍵により施錠されるハンドル用錠を備えたメイン扉と、
このメイン扉において、少なくとも前記コインメック、ビルバリデータ部、前記ハンドル及びハンドル用錠を含む所定領域を該メイン扉表側から覆うように取付けられた金属製の防盗ガードと、
この防盗ガードに前記ハンドル及びハンドル用錠部分を開閉し得るように設けられた金属製の小扉と、
この小扉の閉塞状態をロックするロック機構と
を備えて構成される。
【0008】
この構成においては、メイン扉において、少なくとも前記コインメック、ビルバリデータ部、前記ハンドル及びハンドル用錠を含む所定領域を該メイン扉表側から覆うように金属製の防盗ガードを設けたから、一目して大掛かりな防盗手段が講じられていることを第三者に認識させることができるようになる。これにて、不正行為を受ける回数の削減につながる。また、この防盗ガードにより、上記コインメック、ビルバリデータ部、ハンドル及びハンドル用錠を実際に保護できるようになり、破損及び盗難被害を少なくできるものである。さらに、上記構成においては、この防盗ガードにハンドル及びハンドル用錠部分を開閉し得るように金属製の小扉を設けたから、メイン扉を開閉する場合には、この小扉を開放することにより防盗ガードを取り外すことなく、ハンドル操作を行なうことができ、便利である。
【0009】
請求項2の発明は、小扉が、防盗ガードに回動可能に設けられ、ロック機構は、小扉用錠を備え、この小扉用錠によりロック及びロック解除されるようになっているところに特徴を有する。
この構成においては、小扉のロック解除を小扉用錠に行なうから、この小扉を第三者に容易に開放されないようにできて防盗性を高め得る。
【0010】
請求項3の発明は、小扉用錠が、ハンドル用錠と共用される鍵により施錠及び解錠されるようになっているところに特徴を有する。
この構成においては、メイン扉のハンドル用錠と小扉用錠とが共通の鍵により施錠・解錠できるから便利である。
【0011】
請求項4の発明は、小扉用錠には鍵挿入側の部分に回転可能な錠防護板が設けられているところに特徴を有する。
一般的に自動販売機において、錠部分に対する不正行為の一つとしては、錠をその鍵挿入側よりドリルで孔明けし、該錠を破損させることが挙げられる。しかるに上記構成においては、小扉用錠の鍵挿入側の部分に回転可能な錠防護板を設けているから、不正行為でドリルを押し付けたとしたも、錠防護板を回転させるだけで、錠が切削されることはなく、不正行為による小扉用錠の破損を防止できるようになる。
【0012】
請求項5の発明は、防盗ガードに、ハンドル及びハンドル用錠部分を囲繞するように凸条部を形成したところに特徴を有する。
この構成においては、ハンドル及びハンドル用錠部分を、不正行為から一層確実に防止できるようになる。すなわち、ハンドル及びハンドル用錠部分に対する不正行為としては、防盗ガードと小扉との隙間にドライバー等の工具を差し込んで小扉をこじ開けることが考えられるが、上記構成においては、凸条部を設けたことにより、上記ドライバー等の工具が深く差し込まれることを防止でき、もって、小扉がこじ開けられることを有効に防止できるようになる。
【0013】
請求項6の発明は、メイン扉が、キャビネットに回動可能に設けられ、且つ、その反回動支点側にキャビネット側面側に回り込むメイン扉ガードを有し、防盗ガードには、このメイン扉ガードを覆う側部ガード部が設けられているところに特徴を有する。
自動販売機における不正行為の一つとして、メイン扉の反回動支点側の側部とキャビネット側部との合わせ部を、バールのような道具を用いてこじ開ける行為がある。これを防止すべく、メイン扉の反回動支点側にキャビネット側面側に回り込むメイン扉ガードを設けて、合わせ部にバールのような道具が入らないようにするものがある。しかし、不正行為の激しさが増加する最近の事情を考慮すれば、さらに強固な不正行為防止策が要望される。この点上記構成においては、防盗ガードに、このメイン扉ガードを覆う側部ガード部が設けたから、さらに堅牢な構造となり、不正行為の防止をさらに確実となし得るようになる。
【0014】
請求項7の発明は、小扉が、キャビネット側まで延出するように形成され、ロック機構はこの延出端部及びキャビネットに跨がって設けられているところに特徴を有する。
この構成においては、メイン扉の不正開放を二重に防止できるようになる。すなわち、メイン扉はハンドル及びハンドル錠により不正開放防止されているが、上記構成においては、防盗ガードに設けられた小扉が、キャビネットに設けられたロック機構によりロックされるから、この小扉を開放しない限りはメイン扉を開放できないようになり、総じて、このロック機構と、ハンドル錠とにより、メイン扉の不正開放を二重に防止できるものである。
【0015】
請求項8の発明は、ロック機構が、小扉側に被ロック部材を備えると共に、キャビネット側に、該被ロック部材を施錠及び解錠する小扉用錠を備えた構成であり、被ロック部材が、位置調節可能に設けられているところに特徴を有する。◎この構成においては、被ロック部材を小扉用錠に対して位置調節ができるようになり、施錠及び解錠を良好に行ない得るようになる。すなわち、被ロック部材が小扉側つまりメイン扉側に存在し、小扉用錠がキャビネットに存在する構成においては、キャビネットに対するメイン扉の取付け関係に誤差があると、メイン扉側の被ロック部材とキャビネット側の小扉用錠との位置関係にもずれが発生する。この場合、キャビネット及びメイン扉はその大きさが大きいから、取付け関係に若干の誤差があってもさほど支障はないが、被ロック部材及び小扉用錠は小さいから、その誤差は無視できないものであり、被ロック部材に対する小扉用錠の施錠が困難となることもある。しかるに上記構成では、被ロック部材を小扉用錠に対して位置調節ができるから、キャビネット及びメイン扉の取付け関係に若干の誤差があっても、施錠及び解錠を良好に行ない得るようになる。
【0016】
請求項9の発明は、小扉が、防盗ガードにヒンジにより回動可能に設けられ、この小扉のヒンジ部分には、このヒンジを保護し且つ小扉開放時に該小扉が防盗ガードに当接することを阻止するヒンジガードが取付けられているところに特徴を有する。
小扉が不正にこじ開けられる場合には、小扉のヒンジが破壊されることが考えられる。しかして上記構成においては、小扉のヒンジ部分には、このヒンジを保護するヒンジガードが設けられているから、小扉のヒンジが破壊されることを有効に防止でき、しかもこのヒンジガードは小扉開放時に該小扉が防盗ガードに当接することを阻止するから、この小扉が防盗ガードに当たって傷付くようなこともない。
【0017】
請求項10の発明は、小扉が、屈曲可能な構成となっているところに特徴を有する。
この構成においては、小扉の開閉の途中で屈曲状態とすれば、小扉の回動スペースを小さくでき、自動販売機自体の設置スペースの縮減に寄与できるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例につき図1ないし図8を参照しながら説明する。まず、防盗ガードを取り外した状態を示す図3において、キャビネット1の内部には図示しないが商品(飲料缶やビン等)が収容されるコラムが設けられていると共にこのコラム前面側に内扉が設けられている。このキャビネット1の前面には、このキャビネット1の前面を開閉し得るようにメイン扉2が設けられている。この場合、メイン扉2は、その左側の部分がヒンジ3により枢支されている。
【0019】
また、このメイン扉2の表側には、商品表示部4、パネル部5、商品選択スイッチ6、コイン返却口7、商品取り出し口8、コイン投入口9、返却レバー10、紙幣挿入口11等が設けられている。さらに、このメイン扉2の表側には、該メイン扉2を閉塞状態にロックし且つロック解除するためのハンドル12が設けられている。さらに、このハンドル12には、これが自動販売機の業者以外に操作されることがないように、ハンドル用錠13が設けられている。このハンドル用錠13が鍵14(図4参照)により施錠及び解錠されるものである。
【0020】
しかして、ハンドル用錠13が鍵14によって解錠されると、ハンドル12が図示しないばねにより図4に示すように前面側へ突出し、例えば矢印A方向へ操作可能となり、その方向への操作によりメイン扉2がロック解除されて開放可能となる。また、開放されたメイン扉2を閉塞すると、ハンドル12によりその閉塞がロックされ、そしてこのハンドル12をメイン扉2へ押し込んで施錠すれば、図3の状態の非突出状態に保持されるようになっている。
【0021】
またメイン扉2の裏側には、図3に示すように、コインメック15やビルバリデータ部16が設けられている。上記コインメック15は、いわゆる金銭収納装置であり、また、ビルバリデータ部16は、コインの投入情報や釣り銭演算、表示、商品販売指令情報、売上個数情報、売上金情報等を取り扱うもので、マイクロコンピュータや他の制御部を備えた構成である。
【0022】
また、上記メイン扉2の反回動支点側にはキャビネット1の側面側に回り込むメイン扉ガード2aが形成されている。このメイン扉ガード2aは、バールのような道具を用いてこのメイン扉ガード2aがこじ開ける行為といった不正行為を防止するためのものである。つまり、メイン扉ガード2aは、メイン扉2の反回動支点側の側部とキャビネット1側部との合わせ部K部分を覆う構成であり、上記道具がこの合わせ部Kに入れられるのを阻止するようになっている。
【0023】
このメイン扉2には、金属例えば鋼板の厚板からなる防盗ガード17がボルト18(これは表側からは外せないようになっている)により取付けられている。この場合この防盗ガード17は、メイン扉2において前記コインメック15、ビルバリデータ部16、ハンドル12及びハンドル用錠13を含む所定領域(特には前面の一部から側面にかけての領域)を該メイン扉2表側から覆うように取付けられている。ただし、コイン投入口9及び返却レバー10に対応する部分には開口部17aが、また紙幣挿入口11に対応する部分には開口部17bが形成されている。さらに、ハンドル12及びハンドル用錠13に対応する部分にも前面から側面にかけて開口部17c(図4参照)が形成されており、この開口部17cの縁部には凸条部19が形成されている。もって、凸錠部19によりハンドル12及びハンドル用錠13部分を囲繞する構成となっている。
【0024】
そして、この開口部17cを開閉し得るようにヒンジ20aを介して小扉20が設けられており、もって、小扉20はハンドル12及びハンドル用錠13を開閉し得るように設けられている。この小扉20周縁部には、図5から理解できるように内方へ向けて突出する突片部20bが一体に形成されている。
【0025】
上記防盗ガード17には、上記小扉20の閉塞状態をロックするためのロック機構21が設けられている。このロック機構21は、防盗ガード17の開口部17c下縁部に設けた小扉用錠22と、小扉20に形成したロック受部23(図1参照)とから構成されている。
【0026】
小扉用錠22は図6ないし図8に示すように、防盗ガード17に一体に形成された錠ホルダ部24に錠本体25を嵌着固定してなり、この錠本体25は、ロータケース25aとキーロータ25bと図示しないタンブラ等を備えてなり、鍵14が共通に使用可能に構成されている。さらに、このキーロータ25b前面(小扉用錠22における鍵14挿入側の部分)には、錠防護板26が回転可能に配設されている。上記キーロータ25bの上部には、カム面25cが形成されていると共に、ピン配置孔25dが形成されている。そして、このピン配置孔25dには、ロックピン27が配設されている。このロックピン27には、カムピン29aが固着されている。このカムピン27aは、ロータケース25aに形成された縦溝25eに上下移動可能に嵌合されており、もって、ロックピン27aは上下移動可能で且つ回り止め状態に設けられている。
【0027】
しかして、鍵14を前記錠防護板26の挿通孔26aを通してキーロータ25b内に挿入すると、タンブラが所定状態に整列してキーロータ25bの回動を許容する。そして、鍵14が回動操作されると、キーロータ25bが回動されてロックピン27がカム面25c及びカムピン27aの摺接により矢印A方向(上方向)へ押し上げられて錠ホルダ部24から上方へ突出して、前記ロック受部23の係止孔23aに嵌入し、もって、小扉20の閉塞状態をロックするようになっている。
【0028】
なお、鍵14を逆方向に回動すると、ロックピン27が下方へ移動してロック受部23の係止孔23aから抜脱し、もってロック解除を行なうようになっている。
さらに、盗ガード17には、メイン扉ガード2aを覆う側部ガード部28が形成6が設けられている
このような構成の本実施例によれば、メイン扉2において、コインメック15、ビルバリデータ部16、ハンドル12及びハンドル用錠13を含む領域を該メイン扉2表側から覆うように金属製の防盗ガード17を設けたから、一目して大掛かりな防盗手段が講じられていることを第三者に認識させることができる。この結果、いたずら行為とか破損行為といった不正行為を受ける回数の削減につながる。また、不正行為を受けたとしても、この防盗ガード17により、上記コインメック15、ビルバリデータ部16、ハンドル12及びハンドル用錠13を実際に保護できるようになり、破損及び盗難被害を少なくできる。
【0029】
さらに、本実施例によれば、この防盗ガード17にハンドル12及びハンドル用錠13部分を開閉し得るように金属製の小扉20を設けたから、メイン扉2を開閉する場合には、この小扉20を開放することにより防盗ガード17を取り外すことなく、ハンドル12の操作を行ない得、便利である。
さらにまた、小扉20のロック解除を小扉用錠22により行なうから、この小扉20を第三者に容易に開放されないようにできて防盗性を高め得る。
【0030】
また本実施例によれば、小扉用錠22が、ハンドル用錠13と共用される鍵14により施錠及び解錠されるようになっているから、メイン扉2のハンドル用錠13と小扉用錠22とが共通の鍵14により施錠・解錠でき、便利である。
さらに本実施例によれば、小扉用錠22に鍵挿入側の部分に回転可能な錠防護板26を設けたから、不正行為でドリルを小扉用錠22に押し付けたとしたも、錠防護板26を回転させるだけで、この小扉用錠22が切削されることはなく、不正行為による小扉用錠22の破損を防止できる。
【0031】
また、防盗ガード17に、ハンドル12及びハンドル用錠13部分を囲繞するように凸条部19を形成したから、このハンドル12及びハンドル用錠13部分を、不正行為から一層確実に防止できる。すなわち、ハンドル12及びハンドル用錠13部分に対する不正行為としては、防盗ガード17と小扉20との隙間にドライバー等の工具を差し込んで小扉20をこじ開けることが考えられるが、上記実施例においては、凸条部19を設けたことにより、上記ドライバー等の工具が深く差し込まれることを防止でき、もって、小扉20がこじ開けられることを有効に防止できる。
【0032】
さらにまた、本実施例によれば、防盗ガード17に、メイン扉ガード2aを覆う側部ガード部28を設けたから、不正行為による破損やメイン扉開放をさらに防止できるようになる。すなわち、自動販売機における不正行為の一つとして、メイン扉2の反回動支点側の側部とキャビネット1側部との合わせ部K(図2参照)を、バールのような道具を用いてこじ開ける行為がある。これを防止すべく、メイン扉2の反回動支点側にキャビネット1側面側に回り込むメイン扉ガード2aを設けているが、しかし、さらなる不正行為の激しさが増加する最近の事情を考慮すれば、さらに強固な不正行為防止策が要望されている。この点上記実施例によれば、防盗ガード17に、このメイン扉ガード2aを覆う側部ガード部28が設けたから、さらに堅牢な構造となり、不正行為の防止をさらに確実となし得る。
【0033】
図9ないし図11は本発明の第2の実施例を示しており、この実施例においては、次の点が第1の実施例と異なる。小扉31は、蝶番からなるヒンジ31aを介して防盗ガード17に取付けられており、その反回動側の端部は、キャビネット1の側面側まで延出する形状(防盗ガード17の右側部17dから側部ガード部28に沿う形状)に形成されている。そして、ロック機構32は、この小扉31の延出端部31bに例えば溶接にて固着された被ロック部材33と、キャビネット1の側面に固着された小扉用錠34及びロック受部35とから構成されている。前記被ロック部材33は、板状をなしていて、やや長孔状をなす孔部33aが形成されている。
【0034】
小扉用錠34は、図12に示すように、第1の実施例における小扉用錠22と同一構成(図6と同一符号を付している)である。またロック受部35は、この小扉用錠34の上部に、上記被ロック部材33の板厚寸法より若干大きめ隙間Gを存するようにして例えば溶接にて固着されている。この上部保持部材35には、小扉用錠34のロックピン27と対向するように係止孔35aが形成されている。
【0035】
しかして、小扉31を閉塞すると、図12に示すように、被ロック部材33が上記隙間Gに入り込み、この状態で鍵14(図4参照)をキーロータ25b内に挿入し、鍵14を回動操作すると、ロックピン27が錠ホルダ部24から上方へ突出して、被ロック部材33の孔部33aとロック受部35の係止孔35aとに嵌入し、もって、小扉31の閉塞状態をロックするようになっている。さらに、防盗ガード17には、小扉31の閉塞状態でこの小扉31の上側、下側及びヒンジ31a側を覆うように凸条部36が形成されている。
【0036】
この第2の実施例によれば、小扉31を、キャビネット1側まで延出するように形成し、ロック機構32を、小扉31の延出端部31b及びキャビネット1に跨がって設ける構成としたから、メイン扉2の不正開放を二重に防止できるようになる。すなわち、メイン扉2はハンドル12及びハンドル錠13により不正開放防止されているが、上記第2の実施例においては、防盗ガード17に設けられた小扉31が、ロック機構32によってキャビネット1にロックされるから、この小扉31を開放しない限りはメイン扉2を開放できないようになり、総じて、このロック機構32と、ハンドル錠13とにより、メイン扉2の不正開放を二重に防止できる。
【0037】
図13ないし図16は本発明の第3の実施例を示しており、この実施例においては、被ロック部材40を位置調節可能に設けたところが上記第2の実施例と異なる。小扉31の延出端部31bには、スパナ等が挿入可能な切欠部41が形成され、この切欠部41を表側から覆うように金属製のカバー42が例えば溶接にて固着されている。このカバー42には、ねじ棒43が上下方向に例えば溶接にて固着されている。このねじ錠43には、被ロック部材40の基端部40aに形成した挿通孔部(図示せず)が上下移動可能に嵌合されていると共に、該基端部40aを上下から挟むようにナット44,44が螺合されている。このナット44,44は前記スパナ等の工具により適宜回転されて上下調節され、もって、被ロック部材40を上下位置調節可能な構成としている。また、この被ロック部材40は、図16に矢印で示すように水平方向にも回動調節し得る構成となっている。なお、符号40aは孔部を示す。
【0038】
この第3の実施例によれば、被ロック部材40を小扉用錠34に対して位置調節ができるようになり、施錠及び解錠を良好に行ない得るようになる。すなわち、被ロック部材40が小扉31側つまりメイン扉2側に存在し、小扉用錠34がキャビネット1に存在する構成においては、キャビネット1に対するメイン扉2の取付け関係に誤差があると、被ロック部材40と小扉用錠34との位置関係にもずれが発生する。この場合、キャビネット1及びメイン扉2はその大きさが大きいから、取付け関係に若干の誤差があってもさほど支障はないが、被ロック部材40及び小扉用錠34は小さいから、その誤差は無視できないものであり、被ロック部材40に対する小扉用錠34の施錠が困難となることもある。しかるに上記第3の実施例では、被ロック部材40を小扉用錠31に対して位置調節ができるから、キャビネット1及びメイン扉2の取付け関係に若干の誤差があっても、施錠及び解錠を良好に行ない得るものである。
【0039】
図17及び図18には本発明の第4の実施例を示しており、この実施例においては、小扉31のヒンジ31a部分に、ヒンジガード51を固着した点が第2の実施例と異なる。このヒンジガード51は、平面形状が図17に示すように、ほぼV字状をなしていて、ヒンジ31aを覆うように小扉31に例えば溶接にて固着されている。そして、このヒンジガード51は、小扉31が図17の二点鎖線でに示すように開放した時に防盗ガード17に平面的に当接するようになっており、もって、ヒンジガード51は、ヒンジ31aを保護し且つ小扉31開放時に該小扉31が防盗ガード17に当接することを阻止するものである。
【0040】
ここで小扉31が不正にこじ開けられる場合には、小扉31のヒンジ31aがハンマ等により破壊されることが考えられる。しかして上記第4の実施例においては、小扉31のヒンジ31a部分には、このヒンジ31aを保護するヒンジガード51が設けられているから、小扉31のヒンジ31aが破壊されることを有効に防止でき、しかもこのヒンジガード51は小扉31開放時に該小扉31が防盗ガード17に当接することを阻止するから、この小扉31が防盗ガード17に当たって傷付くようなこともない。
【0041】
図19は本発明の第5の実施例を示しており、この実施例では、小扉61が、屈曲可能な構成となっている点が第2の実施例と異なる。この小扉61は、ヒンジ31aに連結された第1の部材61aと、この第1の部材61aに中間ヒンジ61bを介して連結された第2の部材61cとから構成されている。
【0042】
この第5の実施例においては、小扉61の開閉の途中で屈曲状態とすれば、小扉61の回動スペースを小さくでき、自動販売機自体の設置スペースの縮減に寄与できる。ちなみに図22には小扉62が屈曲しない構成の場合を示しており、この場合には回動スペースが大きく、特にキャビネット外側に大きく膨らむ不具合がある。しかしこの第5の実施例では、このようなことを防止できるものである。
【0043】
なお、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できるものであり、例えば本発明の第6の実施例として示す図20及び図21のように、被ロック部材33に補強部材71を例えば溶接にて固着して、該被ロック部材33が金鋸等で不正に切断されることを防止するようにしても良い。
【0044】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、次の効果を得ることができる。
請求項1の発明によれば、メイン扉において、コインメック、ビルバリデータ部、ハンドル及びハンドル用錠を含む領域を該メイン扉表側から覆うように金属製の防盗ガードを設けたから、一目して大掛かりな防盗手段が講じられていることを第三者に認識させることができる。この結果、いたずら行為とか破損行為といった不正行為を受ける回数の削減につながる。また、不正行為を受けたとしても、この防盗ガードにより、上記コインメック、ビルバリデータ部、ハンドル及びハンドル用錠を実際に保護でき、破損及び盗難被害を少なくできる。さらにまた、防盗ガードにハンドル及びハンドル用錠部分を開閉し得るように金属製の小扉を設けたから、メイン扉を開閉する場合には、この小扉を開放することにより防盗ガードを取り外すことなく、ハンドル操作ができ、便利である。
【0045】
請求項2の発明によれば、小扉のロック解除を小扉用錠により行なうから、この小扉を第三者に容易に開放されないようにできて防盗性を高め得る。
請求項3の発明によれば、小扉用錠が、ハンドル用錠と共用される鍵により施錠及び解錠されるようになっているから、便利である。
請求項4の発明によれば、小扉用錠に鍵挿入側の部分に回転可能な錠防護板を設けたから、ドリル等の工具により不正行為があっても小扉用錠の破損を防止できる。
【0046】
請求項5の発明によれば、防盗ガードに、ハンドル及びハンドル用錠部分を囲繞するように凸条部を形成したから、このハンドル及びハンドル用錠部分を、不正行為から一層確実に防止できる。
請求項6の発明によれば、防盗ガードに、メイン扉ガードを覆う側部ガード部を設けたから、不正行為による破損やメイン扉開放をさらに防止できるものである。
【0047】
請求項7の発明によれば、小扉を、キャビネット側まで延出するように形成し、ロック機構を、この延出端部及びキャビネットに跨がって設けたから、メイン扉の不正開放を二重に防止できる。
請求項8の発明によれば、ロック機構を、小扉側に被ロック部材を備えると共に、キャビネット側に、該被ロック部材を施錠及び解錠する小扉用錠を備えた構成とし、被ロック部材を、位置調節可能に設けているから、被ロック部材を小扉用錠に対して位置調節ができ、メイン扉の取付け誤差等があっても施錠及び解錠を良好に行ない得るものである。
【0048】
請求項9の発明によれば、小扉のヒンジ部分に、このヒンジを保護し且つ小扉開放時に該小扉が防盗ガードに当接することを阻止するヒンジガードを取付けたから、小扉のヒンジが破壊されることを有効に防止でき、しかも小扉が防盗ガードに当たって傷付くようなこともなくし得る。
請求項10の発明によれば、小扉を、屈曲可能な構成としたから、小扉の回動スペースを小さくでき、自動販売機自体の設置スペースの縮減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す防盗ガード部分の斜視図
【図2】全体の斜視図
【図3】防盗ガードを取り外した状態での全体の斜視図
【図4】小扉開放状態での該小扉部分の斜視図
【図5】小扉閉塞状態での該小扉部分の縦断側面図
【図6】ロック機構部分の縦断側面図
【図7】小扉用錠部分の下面図
【図8】キーロータとロックピンとの関係を示す斜視図
【図9】本発明の第2の実施例を示す防盗ガード部分の斜視図
【図10】小扉を取り外して示す斜視図
【図11】小扉のヒンジ部分の横断平面図
【図12】ロック機構部分の縦断側面図
【図13】本発明の第3の実施例を示す図9相当図
【図14】ロック機構部分の裏側から見た斜視図
【図15】ロック機構部分の側面図
【図16】ロック機構部分の横断平面図
【図17】本発明の第4の実施例を示す図11相当図
【図18】防盗ガードの正面図
【図19】本発明の第5の実施例を示す小扉の平面図
【図20】本発明の第6の実施例を示すロック機構部分の斜視図
【図21】横断平面図
【図22】参考例を示す図19相当図
【符号の説明】
1はキャビネット、2はメイン扉、12はハンドル、13はハンドル用錠、14は鍵、15はコインメック、16はビルバリデータ部、17は防盗ガード、19は凸条部、20は小扉、21はロック機構、22は小扉用錠、23はロック受部、24は錠ホルダ部、25は錠本体、25aはロータケース、25bはキーロータ、26は錠防護板、27はロックピン、28は側部ガード部、31は小扉、31aはヒンジ、32はロック機構、33は被ロック部材、34は小扉用錠、35はロック受部、40は被ロック部材、42はカバー、43はねじ棒、44はナット、51はヒンジガード、61は小扉、71は補強部材を示す。

Claims (10)

  1. キャビネットと、
    このキャビネットの前面を開閉し得るように設けられ、裏側に、コインメックやビルバリデータ部を備え、表側に、外部操作に基いてキャビネットに対する閉塞状態をロック及びロック解除するためのハンドル、及び、このハンドルがロック状態にあるときに該ハンドルの操作を阻止すべく鍵により施錠されるハンドル用錠を備えたメイン扉と、
    このメイン扉において、少なくとも前記コインメック、ビルバリデータ部、前記ハンドル及びハンドル用錠を含む所定領域を該メイン扉表側から覆うように取付けられた金属製の防盗ガードと、
    この防盗ガードに前記ハンドル及びハンドル用錠部分を開閉し得るように設けられた金属製の小扉と、
    この小扉の閉塞状態をロックするロック機構と
    を備えてなる自動販売機。
  2. 小扉は、防盗ガードに回動可能に設けられ、ロック機構は、小扉用錠を備え、この小扉用錠によりロック及びロック解除されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  3. 小扉用錠は、ハンドル用錠と共用される鍵により施錠及び解錠されるようになっていることを特徴とする請求項2記載の自動販売機。
  4. 小扉用錠には鍵挿入孔の外側部分に回転可能な錠防護板が設けられていることを特徴とする請求項2記載の自動販売機。
  5. 防盗ガードには、ハンドル及びハンドル用錠部分を囲繞するように凸条部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  6. メイン扉は、キャビネットに回動可能に設けられ、且つ、その反回動支点側にキャビネット側面側に回り込むメイン扉ガードを有し、防盗ガードには、このメイン扉ガードを覆う側部ガード部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  7. 小扉は、キャビネット側まで延出するように形成され、ロック機構はこの延出端部及びキャビネットに跨がって設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の自動販売機。
  8. ロック機構は、小扉側に被ロック部材を備えると共に、キャビネット側に、該被ロック部材を施錠及び解錠する小扉用錠を備えた構成であり、被ロック部材は、位置調節可能に設けられていることを特徴とする請求項7記載の自動販売機。
  9. 小扉は、防盗ガードにヒンジにより回動可能に設けられ、この小扉のヒンジ部分には、このヒンジを保護し且つ小扉開放時に該小扉が防盗ガードに当接することを阻止するヒンジガードが取付けられていることを特徴とする請求項1記載の自動販売機。
  10. 小扉は、屈曲可能な構成となっていることを特徴とする請求項7記載の自動販売機。
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