JP5451151B2 - 可搬式作業機の盗難防止機構 - Google Patents

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Description

本発明は,可搬式作業機の盗難防止機構に関し,より詳細には,ボンネット内に発電機等の作業機本体やこれを駆動するエンジン,その他の必要な機器を収容したエンジン駆動型発電機等の可搬式作業機において,前記ボンネットの上面に設けた吊り金具に対し,クレーンのフック等を係止不能と成すことにより可搬式作業機の吊り上げを不能とすることで盗難防止を図った可搬式作業機の盗難防止機構に関する。
建設工事や土木工事等において使用されるエンジン駆動型の発電機や圧縮機等の可搬式作業機は,移動や設置の便を考慮して発電機本体や圧縮機本体等の作業機本体やこれらを駆動するエンジン,その他の構成機器を共通の架台上に載置すると共に,これをボンネットで覆いパッケージ化している。
そして,このような可搬式作業機にあっては,ボンネットの上面にクレーンのフック等を係止するための吊り金具を設け,移動や設置の際にクレーンにより容易に吊り上げることができるように構成されている。
また,このような可搬式作業機の移動に際してトラックの荷台等に搭載する際,荷台上に可搬式作業機を安定した状態で固定することができるよう,固定のためのロープをボンネットに掛けるためのロープ掛け金具を,ボンネットの上面であって可搬式作業機の幅方向における端部等に設けることも行われている。
以上のように構成された可搬式作業機は高価である一方,作業が行われていない夜間や休日等においても工事現場に置かれたままの状態とされているために盗難に遭う機会が増えている。
そこで,このような盗難を防止するための盗難防止機構として,可搬式作業機のボンネット上面部に設けた吊り金具に対し,必要時以外にはクレーンのフック等を係止できないようにして窃盗犯等が可搬式作業機を吊り上げることができないようにすることも提案されている。
このような盗難防止機構500の一例として,図21に示すようにボンネット510の上面を二分する凹溝の上部二箇所を天板511と連続する架橋板511a,511bで覆い,ボンネット510上面における略中央に平面視において長方形の中央凹部520を形成すると共に,ボンネット510の上面における幅方向の両端に端凹部530をそれぞれ形成し,前記中央凹部520に吊り金具525を収容すると共に,端凹部530にロープ掛け金具535を収容し,中央凹部520と端凹部530の一方を共に共通の蓋板550で被蓋して,この蓋板550を南京錠552等を使用して取り外しできないように施錠することで盗難防止を図ったものがある(特許文献1の図2,特許文献2の図11)。
また,図22に示すように,同様に構成された中央凹部520を閉じる施錠可能な蓋板550の一側部を中央凹部520の一方の側壁にヒンジ554によって回動可能に係止することにより,蓋板550の施錠時に中央凹部520内に設けた吊り金具525を使用して可搬式作業機の吊り上げを不能とした盗難防止機構500も提案されている(特許文献2「0030」欄及び図21)。
実用新案登録第3089170号公報 特開2005−325844号公報
以上のように構成された従来の盗難防止機構500において,図21を参照して説明した盗難防止機構500にあっては,蓋板550の一端550aに先端段部551を設け,この先端段部551を中央凹部520と一方の端凹部530間の架橋板511aの下に挿入すると共に,L字状に屈曲させた蓋板550の他端550b側で,端凹部530の上部と側部とを覆うと共に,蓋板550の他端550bに設けた長孔555を介して南京錠552のフックをロープ掛け金具535に係止することで,蓋板550を取り外すことができないように構成し,これにより,可搬式作業機を吊り下げることができないようにしている。
しかし,ここで使用される蓋板550は,中央凹部520と端凹部530の一方とを同時に被覆するものであり,その結果,蓋板550は幅に対して長さが長いものとなっている。
そのため,このような蓋板550では,蓋板550の長手方向の中間位置の裏面にバール等の先の尖った工具の先端を挿入して,バールを梃子にして持ち上げると,長手方向の中間位置,例えば図21に示す例では他の部分に対して幅狭に形成されているが,フランジ556によって補強されていない部分Xより折れ曲がる等して変形し易い。
しかし,図21に示す構造の蓋板550にあっては,その長手方向において中央凹部520と端凹部530間で架橋板511bの上面に蓋板550の裏面が乗り上げたものとなっていることから,南京錠552のフックを挿入した長孔555が持つ遊びによって,施錠された状態であっても蓋板550を手で持ち揺らすと,架橋板511b上面と蓋板550の底面間の隙間δ1が拡大するために,通常の用法では施錠された蓋板550を取り外すことができないとしても,前述した隙間δ1に例えばバールの先端部分等を差し込む等してこじ開けようとすれば,蓋板550に変形や破損を生じさせて蓋板550によって覆われていた中央凹部520を開放することができるために,未だ盗難される危険性が解消されていない。
一方,図22を参照して説明した盗難防止機構500では,蓋板550の長手方向の二辺は,中央凹部520内に嵌合されていると共に,蓋板550の幅方向に一端を折り曲げてフランジ556が形成されていることから,例えば図22(B)中に矢印Aで示す方向にバール等の先端を差し込もうとしても,蓋板550の裏側にバールの先端を差し込むことはできない。
しかし,このように蓋板550の幅方向の一側を中央凹部520の内側壁にヒンジ554で連結する場合,蓋板550のフランジ556を中央凹部520の開口縁と干渉させることなく回動させるために,中央凹部520の開口縁と蓋板550の外周縁との間に比較的大きな隙間δ2が設けられている。
しかも,この隙間δ2の下方には,バールの先端等の挿入を阻む障害となるものが何等存在しないために,図22中矢印B方向にバールの先端等を差し込むと,中央凹部520の比較的奥深い部分に迄これを挿入することができ,この隙間δ2を利用して蓋板550が破壊されてこじ開けられる可能性がある。
そこで,本発明の目的は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり,前述のようなバール等の使用による蓋板のこじ開けについても有効に防止し得る,可搬式作業機の盗難防止機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明の請求項1に記載の可搬式作業機における盗難防止機構1は,構成機器を収容したボンネット10の上面に,前記ボンネット10の上面に対して陥没した凹溝20を形成し,該凹溝20内に吊り金具25を収容すると共に,前記吊り金具25の収容位置の上部で前記凹溝20を開閉可能に被蓋する蓋板50を設け,該蓋板50を前記凹溝20を覆った状態で開放不能に施錠する施錠手段を備えた可搬式作業機の盗難防止機構において,
底壁と,前記底壁の長手方向を成す二辺より立設された一対の側壁を備え,幅方向の断面が上向きに開口する略コ字状に形成されたチャンネル材を前記ボンネットの天板に取り付けることにより前記凹溝を形成し,
前記蓋板50に,略長方形の板体である蓋板本体51と,該蓋板本体51の長手方向の一端51aより突出した舌片52,52’を設け,
前記吊り金具25の収容位置に対し前記凹溝20の長手方向における一方側に設けた舌片係止部60,360,460に前記舌片52,52’を係止した状態で,前記凹溝20の長手方向における他方側に設けた蓋板係止体42,142,242,342,442に,前記施錠手段を介して前記蓋板本体51の他端51b側を係止可能に構成すると共に,
前記蓋板本体51の幅を,前記凹溝20の上端部内に対する嵌脱を可能と成す範囲で前記凹溝20の上端における開口幅と略同一幅に形成し,
前記凹溝20の前記上端より前記蓋板本体の肉厚分下がった位置に,前記凹溝20の幅方向における中央側に向かって突出し,前記蓋板本体51の幅方向の両端を,前記蓋板本体の全長に亘って担持する係止段部43を前記チャンネル材の側壁に形成したことを特徴とする(請求項1)。
上記請求項1記載の盗難防止機構1において,前記チャンネル材の前記側壁40a,40aの上端が,それぞれ外向きに突出したフランジ部40cを備え,該チャンネル材40の前記フランジ部40cを,前記ボンネット10の天板11の裏面と接触させて前記ボンネット10に取り付けると共に,前記チャンネル材40の上方において前記チャンネル材40の長さ方向を長さ方向と成すと共に,前記チャンネル材40の前記側壁40a,40a内面間の間隔を越える幅で形成された開口21を前記ボンネット10の天板11に形成することにより,前記吊り金具25の収容位置を中心として長手方向における両側の所定の位置における上部が前記天板11と一体的に形成された架橋板11a,11bによって塞がれており,かつ,前記架橋板11a,11b間に前記天板11の肉厚,前記チャンネル材40のフランジ部40c上面,側壁40a,40a内面及び底壁40bの上面によって幅方向の断面形状が画成された前記凹溝20を形成すると共に,
前記蓋板本体51の幅を前記開口21の幅と略同一で,かつ,前記開口21内に嵌合可能な形状に形成することで,前記開口21内に突出した前記チャンネル材40の前記フランジ部40c上面を前記係止段部43とすることができる(請求項2;実施例1;図1〜3参照)。
また,請求項1に記載の盗難防止機構1において,前記チャンネル材の前記側壁40a,40aの上端が,それぞれ外向きに突出したフランジ部40c,40cを備え,前記フランジ部40c,40cの上面に,2分割された前記ボンネット10の天板11のそれぞれの端縁(図19中に本構成における天板11の端縁を破線で示す。)を,各天板11の端縁が前記チャンネル材40の前記側壁内面よりも外側に配置されるように取り付けることにより,前記天板11の肉厚,前記チャンネル材40のフランジ部40c上面,側壁40a,40a内面及び底壁40bの上面によって幅方向の断面形状が画成された前記凹溝20を形成すると共に,
前記蓋板本体51の幅を前記天板11の端縁間の間隔と略同一で,かつ,前記端縁間に嵌合可能な幅に形成して,前記チャンネル材40の前記フランジ部40c上面を前記係止段部43としても良い(請求項3)。
又は,請求項1に記載の盗難防止機構1において,前記チャンネル材40の前記側壁の外面に,2分割された前記ボンネット10の天板11の端部側面(例えば端部を折り曲げて形成した前記天板11の側面11c)を,前記天板11の上面が前記チャンネル材40の側壁40a,40a上端よりも高くなるよう取り付けることにより,前記天板11の側面11c,前記チャンネル材40の側壁40a,40aの上端縁と内面,及び,底壁40b上面によって幅方向の断面が画成された前記凹溝20を形成すると共に,
前記蓋板本体51を前記チャンネル材40の側壁40a,40a外面間の間隔と略同一幅に形成して,前記チャンネル材40の側壁40a,40aの外面に連結された前記天板11の側面11c,11c間に前記蓋板50を嵌合可能と成し,
前記チャンネル材40の前記側壁40a,40a上端縁を前記係止段部443とすることもできる(請求項4;実施例6;図16〜18参照)。
更に請求項1に記載の盗難防止機構1の別の構成としては,前記チャンネル材40の前記側壁40a,40aの外面に,2分割された前記ボンネット10の天板11の端部側面(例えば端部を折り曲げて形成した前記天板11の側面11c)を取り付けることにより,幅方向の断面が前記チャンネル材40の側壁40a,40a内面と,前記チャンネル材40の底壁上面によって画成された前記凹溝20を形成すると共に,
前記蓋板本体51を前記チャンネル材40の側壁40a,40a内面間の間隔と略同一幅に形成して前記チャンネル材40内に嵌合可能と成すと共に,
前記チャンネル材40の前記側壁40a,40aそれぞれの内面に,前記係止段部と成る突出片346,346を設けた構成としても良い(請求項5;実施例5;図13〜15参照)。
上記いずれかの構成の盗難防止機構1において,前記舌片係止部60,360,460が,前記係止段部43,343,443と同一高さに配置された上面を有する水平壁61a,360a,460aを有し,前記舌片係止部60,360,460の水平壁61a,360a,460aに,前記蓋板50に設けた舌片52を受け入れるスリット64,364,464を前記凹溝20の幅方向を長さ方向として形成すると共に,
前記舌片52を,前記蓋板本体51に連続して一体的に形成すると共に,前記蓋板本体51の一端51a側から中間位置52mに至り前記蓋板本体51の裏面側に曲折された第1曲折部52aと,前記中間位置52mから先端部に至る,前記第1曲折部52aとは逆方向に曲折された第2曲折部52bを有する断面略V字状に形成したものとすることができる(請求項6,実施例1,5,6;図1〜3,13〜18参照)。
又は,上記構成に代え,前記舌片係止部60が,前記係止段部43と同一高さに配置された裏面を有する水平壁(実施例において第1架橋板11a)を備え,
前記蓋板本体51の裏面に,前記係止段部43,43間に嵌合可能な幅を有する補強板56を取り付けると共に,前記補強板56を,前記蓋板本体51の前記一端51aより突出させて前記舌片52’と成し,
前記水平壁(実施例において第1架橋板11a)の前記裏面に,前記舌片52’を接合させることにより,前記蓋板本体51の一端51a側を凹溝20内に係止可能とすることもできる(請求項7;実施例2〜4;図4〜12参照)。
前記いずれかの盗難防止機構1において,前記蓋板係止体42,142,242,342,442が水平壁42b,142b,242b,342b,442bと,前記水平壁42b,142b,242b,342b,442bの一端側に設けられて前記凹溝20を幅方向に仕切る垂直壁42a,142a,242a,342a,442aを備えた略L字状を有し,
該蓋板係止体42,142,242,342,442の前記水平壁42b,142b,242b,342b,442bの表面が前記係止段部43,343,443と同一高さとなり,該水平壁42b,142b,242b,342b,442bの前記垂直壁42a,142a,242a,342a,442aが設けられた側とは反対側の端部が前記吊り金具25側を向くよう前記凹溝20内に設けるものとしても良い(請求項8;実施例1〜6;図1〜18参照)。
なお,請求項2に記載の盗難防止機構にあっては,前記蓋板本体51を前記天板11に形成した前記開口21と略同一形状で,かつ,前記開口21内に嵌合可能な形状に形成することが好ましい(請求項9;実施例1〜4;図1〜12参照)。
また,請求項3〜5いずれかに記載の盗難防止機構1において,前記吊り金具25の収容位置を中心とした長手方向における両側の所定の位置における前記凹溝20の上部を,裏面を前記係止段部43,343,443と同一高さとした架橋板11a,11bによって塞ぐと共に,
前記蓋板本体51の長さを,前記架橋板11a,11bの間隔と略同一で,かつ,前記架橋板11a,11b間に嵌合可能な長さに形成するものとしても良い(請求項10)。
上記構成の盗難防止機構1において,蓋板本体51の長さを架橋板11a,11bに対応させて架橋板11a,11b間に嵌合可能とした構成(請求項9,10)にあっては,前記凹溝20の上部を塞ぐ前記架橋板11a,11bのうち,前記蓋板本体51の前記一端51a側に位置する第1架橋板11aの裏面に,前記第1架橋板11aより前記吊り金具25側に向かって突出する水平壁61aを,該第1架橋板11a表面側より螺合されたネジ(実施例において,特殊ネジ)によって取り付け,該突出部分における前記水平壁61aに,前記舌片52を受け入れるスリット64を形成すると共に,
前記舌片52を,前記蓋板本体51の前記一端51a側から中間位置52mに至り蓋板本体51の裏面側に曲折された第1曲折部52aと,前記中間位置52mから先端部に至る,前記第1曲折部52aとは逆方向に曲折された第2曲折部52bを有する断面略V字状に形成するものとすることができる(請求項11;実施例1;図1〜3参照)。
また,同様に蓋板本体51の長さを架橋板11a,11bの間隔に対応させて架橋板11a,11b間に嵌合可能とした構成(請求項9,10)の盗難防止機構1にあっては,前記蓋板係止体42が,上面を前記係止段部43と同一高さに配置される水平壁42bと,該水平壁42bの前記吊り金具25側とは反対側の一端より下方に向かって突出して前記凹溝20を幅方向に仕切る垂直壁42aを備え,
前記凹溝20の上部を塞ぐ前記架橋板11a,11bのうち,前記蓋板本体51の前記他端51b側に位置する第2架橋板11bと,前記蓋板係止体42の前記水平壁42bのそれぞれ対応する位置に錠53を取り付けるための開孔を形成すると共に,
前記蓋板係止体42の前記水平壁42b上面を前記第2架橋板11bの裏面に当接させて,前記開孔に共通の錠53を取り付けると共に,前記第2架橋板11bの上面側から螺合したネジ(実施例において特殊ネジ)によって,前記第2架橋板11bの裏面に前記蓋板係止体42の前記水平壁42bを取り付けるものとしても良い(請求項12;実施例1;図1〜3参照)。
更に,蓋板本体51の長さに対応した間隔で架橋板11a,11bを設けた構成(請求項9,10)の盗難防止機構1にあっては,前記構成に代えて,前記蓋板係止体42が,上面を前記係止段部43と同一高さに配置される水平壁42bと,該水平壁42bの前記吊り金具25側とは反対側の一端より下方に向かって突出して前記凹溝20を幅方向に仕切る垂直壁42aを備え,
前記蓋板係止体42の前記水平壁42bの上面より頭部が突出するよう,前記水平壁42bに錠53を取り付けると共に,
前記凹溝20の上部を塞ぐ前記架橋板11a,11bのうち,前記蓋板本体51の前記他端51b側に位置する第2架橋板11bに,前記錠53の頭部を嵌合可能な開孔を形成し,
前記第2架橋板11bに形成された前記開孔内に前記錠53の頭部を嵌合させた状態で前記蓋板係止体42の前記水平壁42bの上面を前記第2架橋板11bの裏面に接触させた状態で,前記第2架橋板11bの上面側より螺合したネジ(実施例において特殊ネジ)によって前記第2架橋板11bに前記水平壁42bを取り付けて,
施錠状態において前記錠53より水平方向に突出された掛け金54が,前記蓋板50の裏面より垂直方向に突出した垂直壁56aに係止されるよう構成すると共に,
取り付け状態における前記蓋板係止体42の前記垂直壁42aの下端と,前記チャンネル材40の底壁40b上面間が接触,乃至は,前記垂直壁42aの上面に対する前記錠53の頭部の突出高さ以下の間隔で配置されるよう前記垂直壁56aの高さを設定するものとすることができる(請求項13)。
なお,上記いずれかの構成の盗難防止機構1において,前記蓋板50をワイヤやチェーン等の可撓性を有する連結部材55によって前記ボンネット10に連結するものとしても良い(請求項14;実施例2〜4;図4〜12参照)。
以上説明した本発明の構成により,本発明の盗難防止機構1を備えた可搬式作業機にあっては,吊り金具25を収容した凹溝20の上端部には,この凹溝20の開口幅と略同一幅に形成された板体である蓋板本体51が嵌合されていることから,少なくとも蓋板本体51の長手方向を成す2辺と凹溝20との間には,蓋板50の嵌脱を可能と成す最小限の隙間しか生じないよう構成することが可能である。
しかも,この隙間の下方には係止段部43,343,443が設けられているために,仮にこの隙間にバール等の先端を挿入したとしても,蓋板本体51の板厚以上にバールの先端等を挿入することができないものとなっている。
その結果,蓋板50の長手方向を成す端縁がバール等の先端の尖った工具の挿入から保護されることにより,蓋板50のこじ開けに対する有効な対応が図られた盗難防止機構1を提供することができた。
このような係止段部43は,側壁40a,40a上端にフランジ部40c,40cを備えたチャンネル材40をボンネット10の天板11の裏面に取り付けると共に,ボンネット10の天板11に所定幅の開口を形成することにより容易に形成することができた(請求項2,実施例1〜4,図1〜12参照)。
また,同様の形状のチャンネル材40のフランジ部40c,40c上面に,図19中に破線で示す位置を端縁とする,2分割された天板11をそれぞれ取り付けることにより,例えばボンネット10の幅方向全長に亘りチャンネル材40のフランジ部40c,40cが係止段部43,43として形成された凹溝20についても容易に形成することができた(請求項3,図19参照)。
又は,このようなフランジ部を備えないチャンネル材40の側壁外面に,上面が前記チャンネル材40の側壁40a,40a上端よりも高くなるよう,2分割された前記ボンネット10の天板11の側面11cを取り付けて,チャンネル材40の側壁上端縁を前記係止段部443とすることで(請求項3,実施例6,図18(A),(B)参照),更には,同様にフランジ部を備えないチャンネル材40の側壁40a,40aそれぞれの内面に,係止段部343,343と成る突出片346,346をそれぞれ設けることにより(請求項4,実施例5,図15(A),(B)参照),容易に形成することが可能であった。
舌片係止部60,360,460に設けた水平壁61a,360a,461aにスリット64,364,464を形成し,該スリット64,364,464内に蓋板50のV字状に曲折された舌片52を挿入する構成とした盗難防止機構(請求項6;実施例1,5,6)にあっては,蓋板50を開放した際に,この蓋板50がスリット64,364,464より抜け落ち難いと共に,開放時においても蓋板50をスリット64,364,464に係止させておくことが可能であった。
その結果,蓋板50の外周に形成される隙間を最小限に維持しながら,蓋板50をヒンジによって連結した場合と同様,凹溝20より完全に取り外すことなく舌片係止部60,360,460との係合を維持したままで回動させて開閉させることができ,蓋板50の着脱に伴う紛失や管理の煩雑さを解消することができた。
前記舌片係止部60に,裏面を前記係止段部43と同一高さに形成した水平壁〔実施例2〜4(図4〜12)における第1架橋板11a〕を設けると共に,蓋板本体51の裏面に,係止段部43,43間に嵌合可能な幅を有する補強板56を取り付けて,蓋板本体51の一端51aより突出した補強板56を舌片52’とした構成(請求項7)にあっては,蓋板本体51の一端51aを,前記水平壁である第1架橋板11aの端縁(開口21の一端縁21a)と突合させた状態で凹溝20を塞ぐことができ,蓋板本体51の一端51aと前記第1架橋板11aの端部(開口21の一端縁21a)との間の隙間についても最小のものとすることができた。
しかも,この構成では,この部分の隙間の下方には舌片52’が配置されることとなる結果,この舌片52’の存在によりこの隙間を介して蓋板50の裏面側にバール等の先端部を挿入することは不可能である。
なお,凹溝20が長手方向に連通している場合,凹溝20の長手方向にワイヤロープ等を通すことで,このワイヤロープによって可搬式作業機の吊り下げが行われることもあり得るが,前記蓋板係止体42,142,242,342,442に,前記凹溝20内を幅方向に仕切る垂直壁42a,142a,242a,342a,442aを設けた構成(請求項8;実施例1〜6)にあっては,このような方法によって可搬式作業機の吊り上げを行うことも防止できるものとなっている。
なお,図示の例では,後述する実施例1〜4(図1〜12)に示したように,凹溝20の上部を覆う第1,第2架橋板11a,11bの構成として,これらをいずれもボンネット10の天板11と一体的に形成した例のみが示されているが,例えば図1の構成において,開口21の長辺二辺をボンネット10の幅方向全長に亘って延長して,チャンネル材40を介してボンネット10の長さ方向に二分割された天板11を連結するものとして形成することもでき(請求項2),この構成において第1,第2架橋板11a,11bを設ける場合には,天板11とは別体に設けた板材を別途取り付けて架橋板11a,11bを設けても良い。
同様に,後述する実施例5,6に記載の構成(図13〜18)においても,第1,第2架橋板11a,11bに対応する板材を取り付けるものとしても良い(請求項10)。
このように第1,第2架橋板11a,11bを設ける場合に蓋板本体51の長さを,架橋板11a,11b間の間隔と略同一で,かつ,架橋板11a,11b間に蓋板本体51を嵌合可能なものとすることで,蓋板本体51の両端51a,51bと架橋板11a,11b間に形成される隙間についても最小のものとすることが可能であり,蓋板本体51の全周に亘りバール等の挿入から保護することができた。
このような架橋板11a,11bを設ける場合,蓋板本体50の舌片を係止する,舌片係止部60の水平壁61aを,蓋板本体51の一端51a側に設けられる第1架橋板11aの裏面に,水平壁61aの一部が吊り金具25側に突出するように前記第1架橋板11aの表面側より螺合されたネジ(実施例において特殊ネジ)によって取り付けると共に,この突出部分に,前述したV字状に曲折された舌片52を受け入れるスリット64を形成することで(請求項11;実施例1;図1〜3参照),前述したように蓋板50をヒンジで連結した場合と同様に凹溝20より完全に取り外すことなく回動させて開閉させることができるだけでなく,天板50に対する水平壁61aの取り付けが容易となり,取り付けに特殊ネジを使用すれば,防犯性の向上が図られる。
なお,ネジ62が外されて第1架橋板11aと水平壁61a間の係止が解除されたとしても,蓋板本体51の一端51a側を開口凹溝20より抜き取ることができないものとすることができた。
更に,前記蓋板係止体42を,上面を前記係止段部43と同一高さに配置される水平壁42bと,該水平壁42bの前記吊り金具25側とは反対側の一端より下方に向かって突出して前記凹溝20を幅方向に仕切る垂直壁42aを備えたものとして形成し,蓋板本体51の他端51b側となる第2架橋板11bと,前記蓋板係止体42の水平壁42bのそれぞれ対応する位置に錠53を取り付けるための開孔を形成すると共に,前記蓋板係止体42の水平壁42b上面を第2架橋板11bの裏面に当接させて,前記開孔に共通の錠53を取り付けると共に,前記第2架橋板11b天板の上面側から螺合したネジ62(実施例において特殊ネジ)によって,前記第2架橋板11bの裏面に前記蓋板係止体42の水平壁42bを取り付けた構成(請求項12;実施例1)にあっては,ネジ62の取り付けを天板の上面側より行うことで取り付け作業が容易となる一方,特殊ネジ62を使用することで,防犯性が向上された。
しかも上記構成により,仮にネジ62(特殊ネジ)が外された場合であっても,蓋板係止体42の水平壁42bは,第2架橋板11bに対して錠53を介して固着されているために,施錠された状態では依然として蓋板50を開放できないものとすることができた。
更に,同様の構成の蓋板係止体42の水平壁42bに,水平壁42bの上面より頭部が突出するよう錠53を取り付け,この錠53の頭部を第2架橋板11bに形成した開孔に嵌合させた状態で,前記水平壁42bを第2架橋板11bの裏面に,第2架橋体11bの上面側より螺合したネジ62(実施例において特殊ネジ)によって取り付けた構成にあっても,同様に取付作業が行い易いと共に,特殊ネジ62の使用により防犯性を向上させることができた。
しかも,この構成と共に,施錠状態において前記錠53より水平方向に突出された掛け金54が,前記蓋板50の裏面より垂直方向に突出した垂直壁56aに係止されるように構成し,かつ,蓋板係止体42に設けた垂直壁42aの下端と,チャンネル材40の底壁40bの上面間が接触,乃至は,前記垂直壁42bの上面に対する前記錠53の頭部の突出高さ以下の間隔となるように設定することで(請求項13),例えネジ62(特殊ネジ)が外されて第2架橋板11bと蓋板係止体42の水平壁42bとの係合が解除されたとしても,施錠された状態では蓋板本体51の他端51b側をも凹溝20より抜き取ることができないものとすることができた。
なお,前記蓋板50をワイヤ等の連結部材55によって前記ボンネット10に連結した構成(請求項14,実施例2〜4;図5,8,11参照)にあっては,着脱に伴う蓋板50の紛失を好適に防止し得ると共に,例えば取り外した蓋板50を,ボンネット10の天板11上に載せたままこれを忘れて吊り上げ,運搬等を行った場合に生じ得る,蓋板50の落下による事故や蓋板50の破損等についても好適に防止することかできた。
実施例1の盗難防止機構の平面図。 図1のII−II線断面図。 実施例1の盗難防止機構の断面図であり,(A)は図2のA−A線断面図,(B)は図2のB−B線断面図。 実施例2の盗難防止機構の平面図。 図4のV−V線断面図。 実施例2の盗難防止機構の断面図であり,(A)は図5のA−A線断面図,(B)は図5のB−B線断面図。 実施例3の盗難防止機構の平面図。 図7のVIII−VIII線断面図。 実施例3の盗難防止機構の断面図であり,(A)は図8のA−A線断面図,(B)は図8のB−B線断面図。 実施例4の盗難防止機構の平面図。 図10のXI−XI線断面図。 実施例4の盗難防止機構の断面図であり,(A)は図11のA−A線断面図,(B)は図11のB−B線断面図。 実施例5の盗難防止機構の平面図。 図13のXIV−XIV線断面図。 実施例5の盗難防止機構の断面図であり,(A)は図14のA−A線断面図,(B)は図15のB−B線断面図。 実施例6の盗難防止機構の平面図。 図16のXVII−XVII線断面図。 実施例6の盗難防止機構の断面図であり,(A)は図17のA−A線断面図,(B)は図17のB−B線断面図。 可搬式作業機の全体斜視図。 可搬式作業機の全体斜視図。 従来の盗難防止機構(特許文献1)であり,(A)は斜視図,(B)蓋板の取り付け状態の正面断面図。 従来の盗難防止機構(特許文献2)であり,(A)は平面図,(B)は(A)のB−B線断面図。
次に,添付図面を参照しながら本発明の可搬式作業機における盗難防止機構1について説明する。
〔可搬式作業機の構造〕
本発明の盗難防止機構1が適用される可搬式作業機6は,発電機本体や圧縮機本体等の作業機本体,前記作業機本体を駆動するエンジン,該エンジンに燃料を供給する燃料タンク,その他の構成機器が架台上に載置されていると共に,この架台上をボンネット10で覆うことによりパッケージ化して,移動,搬送を容易としたものである(図19,20参照)。
なお,図19,20に示す可搬式作業機6では,説明の便宜上,本発明の盗難防止機構1を構成する後述の蓋板50,舌片係止部,蓋板係止体等の構造は省略している。
この可搬式作業機のボンネット10の上面には,ボンネット10の幅方向乃至は長手方向(図示の例では幅方向)を長手方向とするチャンネル材40が取り付けられていると共に,このチャンネル材40内にクレーンのフック等を係止するための吊り金具25を取り付けている。
図示の例では,この吊り金具25をチャンネル材40の長手方向における中央に取り付けているが,この吊り金具25の取付位置は,可搬式作業機6の重心に対応して,チャンネル材40の中心よりずれた位置に取り付けるものとしても良い。
このチャンネル材40の端部には,可搬式作業機6をトラックの荷台等に積み込んだ際に,荷台上に固定するためのロープを掛けるロープ掛け金具35,35がそれぞれ取り付けられている。
図19に示す可搬式作業機6では,ボンネット10の幅と略同一長さを有し,かつ,幅方向における断面において上向きに開口する略コ字状を成すチャンネル材40を,可搬式作業機の幅方向を長さ方向としてボンネット10の天板11裏面に取り付けている。
そして,前述の吊り金具25の取付位置のチャンネル材40の上方部分で天板11に長方形の開口21を設けて吊り金具25の上部位置を開放することで,チャンネル材40内に取り付けた吊り金具25に対してクレーンのフック等を係止可能としている。
また,ロープ掛け金具35の上部に位置する部分で天板11に矩形状の切欠31を設け,ロープ掛け金具35に対してロープを掛けることができるように形成している。
なお,図19に示す例では,ボンネット10の天板11に設けた開口21と切欠31との間において,天板11と一体的に形成された架橋板11a,11bが設けられることによりチャンネル材40の上部が塞がれたものとなっているが,例えばボンネット10の天板11をボンネット10の長手方向に二分割したものとして構成し,図19中に破線で示す位置に前記2枚の天板11の端縁を配置して,2枚の天板11をチャンネル材40を介して連結することで,架橋板11a,11bによって塞がれていない凹溝20を形成するものとしても良く,この構成において更に,天板11とは別部材として形成された板材を溶着する等して取り付けることで,図19と同様に架橋板11a,11bを備えた凹溝20を形成しても良い。
この,図19に示す構成の可搬式作業機6に対応する盗難防止機構の構成は,後に実施例1〜4として説明する。
一方,図20に示す可搬式作業機6では,上向きに開口するコ字状を成すチャンネル材40を介してボンネット10の長手方向に二分割された天板11を連結したもので,チャンネル材40の側壁40a,40aの外面に,ボンネット10の長手方向で2分割された天板11,11それぞれの側面を突き合わせて取り付けたものであり,このチャンネル材40の長手方向における中央部分に吊り金具25を取り付けると共に,チャンネル材40の両端内にロープ掛け金具35を取り付けることで,吊り金具25を使用した可搬式作業機6の吊り上げを可能と成すと共に,この可搬式作業機6をトラックの荷台等に積み込んだ際,ロープ掛け金具35にロープを掛けることができるように構成されている。
なお,図20に示す構成では,図19を参照して説明した構成とは異なり,チャンネル材40の上部を覆う架橋板11a,11bに対応する構成が存在していないが,図20に示す構成においても,架橋板11a,11bに対応する板材等を取り付けて,チャンネル材40の上部を一部覆うように構成しても良い。
この図20に示す構成の可搬式作業機6に対応する盗難防止機構の構成は,後に実施例5,6として説明する。
なお,図19に示す例では,チャンネル材40内に収容される吊り金具25を前記溝部41の幅に対応した幅と,溝部41の深さに対して低く形成された高さを有する矩形板に逆U字状の切欠を形成したものとして形成し,この矩形板の幅方向の両端辺をチャンネル材40の側壁40aに溶着すると共に,下端部をチャンネル材40の底壁40bに溶着して固定しているが,図19に示す構成のボンネット10において,図20に示す逆U字状に屈曲された金属棒を同様にチャンネル部材40の側壁40aと底壁40bとに溶着して取り付けても良く,又は図20に示す構成のボンネット10において,図19に示す構造の吊り金具を採用しても良く,その他に,クレーンのフックを係止可能なものであれば,使用する吊り金具の形状は図示の例に限定されない。
また,図示の例ではロープ掛け金具35として所定長さの金属棒を長さ方向の略中央部分において直角よりも僅かに鋭角となるように屈曲させて略L字状に形成したものを使用し,このロープ掛け金具35の一方の直線部35aをチャンネル材40の底壁40bに溶着することで,上端を可搬式作業機の中央側に向かって僅かに傾斜させた他方の直線部35bにロープを掛けることができるように構成している(図2参照)。
ロープ掛け金具35を上記のように構成したことにより,ロープ掛け金具35に掛けられたロープを,側方又は下方に向かって張る場合には,ロープ掛け金具35に対してロープを係止することができるが,このロープを上方に引き上げると,ロープ掛け金具35よりロープが外れるようになっており,その結果,このロープ掛け金具35はこれをトラックの荷台等に搭載された可搬式作業機を荷台上に固定する際には有効に使用できるが,可搬式作業機6の吊り上げには使用することができないものとなっており,これにより,盗難防止のためにロープ掛け金具35の上部にチャンネル材40を塞ぐ蓋板等を設けることを不要としている。
もっとも,このロープ掛け金具35は,可搬式作業機をロープ等を使用して吊り下げることができない構造のものであれば図示の構成に限定されず,各種構造のものを採用することができ,例えば,金属棒の一端をチャンネル部材40の底壁40bに溶着して鉛直状に取り付け,これを前述のロープ掛け金具35としても良い。
なお,図19,20に示す例では,チャンネル材40をボンネット10の幅方向に設ける構成としているが,チャンネル材40の配置方向はこの方向に限定されず,例えば図示の方向と直交する方向(ボンネットの長手方向)に設けるものとしても良い。
また,図19に示す例では,チャンネル材40の長手方向の両端において,天板11から側板12に至る切欠31を形成してこの部分を開放するものとしているが,例えばロープ掛け金具35をチャンネル材40内に設けない構成として,この部分をボンネット10の天板11や側板12で覆う構成としても良い。
〔盗難防止機構〕
実施例1
本発明の盗難防止機構1の第1の実施例を図1〜3に基づいて説明する。
図1〜3に示す盗難防止機構1は,前述したように図19を参照して説明した構造を備えた可搬式作業機6のボンネット10に対する構成例であり,前述のチャンネル材40として,底壁40bと,前記底壁40bの長手方向を成す二辺より立設された一対の側壁40a,40aと,前記側壁40a,40aの上端よりそれぞれ外向きに突出したフランジ部40c,40cを備え,断面が上向きに開口する略コ字状に形成されたものを使用している。
このチャンネル材40は,フランジ部40c,40cをボンネット10の天板11の裏面と接触させた状態で前記ボンネット10に取り付けられていると共に,このチャンネル材40内には,前述のように吊り金具25やロープ掛け金具35が取り付けられている。
前述の吊り金具25の取り付け位置上方において,天板11にはチャンネル材40の上部を開放する前述の開口21が形成されている。
この開口21は,チャンネル材40の長手方向と同一方向を長手方向と成すと共に,チャンネル材40の側壁40a,40a内面間の間隔に対して幅広に形成された略長方形に形成されており,このように開口21の幅をチャンネル材40の側壁40a,40aの内面間の間隔よりも広く形成したことにより,開口21内にはチャンネル材40のフランジ部40cが開口21の長辺に沿って露出しており,このようにして開口21内に露出したフランジ部40cの上面が,後述する蓋板50を開口21内に嵌合させた際に,蓋板50を載置する係止段部43となる。
なお,チャンネル材40に対するロープ掛け金具35の収容位置の上部におけるボンネット10の天板11から側板12に至る部分には切欠31が形成されており,この切欠31を介してロープ掛け金具35にロープを掛けることができるよう構成されている一方,チャンネル材40の上面のうち,前述の開口21及び切欠31の形成位置間の符号11a,11bで示す部分が,開口や切欠を設けることなく,チャンネル材40の上端間を架橋する架橋板として残されている。
本実施形態にあっては,このうちの一方(第1架橋板11a)に,後述の舌片係止部60を設け,他方(第2架橋板11b)には,後述の蓋板係止体42を形成している。
第1架橋板11aに設けられる前述の舌片係止部60は,本実施例では後述する蓋板本体51の一端51aに設けた舌片52を受け入れるためのスリット64が形成された水平壁61aを備えた舌片係止体61を第1架橋板11aに取り付けることにより,第1架橋体11aと前記舌片係止体61とによって形成されている。
この舌片係止体61は,図1及び図2に示すように,第1架橋板11aに取り付けられる矩形状の水平壁61aの4辺を曲折して下向きに開口した箱型の部材として形成されており,チャンネル材40の側壁40a,40aの内面間に嵌合された状態で,上面を第1架橋板11aの裏面に接触させた状態に取り付けられている。
この舌片係止体61の水平壁61aは,第1架橋板11aより吊り金具25側に向かって突出するように取り付けられており,この突出部分に,開口21の一端縁21aに沿って,蓋板50に設けた舌片52を挿入するスリット64が形成されている。
この舌片係止体61は,図示の実施形態にあっては,第1架橋板11aと舌片係止体61の水平壁61aの対応する位置にそれぞれ貫通孔を形成し,この貫通孔内にネジ62を挿入すると共に,裏面側よりネジ62の先端にナット63を螺合することで取付部11aの裏面に舌片係止板60を取り付けているが,舌片係止体61は,例えば第1架橋板11aの裏面に直接溶着等して取り付けるものとしても良い。
また,舌片係止体61は,チャンネル材40の側壁40a,40aの内面に溶着等して取り付けても良く,又は,水平壁61aの4辺に形成した立ち上げ部分のうち,チャンネル材40の側壁40a,40aと平行を成す部分を図示のものに比較して下方に長く形成して,この部分をチャンネル材40の側壁40a,40aにボルト止め等して取り付けるものとしても良く,この場合には架橋板11aの有無に拘わらず舌片係止体61の取り付けが可能となる。
本実施例において,前述の舌片係止体61を固定するネジ62としては,好ましくはネジの頭部に形成された工具差し込み用の窪みが特殊な形状に形成されているもの(本発明において「特殊ネジ」という。)を使用し,例えばトルクス(「TORX」登録商標)ネジを使用して,この窪み形状に対応した特殊な形状の工具を使用しなければ取り外しができないように構成しても良く,又は,耐タンバーネジのように,ネジ62を締め付け方向のみ回すことができるように構成しても良い。
一方,蓋板本体51の他端51b側を係止する蓋板係止体42は,凹溝20を幅方向に仕切る垂直壁42aと,前記垂直壁42aの上端より吊り金具25側に向かって突出する水平壁42bを有する,略逆L字状に形成されたもので,図1及び図2に示す実施形態にあっては,蓋板係止体42の水平壁42bに形成した開孔と,第2架橋板11bに形成した開孔内に共に錠53のシリンダ部分を挿入すると共に,このシリンダ部分の外周に形成された雄ネジにナットを螺合することで,錠53の頭部とナット間で第2架橋板11bと蓋板係止体42の水平壁42bとを挟み込むことで,第2架橋板11bに対して蓋板係止体42の水平壁42bを固定すると共に,前述したと同様の特殊ネジ62によって第2架橋板11bの裏面に蓋板係止体42の水平壁42bを固定しているが,蓋板係止体42の取付方法は,この方法に限定されず,例えば蓋板係止体42の水平壁42bに形成した開孔内に,錠53の頭部が水平壁42bの上面より突出するように予め錠53のシリンダを挿入,固定すると共に,第2架橋板11bに設けた開孔内に前記錠53の頭部が挿入されるように蓋板係止体42の水平壁42bを第2架橋板11bの裏面に接合すると共に,この状態で前述したと同様の特殊ネジ62によって第2架橋板11bの裏面に蓋板係止体42の水平壁42bを固定することにより取り付けるものとしても良い。
この蓋板係止体42の水平壁42bは,図1に示すように,開口21の他方の側縁21bより吊り金具25側に向かって開口21内に突出するように取り付けられており,開口21内に後述の蓋板本体51を嵌合した際に,蓋板本体51の他端51bが載置されるように構成されている。
また,この蓋板係止体42の水平壁42bに取り付けた錠53は,この錠53の鍵穴に鍵を差し込んで回転すると,錠53に設けた掛け金54が回動し,図1に示すように蓋板係止体42の水平壁42bより吊り金具25側に向かって突出した施錠位置と,平面視において蓋板係止体42の水平壁42aの下側に収容された解錠位置(図示せず)間を回動するように構成されている。
なお,蓋板係止体42の垂直壁42aの下端には,図2に示すように上端に設けた水平壁42bと同方向に曲折する等して下端水平壁42cを設けるものとしても良い。
このようにして,チャンネル材40を幅方向に仕切る垂直壁42aを備えた蓋板係止体42を取り付けることにより,一方の切欠31(図1,2における右側)を介して例えばワイヤロープ等の先端を吊り金具25内に挿入したとしても,このワイヤロープの先端を,他方の切欠31(図1,2における左側)より取り出すことができず,また,他方の切欠31(図1,2における左側)からは,このようなワイヤロープを吊り金具25に通すことができず,このようなワイヤロープの挿入によって可搬式作業機6を吊り下げることもできないものとなっている。
なお,前述の舌片係止体61についても,例えば前述の蓋板係止体42に設けた垂直壁42aと同様の垂直壁を設けても良い。
以上のように構成されたボンネット10の天板11に形成された開口21は,蓋板50によって塞がれると共に,この蓋板50が前述した錠53によって施錠されることで,前記開口21が塞がれた状態に維持されるように構成されている。
この蓋板50は,本実施例では蓋板本体51と,蓋板本体51の一端51aに突設された舌片52,及び蓋板本体51の裏面に取り付けられた補強板56によって構成されている。
前述の蓋板本体51は,ボンネット10の天板11に形成した前述の開口21と略同形状に形成されており,前記開口21内に嵌合された際に前記係止段部43上に載置される板体,図示の例では天板11と同一厚みに形成された板体として形成している。
この蓋板本体51の長手方向の一端51aには,前述した舌片係止部60に設けられたスリット61内に挿入される舌片52が突設されている。
この舌片52は,本実施形態にあっては図2中の拡大図に示すように,蓋板本体51の一端51aから中間位置52mに至り蓋板本体51の裏面側に曲折された第1曲折部52aと,前記中間位置52mから先端部に至る,前記第1曲折部52aとは逆方向に曲折された第2曲折部52bを有する略V字状に曲折されており,この舌片52の第1,第2曲折部52a,52bのいずれ共に,舌片係止体61に設けたスリット64内に挿入すると,蓋板50をその長手方向に単に引っ張っただけでは,前述のスリット64より抜き取ることができないようになっている。
また,蓋板本体51の長手方向における他端51bの裏面には,錠53に差し込んだ鍵の回転によって,施錠位置に回動した掛け金54と係止される係止部56cが設けられている。
図1〜3に示す構成では,前述の蓋板本体51の裏面に,チャンネル材40の側壁40a,40aの内面間の間隔と略同一の幅に形成された補強板56を溶着等の方法で取り付けると共に,蓋板本体51の他端51b側において,この補強板56に蓋板本体51の裏面より直交方向に突出した垂直壁56aを設け,この垂直壁56aの下端より水平方向に突出した壁体を,掛け金54と係止される係止部56cとした。
図示の構成では,蓋板本体51に,蓋板50の開閉を行う際に指を挿入するための指掛け孔58を設け,この指掛け孔58に指を挿入することができるように指掛け孔58の形成位置の裏面において補強板を上向きに開口するコ字状に曲折して指を挿入可能となす空間を形成していることから,この曲折によって蓋板本体51と平行に形成された壁体を前述の係止部56cとした。
このように,蓋板本体51の裏面に補強板56を取り付けることにより,蓋板50の強度が向上すると共に,前述したように補強板56の幅を,チャンネル材40の側壁40a,40aの内面間の間隔に対応した幅とすることにより,蓋板本体51を開口21内に嵌合した際に補強板56がチャンネル材40の側壁40a,40aの内面間に嵌合することで,開口21を閉じた状態における蓋板50のがたつきが防止され,開口21の内周と,蓋板50の周縁部との間に,バールの先端等を差し込めるような隙間がより一層生じ難いものとなっている。
なお,前述の補強板56には,その長手方向の2辺を折り曲げてフランジ56bを形成し,蓋板50を,長手方向に中間位置で折れ曲がり難くするものとしても良い。
なお,図1〜3中の符号57は,蓋板本体51の他端51b側における裏面に設けられたキャッチであり,蓋板50による前記開口21の閉塞時,蓋板係止体42の水平壁42bに係止されて蓋板50を閉位置に係止する。
また,図1,2における符号45は補強棒であり,チャンネル材40の側壁40a,40a間を連結して,吊り金具25を使用した可搬式作業機6の吊り上げ時等において,チャンネル材40にゆがみや捻れ等が生じることを防止する。
なお,図示は省略するが,前述の蓋板本体51の裏面周縁部には,クッションラバー等の緩衝材を取り付けても良く,これにより,可搬式作業機6の駆動時における振動や,輸送時における振動により,係止段部43と蓋板本体51とが衝突して生じる音の発生を防止することができる。
また,同様に図示は省略するが,蓋板50とボンネット10とを例えばワイヤ等で連結して,蓋板50を取り外した際の紛失等を防止し得るものとしても良い。
この場合には,蓋板50の裏面側におけるいずれかの位置と,チャンネル材40内のいずれかの位置,例えば舌片係止体61とを連結すれば,蓋板50による開口21の閉塞時には,凹溝20内にワイヤを収納することができる。
以上のように構成された盗難防止機構1において,蓋板50に設けた舌片52を舌片係止体61の水平壁61aに設けたスリット64内に挿入した状態で,蓋板本体51を開口21内に嵌合し,錠53の操作によってこの蓋板50を開放不能に施錠すると,凹溝20内に設けられた吊り金具25に対し,クレーンのフック等を係止することができなくなる。
また,前述したロープ掛け金具35の構成により,ロープ掛け金具35を使用して可搬式作業機6を吊り上げることもできないものとなっている。
しかも,前述した構成により,蓋板本体51の周縁と,開口21内周縁との間には,殆ど隙間が形成されず,また,両者間に僅かな隙間が生じたとしても,この隙間の下部には,係止段部43や蓋板係止体42の水平壁42b,舌片係止体61の水平壁61aが存在すると共に,蓋板本体51の周縁がこれらの平面上に載置されていることから,この隙間にバールなどの先の尖った工具等を差し込もうとしても,先端がこれらの平面と衝突して,開口21内の奥深く迄これを挿入することができず,蓋板50をこじ開けることができないものとなっている。
更に,本実施例の盗難防止機構1の構成では,錠53の掛け金54が蓋板50の係止部56cに係合している状態では,舌片係止体61や蓋板係止体42を固定している特殊ネジ62を緩めて外したとしても蓋板50を取り外すことができないようになっている。
すなわち,蓋板本体51は開口21内に遊び無く嵌合されており,又は遊びが極めて微小であるために,舌片係止体61と第1架橋板11aの係合が解除されたとしても,錠53の掛け金54が係止部56cより外れる程,蓋板50を移動させることができず,また,舌片係止体61の水平壁61aに設けたスリット64内に挿入されている舌片52は,前述のようにV字状に曲折されており,舌片係止体61の水平壁61aの裏面が,舌片52の第2曲折部52bの先端によって支えられているために,舌片係止体61がチャンネル材40内で落下することもできず,一端51a側において蓋板本体51を上方に持ち上げることができないものとなっている。
一方,蓋板係止体42の水平壁42bと,天板11の第2架橋板11bとは,前述のネジ62による係合が解除されたとしても,錠53を介して固着されているために,蓋板本体51の他端51b側からも蓋板50を開放することは不可能である。
なお,前述したように蓋板係止体42の水平壁42bと,第2架橋板11bとを錠53によって固着することなく,蓋板係止体42の水平壁42bに取り付けた錠53の頭部を,第2架橋板11bに設けた開孔内に挿入した状態で特殊ネジ62によって固定していたとしても,蓋板係止体42の垂直壁42aの高さと,錠53の頭部の突出高との和が,凹溝の深さに対して高く形成されていれば,ネジ62による蓋板係止体42の水平壁42bと第2架橋板との係合が解除された場合であっても,第2架橋板11bに形成した開孔内より錠53の頭部が抜け落ちることなく,従って蓋板50を取り外すことが不可能となる。
すなわち,蓋板50を引き上げようとした場合には,掛け金54の先端も上方に持ち上げられて蓋板係止体42は図2中反時計回りに回転しようとするが,このような回転は,蓋板係止体42の垂直壁42aの下端がチャンネル材40の底壁40bと干渉するために規制される。
また,蓋板係止体42を凹溝20内で水平方向に移動させようとしても,錠53の頭部が第2架橋板11bに形成された開孔内に嵌合されているので,このような水平方向の移動も不可能である。
更に,錠53の頭部を第2架橋板11bに設けた開孔より抜き取るために,蓋板係止体42の水平壁42bの先端が下方を向くように蓋板係止体42全体を凹溝20内で図2中において時計回り方向に回転させようとしても,錠53の掛け金54が蓋板50の係止部56cに係止された状態では,蓋板係止体42にこのような回転をさせることもできない。
なお,このように,蓋板係止体42の水平壁42bに錠53を予め取り付けた状態で,蓋板係止体42の水平壁42bを第2架橋板11bに取り付けるためには,水平壁42bの先端が下方を向くように蓋板係止体42を傾けた状態で凹溝20内に挿入し,取り付け位置においてこの蓋板係止体42を,水平壁42bに取り付けた錠53の頭部が第2架橋板11bに設けた開孔内に嵌合するように立ち上げ,この状態で前述の特殊ネジ62により第2架橋板11bの裏面に蓋板係止体42の水平壁42bを取り付ければ良い。
実施例2
本発明の盗難防止機構1の第2の実施例を図4〜5を参照して説明する。本実施例の盗難防止機構も,前述した実施例1の盗難防止機構同様,図19を参照して説明した構造のボンネット10に対する構成例を示したものである。
前述の図1〜3を参照して説明した実施例1の盗難防止機構1では,第1架橋板11aに取り付けた舌片係止体61のスリット64内に蓋板50の舌片52を挿入することで,この舌片係止体61を介して第1架橋板11aに舌片の係止を行うものとしており,従って,第1架橋板11aと舌片係止体61の組み合わせによって,蓋板50の舌片52を係止する舌片係止部60を形成するものとしていた。
これに対し,本実施例にあっては,前述した実施例1の構成に代え,蓋板50の舌片52を開口21の一端縁21aより直接,第1架橋板11aの裏面に係止するものとしたものであり,本実施例では第1架橋板11aが単独で,舌片係止部60となる点で異なる。
また,このような係止を行うために,本実施例の盗難防止機構1の蓋板50では,蓋板本体51の裏面に取り付けられた補強板56を,蓋板本体51の一端51a側より突出させて舌片52’とすることで,蓋板本体51の上面と舌片52’の上面との間に段差を設け,これにより,蓋板本体51を開口21内に略隙間無く嵌合させることができると共に,舌片52’を第1架橋板11aの裏面に延在させることにより蓋板50を開放することができないように構成している。
更に,図1〜3を参照して説明した実施例1の構成では,蓋板50に指を挿入するための指掛け孔58を設けていたが,本実施例の蓋板50では,この指掛け孔58に代えて,蓋板本体51の一端51a寄りと他端51b寄りのそれぞれ所定の位置につまみ58’を設け,これにより蓋板50の開閉を容易としている。
その結果,前述の実施例1では図2に示したように指掛け孔58に指を挿入可能とするために,指掛け孔58の形成位置の裏面において補強板56に上向きに開放するコ字状の曲折部を設けていたが,本実施例の蓋板50では,補強板56にこのような複雑な形状の曲折部を設ける必要はなく,蓋板本体51の他端51b側において補強板56を下向きに曲折する等して,錠53に設けた掛け金54を受け入れるためのスリット状の係止孔を係止部56cとして設けるための垂直壁56aのみを設けている。
もっとも,本実施例の盗難防止機構1においても,実施例1の場合と同様に指掛け孔58を設ける構成としても良い。また,図4,5に示すように図示の実施例では2つのつまみ58’,58’を設けるものとしているが,蓋板50に設けるつまみ58’は1つであっても良く,また,その形状等についても図示の実施例に限定されない。
なお,本実施例では,実施例1の盗難防止機構1の構成においては舌片係止体61を取り付けていた第1架橋板11aの裏面に,前述の舌片係止体61に代えて仕切板70を取り付けている。
この仕切板70は,第1架橋板11aの裏面に接合される上端水平壁71と,凹溝20を幅方向に仕切る垂直壁72,及び前記垂直壁72の下端より水平方向に突出した下端水平壁73を備えた形状を成し,前記上端水平壁71を,第1架橋板11aの裏面に,実施例1で舌片係止体61の取り付けに使用したと同様の特殊ネジによって固定したものであるが,この仕切壁70の取り付けは,例えば取付部11aの裏面に直接溶着等して行うものとしても良い。
また,仕切壁70をチャンネル材40の側壁40a,40aに対して取り付けるものとしても良く,この場合には,前述した水平壁71は必ずしも設ける必要がない等,その構成は図示の構成に限定されない。
また,このような仕切壁70自体,必ずしもこれを設ける必要がなく,省略することもできる。
なお,図5中,符号55は,蓋板50とボンネット10とを連結するための,ワイヤ等によって形成された連結部材であり,このような連結部材55を介して蓋板50とボンネット10とを連結しておくことにより,蓋板50を取り外した際の紛失や,蓋板50の落下等によって生じる事故の発生等を防止できる。
図5に示す例では,この連結部材55によって,蓋板50の舌片52’と,前述の仕切壁70とを連結し,蓋板50によって開口21を閉じた際,この連結部材を凹溝20内に収容することができるように構成している。
なお,前述したように仕切板70を設けることなくこれを省略した場合には,この連結部材55は,例えばチャンネル材40の側壁40aや底板40bに対して取り付けるものとしても良く,また,仕切板70の有無に拘わらず,この連結部材55自体を設けることなく省略しても良い。
以上のように構成された本実施例の盗難防止機構1においても,実施例1として説明した盗難防止機構1と同様,開口21内に嵌合された蓋板本体51の外周と,開口21の周縁間には殆ど隙間が形成されないこと,また,蓋板本体51と開口21間に形成された隙間の下面には,係止段部43や蓋板係止体42の水平壁42bが存在すると共に,蓋板本体51の一端51a側より突出した舌片52’が存在することから,先端が尖った工具等をこの隙間に挿入しようとしてもこれらの平面によって阻まれて工具を挿入することができず,その結果,蓋板50をこじ開けることができないものとなっている。
特に,前述したように舌片52’を,蓋板本体51の一端51aより突出させた補強板56によって形成すると共に,第1架橋板11aの裏面に直接係止するものとしていることから,蓋板本体51の一端51a側における一辺と,開口21の一端縁21a間にも殆ど隙間が生じないものとなっている。
実施例3
本発明の盗難防止機構1の第3の実施例を図7〜9を参照して説明する。本実施例の盗難防止機構も,前述した実施例1,2の盗難防止機構同様,図19を参照して説明した構造のボンネット10に対する構成例を示したものであり,錠53を蓋板50側に取り付けた構成である点で,前述した実施例1,2として説明した盗難防止機構1の構成と異なるものとなっている。
なお,本実施例において,開口21の一端21a側に対する蓋板50の係止構造は,図4〜6を参照して説明した実施例2の盗難防止機構1と同様である。
また,本実施例では,実施例2の盗難防止機構1に設けられていた仕切壁70を設けておらず,そのため連結部材55をチャンネル材40の側壁40aに取り付けているが,実施例2の構成と同様,本実施例の構成においても同様の仕切壁70を設け,この仕切壁70に連結部材55を取り付ける構成としても良い。
本実施例の盗難防止機構1にあっては,蓋板50に対する錠53の取り付けを可能とするために,蓋板本体51の他端51b側において蓋板本体51と補強板56とを共に貫通する開孔を形成し,錠53の頭部が蓋板50の表面側に突出するようこの開孔内に錠53のシリンダを挿入し,蓋板50の裏面側においてシリンダの外周にナットを螺合することで,蓋板50に対する錠53の取り付けを行っている。
一方,開口21の他端21b側には,蓋板50に取り付けられた錠53の掛け金54を係止して,蓋板50を開口21内に固定するため蓋板係止体142が設けられている。
本実施例では,この蓋板係止体142を,第2架橋板11bの裏面と接触する水平壁142bと,チャンネル材40内を幅方向に仕切る垂直壁142aとを備えた図8に示す断面において逆L字状のものとして形成し,この蓋板係止体142の水平壁142bが,図7に示すように開口21の他端縁21bより開口21内に突出するように第2架橋板11bの裏面に取り付けると共に,この水平壁142bの先端を,図8に示すように下方に向かって曲折させて,その下端において掛け金54と係合する係合片142dを設けている。
この蓋板係止体142は,図8に示すように,蓋板係止体142の垂直壁142aの高さ方向を成す2辺より吊り金具25側に向かって突出し,チャンネル材40の側壁40a内面と平行を成す固定片142eを介してチャンネル材40の側壁にボルト止め等の方法で取り付けられているが,例えばチャンネル材40の側壁40a,40aに直接溶着する等して取り付けても良い。
なお,図示の例では水平壁142bの先端部分から下方に屈曲して掛け金54と係合する係合片142dを設けているが,この構造に代えて,例えば垂直壁142aの上端を掛け金52に対応する高さに形成して,この垂直壁142aの上端より水平壁142bを延出させる構成とすることで,この水平壁142bの裏面によって掛け金54を係止するように構成することで,係合片142dを省略しても良い。
このように構成された本実施例の盗難防止機構1において,蓋板50に設けた錠53の鍵穴に鍵を差し込んでこれを捻り,掛け金54を回動させて,掛け金54の先端側を図7及び図8に示すように蓋板係止体42の係合片142dの下端に係合させた位置に移動させると,蓋板50は,この係合によって開放することができなくなる。
そして,蓋板本体50が開口21内に嵌合されて,蓋板本体50の周縁と開口21の内周縁間に生じる隙間が微小であること,及び,この隙間の下方には,係止段部43,蓋板係止体142の水平壁142b及び舌片52’である補強板56が存在するために,この隙間に先端が尖った工具等を差し込むこともできず,蓋板50のこじ開けも行うことが防止できる点については,前述した実施例1,2で説明した構成と同様である。
なお,本実施例のように,蓋板50側に錠53を設けた構成にあっては,錠53の鍵穴に差し込んだ鍵を取っ手乃至はつまみ代わりとして蓋板50を引き上げることが可能となり,蓋板50に対し実施例1で説明したような指掛け孔58や,実施例2で説明したつまみ58’等の形成を省略することができる。
このように,鍵をつまみ乃至は取っ手代わりとして利用する場合には,例えば錠53として,施錠位置では鍵穴より鍵を抜き取ることができるが,解錠位置では鍵穴より鍵を抜き取ることができないものを使用しても良い。
もっとも,本実施例の構成においても,実施例1,2として説明したと同様,蓋板50に指掛け孔58やつまみ58’を設けるものとしても良い。
実施例4
本発明の第4実施例を図10〜12を参照して説明する。本実施例の盗難防止機構も,前述した実施例1〜3の盗難防止機構同様,図19を参照して説明した構造のボンネット10に対する構成例を示したものであり,本実施例の盗難防止機構1の構成において,図10,11の構成中,吊り金具25を中心として図中右側の構成は,図7,8に示した実施例3の構成と共通である。
本実施例において,錠53の取り付けは開口21の他端21b側でチャンネル材40内に取り付けた蓋板係止体242に対して行っている。
この蓋板係止体242は,第2架橋板11bの裏面と接触する水平壁242bと,チャンネル材40の側壁40a,40a内を幅方向に仕切る垂直壁242aとを備えた,図11に示す断面において逆L字状を成し,この蓋板係止体242の水平壁242bを,図10に示すように開口21の他端縁21bより開口21内に突出させ,開口21の他端縁21bより突出した部分の水平壁242bに,錠53を取り付けるための開孔を形成すると共に,この開孔内に錠53のシリンダ部分を挿入して下端側からシリンダの外周にナットを螺合することで,錠53の取り付けを行っている。
この蓋板係止体242は,図示の例では,図11に示すように蓋板係止体242の垂直壁242aの高さ方向を成す2辺より吊り金具25側に向かって突出し,チャンネル材40の側壁40a内面と平行を成す固定片242eを介してチャンネル材40の側壁にボルト止めしているが,チャンネル材40の側壁40a,40aに直接溶着する等して取り付けるものとしても良い。
そして,蓋板50を閉じた際,錠53の頭部が配置される位置には,この錠53の頭部との干渉を回避し得るように,図10に示す切欠59が形成されており,この切欠59によって蓋板本体51を錠53の頭部と干渉させることなく開口21内に嵌合させることができると共に,錠53の頭部が蓋板50の表面側に露出して,錠53の鍵穴に対する鍵の抜き刺しを行うことができるようになっている。
図示の例では,錠53の頭部と蓋板50の裏面との干渉を回避する構成として,図10に示す切欠59を設けたが,この構成に代えて,例えば錠53の頭部を挿入可能な大きさの開孔を蓋板50に設けるものとしても良い。
なお,図11,図12(B)中の符号56aは,蓋板本体51の裏面に取り付けた補強板56を曲折して形成した垂直壁であり,この垂直壁56aに,図12(B)に示すように錠53に設けた掛け金54を受け入れるスリット状の係止部56cを設けることで,錠53の鍵穴に鍵を差し込んで掛け金54を回動させることで,蓋板50の施錠,解錠を行うことができるように構成している。
以上のように構成された本実施例の盗難防止機構1においても,蓋板本体50が開口21内に嵌合されて,蓋板本体50の周縁と開口21の内周縁間に生じる隙間が微小であること,及び,この隙間の下方には,係止段部43,蓋板係止体42の水平壁42b及び舌片52’である補強板56が存在するために,この隙間に先端が尖った工具等を差し込むこともできず,蓋板50のこじ開けも行うことができないものとなっている。
実施例5
以上で説明した実施例1〜4の盗難防止機構1は,いずれも図19を参照して説明した構造のボンネット10に対する適用例を示したものである。
これに対し,図20を参照して説明した構造のボンネット10を備えた可搬式作業機6に対して適用される,第5実施例の盗難防止機構1の構成を,図13〜15を参照して説明する。
もっとも,図19を参照して説明したボンネット19の構成においても,例えば第1,第2架橋板11a,11bを設けない構成とすると共に,チャンネル材40内に以下で説明すると同様の係止段部343,舌片係止部360及び蓋板係止体(蓋板係止部)342を設けて,盗難防止機構を構成するものとしても良い。
本実施例の盗難防止機構1では,前述のチャンネル材として,底壁40bと,前記底壁40bの長手方向を成す二辺より立設された一対の側壁40a,40aを備えたものであり,実施例1〜4として説明したチャンネル材とは異なり,側壁40aの上端にフランジ部を備えていない。
そして,このチャンネル材40の側壁40a,40aの外壁上端に,図15(A),(B)に示すようにボンネット10の天板11の端部を曲折して形成した側面11cを取り付けることにより,図示の例では,チャンネル材40の側壁40a,40aの上端と天板11の上面とが同一高さとなるように取り付けることで,ボンネット10の上面に,ボンネット10の幅方向の全長に亘り凹溝20を形成している。
そして,この凹溝20の長手方向の中央位置に,前述の吊り金具25を取り付けると共に,この吊り金具25の取り付け位置を中心として凹溝20の長手方向の所定の範囲を,凹溝20内に嵌合される蓋板50によって覆うことができるように構成している。
このような蓋板50の取り付けを可能とするために本実施例では,吊り金具25を挟んで凹溝20の長手方向の一方側(図14中右側)に,前記チャンネル材40の側壁上端に対して所定の高さ,図示の例では蓋板本体51の肉厚分低い位置で前記側壁40a,40a間に掛け渡された水平壁360aを有する舌片係止部360を設けると共に,凹溝20の長手方向における他方側に,前記凹溝20を幅方向に仕切る垂直壁342aと,前記垂直壁342aの上端より前記吊り金具25側に向かって突出した,前記舌片係止部360の前記水平壁360aと同一高さに取り付けられる水平壁342bを有する蓋板係止体342を設けると共に,前記舌片係止部360と前記蓋板係止体342間における前記チャンネル材40の前記側壁40a,40aそれぞれの内面より前記舌片係止部360の水平壁360a及び前記蓋板係止体342の水平壁342bと同一高さで前記凹溝20の幅方向の中心側に向かって突出した突出片346を設け〔図13及び図15(A)参照〕,この突出片346の上面を,蓋板50の裏面を係止するための係止段部343としている。
この蓋板係止体342,舌片係止部360及び係止段部343を構成する突出片346は,それぞれ別部材として形成するものとしても良いが,図13〜15に示す例では,これらを一体的なものとして形成している。
図示の例では,矩形板の4辺より下向きに垂直壁を突設された箱型の構造体を設け,この構造体の前記矩形板の中央に,吊り金具25を望む矩形の開口を形成し,該開口が形成された矩形板によって舌片係止部360の水平壁360a,蓋板係止体342の水平壁342b及び突出片346が一体的に形成されていると共に,この矩形板の長手方向の一端を成す一辺より下向きに突出する垂直壁を舌片係止部360の垂直壁360bと,他端を成す他辺より下向きに突出する垂直壁を蓋板係止体342の垂直壁342aとし,更に,矩形板の幅方向両端を成す二辺より下向きに突出した垂直壁を,チャンネル材40の側壁40a,40a内面に当接させてボルト留めしている。
このうち,前述の舌片係止部360に設けられた水平壁360aには,後述する蓋板50に設けられた舌片52を受け入れるためのスリット364が設けられている。
また,前述の蓋板係止体342の水平壁342bには,開孔が形成され,この開孔内に錠53のシリンダ部分が挿入されていると共に,水平壁342bの裏面側よりシリンダの外周にナットを螺合して,蓋板係止体342の水平壁342bに錠53が取り付けられている。
凹溝20の吊り金具25の収容位置の上部を覆う蓋板50は,蓋板本体51と,前記蓋板本体51の一端51aより突出して前記舌片係止板60の底面に延出される舌片52と,前記蓋板本体51の裏面に溶着等によって取り付けられる補強板56によって構成されている。
前述の蓋板本体51は,凹溝20の長手方向と共通の長手方向を有する略長方形に形成されており,長手方向の一端に,舌片係止部360の水平壁360aに設けたスリット364内に挿入される舌片52を有すると共に,舌片52をスリット364に挿入して,蓋板本体51の一端51aが舌片係止部360の水平部360a上に載置された状態で,他端51bを,蓋板係止体342の水平壁342b上に載置可能な長さに形成されている。
また,この蓋板本体51の幅は,チャンネル材40の側壁40a,40aの内面間の間隔と略同一幅に形成されており,蓋板本体51の長さ方向の両端51a,51bを前述のように舌片係止部360の水平壁360a及び蓋板係止体342の水平壁342b上に載置した際,チャンネル材40の側壁40a,40aの内面間に嵌合されて,長手方向の二辺がそれぞれ前述の突出片346,346の上面である係止段部343,343上に載置されるように構成されている。
この蓋板本体51の裏面に取り付けられた補強板56は,係止段部343,343の端縁間の間隔と略同一の幅に形成されており,蓋板本体51が前述した状態でチャンネル材40内に嵌合された際,係止段部343,343間の間隔内に嵌合されるように構成されており,好ましくは該間隔と略同幅に形成する。
舌片係止部360,蓋板係止体342及び突出片346を,箱型の構造体として一体的に構成した図示の例にあっては,補強板56の幅を,前記構造体の矩形板に設けた矩形の開口の幅と略同一幅に形成し,この開口内に補強板56を嵌合することができるよう構成している。
なお,係止段部343を構成する突出片346の幅(チャンネル材40の側壁40a,40a内面からの突出量)は,蓋板本体51の幅方向の縁部を載置できる程度の幅であれば良く,逆U字状に金属棒を屈曲させて形成された吊り金具25を有する本実施形態の場合,突出片346の幅を,吊り金具25を構成する金属棒の直径よりも小さくすることが好ましい。突出片346の幅をこのように形成することで,吊り金具25にクレーン等のフックを係合する際に突出片346が邪魔とならずに作業性が向上する。
なお,図示の吊り金具25の構成に代え,実施例1〜4のように逆U字状の切欠が形成された矩形板の幅方向の両端辺をチャンネル材40の側壁40aに溶着すると共に,下端部をチャンネル材40の底壁40bに溶着して固定して吊り金具25とした構成を採用することもでき,この場合には,同様の理由により突出片346の幅を,吊り金具25を成す前記矩形板の両端辺から切欠迄の幅以下に形成することが好ましい。
蓋板本体51には,その他端51b側において,蓋板50を開閉する際に指を挿入するための指掛け孔58が設けられており,この指掛け孔58の裏面位置において前述の補強板56は,上向きの開孔するコ字状に曲折されており,指掛け孔58に対する指の挿入を可能と成すための空間を指掛け孔58の裏面に形成すると共に,この屈曲部に形成された垂直壁56aの下端より水平方向に突出した壁体を,錠53に設けた掛け金54を係止するための係止部56cとしている。
なお,図13,14中の符号57は,蓋板本体51の他端51b側において蓋板50の裏面に取り付けたキャッチであり,蓋板50を凹溝20内に嵌合して吊り金具25の上部を閉じた際,蓋板係止体42の水平壁42bに蓋板50の他端を係止する。
蓋板本体51の一端51a側に形成された前述の舌片52は,図14に示すように,第1曲折部52aと第2曲折部52bとを備えたV字状に形成されており,図2を参照した説明した実施例1の盗難防止機構1の蓋板50に設けた舌片52と同様の形状に形成している。
なお,蓋板本体51の一端51a側を凹溝20内に係止する構成は,図13,14に示すようにスリット364を設けた舌片係止部360と,V字状に曲折された舌片52との組み合わせに限定されず,例えばスリット364を備えていない舌片係止部360の水平壁360aの一辺より,この水平壁360aの下側に延在する舌片52’を設けるものとしても良く,例えば,図5で示した実施例2の盗難防止機構1の蓋板50同様,蓋板本体51の一端51aより補強板56を突出させて,この突出部分を舌片52’としても良い。
この場合,図14に示す例において,上端を係止段部343と同一高さに配置している舌片係止部360の水平壁360aの配置に代え,舌片係止部360の水平壁360aの裏面が,係止段部343と同一高さとなるように配置する。
以上のように構成された本実施例の盗難防止機構1においても,蓋板本体51は,チャンネル材40の側壁40a,40aの内面間に嵌合されていることから,蓋板本体51の長手方向の二辺と,チャンネル材40の側壁40a,40aの内面間には殆ど隙間が生じない。しかも,この蓋板本体51の長手方向の二辺と,チャンネル材40の側壁40a,40aの内面間に生じる僅かな隙間の下方には,係止段部343が存在することから,この隙間に対してバール等の尖った先端部分を差し込むことができず,その結果,蓋板50をこじ開けることもできないものとなっている。
実施例6
本発明の盗難防止機構1の第6の実施例を図16〜18を参照して説明する。
本実施例の盗難防止機構も,図13〜15を参照して説明した実施例5の盗難防止機構1と同様,図20を参照して説明した構造のボンネット10を備えた可搬式作業機6に対して適用されるものであるが,実施例5に示す盗難防止機構1の構成にあっては,図15(A),(B)に示したように,チャンネル材40の側壁40a,40aに突出片346を設けることで,この突出片346の上面を係止段部343としているが,本実施例にあっては,図18(A),(B)に示すようにボンネット10の天板11の上面に対してチャンネル材40の側壁40a,40aの上端縁が所定の高さ,例えば蓋板本体51の肉厚分,低くなるようにボンネット10の長さ方向に二分割された天板11の端縁を曲折して形成した側面11cを,チャンネル材40の側壁40a,40aの外面に取り付けることで,このチャンネル材40の側壁40a,40aの上端縁が,蓋板50の長手方向の二辺部分を載置する係止段部443となるように,ボンネット10の上面に凹溝20を形成している。
従って,本実施例では,天板11の側面,チャンネル材40の側壁40a,40aの上端,側壁40aの内面及び底壁40bの上面によって,凹溝20の幅方向における断面形状が画成されている。
この凹溝20の長手方向の中央位置に,前述の吊り金具25を取り付けると共に,この吊り金具25の取り付け位置を中心として凹溝20の長手方向の所定の範囲を,凹溝20内に嵌合される蓋板50によって覆うことができるように構成している。
このような蓋板50の取り付けを可能とするために本実施例の構成では,吊り金具25を挟んで凹溝20の長手方向の一方側(図16,17中右側)に,上面が前記チャンネル材40の側壁40a,40a上端と同一高さとなるよう前記側壁間に掛け渡された水平壁461aを有する舌片係止体461を取り付けて舌片係止部460と成すと共に,凹溝20の長手方向における他方側(図16,17中左側)に,前記凹溝20を幅方向に仕切る垂直壁442aと,前記垂直壁442aの上端より前記吊り金具25側に向かって突出した,上面が前記チャンネル材40の側壁上端と同一高さの水平壁442bを有する蓋板係止体442を設けている。
なお,図17に示す構成では,この舌片係止体461は,チャンネル材40内を幅方向に仕切る垂直壁461bを備えたものとして形成されているが,舌片係止体461はこのような垂直壁461bを備えないものとして形成しても良い。
このうち,前述の舌片係止体461に設けられた水平壁461aには,後述する蓋板50に設けられた舌片52を受け入れるためのスリット464が設けられている。
また,前述の蓋板係止体442の水平壁442bには,開孔が形成され,この開孔内に錠53のシリンダ部分が挿入されていると共に,水平壁442bの裏面側よりシリンダの外周にナットを螺合して,蓋板係止体442の水平壁442bに錠53が取り付けられている。
なお,図示の例では,前述の舌片係止体461及び蓋板係止体442共に,垂直壁の下端に,吊り金具25側に向かって突出する下端水平壁461c,442cを備えており,この下端水平壁461c,442cをチャンネル材40の底壁40bにボルト止めすることによりチャンネル材40内に取り付けられているが,これらの取付方法は,図示の例に限定されず,チャンネル材40の側壁40a,40aや底壁40bに直接溶着等するものとしても良い。
吊り金具25の収容位置の上部において凹溝20を覆う蓋板50は,図13〜15を参照して説明した実施例5の盗難防止機構1における蓋板50の構成と略同様の構造であるが,本実施例では,蓋板本体51の幅が,チャンネル材40の側壁40a,40aの外面間の間隔と略同一幅に形成されていると共に,補強板56の幅が,チャンネル材40の側壁40a,40aの内面間の間隔と略同一幅に形成されて,蓋板50によって吊り金具25の上面を覆った際に,蓋板本体51が天板11の側面11c,11c間に嵌合されると共に,補強板56がチャンネル材40の側壁40a,40a間に嵌合されるように構成されている点において異なる。
以上のように構成された本実施例の盗難防止機構1において,蓋板本体51は,天板11の側面11c,11c間に嵌合されることから,蓋板本体51の長手方向の二辺と,天板11の側面間には殆ど隙間が生じない。しかも,この蓋板本体51の長手方向の二辺と,天板11の側面間に生じる僅かな隙間の下方には,チャンネル材40の側壁上端縁が存在するために,この隙間に対してバール等の尖った先端部分を差し込むことができず,その結果,蓋板50をこじ開けることもできないものとなっている。
その他
以上で説明した各実施例において,それぞれ置換可能な構成相互間を変更することが可能である。
例えば,図19に記載のボンネット10の構成において,図1〜12を参照して説明した実施例1〜4の構成に代えて,第1,第2架橋板11a,11bを設けることなく,チャンネル材40内に図13〜15を参照して説明した舌片係止部360,蓋板係止体342及び突出片346を設け,吊り金具25を被蓋できるように構成しても良い。
また,図20に記載のボンネット10の構成において,図13〜15を参照して説明した実施例5,図16〜18を参照して説明した実施例6の構成に代え,図19で示したボンネット10における第1,第2架橋板11a,11bに対応する板材を取り付ける等して,これに,図1〜12を参照して説明した実施例1〜4の舌片係止部60,蓋板係止体42,142,242の構成を採用するものとしても良い。
更に,指掛け孔58を備えた実施例1(図1〜3),実施例5(図13〜15),実施例6(図16〜18)の構成において,この指掛け孔58に代えて,実施例2(図4〜6)で説明したつまみ58’を設けるものとしても良く,また,実施例1(図1〜3),実施例5(図13〜15),実施例6(図16〜18)の蓋板50に設けられているキャッチを省略し,又はキャッチを備えていない実施例2(図4〜6),実施例3(図7〜9),実施例4(図10〜12)に同様のキャッチを設けるものとしても良い。
更に,ワイヤ等の連結部材55を備えていない実施例1(図1〜3),実施例5(図13〜15),実施例6(図16〜18)の構成において同様の連結部材を設け,また,これとは逆に,連結部材を設けた実施例2(図4〜6),実施例3(図7〜9),実施例4(図10〜12)において連結部材を省略しても良い。
1 盗難防止機構
6 可搬式作業機
10 ボンネット
11 天板(ボンネットの)
11a 第1架橋板
11b 第2架橋板
11c 側面(天板11の)
12 側壁(ボンネットの)
20 凹溝
21 開口
21a 一端縁(開口21の)
21b 他端縁(開口21の)
25 吊り金具
31 切欠
346 突出片
35 ロープ掛け金具
35a 一方の直線部(ロープ掛け金具の)
35b 他方の直線部(ロープ掛け金具の)
40 チャンネル材
40a 側壁(チャンネル材の)
40b 底壁(チャンネル材の)
40c フランジ部(チャンネル材の)
42,142,242,342,442 蓋板係止体
42a,142a,242a,342a,442a 垂直壁
42b,142b,242b,342b,442b 水平壁
42c,142c,242c,342c,442c 下端水平壁
42d,142d 係合片
42e,142e,242e 固定片
43,343,443 係止段部
45 補強棒
50 蓋板
51 蓋板本体
51a 一端(蓋板本体の)
51b 他端(蓋板本体の)
52,52’ 舌片
52a 第1曲折部
52b 第2曲折部
52m 中間位置
53 錠
54 掛け金
55 連結部材(ワイヤ)
56 補強板
56a 垂直壁
56b フランジ
56c 係止部
57 キャッチ
58 指掛け孔
58’ つまみ
59 切欠
60,360,460 舌片係止部
61,461 舌片係止体
61a 360a,461a 水平壁
360b,461b 垂直壁
360c,461c 下端水平壁
62 ネジ(特殊ネジ)
63 ナット
64,364,464 スリット
70 仕切板
71 上端水平壁
72 垂直壁
73 下端水平壁
500 盗難防止機構
510 ボンネット
511 天板(ボンネットの)
511a,511b 架橋板
520 中央凹部
525 吊り金具
530 端凹部
535 ロープ掛け金具
550 蓋板
550a 一端(蓋板の)
550b 他端(蓋板の)
552 南京錠
551 先端段部
554 ヒンジ
555 長孔
556 フランジ
δ1,δ2 隙間

Claims (14)

  1. 構成機器を収容したボンネットの上面に,前記ボンネットの上面に対して陥没した凹溝を形成し,該凹溝内に吊り金具を収容すると共に,前記吊り金具の収容位置の上部で前記凹溝を開閉可能に被蓋する蓋板を設け,該蓋板を前記凹溝を覆った状態で開放不能に施錠する施錠手段を備えた可搬式作業機の盗難防止機構において,
    底壁と,前記底壁の長手方向を成す二辺より立設された一対の側壁を備え,幅方向の断面が上向きに開口する略コ字状に形成されたチャンネル材を前記ボンネットの天板に取り付けることにより前記凹溝を形成し,
    前記蓋板に,略長方形の板体である蓋板本体と,該蓋板本体の長手方向の一端より突出した舌片を設け,
    前記吊り金具の収容位置に対し前記凹溝の長手方向における一方側に設けた舌片係止部に前記舌片を係止した状態で,前記凹溝の長手方向における他方側に設けた蓋板係止体に,前記施錠手段を介して前記蓋板本体の他端側を係止可能に構成すると共に,
    前記蓋板本体の幅を,前記凹溝の上端部内に対する嵌脱を可能と成す範囲で前記凹溝の上端における開口幅と略同一幅に形成し,
    前記凹溝の前記上端より前記蓋板本体の肉厚分下がった位置に,前記凹溝の幅方向における中央側に向かって突出し,前記蓋板本体の幅方向の両端を,前記蓋板本体の全長に亘って担持する係止段部を前記チャンネル材の側壁に形成したことを特徴とする可搬式作業機の盗難防止機構。
  2. 前記チャンネル材の前記側壁の上端が,それぞれ外向きに突出したフランジ部を備え,該チャンネル材の前記フランジ部を,前記ボンネットの天板の裏面と接触させて前記ボンネットに取り付けると共に,前記チャンネル材の上方において前記チャンネル材の長さ方向を長さ方向と成すと共に,前記チャンネル材の前記側壁内面間の間隔を越える幅で形成された開口を前記ボンネットの前記天板に形成することにより,前記吊り金具の収容位置を中心として長手方向における両側の所定の位置における上部が前記天板と一体的に形成された架橋板によって塞がれており,かつ,前記架橋板間に前記天板の肉厚,前記チャンネル材のフランジ部上面,側壁内面及び底壁の上面によって幅方向の断面形状が画成された前記凹溝を形成すると共に,
    前記蓋板本体の幅を前記開口の幅と略同一で,かつ,前記開口内に嵌合可能な形状に形成することで,前記開口内に突出した前記チャンネル材の前記フランジ部上面を前記係止段部としたことを特徴とする請求項1記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  3. 前記チャンネル材の前記側壁の上端が,それぞれ外向きに突出したフランジ部を備え,前記フランジ部の上面に,2分割された前記ボンネットの天板のそれぞれの端縁を,各天板の端縁が前記チャンネル材の前記側壁内面よりも外側に配置されるように取り付けることにより,前記天板の肉厚,前記チャンネル材のフランジ部上面,側壁内面及び底壁の上面によって幅方向の断面形状が画成された前記凹溝を形成すると共に,
    前記蓋板本体の幅を前記天板の端縁間の間隔と略同一で,かつ,前記端縁間に嵌合可能な幅に形成して,前記チャンネル材の前記フランジ部上面を前記係止段部としたことを特徴とする請求項1記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  4. 前記チャンネル材の前記側壁の外面に,2分割された前記ボンネットの天板の端部側面を,前記天板の上面が前記チャンネル材の側壁上端よりも高くなるよう取り付けることにより,前記天板の側面,前記チャンネル材の側壁の上端縁と内面,及び,底壁上面によって幅方向の断面が画成された前記凹溝を形成すると共に,
    前記蓋板本体を前記チャンネル材の側壁外面間の間隔と略同一幅に形成して,前記チャンネル材の側壁の外面に連結された前記天板の側面間に前記蓋板を嵌合可能と成し,
    前記チャンネル材の前記側壁上端縁を前記係止段部としたことを特徴とする請求項1記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  5. 前記チャンネル材の前記側壁の外面に,2分割された前記ボンネットの天板の端部側面を取り付けることにより,幅方向の断面が前記チャンネル材の側壁内面と,前記チャンネル材の底壁上面によって画成された前記凹溝を形成すると共に,
    前記蓋板本体を前記チャンネル材の側壁内面間の間隔と略同一幅に形成して前記チャンネル材内に嵌合可能と成すと共に,
    前記チャンネル材の前記側壁それぞれの内面に,前記係止段部と成る突出片を設けたことを特徴とする請求項1記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  6. 前記舌片係止部が,前記係止段部と同一高さに配置された上面を有する水平壁を有し,前記舌片係止部の前記水平壁に,前記蓋板に設けた舌片を受け入れるスリットを前記凹溝の幅方向を長さ方向として形成すると共に,
    前記舌片を,前記蓋板本体に連続して一体的に形成すると共に,前記蓋板本体の一端側から中間位置に至り前記蓋板本体の裏面側に曲折された第1曲折部と,前記中間位置から先端部に至る,前記第1曲折部とは逆方向に曲折された第2曲折部を有する断面略V字状に形成したことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  7. 前記舌片係止部が,前記係止段部と同一高さに配置された裏面を有する水平壁を備え,
    前記蓋板本体の裏面に,前記係止段部間に嵌合可能な幅を有する補強板を取り付けると共に,前記補強板を,前記蓋板本体の前記一端より突出させて前記舌片と成し,
    前記水平壁の前記裏面に,前記舌片を接合させることにより,前記蓋板本体の一端側を凹溝に係止可能としたことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  8. 前記蓋板係止体が水平壁と,前記水平壁の一端側に設けられて前記凹溝を幅方向に仕切る垂直壁を備えた略L字状を有し,
    該蓋板係止体の前記水平壁の表面が前記係止段部と同一高さとなり,該水平壁の前記垂直壁が設けられた側とは反対側の端部が前記吊り金具側を向くよう前記凹溝内に設けられていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  9. 前記蓋板本体を前記天板に形成した前記開口と略同一形状で,かつ,前記開口内に嵌合可能な形状に形成したことを特徴とする請求項2記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  10. 前記吊り金具の収容位置を中心とした長手方向における両側の所定の位置における前記凹溝の上部を,裏面を前記係止段部と同一高さとした架橋板によって塞ぐと共に,
    前記蓋板本体の長さを,前記架橋板の間隔と略同一で,かつ,前記架橋板間に嵌合可能な長さに形成したことを特徴とする請求項3〜5いずれか1項記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  11. 前記凹溝の上部を塞ぐ前記架橋板のうち,前記蓋板本体の前記一端側に位置する第1架橋板の裏面に,前記第1架橋板より前記吊り金具側に向かって突出する水平壁を,該第1架橋板表面側より螺合されたネジによって取り付け,該突出部分における前記水平壁に,前記舌片を受け入れるスリットを形成すると共に,
    前記舌片を,前記蓋板本体の前記一端側から中間位置に至り蓋板本体の裏面側に曲折された第1曲折部と,前記中間位置から先端部に至る,前記第1曲折部とは逆方向に曲折された第2曲折部を有する断面略V字状に形成したことを特徴とする請求項9又は10記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  12. 前記蓋板係止体が,上面を前記係止段部と同一高さに配置される水平壁と,該水平壁の前記吊り金具側とは反対側の一端より下方に向かって突出して前記凹溝を幅方向に仕切る垂直壁を備え,
    前記凹溝の上部を塞ぐ前記架橋板のうち,前記蓋板本体の前記他端側に位置する第2架橋板と,前記蓋板係止体の前記水平壁のそれぞれ対応する位置に錠を取り付けるための開孔を形成すると共に,
    前記蓋板係止体の前記水平壁上面を前記第2架橋板の裏面に当接させて,前記開孔に共通の錠を取り付けると共に,前記第2架橋板の上面側から螺合したネジによって,前記第2架橋板の裏面に前記蓋板係止体の前記水平壁を取り付けたことを特徴とする請求項9〜11いずれか1項記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  13. 前記蓋板係止体が,上面を前記係止段部と同一高さに配置される水平壁と,該水平壁の前記吊り金具側とは反対側の一端より下方に向かって突出して前記凹溝を幅方向に仕切る垂直壁を備え,
    前記蓋板係止体の前記水平壁の上面より頭部が突出するよう,前記水平壁に錠を取り付けると共に,
    前記凹溝の上部を塞ぐ前記架橋板のうち,前記蓋板本体の前記他端側に位置する第2架橋板に,前記錠の頭部を嵌合可能な開孔を形成し,
    前記第2架橋板に形成された前記開孔内に前記錠の頭部を嵌合させた状態で前記蓋板係止体の前記水平壁の上面を前記第2架橋板の裏面に接触させた状態で,前記第2架橋板の上面側より螺合したネジによって前記第2架橋板に前記水平壁を取り付けて,
    施錠状態において前記錠より水平方向に突出された掛け金が,前記蓋板の裏面より垂直方向に突出した垂直壁に係止されるよう構成すると共に,
    取り付け状態における前記蓋板係止体の前記垂直壁の下端と,前記チャンネル材の底壁上面間が接触,乃至は,前記垂直壁の上面に対する前記錠の頭部の突出高さ以下の間隔で配置されるよう前記垂直壁の高さを設定したことを特徴とする請求項9〜11いずれか1項記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
  14. 前記蓋板を可撓性を有する連結部材によって前記ボンネットに連結したことを特徴とする請求項1〜13いずれか1項記載の可搬式作業機の盗難防止機構。
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