JP6898624B2 - 建機用盗難防止装置 - Google Patents
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Description
筐体とベルト荷締機とを備え、
前記筐体は、扉と、扉の施錠装置と、第1のスリットと、第2のスリットとを有し、
前記ベルト荷締機は、繊維強化樹脂からなるベルトと、前記筐体内に設置されて前記ベルトを巻き取った状態で固縛するラチェットバックルとを有し、
前記ベルトは、一端側が前記ラチェットバックルに固定されているとともに、前記筐体が建機のエンジンフードの施錠用鍵孔を覆った状態で、他端側に向かって前記第1のスリットを経て前記筐体の外方に引き出され、前記建機の車体を周回し、前記他端側が前記第2のスリットを経て前記筐体の内方に引き込まれ、当該他端側が前記ラチェットバックルによって固縛される長さを有する、
ことを特徴とする建機用盗難防止装置としている。
前記筐体の内外を連絡して、当該筐体内の前記ロッドの一端を露出させる貫通孔と、
前記筐体の外方から、前記貫通孔を介して前記ロッドの一端に取り付けられるハンドルと、
を備え、
前記ロッドは、前記ハンドルに対する操作によって回転して前記ベルトを巻き取る、
建機用盗難防止装置とすることもできる。
上述したように、近年の建機を対象とした窃盗目的は、建機本体から、エンジンルーム内の備品に移行しつつある。ところで、建機用の備品は、建機本体に比べれば安価であり、それらが盗難に遭ったとしても、実害としては低いものでると思われがちである。しかし、バッテリーなど、エンジンを始動するのに不可欠な備品が盗まれると、建機を使用することができなくなる。そして、建機用のバッテリーは、一般車両用のバッテリーとは異なり、流通量が少ないため、早期に代替のバッテリーを調達することが難しい。そのため、バッテリーの盗難により、工事が中断したり工事期間期間が延長したりしてしまう可能性がある。配線を切断されるなど、バッテリーを盗み出す行為において、エンジンルーム内の他の部品が破壊されていれば、それらの部品を修理したり交換したりする必要もあり、工事の中断期間や工期がさらに延長する。
以下、本発明の実施例に係る建機用盗難防止装置(以下、盗難防止装置)について、添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明に用いた図面において、同一、又は類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。図面によっては説明に際して不要な符号を省略することもある。
図1は、実施例に係る盗難防止装置が対象とする建機100の一例を示す図である。図1に示した建機100は、「油圧ショベル」と総称される建機100である。建機100は、図1(A)に示したように、クローラー101を含む下方の構造体と、キャブ102を含む上方の構造体とが旋回ギヤ103を介して接続されてなる。また、上方の構造体には、ブーム104が取り付けられている。そして、ブーム104の先端側に、アーム105とバケット106とがこの順に接続されている。
図3に盗難防止装置1の外観を示した。図3に示したように、盗難防止装置1は、一面側に開口を有する矩形箱状の筐体本体部20と、筐体本体部20の開口を閉止する扉21とからなる筐体2を有する。ここで、扉21が閉じられている状態にある筐体2の外面において、扉21のある面を前面として前後の方向を規定するとともに、前方から見て、扉21が右開きであることとして、上下と左右の各方向を規定することとする。
図7に、建機100に設置された状態の盗難防止装置1を示した。図7に示したように、建機100に設置された状態の盗難防止装置1では、筐体2がエンジンフード112の鍵孔113を覆いつつ、ベルト61が建機100の車体を周回している。実施例に係る盗難防止装置1のベルト61は、8mの長さを有し、筐体2内で固定された固定端61aから調整端61bに向かって筐体2外に引き出されつつ、エンジンルーム110を周回するように建機100の上部構造に巻回された後、筐体2内に引き込まれ、さらに、筐体2内に引き込まれた調整端61b側が、ラチェットバックル60によって巻き取られつつ、弛緩がない状態で固縛されている。そして、ベルト61が固縛された状態で筐体2の扉21が施錠されている。
次に、ベルト荷締機6によるベルト61の巻き取り動作と固縛動作とについて説明する。図8〜図10に、ベルト荷締機6のラチェットバックル60の構成や動作を示した。なお、図8〜図10でも、ベルト61を網点のハッチングで示した。図8に示したように、筐体本体部20内に固定された状態にあるラチェットバックル60は、巻取りドラム62に軸支されて揺動する作動レバー64と、ラッチ機構の歯止め65を兼ねる解除レバー66とを備えてベルト61の巻き取り長さを調整するための調整部60a、ベルト61の固定端61a側が固定されつつ自身も筐体本体部20の後面に固定されている固定部60b、巻取りドラム62、及び巻取りドラム62と同軸に固定されているラッチ用の歯車67などを含んで構成されている。
実施例に係る盗難防止装置1は、筐体2、施錠装置3、及びベルト荷締機6による基本的な盗難防止機能や、照明装置5やテンキー44付きの蓋41を備えた箱4などによる犯罪抑止機能に加え、工事現場における建機の運用形態などを考慮した付加機能を備えている。例えば、盗難防止装置1を建機100に設置した際、硬い鋼板製の筐体2によって車体が傷つくのを防止するために、盗難防止装置1には、図6に示したように、筐体2の後面の左右両端に、上下方向に帯状になるように樹脂やゴムなどからなる厚さ5mmのクッション性を有する緩衝材7が取り付けられている。それによって、実施例に係る盗難防止装置1は、設置に際してレンタルされた建機100を傷つけることがない。
<犯罪抑止機能>
実施例に係る盗難防止装置1は、窃盗犯から見ると、一瞥して強固であることが認識できる筐体2に対し、ベルト61は、切断可能と判断される可能性がある。確かに、アラミド繊維などのFRPからなるベルト61は高い強度を有して容易に切断することができない。しかし、例えば、アラミド繊維は、強度には何ら問題がないものの、紫外線によって褪色する。そのため、窃盗犯が、褪色したベルトを見て強度が劣化していると判断し、犯罪行為に及ぶかもしれない。結果的に、ベルト61を切断できず、犯罪が未遂に終わったとしても、犯罪行為に際して建機100が傷付く可能性もある。そこで、盗難防止装置1を設置した際に、ベルト61において、少なくとも外方を向く面を塗装し、紫外線によるベルト61の褪色を抑止してもよい。
上記実施例に係る盗難防止装置1では、エンジンフード112の開閉を規制するという基本的な盗難防止機能に加え、人感センサー51に連動する照明装置5による盗難防止機能も備えていた。人感センサー51に連動する警報としては、照明装置5による光の他に、音声や振動などが考えられる。センサーについても、人感センサー51の他に振動センサーや、扉21の開閉や施錠装置3の施錠状態を検出するセンサーなどが考えられる。振動センサーに連動する警報装置については、住居の窓ガラスなどに取り付ける形態の市販の警報装置を用いることができる。そして、その警報装置を筐体2内に設置しておけばよい。
建機100には、エンジンフード112がエンジンルーム110の背面側に設けられているものもある。このような場合には、ベルト61を、建機100の両側面、背面、及び正面を周回するように巻回すればよい。
Claims (13)
- 筐体とベルト荷締機とを備え、
前記筐体は、扉と、扉の施錠装置と、第1のスリットと、第2のスリットとを有し、
前記ベルト荷締機は、繊維強化樹脂からなるベルトと、前記筐体内に設置されて前記ベルトを巻き取った状態で固縛するラチェットバックルとを有し、
前記ベルトは、一端側が前記ラチェットバックルに固定されているとともに、前記筐体が建機のエンジンフードの施錠用鍵孔を覆った状態で、他端側に向かって前記第1のスリットを経て前記筐体の外方に引き出され、前記建機の車体を周回し、前記他端側が前記第2のスリットを経て前記筐体の内方に引き込まれ、当該他端側が前記ラチェットバックルによって固縛される長さを有する、
ことを特徴とする建機用盗難防止装置。 - 前記施錠装置は、暗証キー方式の施錠装置で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用盗難防止装置。
- 前記施錠装置は、鍵孔を備え、暗証番号のキー入力動作と、鍵による解錠動作とによって解錠することを特徴とする請求項2に記載の建機用盗難防止装置。
- 前記扉には前記鍵が収納される箱が固定され、当該箱は、暗証キー方式の施錠装置によって施錠可能に開閉する蓋を備えたことを特徴とする請求項3に記載の建機用盗難防止装置。
- 前記筐体は、前記車体に接する面に緩衝材が配置されていることを特徴とする請求項
1〜4のいずれかに記載の建機用盗難防止装置。 - 前記筐体には、前記緩衝材の厚さよりも薄い磁石が取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の建機盗難防止装置。
- 前記筐体内に、前記ベルト荷締機による前記ベルトの巻き取り軸と平行に架け渡されるとともに、長さ方向の軸周りに回転可能なロッドと、
前記筐体の内外を連絡して、当該筐体内の前記ロッドの一端を露出させる貫通孔と、
前記筐体の外方から、前記貫通孔を介して前記ロッドの一端に取り付けられるハンドルと、
を備え、
前記ロッドは、前記ハンドルに対する操作によって回転して前記ベルトを巻き取る、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の建機用盗難防止装置。 - 前記ベルトは、紫外線によって褪色する素材からなるとともに、前記車体に周回された状態で外面となる面に褪色防止加工が施されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の建機用盗難防止装置。
- 前記筐体及び前記ベルトの一方あるいは両方に、視認性を向上させるための加工が施されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の建機盗難防止装置。
- 前記扉に、人感センサーに連動する警報装置が設置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の建機用盗難防止装置。
- 前記筐体内に、振動センサーに連動する警報装置が設置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の建機用盗難防止装置。
- 前記扉の開閉動作に連動する警報装置を備え、
当該警報装置は、前記施錠装置に対する解錠操作を経ずに前記扉が開かれた際に警報を出力する、
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の建機用盗難防止装置。 - 前記警報装置は、太陽電池によって充電される充電池を電源として動作することを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の建機用盗難防止装置。
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2019144287A Active JP6898624B2 (ja) | 2019-08-06 | 2019-08-06 | 建機用盗難防止装置 |
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