JPH1095311A - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

車両用盗難防止装置

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JPH1095311A
JPH1095311A JP27306096A JP27306096A JPH1095311A JP H1095311 A JPH1095311 A JP H1095311A JP 27306096 A JP27306096 A JP 27306096A JP 27306096 A JP27306096 A JP 27306096A JP H1095311 A JPH1095311 A JP H1095311A
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JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat cushion
vehicle
driver
panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP27306096A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kubo
明 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH1095311A publication Critical patent/JPH1095311A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来にない、新しい着想に基づく自動車
の盗難防止装置を提供する。 【解決手段】 自動車の運転席シート8のシートクッシ
ョン9を前方に持ち上げるようにし、その状態でロック
できるようにする。ロックを解除してシートクッション
9を元の状態にしない限り、シートクッション9がステ
アリングホイール6に近接した状態に保持されるので運
転席シート8に着座できず、またペダル5を踏むことも
できないので、盗難防止ができる。シートバック10を
前倒できるようにした場合には、シートポジションのセ
ットをやり直す必要があり煩雑であるが、本発明で動か
すのはシートクッション9であるから、そのような煩雑
さはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
運転席シートに適用する車両用盗難防止装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】駐車した自動車を盗難から護るために
は、ドアに施錠しそのキーを持ち歩くのが普通である。
しかしながらこの施錠は、自動車を盗もうと思う者から
見れば完全なものではなく、合鍵や特殊な道具で解錠さ
れることもある。また、コンバーチブルやオフロード走
行可能車のように、屋根を幌布で形成した車両では十分
な機能を発揮するとは言えない。このため、何らかの手
段により運転席に着座し、イグニッション回路を短絡し
て車両を走行させて盗まれることがある。
【0003】ドアを開けて車室内に入っても、ステアリ
ングホイールの操作ができないと自動車を盗むことはで
きない。この思想から発明された先行技術として、運転
席のシートバックを前方に倒せるようにし、倒したシー
トバックが邪魔になってステアリングホイールの操作が
できないようにした技術が提案されている(実開平3−
88872号公報および特開昭63−247151号公
報参照)。また、前倒したシートバックから引き出した
ベルトでステアリングホイールを固定するようにした技
術が実開平3−82251号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの技術により、
ドアのロックを解錠して車室内に入っても、シートバッ
クあるいはベルトがステアリングホイールの操作を邪魔
するような状態にしてあると、運転操作ができないこと
から盗難に遭遇することはない。しかしながらここに一
つの問題がある。それは、降車時に少なくともシートバ
ックの角度を変えることであり、さらに場合によっては
シートクッションの位置や高さまでも変える必要がある
ことである。
【0005】車両の運転席シートは、運転者の体格や体
型また好みに応じて、もっとも運転がしやすい位置、高
さおよび角度にセットするものであるから、一度セット
したらその状態に保持しておくのがよく、乗車の都度、
そのセットをし直すのは非常に煩雑である。上記先行技
術のものは、この点において不便である。また一般的に
は、運転席シートはシートバックがリクライニングにな
っており、後方に倒れる構造となっていることから、こ
れを前方にも倒れるようにするためには、リクライニン
グ機構にも大きな改良を加えなければならない問題があ
る。
【0006】また、盗難防止のための別の機構として、
下端をフロアパネルに当てたとき、上端近くに設けたロ
ック機構がステアリングホイールの高さに達する棒を用
い、ロック機構をステアリングホイールに係合させるよ
うにしたものもある。しかしながら、この装置では、自
動車とは独立した別物の棒を使用するため、これを使用
しないときの置き場所に困るという問題がある。
【0007】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、一般的に向きや高さをセットしないシートクッショ
ンに着目し、これをステアリングホイール側に起こすこ
とによって、上記各先行技術のものと近似した効果を得
られるようにした車両用盗難防止装置を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された発明に
おいては、車両の運転席シートのシートクッションの前
部にヒンジを設け、該ヒンジを支点としてシートクッシ
ョンを前方に起立可能に取付けると共に、起立状態を保
持する機構を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載された発明においては、請
求項1に記載されたものにおいて、前記ヒンジ部分に、
シートクッションを起立させる方向には抵抗が少ないか
無であり、水平に戻す方向にはロックがかかり、キーで
解除できるロック機構を取付けたことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載された発明においては、請
求項1に記載されたものにおいて、車両の運転席シート
のシートクッションの後部にフックを設け、シートクッ
ションの起立時に該フックをステアリングホイールに係
合させるように構成したことを特徴とする。
【0011】請求項4に記載された発明においては、請
求項1に記載されたものにおいて、車両の運転席シート
のシートクッションの内部に側方に突出可能なパネルを
収容し、該パネルに、突出状態に保持するロック機構を
取付けたことを特徴とする。
【0012】請求項5に記載された発明においては、請
求項4に記載されたものにおいて、前記パネルに、カッ
プホルダの機能を持たせたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、自
動車の運転席部分を側方から見た図1について説明す
る。1はフロアパネル、2はダッシュパネル、3はイン
ストルメントパネル、4はフロントガラス、5はアクセ
ル等のペダル、6はステアリングホイール、7はそのコ
ラム、8は運転席シートである。運転席シート8はフロ
アパネル1に設けられた図示しないシートレールにシー
トクッション9が前後方向(図における左右方向)に移
動自在に設けられており、このシートクッション9に、
図示しないリクライニング機構でシートバック10が傾
斜できるように支持されている。11はピローである。
【0014】シートクッション9の前部には、イグニッ
ションキーを挿入して操作し、シートクッション9を起
立状態に保持するヒンジ・ロック機構12が設けられて
いる。13はそのキー孔である。図2はヒンジ・ロック
機構の詳細を示すものである。ヒンジ・ロック機構12
はケーシング14の内部に軸15が設けられており、こ
の軸15を回動中心として、図2に破線で示すようにシ
ートクッション9が前方に回動するヒンジ機構を形成し
ている。軸15はシートクッション9と一体に回動して
もしなくてもよいが、この軸15にはシートクッション
9が回動(傾動)するとき、これと一体に回動するラチ
ェットギヤ16が支持されている。
【0015】ラチェットギヤ16の近くには、基部をギ
ヤ17(歯を省略して示す)と一体にしたラチェット爪
18が軸19を中心にして回動できるように支持されて
おり、その先端部18aがラチェットギヤ16の歯16
aに噛合するようになっている。20はラチェット爪1
8を噛合方向に引くスプリングである。ギヤ17にはギ
ヤ21(歯を省略して示す)が噛合している。このギヤ
21にはキー孔13が設けられている。
【0016】このように構成されたこの装置では、自動
車を停車し降車する際に、シートクッション9の後方側
に手をかけてこれを上方に引き、図1に破線で示すよう
にする。シートクッション9をこのように引き上げると
きにはラチェットギヤ16が時計方向に回るので、ラチ
ェット爪18は歯16a上を滑動する。滑動により、シ
ートクッション9をこのように動かすときには抵抗が少
ないか無の状態となり、その妨げにはならない。シート
クッション9が十分に起立すると、ラチェット爪18の
先端部18aがその位置に対応する歯16aに噛合し、
その位置に保持する。
【0017】シートクッション9を元の水平位置に戻す
ためには、イグニッションキーをキー孔13に挿入し、
ラチェット爪18をスプリング20の張力に抗して回動
させることによりラチェットギヤ16との噛合を解かな
ければならないので、イグニッションキーを所持しない
運転者以外の者にはその操作ができない。したがって他
人が自動車を盗もうとしてもシートに着座することがで
きず、たとえイグニッション回路を短絡させてエンジン
を始動させてもアクセルペダル等を踏むことができず、
またステアリングホイール6を操作することもできない
ので、盗難を防ぐことができる。
【0018】自動車を再度走行させるときには、キー孔
13に図示しないイグニッションキーを挿入し、これを
反時計方向に回動させれば、ラチェット爪18の先端部
18aがラチェットギヤ16の歯16aから離脱するの
で、座部9を元の姿勢に戻すことができる。
【0019】図3に示すものは図1のものの応用例で、
シートクッション9の後部にフック22を設け、このフ
ック22をステアリングホイール6に係合させるように
したものである。フック22の形状は先端がU字状に屈
曲しており、この部分がステアリングホイール6に係合
する。基部はL字状になっており、シートクッション9
に回動はするが抜けることはないように支持されてい
る。
【0020】この実施形態では、シートクッション9を
起立させるときにフック22を操作し、ステアリングホ
イール6に係合させる。係合により、ステアリングホイ
ールの回転が不能となり、同時にシートクッション9の
位置を保持する機能が向上する。なお、フック22のス
テアリングホイール6を通したところにロック装置を設
け、イグニッションキーで施解錠できるようにすること
もできる。
【0021】図4ないし図6に示すものは本発明の他の
実施形態である。この実施形態では、運転席シート8の
シートクッション9の内部に側方に突出可能なパネル2
3を収容し、このパネル23に、突出状態に保持するロ
ック機構24を取付けてある。そしてパネル23の上面
には円形の凹部あるいはカップ外周のテーパ部を受ける
孔23aを設けて、カップホルダの機能を持たせてあ
る。運転席シート8に着座するときには、パネル23を
カップホルダまたはテーブルとして使用するが、降車時
にシートクッション9を起立させると、図6に示すよう
にパネル23がオーディオ装置29の前部に位置するの
で(そのように位置決めしておく)、オーディオ装置2
9の盗難防止ができることになる。
【0022】図5は、パネル23を突出状態に保持する
ロック機構24の一例を示すものである。この例では、
パネル23が2本のガイドレール25に案内されて動く
ようにし、このパネル23に、シートクッション9の底
部側からキー孔13に挿入されるイグニッションキーで
回動する円板26が設けてある。そしてこの円板26に
は、スプリング27でガイドレール25側に突出するよ
うに付勢された2本のロッド28の基部が軸着され、こ
のロッド28の先端がガイドレール25の孔25aに嵌
入するようにしてある。
【0023】この実施形態では、ガイドレール25の孔
25aの位置を、パネル23を図4に示すように引き出
したときに、2本のロッド28の先端が孔25aに嵌入
するように位置設定する。これにより、シートクッショ
ン9からパネル23を引き出すときには、イグニッショ
ンキーを使用せずにこれを行うことができ、引っ込める
ときにイグニッションキーをキー孔13に挿入し円板2
6を図5の反時計方向に回動してロッド28の先端をガ
イドレール25の孔25aから引き抜くことになる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た車両用盗難防止装置であるから、簡単な操作で自動車
の盗難防止を効果的に行えることになる。またシートク
ッションからパネルを引き出すようにしたものでは、通
常はカップ等を置くテーブルとして使用できるほか、シ
ートクッションを起立させれば、オーディオ装置の盗難
防止を図ることもできる。そして先行技術のようにシー
トバックを前傾させるようにするのと異なり、一度セッ
トした状態を変えることなく、常に一定のシートポジシ
ョンを得ることができる。また、シートバックを前方に
倒すときのように、リクライニング装置を複雑な機構に
する必要がなく、既存の車両のシートを改良して実現す
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す自動車運転席の側面
図である。
【図2】図1の一部であるヒンジ・ロック機構の詳細を
示す正面図である。
【図3】図1のものの応用例を示す拡大側面図である。
【図4】本発明の他の実施形態の斜視図である。
【図5】図4のもののパネルを突出状態に保持するロッ
ク機構の底面図である。
【図6】図4のものの使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
6 ステアリングホイール 8 運転席シート 9 シートクッション 12 ヒンジ・ロック機構 22 フック 23 パネル 23a 孔 24 ロック機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転席シートのシートクッション
    の前部にヒンジを設け、該ヒンジを支点としてシートク
    ッションを前方に起立可能に取付けると共に、起立状態
    を保持する機構を設けたことを特徴とする車両用盗難防
    止装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒンジ部分に、シートクッションを
    起立させる方向には抵抗が少ないか無であり、水平に戻
    す方向にはロックがかかり、キーで解除できるロック機
    構を取付けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用
    盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 車両の運転席シートのシートクッション
    の後部にフックを設け、シートクッションの起立時に該
    フックをステアリングホイールに係合させるように構成
    したことを特徴とする請求項1に記載の車両用盗難防止
    装置。
  4. 【請求項4】 車両の運転席シートのシートクッション
    の内部に側方に突出可能なパネルを収容し、該パネル
    に、突出状態に保持するロック機構を取付けたことを特
    徴とする請求項1に記載の車両用盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 前記パネルに、カップホルダの機能を持
    たせたことを特徴とする請求項4に記載の車両用盗難防
    止装置。
JP27306096A 1996-09-24 1996-09-24 車両用盗難防止装置 Pending JPH1095311A (ja)

Priority Applications (1)

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JP27306096A JPH1095311A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 車両用盗難防止装置

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JP27306096A JPH1095311A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 車両用盗難防止装置

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JPH1095311A true JPH1095311A (ja) 1998-04-14

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ID=17522599

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JP27306096A Pending JPH1095311A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 車両用盗難防止装置

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JP (1) JPH1095311A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040043781A (ko) * 2002-11-20 2004-05-27 현대자동차주식회사 차량 도난방지장치
JP2021025315A (ja) * 2019-08-06 2021-02-22 国土交通省関東地方整備局長 建機用盗難防止装置
JP2021123978A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 トヨタ紡織株式会社 シート制御システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040043781A (ko) * 2002-11-20 2004-05-27 현대자동차주식회사 차량 도난방지장치
JP2021025315A (ja) * 2019-08-06 2021-02-22 国土交通省関東地方整備局長 建機用盗難防止装置
JP2021123978A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 トヨタ紡織株式会社 シート制御システム

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