JP3728166B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に関し、特に中間転写体を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真装置等の画像形成装置は、小型化、高機能化、カラー化が進められてきているが、他方では信頼性の向上、システム展開、メンテナンスフリー、人や環境に優しいといった要求が高まってきており、それらの要求を満たすべく様々な提案がなされている。
【0003】
たとえば特開昭53−74037号公報(対応米国特許第4,162,843号明細書)には、カラー画像出力の高速化のために、感光体(像担持体)を複数個積載して、記録材をベルト状の搬送手段(転写ベルト)で搬送しながら、複数の感光体上に形成された複数のトナー像を記録材に順次多重転写する画像形成装置が開示されている。
【0004】
一方、最近では、特に装置全体の小型化、廃トナーの発生なしによるエコロジー対応、感光体の長寿命化、1ページ当たりのトナー消費量の削減のために、現像手段に、記録材に対するトナー像転写後の感光体表面に残留している転写残りトナーのクリーニング手段を兼用させることにより、専用器としてのクリーニング手段の配設をなくした「現像同時クリーニング」または「クリーナレス」と呼ばれる画像形成装置も出現している(特開昭59−133573号公報、同62−203182号公報、同63−133179号公報、同64−20587号公報、特開平2−51168号公報、同2−302772号公報、同5−2287号公報、同5−2289号公報、同5−53482号公報、同5−61383号公報等)。
【0005】
現像同時クリーニングとは、感光体上の転写残りのトナーを次工程以降の現像時に、現像手段のトナー担持体(トナー供給体、現像部材)に印加する直流電圧と感光体表面電位(未露光部)との間の電位差であるかぶり取り電位差Vbackによって、トナー担持体で回収するものである。
【0006】
これによれば、感光体に専用器としてのクリーニング装置がなくても、転写残りトナーが現像手段で回収されて次工程以降の現像に用いられるために、廃トナーをなくすことができる。また専用器としてのクリーニング手段を別途設ける必要がないので、スペースの面での利点も大きく、装置を大幅に小型化可能になる。
【0007】
したがって、特開昭53−74037号公報に記載されているような感光体を複数個積載して記録材に順次トナー像を多重転写する画像形成装置においても、装置全体の小型化、廃トナーの発生なしによるエコロジー対応、感光体の長寿命化、1ページ当たりのトナー消費量の削減を考慮して、現像同時クリーニング方式を採用することが望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような感光体を複数個積載して、転写ベルトにより搬送される記録材にトナー像を順次多重転写する画像形成装置に対し、現像同時クリーニング方式を採用した場合には、以下のような問題が考えられる。
【0009】
複数個の感光体に対し転写ベルト上に支持された記録材が順次当接しながら、感光体上のトナー像が記録材上に順次転写されていくのであるが、この転写工程において記録材に含まれるいわゆる紙粉が感光体表面に付着してしまう。このような記録材によってもたらされる紙粉は、クリーニング手段を有する画像形成装置では、そのクリーニング手段によって大部分が感光体表面から除去されるので問題とはならないが、現像同時クリーニング方式を採用した場合は、紙粉が感光体表面に付着し、スジ状の画像不良が発生する可能性があった。
【0010】
本発明の目的は、紙粉が像担持体に付着する可能性を少なくすることができる画像形成装置を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、紙粉が像担持体に付着してしまう場合があったとしても、形成される画像の品位の低下を抑制することができる画像形成装置を提供することである。
【0012】
本発明のさらなる目的は、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、複数の像担持体と、
帯電された前記複数の像担持体上に形成された潜像を複数色のトナーでそれぞれ現像し、トナー像を形成する複数の現像手段と、
回転し、前記各像担持体から複数色のトナー像が、前記各像担持体の設けられる複数の1次転部で、順次1次転写される中間転写体と、
前記中間転写体に接し、前記中間転写体上の複数色のトナー像を2次転写部において記録紙へ2次転写する2次転写ローラと、
前記潜像の形成に先立って前記各像担持体を帯電するとともに、前記各像担持体上に残留する残留トナーをそれぞれ帯電する複数の帯電手段と、
を有し、前記各帯電手段により帯電された前記各像担持体上の残留トナーは前記各現像手段に静電的に回収される画像形成装置において、
前記帯電手段は、磁性粒子で構成される磁気ブラシ層を有し、前記残留トナーを前記磁気ブラシ層に取り込み、前記残留トナーを帯電し、
前記複数の1次転写部のうち、前記2次転写部を通過した中間転写体が最初に到達する前記1次転写部の前記像担持体に形成されるトナー像は、前記複数のトナーの中で最も視感度の低い色のトナー像であることを特徴とする画像形成装置である。
【0014】
本発明の一実施態様によれば、前記最も視感度の低い色のトナー像はイエロートナー像である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施例を図面に則してさらに詳しく説明する。
【0018】
実施例1
図1は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略断面図である。
【0019】
図1に示すように、本画像形成装置は、複数の画像形成ユニットPy、Pm、Pc、Pkを有し、画像形成ユニットPy〜Pkは、中間転写ベルト5の上側の軌道上に中間転写ベルト5の移動方向に沿って、この順で配列されている。
【0020】
画像形成ユニットPy、Pm、Pc、Pkは各々感光ドラム1y、1m、1c、1kを有し、それぞれフルカラー画像の色分解成分像としての負帯電極性のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成がなされる。本実施例では、これら各感光ドラム1y〜1kを直径30mm、長さ300mmのOPC(有機)感光体とし、100mm/秒の周速度(プロセススピードと同じ)で矢印の反時計方向に回転駆動した。
【0021】
本実施例において、感光ドラム1y〜1kは、アルミニウム基体の周面にOPC感光層を形成してなっており、OPC感光層は下記の5つの層を順次積層して構成されている。
【0022】
第1層:下引き層であり、アルミニウム基体の欠陥をならすために設けられ、厚さ20μmの導電層とされる。
【0023】
第2層:正電荷注入防止層であり、アルミニウム基体から注入された正電荷が感光体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって106Ωcm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中間層とされる。
【0024】
第3層:電荷発生層であり、ジスアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層とされ、露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。
【0025】
第4層:電荷輸送層であり、ポリカーボネイト樹脂にヒドラゾンを分散したP型半導体からなる。したがって、感光体表面に帯電された負電荷は、この層を移動することができず、電荷発生層で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができる。
【0026】
第5層:電荷注入層であり、絶縁性樹脂のバインダーに導電性微粒子としてSnO2超微粒子を分散した材料の塗工層である。具体的には、光透過性の導電フィラーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導電化)した粒径0.03μmのSnO2超微粒子を絶縁性樹脂に70重量%分散した塗工液を調製し、これをディッピング法、スプレー塗工法、ロールコート塗工法、ビームコート塗工法等の適当な塗工法により厚さ3μmに塗工して、電荷注入層を形成した。
【0027】
感光ドラム1y〜1kとして、このようなOPC感光ドラムを用いる代わりに、シリコンの非晶質からなる表面層を有する感光ドラム(アモルファスシリコンドラム)を用いることができる。また感光ドラム1y〜1kは、表面抵抗109〜1014Ωcm程度の低抵抗層を有するものとすることができる。
【0028】
感光ドラム1y、1m、1c、1kの周囲には、接触帯電器2y、2m、2c、2k、画像露光器4y、4m、4c、4k、現像器3y、3m、3c、3k、1次転写ローラ6y、6m、6c、6kが配設されている。
【0029】
接触帯電器2(2y〜2k)は、図3に示すように、スリーブ回転タイプの磁気ブラシ帯電部材からなる。この帯電部材は、S極、N極(各極とも約1000ガウス)をそれぞれ2極有する直径16mmの固定マグネットローラ25と、このマグネットローラの外側に回転自在に被嵌させた非磁性のSUS製スリーブ26と、このスリーブの表面にマグネットローラの磁力で保持させた磁性粒子の磁気ブラシ層24とからなる。
【0030】
磁気ブラシ層を構成する磁性粒子23は、平均粒径が10〜100μm、飽和磁化が20〜250A・m2/kg、抵抗が102〜1010Ωcmのものが好ましく、感光ドラムにピンホールのような絶縁の欠陥が存在することを考慮すると、抵抗は106Ωcm以上が望ましい。本発明では、磁性粒子の抵抗値の測定を、底面積が228mm2の金属セルに磁性粒子を2g入れた後、6.6kg/cm2で加重した状態で、金属セルの両端に100Vの電圧を印加する方法で行った。
【0031】
磁性粒子は、帯電性能を良くするためにはできるだけ抵抗の小さいものを用いることがよく、本実施例では、平均粒径が25μm、飽和磁化が200A・m2/kg、抵抗が5×106Ωcmのものを用い、これをスリーブの表面に磁力により40g保持させて、磁気ブラシ層を形成させた。
【0032】
磁性粒子としては、樹脂中に磁性材料のマグネット粉を分散し、導電化および抵抗調整のためにカーボンブラックを分散して形成した樹脂キャリア、あるいはフェライト等のマグネタイト単体表面を樹脂でコーティングし、抵抗調整を行ったもの等が用いられる。
【0033】
磁気ブラシ帯電器2y〜2kは、磁気ブラシをそれぞれの感光ドラム1y〜1kの表面に接触させて配置する。磁気ブラシ層と感光ドラムの接触ニップ部の幅は6mmとした。そしてスリーブに帯電電源S1からトナーの正規の帯電極性と同極性(負極性)の帯電バイアスを印加し、スリーブを感光ドラムとの接触ニップ部で感光ドラムの回転方向と逆のカウンター方向となる向き(時計方向)に、周速度150mm/秒で回転駆動した。これにより、感光ドラムの表面が帯電バイアスが印加された磁気ブラシ層で摺擦されて、感光ドラムの感光層に電荷が注入され、感光層表面が注入帯電方式により所望の電位(負極性)に一様に1次帯電される。本実施例では、感光ドラム1〜1kの表面をほぼ−700Vに一様帯電した。
【0034】
感光ドラム上の残留トナーは、磁気ブラシ層により取り込まれてマイナス極性に摩擦帯電され、感光ドラム上に吐き出される。帯電された残留トナーは、現像器3y〜3kの現像スリーブに所望の電圧(現像バイアス(負極性))を印加することにより、現像器に静電的に回収される。また、感光ドラム上の残留トナーを別に設けた帯電器30y〜30kにより一旦、プラス極性に帯電してから、上記磁気ブラシ帯電部材に取り込み、帯電するのが好ましい。
【0035】
本実施例においては、上述したように磁気ブラシ帯電器を採用しているが、この理由として磁気ブラシ帯電方式は、他の帯電方式と比較して、数々のメリットがあるためである。この磁気ブラシ帯電器が有するメリットについて、他の帯電方式としては一般に用いられている帯電方式であるコロナ帯電方式、ローラ帯電方式と比較しながら説明する。
【0036】
第1に磁気ブラシ帯電方式を用いると、上述したように注入帯電方式を容易に採用することができ、この結果としてオゾンの発生をほぼなくすことができる。このオゾンの発生という点に関しては、コロナ帯電方式では不利であり、ローラ帯電方式においてもコロナ帯電方式に比べれば改善されているが、発生をなくすというレベルには至っていない。
【0037】
第2に磁気ブラシ帯電方式を用いると、クリーナレス方式を容易に採用しやすいというメリットも有する。クリーナレス方式においては転写残りトナーを現像器で回収する必要があるが、通常、転写残りトナーはそのままの状態では、特にトリボ等の電気的特性が現像器への回収に対し、不十分であるので良好に行われない。このため、現像器への回収に先立ち、転写残りトナーに対する前処理が何らか必要になるのであるが、磁気ブラシ帯電方式では感光ドラムに磁気ブラシが直接接触しており、この接触部で転写残りトナーを一旦、帯電用磁気ブラシ内に回収し、ここで現像器で回収されやすいように帯電処理(負極性に帯電)を施すことができるので、転写残りトナーの現像器における回収動作が良好に行われ、クリーナレス方式が容易に達成される。
【0038】
このように、感光ドラム上の転写残りトナーを磁気ブラシ帯電器に取り込み、磁気ブラシとの摩擦帯電により所望のマイナス極性に帯電するとともに、帯電前において転写残りトナーが存在した感光ドラム表面の部分をも磁気ブラシ帯電器により良好に帯電することができるので、現像と同時に転写残りトナーの回収、すなわちクリーニングを行うことができる。
【0039】
一方、コロナ帯電方式では、帯電部材は感光ドラムに対し非接触であるため、ここで述べたような帯電部材による転写残りトナーの改質を行うことはできない。
【0040】
ローラ帯電方式においては、帯電部材自体は感光ドラムに接触しているため、帯電部材が転写残りトナーに対し影響を及ぼすことは可能であるが、磁気ブラシ帯電器のように転写残りトナーをそのまま磁気ブラシの中に取り込んで帯電性を改質し、感光ドラムを良好に帯電することはできないので、やはり十分な効果を発揮することはできない。
【0041】
画像露光器4y〜4kは、光路長を必要とせず、装置の小型化に有利な固体スキャナーとしてLEDアレイを用いた。この各LEDアレイ4y〜4kのそれぞれの個々のLEDが、図示しない画像読取装置から入力した原稿画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して明滅(ON/OFF)制御されることにより、上記の一様帯電した感光ドラム1y〜1kの表面に画像露光がなされ、感光ドラム1y〜1kの露光部の表面電位が減衰して静電潜像が形成される。
【0042】
現像手段としての現像器3y〜3kは、本例では、2成分磁気ブラシ現像器からなる。現像器3y〜3kは、非磁性トナーと磁性キャリアを混合した2成分現像剤を収容した現像容器に、現像スリーブ、その現像スリーブ内に固定配置されたマグネットローラ、現像剤を現像スリーブ表面に薄層塗布する規制ブレード等を備えてなっている。
【0043】
イエロー用の画像形成ユニットPyにおける現像器3yには、イエロートナーを含有した2成分現像剤を収容しており、現像スリーブに現像バイアス(負極性)を印加することで、感光ドラム1yの表面に形成されたイエロー画像に対応した静電潜像を反転現像して、イエロートナー像として可視化する。他の色の画像形成ユニットPm、Pc、Pkにおける現像器3m、3c、3kもこれに準じ、同様の方法でそれぞれの静電潜像を反転現像し、マゼンタ、シアン、ブラックトナー像として可視化する。
【0044】
中間転写ベルト5は、中間転写体としてのエンドレスベルトで、駆動ローラ7、2次転写対向ローラ8および従動ローラ9の3本のローラに巻回張設されている。この中間転写ベルト5は、感光ドラム1y〜1kの下側の面に当接した態様で、画像形成ユニットPy〜Pkにわたって配置されており、矢印の反時計方向に感光ドラム1y〜1kとほぼ同じ周速度で回転駆動される。
【0045】
1次転写ローラ6y〜6kは、中間転写ベルト5の上側の軌道のベルト部分の内側に、それぞれの感光ドラム1y〜1kと対向して配置されている。イエロー用の画像形成ユニットPyの1次転写ローラ6yは、中間転写ベルト5を挟んで感光ドラム1yの下面に当接して、1次転写部21yを形成している。同様に、マゼンタ、シアン、ブラック用の画像形成ユニットPm、Pc、Pkの1次転写ローラ6m、6c、6kは、中間転写ベルト5を挟んでそれぞれ感光ドラム1m、1c、1kの下面に当接して、1次転写部21m、21c、21kを形成している。
【0046】
各1次転写ローラ6y〜6kには、それぞれ図示しない1次転写電源からトナーとは逆極性の転写バイアスが印加され、この転写バイアスの印加によって感光ドラム1y〜1k上のトナー像が、それぞれの1次転写部21y〜21kにおいて中間転写ベルト5の表面に重ね合わせて静電的に1次転写される。これにより、中間転写ベルト5上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を重畳して合成したフルカラー画像が形成される。
【0047】
本発明によれば、画像形成装置は現像同時クリーニング方式を採用して、クリーナレスシステムとしてあり、現像器3y〜3kは、それぞれの感光ドラム1y〜1k上のトナー像を転写した後に残留した転写残りトナーを除去するクリーニング手段を兼ねている。したがって、各画像形成ユニットPy〜Pkには、いずれも、感光ドラム1y〜1kの専用のクリーニング器を備えていない。ただし、クリーニング時に同時に現像を行わなくてもよい。ただし、現像と同時にクリーニングを行えば、複数の記録材に連続して画像形成する場合は、画像形成のスループットを向上させることができる。
【0048】
中間転写ベルト5の2次転写対向ローラ8のところには、これに中間転写ベルト5を挟んで当接して2次転写部11を形成する2次転写ローラ10が配置されている。中間転写ベルト5上に形成されたフルカラー画像は、中間転写ベルト5の回動にともなって2次転写部11に至り、2次転写ローラ10に図示ししない2次転写電源からトナーとは逆極性の転写バイアスを印加することにより、2次転写部に供給された記録材(記録紙)Pの表面に一括して2次転写される。
【0049】
記録材Pは、画像形成装置の下部に設置された給紙カセット12内に収容されている。カセット12内の記録材Pは、給紙ローラ13により取り出して搬送され、2次転写部11の手前のレジストローラ対14、15で一旦停止された後、中間転写ベルト5上の画像の先端が2次転写部11に到達するのとタイミングを合わせて、記録材Pが2次転写部11に供給される。
【0050】
2次転写部11でフルカラー画像が転写された記録材Pは、中間転写ベルト5の表面から分離されて定着器16に導入され、そこで画像の熱定着を受けてフルカラーの永久像とされた後、装置外のトレイ17に排紙される。
【0051】
2次転写が終了した中間転写ベルト5は、2次転写で表面に残留した転写残りトナーおよび記録材Pから付着した紙粉が、従動ローラ9のところに設置したベルトクリーニング装置18によって清掃、除去される。ベルトクリーニング装置18は板状のゴムブレード(クリーニングブレード)19を備え、このブレード19を中間転写ベルト5を挟んで従動ローラ9に加圧当接(カウンター当接)してクリーニング部を形成している。クリーニングブレード19の中間転写ベルト5への加圧当接は、ブレード19自体の弾性を利用してもよいが、好ましくはバネ等の加圧機構を設けて行うことがよく、こうすれば長期間の使用によっても安定した当接圧が確保される。
【0052】
本発明では、画像形成装置は、複数の感光ドラムを用いて中間転写ベルト5が1回転する間に、中間転写ベルト5上にフルカラー画像を形成するようにしている。したがって、1つの感光ドラムを用いて中間転写体を複数回回転させてフルカラー画像を形成する画像形成装置の場合には、中間転写体のクリーニング装置は中間転写体に対する接離動作が必要であったが、本発明では、ベルトクリーニング装置18の接離動作が不要であり、少なくとも記録材への画像形成が完了するまでクリーニングブレード19を中間転写ベルト5に当接させておくことができ、このため中間転写ベルト5表面に対し高いクリーニング性能を有する。
【0053】
中間転写ベルト5は、ベルト材料として、たとえばポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂等に対して、導電性のカーボン粒子や金属粉等を分散混合した材料が用いられる。
【0054】
本実施例では、中間転写ベルト5にポリイミド系樹脂にカーボン粒子を分散させたものを用いた。その体積抵抗率は106〜1014Ωcmの範囲が好ましい。中間転写ベルト5の体積抵抗率が106Ωcm以下では、画像ににじみ、太りが生じたり、画像比率の異なる画像の形成時に転写効率が変化してしまうという問題が生じ、一方、体積抵抗率が1014Ωcm以上の中間転写ベルト5の場合には、トナー転写時に中間転写ベルト5の電位が大きくなりすぎることによる、中間転写ベルト5と感光ドラム1y〜1kとの間あるいは記録材Pとの間の異常放電が発生し、画像不良が生じる。本実施例では、中間転写ベルト5に厚さ100μm、体積抵抗率1011Ωcmのシームレスベルトを用いた。
【0055】
ベルトクリーニング装置18は、前記したように、板状ゴムブレードのクリーニングブレード19を備えており、さらに廃トナーや紙粉を収容する容器22、あるいは別の場所に設けられた大容量の廃トナー容器に廃トナーや紙粉を輸送する搬送スクリュー等により構成される。クリーニングブレード19としてはポリウレタンゴムを用い、このゴムの諸物性のうち、5%伸長時の引張り応力(JIS K6301)が80〜120kg/cm2となるものを用いた。引張り応力は、クリーニングブレードを形成するゴム板をダンベル状に切り出して両端を引っ張ることにより測定した。
【0056】
クリーニングブレード19のゴムの引張り応力が80kg/cm2以下では、ブレード19の中間転写ベルト5への押し付け力を大きくしていっても、ピーク値として得られる圧力はなかなか大きくならず、中間転写ベルト5上の転写残りトナーや紙粉の十分なクリーニング性能が得られるようにしようとすると、過大な圧力をかける必要が生じ、ブレード19や中間転写ベルト5の寿命が縮まったり、ブレード19の捲くれが発生したりする。ブレード19のゴムの引張り応力が120kg/cm2以上の場合には、反発弾性も同時に大きくなることにより、ブレード19の中間転写ベルト5との当接部での振動が大きくなり、クリーニング不良やブレード捲くれが発生しやすくなる。またブレードの永久歪みも大きくなる傾向にあるので、耐久性の点でも問題を生じる。
【0057】
感光ドラム表面への紙粉の付着があると、特に高湿環境下ではその紙粉は低抵抗化し、感光ドラム表面の電位保持能力を低下させ、潜像がぼける画像流れを生じさせるので、従来は、画像不良が発生する可能性があったが、本実施例によれば、これを防止することができた。
【0058】
本発明では、前述したように、画像形成装置は、複数の感光ドラムを用いて中間転写ベルト5が1回転する間に、中間転写ベルト5上にフルカラー画像を形成するようにしているので、ベルトクリーニング装置18は、1つの感光ドラムを用いて中間転写体を複数回回転させてフルカラー画像を形成するときのような接離動作が不要であり、常にクリーニングブレード19を中間転写ベルト5に当接しておくことができ、このため中間転写ベルト5表面に2次転写時に付着した紙粉をかなり良好にクリーニングでき、紙粉の感光ドラム1y〜1kへの移行を低減することが可能になったためである。
【0059】
また、ベルトクリーニング装置18による清掃で紙粉が中間転写ベルト5から除去しきれず残存し、その紙粉が感光ドラムに取り込まれて付着すると、多少の画像流れが発生するが、画像形成の色順として、イエローの現像剤で画像形成する画像形成ユニットPyを第1番目にしており、このイエロー画像は人間の目の視感度が他のマゼンタ、シアン、ブラックに比べて低く、多少の画像欠陥があっても目立ちにくいので、画像形成装置から出力されるカラー画像を実用上問題ないようにできたためである。
【0060】
このように感光ドラム1y〜1kの紙粉の移行を低減することが可能となったので、磁気ブラシ帯電器2y〜2kへの紙粉の混入を大幅に減らすことができ、全体的な帯電性の低下、中でも帯電性が部分的に低下することによって生ずるスジ状の画像不良を防止することが可能となった。
【0061】
また、ベルトクリーニング装置18による清掃で紙粉が中間転写ベルト5から除去しきれず残存し、その紙粉が感光ドラムに取り込まれて付着すると多少の画像流れが発生するが、画像形成の色順として、イエローの現像剤で画像形成する画像形成ユニットPyを第1番目にしており、このイエロー画像は人間の目の視感度が他のマゼンタ、シアン、ブラックに比べて低く、多少の画像欠陥があっても目立ちにくいので、画像形成装置から出力されるカラー画像を実用上問題ないようにできるためである。これは、中間転写ベルト5上の除去しきれずに残存した紙粉の大部分が、中間転写ベルト5の移動方向最上流に設けられる感光ドラム、すなわち感光ドラム1yに転着するためである。
【0062】
以上では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色を重畳したカラー画像を得る画像形成装置を例として取り上げたので、2次転写後の最初の位置に配置する画像形成ユニットは、上記の4色の中で最も視感度の低いイエロー画像のユニットPyとしたが、他の色の組み合わせによる画像形成装置では、その組み合わせの中で最も視感度の低い色の画像形成ユニットを2次転写後の最初の位置に配置すればよく、同様な効果が得られる。
【0063】
実施例2
図2は、本発明の画像形成装置の他の実施例を示す概略断面図である。
【0064】
本実施例は、図1を参照して説明した実施例1において、ベルトクリーニング装置18にクリーニングブレード19の他に、紙粉除去部材としてファーブラシ20を備えたことが特徴である。本実施例のその他の構成は実施例1と基本的に同じで、図2において図1と同一の符号は同一の部材を示す。
【0065】
図2に示すように、ベルトクリーニング装置18にファーブラシ20は、中間転写ベルト5の移動方向上、クリーニングブレード19の上流側の位置において回転自在に設置され、中間転写ベルト5の表面に当接されている。このファーブラシ20は、中間転写ベルト5の表面上の紙粉の除去ばかりでなく、導電性として接地することにより、中間転写ベルト5およびその表面の転写残りトナーの除電もできるようにしてある。この除電により、クリーニングブレード9による中間転写ベルト5上の転写残りトナーのクリーニングが容易になる。
【0066】
ファーブラシ20は、太さ3〜10デニール(D)の導電性の糸(たとえばレーヨン樹脂にカーボンを分散して紡糸したもの)を密度が5〜20万本/インチ2になるように植毛したもので、毛足長さが3〜10mm、侵入量が0.2〜2.5mm程度のものが良好な結果が得られるが、本実施例では、ファーブラシ20は、糸の太さが6デニール、植毛密度が10万本/インチ2、毛足長さが5mm、侵入量が0.5mmである。
【0067】
上記構成の本実施例の画像形成装置を用いて画像形成を行ったところ、実施例1と同等もしくはそれ以上の効果が得られた。
【0068】
すなわち、本実施例では、中間転写ベルト5に常に当接させたベルトクリーニング装置18にクリーニングブレード19のみならず、紙粉除去に適した、当接位置でカウンター方向に回転するファーブラシ20を設置したので、中間転写ベルト5の表面の紙粉を一段と良好に除去して、紙粉の感光ドラムへの移行防止をさらに向上することができ、その結果、磁気ブラシ帯電器2y〜2kへの紙分の混入を大幅に減らすことができ、全体的な帯電性の低下、中でも帯電性が部分的に低下することによって生ずるスジ状の画像不良をさらに確実に防止することが可能となった。
【0069】
また、紙粉が現像器3y〜3kに混入して現像性を低下させることによる現像不良、特にはスジ状の画像不良も、一層効果的に防止できるようになった。
【0070】
以上では、紙粉除去部材として接地された導電性のファーブラシ20を用いたが、本発明では、紙粉除去部材はこれに限定されるものではない。たとえば同じように導電性ファーブラシを用いても、これを直接接地するのではなく、所定の抵抗値を有する抵抗素子を介し、あるいはバリスタ(定電圧素子)を介して接地することができる。また、導電性のファーブラシを用いず、106Ω以下の導電性のローラや、マグネットを内包したスリーブ上に導電性の磁性体を担持させた磁気ブラシ部材等を用いることもでき、同様の効果を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、像担持体及び像担持体上の残留トナーを帯電する帯電手段として、磁性粒子で構成される磁気ブラシ層を有し、残留トナーを磁気ブラシ層に取り込み、残留トナーを帯電する帯電手段を使用する構成とされ、これにより、像担持体上の紙粉を、残留トナーと共に帯電手段の磁気ブラシ層に取り込み、現像手段へ侵入する紙粉の量は減少して、トナー像の均一性の低下は軽減される。また、本発明によれば、複数の1次転写部のうち、2次転写部を通過した中間転写体が最初に到達する1次転写部の像担持体に形成されるトナー像を、複数のトナーの中で最も視感度の低い色のトナー像とする構成とされ、この構成により、最も紙粉の影響を受けやすい、帯電手段の帯電能力低下及び、現像手段の形成するトナー像の均一性低下の画像への影響を小さくすることが可能になった。
【0072】
その結果、特に高温高湿環境下において、像担持体表面に付着した紙粉が低抵抗化して、像担持体表面の電位保持能力の低下し、潜像がぼける画像流れによる画像不良が発生するのを低減し、なくすことができる。また像担持体への紙粉の移行を低減できるので、紙粉が現像器に混入して現像性を低下させることがなく、特に現像性が部分的に低下することによるスジ状の画像不良が発生したりするのを防止することも可能となった。さらに紙粉が磁気ブラシ帯電器に混入して帯電性を低下させることがなく、特に帯電性が部分的に低下することによるスジ状の画像不良の発生も防止可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概略断面図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の他の実施例を示す概略断面図である。
【図3】本発明の画像形成装置に設置された帯電器を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1y〜1k 感光ドラム
2、2y〜2k 磁気ブラシ帯電器
5 中間転写ベルト
6y〜6k 1次転写ローラ
10 2次転写ローラ
11 2次転写部
18 ベルトクリーニング装置
19 ゴムブレード
20 ファーブラシ
21y〜21k 1次転写部

Claims (2)

  1. 複数の像担持体と、
    帯電された前記複数の像担持体上に形成された潜像を複数色のトナーでそれぞれ現像し、トナー像を形成する複数の現像手段と、
    回転し、前記各像担持体から複数色のトナー像が、前記各像担持体の設けられる複数の1次転部で、順次1次転写される中間転写体と、
    前記中間転写体に接し、前記中間転写体上の複数色のトナー像を2次転写部において記録紙へ2次転写する2次転写ローラと、
    前記潜像の形成に先立って前記各像担持体を帯電するとともに、前記各像担持体上に残留する残留トナーをそれぞれ帯電する複数の帯電手段と、
    を有し、前記各帯電手段により帯電された前記各像担持体上の残留トナーは前記各現像手段に静電的に回収される画像形成装置において、
    前記帯電手段は、磁性粒子で構成される磁気ブラシ層を有し、前記残留トナーを前記磁気ブラシ層に取り込み、前記残留トナーを帯電し、
    前記複数の1次転写部のうち、前記2次転写部を通過した中間転写体が最初に到達する前記1次転写部の前記像担持体に形成されるトナー像は、前記複数のトナーの中で最も視感度の低い色のトナー像であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記最も視感度の低い色のトナー像はイエロートナー像である請求項の画像形成装置。
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