JPH06175509A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06175509A
JPH06175509A JP4331694A JP33169492A JPH06175509A JP H06175509 A JPH06175509 A JP H06175509A JP 4331694 A JP4331694 A JP 4331694A JP 33169492 A JP33169492 A JP 33169492A JP H06175509 A JPH06175509 A JP H06175509A
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JP
Japan
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image forming
recording paper
transfer
conveyor belt
toner
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Application number
JP4331694A
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English (en)
Inventor
Satoru Haneda
哲 羽根田
Masakazu Fukuchi
真和 福地
Shizuo Morita
静雄 森田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コロナ放電方式の転写ベルト装置に比してオ
ゾン発生量を抑え、環境変動に左右されずに安定した転
写性能、分離性能及び搬送性を実現する。 【構成】 無端状に形成した搬送ベルト31を一対の回転
ローラ32,33に張架し、搬送ベルト31に記録紙を侵入す
る位置に低周波交流電圧を印加した帯電手段38を設け、
搬送ベルト31の内側から像形成体10と対向して転写電極
34を設け、記録紙Pは搬送ベルト31に侵入してからフロ
ーティング状態とし、像形成体10に搬送ベルト10を面接
触させる押圧部材41を配置し、この面接触下でトナーと
逆極性の直流成分を有する交流電圧を転写電極34に印加
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電写真法による画像
形成装置に採用される転写ベルト装置に係り、像形成体
上の潜像を現像して得られるトナー像を回転する搬送ベ
ルト上の記録紙に転写手段によって転写する画像形成装
置に関する。
【0002】
【発明の背景】静電写真法を採用する画像形成装置にあ
っては、像形成体周面に形成されたトナー像は、その像
先端に同期して搬送される記録紙に例えばコロナ帯電器
によって転写する。トナー像の転写を受けた記録紙は像
形成体から分離され、定着手段に搬送され、そのトナー
像は記録紙上に定着された後に装置外に排出される。
【0003】図7は複数色のトナー像を像形成体上に重
ね合わせる方式を採用するカラー画像形成装置を説明す
る説明図である。
【0004】しかしながら、複数色のトナー像を像形成
体上に重ね合わせるカラー画像形成装置は、複数の現像
装置Y,M,C,Kを像形成体10周縁に配置する構成を
とるために、像形成体10の径は大きくなる傾向がある。
従って、なおさら十分な転写性と分離性を要求される。
【0005】係る転写性と分離性を解決すべく、転写ベ
ルト装置30は提案されている。
【0006】転写ベルト装置30は、一般に複数の保持ロ
ーラ32,33によって張架された搬送ベルト31を像形成体
10の周速度と同じ速度で回転する。搬送ベルト31に静電
気力によって吸着させる電荷付与手段を配し、記録紙P
が帯電されて搬送ベルト31に吸着した状態で転写部に搬
送する。これにより、記録紙の安定した搬送性を維持す
るようにしている。
【0007】記録紙Pは搬送ベルト31によって転写部に
侵入すると、記録紙Pは像形成体10と接触し、トナー帯
電極性と逆極性の高電圧が定電流制御のもとに印加す
る。これによって、トナー画像は搬送ベルト31に吸着さ
れた記録紙Pに転写する。
【0008】転写ベルト装置30にコロナ転写方式を採用
すると、転写率が低下し、オゾン発生量が多く、分離性
能も低くなる。これらを解決するために転写ベルト装置
にローラ転写方式を採用すると、一般に、転写率をある
程度増大させ、オゾン発生量を抑えられるが、未だに搬
送ベルトと紙との間の付着量は低いため像形成体10から
の分離性能は改善されないという課題が残されている。
また、転写性能を維持するという面においても湿度等の
環境変動により転写率が変動するという問題点を抱えて
いた。
【0009】
【発明の目的】本発明は、上記問題点に鑑みなされたも
のであり、第1の目的は、オゾン発生量を抑え、転写性
能及び分離性能の向上を図った画像形成装置を提供する
ことにある。
【0010】本発明の第2の目的は、オゾン発生量を抑
え、安定した搬送性能を有する画像形成装置を提供する
ことにある。
【0011】本発明の第3の目的は、オゾン発生量を抑
え、安定した搬送性及び環境変動に影響されない転写性
能を有する画像形成装置を提供することにある。
【0012】本発明の第4の目的は、オゾン発生量を抑
え、従来の転写ベルト装置に比して環境変動に左右され
ずに安定した転写性能、分離性能及び搬送性を実現でき
る画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【発明の構成】本発明は上記目的を達成するもので、誘
導性基体を無端状に形成した搬送ベルトを一対の回転ロ
ーラに張架し、前記搬送ベルトに記録紙のトナー像を転
写する位置より上流位置に帯電手段を設け、前記搬送ベ
ルトの内側から像形成体と対向して転写手段を設けてな
る画像形成装置であって、前記帯電手段は低周波交流電
圧を印加し、前記像形成体に前記搬送ベルトを面接触さ
せる押圧部材を配置し、この面接触領域に前記転写手段
を設け、トナーと逆極性の直流成分を有する交流電圧を
前記転写手段に印加したものである。
【0014】
【実施例】 実施例1 図1は本発明の画像形成装置の一実施例としての画像形
成装置の要部構成を示す断面図である。なお、実施例の
画像形成装置における全体構成は図7に示す構成とほぼ
同様であるので、図7も参照して説明する。
【0015】本願発明と密接な関係を有するものではな
いが、像形成体10上に複数層のトナー像を形成する画像
形成プロセスについて説明しておく。一般にこのプロセ
スをKNC(コニカニュープロセス)と通称したい。
【0016】図1において10は像形成体である感光ドラ
ムで、OPC感光層をドラム上に塗布したもので接地さ
れて時計方向に回動駆動される。以下、これを感光ドラ
ムという。感光ドラム10は前プリントによる感光体の履
歴をなくすために発光ダイオード等を用いたPCLによ
る露光を行って除電しておく。これに続いて、感光ドラ
ム10はその周面に対してVH(-600〜-800V)の一様な
帯電VG(-550〜-850V)に電位保持されたグリッドと
コロナ放電ワイヤによるコロナ放電ワイヤによって与え
られる。
【0017】感光ドラム10は、その周面に像露光手段60
により画像信号に基づいた像露光がなされる。これによ
り主走査方向に潜像を形成することになる。感光ドラム
10の回転により副走査方向にも潜像が形成される。この
ようにして、感光ドラム10の周面には主及び副走査方向
に像露光することにより潜像を形成することになる。本
実施例では画像部に対して露光を行い、これにより画像
部のほうが低電位VL(-100〜0V)となる。いわゆる
反転潜像を形成することになる。
【0018】感光ドラム10周縁にはイエロー、マゼン
タ、シアン、黒色等のトナーとキャリアとからなる現像
剤をそれぞれ内蔵した現像器Y,M,C,Kを設けてあ
る。
【0019】現像器Y,M,C,Kはマグネットを内蔵
した現像スリーブに現像剤を静電力て担持して現像領域
に搬送する。このとき、現像剤は層形成棒によって、現
像スリーブ上で300〜600μmの層圧に規制されている。
現像剤はフェライトをコアとしてそのまわりに絶縁性樹
脂をコーティングしたキャリアと、ポリエステルを主材
料として色に応じた顔料と電荷制御剤、シリカ、酸化チ
タン等を加えたトナーとからなる。
【0020】現像領域における現像スリーブと感光ドラ
ムとの間隙は現像剤の層圧よりも大きな0.4〜1.0mmとし
て、この間にVAC(1.5〜3.0KVp-p)のACバイアスと
DC(-500〜-700V)のDCバイアスが重量した印加す
る。VDCとVH、トナーの帯電は同極性であるため、V
ACによってキャリアから離脱するきっかけを与えられた
トナーはVDCより電位の高いVHの部分には付着せず、
DCより電位の低いVL部分に付着し顕像化される。こ
れは前述のような反転現像となっている。
【0021】このようにして、1色目の顕像化が終了し
た後に続いて2色の画像形成工程に入る。つまり、スコ
ロトロン帯電器21による一様帯電が行われ、2色目の画
像形成データによる潜像が像露光手段60によって形成さ
れる。このとき1色目の画像形成工程に対してPCL22
による除電は、1色目の画像部に付着したトナーがまわ
りの電位の急激な低下により飛び散るのを防止するため
に行わない。
【0022】二度感光ドラム10周面の全面にわたってV
Hの電位となった感光体のうち、1色目の画像のない部
分に対しては1色目と同様の潜像が作られ現像が行われ
る。しかし、1色目の画像のある部分に対して再び現像
を行う部分では、1色目の付着したトナーにより遮光と
トナー自身の持つ電荷によってVMの潜像が形成され、
MとVDCとの電位差に応じた現像が行われる。なお、
1色目と2色目とのバランスが崩れるため、1色の露光
量を減らしてVH>VM(-100〜-300)>VLとなる中間
電位とすることもある。3色目、4色目についても2色
目と同様の画像形成工程が行われ、感光ドラム10周面上
には4色の顕像が形成される。
【0023】以上のようにして、4色のトナー像を感光
ドラム10上に重量して形成される。
【0024】以下に、本願発明の画像形成装置の要部構
成である転写ベルト装置30を実施例を掲げて説明する。
【0025】転写ベルト装置30は、搬送ベルト31と一対
の保持ローラ32,33とローラ転写手段34と押圧ローラ35
とクリーニング装置37と帯電手段38とから構成され、ロ
ーラ転写手段34と押圧ローラ35とは押圧部材41によって
一体に保持してあり、給紙カセット51から給紙機構52に
よって給送された記録紙Pを搬送ベルト31によって転写
域へと給送される。押圧ローラ35、保持ローラ33とによ
り感光体ドラム10に搬送ベルトを押圧する構成とし、搬
送ベルトを感光体に均一に押圧する。押圧部材41は搬送
ベルト31を感光ドラム10に面接触する位置に保持する。
この面接触下でローラ転写手段にトナーと逆極性の脈流
電圧を印加する。次にツェナーダイオードを介してグラ
ンドされた除電針39により除電される。これにより、感
光ドラム10周面上の多色像が一括して記録紙P上に転写
される。
【0026】なお、上述の感光ドラム上に多色トナー像
を形成工程中においては、転写ベルト装置30は搬送ベル
ト31を感光体ドラム10から離間した位置に押圧部材41で
保持する。
【0027】以下、各部材を構造及び作用について説明
する。
【0028】搬送ベルト31は、ウレタンゴムの基体の外
側FLC層を形成した106〜1014Ω・cmの抵抗をもち、
厚さ0.4〜1.0mmの無端状のゴムベルトであり、回転中の
片寄り防止のためのリブを設けることもある。なお、搬
送ベルト31は除電機構を設けたならばPETなどのフィ
ルムや、これらを塗布したものなど高抵抗ベルトでもよ
い。
【0029】保持ローラ32,33は、搬送ベルト31を張架
するものであり、上流側の保持ローラ32の軸32aは直接
または非線形素子を介して接地してある。これにより、
軸32aは帯電手段38の対向電極として利用される。ま
た、搬送ベルト31に発生する静電荷をリークする。従っ
て、搬送ベルト31の裏面に発生する静電荷が蓄積し放電
してノイズ発生や画像不良の原因となるのを防止でき
る。下流側の保持ローラ33は周波数300〜5KHZ、VP-P
(300〜1.5KV)の交流電圧に直流電圧VDC(200〜1K
V)を重量して印加してある。これにより、搬送ベルト3
1から記録紙Pを分離することができる。
【0030】ローラ転写手段34は、搬送ベルト31の裏面
側に配置し、押圧ローラ35と一体に押圧部材41に保持さ
れ、作動時に感光ドラム10に搬送ベルトを介して圧接す
るように位置される。ローラ転写手段34は、例えば導電
性ゴムローラの軸に金属電極34aを設け、この電極に交
流電圧VP-P(300〜3KV)、周波数(300〜5KHZ)に直
流電圧VDC(1K〜2KV)を重量した脈流電圧を印加し
てある。この脈流電圧はトナーと逆極性である。
【0031】押圧ローラ35は、樹脂ローラであって、搬
送ベルト31の移動に伴って回動する。
【0032】押圧部材41は、ローラ転写手段34及び押圧
ローラ35を一体に保持して所定のタイミング信号に基づ
いて搬送ベルト31を挟んで感光体ドラム10に押圧する。
これにより、押圧ローラ35から押圧ローラ33までの間に
張架した搬送ベルト31は面状態で感光ドラム10に接触す
ることになる。これを転写領域という。図2は押圧部材
41が感光体ドラム10に面接触状態にある断面図である。
図2に示すように押圧ローラ35のたわみによる記録紙の
搬送幅方向での転写性の差をなくすために押圧部材41に
よって押圧ローラ35のほぼ中央位置を感光ドラム10との
当接位置と反対方向押圧し、3点支持された形で押圧ロ
ーラは搬送ベルト31を介して感光ドラム10に均等な押圧
力をもって当接する。
【0033】感光ドラム10は直径約100mmのドラムであ
って、押圧ローラ35は直径8mmで長さ約300mmの金属ロ
ーラで中央部近辺は押圧部材35によって支持され、両端
はベアリング42によって支持されていて、ローラ転写手
段34より上流側10mmの位置にあって、感光ドラム10と搬
送ベルト31との間の空気が排除されることによって、よ
り良好な密着状態となり、記録紙Pの面の凹凸やキャリ
ア付着などの影響を受けない均一な転写性と記録紙の搬
送幅方向にムラのない転写性が得られることになる。
【0034】クリーニング装置37はゴム材からなるクリ
ーニングブレード37aを備え、搬送ベルト31表面に付着
したトナー及び紙粉等を除去する。
【0035】帯電手段38は、帯電電極として帯電ブラシ
又は帯電ローラを備え、これにコンデンサ38aを介して
低周波交流電源38b(VP-P:300〜3KV)(f:1〜500H
z)を接続してあり、一方、帯電電極は上流側の保持ロ
ーラ32の軸32aを対向電極とするように配置してある。
軸32aは上述のように0Vに接地してある。これによ
り、記録紙は搬送ベルト31に侵入する位置で帯電するこ
とができる。帯電手段の作用については後述する。
【0036】以下に、本実施例の転写ベルト装置30にお
ける各部の動作を記録紙Pの搬送順序に沿って説明す
る。具体的には、紙帯電、トナー像転写、紙分離の順で
説明する。
【0037】図3は本実施例の転写ベルト装置30におけ
る帯電手段38の作用を説明する説明図である。
【0038】ブラシ状電極38は、前述のように保持ロー
ラ32の軸32aを対向電極として配置してあり、コンデン
サ38aを介して低周波交流電流源38bが接続してあるか
ら、ブラシ電極38には(VP-P:300〜3KV)(f:1〜50
0Hz)の電界が発生することになる。
【0039】従って、記録紙Pは上流側の保持ローラ32
を配置した位置から搬送ベルト31に侵入する。搬送ベル
ト31は記録紙Pを転写領域方向(矢印方向)に搬送す
る。ここで、記録紙Pは誘電体である搬送ベルト31上に
載っており、しかも搬送経路中において給紙、排紙ロー
ラを絶縁ローラとしておくことによりフローティング状
態にしておく。
【0040】記録紙Pはブラシ電極による電界を通過中
することにより誘電分極を起こすことになる。つまり、
記録紙Pは+の分極と−の分極が交互に発生する。これ
によって対応するように搬送ベルト31は+の分極と−の
分極が発生する。このようにして記録紙Pは搬送ベルト
31上に静電的に吸着することになる。この際記録紙P上
には電荷が発生しても電荷は移動しない。記録紙はミク
ロには帯電して搬送ベルトに付着しているが見かけ上、
帯電していない。このために転写時にトナーを乱すこと
がなくなる。これによって、搬送ベルト31は記録紙を安
定して搬送することになる。
【0041】接触帯電を採用しているので、コロナ放電
極を採用した場合に比べオゾン発生量は低下することに
なる。ブラシ電極とすることにより誘電分極特性の均一
化されることになる。なお、ブラシ電極に限定されるも
のでなく、ローラ電極であっても、同様の効果を期待で
きる。
【0042】コンデンサ38は、ブラシ電極からの電荷の
直流成分を阻止する機能を有する。これにより、本実施
例の帯電手段38は安定した交流帯電を実現することがで
きる。
【0043】以上のように、本実施例の帯電手段38を用
いれば、オゾンの発生を抑えて記録紙Pを搬送ベルト31
に静電吸着することができる。本実施例において重要な
ことは、紙帯電プロセスにおいて、記録紙Pをフローテ
ィング状態におくと共に、直流成分に相当する電荷の発
生を抑え、又、発生しても確実にコンデンサ38aで吸収
してしまうので、記録紙Pをフローティング状態に維持
することが可能になる。従って、このプロセスに後続す
る転写・分離動作に悪影響を及ぼさないという効果があ
る。言い換えれば、転写効率、分離効率を一定に維持す
るのに役立つことになる。
【0044】図4は本実施例の転写ベルト装置30におけ
るローラ転写手段34及び押圧ローラ35を一体に保持した
押圧手段41の作用を説明する説明図である。
【0045】押圧部材41は記録紙Pの先端がローラ帯電
手段34に近傍に至る時点で押圧ローラ35及びローラ帯電
手段34を一体に感光体ドラム10に圧接する方向に移動す
る。押圧ローラ33,35及びローラ帯電手段34は記録紙P
を静電的に吸着した搬送ベルト31を面状態に感光ドラム
10に押圧することになる。感光ドラム10と搬送ベルト31
との間の空気が排除されることによって、より良好な密
着状態となり、記録紙Pの面の凹凸やキャリア付着など
の影響を受けない均一な転写性と記録紙の搬送幅方向に
ムラのない転写性が得られることになる。
【0046】搬送ベルト31は上流側の保持ローラ32を通
過する際に+あるいは−の分極を生じている。しかし、
搬送ベルト31は押圧ローラ34を通過する際に分極状態が
解除されることになる。
【0047】ローラ帯電手段34は、前述の面状の接触状
態下で金属電極34aに交流電圧VP- P(300〜3KV)、周
波数(300〜5KHZ)に直流電圧VDC(1K〜2KV)を重
畳した脈流電圧を印加する。これにより、トナーと逆極
性の脈流電界が金属電極34aに発生することになる。導
電性ゴムローラは、搬送ベルト31と近接、離間時にパッ
シェン則により放電が起こり、搬送ベルト31裏面に+電
荷が付与される。この+電荷はマイナス帯電したトナー
を吸引して記録紙P上に静電的に吸着する。つまり、感
光ドラム10周面に静電的に担持したトナーは記録紙P上
に転写したことになる。ここで、搬送ベルト31で記録紙
Pを密着した状態にしているから、前記脈動電界に交流
成分は存在してもトナー像の乱れを抑制することができ
る。なお、電極32aに印加される交流バイアスは放電を
安定化して均一な電荷を発生するので、搬送ベルト31裏
面における帯電電位は安定することになる。これによ
り、感光体ドラム10からムラなく記録紙Pにトナー像を
転写することができる。しかしながら、交流バイアス
は、トナーを振動させる様にも作用する。これを防止で
きる適正な条件が上述の通りである。
【0048】ここで、ローラ帯電手段34はコロナ放電器
に比較してオゾン発生量を抑えることになる。
【0049】以上のようにして、本実施例のローラ転写
手段34は、オゾン発生量を抑え、トナー像を記録紙P上
にムラなく安定して転写することができる。
【0050】ここで、ローラ帯電手段34を通過した後に
おける記録紙Pと搬送ベルト31との電気的状態は、記録
紙P上にはマイナス帯電トナーが存在し、これに対向す
る搬送ベルト31の裏面にプラス電荷が付着した状態であ
る。つまり、搬送ベルトの裏面に存在するプラス電荷に
よって記録紙P及びマイナス帯電トナーを静電吸着する
ことになる。感光体から、ベルトや転写紙が分離してい
く工程では静電容量が低下し、電位が上昇し、放電が起
き易い。プラス電荷の一部を除電針39により除去する。
この状態で分離手段33に侵入することになる。
【0051】図5は本実施例における分離手段の作用を
説明する説明図である。
【0052】下流側の保持ローラ33の軸は33aは金属電
極となっており、これに周波数300〜5KHZ、VP-P(300
〜1.5KV)を重畳して印加してある。従って、図中A領
域においては放電現象により+電荷が除電されることに
なる。これによって、記録紙Pと搬送ベルト31との静電
吸着力はキャンセルされることになる。
【0053】図中B領域においては、記録紙Pは紙の鋼
性による機械的な力によって搬送ベルト31から分離され
ることになる。この際、記録紙Pの裏面に一部プラスの
電荷が発生することになる。
【0054】この様なバイアス印加は、搬送ベルト31の
電気抵抗が106〜1010Ω・cm程度と低い場合は、電荷の
リークが起こるために、省略可能であり、単純にグラン
ドとすることも可能である。
【0055】以上のようにして、本実施例の分離手段
は、ローラ放電手段を採用しているから、オゾン発生量
を抑えて、かつ、ムラなく安定して記録紙Pを分離する
ことができる。
【0056】図6は他の実施例を示す説明図である。
【0057】この実施例は図1に示す実施例とほぼ同一
構成である。ローラ帯電手段34に替えて導電性弾性板上
に金属板を積層した帯電手段にしたものである。バイア
ス条件等は図1と同様である。なお、この帯電手段は回
動できないので、上述のローラ帯電手段に比して帯電効
率は僅かに低下する傾向にある。
【0058】なお、記録紙の帯電部においてもブラシ電
極に替わり、導電性弾性板を用いることもできる。
【0059】
【発明の効果】本発明によるときは、オゾン発生量を抑
え、転写性能及び分離性能の向上を図った転写ベルト装
置を提供することになった。また、本発明は、オゾン生
量を抑えるべくローラ転写方式を採用し、安定した搬送
性能を有する転写ベルト装置を提供することになった。
【0060】本発明によれば、オゾン発生量を抑え、安
定した搬送性及び環境変動に影響されない転写性能を有
する転写ベルト装置を提供することになった。
【0061】更に、本発明によれば、オゾン発生量を抑
え、従来の転写ベルト装置に比して環境変動に左右され
ずに安定した転写性能、分離性能及び搬送性を実現でき
る転写ベルト装置を提供することになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転写ベルト装置の構成を示す説明図で
ある。
【図2】本発明による押圧部材が像形成体に押圧状態に
ある断面図である。
【図3】本発明による帯電手段の作用を示す説明図であ
る。
【図4】本発明による転写手段の作用を示す説明図であ
る。
【図5】本発明による分離手段の作用を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の転写ベルト装置の他の実施例の構成を
示す説明図である。
【図7】従来のカラー画像形成装置を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】 10 像形成体 21 スコロトロン帯電器 22 PCL 30 転写ベルト装置 31 搬送ベルト 32 下流側の保持ローラ 33 上流側の保持ローラ 34 ローラ状電極 35 押圧ローラ 38 ブラシ状電極 39 除電針 41 押圧手段 51 給紙カセット 52 給紙機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状に形成した搬送ベルトを一対の回
    転ローラに張架し、前記搬送ベルトの内側から像形成体
    と対向して転写手段を設けてなる画像形成装置におい
    て、前記像形成体に前記搬送ベルトを面接触させる押圧
    手段を配置し、この面接触領域に前記転写手段を設けト
    ナーと逆極性の直流成分を有する交流電圧を前記転写手
    段に印加したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 無端状に形成した搬送ベルトを一対の回
    転ローラに張架し、記録紙を搬送する画像形成装置にお
    いて、前記搬送ベルトと記録紙を介して帯電手段で帯電
    すると共に前記帯電手段は低周波交流電圧を印加したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の前記記録紙は転写時はフ
    ローティング状態にあることを特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 誘導性基体を無端状に形成した搬送ベル
    トを一対の回転ローラに張架し、前記搬送ベルトに記録
    紙のトナー像を転写する位置より上流位置に帯電手段を
    設け、前記搬送ベルトの内側から像形成体と対向して転
    写手段を設けてなる画像形成装置において、前記帯電手
    段は低周波交流電圧を印加し、前記像形成体に前記搬送
    ベルトを面接触させる押圧手段を配置し、この面接触領
    域に前記転写手段を設け、トナーと逆極性の直流成分を
    有する交流電圧を前記転写手段に印加したことを特徴と
    する画像形成装置。
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