JP3723952B2 - 金額・金種入力方法および自動取引装置 - Google Patents

金額・金種入力方法および自動取引装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行,証券・保険・クレジット会社,消費者金融の自動機コーナ,コンビニエンスストアなどに設置されている自動取引装置やテラーマシーンや無人契約機や紙幣両替装置(以下、自動取引装置と言う)などのようにタッチパネルを用いて金額または金種を入力するための金額・金種入力方法および自動取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動取引装置では、図11に示すように、表示・タッチパネルに「0」〜「9」までの数字や、「千」,「万」などのアイコンを表示する。振込みや、支払いなどの取り引きを行うときは、これらのアイコンを指で軽く触る(以下、操作すると言う)ことによって取り引きの金額を入力することができるようになっている。例えば、金額111,000を入力する場合は、アイコン「1」−アイコン「1」−アイコン「万」−アイコン「1」−アイコン「千」を順に操作することになる。なお、両替え取り引きを行う場合はまず「両替」ボタンを押下し、その後金種を選択するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の自動取引装置では、表示・タッチパネルに表示されている数字や、「千」,「万」などのアイコンを操作することにより金額を入力するようになっている。
しかしながら、外国人のように、表示・タッチパネルに表示されている「千」,「万」などのアイコンの意味が解らない顧客には、操作が不可能であるという問題がある。
【0004】
また、アイコンの意味が解ったとしても、例えば金額10,000を入力するときに、アイコン「1」−アイコン「0」−アイコン「0」−アイコン「0」−アイコン「0」を順に操作すればよいのか、アイコン「1」−アイコン「万」を順に操作すればよいのかが解らない問題がある。アイコン「1」−アイコン「0」−アイコン「0」−アイコン「0」−アイコン「0」を順に操作した場合にエラーとみなす装置があり、エラーが発生すると、入力操作を最初からやり直さなければならいないので、手間および時間がかかる問題がある。
【0005】
また、金額の入力を間違ったときや、入力した金額を増やしたいまたは減らしたいときは、入力操作を最初からやり直さなければならなく、手間および時間がかかる問題がある。
また、両替え取り引きに関しては、金種の選択の自由度が狭く、現時点でどの金種が取り扱われているのかが解らない問題がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、金額および金種の入力の操作性を向上できるようにした金額・金種入力方法および自動取引装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、タッチパネルを用いて金額金種を入力する金額・金種入力方法において、現金の外形と大きさの違いを表す複数の図形内に金額と金種を示すアラビア数字をそれぞれ配置したアイコンを取引可能金種表示領域に表示し、表示されたアイコンのうちの選択されたアイコンを入力金種表示領域に複写して表示すると共に、そのアイコンに対応する金および金を取り引き金および金とすることを特徴とする。
【0008】
上記金額・金種入力方法では、取引可能金種表示領域に表示されているアイコンの中から選択されたアイコンを入力金種表示領域に複写して表示することにより金額または金種を入力するようにした。このため、金額または金種を視覚的に判別することが可能となり、「千」,「万」などの意味が解らなくても操作を行うことができることとなる。また、選択されたアイコンに対応する金額または金種が取り引きの対象となるので、顧客の好みの組み合わせで金種を選択することができることとなる。また、取引可能金種表示領域に表示されているアイコンを見れば、現時点でどの金種の取り扱いが可能なのかが容易に解ることとなる。
【0009】
た、本発明は、上記金額・金種入力方法において前記入力金種表示領域に表示されたアイコンに基く金額を金額表示領域に表示することを特徴とする。
【0010】
上記金額・金種入力方法では、前記入力金種表示領域に表示されたアイコンに基く金額を金額表示領域に表示するようにしたため、取り引きに用いる金額が容易に解ることとなる。
た、本発明は、上記金額・金種入力方法において元の残高と取り引きに用いる前記金額との引算によって得られた残高を残高表示領域に表示することを特徴とする。
【0011】
上記金額・金種入力方法では、取り引きに用いる前記金額を元の残高から引算した額を残高として残高表示領域に表示するようにした。このため、残りの金額が容易に解るので、その後、どのアイコンを選択すればよいかの判断が容易になる。
【0012】
また、上記目的を達成するため、本発明は、上記の金額・金種入力方法において、前記取引可能金種表示領域に表示されているアイコンの中の残高によりも大きい金額に対応するアイコンの表示態様を変更し、かつそれらのアイコンを選択できないようにすることを特徴とする。
【0013】
上記金額・金種入力方法では、残高よりも金額が大きいアイコンの表示態様を変更すると共にそのアイコンを選択できないようにした。このため、残高よりも金額が大きいアイコンを誤って選択してしまうことを防止することができ、金額および金種の入力の操作性を向上することができることとなる。
【0014】
また、上記目的を達成するため、本発明は、上記いずれかの金額・金種入力方法において、前記取引可能金種表示領域に、前記取り引きに用いることが可能な金種に対応したアイコンの金種の倍数に対応したアイコンを表示することを特徴とする。
上記金額・金種入力方法では、例えば「10000×10」のように、同一金種の倍数に対応するアイコンを取引可能金種表示領域に表示するようにした。このため、アイコンを選択する回数を減らすことが可能となり、金額および金種の入力の操作性を向上することができることとなる。
【0015】
また、上記目的を達成するため、本発明は、上記いずれかの金額・金種入力方法において、前記入力金種表示領域に表示されたアイコンが所定の操作により前記取引可能金種表示領域に戻されたときそのアイコンに対応する金および金を取り引きに用いる金および金としないことを特徴とする。
【0016】
上記金額・金種入力方法では、入力金種表示領域から取引可能金種表示領域にアイコンが所定の操作により戻されたときにそのアイコンに対応する金種および金額を取り引きに用いる金種および金額としないようにした。このため、アイコンの選択を間違ったときや、金額を減らしたいときや、金種を変更したときに、アイコンを取引可能金種表示領域に戻せばよいので、入力操作を最初からやり直す必要がなくなり金額および金種の入力の操作性を向上することができることとなる。
【0017】
また、上記目的を達成するため、本発明は、タッチパネルを用いて金額金種を入力する自動取引装置において、現金の外形と大きさの違いを表す複数の図形内に金額と金種を示すアラビア数字をそれぞれ配置したアイコンを取引可能金種表示領域に表示し、表示されたアイコンのうちの選択されたアイコンを入力金種表示領域に複写して表示すると共に、そのアイコンに対応する金および金を取り引き金および金とすることを特徴とする。
【0018】
上記自動取引装置では、取引可能金種表示領域に表示されているアイコンの中から選択されたアイコンを入力金種表示領域に複写して表示することにより金額または金種を入力するようにした。このため、金額または金種を視覚的に判別することが可能となり、「千」,「万」などの意味が解らなくても操作を行うことができることとなる。また、選択されたアイコンに対応する金額または金種が取り引きの対象となるので、顧客の好みの組み合わせで金種を選択することができることとなる。また、取引可能金種表示領域に表示されているアイコンを見れば、現時点でどの金種の取り扱いが可能なのかが容易に解ることとなる。
【0019】
また、上記目的を達成するため、本発明は、前記選択されたアイコンに基く金額を金額表示領域に表示することを特徴とする自動取引装置。
【0020】
上記自動取引装置では、前記入力金種表示領域に表示されたアイコンに基く金額を金額表示領域に表示するようにしたため、取り引きに用いる金額が容易に解ることとなる。
また、上記目的を達成するため、本発明は、元の残高と取り引きに用いる前記金額との引算によって得られた残高を残高表示領域に表示することを特徴とする。
【0021】
上記自動取引装置では、取り引きに用いる前記金額を元の残高から引算した額を残高として残高表示領域に表示するようにした。このため、残りの金額が容易に解るので、その後、どのアイコンを選択すればよいかの判断が容易になる。
【0022】
また、上記目的を達成するため、本発明は、上記の自動取引装置において、前記取引可能金種表示領域に表示されているアイコンの中の残高によりも大きい金額に対応するアイコンの表示態様を変更し、かつそれらのアイコンを選択できないようにすることを特徴とする。
【0023】
上記自動取引装置では、残高よりも金額が大きいアイコンの表示態様を変更すると共にそのアイコンを選択できないようにした。このため、残高よりも金額が大きいアイコンを誤って選択してしまうことを防止することができ、金額および金種の入力の操作性を向上することができることとなる。
【0024】
また、上記目的を達成するため、本発明は、上記いずれかの自動取引装置において、前記取引可能金種表示領域に、前記取り引きに用いることが可能な金種に対応したアイコンの金種の倍数に対応したアイコンを表示することを特徴とする。
上記自動取引装置では、例えば「10000×10」のように、同一金種の倍数に対応するアイコンを取引可能金種表示領域に表示するようにした。このため、操作するアイコンの数を減らすことが可能となり、金額および金種の入力の操作性を向上することができることとなる。
【0025】
また、上記目的を達成するため、本発明は、上記いずれかの自動取引装置において、前記入力金種表示領域に表示されたアイコンが所定の操作により前記取引可能金種表示領域に戻されたときそのアイコンに対応する金および金取り引きに用いる金および金としないことを特徴とする。
【0026】
上記自動取引装置では、入力金種表示領域から取引可能金種表示領域にアイコンが所定の操作により戻されたときにそのアイコンに対応する金種および金額を取り引きに用いる金種および金額としないようにした。このため、アイコンの選択を間違ったときや、金額を減らしたいときや、金種を変更したときに、アイコンを取引可能金種表示領域に戻せばよいので、入力操作を最初からやり直す必要がなくなり金額および金種の入力の操作性を向上することができることとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
−第1実施形態−
図1は、本発明の第1実施形態の自動取引装置のブロック図である。
【0028】
この自動取引装置100は、顧客に対して操作の案内をしたり,顧客からの指示や入力を受け取るための顧客操作・表示部10と、キャッシュカードや振込カードの磁気ストライプの読み取り/書き込みを行うためのカード処理部20と、紙幣の入出金および計数を行うための紙幣処理部30と、硬貨の入出金および計数を行うための硬貨処理部40と、ジャーナルを記録するジャーナル処理部50と、通帳の記帳や新しい通帳の発行などを行うための通帳処理部60と、取引の内容を印字したレシートを発行するレシート処理部70と、上位装置であるホストコンピュータ110と接続部95により接続される中央処理部80と、データを記憶する記憶部90とを具備して構成される。
【0029】
図2は、上記自動取引装置100の外見斜視図である。
1は筐体、2は取引業務表示、3はカード挿入排出口、4はレシート排出口、5は通帳挿入排出口、6は硬貨入出金口、7は紙幣入出金口、8は表示・タッチパネルである。
前記カード挿入排出口3は、前記カード処理部20と連結されている。前記レシート排出口4は、前記レシート処理部70と連結されている。前記通帳挿入排出口5は、前記通帳処理部60と連結されている。前記硬貨入出金口6は、前記硬貨処理部40と連結されている。前記紙幣入出金口7は、前記紙幣処理部30と連結されている。
【0030】
表示・タッチパネル8は、前記顧客操作・表示部10からの指示に従って、操作の案内をしたり,顧客からの指示や入力を受け取るための画面を表示する。
次に、支払い取り引きを例にして本発明の金額および金種入力操作について説明する。
顧客が取り引きとして支払い取り引きを選択し、暗証番号などによる本人確認が完了すると、前記顧客操作・表示部10が、表示・タッチパネル8に、図3に示すように、画面Gを表示させる。
【0031】
この画面Gでは、取引可能金種表示領域G1と、入力金種表示領域G2と、金額表示領域Hと、「決定」ボタンKとが表示されている。
前記取引可能金種表示領域G1内には、自動取引装置100で取り扱いが可能な金種に対応する基本アイコン「10000」,「5000」,「1000」,「500」,[100],[50],[10]と、前記基本アイコン「10000」,「5000」,「1000」などに対応する金種の例えば10枚を現す倍数アイコン「10000×10」,「5000×10」,「1000×10」が表示されている。なお、通常は取り扱いが可能だけれども現時点では取り扱いが不可能な金種に対応するアイコンは、例えばアイコン「5000」または「5000×10」のように、他のアイコンと違う表示態様で表示されている。
【0032】
前記アイコンは、前記取引可能金種表示領域G1から前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップ可能になっている。すなわち、一つのアイコンを指でタッチしてその指を表示・タッチパネル8の表面から離さずに前記入力金種表示領域G2内に引き寄せたあと指を離すとそのアイコンが前記入力金種表示領域G2内に複写(元のアイコンは前記取引可能金種表示領域G1に残る)される。なお、現時点で取り扱いが不可能な金種に対応するアイコン(例えばアイコン「5000」または「5000×10」)は、ドラッグ&ドロップが不可能になっている。
【0033】
前記顧客操作・表示部10は、前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップされているアイコンに対応する金額または金種に基く金額を算出し、その金額を前記金額表示領域Hに表示する。そして、「決定」ボタンKが押下されたときに、前記入力金種表示領域G2内のアイコンに対応する金額または金種を取り引きの対象となる金額または金種として前記中央処理部80に通知する。
【0034】
例えば、111,000円を、10,000円札を10枚,1,000円札を10枚,500円玉を2枚で、引き出すときに、顧客は、図4に示すように倍数アイコン「10000×10」を指でタッチして、図5に示すように、前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップする。すると、前記顧客操作・表示部10は、前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップされているアイコンに基く金額100,000を前記金額表示領域Hに表示する。
【0035】
次に、顧客は、図6に示すように、倍数アイコン「1000×10」を1回と、基本アイコン「500」を2回前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップする。すると、前記顧客操作・表示部10は、前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップされているアイコンに基く合計金額111,000を前記金額表示領域Hに表示する。
【0036】
次に、顧客は、前記入力金種表示領域G2内に表示されているアイコンと、前記金額表示領域Hに表示されいる金額を確認する。そして、前記入力金種表示領域G2内に表示されているアイコンおよび前記金額表示領域Hに表示されいる金額が自分が取り引きしたい金種および金額であれば「決定」ボタンKを押下する。
【0037】
一方、前記入力金種表示領域G2内に表示されているアイコンおよび前記金額表示領域Hに表示されいる金額が自分が取り引きしたい金種および金額でないならばアイコンのドラッグ&ドロップをやり直す。例えば、2枚の500円玉の代わりに1000円札を1枚引き出す場合は、前記入力金種表示領域G2内に表示されている2つの基本アイコン「500」を前記取引可能金種表示領域G1内にドラッグ&ドロップして戻すと共に、前記取引可能金種表示領域G1から基本アイコン「1000」を前記入力金種表示領域G2にドラッグ&ドロップする。また、例えば、引き出す金額を増やしたいときはその増やしたい金額に相当するアイコンを前記取引可能金種表示領域G1から前記入力金種表示領域G2にドラッグ&ドロップする。また、例えば、引き出す金額を減らしたいときはその減らしたい金額に相当するアイコンを前記入力金種表示領域G2から前記取引可能金種表示領域G1にドラッグ&ドロップして戻す。
【0038】
前記中央処理部80は、取り引きの対象となる金額または金種に基いて支払い取り引きを実行する。例えば、図6に示した例では、前記紙幣入出金口7を介して10,000円札を10枚と1,000円札を10枚と、前記硬貨入出金口6を介して500円玉を2枚支払う。なお、前記中央処理部80は、前記支払い取り引き処理を実行する前に、接続部95を介してホストコンピュータ110と交信して顧客の口座の残高を確認する。
【0039】
両替え取り引きの場合は、顧客が、例えば前記紙幣入出金口7から両替えしたい金額を挿入する。そして、上記支払い取り引きと同様に、前記取引可能金種表示領域G1から前記入力金種表示領域G2にアイコンをドラッグ&ドロップする。前記中央処理部80は、取り引きの対象となる金額または金種に基いて両替え取り引きを実行する。なお、前記中央処理部80は、前記両替え取り引き処理を実行する前に、前記紙幣入出金口7から挿入された金額を確認する。
【0040】
上記自動取引装置100によれば、取引可能金種表示領域G1から入力金種表示領域G2にアイコンをドラッグ&ドロップすることにより金額または金種を入力することが可能となるから、金額または金種を視覚的に判別をことが可能となり、「千」,「万」などの意味が解らなくても取り引きを行うことができることとなる。また、入力金種表示領域G2にドラッグ&ドロップされた金額または金種が取り引きの対象となるので、顧客の好みの組み合わせで金種を選択することが可能となる。また、取引可能金種表示領域G1に表示されているアイコンを見れば、現時点でどの金種の取り扱いが可能なのかが容易に解る。
【0041】
また、入力金種表示領域G2にドラッグ&ドロップされているアイコンに基く金額を前記金額表示領域に表示するため、自分で計算しなくても、取り引きに用いる金額が容易に解る。
また、取引可能金種表示領域G1に、同一金種の倍数に対応するアイコン(例えば「10000×10」)をするため、アイコンをドラッグ&ドロップする回数を減らすことが可能となり、金額および金種の入力の操作性を向上できる。
【0042】
また、入力金種表示領域G2から取引可能金種表示領域G1にアイコンがドラッグ&ドロップにより戻されたときに、それらのアイコンに基く金額および金種を取り引きに用いないようにしたため、アイコンの選択を間違ったときや、金種を変更したときなどに、入力操作を最初からやり直す必要がなくなり、金額および金種の入力の操作性を向上できる。
−第2実施形態−
図1は、本発明の第2実施形態の自動取引装置の構成は前記自動取引装置100の構成と同様であるためその説明を省略する。
【0043】
次に、第2実施形態の自動取引装置による支払い取り引きを例にして本発明の金額および金種入力操作について説明する。
顧客が取り引きとして支払い取り引きを選択し、暗証番号などによる本人確認が完了すると、前記中央処理部80は、接続部95を介してホストコンピュータ110と交信して顧客の口座の残高を確認する。そして、前記顧客操作・表示部10が、表示・タッチパネル8に、図7に示すように、画面Gを表示させる。
【0044】
この画面Gでは、取引可能金種表示領域G1と、入力金種表示領域G2と、金額表示領域Hと、残高表示領域Zと、「決定」ボタンKとが表示されている。
前記取引可能金種表示領域G1内には、取り扱いが可能な金種に対応する基本アイコン「10000」,「5000」,「1000」,「500」,[100],[50],[10]と、倍数アイコン「10000×10」,「5000×10」,「1000×10」が表示されている。なお、通常は取り扱いが可能だけれども現時点では取り扱いが不可能な金種に対応するアイコンは、例えばアイコン「5000」または「5000×10」のように、他のアイコンと違う表示態様で表示されている。
【0045】
前記アイコンは、前記取引可能金種表示領域G1から前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップ可能にですが、現時点で取り扱いが不可能な金種に対応するアイコン(例えばアイコン「5000」または「5000×10」)は、ドラッグ&ドロップが不可能になっている。
前記顧客操作・表示部10は、ホストコンピュータ110から確認した顧客の口座の残高を前記残高表示領域Zに表示する。図7の例では、顧客の口座の残高が115,000円である。
【0046】
また、前記顧客操作・表示部10は、前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップされているアイコンに対応する金額または金種に基く金額を算出し、前記金額表示領域Hに表示する。そして、「決定」ボタンKが押下されたときに、前記金額または金種を取り引きの対象となる金額または金種として前記中央処理部80に通知する。
【0047】
例えば、111,000円を、10,000円札を10枚,1,000円札を10枚,500円玉を2枚で、引き出すときに、顧客は、図8に示すように倍数アイコン「10000×10」を前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップする。すると、前記顧客操作・表示部10は、前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップされているアイコンに基く合計金額100,000を、図9に示すように、前記金額表示領域Hに表示すると共に、顧客の口座の残高から前記金額を引算した残高(115,000−100,000=)15,000を前記残高表示領域Zに表示する。
【0048】
次に、顧客は、図10に示すように、倍数アイコン「1000×10」を1回と、基本アイコン「500」を2回前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップする。すると、前記顧客操作・表示部10は、前記入力金種表示領域G2内にドラッグ&ドロップされているアイコンに基く金額111,000を前記金額表示領域Hに表示すると共に、顧客の口座の残高から前記金額を引算した残高(115,000−111,000=)4,000を前記残高表示領域Zに表示する。
【0049】
さて、このときの残高は4,000であり、この金額を超えるアイコンを選択すればエラーが発生するだけですので、前記顧客操作・表示部10は、残高4,000を超える金額に対応するアイコン「10000×10」,アイコン「10000」およびアイコン「1000×10」を他のアイコンと違う表示態様で表示すると共にこれらのアイコンをドラッグ&ドロップできないようにする。
【0050】
次に、顧客は、前記入力金種表示領域G2内に表示されているアイコンと、前記残高表示領域Zに表示されている残高と、前記金額表示領域Hに表示されいる金額を確認する。そして、前記入力金種表示領域G2内に表示されているアイコンおよび前記金額表示領域Hに表示されいる金額が自分が取り引きしたい金種および金額であれば「決定」ボタンKを押下する。
【0051】
なお、金額および金種を変更したいときは、上記第1実施形態で説明したと同様の操作を行えばよいのでその説明を省略する。
前記中央処理部80は、取り引きの対象となる金額または金種に基いて支払い取り引きを実行する。例えば、図10に示した例では、前記紙幣入出金口7を介して10,000円札を10枚と1,000円札を10枚と、前記硬貨入出金口6を介して500円玉を2枚支払う。なお、前記中央処理部80は、前記支払い取り引き処理を実行した後に、接続部95を介してホストコンピュータ110と交信して顧客の口座の残高を通知する。
両替え取り引きの場合は、顧客が、例えば前記紙幣入出金口7から両替えしたい金額を挿入する。前記顧客操作・表示部10は、この挿入された金額を前記残高表示領域Zに表示する。これ以降の操作は、上記第1実施形態で説明したと同様なのでその説明を省略する。
【0052】
上記第2実施形態の自動取引装置によれば、入力金種表示領域G2にアイコンがドラッグ&ドロップされていないときは残高表示領域Zに元の残高を表示し、入力金種表示領域G2にアイコンがドラッグ&ドロップされたときはそのアイコンに基く金額を元の残高から引算した額を残高として残高表示領域Zに表示することにより、残りの金額を随時確認することができるから、後どのアイコンを入力金種表示領域G2にドラッグ&ドロップすればよいかの判断が楽になる。
【0053】
また、残高よりも金額が大きいアイコンの表示態様を変更すると共にそれらのアイコンをドラッグ&ドロップできないようにすることにより、残高よりも金額が大きいアイコンを誤って選択してしまうことを防止することができ、金額および金種の入力の操作性を向上することができることとなる。
上記では、本発明を銀行の自動取引装置に適用するように説明したが、証券・保険・クレジット会社,消費者金融の自動機コーナ,コンビニエンスストアなどに設置されているテラーマシーンや無人契約機や紙幣両替装置などに適用するようにしてもよい。
【0054】
また、上記では、取り引きの通貨が円であるように説明したが、取り引きの通貨がドルまたはポンドまたはその他の通貨であってもよい。この場合は、これらの通貨の金種のアイコンを取引可能金種表示領域に表示する。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、自動取引装置で、現金の外形と大きさの違いを表す複数の図形内に金額と金種を示すアラビア数字をそれぞれ配置したアイコンを取引可能金種表示領域に表示し、表示されたアイコンのうちの選択されたアイコンを入力金種表示領域に複写して表示すると共に、そのアイコンに対応する金および金を取り引き金および金とするものとしている。このため、金額または金種を視覚的に判別することが可能となり、「千」,「万」などの意味が解らなくても操作を行うことができる。
【0056】
また、選択されたアイコンに対応する金種および金額が取り引きの対象となるので、顧客の好みの組み合わせで金種を選択することが可能となる。
また、取引可能金種表示領域に表示されているアイコンを見れば、現時点でどの金種の取り扱いが可能なのかが容易に解る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の自動取引装置のブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態の自動取引装置の外見斜視図である。
【図3】第1実施形態における表示の例示図である。
【図4】アイコンのドラッグ&ドロップ操作の説明図(1)である。
【図5】アイコンのドラッグ&ドロップ操作の説明図(2)である。
【図6】合計金額の表示の説明図である。
【図7】第2実施形態における表示の例示図である。
【図8】アイコンのドラッグ&ドロップの説明図である。
【図9】残高額の変更の説明図(1)である。
【図10】残高額の変更の説明図(2)である。
【図11】従来の表示・タッチパネルの表示の説明図である。
【符号の説明】
100 自動取引装置
10 顧客操作・表示部
80 中央処理部
8 表示・タッチパネル
G 画面
G1 取引可能金種表示領域
G2 入力金種表示領域
H 金額表示領域
Z 残高表示領域
K 「決定」ボタン

Claims (12)

  1. タッチパネルを用いて金額金種を入力する金額・金種入力方法において、
    現金の外形と大きさの違いを表す複数の図形内に金額と金種を示すアラビア数字をそれぞれ配置したアイコンを取引可能金種表示領域に表示し、
    表示されたアイコンのうちの選択されたアイコンを入力金種表示領域に複写して表示すると共に、そのアイコンに対応する金および金を取り引き金および金とすることを特徴とする金額・金種入力方法。
  2. 請求項1において、
    入力金種表示領域に表示されたアイコンに基く金額を金額表示領域に表示することを特徴とする金額
    ・金種入力方法。
  3. 請求項1または請求項2において、
    元の残高と取り引きに用いる前記金額との引算によって得られた残高を残高表示領域に表示することを特徴とする金額・金種入力方法。
  4. 請求項3において、
    前記取引可能金種表示領域に表示されているアイコンの中の残高よりも大きい金額に対応するアイコンの表示態様を変更し、かつそれらのアイコンを選択できないようにすることを特徴とする金額・金種入力方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、
    前記取引可能金種表示領域に、前記取り引きに用いることが可能な金種に対応したアイコンの金種の倍数に対応したアイコンを表示することを特徴とする金額・金種入力方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、
    記入力金種表示領域に表示されたアイコンが所定の操作により前記取引可能金種表示領域に戻されたときそのアイコンに対応する金および金を取り引きに用いる金および金としないことを特徴とする金額・金種入力方法。
  7. タッチパネルを用いて金額金種を入力する自動取引装置において、
    現金の外形と大きさの違いを表す複数の図形内に金額と金種を示すアラビア数字をそれぞれ配置したアイコンを取引可能金種表示領域に表示し、
    表示されたアイコンのうちの選択されたアイコンを入力金種表示領域に複写して表示すると共に、そのアイコンに対応する金および金を取り引き金および金とすることを特徴とする自動取引装置。
  8. 請求項7において、
    入力金種表示領域に表示されたアイコンに基く金額を金額表示領域に表示することを特徴とする自動取引装置。
  9. 請求項7または請求項8において、
    元の残高と取り引きに用いる前記金額との引算によって得られた残高を残高表示領域に表示することを特徴とする自動取引装置。
  10. 請求項9において、
    前記取引可能金種表示領域に表示されているアイコンの中の残高よりも大きい金額に対応するアイコンの表示態様を変更し、かつそれらのアイコンを選択できないようにすることを特徴とする自動取引装置。
  11. 請求項7乃至請求項10のいずれかにおいて、
    前記取引可能金種表示領域に、前記取引に用いることが可能な金種したアイコンの金種の倍数に対応したアイコンを表示することを特徴とする自動取引装置。
  12. 請求項7乃至請求項11のいずれかにおいて、
    記入力金種表示領域に表示されたアイコンが所定の操作により前記取引可能金種表示領域に戻されたときそのアイコンに対応する金および金取り引きに用いる金および金としないことを特徴とする自動取引装置。
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