JP5985632B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関し、例えば、電子マネーを操作するものに関する。
近年、電子マネーの利用が盛んになってきた。電子マネーでは、バリューと呼ばれる金額情報を貨幣価値に対応させ、これを増減することにより資金決済を行う。
一般に、ユーザは、店舗に設置された決済端末に自己の携帯端末から近距離無線通信でアクセスしてバリューによる決済処理を受ける。
バリューによる決済は、バリューの残高をサーバ側のデータベースに記憶しておき、決済時にサーバにアクセスしてこれを減額するセンター管理型の方式と、携帯端末にバリューの残高を記憶したICチップを内蔵しておき、これを減額して行うストアードバリュー型の方式がある。
今までは、ネットワークの通信能力の制約から、携帯端末のICチップにバリューの残高を記憶しておき、決済端末との間でローカルに決済するストアードバリュー型の方式が主流であったが、近年のネットワークの通信能力が著しく向上していることから、センター管理型の方式が普及してくることが見込まれている。
そのため、バリューの残高を記憶したICチップを内蔵すると共にサーバ側のバリュー残高でも決済できる両方式に対応した携帯端末の普及が予想される。
このように、両方式に適合した携帯端末を利用する場合、サーバ側のバリューをICチップに移動したり、あるいは、ICチップに記憶したバリューをサーバ側に移動したりできるとユーザにとって便利である。
サーバ側のバリューとICチップ側のバリューを双方向に移動するもの、即ち、サーバ側とICチップ側でバリューを記憶し、サーバ側のバリューをICチップに移動したり、ICチップ側のバリューをサーバに移動したりする技術として、特許文献1の「電子取引システム」がある。
この技術は、決済時にサーバ側に記憶したバリューをICチップ側のバリューに充填したり、ICチップ側に記憶したバリューをサーバ側のバリューに加算入金したりするものである。
特開2000−207509号公報
特許文献1の「電子取引システム」は、数字や記号に対応付けられたボタン(いわゆるテンキー)の操作により移動すべき金額や移動の指示を入力させるユーザインターフェースを採用する決済端末機を用いてバリューの移動を要求する仕組みである(特許文献1の図4等参照)。このため、バリューの移動を指示する操作が現金のやり取りと感覚的にかけ離れており、ユーザにとって使い勝手のよいものではなかった。
本発明は、現金のやり取りと感覚的に近い操作によりバリューの移動を指示するための仕組みを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明では、画面内に、2以上のバリューにそれぞれ対応する2以上の領域を配置するとともに、前記画面内の前記領域の境界線又は境界領域に重なる位置に単位金額を示す1以上のオブジェクトを表示する表示手段と、画面上のユーザ指示位置を検出する検出手段により検出されたユーザ指示位置が、前記オブジェクトのいずれの表示領域にも含まれない状態から、前記2以上の領域のうちの第1の領域から第2の領域に向かってスライド移動した場合に、当該スライド移動の軌跡上のユーザ指示位置を包含する前記オブジェクトの表示領域を特定する領域特定手段と、前記スライド移動の進行方向に対して後方の領域を示す前記第1の領域から、当該進行方向に対して前方の領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定する方向特定手段と、前記第1の領域に対応する第1のバリューから前記第2の領域に対応する第2のバリューへ向かう方向を前記バリューの移動方向に決定し、前記特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を用いて決定したバリューの移動金額と、前記決定されたバリューの移動方向と、を用いて特定したバリューの移動を指示する指示手段と、を具備したことを特徴とする情報処理装置を提供する。
請求項2記載の発明では、前記方向特定手段が、前記特定された表示領域に前記ユーザ指示位置が含まれている状態から当該ユーザ指示位置がさらにスライド移動した場合に、当該スライド移動の進行方向に対して後方の領域を示す前記第1の領域から前方の領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置を提供する。
請求項3記載の発明では、前記領域特定手段により前記オブジェクトの表示領域が最初に特定された後の所定時点までに前記方向特定手段によりスライド移動の方向が複数回特定された場合に、前記指示手段が、当該領域特定手段により特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を、当該方向特定手段によりスライド移動の方向が特定された回数分だけ加算して得られる累積金額を用いて前記バリューの移動金額を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置を提供する。
請求項4記載の発明では、前記指示手段が、前記領域特定手段により特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額ごとに当該領域特定手段により当該表示領域が特定されてから所定時点までの間に前記方向特定手段によりスライド移動の方向が特定された回数分だけ当該単位金額を加算して得られる累積金額を算出し、当該各累積金額の合計金額を用いて前記バリューの移動金額を決定することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置を提供する。
請求項5記載の発明では、前記指示手段が、前記方向特定手段により最初に特定された方向と反対の方向が特定された回数分だけ前記単位金額を負の値として加算することを特徴とする請求項又は請求項に記載の情報処理装置を提供する。
請求項6記載の発明では、前記方向特定手段が、略同時に発生した複数のスライド移動の方向を略同時に特定した場合に、略同時に特定されたスライド移動の数をスライド移動の方向が特定された回数としてカウントすることを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の情報処理装置を提供する。
請求項7記載の発明では、前記方向特定手段により前記スライド移動の方向が特定される前に前記領域特定手段により同一のオブジェクトの表示領域が複数回連続して特定された場合に、前記指示手段が、当該特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を当該表示領域が特定された回数分だけ加算して得られる累積金額を用いて前記バリューの移動金額を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置を提供する。
請求項8記載の発明では、前記方向特定手段により前記スライド移動の方向が複数回特定された場合に、前記指示手段が、当該方向特定手段により特定されたスライド移動の方向ごとに当該方向が特定される前の所定時点から当該方向が特定されるまでの間に前記領域特定手段により同一の表示領域が特定された回数分だけ当該特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を加算して得られる累積金額を算出し、当該各累積金額の合計金額を用いて前記バリューの移動金額を決定することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置を提供する。
請求項9記載の発明では、前記方向特定手段により最初に特定された方向と反対の方向が特定された場合に、前記指示手段が、当該方向特定手段により反対の方向が特定される前に前記領域特定手段により表示領域が特定された回数分だけ前記単位金額を負の値として加算することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置を提供する。
請求項10記載の発明では、前記検出手段により異なる複数のユーザ指示位置が略同時に検出された場合に、前記領域特定手段が、当該複数のユーザ指示位置をそれぞれ包含する異なる複数のオブジェクトの表示領域を特定し、前記方向特定手段が、前記特定された異なる複数の表示領域に前記異なる複数のユーザ指示位置がそれぞれ含まれている状態から当該複数のユーザ指示位置又は他のユーザ指示位置がスライド移動した場合に、当該スライド移動の方向を特定し、前記指示手段が、前記特定された異なる複数の表示領域にそれぞれ対応する異なる複数のオブジェクトが示す各単位金額を用いて前記バリューの移動金額を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処理装置を提供する。
請求項11記載の発明では、前記方向特定手段が、前記スライド移動の軌跡上のユーザ指示位置のうち、2つの領域の境界線上又は境界領域内の位置が検出された時点より前の時点で前記検出手段により検出された位置を包含する領域を示す前記第1の領域から後の時点で前記検出手段により検出された位置を包含する領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置を提供する。
請求項12記載の発明では、前記方向特定手段が、前記検出手段により検出されたユーザ指示位置の時間変化から計算される前記スライド移動の運動状態を用いて、当該スライド移動の進行方向に対して後方の領域を示す前記第1の領域から前方の領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置を提供する。
請求項13記載の発明では、サーバ側で記憶した電子バリューの残高と、ユーザが携帯する記憶媒体側に記憶した電子バリューの残高の少なくとも一方が所定の金額以下又は未満であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が所定の金額未満又は以下であると判断した場合に、前記表示手段を起動する起動手段と、を具備したことを特徴とする請求項1から請求項1のいずれか1項に記載の情報処理装置を提供する。
請求項14記載の発明では、前記表示手段が、サーバ側で記憶した電子バリューの残高と、ユーザが携帯する記憶媒体側に記憶した電子バリューの残高の少なくとも一方に応じて、前記画面内に表示するオブジェクトが示す単位金額を変更することを特徴とする請求項1から1のいずれか1項に記載の情報処理装置を提供する。
請求項15記載の発明では、前記表示手段が、サーバ側で記憶した電子バリューの残高と、ユーザが携帯する記憶媒体側に記憶した電子バリューの残高のいずれか一方に対する所定の数値計算により得られた金額を単位金額として示すオブジェクトを少なくとも1つ前記画面内に表示することを特徴とする請求項1から1のいずれか1項に記載の情報処理装置を提供する。
請求項16記載の発明では、コンピュータにより行う情報処理方法であって、画面内に、2以上のバリューにそれぞれ対応する2以上の領域を配置するとともに、前記画面内の前記領域の境界線又は境界領域に重なる位置に単位金額を示す1以上のオブジェクトを表示する表示ステップと、画面上のユーザ指示位置を検出する検出手段により検出されたユーザ指示位置が、前記オブジェクトのいずれの表示領域にも含まれない状態から、前記2以上の領域のうちの第1の領域から第2の領域に向かってスライド移動した場合に、当該スライド移動の軌跡上のユーザ指示位置を包含する前記オブジェクトの表示領域を特定する領域特定ステップと、前記スライド移動の進行方向に対して後方の領域を示す前記第1の領域から、当該進行方向に対して前方の領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定する方向特定ステップと、前記第1の領域に対応する第1のバリューから前記第2の領域に対応する第2のバリューへ向かう方向を前記バリューの移動方向に決定し、前記特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を用いて決定したバリューの移動金額と、前記決定されたバリューの移動方向と、を用いて特定したバリューの移動を指示する指示ステップと、を具備したことを特徴とする情報処理方法を提供する。
請求項17記載の発明では、画面内に、2以上のバリューにそれぞれ対応する2以上の領域を配置するとともに、前記画面内の前記領域の境界線又は境界領域に重なる位置に単位金額を示す1以上のオブジェクトを表示する表示機能と、画面上のユーザ指示位置を検出する検出手段により検出されたユーザ指示位置が、前記オブジェクトのいずれの表示領域にも含まれない状態から、前記2以上の領域のうちの第1の領域から第2の領域に向かってスライド移動した場合に、当該スライド移動の軌跡上のユーザ指示位置を包含する前記オブジェクトの表示領域を特定する領域特定機能と、前記スライド移動の進行方向に対して後方の領域を示す前記第1の領域から、当該進行方向に対して前方の領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定する方向特定機能と、前記第2の領域に対応する第1のバリューから前記第2の領域に対応する第2のバリューへ向かう方向を前記バリューの移動方向に決定し、前記特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を用いて決定したバリューの移動金額と、前記決定されたバリューの移動方向と、を用いて特定したバリューの移動を指示する指示機能と、をコンピュータに実現させる情報処理プログラムを提供する。
本発明によれば、現金のやり取りと感覚的に近い操作によりバリューの移動を指示することが可能である。
電子マネーシステムと携帯端末について説明するための図である。 携帯端末の構成を説明するための図である。 携帯端末の機能を説明するための図である。 電子マネーサーバの構成を説明するための図である。 電子マネーサーバの有するデータベースを説明するための図である。 バリュー移動画面の一例を説明するための図である。 バリュー移動画面の他の例を説明するための図である。 バリュー移動画面の他の例を説明するための図である。 バリュー移動画面の他の例を説明するための図である。 バリュー移動処理の手順を説明するためのフローチャートである。 サーバ側への移動処理を説明するためのフローチャートである。 端末側への移動処理を説明するためのフローチャートである。 バリュー移動画面の他の例を説明するための図である。 バリュー移動画面の他の例を説明するための図である。 バリュー移動画面の他の例を説明するための図である。
(1)実施形態の概要
携帯端末5(図1(a))は、端末側バリュー残高を記憶した汎用ICチップ25を内蔵すると共にインターネット3を介して電子マネーサーバ2に接続することができる。電子マネーサーバ2には、携帯端末5に対応したサーバ側バリュー残高が記憶されている。電子マネーサーバ2と携帯端末5は、協働して動作し、端末側バリュー残高とサーバ側バリュー残高の間でバリューの移動が可能である。
携帯端末5は、ユーザインターフェースによりバリュー移動画面41を表示し、バリュー移動画面41からユーザのタッチ操作にて、移動するバリューの金額(単位金額及び単位数)、並びに移動の方向を受け付けることができる。
このようにして、ユーザは、現金のやり取りと感覚的に近い直感的で簡単な操作により、任意のタイミングで任意の金額のバリューを端末側バリュー残高とサーバ側バリュー残高の間で移動することができる。
(2)実施形態の詳細
まず、図1の各図を用いて電子マネーシステム1、及び携帯端末5について説明する。
図1(a)は、第1の実施の形態に係る電子マネーシステム1のネットワーク構成を説明するための図である。
電子マネーシステム1は、電子マネーサーバ2、インターネット3、携帯端末5、決済端末6、非同期決済端末7、仮想店舗サーバ51などを用いて構成されている。
電子マネーサーバ2は、バリューによる貨幣価値の移動を管理するサーバである。ここで、バリューとは、貨幣価値に対応させた電子情報(電子バリュー)であり、電子マネーシステム1は、バリューの残高(以下、バリュー残高)を増減することにより貨幣価値を移動させる。
そして、電子マネーシステム1の事業体は、バリューの移動に対応させて実際の貨幣を移動させることによりバリューと実際の貨幣の移動を対応させる。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5に対応づけてバリュー残高を記憶している。後述するように携帯端末5は、携帯端末5の内部にもバリュー残高を記憶しており、これらを区別するため、電子マネーサーバ2側で記憶したバリュー残高をサーバ側バリュー残高と呼び、携帯端末5が記憶しているバリュー残高を端末側バリュー残高と呼ぶことにする。
このように、電子マネーシステム1では、サーバ側バリュー残高によるセンター管理型システムと端末側バリュー残高によるストアードバリュー型システムが混在している。
そのため、電子マネーシステム1では、サーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高の何れを用いても決済することができる。
携帯端末5は、例えば、スマートフォン、携帯電話、ゲーム機、タブレット型コンピュータなどで構成された携帯端末であって、インターネット3に接続する機能と決済端末6や非同期決済端末7と近距離無線通信により接続する機能を備えている。
携帯端末5は、予め汎用ICチップ25を内蔵しており、これに端末側バリュー残高を記憶している。なお、この汎用ICチップ25は、例えば、携帯端末5に装着するようにすることもできる。
携帯端末5は、サーバ側バリュー残高による決済と、端末側バリュー残高による決済の何れを行うこともでき、何れの残高で優先的に決済するかは、各種の形態が可能である。
例えば、サーバ側バリュー残高で決済し、不足分を端末側バリュー残高で決済したり、その逆に、端末側バリュー残高で決済し、不足分をサーバ側バリュー残高で決済する場合などがある。
なお、後述するように非同期決済端末7に対しては、端末側バリュー残高で決済する必要があるため、サーバ側バリュー残高で優先的に決済し、なるべく端末側バリュー残高を温存するのが望ましい。
また、ユーザが携帯端末5にて、決済に用いる残高の優先順位を設定するように構成することもできる。
更に、電子マネーシステム1では、決済のほかに、携帯端末5がインターネット3経由で電子マネーサーバ2に任意のタイミングでアクセスし、サーバ側バリュー残高の少なくとも一部を端末側バリュー残高に移動したり、あるいは、端末側バリュー残高の少なくとも一部をサーバ側バリュー残高に移動したりなど、サーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高の間で双方向にバリューの移動が可能である。この処理については後ほど詳細に説明する。
決済端末6は、コンビニエンスストアなどのリアル店舗(不動産店舗などで物理的に営業している店舗)の会計カウンタや自動販売機などに設置されている。
通信回線8は、電子マネーサーバ2と決済端末6を接続する回線である。通信回線8として専用回線を用いることもできるし、インターネット3などの汎用の回線を用いてもよい。
決済端末6は、携帯端末5と近距離無線通信を行うと共に通信回線8を介して電子マネーサーバ2とも通信し、電子マネーサーバ2に決済金額などの情報を送信したり、電子マネーサーバ2と携帯端末5の通信を中継したりする。決済端末6は、携帯端末5を用いた決済時にリアルタイムで電子マネーサーバ2とオンライン通信する同期決済端末である。
決済端末6を用いてサーバ側バリュー残高で決済する場合は、次のような処理が行われる。
決済端末6は、携帯端末5の契約者情報ICチップ21から近距離通信制御部17を介して、サーバ側バリュー残高の口座番号であるサーバ側電子マネー番号を読み取り、決済金額と共に電子マネーサーバ2に送信する。
電子マネーサーバ2は、サーバ側電子マネー番号で特定されるサーバ側バリュー残高から決済金額を減額して決済処理を行う。
なお、通信回線8を用いずに、携帯端末5が決済端末6から決済金額を受信して、自己が記憶するサーバ側電子マネー番号と共にインターネット3経由で電子マネーサーバ2に送信してもよい。
また、決済端末6を用いて端末側バリュー残高で決済する場合は、次のような処理が行われる。
まず、決済端末6は、決済金額を電子マネーサーバ2に送信する。次に、電子マネーサーバ2は、決済端末6経由で携帯端末5内の汎用ICチップ25と通信し、これに端末側バリュー残高を決済金額だけ減額させるコマンドを送信して汎用ICチップ25に決済処理を行わせる。
なお、通信回線8を用いずに、携帯端末5が決済端末6から決済金額を受信してインターネット3経由で電子マネーサーバ2に送り、電子マネーサーバ2からインターネット3経由で携帯端末5にコマンドを送信してもよい。
非同期決済端末7は、例えば、ネットワーク設備の不便な店舗や自動販売機などに設置されており、携帯端末5の近距離通信制御部17を介して、近距離無線通信する機能を備えている。
非同期決済端末7は、携帯端末5の汎用ICチップ25と近距離通信制御部17を介して、近距離無線通信を行って、端末側バリュー残高により決済を行う。非同期決済端末7は、通常は電子マネーサーバ2と接続しておらず(そのため、サーバ側バリュー残高によるリアルタイムの決済ができない)、携帯端末5との決済内容をとりあえずログデータとして記憶しておく。
そして、非同期決済端末7は、1日に1回程度、通信回線8を用いて電子マネーサーバ2に接続し、電子マネーサーバ2にログデータを送信する。ネットワーク通信設備がない環境では、ログデータを記録した記録媒体を担当者が手動で収集する場合もある。
電子マネーサーバ2は、端末側バリュー残高に関しては決済端末6や非同期決済端末7でのログデータによって資金移動を管理する。
なお、携帯端末5がインターネット3に接続できる環境では、携帯端末5が非同期決済端末7から決済金額を受信し、携帯端末5と電子マネーサーバ2をインターネット3で接続することにより携帯端末5を介して汎用ICチップ25と電子マネーサーバ2の間で決済することが可能である。
仮想店舗サーバ51は、インターネット3上で商品やサービスの販売を行っている仮想店舗のサーバである。
仮想店舗サーバ51は、インターネット3を介して携帯端末5からアクセスを受け付けて商取引を行う。
仮想店舗サーバ51は、決済を電子マネーサーバ2に依頼し、決済は、インターネット3を媒体として電子マネーサーバ2と携帯端末5の間で行われる。
より詳細には、仮想店舗サーバ51は、携帯端末5から商品購入の申し込みを受け付けると、電子マネーサーバ2に決済金額を送信すると共に、携帯端末5からの接続を電子マネーサーバ2にリダイレクトする。
そして、電子マネーサーバ2は、携帯端末5と通信して、サーバ側バリュー残高、あるいは端末側バリュー残高による決済金額の決済処理を行う。
図1(b)は、携帯端末5のユーザインターフェース画面を説明するための図である。
携帯端末5は、ユーザからバリュー移動画面41にてバリューの移動指示を受け付ける。
バリュー移動画面41は、表示内容に従ってユーザが指先やタッチペンなどで触れると、当該触れた箇所の座標値に対応する入力を受け付けるようになっている。
このように、携帯端末5では、ユーザがバリュー移動画面41に触れることにより、バリューの移動金額(単位金額及び単位数)、並びに移動方向(サーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高へ、又は、端末側バリュー残高からサーバ側バリュー残高へ)を指定できるようになっている。
図の例では、サーバ側バリュー残高領域42に指先でタッチした状態で端末側バリュー残高領域43に指先をスライドさせて、サーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高へバリューを移動させる旨の指示を入力している。
バリュー移動画面41の表示内容や指示の入力方法は各種あり、後ほど詳細に説明する。
図2は、携帯端末5のハードウェア的な構成を示した図である。ここでは、一例として携帯端末5をスマートフォンであるとするが、携帯電話やその他の携帯端末も同様である。
携帯端末5は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入力部14、出力部15、通信制御部16、近距離通信制御部17、記憶部18、契約者情報ICチップ21、汎用ICチップ25などがバスライン19によって接続している。
CPU11は、ROM12や記憶部18に記録したプログラムを実行して各種の情報処理や携帯端末5全体の制御を行う。本実施の形態では、例えば、後述の電子マネーアプリケーションプログラムの提供する機能により電子マネーサーバ2と協働してサーバ側バリュー残高や端末側バリュー残高による決済処理を行ったり、サーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高の間でバリューの移動を行ったりする。
ROM12は、読み取り専用のメモリであって、携帯端末5が動作するための基本的なプログラム、パラメータ、データなどが記録されている。
RAM13は、読み書きが可能なメモリであって、CPU11が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
出力部15は、ユーザに対して情報を出力する機能部であって、画面表示用のディスプレイ54、音声を出力するスピーカなどを備えている。ディスプレイ54は、例えば、液晶ディスプレイで構成されており、バリュー移動画面41(図1(b))や各種のアイコンなどのオブジェクトが表示される。
入力部14は、外部からの情報を入力する機能部であって、ディスプレイ54の上に設置されたタッチパネル53、音声を入力するマイクロフォン、被写体を撮影するカメラなどを備えている。ユーザは、ディスプレイ54の表示に対応してタッチパネル53にタッチすることにより、その接触位置(ユーザ指示位置)を含む領域に表示されているオブジェクトに対応する情報を入力することができる。
記憶部18は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)やハードディスクなどの記録媒体を用いて構成されており、携帯端末5を制御する基本的なプログラムであるOS(Operating System)やバリューの移動を行う際のユーザインターフェースを実現するユーザインターフェースプログラム、その他のプログラムやデータを記録している。
通信制御部16は、携帯電話網の基地局アンテナと無線通信するためのアンテナを備えており、携帯端末5をインターネット3や電話回線に接続する。携帯端末5は、通信制御部16を介してインターネット3経由で仮想店舗サーバ51や電子マネーサーバ2と通信することができる。
近距離通信制御部17は、決済端末6や非同期決済端末7のリーダライタと近距離無線通信するためのアンテナを備えており、携帯端末5の契約者情報ICチップ21や汎用ICチップ25と、決済端末6や非同期決済端末7との間の近距離無線通信を制御する。携帯端末5の契約者情報ICチップ21、汎用ICチップ25は、近距離通信制御部17を介して決済端末6、非同期決済端末7と通信する他、決済端末6と通信回線8を経由して電子マネーサーバ2と通信することができる。
契約者情報ICチップ21は、電話契約者情報を記憶したICチップであり、着脱可能なICカードとして携帯端末5に実装されている。このカードは、例えば、SIM(Subscriber Identity Module)カードと呼ばれる。
契約者情報ICチップ21は、CPU、RAM、ROMなどによって構成され、各種プログラムに従って情報処理を行う情報処理部22と不揮発性のメモリで構成された記憶部23を備えている。
記憶部23には、契約者情報や電子マネー用のアプリケーションプログラムなどが記憶されている。
電話契約者情報には、電話番号を特定するID情報が含まれており、契約者情報ICチップ21が装着された携帯端末5は、当該電話番号によって機能する携帯端末となる。
電子マネー用のアプリケーションプログラムは、バリューによる決済や移動を支援するプログラムであって、これを情報処理部22のCPUで実行すると、当該CPU、CPU11、及び汎用ICチップ25に形成されたCPUが協働して動作する電子マネーアプリケーションが実現される。
電子マネー用のアプリケーションプログラムは、サーバ側電子マネー番号を備えている。サーバ側電子マネー番号は、電子マネーサーバ2で決済処理や移動処理に用いるサーバ側バリュー残高を特定するバリュー残高の口座番号である。
このように契約者情報ICチップ21は、契約者情報のほか電子マネー用のアプリケーションプログラムを記憶しているため、ユーザが携帯端末5を新機種に買い換えたときなどは契約者情報ICチップ21を新規の携帯端末5に装着することにより、電話番号のほか、バリューによるサービスを同じサーバ側電子マネー番号で引き続き利用することができる。
この他に、記憶部23には、電子マネーサーバ2が契約者情報ICチップ21を認証するための認証データを記憶することもできる。
汎用ICチップ25は、汎用のアプリケーションを記憶したICチップであり、ここでは、着脱可能なICカードとして携帯端末5に装着されている。汎用ICチップ25には、ユーザがアプリケーションをダウンロードして記憶することができる。
汎用ICチップ25は、CPU、RAM、ROMなどによって構成され、各種プログラムに従って情報処理を行う情報処理部26と不揮発性のメモリで構成された記憶部27を備えている。
記憶部27には、端末側電子マネー番号と端末側バリュー残高、情報処理部26によって端末側バリュー残高を操作するためのバリュー操作アプリケーションプログラム、及び電子マネーサーバ2が汎用ICチップ25を認証する認証データなどが記憶されている。
端末側電子マネー番号は、電子マネーサーバ2が端末側バリュー残高を何れのユーザのものであるか識別するための口座番号である。
汎用ICチップ25における端末側バリュー残高に関する決済処理、及び増額処理は外部からの命令により汎用ICチップ25内の情報処理部26に形成されたバリュー操作アプリケーションプログラムが行う。これは、端末側バリュー残高の処理を汎用ICチップ25内に限定することによりセキュリティを高めるためである。
なお、バリュー残高の処理に関しては、契約者情報ICチップ21、汎用ICチップ25に入力される情報は暗号化されており、契約者情報ICチップ21、汎用ICチップ25の内部で復号され、契約者情報ICチップ21、汎用ICチップ25から出力される情報は、これらチップ内で暗号化してから出力される。
図3は、携帯端末5の機能を説明するための図である。
ユーザインターフェースプログラムを実行するとユーザインターフェース55が形成され、電子マネーアプリケーションプログラムを実行すると携帯端末5に電子マネーアプリケーション29が形成される。
電子マネーアプリケーション29は、ディスプレイ54にバリュー移動画面41などを表示する。ユーザインターフェース55は、タッチパネル53上の接触位置(ユーザ指示位置)を検出する。ユーザインターフェース55は、検出された接触位置(ユーザ指示位置)を示す位置情報を電子マネーアプリケーション29に順次通知する。電子マネーアプリケーション29は、ユーザインターフェース55から順次通知される位置情報をもとに移動するバリューの移動金額(単位金額と単位数の積)、並びに移動方向を特定する。
そして、電子マネーアプリケーション29は、電子マネーサーバ2、契約者情報ICチップ21、汎用ICチップ25と通信しながら当該通知された移動金額と移動方向に基づいてバリューの移動を実行する。
図4は、電子マネーサーバ2の構成を説明するための図である。
電子マネーサーバ2は、CPU31、ROM32、RAM33、通信制御部34、記憶部35などがバスライン36によって接続している。
CPU31は、ROM32や記憶部35に記録したプログラムを実行して各種の情報処理や電子マネーサーバ2全体の制御を行う。
本実施の形態では、決済端末6、携帯端末5、仮想店舗サーバ51と通信しながらサーバ側バリュー残高や端末側バリュー残高をリアルタイムで更新することによりバリューによる決済処理を行ったり、サーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高の間で行われるバリューの移動にともなってサーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高を更新したりする。
ROM32は、読み取り専用のメモリであって、電子マネーサーバ2が動作するための基本的なプログラム、パラメータ、データなどが記録されている。
RAM33は、読み書きが可能なメモリであって、CPU31が情報処理を行う際のワーキングメモリを提供する。
通信制御部34は、電子マネーサーバ2が通信回線8を介して決済端末6、非同期決済端末7、携帯端末5と通信したり、インターネット3を介して携帯端末5や仮想店舗サーバ51と通信する。
記憶部35は、例えば、大容量のハードディスクで構成されており、CPU31がバリューによる決済処理を行うための電子マネー管理プログラムやその他のプログラムや、ユーザのサーバ側バリュー残高や端末側バリュー残高を管理するユーザDB(データベース)、加盟店のバリュー決済を管理する加盟店DB、各決済処理を記録したログデータを格納するログデータDBなどを記憶している。
なお、本実施の形態では、電子マネーサーバ2は、これらデータベースを備えることとしたが、これは一例であって、別々のサーバに置いてもよい。
次に、図5の各図を用いて電子マネーサーバ2の有するデータベースについて説明する。
図5は、ユーザDBの論理的な構成を説明するための図である。
本実施の形態では、サーバ側電子マネー番号用のユーザDBと端末側電子マネー番号用のユーザDBが別に形成されている。
携帯端末5では、契約者情報ICチップ21と汎用ICチップ25が着脱可能である。このため、これらチップの付け替えにより連携して移動するサーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高の組み合わせが変わる可能性がある。そこで、サーバ側電子マネー番号用のユーザDBと端末側電子マネー番号用のDBを別に形成して、移動対象となる残高の対応づけは、携帯端末5に対する契約者情報ICチップ21と汎用ICチップ25の実装によるものとした。
サーバ側電子マネー番号用のユーザDBは、「ユーザID」、「サーバ側電子マネー番号」、「サーバ側残高」、その他の項目から構成されている。例えば、契約者情報ICチップ21の認証データを登録することもできる。
項目「ユーザID」は、ユーザの識別情報である。
項目「サーバ側電子マネー番号」は、サーバ側バリュー残高を他のユーザのサーバ側バリュー残高から識別するための口座番号である。
項目「サーバ側残高」は、項目「サーバ側電子マネー番号」で特定される口座のサーバ側バリュー残高である。
一方、端末側電子マネー番号用のユーザDBは、「ユーザID」、「端末側電子マネー番号」、図示しないが汎用ICチップ25の認証データなどの項目から構成されている。
項目「ユーザID」は、ユーザの識別情報である。このユーザIDは、1のユーザに対してサーバ側電子マネー番号用のユーザDBでのユーザIDと同一になる必要はない。
項目「端末側電子マネー番号」は、端末側バリュー残高を他のユーザの端末側バリュー残高から識別するための口座番号である。
以上の例では、ユーザDBがサーバ側電子マネー番号用と端末側電子マネー番号用で独立して形成されているため、移動対象となるサーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高の組み合わせは、携帯端末5に物理的に実装されている契約者情報ICチップ21と汎用ICチップ25の組み合わせによって規定される。
図6は、バリュー移動画面41の一例を説明するための図である。
バリュー移動画面41は、電子マネーアプリケーション29によって提供される。
バリュー移動画面41は、画面の外縁部(図6では、画面の左側の領域)に形成された単位金額領域45、画面右上側の領域に形成されたサーバ側バリュー残高領域42、画面右下側の領域に形成された端末側バリュー残高領域43を有している。
単位金額領域45には、コインを模した、5千円を表すアイコン61、1千円を表すアイコン62、1百円を表すアイコン63が表示されている。これらアイコン61〜63は、移動金額の単位を指定するためのオブジェクトであって、ユーザがいずれかのアイコンの表示領域にタッチする(触れる)ことにより指定することができる。
この単位金額領域45に表示するアイコンが表す金額は、ユーザの使い勝手を考慮して、バリュー残高に応じて適宜変更することができる。例えば、サーバ側バリュー残高が12,000円の場合、1万円を表すアイコン、1千円を表すアイコン、1百円を表すアイコンとする。
また、サーバ側バリュー残高に対する所定の数値計算(例えば、減算、除算)により得られる金額を単位金額として示すアイコンを、他のアイコンに代えて又は他のアイコンとともに表示してもよい。例えば、サーバ側バリュー残高が12,000円の場合に、5,000円を減じて得られる7,000円、2で除して得られる6,000円等を示すアイコンを表示してもよい。
サーバ側バリュー残高領域42には、サーバ側バリュー残高が、コインを積み上げたイメージを模した残高表示46によって表示されている。これは、携帯端末5が電子マネーサーバ2からサーバ側バリュー残高を受信して表示したものである。
コインの高さはサーバ側バリュー残高の金額が多いほど高く表示され、ユーザが直感的に残高を把握できるようになっている。残高表示46は、ユーザに残高を通知するためのものであってユーザがタッチしても選択することはできない。
端末側バリュー残高領域43には、端末側バリュー残高が、残高表示46と同様に構成された残高表示47によって表示されている。これは、携帯端末5が汎用ICチップ25から端末側バリュー残高を読み取って表示したものである。残高表示47もユーザがタッチしても選択することはできない。
このように構成されたバリュー移動画面41で移動金額(単位金額及び単位数)、並びに移動方向の入力は次のようにして行われる。
移動金額のうち単位金額の指定は、ユーザが1の指でアイコン61〜63の何れかにタッチすることにより行われる。
バリュー移動画面41の上面にはタッチパネル53が設置してあるため、ユーザが指でタッチすると携帯端末5は、指がタッチしている位置(ユーザ指示位置)の座標値を検出することができる。
携帯端末5は、ユーザがタッチしている位置の座標値がアイコン61〜63を表示している領域の内部に存在するか否かを判断し、内部に存在すると判断した場合、アイコン61〜63がユーザによって選択されたと判断する。
一方、移動金額のうちの単位数及び移動方向の入力は、アイコン61〜63のうち、所望の単位金額のアイコンを指でタッチした状態で、他の指をサーバ側バリュー残高領域42と端末側バリュー残高領域43のうち、移動元となる方にタッチして移動先となる方にスライドさせることにより行われる。
例えば、サーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高にバリューを移動させる場合は、指をサーバ側バリュー残高領域42にタッチした後、端末側バリュー残高領域43までスライドさせる。
携帯端末5は、タッチパネル53で指がタッチしている位置の座標値を所定のサンプリング周期でサンプリングしており、リアルタイムで座標値の時間的な変化を追跡することができる。そのため、タッチパネル53上に指がタッチしたまま移動している場合は、指がバリュー移動画面41でスライドしていると判断することができる。
バリュー移動画面41での移動金額と移動方向の指定はこのように為され、例えば、矢線71で示したように1の指でアイコン61にタッチした状態で、他の指を矢線72のようにサーバ側バリュー残高領域42から端末側バリュー残高領域43にスライドさせると、単位金額5千円を1単位分、すなわち5千円をサーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高に移動することができる。
バリューの移動は、電子マネーサーバ2と携帯端末5の間でリアルタイムに行われ、これに従って残高表示46と残高表示47の表示もリアルタイムに変化する。ユーザは、所望の金額が移動されるまで上記の指定操作を繰り返せばよい。
以上に示した移動金額と移動方向の指定方法は一例であって、次のように各種の変形が考えられる。
(変形1−1 移動方向の指定操作が変形された例)
アイコン61〜63のうち、所望のアイコンにタッチして単位金額を指定し、移動先の領域にこれをドラッグアンドドロップする。
例えば、端末側バリュー残高からサーバ側バリュー残高に千円を移動したい場合、アイコン62をサーバ側バリュー残高領域42にドラッグアンドドロップする。
ここで、ドラッグとは、アイコンにタッチした後、指をタッチパネル53上でスライドさせる操作であり、ドロップとは、指をスライドさせた後、これをタッチパネル53から離す操作である。ドラッグアンドドロップとは、ドラッグした後ドロップする操作である。
携帯端末5は、タッチパネル53によって指先の移動軌跡を追跡し、軌跡の始点がアイコン61〜63である場合、選択されたアイコンが軌跡の終点でドロップされたと判断する。
(変形1−2 移動方向の指定操作が変形された例)
アイコン61〜63のうち、所望のアイコンにタッチして単位金額を指定し、タッチした指先を移動先の領域にフリックする。
例えば、1万円をサーバ側バリュー残高に移動する場合、指でアイコン61にタッチして、これをサーバ側バリュー残高領域42の方へフリックする。
ここで、フリックとは、はじく動作であり、携帯端末5は、タッチパネル53上での指先のスライド移動の移動速度を計算し、所定速度以上である場合フリック動作であると判断する。そして、携帯端末5は、フリック動作の方向がサーバ側バリュー残高領域42と端末側バリュー残高領域43の何れであるか判断し、これによって移動方向の指示を受け付ける。
(変形2−1 単位金額及び移動方向を指定する一連の操作に単位数の指定操作が組み込まれた例)
所望の金額となるまでアイコン61〜63をタップした後、他の指で移動方向を指定する。
例えば、2千円をサーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高に移動する場合、アイコン62を2回タップした後、アイコン62にタッチした状態で、サーバ側バリュー残高領域42から端末側バリュー残高領域43に指をスライドさせる。ここで、タップとは、短時間触れる操作である。
(変形2−2 単位金額及び移動方向を指定する一連の操作に単位数の指定操作が組み込まれた例)
所望の金額となるまでアイコン61〜63をタップした後、移動方向を指定する。
例えば、2千円をサーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高に移動する場合、アイコン62を2回タップした後、アイコン62を端末側バリュー残高領域43にドラッグアンドドロップし、又は端末側バリュー残高領域43の方へフリックする。
(変形3−1 単位金額及び移動方向を指定する一連の操作の繰り返しを省略させる例)
複数の指で移動方向を指定する。
例えば、2千円をサーバ側バリュー残高に移動する場合、アイコン62にタッチした状態で、2本の指を端末側バリュー残高領域43からサーバ側バリュー残高領域42にスライドさせる。
変形3−1により、1の単位金額のバリューを複数単位分移動する際に、単位金額及び移動方向を指定する一連の操作を繰り返す必要がなくなる。
(変形3−2 単位金額及び移動方向を指定する一連の操作の繰り返しを省略させる例)
複数の指でアイコン61〜63のうち複数にタッチして、残りの指で移動方向を指定する。
例えば、千百円をサーバ側バリュー残高に移動したい場合、2本の指で、それぞれアイコン62とアイコン63にタッチした状態で、他の指を端末側バリュー残高領域43からサーバ側バリュー残高領域42へスライドさせる。
変形3−2により、複数の単位金額のバリューをそれぞれ所望の単位数分移動する際に、単位金額及び移動方向を指定する一連の操作を単位金額ごとに繰り返す必要がなくなる。
(変形4 移動の要求に関連して送信されるデータ量を最小限に抑える例)
本実施の形態及び上記変形例では、携帯端末5と電子マネーサーバ2は、ユーザがバリュー移動画面41で移動金額(単位金額)と移動方向を指定する一連の操作を行うたびにリアルタイムでバリューを移動した。これに対し、ユーザがバリュー移動画面41でとりあえずバリューの移動を設定し、設定が完了したところでまとめてバリューを移動するように構成することもできる。
この場合、ユーザは、バリュー移動画面41上で、所望の金額を所望の移動方向に設定する。実際のバリューの移動は、ユーザが、例えば、実行アイコンをタッチするなどして実行を指示したときや、一連の操作が終了してから所定時間以上次の操作が行われなかったときに行う。
この例では、例えば、ユーザが3千円をサーバ側バリュー残高に移動するように設定し、その後、3百円を端末側バリュー残高側に移動するように設定した場合、携帯端末5は、異なる移動方向の移動金額をネッティング(負の値として加算することによる相殺)して、2千7百円をサーバ側バリュー残高側に移動するように動作することが可能である。
(変形5−1 バリュー移動画面41を自動的に表示する例)
また、必要に応じてバリュー移動画面41を自動的に表示するように構成することもできる。
例えば、携帯端末5に常駐する電子マネーアプリケーション29は、端末側バリュー残高を監視しており、予め設定された最低残高(閾値)以下又は未満となった場合にバリュー移動画面41を自動的に表示して、サーバ側バリュー残高からのバリューの移動をユーザに促すように構成することもできる。
あるいは、サーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高の両方を監視し、少なくとも一方が最低残高を下回った場合にバリュー移動画面41を自動的に表示して、バリューの移動をユーザに促すように携帯端末5を構成することもできる。
携帯端末5は、汎用ICチップ25を内蔵しているため、端末側バリュー残高の確認は逐次行うことができ、サーバ側バリュー残高に関しては、例えば、電子マネーサーバ2にアクセスした際に行うようにする。
(変形5−2 バリュー移動画面41を自動的に表示する例)
また、非同期決済端末7のみ存在する店舗に入店する際、予め設定された最低残高(閾値)以下又は未満となっている場合にユーザインターフェース55を自動的に起動して、サーバ側バリュー残高からのバリューの移動をユーザに促すように構成することもできる。
この場合、店舗への入店を検知するのは、例えば、無線LANアクセスポイントからSSID(サービスセット識別子)を通信制御部16のアンテナで検知するようにしてもよい。また、ビーコンからの信号を通信制御部16のアンテナで検知するようにしてもよい。さらに、携帯端末5が備えているGPS機能を用いて入店を検知するようにしてもよい。
図7は、バリュー移動画面41の他の例を説明するための図である。
この例では、バリュー移動画面41の上側にサーバ側バリュー残高領域42が表示され、下側に端末側バリュー残高領域43が表示され、その間(両領域の境界線に重なる領域)にアイコン61〜63が表示されている。
この例のバリュー移動画面41では、ユーザは、移動元の領域から移動先の領域に、単位金額を示すアイコンを経由して指をスライドさせる。
例えば、サーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高に千円移動したい場合、矢線71で示したように、ユーザは、サーバ側バリュー残高領域42にタッチした後、アイコン62を経由して端末側バリュー残高領域43まで指をスライドさせる。ユーザは、所望の金額が移動されるまでこの操作を繰り返す。
また、1の指と他の指を同時にスライドさせ、1の指が経由したアイコンの金額と、他の指が経由したアイコンの金額の合計金額を移動させることもできる。
例えば、1の指と他の指をサーバ側バリュー残高領域42から端末側バリュー残高領域43へ同時にスライドさせ、1の指がアイコン62を経由し、他の指がアイコン63を経由した場合は1千1百円がサーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高に移動する。また、2本ともアイコン62を経由した場合は2千円が移動する。
この例でも各種の変形が可能である。
例えば、所望の金額のアイコンをタップした後、所望の移動先をタップしたり、あるいは、所望の金額のアイコンを所望の移動先にドラッグアンドドロップしたりするように構成することもできる。
図8は、バリュー移動画面41の他の例を説明するための図である。
この例では、バリュー移動画面41の上側にサーバ側バリュー残高領域42が表示され、下側に端末側バリュー残高領域43が表示されている。
そして、サーバ側バリュー残高領域42には、アイコン61a〜63aが表示され、端末側バリュー残高領域43には、アイコン61b〜63bが表示されている。
この例のバリュー移動画面41では、ユーザは、移動元の領域で所望の金額のアイコンをタッチし、移動先の領域にドラッグアンドドロップする。
例えば、サーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高に百円を移動したい場合、矢線71で示したように、アイコン63aを端末側バリュー残高領域43にドラッグアンドドロップする。
この図8に示した例でも各種の変形が可能である。例えば、表示するアイコンが表す金額は、ユーザの使い勝手を考慮して、バリュー残高に応じて適宜変更することができる。
また、図8の例では、サーバ側と端末側を上下で表示したが、左右で表示するようにしてもよい。
図9(a)、(b)は、図8のバリュー移動画面41の例で実際にバリュー移動を行った例を説明するための図である。
ここに示した例では、サーバ側バリュー残高領域42のアイコン63b(100円)をユーザの指でドラッグアンドドロップすることで端末側へ移動している。移動に際して、移動矢印78が表示され、ユーザが実際に移動していることを実感できるようになっている。
移動動作が終了すると、(b)に示すように、ポップアップ(ウインドウ)79が表示され、ユーザにバリュー移動の可否の確認を求めるようになっている。
なお、サーバ側バリュー残高領域42に表示するアイコンは、バリュー残高に応じて変更するようにしてもよい。例えば、バリュー残高が12000ある場合、10000、1000、100を表示し、バリュー残高が9000の場合は、5000、3000、100といったようにする。
次に、図10〜図12を用いて、携帯端末5と電子マネーサーバ2が行うバリュー移動処理の手順について説明する。
この処理では、バリューの移動にともなって、バリューの移動元では残高を移動金額分だけ減額し、バリューの移動先では移動分だけバリューを増額する。
本実施の形態では、バリューの移動元での減額を先に行い、その後、バリューの移動先での増額を行う。
これは、処理の途中で障害が発生して、後ほど復旧する場合、バリューを増額する方向で復旧した方が、バリューを減額する方向で復旧するよりもユーザに与える心理的なストレスが少ないからである。
図10は、バリュー移動処理の手順を説明するためのフローチャートである。
以下の処理は、携帯端末5のCPU11、情報処理部22のCPU、情報処理部26のCPU、及び電子マネーサーバ2のCPU31が所定のプログラムに従って行うものである。
まず、ユーザは、携帯端末5で、例えば、バリュー移動処理を開始するアイコンをタッチするなどして、電子マネーアプリケーション29を起動する。
すると、ディスプレイ54にバリュー移動画面41が表示される。このとき、電子マネーアプリケーション29は、汎用ICチップ25から端末側残高を取得し、端末側バリュー残高領域に取得した残高に応じた内容を表示する。
なお、これらの起動に際してパスワードや指紋の入力を求めるなどユーザを個人認証してもよい。
電子マネーアプリケーション29が起動すると、携帯端末5は、電子マネーサーバ2にアクセスする。
すると、電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介して契約者情報ICチップ21をポーリングする。このポーリングは、バリュー処理の相手方である契約者情報ICチップ21が存在するか否かを確認(捕捉)する処理である。
契約者情報ICチップ21は、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2からポーリングを受けると、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2にレスポンスを返す。このレスポンスは、例えば、契約者情報ICチップ21のID情報を応答するなどして行われる。
この後、電子マネーサーバ2が携帯端末5の契約者情報ICチップ21に認証データを要求して契約者情報ICチップ21を認証するように構成することもできる。
電子マネーサーバ2は、契約者情報ICチップ21からのレスポンスを携帯端末5を介して受信すると、携帯端末5を介して契約者情報ICチップ21にサーバ側電子マネー番号を要求する(ステップ5)。
契約者情報ICチップ21は、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2から当該要求を受けると、記憶部23からサーバ側電子マネー番号を読み出して携帯端末5を介して電子マネーサーバ2に送信する(ステップ10)。
当該サーバ側電子マネー番号によって、電子マネーサーバ2は、バリューの移動対象となるサーバ側電子マネー番号を特定する。
なお、電子マネーアプリケーション29の起動時に契約者情報ICチップ21からサーバ側電子マネー番号を読み出しておき、携帯端末5が電子マネーサーバ2にアクセスした際に、同時にサーバ側電子マネー番号が送信されるようにしてもよい。この場合、電子マネーアプリケーション29が、契約者情報ICチップ21にコマンドを送出し、レスポンスとしてサーバ側電子マネー番号を取得する。
電子マネーサーバ2は、特定したサーバ側電子マネー番号に対応するバリュー残高を読み出して、携帯端末5に送信する(ステップ15)。携帯端末5は、バリュー移動画面41のサーバ側バリュー残高領域42にサーバ側残高を表示する(ステップ20)とともに、残高に応じた表示を行う。
次に、携帯端末5は、バリュー移動画面41に対してユーザが行う操作を受け付ける(ステップ25)。
これにより、携帯端末5は、バリューの移動金額(単位金額及び単位数)、並びに移動方向を取得する。
次に、携帯端末5は、バリューの移動方向を判断する。
端末側バリュー残高からサーバ側バリュー残高にバリューを移動する場合(ステップ30;N)、携帯端末5は、電子マネーサーバ2と共にサーバ側への移動処理を行う(ステップ35)。
サーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高にバリューを移動する場合(ステップ30;Y)、携帯端末5は、電子マネーサーバ2と共に端末側への移動処理を行う(ステップ40)。
次に、携帯端末5は、バリューの移動処理が終了したか否かを判断する(ステップ45)。
この判断は、例えば、ユーザがバリュー移動画面41で終了アイコンをタッチするなど、ユーザからの指示により判断する。
図11は、ステップ35のサーバ側への移動処理を説明するためのフローチャートである。
携帯端末5は、移動金額と移動方向を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ100)。この場合、移動方向は端末側バリュー残高からサーバ側バリュー残高に向かう方向である。
電子マネーサーバ2は、これらの情報を受信すると、携帯端末5を介して汎用ICチップ25をポーリングする。このポーリングは移動元の相手(汎用ICチップ25)が存在するか否かを確認(捕捉)する処理である。
汎用ICチップ25は、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2からポーリングを受けると電子マネーサーバ2にレスポンスを返す。このレスポンスは、例えば、汎用ICチップ25のID情報を応答するなどして行われる。
電子マネーサーバ2は、汎用ICチップ25からのレスポンスを携帯端末5を介して受信すると、携帯端末5を介して汎用ICチップ25に端末側電子マネー番号を要求する(ステップ105)。
汎用ICチップ25は、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2から端末側電子マネー番号の要求を受けると、記憶部27から端末側電子マネー番号を読み取って携帯端末5を介して電子マネーサーバ2に送信する(ステップ110)。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介して汎用ICチップ25から端末側電子マネー番号を受信すると、携帯端末5を介して汎用ICチップ25に認証データを要求する(ステップ115)。
汎用ICチップ25は、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2から認証データの要求を受けると、記憶部27から認証データを読み取って携帯端末5を介して電子マネーサーバ2に送信する(ステップ120)。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介して汎用ICチップ25から認証データを受信すると、これを用いて汎用ICチップ25を認証する。
認証に成功すると、電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介して汎用ICチップ25に端末側バリュー残高を要求する(ステップ125)。
汎用ICチップ25は、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2から端末側バリュー残高の要求を受信すると、記憶部27から端末側バリュー残高を読み取って携帯端末5を介して電子マネーサーバ2に送信する(ステップ130)。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介して汎用ICチップ25から端末側バリュー残高を受信すると、サーバ側バリュー残高に移動する金額があるか否かを判断する。
不足する場合、電子マネーサーバ2は、携帯端末5にエラー通知を送信して移動処理を中止する。
移動する金額がある場合、電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介して汎用ICチップ25に対し、現在の端末側バリュー残高を移動金額だけ減額するように減額要求を送信する(ステップ135)。
汎用ICチップ25は、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2から減額要求を受けると、情報処理部26によってこれを実行し、端末側バリュー残高を移動金額分だけ減額した値に更新する(ステップ140)。
このように、汎用ICチップ25は、電子マネーサーバ2からの要求を情報処理部26で実行して端末側バリュー残高を減額することによりセキュリティを高めている。即ち、端末側バリュー残高を更新する機能を電子マネーサーバ2と汎用ICチップ25内に限定し、勝手なバリューの増額など不正な操作を防止している。
また、ここで行うバリュー残高更新処理には、次のような方式が考えられる。
(方式1)バリュー残高更新要求として上書き命令を送信する場合。
この場合、電子マネーサーバ2は、汎用ICチップ25から受信した端末側バリュー残高に対して移動金額による減算を行い、減算後の残高を算出する。そして、電子マネーサーバ2は、端末側バリュー残高更新要求として、当該算出後の残高に上書きする上書き命令を送信する。汎用ICチップ25は、当該上書き命令に従って端末側バリュー残高を上書きして更新する。
(方式2)バリュー残高更新要求として減算命令を送信する場合。
この場合、電子マネーサーバ2は、移動金額分だけ端末側バリュー残高を減算する減算命令を端末側バリュー残高更新要求として汎用ICチップ25に送信する。汎用ICチップ25は、当該命令に従って端末側バリュー残高から移動金額を減算して端末側バリュー残高を更新する。
上の方式1、2は、端末側バリュー残高を減額する場合であるが、増額する場合も方式1、2を適用することができる。
このようにして汎用ICチップ25は、端末側バリュー残高を更新した後、電子マネーサーバ2に減額完了通知を送信する(ステップ145)。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介して汎用ICチップ25から減額完了通知を受信すると、ステップ10(図10)で受信したサーバ側電子マネー番号で特定される口座のサーバ側バリュー残高を移動金額分だけ増額する(ステップ150)。この後、電子マネーサーバ2は、携帯端末5に対して、バリューの移動処理が完了した旨を通知する。携帯端末5は、バリューの移動が完了した旨を表示する。
以上のようにして、端末側バリュー残高からサーバ側バリュー残高にバリューが移動する。
また、端末側バリュー残高の減額を行った後、サーバ側バリュー残高の増額を行っているため、端末側バリュー残高の減額処理で障害が発生した場合、端末側バリュー残高を増額するリカバリー処理が行われる。リカバリー処理が残高の増額処理となるためユーザに与える心理的なストレスを抑制することができる。
図12は、ステップ40の端末側への移動処理を説明するためのフローチャートである。図11と同じ処理には同じステップ番号を付し、説明を省略する。
携帯端末5は、移動金額と移動方向を電子マネーサーバ2に送信する(ステップ200)。この場合、移動方向はサーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高に向かう方向である。
電子マネーサーバ2は、これらの情報を受信すると、ステップ10(図10)で受信したサーバ側電子マネー番号で特定される口座のサーバ側バリュー残高を確認する(ステップ205)。なお、サーバ側バリュー残高が移動金額以上である場合、電子マネーサーバ2は、サーバ側バリュー残高のうち移動金額分を一時的にロックするとよい。一方、サーバ側バリュー残高が移動金額に足りない場合、電子マネーサーバ2は、携帯端末5にエラーメッセージを送信して処理を終了する。
以下、ステップ105〜130は、図11と同じである。
次に、電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介して汎用ICチップ25から端末側バリュー残高を受信すると、現在の端末側バリュー残高を移動金額だけ増額するように、携帯端末5を介して汎用ICチップ25に増額要求を送信する(ステップ210)。
汎用ICチップ25は、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2から増額要求を受け付けると、情報処理部26によってこれを実行し、端末側バリュー残高を移動金額分だけ増額した値に更新する(ステップ215)。
そして、汎用ICチップ25は、携帯端末5を介して電子マネーサーバ2に増額完了通知を送信する(ステップ220)。
電子マネーサーバ2は、携帯端末5を介して汎用ICチップ25から増額完了通知を受信すると、サーバ側バリュー残高減額処理を行う(ステップ225)。この後、電子マネーサーバ2は、携帯端末5に対して、バリューの移動処理が完了した旨を通知する。携帯端末5は、バリューの移動が完了した旨を表示する。
以上のようにして、サーバ側バリュー残高から端末側バリュー残高にバリューが移動する。
以上、本実施の形態について説明したが、各種の変形が可能である。
例えば、本実施の形態では、同一ユーザに属するサーバ側バリュー残高と端末側バリュー残高間でバリューの移動を行ったが、異なるユーザに属する残高間でバリューを移動するように構成することも可能である。
例えば、親のサーバ側バリュー残高から子供の端末側バリュー残高に小遣いを移動するといったような使用方法が可能である。
また、例えば、仮想店舗サーバ51への支払に端末側バリュー残高を用いることも可能である。
この場合、バリュー移動画面41のサーバ側バリュー残高領域42は、仮想店舗サーバ51の領域となり、端末側バリュー残高から仮想店舗サーバ51の領域にバリューを移動して決済することが可能である。
図13は、バリュー移動画面41の他の例を説明するための図である。
図6に示した例と同様に、バリュー移動画面41は、電子マネーアプリケーション29によって提供される。
バリュー移動画面41は、画面左側の領域に形成された単位金額領域45、画面左下側の領域に形成されたサーバ側バリュー残高領域42、画面右下側の領域に形成された端末側バリュー残高領域43及び画面上部に形成された預貯金口座残高領域92を有している。
単位金額領域45には、図6に示した例と同様に、複数のアイコン61〜63が表示されている。これらのアイコン61〜63は、移動金額の単位を指定するためのオブジェクトであって、ユーザがいずれかのアイコンの表示領域にタッチする(触れる)ことにより指定することができる。
サーバ側バリュー残高領域42には、サーバ側バリュー残高が、残高表示46によって表示されている。これは、携帯端末5が電子マネーサーバ2からサーバ側バリュー残高を受信して表示したものである。
一方、端末側バリュー残高領域43には、端末側バリュー残高が、残高表示47によって表示されている。これは、携帯端末5が汎用ICチップ25から端末側バリュー残高を読み取って表示したものである。
さらに、この例では、預貯金口座残高領域92が設けられている。ここには、ユーザの銀行口座等の預金残高表示48が表示されるようになっている。また、例えば、クレジットカードの当期分(例えば、当月分)の与信可能枠の残高を表示するようにしてもよい。
この預貯金口座残高領域92に表示する銀行口座等の預金残高表示48は、予め電子マネーサーバ2において、当該サーバ側電子マネー番号と対応付けられている銀行口座等の残高を表示する。この処理は、ユーザとの間で、電子マネーサーバ2がユーザの銀行口座等の残高から電子マネーをチャージする際、当該口座から引き落とす旨の契約が成立していることを前提としている。
この銀行口座等の預金残高は、電子マネーサーバ2が、特定したサーバ側電子マネー番号に対応するバリュー残高を読み出して、携帯端末5に送信する際、同時に送信し、携帯端末5のサーバ側バリュー残高領域42にサーバ側残高を表示し、同時に、預貯金口座残高領域92に銀行口座等の預金残高を表示する(図10のステップ15、ステップ20参照)。
この図13に示した例における、バリュー移動画面41で移動金額(単位金額及び単位数)、並びに移動方向の入力は図6に示した例と同様に行われる。
この図13に示した例では、銀行等の預金口座から直接端末側にバリューを移転(チャージ)することができる。
図14には、図7に示した例に、預貯金口座残高領域92が設けられている例を示したものである。
この図14に示した例では、図13に示した例と同様に、銀行等の預金口座から直接端末側にバリューを移転(チャージ)することができる。
この図14に示した例における、バリュー移動画面41で移動金額(単位金額及び単位数)、並びに移動方向の入力は図7に示した例と同様に行われる。
また、携帯端末5の預貯金口座残高領域92に銀行口座等の預金残高表示48を表示する処理は、図13に示した例と同様である。
図15には、図8に示した例に、預貯金口座残高領域92が設けられている例を示したものである。
この図15に示した例では、図13、図14に示した例と同様に、銀行等の預金口座から直接端末側にバリューを移転(チャージ)することができる。
この図15に示した例における、バリュー移動画面41で移動金額(単位金額及び単位数)、並びに移動方向の入力は図8に示した例と同様に行われる。
また、携帯端末5の預貯金口座残高領域92に銀行口座等の預金残高表示48を表示する処理は、図13、図14に示した例と同様である。
更に、電子マネーシステム1は、汎用ICチップ25が電子マネーカードに形成されている場合にも、次のようにして適用することができる。
この場合、携帯端末5は、電子マネーカード内の汎用ICチップ25と近距離無線通信するリーダライタを備えるか、あるいは、物理的に接続可能な接続端子を有する。
そして、携帯端末5は、電子マネーカード内の汎用ICチップ25と電子マネーサーバ2に接続し、電子マネーカード内の汎用ICチップ25に記憶された端末側バリュー残高と電子マネーサーバ2のサーバ側バリュー残高の間でバリューの移動を行う。
以上に説明したように、電子マネーシステム1は、ストアードバリュー型の電子マネーシステムとセンター管理型の電子マネーシステムのハイブリッドシステムであり、汎用ICチップ25側と電子マネーサーバ2側で電子マネー残高を個別に管理している。
そして、ユーザの操作に応じて任意のタイミングで汎用ICチップ25側と電子マネーサーバ2側の間でバリューを移転することができる。
また、携帯端末5において直感的な操作用のユーザインターフェースを採用することにより、現金のやり取りに感覚的と近い直感的な操作が可能であり、ユーザの手間や負担を軽減することができる。
1 電子マネーシステム
2 電子マネーサーバ
3 インターネット
5 携帯端末
6 決済端末
7 非同期決済端末
8 通信回線
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 入力部
15 出力部
16 通信制御部
17 近距離通信制御部
18 記憶部
19 バスライン
21 契約者情報ICチップ
22 情報処理部
23 記憶部
25 汎用ICチップ
26 情報処理部
27 記憶部
29 電子マネーアプリケーション
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 通信制御部
35 記憶部
36 バスライン
41 バリュー移動画面
42 サーバ側バリュー残高領域
43 端末側バリュー残高領域
45 単位金額領域
46 残高表示
47 残高表示
48 預金残高表示
51 仮想店舗サーバ
53 タッチパネル
54 ディスプレイ
55 ユーザインターフェース
61〜63 アイコン
92 預貯金口座残高領域

Claims (17)

  1. 画面内に、2以上のバリューにそれぞれ対応する2以上の領域を配置するとともに、前記画面内の前記領域の境界線又は境界領域に重なる位置に単位金額を示す1以上のオブジェクトを表示する表示手段と、
    画面上のユーザ指示位置を検出する検出手段により検出されたユーザ指示位置が、前記オブジェクトのいずれの表示領域にも含まれない状態から、前記2以上の領域のうちの第1の領域から第2の領域に向かってスライド移動した場合に、当該スライド移動の軌跡上のユーザ指示位置を包含する前記オブジェクトの表示領域を特定する領域特定手段と、
    前記スライド移動の進行方向に対して後方の領域を示す前記第1の領域から、当該進行方向に対して前方の領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定する方向特定手段と、
    前記第1の領域に対応する第1のバリューから前記第2の領域に対応する第2のバリューへ向かう方向を前記バリューの移動方向に決定し、前記特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を用いて決定したバリューの移動金額と、前記決定されたバリューの移動方向と、を用いて特定したバリューの移動を指示する指示手段と、
    を具備したことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記方向特定手段が、前記特定された表示領域に前記ユーザ指示位置が含まれている状態から当該ユーザ指示位置がさらにスライド移動した場合に、当該スライド移動の進行方向に対して後方の領域を示す前記第1の領域から前方の領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記領域特定手段により前記オブジェクトの表示領域が最初に特定された後の所定時点までに前記方向特定手段によりスライド移動の方向が複数回特定された場合に、前記指示手段が、当該領域特定手段により特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を、当該方向特定手段によりスライド移動の方向が特定された回数分だけ加算して得られる累積金額を用いて前記バリューの移動金額を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記指示手段が、前記領域特定手段により特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額ごとに当該領域特定手段により当該表示領域が特定されてから所定時点までの間に前記方向特定手段によりスライド移動の方向が特定された回数分だけ当該単位金額を加算して得られる累積金額を算出し、当該各累積金額の合計金額を用いて前記バリューの移動金額を決定することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記指示手段が、前記方向特定手段により最初に特定された方向と反対の方向が特定された回数分だけ前記単位金額を負の値として加算することを特徴とする請求項又は請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記方向特定手段が、略同時に発生した複数のスライド移動の方向を略同時に特定した場合に、略同時に特定されたスライド移動の数をスライド移動の方向が特定された回数としてカウントすることを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記方向特定手段により前記スライド移動の方向が特定される前に前記領域特定手段により同一のオブジェクトの表示領域が複数回連続して特定された場合に、前記指示手段が、当該特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を当該表示領域が特定された回数分だけ加算して得られる累積金額を用いて前記バリューの移動金額を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 前記方向特定手段により前記スライド移動の方向が複数回特定された場合に、前記指示手段が、当該方向特定手段により特定されたスライド移動の方向ごとに当該方向が特定される前の所定時点から当該方向が特定されるまでの間に前記領域特定手段により同一の表示領域が特定された回数分だけ当該特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を加算して得られる累積金額を算出し、当該各累積金額の合計金額を用いて前記バリューの移動金額を決定することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記方向特定手段により最初に特定された方向と反対の方向が特定された場合に、前記指示手段が、当該方向特定手段により反対の方向が特定される前に前記領域特定手段により表示領域が特定された回数分だけ前記単位金額を負の値として加算することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  10. 前記検出手段により異なる複数のユーザ指示位置が略同時に検出された場合に、前記領域特定手段が、当該複数のユーザ指示位置をそれぞれ包含する異なる複数のオブジェクトの表示領域を特定し、
    前記方向特定手段が、前記特定された異なる複数の表示領域に前記異なる複数のユーザ指示位置がそれぞれ含まれている状態から当該複数のユーザ指示位置又は他のユーザ指示位置がスライド移動した場合に、当該スライド移動の方向を特定し、
    前記指示手段が、前記特定された異なる複数の表示領域にそれぞれ対応する異なる複数のオブジェクトが示す各単位金額を用いて前記バリューの移動金額を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
  11. 前記方向特定手段が、前記スライド移動の軌跡上のユーザ指示位置のうち、2つの領域の境界線上又は境界領域内の位置が検出された時点より前の時点で前記検出手段により検出された位置を包含する領域を示す前記第1の領域から後の時点で前記検出手段により検出された位置を包含する領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  12. 前記方向特定手段が、前記検出手段により検出されたユーザ指示位置の時間変化から計算される前記スライド移動の運動状態を用いて、当該スライド移動の進行方向に対して後方の領域を示す前記第1の領域から前方の領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  13. サーバ側で記憶した電子バリューの残高と、ユーザが携帯する記憶媒体側に記憶した電子バリューの残高の少なくとも一方が所定の金額以下又は未満であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段が所定の金額未満又は以下であると判断した場合に、前記表示手段を起動する起動手段と、
    を具備したことを特徴とする請求項1から請求項1のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 前記表示手段が、サーバ側で記憶した電子バリューの残高と、ユーザが携帯する記憶媒体側に記憶した電子バリューの残高の少なくとも一方に応じて、前記画面内に表示するオブジェクトが示す単位金額を変更することを特徴とする請求項1から1のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. 前記表示手段が、サーバ側で記憶した電子バリューの残高と、ユーザが携帯する記憶媒体側に記憶した電子バリューの残高のいずれか一方に対する所定の数値計算により得られた金額を単位金額として示すオブジェクトを少なくとも1つ前記画面内に表示することを特徴とする請求項1から1のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  16. コンピュータにより行う情報処理方法であって、
    画面内に、2以上のバリューにそれぞれ対応する2以上の領域を配置するとともに、前記画面内の前記領域の境界線又は境界領域に重なる位置に単位金額を示す1以上のオブジェクトを表示する表示ステップと、
    画面上のユーザ指示位置を検出する検出手段により検出されたユーザ指示位置が、前記オブジェクトのいずれの表示領域にも含まれない状態から、前記2以上の領域のうちの第1の領域から第2の領域に向かってスライド移動した場合に、当該スライド移動の軌跡上のユーザ指示位置を包含する前記オブジェクトの表示領域を特定する領域特定ステップと、
    前記スライド移動の進行方向に対して後方の領域を示す前記第1の領域から、当該進行方向に対して前方の領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定する方向特定ステップと、
    前記第1の領域に対応する第1のバリューから前記第2の領域に対応する第2のバリューへ向かう方向を前記バリューの移動方向に決定し、前記特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を用いて決定したバリューの移動金額と、前記決定されたバリューの移動方向と、を用いて特定したバリューの移動を指示する指示ステップと、
    を具備したことを特徴とする情報処理方法。
  17. 画面内に、2以上のバリューにそれぞれ対応する2以上の領域を配置するとともに、前記画面内の前記領域の境界線又は境界領域に重なる位置に単位金額を示す1以上のオブジェクトを表示する表示機能と、
    画面上のユーザ指示位置を検出する検出手段により検出されたユーザ指示位置が、前記オブジェクトのいずれの表示領域にも含まれない状態から、前記2以上の領域のうちの第1の領域から第2の領域に向かってスライド移動した場合に、当該スライド移動の軌跡上のユーザ指示位置を包含する前記オブジェクトの表示領域を特定する領域特定機能と、
    前記スライド移動の進行方向に対して後方の領域を示す前記第1の領域から、当該進行方向に対して前方の領域を示す前記第2の領域へ向かう方向を特定する方向特定機能と、
    前記第1の領域に対応する第1のバリューから前記第2の領域に対応する第2のバリューへ向かう方向を前記バリューの移動方向に決定し、前記特定された表示領域に対応するオブジェクトが示す単位金額を用いて決定したバリューの移動金額と、前記決定されたバリューの移動方向と、を用いて特定したバリューの移動を指示する指示機能と、
    をコンピュータに実現させる情報処理プログラム。
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