JP6475387B1 - 情報処理方法、情報処理装置、およびプログラム - Google Patents

情報処理方法、情報処理装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが感じる入出金操作の煩わしさを解消することができ、ユーザによる取引対象の円滑な売買取引を可能ならしめる情報処理方法などを提供する。【解決手段】本開示によるプログラム、情報処理端末に、第1口座の残高と、第2口座の残高とに基づいて決定される取引対象の取引量上限を指定可能範囲上限とする取引量指定オブジェクトを表示するステップと、ユーザからの取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量を表示するステップと、所定の取引量よりも少ない取引量が指定される場合には、第1口座に対応づけられた第1表示領域のみを表示するステップと、所定の取引量よりも多い取引量が指定される場合には、第1口座に対応づけられた第1表示領域と前記第2口座に対応付けられた第2表示領域とを共に表示するステップと、を実行させる。【選択図】図25

Description

本開示は、情報処理方法、情報処理装置、およびプログラムに関する。
従来、通信機能を有するコンピュータ、スマートフォン、タブレット、携帯電話機などの端末を用いてネットワーク経由によるオンラインで、ユーザ(投資家)が仮想通貨や種々の金融商品の売買取引を行えるようにしたサービスが広く一般に利用されている。例えば特許文献1には、かかるサービスの一例として、相場価格の変動に応じて継続的に金融商品の取引およびその管理を行うための金融商品取引管理装置が記載されている。
特許特開2017−120666号公報
(課題1)
一般に、このようにオンラインによる金融商品取引には、ユーザが証券会社やサービス提供会社に取引口座を開設することが要求され、ユーザは、その取引口座に金融機関の金融口座から資金を入金する必要がある。ユーザは、その入金額の範囲内で金融商品の買入(購入)を行うことができ、また、金融商品の売却代金を取引口座の預り金に充当して管理し、取引口座からその預り金の一部または全部を金融口座へ適宜出金することができる。
そして、金融口座と取引口座との間の入出金処理を行う際には、通常、ユーザによる入出金のための操作や確認作業がその都度必要とされる。例えば、金融口座から取引口座へ入金する際には、ユーザは、金融機関の実店舗や現金自動預け払い機(ATM)へ出向き、あるいは、インターネットバンキング等のオンライン処理によって、金融口座から取引口座(実際には取引口座に関連付けて発番された入金専用の別の金融口座)への振込みを行う必要がある。また、リアルタイム(即時)で入金処理が可能なオンラインサービスが用意されていることもあるが、その場合でも、ユーザが金融口座へアクセスして振込みのための複数段階の操作を行う必要がある。
しかし、このような従来の売買取引において必要とされる入出金操作は手間が掛かるため、ユーザにとって非常に煩わしく感じられ、その結果、円滑な売買取引が阻害されてしまい、ユーザの売買取引に対する意欲の減退を招いたり、ユーザが売買取引の好機を逃してしまったりといった問題が生じていた。
そこで、本開示は、一側面では、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ユーザが感じる入出金操作(特に入金操作)の煩わしさを解消することができ、これにより、ユーザによる取引対象の円滑な売買取引を可能ならしめる情報処理方法、情報処理装置、およびプログラムを提供することを目的とする。
(課題2)
また、一般に、このようにオンラインによる金融商品取引には、ユーザが証券会社やサービス提供会社に取引口座を開設することが要求され、ユーザは、その取引口座に金融機関の金融口座から資金を入金する必要がある。ユーザは、その入金額の範囲内で金融商品の買入(購入)を行うことができ、また、金融商品の売却代金を取引口座の預り金に充当して管理し、取引口座からその預り金の一部または全部を金融口座へ適宜出金することができる。
そして、金融口座と取引口座との間の入出金処理を行う際には、通常、ユーザによる入出金のための操作や確認作業がその都度必要とされる。例えば、取引口座から金融口座からへ出金する際には、ユーザは、証券会社やサービス提供会社の取引サービスにアクセスし、取引口座からの出金メニューを実行した上で、出金先の金融口座の確認を含む出金のための複数段階の操作を行う必要がある。
しかし、このような従来の売買取引において必要とされる入出金操作は手間が掛かるため、ユーザにとって非常に煩わしく感じられ、その結果、取引サービスの利便性が損なわれてしまい、ユーザの売買取引に対する意欲の減退を招いたり、ユーザによる取引サービスの利用頻度が低下して最終的に取引サービスから離脱してしまったりするといった問題が生じていた。
そこで、本開示は、一側面では、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ユーザが感じる入出金操作(特に出金操作)の煩わしさを解消することができ、これにより、取引サービスの利便性を高めて、ユーザに対するサービスの質を向上させることができる情報処理方法、情報処理装置、およびプログラムを提供することを目的とする。
(課題3)
一般に、このようにオンラインによる金融商品取引には、ユーザが証券会社やサービス提供会社に取引口座を開設することが要求される。従来の売買取引において、一度の売買取引で利用できる取引口座は1つに限定されるところ、ユーザは、取引に先立って、その取引口座に金融機関の金融口座から資金を入金しておき、その入金額の範囲内で金融商品の買入(購入)を行う必要がある。さらに、ユーザは、金融商品の売却代金を取引口座の預り金に充当して管理し、取引口座からその預り金の一部または全部を金融口座へ適宜出金することになる。
しかし、このような従来の売買取引において必要とされる入出金操作は手間が掛かるため、ユーザにとって非常に煩わしく感じられ、その結果、なめらかな売買取引が阻害されてしまい、ユーザの売買取引に対する意欲の減退を招いたり、ユーザが売買取引の好機を逃してしまったりといった問題が生じていた。
そこで、本開示は、一側面では、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ユーザが感じる入出金操作(特に入金操作)の煩わしさを解消することができ、これにより、ユーザによる取引対象の円滑な売買取引を可能ならしめる情報処理方法、情報処理装置、およびプログラムを提供することを目的とする。
(手段1)
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置における情報処理方法であって、ユーザと当該ユーザによる取引対象の売買を行うための第1口座とを対応付けるステップと、前記取引対象の売買注文および前記第1口座における預り金を管理するステップと、前記ユーザの指示に基づいて、前記取引対象の買入注文を生成するステップと、前記買入注文に対して前記預り金の残高が不足する場合に、前記ユーザの承諾に基づいて、前記第1口座とは異なる口座であって、前記ユーザに関連付けられた1以上の第2口座から前記第1口座へ前記不足する残高以上の資金を移動するステップと、を有する。
(手段2)
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、情報処理装置における情報処理方法であって、ユーザと当該ユーザによる取引対象の売買を行うための第1口座とを対応付けるステップと、前記取引対象の売買注文および前記第1口座における預り金を管理するステップと、前記ユーザの承諾に基づいて、前記第1口座から、該第1口座とは異なる口座であって、前記ユーザに関連付けられた1以上の第2口座へ前記預り金の一部または全部を移動するステップと、を有する。
(手段3)
本開示の位置実施形態に係るプログラムは、情報処理端末に、第1口座の残高と、第2口座の残高とに基づいて決定される取引対象の取引量上限を指定可能範囲上限とする取引量指定オブジェクトを表示するステップと、ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量を表示するステップと、所定の取引量よりも少ない取引量が指定される場合には、前記第1口座に対応づけられた第1表示領域のみを表示するステップと、前記所定の取引量よりも多い取引量が指定される場合には、前記第1口座に対応づけられた第1表示領域と前記第2口座)に対応付けられた第2表示領域とを共に表示するステップと、を実行させる。
図1は、実施形態の一態様に係る通信システムの構成を示す。 図2は、本開示に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す。 図3は、第1実施形態の概要を模式的に示す概略図である。 図4は、第1実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図の一例を示す。 図5は、第1実施形態に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示す。 図6(A)から(C)は、第1実施形態に係る情報処理装置における処理において端末に表示される画面の遷移の一例を示す。 図7は、第1実施形態に係る情報処理装置における処理フローの一部を概念的に示す。 図8は、第1実施形態の第1から第4実施例に係る情報処理装置における処理フローの一例を概念的に示す。 図9は、第1実施形態の第5実施例に係る情報処理装置における処理フローの一例を概念的に示す。 図10は、第1実施形態の第6実施例に係る情報処理装置における処理フローの一例を概念的に示す。 図11は、第1実施形態の第7実施例に係る情報処理装置における処理フローの一例を概念的に示す。 図12は、第1実施形態の第8実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示す。 図13は、第1実施形態の第9実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示す。 図14は、第1実施形態の第10実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示す。 図15(A)および(B)は、第2実施形態の概要を模式的に示す概略図である。 図16は、第2実施形態に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示す。 図17(A)から(C)は、第2実施形態に係る情報処理装置における処理において端末に表示される画面の遷移の一例を示す。 図18は、第2実施形態に係る情報処理装置における処理フローの一例を概念的に示す。 図19は、第2実施形態の第1実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示す。 図20は、第2実施形態の第2実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示す。 図21は、第2実施形態の第3実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示す。 図22は、第2実施形態の第4実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示す。 図23は、第2実施形態の第5実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示す。 図24は、第3実施形態に係る取引システムにおける処理シーケンスの一例を示す。 図25(A)から(C)は、第3実施形態に係る情報処理装置における処理において端末に表示される画面の遷移の一例を示す。 図26は、第3実施形態の第1実施例に係る情報処理装置における処理において端末に表示される画面の一例を示す。 図26は、第3実施形態の第2実施例に係る情報処理装置における処理において端末に表示される画面の一例を示す。 図28は、第4実施形態に係る取引システムにおける処理シーケンスの一例を示す。 図29(A)から(C)は、第4実施形態に係る情報処理装置における処理において端末に表示される画面の一例を示す。
<法令遵守>
本明細書に記載の開示は、実施される場合、本開示を実施する各国の法令を遵守のうえで実施される。また、本明細書に記載の開示は、各国の法令を遵守するために必要な、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正をもって実施される。
本開示に係る情報処理方法、情報処理装置、およびプログラムを実施するための形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理方法を有効に実施するための通信システム1の構成を示す。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク130を介してサーバ110A,サーバ110Bと、端末120A,端末120B,端末120Cと、サーバ110A,サーバ110Bとは異なるサーバ、例えば他の事業者(サードパーティ)や他の事業部門によって運営されるサーバなどによって構築される外部システム140が接続される。
本開示において、サーバ110Aと、サーバ110Bとをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110Aとサーバ110Bとは、それぞれサーバ110と表現されてもよい。
本開示において、端末120Aと、端末120Bと、端末120Cとをそれぞれ区別する必要がない場合は、端末120Aと端末120Bと端末120Cとは、それぞれ端末120と表現されてもよい。
本開示において、サーバ110と、端末120とをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110と端末120とは、それぞれ情報処理装置200と表現されてもよい。なお、ネットワーク130に接続される情報処理装置200の数、および、外部システム140の数は限定されない。
サーバ110は、ネットワーク130を介してユーザが利用する端末120に、所定のサービスを提供する。所定のサービスは、限定でなく例として、決済サービス、電子商取引サービス、インスタントメッセンジャーを代表とするSNS(Social Networking Service)、楽曲・動画・書籍などのコンテンツ提供サービスなどを含む。ユーザが端末120を介して所定のサービスを利用することで、サーバ110は1以上の端末120に所定のサービスを提供することができる。
必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末120Xと表現し、ユーザXまたは端末120Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
ネットワーク130は、2以上の情報処理装置200を接続する役割を担う。ネットワーク130は、端末120がサーバ110に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
ネットワーク130のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク130は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク130は、1つまたは複数のネットワーク130を含むことができる。
情報処理装置200は、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現できる情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよい。情報処理装置200は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、サーバ装置、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダなど)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。
<ハードウェア(HW)構成>
図2を用いて、通信システム1に含まれる情報処理装置200のHW構成について説明する。
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力インタフェース(入出力I/F)204と、通信インタフェース(通信I/F)205とを含む。情報処理装置200のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現する。
プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する機能、および/または、方法を実行する。プロセッサ201は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphic s Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
メモリ202は、ストレージ203からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ201に対して作業領域を提供する。メモリ202には、プロセッサ201がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ202は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。
ストレージ203は、プログラムを記憶する。ストレージ203は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む。
通信I/F205は、ネットワーク130を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F205は、ネットワーク130を介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F205は、各種データをプロセッサ201からの指示にしたがって、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F205は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ201に伝達する。
入出力I/F204は、情報処理装置200に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置200で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F204は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ201に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
出力装置は、プロセッサ201で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像、および/または、動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データにしたがって、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンタなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
本開示の各実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波など)を介して、情報処理装置200に提供されてもよい。また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective−C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
情報処理装置200おける処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
情報処理装置200における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ201により実現される各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
<その他>
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
本開示では、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「または」は排他的ではなく包含的な意味である。したがって、本開示では、明記されていない限り、または文脈によって示されない限り、「AまたはB」は「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「および」は協同(joint)および個々(several)の両方の意味である。したがって、本明細書では、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「AおよびB」は、「AおよびBが一緒に、または個別に(A and B, jointly or severally)」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「a」、「an」、または「the」は「1つまたは複数」を意味するものとする。したがって、本明細書では、別段に明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「an A」または「the A」は「1つまたは複数のA」を意味する。
本開示は、本開示の実施形態、および/または、実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。同様に、適切な場合、添付の特許請求の範囲は、本開示の実施形態、および/または、実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。さらに、本開示は、当業者が成し得る、本開示における実施形態、および/または、実施例の1つまたは複数の特徴と、本開示における他の実施形態、および/または、実施例の1つまたは複数の特徴との任意の組合せを包含する。
加えて、特定の機能を実施するように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能である、動作可能である、または動作できる装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能にされる、動作可能にされる、または動作できる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能がアクティベートされ、オンにされ、またはロック解除されているか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
以下、本開示の一例に係る実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図ではない。すなわち、本開示の一例は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付しており、図面は模式的なものであって、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。さらに、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
<第1実施形態>
第1実施形態は、ユーザが端末120を用いてネットワーク130経由によるオンラインで取引対象の売買取引を行うサービスへの適用例を示す実施形態である。図3は、第1実施形態の概要を模式的に示す概略図である。この第1実施形態では、例えばサーバ110によって取引対象の売買取引を行うための取引システム610が構築され、ユーザは、端末120からネットワーク130を通じて取引システム610に所望の売買注文を送信し、取引システム610は、その売買注文を所定の取引所に発注し、取引対象の売買を約定させる。また、取引システム610によるサービスを利用するために、ユーザごとに取引口座AC1が開設され、ユーザは取引口座AC1の預り金を取引対象の買入注文の代金として用いることができる。さらに、買入注文の発注に際し、買入注文に対して取引口座AC1の預り金の残高が不足する場合には、ユーザによる取引システム610上での承諾に基づいて、取引口座AC1とは異なる資金移動口座AC2から取引口座AC1に資金を移動して代金に充当することができる。この資金移動口座AC2は、取引システム610の出金元口座である取引口座AC1とは異なる口座であり、金融機関などの外部システム140から適宜資金を充当することができる。
<第1実施形態の効果>
かかる第1実施形態によれば、従来の売買取引を行う取引システムにおいて必要とされるような入出金操作の手間を軽減することができるので、これまでユーザが感じていた入出金操作(特に入金操作)の煩わしさを解消することができ、取引対象の円滑な売買取引を実現することができる。すなわち、第1実施形態によれば、従来の取引口座と金融口座間の金銭の振込みや振替えに必要な手続きや操作を軽減することができるので、取引システムにおけるシームレスな操作により、取引対象の売買取引をいわば「なめらか」に実施することができる。またその結果、ユーザの操作回数を軽減することによりストレスを軽減させ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザの売買取引に対する意欲を維持することもできる。さらに、ユーザは売買取引の好機を逃さず、所望のタイミングで取引を行うことも可能となる。
なお、本開示における「取引対象」とは、仮想通貨や種々の金融商品を示す。「仮想通貨」とは、原則として、資金決済に関する法律(平成21年法律第59号)の第2条第5項第1号および第2号に規定されるもの、または、それに準ずるものであって、紙幣や硬貨のような現物をもたずに電子データのみで流通し、ネットワークを通じて不特定多数の間で物品やサービスの対価として使用することができ、中央銀行などの公的な発行主体や管理者が存在せずに専門の取引所や販売所で売買され、また、円やドルやユーロなどの実体的な通貨と交換できるものを含む。また、「金融商品」とは、一般的な有価証券や金融派生商品(金融デリバティブ)などを含むものである。限定でなく例として、株式、債券、不動産証券、投資信託、転換社債、信用取引、国内債券、外国債券、MMF、中期国債ファンド、MRF、REIT、CFD、ETF、ETN、外国為替、金、プラチナ、商品先物、各種定期預金、各種仕組預金、各種貯金、各種貯蓄、各種保険、金銭信託、外貨預金等、先物取引、オプション、スワップ、新株予約権を含む。また、以下に開示する各実施形態および各実施例では、取引対象として仮想通貨の売買取引を行う場合について説明するが、本開示の適用範囲は仮想通貨の売買取引に限られない。つまり、本開示は取引に使用する口座と、資金を保有する口座が別に存在すれば適用できる。
<第1実施形態の機能構成>
図3を用いてサーバ110、および/または、端末120の機能構成を説明する。図4は、第1実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図の一例を示し、情報処理装置200(サーバ110および端末120)によって構築される取引システムの全体的な概略構成を示す図でもある。図4に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。すなわち、図2に示す情報処理装置200のプロセッサ201は、ストレージ203に記憶された各種プログラム(制御プログラム、演算プログラムなど)をメモリ202(例えばRAM)に展開する。そして、プロセッサ201は、メモリ202に展開された各種プログラムを解釈および実行して、各ハードウェア構成要素を制御することにより、以下に説明する機能構成が実現される。
なお、情報処理装置200で実現される各機能は、汎用のCPUなどのプロセッサ201で実現されてもよく、あるいは、機能の一部または全部が、1または複数の専用のプロセッサ201によって実現されてもよい。さらに、情報処理装置200によって実現される機能構成は、実施形態や実施例に応じて、適宜、機能の省略、置換、および追加が行われてももちろんよい。
(1)サーバの機能構成
サーバ110は、入出力I/F311と、通信I/F312と、制御部313と、記憶部314とを有する。入出力I/F311は、図2の入出力I/F204に相当し、通信I/F312は、図2の通信I/F205に相当する。また、制御部313は、取引管理部315と、注文処理部316と、資金処理部317と、表示処理部318とを有する。
サーバ110では、記憶部314に記憶された仮想通貨の取引システム用プログラムがプロセッサ201で実行されることにより、仮想通貨の売買取引を行うための取引システムが構築される。ユーザは、取引システムの利用に先立って事前に、仮想通貨の売買を取り扱う自身の取引口座(ユーザ口座)AC1を開設しておく必要があり、サーバ110の記憶部314は、取引口座AC1における預り金(保有金)情報を、ユーザごとに(ユーザ情報Xに関連付けて)保持している。このとおり、取引口座AC1は、本開示における「第1口座」の一例に相当する。
また、記憶部314は、取引口座AC1とは別に、ユーザが保有している、または、ユーザごとに用意された1以上の資金移動口座AC2における資金(保有金)情報も、ユーザごとに保持している。この資金移動口座AC2は、取引口座AC1とは異なり、取引システムによる仮想通貨の売買に直接的には使用されない口座であり、後述のとおり、取引口座AC1における残高に応じて、取引に必要な資金を補完するためのものである。このとおり、資金移動口座AC2は、本開示における「第2口座」の一例に相当する。さらに、記憶部314は、仮想通貨の保管手段であるいわゆるウォレットWにおけるユーザの仮想通貨の保有量情報を、ユーザごとにかつ仮想通貨の種類ごとに保持している。
ここで、資金移動口座AC2は、サーバ110内に設けられてもよいし、特定の外部システム140を運用するサーバに設けられていてもよい。前者の場合、例えば、資金移動口座AC2は取引口座AC1を管理するサービス(仮想通貨の売買システム)内に設けられ、取引口座AC1と同等に管理されてもよい。後者の場合、例えば、サーバ110が、特定の外部システム140からネットワーク130を経由して資金移動口座AC2の資金情報を取得し、記憶部314に保持してもよい。また、ウォレットWは、ウェブ(オンライン)ウォレット、ソフトウェア(デスクトップ)ウォレット、ハードウェアウォレット、およびコールド(ペーパー)ウォレットのいずれに分類されるウォレットでもかまわない。ウォレットWがウェブウォレット(例えば取引所ウォレット)である場合以外は、例えば、サーバ110が、ネットワーク130を経由してウォレットWの保有量情報を取得し、記憶部314に保持してもよい。
サーバ110における制御部313の取引管理部315は、取引システムによって実行される仮想通貨の売買取引に必要な種々の設定パラメータや演算パラメータの管理、ユーザによる入力パラメータに基づく各種設定処理や演算処理の制御、ユーザによる注文に関する情報、注文の成立および約定に関する情報、資金に関する情報(記憶部314に保持された取引口座AC1預り金情報および資金移動口座AC2の資金情報、ならびに、ウォレットWの仮想通貨の保有量情報)などを含む各種情報の管理を行う機能を有する。また、注文処理部316は、端末120から送信されたユーザによる売買注文に基づく処理を実行する機能を有する。さらに、資金処理部317は、仮想通貨の売買や入出金における精算処理を実行する機能を有する。また、表示処理部318は、取引システムの各種設定や各種処理においてユーザが使用する端末120の入出力I/F321(出力装置)に表示される画像データを生成する機能を有する。
(2)端末の機能構成
端末120は、入出力I/F321と、通信I/F322と、制御部323と、記憶部324とを有する。入出力I/F321は、図2の入出力I/F204に相当し、通信I/F322は、図2の通信I/F205に相当する。また、制御部323は、取引管理部325と、注文処理部326と、指示処理部327と、表示処理部328とを有する。
端末120では、記憶部324に記憶された取引システム用アプリケーション(プログラム)がプロセッサ201で実行されることにより、ユーザは、サーバ110により構築された仮想通貨の取引システムへアクセスしてサービスを利用することができる。端末120における制御部323の取引管理部325は、取引システムにおいて実行される仮想通貨の売買取引に必要なユーザによる入力パラメータの管理、端末120における各種設定処理および各種演算処理の制御を行う機能を有する。また、注文処理部326は、サーバ110へ送信するユーザによる売買注文に関する処理を実行する機能を有する。さらに、指示処理部327は、サーバ110へ送信する売買注文以外のユーザによる指示に関する処理を実行する機能を有する。また、表示処理部328は、サーバ110から送信される画像データに基づいて、取引システムの各種設定や各種処理における画像(UI)を端末120の入出力I/F321(出力装置)に表示する機能を有する。
<第1実施形態の動作処理>
図5から図7を参照し、第1実施形態に係る情報処理装置の処理について説明する。図5は、第1実施形態に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示すフローでもある。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は、本開示の技術思想の範囲内において可能な限り変更されてよく、また、適宜、ステップの省略、置換、および追加が可能である。
(ステップS40)
まず、ユーザが端末120を起動し、取引システム用アプリケーション(プログラム)を実行させると、端末120の入出力I/F321に取引システムへのログイン画面が表示される。ステップS40では、ユーザが入出力I/F321(入力装置)から自身のログイン情報を入力すると、指示処理部327が、その情報をサーバ110へ送信する。サーバ110の取引管理部315は、そのログイン情報が正確である場合、ユーザのログインを許可し、表示処理部318が生成した初期画面の画像データを端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に初期画面を表示する。
初期画面としては、特に制限されず、例えば、デフォルトとして用意されている特定の画面、各種設定画面、取引口座AC1の情報画面、資金移動口座AC2の情報画面、ウォレットWの情報画面、メニュー選択画面、仮想通貨に関する情報画面(取引値、チャート、板など)、仮想通貨一覧(選択)画面、個別の仮想通貨の取引画面、ユーザが最終ログイン時に表示していた画面、ユーザによるカスタム画面、および、これらを組み合わせた画面等が挙げられる。なお、前述のとおり、取引口座AC1およびその預り金、ならびに、資金移動口座AC2およびその資金は、ユーザ情報Xに関連付けられており、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、ユーザによる仮想通貨の売買注文、取引口座AC1の預り金、および、資金移動口座AC2の資金を管理する。このとおり、取引管理部315および資金処理部317は、本開示における「口座管理部」および「預り金管理部」の一例に相当する。
(ステップS41)
次に、ステップS41では、ユーザが初期画面(例えばメニュー選択画面)において、所望の仮想通貨の取引メニューを選択すると、指示処理部327が、その選択指示をサーバ110へ送信する。サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、その選択指示に基づいて、ユーザが指定した仮想通貨の売買を行うための画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に仮想通貨の売買画面を表示する。
ここで、図6(A)から(C)は、第1実施形態に係る情報処理装置における処理において端末120に表示される画面の遷移の一例を示す。ステップS41では、ユーザの取引メニューの選択指示により、端末120には、まず、例えば図6(A)に示す画面が表示される。表示処理部328は、この図6(A)に示す画面の上段から下段に向かって順に、仮想通貨の売買を行うためのメニューであることを示すテキストT500、前のメニューへ戻るためのボタンB50、選択された仮想通貨の種類を示すテキストT501、現在の買入単価を示すテキストT502、現在の売却単価を示すテキストT503、選択された仮想通貨の価格の時系列推移(期間は変更可能)を表すチャートC50、売買する仮想通貨の数量およびその日本円換算額を示すテキストT504、ユーザが保有する選択された仮想通貨の数量およびその日本円換算額を示すテキストT505、仮想通貨の買入を選択するためのボタンB51、ならびに、仮想通貨の売却を選択するためのボタンB52を表示する。
(ステップS42)
次いで、ステップS42では、ユーザが仮想通貨の売買を希望し、図6(A)に示す画面において、仮想通貨の買入を選択するためのボタンB51、または、仮想通貨の売却を選択するためのボタンB52をタップすると、あるいは、選択ボタンを兼ねたテキストT504における仮想通貨の数量を示す部分をタップすると、指示処理部327が、その選択指示をサーバ110へ送信する。サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、その選択指示に基づいて、ユーザが仮想通貨の売買数量を入力するための画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に例えば図6(B)に示す仮想通貨の売買数量の入力画面を表示する。
表示処理部328は、この図6(B)に示す画面の上段から中段にかけて、図6(A)に表示された項目のうちチャートC50を除く全てのテキストT500〜T505およびボタンB50〜B52を表示する。また、表示処理部328は、図6(B)に示す画面の中段から下段にかけて、仮想通貨の小数点以下の数量の入力を選択するためのボタンを兼ねたテキストT510、仮想通貨の数量の入力を完了するためのボタンB53、および、仮想通貨の数量を指定するためのテンキーK50を表示する。ここで、図6(B)に示す画面は、図6(A)または図6(B)に示す画面において仮想通貨の買入を選択するためのボタンB51がタップされた場合の画面(つまり買入数量を入力するための画面)であり、テキストT504における日本円換算額には、仮想通貨の売買数量にテキストT502で示される買入価格を乗じた値が表示される。
図6(B)に示す仮想通貨の売買数量の入力画面において、ユーザがテンキーK50の例えば「1」をタップすると、指示処理部327により、売買する仮想通貨の数量を示すテキストT504にその数量「1」が表示され、取引管理部325により算出された日本円換算額も表示される(図6(B)に示す状態)。なお、ユーザが小数点以下の数量の入力を行うために、それを示すテキストT510における例えば「+0.01」の部分をタップすると、取引管理部325は、テンキーK50からの数値入力を単位数量から小数点第二位数量に切り替え、ユーザがテンキーK50の例えば「5」をタップすると、売買数量に「0.05」が加算された値がテキストT504に表示される。
(ステップS43)
次に、ステップS43では、ユーザが仮想通貨の買入数量の入力を完了したことを指示するボタンB53をタップすると、あるいは、仮想通貨の買入を選択するためのボタンB51を再度タップすると、指示処理部327が、その買入数量の入力完了指示をサーバ110へ送信する。サーバ110の取引管理部315および注文処理部316は、その入力完了指示に基づいて、ユーザによる買入注文を生成し、その買入注文の代金を仮想通貨の買入数量と買入単価から算出する。また、サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、その買入注文における仮想通貨の買入数量と代金をユーザが確認して買入注文を発注するための画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に買入注文の発注画面を表示する。
このとおり、ステップS43における当該処理が、本開示における「取引対象の買入注文を生成するステップ」の一例に相当し、サーバ110における取引管理部315および注文処理部316を含む制御部313が、本開示における「注文生成部」の一例に相当する。
表示処理部328は、この図6(C)に示す画面の上段から中段にかけて、仮想通貨の買入を行うためのメニューであることを示すテキストT520、前のメニューへ戻るためのボタンB50、仮想通貨の買入数量(ここでは「2」単位)を示すテキストT521、現在の買入単価を示すテキストT522、および、買入注文の代金の合計を示すテキストT523を表示する。また、表示処理部328は、この図6(C)に示す画面の最下段に、最終的に買入注文の発注を選択するためのボタンB51も表示する。
(ステップS44)
さらに、ステップS44では、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、買入注文が生成された時点における取引口座AC1の預り金情報および資金移動口座AC2の資金情報を記憶部314から読み出す。また、サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、取引口座AC1の預り金および資金移動口座AC2の資金を表示するための画像データを生成し、端末120へ送信する。表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に表示される図6(C)に示す画面の中段に、取引口座AC1の預り金(の残高)を示すテキストT524、および、資金移動口座AC2の資金(の残高)を示すテキストT525を表示する。なお、ステップS44は、ステップS40以降であればよく、この実施例に限定されない。限定でなく例として、ステップS44は、ステップS40とステップS41との間に実施されてもよい。この場合、ユーザは買入注文を行う前に自身の口座情報を確認することができる。
(ステップS45およびS46)
さらに、ステップS45では、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、買入注文の代金と、その買入注文が生成された時点における取引口座AC1の預り金を比較する。そして、買入注文に対して取引口座AC1の預り金の残高が不足する場合(ステップS45でYes)には、かかる残高不足が生じる旨の注意をユーザに喚起する文言などの画像データ、および、資金移動口座AC2の資金を取引口座AC1へ移動して買入注文の代金に充当する当否をユーザに確認するための画像データを生成し、端末120へ送信する。表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に表示される図6(C)に示す画面の下段に、残高不足が生じる旨を示すテキストT526、および、資金移動口座AC2の資金を買入注文の代金に充当するか否かを選択するためのボタンB54を表示する。ユーザは、ボタンB54をタップして有効/無効を切り替えることにより、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動の承諾の有無を指示することができる。そして、ステップS46では、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動の承諾の有無を確認する。なお、当然に、ユーザから事前に包括的な承諾を得ておくことで、取引ごとにユーザの承諾を得ないように実施されてもよい。この場合、より一層にユーザの操作を簡略化することができ、結果として情報処理端末の負荷を軽減させることができる。
(ステップS47)
ステップS47では、ステップS46においてユーザによる資金移動の承諾がある場合(ステップS46でYes)に、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、資金移動口座AC2から取引口座AC1へ、買入注文において不足する残高またはそれ以上の資金を移動する。例えば、図6(C)に示す画面例における買入注文では、買入注文の代金(90000円)に対して取引口座AC1の預り金(1000円)では89000円の残高不足を生じるので、資金移動口座AC2から取引口座AC1へは、その不足する残高である89000円以上の資金移動が実行される。かかる資金移動により、買入注文に対する取引口座AC1の預り金の残高不足が解消する。
このとおり、ステップS47における処理が、本開示における「資金を移動するステップ」の一例に相当し、サーバ110における取引管理部315および資金処理部317を含む制御部313が、本開示における「資金移動部」の一例に相当する。
(ステップS48)
それから、ステップS48では、ユーザが図6(C)に示す画面における買入注文の内容を最終確認して、その買入注文の発注を選択するためのボタンB51をタップすると、指示処理部327が、その発注選択指示をサーバ110へ送信する。サーバ110の取引管理部315は、その発注選択指示に基づいて、買入注文を発注し、その買入注文に対応する反対取引の売却注文があった場合に、両者の売買取引を成立させ、ユーザの買入注文を約定させて、その買入注文に係る取引を終了する。また、ステップS45において、買入注文に対して取引口座AC1の預り金の残高が不足しない場合(ステップS45でNo)にも、サーバ110の取引管理部315は、処理をステップS45からステップS48へ移行し、買入注文の発注と約定を実行する。このとおり、ステップS48における処理が、本開示における「買入注文を発注し、該買入注文を約定させるステップ」の一例に相当する。
一方、ステップS46においてユーザによる資金移動の承諾がない場合(ステップS46でNo)には、サーバ110の取引管理部315は、その買入注文を無効とし、その買入注文に係る取引を終了する。
ここで、図7は、第1実施形態に係る情報処理装置における処理フローの一例を概念的に示す。同図に示すように、上述した仮想通貨の売買取引における買入注文は、情報処理装置200であるサーバ110によって構築される取引システム610により、仮想通貨の取引所600において発注される。この買入注文が約定すると、取引口座AC1の預り金が代金として支払われるが、その買入注文の発注に先立って、取引口座AC1預り金の残高が不足する場合には、ユーザの承諾に基づいて、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動(図7において資金移動口座AC2から取引口座AC1へ向かう太い矢印で示す。)による代金の充当が行われることは、図5における処理のフローチャートで既に説明したとおりである。
また、購入された仮想通貨は、例えばウェブウォレット(取引所ウォレット)であるウォレットW(仮想通貨ごとにウォレットW1,W2,・・・,Wnが用意されている。)に一旦保管される。ただし、ウォレットWに保管された仮想通貨は、取引口座AC1とは異なるユーザ自身の別の保有口座(他のウォレットを含む)やユーザ以外の保有口座へ適宜送金、出金、移管などをすることができる。逆に、そのような別の口座からウォレットWへの仮想通貨の送金、入金、移管なども適宜実施することができる。
<<第1実施例>>
第1実施形態の第1実施例は、特定の商取引(ネットオークション、ネット通販など)における売上金を使用し、資金移動口座AC2を介して、取引システム610を利用して仮想通貨の買入を行う実施例であり、第1実施形態に係る情報処理装置と同等の構成を用い、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動も同等の手順により実行し得る。
<<第1実施例の効果>>
第1実施形態の第1実施例によれば、特定の商取引においてユーザが取得した売上金を、一旦、資金移動口座AC2の資金として適宜充当しておき、仮想通貨の買入注文の際に、その資金移動口座AC2から取引口座AC1へ資金移動することにより、特定の商取引における売上金を簡易な操作でかつ有効に仮想通貨の買入に使用することができる。また、これにより、仮想通貨の買入に用いる実質的な資金の選択肢を広げることができるので、取引システムの汎用性およびユーザの利便性を向上させることができる。
<<第1実施例の動作処理>>
図8は、第1実施形態の第1から第4実施例に係る情報処理装置における処理フローの一例を概念的に示す。同図に示すように、第1実施形態の第1実施例における処理は、外部システム140に保持された特定の商取引における売上金700を、ユーザの指示により、資金移動口座AC2に資金として充当(図8において外部システム140から資金移動口座AC2へ向かう太い矢印で示す。)すること以外は、図7に示す処理と同等の手順で実施される。ここで、外部システム140から資金移動口座AC2への資金を充当するタイミングは、特に制限されず、仮想通貨の売買取引に先立って、および/または、仮想通貨の売買取引に際して実行することができる。
<<第2実施例>>
第1実施形態の第2実施例は、特定のサービスにおいて利用可能な金銭等価物(ポイント、クーポン、電子マネーなど)を換金して使用し、資金移動口座AC2を介して、取引システム610を利用して仮想通貨の買入を行う実施例であり、第1実施形態に係る情報処理装置と同等の構成を用い、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動も同等の手順により実行し得る。
<<第2実施例の効果>>
第1実施形態の第2実施例によれば、特定のサービスにおいてユーザが利用可能な金銭等価物を、一旦、資金移動口座AC2の資金として適宜充当しておき、仮想通貨の買入注文の際に、その資金移動口座AC2から取引口座AC1へ資金移動することにより、特定のサービスにおいて利用可能な金銭等価物を簡易な操作でかつ有効に仮想通貨の買入に使用することができる。また、これにより、仮想通貨の買入に用いる実質的な資金の選択肢を広げることができるので、取引システムの汎用性およびユーザの利便性を向上させることができる。
<<第2実施例の動作処理>>
図8に示すように、第1実施形態の第2実施例における処理は、外部システム140に保持された特定のサービスにおいて利用可能なポイント800(金銭等価物)を、ユーザの指示により、資金移動口座AC2に資金として充当(図8において外部システム140から資金移動口座AC2へ向かう太い矢印で示す。)すること以外は、図7に示す処理と同等の手順で実施される。ここで、外部システム140から資金移動口座AC2への資金を充当するタイミングは、特に制限されず、仮想通貨の売買取引に先立って、および/または、仮想通貨の売買取引に際して実行することができる。
<<第3実施例>>
第1実施形態の第3実施例は、クレジットカードによる立替金を使用し、資金移動口座AC2を介して、取引システム610を利用して仮想通貨の買入を行う実施例であり、第1実施形態に係る情報処理装置と同等の構成を用い、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動も同等の手順により実行し得る。
<<第3実施例の効果>>
第1実施形態の第3実施例によれば、クレジットカードによる立替金を、一旦、資金移動口座AC2の資金として適宜充当しておき、仮想通貨の買入注文の際に、その資金移動口座AC2から取引口座AC1へ資金移動することにより、クレジットカードによる立替金を簡易な操作でかつ有効に仮想通貨の買入に使用することができる。また、これにより、仮想通貨の買入に用いる実質的な資金の選択肢を広げることができるので、取引システムの汎用性およびユーザの利便性を向上させることができる。
<<第3実施例の動作処理>>
図8に示すように、第1実施形態の第3実施例における処理は、外部システム140に保持されたクレジットカード900の情報を用いて例えばキャッシングで得られる立替金を、ユーザの指示により、資金移動口座AC2に資金として充当(図8において外部システム140から資金移動口座AC2へ向かう太い矢印で示す。)すること以外は、図7に示す処理と同等の手順で実施される。ここで、外部システム140から資金移動口座AC2への資金を充当するタイミングは、特に制限されず、仮想通貨の売買取引に先立って、および/または、仮想通貨の売買取引に際して実行することができる。
<<第4実施例>>
第1実施形態の第4実施例は、金融口座の預金を使用し、資金移動口座AC2を介して、取引システム610を利用して仮想通貨の買入を行う実施例であり、第1実施形態に係る情報処理装置と同等の構成を用い、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動も同等の手順により実行し得る。
<<第4実施例の効果>>
第1実施形態の第4実施例によれば、金融口座の預金を、一旦、資金移動口座AC2の資金として適宜充当しておき、仮想通貨の買入注文の際に、その資金移動口座AC2から取引口座AC1へ資金移動することにより、金融口座の預金を簡易な操作でかつ有効に仮想通貨の買入に使用することができる。また、これにより、仮想通貨の買入に用いる実質的な資金の選択肢を広げることができるので、取引システムの汎用性およびユーザの利便性を向上させることができる。
<<第4実施例の動作処理>>
図8に示すように、第1実施形態の第4実施例における処理は、外部システム140に保持された金融口座1000の預金を、ユーザの指示により、資金移動口座AC2に資金として充当(図8において外部システム140から資金移動口座AC2へ向かう太い矢印で示す。)すること以外は、図6に示す処理と同等の手順で実施される。ここで、外部システム140から資金移動口座AC2への資金を充当するタイミングは、特に制限されず、仮想通貨の売買取引に先立って、および/または、仮想通貨の売買取引に際して実行することができる。
<<第5実施例>>
第1実施形態の第5実施例は、資金移動口座AC2の資金を、特定の商取引もしくは特定のサービスにおける決済に使用または外部へ送金する実施例であり、第1実施形態に係る情報処理装置と同等の構成を用い、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動も同等の手順により実行し得る。
<<第5実施例の効果>>
第1実施形態の第5実施例によれば、種々の経路によって資金移動口座AC2の資金として充当された、または、仮想通貨の売買取引の運用益として得られた金銭または金銭等価物を、仮想通貨の買入取引だけではなく、特定の商取引もしくは特定のサービスにおける決済に使用したり、外部へ送金したりといった用途に使用することができる。また、これにより、資金移動口座AC2に保持された資金の用途を広げることができるので、取引システムの汎用性およびユーザの利便性を向上させることができる。
<<第5実施例の動作処理>>
図9は、第1実施形態の第5実施例に係る情報処理装置における処理フローの一例を概念的に示す。同図に示すように、第1実施形態の第5実施例における処理は、資金移動口座AC2に保持された資金を、ユーザの指示により、外部システム140で提供される特定の商取引もしくは特定のサービスにおける決済に使用、または、外部システム140へ送金(図9において資金移動口座AC2から外部システム140へ向かう太い矢印で示す。)すること以外は、図7に示す処理と同等の手順で実施される。ここで、資金移動口座AC2から外部システム140への資金移動のタイミングは、特に制限されず、仮想通貨の売買取引とは無関係に実行することができる。
<<第6実施例>>
第1実施形態の第6実施例は、資金移動口座AC2の資金を、特定のサービスにおいて利用可能な金銭等価物(ポイント、クーポン、電子マネーなど)を購入する実施例であり、第1実施形態に係る情報処理装置と同等の構成を用い、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動も同等の手順により実行し得る。
<<第6実施例の効果>>
第1実施形態の第6実施例によれば、種々の経路によって資金移動口座AC2の資金として充当された、または、仮想通貨の売買取引の運用益として得られた金銭または金銭等価物を、仮想通貨の買入取引だけではなく、特定のサービスにおいて利用可能な金銭等価物を購入するといった用途に使用することができる。また、これにより、資金移動口座AC2に保持された資金の用途を広げることができるので、取引システムの汎用性およびユーザの利便性を向上させることができる。
<<第6実施例の動作処理>>
図10は、第1実施形態の第6実施例に係る情報処理装置における処理フローの一例を概念的に示す。同図に示すように、第1実施形態の第6実施例における処理は、資金移動口座AC2に保持された資金を、ユーザの指示により、外部システム140で提供される特定のサービスにおいて利用可能なポイント1200(金銭等価物)の購入に使用(図10において資金移動口座AC2から外部システム140へ向かう太い矢印で示す。)すること以外は、図6に示す処理と同等の手順で実施される。ここで、資金移動口座AC2から外部システム140への資金移動のタイミングは、特に制限されず、仮想通貨の売買取引とは無関係に実行することができる。
<<第7実施例>>
第1実施形態の第7実施例は、資金移動口座AC2の資金を、預金として金融機関の金融口座へ振替える実施例であり、第1実施形態に係る情報処理装置と同等の構成を用い、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動も同等の手順により実行し得る。
<<第7実施例の効果>>
第1実施形態の第7実施例によれば、種々の経路によって資金移動口座AC2の資金として充当された、または、仮想通貨の売買取引の運用益として得られた金銭または金銭等価物を、仮想通貨の買入取引だけではなく、金融口座に振替えて預金に充当するといった用途に使用することができる。また、これにより、資金移動口座AC2に保持された資金の用途を広げることができるので、取引システムの汎用性およびユーザの利便性を向上させることができる。
<<第7実施例の動作処理>>
図11は、第1実施形態の第7実施例に係る情報処理装置における処理フローの一例を概念的に示す。同図に示すように、第1実施形態の第7実施例における処理は、資金移動口座AC2に保持された資金を、ユーザの指示により、金融機関などの外部システム140の金融口座1300における預金として振替える(図11において資金移動口座AC2から外部システム140へ向かう太い矢印で示す。)こと以外は、図7に示す処理と同等の手順で実施される。ここで、資金移動口座AC2から外部システム140への資金移動のタイミングは、特に制限されず、仮想通貨の売買取引とは無関係に実行することができる。
<<第8実施例>>
第1実施形態の第8実施例は、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動のユーザによる承諾を、買入注文に先立って予め取得しておき、買入注文において預り金の残高不足が生じる場合には、買入注文ごとにユーザの承諾を得ることなく、自動的に資金移動を行って買入注文の代金に充当する実施例である。
<<第8実施例の効果>>
第1実施形態の第8施例によれば、ユーザによる資金移動の承諾を予め取得しておくことにより、買入注文において預り金の残高不足が生じるとしても、買入注文ごとにユーザによる資金移動の承諾を得ることなく、資金移動口座AC2の資金を迅速に取引口座AC1に移動して代金に充当することができる。これにより、買入注文の発注を更に円滑に行い処理時間を更に短縮することができるので、ユーザのストレスを一層軽減し、また、より適時に所望の取引を行うことが可能となる。
<<第8実施例の動作処理>>
図12は、第1実施形態の第8実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示すフローでもある。同図に示すように、第1実施形態の第8実施例では、ユーザが取引システムへログインして初期画面を表示するステップS40と、取引メニューの選択を行うステップS41の間に、ステップS140を実行し、かつ、ステップS46を含まないこと以外は、図5に示す第1実施形態と同等の手順で処理を実行する。
ステップS140では、まず、ユーザが各種設定メニューのなかから支払方法の初期設定メニューを選択すると、サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、買入注文の代金に使用する資金の種類(支払方法)の選択肢を表示するための画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に支払方法の初期設定画面を表示する。
支払方法の選択肢としては、例えば、取引口座AC1の預り金、資金移動口座AC2の資金、上記各実施例で説明した特定の商取引における売上金700、特定のサービスにおいて利用可能なポイント800(金銭等価物)、クレジットカード900の情報を用いて得られる立替金、金融口座1000の預金などを例示することができる。ユーザは、資金移動口座AC2からの資金移動の事前の承諾を所望する場合には、それらの選択肢のなかから、取引口座AC1の預り金以外の選択肢の項目をチェックして、その設定を登録しておくことで対応することができる。
かかる支払方法の初期設定が登録されている場合、図12に示すステップS45において、取引口座AC1の預り金の残高が不足する場合には、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、その都度ユーザによる資金移動の承諾を得ることなく、資金移動口座AC2から取引口座AC1への資金移動を実行する。なお、支払方法として、商取引における売上金700、ポイント800(金銭等価物)、クレジットカード900による立替金、および金融口座1000の預金のいずれかが選択されている場合には、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、それらを資金として資金移動口座AC2に充当する処理を優先的に実行し、さらに、資金移動口座AC2からの資金移動を自動的に実行する。
なお、本実施例は、実質的に、取引口座AC1に残高がない場合でも、買入注文が生成されたとき(例えば図6(B)で「買い」ボタンがタップされたとき)に資金移動と買入注文が発注される態様を含む。したがって、本実施例は、買入注文に関するユーザの操作に応答して、資金移動口座AC2から取引口座AC1へ不足する残高以上の資金を移動する実施例にも相当する。
<<第9実施例>>
上述の実施例では、支払方法の選択肢として、売上金700、ポイント800(金銭等価物)、クレジットカード900による立替金、および金融口座1000の預金の少なくともいずれかが選択されている場合について説明した。
第1実施形態の第9実施例は、支払方法の選択肢として、所定の条件に応じて、売上金700、ポイント800(金銭等価物)、クレジットカード900による立替金、および金融口座1000の預金のうちのいずれかの組み合わせを支払い方法として選択する実施例である。
<<第9実施例の効果>>
第1実施形態の第9実施例によれば、ユーザの選択に応じた支払い方法を、複数選択することができるため、より柔軟な支払い方法を提供することができる。また、第1実施形態の第9実施例によれば、売上金700、ポイント800(金銭等価物)、クレジットカード900による立替金、および金融口座1000の預金のそれぞれが少額であっても、合算金額での取引を行うことができる。
<<第9実施例の動作処理>>
図13は、第1実施形態の第9実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示すフローでもある。同図に示すように、第1実施形態の第9実施例では、ユーザが取引システムへログインして初期画面を表示するステップS40と、取引メニューの選択を行うステップS41の間に、ステップS141を実行し、かつ、ステップS46を含まないこと以外は、図5に示す第1実施形態と同等の手順で処理を実行する。
ステップS141では、所定の条件にしたがって、売上金700、ポイント800(金銭等価物)、クレジットカード900による立替金、および金融口座1000の預金のなかから複数の支払方法の組み合わせを設定する。ここで、所定の条件としては、ユーザからの設定を事前に受け付けておいたり、適宜の優先順位に基づいて組み合わせたりといった条件が挙げられる。
ユーザからの設定を事前に受け付けておく場合には、ユーザが各種設定メニューのなかから支払方法の初期設定メニューを選択すると、サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、買入注文の代金に使用する資金の種類(支払方法)の選択肢を表示するための画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に支払方法の初期設定画面を表示する。ユーザは、その初期設定の画面において、売上金700、ポイント800(金銭等価物)、クレジットカード900のよる立替金、および金融口座1000の預金のなかから複数の支払方法の項目をチェックして、その設定を登録しておくことができる。
また、適宜の優先順位に基づいて組み合わせる場合には、サーバ110の取引管理部315が、売上金700、ポイント800(金銭等価物)、クレジットカード900のよる立替金、および金融口座1000の預金のうち、残高が少ない順に組み合わせたり(支払い元の残高をゼロにすることができる。)、逆に残高が多い順に組み合わせたり、あるいは、直近の支払で使用した順に組み合わせたりして、複数の支払方法の組み合わせを設定してもよく、それらの優先順位自体をユーザが選択して設定してもよい。
かかる支払方法の組み合わせが設定されている場合、図13に示すステップS45において、取引口座AC1の預り金の残高が不足する場合には、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、その都度ユーザによる資金移動の承諾を得ることなく、資金移動口座AC2への資金の充当処理を優先的に実行し、さらに、資金移動口座AC2からの取引口座AC1への資金移動を自動的に実行する。
<<第10実施例>>
第1実施形態の第10実施例は、取引口座AC1と資金移動口座AC2との間で移動する金額が取引口座AC1にて取引する取引のレートにより確定する実施例である。当該取引が仮想通貨取引である場合、短時間であっても金額の差が大きくなることは周知である。そのため、どのタイミングでレートを確定させるかによって金額に差が出てしまい、ユーザが意図しない金額が取引されてしまう可能性がある。
<<第10実施例の効果>>
第1実施形態の第10実施例によれば、適切なタイミングでレートを確定することができるため、取引口座AC1と資金移動口座AC2との間の資金移動において、ユーザが意図しない金額の移動を防ぐことができる。
<<第10実施例の動作処理>>
図14は、第1実施形態の第10実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示すフローでもある。同図に示すように、第1実施形態の第10実施例では、ステップS142において、取引口座AC1と資金移動口座AC2との間で移動する金額が取引口座AC1にて取引する取引のレートにより確定すること以外は、図5に示す第1実施形態と同等の手順で処理を実行する。
例えば、図5に示す第1実施形態のように、ユーザによる資金移動の同意承諾を取引ごとに取得する場合、同意取得時のレートで確定したり、同意取得から所定期間(予め設定された一定時間や実際に資金移動が行われるまでの時間)の平均値または中央値のレートで確定したりといった方法が挙げられる。
また、図12に示す第1実施形態の第8実施例や図13に示す第1実施形態の第9実施例のように、ユーザによる資金移動の同意承諾を事前に取得(包括的な同意取得)する場合、実際に資金移動が行われたときのレートで確定する方法が挙げられ、その際には、例えば、端末120で取得してサーバ110へ送信された時刻情報に基づいて、サーバ110において当該時刻のレートを適用したり、サーバ110が資金移動の指示を受信した時刻のレートを適用したりといった方法が挙げられる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、ユーザが端末120を用いてネットワーク130経由によるオンラインで取引対象の売買取引を行うサービスへの適用例を示す実施形態である。図15(A)および(B)は、第2実施形態の概要を模式的に示す概略図である。図15(A)に示すように、第2実施形態では、例えばサーバ110によって取引対象の売買取引を行うための取引システム610が構築され、ユーザは、端末120からネットワーク130を通じて取引システムに所望の売買注文を送信し、取引システムは、その売買注文を所定の取引所に発注し、取引対象の売買を約定させる。また、取引システム610によるサービスを利用するために、ユーザごとに取引口座AC1が開設され、ユーザは保有する取引対象の売却注文の約定代金を取引口座AC1における預り金に充当することができる。さらに、取引口座AC1の預り金は、ユーザによる取引システム610上での承諾に基づいて、取引口座AC1とは異なる資金移動口座AC2へ適宜移動することができる。
また、この資金移動口座AC2は、取引システム610の出金元口座である取引口座AC1とは異なる口座であり、例えば金融機関や電子商取引サービスなどの外部システム140を利用する際の出金元口座として使用することができる。そして、第2実施形態および後述する第2実施形態の実施例は、ユーザが資金移動口座AC2を出金元口座とする取引を行う際に資金移動口座AC2の残高が不足する場合に実施されてもよい。
例えば、図15(B)に示すように、外部システム140において電子商取引が行なわれる場合に、当該ユーザが商品またはサービスを購入すると、その決済処理のため、外部システム140が出金元口座である資金移動口座AC2の残高と商品購入金額を比較する(ステップSP1)。その結果、商品購入代金が資金移動口座AC2の残高を上回っている場合、取引システム610または取引口座AC1に対して、その不足分の金額を充当する要求が送信される(ステップSP2)。取引システム610は、要求があった不足分の金額以上の預り金が取引口座AC1にある場合には、その金額を資金移動口座AC2に充当してもよい(ステップSP3)。あるいは、要求があった不足分の金額が取引口座AC1にない場合、または、取引口座AC1の預り金の残高に拘わらず、その金額分の仮想通貨をその時点のレートで売却し、その決済金を一旦取引口座AC1に預け入れ(ステップSP4)、それから、資金移動口座AC2に充当してもよい(ステップSP3)。
このとおり、第2実施形態の開示を採用することにより、ユーザは特別な操作を行うことなく、商取引を進行することができる。なお、外部システム140で実施されるサービスは電子商取引に限定されず、資金移動口座AC2を出金元口座とする所定のサービスであればどのようなものであってもよい。また、所定のサービスとは、限定でなく例として、電子商取引、コンテンツ販売サービス、サブスクリプション型サービス、金融サービスなどを含む。
<第2実施形態の効果>
かかる第2実施形態によれば、従来の売買取引を行う取引システムにおいて必要とされるような入出金操作の手間を軽減することができるので、これまでユーザが感じていた入出金操作(特に出金操作)の煩わしさを解消することができ、取引サービスの利便性を高めて、ユーザに対するサービスの質を向上させることができる。すなわち、第2実施形態によれば、従来の取引口座から金融口座や他の外部サービス利用のための出金元口座などへの金銭の振込みや振替えに必要な手続きや操作が不要となるので、取引システムおよび外部システムにおけるシームレスな操作により、取引対象の売買取引や外部システムの利用をいわば「なめらか」に実施することができる。またその結果、ユーザの操作回数を軽減することによりストレスを軽減させ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザの売買取引や外部システムの利用に対する意欲を維持することもできる。さらに、ユーザは売買取引の好機を逃さず、所望のタイミングで取引を行うことも可能となる。
(1)サーバの機能構成
第2実施形態におけるサーバ110の機能構成は、第1実施形態におけるサーバ110の機能構成と同等であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
(2)端末の機能構成
第2実施形態における端末120の機能構成は、第1実施形態における端末120の機能構成と同等であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<第2実施形態の動作処理>
図16から図18を参照し、第2実施形態に係る情報処理装置の処理について説明する。図16は、第2実施形態に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示すフローでもある。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は、本開示の技術思想の範囲内において可能な限り変更されてよく、また、適宜、ステップの省略、置換、および追加が可能である。
(ステップS150)
まず、ユーザが端末120を起動し、取引システム用アプリケーション(プログラム)を実行させると、端末120の入出力I/F321に取引システムへのログイン画面が表示される。ステップS150では、ユーザが入出力I/F321(入力装置)から自身のログイン情報を入力すると、指示処理部327が、その情報をサーバ110へ送信する。サーバ110の取引管理部315は、そのログイン情報が正確である場合、ユーザのログインを許可し、表示処理部318が生成した初期画面の画像データを端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に初期画面を表示する。
初期画面としては、特に制限されず、例えば、デフォルトとして用意されている特定の画面、各種設定画面、取引口座AC1の情報画面、資金移動口座AC2の情報画面、ウォレットWの情報画面、メニュー選択画面、仮想通貨に関する情報画面(取引値、チャート、板など)、仮想通貨一覧(選択)画面、個別の仮想通貨の取引画面、ユーザが最終ログイン時に表示していた画面、ユーザによるカスタム画面、および、これらを組み合わせた画面等が挙げられる。なお、前述のとおり、取引口座AC1およびその預り金、ならびに、資金移動口座AC2およびその資金は、ユーザ情報Xに関連付けられており、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、ユーザによる仮想通貨の売買注文、取引口座AC1の預り金、および、資金移動口座AC2の資金を管理する。このとおり、取引管理部315および資金処理部317は、本開示における「口座管理部」および「預り金管理部」の一例に相当する。
(ステップS151)
次に、ステップS151では、ユーザが初期画面(例えばメニュー選択画面)において、所望の仮想通貨の取引メニューを選択すると、指示処理部327が、その選択指示をサーバ110へ送信する。サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、その選択指示に基づいて、ユーザが指定した仮想通貨の売買を行うための画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に仮想通貨の売買画面を表示する。
ここで、図17(A)から(C)は、第2実施形態に係る情報処理装置における処理において端末120に表示される画面の遷移の一例を示す。ステップS151では、ユーザの取引メニューの選択指示により、端末120には、まず、例えば図17(A)に示す画面が表示される。表示処理部328は、この図17(A)に示す画面の上段から下段に向かって順に、仮想通貨の売買を行うためのメニューであることを示すテキストT1600、前のメニューへ戻るためのボタンB160、選択された仮想通貨の種類を示すテキストT1601、現在の買入単価を示すテキストT1602、現在の売却単価を示すテキストT1603、選択された仮想通貨の価格の時系列推移(期間は変更可能)を表すチャートC160、売買する仮想通貨の数量およびその日本円換算額を示すテキストT1604、ユーザが保有する選択された仮想通貨の数量およびその日本円換算額を示すテキストT1605、仮想通貨の買入を選択するためのボタンB161、ならびに、仮想通貨の売却を選択するためのボタンB162を表示する。
(ステップS152)
次いで、ステップS152では、ユーザが仮想通貨の売買を希望し、図17(A)に示す画面において、仮想通貨の買入を選択するためのボタンB161、または、仮想通貨の売却を選択するためのボタンB162をタップすると、あるいは、選択ボタンを兼ねたテキストT1604における仮想通貨の数量を示す部分をタップすると、指示処理部327が、その選択指示をサーバ110へ送信する。サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、その選択指示に基づいて、ユーザが仮想通貨の売買数量を入力するための画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に例えば図17(B)に示す仮想通貨の売買数量の入力画面を表示する。
表示処理部328は、この図17(B)に示す画面の上段から中段にかけて、図17(A)に表示された項目のうちチャートC160を除く全てのテキストT1600〜16505およびボタンB160〜B162を表示する。また、表示処理部328は、図17(B)に示す画面の中段から下段にかけて、仮想通貨の小数点以下の数量の入力を選択するためのボタンを兼ねたテキストT1610、仮想通貨の数量の入力を完了するためのボタンB163、および、仮想通貨の数量を指定するためのテンキーK160を表示する。ここで、図17(B)に示す画面は、図17(A)または図17(B)に示す画面において仮想通貨の売却を選択するためのボタンB162がタップされた場合の画面(つまり売却数量を入力するための画面)であり、テキストT1604における日本円換算額には、仮想通貨の売買数量にテキストT1603で示される売却価格を乗じた値が表示される。
図17(B)に示す仮想通貨の売買数量の入力画面において、ユーザがテンキーK160の例えば「1」をタップすると、指示処理部327により、売買する仮想通貨の数量を示すテキストT1604にその数量「1」が表示され、取引管理部325により算出された日本円換算額も表示される(図17(B)に示す状態)。なお、ユーザが小数点以下の数量の入力を行うために、それを示すテキストT1610における例えば「+0.01」の部分をタップすると、取引管理部325は、テンキーK160からの数値入力を単位数量から小数点第二位数量に切り替え、ユーザがテンキーK160の例えば「5」をタップすると、売買数量に「0.05」が加算された値がテキストT1604に表示される。
(ステップS153)
次に、ステップS153では、ユーザが仮想通貨の売却数量の入力を完了したことを指示するボタンB163をタップすると、あるいは、仮想通貨の売却を選択するためのボタンB161を再度タップすると、指示処理部327が、その売却数量の入力完了指示をサーバ110へ送信する。サーバ110の取引管理部315および注文処理部316は、その入力完了指示に基づいて、ユーザによる売却注文を生成し、その売却注文の代金を仮想通貨の売却数量と売却単価から算出する。また、サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、その売却注文における仮想通貨の売却数量と代金をユーザが確認して売却注文を発注するための画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に売却注文の発注画面を表示する。このとおり、ステップS153における当該処理が、本開示における「取引対象の売却注文を生成するステップ」の一例に相当する。
表示処理部328は、この図17(C)に示す画面の上段から中段にかけて、仮想通貨の売却を行うためのメニューであることを示すテキストT1620、前のメニューへ戻るためのボタンB160、仮想通貨の売却数量(ここでは「5」単位)を示すテキストT1621、現在の売却単価を示すテキストT1622、および、売却注文の約定代金の合計を示すテキストT1623を表示する。また、表示処理部328は、この図17(C)に示す画面の最下段に、最終的に売却注文の発注を選択するためのボタンB161も表示する。
(ステップS154)
さらに、ステップS154では、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、売却注文が生成された時点における取引口座AC1の預り金情報および資金移動口座AC2の資金情報を記憶部314から読み出す。また、サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、取引口座AC1の預り金および資金移動口座AC2の資金を表示するための画像データを生成し、端末120へ送信する。表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に表示される図17(C)に示す画面の中段に、取引口座AC1の預り金(の残高)を示すテキストT1624、および、資金移動口座AC2の資金(の残高)を示すテキストT1625を表示する。なお、ステップS154は、ステップS150以降であればよく、この実施例に限定されない。限定でなく例として、ステップS154は、ステップS150とステップS151との間に実施されてもよい。この場合、ユーザは売却注文を行う前に自身の口座情報を確認することができる。
また、ステップS154では、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、売却注文が発注されて約定した場合に、その約定代金を含む取引口座AC1の預り金を資金移動口座AC2へ移動する当否をユーザに確認するための画像データを生成し、端末120へ送信する。表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に表示される図17(C)に示す画面の下段に、売却注文の約定代金を含む取引口座AC1の預り金を資金移動口座AC2へ移動するか否かを選択するためのボタンB164を表示する。ユーザは、ボタンB164をタップして有効/無効を切り替えることにより、取引口座AC1から資金移動口座AC2への預り金移動の承諾の有無を指示することができる。
(ステップS155)
次に、ステップS155では、ユーザが図17(C)に示す画面における売却注文の内容を最終確認して、その売却注文の発注を選択するためのボタンB162をタップすると、指示処理部327が、その発注選択指示をサーバ110へ送信する。サーバ110の取引管理部315は、その発注選択指示に基づいて、売却注文を発注し、その売却注文に対応する反対取引の買入注文があった場合に、両者の売買取引を成立させ、ユーザの売却注文を約定させて、その売却注文に係る取引を終了する。このとおり、ステップS155における処理が、本開示における「売却注文を発注し、該売却注文を約定させるステップ」の一例に相当する。
(ステップS156およびS157)
それから、ステップS156では、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、取引口座AC1から資金移動口座AC2への預り金移動のユーザによる承諾の有無を確認する。なお、当然に、ユーザから事前に包括的な承諾を得ておくことで、取引ごとにユーザの承諾を得ないように実施されてもよい。この場合、より一層にユーザの操作を簡略化することができ、結果として情報処理端末の負荷を軽減させることができる。そして、ステップS157では、ステップS155においてユーザによる預り金移動の承諾がある場合(ステップS156でYes)に、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、取引口座AC1から資金移動口座AC2へ、ステップS155で約定した売却注文の約定代金を含む預り金の一部または全部を移動する。
このとおり、ステップS157における処理が、本開示における「預り金の一部または全部を移動するステップ」の一例に相当し、サーバ110における取引管理部315および資金処理部317を含む制御部313が、本開示における「預り金移動部」の一例に相当する。なお、移動する預り金の金額は、ユーザが指定できるように、例えば、図17(C)に示す画面に、金額を入力するためのカラムとテンキーを表示したり、金額の複数の候補をチェック可能にリスト表示したりするなどしてもよい(いずれも図示せず)。
一方、ステップS156においてユーザによる預り金移動の承諾がない場合(ステップS156でNo)には、サーバ110の取引管理部315は、預り金の移動を行わずに、一連の処理を終了する。
ここで、図18は、第2実施形態に係る情報処理装置における処理フローの一例を概念的に示す。同図に示すように、上述した仮想通貨の売買取引における売却注文は、情報処理装置200であるサーバ110によって構築される取引システム610により、仮想通貨の取引所600において発注される。この売却注文が約定すると、その約定代金は取引口座AC1の預り金に充当され、ユーザの承諾に基づいて、取引口座AC1から資金移動口座AC2へ預り金の一部または全部が移動(図18において取引口座AC1から資金移動口座AC2へ向かう太い矢印で示す。)されることは、図16における処理のフローで既に説明したとおりである。
なお、ユーザが保有する仮想通貨は、例えばウェブウォレット(取引所ウォレット)であるウォレットW(仮想通貨ごとにウォレットW1,W2,・・・,Wnが用意されている。)に例えば一時的に保管されている。ただし、ウォレットWに保管されている仮想通貨は、取引口座AC1とは異なるユーザ自身の別の保有口座(他のウォレットを含む)やユーザ以外の保有口座へ適宜送金、出金、移管などをすることができる。逆に、そのような別の口座からウォレットWへの仮想通貨の送金、入金、移管なども適宜実施することができる。
<<第1実施例>>
第2実施形態の第1実施例は、ユーザが元々保有していた仮想通貨ではなく、上述のように、他のユーザの別の口座から送金されてきた仮想通貨(すなわち、無償有償を問わず譲渡されたもの)を売却し、その売価代金を含む取引口座AC1の預り金のうち、例えば売却代金に相当する額の預り金を、取引口座AC1から資金移動口座AC2へ移動する実施例である。
<<第1実施例の効果>>
第2実施形態の第1実施例によれば、売却するのは、他のユーザから譲渡されたいわば一時的な保有財産である仮想通貨であるので、ユーザが保有して運用している仮想通貨のポートフォリオなどに影響を与えることなく、また、簡便な処理によって資金移動口座AC2の資金を増強することができる。
<<第1実施例の動作処理>>
図19は、第2実施形態の第1実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示すフローでもある。同図に示すように、第2実施形態の第1実施例における処理は、ステップS151において売却注文の対象として他のユーザから譲渡された仮想通貨を選択し、ステップS152において、その譲渡された仮想通貨の数量を指定して入力すること以外は、図16に示す第2実施形態における処理と同等の手順で実施される。
<<第2実施例>>
第2実施形態の第2実施例は、取引口座AC1から資金移動口座AC2への預り金移動のユーザによる承諾を、売却注文に先立って予め取得しておき、売却注文が約定した場合には、売却注文ごとにユーザの承諾を得ることなく、自動的に預り金を移動する実施例である。
<<第2実施例の効果>>
第2実施形態の第2実施例によれば、ユーザによる預り金移動の承諾を予め取得しておくことにより、売却注文ごとにユーザによる預り金移動の承諾を得ることなく、取引口座AC1の預り金を資金移動口座AC2へ迅速に移動することができる。これにより、売却注文の発注を更に円滑に行い処理時間を更に短縮することができるので、ユーザのストレスを一層軽減し、また、より適時に所望の取引を行うことが可能となる。
<<第2実施例の動作処理>>
図20は、第2実施形態の第2実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示すフローでもある。同図に示すように、第2実施形態の第2実施例では、ユーザが取引システムへログインして初期画面を表示するステップS150と、取引メニューの選択を行うステップS151の間に、ステップS190を実行し、かつ、ステップS156を含まないこと以外は、図16に示す第2実施形態と同等の手順で処理を実行する。
ステップS190では、まず、ユーザが取引口座AC1の預り金(売却注文の約定代金含む)の取扱設定メニューのなかから初期設定メニューを選択すると、サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、取引口座AC1から資金移動口座AC2への預り金移動の可否設定を入力するための画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に預り金移動の可否を設定することができる初期設定画面を表示する。
かかる預り金移動を承諾する初期設定が登録されている場合、図20に示すステップS157において、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、その都度ユーザによる預り金移動の承諾を得ることなく、取引口座AC1から資金移動口座AC2への預り金移動を実行する。
<<第3実施例>>
第2実施形態の第3実施例は、所定金額に対して資金移動口座AC2の資金の残高が不足するときに、売却注文が約定し、かつ、ユーザによる預り金移動の承諾がある場合に、取引口座AC1の預り金の一部または全部を資金移動口座AC2へ移動する実施例である。
<<第3実施例の効果>>
第2実施形態の第3施実施によれば、資金移動口座AC2の資金の残高が十分にある場合には、不要な預り金移動を行う必要がなくなるので、ユーザによる資金移動口座AC2の資金管理の負担を軽減することができ、これにより、取引サービスの更なる利便性の向上を図ることができる。
<<第3実施例の動作処理>>
図21は、第2実施形態の第3実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示すフローでもある。同図に示すように、第2実施形態の第3実施例では、仮想通貨の売却注文を発注し、その売却注文を約定させるステップS155と、取引口座AC1から資金移動口座AC2への預り金移動のユーザによる承諾の有無を確認するステップS156の間に、ステップS200を実行すること以外は、図16に示す第2実施形態と同等の手順で処理を実行する。
ステップS200では、資金移動口座AC2の資金の残高に対して設定された所定金額と、その時点における資金移動口座AC2の実際の資金残高とを比較し、所定金額に対して資金移動口座AC2の資金の残高が不足する場合(ステップS200でYes)には、ユーザによる預り金移動の承諾の有無を確認するステップS156の処理へ移行する。一方、所定金額に対して資金移動口座AC2の資金の残高が不足しない場合(ステップS200でNo)には、ステップS156およびS157を実施することなく、一連の処理を停止する。
ここで、資金移動口座AC2の実際の資金残高のしきい値として設定される所定金額は、ユーザまたは取引システムが、適宜設定することができ、一定値でも変動値でもよい。また、第1実施形態のように買入注文の代金を算出して、資金移動口座AC2の資金を取引口座AC1の預り金に充当する処理を行う場合には、生成された買入注文の代金を所定金額としてもよい。この場合、買入注文に対して資金移動口座AC2の資金残高が不足していることになるから、取引口座AC1の補完をすることができず、資金移動口座AC2の資金を仮想通貨の売却代金で補填する必要性が高いといえる。
<<第4実施例>>
第2実施形態の第4実施例は、仮想通貨の売却注文に代えて、仮想通貨を担保に金銭の融資を受け、その借入金を資金移動口座AC2の資金に充当する実施例であり、仮想通貨を担保に融資された借入金を取引口座AC1の預り金に一旦充当した後、ユーザによる簡易な承諾処理により、その預り金を資金移動口座AC2へ移動する。
<<第4実施例の効果>>
第2実施形態の第4実施例によれば、ユーザが保有する仮想通貨の換金処理を行うことなく、運用したままの状態で、投資などの運用資金を調達することができるので、ユーザによる投資資産の運用の幅を広げかつ資金の余裕度を高めることができる。
<<第4実施例の動作処理>>
図22は、第2実施形態の第4実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示すフローでもある。
まず、ステップS210において、ステップS150の処理と同様に、取引システムへログインし、端末120に初期画面を表示させる。次に、ステップS211では、ステップS190の処理と同様に、取引口座AC1の預り金の取扱設定メニューのなかから初期設定メニューを選択し、端末120に預り金移動の可否を設定することができる初期設定画面から、預り金移動を承諾する初期設定を登録する。次いで、ステップS212では、種々の取引メニューのなかから、仮想通貨を担保にして金銭の融資を申し込むための担保融資画面を表示させる。次に、ステップS213において、担保として提供する仮想通貨の種類と、担保に供する仮想通貨の数量を入力する。
さらに、ステップS214では、サーバ110の取引管理部315および注文処理部316は、担保融資のための入力情報、および、仮想通貨の担保価値などに関する外部データベースの情報に基づいて、融資注文を生成するとともに、現時点で融資される可能性がある借入額(融資額)の見積値を算出する。サーバ100の取引管理部315および表示処理部318は、それらの融資に関する情報をユーザに提示するための画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、融資に関する情報の提示画面を表示する。
また、ステップS215では、ステップS154の処理と同様に、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、現時点における取引口座AC1の預り金情報および資金移動口座AC2の資金情報を記憶部314から読み出す。また、サーバ110の取引管理部315および表示処理部318は、取引口座AC1の預り金および資金移動口座AC2の資金を表示するための画像データを生成し、端末120へ送信する。表示処理部328は、その画像データに基づいて、取引口座AC1の預り金(の残高)、および、資金移動口座AC2の資金(の残高)を表示する。
次いで、ステップS216では、ユーザが融資に関する情報、取引口座AC1の預り金、および資金移動口座AC2の資金の情報を確認し、その融資注文を端末120から発注する。その融資注文が所定の条件を満たして融資が成立し、借入額を取引システムが受領すると、その借入金を一旦取引口座AC1の預り金に充当する。それから、ステップS217では、サーバ110の取引管理部315および資金処理部317は、ユーザによる預り金移動の承諾が事前に得られているので、取引口座AC1から資金移動口座AC2へ、仮想通貨を担保に融資された借入金を含む預り金の一部または全部を移動する。
このとおり、ステップS214における処理が、本開示における「融資注文を生成するステップ」の一例に相当し、ステップS216における処理が、本開示による「融資注文を発注し、融資された金銭を預り金に充当するステップ」の一例に相当する。
<<第5実施例>>
第2実施形態の第5実施例は、取引口座AC1と資金移動口座AC2との間で移動する金額が取引口座AC1にて取引する取引のレートにより確定する実施例である。当該取引が仮想通貨取引である場合、短時間であっても金額の差が大きくなることは周知である。そのため、どのタイミングでレートを確定させるかによって金額に差が出てしまい、ユーザが意図しない金額が取引されてしまう可能性がある。
<<第5実施例の効果>>
第2実施形態の第5実施例によれば、適切なタイミングでレートを確定することができるため、取引口座AC1と資金移動口座AC2との間の資金移動において、ユーザが意図しない金額の移動を防ぐことができる。
<<第5実施例の動作処理>>
図23は、第2実施形態の第5実施例に係る情報処理装置における処理のフローチャートの一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示すフローでもある。同図に示すように、第2実施形態の第5実施例では、ステップS142において、取引口座AC1と資金移動口座AC2との間で移動する金額が取引口座AC1にて取引する取引のレートにより確定すること以外は、図16に示す第2実施形態と同等の手順で処理を実行する。
例えば、図16に示す第2実施形態のように、ユーザによる資金移動の同意承諾を取引ごとに取得する場合、同意取得時のレートで確定したり、同意取得から所定期間(予め設定された一定時間や実際に資金移動が行われるまでの時間)の平均値または中央値のレートで確定したりといった方法がある。
また、図20に示す第2実施形態の第2実施例や図22に示す第2実施形態の第4実施例のように、ユーザによる資金移動の同意承諾を事前に取得(包括的な同意取得)する場合、実際に資金移動が行われたときのレートで確定する方法が挙げられ、その際には、例えば、端末120で取得してサーバ110へ送信された時刻情報に基づいて、サーバ110において当該時刻のレートを適用したり、サーバ110が資金移動の指示を受信した時刻のレートを適用したりといった方法が挙げられる。
<第3実施形態>
第3実施形態は、ユーザが端末120を用いてネットワーク130経由によるオンラインで取引対象の売買取引を行うサービスへの適用例を示す実施形態である。この第3実施形態では、第1実施形態と同様に(図3参照)、例えばサーバ110によって取引対象の売買取引を行うための取引システム610が構築され、ユーザは、端末120からネットワーク130を通じて取引システム610に所望の買入注文を送信し、取引システム610は、その買入注文を所定の取引所に発注し、取引対象の買入を約定させる。取引システム610によるサービスを利用するために、ユーザごとに取引口座AC1が開設され、ユーザは取引口座AC1の預り金を取引対象の買入注文の代金として用いることができる。さらに、買入注文の発注に際し、ユーザによる取引システム610上での承諾に基づいて、取引口座AC1とは異なる資金移動口座AC2から取引口座AC1に資金を移動して代金に充当することができる。この資金移動口座AC2は、取引システム610の出金元口座である取引口座AC1とは異なる口座であり、金融機関などの外部システム140から適宜資金を充当することができる。
第3実施形態では、ユーザは、買入注文の発注に際し、取引対象の買入量をスライダーを用いて指定する。このスライダーは、取引口座AC1の残高と資金移動口座AC2の残高とをまたいで買入注文に利用する資金を指定することができる。より詳細には、第3実施形態に係るスライダーは、取引対象の買入量の指定を受け付けるとともに、取引口座AC1に入金して、仮想通貨の買入代金に充当する資金移動口座AC2の資金の額を特定することができる。ここでスライダーは、取引口座AC1の残高と資金移動口座AC2の残高との合計値に基づいて、取引対象の量の指定可能範囲が決定されたものであればよく、直線のものに限定されず、面積を調整できるオブジェクトであればどのようなものであってもよい。限定でなく例として、スライダーは、円形や円弧形、多角形等の形状のオブジェクトでもよい。また、スライダーがまたがって指定可能な口座の数は取引口座AC1と単一の資金移動口座AC2に限定されず、取引口座AC1と複数の資金移動口座AC2でもよい。
<第3実施形態の効果>
かかる第3実施形態によれば、ユーザは、取引対象の買入量の指定をするとともに、取引口座AC1の残高に入金する資金移動口座AC2の資金の額をスライダーを用いて特定することができる。これにより、これまでユーザが感じていた入出金操作(特に入金操作)の煩わしさを解消することができ、取引対象の円滑な売買取引を実現することができる。すなわち、第3実施形態によれば、従来の取引口座AC1と金融口座間の金銭の振込みや振替えに必要な手続きや操作を軽減することができるので、取引システムにおけるシームレスな操作により、取引対象の売買取引をいわば「なめらか」に実施することができる。またその結果、ユーザの操作回数を軽減することによりストレスを軽減させ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザの売買取引に対する意欲を維持することもできる。さらに、ユーザは売買取引の好機を逃さず、所望のタイミングで取引を行うことも可能となる。
(1)サーバの機能構成
第3実施形態におけるサーバ110の機能構成は、第1実施形態におけるサーバ110の機能構成と同等であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
(2)端末の機能構成
第3実施形態における端末120の機能構成は、第1実施形態における端末120の機能構成と同等であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<第3実施形態の動作処理>
図24を参照し、本実施形態に係る取引システム610の処理を説明する。図24は、第3実施形態に係るサーバ110と端末120との処理のシーケンス図の一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示す図でもある。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は、本開示の技術思想の範囲内において可能な限り変更されてよく、また、適宜、ステップの省略、置換、および追加が可能である。なお、以下では、第1実施形態において図5を用いて説明した処理フローとの差異点を中心に説明する。
(ステップS310)
まず、ユーザが取引システム用アプリケーション(プログラム)を実行させる。なお、ステップS310の処理は第1実施形態において図5を用いて説明したステップS40の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(ステップS311)
ユーザが取引システム用アプリケーションを実行し、取引システムへログインを行うと、取引を選択可能な画面へ遷移することができる。取引の選択は、例えば、取引対象の種類の選択や、注文内容(買入注文か、売却注文か等)の選択をいう。ここでは、ユーザは、所定の種類の仮想通貨の買入注文を選択したとして説明する。
(ステップS312およびステップS313)
端末120において買入注文が選択されると、端末120はサーバ110に、ログイン中のユーザの取引口座AC1および資金移動口座AC2の残高を問い合わせる(S312)。サーバ110においては、記憶部314を参照し、問い合わせに対応するユーザに紐づけられた取引口座AC1および資金移動口座AC2の残高情報を取得して、端末120に返却する(S321)。
(ステップS313からステップS315)
端末110が残高情報を受信すると、表示処理部328が買入注文を行うための注文画面を表示する(S313)。ここで、図25(A)から(C)を参照して、ユーザが端末110を操作して買入注文をする場合に表示される注文画面の一例について説明する。図25(A)から(C)は、第3実施形態に係る注文画面の一例を示している。
まず、ステップS313では、図25(A)に示す注文画面が端末110に表示される。表示処理部328は、この図25(A)に示す注文画面の上段から下段に向かって順に、選択された仮想通貨の買入を行うためのメニューであることを示すテキストT3501、前のメニューに戻るためのボタンB350、現在の買入単価を示すテキストT3502、現在指定された数量の仮想通貨の日本円換算額を示すテキストT3503、買い入れる仮想通貨の数量を指定するためのスライダーSL301およびハンドルSL302、買い入れる仮想通貨の数量を示すテキストT3504、買入注文にかかる手数料を示すテキストT3505、指定された数量の仮想通貨を購入するのに必要な日本円の金額を示すテキストT3506、仮想通貨の買入を選択するためのボタンB351を表示する。
スライダーSL301の下部には、仮想通貨の指定可能な最小値と最大値とが表示されている。図25(A)の例では、最小値および最大値は仮想通貨の数量で示されているが、これに限定されず、日本円換算額で表示されてもよい。また、最大値は、取引口座AC1の残高に加え、資金移動口座AC2の残高との合算値で買入可能な仮想通貨の数量であることが好ましい。より好ましくは、最大値は、当該合算値から手数料を減算した金額で買い入れ可能な仮想通貨の数量である。
仮想通貨の買い入れを希望するユーザは、スライダーSL301において、ハンドルSL302の位置を調整し、買い入れを希望する仮想通貨の数量を指定する。取引管理部325は、指定された仮想通貨の数量に基づいて、日本円換算額を算出する。算出された日本円換算額は、テキストT3503として注文画面に表示される。なお、指定された仮想通貨の数量を日本円に換算すると端数が発生する場合には、表示処理部328は、日本円に換算しても端数が発生しない数量にハンドルSL302を吸着させることが好ましい。端数は、例えば、小数点以下の金額の他、所定の位(又は桁)以下の金額でもよい。図25(A)の例では、端数が小数点以下の場合を示している。
ユーザが指定した仮想通貨の数量の日本円換算額が取引口座AC1の残高を上回った場合には、スライダーSL301において、資金移動口座AC2の資金を移動させて買入注文の代金に充当されることが視認可能に表示される。例えば図25(B)の例では、取引口座AC1の残高で買入可能な仮想通貨の数量の範囲A1(第1領域)と、資金移動口座AC2の資金が代金に充当される数量の範囲A2(第2領域)とが色分けされて表示されている。ただし、資金移動口座AC2の資金を取引口座AC1の残高に入金して代金に充当する場合には、ユーザに注意喚起するテキストT3507が表示されることが好ましい。なお、ユーザはテキストT3503を直接編集し、買い入れる仮想通貨の数量を日本円換算額で指定することも可能である。この場合、ハンドルSL302は、スライダーSL301において、テキスト入力された日本円を仮想通貨に換算した数量を示す位置に自動で移動することが好ましい。なお、スライダーSL301が取引口座AC1の残高で買入可能な仮想通貨の数量の範囲A1(第1領域)と、資金移動口座AC2の資金が代金に充当される数量の範囲A2(第2領域)とを含んでいればよく、範囲A1と範囲A2とは必ずしも視認可能に表示されなくてもよい。
ユーザが仮想通貨の買入数量の入力を完了したことを指示するボタンB351をタップすると、注文処理部326が、入力された数量の買入注文を受け付ける(S314)。このとき、買入注文において資金移動口座AC2の資金を利用することが指定されている場合には、表示処理部328は、資金移動口座AC2の資金を取引口座AC1に入金することの承諾をユーザから得るための承諾画面を表示する。図25(C)は承諾画面の一例である。図25(C)の例では、承諾画面がポップアップP301として表示されている。ポップアップP301には、資金移動口座AC2の資金を取引口座AC1に入金することの承諾をユーザから得るためのテキストT3508と、キャンセルボタンB352と確定ボタンB353とが表示されている。ポップアップP301において、キャンセルボタンB352が選択された場合には、注文処理部326が受け付けた買入注文を破棄し、表示処理部328は、再度、図25(A)に示した注文画面を表示する。
他方、確定ボタンB353が選択された場合には、注文処理部326は、受け付けた買入注文をサーバ110に送信する(S315)。買入注文は、例えば、取引口座AC1を識別する情報、取引口座AC1の残高から買い入れる仮想通貨の数量(またはその日本円換算額)を少なくとも含む情報である。買入注文において資金移動口座AC2の資金を利用することが指定されている場合には、買入注文は、さらに、資金移動口座AC2を識別する情報、資金移動口座AC2の残高から買い入れる仮想通貨の数量(またはその日本円換算額)を含むことが好ましい。
(ステップS322およびステップS323)
買入注文を受信したサーバ110の注文処理部316は、その買入注文において資金移動口座AC2の資金を利用することが指定されている場合には、当該資金移動口座AC2の資金を取引口座AC1に移動させる(S322)。ここで移動させる資金移動口座AC2の資金は、買入注文において指定された仮想通貨の数量の日本円換算額である。サーバ110の取引管理部315は、買入注文を発注し、その買入注文に対応する反対取引の売却注文があった場合に、両者の売買取引を成立させ、ユーザの買入注文を約定させて、その買入注文に係る取引を終了する(S323)。
なお、図25(A)に示した注文画面において、取引口座AC1の残高で購入可能な仮想通貨の数量を把握可能なように、スライダーSL301に目印を表示してもよい。目印は、スライダーSL301における取引口座AC1の残高で買入可能な仮想通貨の数量の範囲A1と、資金移動口座AC2の資金が代金に充当される数量の範囲A2との境界に表示される。なお、当該境界でスライダーSL301が色分け表示される構成でもよい。
<<第1実施例>>
第3実施形態の第1実施例は、買入注文において、ユーザが指定した仮想通貨の数量の日本円換算額が取引口座の残高内であっても、代金の一部を資金移動口座の資金から充当することを指定可能な操作用のインタフェースが端末120に表示される実施例である。
<<第1実施例の効果>>
第3実施形態の第1実施例によれば、仮想通貨の買入注文の際に、ユーザは、資金移動口座から充当する資金の量を簡易かつ直感的な操作で指定することができる。これにより、仮想通貨の買入に用いる実質的な資金の選択肢を広げることができるので、取引システムの汎用性およびユーザの利便性を向上させることができるため、仮想通貨の取引を「なめらか」に行うことが可能になる。
<<第1実施例の画面例>>
図26を参照して、第1実施例における注文画面について説明する。図26は図25(B)に対応し、買入注文に際し、買い入れる仮想通貨の数量を指定するスライダーが表示される注文画面である。ここでは図25(B)と同等の構成には同一の符号を付し、図25(B)の画面との違いを説明する。
第3実施形態の第1実施例に係るスライダーSL301は、図25(B)におけるハンドルSL302に代えて、ハンドルSL312,SL313を有している。ハンドルSL312は、図25(B)のハンドルSL302に相当し、買入注文によって買い入れる仮想通貨の数量の指定を受け付ける。他方、ハンドルSL313は、ハンドルSL302によって指定された仮想通貨の数量のうち、資金移動口座の資金から代金を充当する数量を指定する。図26においては、ハンドルSL312で指定された買入れる仮想通貨の数量が、ハンドルSL313によって範囲A2と範囲A1に分割されている。範囲A2で指定された数量は資金移動口座AC2の残高から買い入られる仮想通貨の数量に対応し、範囲A1で指定された数量は取引口座AC1の残高から買い入れられる仮想通貨の数量に対応している。すなわち、図26においては、範囲A2に対応する数量(この例では0.1[BTC]である。)の仮想通貨の買い入れには資金移動口座の資金から代金が充当され、範囲A1に対応する数量(この例では、0.4−0.1[BTC]である。)の仮想通貨の買入には取引口座の残高が利用される。
<<第2実施例>>
第3実施形態の第2実施例は、買入注文において、ユーザが仮想通貨の買入を指定するスライダーについて、取引口座の残高で買入可能な仮想通貨の数量と、資金移動口座の資金から充当することで買入可能な仮想通貨の数量とをテキスト表示する実施例である。
<<第2実施例の効果>>
第3実施形態の第2実施例によれば、仮想通貨の買入注文の際に、ユーザは、資金移動口座から充当する資金の量を簡易かつ直感的な操作で指定することができる。これにより、仮想通貨の買入に用いる実質的な資金の選択肢を広げることができるので、取引システムの汎用性およびユーザの利便性を向上させることができるため、仮想通貨の取引を「なめらか」に行うことが可能になる。
<<第2実施例の画面例>>
図27を参照して、第2実施例における注文画面について説明する。図27は図25(B)に対応し、買入注文に際し、買い入れる仮想通貨の数量を指定するスライダーが表示される画面である。ここでは図25(B)と同等の構成には同一の符号を付し、図25(B)の画面との違いを説明する。
第2実施例のスライダーSL301の上方には、当該スライダーSL301と同じ幅のチャートC301が表示されている。チャートC301は、領域A3と領域A4とから構成されており、領域A3,A4それぞれがチャートC301に占める割合は、取引口座の残高と資金移動口座の残高とが、これらの残高の合算値に対して占める割合を示している。すなわち、図27の例では、スライダーSL301において、ハンドルSL302が領域A3と領域A4との境界に到達するまでの数量については取引口座の残高を用いて仮想通貨を買入可能である。他方、当該境界を超える数量については、資金移動口座の資金を買入代金に充当する必要がある。
<第4実施形態>
第4実施形態は、ユーザが端末120を用いてネットワーク130経由によるオンラインで取引対象の売買取引を行うサービスへの適用例を示す実施形態である。この第3実施形態では、第2実施形態と同様に(図15参照)、例えばサーバ110によって取引対象の売買取引を行うための取引システム610が構築され、ユーザは、端末120からネットワーク130を通じて取引システムに所望の売買注文を送信し、取引システムは、その売買注文を所定の取引所に発注し、取引対象の売買を約定させる。また、取引システム610によるサービスを利用するために、ユーザごとに取引口座AC1が開設され、ユーザは保有する取引対象の売却注文の約定代金を取引口座AC1における預り金に充当することができる。さらに、取引口座AC1の預り金は、ユーザによる取引システム610上での承諾に基づいて、取引口座AC1とは異なる資金移動口座AC2へ適宜移動することができる。
第4実施形態では、ユーザは、売却注文の発注に際し、取引対象の売却量をスライダーを用いて指定する。このスライダーは、売却注文における売却代金について、取引口座AC1へ充当する額と、資金移動口座AC2へ充当する額とをまたいで指定することができる。より詳細には、第4実施形態に係るスライダーは、取引対象の売却量の指定を受け付けるとともに、取引口座AC1の残高から資金移動口座AC2へ移動させる資金の額を特定することができる。ここでスライダーは、ユーザが保有する取引対象の保有量に基づいて、取引対象の量の指定可能範囲が決定されたものであればよく、直線のものに限定されず、面積を調整できるオブジェクトであればどのようなものであってもよい。限定でなく例として、スライダーは、例えば、円形や円弧形、多角形等の形状のスライダーでもよい。また、スライダーがまたぐ口座の数は取引口座AC1と単一の資金移動口座AC2に限定されず、取引口座AC1と複数の資金移動口座AC2でもよい。
<第4実施形態の効果>
かかる第4実施形態によれば、ユーザは、取引対象の売却量の指定をするとともに、取引口座AC1の残高から資金移動口座AC2に移動させる資金の額をスライダーを用いて特定することができる。これにより、これまでユーザが感じていた入出金操作(特に出金操作)の煩わしさを解消することができ、取引サービスの利便性を高めて、ユーザに対するサービスの質を向上させることができる。すなわち、第2実施形態によれば、従来の取引口座から金融口座や他の外部サービス利用のための出金元口座などへの金銭の振込みや振替えに必要な手続きや操作が不要となるので、取引システムおよび外部システムにおけるシームレスな操作により、取引対象の売買取引や外部システムの利用をいわば「なめらか」に実施することができる。またその結果、ユーザの操作回数を軽減することによりストレスを軽減させ、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザの売買取引や外部システムの利用に対する意欲を維持することもできる。さらに、ユーザは売買取引の好機を逃さず、所望のタイミングで取引を行うことも可能となる。
(1)サーバの機能構成
第4実施形態におけるサーバ110の機能構成は、第1実施形態におけるサーバ110の機能構成と同等であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
(2)端末の機能構成
第4実施形態における端末120の機能構成は、第1実施形態における端末120の機能構成と同等である。ただし、ウォレットWは端末120で管理される構成でもよい。
<第4実施形態の動作処理>
図28を参照し、本実施形態に係る取引システム610の処理を説明する。図28は、第4実施形態に係るサーバ110と端末120との処理のシーケンス図の一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示す図でもある。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は、本開示の技術思想の範囲内において可能な限り変更されてよく、また、適宜、ステップの省略、置換、および追加が可能である。なお、以下では、第2実施形態において図16を用いて説明した処理フローとの差異点を中心に説明する。
(ステップS410)
まず、ユーザが取引システム用アプリケーション(プログラム)を実行させる。なお、ステップS410の処理は第2実施形態において図16を用いて説明したステップS150の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(ステップS411)
ユーザが取引システム用アプリケーションを実行し、取引システムへログインを行うと、取引を選択可能な画面へ遷移することができる。取引の選択は、例えば、取引対象の種類の選択や、注文内容(買入注文か、売却注文か等)の選択をいう。ここでは、ユーザは、自身が保有する所定の種類の仮想通貨の売却注文を選択したとして説明する。
(ステップS412およびステップS413)
端末120において売却注文が選択されると、端末120はサーバ110に、ログイン中のユーザが保有する所定の種類の仮想通貨の保有量を問い合わせる(S412)。サーバ110においては、記憶部314を参照し、問い合わせに対応するユーザに紐づけられたウォレットWに紐づけられた所定の種類の仮想通貨の保有量を取得して、端末120に返却する(S321)。なお、ウォレットWが端末120において管理される構成である場合には、ステップS412,S413の処理は実行されない。代わりに、端末120は記憶部324を参照して、自身が管理するウォレットWから所定の種類の仮想通貨の保有量の情報を取得する。
(ステップS413からステップS415)
端末110が保有量の情報を取得すると、表示処理部328が売却注文を行うための注文画面を表示する(S413)。ここで、図29(A)から(C)を参照して、ユーザが端末110を操作して買入注文をする場合に表示される注文画面の一例について説明する。図25(A)から(C)は、第3実施形態に係る注文画面の一例を示している。
まず、ステップS413では、図29(A)に示す注文画面が端末110に表示される。表示処理部328は、この図29(A)に示す注文画面の上段から下段に向かって順に、選択された仮想通貨の売却を行うためのメニューであることを示すテキストT4501、前のメニューに戻るためのボタンB450、現在の売却単価を示すテキストT4502、現在指定された数量の仮想通貨の日本円換算額を示すテキストT4503、売却する仮想通貨の数量を指定するためのスライダーSL401およびハンドルSL402、売却する仮想通貨の数量を示すテキストT4504、売却注文にかかる手数料を示すテキストT4505、指定された数量の仮想通貨を売却した場合の日本円の金額を示すテキストT4506、仮想通貨の買入を選択するためのボタンB451、売却注文の約定代金を含む取引口座AC1の預り金を資金移動口座AC2へ移動するか否かを選択するためのボタンB460を表示する。
スライダーSL401の下部には、仮想通貨の指定可能な最小値と最大値とが表示されている。図29(A)の例では、最小値および最大値は仮想通貨の数量で示されているが、これに限定されず、日本円換算額で表示されてもよい。また、最大値は、ユーザが保有している所定の種類の仮想通貨の保有量であることが好ましい。
仮想通貨の売却を希望するユーザは、スライダーSL401において、ハンドルSL402の位置を調整し、売却を希望する仮想通貨の数量を指定する。取引管理部325は、指定された仮想通貨の数量に基づいて、日本円換算額を算出する。算出された日本円換算額は、テキストT4503として注文画面に表示される。なお、指定された仮想通貨の数量を日本円に換算すると端数が発生する場合には、表示処理部328は、日本円に換算しても端数が発生しない数量にハンドルSL402を吸着させることが好ましい。端数は、例えば、小数点以下の金額の他、所定の位以下の金額でもよい。図29(A)の例では、端数が小数点以下の場合を示している。
ボタンB460において、売却注文の約定代金を含む取引口座AC1の預り金を資金移動口座AC2へ移動することが承諾されている場合には、スライダーSL401には、ハンドルSL402に加え、ハンドルSL403が表示される(図29(B))。ハンドルSL403は、ハンドルSL402によって指定された仮想通貨の数量のうち、その売却金を資金移動口座AC2に出金する数量を指定する。図29(B)においては、ハンドルSL402で指定された売却する仮想通貨の数量が、ハンドルSL403によって範囲A2と範囲A1に分割されている。範囲A2で指定された数量はその売却金が資金移動口座AC2に充当される仮想通貨の数量に対応し、範囲A1で指定された数量はその売却金が取引口座AC1に充当される仮想通貨の数量に対応している。すなわち、図29(B)においては、範囲A2に対応する数量(この例では0.005[BTC]である。)の仮想通貨の売却額は取引口座AC1から資金移動口座AC2に出金され、範囲A1に対応する数量(この例では、0.01−0.005[BTC]である。)の仮想通貨の売却額は取引口座AC1に充当される。
ユーザが仮想通貨の売却数量の入力を完了したことを指示するボタンB451をタップすると、注文処理部326が、入力された数量の売却注文を受け付ける(S414)。このとき、売却注文において取引口座AC1の残高を資金移動口座AC2に出金することが指定されている場合には、表示処理部328は、取引口座AC1の残高を資金移動口座AC2に出金することの承諾をユーザから得るための承諾画面を表示する。図29(C)は承諾画面の一例である。図29(C)の例では、承諾画面がポップアップP401として表示されている。ポップアップP401には、取引口座AC1の残高を資金移動口座AC2に出金することの承諾をユーザから得るためのテキストT4508と、キャンセルボタンB452と確定ボタンB453とが表示されている。ポップアップP401において、キャンセルボタンB452が選択された場合には、注文処理部326が受け付けた売却注文を破棄し、表示処理部328は、再度、図29(A)に示した注文画面を表示する。
他方、確定ボタンB453が選択された場合には、注文処理部326は、受け付けた売却注文をサーバ110に送信する(S415)。売却注文は、例えば、ユーザを識別する情報、売却する仮想通貨の量(またはその日本円換算額)を少なくとも含む情報である。売却注文において取引口座AC1の残高を資金移動口座AC2に出金することが指定されている場合には、売却注文は、さらに、資金移動口座AC2に出金する仮想通貨の数量(またはその日本円換算額)を含むことが好ましい。
(ステップS422およびステップS423)
売却注文を受信したサーバ110の注文処理部316は、売却注文を発注し、その売却注文に対応する反対売買の買入注文があった場合に、両者の売買取引を成立させ、ユーザの売却注文を約定させる(S422)。さらに、その売却注文において取引口座AC1の残高を資金移動口座AC2に出金することが指定されている場合には、当該取引口座AC1の残高を資金移動口座AC2に移動させる(S423)。ここで移動させる取引口座AC1の残高は、売却注文において指定された、資金移動口座AC2に出金する仮想通貨の数量の日本円換算額である。
以上、本開示の一例としての各実施形態および各実施例について詳細に説明してきたが、前述した説明はあらゆる点において本開示の一例を示すに過ぎず、本開示の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもなく、また、上記実施形態および上記各実施例は、部分的に置換してもよく、適宜組み合わせて構成することも可能であり、さらに、例えば、以下に示すような変更が可能である。
すなわち、取引システム610による仮想通貨の売買注文は、仮想通貨の取引所に代えて、または、加えて、取引対象の仮想通貨を発行主体の販売所に発注してもよく、取引システム610は、取引所および販売所での売買取引用の各プラットフォームを有していてもよい。また、資金の移動、資金としての充当、資金による決済、資金の送金、資金によるポイントなどの購入、資金の金融口座への振替えなどにおいては、金額に適宜上限を設けてもよいし、設けなくてもよい。さらに、資金移動口座AC2から取引口座AC1に資金移動して、仮想通貨の買入代金の残高不足を補完したときに端数が生じた場合には、その端数に相当する金額を、取引口座AC1に貯めてもよいし、資金移動口座AC2に戻入してもよいし、取引システムの提供事業者の利益にするように運用してもよい。
(付記1−1)
情報処理装置(200)における情報処理方法であって、
ユーザと当該ユーザによる取引対象の売買を行うための第1口座(AC1)とを対応付けるステップと、
前記取引対象の売買注文および前記第1口座(AC1)における預り金を管理するステップと、
前記ユーザの指示に基づいて、前記取引対象の買入注文を生成するステップと、
前記買入注文に対して前記預り金の残高が不足する場合に、前記ユーザの承諾に基づいて、前記第1口座(AC1)とは異なる口座であって、前記ユーザに関連付けられた1以上の第2口座(AC2)から前記第1口座(AC1)へ前記不足する残高以上の資金を移動するステップと、を有する情報処理方法。
(付記1−2)
前記買入注文に対して前記預り金の残高が不足しない場合、または、前記残高の不足が解消した場合に、前記買入注文を発注し、該買入注文を約定させるステップ、を有する付記1−1に記載の情報処理方法。
(付記1−3)
前記資金を移動するステップにおいては、前記買入注文ごとに前記ユーザの承諾を確認し、前記資金を移動する、付記1−1または1−2に記載の情報処理方法。
(付記1−4)
前記資金を移動するステップにおいては、前記買入注文に先立って予め確認した前記ユーザの承諾に基づいて、前記資金を移動する、付記1−1から1−3のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記1−5)
前記ユーザの指示に基づいて、特定の商取引における売上金(700)を資金として前記第2口座(AC2)に充当するステップを有する、付記1−1から1−4のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記1−6)
前記ユーザの指示に基づいて、特定のサービスにおいて利用可能な金銭等価物(800)を資金として前記第2口座(AC2)に充当するステップを有する、付記1−1から1−5のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記1−7)
前記ユーザの指示に基づいて、クレジットカード(900)による立替金を資金として前記第2口座(AC2)に充当するステップを有する、付記1−1から1−6のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記1−8)
前記ユーザの指示に基づいて、金融口座(1000)の預金を資金として前記第2口座(AC2)に充当するステップを有する、付記1−1から1−7のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記1−9)
前記ユーザの指示に基づいて、特定の商取引における売上金(700)、特定のサービスにおいて利用可能な金銭等価物(800)、クレジットカード(900)による立替金、および金融口座(1000)の預金のいずれか1つ、または、いずれかの組み合わせを資金として前記第2口座(AC2)に充当するステップを有する、付記1−1から1−8のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記1−10)
前記ユーザの指示に基づいて、前記第2口座(AC2)の資金を、特定の商取引もしくは特定のサービスにおける決済に使用する、または、外部へ送金するステップを有する、付記1−1から1−9のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記1−11)
前記ユーザの指示に基づいて、前記第2口座(AC2)の資金を用いて、特定のサービスにおいて利用可能な金銭等価物(1200)を購入するステップを有する、付記1−1から1−10のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記1−12)
前記ユーザの指示に基づいて、前記第2口座(AC2)の資金を預金として金融口座(1300)へ振替えるステップを有する、付記1−1から1−11のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記1−13)
前記資金を移動するステップにおいては、前記買入注文に関する前記ユーザの操作に応答して、前記第2口座(AC2)から前記第1口座(AC1)へ前記不足する残高以上の資金を移動する、付記1−1から1−12のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記1−14)
ユーザと当該ユーザによる取引対象の売買を行うための第1口座(AC1)とを対応付ける口座管理部と、
前記取引対象の売買注文および前記第1口座(AC1)における預り金を管理する預り金管理部と、
前記ユーザの指示に基づいて、前記取引対象の買入注文を生成する注文生成部と、
前記買入注文に対して前記預り金の残高が不足する場合に、前記ユーザの承諾に基づいて、前記第1口座(AC1)とは異なる口座であって、前記ユーザに関連付けられた1以上の第2口座(AC2)から前記第1口座(AC1)へ前記不足する残高以上の資金を移動する資金移動部と、を有する情報処理装置(200)。
(付記1−15)
情報処理装置(200)に、
ユーザと当該ユーザによる取引対象の売買を行うための第1口座(AC1)とを対応付けるステップと、
前記取引対象の売買注文および前記第1口座(AC1)における預り金を管理するステップと、
前記ユーザの指示に基づいて、前記取引対象の買入注文を生成するステップと、
前記買入注文に対して前記預り金の残高が不足する場合に、前記ユーザの承諾に基づいて、前記第1口座(AC1)とは異なる口座であって、前記ユーザに関連付けられた1以上の第2口座(AC2)から前記第1口座(AC1)へ前記不足する残高以上の資金を移動するステップと、を実行させるプログラム。
(付記2−1)
情報処理装置(200)における情報処理方法であって、
ユーザと当該ユーザによる取引対象の売買を行うための第1口座(AC1)とを対応付けるステップと、
前記取引対象の売買注文および前記第1口座(AC1)における預り金を管理するステップと、
前記ユーザの承諾に基づいて、前記第1口座(AC1)から、該第1口座(AC1)とは異なる口座であって、前記ユーザに関連付けられた1以上の第2口座(AC2)へ前記預り金の一部または全部を移動するステップと、を有する情報処理方法。
(付記2−2)
前記ユーザの指示に基づいて、前記取引対象の売却注文を生成するステップと、
前記売却注文を発注し、該売却注文を約定させるステップと、を有し、
前記預り金の一部または全部を移動するステップにおいては、前記預り金として前記売却注文の約定代金の一部または全部を移動する、付記2−1に記載の情報処理方法。
(付記2−3)
前記売却注文を生成するステップにおいては、前記ユーザが他のユーザから譲渡された取引対象の売却注文を生成する、付記2−2に記載の情報処理方法。
(付記2−4)
前記預り金の一部または全部を移動するステップにおいては、前記売却注文ごとに前記ユーザの承諾を確認し、前記預り金の一部または全部を移動する、付記2−2または2−3に記載の情報処理方法。
(付記2−5)
前記預り金の一部または全部を移動するステップにおいては、前記売却注文に先立って予め確認した前記ユーザの承諾に基づいて、前記約定代金の一部または全部を移動する、付記2−2または2−3に記載の情報処理方法。
(付記2−6)
前記預り金の一部または全部を移動するステップにおいては、所定金額に対して前記資金移動口座(AC2)の資金の残高が不足する場合に、前記預り金の一部または全部を移動する、付記2−1から2−5のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記2−7)
前記ユーザの指示に基づいて、前記取引対象の買入注文を生成するステップを有し、
前記預り金の一部または全部を移動するステップにおいては、前記所定金額が前記買入注文の代金である、付記2−6に記載の情報処理方法。
(付記2−8)
前記ユーザの指示に基づいて、前記取引対象を担保に金銭の融資を受けるための融資注文を生成するステップと、
前記融資注文を発注し、融資された金銭を前記取引口座の預り金に充当するステップと、を有する付記2−1から2−7のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記2−9)
ユーザと当該ユーザによる取引対象の売買を行うための第1口座(AC1)とを対応付ける口座管理部と、
前記取引対象の売買注文および前記第1口座(AC1)における預り金を管理する預り金管理部と、
前記ユーザの承諾に基づいて、前記第1口座(AC1)から、該第1口座(AC1)とは異なる口座であって、前記ユーザに関連付けられた1以上の第2口座(AC2)へ前記預り金の一部または全部を移動する預り金移動部と、を有する情報処理装置(200)。
(付記2−10)
情報処理装置(200)に、
ユーザと当該ユーザによる取引対象の売買を行うための第1口座(AC1)とを対応付けるステップと、
前記取引対象の売買注文および前記第1口座(AC1)における預り金を管理するステップと、
前記ユーザの承諾に基づいて、前記第1口座(AC1)から、該第1口座(AC1)とは異なる口座であって、前記ユーザに関連付けられた1以上の第2口座(AC2)へ前記預り金の一部または全部を移動するステップと、を実行させるプログラム。
(付記3−1)
情報処理端末に、
第1口座(AC1)の残高と、第2口座(AC2)の残高とに基づいて決定される取引対象の取引量上限を指定可能範囲上限とする取引量指定オブジェクトを表示するステップと、
ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量を表示するステップと、
所定の取引量よりも少ない取引量が指定される場合には、前記第1口座(AC1)に対応づけられた第1表示領域のみを表示するステップと、
前記所定の取引量よりも多い取引量が指定される場合には、前記第1口座(AC1)に対応づけられた第1表示領域と前記第2口座(AC2)に対応付けられた第2表示領域とを共に表示するステップと、を実行させるプログラム。
(付記3−2)
前記所定の取引量は、前記第1口座(AC1)の残高に応じて設定される、付記3−1の記載のプログラム。
(付記3−3)
前記所定の取引量よりも多い取引量が指定される場合には、前記第1口座(AC1)に対応づけられた第1表示領域と前記第2口座(AC2)に対応付けられた第2表示領域とを共に表示するステップにおいて、当該第1表示領域は固定的に表示されることを特徴とする、付記3−1または3−2に記載のプログラム。
(付記3−4)
前記ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量に基づいて金額を表示するステップと、をさらに含む、付記3−1から付記3−2のいずれかに記載のプログラム。
(付記3−5)
前記ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量の取引に対して、前記第1口座(AC1)と前記第2口座(AC2)との間の配分を指定する配分指定オブジェクトを表示するステップを、さらに含む付記3−1から3−4のいずれかに記載のプログラム。
(付記3−6)
前記ユーザからの前記配分指定オブジェクトへの操作に応答して、前記第1口座(AC1)または前記第2口座(AC2)に対応付けられる取引量を表示するステップと、をさらに含む付記3−5に記載のプログラム。
(付記3−7)
前記取引量上限は、前記第1口座(AC1)の残高と、前記第2口座(AC2)の残高と、取引を行う場合に発生する手数料とに基づいて決定される付記3−1から3−6のいずれかに記載のプログラム。
(付記3−8)
前記ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量の代金が端数を含む場合に、当該端数を切り捨てた代金、または当該端数を切り上げた代金に対応するように、前記取引量指定オブジェクトまたは割合指定オブジェクトの少なくとも1つを表示する付記3−1から3−7のいずれかに記載のプログラム。
(付記3−9)
前記ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量の取引を実行する場合に、前記ユーザの同意にかかる操作を受け付けるステップをさらに含む
付記3−1から3−8のいずれかに記載のプログラム。
(付記3−10)
表示制御部を備える情報処理端末であって、
前記表示制御部が、
第1口座(AC1)の残高と、第2口座(AC2)の残高とに基づいて決定される取引対象の取引量上限を指定可能範囲上限とする取引量指定オブジェクトを表示し、
ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量を表示し、
所定の取引量よりも少ない取引量が指定される場合には、前記第1口座(AC1)に対応づけられた第1表示領域のみを表示し、
前記所定の取引量よりも多い取引量が指定される場合には、前記第1口座(AC1)に対応づけられた第1表示領域と前記第2口座(AC2)に対応付けられた第2表示領域とを共に表示する、情報処理端末。
(付記3−11)
情報処理端末における情報処理方法であって、
第1口座(AC1)の残高と、第2口座(AC2)の残高とに基づいて決定される取引対象の取引量上限を指定可能範囲上限とする取引量指定オブジェクトを表示するステップと、
ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量を表示するステップと、
所定の取引量よりも少ない取引量が指定される場合には、前記第1口座(AC1)に対応づけられた第1表示領域のみを表示するステップと、
前記所定の取引量よりも多い取引量が指定される場合には、前記第1口座(AC1)に対応づけられた第1表示領域と前記第2口座(AC2)に対応付けられた第2表示領域とを共に表示するステップと、を有する情報処理方法。
1…通信システム、110…サーバ、110A…サーバ、110B…サーバ、120…端末、120A…端末、120B…端末、120C…端末、130…ネットワーク、140…外部システム、200…情報処理装置、201…プロセッサ、202…メモリ、203…ストレージ、204…入出力インタフェース(入出力I/F)、205…通信インタフェース(通信I/F)、313…制御部、314…記憶部、315…取引管理部、316…注文処理部、317…資金処理部、318…表示処理部、323…制御部、324…記憶部、325…取引管理部、326…注文処理部、327…指示処理部、328…表示処理部、600…取引所、610…取引システム、700…売上金、800…ポイント(金銭等価物)、900…クレジットカード、1000…金融口座、1200…ポイント(金銭等価物)、1300…金融口座、A1,A2…範囲、A3,A4…領域、AC1…取引口座、AC2…資金移動口座、B…バス、B50〜B54…ボタン、B160〜B164…ボタン、B350,B351…ボタン、B352,B452…キャンセルボタン、B353,B453…確定ボタン、B450,B451…ボタン、B460…ボタン、C50…チャート、C160…チャート、C301…チャート、K50…テンキー、K160…テンキー、P301…ポップアップ、P401…ポップアップ、S40〜S48…ステップ、S140〜S142…ステップ、S150〜S157…ステップ、S190…ステップ、S200…ステップ、S210〜S217…ステップ、S310〜S315…ステップ、S322,S323…ステップ、S410〜S415…ステップ、S422,S423…ステップ、SL301…スライダー、SL302,SL312,SL313…ハンドル、SL401…スライダー、SL402,SL403…ハンドル、SP1〜SP4…ステップ、T500〜T505…テキスト、T510…テキスト、T520〜T526…テキスト、T1600〜T1605…テキスト、T1610…テキスト、T1620〜T1625…テキスト、T3501〜T3508…テキスト、T4501〜T4508…テキスト、W…ウォレット、W1…ウォレット、W2…ウォレット、Wn…ウォレット。

Claims (10)

  1. 情報処理端末に、
    第1口座の残高と、第2口座の残高とに基づいて決定される取引対象の取引量上限を指定可能範囲上限とする取引量指定オブジェクトを表示するステップと、
    ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量を表示するステップと、
    前記第1口座の残高に応じて設定される所定の取引量よりも少ない取引量が指定される場合には、前記第1口座の残高で取引される取引量に対応けられた第1表示領域のみを表示するステップと、
    前記所定の取引量よりも多い取引量が指定される場合には、前記第1口座の残高で取引される取引量に対応けられた第1表示領域と、前記第2口座の残高で取引される取引量に対応付けられた第2表示領域とを共に表示するステップと、を実行させ
    前記第1表示領域および前記第2表示領域を、前記取引量指定オブジェクトの内部または外部に表示する、プログラム。
  2. 前記所定の取引量よりも多い取引量が指定される場合には、前記第1表示領域と前記第2表示領域とを共に表示するステップにおいて、当該第1表示領域は固定的に表示されることを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量に基づいて金額を表示するステップをさらに含む、請求項1または2に記載のプログラム。
  4. 前記ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量の取引に対して、前記第1口座と前記第2口座との間の配分を指定する配分指定オブジェクトを表示するステップをさらに含む請求項1からのいずれか一項に記載のプログラム。
  5. 前記ユーザからの前記配分指定オブジェクトへの操作に応答して、前記第1口座の残高で取引される取引量または前記第2口座の残高で取引される取引量を表示するステップをさらに含む請求項に記載のプログラム。
  6. 前記取引量上限は、前記第1口座の残高と、前記第2口座の残高と、取引を行う場合に発生する手数料とに基づいて決定される請求項1からのいずれか一項に記載のプログラム。
  7. 前記ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量の代金が端数を含む場合に、当該端数を切り捨てた代金、または当該端数を切り上げた代金に対応するように、前記取引量指定オブジェクトまたは割合指定オブジェクトの少なくとも1つを表示する請求項1からのいずれか一項に記載のプログラム。
  8. 前記ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量の取引を実行する場合に、前記ユーザの同意にかかる操作を受け付けるステップをさらに含む請求項1からのいずれか一項に記載のプログラム。
  9. 表示制御部を備える情報処理端末であって、
    前記表示制御部が、
    第1口座の残高と、第2口座の残高とに基づいて決定される取引対象の取引量上限を指定可能範囲上限とする取引量指定オブジェクトを表示し、
    ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量を表示し、
    前記第1口座の残高に応じて設定される所定の取引量よりも少ない取引量が指定される場合には、前記第1口座の残高で取引される取引量に対応けられた第1表示領域のみを表示し、
    前記所定の取引量よりも多い取引量が指定される場合には、前記第1口座の残高で取引される取引量に対応けられた第1表示領域と前記第2口座の残高で取引される取引量に対応付けられた第2表示領域とを共に表示し、
    前記第1表示領域および前記第2表示領域を、前記取引量指定オブジェクトの内部または外部に表示する、情報処理端末。
  10. 情報処理端末における情報処理方法であって、
    第1口座の残高と、第2口座の残高とに基づいて決定される取引対象の取引量上限を指定可能範囲上限とする取引量指定オブジェクトを表示するステップと、
    ユーザからの前記取引量指定オブジェクトへの操作に応答した取引量を表示するステップと、
    前記第1口座の残高に応じて設定される所定の取引量よりも少ない取引量が指定される場合には、前記第1口座の残高で取引される取引量に対応けられた第1表示領域のみを表示するステップと、
    前記所定の取引量よりも多い取引量が指定される場合には、前記第1口座の残高で取引される取引量に対応けられた第1表示領域と前記第2口座の残高で取引される取引量に対応付けられた第2表示領域とを共に表示するステップと、を有し、
    前記第1表示領域および前記第2表示領域を、前記取引量指定オブジェクトの内部または外部に表示する情報処理方法。
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