JP6474519B1 - 情報処理方法、情報処理装置、および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理方法、情報処理装置、および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの利便性、および、電子マネーの入金に係る採算性を向上させることができる情報処理方法などを提供する。【解決手段】本開示による情報処理方法は、ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、所定条件を満たす場合に記ユーザに対して第1アカウント口座への入金を提案するステップと、第1アカウント口座への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように、前記第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して入金提案額を提示するステップと、ユーザの承諾に基づいて、入金提案額を、第1アカウント口座へ入金するステップなどを有する。【選択図】図5

Description

本開示は、情報処理方法、情報処理装置、および情報処理プログラムに関する。
近年、商品やサービスを購入する商取引の際にいわゆる電子マネーを用いて支払いを行うことができる決済サービスが普及している。当該決済サービスでは、ユーザが、所望金額の電子マネーを、専用または汎用の電子マネーカードや、ユーザに関連付けられた電子マネー口座などの電子バリューに予め入金(チャージ)しておき、その入金額を限度に、商取引における商品やサービスの購入時の支払いを電子マネーによって決済することができる。
電子バリューへの入金方法としては、ユーザが所望額の現金を店舗などに設置された所定の入金機へ払い込む方法や、金融機関またはクレジットカード会社などの出金元の口座から電子バリューへオンラインで入金する方法が挙げられる。また、近時では、電子バリューの残高が所定のしきい値以下となった場合に、その残高が予め設定された目標金額となるように、電子バリューへ自動的に入金する方法も知られており(特許文献1)、かかる方法によれば、ユーザによる入金操作が不要になる。
特開2012−14260号公報
(課題1)
しかし、例えばユーザの都合により、電子バリューの残高を一時的に増減させたい場合には、結局のところ、ユーザによる残高確認と入出金操作が必要となってしまう。この場合、残高確認や入出金操作には手間が掛かり、ユーザにとって非常に煩わしく感じられ、そのため、なめらかな入金処理ひいてはユーザの商取引が阻害されてしまう。また、その結果、ユーザの利便性が損なわれたり、ユーザの電子バリュー利用に対する意欲の減退を招いたり、ユーザが商取引を迅速かつ円滑に実施できなかったりといった問題が生じていた。さらに、出金元から電子バリューへ入金する際には、通常、出金元と入金側(電子バリューの運用者)との間で取り極められた手数料が発生する。したがって、手数料と入金額によっては、入金額が手数料を下回ってしまい、決済サービスを運用する上での採算性が悪化してしまうおそれがあった。
そこで、本開示は、一側面では、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ユーザによる残高確認や入出金操作の手間を軽減してユーザの利便性を向上させ、かつ、決済サービスの採算性を高めることができる情報処理方法、情報処理装置、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
(課題2)
また、ユーザに関連付けられた出金元の残高が、例えば商取引における支払い金額(購入金額)に対して不足している場合には、その出金元の残高を電子バリューに入金したとしても、支払いの決済を行うことができない。しかも、この場合、一旦出金元へ入金してから、さらに出金元から電子バリューへの入金処理が必要となるので、手間が掛かり、ユーザにとって非常に煩わしく感じられ、そのため、なめらかな入金処理ひいてはユーザの商取引が阻害されてしまう。その結果、ユーザの利便性が損なわれたり、ユーザの電子バリュー利用に対する意欲の減退を招いたり、ユーザが商取引を迅速かつ円滑に実施できなかったりといった問題が生じていた。
そこで、本開示は、一側面では、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ユーザの出金元の口座の残高が不足している場合であっても、決済を可能にしてユーザの利便性を向上させることができる情報処理方法、情報処理装置、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
(課題3)
また、ユーザ自身が入金額を決定して入金する場合、そのユーザが普段平均的に支払う金額とかけ離れた額を入金してしまうことが想定され、そうすると、ユーザの所持金を適切に管理することができないおそれがある。さらに、この場合、入金の都度、入金額を検討した上で決定した金額を入力するといった手間が掛かる操作が必要となり、ユーザにとって非常に煩わしく感じられ、そのため、なめらかな入金処理ひいてはユーザの商取引が阻害されてしまう。その結果、ユーザの利便性が損なわれたり、ユーザの電子バリュー利用に対する意欲の減退を招いたり、ユーザが商取引を迅速かつ円滑に実施できなかったりといった問題が生じていた。
そこで、本開示は、一側面では、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ユーザにとって適切な金額を簡易的な操作で入金することが可能であり、これにより、ユーザの所持金を適切に管理し、かつ、ユーザの利便性を向上させることができる情報処理方法、情報処理装置、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
(課題4)
また、ユーザにとって、電子バリューへの入金額を数値入力する操作は手間が掛かり、特に入金額の詳細な数値(例えば1円や10円単位の数値)の入力は必要性に乏しく、かつ、非常に煩わしく感じられ、そのため、なめらかな入金処理ひいてはユーザの商取引が阻害されてしまう。その結果、ユーザの利便性が損なわれたり、ユーザの電子バリュー利用に対する意欲の減退を招いたり、ユーザが商取引を迅速かつ円滑に実施できなかったりといった問題が生じていた。
そこで、本開示は、一側面では、かかる事情に鑑みてなされたものであり、簡易な操作による入金処理を実現し、ユーザの利便性を向上させることができる情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置を提供することを目的とする。
(手段1)
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、所定条件を満たす場合に、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案するステップと、前記第1アカウント口座への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように、前記第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して当該入金提案額を提示するステップと、前記ユーザの承諾に基づいて、前記入金提案額を、前記第1アカウント口座へ入金するステップと、前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座における残高を更新するステップと、を有する。
なお、「商取引」とは、現実店舗および仮想店舗における有形もしくは無形の商品またはサービス(役務)の購入、貸与、および使用を含み、商取引を行ったユーザによる支払いが生ずる行為であり、「商品またはサービス」としては、限定でなく例として、電子取引サービス、コンテンツ販売サービス、サブスクリプション型サービス、金融サービスなどによって販売(有償譲渡)または提供される商品やサービスが挙げられる。
(手段2)
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、商取引における支払い金額に対して前記第1アカウント口座の残高が不足する場合に、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案するステップと、前記入金の提案があった場合に、前記ユーザによる、当該ユーザと所定関係を有する特定ユーザの選定、および、当該特定ユーザに対する入金要求および入金要求額を受け付けるステップと、前記特定ユーザの承諾に基づいて、前記入金要求額を、前記第1アカウント口座へ入金するステップと、前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座の残高を更新するステップと、を有する。
(手段3)
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、前記ユーザによる商取引における取引情報および前記第1アカウント口座への入金情報を記憶するステップと、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案するステップと、前記取引情報および前記入金情報の少なくともいずれかに基づいて、第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して当該入金提案額を提示するステップと、前記入金提案額、または、前記ユーザが前記入金提案額に基づいて決定した入金指定額を、前記第1アカウント口座へ入金するステップと、前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座の残高を更新するステップと、を有する。
(手段4)
本開示の一実施形態に係る情報処理プログラムは、情報処理装置に、ユーザに関連付けられた第1アカウント口座に対応付けられた第1表示領域を表示するステップと、前記ユーザに関連付けられた第2アカウント口座に対応付けられた第2表示領域を表示するステップと、前記ユーザの第2表示領域への操作に応答して、前記第2アカウント口座から前記第1アカウントへの入金額を指定するステップとを実行させる。
図1は、実施形態の一態様に係る通信システムの構成を示す。 図2は、本開示に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す。 図3は、第1実施形態の構成の概要を模式的に示す概略図である。 図4は、第1実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図の一例を示す。 図5は、第1実施形態に係るサーバと端末との処理のシーケンス図の一例を示す。 図6は、第1実施形態の第1実施例に係るサーバと端末との処理のシーケンス図の一例を示す。 図7は、第2実施形態の構成の概要を模式的に示す概略図である。 図8は、第2実施形態に係るサーバと端末との処理のシーケンス図の一例を示す。 図9は、第2実施形態の第3実施例に係るサーバと端末との処理のシーケンス図の一例を示す。 図10は、第3実施形態に係るサーバと端末との処理のシーケンス図の一例を示す。 図11(A)から(D)は、第3実施形態の第2実施例に係る端末における表示画面の一例を示す。 図12は、第4実施形態に係るサーバと端末との処理のシーケンス図の一例を示す。 図13(A)から(D)は、第4実施形態に係る端末における表示画面の遷移の一例を示す。 図14(A)および(B)は、第4実施形態に係る端末における表示画面の遷移の一例を示す。 図15は、第4実施形態の第3実施例に係るサーバと端末との処理のシーケンス図の一例を示す。
<法令遵守>
本明細書に記載の開示は、実施される場合、本開示を実施する各国の法令を遵守のうえで実施される。また、本明細書に記載の開示は、各国の法令を遵守するために必要な、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正をもって実施される。
本開示に係る情報処理方法、情報処理装置、および情報処理プログラムを実施するための形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理方法を有効に実施するための通信システム1の構成を示す。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク130を介してサーバ110A,サーバ110Bと、端末120A,端末120B,端末120Cと、サーバ110A,サーバ110Bとは異なるサーバ、例えば他の事業者(金融機関、クレジットカード会社など)や他の事業部門によって運営されるサーバなどによって構築される外部システム140が接続される。
本開示において、サーバ110Aと、サーバ110Bとをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110Aとサーバ110Bとは、それぞれサーバ110と表現されてもよい。
本開示において、端末120Aと、端末120Bと、端末120Cとをそれぞれ区別する必要がない場合は、端末120Aと端末120Bと端末120Cとは、それぞれ端末120と表現されてもよい。
本開示において、サーバ110と、端末120とをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110と端末120とは、それぞれ情報処理装置200と表現されてもよい。なお、ネットワーク130に接続される情報処理装置200の数、および、外部システム140の数は限定されない。
サーバ110は、ネットワーク130を介してユーザが利用する端末120に、所定のサービスを提供する。所定のサービスは、限定でなく例として、決済サービス、商取引サービス、インスタントメッセンジャーを代表とするSNS(Social Networking Service)、楽曲・動画・書籍などのコンテンツ提供サービスなどを含む。ユーザが端末120を介して所定のサービスを利用することで、サーバ110は1以上の端末120に所定のサービスを提供することができる。
必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末120Xと表現し、ユーザXまたは端末120Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
ネットワーク130は、2以上の情報処理装置200を接続する役割を担う。ネットワーク130は、端末120がサーバ110に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
ネットワーク130のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク130は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク130は、1つまたは複数のネットワーク130を含むことができる。
情報処理装置200は、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現できる情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよい。情報処理装置200は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、サーバ装置、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダなど)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。
<ハードウェア(HW)構成>
図2を用いて、通信システム1に含まれる情報処理装置200のHW構成について説明する。
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力インタフェース(入出力I/F)204と、通信インタフェース(通信I/F)205とを含む。情報処理装置200のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により、本開示に記載される機能、および/または、方法を実現する。
プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する機能、および/または、方法を実行する。プロセッサ201は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphic s Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
メモリ202は、ストレージ203からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ201に対して作業領域を提供する。メモリ202には、プロセッサ201がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ202は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。
ストレージ203は、プログラムを記憶する。ストレージ203は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む。
通信I/F205は、ネットワーク130を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F205は、ネットワーク130を介して、他の情報処理装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F205は、各種データをプロセッサ201からの指示にしたがって、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F205は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ201に伝達する。
入出力I/F204は、情報処理装置200に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置200で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F204は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ201に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
出力装置は、プロセッサ201で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像、および/または、動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データにしたがって、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンタなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
本開示の各実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波など)を介して、情報処理装置200に提供されてもよい。また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective−C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
情報処理装置200おける処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
情報処理装置200における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ201により実現される各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
<その他>
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
本開示では、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「または」は排他的ではなく包含的な意味である。したがって、本開示では、明記されていない限り、または文脈によって示されない限り、「AまたはB」は「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「および」は協同(joint)および個々(several)の両方の意味である。したがって、本明細書では、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「AおよびB」は、「AおよびBが一緒に、または個別に(A and B, jointly or severally)」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「a」、「an」、または「the」は「1つまたは複数」を意味するものとする。したがって、本明細書では、別段に明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「an A」または「the A」は「1つまたは複数のA」を意味する。
本開示は、本開示の実施形態、および/または、実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。同様に、適切な場合、添付の特許請求の範囲は、本開示の実施形態、および/または、実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正を包含する。さらに、本開示は、当業者が成し得る、本開示における実施形態、および/または、実施例の1つまたは複数の特徴と、本開示における他の実施形態、および/または、実施例の1つまたは複数の特徴との任意の組合せを包含する。
加えて、特定の機能を実施するように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能である、動作可能である、または動作できる装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能にされる、動作可能にされる、または動作できる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能がアクティベートされ、オンにされ、またはロック解除されているか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
以下、本開示の一例に係る実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図ではない。すなわち、本開示の一例は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一又は類似の符号を付しており、図面は模式的なものであって、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。さらに、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
<第1実施形態>
第1実施形態は、ユーザが端末120を用いて、ネットワーク130経由によるオンライン処理で、商取引における支払いを電子マネーによって決済することができる決済サービスへの適用例を示す実施形態である。
図3は、第1実施形態の構成の概要を模式的に示す概略図である。当該決済サービスにおいては、例えば情報処理装置200(サーバ110および端末120)によって決済システム610が構築される。ユーザが商取引において電子バリューAC1の電子マネーによる支払いを選択すると、その決済要求(決済リクエスト)がユーザの端末120からサーバ110へ送信され、その支払い金額が電子バリューAC1の残高の範囲内であれば、決済要求が承認されて支払い処理と電子バリューAC1の残高の更新処理が行われる。また、第1実施形態では、所定条件を満たす場合に、サーバ110から端末120を通して、ユーザに対し、電子バリューAC1への入金提案および入金提案額が提示される。そして、ユーザがその入金提案および入金提案額を承諾すると、その承諾に基づいて、当該ユーザが所有する出金口座AC2から入金提案額が出金されて、電子バリューAC1へ電子マネーとして入金される。
ここで、電子バリューAC1としては、限定でなく例として、専用または汎用の電子マネーカード、ユーザに関連付けられた電子マネー口座などが挙げられ、電子マネー口座は、例えば、サーバ110に設けられていてもよいし、外部システム140に設けられていてもよい。また、出金口座AC2としては、限定でなく例として、電子バリューAC1とは別にサーバ110に設けられた資金を保持管理する口座(電子決済に直接的には使用されない口座)、外部システム140を運用するサーバに設けられた各種口座などが挙げられる。この各種口座としては、限定でなく例として、特定の商取引における売上金を保持管理する口座、特定のサービスにおいて利用可能なポイント(金銭等価物)を保持管理する口座、クレジットカードのキャッシング枠(貸付可能金額)を保持管理する口座、銀行や証券会社などの金融機関、または、例えば仮想通貨の取引所における預金、運用資金、保有資産などを保持管理する金融口座などが挙げられる。このとおり、電子バリューAC1は、本開示における「第1アカウント口座」の一例に相当し、出金口座AC2は、本開示における「第2アカウント口座」の一例に相当する。
また、第1実施形態では、入金提案額は、出金口座AC2から電子バリューAC1への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように算出され、ユーザに提示される。前述のとおり、通常、当該決済サービスでは、出金元と入金側(電子バリューAC1の運用者)との間で取り極められた手数料が発生し、この手数料は、特に制限されないが、例えばサービス一括での固定金額として定められたり、サービスの利用量やユーザ数に応じた変動金額として定められたりする。また、1のユーザであっても複数の出金口座AC2を利用する場合もある。さらに、この手数料は、同一の入金側であっても、出金元により異なることがある。そこで、例えば、このように設定された手数料、または、必要に応じてその手数量にその他の経費を加えた費用と、当該決済サービスで実行される入金処理の予想される全体回数などから、入金処理ごとの(入金指示または入金要求から入金完了までの1トランザクションあたりの)損益分岐点を推算することができる。
<第1実施形態の効果>
かかる第1実施形態によれば、所定条件が満たされた場合に、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案し、かつ、その際に入金提案額を提示するので、ユーザは電子バリューの残高を随時確認する必要がなく、また、ユーザ自ら検討した上で入金額を決定する必要もない。よって、ユーザの操作と手間を軽減することができるので、ユーザの利便性を向上させることができる。さらに、その結果、なめらかな入金処理および商取引を実現することができる。また、その際、出金口座AC2から電子バリューAC1への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超える金額を入金提案額として算出するので、入金処理の都度、手数料に起因する経費が減損され、換言すれば、入金額が手数料に起因する経費を確実に上回るので、電子バリューAC1による決済サービスを運用する上での採算性を向上させることができる。
<第1実施形態の機能構成>
図4を用いてサーバ110、および/または、端末120の機能構成を説明する。図4は、第1実施形態に係る情報処理装置の機能的な構成を示すブロック図の一例を示し、情報処理装置200(サーバ110および端末120)によって構築される決済システム610の全体的な概略構成を示す図でもある。図4に開示の機能部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。すなわち、図2に示す情報処理装置200のプロセッサ201は、ストレージ203に記憶された各種プログラム(制御プログラム、演算プログラムなど)をメモリ202(例えばRAM)に展開する。そして、プロセッサ201は、メモリ202に展開された各種プログラムを解釈および実行して、各ハードウェア構成要素を制御することにより、以下に説明する機能構成が実現される。
なお、情報処理装置200で実現される各機能は、汎用のCPUなどのプロセッサ201で実現されてもよく、あるいは、機能の一部又は全部が、1又は複数の専用のプロセッサ201によって実現されてもよい。さらに、情報処理装置200によって実現される機能構成は、実施形態や実施例に応じて、適宜、機能の省略、置換、および追加が行われてももちろんよい。
(1)サーバの機能構成
サーバ110は、入出力I/F311と、通信I/F312と、制御部313と、記憶部314とを有する。入出力I/F311は、図2の入出力I/F204に相当し、通信I/F312は、図2の通信I/F205に相当する。また、制御部313は、決済管理部315、口座管理部316と、入出金管理部317と、表示管理部318とを有する。
サーバ110では、記憶部314に記憶された決済システム用プログラムがプロセッサ201で実行されることにより、商取引における支払いを電子マネーによって決済するための決済システム610が構築される。また、記憶部314は、電子バリューAC1に関する情報(第1アカウント口座情報J1)、出金口座AC2に関する情報J2(第2アカウント口座情報)、および、その他の各種情報J3を、ユーザごとに(ユーザ情報Xに関連付けて)記憶している。
ここで、電子バリューAC1に関する情報(第1アカウント口座情報J1)には、限定でなく例として、現在の電子マネーの残高、入出金履歴(入金額、出金額、位置情報などの入出金情報)、入金準備段階における入金予定額などが含まれる。また、出金口座AC2に関する情報J2(第2アカウント口座情報)には、限定でなく例として、各種残高(予備資金、売上金、ポイント、クレジットカードのキャッシング枠、預金や運用資金や保有資産など)、入出金履歴(入金額、出金額、位置情報などの入出金情報)、出金準備段階における出金予定額などが含まれる。
さらに、各種情報J3には、限定でなく例として、商取引における取引情報(店舗情報、取引時刻、支払い金額、位置情報、環境情報などを含む決済情報)、ユーザによる登録事項(ユーザID、連絡先など)、ユーザと所定関係を有する特定ユーザの情報、特定ユーザが保有する後述の特定出金口座AC3(電子バリュー、各種口座など)に関する情報、決済システム610によって実行される処理に必要な種々の設定パラメータや演算パラメータ、決済システム610における操作ログなどが含まれる。なお、出金口座AC2および後述する特定出金口座AC3が外部システム140を運用するサーバに設けられている場合には、例えば、サーバ110が、外部システム140からネットワーク130を経由して出金口座AC2および特定出金口座AC3に関する情報を取得し、記憶部314に記憶することができる。
サーバ110における制御部313の決済管理部315は、ユーザによる決済要求の受付け、ユーザによる商取引における支払いに関する決済情報の受付け、商取引における支払いの決済などに関する処理、および、それらの管理を行う機能を有する。また、口座管理部316は、電子バリューAC1、出金口座AC2、それらのアカウント口座情報J1,J2、および特定ユーザとユーザ情報Xとの関連付け、関連付けられた情報データのユーザへの通知、アカウント口座情報J1,J2および各種情報J3の確認、電子バリューAC1、出金口座AC2、および特定出金口座AC3の残高更新などに関する処理、ならびに、それらの管理を行う機能を有する。
さらに、入出金管理部317は、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案する契機(トリガー)となる所定条件の検出または判定、ユーザへの入金の提案、その際の入金提案額の算出およびユーザへの提示、電子バリューAC1への入金要求の受付け、電子バリューAC1への入金、電子バリューAC1からの出金(支払い金額の決済時)、出金口座AC2からの出金などに関する処理、ならびに、それらの管理を行う機能を有する。また、表示管理部318は、決済システム610による各種処理にかかるユーザインターフェイス(UI)を端末120の入出力I/F321(出力装置)に表示するための画像データの作成に関する処理、および、その管理を行う機能を有する。そのUIには、限定でなく例として、第1アカウント口座情報J1、第2アカウント口座情報J2、ユーザによる端末120の画面上の操作状態などが含まれる。
このとおり、記憶部314は、本開示における「残高記憶部」および「情報記憶部」の一例に相当する。また、決済管理部315は、本開示における「特定ユーザ受付部」の一例に相当する。また、口座管理部316は、本開示における「残高更新部」の一例に相当する。また、入出金管理部317は、本開示における「入金提案部」、「算出提示部」、および「入出金処理部」の一例に相当する。また、表示管理部318および後記の端末120における表示処理部328は、「第1表示部」、および「第2表示部」の一例に相当する。入出金管理部317および後記の端末120における指示処理部327は、本開示における「入金額指示部」の一例に相当する。
(2)端末の機能構成
端末120は、入出力I/F321と、通信I/F322と、制御部323と、記憶部324とを有する。入出力I/F321は、図2の入出力I/F204に相当し、通信I/F322は、図2の通信I/F205に相当する。また、制御部323は、取引管理部325と、注文処理部326と、指示処理部327と、表示処理部328とを有する。
端末120では、記憶部324に記憶された決済システム用アプリケーション(プログラム)がプロセッサ201で実行されることにより、ユーザは、決済システム610へアクセスしてサービスを利用することができる。
端末120における制御部323の取引管理部325は、商取引システムおよび決済システム610において実行される各種処理に必要なユーザによる入力パラメータの管理、端末120における各種設定処理および各種演算処理の制御などに加え、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案する契機(トリガー)となる所定条件の検出または判定を行う機能を有する。また、注文処理部326は、サーバ110へ送信するユーザによる商取引における注文に関する処理、および、支払い金額の決済要求などの決済に関する処理を行う機能を有する。さらに、指示処理部327は、サーバ110へ送信する購入注文および決済要求以外のユーザによる指示(例えば電子バリューAC1への入金指示など)に関する処理を行う機能を有する。また、表示処理部328は、サーバ110から送信される画像データに基づいて、決済システムの各種設定や各種処理におけるUI画像を端末120の入出力I/F321(出力装置)に表示する機能を有する。
<第1実施形態の動作処理>
図5を参照し、本実施形態に係る決済システム610の処理について説明する。図5は、本実施形態に係るサーバ110と端末120との処理のシーケンス図の一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示す図でもある。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は、本開示の技術思想の範囲内において可能な限り変更されてよく、また、適宜、ステップの省略、置換、および追加が可能である。
(ステップS120)
まず、ステップS120において、ユーザが端末120を起動し、決済システム用アプリケーション(プログラム)を実行させると、端末120の入出力I/F321に決済システムへのログイン画面が表示される。ステップS120では、ユーザが入出力I/F321(入力装置)から自身のログイン情報を入力すると、指示処理部327が、その情報をサーバ110へ送信する。サーバ110の決済管理部315は、そのログイン情報が正確である場合、ユーザのログインを許可し、表示管理部318が生成した初期画面の画像データを端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に初期画面を表示する。
初期画面としては、限定でなく例として、デフォルトとして用意されている特定の画面、各種設定画面、商取引システムやe−コマースのポータルサイト画面、それらの個々のサイト画面、電子バリューAC1の情報画面、出金口座AC2の情報画面、メニュー選択画面、ユーザが最終ログイン時に表示していた画面、ユーザによるカスタム画面、および、これらを組み合わせた画面などが挙げられる。なお、ユーザは、この初期画面から適宜の商取引サイトなどを利用して、所望の商取引を行い、それに続けて、その支払い金額の決済を行うことができ、あるいは、適宜の商取引サイトを利用して、所望の商取引における支払いの決済の段階で、決済システム用アプリケーション(プログラム)を実行して、支払いの決済を行うこともできる。
(ステップS111,S121)
端末120で決済システム用アプリケーションが実行されると、サーバ110および端末120の少なくともいずれかにおいて、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を促すための所定条件(トリガー条件)が発生しているか否かの検出または判定が行われる。例えば、ステップS111では、サーバ110の入出金管理部317が、その所定条件の検出を行い、ステップS121では、端末120の取引管理部325が、その所定条件の検出を行う。なお、端末120の取引管理部325が所定条件を検出した場合、端末120の制御部323は、その検出信号をサーバ110へ送信する(図5において破線矢印で示す。)。また、「所定条件」の一例については、後記の第1実施例から第4実施例において詳述する。
(ステップS112)
ステップS111,S121の少なくともいずれかにおいて所定条件の発生が検出されると、ステップS112において、サーバ110の入出金管理部317は、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案する際に同時に提示する入金提案額の算出を行う。ここで、入金提案額は、出金口座AC2から電子バリューAC1への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように算出される。
通常、決済サービスに用いる電子バリューAC1への入金処理については、出金元(出金口座AC2を保持する外部システム140の運営者)と入金側(電子バリューAC1の運用者)との間で取り極められた手数料が発生する。この手数料は、特に制限されないが、例えばサービス一括での固定金額として定められたり、サービスの利用量やユーザ数に応じた変動金額として定められたりする。そこで、例えば、設定された手数料、または、必要に応じてその定数量にその他の経費を加えた費用と、当該決済サービスで実行される入金処理の予想される全体数などから、電子バリューAC1への入金処理ごとの(入金指示または入金要求から入金完了までの1トランザクションあたりの)損益分岐点を推算し、その損益分岐点に相当する金額を超える任意の金額を入金提案額として算出することができる。なお、算出する入金提案額は1つに限定されず、複数の入金提案額を算出してもよい。
(ステップS113)
次に、ステップS113において、サーバ110の入出金管理部317および表示管理部318は、算出した入金提案額を提示してユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案するための画面、および、ユーザがその入金提案額を承諾して入金を指示するための画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に入金提案画面を表示する。その際、入金提案額が複数の場合には、ユーザが所望の入金提案額を選択可能な入金提案画面とすることができる。
(ステップS122,S123)
ステップS122において、ユーザが端末120に表示された入金提案画面を確認し、その入金提案額を承諾(または選択して承諾)すると、ステップS123において、端末120の指示処理部327が、承諾された入金提案額を出金口座AC2から出金して電子バリューAC1へ電子マネーとして入金する旨の入金指示をサーバ110へ送信する。
(ステップS114,S115)
ステップS114では、サーバ110の入出金管理部317が、ユーザからの入金指示に基づいて、ユーザが承諾した入金提案額を出金口座AC2から出金して電子バリューAC1へ入金する。また、サーバ110の口座管理部316は、電子バリューAC1および出金口座AC2の残高を更新し、記憶部314が、更新されたそれらの残高を第1アカウント口座情報J1および第2アカウント口座情報J2として記憶する。そして、ステップS115において、サーバ110の口座管理部316および表示管理部318は、入出金の完了、および、更新された電子バリューAC1および出金口座AC2の残高をユーザへ通知するための画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に残高通知画面を表示し、電子バリューAC1への入金処理を終了する。
以上のとおり、ステップS120の初期画面表示に先立って、および、ステップS114において、サーバ110の記憶部314が第1アカウント口座情報J1を記憶する処理が、本開示における「残高を記憶するステップ」の一例に相当する。また、ステップS112,S113における処理が、本開示における「入金を提案するステップ」ならびに「入金提案額を算出および提示するステップ」の一例に相当する。また、ステップS114における処理が、本開示における「第1アカウント口座へ入金するステップ」および「残高を更新するステップ」の一例にも相当する。
<<第1実施例>>
第1実施形態の第1実施例は、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案する際の所定条件(トリガー条件)として、条件(a1)が発生しているか否かの検出または判定を行う実施例である。条件(a1)としては、限定でなく例として、電子バリューAC1の残高が一定金額以下であるか否かを挙げることができる。
<<第1実施例の効果>>
本実施例によれば、所定条件として条件(a1)が満たされた場合に、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案し、かつ、その際に入金提案額を提示するので、第1実施形態と同様に、ユーザの利便性を向上させることができ、かつ、電子バリューAC1による決済サービスを運用する上での採算性を向上させることができる。また、例えば、電子バリューAC1の残高が一定金額以下であることを条件(a1)とすることにより、商取引の際に電子バリューAC1の残高不足が生じて決済ができなくなってしまうことを、未然に防止し易くなり、ユーザにとって確認し易い簡便な条件でもあるので、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
<<第1実施例の動作処理>>
図6は、本実施例に係るサーバ110と端末120との処理のシーケンス図の一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示す図でもある。図6に示すように、本実施例は、ステップS111,S112において、条件(a1)の検出または判定を行うこと以外は、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図5に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。
条件(a1)として、上述したように、例えば、電子バリューAC1の残高が一定金額以下であることを採用した場合、その一定金額は、ユーザにより設定された任意の金額でもよいし、ユーザによる商取引における過去の取引情報(支払い金額などを含む決済情報)、および、電子バリューAC1への過去の入金情報(入金額)の少なくともいずれかに基づいて決定することができる。後者の場合、一定金額としては、限定でなく例として、過去の全期間または所定の期間(限定でなく例として、直近期間)における支払い金額または入金額の1回あたりの最小値、中心値、平均値、最大値、またはそれらに一定の係数を乗じた値などが挙げられる。
<<第2実施例>>
第1実施形態の第2実施例は、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を促すための所定条件(トリガー条件)として、条件(a2)が発生しているか否かの検出または判定を行う実施例である。条件(a2)としては、限定でなく例として、商取引における支払い金額が所定金額を超えたか否かを挙げることができる。
<<第2実施例の効果>>
本実施例によれば、所定条件として条件(a2)が満たされた場合に、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案し、かつ、その際に入金提案額を提示するので、第1実施形態と同様に、ユーザの利便性を向上させることができ、かつ、電子バリューAC1による決済サービスを運用する上での採算性を向上させることができる。また、例えば、商取引における支払い金額が所定金額を超えたことを条件(a2)とすることにより、商取引の際に電子バリューAC1の残高不足が生じて決済ができなくなってしまうことを、防止し易くなるので、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
<<第2実施例の動作処理>>
図6に示すように、本実施例は、ステップS111,S112に先立って、ステップS124において、端末120の注文処理部326が、ユーザによる商取引における支払いの決済を電子バリューAC1の電子マネーで行う決済要求、および、その取引情報(支払い金額を含む決済情報)を、サーバ110へ送信すること、ならびに、ステップS111,S112において、条件(a2)の検出または判定を行うこと以外は、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図5に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。
条件(a2)として、上述したように、例えば、商取引における支払い金額が所定金額を超えたことを採用した場合、その所定金額は、ユーザにより設定された任意の金額でもよいし、その時点での電子バリューAC1の残高でよいし、その時点での電子バリューAC1の残高に所定係数を乗じた金額でもよい。
また、本実施例において、条件(a2)が検出された場合、ステップS112では、電子バリューAC1への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超え、かつ、例えば入金後の電子バリューAC1の残高が、ステップS124で送信された取引情報における支払い金額を上回るように、入金提案額が算出される。
<<第3実施例>>
第1実施形態の第3実施例は、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を促すための所定条件(トリガー条件)として、条件(a3)が発生しているか否かの検出または判定を行う実施例である。条件(a3)としては、限定でなく例として、電子バリューAC1への前回の入金から所定期間が経過したか否か、または、所定イベントの発生時であるか否かを挙げることができる。
<<第3実施例の効果>>
本実施例によれば、所定条件として条件(a3)が満たされた場合に、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案し、かつ、その際に入金提案額を提示するので、第1実施形態と同様に、ユーザの利便性を向上させることができ、かつ、電子バリューAC1による決済サービスを運用する上での採算性を向上させることができる。また、例えば、電子バリューAC1への前回の入金から所定期間が経過したこと、または、所定イベントの発生時であることを条件(a3)とすることにより、商取引の際に電子バリューAC1の残高不足が生じて決済ができなくなってしまうことを、未然に防止し易くなり、また、ユーザによる入金の負担を時間的に平均化することができるので、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
<<第3実施例の動作処理>>
図6に示すように、本実施例は、ステップS111,S112において、条件(a3)の検出または判定を行うこと以外は、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図5に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。
条件(a3)として、上述したように、例えば、電子バリューAC1への前回の入金から所定期間が経過したこと、または、所定イベントの発生時であることを採用した場合、その所定期間や所定イベントとしては、限定でなく例として、ユーザによる毎月の指定日、ユーザの給与または賞与支給日、決済システム用のアプリケーションの起動時などが挙げられる。
<<第4実施例>>
第1実施形態の第4実施例は、ユーザに対して提示する電子バリューAC1への入金提案額を、ユーザが必要とする金額以上となるように算出する実施例である。
<<第4実施例の効果>>
本実施例によれば、所定条件が満たされた場合に、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案し、かつ、その際に入金提案額を提示するので、第1実施形態と同様に、ユーザの利便性を向上させることができ、かつ、電子バリューAC1による決済サービスを運用する上での採算性を向上させることができる。また、ユーザが必要とする金額以上の入金提示額を提示することにより、ユーザのニーズに応え易くなるので、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
<<第4実施例の動作処理>>
本実施例は、ステップS112において、電子バリューAC1への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超え、かつ、ユーザが必要とする金額以上となるように、入金提案額を算出すること以外は、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図5および図6に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。
ここで、ユーザが必要とする金額としては、限定でなく例として、商取引の実行時においては、支払い金額に対する電子バリューAC1の残高の不足金額以上の金額が挙げられ、商取引の実行時以外においては、ユーザによる商取引における過去の取引情報(支払い金額などを含む決済情報)、および、電子バリューAC1への過去の入金情報(入金額)の少なくともいずれかに基づいて決定することができる。この場合、限定でなく例として、過去の全期間または所定の一定期間(直近期間)における支払い金額または入金額の1回あたりの最小値、中心値、平均値、最大値、またはそれらに一定の係数を乗じた値などをユーザが必要とする金額とすることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、ユーザが端末120を用いて、ネットワーク130経由によるオンライン処理で、商取引における支払いを電子マネーによって決済することができる決済サービスへの適用例を示す実施形態である。
図7は、第2実施形態の構成の概要を模式的に示す概略図である。当該決済サービスにおいては、例えば情報処理装置200(サーバ110および端末120)によって決済システム610が構築される。ユーザが商取引において電子バリューAC1の電子マネーによる支払いを選択すると、その決済要求(決済リクエスト)がユーザの端末120からサーバ110へ送信され、その支払い金額が電子バリューAC1の残高の範囲内であれば、決済要求が承認されて支払い処理と電子バリューAC1の残高の更新処理が行われる。
また、第2実施形態では、商取引における支払い金額に対して電子バリューAC1の残高が不足する場合に、サーバ110から端末120を通して、ユーザに対し、電子バリューAC1への入金が提案(催促)される。その際、ユーザの出金口座AC2の残高が支払い金額に対して不足している場合、ユーザは所定関係を有する特定ユーザを選定して、自分の電子バリューAC1への入金を要求することができる。そして、指定された特定ユーザがその入金要求および入金要求額を承諾すると、その承諾に基づいて、当該特定ユーザが所有する特定出金口座AC3から入金要求額が出金されて、電子バリューAC1へ電子マネーとして入金される。
ここで、電子バリューAC1としては、限定でなく例として、専用または汎用の電子マネーカード、ユーザに関連付けられた電子マネー口座などが挙げられ、電子マネー口座は、例えば、サーバ110に設けられていてもよいし、外部システム140に設けられていてもよい。また、特定出金口座AC3としては、限定でなく例として、特定ユーザの電子バリューまたは特定ユーザが保有する各種口座などが挙げられる。この各種口座としては、限定でなく例として、特定の商取引における売上金を保持管理する口座、特定のサービスにおいて利用可能なポイント(金銭等価物)を保持管理する口座、クレジットカードのキャッシング枠(貸付可能金額)を保持管理する口座、銀行や証券会社などの金融機関、または、例えば仮想通貨の取引所における預金、運用資金、保有資産などを保持管理する金融口座などが挙げられる。このとおり、電子バリューAC1は、本開示における「第1アカウント口座」の一例に相当し、特定出金口座AC3は、本開示における「第3アカウント口座」の一例に相当する。
なお、「所定関係」とは、サーバ110が、2以上のユーザ間の所定の関係を記憶していることを意味する。限定でなく例として、所定関係は、相互に関係構築を承認した関係、少なくとも一方が関係構築を申し入れた関係、ユーザ情報に基づき構築された関係、ユーザ行動に基づき構築された関係、所定の条件が満たされたことにより関係構築がなされた状態を含んでもよい。なお、ユーザ情報に基づき構築された関係とは、1以上の同一または類似するユーザ情報を有するユーザ同士を関係づけた関係を含んでもよいし、ユーザ行動に基づき構築された関係とは、1以上の同一または類似するユーザ行動を有するユーザ同士を関係づけた関係を含んでもよい。また、ユーザと所定関係にあるユーザは、限定ではなく例として、ユーザと所定関係にある全てのユーザでもよいし、予め定められた所定の人数のユーザであってもよいし、親密度が所定の度合い以上のユーザであってもよい。
<第2実施形態の効果>
かかる第2実施形態によれば、商取引における支払い金額に対して、ユーザの電子バリューAC1への出金元の口座である出金口座AC2の残高が不足する場合であっても、ユーザは、そのユーザと所定関係を有する特定ユーザを選定し、その特定ユーザに対して、支払い金額に対する不足分以上の入金要求額の入金を要求することができる。そして、特定ユーザがその入金要求および入金要求額を承諾することにより、ユーザの電子バリューAC1に支払い金額の不足分が入金される。このように、支払い金額の不足分の電子バリューAC1への入金を特定ユーザに代行してもらうことができるので、ユーザが出金口座AC2に入金する操作を行う必要がない。その結果、支払い金額を適時にかつ迅速に決済することができるので、ユーザの利便性を向上させ、かつ、なめらかな入金処理および商取引を実現することができる。また、特定ユーザとしてユーザと所定関係を有するユーザを選定するので、ユーザが入金代行を依頼し易い利点がある。その結果、特定ユーザの選定を短時間で行うことが可能であり、商取引を迅速にかつ更になめらかに実施することができる。
<第2実施形態の機能構成>
(1)サーバの機能構成
第2実施形態におけるサーバ110の機能構成は、第1実施形態におけるサーバ110の機能構成と同等であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
(2)端末の機能構成
第2実施形態における端末120の機能構成は、第1実施形態における端末120の機能構成と同等であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<第2実施形態の動作処理>
図8を参照し、本実施形態に係る決済システム610の処理について説明する。図8は、本実施形態に係るサーバ110と端末120(ユーザの端末120Aおよび特定ユーザの端末120B)との処理のシーケンス図の一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示す図でもある。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は、本開示の技術思想の範囲内において可能な限り変更されてよく、また、適宜、ステップの省略、置換、および追加が可能である。
(ステップS220)
まず、ユーザが決済システム用アプリケーション(プログラム)を実行させる。なお、ステップS220における処理は、第1実施形態において図5を用いて説明したステップS120の処理と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
(ステップS221)
ステップS221において、ユーザが所望の商取引における支払いを電子バリューAC1の電子マネーで行う決済を指示すると、端末120Aの注文処理部326が、その支払いの決済要求、および、その取引情報(支払い金額などを含む決済情報)を、サーバ110へ送信する。
(ステップS210,ステップS211)
決済要求を受け付けたサーバ110の決済管理部315および口座管理部316は、ステップS210において、電子バリューAC1の残高を確認し、その残高を支払い金額と対比する。電子バリューAC1の残高が支払い金額に対して不足している場合には、ステップS211において、サーバ110の決済管理部315、入出金管理部317、および表示管理部318は、ユーザによる決済要求を承認できない旨をユーザに通知し(否認通知)、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案するための画面、および、入金額の設定入力画面の画像データを生成し、端末120Aへ送信する。端末120Aの表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に否認通知および入金提案ならびに入金額の設定入力画面を表示する。
(ステップS222,S223)
次いで、ステップS222において、ユーザが例えば電子バリューAC1の残高と支払い金額を比較考量して所望の入金額を入力設定し、出金口座AC2から電子バリューAC1への入金を指示すると、ステップS223において、端末120Aの指示処理部327が、その入金要求をサーバ110へ送信する。
(ステップS212,S213)
入金要求を受け付けたサーバ110の口座管理部316は、ステップS212において、出金口座AC2の残高を確認し、その残高を入金要求額と対比する。出金口座AC2の残高が入金要求額に対して不足している場合には、ステップS213において、サーバ110の入出金管理部317および表示管理部318は、ユーザによる入金要求を承諾できない旨をユーザに通知し(否認通知)、電子バリューAC1への入金代行(入金要求額のユーザへの貸付け)を依頼する特定ユーザを選定するための画面の画像データを生成し、端末120Aへ送信する。端末120Aの表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に否認通知、ならびに、ユーザと所定関係を有する特定ユーザの例えば候補リスト表示および特定ユーザの選定画面を表示する。
(ステップS224)
次に、ステップS224において、ユーザが電子バリューAC1への入金代行を依頼する特定ユーザを選定し、その特定ユーザの特定出金口座AC3からユーザの電子バリューAC1への入金依頼を指示すると、ステップS225において、端末120Aの指示処理部327が、その入金要求をサーバ110へ送信する。なお、特定ユーザは、サーバ110の制御部313または端末120の制御部323によって、作為的にあるいは任意(無作為)に自動的に選定されてもよく、選定される特定ユーザは、一人でも複数人であってもよい。
(ステップS214)
それから、ステップS214において、その入金要求を受け付けたサーバ110の口座管理部316、入出金管理部317、および表示管理部318は、ユーザからの入金要求およびその入金要求額を特定ユーザに提示するための画面、および、特定ユーザがその入金要求および入金要求額を承諾して入金を指示するための画面の画像データを生成し、端末120Bへ送信する。端末120Bの表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に入金要求画面を表示する。
(ステップS230,S231)
ステップS230において、特定ユーザが端末120Bに表示された入金要求画面を確認し、その入金要求額を承諾すると、ステップS231において、端末120Bの指示処理部327は、ユーザからの入金要求および入金要求額を特定ユーザが承諾した旨を通知し(承諾通知)、承諾した入金要求額を特定出金口座AC3から出金して電子バリューAC1へ電子マネーとして入金する旨の入金指示をサーバ110へ送信する。
(ステップS215,S216)
ステップS215では、サーバ110の入出金管理部317が、特定ユーザからの入金指示に基づいて、特定ユーザが承諾した入金要求額を特定出金口座AC3から出金して電子バリューAC1へ入金する。また、サーバ110の口座管理部316は、電子バリューAC1および特定出金口座AC3の残高を更新し、記憶部314が、更新されたそれらの残高を第1アカウント口座情報J1および各種情報J3として記憶する。そして、ステップS216において、サーバ110の口座管理部316および表示管理部318は、入出金の完了、および、更新された電子バリューAC1および特定出金口座AC3の残高を、それぞれユーザおよび特定ユーザへ通知するための画面の画像データを生成し、端末120A,120Bへ送信する。端末120A,120Bの各表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に残高通知画面を表示し、電子バリューAC1への入金処理を終了する。その後、ステップS210の処理を再度実行し、ユーザからの支払い金額の決済要求、および、その取引情報(支払い金額を含む決済情報)を、サーバ110へ送信して、決裁手続きを続行することができる。
以上のとおり、ステップS220の初期画面表示に先立って、および、ステップS215において、サーバ110の記憶部314が第1アカウント口座情報J1を記憶する処理が、本開示における「残高を記憶するステップ」の一例に相当する。また、ステップS211における処理が、本開示における「入金を提案するステップ」の一例に相当する。また、ステップS224,S225における処理が、本開示における「入金要求および入金要求額を受け付けるステップ」の一例に相当する。また、ステップS215における処理が、本開示における「第1アカウント口座へ入金するステップ」および「残高を更新するステップ」の一例にも相当する。なお、ユーザは、特定ユーザから借り入れた入金額を、ユーザに関連付けられた適宜のアカウント口座の残金から、例えば特定ユーザの特定出金口座などへ返済することができる。
<<第1実施例>>
第2実施形態の第1実施例は、ユーザと特定ユーザとの所定関係が、ユーザとの家族関係、または、ユーザとの交友関係である実施例、すなわち、ユーザが電子バリューAC1への入金代行を依頼することができる特定ユーザを、ユーザの家族、ユーザの友達、または、以前に貸し借りがあったユーザに限定する実施例である。また、ユーザの友達としては、限定でなく例として、前述したSNSにおける友達ユーザ、ユーザの端末120に記憶された連絡帳や電話帳に登録された友達ユーザなどが挙げられる。
<<第1実施例の効果>>
本実施例によれば、ユーザの家族、ユーザの友達、または、以前既に貸し借りを行ったユーザのなかから特定ユーザを選定することができるので、ユーザが入金代行の依頼(つまり借入の申し出)を更に行い易くなり、これにより、特定ユーザの選定を短時間で行うことができ、また、入金要求の承諾が得られる可能性を高めることができる。その結果、電子バリューAC1への入金および商取引を一層迅速に実施することができるとともに、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
<<第1実施例の動作処理>>
本実施例は、ステップS213において、サーバ110の入出金管理部317および表示管理部318が、電子バリューAC1への入金代行を依頼する特定ユーザを選定するための画面として、例えばユーザの家族、ユーザの友達、および、以前貸し借りがあったユーザリストを含む画面の画像データを生成して端末120Aへ送信すること、ならびに、ステップS224において、ユーザがそのユーザリストから特定ユーザを選定可能に構成すること以外は、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図8に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。
<<第2実施例>>
第2実施形態の第2実施例は、ユーザが、ユーザと家族関係を有する特定ユーザを選定した場合に、その特定のユーザの特定出金口座AC3の残高を含むその特定出金口座AC3に関する情報を、ユーザが閲覧できるように端末120Aに表示する実施例である。より具体的には、ユーザと特定ユーザが親子の関係にあり、親であるユーザが特定ユーザである子供のアカウントに対応付けられた特定出金口座AC3の残高を閲覧することができる態様が挙げられる。
<<第2実施例の効果>>
本実施例によれば、特定ユーザとしてユーザの家族を選定するので、特定ユーザの特定出金口座AC3の残高を含む口座情報を閲覧する際の許容度または自由度が高く、ユーザが特定出金口座AC3の残高を閲覧し易い利点がある。よって、特定出金口座AC3の残高が必要金額を上回っていることを確認した上で入金要求を行うことができるので、電子バリューAC1への入金を確実にかつより迅速に実行することができ、これにより、商取引を確実にかつより一層迅速に実施することができるとともに、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
<<第2実施例の動作処理>>
本実施例は、ステップS213において、サーバ110の入出金管理部317および表示管理部318が、電子バリューAC1への入金代行を依頼する特定ユーザを選定するための画面として、ユーザの家族であるユーザリストを含む画面の画像データを生成して端末120Aへ送信すること、ならびに、ステップS224において、ユーザがそのユーザリストから特定ユーザを選定可能に、かつ、その特定ユーザの特定出金口座AC3の残高などを閲覧可能に構成すること以外は、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図8に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。この場合、ステップS213においては、サーバ110の口座管理部316が、記憶部314に保持された各種情報J3のなかから特定ユーザの特定出金口座AC3に関する情報を抽出し、入出金管理部317および表示管理部318が、その抽出された情報に基づいて、特定出金口座AC3の残高を表示するための画面の画像データを生成して端末120Aへ送信するように構成することができる。
<<第3実施例>>
図8に示す第1実施形態ならびにその第1実施例および第2実施例では、ユーザによる特定ユーザへの入金要求および入金要求額の提示、ならびに、特定出金口座AC3から電子バリューAC1への入金処理ごとに、特定ユーザによる入金要求および入金要求額の承諾を得ていた。これに対し、第2実施形態の第3実施例は、ユーザによる特定ユーザへの入金要求および入金要求額の提示に基づく入金処理に先立って、特定ユーザから、ユーザによる入金要求および入金要求額の事前承諾を予め取得しておき、つまり、すなわち、包括的な承諾を事前に得ておく実施例である。これにより、ユーザから特定ユーザに対して入金要求があった場合には、その入金要求ごとに特定ユーザの承諾を得ることなく、特定出金口座AC3から電子バリューAC1への入金処理が自動的に行われる。
<<第3実施例の効果>>
本実施例によれば、特定ユーザに対して、ユーザによる特定出金口座AC3から電子バリューAC1への入金要求および入金要求額(制限の有無、および、制限がある場合の上限など)の承諾を事前に予め取得しておくことにより、ユーザからの入金要求が発生する度に特定ユーザの承諾を得ることなく、特定出金口座AC3から電子バリューAC1への入金処理を迅速に行うことができる。これにより、入金処理にかかる処理時間を短縮し、かつ、商取引を一層なめらかに実施することができるので、ユーザおよび特定ユーザのストレスを軽減し、また、ユーザのより適時に所望の取引を行うことが可能となるとともに、ユーザの利便性を更に向上させることができる。また、この場合、より一層ユーザの操作を簡略化することができ、結果として情報処理端末の負荷を軽減させることもできる。
<<第3実施例の動作処理>>
図9は、本実施例に係るサーバ110と端末120との処理のシーケンス図の一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示す図でもある。図9に示すように、本実施例は、ユーザによる商取引における支払いの決済の前に、適宜のタイミングでステップS226,S217,S232,S233を実行すること、および、ステップS214,S230,S231を実行しないこと以外は、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図8に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。
ここでは、まず、ステップS220において決済システム用のアプリケーションを起動した後の初期画面で、例えば、各種設定メニューのなかから口座管理設定メニューを選択すると、サーバ110の口座管理部316および表示管理部318は、口座管理設定メニューの画像データを生成してユーザの端末120Aへ送信する。端末120Aの表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に、特定ユーザの選定、特定ユーザの特定出金口座AC3からユーザの電子バリューAC1への包括的な事前の入金要求および入金要求額(上限値または無制限)の承諾要求の指示を入力するための口座管理設定画面を表示する。
それから、ステップS226において、ユーザがその口座管理設定画面で、特定ユーザを選定し、その特定ユーザへの入金要求および入金要求額の事前承諾要求を入力すると、端末120Aの指示処理部327は、その事前承諾要求をサーバ110へ送信する。続いて、ステップS217において、それらの要求を受け付けたサーバ110の入出金管理部317および表示管理部318は、特定出金口座AC3からユーザの電子バリューAC1への入金要求および入金要求額の事前承諾の確認を行うための画面の画像データを生成し、選定された特定ユーザの端末120Bへ送信する。端末120Bの表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に、事前承諾の可否の入力画面を表示する。この場合、より具体的には、その画面表示に、例えば「友達(ユーザIDやユーザ名)から入金リクエストがあった場合に自動的に承諾しますか?」といった旨のテキストを含めることができる。
次いで、ステップS232において、特定ユーザが端末120Bに表示された事前承諾の可否の入力画面を確認し、事前承諾を了承すると、ステップS233において、端末120Bの指示処理部327は、ユーザからの入金要求および入金要求額を特定ユーザが事前承諾した旨を通知する(承諾通知)。
かかる入金処理の事前承諾がなされた初期設定が登録されている場合、図9に示すステップS215において、サーバ110の入出金管理部317は、ステップS225におけるユーザの端末120Aからの決済処理に係る入金要求の都度、特定ユーザへの入金要求および入金要求額の承諾を得ることなく(すなわち、ステップS214,S230,S231を実行することなく)、ユーザからの入金要求額を特定出金口座AC3から出金して電子バリューAC1へ入金する。
<<第4実施例>>
第2実施形態の第4実施例は、ユーザが選定できる特定ユーザを、その選定の時点で位置的にユーザの近傍にいる特定ユーザに限定し、また、特定ユーザが入金要求を承諾できるユーザを、その承諾の時点で位置的に特定ユーザの近傍にいるユーザに限定する実施例である。
<<第4実施例の効果>>
本実施例によれば、ユーザと選定された特定ユーザが互いに位置的に近いところにいるので、ユーザと特定ユーザ同士が直接的にコミュニケーションを取り易い利点があり、例えば、そのような直接的なコミュニケーションを介することにより、ユーザが特定ユーザに対して入金処理の事前承諾を取り付け易くなる。その結果、入金処理ひいては商取引をよりなめらかに実施することが可能となり、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
<<第4実施例の動作処理>>
本実施例は、ステップS213において、サーバ110の入出金管理部317および表示管理部318が、電子バリューAC1への入金代行を依頼する特定ユーザを選定するための画面として、その時点で位置的にユーザの近傍にいるユーザリストを含む画面の画像データを生成して端末120Aへ送信すること、ステップS224において、ユーザがそのユーザリストから特定ユーザを選定可能に構成すること、ならびに、ステップS225でユーザからの入金要求があった際、その時点で、そのユーザが位置的に対象の特定ユーザの近傍にいる場合にのみ、ステップS214を実行して対象の特定ユーザに対して入金要求を送信するように構成すること以外は、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図8および図9に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。なお、ユーザと特定ユーザとの位置的な関係は、端末120A,120Bの位置情報や近距離無線通信による情報に基づいて取得することができる。
<<第5実施例>>
第2実施形態の第5実施例は、ユーザが選定できる特定ユーザを、ユーザと一定以上の親密度を有する特定ユーザに限定し、また、特定ユーザが入金要求を承諾できるユーザを、特定ユーザと一定以上の親密度を有するユーザに限定する実施例である。
ここで、ユーザと特定ユーザとの「親密度」としては、限定でなく例として、下記(b1)から(b6)の少なくともいずれかを挙げることができる。
(b1)所定期間におけるメッセージ送受信量
(b2)所定関係が構築されてからの経過期間
(b3)時間的および空間的な関係性
(b4)共通の友達数
(b5)共通の友達とのコミュニケーション度合い
(b6)属性の類似度度合い
すなわち、「親密度」とは、上記(b1)のように、所定期間内(1か月間や2か月間などの予め固定された期間でもよいし、所定関係を構築してから現在までの期間でもよい)においてユーザとの間で送受信したメッセージの送受信量が多い順に親密度が高くなるように決定される度合いであってもよい。また、所定期間内においてユーザ間で行われた取引(商品の売買や、資産の送受信・両替等などを含む)の回数が多い順に親密度が高くなるように決定される度合いでもよい。メッセージの送受信量や取引の回数は、絶対値であってもよいし、ユーザと所定関係にある1以上のユーザの中での相対値であってもよい。
また、「親密度」とは、上記(b2)のように、所定関係が構築されてから現在までの期間の長さが長いほど親密度が高くなるように決定される度合いであってもよい。所定関係を構築してから現在までの期間の長さは、絶対値であってもよいし、ユーザと所定関係にある1以上のユーザの中での相対値であってもよい。
また、「親密度」とは、上記(b3)のように、ユーザと所定関係にある複数の他のユーザについて、他のユーザがユーザの位置から所定範囲内にいる時間の長さが長いほど、親密度が高くなるように決定される度合いであってもよい。また、親密度とは、ユーザと所定関係にある複数のユーザについて、所定関係が構築されてから現在までの期間と、各ユーザの位置情報とに基づいて推定される関係性(例えば家族関係にあると推定されるなど)が高いほど親密度が高くなるように決定される度合いであってもよい。
また、「親密度」とは、上記(b4)のように、ユーザと所定関係にある複数の他のユーザについて、ユーザと共通のユーザの数(共通の友達の人数)が多いほど親密度が高くなるように決定される度合いであってもよい。友達の人数は、限定でなく例として、SNS上での友達数、連絡帳における登録数などを用いてもよい。また、友達の人数は、絶対値であってもよいし、ユーザと所定関係にある1以上のユーザの中での相対値であってもよい。
また、「親密度」とは、上記(b5)のように、ユーザとコミュニケーションをとっているユーザと所定関係を構築しているユーザのうち、ユーザ自身と所定関係にあるユーザの数が多いほど親密度が高くなるように決定される度合いであってもよい。
また、「親密度」とは、上記(b6)のように、ユーザ自身の属性と、ユーザと所定関係にある複数のユーザの各々の属性との間における類似度が高いほど親密度が高くなるように決定される度合いであってもよい。ユーザの属性とは、限定ではなく例として、SNSなどで登録または設定している趣味、興味、または関心であってもよい。
<<第5実施例の効果>>
本実施例によれば、ユーザと親密度が高い特定ユーザを選定することができるので、ユーザが入金代行の依頼を更に行い易くなり、これにより、特定ユーザの選定を短時間で行うことができ、また、入金要求の承諾が得られる可能性を高めることができる。その結果、電子バリューAC1への入金および商取引を一層迅速にかつなめらかに実施することができるとともに、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
<<第5実施例の動作処理>>
本実施例は、ステップS213において、サーバ110の入出金管理部317および表示管理部318が、電子バリューAC1への入金代行を依頼する特定ユーザを選定するための画面として、ユーザと一定以上の親密度を有するユーザリストを含む画面の画像データを生成して端末120Aへ送信すること、ならびに、ステップS224において、ユーザがそのユーザリストから特定ユーザを選定可能に構成すること以外は、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図8および図9に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態は、ユーザが端末120を用いて、ネットワーク130経由によるオンライン処理で、商取引における支払いを電子マネーによって決済することができる決済サービスへの適用例を示す実施形態である。この第3実施形態では、第1実施形態と同様に(図3参照)、例えば情報処理装置200(サーバ110および端末120)によって決済システム610が構築される。ユーザが商取引において電子バリューAC1の電子マネーによる支払いを選択すると、その決済要求(決済リクエスト)がユーザの端末120からサーバ110へ送信され、その支払い金額が電子バリューAC1の残高の範囲内であれば、決済要求が承認されて支払い処理と電子バリューAC1の残高の更新処理が行われる。
また、第3実施形態では、例えば、ユーザによる商取引における支払い金額に対して電子バリューAC1の残高が不足する場合に、サーバ110から端末120を通して、ユーザに対し、電子バリューAC1への入金提案および入金提案額が提示される。そして、ユーザがその入金提案および入金提案額を承諾すると、その承諾に基づいて、当該ユーザが所有する出金口座AC2から入金提案額が出金されて、電子バリューAC1へ電子マネーとして入金される。あるいは、ユーザは、提示された入金提案額を適宜調整することもでき、調整後の金額が入金指定額として決定されると、当該ユーザが所有する出金口座AC2から入金指定額が出金されて、電子バリューAC1へ電子マネーとして入金される。
また、第3実施形態では、入金提案額は、ユーザによる商取引における過去の取引情報(支払い金額などを含む決済情報)の履歴および電子バリューAC1への過去の入金情報の履歴の少なくともいずれかに基づいて算出され、ユーザに提示される。この場合、例えば、過去の支払い金額の範囲内または過去の入金額の範囲内の適宜の金額を、入金提案額として決定することができる。
<第3実施形態の効果>
かかる第3実施形態によれば、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案し、かつ、その際に入金提案額を提示するので、ユーザは電子バリューの残高を随時確認する必要がなく、その入金提案額を承諾することにより、ユーザ自ら検討した上で入金額を決定する必要もない。よって、ユーザの手間を軽減して簡易な入金操作を可能にするので、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ユーザが入金指定額を決定する場合でも、ユーザは、一旦提示された入金提案額をベースとしてその入金提案額を調整する操作を行うだけなので、ユーザが最初から入金額を検討して決定する場合に比して、手間を軽減して簡易な入金操作を実現させることができる。よって、この場合でも、ユーザの利便性を向上させることができる。これらの結果、なめらかな入金処理および商取引を実現することが可能となる。また、ユーザに提示される入金提案額を、ユーザによる商取引における過去の取引情報および電子バリューAC1への過去の入金情報の少なくともいずれかに基づいて算出するので、ユーザに対して適切な入金額を提案して電子バリューAC1へ入金することができる。
<第3実施形態の機能構成>
(1)サーバの機能構成
第3実施形態におけるサーバ110の機能構成は、第1実施形態におけるサーバ110の機能構成と同等であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
(2)端末の機能構成
第3実施形態における端末120の機能構成は、第1実施形態における端末120の機能構成と同等であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<第3実施形態の動作処理>
図10を参照し、本実施形態に係る決済システム610の処理について説明する。図10は、本実施形態に係るサーバ110と端末120との処理のシーケンス図の一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示す図でもある。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は、本開示の技術思想の範囲内において可能な限り変更されてよく、また、適宜、ステップの省略、置換、および追加が可能である。
(ステップS320)
まず、ユーザが決済システム用アプリケーション(プログラム)を実行させる。なお、ステップS320における処理は、第1実施形態において図5を用いて説明したステップS120の処理と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
(ステップS321,S310)
ステップS221において、端末120の取引管理部325は、商取引ごとに、取引情報(店舗情報、取引時刻、支払い金額、位置情報、環境情報などを含む決済情報)を、サーバ110へ送信する。各取引情報は、ステップS310において、ユーザIDに対応付けて、サーバ110の記憶部314に各種情報J3の一部として記憶されていく。また、ステップS310では、電子バリューAC1への入金ごとに、入金情報(入金額、位置情報など)が、ユーザIDに対応付けて、サーバ110の記憶部314に第1アカウント口座情報J1の一部として記憶されていく。
(ステップS322)
一方、ステップS322において、ユーザが所望の商取引における支払いを電子バリューAC1の電子マネーで行う決済を指示すると、端末120の注文処理部326が、その支払いの決済要求、および、その取引情報(支払い金額などを含む決済情報)を、サーバ110へ送信する。
(ステップS311,S312)
決済要求を受け付けたサーバ110の決済管理部315および口座管理部316は、ステップS311において、電子バリューAC1の残高を確認し、その残高を支払い金額と対比する。電子バリューAC1の残高が支払い金額に対して不足している場合には、ステップS312において、サーバ110の入出金管理部317は、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案する際に同時に提示する入金提案額の算出を行う。
ここで、入金提案額は、ユーザによる商取引における過去の取引情報(支払い金額)および電子バリューAC1への過去の入金情報(入金額)の少なくともいずれかに基づいて算出される。より具体的には、入金提案額としては、限定でなく例として、過去の全期間または所定の一定期間(直近期間)における支払い金額または入金額の1回あたりの最小値、中心値、平均値、加重平均値、最大値、またはそれらに一定の係数を乗じた値などとすることができる。なお、算出する入金提案額は1つに限定されず、複数の入金提案額を算出してもよい。当然に、本第3実施形態の入金提案額には、上述の第1実施形態や第2実施形態により算出される入金提案額を適用させてもよい。
(ステップS313)
次に、ステップS313において、サーバ110の入出金管理部317および表示管理部318は、算出した入金提案額を提示してユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案するための画面、および、ユーザがその入金提案額を承諾して入金を指示するための画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に入金提案画面を表示する。その際、入金提案額が複数の場合には、ユーザが所望の入金提案額を選択可能な入金提案画面とすることができる。
(ステップS323,S324)
ステップS323において、ユーザが端末120に表示された入金提案画面を確認し、その入金提案額を承諾(または選択して承諾)、または、提示された入金提案額を適宜調整し、調整後の金額を入金指定額として決定すると、ステップS324において、端末120の指示処理部327が、承諾された入金提案額または決定された入金指定額を出金口座AC2から出金して電子バリューAC1へ電子マネーとして入金する旨の入金指示をサーバ110へ送信する。
(ステップS314,S315)
ステップS314では、サーバ110の入出金管理部317が、ユーザからの入金指示に基づいて、ユーザが承諾した入金提案額またはユーザが決定した入金指定額を出金口座AC2から出金して電子バリューAC1へ入金する。また、サーバ110の口座管理部316は、電子バリューAC1および出金口座AC2の残高を更新し、記憶部314が、更新されたそれらの残高を第1アカウント口座情報J1および第2アカウント口座情報J2として記憶する。そして、ステップS315において、サーバ110の口座管理部316および表示管理部318は、入出金の完了、および、更新された電子バリューAC1および出金口座AC2の残高をユーザへ通知するための画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に残高通知画面を表示し、電子バリューAC1への入金処理を終了する。
以上のとおり、ステップS320の初期画面表示に先立って、および、ステップS314において、サーバ110の記憶部314が第1アカウント口座情報J1を記憶する処理が、本開示における「残高を記憶するステップ」の一例に相当する。また、ステップS310における処理が、本開示における「取引情報および入金情報を記憶するステップ」の一例に相当する。また、ステップS312,S313における処理が、本開示における「入金を提案するステップ」ならびに「入金提案額を算出および提示するステップ」の一例に相当する。また、ステップS314における処理が、本開示における「第1アカウント口座へ入金するステップ」および「残高を更新するステップ」の一例にも相当する。
<<第1実施例>>
第3実施形態の第1実施例は、ユーザが利用した店舗に対応付けて取引情報を記憶しておき、ユーザが店舗において商取引を行う場合に、または、ユーザが店舗の所定範囲内に位置する場合に、その店舗における過去の取引情報(支払い金額)を用いて、その店舗に対応付けた入金提案額を算出してユーザに対して提示する実施例である。この場合、例えば、ユーザの端末120から送信されてくる取引情報から、ユーザが商取引を行っている店舗を特定することができ、あるいは、ユーザの端末120の現在の位置情報に基づいて、ユーザが店舗内にいることまたはその店舗に近づいたことを判断してもよいし、ユーザからの通知または指定により、商取引を行っている、または、商取引を行う予定であることを判断してもよい。
<<第1実施例の効果>>
本実施例によれば、店舗に対応付けた入金提案額を、その店舗における過去の取引情報に基づいて算出するので、その店舗における商取引で必要なる金額を精度よく算出することができるので、ユーザがその入金提案額を承諾して電子バリューAC1へ入金することにより、その店舗での商取引をより円滑に実施することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
<<第1実施例の動作処理>>
本実施例は、ステップS310において、各取引情報を、店舗に対応付けてサーバ110の記憶部314に各種情報J3の一部として記憶すること、ステップS312において、店舗ごとに、例えば、過去の全期間または所定の一定期間(直近期間)における支払い金額の1回あたりの最小値、中心値、平均値、加重平均値、最大値、またはそれらに一定の係数を乗じた値などを入金提案額として算出すること、および、ステップS321において送信されてくる取引情報から店舗を特定し、その店舗に対応付けられた入金提案額を提示すること以外は、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図10に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。
<<第2実施例>>
第3実施形態の第2実施例は、ユーザが提示された入金提案額を増減させて調整することにより、ユーザによる入金指定額を決定する実施例である。また、本実施例では、ユーザが入金提案額を増減させるためのUI画像として、所定の操作オブジェクトをユーザの端末120の画面に表示し、ユーザは、その操作オブジェクトを操作することにより、入金提案額を所望に増減させることができる。
<<第2実施例の効果>>
本実施例によれば、ユーザは、提示された入金提案額をベースとして、操作オブジェクトを操作することにより、その入金提案額の増減処理を簡便に行うことができるので、入金指示額の決定を平易に実施することができ、また、その操作が視覚的にかつ直感的に確認し易くなる。これにより、ユーザによる入金指定額の決定操作の負担を軽減することができるので、ユーザの利便性を向上させることができ、また、ひいては商取引をよりなめらかに実施することが可能となる。
<<第2実施例の動作処理>>
本実施例は、先に第1実施形態について説明した処理手順のうち、ステップS323において、ユーザが入金提案額を調整して入金指定額を決定し、ステップS324において、その入金指定額の入金指示を送信する態様に相当し、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図10に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。ここで、図11(A)から(D)を参照し、ユーザが端末120を操作して入金提案額を増減させて金額を調整し、これにより入金指定額を決定する操作について説明する。図11(A)から(D)は、第3実施形態の第2実施例に係る端末120における表示画面の一例を示す。本実施例では、ステップS323において、入金提案画面として、それらの図11(A)から(D)のいずれかの画面が端末120に表示される。
図11(A)の画面例では、端末120の表示処理部328は、画面の上段から下段に向かって順に、入金提案額を示すテキストT30、入金提案額またはその調整額に対してユーザが選択した金額を増減するためのボタンB31,B32、入金提案額に基づく調整額を入金指定額として決定(確定)してサーバ110に、その入金指示を送信するためのボタンB33、および、入金提案額およびその調整額に対して増減する金額を入力するためのテンキーK34を表示する。
この画面例では、入金提案額の「10000円」が「チャージ提案金額」として明示され、ユーザは、テンキーK34の数字キーパッドをタップ操作することにより、入金提案額の「10000円」に対して増減したい金額(増減額)を入力することができる。それから、ユーザがボタンB31,B32のいずれかをタップすると、「10000円」に増減額が加算または減算された調整額が計算され、テキストT35における入金提案額がその調整額に書き換えられる。また、ユーザは、更に同様にしてテンキーK34とボタンB31,B32を操作することにより、その調整額を更に調整することができる。ユーザがその調整額を承諾し、ボタンB33をタップすると、その調整額が入金指定額として決定(確定)され、サーバ110へその入金指示が送信される。
例えば、テンキーK34により「2000」を入力して、ボタンB31をタップすることにより、入金提案額に「2000円」が加算され、テキストT30における入金提案額が調整額として「12000円」に書き換えられる。またさらに、テンキーK34により「1000」を入力して、ボタンB32をタップすることにより、調整額から「1000円」が減算され、テキストT30における調整額が更に「11000円」に書き換えられる。なお、入力された増減額は画面の任意の位置に表示させることができる(図示省略)。
図11(B)の画面例では、端末120の表示処理部328は、画面の上段に、入金提案額を示すテキストT30を表示し、その下段に、入金提案額またはその調整額に対してユーザが選択した金額を増減するためのボタンB31,B32、入金提案額に基づく調整額を入金指定額として決定(確定)してサーバ110へその入金指示を送信するためのボタンB33、および、入金提案額およびその調整額に対して増減する金額を所定の固定金額単位(ここでは、「100」円、「1000」円、および「10000」円単位)で入力するためのテキストボタンT35を表示する。
この画面例でも、入金提案額の「10000円」が「チャージ提案金額」として明示され、ユーザは、テキストボタンT35における所望の単位金額を選択し、そのテキスト部分をタップすることにより、入金提案額の「10000円」に対して増減したい金額(増減額)をその選択した固定金額単位で指定することができる。それから、ユーザがボタンB31,B32のいずれかをタップすると、「10000円」に増減額が加算または減算された調整額が計算され、テキストT35における入金提案額がその調整額に書き換えられる。また、ユーザは、更に同様にしてテキストボタンT35とボタンB31,B32を操作することにより、その調整額を更に調整することができる。ユーザがその調整額を承諾し、ボタンB33をタップすると、その調整額が入金指定額として決定(確定)され、サーバ110へその入金指示が送信される。
例えば、「1000」のテキスト部分を2回タップして、ボタンB31をタップすることにより、入金提案額に「2000円」が加算され、テキストT30における入金提案額が調整額として「12000円」に書き換えられる。またさらに、「1000」のテキスト部分を1回タップして、ボタンB32をタップすることにより、調整額から「1000円」が減算され、テキストT30における調整額が更に「11000円」に書き換えられる。なお、入力された増減額は画面の任意の位置に表示させることができる(図示省略)。
図11(C)の画面例では、端末120の表示処理部328は、画面の上段から下段に向かって順に、入金提案額を示すテキストT30、入金提案額およびその調整額に対して加算する金額を所定の固定金額単位(ここでも、「100」円、「1000」円、および「10000」円単位)で指定して入金提案額に加算するためのテキストボタンT35、および、入金提案額に基づく調整額を入金指定額として決定(確定)してサーバ110へその入金指示を送信するためのボタンB33を表示する。このとおり、図11(B)の画面例は、入金提案額を増減して調整する態様の一例を示す一方、図11(C)の画面例は、入金提案額を増加させて調整する態様の一例を示す。
この画面例でも、入金提案額の「10000円」が「チャージ提案金額」として明示され、ユーザは、テキストボタンT35における所望の単位金額を選択し、そのテキスト部分をタップすることにより、入金提案額の「10000円」に対して指定金額を増加させることができる。これにより、「10000円」に指定金額が加算された調整額が計算され、テキストT35における入金提案額がその調整額に書き換えられる。また、ユーザは、更に同様にしてテキストボタンT35を操作することにより、その調整額を更に調整することができる。ユーザがその調整額を承諾し、ボタンB33をタップすると、その調整額が入金指定額として決定(確定)され、サーバ110へその入金指示が送信される。
例えば、「1000」のテキスト部分を2回タップすることにより、タップの度に入金提案額に「1000円」が加算され、テキストT30における入金提案額が調整額として順次、「11000円」および「12000円」へと書き換えられる。またさらに、「10000」のテキスト部分を1回タップすることにより、調整額に「10000円」が加算され、テキストT30における調整額が更に「22000円」に書き換えられる。
図11(D)の画面例では、端末120の表示処理部328は、画面の上段から下段に向かって順に、入金提案額を示すテキストT30、入金提案額およびその調整額に対して増減する金額を無段階で指定して入金提案額に対して増減するためのスライダーS36、および、入金提案額に基づく調整額を入金指定額として決定(確定)してサーバ110へその入金指示を送信するためのボタンB33を表示する。
この画面例でも、入金提案額の「10000円」が「チャージ提案金額」として明示され、ユーザは、スライダーS36のポインターをスライダーS36の中央部分から左右にスライドさせることにより、入金提案額の「10000円」に対して指定金額を増減することができる。これにより、「10000円」に指定金額が加算または減算された調整額が計算され、テキストT35における入金提案額が、スライダーS36のポインターの動きに追随してその調整額に書き換えられる。また、ユーザは、更に同様にしてスライダーS36を操作することにより、その調整額を更に調整することができる。ユーザがその調整額を承諾し、ボタンB33をタップすると、その調整額が入金指定額として決定(確定)され、サーバ110へその入金指示が送信される。
例えば、スライダーD36のポインターを中央部分から画面向かって右にスライドさせていくことにより、テキストT30における入金提案額が徐々に増加した調整額に変化していき、スライダーS36から指を離すと、ポインターは中央部分に戻り、その時点での調整額(例えば「20000円」)へと書き換えられる。またさらに、スライダーD36のポインターを中央部分から画面向かって左にスライドさせていくことにより、テキストT30における調整額が徐々に減少した調整額に変化していき、スライダーS36から指を離すと、ポインターは中央部分に戻り、その時点での調整額(例えば「15000円」)へと書き換えられる。
<<第3実施例>>
第3実施形態の第3実施例は、出金口座AC2から電子バリューAC1への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように、入金提案額を算出してユーザに提示する実施例である。前述のとおり、通常、当該決済サービスでは、出金元と入金側(電子バリューAC1の運用者)との間で取り極められた手数料が発生し、この手数料は、特に制限されないが、例えばサービス一括での固定金額として定められたり、サービスの利用量やユーザ数に応じた変動金額として定められたりする。そこで、例えば、このように設定された手数料、または、必要に応じてその手数量にその他の経費を加えた費用と、当該決済サービスで実行される入金処理の予想される全体数などから、入金処理ごとの(入金指示または入金要求から入金完了までの1トランザクションあたりの)損益分岐点を推算して決定することができる。
<<第3実施例の効果>>
本実施例によれば、出金口座AC2から電子バリューAC1への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超える金額を入金提案額として算出するので、入金処理の都度、手数料に起因する経費が減損され、換言すれば、入金額が手数料に起因する経費を確実に上回るので、電子バリューAC1による決済サービスを運用する上での採算性を向上させることができる。
<<第3実施例の動作処理>>
本実施例は、ステップS312において、ユーザによる商取引における過去の取引情報(支払い金額)および電子バリューAC1への過去の入金情報(入金額)の少なくともいずれかに基づいて入金提案額を算出することに加え、電子バリューAC1への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように入金提案額を算出すること以外は、第1実施形態と同等の装置構成を用い、図10に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。また、図11(A)から(D)に示す操作オブジェクトを用いて入金提案額を調整する場合には、入金提案額の調整額および決定される入金指定額は、入金処理に係る損益分岐点に相当する金額以下とならないように構成することができる。
<第4実施形態>
第4実施形態は、ユーザが端末120を用いて、ネットワーク130経由によるオンライン処理で、商取引における支払いを電子マネーによって決済することができる決済サービスへの適用例を示す実施形態である。この第4実施形態では、第1実施形態と同様に(図3参照)、例えば情報処理装置200(サーバ110および端末120)によって決済システム610が構築される。ユーザが商取引において電子バリューAC1の電子マネーによる支払いを選択すると、その決済要求(決済リクエスト)がユーザの端末120からサーバ110へ送信され、その支払い金額が電子バリューAC1の残高の範囲内であれば、決済要求が承認されて支払い処理と電子バリューAC1の残高の更新処理が行われる。
また、第4実施形態では、商取引における支払い金額に対して電子バリューAC1の残高が不足する場合に、サーバ110から端末120を通して、ユーザに対し、電子バリューAC1への入金を提案(催促)する。ユーザは、入金額を設定し、サーバ110へ入金指示を送信することにより、設定された入金指定額が出金口座AC2から出金されて電子バリューAC1へ入金される。
さらに、第4実施形態では、ユーザが入金額を設定する際に、ユーザの端末120の画面表示において、ユーザに関連付けられた電子バリューAC1に第1表示領域を対応付け、その第1表示領域に電子バリューAC1に関する情報としての第1アカウント口座情報J1を表示する。また、その際に、ユーザの端末120の画面表示において、ユーザに関連付けられた出金口座AC2に第2表示領域を対応付け、その第2表示領域に出金口座AC2に関する情報としての第2アカウント口座情報J2を表示する。そして、ユーザが第1表示領域の少なくとも一部を選択して第2表示領域へ移動させる操作に応答して、第1アカウント口座情報J1および第2アカウント口座情報J2の少なくともいずれかのアカウント口座情報を画面上で更新して表示する。
<第4実施形態の効果>
かかる第4実施形態によれば、端末120の画面表示における互いに異なる第1表示領域および第2表示領域に、それぞれ第1アカウント口座情報J1および第2アカウント口座情報J2が対応付けられており、それらの表示領域に対するユーザの操作に応答して、画面上においてアカウント口座情報を更新する。よって、例えば、操作が出金口座AC2から電子バリューAC1への入金処理に関する操作である場合、その処理を簡便に行うことができる。その結果、例えば入金指示額の決定を、数値入力などに比して極めて平易に実施することができ、簡易な操作による入金処理を実現することができる。しかも、画面上の操作であるので、視覚的にかつ直感的に確認し易くなる。これにより、ユーザによる操作の負担を軽減することができるので、ユーザの利便性を向上させることができ、また、ひいては商取引をよりなめらかに実施することが可能となる。
<第4実施形態の機能構成>
(1)サーバの機能構成
第4実施形態におけるサーバ110の機能構成は、第1実施形態におけるサーバ110の機能構成と同等であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
(2)端末の機能構成
第4実施形態における端末120の機能構成は、第1実施形態における端末120の機能構成と同等であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
<第4実施形態の動作処理>
図12を参照し、本実施形態に係る決済システム610の処理について説明する。図12は、本実施形態に係るサーバ110と端末120との処理のシーケンス図の一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示す図でもある。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は、本開示の技術思想の範囲内において可能な限り変更されてよく、また、適宜、ステップの省略、置換、および追加が可能である。
(ステップS420)
まず、ユーザが決済システム用アプリケーション(プログラム)を実行させる。なお、ステップS420における処理は、第1実施形態において図5を用いて説明したステップS120の処理と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
(ステップS421)
ステップS221において、ユーザが所望の商取引における支払いを電子バリューAC1の電子マネーで行う決済を指示すると、端末120の注文処理部326が、その支払いの決済要求、および、その取引情報(支払い金額などを含む決済情報)を、サーバ110へ送信する。
(ステップS410,ステップS411)
決済要求を受け付けたサーバ110の決済管理部315および口座管理部316は、ステップS410において、電子バリューAC1の残高を確認し、その残高を支払い金額と対比する。電子バリューAC1の残高が支払い金額に対して不足している場合には、ステップS411において、サーバ110の決済管理部315、入出金管理部317、および表示管理部318は、ユーザによる決済要求を承認できない旨をユーザに通知し(否認通知)、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案するための画面、および、入金額の設定入力画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に否認通知および入金提案ならびに入金額の設定入力画面を表示する。
(ステップS422,S423)
次いで、ステップS422において、ユーザが例えば電子バリューAC1の残高と支払い金額を比較考量して所望の入金額を設定して入金指定額を決定し、出金口座AC2から電子バリューAC1への入金を指示すると、ステップS423において、端末120の指示処理部327が、その入金要求をサーバ110へ送信する。
(ステップS412,S413)
ステップS412では、サーバ110の入出金管理部317が、ユーザからの入金指示に基づいて、ユーザが決定した入金指定額を出金口座AC2から出金して電子バリューAC1へ入金する。また、サーバ110の口座管理部316は、電子バリューAC1および出金口座AC2の残高を更新し、記憶部314が、更新されたそれらの残高を第1アカウント口座情報J1および第2アカウント口座情報J2として記憶する。そして、ステップS413において、サーバ110の口座管理部316および表示管理部318は、入出金の完了、および、更新された電子バリューAC1および出金口座AC2の残高をユーザへ通知するための画面の画像データを生成し、端末120へ送信する。端末120の表示処理部328は、その画像データに基づいて、入出力I/F321(出力装置)に残高通知画面を表示し、電子バリューAC1への入金処理を終了する。
ここで、図13(A)から(D)および図14(A)および(B)を参照し、ユーザが端末120を操作して入金額を設定し入金指定額を決定する操作について説明する。図13(A)から(D)および図14(A)および(B)は、第4実施形態に係る端末120における表示画面の遷移の一例を示す。第4実施形態では、ステップS422において、入金額の設定入力画面として、それらの図13(A)から(D)および図14(A)および(B)の画面が端末120に順次表示される。
図12に示すステップS411において、ユーザによる決済要求の否認通知がなされると、端末120の表示処理部328は、まず、図13(A)に示す入金額の設定入力画面を表示する。この図13(A)の画面例では、画面の中段および下段に、それぞれ、電子バリューAC1に対応付けられた第1表示領域R41、および、出金口座AC2に対応付けられた第2表示領域R42が表示される。出金口座AC2が複数存在する場合は、複数の出金口座AC2に対応付けられた複数の第2表示領域R42が表示されてもよい。
このとおり、第1表示領域R41は、電子バリューAC1に対応付けられており、電子バリューAC1に関する第1アカウント口座情報J1として、入金準備段階(ユーザが入金額を調整している段階)における入金予定額が表示される。また、第1表示領域R41またはその近傍には、例えば「チャージ金額計算領域」であることを示すテキストT41、および、その時点における入金予定額が表示される。
また、第2表示領域R42は、出金口座AC2に対応付けられており、出金口座AC2に関する第2アカウント口座情報J2として、出金準備段階(ユーザが出金額を調整している段階)における出金予定額が表示される。また、第2表示領域R42またはその近傍には、例えば「チャージ元口座A」(出金口座AC2)であること、および、その時点における出金口座AC2の残高(例えば「100万円」)を示すテキストT42が表示される。
この図13(A)の画面において、ユーザが第2表示領域R42を指F43で例えば画面向かって右方向になぞる(矢印Y44で模式的に示す動作)と、指F43が移動した距離に応じて、第2表示領域の一部が選択され、端末120の表示処理部328は、図13(B)に示す画面のように、その選択領域R45を第2表示領域の他の領域と区別可能に(例えば異なる背景色で)表示する。また、13(B)の画面では、選択領域R45に、第2表示領域R42の長さまたは大きさ(面積)に対する選択領域R45の長さまたは大きさ(面積)の割合(例えば「30%」)を示すテキストT46が表示される。この時点で、例えば、出金口座AC2の残高の「100万円」の「30%」である「30万円」が、出金口座AC2からの出金予定額、すなわち、電子バリューAC1への入金予定額とされ、第1表示領域R41に表示されるテキストT41における電子バリューAC1への入金予定額が、その「30万円」へと書き換えられる。このとおり、選択領域R45は、入金予定額に対応付けられた「第3表示領域」の一例に相当する。
それから、ユーザが選択領域R45を第1表示領域R41へ移動させる(タップした状態でスワイプ;矢印Y46で模式的に示す動作)と、図13(C)に示すように、第2表示領域R42に表示されるテキストT42における出金口座AC2の残高が「70万円」へと書き換えられる。また、端末120の表示処理部328は、図13(C)に示す画面に、第1表示領域R41に表示された入金予定額を電子バリューAC1への入金指定額として決定(確定)し、サーバ110へその入金指示を送信するためのボタンB47を表示する。
この図13(C)に示す画面において、ユーザがボタンB47をタップすると、図12に示す前述したステップS422,S423,S412,S413が実行され、出金口座AC2から電子バリューAC1への入金指示が端末120からサーバ110へ送信され、入金指定額が出金口座AC2から出金されて電子バリューAC1へ入金され、電子バリューAC1および出金口座AC2の残高が更新され、入出金の完了が、例えば図13(D)に示す画面によってユーザへ通知される。
また、図13(C)に示す画面にように、一旦、出金口座AC2から電子バリューAC1への入金予定額を入力した後、ボタンB47のタップによる入金指示を行う前に、その入金予定額を更に調整(増額)することもできる。すなわち、図13(C)に示す画面から、図14(A)に示すように、再び、第2表示領域R42を指F43でなぞり、第2表示領域R42の一部(例えば「10%」)を選択し、さらに、その選択領域を第1表示領域R41へ移動させる(矢印Y46で模式的に示す動作)ことにより、図13(C)に示すテキストT41,T42における入金予定金額および出金口座AC2の残高が、それぞれ「37万円」および「63万円」へと書き換えられる。そして、この状態で、ボタンB46により入金指示を行うと、図13(D)と同様に、図14(B)に示すように入出金の完了が通知される。
なお、一旦、出金口座AC2から電子バリューAC1への入金予定額を入力した後、ボタンB47のタップによる入金指示を行う前に、その入金予定額を更に調整(減額)することもできる。第1表示領域R41を指F43でなぞり、第1表示領域R41の一部(例えば「10%」)を選択し、さらに、その選択領域を第2表示領域R42へ移動させることにより、テキストT41,T42に表示される入金予定金額および出金口座AC2の残高が、それぞれ「27万円」および「73万円」へと書き換えられる。
以上のとおり、ステップS422における図13(A)に対応した処理が、本開示における「第1表示領域を表示するステップ」、「第2表示領域を表示するステップ」、「第1アカウント口座情報表示するステップ」、および「第2アカウント口座情報を表示するステップ」の一例に相当する。また、ステップS422における図13(B)および(C)に対応した処理が、本開示における「第3表示領域を表示するステップ」の一例に相当する。また、ステップS422,S423における処理が、本開示における「入金額を指定するステップ」の一例に相当する。また、ステップS412における処理が、本開示における「更新された第1アカウント口座情報および第2アカウント口座情報を表示するステップ」の一例に相当する。
<<第1実施例>>
第4実施形態における図13(A)から(C)に示す処理では、ユーザが第2表示領域R42の少なくとも一部を直接なぞってその長さまたは大きさを指定することにより、第2表示領域R42の少なくとも一部として選択領域R45を設定した。第4実施形態の第1実施例は、第2表示領域R42に対して直接的な操作を行う代わりに、例えば図13(A)に示す画面において、ユーザが所定領域を形成する操作に応じて、第2表示領域R42の少なくとも一部を選択する実施例である。
<<第1実施例の効果>>
本実施例によれば、第2表示領域R42を直接操作することなく、第2表示領域R42の少なくとも一部を選択することができるので、出金口座AC2から電子バリューAC1への入金予定額を指定する際の汎用性を高めることができ、これにより、ユーザの利便性を更に向上させて、よりなめらかな入金処理を実現することができる。
<<第1実施例の動作処理>>
本実施例は、ステップS422における図13(A)に示す画面において、ユーザが、例えば、第1表示領域R41および第2表示領域R42以外の任意の部位に、円形、方形、線分などの所定領域を指F43で形成(描画)する。そして、第2表示領域R42の長さまたは大きさ(面積)に対する所定領域の長さまたは大きさ(面積)の割合に応じて、第2表示領域R42の一部が選択され、その割合を示すテキストT46を、図13(B)のように表示することができる。
<<第2実施例>>
第4実施形態の第2実施例は、例えば、第1実施形態における図13(B)および(C)に示すような更新されたアカウント口座情報を表示するステップにおいて、電子バリューAC1への入金予定額および出金口座AC2の残高として、適宜の桁数や適宜の単位数量で端数処理を施した金額を表示する実施例である。
<<第2実施例の効果>>
本実施例によれば、第2表示領域R42の長さまたは大きさに対する選択された第2表示領域R42の一部の長さまたは大きさの割合が、例えば小数点以下の端数を有する場合に、適宜の桁数で端数処理を施した数値を表示するので、ユーザは入金予定額や残高を確認し易くなり、これにより、入金処理におけるユーザの利便性を更に向上させることができる。
<<第2実施例の動作処理>>
本実施例では、図13(B)においてユーザが選択した第2表示領域R42の一部の長さまたは大きさの割合が、厳密には例えば「28.917%」であったとしても、その割合の小数点以下を四捨五入する端数処理により「29%」としてもよく、さらにその数値を例えば5%や10%といったキリのよい数値への端数処理により「30%」としてもよい。また、計算された割合に対応する入金予定額が、厳密には例えば「31万4000円」であったとしても、1万円未満を四捨五入する端数処理により「31万円」としてもよく、さらにその数値を例えば5万円や10万円といったキリのよい数値への端数処理により「30万円」としてもよい。なお、端数処理としては、所定の桁や単位数値への切り上げまたは切り捨てを行ってもよい。
<<第3実施例>>
第4実施形態の第3実施例は、
所定条件が満たされた場合をトリガーとして、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案し、第1実施形態におけるアカウント口座情報を表示するステップ、操作の状態を表示するステップ、および、更新されたアカウント口座情報を表示するステップを実行する実施例である。所定条件としては、例えば、下記(c1)から(c4)の少なくともいずれかが挙げられる。
(c1)前記第1アカウント口座の残高が一定金額以下となった場合
(c2)商取引における支払い金額が所定金額を超えた場合
(c3)所定期間ごとまたは所定イベント時
(c4)商取引における支払い金額に対して前記第1アカウント口座の残高が不足する場合
<<第3実施例の効果>>
本実施例によれば、所定条件として条件(c1)から(c4)の少なくともいずれかがが満たされた場合に、ユーザに対して電子バリューAC1への入金を提案するので、第1実施形態の実施例1から3および第2実施形態と同様の理由により、ユーザの利便性を向上させることができる。
<<第3実施例の動作処理>>
図15は、本実施例に係るサーバ110と端末120との処理のシーケンス図の一例を示し、また、本開示に係る情報処理方法における処理手順の一例を示す図でもある。図15に示すように、本実施例は、ステップS421,S420を実施せず(トリガー条件とせず)、適宜のタイミングで、第1実施形態におけるのと同様のステップS121,S111(図5参照)を実行し、ステップS411において、ユーザに対する電子バリューAC1への入金提案をすること以外は、第4実施形態と同等の装置構成を用い、図12に示す処理手順と同等の手順により実行することができる。なお、ステップS121,S111については、図5に示す第1実施形態における処理と同じであり、また、所定条件である条件(c1)から(c3)は、第1実施形態の実施例1から3における条件(a1)から(c3)と同じであり、さらに、所定条件である条件(c4)は、第2実施形態のおける前提条件と同じであるため、ここでの詳細な説明は省略する。
以上、本開示の一例としての各実施形態および各実施例について詳細に説明してきたが、前述した説明はあらゆる点において本開示の一例を示すに過ぎず、本開示の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもなく、また、上記実施形態および上記各実施例は、部分的に置換してもよく、適宜組み合わせて構成することも可能であり、さらに、例えば、各実施形態および各実施例において適宜言及したような変更が可能である。
(付記1−1)
情報処理装置における情報処理方法であって、
ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、
所定条件を満たす場合に、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案するステップと、
前記第1アカウント口座への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように、前記第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して当該入金提案額を提示するステップと、
前記ユーザの承諾に基づいて、前記入金提案額を、前記第1アカウント口座へ入金するステップと、
前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座における残高を更新するステップと、を有する情報処理方法。
前記入金するステップは、前記入金提案額を、前記ユーザに関連付けられた第2アカウント口座から出金するステップをさらに含む、付記1−1に記載の情報処理方法。
(付記1−3)
前記所定条件が、下記(a1)から(a3);
(a1)前記第1アカウント口座の残高が一定金額以下となった場合
(a2)商取引における支払い金額が所定金額を超えた場合
(a3)所定期間ごとまたは所定イベント時
の少なくともいずれかである、付記1−1または1−2に記載の情報処理方法。
(付記1−4)
前記(a1)における前記一定金額は、前記ユーザにより設定された金額、または、前記ユーザによる前記商品もしくはサービスの過去の取引情報、および、前記第1アカウント口座への過去の入金情報の少なくともいずれかに基づいて決定される、付記1−3に記載の情報処理方法。
(付記1−5)
前記(a2)における前記所定金額は、前記ユーザにより設定された金額、前記第1アカウント口座の残高、または、前記第1アカウント口座の残高に所定係数を乗じた金額である、付記1−3に記載の情報処理方法。
(付記1−6)
前記入金提案額を算出および提示するステップにおいては、さらに、前記ユーザが必要とする金額以上となるように、前記入金提案額を算出する、付記1−1から1−5のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記1−7)
前記ユーザが必要とする金額は、商取引の実行時においては、支払い金額に対する前記第1アカウント口座の残高の不足金額以上であり、商取引の実行時以外においては、前記商取引における過去の取引情報、および、前記第1アカウント口座への過去の入金情報の少なくともいずれかに基づいて決定される、付記1−6に記載の情報処理方法。
(付記1−8)
ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶する残高記憶部と、
所定条件を満たす場合に、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案する入金提案部と、
前記第1アカウント口座への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように、前記第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して当該入金提案額を提示する算出提示部と、
前記ユーザの承諾に基づいて、前記入金提案額を、前記第1アカウント口座へ入金する入出金処理部と、
前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座における残高を更新する残高更新部と、を有する情報処理装置。
(付記1−8)
情報処理装置に、
ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、
所定条件を満たす場合に、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案するステップと、
前記第1アカウント口座への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように、前記第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して当該入金提案額を提示するステップと、
前記ユーザの承諾に基づいて、前記入金提案額を、前記第1アカウント口座へ入金するステップと、
前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座における残高を更新するステップと、を実行させる情報処理プログラム。
(付記2−1)
情報処理装置における情報処理方法であって、
ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、
商取引における支払い金額に対して前記第1アカウント口座の残高が不足する場合に、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案するステップと、
前記入金の提案があった場合に、前記ユーザによる、当該ユーザと所定関係を有する特定ユーザの選定、および、当該特定ユーザに対する入金要求および入金要求額を受け付けるステップと、
前記特定ユーザの承諾に基づいて、前記入金要求額を前記第1アカウント口座へ入金するステップと、
前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座の残高を更新するステップと、を有する情報処理方法。
(付記2−2)
前記入金するステップは、前記入金要求額を、前記特定ユーザに関連付けられた第3アカウント口座から出金するステップをさらに含む、請求項1に記載の情報処理方法。
(付記2−3)
前記所定関係が、前記ユーザとの家族関係、前記ユーザとの交友関係、または、前記ユーザとの貸し借りを有する関係である、付記2−1または2−2に記載の情報処理方法。
(付記2−4)
前記ユーザと家族関係を有するユーザが前記特定ユーザとして選定された場合に、前記ユーザが閲覧できるように、前記第3アカウント口座の残高を含む当該第3アカウント口座に関する情報を表示する、付記2−1から2−3のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記2−5)
前記入金するステップにおいては、前記第1アカウント口座への入金処理ごとに前記特定ユーザの承諾を確認し、前記第1アカウント口座へ入金する、付記2−1から2−4のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記2−6)
前記入金するステップにおいては、前記第1アカウント口座への入金処理に先立って予め確認した前記特定ユーザの承諾に基づいて、前記第1アカウント口座へ入金する、付記2−1から2−4のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記2−7)
前記ユーザが選定できる前記特定ユーザ、および、前記特定ユーザが承諾できる前記ユーザを、前記ユーザの所定範囲内にいるユーザ、または、互いに一定以上の親密度を有するユーザに限定する、付記2−1から2−5のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記2−8)
前記親密度を、下記(b1)から(b6);
(b1)所定期間におけるメッセージ送受信量
(b2)所定関係が構築されてからの経過期間
(b3)時間的および空間的な関係性
(b3)共通の友達数
(b4)共通の友達とのコミュニケーション度合い
(b5)属性の類似度合い
の少なくともいずれかに基づいて設定する、付記2−1から2−7のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記2−9)
ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶する残高記憶部と、
商取引における支払い金額に対して前記第1アカウント口座の残高が不足する場合に、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案する入金提案部と、
前記入金の提案があった場合に、前記ユーザによる、当該ユーザと所定関係を有する特定ユーザの選定、および、当該特定ユーザに対する入金要求および入金要求額を受け付ける特定ユーザ受付部と、
前記特定ユーザの承諾に基づいて、前記入金要求額を前記第1アカウント口座へ入金する入出金処理部と、
前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座の残高を更新する残高更新部と、を有する情報処理装置。
(付記2−10)
情報処理装置に、
ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、
商取引における支払い金額に対して前記第1アカウント口座の残高が不足する場合に、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案するステップと、
前記入金の提案があった場合に、前記ユーザによる、当該ユーザと所定関係を有する特定ユーザの選定、および、当該特定ユーザに対する入金要求および入金要求額を受け付けるステップと、
前記特定ユーザの承諾に基づいて、前記入金要求額を前記第1アカウント口座へ入金するステップと、
前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座の残高を更新するステップと、を実行させる情報処理プログラム。
(付記3−1)
情報処理装置における情報処理方法であって、
ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、
前記ユーザによる商取引における取引情報および前記第1アカウント口座への入金情報を記憶するステップと、
前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案するステップと、
前記取引情報および前記入金情報の少なくともいずれかに基づいて、前記第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して当該入金提案額を提示するステップと、
前記入金提案額、または、前記ユーザが前記入金提案額に基づいて決定した入金指定額を、前記第1アカウント口座へ入金するステップと、
前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座の残高を更新するステップと、を有する情報処理方法。
(付記3−2)
前記入金するステップは、前記入金提案額または前記入金指定額を、前記ユーザに関連付けられた第2アカウント口座から出金するステップをさらに含む、付記1−1に記載の情報処理方法。
(付記3−3)
前記取引情報および入金情報を記憶するステップにおいては、前記ユーザが利用した店舗に対応付けて前記取引情報を記憶し、
前記入金提案額を算出および提示するステップにおいては、前記ユーザが前記店舗において商取引を行う場合に、または、前記ユーザが前記店舗の所定範囲内に位置する場合に、前記店舗における前記取引情報に基づいて、前記店舗に対応付けた前記入金提案額を算出し、前記ユーザに対して提示する、付記3−1または3−2に記載の情報処理方法。
(付記3−4)
前記入金するステップにおいては、前記ユーザが前記入金提案額を増減させた調整金額を前記入金指定額とする、付記3−1から3−3のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記3−5)
前記ユーザが前記入金提案額を増減させて前記入金指定額を決定するための操作オブジェクトを表示するステップをさらに有する、付記3−1から3−4のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記3−6)
前記操作オブジェクトを表示するステップにおいては、前記ユーザが前記入金提案額を任意に増減させるための操作オブジェクトを表示し、前記ユーザによる当該操作オブジェクトの操作に応じた金額を表示する、付記3−5に記載の情報処理方法。
(付記3−7)
前記操作オブジェクトを表示するステップにおいては、前記ユーザが前記入金提案額を所定の固定金額単位で増減させるための操作オブジェクトを表示し、前記ユーザによる当該操作オブジェクトの操作に応じた金額を表示する、付記3−5に記載の情報処理方法。
(付記3−8)
前記操作オブジェクトは、ボタン、テンキー、テキスト、およびスライダーのうち少なくもいずれかを含む、付記3−5から3−7のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記3−9)
前記入金提案額を算出および提示するステップにおいては、前記第1アカウント口座への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように、前記入金提案額を算出する、付記3−1から3−8のいずれかに記載の情報処理方法。
(付記3−10)
ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶する残高記憶部と、
前記ユーザによる商取引における過去の取引情報および前記第1アカウント口座への過去の入金情報を記憶する情報記憶部と、
前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案する入金提案部と、
前記取引情報および前記入金情報の少なくともいずれかに基づいて、前記第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して当該入金提案額を提示する算出提示部と、
前記入金提案額、または、前記ユーザが前記入金提案額に基づいて決定した入金指定額を、前記第1アカウント口座へ入金する入出金処理部と、
前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座の残高を更新する残高更新部と、を有する情報処理装置。
(付記3−11)
情報処理装置に、
ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、
前記ユーザによる商取引における過去の取引情報および前記第1アカウント口座への過去の入金情報を記憶するステップと、
前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案するステップと、
前記取引情報および前記入金情報の少なくともいずれかに基づいて、前記第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して当該入金提案額を提示するステップと、
前記入金提案額、または、前記ユーザが前記入金提案額に基づいて決定した入金指定額を、前記第1アカウント口座へ入金するステップと、
前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座の残高を更新するステップと、を実行させる情報処理プログラム。
(付記4−1)
前記ユーザの第2表示領域への操作は、前記第2表示領域の少なくとも一部の面積を増減させる操作を含む、請求項1に記載の情報処理プログラム。
(付記4−2)
前記ユーザの第2表示領域への操作は、前記第2表示領域の少なくとも一部の面積を増減させる操作を含む、付記4−1に記載の情報処理プログラム。
(付記4−3)
前記ユーザの第2表示領域への操作に応答して、前記入金額に対応付けられた第3表示領域を、前記第2表示領域に少なくとも一部が重畳する態様で、表示するステップをさらに実行させる、付記4−1または4−2に記載の情報処理プログラム。
(付記4−4)
前記ユーザの第2表示領域への操作は、前記第2表示領域の少なくとも一部を前記第1表示領域に移動させる操作を含む、付記4−1から4−3のいずれかに記載の情報処理プログラム。
(付記4−5)
前記ユーザの前記第1表示領域への操作であって、前記第1表示領域内の少なくとも一部の面積を増減させる操作に応答して、前記第2アカウント口座から前記第1アカウント口座への入金額を指定するステップをさらに実行させる、付記4−1から4−4のいずれかに記載の情報処理プログラム。
(付記4−6)
前記ユーザの前記第1表示領域への操作は、前記第1表示領域の少なくとも一部を前記第2表示領域に移動させる操作を含む、付記4−1から4−5のいずれかに記載の情報処理プログラム。
(付記4−7)
前記ユーザの前記第2表示領域への操作は、前記ユーザによる複数回の操作である、付記4−1から4−6のいずれかに記載の情報処理プログラム。
(付記4−8)
第1アカウント口座情報を、前記第1表示領域に重畳させる態様、または、前記第1表示領域の近傍に表示する態様で表示するステップをさらに含む、付記4−1から4−7のいずれかに記載の情報処理プログラム。
(付記4−9)
第2アカウント口座情報を、前記第2表示領域に重畳させる態様、または、前記第1表示領域の近傍に表示する態様で表示するステップをさらに含む、付記4−1から4−8のいずれかに記載の情報処理プログラム。
(付記4−10)
前記入金額に端数処理が施される、付記4−1から4−9のいずれかに記載の情報処理プログラム。
(付記4−11)
前記第1表示領域の少なくとも一部の面積、または、前記第2表示領域の少なくとも一部の面積のうち、いずか1つに端数処理が施される、付記4−1から4−10のいずれかに記載の情報処理プログラム。
(付記4−12)
前記第2アカウント口座から前記第1アカウント口座への入金が完了した場合に、更新された前記第1アカウント口座情報と、更新された前記第2アカウント口座情報とを表示するステップをさらに含む、付記4−1から4−11のいずれかに記載の情報処理プログラム。
(付記4−13)
前記入金額が、前記第1アカウント口座への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額以下である場合、前記入金額が当該損益分岐点に相当する金額を超えるように調整する、付記4−1から4−12のいずれかに記載の情報処理プログラム。
(付記4−14)
情報処理装置における情報処理方法であって、
ユーザに関連付けられた第1アカウント口座に対応付けられた第1表示領域を表示するステップと、
前記ユーザに関連付けられた第2アカウント口座に対応付けられた第2表示領域を表示するステップと、
前記ユーザの第2表示領域への操作に応答して、前記第2アカウント口座から前記第1アカウントへの入金額を指定するステップと、を有する情報処理方法。
(付記4−15)
ユーザに関連付けられた第1アカウント口座に対応付けられた第1表示領域を表示する第1表示部と、
前記ユーザに関連付けられた第2アカウント口座に対応付けられた第2表示領域を表示する第2表示部と、
前記ユーザの第2表示領域への操作に応答して、前記第2アカウント口座から前記第1アカウントへの入金額を指定する入金額指定部と、を有する情報処理装置。
1…通信システム、110 ,110A,110B…サーバ、120,120A,120B,120C,120X…端末、130…ネットワーク、140…外部システム、200…情報処理装置、201…プロセッサ、202…メモリ、203…ストレージ、204…入出力インタフェース(入出力I/F)、205…通信インタフェース(通信I/F)、313…制御部、314…記憶部、315…決済管理部、316…口座管理部、317…入出金管理部、318…表示管理部、323…制御部、324…記憶部、325…取引管理部、326…注文処理部、327…指示処理部、328…表示処理部、610…決済システム、AC1…電子バリュー、AC2…出金口座、AC3…特定出金口座、B…バス、B31〜B33,B46,B47,B50〜B54,B160〜B164…ボタン、D36…スライダー、F43…指、J1…第1アカウント口座情報、J2…第2アカウント口座情報、J3…各種情報、K34…テンキー、R41…第1表示領域、R42…第2表示領域、R45…選択領域、S36…スライダー、S40〜S48,S111〜S115,S120〜S124,S140,S150〜S157,S190,S200,S210〜S217,S220〜S226,S230〜S233,S310〜S315,S320〜S324,S410〜S413,S420〜S423…ステップ、T30…テキスト、T35…テキストボタン、T41,T42,T46…テキスト、Y44,Y46…矢印。

Claims (9)

  1. 情報処理装置における情報処理方法であって、
    ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、
    所定条件を満たす場合に、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案するステップと、
    前記第1アカウント口座への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように、前記第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して当該入金提案額を提示するステップと、
    前記ユーザの承諾に基づいて、前記入金提案額を、前記第1アカウント口座へ入金するステップと、
    前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座における残高を更新するステップと、を有し、
    前記損益分岐点は、前記第1アカウント口座への入金処理に係る手数料と、前記第1アカウント口座を使用する決済サービスで実行される入金処理の予想される全体回数とに基づいて算出される、情報処理方法。
  2. 前記入金するステップは、前記入金提案額を、前記ユーザに関連付けられた第2アカウント口座から出金するステップをさらに含む、請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記所定条件が、下記(a1)から(a3);
    (a1)前記第1アカウント口座の残高が一定金額以下となった場合
    (a2)商取引における支払い金額が所定金額を超えた場合
    (a3)所定期間ごとまたは所定イベント時
    の少なくともいずれかである、請求項1または2に記載の情報処理方法。
  4. 前記(a1)における前記一定金額は、前記ユーザにより設定された金額、または、前記ユーザによる商品もしくはサービスの過去の取引情報、および、前記第1アカウント口座への過去の入金情報の少なくともいずれかに基づいて決定される、請求項3に記載の情報処理方法。
  5. 前記(a2)における前記所定金額は、前記ユーザにより設定された金額、前記第1アカウント口座の残高、または、前記第1アカウント口座の残高に所定係数を乗じた金額である、請求項3に記載の情報処理方法。
  6. 前記入金提案額を算出および提示するステップにおいては、さらに、前記ユーザが必要とする金額以上となるように、前記入金提案額を算出する、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  7. 前記ユーザが必要とする金額は、商取引の実行時においては、支払い金額に対する前記第1アカウント口座の残高の不足金額以上であり、商取引の実行時以外においては、前記商取引における過去の取引情報、および、前記第1アカウント口座への過去の入金情報の少なくともいずれかに基づいて決定される、請求項6に記載の情報処理方法。
  8. ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶する残高記憶部と、
    所定条件を満たす場合に、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案する入金提案部と、
    前記第1アカウント口座への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように、前記第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して当該入金提案額を提示する算出提示部と、
    前記ユーザの承諾に基づいて、前記入金提案額を、前記第1アカウント口座へ入金する入出金処理部と、
    前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座における残高を更新する残高更新部と、を有し、
    前記損益分岐点は、前記第1アカウント口座への入金処理に係る手数料と、前記第1アカウント口座を使用する決済サービスで実行される入金処理の予想される全体回数とに基づいて算出される、情報処理装置。
  9. 情報処理装置に、
    ユーザに関連付けられた第1アカウント口座の残高を記憶するステップと、
    所定条件を満たす場合に、前記ユーザに対して前記第1アカウント口座への入金を提案するステップと、
    前記第1アカウント口座への入金処理に係る損益分岐点に相当する金額を超えるように、前記第1アカウント口座への入金提案額を算出し、前記ユーザに対して当該入金提案額を提示するステップと、
    前記ユーザの承諾に基づいて、前記入金提案額を、前記第1アカウント口座へ入金するステップと、
    前記第1アカウント口座への入金額に応じて、前記第1アカウント口座における残高を更新するステップと、を実行させ
    前記損益分岐点は、前記第1アカウント口座への入金処理に係る手数料と、前記第1アカウント口座を使用する決済サービスで実行される入金処理の予想される全体回数とに基づいて算出され情報処理プログラム。
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