JP3723613B2 - Amラジオ受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送電線妨害対策がなされたAMラジオ受信機に関し、特に、車載用に好適なAMラジオ受信機であり、例えば、送電線下の電界強度が強い場所で発生する50〜60Hzの信号を除去するとともに、LW(長波)帯の受信感度が改善できるAMラジオ受信機に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来のAMラジオ受信機に於けるアンテナ入力回路の一例を示す回路図であり、送電線妨害対策がなされたAMラジオ受信機に係るものである。同図に於いて、アンテナ1より入った信号はアンテナ結合コンデンサC1、FM除去用のコイルL1及びコンデンサC3を介して電界効果形トランジスタ(以下、FET)T1のゲートに入力される。抵抗R2はFETT1のバイアス抵抗である。コイルL1とコンデンサC3との接続点N1にコイルL3が接続され、コイルL3と結合コンデンサC1とによって、送電線による50〜60Hzの妨害信号を除去するハイパスフィルタ4を形成している。FETT1のドレインには利得制御用のトランジスタT2が接続され、そのコレクタに同調回路が接続されている。トランジスタT2のベースには、AM検波出力に応じた電圧を有するAGC信号2が印加され、FETT1の利得が制御されている。
【0003】
また、接続点N1にはコンデンサC2の一端が接続され、その他端がダイオードD1とD2との接続点N2に接続され、ダイオードD1のカソードが接地され、ダイオードD2のアノードは広帯域AGC回路と接続されている。コンデンサC2とダイオードD1,D2によってアンテナ入力信号の減衰器を形成している。ダイオードD2のアノードには入力電界強度に応じて広帯域AGC回路からAGC信号1が印加される。接続点N2のインピーダンスはAGC(自動利得制御)がかかっていない状態では高く、AGCが働いた状態ではダイオードD1が導通状態となるので低いインピーダンスとなる。コンデンサC2は入力信号の最大減衰量を規定する容量に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
送電線妨害対策がなされた従来のAMラジオ受信機では、入力信号線と接地間に数mH〜数10mHのコイルL3を設けられ、アンテナ結合コンデンサC1とコイルL3とによるハイパスフィルタ4を形成して、送電線による50〜60Hzの信号を除去して混変調による音声信号への妨害を防止している。
しかしながら、アンテナ入力回路にコイルL3を設けることによって、アンテナ容量等とによる共振によって発振などが発生する問題があり、好ましいものではない。また、コイルL3は形状が比較的大きく、実装面積に制約を与える欠点があり、更に、抵抗と比較して価格が高価であるので製造価格の上昇を伴う欠点がある。
【0005】
また、図6は横軸が受信周波数であり、縦軸が減衰量を示し、この周波数特性は、図5のAMラジオ受信機におけるアンテナ入力回路の出力の周波数特性を示している。図5に示すように、その周波数特性は、10〜200KHzの周波数帯域にピーク(減衰極)Pが存在する特性を有している。このピークPはアンテナ入力回路に送電線妨害対策の為に設けられたコイルL3と、他のアンテナ容量素子とによって共振回路を形成して、10〜200KHzの周波数帯域にピークPが生じるためである。このピークPが生じるこの周波数帯域には、LW(長波)帯の放送がなされている周波数帯域であり、このような減衰量が変動するピークPが存在することは放送波の受信に好ましいものではなく、周波数特性が平坦であることが望ましい。
【0006】
本発明は、上述のような課題に鑑みなされたものであり、送電線妨害対策がなされ、且つ、10〜200KHzの周波数帯域にピーク(減衰極)を有しないアンテナ入力回路を備えるAMラジオ受信機を提供することを目的とする。
また、本発明は、アンテナ入力回路の出力の周波数特性が平坦であって、送電線妨害対策が簡便な回路からなり、安価でしかもアンテナ入力回路の実装面積を低減できるAMラジオ受信機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するために手段】
本発明は、上述の目的を達成するためになされたものであり、請求項1の発明は、入力電界強度に応じて入力信号の減衰量を調整するAGC回路を備えるAMラジオ受信機に於いて、
前記AGC回路の動作に応じてアンテナ結合コンデンサの容量成分またはアンテナ容量とアンテナ結合コンデンサとの合成容量成分及び抵抗によるハイパスフィルタを形成して送電線妨害雑音周波数を除去するアンテナ入力回路を具備することを特徴とするAMラジオ受信機であり、送電線による50〜60Hzの信号による混変調によって音質劣化をもたらす妨害対策とし、送電線近傍にAMラジオ受信機が存在する場合、その入力電界強度が強いことからAGCの動作に連動してアンテナの形状に合わせて、アンテナ結合コンデンサと抵抗、またはアンテナ容量とアンテナ結合コンデンサとの合成容量成分と抵抗によるハイパスフィルタを構成して、送電線妨害雑音周波数を除去するものである。更に、送電線妨害対策用のコイルを用いることなく、送電線妨害対策がなされており、アンテナ入力回路のアンテナ容量素子と送電線妨害対策用のコイルとによる共振現象が解消できるので、アンテナ入力回路の出力の周波数特性が平坦な特性となる。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のAMラジオ受信機に於いて、
前記AGC回路が少なくとも広帯域AGC用検出部とAGC駆動部とを備えることを特徴とするAMラジオ受信機であり、広帯域AGC用検出部からの出力に基づいてAGC駆動部からのAGC信号2によってアンテナ入力回路の入力信号を減衰させており、送電線下の電界強度に対するAGC検出感度を高めることができるとともに、AGC信号2によって直ちに送電線妨害雑音周波数除去のためのハイパスフィルタを働かせることができるのでSN比が向上する。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載のAMラジオ受信機に於いて、前記抵抗は、前記AGC回路が動作状態で、AM受信周波数帯域でのAGC特性に影響を与えない値に設定されていることを特徴とするAMラジオ受信機であり、前記抵抗の抵抗値をこのような条件を満たすことによって、送電線妨害対策がなされたとしてもアンテナ入力回路の出力の周波数特性にピーク(減衰極)Pが形成されることがないので、LW帯の放送波の受信に障害を与えることなく送電線妨害対策がなし得る。
【0010】
更に、本発明は、以下のような構成を含む。
入力電界強度に応じて入力信号の減衰量を調整するAGC回路を備えるAMラジオ受信機に於いて、
前記AGC回路からのAGC信号に基づいてアンテナ入力信号の最大減衰量を設定するコンデンサと、前記コンデンサに並列接続した抵抗と、前記コンデンサと前記抵抗との並列回路に直列接続され、前記AGC信号の印加によって抵抗値が変動する可変抵抗素子と、を備えるアンテナ入力回路を具備することを特徴とするAMラジオ受信機であり、送電線妨害対策用のコイルを除去したとしても、AGC回路からのAGC信号に連動してアンテナ結合コンデンサと抵抗とによるハイパスフィルタを形成することで、AGCに連動して働くハイパスフィルタによって送電線妨害雑音周波数を除去することにより、送電線妨害対策がなされている。また、アンテナの形態によっては、アンテナ容量を加味した前記ハイパスフィルタによって送電線妨害雑音信号が除去される。
【0011】
また、本発明は、入力電界強度に応じて入力信号の減衰量を調整するAGC回路を備えるAMラジオ受信機に於いて、
アンテナ入力信号の最大減衰量を設定するコンデンサと直列接続した可変抵抗素子とからなり、前記可変抵抗素子に前記AGC回路からのAGC信号を印加してアンテナ入力信号を減衰する減衰器を備え、且つ、前記コンデンサに並列接続した抵抗とを備え、前記AGC信号の印加に基づいて、アンテナ結合コンデンサと前記抵抗とによって送電線妨害雑音を除去するアンテナ入力回路を具備することを特徴とするAMラジオ受信機であり、送電線妨害対策用に設けられたコイルを除去したとしても、AGC回路からのAGC信号に連動してアンテナ結合コンデンサと抵抗とによるハイパスフィルタを働かせることによって送電線妨害雑音信号を除去する送電線妨害対策がなされる。また、アンテナの形態によっては、アンテナ容量を加味した前記ハイパスフィルタによって送電線妨害雑音信号が除去される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のAMラジオ受信機の一実施例の要部を示す回路図であり、送電線妨害対策がなされたAMラジオ受信機である。同図に於いて、アンテナ1より入った信号はアンテナ結合コンデンサC1、FM除去用のコイルL1及びコンデンサC3を介してFETT1のゲートに入力される。抵抗R2はFETT1のバイアス抵抗である。FETT1のドレインはトランジスタT2のエミツタに接続され、そのコレクタに同調回路6が接続されている。同調回路6の出力は混合器へと送られる。トランジスタT2のベースにはAGC駆動回路9からAGC信号2が狭帯域AGC検出出力と広帯域AGC検出出力に応じて印加され、高周波増幅段の利得が制御されている。また、高周波増幅段の出力は広帯域AGC用検出回路8へと送られ、その検出出力と狭帯域AGC検出出力に応じたAGC信号1が出力され、アンテナ入力回路の入力信号レベルを減衰している。なお、狭帯域AGC用検出回路7にはAM検波出力が入力されている。
【0013】
コイルL1とコンデンサC3との接続点N1にはコンデンサC2の一端が接続され、その他端がダイオードD1とD2との接続点N2に接続され、ダイオードD1のカソードが接地され、ダイオードD2のアノードがAGC駆動回路9と接続されている。又、コンデンサC2に並列に抵抗R1が接続されている。
【0014】
コンデンサC2とダイオードD1,D2はアンテナ入力信号を減衰させるための減衰器3を形成している。減衰器3はアンテナ入力信号のレベル、すなわち、入力電界強度に応じて、AGC駆動回路9からダイオードD2のアノードにAGC信号1を印加することにより、アンテナ入力信号を減衰する機能を有している。通常、コンデンサC2は数千PFの容量を有するコンデンサが用いられている。
【0015】
本実施例のAMラジオ受信機は、このAMラジオ受信機が車両に搭載されている場合、送電線の直下または近傍を通過する際、または、送電線に近接した家屋で使用する場合に、送電線による入力電界強度が強いのでAGCが働く。その際、AGC信号1がダイオードD2のアノードに印加され、減衰器3が働いて、アンテナ結合コンデンサC1と抵抗R1とによるハイパスフィルタ2を形成して、このハイパスフィルタ2によって送電線による50〜60Hzの信号を除去するようにしたものである。
因に、通常、狭帯域AGC用検出回路7はIFフィルタを通過した後の信号、例えば、AM検波出力を検出し、広帯域AGC用検出回路8は高周波増幅段、例えば、高周波増幅回路の出力信号、または混合器の入力信号を検出する。また、車載用のAMラジオ受信機では両方のAGC検出回路を備えており、両検出出力に基づきAGC駆動回路にてAGC信号が発生する。
【0016】
また、入力電界強度が弱い場合には、仮に、50〜60Hz(送電線妨害雑音周波数)の信号が入力されたとしても、元々SN比が悪いこともあり、妨害が気にならない程度であり、入力電界強度が強い場合のみハイパスフィルタ2によって、送電線による50〜60Hzの信号を除去することで十分実用に耐え得る送電線妨害対策がなされる。
【0017】
また、図2は、本発明の他の実施例を示すAMラジオ受信機の要部を示す回路図であり、図1の実施例とはAGC回路が異なるものの他の回路は図1の実施例と同一であるので、その構成の説明は省略する。本実施例では、AM検波出力から得られる出力信号に基づいて、減衰器3が動作することによって、アンテナ入力回路の入力信号レベルが自動利得制御されている。その減衰器3の動作は図1の実施例と同一である。AMラジオ受信機が送電線直下にある場合、その電界強度は強くAGCが働く。従って、AGC回路10からのAGC信号が減衰器3のダイオードD2のアノードに印加され、接続点N2が交流的に接地状態となり、アンテナ結合コンデンサC1と抵抗R1とによるハイパスフィルタ2が働いて送電線による50〜60Hzの妨害信号が除去される。
【0018】
なお、図2の実施例では、AM検波出力に基づくAGC信号2によって、減衰器3を制御しているのに対し、図1の実施例では、高周波増幅段のトランジスタT2の出力によるAGC信号1によってもアンテナ入力回路の入力信号線の入力信号レベルを制御している。従って、図1の実施例の方が、送電線下の電界強度に対するAGC検出感度が高い為に、図2のAMラジオ受信機と比較して送電線による50〜60Hzの妨害信号を直ちに除去し得るので、不快な雑音が出力され難い利点があり、SN比の向上に有利である。
【0019】
次に、本発明の他の実施例について図3のAMラジオ受信機の要部を示す回路図を参照して説明する。同図に於いて、アンテナ1より入った信号はアンテナ結合コンデンサC1、コイルL1及びコンデンサC3を介してFETT1のゲートに入力される。抵抗R2はFETT1のバイアス抵抗である。FETT1のドレインはトランジスタT2のエミツタに接続され、そのコレクタがコイルL4を介して抵抗R3とコンデンサC4との並列回路に接続されている。FETT1のゲートとコイルL4と抵抗R3との接続点N3に、コンデンサC5と抵抗R4との直列回路が接続されている。トランジスタT2のベースには、例えば、AM検波出力に応じてAGC信号2が印加される。
【0020】
また、コイルL1とコンデンサC3との接続点N1にはコンデンサC2の一端が接続され、コンデンサC2の他端がダイオードD1とD2との接続点N2に接続されている。ダイオードD1のカソードが接地され、ダイオードD2のアノードは電界強度に応じてAGC信号1が印加される。
【0021】
この実施例では、この抵抗R3とコンデンサC4によるローパスフィルタ(LPH)を形成している。このLPHは50〜60Hzを検出する為のものである。その周波数が重畳されている直流成分をコンデンサC5でカットして抵抗R4を介してFETT1のゲートに印加して負帰還をかけている。このように負帰還をかけることによって、FETT1の出力からこの周波数帯域の利得が抑制され、送電線による50〜60Hzの妨害信号を減衰することができる。
【0022】
次に、図4に示した特性を参照して、図1のAMラジオ受信機のアンテナ入力回路の出力の周波数特性について説明する。同図の(イ)は減衰器3の非動作状態の場合であり、抵抗R1の接続点N2をオープン状態とした場合の特性を示している。(イ)に示すように、アンテナ入力回路の出力の周波数特性は、受信周波数が50Hz以上の周波数帯域に於いて、減衰量が−48dB内に収まっており、図6に示した特性と比較して平坦な特性であることを示している。無論、従来のAMラジオ受信機のアンテナ入力回路に見られたピーク(減衰極)Pは存在しない。
【0023】
一方、同図の(ロ)は、広帯域AGC回路8からのAGCが減衰器3に働いた状態の特性を示しており、抵抗R1は1KΩである。(ロ)の特性から明らかなように、受信周波数が50Hzに於いて減衰量が−118dB以内となっており、70dB程度に減衰量が改善されている。従って、本実施例によれば、アンテナ入力回路に送電線妨害対策用のコイルを用いることなく、50〜60Hzの妨害信号が除去できる。また、AMラジオ受信機に於けるLW帯の放送波の受信感度を良好なものとすることができる。
【0024】
なお、本発明の実施例では、詳しくは、AGCが働いた時点でアンテナ結合コンデンサC1と、コンデンサC2のインピーダン成分と抵抗R1 との合成抵抗と、及び、コイルL1との直列回路によるハイパスフィルタを形成して、送電線による50〜60Hzの妨害信号を減衰している。
無論、このアンテナ入力回路には、アンナの形態によってはそのアンテナ容量を加算して50〜60Hzの妨害信号を減衰し得るハイパスフィルタとする。
【0025】
また、抵抗R1 はAGCが動作状態で、AM受信周波数帯域でのAGC特性に影響を与えない値である必要があり、すなわち、受信周波数でのコンデンサC2のインピーダンス成分(数千pF)に影響を与えない当該成分の例えば1MHzにおけるインピーダンスの例えば10程度の抵抗値(数百Ω程度以上)に設定する必要がある。且つ、所定の減衰量に応じた値に抵抗値を設定する必要がある。AGCが非動作状態ではアンテナからチューナ(受信部)までの50〜60Hzの周波数成分におけるインピーダンスが約40MΩであり、AGCが働いた状態で、更に、60dB以上50〜60Hzの周波数成分を減衰させようとすると、抵抗R1の値は40KΩ以下の値となる。当然、50〜60Hzの周波数を減衰するハイパスフィルタを構成し得るものでなければならない。なお、実施例では、抵抗R1を1KΩとした場合の特性が図示されているが、この値に限定するものではない。
【0026】
【発明の効果】
上記に説明したように、本発明は、送電線妨害対策用のコイルをアンテナ入力回路に用いることなく、アンテナ入力信号を減衰するAGC回路の動作に連動した主にアンテナ結合コンデンサと最大減衰量を設定するコンデンサに並列に接続された抵抗とによるハイパスフィルタによって、送電線による50〜60Hzの妨害信号を除去する送電線妨害対策がなされており、送電線妨害対策用のコイルを用いないので、製造価格を安価なものとすることができる利点がある。
【0027】
また、本発明によれば、送電線妨害対策用のコイルの代わりに抵抗を用い、AGCとの連動によって、アンテナ入力回路の他のアンテナ容量素子とによる10〜200KHz帯域に減衰極が形成されることがなく、アンテナ入力回路の出力の周波数特性は平坦なものとなり、且つ、LW帯の放送を受信するAMラジオ受信機の受信感度が良好なものとなる。
【0028】
また、本発明によれば、アンテナ入力回路の出力の周波数特性が平坦であって、送電線妨害対策が簡便な回路であり、コイルに変えて抵抗で形成できるので、安価でしかもアンテナ入力回路の実装面積を低減できるAMラジオ受信機を提供することができる利点がある。
また、本発明によれば、送電線妨害対策がなされるので、車載用のAMラジオ受信機として極めて効果的である。
【0029】
【付記的事項】
本発明のAMラジオ受信機は、以下の構成を含むものである。
(1)入力電界強度に応じて入力信号の減衰量を調整するAGC回路を備えるAMラジオ受信機に於いて、
前記AGC回路からのAGC信号に基づいてアンテナ入力信号の最大減衰量を設定するコンデンサと、
前記コンデンサに並列接続した抵抗と、
前記コンデンサと前記抵抗との並列回路に直列接続され、前記AGC信号の印加によって抵抗値が変動する可変抵抗素子と、
を備えるアンテナ入力回路を具備するとを特徴とするAMラジオ受信機。
【0030】
(2)入力電界強度に応じて入力信号の減衰量を調整するAGC回路を備えるAMラジオ受信機に於いて、
アンテナ入力信号の最大減衰量を設定するコンデンサと直列接続した可変抵抗素子とからなり、前記可変抵抗素子に前記広帯域AGC用検出回路からのAGC信号を印加してアンテナ入力信号を減衰する減衰器を具備し、且つ、前記コンデンサに並列接続した抵抗とを備え、前記AGC信号の印加に基づいて、アンテナ結合コンデンサと前記抵抗との直列回路によって送電線による妨害雑音周波数を除去するアンテナ入力回路を具備することを特徴とするAMラジオ受信機。
上記(1),(2)のAMラジオ受信機に於いて、アンテナの形態によっては妨害雑音周波数を除去するハイパスフィルタにアンテナ容量を加味したものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るAMラジオ受信機の一実施例の要部を示す回路図である。
【図2】本発明に係るAMラジオ受信機の他の実施例の要部を示す回路図である。
【図3】本発明に係るAMラジオ受信機の他の実施例の要部を示す回路図である。
【図4】図1のAMラジオ受信機の受信特性を示す図である。
【図5】従来のAMラジオ受信機の一例を示す回路図である。
【図6】図5のAMラジオ受信機の受信特性を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 ハイパスフィルタ
3 減衰器
7 狭帯域AGC用検出回路
8 広帯域AGC用検出回路
9 AGC駆動回路
10 AGC回路
C1 アンテナ結合コンデンサ
C2 コンデンサ
C3 コンデンサ
T1 電界効果形トランジスタ(FET)
T2 利得制御用のトランジスタ
R1 送電線妨害除去用の抵抗
R2 バイアス用の抵抗
D1,D2 ダイオード
Claims (3)
- 入力電界強度に応じて入力信号の減衰量を調整するAGC回路を備えるAMラジオ受信機に於いて、
前記AGC回路の動作に応じてアンテナ結合コンデンサの容量成分またはアンテナ容量とアンテナ結合コンデンサとの合成容量成分及び抵抗によるハイパスフィルタを形成して送電線妨害雑音を除去するアンテナ入力回路を具備することを特徴とするAMラジオ受信機。 - 請求項1に記載のAMラジオ受信機に於いて、
前記AGC回路が少なくとも広帯域AGC用検出部とAGC駆動部とを備えることを特徴とするAMラジオ受信機。 - 請求項1または2に記載のAMラジオ受信機に於いて、
前記抵抗は、前記AGC回路が動作状態で、AM受信周波数帯域でのAGC特性に影響を与えない値に設定されていることを特徴とするAMラジオ受信機。
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