JPH09135180A - Amラジオ受信機 - Google Patents

Amラジオ受信機

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JPH09135180A
JPH09135180A JP29280795A JP29280795A JPH09135180A JP H09135180 A JPH09135180 A JP H09135180A JP 29280795 A JP29280795 A JP 29280795A JP 29280795 A JP29280795 A JP 29280795A JP H09135180 A JPH09135180 A JP H09135180A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナ入力回路の出力の周波数特性が10
〜200KHzにピーク(減衰極)が存在しない特性で
あり、アンテナ入力回路の出力の周波数特性が平坦であ
って、安価で簡便な回路によって送電線妨害対策がなさ
れたAMラジオ受信機を提供するものである。 【解決手段】 AGC回路の動作に連動してアンテナ結
合コンデンサC1と抵抗R1との直列回路によるハイパ
スフィルタ2が働き、ハイパスフィルタ2によって送電
線による50〜60Hzの妨害雑音を除去するアンテナ
入力回路を備えるAMラジオ受信機である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線妨害対策が
なされたAMラジオ受信機に関し、特に、車載用に好適
なAMラジオ受信機であり、例えば、送電線下の電界強
度が強い場所で発生する50〜60Hzの信号を除去す
るとともに、LW(長波)帯の受信感度が改善できるA
Mラジオ受信機に係るものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のAMラジオ受信機に於け
るアンテナ入力回路の一例を示す回路図であり、送電線
妨害対策がなされたAMラジオ受信機に係るものであ
る。同図に於いて、アンテナ1より入った信号はアンテ
ナ結合コンデンサC1、FM除去用のコイルL1及びコ
ンデンサC3を介して電界効果形トランジスタ(以下、
FET)T1のゲートに入力される。抵抗R2はFET
T1のバイアス抵抗である。コイルL1とコンデンサC
3との接続点N1にコイルL3が接続され、コイルL3
と結合コンデンサC1とによって、送電線による50〜
60Hzの妨害信号を除去するハイパスフィルタ4を形
成している。FETT1のドレインには利得制御用のト
ランジスタT2が接続され、そのコレクタに同調回路が
接続されている。トランジスタT2のベースには、AM
検波出力に応じた電圧を有するAGC信号2が印加さ
れ、FETT1の利得が制御されている。
【0003】また、接続点N1にはコンデンサC2の一
端が接続され、その他端がダイオードD1とD2との接
続点N2に接続され、ダイオードD1のカソードが接地
され、ダイオードD2のアノードは広帯域AGC回路と
接続されている。コンデンサC2とダイオードD1,D
2によってアンテナ入力信号の減衰器を形成している。
ダイオードD2のアノードには入力電界強度に応じて広
帯域AGC回路からAGC信号1が印加される。接続点
N2のインピーダンスはAGC(自動利得制御)がかか
っていない状態では高く、AGCが働いた状態ではダイ
オードD1が導通状態となるので低いインピーダンスと
なる。コンデンサC2は入力信号の最大減衰量を規定す
る容量に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】送電線妨害対策がなさ
れた従来のAMラジオ受信機では、入力信号線と接地間
に数mH〜数10mHのコイルL3を設けられ、アンテ
ナ結合コンデンサC1とコイルL3とによるハイパスフ
ィルタ4を形成して、送電線による50〜60Hzの信
号を除去して混変調による音声信号への妨害を防止して
いる。しかしながら、アンテナ入力回路にコイルL3を
設けることによって、アンテナ容量等とによる共振によ
って発振などが発生する問題があり、好ましいものでは
ない。また、コイルL3は形状が比較的大きく、実装面
積に制約を与える欠点があり、更に、抵抗と比較して価
格が高価であるので製造価格の上昇を伴う欠点がある。
【0005】また、図6は横軸が受信周波数であり、縦
軸が減衰量を示し、この周波数特性は、図5のAMラジ
オ受信機におけるアンテナ入力回路の出力の周波数特性
を示している。図5に示すように、その周波数特性は、
10〜200KHzの周波数帯域にピーク(減衰極)P
が存在する特性を有している。このピークPはアンテナ
入力回路に送電線妨害対策の為に設けられたコイルL3
と、他のアンテナ容量素子とによって共振回路を形成し
て、10〜200KHzの周波数帯域にピークPが生じ
るためである。このピークPが生じるこの周波数帯域に
は、LW(長波)帯の放送がなされている周波数帯域で
あり、このような減衰量が変動するピークPが存在する
ことは放送波の受信に好ましいものではなく、周波数特
性が平坦であることが望ましい。
【0006】本発明は、上述のような課題に鑑みなされ
たものであり、送電線妨害対策がなされ、且つ、10〜
200KHzの周波数帯域にピーク(減衰極)を有しな
いアンテナ入力回路を備えるAMラジオ受信機を提供す
ることを目的とする。また、本発明は、アンテナ入力回
路の出力の周波数特性が平坦であって、送電線妨害対策
が簡便な回路からなり、安価でしかもアンテナ入力回路
の実装面積を低減できるAMラジオ受信機を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するために手段】本発明は、上述の目的を
達成するためになされたものであり、請求項1の発明
は、入力電界強度に応じて入力信号の減衰量を調整する
AGC回路を備えるAMラジオ受信機に於いて、前記A
GC回路の動作に応じてアンテナ結合コンデンサの容量
成分またはアンテナ容量とアンテナ結合コンデンサとの
合成容量成分及び抵抗によるハイパスフィルタを形成し
て送電線妨害雑音周波数を除去するアンテナ入力回路を
具備することを特徴とするAMラジオ受信機であり、送
電線による50〜60Hzの信号による混変調によって
音質劣化をもたらす妨害対策とし、送電線近傍にAMラ
ジオ受信機が存在する場合、その入力電界強度が強いこ
とからAGCの動作に連動してアンテナの形状に合わせ
て、アンテナ結合コンデンサと抵抗、またはアンテナ容
量とアンテナ結合コンデンサとの合成容量成分と抵抗に
よるハイパスフィルタを構成して、送電線妨害雑音周波
数を除去するものである。更に、送電線妨害対策用のコ
イルを用いることなく、送電線妨害対策がなされてお
り、アンテナ入力回路のアンテナ容量素子と送電線妨害
対策用のコイルとによる共振現象が解消できるので、ア
ンテナ入力回路の出力の周波数特性が平坦な特性とな
る。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のAMラジオ受信機に於いて、前記AGC回路が少なく
とも広帯域AGC用検出部とAGC駆動部とを備えるこ
とを特徴とするAMラジオ受信機であり、広帯域AGC
用検出部からの出力に基づいてAGC駆動部からのAG
C信号2によってアンテナ入力回路の入力信号を減衰さ
せており、送電線下の電界強度に対するAGC検出感度
を高めることができるとともに、AGC信号2によって
直ちに送電線妨害雑音周波数除去のためのハイパスフィ
ルタを働かせることができるのでSN比が向上する。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載のAMラジオ受信機に於いて、前記抵抗が前記
コンデンサの送電線雑音周波数における等価インピーダ
ンス成分より小さい抵抗値であり、且つ、前記抵抗値と
前記コンデンサの等価インピーダンス成分との合成抵抗
とアンテナ結合コンデンサとによってハイパスフィルタ
を形成することを特徴とするAMラジオ受信機であり、
前記抵抗の抵抗値をこのような条件を満たすことによっ
て、送電線妨害対策がなされたとしてもアンテナ入力回
路の出力の周波数特性にピーク(減衰極)Pが形成され
ることがないので、LW帯の放送波の受信に障害を与え
ることなく送電線妨害対策がなし得る。
【0010】更に、本発明は、以下のような構成を含
む。入力電界強度に応じて入力信号の減衰量を調整する
AGC回路を備えるAMラジオ受信機に於いて、前記A
GC回路からのAGC信号に基づいてアンテナ入力信号
の最大減衰量を設定するコンデンサと、前記コンデンサ
に並列接続した抵抗と、前記コンデンサと前記抵抗との
並列回路に直列接続され、前記AGC信号の印加によっ
て抵抗値が変動する可変抵抗素子と、を備えるアンテナ
入力回路を具備することを特徴とするAMラジオ受信機
であり、送電線妨害対策用のコイルを除去したとして
も、AGC回路からのAGC信号に連動してアンテナ結
合コンデンサと抵抗とによるハイパスフィルタを形成す
ることで、AGCに連動して働くハイパスフィルタによ
って送電線妨害雑音周波数を除去することにより、送電
線妨害対策がなされている。また、アンテナの形態によ
っては、アンテナ容量を加味した前記ハイパスフィルタ
によって送電線妨害雑音信号が除去される。
【0011】また、本発明は、入力電界強度に応じて入
力信号の減衰量を調整するAGC回路を備えるAMラジ
オ受信機に於いて、アンテナ入力信号の最大減衰量を設
定するコンデンサと直列接続した可変抵抗素子とからな
り、前記可変抵抗素子に前記AGC回路からのAGC信
号を印加してアンテナ入力信号を減衰する減衰器を備
え、且つ、前記コンデンサに並列接続した抵抗とを備
え、前記AGC信号の印加に基づいて、アンテナ結合コ
ンデンサと前記抵抗とによって送電線妨害雑音を除去す
るアンテナ入力回路を具備することを特徴とするAMラ
ジオ受信機であり、送電線妨害対策用に設けられたコイ
ルを除去したとしても、AGC回路からのAGC信号に
連動してアンテナ結合コンデンサと抵抗とによるハイパ
スフィルタを働かせることによって送電線妨害雑音信号
を除去する送電線妨害対策がなされる。また、アンテナ
の形態によっては、アンテナ容量を加味した前記ハイパ
スフィルタによって送電線妨害雑音信号が除去される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は、本発明のAM
ラジオ受信機の一実施例の要部を示す回路図であり、送
電線妨害対策がなされたAMラジオ受信機である。同図
に於いて、アンテナ1より入った信号はアンテナ結合コ
ンデンサC1、FM除去用のコイルL1及びコンデンサ
C3を介してFETT1のゲートに入力される。抵抗R
2はFETT1のバイアス抵抗である。FETT1のド
レインはトランジスタT2のエミツタに接続され、その
コレクタに同調回路6が接続されている。同調回路6の
出力は混合器へと送られる。トランジスタT2のベース
にはAGC駆動回路9からAGC信号2が狭帯域AGC
検出出力と広帯域AGC検出出力に応じて印加され、高
周波増幅段の利得が制御されている。また、高周波増幅
段の出力は広帯域AGC用検出回路8へと送られ、その
検出出力と狭帯域AGC検出出力に応じたAGC信号1
が出力され、アンテナ入力回路の入力信号レベルを減衰
している。なお、狭帯域AGC用検出回路7にはAM検
波出力が入力されている。
【0013】コイルL1とコンデンサC3との接続点N
1にはコンデンサC2の一端が接続され、その他端がダ
イオードD1とD2との接続点N2に接続され、ダイオ
ードD1のカソードが接地され、ダイオードD2のアノ
ードがAGC駆動回路9と接続されている。又、コンデ
ンサC2に並列に抵抗R1が接続されている。
【0014】コンデンサC2とダイオードD1,D2は
アンテナ入力信号を減衰させるための減衰器3を形成し
ている。減衰器3はアンテナ入力信号のレベル、すなわ
ち、入力電界強度に応じて、AGC駆動回路9からダイ
オードD2のアノードにAGC信号1を印加することに
より、アンテナ入力信号を減衰する機能を有している。
通常、コンデンサC2は数千PFの容量を有するコンデ
ンサが用いられている。
【0015】本実施例のAMラジオ受信機は、このAM
ラジオ受信機が車両に搭載されている場合、送電線の直
下または近傍を通過する際、または、送電線に近接した
家屋で使用する場合に、送電線による入力電界強度が強
いのでAGCが働く。その際、AGC信号1がダイオー
ドD2のアノードに印加され、減衰器3が働いて、アン
テナ結合コンデンサC1と抵抗R1とによるハイパスフ
ィルタ2を形成して、このハイパスフィルタ2によって
送電線による50〜60Hzの信号を除去するようにし
たものである。因に、通常、狭帯域AGC用検出回路7
はIFフィルタを通過した後の信号、例えば、AM検波
出力を検出し、広帯域AGC用検出回路8は高周波増幅
段、例えば、高周波増幅回路の出力信号、または混合器
の入力信号を検出する。また、車載用のAMラジオ受信
機では両方のAGC検出回路を備えており、両検出出力
に基づきAGC駆動回路にてAGC信号が発生する。
【0016】また、入力電界強度が弱い場合には、仮
に、50〜60Hz(送電線妨害雑音周波数)の信号が
入力されたとしても、元々SN比が悪いこともあり、妨
害が気にならない程度であり、入力電界強度が強い場合
のみハイパスフィルタ2によって、送電線による50〜
60Hzの信号を除去することで十分実用に耐え得る送
電線妨害対策がなされる。
【0017】また、図2は、本発明の他の実施例を示す
AMラジオ受信機の要部を示す回路図であり、図1の実
施例とはAGC回路が異なるものの他の回路は図1の実
施例と同一であるので、その構成の説明は省略する。本
実施例では、AM検波出力から得られる出力信号に基づ
いて、減衰器3が動作することによって、アンテナ入力
回路の入力信号レベルが自動利得制御されている。その
減衰器3の動作は図1の実施例と同一である。AMラジ
オ受信機が送電線直下にある場合、その電界強度は強く
AGCが働く。従って、AGC回路10からのAGC信
号が減衰器3のダイオードD2のアノードに印加され、
接続点N2が交流的に接地状態となり、アンテナ結合コ
ンデンサC1と抵抗R1とによるハイパスフィルタ2が
働いて送電線による50〜60Hzの妨害信号が除去さ
れる。
【0018】なお、図2の実施例では、AM検波出力に
基づくAGC信号2によって、減衰器3を制御している
のに対し、図1の実施例では、高周波増幅段のトランジ
スタT2の出力によるAGC信号1によってもアンテナ
入力回路の入力信号線の入力信号レベルを制御してい
る。従って、図1の実施例の方が、送電線下の電界強度
に対するAGC検出感度が高い為に、図2のAMラジオ
受信機と比較して送電線による50〜60Hzの妨害信
号を直ちに除去し得るので、不快な雑音が出力され難い
利点があり、SN比の向上に有利である。
【0019】次に、本発明の他の実施例について図3の
AMラジオ受信機の要部を示す回路図を参照して説明す
る。同図に於いて、アンテナ1より入った信号はアンテ
ナ結合コンデンサC1、コイルL1及びコンデンサC3
を介してFETT1のゲートに入力される。抵抗R2は
FETT1のバイアス抵抗である。FETT1のドレイ
ンはトランジスタT2のエミツタに接続され、そのコレ
クタがコイルL4を介して抵抗R3とコンデンサC4と
の並列回路に接続されている。FETT1のゲートとコ
イルL4と抵抗R3との接続点N3に、コンデンサC5
と抵抗R4との直列回路が接続されている。トランジス
タT2のベースには、例えば、AM検波出力に応じてA
GC信号2が印加される。
【0020】また、コイルL1とコンデンサC3との接
続点N1にはコンデンサC2の一端が接続され、コンデ
ンサC2の他端がダイオードD1とD2との接続点N2
に接続されている。ダイオードD1のカソードが接地さ
れ、ダイオードD2のアノードは電界強度に応じてAG
C信号1が印加される。
【0021】この実施例では、この抵抗R3とコンデン
サC4によるローパスフィルタ(LPH)を形成してい
る。このLPHは50〜60Hzを検出する為のもので
ある。その周波数が重畳されている直流成分をコンデン
サC5でカットして抵抗R4を介してFETT1のゲー
トに印加して負帰還をかけている。このように負帰還を
かけることによって、FETT1の出力からこの周波数
帯域の利得が抑制され、送電線による50〜60Hzの
妨害信号を減衰することができる。
【0022】次に、図4に示した特性を参照して、図1
のAMラジオ受信機のアンテナ入力回路の出力の周波数
特性について説明する。同図の(イ)は減衰器3の非動
作状態の場合であり、抵抗R1の接続点N2をオープン
状態とした場合の特性を示している。(イ)に示すよう
に、アンテナ入力回路の出力の周波数特性は、受信周波
数が50Hz以上の周波数帯域に於いて、減衰量が−4
8dB内に収まっており、図6に示した特性と比較して
平坦な特性であることを示している。無論、従来のAM
ラジオ受信機のアンテナ入力回路に見られたピーク(減
衰極)Pは存在しない。
【0023】一方、同図の(ロ)は、広帯域AGC回路
8からのAGCが減衰器3に働いた状態の特性を示して
おり、抵抗R1は1KΩである。(ロ)の特性から明ら
かなように、受信周波数が50Hzに於いて減衰量が−
118dB以内となっており、70dB程度に減衰量が
改善されている。従って、本実施例によれば、アンテナ
入力回路に送電線妨害対策用のコイルを用いることな
く、50〜60Hzの妨害信号が除去できる。また、A
Mラジオ受信機に於けるLW帯の放送波の受信感度を良
好なものとすることができる。
【0024】なお、本発明の実施例では、詳しくは、A
GCが働いた時点でアンテナ結合コンデンサC1と、コ
ンデンサC2のインピーダン成分と抵抗R1 との合成抵
抗と、及び、コイルL1との直列回路によるハイパスフ
ィルタを形成して、送電線による50〜60Hzの妨害
信号を減衰している。無論、このアンテナ入力回路に
は、アンナの形態によってはそのアンテナ容量を加算し
て50〜60Hzの妨害信号を減衰し得るハイパスフィ
ルタとする。
【0025】また、抵抗R1 はAGCが動作状態で、A
M等の受信周波数帯域でのAGC特性に影響を与えない
値である必要があり、すなわち、受信周波数でのコンデ
ンサC2のインピーダンス成分(数千pF)に影響を与
えない抵抗値(数百Ω程度以上)に設定する必要があ
る。且つ、所定の減衰量に応じた値に抵抗値を設定する
必要がある。AGCが非動作状態ではアンテナを含めた
50〜60Hzの周波数成分におけるインピーダンスが
約40MΩであり、AGCが働いた状態で、更に、60
dB以上50〜60Hzの周波数成分を減衰させようと
すると、抵抗R1の値は40KΩ以下の値となる。当
然、50〜60Hzの周波数を減衰するハイパスフィル
タを構成し得るものでなけれはならない。なお、実施例
では、抵抗R1を1KΩとした場合の特性が図示されて
いるが、この値に限定するものではない。
【0026】
【発明の効果】上記に説明したように、本発明は、送電
線妨害対策用のコイルをアンテナ入力回路に用いること
なく、アンテナ入力信号を減衰するAGC回路の動作に
連動した主にアンテナ結合コンデンサと最大減衰量を設
定するコンデンサに並列に接続された抵抗とによるハイ
パスフィルタによって、送電線による50〜60Hzの
妨害信号を除去する送電線妨害対策がなされており、送
電線妨害対策用のコイルを用いないので、製造価格を安
価なものとすることができる利点がある。
【0027】また、本発明によれば、送電線妨害対策用
のコイルの代わりに抵抗を用い、AGCとの連動によっ
て、アンテナ入力回路の他のアンテナ容量素子とによる
10〜200KHz帯域に減衰極が形成されることがな
く、アンテナ入力回路の出力の周波数特性は平坦なもの
となり、且つ、LW帯の放送を受信するAMラジオ受信
機の受信感度が良好なものとなる。
【0028】また、本発明によれば、アンテナ入力回路
の出力の周波数特性が平坦であって、送電線妨害対策が
簡便な回路であり、コイルに変えて抵抗で形成できるの
で、安価でしかもアンテナ入力回路の実装面積を低減で
きるAMラジオ受信機を提供することができる利点があ
る。また、本発明によれば、送電線妨害対策がなされる
ので、車載用のAMラジオ受信機として極めて効果的で
ある。
【0029】
【付記的事項】本発明のAMラジオ受信機は、以下の構
成を含むものである。 (1)入力電界強度に応じて入力信号の減衰量を調整す
るAGC回路を備えるAMラジオ受信機に於いて、前記
AGC回路からのAGC信号に基づいてアンテナ入力信
号の最大減衰量を設定するコンデンサと、前記コンデン
サに並列接続した抵抗と、前記コンデンサと前記抵抗と
の並列回路に直列接続され、前記AGC信号の印加によ
って抵抗値が変動する可変抵抗素子と、を備えるアンテ
ナ入力回路を具備するとを特徴とするAMラジオ受信
機。
【0030】(2)入力電界強度に応じて入力信号の減
衰量を調整するAGC回路を備えるAMラジオ受信機に
於いて、アンテナ入力信号の最大減衰量を設定するコン
デンサと直列接続した可変抵抗素子とからなり、前記可
変抵抗素子に前記広帯域AGC用検出回路からのAGC
信号を印加してアンテナ入力信号を減衰する減衰器を具
備し、且つ、前記コンデンサに並列接続した抵抗とを備
え、前記AGC信号の印加に基づいて、アンテナ結合コ
ンデンサと前記抵抗との直列回路によって送電線による
妨害雑音周波数を除去するアンテナ入力回路を具備する
ことを特徴とするAMラジオ受信機。 上記(1),(2)のAMラジオ受信機に於いて、アン
テナの形態によっては妨害雑音周波数を除去するハイパ
スフィルタにアンテナ容量を加味したものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るAMラジオ受信機の一実施例の要
部を示す回路図である。
【図2】本発明に係るAMラジオ受信機の他の実施例の
要部を示す回路図である。
【図3】本発明に係るAMラジオ受信機の他の実施例の
要部を示す回路図である。
【図4】図1のAMラジオ受信機の受信特性を示す図で
ある。
【図5】従来のAMラジオ受信機の一例を示す回路図で
ある。
【図6】図5のAMラジオ受信機の受信特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 ハイパスフィルタ 3 減衰器 7 狭帯域AGC用検出回路 8 広帯域AGC用検出回路 9 AGC駆動回路 10 AGC回路 C1 アンテナ結合コンデンサ C2 コンデンサ C3 コンデンサ T1 電界効果形トランジスタ(FET) T2 利得制御用のトランジスタ R1 送電線妨害除去用の抵抗 R2 バイアス用の抵抗 D1,D2 ダイオード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電界強度に応じて入力信号の減衰量
    を調整するAGC回路を備えるAMラジオ受信機に於い
    て、 前記AGC回路の動作に応じてアンテナ結合コンデンサ
    の容量成分またはアンテナ容量とアンテナ結合コンデン
    サとの合成容量成分及び抵抗によるハイパスフィルタを
    形成して送電線妨害雑音を除去するアンテナ入力回路を
    具備することを特徴とするAMラジオ受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のAMラジオ受信機に於
    いて、 前記AGC回路が少なくとも広帯域AGC用検出部とA
    GC駆動部とを備えることを特徴とするAMラジオ受信
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のAMラジオ受
    信機に於いて、 前記抵抗が前記コンデンサの送電線雑音周波数における
    等価インピーダンス成分より小さい抵抗値であり、且
    つ、前記抵抗値と前記コンデンサの等価インピーダンス
    成分との合成抵抗とアンテナ結合コンデンサとによって
    ハイパスフィルタを形成することを特徴とするAMラジ
    オ受信機。
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