JP3722557B2 - 接ぎ木装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、接ぎ木装置に係り、詳しくは穂木苗から切断した穂部を把持し、台木苗の穂部を切断・除去した台部に運んで接続するクランプ部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種、接ぎ木装置は、穂木苗を収納した列状苗トレーを搬送する穂木用搬送コンベヤと、台木苗を収納した列状苗トレーを搬送する台木用搬送コンベヤとを備えていて、所定の接木処理位置において、前記により搬送されてきた穂木苗から穂部を斜めに切断し、この切断した穂部を、クランプ部を有する穂部運搬装置により把持して、台木苗から穂部を斜めに切断・除去した台部に運び、この台部先端にあてがわれたクリップに前記穂部を差し込んで、自動的に接合する装置である。
【0003】
前記クリップは、台部と穂部が内包される内径側の断面が略々円形の保持部を有していて、従来、穂木苗から切断された前記穂部の差し込みに際しては、台部先端にあてがわれた前記クリップ中に、上方から略々垂直方向に下降してきて前記保持部の内径側に差し込まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、前記穂部を切断する切断刃は、所定の接木処理位置の側方から苗軸に向け進出移動して苗軸を切断し、切断後は元の位置に復帰すべく退出移動を行うため、切断刃との干渉を避けるべく、前記クランプ部を切断刃の通過する位置よりも上方にしか配置することができず、また該クランプ部により前記クリップに差し込まれる穂部の苗軸の長さ分までも把持することはできないため、クランプ部から下方に突出した穂部の苗軸下端の曲がり等によりクリップ内への差し込みが不確実となるという課題があった。
【0005】
このため、接ぎ木苗の接合率の低下が発生し、これを防止すべく苗軸の切断面付近の曲がり苗を防ぐための育苗、特に渣水方法には注意が必要であった。
【0006】
この発明は、斯かる課題を解消するためになされたもので、その目的とするところは、クリップに挿入される穂部の苗軸が多少曲がっていても確実に挿入することのできる接ぎ木装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、穂木苗(21)から切断した穂部(21a)を把持すべく開閉自在なクランプ部(29)を備え、該クランプ部(29)にて把持した前記穂部(21a)を、台木苗(23)の穂部(23a)を切断・除去した台部(23b)位置まで移送した後、当該台部(23b)先端にあてがわれたクリップ(10)の穴に上方から差し込んで接ぎ木するようにした接ぎ木装置(1)において、
前記クランプ部(29)は、前記穂部(21a)を把持する把持部材(45)と、該把持部材(45)の下方に近接配置されて前記穂部(21a)の苗軸をガイドしてセンタリングすべく開閉自在なガイド部材(46)と、を備え、
該ガイド部材(46)は、前記把持部材(45)が前記穂部(21a)を把持した後、該穂部(21a)をクリップ(10)の穴に上方から差し込むまでの移送行程中に、前記穂部(21a)の苗軸の下部をクリップ(10)の穴の中央に臨むようにセンタリングする、ことを特徴とする。
【0008】
また、前記ガイド部材(46)は、縦方向に昇降可能に案内されると共に前記把持部材(45)に融通機構(37,55,57)を介して連結され、かつ前記把持部材(45)との間に該ガイド部材(46)を下方に付勢する弾発部材(56)を装着してなり、
前記把持部材(45)およびガイド部材(46)が規定位置まで下降した状態では該把持部材(45)とガイド部材(46)が接近し、把持部材(45)が穂部(21a)を把持すると共にガイド部材(46)が穂部(21a)の苗軸上部をガイド保持し、前記把持部材(45)が所定位置を越えて上昇した状態では該把持部材(45)とガイド部材(46)が離間し、把持部材(45)が穂部(21a)を把持すると共にガイド部材(45)が穂部(21a)の苗軸下端をガイド保持するようにしたことを特徴とする。
【0009】
前記融通機構(37,55,57)は、前記把持部材(45)が所定位置を越えて上昇移動することにより該所定位置から把持部材(45)と連動して上昇移動を開始し、前記把持部材(45)が下降移動すると前記弾発部材(56)の付勢力により規定位置まで下降するようにしたことを特徴としている。
【0010】
更に、前記把持部材(45)とガイド部材(46)の少なくともいずれか一方に開閉アクチュエータ(47)が設けられると共に、これら把持部材(45)とガイド部材(46)とを連動部材(50)にて連結し、前記開閉アクチュエータ(47)により一方の開閉動作に連動して他方が開閉動作するようにしたことを特徴とする。
【0011】
(作用)
以上の発明特定事項により、本発明によれば、接ぎ木装置(1)は、穂木苗(21)から切断した穂部(21a)をクランプ部(29)にて把持し、この穂部(21a)を、台木苗(23)の穂部(23a)を切断・除去した台部(23b)位置まで移送した後、該台部(23b)の先端にあてがわれたクリップ(10)の穴に上方から差し込んで接ぎ木するものであり、前記クランプ部(29)は、前記穂部(21a)を把持する把持部材(45)と、該把持部材(45)の下方に近接配置されて前記穂部(21a)の苗軸をガイドしてセンタリングが可能なように開閉自在なガイド部材(46)とを備えている。そして、前記ガイド部材(46)は、前記把持部材(45)が前記穂部(21a)を把持した後、該穂部(21a)をクリップ(10)の穴に上方から差し込むまでの移送行程中に、前記穂部(21a)の苗軸の下部をクリップ(10)の穴の中央に臨むようにセンタリングする。
【0012】
なお、上述の括弧内の符号は、図面を対照するためのものであって、この発明の構成を何ら限定するものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る接ぎ木装置の全体平面図を示しており、この接ぎ木装置1は、列状苗トレー18の各育苗ポット19に植設された穂木苗21を所定の接ぎ木処理位置に搬送する穂木搬送コンベヤ22と、列状苗トレー18’の各育苗ポット19’に植設された台木苗23を所定の接ぎ木処理位置に搬送する台木搬送コンベヤ24と、上述の接ぎ木処理位置にて、前記穂木苗21から切断した穂部を保持して前記台木苗23の穂部を切断・除去した台部に運んで接続する穂部運搬装置26とを備えている。
【0015】
この穂部運搬装置26は、穂木苗21から切断した穂部を把持すべく開閉自在なクランプ部29を備えていて、該穂部運搬装置26の近傍には、穂木苗21の苗軸の下部をクランプする下部クランパ15と、該穂木苗21の苗軸を切断するカッター16と、台木苗23の苗軸の下部をクランプする下部クランパ15’と、該台木苗23の苗軸を切断するカッター16’とが設けられている。また、前記台木搬送コンベヤ24の側方には、台木苗23における穂部を切断・除去した台部にクリップ10を供給するクリップ供給装置28が配置されている。
【0016】
そして、図2(a)〜(c)に示すように、穂木苗21は前記カッター15によってその子葉位置から所定位置のところを、苗軸に対し略々30度の角度で斜めに切断される。また、台木苗23は前記カッター15’によってその子葉位置から所定位置のところを、苗軸に対し略々30度の角度で斜めに切断される。そして、穂木苗21から切断した穂部21aを、台木苗23の穂部23aを切断・除去した台部23bにクリップ10により接合するが、この場合、前記台部23bの先端部にクリップ10の穴を開いた状態で配置しておき、このクリップ10に互いに切断面が接触するように前記穂部21aを上方から差し込んで挿入し、クリップ10を閉じて増し押しを行い接ぎ木を終了する。
【0017】
なお、前記のように苗軸を斜めに切断するのは、台部23bと穂部21aとを接合する際に互いに接合面積を大きくして活着率を高めるためである。
【0018】
前記穂部運搬装置26は、図3及び図4(a)(b)に示すように、縦軸(Y軸)を中心に回動自在となっていて、前記クランプ部29によって把持された前記穂部21aを、台木苗23の穂部を切断・除去した台部23bまで移送した後、当該台木苗23の苗軸の上部に接合したクリップ10の穴に上方から差し込んで接続する。 なお、前記クランプ部29は、把持部材45とガイド部材46とを備えているが、これについては後述する。
【0019】
前記穂部運搬装置26の構成については、図5に示すように、縦軸(Y軸)に対し回動自在に回動ベース31が取り付けられ、この回動ベース31の上部に横移動ベース32およびベースブロック33が載置されている。前記ベースブロック33には、ボルトとナットにより回動支点34を中心として縦軸(Y軸)に対し傾斜して設置可能なスライドベース30が取り付けられていて、このスライドベース30の一側面にはスライドレール35が固定され、また他側面にはリフトシリンダ36が固定されている。このリフトシリンダ36には、その作動ロッド36aの他端側に連結プレート37が取り付けられ、該連結プレート37を支持する基端側は、前記ベースブロック33に対し上下方向に引き出し自在にスライドバー38が取り付けられている。
【0020】
更に、前記スライドレール35には、そのスライド面に嵌合されたリニアガイド41を介してスライドブラケット39が摺動自在に取り付けられていて、このスライドブラケット39の前端部に前記クランプ部29が取り付けられている。このため、前記リフトシリンダ36を作動させるとクランプ部29が上下方向に移動する。
【0021】
また、前記スライドブラケット39の後方上部には、増押し用のエアシリンダ40が取り付けられている。なお、前記エアシリンダ40の作動ロッド40aは、前記連結プレート37に取り付けられている。このため、前記クランプ部29は、スライドレール35のスライド面に沿って上下移動が可能となっている。
【0022】
前記クランプ部29は、図4(a)(b)及び図5に示すように、穂部21aを把持する開閉自在な把持部材45,45と、該把持部材45,45の下方に近接配置されて前記穂部21aの苗軸の下部をセンタリングする開閉自在なガイド部材46,46とを備えている。そして、前記把持部材45,45が前記穂部21aを把持した後、Y軸を中心として回動し、穂部21aをクリップ10の穴に上方から差し込むまでの移送行程中に、このガイド部材46,46の作用で、前記穂部21aの苗軸の下部をクリップ10の穴の中央に臨むようにセンタリングするものである。
【0023】
前記把持部材45,45は、その後部に開閉チャック47が取り付けられていて、前部には下方に突出するガイドピン50,50が設けられている。そして、前記開閉チャック47の作動により、後部の回動支点48,48を中心として夫々左右に開閉可能となっている。
【0024】
また、前記ガイド部材46,46は、その後部の相互間にスプリング49が張設され、前部には苗軸をガイドするガイド孔52が形成されていて、前記ガイドピン50,50が挿通する長孔53,53が形成されている。そして、前記ガイド部材46,46はスプリング49の張力により常時付勢され、前記把持部材45,45の開閉に連動して、後部の回動支点48,48を中心として夫々左右に開閉可能となっている。
【0025】
なお、上述した本実施の形態では、把持部材45,45側に開閉チャック47を取り付けた場合について説明したが、これに限らず、例えばガイド部材46,46側に開閉チャック47を取り付け、ガイドピン50を介して把持部材45,45とガイド部材46,46が連動するようにしても良い。
【0026】
更に、前記ガイド部材46,46は、案内軸48に沿って昇降可能に案内されると共に、後述の融通機構37,55,57を介して前記把持部材45,45に連結されている。すなわち、前記ガイド部材46,46には、取付ピン54を介して一体的に段付き状の連結ロッド55が縦方向に沿って取り付けられ、この連結ロッド55の上部は前記連結プレート37を貫通し、該貫通した連結ロッド55の端部には抜け止め防止用のナット57が固定されている。更に、この連結ロッド55には、連結プレート37との間にスプリング(圧縮)56が装着されており、連結プレート37とナット57との間には所定の隙間l(エル)が設けられていて、前記スプリング(圧縮)56によりガイド部材46,46は常時下方に付勢されている。
【0027】
次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0028】
図5において、穂木苗21の切断時には、リフトシリンダ36のロッド36aは収縮した状態にあり、把持部材45,45は下限位置にある。このため、ガイド部材46,46もスプリング(圧縮)56により下方に付勢されて下限位置にある。この状態では、連結ロッド55の上部と連結プレート37との間には隙間l(エル)が生じていて、把持部材45,45とガイド部材46,46とは接近した状態にある。この状態で、把持部材45,45が穂木苗21の穂部21aを把持しても、穂部21aの苗軸下部がガイド部材46の下方に突出して、該ガイド部材46が切断の邪魔になることはないため、苗軸の所定位置をカッター16により切断することができる。
【0029】
図6は、前記把持部材45,45が穂部21aを把持した状態で苗軸が切断された後、横移動ベース32が矢印方向に横移動し、リフトシリンダ36が上下方向に作動するときの状態を示す。
【0030】
すなわち、前記リフトシリンダ36のロッド36aが伸長すると、前記スライドバー38がベースブロック33から上方に引き伸ばされ、スライドブラケット39がスライドレール35に沿って上方に移動することにより、把持部材45も上昇する。このとき、連結プレート37と連結ロッド55との間には所定の間隙lがあるため、ガイド部材46は把持部材45と同時に上昇することはなく、連結プレート37が連結ロッド55の上端のナット57に当接した後、所定タイミング遅れて案内部材48に沿って上昇する。
【0031】
このため、把持部材45とガイド部材46とは離間し、把持部材45が穂部21aを把持すると共に、ガイド部材46が穂部21aの苗軸下端をガイド保持する。
【0032】
図7は、前記把持部材45,45が穂部21aを把持したままY軸を中心として回動ベース31が略々180度反転し、かつガイド部材46を下限位置まで下降させたときの状態を示す。
【0033】
すなわち、把持部材45,45が所定の回動終点位置に停止した時点では、把持部材45,45に把持された前記穂部21aは、台木苗23の台部23bの先端にあてがわれたクリップ10の上方の位置で待機する。続いて、ガイド部材46が下限位置に達するまでリフトシリンダ36のロッド36aを収縮させるが、このときガイド部材46にガイドされた穂部21aの苗軸下端はクリップ10の穴の中央に臨むようにセンタリングされる。なお、この時点では把持部材45とガイド部材46とは離間した状態にある。
【0034】
図8は、前記の状態から、更にリフトシリンダ36のロッド36aを収縮させて把持部材45を下降させ、穂部21aの苗軸をクリップ10の穴に差し込んだときの状態を示す。
【0035】
すなわち、ロッド36aを収縮させると、スライドブラケット39がスライドレール35に沿って下方に移動し、これに伴い把持部材45が下降して穂部21aの苗軸は、ガイド部材46により案内された状態でクリップ10内に挿入される。このため、苗軸の先端が曲がっていても、ガイド部材46により矯正されつつ確実に挿入される。なお、クリップ10を閉じた後、増し押し用シリンダ40を作動させて所定量δだけ増し押しする。
【0036】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、クランプ部が把持部材とガイド部材とを備え、該ガイド部材は、前記把持部材が穂部を把持した後、該穂部をクリップの穴に上方から差し込むまでの移送行程中に、前記穂部の苗軸の下部をクリップの穴の中央に臨むようにセンタリングすることにより、穂木苗から穂部を切断後、ガイド部材が移動して穂部の苗軸下方の切断位置をガイドするため、曲がり苗に対してもクリップへの差し込みを確実に行うことができ、これにより接合率の向上を図ることができる。
【0037】
すなわち、本発明によれば、多少の曲がり苗であっても接ぎ木処理が可能であるため、育苗管理も注意度が少なくて済み、この点で省力化を図ることができる。特に、ナスの接ぎ木においては、ナスは苗軸が固く曲がり苗となり易いが、本発明により確実に接合率を向上することができる。
【0038】
また、把持部材とガイド部材が規定位置まで下降した状態では該把持部材とガイド部材が接近して、ガイド部材が穂部の苗軸上部をガイド保持し、前記把持部材が所定位置を越えて上昇した状態では該把持部材とガイド部材が離間し、ガイド部材が穂部の苗軸下端をガイド保持することにより、穂木切断時にはガイド部材は切断作業の邪魔にならないように穂部の苗軸上部に移動し、切断後は苗軸下部に移動して苗軸下端をガイドするため、曲がり苗に対しても穂部を確実にクリップに差し込むことができる。
【0039】
更に、前記融通機構は、前記把持部材が所定位置を越えて上昇移動することにより該所定位置から把持部材と連動して上昇移動を開始し、前記把持部材が下降移動すると前記弾発部材の付勢力により規定位置まで下降するようにしたことで、簡単な構造で把持部材とガイド部材とをタイミングをズラして連動上昇させることができる。しかも、前記ガイド部材は、電気的な制御に関係なく機械的に一定のタイミングで上下動するため、高速化が可能でありかつ確実な動作を行うことができる。
【0040】
更にまた、前記把持部材とガイド部材のいずれか一方に開閉アクチュエータを設け、これら把持部材とガイド部材とを連動部材にて連結し、前記開閉アクチュエータにより一方の開閉動作に連動して他方が開閉動作するようにしたので、上下に配置された把持部材とガイド部材の開閉を1個のアクチュエータでまかなうことができるため、コンパクト設計と重量軽減を図ることができる。この場合、開閉駆動には主として空圧機器を使用するが、1個のアクチュエータであれば配管およびリード線が少なくて済み、搬送抵抗を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接ぎ木装置の全体の平面図である。
【図2】(a)は、育苗ポットに収容された穂木苗を示す図である。
(b)は、育苗ポットに収容された台木苗を示す図である。
(c)は、接ぎ木苗を示す図である。
【図3】穂部運搬装置の動作状態の平面図である。
【図4】(a)はクランプ部の平面図である。
(b)はクランプ部の裏面図である。
【図5】穂木苗から穂部を切断し、該穂部を把持部材により把持した状態の穂部運搬装置の側面図である。
【図6】穂部を把持部材により把持したまま、ガイド部材により穂部の苗軸下端をガイドした状態の穂部運搬装置の側面図である。
【図7】穂部運搬装置を縦軸を中心として回動させ、穂部の苗軸をクリップにセンタリングした状態の側面図である。
【図8】穂部をクリップに挿入するときの穂部運搬装置の側面図である。
【符号の説明】
10 接ぎ木用クリップ
21 穂木苗
21a 穂部
22 穂木搬送コンベヤ
23 台木苗
23b 台部
24 台木搬送コンベヤ
26 穂部運搬装置
29 クランプ部
30 スライドベース
31 回動ベース
32 横移動ベース
33 ベースブロック
34 回動支点
35 スライドレール
36 リフトシリンダ
37 連結プレート
38 スライドバー
39 スライドブラケット
40 エアシリンダ(増押し用)
45 把持部材
46 ガイド部材
47 開閉チャック
48 回動支点(案内軸)
50 ガイドピン
55 連結ロッド
56 スプリング

Claims (4)

  1. 穂木苗から切断した穂部を把持すべく開閉自在なクランプ部を備え、該クランプ部にて把持した前記穂部を、台木苗の穂部を切断・除去した台部位置まで移送した後、当該台部先端にあてがわれたクリップの穴に上方から差し込んで接ぎ木するようにした接ぎ木装置において、
    前記クランプ部は、前記穂部を把持する把持部材と、該把持部材の下方に近接配置されて前記穂部の苗軸をガイドしてセンタリングすべく開閉自在なガイド部材と、を備え、
    該ガイド部材は、前記把持部材が前記穂部を把持した後、該穂部をクリップの穴に上方から差し込むまでの移送行程中に、前記穂部の苗軸の下部をクリップの穴の中央に臨むようにセンタリングする、
    ことを特徴とする接ぎ木装置。
  2. 前記ガイド部材は、縦方向に昇降可能に案内されると共に前記把持部材に融通機構を介して連結され、かつ前記把持部材との間に該ガイド部材を下方に付勢する弾発部材を装着してなり、
    前記把持部材およびガイド部材が規定位置まで下降した状態では該把持部材とガイド部材が接近し、把持部材が穂部を把持すると共にガイド部材が穂部の苗軸上部をガイド保持し、前記把持部材が所定位置を越えて上昇した状態では該把持部材とガイド部材が離間し、把持部材が穂部を把持すると共にガイド部材が穂部の苗軸下端をガイド保持するようにした、
    ことを特徴とする請求項1記載の接ぎ木装置。
  3. 前記融通機構は、前記把持部材が所定位置を越えて上昇移動することにより該所定位置から把持部材と連動して上昇移動を開始し、前記把持部材が下降移動すると前記弾発部材の付勢力により規定位置まで下降するようにした、
    ことを特徴とする請求項1記載の接ぎ木装置。
  4. 前記把持部材とガイド部材の少なくともいずれか一方に開閉アクチュエータが設けられると共に、これら把持部材とガイド部材とを連動部材にて連結し、前記開閉アクチュエータにより一方の開閉動作に連動して他方が開閉動作するようにした、
    ことを特徴とする請求項1記載の接ぎ木装置。
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