JP3722373B2 - 沈降炭酸カルシウムとその製造方法 - Google Patents

沈降炭酸カルシウムとその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3722373B2
JP3722373B2 JP2004182869A JP2004182869A JP3722373B2 JP 3722373 B2 JP3722373 B2 JP 3722373B2 JP 2004182869 A JP2004182869 A JP 2004182869A JP 2004182869 A JP2004182869 A JP 2004182869A JP 3722373 B2 JP3722373 B2 JP 3722373B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
calcium carbonate
pcc
particle size
agglomerates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004182869A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004262759A5 (ja
JP2004262759A (ja
Inventor
ヴァルティネン,ペンティ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FP Pigments Oy
Original Assignee
FP Pigments Oy
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=27241688&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3722373(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority claimed from FI964130A external-priority patent/FI964130A/fi
Priority claimed from FI964247A external-priority patent/FI103965B/fi
Priority claimed from FI973633A external-priority patent/FI105471B/fi
Application filed by FP Pigments Oy filed Critical FP Pigments Oy
Publication of JP2004262759A publication Critical patent/JP2004262759A/ja
Publication of JP2004262759A5 publication Critical patent/JP2004262759A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3722373B2 publication Critical patent/JP3722373B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F11/00Compounds of calcium, strontium, or barium
    • C01F11/18Carbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F11/00Compounds of calcium, strontium, or barium
    • C01F11/18Carbonates
    • C01F11/181Preparation of calcium carbonate by carbonation of aqueous solutions and characterised by control of the carbonation conditions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F11/00Compounds of calcium, strontium, or barium
    • C01F11/18Carbonates
    • C01F11/185After-treatment, e.g. grinding, purification, conversion of crystal morphology
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/02Compounds of alkaline earth metals or magnesium
    • C09C1/021Calcium carbonates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/30Particle morphology extending in three dimensions
    • C01P2004/32Spheres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/50Agglomerated particles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/60Particles characterised by their size
    • C01P2004/61Micrometer sized, i.e. from 1-100 micrometer
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/60Particles characterised by their size
    • C01P2004/62Submicrometer sized, i.e. from 0.1-1 micrometer
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/60Particles characterised by their size
    • C01P2004/64Nanometer sized, i.e. from 1-100 nanometer

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Description

本発明は請求項1の前文に記載の沈降(precipitated)炭酸カルシウム(PCC)に関するものである。
本発明はさらに、請求項4の前文に記載の上記沈降性炭酸カルシウムの製造方法に関するものである。
近年、特に1990年以降、紙およびプラスチック用の充填材およびコーティング材料として沈降性炭酸カルシウムに大きな関心が寄せられている。沈降炭酸カルシウム(PCC)は多辺紙(many-sided paper)用の充填材およびコーティング顔料として有用であることが分かって以来、それに関する特許が多数出願されている。すなわち、PCCによって優れた乳白度および白色度が与えられ、老化による酸性紙の脆化および黄変が防止される。
PCC主として方解石、あられ石およびバテライトで存在する。方解石は主として立方体であり、バテライトは非晶質および球形であり、あられ石は長方形または針状で、基本的な結晶形をしている。中間結晶形も知られており、ロゼットおよび/またはスカルノヘドロン形結晶とよばれている。これらはバラの花に形状が似ている。
紙用の充填材およびコーティング剤としては微粉砕されたPCCが適している。その製造は種々の文献に記載されている。例えば、下記文献には、苛性化反応を用いて主として球形の粒径が0.2〜0.4マイクロメーターである微細なPCC粒子を製造する方法が記載されている。
国際公開第WO 96/23728号公報
下記文献には反応媒体の温度を18℃以下に維持することによってPCC材料を製造する方法が記載されている。
米国特許第4,367,207号明細書
助剤を用いることによって細分割された結晶および/または凝集塊を得ようとする試みも行われている。
製紙分野では結晶凝集によってPCCの保持を改善することができる。下記文献には石灰消化用の水に少量の砂糖を添加することによって微細な顔料を得る方法が記載されている。
米国特許第5,332,564号明細書
結晶化を防止するために砂糖を使用することはコンクリートの製造分野で知られている。
製紙分野でのPCCの一つの問題点は、抄紙機循環水のような酸性条件下(炭酸より強い酸が常に存在する)ではPCCが反応性に富み、分解し易いことにある。この問題を解決するために、PCC粒子を例えばリン酸および/またはその誘導体と所定温度で反応させることが知られている。これに関する発明は例えば下記文献に記載されている。
米国特許第4,219,590号明細書 米国特許第4,927,618号明細書
微かく割れた粒子はフィルタの孔を閉塞しいため、濾過が難しくなるという別の問題もある。
本発明の目的は、従来の上記問題点を克服した全く新しいタイプのPCCを得ることである。
既に述べたように、特許文献1(国際特許WO 96/23728号)に記載された方法によって粒度がほぼ同じ微細なPCC粒子を得ることができるが、本発明者は、驚くべきことに、これらの粒子を互いに結合させて多核凝集塊(polynuclear aggromerates)またはブドウの房(botryoidal bunches)構造を規則的に形成することができ、それによって反応懸濁液からの分離が極めて容易になるということを発見した。
本発明の凝集塊は球形であり、互いに結合した複数の球形の炭酸カルシウム粒子を含んでおり、その粒度は約40〜400nm、典型的には約40〜100nmである。本発明の沈降炭酸カルシウム粒子は粒子のZ電位を−1〜−20mVの値に調節することによって多核凝集塊またはブドウの房状凝集塊にすることができる。例えば、苛性化で得られた(アルカリ性)スラリーの場合には、箱型フィルタでの粒子スラリーのpHを6.5〜9.5、好ましくは7.5〜9.3に調節することによって得られる。このスラリーは、スラリーに加わる周速差が50〜200m/秒となるように衝撃ミキサーで撹拌するのが有利である。スラリーは炭酸化で得られた生成物のpHを適当なpH値に調節することで形成できる。
本発明の炭酸カルシウムの特徴は請求項1の特徴部分に記載されている。
本発明の製造方法の特徴は請求項4の特徴部分に記載されている。
本発明には多くの利点がある。すなわち、既に述べたように、凝結体または凝集塊(ブドウの房)状をした炭酸カルシウムは従来の微細結晶に比べて懸濁液からの濾過分離が容易になり、安価にできる。
さらに、本発明の房構造は内部反射面が多く、それによって顔料や充填剤の乳白度が向上する。ここで、ポリスチレンの小さな気泡ビーズは粒子内部に微小反射面を有するので、紙用塗料として従来から提案されてきたことが思い出される。(か焼)カオリンおよび構造顔料はこれと同じ現象を利用している。構造顔料はその表面に別の粒度の同じ材料または異種材料が取り付けられた顔料である。このようにして光の拡散反射を高めることによって反射面に光線が衝突する機会を多くすることができる。
本発明で得られる炭酸カルシウムクラスターは上記の内部反射面を多数有し、この内部反射面は化学薬品をほとんど使用せずに得られる。凝集塊はファンデルワールス力によって結合互いにしている。この生成物は薬品を全く使用していないため、紙のコーティング材料および充填材としての使用に極めて適している。得られた紙は例えばスーパーカレンダーにかけることによって柔軟に変形することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。
先ず、沈降炭酸カルシウムの製造法を参照して本発明の理論を説明する。
本発明の目的は70%程度までの高い固体含有率および高い粘度値(約200cP)の状態で各粒子が互いに分離した状態にある例えば炭酸カルシウムを含む固体混合物(分散液)を得ることにある。この目的のためにはさらに、粒子間の引力および反発力を制御し、粒子間の毛細管力も無くす。
粒子間引力はファンデルワールス力で表され、この力は粒子間の距離が縮小し、粒径が減少するのにつれて増加する。0.1μmの粒径でのファンデルワールス力は約1,000,000N/mm2である。粒径が大きくなるとファンデルワールス力は急速に減少し、粒径が100μmのときは約1,000N/mm2にすぎない。粒子間反発力は粒子のイオン電場と媒質との電圧差Z(すなわちゼータ電位)で表される。同じ符号の粒子の電場は互いに反発力を生じ、毛細管力は粒子間の隙間から空気を追い出す。
粒子表面を改質する添加剤を用いない場合には、pH値に対するZ電位の依存性が容易に観測できる。このことは添付の図1からも明らかである。この図ではゼータ電位値を黒い三角形で示し、PCC粒子の粒度を白い三角形で示してある。
炭酸カルシウムの場合、PCCのゼータ電位はpHの関数であり、−25〜−1mVの範囲で変動する。ゼータ電位の最低値(約−1〜−5mV)はpH8.2〜8.4にあり、従って、粒子間の距離を増加する力も最低値になる。
本発明では、直径が<0.1μmの粒子を生成させ、PCC粒子を含む分散液のpHを6.5〜9.5の範囲の値に調節してゼータ電位を最小化することによって沈降炭酸カルシウム粒子がファンデルワールス力の影響が及ぶ領域内にくるようにする。
[図1]から分かるように、pHが8〜10.5のときにPCCの粒度は0.5〜0.75μm(500〜750nm)になる。pH値がこの範囲を超えると、PCCの粒度はpH11で約1.75μm(1,750nm)まで急激に増加した後、約100〜200nmまで減少し、それより高いpH値では粒度は約50nmまでさらに減少する。
以下では400〜750nmの粒子を凝集塊とよび、1,750nmの粒子はフロックとよび、約100〜約200nmの粒度の粒子を強い凝集塊とよび、さらに約50nm(40〜100nm)の粒子を凝結体とよぶ。
本発明で得られる新規生成物の典型的な粒径は約50nmで、これはナノ凝結体とよぶことができる。この凝結体はpHを調節することによってさらに結合でき、例えばpHを6.5〜9.5の値に調節することによって100〜1,000nmのさらに大きな凝集塊を形成することができる。
本発明のPCC粒子は例えば下記反応によって製造できる:
Figure 0003722373
形成条件は炭酸塩形成反応で得られる生成物(PCCスラリー)のpH値で異なる。
炭酸化/苛性化反応(carbonisation/causticizing reactions)は高エネルギー強度を与える衝撃ミキサーで実施するのが好ましい。衝撃ミキサーは特許文献1(国際特許WO96/23728号)に記載されている。
すなわち、例えば気相中で水酸化カルシウムを含む液体ミストを1,000 kW/m3以上のエネルギー強度を持つ乱流の二酸化炭素ガスと混合することによって炭酸化を実施する。この反応ではガス、液体および固体粒子が強力な乱流および高エネルギー強度下で互いに同時に反応する。ガス流は液体および粒子を吸収して乱流三相混合物を形成する。この方法では三相が同時に存在するので「三相」法ともよばれる。
炭酸化(反応A)では酸化カルシウムを水および二酸化炭素と一緒に強力な混合領域中に導入することによってその表面層を水和し、水和によってCa(OH)2を得る。それと同時に、このCa(OH)2は直ちに炭酸塩化される。この反応で得られた炭酸カルシウムは品質が均質である。炭酸化あるいは苛性化によって石灰粒子の表面には微細なPCC粒子が生じる。しかし、乱流、衝撃エネルギーおよびミキサーにより発生する熱のために、この粒子は酸化カルシウムまたは水酸化カルシウム粒子の表面から離れる。
離れた粒子はミキサー流体中では独立して存在せず、各一次粒子は急速に結合して約10〜30個、典型的には約15〜20個の粒子から成る大きな粒子凝結体またはクラスターを形成する。この凝結体は約500〜600個の凝結体が結合した凝集塊またはブドウの房構造を生成する。これら房構造の大きさは約100〜1,000nm、例えば約500nmである。これは強度がかなり高く、反応器の乱流に耐えることができる。これより大きくてゆるい凝集塊(フロック)が成長すると、乱流が減少する。粒子のZ電位が可能な限り小さくなるような値にpHを調節することによってこれら凝集塊を形成することができる。
ナノ凝結体およびナノ凝集塊の発生メカニズムは添付の図2にも示してある。
この粒子は他の顔料、例えばカオリン、白亜、タルカムまたは二酸化チタン等を被覆するのに使用することもできる。この被覆は、被覆すべき例えば水性スラリー状の顔料を酸化カルシウムおよび二酸化炭素と一緒に本発明の装置に装入し、必要であれば炭酸または他の酸(例えばリン酸)を用いてpHを適切な値に調節することによって実施できる([図3]参照)。
本発明の別の実施態様では、処理済み粒子を既に形成された(形成過程中にはない)10〜50nmの微細なPCC粒子で被覆する。この場合、添加した顔料が十分に高い乾燥固形分を含む水性スラリー状の場合には、粒子はまだ沈降していない(発生していない)PCC粒子で例えばカオリン表面上を均一に被覆する。すなわち、粒子は発生後に上記表面と結合する。この違いは例えば電子顕微鏡写真で容易に確認できる。
炭酸化工程で発生した炭酸カルシウム粒子はその発生時間が短過ぎるため通常の結晶化ができないため結晶質ではない。この粒子はいわゆるバテライト(vaterite)すなわち非晶質炭酸カルシウムに分類される。このように非晶質で且つ完全な球形のボール形状で、しかも極めて正確に同一な粒度分布をしているということは、各球体の表面エネルギーが同じであることを意味する。そのため、この粒子は結晶化、溶解に対して安定であり、熱力学的にさらに安定した新しい形態に再結晶する。
苛性化工程(反応B)も比較的高い乾燥固形分で実施できる。苛性化度が低いという問題は本発明では形成した灰汁から結晶化によって未苛性化ソーダを除去し、それを工程の開始地点へ戻すことで解決できる。反応Bでは炭酸ナトリウムの代わりに炭酸カリウム、その他のアルカリ金属炭酸塩を用いることができる。
本発明では苛性化法を実施する場合に以下の操作を行う。
Ca(OH)2混合物とNa2CO3溶液とを例えば後で説明する衝撃ミキサー(特許文献1の国際特許WO 96/23728号を参照)を用いて均質に混合する。これによって主として拡散領域内でCa(OH)2粒子の周りにCa2+イオン霧が形成される。
溶液中ではNa2CO3はNa+およびCo3 2-イオンとして存在する。Ca2+はCo3 2-と結合してCaCO3分子を形成し、この分子は8H2O分子と結合し、ゲル状になる。さらにCaCO3分子同士が結合して種結晶を形成し、水が排出され、混合物が可塑化し始める。この時点での温度が42℃以下であれば、種結晶は方解石状であり、温度が42℃を超えていれば種結晶はあられ石状である。
Ca(OH)2を取り囲む霧中に微小なナノ結晶性CaCO3球体が大量に発生する。この成長および組織化(organization)はCa(OH)2の大部分が消費されるまで続く。球形粒子は組織化されていない (unorganized) 構造のCaCO3ナノ結晶塊として得られる。この状態は主として炭酸化を示す[図2]に対応する。
あられ石結晶の比重は2.71で、方解石結晶のそれは2.93である。CaCO3ナノ結晶塊は組織化されていない構造の種結晶を含み、その比重は組織化された構造結晶の比重より小さいはずである。すなわち、この比重は、42℃を超える温度では2.71より小さく、42℃を下回る温度では2.93より大きい。
PCCの製造で得られた炭酸カルシウム結晶または粒子の懸濁液のpHを6.5〜9.5、好ましくは7.5〜9.3、特に好ましくは7.9〜9.2に調節することによって、Z電位を−1〜−20mV、好ましくは約−1〜−5mV、さらに好ましくは−1〜−3mVまで減少させることができる。例えば高分子電解質等の適当な添加剤や分散助剤を上記懸濁液に添加することによっても同じ結果を達成することができる。添加剤や分散助剤の例としてはポリアクリル酸エステル、ポリアクリルアミドおよびリグノスルホネートが挙げられる。
これらの助剤は結晶のZ電位がその最小値すなわち−1〜−20mVの範囲にくるようにpHを変える。この理由から、pH値は分散助剤を添加した後に調節するのが有利である。助剤を使用した場合の有利なpH値は典型的には6〜10である。
pH値の調節はPCCの製造時に直接実施でき、例えばPCCスラリーを反応器から取り出す時に実施できるが、濾過時に実施するのが有利である。
得られた多核球体を、それらが完全な結晶を形成する「臨界粒度」に達する前に強力な乱流によって互いに分離する。分離した各球体は均質な混合物を形成する。この混合物の質量/表面積比は全ての球体について同じであり、これによって球体同士の相互作用が終わり、球体はその粒度および形状を保持することができる。従って、pH値を設定した後(または添加剤を添加した後)に、衝撃ミキサーを用いて懸濁液を混合して混合物に50〜200m/秒の周速を加えることによって、形成されたPCCクラスターの成形が強力な乱流によって行われる。
懸濁液中に形成される危険のある大きなフロックや凝集塊([図1]、pHの右側)を小さな多核PCC凝集塊に砕解することができる。こうした小さな凝集塊は英語で多核PCC、略してMHPCCとよぶのが適している。
乱流振幅に関するKolmogorovの理論によれば、乱流環境における有効乱流直径等の長さは次の式で表される:
Figure 0003722373
(ここで、n=動粘度、L=乱流直径)
上記式から、Lは乱流直径とみなされる距離で、乱流によって発生する剪断力は直径より小さい物体または部品を破壊または変形することはできないことは明らかである。Lは局部混合効果E(kW/m3)の1/4乗に反比例する。
従って、形成される多核クラスターの直径はこれに比例し且つpHの関数である:
Figure 0003722373
(ここで、Dmyは多核クラスターの全直径)
図4は上記の凝集塊の電子顕微鏡写真である。
図からわかるように、凝集塊はブドウ状をしており、PCCナノ粒子(典型的には約4,000〜8,000個)を含んでいる。これらナノ粒子はファンデルワールス力によって互いに結合し、その粒度は40〜400nm、好適には40〜200nm、好ましくは約40〜120nmである。凝集塊の大きさは約0.1〜10μm、典型的には約0.2〜9μmである。凝集塊を形成する粒子はほぼ球形で、粒度が等しく、偏差が10%以下であるのが好ましい。
また、凝集塊自体も球形またはほぼ球形である。これら凝集塊は添加剤の作用ではなく、ファンデルワールス力によって互いに保持されているため、弾性がある。従って、バルク状または紙の表面上で紙の仕上げに際して所望の形状に容易に変形することができる。さらに、開放されたチャンネル網を含んでいる。その形成については[図4]で検討する。
「球形」という用語は電子顕微鏡写真で認められる構造(粒子およびクラスター)について使用する。すなわち、この構造の形状に最も近い一定の三次元幾何学形状が球体である。
本発明の有利な実施態様では、互いに結合した粒子を箱型フィルタ中で適切な酸を含む洗浄水(例えば二酸化炭素を洗浄水に溶解させる)で洗浄することによってフィルタケークのpH値を好ましくは8.4±0.5まで減少させ、Z電位を−1〜−2mVに低下させて、粒子同士がファンデルワールス力によって結合するようにする。二酸化炭素はフィルタケークのpH値を下げると同時に、濾過側の圧力を低下させる。
フィルタケーク内部にガスを発生させ、放出したガスが粒子間にある液体を排除するようにすることもできる。このことはランダムに充填された凝集塊における飽和状態を示す[図4]から明らかであろう。右側の図([図4]c)は洗浄前の状態を表している。ここでは充填された粒子間の毛細管状の隙間が液体によって充填されている。二酸化炭素を含む洗浄液で洗浄し、二酸化炭素を放出することによって粒子間の隙間から液体を除去でき([図4]b)、それによって最終的には独立した液体ブリッジが残り、多孔性構造([図4]a)が得られる。
粒子の連続的なマットが形成される。濾過後、強力な乱流を有するミキサーで凝集塊を処理する。乱流強度に応じて、凝集塊は球形になり、その直径は乱流強度に依存する。このように、箱型フィルタの内容物をあけ、強力な乱流を加えると、本発明の一定な凝集塊が得られる。
箱型フィルタ中で凝集塊を製造する場合の固形分量は、粒子間の相互距離が0.1μm以下であることを前提としている。本発明では、PCCスラリーの固形分を約40〜90%、好ましくは約50〜60%に調節し、しかも、上記のようにpH値を7.5〜9.5、好ましくは約7.9〜9.2に調節するために、二酸化炭素ガスを溶解させた洗浄水をフィルタに導入することによって、ブドウ状の凝集塊構造が得られることがわかっている。その結果、各粒子は互いに結合している。
本発明では形成されるMHPCC粒子の粒度は剪断力とZ電位との比を用いて効果的に制御できることがわかっている。すなわち、Z電位を低下させ、周速差を小さくすることによって同じ粒度が得られ、また、Z電位を一定に維持し、周速差を小さくすることによってより大きな粒度を得ることができる。
本発明で凝集塊の砕解のため(および炭酸化および苛性化を行うため)に使用する装置は回転する外周上に(衝突後に)力を生じさせる円板状の衝突表面を備え、この力によって液体および懸濁液は内側混合リングの羽根から、外側の同心状混合リングの羽根へ向けて遠心力方向に流れ、一つの羽根から次の羽根に移動する際に混合物には比較的強い力が加わる。この力は一連の羽根リング間の回転速度および/または方向差に起因する。本発明で使用する装置では液体およびスラリーの供給は両者を装置から除去する流量より小さい流量で実施する。この装置では上記円板は放射状か、回転方向に向けてやや傾斜している。
衝撃ミキサーにより固形分と固体衝突面とが衝突して均質な混合および剪断が得られる機会は、確率として計算すると、他のタイプのミキサーに比較してはるかに均質である。典型的には、材料流量の95%以上が最大衝撃エネルギーのほぼ100%を受け、最大衝撃エネルギーの60%以下を受けるのは材料のわずか5〜10%でしる。混合の乱流強度に対応するこの差は全てのミキサーの中で溶解機式のいわゆる高剪断ミキサーに比べても何倍も大きい。これらの理由から、衝撃ミキサーによる凝結体およびフロックの再砕解は従来のミキサーとは対照的にほぼ完全に実施される。
PCCの製造工程で得られた懸濁液はアルカリ度が高いため、実際には、この懸濁液のpHは中和で調節する。一般には中和のために酸を用いる。例えば硫酸、硝酸および塩酸のような鉱酸等の各種無機酸を使用することができる。リン酸が有利であることがわかっている。また、ギ酸、酢酸およびプロピオン酸あるいはスルホン酸等の有機酸を使用してもよい。
しかし、本発明で形成された分離した微細PCC粒子は二酸化炭素を用いて中和するのが好ましい。これは二酸化炭素ガスをフィルタ直前の洗浄水中に導入して箱型フィルタ中で有利に実施される。鉱酸(例えば、リン酸)をフィルタ中に添加することもできる。
凝集塊をリン酸で表面処理することによって凝集塊上にリン酸カルシウム層を形成できることがわかっている。ミキサー乱流の作用によってリン酸カルシウム分子は表面の所にいる。
本発明は以下の実施例によってさらに明瞭に理解できよう。
実施例1
平均粒度が0.1ミクロンの沈降PCCをCO2ガスで飽和した洗浄水を用いて箱型(box)フィルタで二酸化炭素で処理して、初期pH値10.5を8.2へ調節した。このpHで安定化された固形分が50%のスラリーを強力ミキサー(砕解機型)にかける。このミキサーの周速は49m/秒程度、互いに反対方向に回転するリング同士の周速差は96m/秒程度にした。互いに反対方向に回転するミキサーリング間の距離は、0.005mであった。装置内での滞留時間はリング間でわずか<0.1秒にすぎなかった。温度は室温すなわち約20℃であった。
MHPCC粒子の粘度(B型粘度計を用いて測定)は1,000cPの初期値(PCC:0.1ミクロン)から200cPに減少したが、固形分はいずれも50%であった。また、生成されたMHPCCの平均粒度は0.8〜1.2ミクロンであった。
濾過速度および洗浄水の浸透速度の透過速度で計算した濾過性は上記の処理なしでフィルタケークを通した時に比べて二倍から三倍になった。
平均直径が0.8〜1.2ミクロンのMHPCC粒子が得られた個々の構成粒子の直径は約0.1ミクロンであった。
リン酸で中和した環境ではMHPCC粒子の核ではなく、その表面にリン酸カルシウムの薄い層を同時に形成した。これは、MHPCCを二酸化炭素より強い希釈された酸、例えば酢酸で処理したときに認められた。酢酸は例えば製紙機械の循環水ならびに同様の水に常に存在する。
実施例2
希釈したリン酸で処理することによってpHを8.2に調節してMHPCCを形成し、得られたMHPCCをpHが4.8の製紙機械の循環水と接触させた。反応時間は2時間とし、混合物は温度35℃で軽く撹拌した。
生成物を乾燥し、その重量を初期重量と比較した。重量が約6〜7%減少していることがわかった。生成物の粒度および形状を電子顕微鏡で観測したが、変化はなかった。
上記の実験データから、生成物は内部で腐食され、初期のものより大きな空洞が形成されているという結論を出すことができた。この事実は、顔料の乳白度を変える特徴に明らかな改善効果をもたらすものである。
PCCスラリーのゼータ電位と粒度をpHの関数で表した図。 炭酸化で形成されるブドウの房構造の生成メカニズムを示す図。 PCCクラスターによる酸化チタンの被覆状態を示す図。 (a)〜(c)は18個のPCC粒子から成るクラスター構造の基本構造を示す図で、(a)の各粒子は独立した液体ブリッジによって結合され、(b)の各粒子はブリッジネットによって結合され、(c)の粒子間には液体が充填された毛細管状の隙間が残っている。 PCC粒子で構成される房構造の電子顕微鏡写真。

Claims (1)

  1. 炭酸化法によって二酸化炭素ガスを用いて石灰からの沈降で沈降炭酸カルシウム粒子を製造する方法であって、
    気相中で水酸化カルシウムを含む液体ミストを1,000 kW/m 3 以上のエネルギー強度を持つ乱流の二酸化炭素ガスと混合することによって炭酸化を実施することを特徴とする、球形の炭酸カルシウム粒子が多数互いに結合した多核の球形をした凝集塊の形をした沈降炭酸カルシウム粒子の製造方法。
JP2004182869A 1996-10-14 2004-06-21 沈降炭酸カルシウムとその製造方法 Expired - Lifetime JP3722373B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FI964130A FI964130A (fi) 1996-10-14 1996-10-14 Saostetun kalsiumkarbonaatin moniytiminen partikkelirypäs ja sen valmistusmenetelmä
FI964247A FI103965B (fi) 1996-10-14 1996-10-22 Saostetun kalsiumkarbonaatin moniytiminen partikkelirypäs ja sen valmistusmenetelmä
FI973633A FI105471B (fi) 1997-09-08 1997-09-08 Menetelmä kalsiumkarbonaattipartikkelien valmistamiseksi

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51805298A Division JP3627816B2 (ja) 1996-10-14 1997-10-14 沈降炭酸カルシウムとその製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004262759A JP2004262759A (ja) 2004-09-24
JP2004262759A5 JP2004262759A5 (ja) 2005-06-02
JP3722373B2 true JP3722373B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=27241688

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51805298A Expired - Lifetime JP3627816B2 (ja) 1996-10-14 1997-10-14 沈降炭酸カルシウムとその製造方法
JP2004182869A Expired - Lifetime JP3722373B2 (ja) 1996-10-14 2004-06-21 沈降炭酸カルシウムとその製造方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51805298A Expired - Lifetime JP3627816B2 (ja) 1996-10-14 1997-10-14 沈降炭酸カルシウムとその製造方法

Country Status (12)

Country Link
US (1) US6602484B1 (ja)
EP (1) EP0944551B1 (ja)
JP (2) JP3627816B2 (ja)
KR (1) KR100497114B1 (ja)
CN (1) CN1097031C (ja)
AT (1) ATE237559T1 (ja)
AU (1) AU743660B2 (ja)
BR (1) BR9712316A (ja)
CA (1) CA2268614C (ja)
DE (1) DE69721041T2 (ja)
ES (1) ES2197370T3 (ja)
WO (1) WO1998016471A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230134837A (ko) * 2022-03-15 2023-09-22 한국해양대학교 산학협력단 해수를 이용한 간접탄산화에서 설탕을 활용하여 배터라이트 함량 및 입자크기를 조절하는 방법

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI105471B (fi) 1997-09-08 2000-08-31 Fp Pigments Oy Menetelmä kalsiumkarbonaattipartikkelien valmistamiseksi
BE1011941A3 (fr) * 1998-05-27 2000-03-07 Lhoist Rech Et Developement Sa Suspension de carbonate de calcium et son procede de fabrication.
WO2003093577A1 (en) * 2002-05-03 2003-11-13 Imerys Minerals Limited Paper coating pigments
US7056419B2 (en) * 2002-09-30 2006-06-06 American Air Liquide, Inc. Methods for modifying electrical properties of papermaking compositions using carbon dioxide
US20050089466A1 (en) * 2003-10-27 2005-04-28 Degenova Mark G. Methods and apparatus for producing precipitated calcium carbonate
JP4660745B2 (ja) * 2004-03-29 2011-03-30 国立大学法人 名古屋工業大学 中空・球状炭酸カルシウム粒子及びその製造方法
FR2881064A1 (fr) * 2005-01-26 2006-07-28 Omya Development Ag Procede de controle de la contamination microbienne, suspensions minerales obtenues et leurs utilisations
EP1712597A1 (en) * 2005-04-11 2006-10-18 Omya Development AG Process for preparing precipitated calcium carbonate pigment, especially for use in inkjet printing pater coatings and precipitated calcium carbonate
FI122360B (fi) * 2005-11-18 2011-12-30 Nordkalk Oy Ab Hydrauliseen sideaineeseen perustuva vesisuspensio ja menetelmä sen valmistamiseksi
FR2894846B1 (fr) * 2005-12-20 2008-02-01 Coatex Sas Utilisation de dispersants pour concentrer des matieres minerales dans l'eau, dispersions obtenues et leurs utilisations.
US7468101B2 (en) * 2006-08-17 2008-12-23 Specialty Minerals (Michigan) Inc. UV varnish gloss performance using novel pigment and process for making same
JP5408562B2 (ja) * 2006-11-30 2014-02-05 奥多摩工業株式会社 軽質炭酸カルシウム、その製造方法およびそれを用いた印刷用紙
MX2009011078A (es) * 2007-04-20 2009-12-07 Omya Development Ag Proceso para la produccion de ccp.
DE102007023093A1 (de) 2007-05-16 2008-11-20 Johannes-Gutenberg-Universität Mainz Verfahren zur Herstellung von gefälltem Calciumcarbonat
FI124696B (fi) 2008-03-07 2014-12-15 Fp Pigments Oy Pigmenttipartikkelikoostumus, menetelmä sen valmistamiseksi sekä sen käyttö
DE102009034700B4 (de) * 2008-07-25 2013-08-22 Bene_Fit Systems Gmbh & Co. Kg Nanoskalige Calcium- und/oder Magnesiumverbindungen zur Verwendung als Flammschutz in Polymeren
BRPI1102992A2 (pt) * 2011-06-14 2013-11-19 Ecofill Espec Em Tecnologia De Transf De Residuos Ltda Sistema de obtenção de carbonato de cálcio precipitado oriundo de resíduo de lama de carbonato de cálcio; processo de recuperação, beneficiamento e purificação do resíduo lama de carbonato de cálcio e produto carbonato de cálcio precipitado resultante
US10040694B2 (en) * 2011-10-05 2018-08-07 Imerys Sa Precipitated calcium carbonate particles and use thereof
DE102013100353A1 (de) 2012-01-12 2013-08-22 Bene_Fit Systems Gmbh & Co. Kg Reaktive Composites, bestehend aus einem Träger, TiO2 und einem Bindemittel, sowie deren Herstellung und Verwendung
FI128521B (en) 2013-06-20 2020-07-15 Fp Pigments Oy COMPOSITION CONTAINING PRECIPITATED CALCIUM CARBONATE, METHOD OF PREPARATION AND USES
CN103771480B (zh) * 2014-02-13 2015-09-09 浙江理工大学 一种利用木素磺酸钙调控制备碳酸钙微纳小球的方法
EP3012223A1 (en) * 2014-10-24 2016-04-27 Omya International AG PCC with reduced portlandite content
CN111874935B (zh) * 2020-08-18 2023-02-28 浙江省建德市正发药业有限公司 大颗粒碳酸钙的制备方法
KR102621557B1 (ko) * 2021-12-28 2024-01-05 주식회사 네오그린 응집체 탄산칼슘 제조방법

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5390199A (en) * 1977-01-20 1978-08-08 Shiraishi Kogyo Kaisha Ltd Method of modifying calcium carbonate
GB1597190A (en) * 1977-09-19 1981-09-03 Shiraishi Kogyo Kaisha Ltd Calcium carbonate compositions
JPS57123822A (en) * 1981-01-23 1982-08-02 Okutama Kogyo Kk Preparation of calcite-type calcium carbonate crystal
EP0179597B1 (en) * 1984-10-18 1993-02-03 Pfizer Inc. Spherically shaped precipitated calcium carbonate, its preparation and use
JPH01230424A (ja) * 1988-03-09 1989-09-13 Shiraishi Chuo Kenkyusho:Kk 炭酸カルシウム、炭酸カルシウム顔料、その製造法、情報記録紙用塗被組成物及び情報記録紙
JP2567916B2 (ja) 1988-06-10 1996-12-25 奥多摩工業株式会社 炭酸カルシウム凝集体の製造方法
US5342600A (en) * 1990-09-27 1994-08-30 Ecc International Limited Precipitated calcium carbonate
GB2248229B (en) * 1990-09-27 1994-10-26 Ecc Int Ltd Precipitated calcium carbonate
JPH04305012A (ja) * 1991-04-02 1992-10-28 Mitsubishi Materials Corp 微粒炭酸カルシウムの製造方法
EP0633864A1 (en) * 1992-04-03 1995-01-18 Minerals Technologies, Inc. Clustered precipitated calcium carbonate particles
FI100237B (fi) 1995-01-30 1997-10-31 Fp Pigments Oy Menetelmä ja laitteisto kalsiumkarbonaatin valmistamiseksi
US6143064A (en) 1996-03-04 2000-11-07 Fp-Pigments Oy Pigment particles coated with precipitated calcium carbonate and a process for the preparation thereof
WO1997038940A1 (en) * 1996-04-17 1997-10-23 Fp-Pigments Oy METHOD AND APPARATUS FOR RECOVERING CaCO3 PRODUCED BY CAUSTICIZING

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230134837A (ko) * 2022-03-15 2023-09-22 한국해양대학교 산학협력단 해수를 이용한 간접탄산화에서 설탕을 활용하여 배터라이트 함량 및 입자크기를 조절하는 방법
KR102682878B1 (ko) 2022-03-15 2024-07-05 국립한국해양대학교산학협력단 해수를 이용한 간접탄산화에서 설탕을 활용하여 배터라이트 함량 및 입자크기를 조절하는 방법

Also Published As

Publication number Publication date
ES2197370T3 (es) 2004-01-01
EP0944551B1 (en) 2003-04-16
CA2268614A1 (en) 1998-04-23
DE69721041D1 (de) 2003-05-22
CN1097031C (zh) 2002-12-25
KR20000049142A (ko) 2000-07-25
BR9712316A (pt) 1999-08-31
JP2004262759A (ja) 2004-09-24
US6602484B1 (en) 2003-08-05
CN1239933A (zh) 1999-12-29
AU4625897A (en) 1998-05-11
KR100497114B1 (ko) 2005-06-29
JP2001501905A (ja) 2001-02-13
EP0944551A1 (en) 1999-09-29
WO1998016471A1 (en) 1998-04-23
AU743660B2 (en) 2002-01-31
DE69721041T2 (de) 2004-01-22
CA2268614C (en) 2007-03-27
JP3627816B2 (ja) 2005-03-09
ATE237559T1 (de) 2003-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3722373B2 (ja) 沈降炭酸カルシウムとその製造方法
WO1998016471A9 (en) Precipitated calcium carbonate and method for the production thereof
JP3957205B2 (ja) 沈殿炭酸カルシウムで被覆された顔料粒子とその製造方法
EP0573150B2 (en) Pigmentary material
US5554215A (en) Composite pigmentary material
US6140376A (en) Dispersed aqueous suspensions
EP1160201A2 (en) Processes for preparing precipitated calcium carbonate compositions and the products thereof
JP2857806B2 (ja) 沈降炭酸カルシウム
US5746819A (en) High solids anatase TiO2 slurries
JPS62202817A (ja) 微細炭酸カルシウム粒子の製造方法
CN114291835A (zh) 一种大小立方分散沉淀碳酸钙的制备方法
EP1255791A1 (en) Composite pigments comprising in-situ precipitated metal carbonate crystals
CN110240137A (zh) 一种纳米羟基磷灰石粉体的制备方法
CN1530403A (zh) 一种钛白粉颗粒
KR101021788B1 (ko) 비즈 밀링을 이용한 탄산칼슘 나노입자의 제조방법
JP3258290B2 (ja) 球状又は楕円球状バテライト炭酸カルシウムの製造方法
JP2000272919A (ja) アラゴナイト系針状炭酸カルシウムの製造方法
CN107075809B (zh) 用于制备絮凝填料颗粒的方法
FI103965B (fi) Saostetun kalsiumkarbonaatin moniytiminen partikkelirypäs ja sen valmistusmenetelmä
JP2956041B2 (ja) フィルムのブロッキング防止用球状又は楕円球状バテライト炭酸カルシウム
JPS62151431A (ja) 沈降製炭酸カルシウムのグリコ−ル系分散体
KR20210040616A (ko) 침상형 칼사이트 나노 입자의 제조 방법, 침상형 칼사이트 나노 입자 분산액의 제조 방법, 침상형 칼사이트 나노 입자 및 침상형 칼사이트 나노 입자 분산액
JP2003137548A (ja) 酸化チタン−炭酸カルシウム複合粒子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041014

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050228

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term