JP3720105B2 - 剥離装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は印字器付き剥離装置において、ラベル連続体と印字器の相対位置を適宜な位置にずらす印字器付き剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印字機を設けた剥離装置として、実開昭53−37398号公報に開示された技術がある。
この技術は、印字機を設けた剥離装置であって、ラベル付フィルムにバックテンションをかけることによって、ラベルの剥離を良好にし、かつ本体テ−ブル面上に絶縁板を設け、フィルムを密着させることによって、鮮明な印字ができる剥離機である。
【0003】
さらに、印字機はソレノイドによって、揺動杆を適宜揺動させ、印字信号によりソレノイドが励磁されコアが動作する。このコアの動作に連動し、印字機が移動してラベル片に印字するものであり、ソレノイドの励磁が解除されると、コアがもとに戻るので連動して印字機がもとに戻るものである。また、この剥離機には印字位置を調整する機構が設けられている。
【0004】
このような印字機を設けた剥離装置では、ロ−ル状のラベル連続体を装填時に好適な印字位置の調整のために、印字機を調整するものであるが、印字機を上下に動作させるための機構と、それらを支持する機構を有するので、印字機を移動させるのに極めて抵抗を生ずるので操作性悪い。したがって、容易に印字機を移動することができない。
このようなことから、好適な印字位置を調整するのに時間を浪費するとともに微妙な調整ができないという問題がある。
また、自動的に印字する剥離装置は、一度印字されるとラベル片は逐次移送されるので、ラベル片に好適な印字位置を調整するのに、多数のラベル片を消費するもので不経済である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような諸問題に鑑みてなされたもので、ロ−ル状のラベル連続体を装填し好適な印字位置を調整するときに、容易に好適な印字位置の調整ができ、さらに微妙な調整ができる、印字器付き剥離装置を提供することを課題とする。
【0006】
また、印字位置の調整のために、多数のラベル片を消費することがない経済的な印字器付き剥離装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、台紙にラベル片が所定間隔で仮着されたラベル連続体と、該ラベル連続体の
前記ラベル片を剥離する剥離手段と、剥離後の台紙を移送する移送手段と、前記剥離手段の近傍に設けるとともに前記ラベル片を検知するラベル検知手段と、を設けた剥離装置本体と、該剥離装置本体を載置する架台と、該架台の一方の側面縁部から鉛直方向に設けられ、前記ラベル片に手操作で印字する印字器とを有した取付部材と、前記架台の他方側面部から鉛直方向に設けられた側板と、を備え、前記剥離装置本体の前記ラベル連続体と前記印字器との相対位置をずらすようにしたずらす手段と、を設け、該ずらす手段は、前記剥離装置本体を前記取付部材および前記側板にガイドされて、前記ラベル連続体の長手方向にずらせるように設け、前記取付部材には、水平方向に設けた軸と、該軸に設けられた前記印字器と、を有し、前記印字器を前記軸の軸方向にずらすようにして、前記印字器を前記ラベル連続体の幅方向にずらすようにしたので、ラベル連続体の長手方向およびラベル連続体の幅方向の両方向に対して、容易に好適な印字位置の調整ができ、無駄な時間を浪費することがなくしかも微妙な調整ができる。さらに、印字調整のために多数のラベル片を消費することがないので経済的である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
剥離装置本体1は架台2に載置され、この架台2の一方の側面縁部から鉛直に取付部材3が配設されている。この配設された取付部材3の上部の面に貫通するように軸4が軸支されている。この軸4は、ラベル連続体19の移送方向に対し交差するように設けられている。
また、架台2の他方側面部から鉛直に側板21が設けられ、取付部材3および側板21は、剥離装置本体1を架台2上を前後方向にずらすときのガイドをするガイド部材である。
【0009】
剥離装置本体1には、長尺状の台紙20にラベル片Lが所定間隔で仮着されたラベル連続体19が台紙20からラベル片Lを剥離する剥離板22と、剥離後の台紙20を駆動ロ−ラ25と従動ロ−ラ23とによって挟持してモ−タ24の駆動により駆動ロ−ラ25を駆動させて台紙20を移送する移送手段と、剥離板22の近傍すなわち剥離板22の前方に剥離されたラベル片Lを検知するラベル検知センサ27と、リミット・スイッチ8と、制御部26とが設けられている。
また、駆動ロ−ラ25は歯車状のギャ−または丸ベルト(図示せず)等を介してモ−タ24と連動している。
【0010】
次に、図3に示す如く軸4に操作レバ−7、が貫通され軸4に係止され、ガイド板18は軸4に貫通され取付部材3に係止されている。また軸4は、一部平面状に切り欠いた面を有し、この部分にスタンプ・ガイド10が挿入される。
さらに、板バネ6の一方の端部は、軸4に係止され他端はストッパ13に当設されている。また、操作レバ−7は軸4を回動可能にするレバ−であり、この操作レバ−7の先端部に操作面9が設けられている。そして、剥離装置本体1の上部には、前述の接片17を有するリミット・スイッチ8が設けられ、このリミット・スイッチ8は、操作レバ−7に対向配置されている。
【0011】
ここで、操作レバ−7の操作面9を手で押圧することにより、リミット・スイッチ8が閉成し、手を操作面9から離すことにより、リミット・スイッチ8が開成する。この閉成および開成にともなって発生する信号が制御部26に供給され、この時ラベル検知センサ27がラベル片Lを検知していると、制御部26からモ−タ24に駆動信号を供給しないものであり、またラベル片Lを検知していないと、上記開成にともなって発生する信号が供給されると、制御部26からモ−タ−24に駆動信号が供給される。
【0012】
スタンプガイド10には、インクを封入された印字器5(市販品)が組み込まれて一体に形成され、軸4に任意の位置で係止できる押えボルト15と、ラベル連続体19を浮き上がりを防止するための押えロ−ラ16が設けられている。
また、スタンプガイド10は、板バネ6に規制され、傾斜位置で待機状態となる。
さらに、スタンプ・ガイド10は容易に交換可能でありラベル片に日付、商品名または製造会社等の印字ができるものであり、またストッパ14は操作レバ−7を押圧して回動する印字器5がラベル片Lに略垂直となる位置すなわち鮮明に印字する印字位置で規制するための部材である。
【0013】
次に、動作について説明する。
剥離装置本体1の後位にロ−ル状ラベル連続体12を装填し、引き出したラベル連続体19は浮き上がりを防止をするための押えロ−ラ16の下面を移送され、剥離部11である剥離板22によって、図4の矢印方向であるF方向にラベル片Lが剥離されて台紙20のみが鋭角に方向転換する。
そして台紙20は移送手段である駆動ロ−ラ25と従動ロ−ラ23によって挟持され、移送されるとともに排出される。
【0014】
上述のセットを完了したのち、操作レバ−7を押圧しラベル片Lに印字する。
この印字されたラベル片Lが好適な印字位置でない場合には、前述の剥離装置本体1を取付部材3と側板21に沿って、図2の仮想線に示すように前後方向にラベル連続体19と印字器5の相対位置をずらすことにより、ラベル連続体19の長手方向に印字位置がずれ、ラベル片Lの移送方向の前後に対し好適な印字位置に調整することができる。
このとき、取付部材3に設けた弾性ゴム29と側板21に設けた弾性ゴム28を有するが、容易に剥離装置本体1を移動することができ、また振動等では容易に動かない。
さらに、スタンプ・ガイド10の押えボルト15をゆるめることにより、スタンプ・ガイド10を軸4の軸方向にずらして、押えボルト15をしめることで好適な位置に係止することができる。したがって、図1の矢印で示すように、ラベル連続体19の幅方向すなわちラベル片Lの幅方向に相対位置をずらすことができ、幅方向に好適な印字位置に調整ができる。
【0015】
このように印字位置を調整したのち、操作レバ−7の先端に設けられた操作面9を手操作で上面から押圧することにより、図2に示す如く印字器5は軸4を中心に時計方向に円弧状に回動して、ラベル片Lの表面を押圧して印字がされるとともに、リミット・スイッチ8に設けられた接片17が押圧され、リミット・スイッチ8が閉成動作し、この閉成動作に伴って、閉成信号が制御部26に供給される。
また、印字器5の本体上面から手操作で押圧することができ、上述のようにラベル片Lに印字することができ、操作レバ−7の連動によりリミット・スイッチ8は閉成し、この閉成信号が制御部26に供給される。
操作面9または印字器5から手を離すことにより、板バネ6の付勢により印字器5が待機位置に戻るとともに、リミット・スイッチ8が開成し、この開成号が制御部26に供給される。
【0016】
このとき、剥離部11にラベル片Lがない状態、すなわちラベル検知センサ27がラベル片Lを検知していないと、ラベル検知センサ27が制御部26に検知信号を供給しない。従って、制御部26からモ−タ24に駆動信号が供給され、モ−タ24が駆動するとともに駆動ロ−ラ25が駆動して台紙20を移送する。
この台紙20が移送されることによって、ラベル連続体19の先頭に仮着されたラベル片Lが剥離板22で剥離され、ラベル検知センサ27が剥離されたラベル片Lを検知すると、ラベル検知センサ27から制御部26に検知信号が供給される。
制御部26は、この検知信号をうけてラベル片Lを好適な剥離位置まで、モ−タ24を駆動させた後、モ−タ24への駆動信号を停止するのでモ−タ24が停止する。
【0017】
また、剥離部11に剥離されたラベル片Lがあるとラベル検知センサ27は、制御部26に検知信号を供給するので、制御部26からモ−タ24へ駆動信号を供給しない。そして、剥離部11に有るラベル片Lが除去されると、ラベル検知センサ27から制御部26に検知信号が停止するので、制御部26からモ−タ24に駆動信号が供給されて、台紙20が移送されることによって、ラベル連続体19に仮着された、先頭のラベル片Lが剥離する。
【0018】
このように、印字器5とラベル連続体19の相対位置を、ラベル連続体19の移送方向および幅方向に容易にずらすことができるので、印字調整する際、無駄な時間を浪費することなく、しかも微妙な調整ができる。
また、印字器5を手操作することとしたので、剥離部11にラベル片Lがある状態において、操作レバ−7をくりかえし押圧しても、ラベル連続体19を移送することがないので、印字位置の調整のために多数のラベル片Lを消費することがないので経済的である。
【0019】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明はラベル連続体と印字器との相対位置をラベル連続体の長手方向およびラベル連続体の幅方向に容易に調整することができるので、ロ−ル状のラベル連続体を装填して印字位置を調整するときに、時間を浪費することがなく、しかも微妙な印字調整ができる。
また、剥離部にラベル片がある状態において、操作レバ−を手操作でくりかえし押圧しても、ラベル連続体が移送されることがなく、印字位置の調整のために多数のラベル片を消費することがないので経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剥離装置の概略正面図である。
【図2】本発明の剥離装置の概略側面図である。
【図3】本発明の印字機構の構成図である。
【図4】本発明の剥離装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 剥離装置本体
3 取付部材
4 軸
5 印字器
6 板バネ
7 操作レバ−
8 リミット・スイッチ
15 押えボルト
19 ラベル連続体
20 台紙
21 側板
22 剥離板
23 従動ロ−ラ
24 モ−タ
25 駆動ロ−ラ
26 制御部
27 ラベル検知センサ
L ラベル片
Claims (2)
- 台紙にラベル片が所定間隔で仮着されたラベル連続体と、該ラベル連続体の前記ラベル片を剥離する剥離手段と、剥離後の台紙を移送する移送手段と、前記剥離手段の近傍に設けるとともに前記ラベル片を検知するラベル検知手段と、を設けた剥離装置本体と、
該剥離装置本体を載置する架台と、該架台の一方の側面縁部から鉛直方向に設けられ、前記ラベル片に手操作で印字する印字器とを有した取付部材と、前記架台の他方側面部から鉛直方向に設けられた側板と、を備え、
前記剥離装置本体の前記ラベル連続体と前記印字器との相対位置をずらすようにしたずらす手段と、を設け、
該ずらす手段は、前記剥離装置本体を前記取付部材および前記側板にガイドされて、前記ラベル連続体の長手方向にずらせるように設け、
前記取付部材には、水平方向に設けた軸と、該軸に設けられた前記印字器と、を有し、前記印字器を前記軸の軸方向にずらすようにして、前記印字器を前記ラベル連続体の幅方向にずらすようにしたことを特徴とする剥離装置。 - 前記取付部材または前記側板に弾性ゴムを設けたことを特徴とする請求項1記載の剥離装置。
Priority Applications (1)
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JP34507195A JP3720105B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 剥離装置 |
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JP34507195A JP3720105B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 剥離装置 |
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Family Applications (1)
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JP34507195A Expired - Lifetime JP3720105B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 剥離装置 |
Country Status (1)
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- 1995-12-08 JP JP34507195A patent/JP3720105B2/ja not_active Expired - Lifetime
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