JP3616427B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
孔版印刷用原紙をサーマルヘッドによって熱溶融穿孔製版して、この製版済みの孔版印刷用原紙を搬送して円筒状の版胴の外周の一部に設けられた原紙クランパに先端係止した後、前記版胴の外周に巻き付け装着して、印刷用紙に孔版印刷を行うことが可能な孔版印刷装置がある。
【0003】
このような孔版印刷装置では、版胴を含み、この版胴をその中心軸線まわりに回転可能に軸支しているドラムユニットを孔版印刷装置の機械本体に対して、前記中心軸線方向に移動可能とし、その移動端にて、手動により、機械本体に対して着脱可能としている。
【0004】
このような孔版印刷装置において、印刷画像の左右位置調整は、給紙台上の印刷用紙を、給紙台ごと、その送り方向に対して直角の方向、すなわち、左右に移動させることによって行っていた。
【0005】
▲1▼このような従来の画像左右位置調整は、給紙台上の印刷用紙を、給紙台ごと、全体を左右に移動させていたために、その移動には、非常に大きな力を必要とし、▲2▼給紙台と機械本体の側板との間に予め左右移動のために隙間を設けざるを得ず、外観的にも安全的にも好ましくなく、▲3▼一般に印刷画像位置の左右調整は試し刷りをしながら行われるものであるが、印刷中に画像位置の左右調整を行おうとすると、給紙コロに対し、印刷用紙が左右移動し、給紙コロは印刷用紙上部に押し付けられたまま移動しないため、最上部の印刷用紙がしわになったり、スキューして搬送されてしまい、これを防止するためには、印刷画像位置の左右調整時に、印刷を一旦停止して、印刷用紙と給紙コロを離す、すなわち、給紙台を下げてやらなければならず、その後で給紙台ごと左右移動し、再び印刷を開始して、印刷画像位置を確認することとなるため、作業が煩わしい、
などの問題があった。
【0006】
本発明は、これら▲1▼〜▲3▼で述べた問題を解消することのできる孔版印刷装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、
(1) 孔版印刷用原紙に熱溶融穿孔製版を行い、その製版済みの孔版印刷用原紙を搬送して円筒状の版胴の外周の一部に設けられた原紙クランパに先端係止した後、前記版胴の外周に巻き付け装着して、印刷用紙に孔版印刷を行うことが可能な孔版印刷装置において、前記版胴を含み、この版胴を回転自在に支持するとともに、画像位置調整や版胴の着脱時に前記版胴とともに一体的に移動する構造体として構成したドラムユニットと、画像位置調整時及び前記版胴の着脱時に前記ドラムユニットが移動する方向である調整着脱方向上、前記ドラムユニットを着脱可能な領域まで案内することのできる案内手段と、当該孔版印刷装置本体の一部に案内されて前記調整着脱方向に可動な可動部材と、前記ドラムユニットの一部と前記可動部材とを係脱自在に連結する連結手段と、前記可動部材に対して前記調整着脱方向への微小量移動の駆動力を与える微小量移動手段と、前記微小量移動手段によるドラムユニットの微小量移動に際しての前記調整着脱方向での原点位置を検知するための位置検知手段と、製版済みの孔版印刷用原紙の先端を前記原紙クランパに先端係止する際、前記版胴が前記原点位置にない場合には、前記微小量移動手段により前記原点位置に復帰させるように制御する制御手段と、を有し、前記印刷用紙の印刷中に、前記版胴に印圧が印加されていない微小時間に同期して前記微小量移動手段を駆動して、前記ドラムユニットとともに版胴を微小移動させることした(請求項1)。
【0008】
(2) 孔版印刷用原紙に熱溶融穿孔製版を行い、その製版済みの孔版印刷用原紙を搬送して円筒状の版胴の外周の一部に設けられた原紙クランパに先端係止した後、前記版胴の外周に巻き付け装着して、印刷用紙に孔版印刷を行うことが可能な孔版印刷装置において、前記版胴を含み、この版胴を回転自在に支持するとともに、画像位置調整や版胴の着脱時に前記版胴とともに一体的に移動する構造体として構成したドラムユニットと、画像位置調整時及び前記版胴の着脱時に前記ドラムユニットが移動する方向である調整着脱方向上、前記ドラムユニットを着脱可能な領域まで案内することのできる案内手段と、当該孔版印刷装置本体の一部に案内されて前記調整着脱方向に可動な可動部材と、前記ドラムユニットの一部と前記可動部材とを係脱自在に連結する連結手段と、前記可動部材に対して前記調整着脱方向への微小量移動の駆動力を与える微小量移動手段と、前記微小量移動手段によるドラムユニットの微小量移動に際しての前記調整着脱方向での原点位置を検知するための位置検知手段と、製版済みの孔版印刷用原紙の先端を前記原紙クランパに先端係止する際、前記版胴が前記原点位置にない場合には、前記微小量移動手段により前記原点位置に復帰させるように制御する制御手段と、を有し、前記可動部材は、前記版胴に印圧が印加されているときに、前記画像位置調整に必要な前記ドラムユニットの移動を達成し得るエネルギーを蓄え、前記版胴に印圧が印加されていない微小時間に同期して、前記蓄えられたエネルギーにより前記連結手段を介して前記ドラムユニットを移動させ得るエネルギー蓄積手段を有していることとした(請求項2)。
【0011】
【作用】
画像の左右位置調整に際しては、ドラムユニットが機械的駆動源により移動させられ、また、ドラムユニットと機械的駆動源との連結を解除することが可能である。かかる作用により、大がかりな構成となる給紙台移動方式に比べて、画像位置調整を小さい動力で行うことができ、自動化も可能で安全性も高くなり、作業も簡易となるとともに、ドラムユニットの着脱操作も可能であるとの効果が導かれる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳細に説明する。
(1)本発明の実施に適する孔版印刷装置の説明
孔版印刷装置の概略断面を示した図7により、製版印刷一体型印刷装置の全体概要を説明する。図7において、スキャナユニット60にセットされた印刷原稿は光学的に走査されて読み取られ、図示しないCCDセンサにより光電変換されて、原稿画像情報が電気信号に変換される。
【0013】
プロッターユニット61では、スキャナユニット60で光電変換された原稿画像情報に基づき、製版が行われる。この製版の概要を説明する。
孔版印刷用の原紙62はロール状に巻かれてセットされている。このロール状に巻かれた原紙62はプラテンローラ63の回転によってサーマルヘッド64に押し付けられながら繰り出される。サーマルヘッド64では、スキャナユニット60からの光電変換された原稿画像情報を含む電気信号により、サーマルヘッド64の多数の点状の発熱素子が選択的に発熱させられる。これにより、原紙62は熱溶融穿孔され製版される。製版された原紙62はカッター装置65に至り、ここで1枚ごとに所定の長さに切断される。
【0014】
こうして、1枚ごとに切断された製版済みの原紙62は、プロッターユニット61を出て、版胴51に送られる。版胴51は円筒状をしていて、その内部にはインキ供給装置52を有し、中心軸53のまわりを矢印の向きに回転駆動されるようになっている。版胴51は、その外周面の一部に、製版済みの原紙62の一端を係止するための原紙クランパ(以下、単に「クランパ」という。)55を有している。
【0015】
原紙62の先端はクランパ55で係止されつつ版胴51の外周に巻き付けられる。ここで、版胴51は、インキの色を変えて多色重ね刷りをする場合などのために、図7における紙面と垂直な方向に引き出し可能となっている。この取外し可能な一体的構成をドラムユニットと総称する。
【0016】
給紙台81上には、印刷用紙Pが積載されている。この給紙台81は図示しない駆動装置により昇降可能であり、給紙ローラ78と分離ローラ79により、最上部の印刷用紙Pより一枚ずつ順次、分離してレジストローラ対80に送り込む。レジストローラ対80は版胴51および印圧胴70の回転に同期して、版胴51に巻装された原紙62の画像が印刷用紙P上に正しく位置するタイミングをはかり、印刷用紙を版胴51と印圧胴70の間に向けて送り込む。
【0017】
印刷に際して、版胴51には印圧胴70が圧接して印圧が作用するようになっている。この圧接状態のもと、印圧胴70は版胴51と同期して矢印の向きに回転駆動され、版胴51との間に印刷用紙Pを挾みつけることで、インキが原紙62の開孔に応じて印刷用紙Pに転移し、印刷が行われる。
【0018】
印刷済みの印刷用紙Pは、排紙搬送装置85に送り出される。排紙搬送装置85は搬送ベルト86を備えていて、この搬送ベルト86上に印刷済みの印刷用紙Pが載せられ、該印刷用紙Pの裏面が吸引装置87で吸引されながら、搬送ベルト86の回動にしたがい、矢印の向きに送られて排紙トレイ88に排出される。排紙トレイ88は印刷用紙Pの送り方向端にエンドフェンス90を有し、また、印刷用紙Pを送り方向と直交する両側からはさむようにして整列保持する一対の排紙サイドガイド89を有する。これらエンドフェンス90、サイドガイド89に囲まれた領域に印刷用紙Pは順次、積載保持される。
【0019】
オペレータにより指示された所定枚数の印刷を終了すると、版胴51に巻装さた原紙62は、排版ユニット75に送り出される。排版収納箱77の開放部近傍には一対の排版剥離ローラ76が配置されている。版胴51から剥離された使用済みの原紙は排版剥離ローラ76により排版収納箱77内に送り込まれる。なお、図7において、符号91は孔版印刷装置を載置するテーブルを示す。
【0020】
(2)ドラムユニットの移動手段についての説明
図1において、版胴51はその軸心に設けられた軸51aと一体的に構成されている。当該孔版印刷装置の操作パネルがある側を前側、反対側を後側とすると、軸51aの後側の端部には版胴51に回転動力を伝える従動ギヤGが固定されている。また、この軸51aと同心に中心軸53が貫通している。軸51aは、中心軸53上、軸線方向に位置ずれしないようにして、中心軸53に回転自在に支持されている。
【0021】
中心軸53は、該版胴51の長手方向、つまり、画像位置調整に際して、および版胴の当該孔版印刷装置からの着脱操作に際しての移動方向(以下、調整着脱方向Aと称する。)での両側に延びている。中心軸53は、版胴51、軸51a、従動ギヤGを一体とする回転部を回転自在に支持している。
【0022】
図1において、版胴51の前側に延びる中心軸53の端部は前側板11に固定されている。また、版胴51の後側に延びる中心軸53は途中で後側板12、本体後側板101を順次貫通した上で、軸端部は、後述するクランパ18と係脱自在となっている。
【0023】
上記において、中心軸53の後側板12での貫通部では、中心軸53と後側板12とは一体的に固定された関係にある。また、中心軸53の本体後側板101での貫通部では、本体後側板101に固定したガイドブロック15の穴を貫通させることにより中心軸53は本体後側板101に対して調整着脱方向Aについて摺動可能である。
【0024】
図1、図2に示すように、前側板11および後側板12の各上端部はそれぞれレール10に固定されている。レール10は断面が矩形で下面が平坦な長尺の部材であり、版胴51およびその付帯物を支持し得る十分な剛性を有する部材である。前側板11に向かって、当該前側板11の左右の側部には、図12(a)に符号14で示すスライド駒と称する部材がそれぞれ、その一部である大片部14bを固定することにより一体的に設けられている。また、前側板11の手前側には、把手13が設けられている。
【0025】
ここで、レール10、前側板11、後側板12、一対のスライド駒14、版胴51、従動ギヤG、軸51a、中心軸53は、画像位置調整や版胴51の着脱時に一体的に移動する構造体を構成し、この一体的な構造体をドラムユニットと称し、符号1000で示す。
【0026】
このドラムユニット1000は、該ドラムユニットを構成するレール10が当該孔版印刷装置本体側に設けたガイドコロ102上に載せられて調整着脱方向Aに移動可能であり、この移動により、当該孔版印刷装置から取り外された場合に、個々の部材に分解することは可能になっている。
【0027】
図2において、孔版印刷装置本体の本体前側板100にはドラムユニット1000の通過を可能とする開口部100Gが形成されている。この開口部100Gの上部には、該開孔部100Gよりも幅の狭いもう一つの開口部100Hが形成されている。この開孔部100Hを形成する切欠きの対向片には、一対のガイドコロ102が軸支されている。ドラムユニット1000を構成するレール10は、ガイドコロ102上に乗せられている。
【0028】
ドラムユニット1000の着脱時において、該ドラムユニットを調整着脱方向A上であって、手前側に引くとレール10の移動に応じてガイドコロ102が回転し、ドラムユニット1000は比較的弱い力で、円滑に引き出すことができる。図1に示すように、レール10は中心軸53と略同じ長さで後方側に延びているので、本体前側板100に設けられたガイドコロ102からレール10が外れる程度までドラムユニット1000を引き出したときには、あと僅かにドラムユニット1000を引き出して、着脱可能な領域におくことにより、当該孔版印刷装置からドラムユニット1000を取り外すことができる。また、逆の動作を行うことにより、ドラムユニット1000を当該孔版印刷装置に装着することもできる。ここで、ガイドコロ102は、ドラムユニット1000を調整着脱方向A上、着脱可能な領域まで案内することのできる案内手段の一例を構成する。
【0029】
図1、図2、図12(b)において、本体前側板100の開口部100Gには、その切欠き部を構成する対向片のそれぞれが、調整着脱方向Aと平行に折り曲げられていて、左右一対の曲げ部100aが形成されている。さらに、この一対の曲げ部100aにはそれぞれ、各中央部分に調整着脱方向Aと平行の長溝状の切欠き部100bが形成されている。
【0030】
切欠き部100bには、図12(a)に示すスライド駒14を構成する大片部14bに対し直角に折曲された小片部14aが係合している。一方、大片部14bは前側板11に固定されている。また、前側板11はレール10に固定されているので、小片部14aと切欠き部100bとの係合関係により、中心軸53の前端側は該中心軸53の軸直角面内で位置決めがなされることとなる。
【0031】
一方、図1に示すように、中心軸53の右方側つまり後端側は、本体後側板101に固定されたガイドブロック15の穴を貫通しているので、中心軸53の後端側についても、その軸直角面内での位置決めがなされることになる。
【0032】
このような構成によって、ドラムユニット1000は、その微小移動範囲においては、切欠き部100bへのスライド駒14の小片部14aの嵌入、および、中心軸53とガイドブロック15の穴との嵌入、などの嵌入関係により、調整着脱方向Aでのドラムユニット1000の微小量の正確な摺動が可能である。また、ドラムユニット着脱の際には、上記嵌入関係がなくなっても、しばらくガイドコロ102によるレール10の保持が行われ、やがて、着脱可能領域に至り、レール10がガイドコロ102から外れることにより、ドラムユニット1000を孔版印刷機本体から離脱することができる。
【0033】
図1において、孔版印刷機本体の後側板101には、画像位置調整手段が構成されている。この画像位置調整手段は、当該孔版印刷装置本体の一部に案内されて調整着脱方向Aに可動な可動部材と、ドラムユニット1000の一部と前記可動部材とを係脱自在に連結する連結手段と、前記可動部材に対して調整着脱方向Aへの微小両移動の駆動力を与える微小量移動手段を有する。
【0034】
図1において、本体後側板101の右側に構成されているものが、前記画像位置調整手段の主要部を構成しており、この構成は、図3におけるX−X断面に相当する。
【0035】
図1、図3において、符号16はブラケットを示し、本体後側板101の右側であって、ガイドブロック15よりも下方の位置にて、本体後側板101に固定されている。
【0036】
ブラケット16は板状部材を折曲して形成した如き構成をしており、折曲部16a,16bを本体後側板101に重ね、該本体後側板101にねじ止め固定されている。このブラケット16の上面の平坦部上に、板状部材を折曲した如き形状のスライダ17の平坦部を摺動可能に載置した構成となっている。この摺動に際してのスライダ17の方向性を定めるため、また、摺動のための駆動力を与えるため、図3に示すように、ブラケット16の上面平坦部には、調整着脱方向Aに長い切欠き状の溝が形成されている。
【0037】
この溝にはスライダ17の平坦部の一部を突出させた摺動部17bが摺動可能に嵌入している。ブラケット16の平坦部の裏面に接するようにして、かつ、スライダ17の平坦部と対向するようにして、調整着脱方向Aに長いラック23が設けられていて、摺動部17bの下部は、このラック23と一体的に構成されている。これにより、スライダ17は、ラック23の移動とともに、調整着脱方向Aに移動可能である。このように、スライダ17は、当該孔版印刷装置本体の一部たるブラケット16に案内されて調整着脱方向Aに可動な可動部材を構成している。
【0038】
図3において、スライダ17は、対向する板部の高さが異なる略U字状の折曲板状に構成されていて、これら対向する2枚の板の間には、弾性部材からなるU字状の板ばね21が、その開放端を上にし、閉端側の平坦部をスライダ17の折曲部内側であって下側の平坦部に密着した上で、固定されている。さらに、この板ばね21には、該板ばね21よりも幅の広い、U字状に折り曲げられたクランパ18が、その長手方向一端側のU字状の凹部を、板ばね21にかぶせた態様で設けられている。
【0039】
図3に示すように、板ばね21の開放端側にて対向する板ばね21の2つの板間を該板面と平行に通り、かつ、クランパ18の長手方向一端側にて対向する当該クランパの2枚の板部を板面に直交する方向から貫通し、さらにスライダ17の対向する2枚の板部を該板面に直交する方向から貫通して、クランパ支軸20が設けられている。
【0040】
ここで、図5、図6に破線で示すように、スライダ17を構成している2枚の対向する板部の、クランパ支軸20が貫通している部分は、調整着脱方向Aに長い一対の長穴17aとなっている。この長穴17aの長さ範囲で、クランパ18は往復動可能である。
【0041】
なお、この往復動に際しては、板ばね21の開放端側は、片持状の自由端となっているので、仮にクランパ18が外力の作用で不動の状態にされたとして、スライダ17が調整着脱方向Aに微動したとすると、クランパ支軸20によって該板ばね21の2つの開放端側の何れか一方は押し動かされることなり、これによって該板ばね21は撓ませられて、弾性エネルギーが蓄えられる。
【0042】
板ばね21の開放端側の2つの板のうち、前側の板が撓んでエネルギーを蓄えた状態を図6に破線で示す。この状態から、前記クランパ18を不動状に保持していた外力が解除されたとすると、この板ばね21の復元力により、クランパ18は白抜きの矢印の向きに、蓄えられたエネルギー量に略相当する量分、移動されることとなる。
【0043】
クランパ18は、この長穴17aに係合しているクランパ支軸20を支点として揺動自在である。図1、図5、図6に示すように、クランパ18の、クランパ支軸20が設けられている側と反対側には、該クランパ18の対向する2枚の板部を貫通してクランプ軸19が設けられている。一方、図1、図4に示すように、中心軸53の後側端部近傍であって、該中心軸の上半部には、クランプ軸19に下側から係合することが可能なU字状の凹部53aが形成されている。
【0044】
印刷画像位置調整に際して、ドラムユニット1000は、調整着脱方向Aに微小量移動される。この微小量の移動は、クランプ軸19と凹部53aとの係合関係のもとで、スライダ17を移動することにより行われる。
【0045】
一方、ドラムユニット1000を当該孔版印刷装置から取り外す場合には、クランパ支軸20を支点にして、クランパ18を揺動させることにより、クランプ軸19と中心軸53の凹部53aとの係合を解いた上で、把手13を調整着脱方向A上、手前側に大きく引き出すことにより行う。
【0046】
このように、ドラムユニット1000の調整着脱方向Aでの移動の態様には、画像位置調整の場合と、当該ドラムユニット1000の着脱時との、2つの態様があり、前者の画像位置調整の場合にはクランプ軸19と凹部53aとを係合させた状態でドラムユニット1000の移動が行われるし、後者のドラムユニット着脱時にはクランプ軸19と凹部53aとの係合関係が解除された状態で、ドラムユニット1000の移動が行われる。
【0047】
そこで、このようなドラムユニット1000の移動の態様に応じて、クランパ18を揺動させ、クランプ軸19と凹部53aとの係合関係を切り換える必要がある。そのため、クランパ18を揺動させる手段が設けられている。図1、図4において、クランプ軸19の上方であって、スライダ17の面には、ロック解除ソレノイド22が固定されている。このロック解除ソレノイド22のプランジャの先端部は、クランパ18の上部にピンを支点として揺動自在に取り付けられている。
【0048】
図1に示す画像位置調整時の態様において、クランパ18は図示しない付勢手段により、クランパ支軸20を支点とする反時計まわりの向きの付勢力を与えられていて、この付勢力によるクランパ18の回動はクランプ軸19が凹部53aに係合当接することにより阻止されている。
【0049】
ドラムユニット1000を当該孔版印刷装置に対して着脱する場合には、図1に示す状態のもとで、ソレノイド22の電源をオンにする。すると、このソレノイド22のプランジャが引かれて、上記付勢手段の付勢力に抗してクランパ18の自由端が上昇して、凹部53aからクランプ軸19が外れ、ドラムユニット1000の移動が可能となる。これらソレノイド22、クランパ支軸20を以って、クランパ18の揺動手段が構成される。
【0050】
通常の印刷状態では、図1に示すように、クランプ軸19は凹部53aに係合して、ドラムユニット1000の調整着脱方向Aでの位置決めがなされている。この例とは逆に、クランプ軸19の側に凹部を形成し、中心軸53の側に凸部を形成して、これら凹凸部を係脱自在の関係に設定することもできる。
【0051】
図3において、ブラケット16の、調整着脱方向Aと直交する矢印B方向にて対向する長さの異なる2枚の板部のうちの長い方の板部には、前記矢印B方向に回転軸を有するモータ25が固定されている。
【0052】
このモータ25の回転軸は、ブラケット16の板部を貫通して、該ブラケット16の内側に延びていて、その軸端部にはピニオン24が一体的に固定されている。このピニオン24は、前記したようにスライダ17と一体的に設けたラック23の歯と噛み合っている。よって、モータ25の回転に応じて、スライダ17は調整着脱方向Aに往復動自在である。ここで、ピニオン24とラック23との噛み合い減速比に応じて、ドラムユニット1000は微小量の移動が可能である。
【0053】
モータ25の、ピニオン24が設けられた側と反対側に突き出た回転軸には、該モータ25の回転量を検知するための回転センサ26が取り付けられていて、回転量が検知されるようになっている。この回転量と、ピニオン24、ラック23の減速比から、版胴51の着脱調整方向Aでの移動量を正確に把握することができる。
【0054】
図13に示すように、版胴51が所定の原点位置にあるとき、位置検知センサSが版胴51の一定の基準位置を検出して、その検出情報を当該孔版印刷装置のCPUからなる制御手段56に入力する。制御手段56はこの検知情報を受けて、版胴51が原点位置にあることを確認し、以後、回転センサ26からの入力を受けて、版胴51の現在位置を逐次把握することができる。
【0055】
ここで、版胴51の原点位置とは、調整着脱方向A上での一定の基準位置をいい、例えば、印刷用紙Pの中央に、版胴51に巻装された原紙62の中央位置が合致するように、版胴51を位置させたときの、その版胴51の位置である。
【0056】
このように、クランプ軸19を凹部53aに係合させた状態で、モータ25を回転することより、版胴51はドラムユニット1000の移動とともに調整着脱方向Aに移動され、モータ25が回転する向きの情報を組み合わせることで、版胴51の移動する向きと、移動量を逐次把握することができる。
【0057】
このように、ドラムユニット1000は、切欠き部100bとスライド駒14との嵌入関係およびガイドブロック15の穴と中心軸53との嵌入関係により案内されて、該ドラムユニット1000の調整着脱方向Aに微小量、正確に摺動させることができる。また、ドラムユニット1000の着脱の際には、上記の嵌入関係がなくなっても、しばらく、ガイドコロ102によるレール10の支持が行われ、ガイドコロ102からレール10が外れることにより、ドラムユニット1000が孔版印刷装置本体から離脱する。
【0058】
以上の構成において、クランパ18、クランプ軸19、クランパ支軸20、ロック解除ソレノイド22は、連結手段を構成している。この連結手段は、ドラムユニット1000の一部、つまり、版胴51の回転中心軸に沿って延在する部材である中心軸53と、可動部材としてのスライダ17とを係脱自在に連結するものである。この係脱とは、例えば、ロック解除ソレノイド22によるクランプ軸19と中心軸53の端部に形成された凹部53aとの係合、離脱をいう。
【0059】
また、ラック23、ピニオン24、モータ25は、可動部材としてのスライダ17に対して、調整着脱方向Aへの微小移動の駆動力を与える微小量移動手段の一例を構成する。
【0060】
(3)操作パネルによる画像位置調整の移動手順
図8に操作パネル30を示す。この操作パネル30上には、ドラムユニット1000を調整着脱方向Aに移動させるための各種操作キーおよび操作ディスプレーが配置されており、これらの操作キーにより印刷画像の左右位置調整を行う。
【0061】
この例では、印刷画像を右にずらしたい場合には、右行指示キー32を、左にずらしたい場合には、左行指示キー31を押せばよい。画像移動量の確認は発光部33を見て行う。発光部33は矩形をしており、この矩形が直線上に、左右移動ステップに対応した数だけ配列されていて、前記左行指示キー31、前記右行指示キー32で指示した移動量に該当する発光部33が発光して、指示位置を視覚的に確認できるようにしている。
【0062】
画像左右位置が、印刷用紙Pに対して設定された中央位置にある場合は、版胴51を原点位置とし、操作パネル30上では、ゼロ位置が指示されていることとなり、いずれの発光部33も発光しない。この原点位置は、前記したように位置検知センサSにより検知される。
【0063】
今、この原点位置において、連続的に印刷中の印刷用紙Pを確認した結果、印刷画像を右側(当該孔版印刷装置の前後方向では後側)に3mm移動したいとする。この場合には、印刷動作を停止することなく、そのままの運転状態のもとで、右行指示キー32を押す。
【0064】
すると、発光部33が右方に順次点滅するので、ゼロ位置から右3番目の発光部が点滅したら右行指示キー32から手を離す。発光部33が点滅から点灯に変わった時点で、ドラムユニット1000の移動が停止し、そのとき、画像が右に3mm移動したことになる。
【0065】
上記の過程で、機械の方は、次の作動を行っている。
右行指示キー32が押されたことにより発せられた右行指示キー32からの信号は、図13に示す制御手段56に至り、この制御手段56からの指令により、モータ25が図1において、矢印で示す時計まわりの向きに回転し、同時にピニオン24も時計まわりの向きに回転するので、このピニオン24の回転量に対応してラック23が右に移動し、スライダ17も右に移動する。
【0066】
ここで、スライダ17には、弾性部材である板ばね21を介してクランパ支軸20が取り付けられている。また、クランパ支軸20にはクランパ18が取付られ、さらには、このクランパ18に取り付けられたクランプ軸19に、中心軸53の凹部53aが係合しているので、スライダ17の移動ともにドラムユニット1000が右行し、版胴51も右行する。
【0067】
ラック23は、スライダ17に摺動部17bを介して取付られており、スライダ17と一体的に調整着脱方向Aに移動自在となっているので、スライダ17も右に移動される。3mmの移動を実現するために駆動されるべきモータ25の回転量は、ピニオン24とラック23との減速比により定まり、制御手段56が演算する。実際の回転量は、回転センサ26の信号が制御手段56に入力され、この信号をmm単位の発光信号に換算してこれを発光部33に送り、該当する発光部33を発光させる。所定の移動量に対応する回転量が実現された時点で。モータ25の回転は停止される。
【0068】
このようにして、ドラムユニット1000全体が図1において、右側に移動し、印刷用紙Pに対する印刷画像位置も右にずれることとなる。以上は右への移動について説明したが、左の方向への移動についても、上記の操作に準じて行われる。
【0069】
以上の操作を実現するため、図13に示すように、制御手段56は、左行指示キー31、右行指示キー32、位置検知センサS、回転センサ26、その他の入力手段からの信号を入力されるようになっており、また、ロック解除ソレノイド22、モータ25、発光部33、その他被制御部に作動用の信号を出力するようにしている。
【0070】
(4)画像位置調整のタイミング
ドラムユニット1000の移動タイミングについて、図9により説明する。図9において印圧胴70には、版胴51の外周面の一部に取付られたクランパ55等と干渉しないように、凹部70aが設けられている。印圧胴70は、版胴51と同期して回転しているので、印圧胴70の凹部70aが版胴51とのニップ部を通過する時間tの間は、版胴51と印圧胴70とは接してはならず、したがって、版胴51には印圧胴70による印圧は印加されていない。
【0071】
この状態で、版胴51の調整着脱方向Aへの移動を妨げる外力は何も作用していないため、版胴51に印圧が印加されていない時間tの間に、版胴51のずれ量に相当する所定の調整量、版胴51を移動する。すなわち、時間tに同期させて版胴51を移動するわけであるが、このような制御は、位置検知センサSの信号を用いれば、孔版印刷装置の制御手段56にプログラムをインプットしておくことで、容易に実行することができる。
【0072】
しかし、印圧胴70の凹部70aは印圧胴70のレイアウトによって決められるので、時間tは印刷速度によって決定されてしまう。一方、モータ25の回転速度、すなわち、版胴51の移動速度もモータ25の出力と、案内手段、連結手段、微小量移動手段等の運動伝達系の負荷および前側板100の切欠き部100bとスライド駒14との嵌入摺動による抵抗、中心軸53とガイドブロック15との嵌入摺動による抵抗等によって決定されてしまうため、印刷速度と版胴51の移動量によっては、時間tの間に版胴51の移動を完了できない場合も考えられる。
【0073】
このような場合には、制御手段56のプログラムが有する図10に示すフローチャートにしたがい、時間tの間に版胴51の移動を完了できないと判断し、時間t以外の時間、すなわち、版胴51に印圧胴70によって印圧が印加されている時間にも、モータ25を回転させ続ける。例えば、図5に示すように、ピニオン24を時計まわりの向きに回転することで、スライダ17は右行する。
【0074】
つまり、ラック23およびスライダ17は、モータ25の時計まわりの向きの回転に対応して移動するが、クランパ18は、クランプ軸19が中心軸53の凹部53aに係合しており、かつ、版胴51には印圧胴70によって印圧が印加されているため移動できない。
【0075】
しかし、このとき前述したように、スライダ17にはクランパ支軸20が板ばね21に挾まれ、かつ、長穴17aに係合して取り付けられており、クランパ支軸20はこの長穴17aに沿って移動が可能であることから、スライダ17とともに移動する板ばね21は、長穴17aの端部まで自動した後のクランパ支軸20によって撓ませられ、これによって板ばね21にはエネルギーが蓄えられる。すなわち、図5に示す状態から、図6に示す状態に移行する。
【0076】
図6に示す状態では、板ばね21が撓むことによって、スライダ17の所望の移動を行うことのできるエネルギーを蓄えられたまま、版胴51に印圧が印加された状態のもと、ドラムユニット1000の位置が保持されている。印圧胴70による版胴51への印圧が解除される印圧非印加の時間が再び訪れると、それまでスライダ17の移動を阻止していた制動力が解除されるので、この印圧非印加の時間のタイミングにおいて、板ばね21に蓄えられたエネルギーが放出されて、まとめて一気に版胴51を含むドラムユニット1000が所定の移動量分、移動させられる。
【0077】
このように制御すれば、画像左右位置調整量が大きい場合でも、印刷中に、少ない印刷枚数の範囲内で、短時間に画像左右位置調整を完了させることができる。このとき、操作パネル30の発光部33の表示は、版胴51が移動中は点滅表示となり、移動が完了した時点で点灯表示となるため、版胴51の移動状態を一目で確認することができる。
【0078】
このように、スライダ17に固定された板ばね21は、版胴51に印圧が印加されているときに、画像位置調整に必要なドラムユニット1000の移動を達成し得るエネルギーを蓄え、版胴51に印圧が印加されていない微小時間に同期して、前記蓄えられたエネルギーにより前記連結手段を介してドラムユニット1000を移動させ得るエネルギー蓄積手段を構成する。
【0079】
(5)ドラムユニットの孔版印刷装置本体に対する着脱操作
ドラムユニット1000を孔版印刷装置本体から取り外す場合について説明する。
既に説明したように、図1、図3、図4において、クランパ18に設けられたクランプ軸19の上方にはロック解除ソレノイド22がスライダ17に固定されており、このロック解除ソレノイド22のプランジャは、クランパ18の上部に揺動可能に取付られている。
【0080】
図1に示す状態のもとで、ドラムユニット1000を孔版印刷装置本体から取り外そうとした場合、ロック解除ソレノイド22をオンにすると、該ソレノイド22のプランジャが上方に引っ張られ、図4に示すようにクランパ18がクランパ支軸20を中心として矢印の如く揺動して、クランプ軸19と、凹部53aとの係合が解除される。そこで、前側板11に固定された把手13を掴んで手前側に引き出せばよい。
【0081】
この引き出し操作に応じて、ドラムユニット1000は、レール10等と共に引き出され、やがて、当該孔版印刷装置本体からドラムユニット1000を取り出すことができる。こうして、取り外されたドラムユニット1000に対してはメンテナンスを行い、あるいは、他のドラムユニットに交換して、色替えに容易に対応することが可能となる。
【0082】
以上述べたように、従来の印刷用紙を移動する方式では、印刷用紙の移動方向と画像の移動方向とが反対であったため、感覚的に即座に、画像位置調整のためのドラムユニットの移動方向を把握できないということもあったが、本例のようにすれば、版胴51を動かすのであるから、画像の移動方向は版胴51の移動方向と一致し、移動方向が感覚的に把握しやすく、操作に誤りが少なくなるという利点がある。
【0083】
また、ドラムユニットを交換して多色刷り等を行う場合には、印刷を停止することなく画像左右位置調整を行うことができるので、印刷された画像を見ながらの位置合わせができ、調整が容易で確実となる。
【0084】
以上説明した孔版印刷装置の例では、製版印刷一体型印刷装置であるため、給版の際には、製版済みの孔版印刷用原紙62は自動的に版胴51に外周面の一部に設けられたクランパ55によって先端を係止され、版胴51の位置が原点位置にないと製版済みの孔版印刷用原紙62は版胴51に対してずれて巻装されることになる。そうすると、画像が端部まできれいにでなかったり、画像の左右位置調整をやろうとしても一方には殆ど調整代が取れない等の問題を生じる。
【0085】
これを防止するには、図13に示す制御手段56に、図11に示すようなフローチャートの内容を実行するプログラムをインプットしておく。これにより、版胴51の原点位置を予め定めておき、給版を行うときには必ず、その前に版胴51の軸方向の位置を原点復帰させるという操作が自動的に行われる。
【0086】
以上に説明した実施例の利点をまとめると次のようになる。
ドラムユニットと孔版印刷装置とを連結手段で連結し、微小量移動手段で駆動するようしているので、版胴の調整着脱方向での微小量移動調整が可能であるとともに、孔版印刷装置からのドラムユニットの着脱も可能である。なお、連結手段における係脱部の構成としては、ドラムユニット側に凹部又は凸部を設け、本体側にもそれと係合する凸部又は凹部を設けて、これらの凹部、凸部との係合関係を利用する。
【0087】
微小量移動手段を用いているので、版胴の移動が高精度、かつ、確実に行われ、しかも、係脱自在の連結手段により移動部の機構を簡素化できる。
【0088】
印刷用紙の印刷中であって、版胴に印圧が印加されていない微少時間に同期して、版胴を微少移動させるよう制御しているので、印刷を停止することなしに印刷画像の左右位置調整が可能となる。
【0089】
ばね等の弾性部材によって、版胴の微小移動を弾性保持し、版胴に印圧が印加されていない微小時間に同期して、版胴を弾性力によってまとめて移動させるので、印刷画像の左右位置調整量が大きい場合でも、短時間で画像左右位置調整が可能である。
【0090】
【発明の効果】
本発明によれば、画像位置調整を小さい動力で行うことができ、自動化も可能で安全性も高くなり、作業も簡易となるとともに、ドラムユニットの着脱操作も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドラムユニット、案内手段、連結手段、微小量移動手段、位置検知手段などの全体構成を、連結手段が連結状態におかれた状態で説明した正面図である。
【図2】図1に示した機構部分の側面図である。
【図3】微小量移動手段の側面図である。
【図4】ドラムユニット、案内手段、連結手段、微小量移動手段、位置検知手段などの全体構成を、連結手段が連結解除状態におかれた状態で説明した正面図である。
【図5】版胴が原点位置におかれたときの板ばねの状態を説明した連結手段、微小量移動手段の正面図である。
【図6】印圧印加状態のもと、版胴の所定の移動量を確保すべく、板ばねが撓んだ状態を説明した連結手段、微小量移動手段の正面図である。
【図7】本発明の実施に適する孔版印刷装置の全体構成の概略を説明した図である。
【図8】操作パネルの正面図である。
【図9】版胴に対する印圧非印加の時間のタイミングを説明した版胴と印圧胴の各正面図である。
【図10】制御手段が実行するプログラムのフローチャートである。
【図11】制御手段が実行するプログラムのフローチャートである。
【図12】スライド駒および該スライド駒を案内する本体前側板の一部を説明した図である。
【図13】制御手段を説明したブロック図である。
【符号の説明】
10 (ドラムユニットを構成する)レール
11 (ドラムユニットを構成する)前側板
12 (ドラムユニットを構成する)後側板
14 (ドラムユニットを構成する)スライド駒
18 (連結手段を構成する)クランパ
19 (連結手段を構成する)クランプ軸
20 (連結手段を構成する)クランパ支軸
21 (エネルギー蓄積手段を構成する)板ばね
22 (連結手段を構成する)ロック解除ソレノイド
23 (微小量移動手段を構成する)ラック
24 (微小量移動手段を構成する)ピニオン
25 (微小量移動手段を構成する)モータ
51 (ドラムユニットを構成する)版胴
51a (ドラムユニットを構成する)軸
53 (ドラムユニットを構成する)中心軸
56 制御手段
102 (案内手段を構成する)ガイドコロ
G (ドラムユニットを構成する)従動ギヤ
S (位置検知手段を構成する)位置検知センサ
1000 ドラムユニット

Claims (2)

  1. 孔版印刷用原紙に熱溶融穿孔製版を行い、その製版済みの孔版印刷用原紙を搬送して円筒状の版胴の外周の一部に設けられた原紙クランパに先端係止した後、前記版胴の外周に巻き付け装着して、印刷用紙に孔版印刷を行うことが可能な孔版印刷装置において、
    前記版胴を含み、この版胴を回転自在に支持するとともに、画像位置調整や版胴の着脱時に前記版胴とともに一体的に移動する構造体として構成したドラムユニットと、
    画像位置調整時及び前記版胴の着脱時に前記ドラムユニットが移動する方向である調整着脱方向上、前記ドラムユニットを着脱可能な領域まで案内することのできる案内手段と、
    当該孔版印刷装置本体の一部に案内されて前記調整着脱方向に可動な可動部材と、
    前記ドラムユニットの一部と前記可動部材とを係脱自在に連結する連結手段と、
    前記可動部材に対して前記調整着脱方向への微小量移動の駆動力を与える微小量移動手段と、
    前記微小量移動手段によるドラムユニットの微小量移動に際しての前記調整着脱方向での原点位置を検知するための位置検知手段と、
    製版済みの孔版印刷用原紙の先端を前記原紙クランパに先端係止する際、前記版胴が前記原点位置にない場合には、前記微小量移動手段により前記原点位置に復帰させるように制御する制御手段と、を有し、
    前記印刷用紙の印刷中に、前記版胴に印圧が印加されていない微小時間に同期して前記微小量移動手段を駆動して、前記ドラムユニットとともに版胴を微小移動させることを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 孔版印刷用原紙に熱溶融穿孔製版を行い、その製版済みの孔版印刷用原紙を搬送して円筒状の版胴の外周の一部に設けられた原紙クランパに先端係止した後、前記版胴の外周に巻き付け装着して、印刷用紙に孔版印刷を行うことが可能な孔版印刷装置において、
    前記版胴を含み、この版胴を回転自在に支持するとともに、画像位置調整や版胴の着脱時に前記版胴とともに一体的に移動する構造体として構成したドラムユニットと、
    画像位置調整時及び前記版胴の着脱時に前記ドラムユニットが移動する方向である調整着脱方向上、前記ドラムユニットを着脱可能な領域まで案内することのできる案内手段と、
    当該孔版印刷装置本体の一部に案内されて前記調整着脱方向に可動な可動部材と、
    前記ドラムユニットの一部と前記可動部材とを係脱自在に連結する連結手段と、
    前記可動部材に対して前記調整着脱方向への微小量移動の駆動力を与える微小量移動手段と、
    前記微小量移動手段によるドラムユニットの微小量移動に際しての前記調整着脱方向での原点位置を検知するための位置検知手段と、
    製版済みの孔版印刷用原紙の先端を前記原紙クランパに先端係止する際、前記版胴が前記原点位置にない場合には、前記微小量移動手段により前記原点位置に復帰させるように制御する制御手段と、を有し、
    前記可動部材は、前記版胴に印圧が印加されているときに、前記画像位置調整に必要な前記ドラムユニットの移動を達成し得るエネルギーを蓄え、前記版胴に印圧が印加されていない微小時間に同期して、前記蓄えられたエネルギーにより前記連結手段を介して前記ドラムユニットを移動させ得るエネルギー蓄積手段を有していることを特徴とする孔版印刷装置。
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