JP4154846B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レリースレバーの移動によりレリース軸を回動してシート使用モードを切り換えるドットインパクトプリンタ等の記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録装置には、記録ヘッドをプラテンの軸方向に走行させる間に、この記録ヘッドにおける多数の記録ワイヤをインクリボンを介して、上記プラテンの前方に位置するシートに打ち付け、このシートに記録書き込みを実施するドットインパクトプリンタがある。
【0003】
このようなプリンタは、一般に、レリースレバーを移動させて、レリース軸を回動し、単票紙や複写紙等のカットシートに記録書き込みを実行するためのカットシート使用モードと、連続紙等の連続シートに記録書き込みを実行するための連続シート使用モードとに、シート使用モードを切り換えるレリース機構を備えている。
【0004】
このレリース機構には、アッパケースに設けられた操作パネルの操作スイッチを操作することによってレリースレバーをモータ駆動により移動させる自動レリース機構と、レリースレバーを手動により直接移動させる手動レリース機構との2つの仕様が存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記自動レリース機構の場合、通常、操作パネル上に現在のシート使用モードが表示されるものの、この表示のみでは、全ての使用者にとって、現在のシート使用モードを瞬時且つ容易に把握することができるとは必ずしも言えない。
【0006】
また、手動レリース機構におけるレリースレバーは、つまみ部材を含め一体に設けられている。このため、手動レリース機構と自動レリース機構において、レリースレバーは2種類必要となる。レリースレバーは、一般に大形部材であって金型費が高いことから、上述のように2種類のレリースレバーが必要になると、コストが上昇してしまう。
【0007】
更に、レリースレバーがつまみ部を含めて一体に形成されているので、このつまみ部のみが破損した場合にも、レリースレバーの全体を交換しなければならず、プリンタのサービス性が低下してしまう。
【0008】
また、自動レリース機構を備えたプリンタの場合にも、手動レリース機構を備えたプリンタの場合にも、外装品としてのケースを共通部品化すると、自動レリース機構を備えたプリンタの場合には、手動レリース機構におけるレリースレバーのつまみ部が外部へ突出するケースの開口を閉塞する処理を実施しなければならず、この点からも、プリンタのコストが上昇してしまう。
【0009】
上述の事情を考慮し、請求項1に記載の発明の目的は、現在のシート使用モードを瞬時且つ容易に把握できる記録装置を提供することにあり、また、レリースレバーの一部を共通部品化してコストを低減できる記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、外装体により覆われると共に、レリースレバーの移動により中間ギアをカットシートフィーダの供給ローラ駆動ギアに噛み合わせて、カットシートフィーダを動作状態とすると共に、レリース軸を回動させて、リア側シート搬送ローラの接触圧を増大するカットシート使用モードと、レリースレバーの移動により中間ギアをプッシュトラクタユニットのトラクタ駆動ギアに噛み合わせて、プッシュトラクタユニットを動作状態とすると共に、レリース軸を回動させて、リア側シート搬送ローラの接触圧を減少する連続シート使用モードとに、シート使用モードを切り換えるレリース機構を備えた記録装置において、上記レリースレバーは、上記レリース軸を回動させる動作部を備えたベース部材と、このベース部材に着脱可能に設けられ、上記レリース機構が手動レリース機構である場合に、上記外装体の開口から外方へ突出して上記レリースレバーを移動させるつまみ部材となり、上記レリース機構が自動レリース機構である場合に、上記外装体の上記開口を閉塞する閉塞部材となる交換部材とを有して成り、上記外装体の開口を臨む位置に、カットシートを表すカットシート表示と、連続シートを表す連続シート表示とを設け、上記ベース部材に上記つまみ部材を取り付けたときには、該つまみ部材の把持部が、上記カットシート表示または上記連続シート表示のいずれかを指し示して、現在のシート使用モードを表示し、上記ベース部材に上記閉塞部材を取り付けたときには、該閉塞部材の矢印が、上記カットシート表示または上記連続シート表示のいずれかを指し示して、現在のシート使用モードを表示し得るよう構成されたものである。
【0014】
レリースレバーに、外装体の外部から目視可能なインジケータ部が形成され、このインジケータ部が現在のシート使用モードを表示し得るよう構成されたことから、たとえ、外装体の操作パネルにシート使用モードが表示されている場合であっても、上記インジケータ部を目視することによって、現在のシート使用モードを瞬時且つ容易に把握できる。
【0016】
レリース機構に、レリースレバーをモータ駆動させる自動レリース機構と、レリースレバーを手動で移動させる手動レリース機構とがある場合、レリースレバーが、レリース軸を回動させる動作部を備えたベース部材と、このベース部材に着脱可能に設けられた交換部材とを有し、この交換部材が、外装体の開口から外方へ突出してレリースレバーを移動させるつまみ部材と、外装体の開口を閉塞する閉塞部材とのいずれかであることから、レリースレバーの交換部材を変更することにより、レリースレバーを上記2仕様のレリース機構に対応させることができるので、コストを低減できる。
【0017】
また、外装体を、自動レリース機構を備えた記録装置と手動レリース機構を備えた記録装置とで共通部品化した場合、自動レリース機構の場合には、レリースレバーの交換部材を閉塞部材とすることで外装体の開口を閉塞できるので、この外装体の開口を閉塞するための特別な処理が必要なくなり、この点からも、コストの上昇を回避できる。
【0018】
更に、レリースレバーにおける交換部材のつまみ部材が破損した場合には、このつまみ部材のみを交換すれば足り、レリースレバーの全体を交換する必要がないので、記録装置のサービス性を向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用され、自動レリース機構を備えたドットインパクトプリンタを示す斜視図である。図3は、図1のプリンタにおけるプリンタ本体を示す斜視図である。
【0021】
図1及び図2に示す記録装置としてのプリンタ10は、多数の記録ワイヤを、インクリボン(共に図示せず)を介してシートに打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を印刷するドットインパクトプリンタである。
【0022】
このプリンタ10は、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、このプリンタ本体11の後方側に配置されたプッシュトラクタユニット12(図2)と、プリンタ本体11の上方、下方をそれぞれ覆う外装体としてのアッパケース13A及びロアケース13Bと、プリンタ本体11の前方側に設置されてカットシートの供給を案内するシート供給ガイド43と、プリンタ本体11の後方側で、プッシュトラクタユニット12の上方位置に設置され、カットシートをプリンタ本体11の記録機構部へ1枚づつ供給するカットシートフィーダ44(図1)と、を有して構成される。
【0023】
上記シートには、所定長さに切断された上記カットシートKと、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートKとしては、例えば単票紙、複写紙又はカットフィルム等があり、連続シートとしては連続紙がある。
【0024】
上記プリンタ本体11は、図3及び図6に示すように、本体フレームとしてのベースフレーム14、リアフレーム15、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17と、記録機構部としての記録ヘッド18及びキャリッジ19と、シート搬送機構部としてのプラテン20、シート案内25、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24と、を有して構成される。
【0025】
ベースフレーム14及びリアフレーム15の略両端部に、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17が立設して固定される。これらの左サイドフレーム16と右サイドフレーム17間に、キャリッジガイド軸26が架け渡されて回動自在に枢支される。更に、左サイドフレーム16と右サイドフレーム17間にプラテン20が架け渡されて回転自在に配設されると共に、更にシート案内25が固定して配設される。
【0026】
プラテン20を含む上記シート搬送機構部は、図3及び図6に示すように、プラテン20に対し、第1搬送ローラ21及び第2搬送ローラ22がプリンタ本体11の前方側に、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24がプリンタ本体11の後方側にそれぞれ配置されて構成される。第1搬送ローラ21と第2搬送ローラ22が当接状態で上下に配置されて対をなし、フロント側シート搬送ローラ27を構成する。また、第3搬送ローラ23と第4搬送ローラ24とが当接状態で上下に配置されて対をなし、リア側シート搬送ローラ37を構成する。
【0027】
このうち、第1搬送ローラ21及び第4搬送ローラ24が後述の如く駆動ローラであり、第2搬送ローラ22及び第3搬送ローラ23が従動ローラである。また、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23は、プラテン20と共にシート案内25の下方に配置され、第2搬送ローラ22及び第4搬送ローラ24はシート案内25の上方に配置される。プラテン20、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の上部は、シート案内25の上方に突出した状態となっている。
【0028】
プラテン20、第1搬送ローラ21及び第4搬送ローラ24は、図3に示す駆動輪列部34により正または逆方向に回転駆動される。この駆動輪列部34は左サイドフレーム16又は右サイドフレーム17の一方、例えば左サイドフレーム16に設置される。
【0029】
この駆動輪列部34は、正転又は逆転可能なシート搬送モータ35の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオン36を備える。このモータピニオン36からの駆動力が、複数の減速ギア48、49及び50を介してプラテン20へ伝達され、更に、減速ギア50から減速ギア51及び52を介して第1搬送ローラ21へ伝達され、更に、減速ギア49から減速ギア53及び54を経て第4搬送ローラ24へ伝達される。
【0030】
これにより、プラテン20及び第1搬送ローラ21が同一方向に、第4搬送ローラ24が反対方向に回転して、カットシートまたは連続シートを、プリンタ本体11の前方から後方へ矢印A(図6)方向へ搬送可能とし、または、プリンタ本体11の後方から前方へ矢印B(図6)方向へ搬送可能とする。従って、カットシート及び連続シートは、キャリッジ19の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0031】
図4及び図6に示す上記プッシュトラクタユニット12は、連続シート(例えば連続紙)を、プラテン20を備えた上記シート搬送機構部へ供給するものであり、左右一対のトラクタ28を有する。これらのトラクタ28は、トラクタ駆動軸29に回転一体且つ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ駆動プーリ(不図示)と、トラクタガイド軸30に回転自在且つ軸方向に摺動自在に軸支されたトラクタ従動プーリ(不図示)とにトラクタベルト31が巻き掛けられ、シート押え蓋32を備えて構成される。
【0032】
一対のトラクタ28間の距離は、搬送すべき連続シート(連続紙)の幅寸法に応じて調整可能とされる。また、トラクタベルト31の全外周に突設された複数本のピン33が、連続シートの幅方向両側に穿設された穴(不図示)に係合可能とされる。このトラクタベルト31も前述の駆動輪列部34(図3)により駆動される。
【0033】
つまり、駆動輪列部34のモータピニオン36からの駆動力は、図4に示すように、第4搬送ローラ24のローラ軸に設けられた伝動ギア55から、中間ギア56及び57を経て、プッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動軸29に固定されたトラクタ駆動ギア(不図示)へ伝達され、これによりプッシュトラクタユニット12のトラクタベルト31が駆動可能とされる。
【0034】
このプッシュトラクタユニット12は、プラテン20、フロント側シート搬送ローラ27(第1搬送ローラ21及び第2搬送ローラ22)並びにリア側シート搬送ローラ37(第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24)と共に連続紙等の連続シートを、主にプリンタ本体11の後方から前方へ矢印B(図6)方向に搬送し、または、プリンタ本体11の前方から後方へ矢印A方向に搬送可能とする。
【0035】
図1に示す前記シート供給ガイド43は、プリンタ本体11の前方側において、アッパケース13Aに着脱自在に設置される。このシート供給ガイド43は、単票紙又は複写紙等のカットシートを、プリンタ本体11の前方から後方へ手差しで1枚ずつ供給する際に、このカットシートを案内する。このシート供給ガイド43により案内されたカットシートは、プラテン20、フロント側シート搬送ローラ27及びリア側シート搬送ローラ37等のシート搬送機構部により搬送される。
【0036】
同じく図1に示す前記カットシートフィーダ44は、プリンタ本体11の後方側に設置されて、単票紙又は複写紙等のカットシートを、プリンタ本体11の後方から前方へ1枚ずつ自動供給するものである。
【0037】
つまり、このカットシートフィーダ44は、図示しないが、供給ローラの回転動作によって、複数枚のカットシートを積層状態で保持するホッパから、最上位のカットシートをピックアップして供給し、この際、最上位のカットシートと共に重送されるカットシートを、分離機構にて分離するものである。供給ローラの一又は複数回転により、1枚のカットシートがプリンタ本体11へ供給される。
【0038】
このカットシートフィーダ44の供給ローラも、前述の駆動輪列部34(図3)により駆動される。即ち、駆動輪列部34のモータピニオン36からの駆動力は、図4に示すように、第4搬送ローラ24のローラ軸に設けられた伝動ギア55から、中間ギア56及び57を経てカットシートフィーダ44の供給ローラ駆動ギア(不図示)へ伝達され、これにより、カットシートフィーダ44の供給ローラが駆動される。
【0039】
上記中間ギア57を、カットシートフィーダ44の供給ローラ駆動ギアと前述のプッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動ギアとに選択的に噛み合わせ可能とし、且つリア側シート搬送ローラ37の接触圧を変更可能とする機構がレリース機構58である。このレリース機構58は、プリンタ10に供給されるシートの種類(カットシート、連続シート)に応じてプリンタ10のシート使用モードを切り換えるものであり、レリース軸59、レリースレバー60及びレリース駆動モータ61を有して構成される。
【0040】
レリース軸59の端部にはピニオン62が形成され、このピニオン62がレリースレバー60のベース部60Aにおけるラック63に噛み合わされている。また、レリースレバー60のベース部60Aには図示しないラックが形成され、このラックがレリース駆動モータ61のモータピニオン(不図示)に噛み合わされて、レリース駆動モータ61の駆動によりレリースレバー60が、プリンタ10の前後方向に移動可能とされる。
【0041】
一方、レリース軸59には、このレリース軸59の回動によって、リア側シート搬送ローラ37の第3搬送ローラ23を第4搬送ローラ24方向へ移動させ、または第4搬送ローラ24から離反させるカム(不図示)が形成されている。また、レリースレバー60のベース部60Aには、レリースレバー60の移動によって中間ギア57を、プッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動ギアとカットシートフィーダ44の供給ローラ駆動ギア(カットシートフィーダ44がプリンタ本体11に装着されている場合に限る。)とに択一に噛み合わせ可能とするカム64が形成されている。
【0042】
レリースレバー60が移動されて連続シート位置に設定され、プリンタ10が連続シート使用モードに切り換えられることにより、カム64の作用で、中間ギア57がプッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動ギアに噛み合い、プッシュトラクタユニット12が動作状態となると共に、レリース軸59が回動して、このレリース軸59のカムの作用で、リア側シート搬送ローラ37の第3搬送ローラ23を第4搬送ローラ24から離反する方向に移動させ、第3搬送ローラ23と第4搬送ローラ24との接触圧を減少させる。
【0043】
また、レリースレバー60が移動されてカットシート位置に設置され、プリンタ10がカットシート使用モードに切り換えられることにより、カム64の作用で、プリンタ本体11にカットシートフィーダ44が装着されている場合に限り、中間ギア57がカットシートフィーダ44の供給ローラ駆動ギアに噛み合い、カットシートフィーダ44が動作状態となると共に、レリース軸59が回動して、このレリース軸59のカムの作用で、リア側シート搬送ローラ37の第3搬送ローラ23を第4搬送ローラ24へ押圧し、第3搬送ローラ23と第4搬送ローラ24との接触圧を増大させる。
【0044】
さて、図3に示す前記キャリッジ19は、キャリッジガイド軸26に摺動自在に挿通されると共に、リアフレーム15の上端部に摺接され、更に記録ヘッド18を搭載する。キャリッジガイド軸26がプラテン20と平行に配置されることから、キャリッジ19は、これらプラテン20、キャリッジガイド軸26の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。
【0045】
このキャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ38の正転又は逆転により往復移動されるタイミングベルト39(図6)に結合される。従って、キャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ38の正転又は逆転により、タイミングベルト39を介し、キャリッジガイド軸26に案内されて、主走査方向における図3の左向き又は右向きに走査される。ここで、キャリッジ駆動モータ38は、シート搬送モータ35及びレリース駆動モータ61とともに例えばステッピングモータにて構成される。
【0046】
また、キャリッジ19には、図5にも示すように、リボンカセット装着部40が設けられ、このリボンカセット装着部40に、インクリボンを収納したリボンカセット40Aが装着される。更にキャリッジ19には、リボンカセットのインクリボンを、プラテン20に接して搬送されるシート(カットシートまたは連続シート)から保護するリボンマスクホルダ41が設置されている。リボンカセット40A内のインクリボンは、リボンカセット装着部40に設置されたリボン駆動軸42により、記録ヘッド18の記録ワイヤの前方を移動可能に設けられる。
【0047】
上記記録ヘッド18は多数の記録ワイヤ(不図示)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方に、上述の如くインクリボンが位置する。記録ヘッド18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走行される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン20と記録ヘッド18との間に搬送されるシート(カットシート又は連続シート)に付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
【0048】
記録ヘッド18による記録動作は、キャリッジ19が図3の主走査方向左向き又は右向きに走行される間に、記録ヘッド18の記録ワイヤにより一行文の記録がなされ、この一行文の記録がなされる度に、シートがカットシートの場合には、シート搬送機構部(プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24)が、またシートが連続シートの場合には、上記シート搬送機構部及びプッシュトラクタユニット12が、それぞれシートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
【0049】
ところで、前述のレリース機構58は、図7に示すように、アッパケース13Aに設けられた操作パネル76内の操作スイッチ77を操作することにより、図4に示すレリース駆動モータ61が動作して、レリースレバー60が移動する自動レリース機構である。従って、以後、符号58を自動レリース機構と称する。
【0050】
また、ドットインパクトプリンタには、図10及び図11に示すように、レリースレバー82が手動で移動される手動レリース機構81を備えたプリンタ80がある。手動レリース機構81は、自動レリース機構58のレリース駆動モータ61が存在せず、また、レリースレバー82の構造が異なる点を除き、自動レリース機構58と同様に構成される。
【0051】
ここで、図7及び図10に示すように、手動レリース機構81を備えたプリンタ80と、自動レリース機構58を備えたプリンタ10とで、アッパケース13A及びロアケース13Bは共通部品である。従って、このアッパケース13Aの前方部における例えば右側には、プリンタ80の場合もプリンタ10の場合も開口83が形成されている。そして、アッパケース13Aには、この開口83を臨む位置に、図8に示すように、カットシートを表すカットシート表示84と、連続シートを表す連続シート表示85とが刻接されている。
【0052】
図9及び図12に示すように、上記手動レリース機構81におけるレリースレバー82と、自動レリース機構58のレリースレバー60とは、動作部としてのラック63が形成されたベース部60Aは共通部品であるが、ベース部60Aに着脱自在に設けられた交換部材が異なる。
【0053】
手動レリース機構81におけるレリースレバー82の交換部材は、図12に示すように、手動操作のために把持可能な把持部91を備えたつまみ部材86である。このつまみ部材86の把持部91は、図10に示すように、プリンタ80のアッパケース13Aにおける開口83から外方へ突出して配設される。
【0054】
このつまみ部材86が使用者により把持されて操作されることにより、図11に示すレリースレバー82がプリンタ80の前後方向に移動されて、レリース軸59が回転され、且つ、カム64の作用で中間ギア57が、カットシートフィーダ44の供給ローラ駆動ギア(カットシートフィーダ44がプリンタ80に装着されている場合に限る。)と、プッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動ギアとに選択的に噛み合って、シート使用モードが切り換えられる。レリースレバー82のつまみ部材86における把持部91は、カットシート使用モードに切り換えられたときに、アッパケース13Aのカットシート表示84対応位置に位置付けられ、連続シート使用モードに切り換えられたときに、アッパケース13Aの連続シート表示85対応位置に位置付けられる。
【0055】
一方、図9に示す自動レリース機構58におけるレリースレバー60の交換部材は、表面に例えば矢印87が表示されたインジケータ部材88である。このインジケータ部材88は、図7に示すように、プリンタ10におけるアッパケース13Aの開口83を下方から閉塞する閉塞部材として機能すると共に、開口83を通して、その矢印87がプリンタ10の外部から目視可能に設けられる。
【0056】
そして、このインジケータ部材88の矢印87は、レリース駆動モータ61の動作によりレリースレバー60が移動して、プリンタ10がカットシート使用モードに切り換えられたときには、上記レリースレバー60の移動によりアッパケース13Aのカットシート表示84対応位置に位置付けられ、また、連続シート使用モードに切り換えられたときには、レリースレバー60の移動によりアッパケース13Aの連続シート表示85対応位置に位置付けられて、現在の使用モードを表示する。
【0057】
また、上記つまみ部材86、上記インジケータ部材88は、それらの係合突起90が、レリースレバー82、60のそれぞれのベース部60Aの先端に形成された溝89に嵌合または離脱されて、上述の如くベース部60Aに着脱可能に設けられる。
【0058】
従って、上記実施の形態によれば、次の効果▲1▼〜▲4▼を奏する。
【0059】
▲1▼自動レリース機構58におけるレリースレバー60に、アッパケース13Aの開口83を通して外部から目視可能なインジケータ部材88が形成され、このインジケータ部材88が、アッパケース13Aのカットシート表示84及び連続シート表示85との協働作用で現在のシート使用モードを表示し得るよう構成されたことから、たとえアッパケース13Aの操作パネル76にシート使用モードが表示されている場合であっても、インジケータ部材88の矢印87を目視することによって、プリンタ10の現在のシート使用モードを瞬時且つ容易に把握できる。
【0060】
▲2▼レリースレバー60をレリース駆動モータ61により駆動させる自動レリース機構58と、レリースレバー82を手動で移動させる手動レリース機構81とがある場合、レリースレバー60、82が、レリース軸59を回動させるラック63を備えたベース部60Aと、このベース部60Aに着脱可能に設けられた交換部材とを有して成り、この交換部材が、アッパケース13Aの開口83から外方へ突出してレリースレバー82を移動させるつまみ部材86と、アッパケース13Aの開口83を閉塞する閉塞部材としてのインジケータ部材88とのいずれかであることから、この交換部材を変更することにより、レリースレバー60、82を上記2仕様のレリース機構(自動レリース機構58、手動レリース機構81)に容易に対応させることができるので、コストを低減できる。
【0061】
▲3▼アッパケース13Aを、自動レリース機構58を備えたプリンタ10と、手動レリース機構81を備えたプリンタ80とで共通部品化した場合、自動レリース機構58の場合には、レリースレバー60のインジケータ部材88を閉塞部材として機能させてアッパケース13Aの開口83を閉塞できるので、このアッパケース13Aの開口83を閉塞するための特別な処理が必要なくなり、この点からも、プリンタ10のコストの上昇を回避できる。
【0062】
▲4▼手動レリース機構81においては、レリースレバー82のつまみ部材86が破損した場合に、このつまみ部材86のみを交換すれば足り、レリースレバー82の全体を交換する必要がないので、プリンタ80のサービス性を向上させることができる。
【0063】
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0064】
例えば、自動レリース機構58におけるレリースレバー60の交換部材は、矢印87が表示されたインジケータ部材88ではなく、アッパケース13Aの開口83を単に閉塞する閉塞部材であってもよい。
【0065】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明に係る記録装置によれば、レリース機構が、自動レリース機構であり、レリースレバーには、外装体の外部から目視可能なインジケータ部が形成され、このインジケータ部が現在のシート使用モードを表示し得るよう構成されたことから、シート使用モードが、操作パネル上の表示以外にも表示されることとなり、現在のシート使用モードを瞬時且つ容易に把握できる。
【0066】
また、この記録装置によれば、レリースレバーの移動によりレリース軸を回動させて、シート使用モードを切り換えるレリース機構を備えた記録装置において、上記レリースレバーは、レリース軸を回動させる動作部を備えたベース部材と、このベース部材に着脱可能に設けられた交換部材とを有して成り、上記交換部材が、外装体の開口から外方へ突出して上記レリースレバーを移動させるつまみ部材と、上記外装体の上記開口を閉塞する閉塞部材とのいずれかであることから、レリースレバーの一部(ベース部材)を共通部品化してコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用され、自動レリース機構を備えたドットインパクトプリンタを示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタで、カットシートフィーダを取り外した状態の斜視図である。
【図3】図1のプリンタにおけるプリンタ本体を示す斜視図である。
【図4】図3のプリンタ本体のシート搬送機構部を示す斜視図である。
【図5】図3のプリンタ本体を別の角度から目視した斜視図である。
【図6】図3のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図1のプリンタの一部を拡大して示す斜視図である。
【図8】図7の開口83の周囲を示す図である。
【図9】図4のレリースレバーを示す分解斜視図である。
【図10】図7に対応し、手動レリース機構を備えたドットインパクトプリンタの部分斜視図である。
【図11】図10のプリンタにおける手動レリース機構を示す図4に対応した斜視図である。
【図12】図11のレリースレバーを示す図9に対応した分解斜視図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置)
13A アッパケース(外装体)
58 レリース機構(自動レリース機構)
59 レリース軸
60 レリースレバー
60A ベース部
63 ラック(動作部)
76 操作パネル
80 プリンタ(記録装置)
81 手動レリース機構
82 レリースレバー
83 開口
84 カットシート表示
85 連続シート表示
86 つまみ部材(交換部材)
87 矢印
88 インジケータ部材(交換部材、閉塞部材)

Claims (1)

  1. 外装体により覆われると共に、レリースレバーの移動により中間ギアをカットシートフィーダの供給ローラ駆動ギアに噛み合わせて、カットシートフィーダを動作状態とすると共に、レリース軸を回動させて、リア側シート搬送ローラの接触圧を増大するカットシート使用モードと、レリースレバーの移動により中間ギアをプッシュトラクタユニットのトラクタ駆動ギアに噛み合わせて、プッシュトラクタユニットを動作状態とすると共に、レリース軸を回動させて、リア側シート搬送ローラの接触圧を減少する連続シート使用モードとに、シート使用モードを切り換えるレリース機構を備えた記録装置において、
    上記レリースレバーは、上記レリース軸を回動させる動作部を備えたベース部材と、このベース部材に着脱可能に設けられ、上記レリース機構が手動レリース機構である場合に、上記外装体の開口から外方へ突出して上記レリースレバーを移動させるつまみ部材となり、上記レリース機構が自動レリース機構である場合に、上記外装体の上記開口を閉塞する閉塞部材となる交換部材とを有して成り、
    上記外装体の開口を臨む位置に、カットシートを表すカットシート表示と、連続シートを表す連続シート表示とを設け、
    上記ベース部材に上記つまみ部材を取り付けたときには、該つまみ部材の把持部が、上記カットシート表示または上記連続シート表示のいずれかを指し示して、現在のシート使用モードを表示し、上記ベース部材に上記閉塞部材を取り付けたときには、該閉塞部材の矢印が、上記カットシート表示または上記連続シート表示のいずれかを指し示して、現在のシート使用モードを表示し得るよう構成された
    ことを特徴とする記録装置。
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