JP3718761B2 - 農作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、苗の移植、剪葉、除草、給肥等に用いる農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
農作業機としては、農作業を行う機構部と少なくとも左右2輪で走行する走行部とを備え、前記機構部に設けたモータの回転を前記走行部の左右2輪を接続する駆動軸に伝えて自走可能としたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで従来、この種の農作業機にあっては、機構部に設けたモータの回転をチェーン機構等の動力伝達手段を介して走行部の駆動軸に直接伝えるようにしており、したがって機構部と駆動軸との相対的な位置関係は変更できない構造となっていた。このため、高畦などのように幅が区画された農地に対して多列に農作業を行おうとする場合、すなわち農地の幅方向に機構部を位置変更しようとする場合は、一方の駆動輪を機構部から離れるように、他方の駆動輪を機構部に近づけるように駆動軸に対する2輪の取付位置を調整しなければならない、という面倒な作業が必要になり、その調整に時間も要して、作業能率が低下する問題があった。
【0004】
本発明は、上記した問題点を解決するためになされたもので、その課題とするところは、駆動軸に対して機構部を簡単に位置変更できるようにし、もって作業能率の向上に大きく寄与する農作業機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の第1の発明は、農作業を行う機構部と少なくとも左右2輪で走行する走行部とを備え、前記機構部に設けた動力源の回転を前記走行部の左右2輪を接続する駆動軸に伝えて自走可能とした農作業機であって、前記駆動軸に、連結機構を介して回動可能にかつスライド可能に前記機構部の機体を結合した農作業機において、前記連結機構は、前記駆動軸に相対回転不能にかつスライド可能に嵌装された支持筒と、前記機構部の機体から延ばされ前記支持筒に回動可能に下端部が結合された連結部材と、前記支持筒に取付けられ前記動力源の回転を受ける受動手段とを備えていることを特徴とする。
この第1の発明においては、駆動軸に機構部の機体を回動可能に結合しているので、駆動軸の自由な回転が保証され、一方、駆動軸に機構部の機体をスライド可能に結合しているので、該機構部を駆動軸に沿って任意に横移動させることができる。
また、この第1の発明においては、駆動軸に相対回転不能にかつスライド可能に支持筒を嵌装するという簡単な構成で、駆動軸の自由な回転が保証され、かつ機構部の、駆動軸に沿っての横移動が可能になる。
【0007】
さらに、請求項3に記載の第2の発明は、農作業を行う機構部と少なくとも左右2輪で走行する走行部とを備え、前記機構部に設けた動力源の回転を前記走行部の左右2輪を結ぶ駆動軸に伝えて自走可能とした農作業機において、前記駆動軸に相対回転不能にかつスライド可能に支持筒を嵌装し、前記支持筒に、前記機構部の機体から延ばした連結部材を回動可能に結合すると共に、前記動力源の回転を受ける受動手段を取付け、前記連結部材または機構部の機体と一体のブラケットを挿通して駆動軸と平行に延ばしたフレームの両端部を、前記駆動軸に回動可能に支持させ、前記連結部材または前記ブラケットに、前記フレーム上を転動し前記機構部を駆動軸に沿って横移動させる転動輪を設けたことを特徴とする。
この第2の発明においては、上記第1の発明の作用に加え、転動輪をフレーム上で転動させることで、機構部の機体が支持筒と一体に駆動軸に沿って簡単に横移動し、作業性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図11は、本発明の一つの実施の形態を示したものである。本実施の形態としての農作業機は、連続鉢苗1の2枚の薄膜2を左右に引剥して取出した土付き苗3(図4)を高畝4に植付けようとするもので、進行方向(走行方向)Fの後側の下面に植付溝を形成するオープナー11を設けた機体12上に、後述の植付機構13を配設した移植機(機構部)10と、駆動軸16の両端部に駆動輪17、18を設けた2輪の走行車両(走行部)15と、移植機10と走行車両15とを作動連結する連結機構20とから概略構成されている。走行車両15の駆動軸16は、高畦4を跨ぐ十分なる長さを有しており、これにより左右の駆動輪17、18は高畦4の両側の畦谷部5に接地可能となっている。移植機10は、ここでは接地型となっており、走行車両15の走行に応じてその機体12の後部を高畦4の上面に接地させながら進行方向Fへ移動する。
【0009】
上記移植機10の植付機構13は、例えば特開平11−56022号公報に記載のものと基本構造を一にしており、図4によく示されるように、前記連続鉢苗1の集合体6を育苗箱(図示略)ごと載置する鉢苗載置部21と、鉢苗載置部21上の育苗箱から連接板22(図1)を経由して引出した連続鉢苗1を一列に整列して案内する鉢苗案内板23と、鉢苗案内板23から繰出された連続鉢苗1の2枚の薄膜2を左右に引剥して土付き苗3の状態で取り出す薄膜剥離装置24と、薄膜剥離装置24で取出した土付き苗3を起立状態で機体後部側へ挟持搬送するコンベアユニット25とを備えている。
【0010】
薄膜剥離装置24は、鉢苗案内板23から繰出された連続鉢苗1の2枚の薄膜2を相互に引剥し方向へ誘導する一対のガイド部材26と、各ガイド部材26を迂回させた薄膜2を挟持し引出す引出ローラ対27と、各引出ローラ対27により引出された各薄膜2を巻取る巻取リール28と、前記引出ローラ対27および巻取リール28を同期して回転させる駆動手段(図示略)とからなっている。
また、上記コンベアユニット25は、薄膜剥離装置24から繰出された土付き苗3の根ブロック部を挟持する搬送コンベア25aと土付き苗3の葉部を挟持する移植コンベア25bとからなっている。搬送コンベア25aは、その始端が薄膜剥離装置24のガイド部材26に接近するように位置決めされ、一方、移植コンベア25bは、搬送コンベア25aの終端部の上側にその始端部をラップさせるように配置されている。各コンベア25a、25bは同じ周速度で回転するようになっており、薄膜剥離装置24から繰出された土付き苗3は、先ず搬送コンベア25aによりその根ブロック部を挟持された状態で機体後部側へ搬送され、続いて移植コンベア25bによりその葉部が挟持された状態で機体の後方へ搬送される。なお、薄膜剥離装置24とコンベアユニット25とは、図示を略す1つのモータを動力源として同期して作動するようになっている。
【0011】
移植機10のオープナー11は有底箱形をなしており、その先端は鋭角に閉じられ、かつその後端は開放されている。このオープナー11を設けた機体12の後端部にはスリット(図示略)が形成されており、前記コンベアユニット25により機体後部側へ搬送された土付き苗3は、このスリットを通過してオープナー11内に入り込み、該オープナー11により形成された植付溝内に放出されるようになる。なお、機体12の後端には、前記植付溝内に放出された土付き苗3の周りの土を鎮圧するための鎮圧輪29と機体12を操作するためのハンドル30とが設けられている。
【0012】
上記走行車両15は、図5〜図8によく示されるように、その駆動軸16が断面六角形をなす角棒からなっている。この駆動軸16の両端部は、左右の駆動輪17、18の軸心位置に嵌合固定した六角筒状の中空軸(六角パイプ)31、32にスライド可能に嵌挿されている。各中空軸31、32は、軸方向に段付き形状をなしており、それぞれは、円筒形の外面を有する小径軸部31a、32aを車両内側に向けて各駆動輪17、18に固定されている。しかして、進行方向Fから見て左側の駆動輪17に設けた中空軸31は、駆動軸16に嵌着した一対のCリング33A,33Bにより両端が押えられており、これにより該左側の駆動輪17は駆動軸16に対して位置固定された状態となっている。これに対し、右側の駆動輪18に設けた中空軸32は、駆動軸16の端部に嵌着したCリング34により車両外側の一端が押えられ、これにより右側の駆動輪18は、駆動軸16からの抜けが規制される一方で、車両内側へは駆動軸16に沿って自由に動き得るようになっている。
【0013】
上記連結機構20は、図9〜図11によく示されるように、前記六角形の角棒からなる駆動軸16に嵌装された支持筒35と、移植機10の機体12の背面から延ばされ前記支持筒35に下端部が結合されたボックス(連結部材)36とを備えている。支持筒35は、前記駆動軸16として用いられる角棒に整合する多角形の内面と円筒形の外面とを備え、駆動軸16に相対回転不能にかつスライド可能に嵌合されている。なお、この支持筒35の移動は、その一端部または両端部にねじ込んだノブボルトB1により規制されるようになっている。前記ボックス36は、この支持筒35の外面に一対の軸受37を介して回動自在に結合されている。より詳しくは、各軸受37は、ボックス36の左右側板36a、36bの外面に突設したホルダ38内に納められ、ボックス36の左右側板36a、36bを挿通して延ばされた前記支持筒35の端部を支持している。軸受37はまた、支持筒35の外面に嵌着したCリング39によりそれぞれの端面が押えられており、これにより支持筒35とボックス36との相対移動が規制されている。
【0014】
ここで、上記ボックス36内の、機体12に近接する箇所にはモータ(動力源)40が配置固定されており、その出力軸にはスプロケット41が取付けられている。一方、上記支持筒35の外面にもスプロケット(受動手段)42が嵌合固定されており、このスプロケット42と前記モータ40側のスプロケット41との間にはチェーン43が掛け回されている。すなわち、モータ40の回転は、両スプロケット41、42およびチェーン43を介して支持筒35に伝達され、この時、支持筒35が駆動軸16に相対回転不能に嵌合されていることから、支持筒35と一体に駆動軸16が回転するようになる。なお、モータ40には変速機やクラッチ等が付設されているが、これらについては、図示省略する。
【0015】
また、駆動軸16の上方には、前記ボックス36を挿通して駆動軸16と平行に延ばした四角筒状のフレーム45が配置されている。フレーム45は、ここでは長尺な第1分割要素46とこの第1分割要素46に摺動可能に外嵌された短尺な第2分割要素47とからなっており(図1、3)、両分割要素46と47との嵌合深さに応じて伸縮するようになっている。フレーム45は、前記図5〜図8に示したように、その第1、第2分割要素46、47の端部に設けたブラケット48、49を介して、駆動軸16と一体をなす中空軸31、32に回動可能に支持されている。
【0016】
より詳しくは、各ブラケット48、49の下端部には各一対の軸受50、51を納めたホルダ52、53が一体に設けられており、フレーム45は、各ブラケット48、49下のホルダ52、53を段付きの中空軸31、32の小径軸部31a、32aに軸受50、51を介して嵌合させている。各ブラケット48、49下のホルダ52、53は、図5、図7に示されるように中空軸31、32に嵌着したCリング54、54´により対応する中空軸31、32の段部に対して位置固定されている。前記したように、進行方向Fから見て右側の中空軸32(駆動輪18)は駆動軸16に沿って内側へスライド可能となっていることから、フレーム45の第2分割要素47が第1分割要素46に対して伸縮すると、これと一体に右側の駆動輪18も駆動軸16に沿って移動し、これにより走行車両15の左右2輪間のトレッドが任意変更されるようになる。
【0017】
しかして、上記フレーム45の第1分割要素46の上面には、その長手方向に多数のスリット(歯部)55が所定のピッチで形成され(図11)、一方、前記ボックス36の右側の側壁36bには、ブラケット56を介して前記スリット55に噛合可能なスプロケット(転動輪)57が回動可能に設けられている(図9、10)。スプロケット57の回転軸57aにはハンドル58が連結されており、このハンドル58を手動で回転させることによりスプロケット57が前記スリット55に噛合いながらフレーム45(第1分割要素46)上を転動し、その動きがボックス36を介して駆動軸16上の支持筒35に伝達されて、移植機15が駆動軸16に沿って高畝4の幅方向へ任意移動するようになる。
【0018】
一方、フレーム45の第2分割要素47の上面には、ブラケット59を介して前記スリット55に噛合可能なスプロケット(転動輪)60が回動可能に設けられている(図7、11)。スプロケット60の回転軸60aにはハンドル61が連結されており、このハンドル61を手動で回転させることによりスプロケット60が前記スリット55に噛合いながらフレーム45(第1分割要素46)上を転動し、これにより第1分割要素46に対する第2の分割要素47の伸縮量が調整されるようになる。なお、第1分割要素46と第2分割要素47との相対移動は、第2分割要素47にねじ込んだノブボルトB2により規制されるようになっている。
【0019】
以下、上記のように構成した農作業機による移植作業について説明する。
苗の移植に際しては、先ず、高畦4の一端部に走行車両15を乗入れ、高畦4の片側に寄った1条目の植付ラインL(図1)上に移植機10の幅中心(農作業中心)がくるように、ハンドル58を回してスプロケット57をフレーム45上で転動させ、走行車両15の駆動軸16に対して移植機10を位置決めし、その後、ノブボルトB1をねじ込んで移植機10の位置を固定する。そして、図4に示すように移植機10の機体12上の鉢苗載置部21に、育苗を終えた連続鉢苗1の集合体6を納めた育苗箱(図示略)を載置し、この集合体6から連続鉢苗1の一端を引出し、連接板22から鉢苗案内板23を通して、その端部側の2枚の薄膜2を手作業にて適当長さに剥離し、各薄膜2をガイド部材26を迂回させながら引出ローラ対27の間を通して、それぞれの先端部を対応する巻取リール28に固定する。なお、図1および2では、説明の便宜のため、連続鉢苗1、その集合体6等は省略してある。
【0020】
上記準備完了後、モータ40を回転させ、走行移植機10の機体12の後部を接地させながら走行台車15を進行方向Fへ前進させ、これと同時に図示を略す手元スイッチを操作して薄膜剥離装置24およびコンベアユニット25を作動させる。すると、薄膜剥離装置24により、連続鉢苗1の2枚の薄膜2が引剥され、土付き苗3が順次取出されてコンベアユニット25側へ一個ずつ繰出され、さらに搬送コンベア25aおよび移植コンベア25bにより機体12の後方へ搬送される。移植コンベア25bは土付き苗3の葉部を挟持するようになっており、これにより土付き苗3は自重で鉛直状に垂れ下がり、移植コンベア25bの終端付近で機体12の後端部に設けられた図示を略すスリットを通してオープナー11内に次第に入り込み、移植コンベア25bの終端からオープナー11により形成された植付溝内に放出される。一方、オープナー11により形成された植付溝の周りの土は、オープナー11が通過すると同時にその通過跡に崩落し、この崩落する土によって前記土付き苗3が捕捉され、さらに後続の鎮圧輪29によって押圧固定される。
【0021】
このようにして高畝4の上面には、1条目の植付ラインL(図1)に沿って所定のピッチで土付き苗3が連続的に植付けられる。そして、1条目の植付けを終えたら、薄膜剥離装置24およびコンベアユニット35の作動を停止させ、ハンドル30を持って移植機10の後部を持上げながら畦端の外側で走行車両15を回行させて、高畦4の他端部に走行車両15を乗入れる。この回行により、移植機10が高畦4の反対側に寄り、この時、その農作業中心が2条目の植付ライン上に位置決めされていれば、そのまま、前記1条目の植付けと同様の手順で往路の植付けを行う。しかして、この時、移植機10を位置決めし直す必要があったら、先ずノブボルトB1を緩め、ハンドル58を回してスプロケット57をフレーム45上で転動させ(図9)、移植機10を高畦4の幅方向へ所定の距離だけ移動させ、再びノブボルトB1をねじ込んでその位置を固定する。その後は、上記1条目の植付けと同様の手順で往路の植付けを行ない、これを繰り返して、高畦4上に必要な条数の苗の植付けを行う。
【0022】
本実施の形態においては、ハンドル58を回してスプロケット57をフレーム45上で転動させるだけで、移植機10の機体12を駆動軸16に沿って簡単に移動させることができ、多条植付けに容易に対応できる。
また、駆動軸16として断面六角形の角棒を用いているので、駆動軸16に対して駆動輪17、18および支持筒35を簡単に相対回転不能にかつスライド可能に結合することができる。
【0023】
ここで、高畦4の幅に合せて走行車両15の2輪の間隔を調整、すなわちトレッド調整をする場合は、先ずノブボルトB2を緩め、ハンドル61を回してスプロケット60をフレーム45上で転動させ(図7)、フレーム45の第2分割要素47を第1分割要素46に対して軸方向移動させる。上記実施の形態においては、トレッドが最大になっているので、ここでのトレッド調整は縮小する方向への調整となるが、前記第2分割要素47の移動によりその下のホルダ53と一体に右側の駆動輪18が車両内側へ移動し、これによりトレッドが調整される。
【0024】
なお、上記実施の形態においては、移植機10を横移動させるためのスプロケット57およびフレーム45を伸縮させるためのスプロケット60のそれぞれをハンドル56、61により手動で転動させるようにしたが、これらスプロケット57、60はモータにより自動で転動させるようにしてもよい。
また、移植機10を横移動させるための手段およびフレーム45を伸縮させるための手段として、スプロケット57、60とスリット55とを噛合わせる機構を用いたが、この手段は任意であり、例えば、前記スプロケット57、60を歯車に、前記スリット55をラックにそれぞれ代えたラック・ピニオン機構、あるいは前記スプロケット57、60を摩擦車に、前記スリット55を平板にそれぞれ代えて両者を摩擦接触させる摩擦車機構を用いることができる。
また、上記実施の形態においては、移植機10を横移動させるためのフレーム45を移植機10と走行車両15との間を連結するボックス36を挿通して延ばしかつスプロケット57を該ボックス36に取付けるようにしたが、これらフレーム45、スプロケット57は、移植機10の機体12と一体の他のブラケットに挿通させ、あるいは取付けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、駆動軸16として断面六角形の角棒を用いて、駆動軸16に対して駆動輪17、18および支持筒35を相対回転不能にかつスライド可能に結合するようにしているが、これらの結合構造は任意であり、例えば、スプライン結合とすることができる。
【0025】
本発明は、移植機10を横移動させるための特別の手段を省略してもよいもので、この場合は、図12に示すように、左右の駆動輪17、18に設ける中空軸31、32として長尺のものを用い、これらにねじ込んだノブボルト65、66により駆動軸16に対して各駆動輪17、18を位置固定するようにすればよい。
【0026】
本発明はまた、機構部としての接地型移植機10を、非接地型の移植機としてもよいことはもちろん、剪葉、除草、給肥等の農作業を行う各種農作業機に代えることができる。
また、走行部として走行車両15は、上記した2輪の構成に代えて、例えば、片側2輪、反対側1輪の3輪式の構成、左右各2輪の4輪式の構成とすることができる。
また、走行部を走行させるための動力源は、上記モータ40に代えて、例えばエンジンを用いるようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、請求項1に記載の第1の発明によれば、駆動軸に機構部の機体を回動可能にかつスライド可能に結合しているので、駆動軸の自由な回転が保証されることはもちろん、該機構部を駆動軸に沿って任意に横移動させることができ、駆動軸に対する2輪の取付位置を調整する必要がなくなって、幅が区画された農地に多列に農作業を行う場合の作業能率が著しく向上する。
また、駆動軸に相対回転不能にかつスライド可能に支持筒を嵌装するという簡単な構成で、駆動軸の自由な回転が保証され、かつ機構部の、駆動軸に沿っての横移動が可能になる。
さらに、請求項3に記載の第2の発明によれば、転動輪をフレーム上で転動させることで、機構部の機体が支持筒と一体に駆動軸に沿って簡単に横移動し、作業能率はより一層向上するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態としての農作業機の全体構造を示す平面図である。
【図2】本農作業機の全体構造を示す側面図である。
【図3】本農作業機の全体構造を示す正面図である。
【図4】機構部としての接地型移植機の植付機構を模式的に示す平面図である。
【図5】本農作業機における駆動軸に対する一方の駆動輪およびフレームの取付構造を示す正面図である。
【図6】図5に示した取付構造を駆動輪を省略して示す側面図である。
【図7】本農作業機における駆動軸に対する他方の駆動輪およびフレームの取付構造を示す正面図である。
【図8】図7に示した取付構造を駆動輪を省略して示す側面図である。
【図9】本農作業機における移植機と走行車両との連結構造を背面側から示す平面図である。
【図10】本農作業機における移植機と走行車両との連結構造を側方から示す側面図である。
【図11】本農作業機におけるフレームの伸縮機構を示す平面図である。
【図12】本発明の他の実施形態としての農作業機の要部構造を示す平面図である。
【符号の説明】
4 高畝
10 移植機(機構部)
12 移植機の機体
13 植付機構
15 走行車両(走行部)
16 駆動軸
17、18 駆動輪
20 連結機構
31、32 中空軸
35 支持筒
36 ボックス(連結部材)
37 軸受
40 モータ(動力源)
42 スプロケット(受動部)
55 スリット(歯部)
57、60 スプロケット(転動輪)
58、61 ハンドル

Claims (10)

  1. 農作業を行う機構部と少なくとも左右2輪で走行する走行部とを備え、前記機構部に設けた動力源の回転を前記走行部の左右2輪を接続する駆動軸に伝えて自走可能とした農作業機であって、前記駆動軸に、連結機構を介して回動可能にかつスライド可能に前記機構部の機体を結合した農作業機において、前記連結機構は、前記駆動軸に相対回転不能にかつスライド可能に嵌装された支持筒と、前記機構部の機体から延ばされ前記支持筒に回動可能に下端部が結合された連結部材と、前記支持筒に取付けられ前記動力源の回転を受ける受動手段とを備えていることを特徴とする農作業機。
  2. 駆動軸が断面多角形の角棒からなり、支持筒が、前記角棒に整合する多角形の内面と円筒形の外面とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の農作業機。
  3. 農作業を行う機構部と少なくとも左右2輪で走行する走行部とを備え、前記機構部に設けた動力源の回転を前記走行部の左右2輪を結ぶ駆動軸に伝えて自走可能とした農作業機において、前記駆動軸に相対回転不能にかつスライド可能に支持筒を嵌装し、前記支持筒に、前記機構部の機体から延ばした連結部材を回動可能に結合すると共に、前記動力源の回転を受ける受動手段を取付け、前記連結部材または機構部の機体と一体のブラケットを挿通して駆動軸と平行に延ばしたフレームの両端部を、前記駆動軸に回動可能に支持させ、前記連結部材または前記ブラケットに、前記フレーム上を転動し前記機構部を駆動軸に沿って横移動させる転動輪を設けたことを特徴とする農作業機。
  4. 転動輪が、スプロケット、歯車等の噛合輪からなり、フレームに設けた歯部に噛合って転動することを特徴とする請求項3に記載の農作業機。
  5. 転動輪が、摩擦車からなり、フレームに摩擦接触して転動することを特徴とする請求項3に記載の農作業機。
  6. 転動輪に、手動用回転ハンドルを取付けたことを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の農作業機。
  7. 駆動軸が断面多角形の角棒からなり、支持筒が、前記角棒に整合する多角形の内面と円筒形の外面とを備えていることを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の農作業機。
  8. 走行部の左右2輪のうち、少なくとも一方の車輪を駆動軸にスライド可能に取付けると共に、フレームを前記一方の車輪のスライドに応じて伸縮可能に構成したことを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項に記載の農作業機。
  9. 伸縮可能なフレームが、摺動可能に嵌合された一対の分割要素からなり、一方の分割要素に、他方の分割要素上を転動しフレームを伸縮させる転動輪を設けたことを特徴とする請求項8に記載の農作業機。
  10. 転動輪に、手動の回転ハンドルを設けたことを特徴とする請求項9に記載の農作業機。
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