JP2002145129A - 農作業機 - Google Patents

農作業機

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JP2002145129A
JP2002145129A JP2000345091A JP2000345091A JP2002145129A JP 2002145129 A JP2002145129 A JP 2002145129A JP 2000345091 A JP2000345091 A JP 2000345091A JP 2000345091 A JP2000345091 A JP 2000345091A JP 2002145129 A JP2002145129 A JP 2002145129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動軸に対して機構部を簡単に位置変更でき
るようにし、もって作業能率の向上に大きく寄与する農
作業機を提供する。 【解決手段】 接地型移植機10と、駆動軸16の両端部の
駆動輪17、18で走行する走行車両15と、移植機10を走行
車両15に作動連結する連結手段20とを備え、移植機10側
のモータ40の回転を駆動軸16に伝える農作業機におい
て、断面六角形の駆動軸16に相対回転不能にかつスライ
ド可能に支持筒35を嵌装し、この支持筒35に、移植機10
と一体のボックス36を回動可能に結合すると共に、モー
タ40の回転を受けるスプロケット42を取付ける。また、
駆動軸16と平行に延ばしたフレーム45の両端部を駆動
軸16に回動可能に支持させ、ボックス36に設けられフレ
ーム45上の歯部に噛合うスプロケット57をハンドル58に
より回転させて、移植機10を駆動軸16に沿って横移動さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、苗の移植、剪葉、
除草、給肥等に用いる農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】農作業機としては、農作業を行う機構部
と少なくとも左右2輪で走行する走行部とを備え、前記
機構部に設けたモータの回転を前記走行部の左右2輪を
接続する駆動軸に伝えて自走可能としたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来、この種
の農作業機にあっては、機構部に設けたモータの回転を
チェーン機構等の動力伝達手段を介して走行部の駆動軸
に直接伝えるようにしており、したがって機構部と駆動
軸との相対的な位置関係は変更できない構造となってい
た。このため、高畦などのように幅が区画された農地に
対して多列に農作業を行おうとする場合、すなわち農地
の幅方向に機構部を位置変更しようとする場合は、一方
の駆動輪を機構部から離れるように、他方の駆動輪を機
構部に近づけるように駆動軸に対する2輪の取付位置を
調整しなければならない、という面倒な作業が必要にな
り、その調整に時間も要して、作業能率が低下する問題
があった。
【0004】本発明は、上記した問題点を解決するため
になされたもので、その課題とするところは、駆動軸に
対して機構部を簡単に位置変更できるようにし、もって
作業能率の向上に大きく寄与する農作業機を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の第1の発明は、農作業を行う機構
部と少なくとも左右2輪で走行する走行部とを備え、前
記機構部に設けた動力源の回転を前記走行部の左右2輪
を接続する駆動軸に伝えて自走可能とした農作業機にお
いて、前記駆動軸に、回動可能にかつスライド可能に前
記機構部の機体を結合したことを特徴とする。この第1
の発明においては、駆動軸に機構部の機体を回動可能に
結合しているので、駆動軸の自由な回転が保証され、一
方、駆動軸に機構部の機体をスライド可能に結合してい
るので、該機構部を駆動軸に沿って任意に横移動させる
ことができる。
【0006】また、請求項2に記載の第2の発明は、農
作業を行う機構部と少なくとも左右2輪で走行する走行
部とを備え、前記機構部に設けた動力源の回転を前記走
行部の左右2輪を接続する駆動軸に伝えて自走可能とし
た農作業機において、前記駆動軸に相対回転不能にかつ
スライド可能に支持筒を嵌装し、該支持筒に、前記機構
部の機体から延ばした連結部材を回動可能に結合すると
共に、前記動力源の回転を受ける受動手段を取付けたこ
とを特徴とする。この第2の発明においては、駆動軸に
相対回転不能にかつスライド可能に支持筒を嵌装すると
いう簡単な構成で、駆動軸の自由な回転が保証され、か
つ機構部の、駆動軸に沿っての横移動が可能になる。
【0007】さらに、請求項5に記載の第3の発明は、
農作業を行う機構部と少なくとも左右2輪で走行する走
行部とを備え、前記機構部に設けた動力源の回転を前記
走行部の左右2輪を結ぶ駆動軸に伝えて自走可能とした
農作業機において、前記駆動軸に相対回転不能にかつス
ライド可能に支持筒を嵌装し、前記支持筒に、前記機構
部の機体から延ばした連結部材を回動可能に結合すると
共に、前記動力源の回転を受ける受動手段を取付け、前
記連結部材または機構部の機体と一体のブラケットを挿
通して駆動軸と平行に延ばしたフレームの両端部を、前
記駆動軸に回動可能に支持させ、前記連結部材または前
記ブラケットに、前記フレーム上を転動し前記機構部を
駆動軸に沿って横移動させる転動輪を設けたことを特徴
とする。この第3の発明においては、上記第2の発明の
作用に加え、転動輪をフレーム上で転動させることで、
機構部の機体が支持筒と一体に駆動軸に沿って簡単に横
移動し、作業性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1〜図11は、本発明の一
つの実施の形態を示したものである。本実施の形態とし
ての農作業機は、連続鉢苗1の2枚の薄膜2を左右に引
剥して取出した土付き苗3(図4)を高畝4に植付けよ
うとするもので、進行方向(走行方向)Fの後側の下面
に植付溝を形成するオープナー11を設けた機体12上
に、後述の植付機構13を配設した移植機(機構部)1
0と、駆動軸16の両端部に駆動輪17、18を設けた
2輪の走行車両(走行部)15と、移植機10と走行車
両15とを作動連結する連結機構20とから概略構成さ
れている。走行車両15の駆動軸16は、高畦4を跨ぐ
十分なる長さを有しており、これにより左右の駆動輪1
7、18は高畦4の両側の畦谷部5に接地可能となって
いる。移植機10は、ここでは接地型となっており、走
行車両15の走行に応じてその機体12の後部を高畦4
の上面に接地させながら進行方向Fへ移動する。
【0009】上記移植機10の植付機構13は、例えば
特開平11−56022号公報に記載のものと基本構造
を一にしており、図4によく示されるように、前記連続
鉢苗1の集合体6を育苗箱(図示略)ごと載置する鉢苗
載置部21と、鉢苗載置部21上の育苗箱から連接板2
2(図1)を経由して引出した連続鉢苗1を一列に整列
して案内する鉢苗案内板23と、鉢苗案内板23から繰
出された連続鉢苗1の2枚の薄膜2を左右に引剥して土
付き苗3の状態で取り出す薄膜剥離装置24と、薄膜剥
離装置24で取出した土付き苗3を起立状態で機体後部
側へ挟持搬送するコンベアユニット25とを備えてい
る。
【0010】薄膜剥離装置24は、鉢苗案内板23から
繰出された連続鉢苗1の2枚の薄膜2を相互に引剥し方
向へ誘導する一対のガイド部材26と、各ガイド部材2
6を迂回させた薄膜2を挟持し引出す引出ローラ対27
と、各引出ローラ対27により引出された各薄膜2を巻
取る巻取リール28と、前記引出ローラ対27および巻
取リール28を同期して回転させる駆動手段(図示略)
とからなっている。また、上記コンベアユニット25
は、薄膜剥離装置24から繰出された土付き苗3の根ブ
ロック部を挟持する搬送コンベア25aと土付き苗3の
葉部を挟持する移植コンベア25bとからなっている。
搬送コンベア25aは、その始端が薄膜剥離装置24の
ガイド部材26に接近するように位置決めされ、一方、
移植コンベア25bは、搬送コンベア25aの終端部の
上側にその始端部をラップさせるように配置されてい
る。各コンベア25a、25bは同じ周速度で回転する
ようになっており、薄膜剥離装置24から繰出された土
付き苗3は、先ず搬送コンベア25aによりその根ブロ
ック部を挟持された状態で機体後部側へ搬送され、続い
て移植コンベア25bによりその葉部が挟持された状態
で機体の後方へ搬送される。なお、薄膜剥離装置24と
コンベアユニット25とは、図示を略す1つのモータを
動力源として同期して作動するようになっている。
【0011】移植機10のオープナー11は有底箱形を
なしており、その先端は鋭角に閉じられ、かつその後端
は開放されている。このオープナー11を設けた機体1
2の後端部にはスリット(図示略)が形成されており、
前記コンベアユニット25により機体後部側へ搬送され
た土付き苗3は、このスリットを通過してオープナー1
1内に入り込み、該オープナー11により形成された植
付溝内に放出されるようになる。なお、機体12の後端
には、前記植付溝内に放出された土付き苗3の周りの土
を鎮圧するための鎮圧輪29と機体12を操作するため
のハンドル30とが設けられている。
【0012】上記走行車両15は、図5〜図8によく示
されるように、その駆動軸16が断面六角形をなす角棒
からなっている。この駆動軸16の両端部は、左右の駆
動輪17、18の軸心位置に嵌合固定した六角筒状の中
空軸(六角パイプ)31、32にスライド可能に嵌挿さ
れている。各中空軸31、32は、軸方向に段付き形状
をなしており、それぞれは、円筒形の外面を有する小径
軸部31a、32aを車両内側に向けて各駆動輪17、
18に固定されている。しかして、進行方向Fから見て
左側の駆動輪17に設けた中空軸31は、駆動軸16に
嵌着した一対のCリング33A,33Bにより両端が押
えられており、これにより該左側の駆動輪17は駆動軸
16に対して位置固定された状態となっている。これに
対し、右側の駆動輪18に設けた中空軸32は、駆動軸
16の端部に嵌着したCリング34により車両外側の一
端が押えられ、これにより右側の駆動輪18は、駆動軸
16からの抜けが規制される一方で、車両内側へは駆動
軸16に沿って自由に動き得るようになっている。
【0013】上記連結機構20は、図9〜図11によく
示されるように、前記六角形の角棒からなる駆動軸16
に嵌装された支持筒35と、移植機10の機体12の背
面から延ばされ前記支持筒35に下端部が結合されたボ
ックス(連結部材)36とを備えている。支持筒35
は、前記駆動軸16として用いられる角棒に整合する多
角形の内面と円筒形の外面とを備え、駆動軸16に相対
回転不能にかつスライド可能に嵌合されている。なお、
この駆動軸16の移動は、その一端部または両端部にね
じ込んだノブボルトB1により規制されるようになって
いる。前記ボックス36は、この支持筒35の外面に一
対の軸受37を介して回動自在に結合されている。より
詳しくは、各軸受37は、ボックス36の左右側板36
a、36bの外面に突設したホルダ38内に納められ、
ボックス36の左右側板36a、36bを挿通して延ば
された前記支持筒35の端部を支持している。軸受37
はまた、支持筒35の外面に嵌着したCリング39によ
りそれぞれの端面が押えられており、これにより支持筒
35とボックス36との相対移動が規制されている。
【0014】ここで、上記ボックス36内の、機体12
に近接する箇所にはモータ(動力源)40が配置固定さ
れており、その出力軸にはスプロケット41が取付けら
れている。一方、上記支持筒35の外面にもスプロケッ
ト(受動手段)42が嵌合固定されており、このスプロ
ケット42と前記モータ40側のスプロケット41との
間にはチェーン43が掛け回されている。すなわち、モ
ータ40の回転は、両スプロケット41、42およびチ
ェーン43を介してが支持筒35に伝達され、この時、
支持筒35が駆動軸16に相対回転不能に嵌合されてい
ることから、支持筒35と一体に駆動軸16が回転する
ようになる。なお、モータ40には変速機やクラッチ等
が付設されているが、これらについては、図示省略す
る。
【0015】また、駆動軸16の上方には、前記ボック
ス36を挿通して駆動軸16と平行に延ばした四角筒状
のフレーム45が配置されている。フレーム45は、こ
こでは長尺な第1分割要素46とこの第1分割要素46
に摺動可能に外嵌された短尺な第2分割要素47とから
なっており(図1、3)、両分割要素46と47との嵌
合深さに応じて伸縮するようになっている。フレーム4
5は、前記図5〜図8に示したように、その第1、第2
分割要素46、47の端部に設けたブラケット48、4
9を介して、駆動軸16と一体をなす中空軸31、32
に回動可能に支持されている。
【0016】より詳しくは、各ブラケット48、49の
下端部には各一対の軸受50、51を納めたホルダ5
2、53が一体に設けられており、フレーム45は、各
ブラケット48、49下のホルダ52、53を段付きの
中空軸31、32の小径軸部31a、32aに軸受5
0、51を介して嵌合させている。各ブラケット48、
49下のホルダ52、53は、図5、図7に示されるよ
うに中空軸31、32に嵌着したCリング54、54´
により対応する中空軸31、32の段部に対して位置固
定されている。前記したように、進行方向Fから見て右
側の中空軸32(駆動輪18)は駆動軸16に沿って内
側へスライド可能となっていることから、フレーム45
の第2分割要素47が第1分割要素46に対して伸縮す
ると、これと一体に右側の駆動輪18も駆動軸16に沿
って移動し、これにより走行車両15の左右2輪間のト
レッドが任意変更されるようになる。
【0017】しかして、上記フレーム45の第1分割要
素46の上面には、その長手方向に多数のスリット(歯
部)55が所定のピッチで形成され(図11)、一方、
前記ボックス36の右側の側壁36bには、ブラケット
56を介して前記スリット55に噛合可能なスプロケッ
ト(転動輪)57が回動可能に設けられている(図9、
10)。スプロケット57の回転軸57aにはハンドル
58が連結されており、このハンドル58を手動で回転
させることによりスプロケット57が前記スリット55
に噛合いながらフレーム45(第1分割要素46)上を
転動し、その動きがボックス36を介して駆動軸16上
の支持筒35に伝達されて、移植機15が駆動軸16に
沿って高畝4の幅方向へ任意移動するようになる。
【0018】一方、フレーム45の第2分割要素47の
上面には、ブラケット59を介して前記スリット55に
噛合可能なスプロケット(転動輪)60が回動可能に設
けられている(図7、11)。スプロケット60の回転
軸60aにはハンドル61が連結されており、このハン
ドル61を手動で回転させることによりスプロケット6
0が前記スリット55に噛合いながらフレーム45(第
1分割要素46)上を転動し、これにより第1分割要素
46に対する第2の分割要素47の伸縮量が調整される
ようになる。なお、第1分割要素46と第2分割要素4
7との相対移動は、第2分割要素47にねじ込んだノブ
ボルトB2により規制されるようになっている。
【0019】以下、上記のように構成した農作業機によ
る移植作業について説明する。苗の移植に際しては、先
ず、高畦4の一端部に走行車両15を乗入れ、高畦4の
片側に寄った1条目の植付ラインL(図1)上に移植機
10の幅中心(農作業中心)がくるように、ハンドル5
8を回してスプロケット57をフレーム45上で転動さ
せ、走行車両15の駆動軸16に対して移植機10を位
置決めし、その後、ノブボルトB1をねじ込んで移植機
10の位置を固定する。そして、図4に示すように移植
機10の機体12上の鉢苗載置部21に、育苗を終えた
連続鉢苗1の集合体6を納めた育苗箱(図示略)を載置
し、この集合体6から連続鉢苗1の一端を引出し、連接
板22から鉢苗案内板23を通して、その端部側の2枚
の薄膜2を手作業にて適当長さに剥離し、各薄膜2をガ
イド部材26を迂回させながら引出ローラ対27の間を
通して、それぞれの先端部を対応する巻取リール28に
固定する。なお、図1および2では、説明の便宜のた
め、連続鉢苗1、その集合体6等は省略してある。
【0020】上記準備完了後、モータ40を回転させ、
走行移植機10の機体12の後部を接地させながら走行
台車15を進行方向Fへ前進させ、これと同時に図示を
略す手元スイッチを操作して薄膜剥離装置24およびコ
ンベアユニット25を作動させる。すると、薄膜剥離装
置24により、連続鉢苗1の2枚の薄膜2が引剥され、
土付き苗3が順次取出されてコンベアユニット25側へ
一個ずつ繰出され、さらに搬送コンベア25aおよび移
植コンベア25bにより機体12の後方へ搬送される。
移植コンベア25bは土付き苗3の葉部を挟持するよう
になっており、これにより土付き苗3は自重で鉛直状に
垂れ下がり、移植コンベア25bの終端付近で機体12
の後端部に設けられた図示を略すスリットを通してオー
プナー11内に次第に入り込み、移植コンベア25bの
終端からオープナー11により形成された植付溝内に放
出される。一方、オープナー11により形成された植付
溝の周りの土は、オープナー11が通過すると同時にそ
の通過跡に崩落し、この崩落する土によって前記土付き
苗3が捕捉され、さらに後続の鎮圧輪29によって押圧
固定される。
【0021】このようにして高畝4の上面には、1条目
の植付ラインL(図1)に沿って所定のピッチで土付き
苗3が連続的に植付けられる。そして、1条目の植付け
を終えたら、薄膜剥離装置24およびコンベアユニット
35の作動を停止させ、ハンドル30を持って移植機1
0の後部を持上げながら畦端の外側で走行車両15を回
行させて、高畦4の他端部に走行車両15を乗入れる。
この回行により、移植機10が高畦4の反対側に寄り、
この時、その農作業中心が2条目の植付ライン上に位置
決めされていれば、そのまま、前記1条目の植付けと同
様の手順で往路の植付けを行う。しかして、この時、移
植機10を位置決めし直す必要があったら、先ずノブボ
ルトB1を緩め、ハンドル58を回してスプロケット5
7をフレーム45上で転動させ(図9)、移植機10を
高畦4の幅方向へ所定の距離だけ移動させ、再びノブボ
ルトB1をねじ込んでその位置を固定する。その後は、
上記1条目の植付けと同様の手順で往路の植付けを行な
い、これを繰り返して、高畦4上に必要な条数の苗の植
付けを行う。
【0022】本実施の形態においては、ハンドル58を
回してスプロケット57をフレーム45上で転動させる
だけで、移植機10の機体12を駆動軸16に沿って簡
単に移動させることができ、多条植付けに容易に対応で
きる。また、駆動軸16として断面六角形の角棒を用い
ているので、駆動軸16に対して駆動輪17、18およ
び支持筒35を簡単に相対回転不能にかつスライド可能
に結合することができる。
【0023】ここで、高畦4の幅に合せて走行車両15
の2輪の間隔を調整、すなわちトレッド調整をする場合
は、先ずノブボルトB2を緩め、ハンドル61を回して
スプロケット60をフレーム45上で転動させ(図
7)、フレーム45の第2分割要素47を第1分割要素
46に対して軸方向移動させる。上記実施の形態におい
ては、トレッドが最大になっているので、ここでのトレ
ッド調整は縮小する方向への調整となるが、前記第2分
割要素47の移動によりその下のホルダ53と一体に右
側の駆動輪18が車両内側へ移動し、これによりトレッ
ドが調整される。
【0024】なお、上記実施の形態においては、移植機
10を横移動させるためのスプロケット57およびフレ
ーム45を伸縮させるためのスプロケット60のそれぞ
れをハンドル56、61により手動で転動させるように
したが、これらスプロケット57、60はモータにより
自動で転動させるようにしてもよい。また、移植機10
を横移動させるための手段およびフレーム45を伸縮さ
せるための手段として、スプロケット57、60とスリ
ット55とを噛合わせる機構を用いたが、この手段は任
意であり、例えば、前記スプロケット57、60を歯車
に、前記スリット55をラックにそれぞれ代えたラック
・ピニオン機構、あるいは前記スプロケット57、60
を摩擦車に、前記スリット55を平板にそれぞれ代えて
両者を摩擦接触させる摩擦車機構を用いることができ
る。また、上記実施の形態においては、移植機10を横
移動させるためのフレーム45を移植機10と走行車両
15との間を連結するボックス36を挿通して延ばしか
つスプロケット57を該ボックス36に取付けるように
したが、これらフレーム45、スプロケット57は、移
植機10の機体12と一体の他のブラケットに挿通さ
せ、あるいは取付けるようにしてもよい。また、上記実
施の形態においては、駆動軸16として断面六角形の角
棒を用いて、駆動軸16に対して駆動輪17、18およ
び支持筒35を相対回転不能にかつスライド可能に結合
するようにしているが、これらの結合構造は任意であ
り、例えば、スプライン結合とすることができる。
【0025】本発明は、移植機10を横移動させるため
の特別の手段を省略してもよいもので、この場合は、図
12に示すように、左右の駆動輪17、18に設ける中
空軸31、32として長尺のものを用い、これらにねじ
込んだノブボルト65、66により駆動軸16に対して
各駆動輪17、18を位置固定するようにすればよい。
【0026】本発明はまた、機構部としての接地型移植
機10を、非接地型の移植機としてもよいことはもちろ
ん、剪葉、除草、給肥等の農作業を行う各種農作業機に
代えることができる。また、走行部として走行車両15
は、上記した2輪の構成に代えて、例えば、片側2輪、
反対側1輪の3輪式の構成、左右各2輪の4輪式の構成
とすることができる。また、走行部を走行させるための
動力源は、上記モータ40に代えて、例えばエンジンを
用いるようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
に記載の第1の発明によれば、駆動軸に機構部の機体を
回動可能にかつスライド可能に結合しているので、駆動
軸の自由な回転が保証されることはもちろん、該機構部
を駆動軸に沿って任意に横移動させることができ、駆動
軸に対する2輪の取付位置を調整する必要がなくなっ
て、幅が区画された農地に多列に農作業を行う場合の作
業能率が著しく向上する。また、請求項2に記載の第2
の発明によれば、駆動軸に相対回転不能にかつスライド
可能に支持筒を嵌装するという簡単な構成で、第1の発
明と同様の作用効果を発揮するものとなる。さらに、請
求項5に記載の第3の発明によれば、転動輪をフレーム
上で転動させることで、機構部の機体が支持筒と一体に
駆動軸に沿って簡単に横移動し、作業能率はより一層向
上するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態としての農作業機の全
体構造を示す平面図である。
【図2】本農作業機の全体構造を示す側面図である。
【図3】本農作業機の全体構造を示す正面図である。
【図4】機構部としての接地型移植機の植付機構を模式
的に示す平面図である。
【図5】本農作業機における駆動軸に対する一方の駆動
輪およびフレームの取付構造を示す正面図である。
【図6】図5に示した取付構造を駆動輪を省略して示す
側面図である。
【図7】本農作業機における駆動軸に対する他方の駆動
輪およびフレームの取付構造を示す正面図である。
【図8】図7に示した取付構造を駆動輪を省略して示す
側面図である。
【図9】本農作業機における移植機と走行車両との連結
構造を背面側から示す平面図である。
【図10】本農作業機における移植機と走行車両との連
結構造を側方から示す側面図である。
【図11】本農作業機におけるフレームの伸縮機構を示
す平面図である。
【図12】本発明の他の実施形態としての農作業機の要
部構造を示す平面図である。
【符号の説明】
4 高畝 10 移植機(機構部) 12 移植機の機体 13 植付機構 15 走行車両(走行部) 16 駆動軸 17、18 駆動輪 20 連結機構 31、32 中空軸 35 支持筒 36 ボックス(連結部材) 37 軸受 40 モータ(動力源) 42 スプロケット(受動部) 55 スリット(歯部) 57、60 スプロケット(転動輪) 58、61 ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今村 城久 北海道帯広市稲田町南9線西13番地 日本 甜菜製糖株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 2B060 AA01 AD08 AE01 BA03 BB03 BB05 CA01 CA09 CB07 CC03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農作業を行う機構部と少なくとも左右2
    輪で走行する走行部とを備え、前記機構部に設けた動力
    源の回転を前記走行部の左右2輪を接続する駆動軸に伝
    えて自走可能とした農作業機において、前記駆動軸に、
    回動可能にかつスライド可能に前記機構部の機体を結合
    したことを特徴とする農作業機。
  2. 【請求項2】 農作業を行う機構部と少なくとも左右2
    輪で走行する走行部とを備え、前記機構部に設けた動力
    源の回転を前記走行部の左右2輪を接続する駆動軸に伝
    えて自走可能とした農作業機において、前記駆動軸に相
    対回転不能にかつスライド可能に支持筒を嵌装し、該支
    持筒に、前記機構部の機体から延ばした連結部材を回動
    可能に結合すると共に、前記動力源の回転を受ける受動
    手段を取付けたことを特徴とする農作業機。
  3. 【請求項3】 駆動軸が断面多角形の角棒からなり、支
    持筒が、前記角棒に整合する多角形の内面と円筒形の外
    面とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の農
    作業機。
  4. 【請求項4】 走行部の左右2輪のうち、少なくとも一
    方の車輪を、駆動軸にスライド可能に取付けたことを特
    徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の農作業
    機。
  5. 【請求項5】 農作業を行う機構部と少なくとも左右2
    輪で走行する走行部とを備え、前記機構部に設けた動力
    源の回転を前記走行部の左右2輪を結ぶ駆動軸に伝えて
    自走可能とした農作業機において、前記駆動軸に相対回
    転不能にかつスライド可能に支持筒を嵌装し、前記支持
    筒に、前記機構部の機体から延ばした連結部材を回動可
    能に結合すると共に、前記動力源の回転を受ける受動手
    段を取付け、前記連結部材または機構部の機体と一体の
    ブラケットを挿通して駆動軸と平行に延ばしたフレーム
    の両端部を、前記駆動軸に回動可能に支持させ、前記連
    結部材または前記ブラケットに、前記フレーム上を転動
    し前記機構部を駆動軸に沿って横移動させる転動輪を設
    けたことを特徴とする農作業機。
  6. 【請求項6】 転動輪が、スプロケット、歯車等の噛合
    輪からなり、フレームに設けた歯部に噛合って転動する
    ことを特徴とする請求項5に記載の農作業機。
  7. 【請求項7】 転動輪が、摩擦車からなり、フレームに
    摩擦接触して転動することを特徴とする請求項5に記載
    の農作業機。
  8. 【請求項8】 転動輪に、手動用回転ハンドルを取付け
    たことを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載
    の農作業機。
  9. 【請求項9】 駆動軸が断面多角形の角棒からなり、支
    持筒が、前記角棒に整合する多角形の内面と円筒形の外
    面とを備えていることを特徴とする請求項5乃至8の何
    れか1項に記載の農作業機。
  10. 【請求項10】 走行部の左右2輪のうち、少なくとも
    一方の車輪を駆動軸にスライド可能に取付けると共に、
    フレームを前記一方の車輪のスライドに応じて伸縮可能
    に構成したことを特徴とする請求項5乃至9の何れか1
    項に記載の農作業機。
  11. 【請求項11】 伸縮可能なフレームが、摺動可能に嵌
    合された一対の分割要素からなり、一方の分割要素に、
    他方の分割要素上を転動しフレームを伸縮させる転動輪
    を設けたことを特徴とする請求項10に記載の農作業
    機。
  12. 【請求項12】 転動輪に、手動の回転ハンドルを設け
    たことを特徴とする請求項11に記載の農作業機。
  13. 【請求項13】 機構部が、進行方向の後側の下面に植
    付溝を形成するオープナーを設けた機体上に、その進行
    方向前側から後側へ苗を送って前記植付溝内に連続的に
    繰出す植付機構を設けた移植機からなっており、該移植
    機は、その機体の後部が接地するように走行部の駆動軸
    に連結されることを特徴とする請求項1乃至12の何れ
    か1項に記載の農作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102511232A (zh) * 2011-12-29 2012-06-27 陈邦善 一种新型水稻插秧机
CN109845466A (zh) * 2019-03-16 2019-06-07 江西悦丰农业科技有限公司 一种旱地拔草施肥机
JP2021007322A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 井関農機株式会社 移植機

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