JP3717940B2 - 西洋ひいらぎ樹脂を含有する化粧剤、西洋ひいらぎ樹脂を製出するための方法及びこの方法により得られる西洋ひいらぎ樹脂 - Google Patents
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Description
良好な外見は、今日では広く、生活の質の欠くことのできない要素と考えられている。その場合において、皮膚とヘアスタイルは特別の役割を果たす。ヘアスタイルを変えたり、形作るために、種々の薬剤や助剤が使われる。
一般に、美しい毛髪は健康な毛髪と同一視される。このような美の概念は一連の因子によって定義され、それには、「光沢」と「色の深さ」という概念が非常に重要な構成要素の一部をなす。
光沢とは、表面に照射される光線の、ある方向への透過光の量と拡散反射された光の量との商として物理的に定義される。従って、光沢は、この表面状態、正確に言えばこの表面粗さに密接に関係して相関付けられるものである。表面粗さが増加するにつれて、拡散反射する光の量も増加し、光沢が減少する。
「色の深さ」又は「色の飽和度」としては、白色部に対する澄んだ色の割合が定義される。白色部は、(加成的な色混合の場合)三つの原色「赤」、「青」及び「緑」から構成される。表面の与えられた色調においては、さらに表面粗さが色の深さを決定する。表面が滑らかなほど、放射光の不特定に散乱する白色部が少なくなり、色は「濃く」なる。従って、濡れた(又は艶出しした)ものは、一般に乾いたものよりも色が濃くなる。
又、光沢と色の深さを得るためには、関係する表面を滑らかにすることが必要である。これはとりわけ、表面の微細な凹凸を平滑なものとする、できるだけ高い屈折率を有した透明な薄い層を塗布することによって達成される。
毛髪においては、このような表面層は−適当な割合で適用され−種々の種類の物質から構成できる。この目的のためには、過去においてはとりわけ、種々の留分の鉱物油、ワセリン、種々のポリマー並びに、最近では濃縮した形態のシリコーン油が毛髪処理剤に使用される。これらの材料の欠点は、生物学的分解性が悪いことであり、時々脂肪分の多い毛髪の外観となったり、時折り生理学的な温和性が問題になるということである。
それゆえ、本発明の課題は、毛髪の表面の平滑化及び毛髪の光沢と色の深さの増強を達成し、上記の欠点を有しない化粧剤を提供することである。
光沢と色の深さの他に、毛髪の望ましい物性として挙げられるものに、特に弾性、整髪性、ヘアスタイルの安定性及びボリューム感がある。毛髪は、種々の方法の作用によって、その物理的、化学的及び形態学的性質が大抵悪い影響を受ける。従って、毛髪は、繰り返し行われる漂白、パーマネント及び染色のような化粧処理、また脱脂効果のある界面活性剤による再三の洗髪、空気中の湿気及び温度変化のような気候の影響によって、あるいは、日光の強い作用、並びにブラシがけ、櫛付け、タオルがけのような機械的処理によって、特に毛髪の先端部分がひどく傷付けられて、損傷を受ける。このような毛髪は、ざらざらしており、光沢のないものである。そして、このように損傷した毛髪は、ブラシがけや櫛付けの際に静電気を帯びる。毛髪の表面は、ざらざらになって、もつれて絡み合う。その結果、毛髪の櫛通り性とほぐれ性が極めて悪くなる。
従って、櫛通り性向上作用と、毛髪状態の改良の作用のある整髪作用を有した整髪剤及び毛髪洗浄剤は、非常に重要な価値あるものである。整髪剤及び毛髪洗浄剤においては、このような目的のために一般的なカチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー又はシリコーン化合物が添加される。これらは、濡れた状態の毛髪に櫛通り性、ほぐれ性及び良好な手触りを付与するが、満足な濡れ基準において、乾燥状態では良好なヘアスタイル形成、弾性、安定性、ヘアスタイルの保持性とボリューム感を低下させる。
従って、本発明のもう一つの課題は、弾性、ヘアスタイル形成性、安定性及びヘアスタイルのボリューム感を向上させる化粧剤を提供することである。
整髪及び洗髪のための薬剤及び色の変化及び色を深くするための薬剤の他に、毛髪の変形のための薬剤が特別の役割を果たす。ここにおいて、永久的な毛髪変形のための薬剤、パーマネント剤と、一時的な毛髪変形のための薬剤、スタイリング製品とを区別する。
ヘアスタイリング製品又は毛髪固定剤は、種々の形態(ローション、フォーム、スプレー、ゲル、クリーム)に適用することができる。あらゆる毛髪固定剤の主剤は、天然又は合成によって得られたポリマーであり、これは毛髪固定に本質的な貢献をする。現在存在するポリマーだけでは毛髪固定剤に対するすべての要求を満たす状況にないので、このようなポリマーの他に、一定の物性の向上をもたらす添加剤を加える必要がある。
毛髪固定剤に対する要求の一つとして、薬剤は、良好な手触り、良い櫛通り性及び良い光沢とともに、ヘアスタイルの良い安定性を保証しなければならない。同時に、毛髪はできるだけ負荷がかからずに、良好な弾性を有しなければならない。毛髪の弾性を向上させる添加剤はあまりないので、スタイリング製品の弾性を向上させる調製済の化粧剤を提供するのが、本発明の課題である。
ヒトの毛髪は多くの悪影響に曝される。そして、毛髪は、乾燥や寒さのような環境の影響により負荷を受ける。特に家庭の主婦、医師、美容師の皮膚だけでなく、多数の他の職業グループの皮膚は、湿潤性又は抽出性を有する材料による再三の洗浄により、あるいは薬品との接触によって損傷を受ける。これには、水、腐食性の薬品、例えば塩素水、塩水及び酸性雨、紫外線、酸化性ストレス及び、例えば太陽又はヘアドライヤーにより生じる熱による乾燥などが含まれる。
このような負荷の作用を減らすためには、保護膜を形成する材料を皮膚に塗布することができる。これは、悪い影響が特に水との結合によって発生するので、疎水性でなければならず、−他方において、これは石鹸で再び洗浄できるものでなければならない。
皮膚処理のための化粧剤の課題は、上記の悪い環境の影響から皮膚を守り、自然な皮脂と湿度の損失を埋め合わせ、損傷が発生した場合は皮膚機能の回復を促進することである。
すべての課題は、イレックス・アクイホリウム(柊)又はイレックス・パラグアリエンシス(マテ)の葉から単離される樹脂の添加によって解決される。
本発明は、柊(イレックス・アクイホリウム)及びマテ(イレックス・パラグアリエンシス)の葉の天然の表面層に関するものである。
柊の葉は、深緑色の皮のような光沢のある外観と優れた安定性を有している。いくつかの国では、それは室内装飾としてクリスマスデコレーションに付けられる。この場合、それは暖房した乾いた室内の空気の中で何週間も堪え、その魅力的な外観はほとんど損傷を受けることがない。明らかに、この葉は非常に効果的な保護皮膜を有しており、これは深い色と華麗な光沢を与えるだけでなく、厳しい条件下であっても、乾燥から、また調節なく入り込む空気中の酸素から守る。柊の葉は何年も持続して、ぼろぼろの柊の葉になるまで乾燥現象を示すが、そうでなければ非常に敏感な葉緑素が褪色したり、滑らかな表面が皺だらけになる。
驚くべきことに、この保護皮膜を単離すると、その作用は化粧品に非常に有用であることがわかった。
西洋ひいらぎの葉を適当な有機溶剤で抽出し、その後、葉緑素を除去すると、原料が得られ、これは淡黄色で疎水性であり、樹脂様の粘度を有している。
柊の葉からだけでなく、類似のマテの葉からも非常に似た性質を有する等価の表面材料が得られることがわかった。
従って、本発明の対象はイレックス・アクイホリウム又はイレックス・パラグアリエンシスの葉から単離される西洋ひいらぎ樹脂を含む化粧剤である。
別の実施態様においては、毛髪処理のための本発明の化粧剤は、西洋ひいらぎ樹脂の他にさらに少なくとも1種の天然又は合成ポリマーを含む。
このような天然又は合成ポリマーは、好ましくは固体又は濃縮したポリマーの群から選ばれる。このポリマーは、0.1ないし20重量パーセントの量で添加され、溶解した形態で、あるいは分散液として使用される。
好ましい実施態様は、
(A)0.001ないし10重量パーセント、好ましくは0.01ないし3.5重量パーセントの西洋ひいらぎ樹脂、
(B)0.01ないし25重量パーセント、好ましくは0.1ないし20重量パーセントの天然又は合成ポリマー、
(C)30ないし99.89重量パーセントの適当な有機性、水性/有機性又は水性の溶剤系、
並びに、場合によっては更に製品の特性を向上させるための任意の添加剤を含むことを特徴とする、毛髪固定のための化粧剤である。
本発明のもう一つの対象は、イレックス・アクイホリウム又はイレックス・パラグアリエンシスの葉から単離される西洋ひいらぎ樹脂を含有する、皮膚処理のための化粧剤である。本発明による皮膚処理剤については、標準調製品に比べて安定な保護皮膜であることが証明される。
更に、エマルジョン中のパラフィンを部分的に西洋ひいらぎ樹脂で置き換えると、高温での貯蔵安定性の改良がもたらされる。
本発明のもう一つの対象は、半極性又は非極性の無水の有機溶剤又は超臨界の二酸化炭素を用いて、公知の方法での溶剤抽出により、イレックス・アクイホリウム又はイレックス・パラグアリエンシスの葉から西洋ひいらぎ樹脂を得るための方法である。好ましい実施態様においては、
(a)上記の葉を少なくとも二倍の酢酸エチルで熱時抽出し、熱時濾過し、乾燥するまで濾液を濃縮し、引き続いて、
(b)この残査を非極性の溶剤中に入れ、熱時に漂白剤を入れ、沸騰するまで加熱し、熱時濾過し、乾燥するまで濾液を濃縮する。
上記手順の段階(a)は、収量を向上させるために何回も繰り返すことができる。また連続抽出も適している。連続抽出においては、媒体は、抽出材料に対して少なくとも60℃を示さねばならない。上記の抽出段階(a)に適した溶剤は、蒸留が可能で、できれば炭素原子二個を有する無水の有機溶剤又は超臨界CO2である。好ましいのは、半極性ないし非極性の溶剤である。精製段階(b)では、葉緑素、トリテルペン、カフェイン及びグリコシドが除去される。
西洋ひいらぎ樹脂は、化学的に遊離の脂肪酸、炭化水素、及び脂肪酸エステルから成り、橙黄色の半透明の色で、ねばねばした樹脂様の粘度を有する。
本発明の毛髪処理用の化粧剤は、0.001ないし10重量パーセント、好ましくは0.1ないし5重量パーセントの西洋ひいらぎ樹脂を含有するように配合される。この薬剤は洗い流すこともできるし、毛髪内に残留もする。
本発明の化粧剤は、毛髪処理に使用される場合、2ないし8、好ましくは4ないし7のpH値を示す。
この化粧剤は、本発明による毛髪処理に使用するために、さらに毛髪処理剤に通常添加されるすべての成分、特にアニオン性、カチオン性、両性又は非イオン界面活性剤、乳化剤、泡相乗剤、泡安定剤、金属イオン封鎖剤、天然物、顔料、香油を0.1ないし5.0重量パーセントの量で、混濁剤、例えばエチレングリコールジステアレートを0.5ないし5.0重量パーセントの量で、真珠光沢剤、例えば脂肪酸モノアルキロールアミドとエチレングリコールジステアレートの混合物を1.0ないし10.0重量パーセントの量で、増粘剤、例えば椰子脂肪酸ジエタノールアミド又はヒドロキシアルキルセルロースを0.5ないし10.0重量パーセントの量で、生理学的に温和な有機又は無機の酸及び緩衝物質、例えばクエン酸、酒石酸、乳酸、蟻酸、グリオキシル酸、クエン酸ナトリウム又は燐酸ナトリウムを0.1ないし1.0重量パーセントの量で、並びに毛髪−及び製品用染料、例えばフルオレセイン−ナトリウム塩、黄色ZN3(C.I.47055)を0.1ないし1.0重量パーセントの量で、さらに整髪用添加剤、例えばアミノ酸、蛋白質、薬草エキス、ベタイン、ビタミン、炭水化物及び−誘導体、尿素、エーテル油、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、脂肪酸グリセリド、エトキシル化又はプロポキシル化飽和脂肪アルコール、天然、変性天然又は合成ポリマー、例えばセラック(Schellack)、カチオン性、アニオン性又は非イオン性のセルロース誘導体、キトサン、カチオン性キチン−又はキトサン誘導体又はアクリル酸誘導体の重合物、養毛剤、例えばラノリン誘導体、コレステリン及びパントテン酸を0.1ないし10重量パーセントの量で、その他、生理学的に温和な無機塩、例えば塩化ナトリウム及び硫酸ナトリウム、並びにさらに保湿剤、遮光剤、抗酸化剤、錯塩形成剤、ふけ取り剤、鉱物又は生物起源の養毛脂質、例えば化粧油、脂、テルペン、ステロイド及び蝋、並びに合成保存料を含有しても良く、そのような添加物は、有用で、かつ目的に合っているように思われ、しかも、本発明の薬剤の成分と共に温和である限り、含有することができる。
本発明の毛髪処理用の化粧剤は、好ましくは西洋ひいらぎ樹脂、界面活性剤、乳化剤及び、有機又は無機の酸又は緩衝物質を含有する。
本発明の化粧剤を皮膚−又は毛髪の洗浄剤として使用する場合は、アニオン性、両性又は非イオン性界面活性剤を0.01ないし40重量パーセント、好ましくは0.1ないし25重量パーセントの量で、水を50ないし99重量パーセントの量で含み、pH値は3ないし8、好ましくは4ないし7である。上記の界面活性剤は混合して添加してもよい。
アニオン性界面活性剤としては、例えばアシルグルタメート、ザルコシネート(Sarcosinate)、アシルペプチド、カルボン酸塩、タウレート、カルボン酸エステル及びその塩、カルボン酸エーテル及びその塩、燐酸エステル及びその塩、スルホン酸及びその塩、アルキルエーテルスルフェート、アルキル硫酸エステル、イセチオン酸塩(Isethionate)を使用でき、特にラウリルエーテルスルフェートのアルカリ−又はアルカリ土塩が好ましい。
両性界面活性剤としては、例えばN−アルキルベタイン、N−アルキルアミノベタイン、脂肪酸アミドアルキルベタイン、脂肪酸アミドアルキルスルホベタイン、イミダゾールのカルボキシル誘導体が使用できる。好ましくは、椰子脂肪酸アミドプロピルベタインが使用され、これは例えばゴールドシュミット社からテゴ(Tego)▲R▼ベタインL5045の商品名で販売されている。
非イオン系界面活性剤としては、例えばアルキルポリグルコシド、アルカノールアミド、モノグリセリド、エトキシル化アルコール、ポリグリセリン脂肪酸エステルが使用できる。好ましいもののは、アルキルポリグルコシド、例えばヘンケル社がプランタレン(Plantaren)▲R▼2000CS/UP又はプランタレン▲R▼818UPの商品名で、セピック社がオラミックス▲R▼NS10の商品名で販売しているものが使用される。
特に好ましい具体例は、カチオン性ポリマーを0.01〜8重量%、好ましくは0.05ないし5重量%の添加量で含み、このようなポリマーには、例えばGAF社からガフクアット(Gafquat)▲R▼755Nの商品名で販売されている、ジメチルスルフェートで四級化されたビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体や、ユニオン・カーバイド社からユーケア(Ucare)▲R▼ポリマーJRの商品名で販売されているカチオン性セルロースなどがある。
整髪用に使用され、エマルジョン又は分散液として調製される本発明の化粧剤は、西洋ひいらぎ樹脂の他に、脂質、例えば脂肪アルコール、パラフィン油、脂肪酸グリセリンエステル、シリコーン化合物又は高級炭化水素を0.01〜30重量%の量で、並びに乳化剤を含有する。脂質としては、n個の炭素原子をもつ直鎖の脂肪アルコールを0.05〜18重量%の量、ただしnは8〜22の数、あるいは、そのような脂肪アルコールの混合物、ただしnは炭素原子の平均数、が特に好ましい。適した脂肪アルコール/脂肪アルコール混合物は、例えばヘンケル社からラネッテ(Lanette)▲R▼14、16、18、22及びラネッテ▲R▼Oの商品名で販売されている。
高級炭化水素としては、好ましくはイソドデカンが0.05ないし15重量%の添加量で使用される。
乳化剤としては、カチオン性、アニオン性、両性又は非イオン界面活性剤が、好ましくは0.03ないし8重量%の量で使用される。乳化剤として適したカチオン性活性剤の具体例は、塩化又は臭化アルキルジメチルベンジルアンモニウム、塩化又は臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化又は臭化テトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化又は臭化ジアルキルジメチルアンモニウム、アルキルピリジニウム塩、例えば塩化ラウリル−又はセチルピリジニウム、アルキルアミドエチルトリメチルアンモニウムエトスルフェート、エステルクアット、例えば塩化ジパルミトイルエチルジメチルアンモニウム、例えばアクゾ社からアーモソフト(Armosoft)▲R▼VGH−70の商品名で販売されているもの、並びにカチオン性の性質を有するアミンオキシドのような化合物、例えばアルキルメチルアミンオキシド又はアルキルアミノエチルジメチルアミンオキシドである。
この化粧剤は、カチオン性界面活性剤として好ましくは塩化セチルトリメチルアンモニウム及び/又は塩化ジステアリルジメチルアンモニウムを0.03ないし8重量%の添加量で含有する。
乳化剤として適したアニオン性活性剤の具体例は、アシルグルタメート、ザルコシネート、アシルペプチド、カルボン酸の塩、タウレート、カルボン酸エステル及びその塩、燐酸エステル及びその塩、スルホン酸及びその塩、アルキルエーテルスルフェート、アルキル硫酸エステル、イセチオン酸塩である。この化粧剤は、アニオン性界面活性剤として好ましくはセチルステアリル硫酸エステルナトリウム塩を0.03ないし8重量%の添加量で含有する。
乳化剤又は共乳化剤として適した両性活性剤の具体例は、N−アルキルベタイン、N−アルキルアミノベタイン、脂肪酸アミドアルキルベタイン、脂肪酸アミドアルキルスルホベタイン、イミダゾールのカルボキシル誘導体、カプリロイミノジプロピオネート、例えばアクゾ社からアンフォラック(Ampholak)▲R▼YJH−40の商品名で販売されているものである。この化粧剤は、両性活性剤として好ましくは椰子脂肪酸アミドプロピルベタイン及び/又はステアリルジメチルグリシンを0.03ないし8重量%の添加量で含有する。乳化剤又は共乳化剤として適した非イオン性界面活性剤の具体例は、アルキルポリグルコシド、アルカノールアミド、モノグリセリド、エトキシル化アルコール、ポリグリセリン脂肪酸エステル、レシチン、コレステリンである。この化粧剤は、好ましくはアルキルポリグルコシド、例えばヘンケル社からプランタレン▲R▼1200CS/UP、プランタレン▲R▼2000CS/UP又はプランタレン▲R▼818UPの商品名で販売されているものを、0.03ないし8重量%の添加量で含有する。
本発明の整髪用化粧剤は、好ましくは75ないし99重量%の水分含有量を有し、アルコールを0.1ないし25重量%の量で含み、2ないし8、好ましくは2.5ないし7のpH値を有することができる。アルコールとしては、この場合特に化粧用に一般的に使用される2ないし4個の炭素原子を有する低級アルコール、例えばエタノール又はイソプロパノールが考慮の対象となる。
本発明の化粧剤を毛髪の固定に使用する場合、この薬剤は、好ましくはアルコール性、水性又は水−アルコール性の溶液の形態である。適した有機溶剤としては、C1ないしC5の鎖長を有し、3個までのヒドロキシル基を有する直鎖又は分枝のアルコールが挙げられる。更に、適しているものは、C1ないしC8の鎖長を有する直鎖又は分枝の炭化水素である。その他の溶剤としては、C4までの鎖長のアルコール、C7までの鎖長の炭化水素並びに、適当な溶解補助剤と配合された水が挙げられる。これらの溶剤の濃度は、30ないし99.89重量%とすることができる。
毛髪を固定させるための本発明の化粧剤における任意成分としては、以下の物質類を挙げることができる。
アニオン性、非イオン性、カチオン性及び両性の界面活性剤及び乳化剤;揮発性及び非揮発性のシリコーン化合物、溶媒、泡形成剤、櫛通り性改良剤、香油、植物抽出物、プロテイン及びプロテイン加水分解物、天然油、高級炭化水素、例えば、パラフィン、中和剤、保存剤、UV−吸収剤、酸化防止剤、染料、顔料、並びに推進用ガス。
毛髪を固定又は保護するための本発明の化粧剤は、推進剤を使用したり、あるいは機械的に作動する噴霧装置を用いて噴霧させることができ、又、泡発生装置を用いて泡として噴出させることもできる。
推進剤を用いて本発明の化粧剤を噴霧させる場合には、この薬剤は、3〜75重量%の推進剤を含有しているのが好ましく、圧力容器の中に充填される。
推進剤としては、n−ブタン、i−ブタン及びプロパンなどの低級アルカン、又はこれらの混合物、更には、ジメチルエーテル及びフルオロ炭化水素、例えばF 152(1,1−ジフルオロエタン)又はF 134(テトラフルオロエタン)並びに、当該圧力においてガス状である前述の推進剤、例えばN2、N2O及びCO2、及び前述の推進剤の混合物が適している。
機械的な噴霧装置又は泡発生装置というのは、推進剤を使用しなくても液体を噴霧又は泡立たせることができるような装置のことを意味している。好ましい機械的噴霧装置としては、例えば噴霧ポンプ又は、噴霧バルブが設けられている弾性を有した容器を使用することができ、この中に本発明の化粧剤は圧力下で充填され、その際、弾性を有する容器は膨張を起こし、この薬剤は、噴霧バルブが開いた際に弾性容器の収縮によって連続的に噴出される。好ましい機械的な泡発生装置として、例えばEP−B 0 0460 154に記載されるキャップが可撓性の容器の上に設けられてなる泡発生装置を使用することができる。
整髪用に使用される本発明の化粧剤は、次のようにして調合される。
毛髪洗浄後、タオルで拭いて乾燥させた毛髪に、毛髪の量に応じて5〜30gの上記薬剤を分けて塗布し、約3〜15分間作用させる。引き続いて、上記薬剤を洗い流して、この毛髪を充分に梳ずり、場合によって、カールを形成させて乾燥させる。本発明の薬剤の好ましい実施態様は、毛髪に残留させたままとすること、即ち、薬剤を洗い流さないことであり、これによって、使用者は工程を一つ省くことができる。
皮膚処理のための本発明の化粧剤は、西洋ひいらぎ樹脂を0.001〜50重量%、好ましくは0.1〜10重量%含有するようにして調合される。この薬剤は、溶液、懸濁液、ペースト、ゲル又はエマルジョンの形態とすることができ、好ましくは、水中油型−又は油中水型のエマルジョンであるが、洗顔水、皮膚クリーム、頭髪ローション、顔用パック(Gesichtspackung)又は顔用マスク(Gesichtsmaske)として予め調合しておくことが好ましい。
皮膚処理のための本発明の化粧剤は更に、皮膚処理剤において通常添加されるあらゆる成分を含有しても良く、特にアニオン系、非イオン系、カチオン系、両性又は混種系界面活性剤、例えば12〜18個の炭素原子を有するオキシエチル化脂肪アルコール、例えば脂肪アルコールのモル当たり40モルまでのエチレンオキシドを用いてオキシエチル化されたラウリル−、セチル−又はステアリルアルコール、アルキルベタイン、アルキルアミノベタイン、アルキルスルホベタイン及び脂肪酸アルキルアミドベタインなどを0.01〜5.0重量%の量で;金属イオン封鎖剤;乳化剤;天然物、例えばビタミン、好ましくはビタミンF及びB6、D−パンテノール、アミノ酸、例えばベタイン、システイン、アラニン、バリン又はチロシン、プロテイン、炭水化物及び−誘導体、又は植物抽出物、顔料、香油、精油などを0.5〜5.0重量%の量で;混濁剤、例えばエチレングリコールジステアレートなどを0.5〜5.0重量%の量で;保湿剤、例えばグリセリン、ポリオール、ヒアルロン酸及び尿素を0.05〜20重量%の量、好ましくは0.1〜10重量%の量で;パール光沢剤、例えば脂肪酸モノアルキロールアミドとエチレングリコールジステアレートとから成る混合物を約1.0〜10.0重量%の量で;凝縮剤、例えばヤシ脂肪酸ジエタノールアミド又はヒドロキシアルキルセルロースを0.1〜1.0重量%の量で;有機又は無機の酸又は緩衝物質、例えばクエン酸ナトリウム又はリン酸ナトリウムを0.1〜1.0重量%の量で;並びに染料、例えばフルオレスセイン−ナトリウム塩:イエローZN3(C.I.47 055)を0.1〜1.0重量%の量で;更に、皮膚保護添加物、例えば保護脂質鉱物性又は生物発生源、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、脂肪酸グリセリド、テルペン、ステロイド;天然、変性した天然又は合成ポリマー、例えばカチオン系、アニオン系又は非イオン系セルロース誘導体、キトサン、カチオン系キチン−又はキトサン誘導体、保護剤、例えばラノリン誘導体、コレステリン、アラントイン、α−ビサボロール、アズレン及びパントテン酸を0.1〜10重量%の量で;この他に、生理学的に温和な無機塩、例えば塩化ナトリウム及び硫酸ナトリウム;並びに更に、光保護剤;酸化防止剤;錯体形成剤;二酸化チタン;化粧油及びワックス、並びに保存料が挙げられ、このような添加物は、有用なものとし、かつ好都合なものとする限り、使用する調合物の成分と共に温和なものである。
皮膚処理のための本発明の化粧剤のpH値は、4〜7であることが好ましく、生理学的に温和な有機又は無機の酸又は塩基、例えば安息香酸、クエン酸、蟻酸又は酢酸、ソルビン酸、水酸化ナトリウム、アンモニア又は、モノ−又はトリエタノールアミンを添加することができる。皮膚処理のための本発明の化粧剤は、水を含まないものとすることもでき、あるいは99.5重量%までの水を含有するものとすることもできる。皮膚処理のための本発明の化粧剤は、50〜80重量%の水含有量を有するものが好ましい。
化学的に変化しない天然物として、西洋ひいらぎ樹脂は、その高い疎水性にもかかわらず、生物学的に分解可能であり、幅広い食料品の成分として、そして、化学的分析に基づいて、これは毒物学的に危険でないものとして、分類することができる。
毛髪光沢調合物においては、西洋ひいらぎ樹脂を添加することで、比較調合物を用いて処理された毛髪に比べて染色性が増大する。又、西洋ひいらぎ樹脂産物によって、強い光沢が後に残る。
更に、本発明の理髪−及び/又は毛髪清浄剤を用いて処理された毛髪は、非常に良好な湿潤櫛通り性と、好ましい手触りを有する。この毛髪は、感じの良い光沢を有し、弾性及び弾力を有している。このような理髪は、容易に仕上げることができ、良好な安定性及びボリュームであるので優れている。
天然又は合成ポリマーと並んで西洋ひいらぎ樹脂を含んだ、本発明の毛髪処理剤を用いて処理された毛髪は、改良された弾性、より大きな光沢を有し、しかも驚くべきことに、改良された強度である点においても優れている。
本発明の西洋ひいらぎ樹脂を含有するエマルジョンは、西洋ひいらぎ樹脂を含有しないエマルジョンに比べ、40℃の温度において、より大きなエマルジョン安定性を示す。
以下の実施例により、本発明の対象を更に詳しく説明する。
実施例
実施例1:西洋ひいらぎ樹脂の製出
1kgのマテ茶(Matetee)(イレックス パラグアリエンシス)又は1kgのソヨゴの葉
(イレックス アクイホリウム)を、3.2リットルの酢酸エチルエステルを用いて2時間、還流しながら抽出を行う。引き続いて、少なくとも60℃の温度にて熱濾過を行う。この残渣を、2.8リットルの酢酸エチルエステルと混合し、還流しながら1時間攪拌する。引き続き、熱濾過を行う。反復抽出を数回繰り返しても良い。この際の収率は、反復抽出処理1回について約0.3%ずつ増加する。
クロロフィル、トリテルペン、カフェイン及びグリコシドを除去するために、個々の抽出から一つにした濾液を、乾燥状態となるまで濃縮する。この濃い緑色の残渣を、約1リットルのヘキサン又は石油エーテル(沸点範囲60〜80℃)の中に入れて、加温する。この際、極性成分からの残余は溶解されないままである。沸騰温度に達する前に、攪拌しながら、35gの漂白剤(ジューケミー社のトンシル スプリームFF、ミュンヘン/ドイツ)を添加する。そして、更に加温し、更に還流しながら15分間攪拌を行う。引き続き、漂白剤を添加して更に10分間すると沈澱が生じる。その後、熱濾過を行う。この濾液を乾燥するまで濃縮する(真空≦100ミリバール、水浴約70℃)。
収量:約24gのオレンジがかった黄色に着色した、半透明で、粘液性の西洋ひいらぎ樹脂
この西洋ひいらぎ樹脂の分析から、この樹脂は、飽和及び不飽和で、長鎖の炭化水素、フリーな脂肪酸及び、飽和及び不飽和の脂肪酸エステルを含むものであることがわかった。クロマトグラム及び物理化学的性質は、マテ茶から得られた樹脂とソヨゴの葉から得られた樹脂とがかなり一致していることを示している。
実施例2:浸出影響に対する皮膚クリーム
実施例3:皮膚保護クリーム(w/o−エマルジョン)
上記エマルジョンのpH値は、pH6と7の間にある。
実施例4:ハンドクリーム(o/w−エマルジョン)
上記ハンドクリームのpH値は、pH6と7の間にある。
実施例5:皮膚保護ゲル
上記皮膚保護ゲルのpH値を、pH5と6の間にある。
実施例6:毛髪の光沢及び染色濃度を改良するためのマイクロエマルジョン
実施例7:毛髪用の透明な光沢クリーム
上記光沢クリームのpH値は、pH3と4の間にある。
実施例8:泡状固定剤
実施例9:ヘアスプレー
実施例10:ポンプスプレー
実施例11:ガス成分が含んだ液状固定剤
実施例12:コンディショニング効果を有する毛髪洗浄剤
実施例13:洗浄性の理髪剤
実施例14:洗浄性のない理髪剤
実施例15:噴霧可能な、洗浄性を有しない理髪剤
実施例16:洗浄性の理髪泡
前記の理髪剤94.0gを、75重量%のn−ブタン、20重量%のi−ブタン及び5重量%のプロパンとからなる混合物6gと共に、適当なアエロゾール容器内に充填する。この本発明の理髪剤は、泡の形態で容器から取り出される。
実施例17:毛髪の残留する理髪泡
前記の理髪剤96gを、50重量%のプロパン、40重量%のn−ブタン及び10重量%のジメチルエーテルとからなる混合物4gと共に、アエロゾール容器内に充填する。この本発明の理髪剤は、泡の状態で噴霧して容器から取り出される。
実施例18:洗浄性の理髪剤
実施例19:皮膚保護効果についての比較実験
皮膚の防水効果及び洗濯安定性は、実施例19記載の比較クリームに比べて、実施例2記載の本発明の皮膚クリームの方が高い。
実施例20:理髪効果についての比較実験
実施例6記載のミクロエマルジョンを用いて処理された毛髪は、実施例20記載のエマルジョンを用いて処理された毛髪に比べて、より大きな光沢と大きな染色濃度を示した。
本願において挙げられているパーセント数値はいずれも、重量パーセントを示している。
Claims (13)
- 西洋ひいらぎ樹脂を含有する化粧剤であって、前記西洋ひいらぎ樹脂が、イレックス・アクイホリウム又はイレックス・パラグアリエンシスの葉から分離されたものであり、前記西洋ひいらぎ樹脂が、半極性又は非極性で、水を含まない有機溶剤を用いて、あるいは、過臨界二酸化炭素を用いて、イレックス・アクイホリウム又はイレックス・パラグアリエンシスの葉から抽出される方法によって製出されたものであることを特徴とする化粧剤。
- 前記化粧剤が、0.001〜50重量%の西洋ひいらぎ樹脂を含有することを特徴とする、皮膚処理のための請求項1記載の薬剤。
- 前記化粧剤が、0.001〜10重量%の西洋ひいらぎ樹脂を含有することを特徴とする、毛髪処理のための請求項1記載の薬剤。
- 前記化粧剤が更に、0.01〜40重量%の、少なくとも1種のアニオン性、両性又は非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする、請求項1記載の薬剤。
- 前記化粧剤が更に、0.01〜8重量%の、少なくとも1種のカチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする、請求項4記載の薬剤。
- 前記化粧剤が更に(a)0.01〜30重量%の、脂質、パラフィン油及びシリコーン化合物から選ばれた、少なくとも1種の理髪作用物質、及び(b)0.03〜8重量%の、カチオン性、アニオン性、両性及び非イオン性界面活性剤から選ばれた乳化剤を含有することを特徴とする、毛髪の手入れのための請求項1記載の薬剤。
- 前記化粧剤が更に、少なくとも1種の天然又は合成ポリマーを含有することを特徴とする、請求項1記載の薬剤。
- 前記化粧剤が、
(A)0.001〜10重量%の西洋ひいらぎ樹脂、
(B)0.01〜25重量%の、少なくとも1種の天然又は合成ポリマー、
(C)30〜99.89重量%の、適当な有機性、水を含んだ有機性又は水性の溶剤
とを含有することを特徴とする、毛髪を強化するための請求項7記載の薬剤。 - 毛髪光沢増加剤として西洋ひいらぎ樹脂を含有する請求項1記載の化粧料。
- o/w−又はw/o−エマルジョンにおける貯蔵安定性を高めるための物質として、西洋ひいらぎ樹脂を含有する請求項1記載の化粧料。
- 半極性又は非極性で、水を含まない有機溶剤を用いて、あるいは、過臨界二酸化炭素を用いて、イレックス・アクイホリウム又はイレックス・パラグアリエンシスの葉から抽出により、西洋ひいらぎ樹脂の製出するための方法。
- (a)前記の葉を、酢酸エチルエステルを用いて少なくとも2回、熱時抽出して熱時濾過し、この濾液を乾燥状態となるまで濃縮し、(b)この残渣を非極性有機溶剤の中に入れ、加温した漂白剤を添加して、沸騰するまで加熱し、熱時濾過し、この濾液を乾燥状態となるまで濃縮することを特徴とする、請求項11記載の方法。
- 請求項1記載の化粧料を製造するための西洋ひいらぎ樹脂であって、当該西洋ひいらぎ樹脂が、遊離の脂肪酸、炭化水素及び脂肪酸エステルから成り、しかも、半極性または非極性で、水を含まない有機溶剤を用いて、あるいは、過臨界二酸化炭素を用いて、イレックス・アクイホリウム又はイレックス・パラグアリエンシスの葉から抽出される方法によって製出されたものであることを特徴とする西洋ひいらぎ樹脂。
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