JP3713211B2 - 伝送路特性測定器および回り込みキャンセラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の周波数チャネルのサブキャリア信号を多重化して含むOFDM(Orthogonal Frequency Division Multi-plexing;直交周波数分割多重)信号の伝送路特性の測定に関し、特に、単一周波数ネットワーク(SFN:Single Frequency Network)における中継装置等において生じる信号の回り込み波の特性の測定、および回り込み波の消去に関する。
【0002】
【従来の技術】
OFDM通信方式による単一周波数ネットワーク(SFN:Single Frequency Network)が構成された場合、ネットワーク内に設けられる中継装置では、同一周波数の電波(信号)で送受信を行うため、再送信電波(信号)の回り込みが問題となることがある。この回り込み現象について、図を参照して説明する。図5は従来の中継装置の概略構成を、図6は回り込みが生じた場合の伝搬遅延特性の模式図を、また図7は実際に回り込みが発生した場合の伝搬遅延特性の一例を示す。
【0003】
図5に示すように、中継装置50は、上位局から所定の搬送周波数fの信号を受信する受信アンテナ52と、下位局に向けて同じ搬送周波数fの信号を送信する送信アンテナ54と、増幅処理等の中継処理を行う中継処理部56と、を備える。
【0004】
ここで、回り込み波の伝達関数をR(ω)[ω:角周波数]、中継処理の伝達関数をG(ω)、および、
【数1】
Figure 0003713211
とすると、観測点P(図5)における系全体の伝達関数S(ω)は、
【数2】
Figure 0003713211
と表すことができる。ここに、αi:振幅比、τi:遅延時間、θi:位相、また、R(ω),G(ω)およびS(ω)は複素数である。この場合の伝搬遅延特性は、図6に示すように、直接波(p0;遅延無し)とともに回り込み波の各次数成分(p1[1次],p2[2次],・・・)に応じた複数のインパルスを含む。このうち、2次以上の成分は、回り込み波が繰り返し帰還する(帰還発振する)ことにより生じたものである。
【0005】
単一の回り込み波の場合(伝搬遅延特性:図6)は、2次以上の成分が含まれていてもその解析は比較的容易であるが、特性(振幅比,遅延時間,位相など)の異なる回り込み波が複数存在した場合には(伝搬遅延特性:図7)、その解析が難しくなってしまう。
【0006】
そこで、図8に示すように、従来の伝送路特性の測定では、同一チャネルでの上位局(親局)からの送信を停止して受信器58と送信器60との間を遮断するとともに、実際の送信信号と同じ信号を送信器60から送信することにより、回り込みの2次以上の成分を無くし1次成分のみを再現させ、特性測定器62で伝搬遅延特性を取得していた。図9に、このような手法によって測定した伝搬遅延特性の一例を示す。但し、この場合には、図9の破線より右側の伝搬遅延特性のみが得られる。この図9は、図7と同じ回り込み状況下で測定した伝搬遅延特性である。図からわかるように、特性の異なる回り込み波が複数存在する場合にも、この手法によって得られた結果(例えば伝搬遅延特性[図9])には各回り込み波の1次成分しか出現しないので、比較的容易にかつ精度良く測定を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の測定手法では、上位局(親局)からの送信を停止するとともに中継装置の受信器と送信器との間を遮断するため、測定中には本来のOFDM信号の中継処理を行うことができない。このため、OFDM信号の送信開始前や送信休止中など、中継の必要のない状況でしか測定を行うことができない。また、測定を終えて送信を再開した後(すなわち中継開始後)に回り込み状況が変化する場合もあり、その場合、上記従来の手法では迅速に対応できないという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、本発明にかかる伝送路測定器は、所定の周波数チャネルのサブキャリア信号を多重化して含むOFDM信号の伝送路特性を測定する伝送路特性測定器において、受信したOFDM信号のスペクトルの逆数に基づいて伝送路特性を測定することを特徴とする。
【0009】
ここで、本発明にかかる伝送路特性測定器の測定原理について説明する。上記の系全体の伝達関数S(ω)[スペクトル]の逆数T(ω)[=1/S(ω)]は、式(2)より、
T(ω) = 1− C(ω) ・・・(3)
である。この逆数T(ω)は、直接波(遅延無し)と回り込み波の1次成分のみを含むことがわかる。すなわち、本発明によれば、電界強度のスペクトルT(ω)の逆数から回り込み波の1次成分C(ω)をより容易に抽出し、その特性をより容易に取得することができる。また、この逆数T(ω)の算出および伝送路特性の測定は、上位局(親局)からの送信を停止することなく、また中継装置の受信器と送信器との間を遮断することもなく、中継処理中に行うことができるので、本発明によれば、中継処理開始後の伝送路特性の変化にもより迅速に対応することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の第一の実施形態にかかる伝送路特性測定器について図1を参照して説明する。本実施形態にかかる伝送路特性測定器10は、デジタル化された受信信号(OFDM信号)に対して離散フーリエ変換処理を行うことによりスペクトルを算出するFFT処理部12と、算出されたスペクトルの逆数のスペクトルを算出する逆数算出部14と、逆数のスペクトルに対して逆離散フーリエ変換処理を行うIFFT処理部16と、を備える。
【0011】
このうちFFT処理部12は、受信信号の離散的な周波数毎の信号強度S(n)(ただし、0≦n<N,N:離散フーリエ変換のポイント数)を取得する。このS(n)は、スペクトルに相当する。なお、S(n)の取得点(すなわちn)は、サブキャリア信号の周波数に必ずしも整合させる必要はなく、nの取得点数NもOFDM信号(すなわちOFDM信号に含まれるサブキャリア信号)の周波数帯域から、必要な精度を確保できる程度に適宜選択すればよい。
【0012】
逆数算出部14は、このスペクトルS(n)の振幅の二乗値
|S(n)|2=S(n)・S*(n)=[Re{S(n)}]2+[Im{S(n)}]2
・・・(4)
に対し、複数の取得タイミングでの平均値を取った逆数
T(n) = A/|S(n)|2 ・・・(5)
を算出する(ただし、Aは補正係数であり、*は複素共役を示す)。なお、補正係数Aは、これ以降の算出結果の電界強度(受信電力)レベルを調整するために設定する。この補正係数Aは、例えば、スペクトルS(n)から算出した値(例えばS(n)の信号強度の平均値[複数のタイミング分のスペクトルS(n)の所定周波数帯域での平均値])の二乗値としてもよいし、予め定めた所定値としてもよい。
【0013】
FFT処理部12は、上記S(n)の周波数ポイント毎の平均値の算出を、所定期間内の複数のタイミングで取得されるOFDM信号に対して行う。そして逆数算出部14は、複数の取得タイミング分のスペクトルS(n)の周波数ポイント毎の平均値(すなわち時間平均値)の二乗値の逆数を、逆数の(エネルギ)スペクトルT(n)として出力する。
【0014】
IFFT処理部16は、逆数の(エネルギ)スペクトルT(n)に対して逆離散フーリエ変換を行う。上述したように、逆数の(エネルギ)スペクトルT(n)を実数成分とし虚数成分を0として逆離散フーリエ変換した結果では、回り込み波の2次以上の高調波成分が除去され、直接波と回り込みの1次成分が残存する。すなわち、本実施形態にかかる伝送路特性測定器10によれば、回り込み波の1次成分に対する特性(振幅比,遅延時間,位相)をより容易に取得することができる。伝搬遅延特性としては、図9に示したのと同様の伝搬遅延特性を得ることができる。また、このIFFT処理部16による逆離散フーリエ変換の算出結果は複素数値であり、各(遅延)時間ポイントにおける振幅、位相を取得することもできる。また、各特性の取得を後に行うため、IFFT処理部16は、取得した複素数値自体を図示しない記憶部に保存しておいても良い。また、このIFFT処理部16は、算出結果に対して電界強度による補正を行う。より具体的には、例えば直接波の電界強度(または受信電力)を基準(0[dB])とした相対値で示すよう、対数表示値を直接波の電界強度(受信電力)で除算した値を出力値とする。
【0015】
上記第一の実施形態にかかる伝送路特性測定器10は、各特性の取得に際し、受信信号に対する同期(シンボル同期等)およびサブキャリア信号の周波数チャネルの特定を必ずしも必要としない。また、伝送モードの判定等を行うパイロット信号の抽出等も必要としない。その分、装置構成を簡素化することができるとともに、より迅速に特性を把握することができる。
【0016】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる伝送路特性測定器について図2を参照して説明する。本実施形態にかかる伝送路特性測定器20は、パイロット信号に基づいて伝送路特性を取得する。パイロット信号は、所定のタイミングおよび周波数で送信される。このため本実施形態では、伝送路特性測定器20は、パイロット信号に対し、予め受信タイミングの同期(シンボル同期等)および周波数の整合を行っておく。
【0017】
本実施形態にかかる伝送路特性測定器20は、デジタル化された受信信号(OFDM信号)に対して離散フーリエ変換処理を行うことによりスペクトルを算出するFFT処理部12と、算出されたスペクトルから、所定のタイミングで受信した所定の周波数のパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出部22と、抽出したパイロット信号からOFDM信号のスペクトルを推定するスペクトル推定部24と、推定したスペクトルの逆数のスペクトルを算出する逆数算出部14と、逆数のスペクトルに対して逆離散フーリエ変換処理を行うIFFT処理部16と、を備える。
【0018】
パイロット信号抽出部22は、FFT処理部12の出力としてのスペクトルS(k)から、所定のタイミングで受信した所定周波数のパイロット信号のスペクトルSp(m)(ただし、0≦m<K,M<K,K≦N;Kはキャリア数,Mはパイロット信号の数,Nは離散フーリエ変換のポイント数)を抽出する。パイロット信号の一つであるスキャッタード・パイロット(SP)信号は、一部のサブキャリア信号に置き換えて送信され、その送信に用いられる周波数チャネルは、サブキャリア信号の全周波数チャネルの一部である。すなわち、SP信号のスペクトルSp(m)は周波数方向に所定間隔で離散化されたまばらな分布となっている。このため、スペクトル推定部24は、SP信号のスペクトルSp(m)から、SP信号の存在しない周波数帯域の信号強度を推定して補間し、Sp(m)と補間推定した信号強度とに基づいてスペクトルS1(n)(ただし、0≦n<N,K≦N;Nは離散フーリエ変換のポイント数)を算出する。この補間は、複数(例えば周波数方向に隣接する二つ)のパイロット信号の信号強度から内挿(例えば一次内挿)または外挿により行う。また、SP信号は、時間方向にも離散化されているため、時間方向についても上記同様の補間処理を行ってもよい。この場合は、同じ周波数チャネルで受信タイミングの異なる複数のパイロット信号の電界強度(または受信電力)から、パイロット信号の存在しないタイミングでの信号強度を補間すればよい。また、伝送路特性の推定精度を向上させるため、時間方向にパイロット信号の電界強度の平均化を行ってもよい。
【0019】
逆数算出部14およびIFFT処理部16はスペクトル推定部24の出力としてスペクトルの二乗値|S1(n)|2=S1(n)・S1*(n)に対して、上記第一の実施形態と同じ処理を行う。すなわち、この伝送路特性測定器20によっても、上記第一の実施形態と同じく、逆数のスペクトルT(n)に基づいて、より容易に伝送路特性を取得することができる。また、取得される伝搬路遅延特性は、図9に示したのと同様のものとなる。
【0020】
次に、本発明の第三の実施形態にかかる伝送路特性測定器80について図3を参照して説明する。本実施形態にかかる伝送路特性測定器80は、パイロット信号に基づいて伝送路特性を取得する。パイロット信号は、所定のタイミングおよび周波数で送信される。このため本実施形態では、伝送路特性測定器80は、パイロット信号に対し、予め受信タイミングの同期および周波数の整合を行っておく。
【0021】
本実施形態にかかる伝送路特性測定器80は、デジタル化された受信信号(OFDM信号)に対して離散フーリエ変換処理を行うことによりスペクトルを算出するFFT処理部12と、算出されたスペクトルから、所定のタイミングで受信した所定の周波数のパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出部22と、受信信号から抽出したパイロット信号のスペクトルと受信側で用意してある既知のパイロット信号のスペクトルの比較を行いOFDM信号の伝達関数を推定する伝達関数推定部82と、推定した伝達関数の逆数のスペクトルを算出する複素逆数算出部84と、推定した伝達関数の逆数の伝達関数に対して逆離散フーリエ変換処理を行うIFFT処理部16と、を備える。
【0022】
パイロット信号抽出部22は、FFT処理部12の出力としてのスペクトルS(k)から、所定のタイミングで受信した所定周波数のパイロット信号のスペクトルSp(m)(ただし、0≦m<K,M<K,K≦N,;Kはキャリア総数,Mはパイロット信号の周波数ポイント数,Nは離散フーリエ変換のポイント数)を抽出する。パイロット信号の一つであるスキャッタード・パイロット(SP)信号は、一部のサブキャリア信号に置き換えて送信され、その送信に用いられる周波数チャネルは、サブキャリア信号の全周波数チャネルの一部である。すなわち、SP信号のスペクトルSp(m)は周波数方向に所定間隔で離散化されたまばらな分布となっている。このため、伝達関数推定部82は、受信したSP信号のスペクトルSp(m)と受信側で用意してある既知のSP信号Xp(m)から
S2(m)=Sp(m)/Xp(m) ・・・(6)
により求めた伝達関数S2(m)を用いて、SP信号の存在しない周波数帯域の伝達関数を推定して補間し、Sp(m)と補間推定した伝達関数とに基づいてS2(n)(ただし、0≦n<N,K≦N;Nは離散フーリエ変換の周波数ポイント数)を算出する。この補間は、複数(例えば周波数方向に隣接する二つ)の(受信信号より抽出されたパイロット信号と受信側で用意した既知のパイロット信号により得られた)伝達関数から内挿(例えば一次内挿)または外挿により行う。またSP信号は、時間方向にも離散化されているため、時間方向についても上記同様の補間処理を行ってもよい。この場合は、同じ周波数チャネルで受信タイミングの異なる複数のパイロット信号の存在しないタイミングでの伝達関数を補間すればよい。また、伝送路特性の推定精度を向上させるため、時間方向にパイロット信号の存在するタイミングの伝達関数の平均化を行ってもよい。
【0023】
複素逆数算出部84およびIFFT処理部16は、伝達関数推定部82の出力としての伝達関数
S2(n)=Re{S2(n)}+Im{S2(n)} ・・・(7)
に対して、
【数3】
Figure 0003713211
を算出する。すなわち、この伝送路特性測定器80では、逆数の伝達関数T(n)の実数成分、虚数成分を二乗化することなく用いて逆離散フーリエ変換することで、より容易に伝送路特性を取得することができる。また、取得される伝搬路遅延特性は、図9に示したのと同様のものとなる。
【0024】
次に、本発明の第四の実施形態にかかる回り込みキャンセラについて図4を参照して説明する。回り込みキャンセラ30を含むOFDM中継装置40は、上位側装置から所定の搬送周波数fの信号を受信する受信アンテナ42と、下位側装置に向けて同じ搬送周波数fの信号を送信する送信アンテナ44と、増幅処理等の中継処理を行う中継処理部46と、を備える。そして回り込みキャンセラ30は、受信アンテナ42と送信アンテナ44との間(本実施形態では、受信アンテナ42と中継処理部46との間;中継処理部46に入力される前)に設けられる。この回り込みキャンセラ30は、回り込み波を消去する回り込み波消去部32と、回り込み波の特性を検出し、回り込み波消去部32の制御パラメータを算出する制御パラメータ算出部34とを備える。
【0025】
このうち制御パラメータ算出部34は、上記第一,第二または第三の実施形態にかかる伝送路特性測定器(10,20,80)を含み、上記逆数のスペクトルに対する逆離散フーリエ変換の算出結果より取得した複素数値または各回り込み波の特性値(振幅比,遅延時間,位相,伝搬遅延特性など)に基づいて制御パラメータを算出する。
【0026】
また回り込み波消去部32は、加算器36とフィルタ38(例えば複素FIRフィルタ)とを含む。加算器36は、受信アンテナ42で受信したOFDM信号からフィルタ38の出力信号を減算することで、受信信号に含まれる回り込み波(1次成分以上所定次数成分まで)を消去する。またフィルタ38は、加算器36から出力された信号の特性を制御パラメータに基づいて変化させ、これをフィルタ38の出力信号とする。このような構成において、制御パラメータ算出部34は、制御パラメータを、直接波成分を含まず、回り込み波の次数成分を該受信信号に同期して含む信号をフィルタ38から出力させるよう、係数(例えば複素FIRフィルタのタップ係数)を算出する。尚、係数更新の際にはよく知られた更新係数などを導入することもできる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、多数の回り込み波が生じた状況下でも、回り込み波の特性をより容易に測定することができる。また、中継処理を遮断することなく随時回り込み波の特性を検出することができるので、中継処理開始後に回り込み状況が変化したような場合にも、より迅速かつより確実に回り込み波の特性を検出し、これを消去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態にかかる伝送路特性測定器の概略構成図である。
【図2】 本発明の第二の実施形態にかかる伝送路特性測定器の概略構成図である。
【図3】 本発明の第三の実施形態にかかる伝送路特性測定器の概略構成図である。
【図4】 本発明の第四の実施形態にかかる回り込みキャンセラの概略構成図である。
【図5】 OFDM通信方式の単一周波数ネットワーク中継装置の概略構成および伝達関数を示す説明図である。
【図6】 OFDM通信方式の単一周波数ネットワーク中継装置において1波回り込みが生じた場合の伝搬遅延特性を模式的に示した説明図である。
【図7】 OFDM通信方式の単一周波数ネットワーク中継装置において多波回り込みが発生した場合の伝搬遅延特性の一例である。
【図8】 伝搬遅延特性の測定を行うための従来の装置構成を示す図である。
【図9】 図7の伝搬遅延特性から回り込み波の2次以上の高調波成分を除去した伝搬遅延特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
10,20,80 伝送路特性測定器、12 FFT処理部、14 逆数算出部、16 IFFT処理部、22 パイロット信号抽出部、24 スペクトル推定部、30 回り込みキャンセラ、32 回り込み波消去部、34 制御パラメータ算出部、36 加算器、38 フィルタ、40 OFDM中継装置、42 受信アンテナ、44 送信アンテナ、46 中継処理部、82 伝達関数推定部、84 複素逆数算出部。

Claims (2)

  1. 所定の周波数チャネルのサブキャリア信号を多重化して含むOFDM信号の伝送路特性を測定する伝送路特性測定器において、
    受信したOFDM信号のスペクトルの逆数に基づいて伝送路特性を測定することを特徴とする伝送路特性測定器。
  2. 所定の周波数チャネルのサブキャリア信号を多重化して含むOFDM信号の回り込み成分を消去する回り込みキャンセラであって、
    受信したOFDM信号のスペクトルの逆数に基づいて測定された伝送路特性に基づいて、前記回り込み成分を消去することを特徴とする回り込みキャンセラ。
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