JP3711697B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造に用いられるプロセス技術の一つに、単結晶の半導体基板上に、この半導体基板と同じ面方位を持つ単結晶の半導体層(エピタキシャル層)を成長させる、いわゆるエピタキシャル成長技術が知られている。このエピタキシャル成長技術は、特に、双極型半導体装置、例えばバイポーラトランジスタを集積したバイポーラ集積回路(IC)の製造にとって重要な技術となっている。これは、バイポーラICに搭載されるバイポーラトランジスタのほとんどのものが、構造的に縦方向動作を必要とするためである。したがって、エピタキシャル成長技術は、横方向動作を主とする単極型半導体装置、例えばMOSFETを集積したMOSICの製造には、あまり必要とされていないのが一般的である。
【0003】
ところが、最近になって、BiCMOSICに代表されるようなバイポーラトランジスタとMOSFETとを混載した半導体装置が考えられるようになり、当然のことながら、このBiCMOSICの製造にも、エピタキシャル成長技術が用いられている。
【0004】
また、エピタキシャル成長技術は、半導体基板に導入された不純物と異なる不純物を添加した半導体層を形成することができ、しかも、このような半導体層の積層構造を形成することが可能なため、用途によっては非常に有効な手段となる。
【0005】
さて、半導体装置の分野においては、動作電圧の低電圧化、動作速度の高速化、高集積化など軽薄短小化が進む一方で、例えばテレビジョン装置の陰極線管(CRT)の動作制御用の高耐圧トランジスタなどのように、高電圧を扱うものも少なくない。しかし、この分野でのモノリシック化はあまり進んでいないのが現状である。これは、高耐圧トランジスタは、通常、半導体基板上に厚く形成されたエピタキシャル層を用いて形成されるが、この種の高耐圧トランジスタには、高電圧を印加しても破壊されないことや、CRTの走査線を駆動するために動作速度を速くすることなどが要求されるため、製造にかなりの困難を伴うからである。
【0006】
ここで、エピタキシャル層上に高耐圧トランジスタを形成するようにした、従来の半導体装置の製造方法について説明する。この半導体装置は、高電圧および高電流を扱うものであり、例えば、CRTの動作制御などに用いられる。ここでは、同一の半導体基板上に高耐圧の縦型npnトランジスタおよび高耐圧の縦型pnpトランジスタを混載する場合を例にとって説明する。
【0007】
すなわち、この従来の半導体装置の製造方法においては、図14に示すように、例えば、熱酸化法により、p型シリコン(Si)基板のような半導体基板101の表面を酸化することにより、この半導体基板101上に、厚さ50〜100nm程度の二酸化シリコン(SiO2 )膜102を形成した後、このSiO2 膜102上にリソグラフィー法により所定形状のレジストパターン103を形成する。ここで、このレジストパターン103は、縦型npnトランジスタ形成領域を覆い、縦型pnpトランジスタ形成領域の所定部分に開口部を有する。続いて、このレジストパターン103をマスクとして、半導体基板101に、例えば、イオン注入法によりリン(P)のようなn型不純物を、例えば注入エネルギー50〜100keV、ドーズ量5×1012〜1×1013/cm2 の条件でドープする。この後、イオン注入マスクとして用いたレジストパターン103を除去する。
【0008】
次に、図15に示すように、例えば、窒素雰囲気中で1200℃の温度で5000分程度の熱処理を行うことにより、注入不純物の電気的活性化を行うとともに、注入不純物を半導体基板101中に深く拡散させる。これにより、半導体基板101中の所定部分にn型ポケット層104が形成される。このn型ポケット層104は、この領域に形成される縦型pnpトランジスタを、半導体基板101と電気的に絶縁するためのものである。ここで、このn型ポケット層104を形成するにあたって、1200℃の高温で5000分の長時間の熱処理を行っているのは、後に形成されるp+ 型埋め込み拡散層とn型ポケット層104との耐圧を高くするために、半導体基板101中にn型ポケット層104を低不純物濃度で、かつ、深く形成する必要があるからである。この場合、このn型ポケット層104の不純物濃度は例えば1×1016/cm3 程度に選ばれ、半導体基板101の表面からみたn型ポケット層104の深さは、例えば20μm程度に選ばれる。この後、イオン注入による欠陥を除去するために、半導体基板101の表面に酸化処理(犠牲酸化)を施す。図15は、この酸化処理までを行った様子を示す。
【0009】
次に、図16に示すように、半導体基板101上のSiO2 膜102上に、所定形状のレジストパターン105を形成する。このレジストパターン105は、縦型pnpトランジスタ形成領域を覆い、縦型npnトランジスタ形成領域の所定部分に開口部を有する。続いて、このレジストパターン105をマスクとして、半導体基板101中に、例えば、イオン注入法により砒素(As)のようなn型不純物を、例えば注入エネルギー50〜150keV、ドーズ量1×1014〜1×1016/cm2 の条件でドープする。この後、イオン注入のマスクとして用いたレジストパターン105を除去する。
【0010】
次に、図17に示すように、半導体基板101上のSiO2 膜102上に、所定形状のレジストパターン106を形成する。このレジストパターン106は、図16に示す工程でn型不純物が注入された領域を覆い、縦型pnpトランジスタ形成領域のn型ポケット層104に対応する部分と、縦型pnpトランジスタおよび縦型npnトランジスタの境界に対応する部分とに開口部を有する。続いて、このレジストパターン106をマスクとして、半導体基板101中に、例えば、イオン注入法によりボロン(B)のようなp型不純物を、例えば注入エネルギー20〜80keV、ドーズ量1×1014〜1×1016/cm2 の条件でドープする。この後、イオン注入のマスクとして用いたレジストパターン106を除去する。
【0011】
次に、例えば窒素雰囲気中で、1200℃の温度で50〜100分程度の熱処理を行うことにより、注入不純物の電気的活性化を行う。これにより、図18に示すように、n型不純物が注入された部分に縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn+ 型埋め込み拡散層107が形成され、一方、p型不純物が注入された部分のうち、n型ポケット層104に対応する部分に、縦型pnpトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるp+ 型埋め込み拡散層108が形成されるとともに、縦型pnpトランジスタ形成領域と縦型npnトランジスタ形成領域との境界部に、素子分離のためのp+ 型埋め込み拡散層109が形成される。
【0012】
次に、図19に示すように、半導体基板101上のSiO2 膜102を除去した後、既存のエピタキシャル成長法により、半導体基板101上にn型Siからなるn型エピタキシャル層110を形成する。このとき、n+ 型埋め込み拡散層107およびp+ 型埋め込み拡散層108,109中の不純物が、n型エピタキシャル層110の下層側に拡散されることにより、このn型エピタキシャル層110の下層にもn+ 型埋め込み拡散層107およびp+ 型埋め込み拡散層108,109が形成される。
【0013】
このようにn型エピタキシャル層110を形成した後、通常のバイポーラトランジスタの製造プロセスの手順に従って、縦型pnpトランジスタ形成領域に縦型pnpトランジスタを形成するとともに、縦型npnトランジスタ形成領域に縦型npnトランジスタを形成する。図20は、最終的に形成される縦型pnpトランジスタおよび縦型npnトランジスタの一例を示す。
【0014】
図20に示すように、縦型npnトランジスタにおいては、半導体基板101中に埋め込みコレクタ領域となるn+ 型埋め込み拡散層107が形成され、半導体基板110上にn型エピタキシャル層110が形成されている。また、縦型npnトランジスタ形成領域と縦型pnpトランジスタ形成領域との境界部における半導体基板101中には、p型Si基板101に達する素子分離のためのp+ 型埋め込み拡散層109が形成されている。このp+ 型埋め込み拡散層109に対応する部分におけるn型エピタキシャル層110中には、p+ 型埋め込み拡散層109に達するp+ 型素子分離拡散層120が形成され、これによって、縦型npnトランジスタと縦型pnpトランジスタとの素子分離が行われている。
【0015】
n型エピタキシャル層110には、厚さ1μm程度のフィールド酸化膜121が選択的に形成され、素子分離が行われている。符号122は、SiO2 膜などからなる絶縁膜を示す。この絶縁膜122は、所定部分に開口部を有している。
【0016】
フィールド酸化膜121で覆われていない活性領域におけるn型エピタキシャル層110の所定部分には、p型ベース領域123が形成され、さらに、このp型ベース領域123と接続するp+ 型グラフトベース領域124が形成されている。この場合、p+ 型グラフトベース領域124は、フィールド酸化膜121の下部にも形成されている。このp+ 型グラフトベース領域124は、例えばイオン注入法によりn型エピタキシャル層110中に選択的にBのようなp型不純物をドープすることにより形成され、このp+ 型グラフトベース領域124の深さは、例えば3μm程度に選ばれる。p型ベース領域123の上層部にはn+ 型エミッタ領域125が形成されている。また、p+ 型グラフトベース領域124から所定の距離だけ離れた所定位置におけるn型エピタキシャル層110中には、n+ 型埋め込み拡散層107に達するn+ 型プラグ層126が形成されている。このn+ 型プラグ層126の上層部には、n+ 型コレクタ取り出し拡散層127が形成されている。
【0017】
+ 型グラフトベース領域124上には、絶縁膜122に形成された開口部を通して例えばp型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるベース電極128が接続され、n+ 型エミッタ領域125上には、絶縁膜122に形成された開口部を通して例えばn型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるエミッタ電極129が接続され、n+ 型コレクタ取り出し拡散層127上には、例えばn型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるコレクタ電極130が接続されている。ここで、ベース電極128、エミッタ電極129およびコレクタ電極130の厚さは、例えば0.4μm程度に選ばれる。
【0018】
フィールド酸化膜121、絶縁膜122、ベース電極128、エミッタ電極129およびコレクタ電極130上には、例えば厚さ0.35μm程度のSiO2 膜からなる層間絶縁膜131が形成されている。この層間絶縁膜131には、ベース電極128、エミッタ電極129およびコレクタ電極130に対応する部分に、それぞれ、開口部132〜134が形成されている。層間絶縁膜131上には、開口部132〜134の部分で密着層135を介して、ベース電極128、エミッタ電極129およびコレクタ電極130と接続するベース電極配線136、エミッタ電極配線137およびコレクタ電極配線138が、それぞれ形成されている。ここで、密着層135は、例えば、厚さ30nm程度のTi膜と、厚さ70nm程度のTiON膜と、厚さ30nm程度のTi膜とが順次積層された多層膜からなる。また、ベース電極配線136、エミッタ電極配線137およびコレクタ電極配線138は、例えば厚さ1200nm程度のAl膜またはAl合金膜からなる。
【0019】
層間絶縁膜132、ベース電極配線136、エミッタ電極配線137およびコレクタ電極配線138上の全面には、例えば厚さ0.8μm程度のSiO2 膜からなる層間絶縁膜139が形成され、この層間絶縁膜139上には、例えば厚さ0.8μm程度のSiN膜からなるパッシベーション膜140が形成されている。
【0020】
一方、縦型pnpトランジスタにおいては、半導体基板101中にn型ポケット層104が形成され、n型ポケット層104に対応する部分における半導体基板101中に、埋め込みコレクタ領域となるp+ 型埋め込み拡散層108が形成されている。半導体基板101上には、n型エピタキシャル層110が形成されている。p+ 型埋め込み拡散層108に対応する部分におけるn型エピタキシャル層110中には、p+ 型埋め込み拡散層108に達するp- 型ウエル層141が形成されている。この縦型pnpトランジスタは、p- 型ウエル層141に対応する部分に形成されている。
【0021】
n型エピタキシャル層110には、フィールド酸化膜121が選択的に形成され、素子分離が行われている。
【0022】
フィールド酸化膜121で覆われていない活性領域におけるn型エピタキシャル層110の所定部分には、n型ベース領域142が形成され、さらに、このn型ベース領域142と接続するn+ 型グラフトベース領域143が形成されている。この場合、n+ 型グラフトベース領域143は、フィールド酸化膜121の下部にも形成されている。このn+ 型グラフトベース領域143は、例えばイオン注入法によりn型エピタキシャル層110中に選択的にPのようなn型不純物をドープすることにより形成され、このn+ 型グラフトベース領域143の深さは、例えば3μm程度に選ばれる。n型ベース領域142の上層部にはp+ 型エミッタ領域144が形成されている。また、n+ 型グラフトベース領域143から所定の距離だけ離れた所定位置におけるn型エピタキシャル層110中には、p+ 型埋め込み拡散層108に達するp+ 型プラグ層145が形成されている。このp+ 型プラグ層145の上層部には、p+ 型コレクタ取り出し拡散層146が形成されている。符号147は、p+ 型素子分離拡散層を示す。このp+ 型素子分離拡散層147は、p- 型ウエル層141中に形成され、p+ 型埋め込み拡散層108に達する深さを有する。
【0023】
+ 型グラフトベース領域143上には、絶縁膜122に形成された開口部を通して例えばn型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるベース電極148が接続され、p+ 型エミッタ領域144上には、絶縁膜122に形成された開口部を通して例えばp型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるエミッタ電極149が接続され、p+ 型コレクタ取り出し拡散層146上には、例えばp型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるコレクタ電極150が接続されている。ここで、ベース電極148、エミッタ電極149およびコレクタ電極150の厚さは、例えば0.4μm程度に選ばれる。
【0024】
フィールド酸化膜121、絶縁膜122、ベース電極148、エミッタ電極149およびコレクタ電極150上には層間絶縁膜131が形成され、この層間絶縁膜131には、ベース電極148、エミッタ電極149およびコレクタ電極150に対応する部分に、それぞれ、開口部151〜153が形成されている。層間絶縁膜131上には、開口部151〜153の部分で密着層135を介して、ベース電極148、エミッタ電極149およびコレクタ電極150と接続するベース電極配線154、エミッタ電極配線155およびコレクタ電極配線156が、それぞれ形成されている。ここで、ベース電極配線154、エミッタ電極配線155およびコレクタ電極配線156は、例えば厚さ1200nm程度のAl膜またはAl合金膜からなる。
【0025】
層間絶縁膜132、ベース電極配線154、エミッタ電極配線155およびコレクタ電極配線156上の全面には、SiO2 膜からなる層間絶縁膜139とSiN膜からなるパッシベーション膜140とが順次積層されている。
【0026】
この従来の半導体装置の製造方法では、縦型pnpトランジスタ形成領域において、n型ポケット層104とp+ 型埋め込み拡散層108との耐圧を高くするために、p+ 型埋め込み拡散層108の底部からみたn型ポケット層104の深さが所定の深さ以上にされる。例えば、n型ポケット層104の不純物濃度が1×1016/cm3 程度で、耐圧を100V程度とする場合は、p+ 型埋め込み拡散層108の底部からみたn型ポケット層104の深さが、8μm程度必要となる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の半導体装置の製造方法では、半導体基板101中にn型ポケット層104を形成した後、このn型ポケット層104中にp+ 型埋め込み拡散層108を形成するようにしているので、n型ポケット層104とp+ 型埋め込み拡散層108との耐圧を高くするためには、半導体基板101中にn型ポケット層104を形成する際に、後に形成されるp+ 型埋め込み拡散層108の深さの分だけ、n型ポケット層104を余計に深く拡散させなければならなかった。このため、このn型ポケット層104を半導体基板101中に深く拡散させるために、1200℃の高温で5000分程度の長時間の熱処理を行う必要があるため、熱処理装置の炉心管がすぐに変形してしまい、熱処理装置の能力が低下するばかりでなく、メンテナンスを頻繁に行わなければならないという問題があった。また、n型ポケット層104を形成するために要する時間が長くなるため、他のプロセス条件との整合がとれないという問題があった。このため、従来の半導体装置の製造方法では、素子の耐圧を高くしようとすると、半導体装置の製造のスループットが低くなるという問題があった。
【0028】
また、n型エピタキシャル層110上に形成される縦型pnpトランジスタや縦型npnトランジスタの耐圧は、このn型エピタキシャル層110の厚さにより決まるため、耐圧の異なるトランジスタを同一の半導体基板101上に混載することは困難であった。
【0029】
したがって、この発明の目的は、素子の耐圧を劣化させることなく、半導体装置の製造に要する時間を短縮することができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0030】
この発明の他の目的は、互いに耐圧の異なる素子を同一の半導体基板上に混載することができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の第1の発明
縦型npnトランジスタおよび縦型pnpトランジスタを混載した半導体装置の製造方法において、
縦型pnpトランジスタの形成領域におけるp型Si基板中にn型ポケット層を形成する工程と、
p型Si基板上に、原料としてSiH 4 ガスを用いた常圧エピタキシャル成長法により第1のn型Siエピタキシャル層を形成する工程と、
縦型npnトランジスタの形成領域における第1のn型Siエピタキシャル層中に縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn型埋め込み拡散層を形成する工程と、
n型ポケット層に対応する部分における第1のn型Siエピタキシャル層中に縦型pnpトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるp型埋め込み拡散層を形成する工程と、
第1のn型Siエピタキシャル層上に、原料としてSiH 2 Cl 2 ガスを用いた減圧エピタキシャル成長法により第2のn型Siエピタキシャル層を形成する工程と、
p型埋め込み拡散層に対応する部分における第2のn型Siエピタキシャル層中にp型埋め込み拡散層に達するp型ウエル層を形成する工程と、
p型ウエル層中に縦型pnpトランジスタ用のn型ベース領域およびp型エミッタ領域を形成する工程と、
第2のn型Siエピタキシャル層中に縦型npnトランジスタ用のp型ベース領域およびn型エミッタ領域を形成する工程
とを有することを特徴とするものである。
【0032】
この発明の第2の発明は、
第1の縦型npnトランジスタおよび第2の縦型npnトランジスタを混載し、第1の縦型npnトランジスタの耐圧は第2の縦型npnトランジスタの耐圧よりも高い半導体装置の製造方法において、
第1の縦型npnトランジスタの形成領域におけるp型Si基板中にn型ポケット層を形成する工程と、
p型Si基板上に、原料としてSiH4 ガスを用いた常圧エピタキシャル成長法により第1のn型Siエピタキシャル層を形成する工程と、
第2の縦型npnトランジスタの形成領域における第1のn型Siエピタキシャル層中に第2の縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn型埋め込み拡散層を形成する工程と、
第1のn型Siエピタキシャル層上に、原料としてSiH2 Cl2 ガスを用いた減圧エピタキシャル成長法により第2のn型Siエピタキシャル層を形成する工程と、
第2のn型Siエピタキシャル層中に第1の縦型npnトランジスタ用のp型ベース領域およびn型エミッタ領域ならびに第2の縦型npnトランジスタ用のp型ベース領域およびn型エミッタ領域を形成する工程
とを有することを特徴とするものである。
【0036】
上述のように構成されたこの発明の第1の発明においては、まず、半導体基板中にこの半導体基板の導電型と逆導電型の拡散層を形成した後、この半導体基板上に第1のエピタキシャル層を形成する。次に、拡散層に対応する部分における第1のエピタキシャル層中に拡散層の導電型と逆導電型の埋め込み拡散層を形成する。第1のエピタキシャル層中には、拡散層に対応する部分と異なる部分に、例えば、拡散層の導電型と同一導電型の埋め込み拡散層など、他の埋め込み拡散層を形成してもよい。その後、第1のエピタキシャル層上に第2のエピタキシャル層を形成する。
【0037】
ここで、半導体基板中に形成された半導体基板の導電型と逆導電型の拡散層は、例えば、この拡散層に対応する部分における第1のエピタキシャル層中に形成された、拡散層の導電型と逆導電型の埋め込み拡散層の上側に形成されるトランジスタなどの素子を、半導体基板から分離する層(ポケット層)として作用する。通常、このようなポケット層としての拡散層は、その上に形成される埋め込み拡散層との耐圧を高くするために、埋め込み拡散層よりも低不純物濃度で、かつ、埋め込み拡散層の底部に対して深く拡散させる必要がある。この第1の発明においては、半導体基板中にこの半導体基板の導電型と逆導電型の拡散層を形成し、この拡散層に対応する部分における第1のエピタキシャル層中に拡散層の導電型と逆導電型の埋め込み拡散層を形成することにより、拡散層の上部にこの拡散層と接続するようにして埋め込み拡散層が形成される。したがって、埋め込み拡散層の底部からみた拡散層の深さは、半導体基板の表面からみた拡散層の深さとほぼ等しい。言い換えれば、従来に比べて半導体基板の表面からみた拡散層の深さが小さくても、埋め込み拡散層の底部からみた拡散層の深さは、従来と同程度にすることができ、その結果、従来と同程度の耐圧を得ることができる。
【0038】
したがって、この第1の発明によれば、従来のように高温、長時間の熱処理を行うことにより、半導体基板中に拡散層を深く形成していた場合と同程度の耐圧を得るために、従来と比べて、半導体基板中に拡散層を深く形成する必要がないので、拡散層を形成するための熱処理時間を短縮することができる。このため、素子の耐圧を劣化させることなく、半導体装置の製造に要する時間の短縮を図ることができる。
【0039】
また、この発明の第2の発明においては、まず、半導体基板中にこの半導体基板の導電型と逆導電型の拡散層を形成した後、この半導体基板上に第1のエピタキシャル層を形成する。次に、拡散層に対応する部分と異なる部分における第1のエピタキシャル層中に埋め込み拡散層を形成する。この埋め込み拡散層は、例えば、拡散層の導電型と同一導電型とする。その後、第1のエピタキシャル層上に第2のエピタキシャル層を形成する。
【0040】
ここで、半導体基板中に形成された半導体基板の導電型と逆導電型の拡散層は、例えば、拡散層に対応する部分と異なる部分における第1のエピタキシャル層中に形成された埋め込み拡散層と同様に、トランジスタなどの素子の埋め込み拡散層として作用する。この場合、第2のエピタキシャル層の表面からみて、半導体基板中に形成される拡散層は、第1のエピタキシャル層中に形成される埋め込み拡散層よりも深い位置に形成されるため、半導体基板中に形成される拡散層の上側のエピタキシャル層の厚さと、第1のエピタキシャル層中に形成される埋め込み拡散層の上側のエピタキシャル層の厚さとが互いに異なっている。このため、拡散層に対応する部分に形成される素子と、埋め込み拡散層に対応する部分に形成される素子とでは、実効的なエピタキシャル層の厚さが互いに異なるので、耐圧も互いに異なったものとなる。したがって、この第2の発明によれば、耐圧の異なる素子を同一の半導体基板上に混載することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図において、同一または対応する部分には同一の符号を付す。
【0042】
まず、この発明の第1の実施形態による半導体装置の製造方法について説明する。図1〜図8は、この第1の実施形態による半導体装置の製造方法を示す。この半導体装置は、高電圧および高電流を扱うものであり、例えば、CRTの動作制御などに用いられる。ここでは、同一の半導体基板上に高耐圧の縦型npnトランジスタおよび高耐圧の縦型pnpトランジスタを混載する場合を例にとって説明する。この場合、縦型npnトランジスタおよび縦型pnpトランジスタは、例えば100V以上の耐圧を有する。
【0043】
この半導体装置の製造方法においては、まず、図1に示すように、例えば、熱酸化法により、抵抗率8〜12Ωcm程度のp型Si基板のような半導体基板1の表面を酸化することにより、この半導体基板1上に厚さ50〜100nm程度のSiO2 膜2を形成した後、このSiO2 膜2上にリソグラフィー法により所定形状のレジストパターン3を形成する。ここで、このレジストパターン3は、縦型npnトランジスタの形成領域を覆い、縦型pnpトランジスタの形成領域の所定部分に開口部を有する。続いて、このレジストパターン3をマスクとして、半導体基板1に、例えば、イオン注入法によりPのようなn型不純物を、例えば注入エネルギー50〜100keV、ドーズ量5×1012〜1×1013/cm2 の条件でドープする。この後、イオン注入マスクとして用いたレジストパターン3を除去する。
【0044】
次に、図2に示すように、例えば、窒素雰囲気中で1200℃の温度で200〜500分程度の熱処理を行うことにより、注入不純物の電気的活性化を行うとともに、注入不純物を半導体基板1中に拡散させる。これにより、半導体基板1中の所定部分にn型ポケット層4が形成される。このn型ポケット層4は、この領域に形成される縦型pnpトランジスタを、半導体基板1と電気的に絶縁するためのものである。この場合、n型ポケット層4は、半導体基板1の表面からの深さが、例えば8μm程度となるように形成される。また、このnポケット層4の不純物濃度は、例えば1×1016/cm3 程度に選ばれる。この後、イオン注入による欠陥を除去するために、半導体基板1の表面に酸化処理(犠牲酸化)を施す。図2は、この酸化処理までを行った様子を示す。
【0045】
次に、図3に示すように、半導体基板1の表面のSiO2 膜2を除去した後、原料としてSiH4 ガスを用いた常圧エピタキシャル成長法により、半導体基板1上に第1のエピタキシャル層として、半導体基板1と逆導電型のn型Siからなるn型エピタキシャル層5を形成する。ここで、n型エピタキシャル層5の厚さは、好ましくは5〜10μm程度に選ばれる。また、このn型エピタキシャル層5の不純物濃度は、好ましくは5×1014/cm3 〜1×1016cm3 程度に選ばれ、抵抗率は1〜10Ωcm程度に選ばれる。これは、後に形成される縦型pnpトランジスタおよび縦型npnトランジスタの耐圧を高くするためである。
【0046】
次に、図4に示すように、例えば、熱酸化法により、n型エピタキシャル層5の表面を酸化することにより、このn型エピタキシャル層5上に厚さ10〜100nm程度のSiO2 膜6を形成した後、このSiO2 膜6上に所定形状のレジストパターン7を形成する。このレジストパターン7は、縦型pnpトランジスタ形成領域を覆い、縦型npnトランジスタの形成領域の所定部分に開口部を有する。続いて、このレジストパターン7をマスクとして、n型エピタキシャル層5中に、例えば、イオン注入法によりAsのようなn型不純物を、例えば注入エネルギー50〜150keV、ドーズ量1×1014〜1×1016/cm2 の条件でドープする。この後、イオン注入のマスクとして用いたレジストパターン7を除去する。
【0047】
次に、図5に示すように、n型エピタキシャル層5上のSiO2 膜6上に、所定形状のレジストパターン8を形成する。このレジストパターン8は、図4に示す工程でn型不純物をドープした領域を覆い、縦型pnpトランジスタ形成領域のn型ポケット層4に対応する部分と、縦型pnpトランジスタおよび縦型npnトランジスタの境界に対応する部分とに開口部を有する。続いて、このレジストパターン8をマスクとして、n型エピタキシャル層5中に、例えば、イオン注入法によりBのようなp型不純物を、例えば注入エネルギー20〜80keV、ドーズ量1×1014〜1×1016/cm2 の条件でドープする。この後、イオン注入のマスクとして用いたレジストパターン8を除去する。
【0048】
次に、例えば窒素雰囲気中で、1200℃の温度で50〜100分程度の熱処理を行うことにより、注入不純物の電気的活性化を行う。これにより、図6に示すように、n型エピタキシャル層5中のn型不純物をドープした部分に、縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn+ 型埋め込み拡散層9が形成され、一方、n型エピタキシャル層5中のp型不純物をドープした部分のうち、n型ポケット層4に対応する部分に、縦型pnpトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるp+ 型埋め込み拡散層10が形成されるとともに、縦型pnpトランジスタおよび縦型npnトランジスタの境界に対応する部分に、両者の素子分離のためのp+ 型埋め込み拡散層11が形成される。この後、上述のイオン注入により生じた欠陥を除去するために、n型エピタキシャル層5の表面に酸化処理を施す。図6は、この酸化処理までを行った様子を示す。
【0049】
次に、図7に示すように、n型エピタキシャル層5上のSiO2 膜6を除去した後、原料としてSiH2 Cl2 ガスを用いた減圧エピタキシャル成長法により、n型エピタキシャル層5上に、第2のエピタキシャル層としてn型Siからなるn型エピタキシャル層12を形成する。ここで、n型エピタキシャル層12の厚さは、好ましくはn型エピタキシャル層5の厚さよりも大きく選ばれる。この場合、n型エピタキシャル層12の厚さは、好ましくは10〜20μm程度に選ばれる。また、このn型エピタキシャル層12の不純物濃度、抵抗率は、好ましくはn型エピタキシャル層5と同様な値に選ばれる。なお、このn型エピタキシャル層12の形成時には、n+ 型埋め込み拡散層9およびp+ 型埋め込み拡散層10,11の不純物が、n型エピタキシャル層5の下層側に拡散し、p+ 型埋め込み拡散層10,11は、半導体基板1の上層にも形成される。その結果、n型エピタキシャル層5中に形成されたp+ 型埋め込み拡散層10は、半導体基板1中に形成されたn型ポケット層4の上部に達する。また、このとき、n+ 型埋め込み拡散層9およびp+ 型埋め込み拡散層10,11の不純物が、n型エピタキシャル層12の下層側に拡散するため、このn型エピタキシャル層12に下層にも、n+ 型埋め込み拡散層9およびp+ 型埋め込み拡散層10,11が形成される。
【0050】
このように、n型エピタキシャル層12を形成した後、通常のバイポーラトランジスタの製造プロセスの手順に従って、縦型pnpトランジスタ形成領域に縦型pnpトランジスタを形成するとともに、縦型npnトランジスタ形成領域に縦型npnトランジスタを形成する。図8は、最終的に形成される縦型pnpトランジスタおよび縦型npnトランジスタの一例を示す。
【0051】
図8に示すように、縦型npnトランジスタにおいては、半導体基板1上にn型エピタキシャル層5が形成され、n型エピタキシャル層5中に埋め込みコレクタ領域となるn+ 型埋め込み拡散層9が形成されている。また、縦型npnトランジスタ形成領域と縦型pnpトランジスタ形成領域との境界部におけるn型エピタキシャル層5中には、p型Si基板1に達する素子分離のためのp+ 型埋め込み拡散層11が形成されている。n型エピタキシャル層5上には、n型エピタキシャル層12が形成されている。p+ 型埋め込み拡散層11に対応する部分におけるn型エピタキシャル層12中には、p+ 型埋め込み拡散層11に達するp+ 型素子分離拡散層20が形成され、これによって、縦型npnトランジスタと縦型pnpトランジスタとの素子分離が行われている。
【0052】
n型エピタキシャル層12には、厚さ1μm程度のフィールド酸化膜21が選択的に形成され、素子分離が行われている。符号22は、SiO2 膜などからなる絶縁膜を示す。この絶縁膜22は、所定部分に開口部を有している。
【0053】
フィールド酸化膜21で覆われていない活性領域におけるn型エピタキシャル層12の所定部分には、p型ベース領域23が形成され、さらに、このp型ベース領域23と接続するp+ 型グラフトベース領域24が形成されている。この場合、p+ 型グラフトベース領域24は、フィールド酸化膜21の下部にも形成されている。このp+ 型グラフトベース領域24は、例えばイオン注入法によりn型エピタキシャル層12中に選択的にBのようなp型不純物をドープすることにより形成され、このp+ 型グラフトベース領域24の深さは、例えば3μm程度に選ばれる。p型ベース領域23の上層部にはn+ 型エミッタ領域25が形成されている。また、p+ 型グラフトベース領域24から所定の距離だけ離れた所定位置におけるn型エピタキシャル層12中には、n+ 型埋め込み拡散層9に達するn+ 型プラグ層26が形成されている。このn+ 型プラグ層26の上層部には、n+ 型コレクタ取り出し拡散層27が形成されている。
【0054】
+ 型グラフトベース領域24上には、絶縁膜22に形成された開口部を通して例えばp型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるベース電極28が接続され、n+ 型エミッタ領域25上には、絶縁膜22に形成された開口部を通して例えばn型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるエミッタ電極29が接続され、n+ 型コレクタ取り出し拡散層27上には、例えばn型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるコレクタ電極30が接続されている。ここで、ベース電極28、エミッタ電極29およびコレクタ電極30の厚さは、例えば0.4μm程度に選ばれる。
【0055】
フィールド酸化膜21、絶縁膜22、ベース電極28、エミッタ電極29およびコレクタ電極30上には、例えば厚さ0.35μm程度のSiO2 膜からなる層間絶縁膜31が形成されている。この層間絶縁膜31には、ベース電極28、エミッタ電極29およびコレクタ電極30に対応する部分に、それぞれ、開口部32〜34が形成されている。層間絶縁膜31上には、開口部32〜34の部分で密着層35を介して、ベース電極28、エミッタ電極29およびコレクタ電極30と接続するベース電極配線36、エミッタ電極配線37およびコレクタ電極配線38が、それぞれ形成されている。ここで、密着層35は、例えば、厚さ30nm程度のTi膜と、厚さ70nm程度のTiON膜と、厚さ30nm程度のTi膜とが順次積層された多層膜からなる。また、ベース電極配線36、エミッタ電極配線37およびコレクタ電極配線38は、例えば厚さ1200nm程度のAl膜またはAl合金膜からなる。
【0056】
層間絶縁膜32、ベース電極配線36、エミッタ電極配線37およびコレクタ電極配線38上の全面には、例えば厚さ0.8μm程度のSiO2 膜からなる層間絶縁膜39が形成され、この層間絶縁膜39上には、例えば厚さ0.8μm程度のSiN膜からなるパッシベーション膜40が形成されている。
【0057】
一方、縦型pnpトランジスタにおいては、半導体基板1中にn型ポケット層4が形成され、半導体基板1上にn型エピタキシャル層5が形成されている。n型ポケット層4に対応する部分におけるn型エピタキシャル層5中には、埋め込みコレクタ領域となるp+ 型埋め込み拡散層10がn型ポケット層4の上部に達するようにして形成されている。n型エピタキシャル層5上には、n型エピタキシャル層12が形成されている。p+ 型埋め込み拡散層10に対応する部分におけるn型エピタキシャル層12中には、p+ 型埋め込み拡散層10に達するp- 型ウエル層41が形成されている。この縦型pnpトランジスタは、p- 型ウエル層41に対応する部分に形成されている。
【0058】
n型エピタキシャル層12には、フィールド酸化膜21が選択的に形成され、素子分離が行われている。
【0059】
フィールド酸化膜21で覆われていない活性領域におけるn型エピタキシャル層12の所定部分には、n型ベース領域42が形成され、さらに、このn型ベース領域42と接続するn+ 型グラフトベース領域43が形成されている。この場合、n+ 型グラフトベース領域43は、フィールド酸化膜21の下部にも形成されている。このn+ 型グラフトベース領域43は、例えばイオン注入法によりn型エピタキシャル層12中に選択的にPのようなn型不純物をドープすることにより形成され、このn+ 型グラフトベース領域43の深さは、例えば3μm程度に選ばれる。n型ベース領域42の上層部にはp+ 型エミッタ領域44が形成されている。また、n+ 型グラフトベース領域43から所定の距離だけ離れた所定位置におけるn型エピタキシャル層12中には、p+ 型埋め込み拡散層10に達するp+ 型プラグ層45が形成されている。このp+ 型プラグ層45の上層部には、p+ 型コレクタ取り出し拡散層46が形成されている。符号47は、p+ 型素子分離拡散層を示す。このp+ 型素子分離拡散層47は、p- 型ウエル層41中に形成され、p+ 型埋め込み拡散層10に達する深さを有する。
【0060】
+ 型グラフトベース領域43上には、絶縁膜22に形成された開口部を通して例えばn型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるベース電極48が接続され、p+ 型エミッタ領域44上には、絶縁膜22に形成された開口部を通して例えばp型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるエミッタ電極49が接続され、p+ 型コレクタ取り出し拡散層46上には、例えばp型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるコレクタ電極50が接続されている。ここで、ベース電極48、エミッタ電極49およびコレクタ電極50の厚さは、例えば0.4μm程度に選ばれる。
【0061】
フィールド酸化膜21、絶縁膜22、ベース電極48、エミッタ電極49およびコレクタ電極50上には層間絶縁膜31が形成され、この層間絶縁膜31には、ベース電極48、エミッタ電極49およびコレクタ電極50に対応する部分に、それぞれ、開口部51〜53が形成されている。層間絶縁膜31上には、開口部51〜53の部分で密着層35を介して、ベース電極48、エミッタ電極49およびコレクタ電極50と接続するベース電極配線54、エミッタ電極配線55およびコレクタ電極配線56が、それぞれ形成されている。ここで、ベース電極配線54、エミッタ電極配線55およびコレクタ電極配線56は、例えば厚さ1200nm程度のAl膜またはAl合金膜からなる。
【0062】
層間絶縁膜32、ベース電極配線54、エミッタ電極配線55およびコレクタ電極配線56上の全面には、SiO2 膜からなる層間絶縁膜39とSiN膜からなるパッシベーション膜40とが順次積層されている。
【0063】
上述のように構成されたこの半導体装置の製造方法によれば、半導体基板1中にn型ポケット層4を形成した後、この半導体基板1上にn型エピタキシャル層5を形成し、n型ポケット層4に対応する部分におけるn型エピタキシャル層5中にp+ 型埋め込み拡散層10を形成するようにしているので、p+ 型埋め込み拡散層10が、n型ポケット層4の上側に、このn型ポケット層4の上部と接続されるようにして形成され、擬似的にn型ポケット層4を半導体基板1中に深く形成したのと同様な効果を得ることができる。
【0064】
例えば、n型ポケット層4の不純物濃度を1×1016/cm3 として、耐圧を100V程度とする場合は、p+ 型埋め込み拡散層10の底部からみたn型ポケット層4の深さが、8μm程度必要となるが、この半導体装置の場合、p+ 型埋め込み拡散層10の底部からみたn型ポケット層4の深さが、半導体基板1の表面からみたn型ポケット層4の深さとほぼ等しくなるため、従来のようにn型ポケット層4を半導体基板1中に深く拡散させなくて済む。言い換えれば、従来と同程度の耐圧を得るのであれば、半導体基板1の表面からみたn型ポケット層4の深さは、従来よりも小さくてよい。したがって、従来は、1200℃の高温で5000分の長時間の熱処理を行って半導体基板101中にn型ポケット層104を深く形成していたのに対して、この半導体装置の製造方法によれば、n型ポケット層4を形成するための熱処理時間を従来の1/10以下にまで短縮することが可能である。また、n型ポケット層4を形成するための熱処理時間が短縮されることから、従来のように、熱処理装置の処理能力が低下するという問題や、メンテナンスの頻度が高くなるという問題もなくなる。
【0065】
以上のように、この半導体装置の製造方法によれば、半導体基板1中にn型ポケット層4を形成した後、この半導体基板1上にn型エピタキシャル層5を形成し、n型ポケット層4に対応する部分におけるn型エピタキシャル層5中にp+ 型埋め込み拡散層10を形成するようにしているので、耐圧を劣化させることなく、半導体装置の製造に要する時間の短縮を図ることができる。
【0066】
また、この半導体装置の製造方法によれば、一層目のn型エピタキシャル層5を、原料として安価なSiH4 ガスを用いた常圧エピタキシャル成長法により形成することにより、コストの上昇を抑えることが可能である。さらに、二層目のn型エピタキシャル層12を、原料としてSiH2 Cl2 ガスを用いた減圧エピタキシャル成長法により形成することにより、半導体基板1上に形成されたアライメントマーク(図示せず)を、パターン歪みを小さく抑えてn型エピタキシャル層12の表面に転写させることが可能となり、これによって、n型エピタキシャル層12の形成後に行われるリソグラフィー工程において、露光時のアライメントを精度良く、容易に行うこと可能である。
【0067】
次に、この発明の第2の実施形態による半導体装置の製造方法について説明する。図9〜図13は、この第2の実施形態による半導体装置の製造方法を示す。この半導体装置も、高電圧および高電流を扱うものである。ここでは、同一の半導体基板上に、互いに耐圧の異なる第1の縦型npnトランジスタおよび第2の縦型npnトランジスタを混載する場合を例に説明する。なお、この場合、第1の縦型npnトランジスタ形成領域は、第1の実施形態における縦型pnpトランジスタ形成領域に対応し、第2の縦型npnトランジスタ形成領域は、第1の実施形態における縦型npnトランジスタ形成領域に対応する。また、この場合、第1の縦型npnトランジスタの方が、第2の縦型npnトランジスタよりも高い耐圧を有するものとする。
【0068】
この半導体装置の製造方法においては、第1の実施形態による半導体装置の製造方法における図1〜図3に示す工程と同様にして、半導体基板1上にSiO2 膜2を形成し、半導体基板1中にPのようなn型不純物を選択的にドープした後、注入不純物の電気的活性化と注入不純物の拡散とを目的とした熱処理を行うことにより、第1の縦型npnトランジスタ形成領域における半導体基板1中の所定部分にn型ポケット層4を形成し、イオン注入による欠陥を除去するための酸化処理を行った後、半導体基板1上のSiO2 膜2を除去し、半導体基板1上に、原料としてSiH4 ガスを用いた常圧エピタキシャル成長法によりn型エピタキシャル層5を形成する。ここで、半導体基板1中に形成されるn型ポケット層4は、このn型ポケット層4の上側に形成される第1の縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となる。この場合、半導体基板1中にn型ポケット層4を形成する際の熱処理時間は、第1の実施形態の場合よりも少なくすることができる。
【0069】
次に、第1の実施形態の場合と同様にして、図9に示すように、n型エピタキシャル層5上にSiO2 膜6を形成した後、このSiO2 膜6上に所定形状のレジストパターン7を形成する。このレジストパターン7は、第1の縦型npnトランジスタ形成領域を覆い、第2の縦型npnトランジスタ形成領域の所定部分、したがって、n型ポケット層4に対応する部分と異なる部分に開口部を有する。続いて、このレジストパターン7をマスクとして、例えば、第1の実施形態の場合と同様に、n型エピタキシャル層5中に、イオン注入法により選択的にAsのようなn型不純物をドープする。
【0070】
この後、図10に示すように、n型エピタキシャル層5上のSiO2 膜6上に、所定形状のレジストパターン61を形成する。このレジストパターン61は、第1の縦型npnトランジスタ形成領域および第2の縦型npnトランジスタ形成領域の境界に対応する部分に開口部を有する。続いて、このレジストパターン61をマスクとして、例えば、イオン注入法によりBのようなp型不純物を、例えば注入エネルギー20〜80keV、ドーズ量1×1014〜1×1016/cm2 の条件でドープする。この後、イオン注入のマスクとして用いたレジストパターン61を除去する。
【0071】
この後、例えば、第1の実施形態の場合と同様にして、窒素雰囲気中で熱処理を行って、注入不純物の電気的活性化を行うことにより、図11に示すように、n型エピタキシャル層5中のn型不純物がイオン注入された部分に、第2の縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn+ 型埋め込み拡散層9が形成され、一方、n型エピタキシャル層5中のp型不純物が注入された部分に、第1の縦型npnトランジスタと第2の縦型npnトランジスタとの素子分離を行うp+ 型埋め込み拡散層11が形成される。この後、上述のイオン注入により生じた欠陥を除去するために、n型エピタキシャル層5の表面に酸化処理を施す。図11は、この酸化処理までを行った様子を示す。
【0072】
次に、第1の実施形態の場合と同様に、図12に示すように、n型エピタキシャル層5上のSiO2 膜6を除去した後、原料としてSiH2 Cl2 ガスを用いた減圧エピタキシャル成長法により、n型エピタキシャル層5上に、第2のエピタキシャル層としてn型エピタキシャル層12を形成する。なお、このn型エピタキシャル層12の形成時には、n+ 型埋め込み拡散層9およびp+ 型埋め込み拡散層11の不純物が、n型エピタキシャル層5の下層側に拡散し、p+ 型埋め込み拡散層11は、半導体基板1の上層にも形成される。また、このとき、n+ 型埋め込み拡散層9およびp+ 型埋め込み拡散層11の不純物が、n型エピタキシャル層12の下層側に拡散するため、このn型エピタキシャル層12に下層にも、n+ 型埋め込み拡散層9およびp+ 型埋め込み拡散層11が形成される。
【0073】
このように、n型エピタキシャル層12を形成した後、通常のバイポーラトランジスタの製造プロセスの手順に従って、第1の縦型npnトランジスタ形成領域に第1の縦型npnトランジスタを形成するとともに、第2の縦型npnトランジスタ形成領域に第2の縦型npnトランジスタを形成する。図13は、最終的に形成される第1の縦型npnトランジスタおよび第2の縦型npnトランジスタの一例を示す。
【0074】
この場合、図13に示すように、第1の縦型npnトランジスタは、半導体基板1中に埋め込みコレクタ領域となるn型ポケット層4が形成され、このn型ポケット層4に対応する部分におけるn型エピタキシャル層5中には、n型ポケット層4に達するn+ 型埋め込み拡散層71が形成され、このn+ 型埋め込み拡散層71に対応する部分におけるn型エピタキシャル層12中に、n+ 型埋め込み拡散層71に達するn+ 型プラグ層26が形成されていることを除いて、第1の実施形態における縦型npnトランジスタと同様に構成され、第2の縦型npnトランジスタは、第1の実施形態における縦型npnトランジスタと同様に構成されている。
【0075】
ここで、第1の縦型npnトランジスタのn+ 型埋め込み拡散層71は、半導体基板1中に形成されたn型ポケット層4と、n型エピタキシャル層12中に形成されたn+ 型プラグ層26とを接続するプラグ層としての役割を有するものである。このn+ 型埋め込み拡散層71は、n型エピタキシャル層5を形成した後、このn型エピタキシャル層5に注入した不純物の活性化を行うための熱処理を行う前に、予め、イオン注入法によりPのようなn型不純物を、例えば注入エネルギー30〜70keV、ドーズ量5×1013/cm2 〜5×1014/cm2 の条件で、n型ポケット層4に対応する部分におけるn型エピタキシャル層5中に選択的にドープしておくことにより、その後の注入不純物の活性化のための熱処理によって、n+ 型埋め込み拡散層9およびp+ 型埋め込み拡散層11とともにn型エピタキシャル層5中に形成される。なお、図9〜図12において、n+ 型埋め込み拡散層71は図示省略されている。
【0076】
これらの第1の縦型npnトランジスタおよび第2の縦型npnトランジスタは、同一のプロセスによって形成されるが、第1の縦型npnトランジスタの耐圧を決定するエピタキシャル層の厚さは、n型ポケット層4の上側のn型エピタキシャル層5とn型エピタキシャル層12との合計の厚さとなるのに対して、第2の縦型npnトランジスタの耐圧を決定するエピタキシャル層の厚さは、n+ 型埋め込み拡散層9の上側のn型エピタキシャル層12の厚さとなり、第1の縦型npnトランジスタの場合よりも小さくなっている。したがって、第1の縦型npnトランジスタの耐圧は、第2の縦型npnトランジスタの耐圧よりも高くなっている。
【0077】
上述のように構成されたこの半導体装置の製造方法によれば、半導体基板1中に、第1の縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn型ポケット層4を形成し、この半導体基板1上にn型エピタキシャル層5を形成し、n型ポケット層4に対応する部分と異なる部分におけるn型エピタキシャル層5中に、第2の縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn+ 型埋め込み拡散層9を形成し、n型エピタキシャル層5上にn型エピタキシャル層12を形成するようにしているので、n型エピタキシャル層12の表面からみて、n型ポケット層4はn+ 型埋め込み拡散層9よりも深い位置に形成される。このため、n型ポケット層4を埋め込みコレクタ領域とする第1の縦型npnトランジスタと、n+ 型埋め込み拡散層9を埋め込みコレクタ領域とする第2の縦型npnトランジスタとの実効的なエピタキシャル層の厚さを、互いに異ならせることができ、これにより、互いに耐圧の異なる第1の縦型npnトランジスタおよび第2の縦型npnトランジスタを、同一の半導体基板1上に混載することができる。
【0078】
また、この半導体装置の製造方法によっても、第1の実施形態の場合と同様に、一層目のn型エピタキシャル層5を、原料として安価なSiH4 ガスを用いた常圧エピタキシャル成長法により形成することにより、コストの上昇を抑えることが可能であり、二層目のn型エピタキシャル層12を、原料としてSiH2 Cl2 ガスを用いた減圧エピタキシャル成長法により形成することにより、n型エピタキシャル層12の表面に転写されるアライメントマークのパターン歪みを小さく抑え、その後に行われるリソグラフィー工程において、露光時のアライメントを精度良く容易に行うことが可能である。
【0079】
以上この発明の実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、実施形態において挙げた数値、材料、構造などはあくまで例にすぎず、これに限定されるものではない。具体的には、例えば、第1の実施形態において示した縦型pnpトランジスタおよび縦型npnトランジスタの構造、ならびに、第2の実施形態において示した第1の縦型npnトランジスタおよび第2の縦型npnトランジスタの構造は、あくまで一例であり、それぞれ、これらと異なる構造のバイポーラトランジスタであってもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の第1の発明によれば、半導体基板中にこの半導体基板の導電型と逆導電型の拡散層を形成する工程と、半導体基板上に第1のエピタキシャル層を形成する工程と、拡散層に対応する部分における第1のエピタキシャル層中に拡散層の導電型と逆導電型の埋め込み拡散層を形成する工程と、第1のエピタキシャル層上に第2のエピタキシャル層を形成する工程とを有するので、埋め込み拡散層を拡散層の上部に達するようにして形成することができるため、擬似的に拡散層を半導体基板中に深く形成したのと同様な効果を得ることができる。これによって、素子の耐圧を劣化させることなく、半導体装置の製造に要する時間の短縮を図ることができる。
【0081】
この発明の第2の発明によれば、半導体基板中にこの半導体基板の導電型と逆導電型の拡散層を形成する工程と、半導体基板上に第1のエピタキシャル層を形成する工程と、拡散層に対応する部分と異なる部分における第1のエピタキシャル層中に埋め込み拡散層を形成する工程と、第1のエピタキシャル層上に第2のエピタキシャル層を形成する工程とを有するので、半導体基板中に形成される拡散層の上側のエピタキシャル層の厚さと、第1のエピタキシャル層中に形成される埋め込み拡散層の上側のエピタキシャル層の厚さとを互いに異ならせることができる。これによって、耐圧の異なる素子を同一の半導体基板上に混載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図2】 この発明の第1の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図3】 この発明の第1の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図4】 この発明の第1の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図5】 この発明の第1の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図6】 この発明の第1の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図7】 この発明の第1の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図8】 この発明の第1の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための拡大断面図である。
【図9】 この発明の第2の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図10】 この発明の第2の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図11】 この発明の第2の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図12】 この発明の第2の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図13】 この発明の第2の実施形態による半導体装置の製造方法を説明するための拡大断面図である。
【図14】 従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図15】 従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図16】 従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図17】 従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図18】 従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図19】 従来の半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。
【図20】 従来の半導体装置の製造方法を説明するための拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・半導体基板、4・・・n型ポケット層、5,12・・・n型エピタキシャル層、9・・・n+ 型埋め込み拡散層、10,11・・・p+ 型埋め込み拡散層

Claims (6)

  1. 縦型npnトランジスタおよび縦型pnpトランジスタを混載した半導体装置の製造方法において、
    上記縦型pnpトランジスタの形成領域におけるp型Si基板中にn型ポケット層を形成する工程と、
    上記p型Si基板上に、原料としてSiH4 ガスを用いた常圧エピタキシャル成長法により第1のn型Siエピタキシャル層を形成する工程と、
    上記縦型npnトランジスタの形成領域における上記第1のn型Siエピタキシャル層中に上記縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn型埋め込み拡散層を形成する工程と、
    上記n型ポケット層に対応する部分における上記第1のn型Siエピタキシャル層中に上記縦型pnpトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるp型埋め込み拡散層を形成する工程と、
    上記第1のn型Siエピタキシャル層上に、原料としてSiH2 Cl2 ガスを用いた減圧エピタキシャル成長法により第2のn型Siエピタキシャル層を形成する工程と、
    上記p型埋め込み拡散層に対応する部分における上記第2のn型Siエピタキシャル層中に上記p型埋め込み拡散層に達するp型ウエル層を形成する工程と、
    上記p型ウエル層中に上記縦型pnpトランジスタ用のn型ベース領域およびp型エミッタ領域を形成する工程と、
    上記第2のn型Siエピタキシャル層中に上記縦型npnトランジスタ用のp型ベース領域およびn型エミッタ領域を形成する工程
    とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 上記第1のn型Siエピタキシャル層の厚さは上記第2のn型Siエピタキシャル層の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 上記第1のn型Siエピタキシャル層の不純物濃度および上記第2のn型Siエピタキシャル層の不純物濃度は、それぞれ5×1014/cm3 以上1×1016/cm3 以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 第1の縦型npnトランジスタおよび第2の縦型npnトランジスタを混載し、上記第1の縦型npnトランジスタの耐圧は上記第2の縦型npnトランジスタの耐圧よりも高い半導体装置の製造方法において、
    上記第1の縦型npnトランジスタの形成領域におけるp型Si基板中にn型ポケット層を形成する工程と、
    上記p型Si基板上に、原料としてSiH4 ガスを用いた常圧エピタキシャル成長法により第1のn型Siエピタキシャル層を形成する工程と、
    上記第2の縦型npnトランジスタの形成領域における上記第1のn型Siエピタキシャル層中に上記第2の縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn型埋め込み拡散層を形成する工程と、
    上記第1のn型Siエピタキシャル層上に、原料としてSiH2 Cl2 ガスを用いた減圧エピタキシャル成長法により第2のn型Siエピタキシャル層を形成する工程と、
    上記第2のn型Siエピタキシャル層中に上記第1の縦型npnトランジスタ用のp型ベース領域およびn型エミッタ領域ならびに上記第2の縦型npnトランジスタ用のp型ベース領域およびn型エミッタ領域を形成する工程
    とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 上記第1のn型Siエピタキシャル層の厚さは上記第2のn型Siエピタキシャル層の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 上記第1のn型Siエピタキシャル層の不純物濃度および上記第2のn型Siエピタキシャル層の不純物濃度は、それぞれ5×1014/cm3 以上1×1016/cm3 以下であることを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
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