JPH10326836A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10326836A
JPH10326836A JP9133815A JP13381597A JPH10326836A JP H10326836 A JPH10326836 A JP H10326836A JP 9133815 A JP9133815 A JP 9133815A JP 13381597 A JP13381597 A JP 13381597A JP H10326836 A JPH10326836 A JP H10326836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子の耐圧を劣化させることなく、半導体装
置の製造に要する時間を短縮することができる半導体装
置の製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板1中にn型ポケット層4を形
成し、半導体基板1上にn型エピタキシャル層5を形成
する。n型ポケット層4に対応する部分におけるn型エ
ピタキシャル層5中にp+ 型埋め込み拡散層10を形成
し、n型エピタキシャル層5上にn型エピタキシャル層
12を形成する。n型ポケット層4に対応する部分と異
なる部分におけるn型エピタキシャル層5中にn+ 型埋
め込み拡散層9を形成してもよい。半導体基板1中にn
型ポケット層4を形成し、これと異なる部分におけるn
型エピタキシャル層5中にn+ 型埋め込み拡散層9を形
成することで、互いに耐圧の異なるバイポーラトランジ
スタを同一の半導体基板1上に混載することも可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造に用いられるプロセス
技術の一つに、単結晶の半導体基板上に、この半導体基
板と同じ面方位を持つ単結晶の半導体層(エピタキシャ
ル層)を成長させる、いわゆるエピタキシャル成長技術
が知られている。このエピタキシャル成長技術は、特
に、双極型半導体装置、例えばバイポーラトランジスタ
を集積したバイポーラ集積回路(IC)の製造にとって
重要な技術となっている。これは、バイポーラICに搭
載されるバイポーラトランジスタのほとんどのものが、
構造的に縦方向動作を必要とするためである。したがっ
て、エピタキシャル成長技術は、横方向動作を主とする
単極型半導体装置、例えばMOSFETを集積したMO
SICの製造には、あまり必要とされていないのが一般
的である。
【0003】ところが、最近になって、BiCMOSI
Cに代表されるようなバイポーラトランジスタとMOS
FETとを混載した半導体装置が考えられるようにな
り、当然のことながら、このBiCMOSICの製造に
も、エピタキシャル成長技術が用いられている。
【0004】また、エピタキシャル成長技術は、半導体
基板に導入された不純物と異なる不純物を添加した半導
体層を形成することができ、しかも、このような半導体
層の積層構造を形成することが可能なため、用途によっ
ては非常に有効な手段となる。
【0005】さて、半導体装置の分野においては、動作
電圧の低電圧化、動作速度の高速化、高集積化など軽薄
短小化が進む一方で、例えばテレビジョン装置の陰極線
管(CRT)の動作制御用の高耐圧トランジスタなどの
ように、高電圧を扱うものも少なくない。しかし、この
分野でのモノリシック化はあまり進んでいないのが現状
である。これは、高耐圧トランジスタは、通常、半導体
基板上に厚く形成されたエピタキシャル層を用いて形成
されるが、この種の高耐圧トランジスタには、高電圧を
印加しても破壊されないことや、CRTの走査線を駆動
するために動作速度を速くすることなどが要求されるた
め、製造にかなりの困難を伴うからである。
【0006】ここで、エピタキシャル層上に高耐圧トラ
ンジスタを形成するようにした、従来の半導体装置の製
造方法について説明する。この半導体装置は、高電圧お
よび高電流を扱うものであり、例えば、CRTの動作制
御などに用いられる。ここでは、同一の半導体基板上に
高耐圧の縦型npnトランジスタおよび高耐圧の縦型p
npトランジスタを混載する場合を例にとって説明す
る。
【0007】すなわち、この従来の半導体装置の製造方
法においては、図14に示すように、例えば、熱酸化法
により、p型シリコン(Si)基板のような半導体基板
101の表面を酸化することにより、この半導体基板1
01上に、厚さ50〜100nm程度の二酸化シリコン
(SiO2 )膜102を形成した後、このSiO2 膜1
02上にリソグラフィー法により所定形状のレジストパ
ターン103を形成する。ここで、このレジストパター
ン103は、縦型npnトランジスタ形成領域を覆い、
縦型pnpトランジスタ形成領域の所定部分に開口部を
有する。続いて、このレジストパターン103をマスク
として、半導体基板101に、例えば、イオン注入法に
よりリン(P)のようなn型不純物を、例えば注入エネ
ルギー50〜100keV、ドーズ量5×1012〜1×
1013/cm2 の条件でドープする。この後、イオン注
入マスクとして用いたレジストパターン103を除去す
る。
【0008】次に、図15に示すように、例えば、窒素
雰囲気中で1200℃の温度で5000分程度の熱処理
を行うことにより、注入不純物の電気的活性化を行うと
ともに、注入不純物を半導体基板101中に深く拡散さ
せる。これにより、半導体基板101中の所定部分にn
型ポケット層104が形成される。このn型ポケット層
104は、この領域に形成される縦型pnpトランジス
タを、半導体基板101と電気的に絶縁するためのもの
である。ここで、このn型ポケット層104を形成する
にあたって、1200℃の高温で5000分の長時間の
熱処理を行っているのは、後に形成されるp+ 型埋め込
み拡散層とn型ポケット層104との耐圧を高くするた
めに、半導体基板101中にn型ポケット層104を低
不純物濃度で、かつ、深く形成する必要があるからであ
る。この場合、このn型ポケット層104の不純物濃度
は例えば1×1016/cm3 程度に選ばれ、半導体基板
101の表面からみたn型ポケット層104の深さは、
例えば20μm程度に選ばれる。この後、イオン注入に
よる欠陥を除去するために、半導体基板101の表面に
酸化処理(犠牲酸化)を施す。図15は、この酸化処理
までを行った様子を示す。
【0009】次に、図16に示すように、半導体基板1
01上のSiO2 膜102上に、所定形状のレジストパ
ターン105を形成する。このレジストパターン105
は、縦型pnpトランジスタ形成領域を覆い、縦型np
nトランジスタ形成領域の所定部分に開口部を有する。
続いて、このレジストパターン105をマスクとして、
半導体基板101中に、例えば、イオン注入法により砒
素(As)のようなn型不純物を、例えば注入エネルギ
ー50〜150keV、ドーズ量1×1014〜1×10
16/cm2 の条件でドープする。この後、イオン注入の
マスクとして用いたレジストパターン105を除去す
る。
【0010】次に、図17に示すように、半導体基板1
01上のSiO2 膜102上に、所定形状のレジストパ
ターン106を形成する。このレジストパターン106
は、図16に示す工程でn型不純物が注入された領域を
覆い、縦型pnpトランジスタ形成領域のn型ポケット
層104に対応する部分と、縦型pnpトランジスタお
よび縦型npnトランジスタの境界に対応する部分とに
開口部を有する。続いて、このレジストパターン106
をマスクとして、半導体基板101中に、例えば、イオ
ン注入法によりボロン(B)のようなp型不純物を、例
えば注入エネルギー20〜80keV、ドーズ量1×1
14〜1×1016/cm2 の条件でドープする。この
後、イオン注入のマスクとして用いたレジストパターン
106を除去する。
【0011】次に、例えば窒素雰囲気中で、1200℃
の温度で50〜100分程度の熱処理を行うことによ
り、注入不純物の電気的活性化を行う。これにより、図
18に示すように、n型不純物が注入された部分に縦型
npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn+
型埋め込み拡散層107が形成され、一方、p型不純物
が注入された部分のうち、n型ポケット層104に対応
する部分に、縦型pnpトランジスタの埋め込みコレク
タ領域となるp+ 型埋め込み拡散層108が形成される
とともに、縦型pnpトランジスタ形成領域と縦型np
nトランジスタ形成領域との境界部に、素子分離のため
のp+ 型埋め込み拡散層109が形成される。
【0012】次に、図19に示すように、半導体基板1
01上のSiO2 膜102を除去した後、既存のエピタ
キシャル成長法により、半導体基板101上にn型Si
からなるn型エピタキシャル層110を形成する。この
とき、n+ 型埋め込み拡散層107およびp+ 型埋め込
み拡散層108,109中の不純物が、n型エピタキシ
ャル層110の下層側に拡散されることにより、このn
型エピタキシャル層110の下層にもn+ 型埋め込み拡
散層107およびp+ 型埋め込み拡散層108,109
が形成される。
【0013】このようにn型エピタキシャル層110を
形成した後、通常のバイポーラトランジスタの製造プロ
セスの手順に従って、縦型pnpトランジスタ形成領域
に縦型pnpトランジスタを形成するとともに、縦型n
pnトランジスタ形成領域に縦型npnトランジスタを
形成する。図20は、最終的に形成される縦型pnpト
ランジスタおよび縦型npnトランジスタの一例を示
す。
【0014】図20に示すように、縦型npnトランジ
スタにおいては、半導体基板101中に埋め込みコレク
タ領域となるn+ 型埋め込み拡散層107が形成され、
半導体基板110上にn型エピタキシャル層110が形
成されている。また、縦型npnトランジスタ形成領域
と縦型pnpトランジスタ形成領域との境界部における
半導体基板101中には、p型Si基板101に達する
素子分離のためのp+型埋め込み拡散層109が形成さ
れている。このp+ 型埋め込み拡散層109に対応する
部分におけるn型エピタキシャル層110中には、p+
型埋め込み拡散層109に達するp+ 型素子分離拡散層
120が形成され、これによって、縦型npnトランジ
スタと縦型pnpトランジスタとの素子分離が行われて
いる。
【0015】n型エピタキシャル層110には、厚さ1
μm程度のフィールド酸化膜121が選択的に形成さ
れ、素子分離が行われている。符号122は、SiO2
膜などからなる絶縁膜を示す。この絶縁膜122は、所
定部分に開口部を有している。
【0016】フィールド酸化膜121で覆われていない
活性領域におけるn型エピタキシャル層110の所定部
分には、p型ベース領域123が形成され、さらに、こ
のp型ベース領域123と接続するp+ 型グラフトベー
ス領域124が形成されている。この場合、p+ 型グラ
フトベース領域124は、フィールド酸化膜121の下
部にも形成されている。このp+ 型グラフトベース領域
124は、例えばイオン注入法によりn型エピタキシャ
ル層110中に選択的にBのようなp型不純物をドープ
することにより形成され、このp+ 型グラフトベース領
域124の深さは、例えば3μm程度に選ばれる。p型
ベース領域123の上層部にはn+ 型エミッタ領域12
5が形成されている。また、p+ 型グラフトベース領域
124から所定の距離だけ離れた所定位置におけるn型
エピタキシャル層110中には、n+ 型埋め込み拡散層
107に達するn+ 型プラグ層126が形成されてい
る。このn+ 型プラグ層126の上層部には、n+ 型コ
レクタ取り出し拡散層127が形成されている。
【0017】p+ 型グラフトベース領域124上には、
絶縁膜122に形成された開口部を通して例えばp型不
純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるベー
ス電極128が接続され、n+ 型エミッタ領域125上
には、絶縁膜122に形成された開口部を通して例えば
n型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からな
るエミッタ電極129が接続され、n+ 型コレクタ取り
出し拡散層127上には、例えばn型不純物が高濃度に
ドープされた多結晶Si膜からなるコレクタ電極130
が接続されている。ここで、ベース電極128、エミッ
タ電極129およびコレクタ電極130の厚さは、例え
ば0.4μm程度に選ばれる。
【0018】フィールド酸化膜121、絶縁膜122、
ベース電極128、エミッタ電極129およびコレクタ
電極130上には、例えば厚さ0.35μm程度のSi
2膜からなる層間絶縁膜131が形成されている。こ
の層間絶縁膜131には、ベース電極128、エミッタ
電極129およびコレクタ電極130に対応する部分
に、それぞれ、開口部132〜134が形成されてい
る。層間絶縁膜131上には、開口部132〜134の
部分で密着層135を介して、ベース電極128、エミ
ッタ電極129およびコレクタ電極130と接続するベ
ース電極配線136、エミッタ電極配線137およびコ
レクタ電極配線138が、それぞれ形成されている。こ
こで、密着層135は、例えば、厚さ30nm程度のT
i膜と、厚さ70nm程度のTiON膜と、厚さ30n
m程度のTi膜とが順次積層された多層膜からなる。ま
た、ベース電極配線136、エミッタ電極配線137お
よびコレクタ電極配線138は、例えば厚さ1200n
m程度のAl膜またはAl合金膜からなる。
【0019】層間絶縁膜132、ベース電極配線13
6、エミッタ電極配線137およびコレクタ電極配線1
38上の全面には、例えば厚さ0.8μm程度のSiO
2 膜からなる層間絶縁膜139が形成され、この層間絶
縁膜139上には、例えば厚さ0.8μm程度のSiN
膜からなるパッシベーション膜140が形成されてい
る。
【0020】一方、縦型pnpトランジスタにおいて
は、半導体基板101中にn型ポケット層104が形成
され、n型ポケット層104に対応する部分における半
導体基板101中に、埋め込みコレクタ領域となるp+
型埋め込み拡散層108が形成されている。半導体基板
101上には、n型エピタキシャル層110が形成され
ている。p+ 型埋め込み拡散層108に対応する部分に
おけるn型エピタキシャル層110中には、p+ 型埋め
込み拡散層108に達するp- 型ウエル層141が形成
されている。この縦型pnpトランジスタは、p- 型ウ
エル層141に対応する部分に形成されている。
【0021】n型エピタキシャル層110には、フィー
ルド酸化膜121が選択的に形成され、素子分離が行わ
れている。
【0022】フィールド酸化膜121で覆われていない
活性領域におけるn型エピタキシャル層110の所定部
分には、n型ベース領域142が形成され、さらに、こ
のn型ベース領域142と接続するn+ 型グラフトベー
ス領域143が形成されている。この場合、n+ 型グラ
フトベース領域143は、フィールド酸化膜121の下
部にも形成されている。このn+ 型グラフトベース領域
143は、例えばイオン注入法によりn型エピタキシャ
ル層110中に選択的にPのようなn型不純物をドープ
することにより形成され、このn+ 型グラフトベース領
域143の深さは、例えば3μm程度に選ばれる。n型
ベース領域142の上層部にはp+ 型エミッタ領域14
4が形成されている。また、n+ 型グラフトベース領域
143から所定の距離だけ離れた所定位置におけるn型
エピタキシャル層110中には、p+ 型埋め込み拡散層
108に達するp+ 型プラグ層145が形成されてい
る。このp+ 型プラグ層145の上層部には、p+ 型コ
レクタ取り出し拡散層146が形成されている。符号1
47は、p+ 型素子分離拡散層を示す。このp+ 型素子
分離拡散層147は、p- 型ウエル層141中に形成さ
れ、p+ 型埋め込み拡散層108に達する深さを有す
る。
【0023】n+ 型グラフトベース領域143上には、
絶縁膜122に形成された開口部を通して例えばn型不
純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるベー
ス電極148が接続され、p+ 型エミッタ領域144上
には、絶縁膜122に形成された開口部を通して例えば
p型不純物が高濃度にドープされた多結晶Si膜からな
るエミッタ電極149が接続され、p+ 型コレクタ取り
出し拡散層146上には、例えばp型不純物が高濃度に
ドープされた多結晶Si膜からなるコレクタ電極150
が接続されている。ここで、ベース電極148、エミッ
タ電極149およびコレクタ電極150の厚さは、例え
ば0.4μm程度に選ばれる。
【0024】フィールド酸化膜121、絶縁膜122、
ベース電極148、エミッタ電極149およびコレクタ
電極150上には層間絶縁膜131が形成され、この層
間絶縁膜131には、ベース電極148、エミッタ電極
149およびコレクタ電極150に対応する部分に、そ
れぞれ、開口部151〜153が形成されている。層間
絶縁膜131上には、開口部151〜153の部分で密
着層135を介して、ベース電極148、エミッタ電極
149およびコレクタ電極150と接続するベース電極
配線154、エミッタ電極配線155およびコレクタ電
極配線156が、それぞれ形成されている。ここで、ベ
ース電極配線154、エミッタ電極配線155およびコ
レクタ電極配線156は、例えば厚さ1200nm程度
のAl膜またはAl合金膜からなる。
【0025】層間絶縁膜132、ベース電極配線15
4、エミッタ電極配線155およびコレクタ電極配線1
56上の全面には、SiO2 膜からなる層間絶縁膜13
9とSiN膜からなるパッシベーション膜140とが順
次積層されている。
【0026】この従来の半導体装置の製造方法では、縦
型pnpトランジスタ形成領域において、n型ポケット
層104とp+ 型埋め込み拡散層108との耐圧を高く
するために、p+ 型埋め込み拡散層108の底部からみ
たn型ポケット層104の深さが所定の深さ以上にされ
る。例えば、n型ポケット層104の不純物濃度が1×
1016/cm3 程度で、耐圧を100V程度とする場合
は、p+ 型埋め込み拡散層108の底部からみたn型ポ
ケット層104の深さが、8μm程度必要となる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の半導体装置の製造方法では、半導体基板101中
にn型ポケット層104を形成した後、このn型ポケッ
ト層104中にp+ 型埋め込み拡散層108を形成する
ようにしているので、n型ポケット層104とp+ 型埋
め込み拡散層108との耐圧を高くするためには、半導
体基板101中にn型ポケット層104を形成する際
に、後に形成されるp+ 型埋め込み拡散層108の深さ
の分だけ、n型ポケット層104を余計に深く拡散させ
なければならなかった。このため、このn型ポケット層
104を半導体基板101中に深く拡散させるために、
1200℃の高温で5000分程度の長時間の熱処理を
行う必要があるため、熱処理装置の炉心管がすぐに変形
してしまい、熱処理装置の能力が低下するばかりでな
く、メンテナンスを頻繁に行わなければならないという
問題があった。また、n型ポケット層104を形成する
ために要する時間が長くなるため、他のプロセス条件と
の整合がとれないという問題があった。このため、従来
の半導体装置の製造方法では、素子の耐圧を高くしよう
とすると、半導体装置の製造のスループットが低くなる
という問題があった。
【0028】また、n型エピタキシャル層110上に形
成される縦型pnpトランジスタや縦型npnトランジ
スタの耐圧は、このn型エピタキシャル層110の厚さ
により決まるため、耐圧の異なるトランジスタを同一の
半導体基板101上に混載することは困難であった。
【0029】したがって、この発明の目的は、素子の耐
圧を劣化させることなく、半導体装置の製造に要する時
間を短縮することができる半導体装置の製造方法を提供
することにある。
【0030】この発明の他の目的は、互いに耐圧の異な
る素子を同一の半導体基板上に混載することができる半
導体装置の製造方法を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明による半導体装置の製造方法
は、半導体基板中にこの半導体基板の導電型と逆導電型
の拡散層を形成する工程と、半導体基板上に第1のエピ
タキシャル層を形成する工程と、拡散層に対応する部分
における第1のエピタキシャル層中に拡散層の導電型と
逆導電型の埋め込み拡散層を形成する工程と、第1のエ
ピタキシャル層上に第2のエピタキシャル層を形成する
工程とを有することを特徴とするものである。
【0032】この発明の第2の発明による半導体装置の
製造方法は、半導体基板中にこの半導体基板の導電型と
逆導電型の拡散層を形成する工程と、半導体基板上に第
1のエピタキシャル層を形成する工程と、拡散層に対応
する部分と異なる部分における第1のエピタキシャル層
中に埋め込み拡散層を形成する工程と、第1のエピタキ
シャル層上に第2のエピタキシャル層を形成する工程と
を有することを特徴とするものである。
【0033】この発明の第1の発明および第2の発明の
好適な実施形態において、第1のエピタキシャル層は常
圧エピタキシャル成長法により形成されるとともに、第
2のエピタキシャル層は減圧エピタキシャル成長法によ
り形成される。
【0034】この発明の第1の発明の一実施形態におい
ては、拡散層に対応する部分と異なる部分における第1
のエピタキシャル層中に、拡散層の導電型と逆導電型の
埋め込み拡散層とは異なる他の埋め込み拡散層を形成す
る工程をさらに有する。
【0035】この発明の第2の発明の典型的な実施形態
において、埋め込み拡散層の導電型は拡散層と同一導電
型であるが、この埋め込み拡散層の導電型は、拡散層と
は逆の導電型であってもよい。
【0036】上述のように構成されたこの発明の第1の
発明においては、まず、半導体基板中にこの半導体基板
の導電型と逆導電型の拡散層を形成した後、この半導体
基板上に第1のエピタキシャル層を形成する。次に、拡
散層に対応する部分における第1のエピタキシャル層中
に拡散層の導電型と逆導電型の埋め込み拡散層を形成す
る。第1のエピタキシャル層中には、拡散層に対応する
部分と異なる部分に、例えば、拡散層の導電型と同一導
電型の埋め込み拡散層など、他の埋め込み拡散層を形成
してもよい。その後、第1のエピタキシャル層上に第2
のエピタキシャル層を形成する。
【0037】ここで、半導体基板中に形成された半導体
基板の導電型と逆導電型の拡散層は、例えば、この拡散
層に対応する部分における第1のエピタキシャル層中に
形成された、拡散層の導電型と逆導電型の埋め込み拡散
層の上側に形成されるトランジスタなどの素子を、半導
体基板から分離する層(ポケット層)として作用する。
通常、このようなポケット層としての拡散層は、その上
に形成される埋め込み拡散層との耐圧を高くするため
に、埋め込み拡散層よりも低不純物濃度で、かつ、埋め
込み拡散層の底部に対して深く拡散させる必要がある。
この第1の発明においては、半導体基板中にこの半導体
基板の導電型と逆導電型の拡散層を形成し、この拡散層
に対応する部分における第1のエピタキシャル層中に拡
散層の導電型と逆導電型の埋め込み拡散層を形成するこ
とにより、拡散層の上部にこの拡散層と接続するように
して埋め込み拡散層が形成される。したがって、埋め込
み拡散層の底部からみた拡散層の深さは、半導体基板の
表面からみた拡散層の深さとほぼ等しい。言い換えれ
ば、従来に比べて半導体基板の表面からみた拡散層の深
さが小さくても、埋め込み拡散層の底部からみた拡散層
の深さは、従来と同程度にすることができ、その結果、
従来と同程度の耐圧を得ることができる。
【0038】したがって、この第1の発明によれば、従
来のように高温、長時間の熱処理を行うことにより、半
導体基板中に拡散層を深く形成していた場合と同程度の
耐圧を得るために、従来と比べて、半導体基板中に拡散
層を深く形成する必要がないので、拡散層を形成するた
めの熱処理時間を短縮することができる。このため、素
子の耐圧を劣化させることなく、半導体装置の製造に要
する時間の短縮を図ることができる。
【0039】また、この発明の第2の発明においては、
まず、半導体基板中にこの半導体基板の導電型と逆導電
型の拡散層を形成した後、この半導体基板上に第1のエ
ピタキシャル層を形成する。次に、拡散層に対応する部
分と異なる部分における第1のエピタキシャル層中に埋
め込み拡散層を形成する。この埋め込み拡散層は、例え
ば、拡散層の導電型と同一導電型とする。その後、第1
のエピタキシャル層上に第2のエピタキシャル層を形成
する。
【0040】ここで、半導体基板中に形成された半導体
基板の導電型と逆導電型の拡散層は、例えば、拡散層に
対応する部分と異なる部分における第1のエピタキシャ
ル層中に形成された埋め込み拡散層と同様に、トランジ
スタなどの素子の埋め込み拡散層として作用する。この
場合、第2のエピタキシャル層の表面からみて、半導体
基板中に形成される拡散層は、第1のエピタキシャル層
中に形成される埋め込み拡散層よりも深い位置に形成さ
れるため、半導体基板中に形成される拡散層の上側のエ
ピタキシャル層の厚さと、第1のエピタキシャル層中に
形成される埋め込み拡散層の上側のエピタキシャル層の
厚さとが互いに異なっている。このため、拡散層に対応
する部分に形成される素子と、埋め込み拡散層に対応す
る部分に形成される素子とでは、実効的なエピタキシャ
ル層の厚さが互いに異なるので、耐圧も互いに異なった
ものとなる。したがって、この第2の発明によれば、耐
圧の異なる素子を同一の半導体基板上に混載することが
できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0042】まず、この発明の第1の実施形態による半
導体装置の製造方法について説明する。図1〜図8は、
この第1の実施形態による半導体装置の製造方法を示
す。この半導体装置は、高電圧および高電流を扱うもの
であり、例えば、CRTの動作制御などに用いられる。
ここでは、同一の半導体基板上に高耐圧の縦型npnト
ランジスタおよび高耐圧の縦型pnpトランジスタを混
載する場合を例にとって説明する。この場合、縦型np
nトランジスタおよび縦型pnpトランジスタは、例え
ば100V以上の耐圧を有する。
【0043】この半導体装置の製造方法においては、ま
ず、図1に示すように、例えば、熱酸化法により、抵抗
率8〜12Ωcm程度のp型Si基板のような半導体基
板1の表面を酸化することにより、この半導体基板1上
に厚さ50〜100nm程度のSiO2 膜2を形成した
後、このSiO2 膜2上にリソグラフィー法により所定
形状のレジストパターン3を形成する。ここで、このレ
ジストパターン3は、縦型npnトランジスタの形成領
域を覆い、縦型pnpトランジスタの形成領域の所定部
分に開口部を有する。続いて、このレジストパターン3
をマスクとして、半導体基板1に、例えば、イオン注入
法によりPのようなn型不純物を、例えば注入エネルギ
ー50〜100keV、ドーズ量5×1012〜1×10
13/cm2 の条件でドープする。この後、イオン注入マ
スクとして用いたレジストパターン3を除去する。
【0044】次に、図2に示すように、例えば、窒素雰
囲気中で1200℃の温度で200〜500分程度の熱
処理を行うことにより、注入不純物の電気的活性化を行
うとともに、注入不純物を半導体基板1中に拡散させ
る。これにより、半導体基板1中の所定部分にn型ポケ
ット層4が形成される。このn型ポケット層4は、この
領域に形成される縦型pnpトランジスタを、半導体基
板1と電気的に絶縁するためのものである。この場合、
n型ポケット層4は、半導体基板1の表面からの深さ
が、例えば8μm程度となるように形成される。また、
このnポケット層4の不純物濃度は、例えば1×1016
/cm3 程度に選ばれる。この後、イオン注入による欠
陥を除去するために、半導体基板1の表面に酸化処理
(犠牲酸化)を施す。図2は、この酸化処理までを行っ
た様子を示す。
【0045】次に、図3に示すように、半導体基板1の
表面のSiO2 膜2を除去した後、原料としてSiH4
ガスを用いた常圧エピタキシャル成長法により、半導体
基板1上に第1のエピタキシャル層として、半導体基板
1と逆導電型のn型Siからなるn型エピタキシャル層
5を形成する。ここで、n型エピタキシャル層5の厚さ
は、好ましくは5〜10μm程度に選ばれる。また、こ
のn型エピタキシャル層5の不純物濃度は、好ましくは
5×1014/cm3 〜1×1016cm3 程度に選ばれ、
抵抗率は1〜10Ωcm程度に選ばれる。これは、後に
形成される縦型pnpトランジスタおよび縦型npnト
ランジスタの耐圧を高くするためである。
【0046】次に、図4に示すように、例えば、熱酸化
法により、n型エピタキシャル層5の表面を酸化するこ
とにより、このn型エピタキシャル層5上に厚さ10〜
100nm程度のSiO2 膜6を形成した後、このSi
2 膜6上に所定形状のレジストパターン7を形成す
る。このレジストパターン7は、縦型pnpトランジス
タ形成領域を覆い、縦型npnトランジスタの形成領域
の所定部分に開口部を有する。続いて、このレジストパ
ターン7をマスクとして、n型エピタキシャル層5中
に、例えば、イオン注入法によりAsのようなn型不純
物を、例えば注入エネルギー50〜150keV、ドー
ズ量1×1014〜1×1016/cm2 の条件でドープす
る。この後、イオン注入のマスクとして用いたレジスト
パターン7を除去する。
【0047】次に、図5に示すように、n型エピタキシ
ャル層5上のSiO2 膜6上に、所定形状のレジストパ
ターン8を形成する。このレジストパターン8は、図4
に示す工程でn型不純物をドープした領域を覆い、縦型
pnpトランジスタ形成領域のn型ポケット層4に対応
する部分と、縦型pnpトランジスタおよび縦型npn
トランジスタの境界に対応する部分とに開口部を有す
る。続いて、このレジストパターン8をマスクとして、
n型エピタキシャル層5中に、例えば、イオン注入法に
よりBのようなp型不純物を、例えば注入エネルギー2
0〜80keV、ドーズ量1×1014〜1×1016/c
2 の条件でドープする。この後、イオン注入のマスク
として用いたレジストパターン8を除去する。
【0048】次に、例えば窒素雰囲気中で、1200℃
の温度で50〜100分程度の熱処理を行うことによ
り、注入不純物の電気的活性化を行う。これにより、図
6に示すように、n型エピタキシャル層5中のn型不純
物をドープした部分に、縦型npnトランジスタの埋め
込みコレクタ領域となるn+ 型埋め込み拡散層9が形成
され、一方、n型エピタキシャル層5中のp型不純物を
ドープした部分のうち、n型ポケット層4に対応する部
分に、縦型pnpトランジスタの埋め込みコレクタ領域
となるp+ 型埋め込み拡散層10が形成されるととも
に、縦型pnpトランジスタおよび縦型npnトランジ
スタの境界に対応する部分に、両者の素子分離のための
+ 型埋め込み拡散層11が形成される。この後、上述
のイオン注入により生じた欠陥を除去するために、n型
エピタキシャル層5の表面に酸化処理を施す。図6は、
この酸化処理までを行った様子を示す。
【0049】次に、図7に示すように、n型エピタキシ
ャル層5上のSiO2 膜6を除去した後、原料としてS
iH2 Cl2 ガスを用いた減圧エピタキシャル成長法に
より、n型エピタキシャル層5上に、第2のエピタキシ
ャル層としてn型Siからなるn型エピタキシャル層1
2を形成する。ここで、n型エピタキシャル層12の厚
さは、好ましくはn型エピタキシャル層5の厚さよりも
大きく選ばれる。この場合、n型エピタキシャル層12
の厚さは、好ましくは10〜20μm程度に選ばれる。
また、このn型エピタキシャル層12の不純物濃度、抵
抗率は、好ましくはn型エピタキシャル層5と同様な値
に選ばれる。なお、このn型エピタキシャル層12の形
成時には、n+ 型埋め込み拡散層9およびp+ 型埋め込
み拡散層10,11の不純物が、n型エピタキシャル層
5の下層側に拡散し、p+ 型埋め込み拡散層10,11
は、半導体基板1の上層にも形成される。その結果、n
型エピタキシャル層5中に形成されたp+ 型埋め込み拡
散層10は、半導体基板1中に形成されたn型ポケット
層4の上部に達する。また、このとき、n+ 型埋め込み
拡散層9およびp+ 型埋め込み拡散層10,11の不純
物が、n型エピタキシャル層12の下層側に拡散するた
め、このn型エピタキシャル層12に下層にも、n+
埋め込み拡散層9およびp+ 型埋め込み拡散層10,1
1が形成される。
【0050】このように、n型エピタキシャル層12を
形成した後、通常のバイポーラトランジスタの製造プロ
セスの手順に従って、縦型pnpトランジスタ形成領域
に縦型pnpトランジスタを形成するとともに、縦型n
pnトランジスタ形成領域に縦型npnトランジスタを
形成する。図8は、最終的に形成される縦型pnpトラ
ンジスタおよび縦型npnトランジスタの一例を示す。
【0051】図8に示すように、縦型npnトランジス
タにおいては、半導体基板1上にn型エピタキシャル層
5が形成され、n型エピタキシャル層5中に埋め込みコ
レクタ領域となるn+ 型埋め込み拡散層9が形成されて
いる。また、縦型npnトランジスタ形成領域と縦型p
npトランジスタ形成領域との境界部におけるn型エピ
タキシャル層5中には、p型Si基板1に達する素子分
離のためのp+ 型埋め込み拡散層11が形成されてい
る。n型エピタキシャル層5上には、n型エピタキシャ
ル層12が形成されている。p+ 型埋め込み拡散層11
に対応する部分におけるn型エピタキシャル層12中に
は、p+ 型埋め込み拡散層11に達するp+ 型素子分離
拡散層20が形成され、これによって、縦型npnトラ
ンジスタと縦型pnpトランジスタとの素子分離が行わ
れている。
【0052】n型エピタキシャル層12には、厚さ1μ
m程度のフィールド酸化膜21が選択的に形成され、素
子分離が行われている。符号22は、SiO2 膜などか
らなる絶縁膜を示す。この絶縁膜22は、所定部分に開
口部を有している。
【0053】フィールド酸化膜21で覆われていない活
性領域におけるn型エピタキシャル層12の所定部分に
は、p型ベース領域23が形成され、さらに、このp型
ベース領域23と接続するp+ 型グラフトベース領域2
4が形成されている。この場合、p+ 型グラフトベース
領域24は、フィールド酸化膜21の下部にも形成され
ている。このp+ 型グラフトベース領域24は、例えば
イオン注入法によりn型エピタキシャル層12中に選択
的にBのようなp型不純物をドープすることにより形成
され、このp+ 型グラフトベース領域24の深さは、例
えば3μm程度に選ばれる。p型ベース領域23の上層
部にはn+ 型エミッタ領域25が形成されている。ま
た、p+ 型グラフトベース領域24から所定の距離だけ
離れた所定位置におけるn型エピタキシャル層12中に
は、n+ 型埋め込み拡散層9に達するn+ 型プラグ層2
6が形成されている。このn+ 型プラグ層26の上層部
には、n+ 型コレクタ取り出し拡散層27が形成されて
いる。
【0054】p+ 型グラフトベース領域24上には、絶
縁膜22に形成された開口部を通して例えばp型不純物
が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるベース電
極28が接続され、n+ 型エミッタ領域25上には、絶
縁膜22に形成された開口部を通して例えばn型不純物
が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるエミッタ
電極29が接続され、n+ 型コレクタ取り出し拡散層2
7上には、例えばn型不純物が高濃度にドープされた多
結晶Si膜からなるコレクタ電極30が接続されてい
る。ここで、ベース電極28、エミッタ電極29および
コレクタ電極30の厚さは、例えば0.4μm程度に選
ばれる。
【0055】フィールド酸化膜21、絶縁膜22、ベー
ス電極28、エミッタ電極29およびコレクタ電極30
上には、例えば厚さ0.35μm程度のSiO2 膜から
なる層間絶縁膜31が形成されている。この層間絶縁膜
31には、ベース電極28、エミッタ電極29およびコ
レクタ電極30に対応する部分に、それぞれ、開口部3
2〜34が形成されている。層間絶縁膜31上には、開
口部32〜34の部分で密着層35を介して、ベース電
極28、エミッタ電極29およびコレクタ電極30と接
続するベース電極配線36、エミッタ電極配線37およ
びコレクタ電極配線38が、それぞれ形成されている。
ここで、密着層35は、例えば、厚さ30nm程度のT
i膜と、厚さ70nm程度のTiON膜と、厚さ30n
m程度のTi膜とが順次積層された多層膜からなる。ま
た、ベース電極配線36、エミッタ電極配線37および
コレクタ電極配線38は、例えば厚さ1200nm程度
のAl膜またはAl合金膜からなる。
【0056】層間絶縁膜32、ベース電極配線36、エ
ミッタ電極配線37およびコレクタ電極配線38上の全
面には、例えば厚さ0.8μm程度のSiO2 膜からな
る層間絶縁膜39が形成され、この層間絶縁膜39上に
は、例えば厚さ0.8μm程度のSiN膜からなるパッ
シベーション膜40が形成されている。
【0057】一方、縦型pnpトランジスタにおいて
は、半導体基板1中にn型ポケット層4が形成され、半
導体基板1上にn型エピタキシャル層5が形成されてい
る。n型ポケット層4に対応する部分におけるn型エピ
タキシャル層5中には、埋め込みコレクタ領域となるp
+ 型埋め込み拡散層10がn型ポケット層4の上部に達
するようにして形成されている。n型エピタキシャル層
5上には、n型エピタキシャル層12が形成されてい
る。p+ 型埋め込み拡散層10に対応する部分における
n型エピタキシャル層12中には、p+ 型埋め込み拡散
層10に達するp-型ウエル層41が形成されている。
この縦型pnpトランジスタは、p- 型ウエル層41に
対応する部分に形成されている。
【0058】n型エピタキシャル層12には、フィール
ド酸化膜21が選択的に形成され、素子分離が行われて
いる。
【0059】フィールド酸化膜21で覆われていない活
性領域におけるn型エピタキシャル層12の所定部分に
は、n型ベース領域42が形成され、さらに、このn型
ベース領域42と接続するn+ 型グラフトベース領域4
3が形成されている。この場合、n+ 型グラフトベース
領域43は、フィールド酸化膜21の下部にも形成され
ている。このn+ 型グラフトベース領域43は、例えば
イオン注入法によりn型エピタキシャル層12中に選択
的にPのようなn型不純物をドープすることにより形成
され、このn+ 型グラフトベース領域43の深さは、例
えば3μm程度に選ばれる。n型ベース領域42の上層
部にはp+ 型エミッタ領域44が形成されている。ま
た、n+ 型グラフトベース領域43から所定の距離だけ
離れた所定位置におけるn型エピタキシャル層12中に
は、p+ 型埋め込み拡散層10に達するp+ 型プラグ層
45が形成されている。このp+ 型プラグ層45の上層
部には、p+ 型コレクタ取り出し拡散層46が形成され
ている。符号47は、p+ 型素子分離拡散層を示す。こ
のp+ 型素子分離拡散層47は、p- 型ウエル層41中
に形成され、p+ 型埋め込み拡散層10に達する深さを
有する。
【0060】n+ 型グラフトベース領域43上には、絶
縁膜22に形成された開口部を通して例えばn型不純物
が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるベース電
極48が接続され、p+ 型エミッタ領域44上には、絶
縁膜22に形成された開口部を通して例えばp型不純物
が高濃度にドープされた多結晶Si膜からなるエミッタ
電極49が接続され、p+ 型コレクタ取り出し拡散層4
6上には、例えばp型不純物が高濃度にドープされた多
結晶Si膜からなるコレクタ電極50が接続されてい
る。ここで、ベース電極48、エミッタ電極49および
コレクタ電極50の厚さは、例えば0.4μm程度に選
ばれる。
【0061】フィールド酸化膜21、絶縁膜22、ベー
ス電極48、エミッタ電極49およびコレクタ電極50
上には層間絶縁膜31が形成され、この層間絶縁膜31
には、ベース電極48、エミッタ電極49およびコレク
タ電極50に対応する部分に、それぞれ、開口部51〜
53が形成されている。層間絶縁膜31上には、開口部
51〜53の部分で密着層35を介して、ベース電極4
8、エミッタ電極49およびコレクタ電極50と接続す
るベース電極配線54、エミッタ電極配線55およびコ
レクタ電極配線56が、それぞれ形成されている。ここ
で、ベース電極配線54、エミッタ電極配線55および
コレクタ電極配線56は、例えば厚さ1200nm程度
のAl膜またはAl合金膜からなる。
【0062】層間絶縁膜32、ベース電極配線54、エ
ミッタ電極配線55およびコレクタ電極配線56上の全
面には、SiO2 膜からなる層間絶縁膜39とSiN膜
からなるパッシベーション膜40とが順次積層されてい
る。
【0063】上述のように構成されたこの半導体装置の
製造方法によれば、半導体基板1中にn型ポケット層4
を形成した後、この半導体基板1上にn型エピタキシャ
ル層5を形成し、n型ポケット層4に対応する部分にお
けるn型エピタキシャル層5中にp+ 型埋め込み拡散層
10を形成するようにしているので、p+ 型埋め込み拡
散層10が、n型ポケット層4の上側に、このn型ポケ
ット層4の上部と接続されるようにして形成され、擬似
的にn型ポケット層4を半導体基板1中に深く形成した
のと同様な効果を得ることができる。
【0064】例えば、n型ポケット層4の不純物濃度を
1×1016/cm3 として、耐圧を100V程度とする
場合は、p+ 型埋め込み拡散層10の底部からみたn型
ポケット層4の深さが、8μm程度必要となるが、この
半導体装置の場合、p+ 型埋め込み拡散層10の底部か
らみたn型ポケット層4の深さが、半導体基板1の表面
からみたn型ポケット層4の深さとほぼ等しくなるた
め、従来のようにn型ポケット層4を半導体基板1中に
深く拡散させなくて済む。言い換えれば、従来と同程度
の耐圧を得るのであれば、半導体基板1の表面からみた
n型ポケット層4の深さは、従来よりも小さくてよい。
したがって、従来は、1200℃の高温で5000分の
長時間の熱処理を行って半導体基板101中にn型ポケ
ット層104を深く形成していたのに対して、この半導
体装置の製造方法によれば、n型ポケット層4を形成す
るための熱処理時間を従来の1/10以下にまで短縮す
ることが可能である。また、n型ポケット層4を形成す
るための熱処理時間が短縮されることから、従来のよう
に、熱処理装置の処理能力が低下するという問題や、メ
ンテナンスの頻度が高くなるという問題もなくなる。
【0065】以上のように、この半導体装置の製造方法
によれば、半導体基板1中にn型ポケット層4を形成し
た後、この半導体基板1上にn型エピタキシャル層5を
形成し、n型ポケット層4に対応する部分におけるn型
エピタキシャル層5中にp+型埋め込み拡散層10を形
成するようにしているので、耐圧を劣化させることな
く、半導体装置の製造に要する時間の短縮を図ることが
できる。
【0066】また、この半導体装置の製造方法によれ
ば、一層目のn型エピタキシャル層5を、原料として安
価なSiH4 ガスを用いた常圧エピタキシャル成長法に
より形成することにより、コストの上昇を抑えることが
可能である。さらに、二層目のn型エピタキシャル層1
2を、原料としてSiH2 Cl2 ガスを用いた減圧エピ
タキシャル成長法により形成することにより、半導体基
板1上に形成されたアライメントマーク(図示せず)
を、パターン歪みを小さく抑えてn型エピタキシャル層
12の表面に転写させることが可能となり、これによっ
て、n型エピタキシャル層12の形成後に行われるリソ
グラフィー工程において、露光時のアライメントを精度
良く、容易に行うこと可能である。
【0067】次に、この発明の第2の実施形態による半
導体装置の製造方法について説明する。図9〜図13
は、この第2の実施形態による半導体装置の製造方法を
示す。この半導体装置も、高電圧および高電流を扱うも
のである。ここでは、同一の半導体基板上に、互いに耐
圧の異なる第1の縦型npnトランジスタおよび第2の
縦型npnトランジスタを混載する場合を例に説明す
る。なお、この場合、第1の縦型npnトランジスタ形
成領域は、第1の実施形態における縦型pnpトランジ
スタ形成領域に対応し、第2の縦型npnトランジスタ
形成領域は、第1の実施形態における縦型npnトラン
ジスタ形成領域に対応する。また、この場合、第1の縦
型npnトランジスタの方が、第2の縦型npnトラン
ジスタよりも高い耐圧を有するものとする。
【0068】この半導体装置の製造方法においては、第
1の実施形態による半導体装置の製造方法における図1
〜図3に示す工程と同様にして、半導体基板1上にSi
2膜2を形成し、半導体基板1中にPのようなn型不
純物を選択的にドープした後、注入不純物の電気的活性
化と注入不純物の拡散とを目的とした熱処理を行うこと
により、第1の縦型npnトランジスタ形成領域におけ
る半導体基板1中の所定部分にn型ポケット層4を形成
し、イオン注入による欠陥を除去するための酸化処理を
行った後、半導体基板1上のSiO2 膜2を除去し、半
導体基板1上に、原料としてSiH4 ガスを用いた常圧
エピタキシャル成長法によりn型エピタキシャル層5を
形成する。ここで、半導体基板1中に形成されるn型ポ
ケット層4は、このn型ポケット層4の上側に形成され
る第1の縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領
域となる。この場合、半導体基板1中にn型ポケット層
4を形成する際の熱処理時間は、第1の実施形態の場合
よりも少なくすることができる。
【0069】次に、第1の実施形態の場合と同様にし
て、図9に示すように、n型エピタキシャル層5上にS
iO2 膜6を形成した後、このSiO2 膜6上に所定形
状のレジストパターン7を形成する。このレジストパタ
ーン7は、第1の縦型npnトランジスタ形成領域を覆
い、第2の縦型npnトランジスタ形成領域の所定部
分、したがって、n型ポケット層4に対応する部分と異
なる部分に開口部を有する。続いて、このレジストパタ
ーン7をマスクとして、例えば、第1の実施形態の場合
と同様に、n型エピタキシャル層5中に、イオン注入法
により選択的にAsのようなn型不純物をドープする。
【0070】この後、図10に示すように、n型エピタ
キシャル層5上のSiO2 膜6上に、所定形状のレジス
トパターン61を形成する。このレジストパターン61
は、第1の縦型npnトランジスタ形成領域および第2
の縦型npnトランジスタ形成領域の境界に対応する部
分に開口部を有する。続いて、このレジストパターン6
1をマスクとして、例えば、イオン注入法によりBのよ
うなp型不純物を、例えば注入エネルギー20〜80k
eV、ドーズ量1×1014〜1×1016/cm2 の条件
でドープする。この後、イオン注入のマスクとして用い
たレジストパターン61を除去する。
【0071】この後、例えば、第1の実施形態の場合と
同様にして、窒素雰囲気中で熱処理を行って、注入不純
物の電気的活性化を行うことにより、図11に示すよう
に、n型エピタキシャル層5中のn型不純物がイオン注
入された部分に、第2の縦型npnトランジスタの埋め
込みコレクタ領域となるn+ 型埋め込み拡散層9が形成
され、一方、n型エピタキシャル層5中のp型不純物が
注入された部分に、第1の縦型npnトランジスタと第
2の縦型npnトランジスタとの素子分離を行うp+
埋め込み拡散層11が形成される。この後、上述のイオ
ン注入により生じた欠陥を除去するために、n型エピタ
キシャル層5の表面に酸化処理を施す。図11は、この
酸化処理までを行った様子を示す。
【0072】次に、第1の実施形態の場合と同様に、図
12に示すように、n型エピタキシャル層5上のSiO
2 膜6を除去した後、原料としてSiH2 Cl2 ガスを
用いた減圧エピタキシャル成長法により、n型エピタキ
シャル層5上に、第2のエピタキシャル層としてn型エ
ピタキシャル層12を形成する。なお、このn型エピタ
キシャル層12の形成時には、n+ 型埋め込み拡散層9
およびp+ 型埋め込み拡散層11の不純物が、n型エピ
タキシャル層5の下層側に拡散し、p+ 型埋め込み拡散
層11は、半導体基板1の上層にも形成される。また、
このとき、n+型埋め込み拡散層9およびp+ 型埋め込
み拡散層11の不純物が、n型エピタキシャル層12の
下層側に拡散するため、このn型エピタキシャル層12
に下層にも、n+ 型埋め込み拡散層9およびp+ 型埋め
込み拡散層11が形成される。
【0073】このように、n型エピタキシャル層12を
形成した後、通常のバイポーラトランジスタの製造プロ
セスの手順に従って、第1の縦型npnトランジスタ形
成領域に第1の縦型npnトランジスタを形成するとと
もに、第2の縦型npnトランジスタ形成領域に第2の
縦型npnトランジスタを形成する。図13は、最終的
に形成される第1の縦型npnトランジスタおよび第2
の縦型npnトランジスタの一例を示す。
【0074】この場合、図13に示すように、第1の縦
型npnトランジスタは、半導体基板1中に埋め込みコ
レクタ領域となるn型ポケット層4が形成され、このn
型ポケット層4に対応する部分におけるn型エピタキシ
ャル層5中には、n型ポケット層4に達するn+ 型埋め
込み拡散層71が形成され、このn+ 型埋め込み拡散層
71に対応する部分におけるn型エピタキシャル層12
中に、n+ 型埋め込み拡散層71に達するn+ 型プラグ
層26が形成されていることを除いて、第1の実施形態
における縦型npnトランジスタと同様に構成され、第
2の縦型npnトランジスタは、第1の実施形態におけ
る縦型npnトランジスタと同様に構成されている。
【0075】ここで、第1の縦型npnトランジスタの
+ 型埋め込み拡散層71は、半導体基板1中に形成さ
れたn型ポケット層4と、n型エピタキシャル層12中
に形成されたn+ 型プラグ層26とを接続するプラグ層
としての役割を有するものである。このn+ 型埋め込み
拡散層71は、n型エピタキシャル層5を形成した後、
このn型エピタキシャル層5に注入した不純物の活性化
を行うための熱処理を行う前に、予め、イオン注入法に
よりPのようなn型不純物を、例えば注入エネルギー3
0〜70keV、ドーズ量5×1013/cm2 〜5×1
14/cm2 の条件で、n型ポケット層4に対応する部
分におけるn型エピタキシャル層5中に選択的にドープ
しておくことにより、その後の注入不純物の活性化のた
めの熱処理によって、n+ 型埋め込み拡散層9およびp
+ 型埋め込み拡散層11とともにn型エピタキシャル層
5中に形成される。なお、図9〜図12において、n+
型埋め込み拡散層71は図示省略されている。
【0076】これらの第1の縦型npnトランジスタお
よび第2の縦型npnトランジスタは、同一のプロセス
によって形成されるが、第1の縦型npnトランジスタ
の耐圧を決定するエピタキシャル層の厚さは、n型ポケ
ット層4の上側のn型エピタキシャル層5とn型エピタ
キシャル層12との合計の厚さとなるのに対して、第2
の縦型npnトランジスタの耐圧を決定するエピタキシ
ャル層の厚さは、n型埋め込み拡散層9の上側のn型
エピタキシャル層12の厚さとなり、第1の縦型npn
トランジスタの場合よりも小さくなっている。したがっ
て、第1の縦型npnトランジスタの耐圧は、第2の縦
型npnトランジスタの耐圧よりも高くなっている。
【0077】上述のように構成されたこの半導体装置の
製造方法によれば、半導体基板1中に、第1の縦型np
nトランジスタの埋め込みコレクタ領域となるn型ポケ
ット層4を形成し、この半導体基板1上にn型エピタキ
シャル層5を形成し、n型ポケット層4に対応する部分
と異なる部分におけるn型エピタキシャル層5中に、第
2の縦型npnトランジスタの埋め込みコレクタ領域と
なるn型埋め込み拡散層9を形成し、n型エピタキ
シャル層5上にn型エピタキシャル層12を形成するよ
うにしているので、n型エピタキシャル層12の表面か
らみて、n型ポケット層4はn+ 型埋め込み拡散層9よ
りも深い位置に形成される。このため、n型ポケット層
4を埋め込みコレクタ領域とする第1の縦型npnトラ
ンジスタと、n+ 型埋め込み拡散層9を埋め込みコレク
タ領域とする第2の縦型npnトランジスタとの実効的
なエピタキシャル層の厚さを、互いに異ならせることが
でき、これにより、互いに耐圧の異なる第1の縦型np
nトランジスタおよび第2の縦型npnトランジスタ
を、同一の半導体基板1上に混載することができる。
【0078】また、この半導体装置の製造方法によって
も、第1の実施形態の場合と同様に、一層目のn型エピ
タキシャル層5を、原料として安価なSiH4 ガスを用
いた常圧エピタキシャル成長法により形成することによ
り、コストの上昇を抑えることが可能であり、二層目の
n型エピタキシャル層12を、原料としてSiH2 Cl
2 ガスを用いた減圧エピタキシャル成長法により形成す
ることにより、n型エピタキシャル層12の表面に転写
されるアライメントマークのパターン歪みを小さく抑
え、その後に行われるリソグラフィー工程において、露
光時のアライメントを精度良く容易に行うことが可能で
ある。
【0079】以上この発明の実施形態について具体的に
説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定される
ものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変
形が可能である。例えば、実施形態において挙げた数
値、材料、構造などはあくまで例にすぎず、これに限定
されるものではない。具体的には、例えば、第1の実施
形態において示した縦型pnpトランジスタおよび縦型
npnトランジスタの構造、ならびに、第2の実施形態
において示した第1の縦型npnトランジスタおよび第
2の縦型npnトランジスタの構造は、あくまで一例で
あり、それぞれ、これらと異なる構造のバイポーラトラ
ンジスタであってもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の第1の
発明によれば、半導体基板中にこの半導体基板の導電型
と逆導電型の拡散層を形成する工程と、半導体基板上に
第1のエピタキシャル層を形成する工程と、拡散層に対
応する部分における第1のエピタキシャル層中に拡散層
の導電型と逆導電型の埋め込み拡散層を形成する工程
と、第1のエピタキシャル層上に第2のエピタキシャル
層を形成する工程とを有するので、埋め込み拡散層を拡
散層の上部に達するようにして形成することができるた
め、擬似的に拡散層を半導体基板中に深く形成したのと
同様な効果を得ることができる。これによって、素子の
耐圧を劣化させることなく、半導体装置の製造に要する
時間の短縮を図ることができる。
【0081】この発明の第2の発明によれば、半導体基
板中にこの半導体基板の導電型と逆導電型の拡散層を形
成する工程と、半導体基板上に第1のエピタキシャル層
を形成する工程と、拡散層に対応する部分と異なる部分
における第1のエピタキシャル層中に埋め込み拡散層を
形成する工程と、第1のエピタキシャル層上に第2のエ
ピタキシャル層を形成する工程とを有するので、半導体
基板中に形成される拡散層の上側のエピタキシャル層の
厚さと、第1のエピタキシャル層中に形成される埋め込
み拡散層の上側のエピタキシャル層の厚さとを互いに異
ならせることができる。これによって、耐圧の異なる素
子を同一の半導体基板上に混載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図2】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図3】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図4】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図5】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図6】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図7】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図8】 この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための拡大断面図である。
【図9】 この発明の第2の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図10】 この発明の第2の実施形態による半導体装
置の製造方法を説明するための断面図である。
【図11】 この発明の第2の実施形態による半導体装
置の製造方法を説明するための断面図である。
【図12】 この発明の第2の実施形態による半導体装
置の製造方法を説明するための断面図である。
【図13】 この発明の第2の実施形態による半導体装
置の製造方法を説明するための拡大断面図である。
【図14】 従来の半導体装置の製造方法を説明するた
めの断面図である。
【図15】 従来の半導体装置の製造方法を説明するた
めの断面図である。
【図16】 従来の半導体装置の製造方法を説明するた
めの断面図である。
【図17】 従来の半導体装置の製造方法を説明するた
めの断面図である。
【図18】 従来の半導体装置の製造方法を説明するた
めの断面図である。
【図19】 従来の半導体装置の製造方法を説明するた
めの断面図である。
【図20】 従来の半導体装置の製造方法を説明するた
めの拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・半導体基板、4・・・n型ポケット層、5,1
2・・・n型エピタキシャル層、9・・・n+ 型埋め込
み拡散層、10,11・・・p+ 型埋め込み拡散層

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板中にこの半導体基板の導電型
    と逆導電型の拡散層を形成する工程と、 上記半導体基板上に第1のエピタキシャル層を形成する
    工程と、 上記拡散層に対応する部分における上記第1のエピタキ
    シャル層中に上記拡散層の導電型と逆導電型の埋め込み
    拡散層を形成する工程と、 上記第1のエピタキシャル層上に第2のエピタキシャル
    層を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記拡散層に対応する部分と異なる部分
    における上記第1のエピタキシャル層中に、上記拡散層
    の導電型と逆導電型の上記埋め込み拡散層とは異なる他
    の埋め込み拡散層を形成する工程をさらに有することを
    特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記半導体基板の導電型は上記第1のエ
    ピタキシャル層および上記第2のエピタキシャル層と逆
    導電型であることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記第1のエピタキシャル層は常圧エピ
    タキシャル成長法により形成されるとともに、上記第2
    のエピタキシャル層は減圧エピタキシャル成長法により
    形成されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記第1のエピタキシャル層はSiH4
    ガスを原料として形成されることを特徴とする請求項4
    記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記第2のエピタキシャル層はSiH2
    Cl2 ガスを原料として形成されることを特徴とする請
    求項4記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記第1のエピタキシャル層はSiH4
    ガスを原料として形成されるとともに、上記第2のエピ
    タキシャル層はSiH2 Cl2 ガスを原料として形成さ
    れることを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 上記第1のエピタキシャル層の厚さは上
    記第2のエピタキシャル層の厚さよりも小さいことを特
    徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記第1のエピタキシャル層の不純物濃
    度および上記第2のエピタキシャル層の不純物濃度は、
    それぞれ5×1014/cm3 以上1×1016/cm3
    下であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板中にこの半導体基板の導電
    型と逆導電型の拡散層を形成する工程と、 上記半導体基板上に第1のエピタキシャル層を形成する
    工程と、 上記拡散層に対応する部分と異なる部分における上記第
    1のエピタキシャル層中に埋め込み拡散層を形成する工
    程と、 上記第1のエピタキシャル層上に第2のエピタキシャル
    層を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記埋め込み拡散層の導電型は上記拡
    散層と同一導電型であることを特徴とする請求項10記
    載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記半導体基板の導電型は、上記第1
    のエピタキシャル層および上記第2のエピタキシャル層
    と逆導電型であることを特徴とする請求項10記載の半
    導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記第1のエピタキシャル層は常圧エ
    ピタキシャル成長法により形成されるとともに、上記第
    2のエピタキシャル層は減圧エピタキシャル成長法によ
    り形成されることを特徴とする請求項10記載の半導体
    装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記第1のエピタキシャル層はSiH
    4 ガスを原料として形成されることを特徴とする請求項
    13記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記第2のエピタキシャル層はSiH
    2 Cl2 ガスを原料として形成されることを特徴とする
    請求項13記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記第1のエピタキシャル層はSiH
    4 ガスを原料として形成されるとともに、上記第2のエ
    ピタキシャル層はSiH2 Cl2 ガスを原料として形成
    されることを特徴とする請求項13記載の半導体装置の
    製造方法。
  17. 【請求項17】 上記第1のエピタキシャル層の厚さは
    上記第2のエピタキシャル層の厚さよりも小さいことを
    特徴とする請求項13記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記第1のエピタキシャル層の不純物
    濃度および上記第2のエピタキシャル層の不純物濃度
    は、それぞれ5×1014/cm3 以上1×1016/cm
    3 以下であることを特徴とする請求項10記載の半導体
    装置の製造方法。
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