JPH05198754A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH05198754A
JPH05198754A JP906792A JP906792A JPH05198754A JP H05198754 A JPH05198754 A JP H05198754A JP 906792 A JP906792 A JP 906792A JP 906792 A JP906792 A JP 906792A JP H05198754 A JPH05198754 A JP H05198754A
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type
conductivity
region
layer
concentration impurity
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JP906792A
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Inventor
Yoshiyuki Ishigaki
佳之 石垣
Kazuto Niwano
和人 庭野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NMOSトランジスタ領域とPNPバイポー
ラトランジスタ領域側とに合わせて、NPNバイポーラ
トランジスタ領域,および/またはPMOSトランジス
タ領域側での基板との間の接合容量を低減する。 【構成】 NMOSトランジスタ領域とPNPバイポー
ラトランジスタ領域側と同時に、NPNバイポーラトラ
ンジスタ領域,および/またはPMOSトランジスタ領
域側においても、シリコン基板との接合容量を低減する
ための低濃度拡散層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置の製造方
法に関し、特に、バイポーラトランジスタとMOSトラ
ンジスタとを混載してなる半導体装置(以下,バイポー
ラ・MOS混載型半導体装置と呼ぶ)の製造方法に係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来例によるこの種のバイポーラ・MO
S混載型半導体装置の概要構成,ならびに製造方法の主
要な工程を図10ないし図12に順次それぞれ模式的に
示してある。
【0003】これらの従来例による図10(a) ないし図
11(e) の装置構成において、符号1は、P型シリコン
基板を示し、201〜203は、このP型シリコン基板
1の主面上に選択的にパターニングして形成された第1
の各フォトレジスト膜であり、301,302は、当該
第1の各フォトレジスト膜201〜203をマスクに用
い、P型シリコン基板1の主面上に対して、選択的にN
型不純物を注入して形成させた各N型層、401,40
2は、当該各N型層301,302を熱処理して拡散形
成させたN- 型拡散層である。
【0004】また、501〜507は、前記P型シリコ
ン基板1の主面上と、N- 型拡散層401および402
上とに選択的にパターニングして形成された第2の各フ
ォトレジスト膜であり、601,604と、602,6
03および605,606とは、この第2の各フォトレ
ジスト膜501〜507をマスクに用い、これらのP型
シリコン基板1の主面上と、N- 型拡散層401および
402とに対して、選択的にN型不純物を注入かつ熱拡
散して形成させた各N+ 型拡散層である。
【0005】また、701〜706は、前記P型シリコ
ン基板1の主面上と、N+ 型拡散層401,および40
2とに選択的にパターニングして形成された第3の各フ
ォトレジスト膜であり、801,802,804,80
5,807と、803および806とは、当該第3の各
フォトレジスト膜701〜706をマスクに用い、これ
らのP型シリコン基板1の主面上と、N+ 型拡散層40
1,および402とに対して、選択的にP型不純物を注
入かつ熱拡散して形成させた各P型拡散層である。
【0006】さらに、9は、前記各層を含んでP型シリ
コン基板1の主面上の全面に成長形成されたN- 型エピ
タキシャル成長層であって、前記各N- 型拡散層40
1,402と、各N+ 型拡散層601〜606と、それ
に、各P型拡散層801〜807とは、前記N- 型エピ
タキシャル成長層9によってP型シリコン基板1中に埋
め込まれた構造,つまり、埋め込み層に構成されてい
る。
【0007】続いて、同上の従来例による図12(f) の
装置構成において、1001〜1003は、前記N-
エピタキシャル成長層9中に選択的に形成された各P型
層、1101,1102は、前記N- 型エピタキシャル
成長層9中に選択的に形成された各N型層を示してお
り、1201〜1211は、選択酸化法などで選択的に
形成した素子間分離用絶縁膜である。
【0008】また、1301と、1302,1303お
よび1304,1305とは、前記各N+ 型拡散層60
1と、602,603および605,606との電位を
取り出すための各N+ 型埋め込み引き出し層(N+ 型拡
散層604のN+ 型埋め込み引き出し層については図示
省略)、1401は、前記P型拡散層806の電位を取
り出すためのP+ 型埋め込み引き出し層である。
【0009】また、1501は、前記P型層1002上
に薄いゲート絶縁膜を介して選択的に形成されたNMO
Sトランジスタ領域Q2 のゲート電極であって、160
1,1602は、同上N+ 型ソース・ドレイン領域を示
しており、1502は、前記N型層1102上に薄いゲ
ート絶縁膜を介して選択的に形成されたPMOSトラン
ジスタ領域Q3 のゲート電極であって、1701,17
02は、同上P+ 型ソース・ドレイン領域を示してい
る。
【0010】さらに、18は、前記N型層1101中に
選択的に形成されたNPNバイポーラトランジスタ領域
1 のP+ 型ベース領域であって、20は、同上N+
エミッタ領域を示しており、19は、前記P型層100
3中に選択的に形成されたPNPバイポーラトランジス
タ領域Q4 のN+ 型ベース領域であって、21は同上P
+ 型エミッタ領域を示している。
【0011】次に、前記構成の従来例装置における製造
方法について述べる。
【0012】まず、P型シリコン基板1の主面上の各所
定領域に対して、それぞれに第1の各フォトレジスト膜
201〜203を選択的にパターニングして形成し、か
つこれらの各膜をマスクに用い、N型不純物として、例
えば、リンなどを約100KeVで1.0E13cm-2
程度にイオン注入してそれぞれ選択的に各N型層30
1,302を形成する(図5(a))。このとき,予め、P
型シリコン基板1の全面に対して、例えば、約1000
オングストローム程度の膜厚のシリコン酸化膜(図示せ
ず)を形成させ、このシリコン酸化膜を通して不純物の
注入を行なうこともある。
【0013】そして、例えば、約1100℃程度の温度
による熱処理をおゝよそ2〜6時間程度に亘って行な
い、前記各N型層301,302が所定の深さになるま
で拡散かつ酸化させることにより、それぞれに各N-
拡散層401,402を形成する(図10(b))。このと
き,実質的には、前記P型シリコン基板1の表面が酸化
され、不純物濃度の濃いこの各N- 型拡散層401,4
02が増速酸化されるために、この酸化膜を除去した後
にあっては、このP型シリコン基板1上に段差を生ずる
ことになり、この段差が後工程でのフォトレジスト膜の
パターニングに際し、マスク合わせパターンとなるので
あるが、こゝでは、あらためて図示してはいない。
【0014】ついで、前記P型シリコン基板1の主面上
と、前記各N- 型拡散層401,402上との各所定領
域に対して、それぞれに第2の各フォトレジスト膜50
1〜507を選択的にパターニング形成し、かつこれら
の各膜をマスクに用い、N型不純物として、例えば、ア
ンチモンなどを所定量イオン注入した後、例えば、約1
100℃程度の温度による熱処理をおゝよそ2時間程度
に亘って行ない、それぞれ選択的に各N+ 型拡散層60
1,604と、602,603および605,606と
を形成する(図10(c))。
【0015】引き続き、再度,前記と同様にして、前記
P型シリコン基板1の主面上と、前記各N- 型拡散層4
01,402上と、前記各N+ 型拡散層601〜606
上との各所定領域に対して、それぞれに第3の各フォト
レジスト膜701〜706を選択的にパターニング形成
し、かつこれらの各膜をマスクに用い、P型不純物とし
て、例えば、ボロンなどを所定量イオン注入した後、例
えば、約1000℃の温度による熱処理をおゝよそ2時
間程度に亘って行ない、それぞれ選択的に各P型拡散層
801,802,804,805,807と、803お
よび806とを形成する(図11(d))。
【0016】続いて、前記各層を含むP型シリコン基板
1の主面上の全面に対して、N- 型エピタキシャル成長
層9を成長形成させる(図11(e))。従って、こゝで
は、先にも述べたように、前記各N- 型拡散層401,
402と、前記各N+ 型拡散層601〜606と、それ
に、前記各P型拡散層801〜807とのそれぞれが、
当該N- 型エピタキシャル成長層9によってP型シリコ
ン基板1中に埋め込まれた埋め込み層となる。
【0017】また次に、前記N- 型エピタキシャル成長
層9中にあって、それぞれ選択的に各P型層1001〜
1003,および各N型層1101,1102を、前記
と同様に、所要のP型不純物,およびN型不純物の選択
注入,拡散によって順次に形成させた上で、これらの各
層間上,および各層上での各所定位置を選択酸化法など
でそれぞれ選択的に形成した素子間分離用絶縁膜120
1〜1211によって分離させる。
【0018】さらに、前記N型層1101には、前記N
+ 型拡散層601の電位を取り出すためのN+ 型埋め込
み引き出し層1301を、前記P型層1002には、前
記各N+ 型拡散層602,603の電位を取り出すため
の各N+ 型埋め込み引き出し層1302,1303を、
前記N型層1102には、この場合,図示省略してある
が、前記N+ 型拡散層604の電位を取り出すためのN
+ 型埋め込み引き出し層を、前記P型層1003には、
前記各N+ 型拡散層605,606の電位を取り出すた
めの各N+ 型埋め込み引き出し層1304,1305
と、前記P型拡散層806の電位を取り出すためのP+
型埋め込み引き出し層1401とを、前記と同様に、そ
れぞれ選択的に所要のN型不純物,およびP型不純物の
選択注入,拡散によって形成させる。
【0019】その後、前記P型層1002上にあって
は、薄いゲート絶縁膜を介してNMOSトランジスタ領
域Q2 のゲート電極1501を選択的に形成させると共
に、このP型層1002中にあって、その各N+ 型ソー
ス・ドレイン領域1601,1602をN型不純物の選
択注入,拡散によってそれぞれ選択的に形成させ、かつ
前記N型層1102上にあっては、薄いゲート絶縁膜を
介してPMOSトランジスタ領域Q3 のゲート電極15
02を選択的に形成させると共に、このN型層1102
上にあって、その各N+ 型ソース・ドレイン領域170
1,1702をN型不純物の選択注入,拡散によってそ
れぞれ選択的に形成させる。
【0020】そしてまた、前記N型層1101中にあっ
ては、NPNバイポーラトランジスタ領域Q1 のP+
ベース領域18を選択的に形成させると共に、このP+
型ベース領域18中にあって、そのN+ 型エミッタ領域
20を選択的に形成させ、かつ前記P型層1003中に
あっては、PNPバイポーラトランジスタ領域Q4 のN
+ 型ベース領域19を選択的に形成させると共に、この
+ 型ベース領域19中にあって、そのP+ 型エミッタ
領域21を選択的に形成させる(図12(f))。
【0021】さらに、この後、通常のLSIの場合と同
様に、層間絶縁膜の形成,コンタクトホールの開孔,ア
ルミニウム配線層の形成,および表面保護膜の形成など
の各工程をそれぞれに行なうが、この場合,説明の煩雑
さを避けるために、これらの各工程を省略してある。
【0022】すなわち、以上の各工程を経て、NPNバ
イポーラトランジスタ領域Q1,NMOSトランジスタ領
域Q2,PMOSトランジスタ領域Q3,およびPNPバイ
ポーラトランジスタ領域Q4 のそれぞれを混載したバイ
ポーラ・MOS混載型半導体装置を所期通りに構成させ
るのである。
【0023】こゝで、上記従来例による装置構成の場合
にあって、各N- 型拡散層401,および402は、そ
れぞれにNMOSトランジスタ領域Q2 におけるウエル
領域としてのP型層1002と、P型シリコン基板1と
の電気的な分離,およびPNPバイポーラトランジスタ
領域Q4 のコレクタ領域としてのP型拡散層806,そ
れに、P型層1003と、P型シリコン基板1との電気
的な分離に用いられることになる。
【0024】また、上記従来例による装置構成において
は、NMOSトランジスタ領域Q2,およびPNPバイポ
ーラトランジスタ領域Q4 のそれぞれに対し、N- 型拡
散層401,および402を設けているが、製品として
のLSIの用途に応じて不必要であれば、必ずしも設け
る必要はない。
【0025】さらに、上記従来例による装置構成におい
ては、各N- 型拡散層401,402の相互間の電気的
な分離をP型シリコン基板1によって行なうようにして
いるが、より一層の高集積化を図るためには、この分離
領域を狭くする目的で、新たに当該P型シリコン基板1
よりも不純物濃度の濃いP型埋め込み層とか、あるい
は、溝型の分離領域を形成することもある。
【0026】このように、上記構成による従来例でのバ
イポーラ・MOS混載型半導体装置の場合には、P型シ
リコン基板1中に埋め込まれた各N- 型拡散層401,
402が、NMOSトランジスタ領域Q2,およびPNP
バイポーラトランジスタ領域Q4 のそれぞれ下部にのみ
形成された構造になっている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成される従来のバイポーラ・MOS混載型半導
体装置にあっては、P型シリコン基板1中に埋め込まれ
るそれぞれの各N- 型拡散層401,402が、NMO
Sトランジスタ領域Q2,およびPNPバイポーラトラン
ジスタ領域Q4 の下部にのみ形成されているために、N
PNバイポーラトランジスタ領域Q1,および/またはP
MOSトランジスタ領域Q3 の下部に埋め込まれている
+ 型拡散層601,および/または604と、P型シ
リコン基板1との間の接合容量を低減するのが困難であ
るという問題点があった。
【0028】こゝで、前記接合容量の低減は、換言する
と、寄生容量を低減することになるために、各トランジ
スタ素子の高速動作化を達成するのに欠くことのできな
い点である。
【0029】この発明は、このような従来の問題点を解
消するためになされたもので、その目的とするところ
は、NMOSトランジスタ領域,およびPNPバイポー
ラトランジスタ領域側だけでなく、NPNバイポーラト
ランジスタ領域,および/またはPMOSトランジスタ
領域側においても、シリコン基板に対する電気的な分離
をなすようにし、これによってこのシリコン基板との接
合容量を低減し得るようにした,この種の半導体装置の
製造方法,こゝでは、バイポーラ・MOS混載型半導体
装置の製造方法を提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明に係る半導体装置の製造方法は、NMOS
トランジスタ領域,およびPNPバイポーラトランジス
タ領域側に合わせて、NPNバイポーラトランジスタ領
域,および/またはPMOSトランジスタ領域側におい
ても、同時にシリコン基板に対する電気的な分離をなす
拡散層を形成するようにしたものである。
【0031】すなわち、この発明は、同一の第1導電型
のシリコン基板の主面上にあって、第1導電型のベース
領域を有するバイポーラトランジスタと、第2導電型の
ベース領域を有するバイポーラトランジスタと、第1導
電型のチャネル領域を有するMOSトランジスタと、第
2導電型のチャネル領域を有するMOSトランジスタと
のうち、少なくとも3種類以上を含んで構成されるバイ
ポーラ・MOS混載型半導体装置の製造方法において、
前記第1導電型のベース領域を有するバイポーラトラン
ジスタでの第2導電型の高濃度コレクタ埋め込み層の下
部に形成される電気的分離のための第2導電型の低濃度
不純物領域と、前記第1導電型のチャネル領域を有する
MOSトランジスタでの同上第2導電型の高濃度不純物
埋め込み層の下部に形成される第2導電型の低濃度不純
物領域と、前記第2導電型のベース領域を有するバイポ
ーラトランジスタでの第1導電型の高濃度コレクタ埋め
込み層の下部に形成される同上第2導電型の低濃度不純
物領域,および前記第2導電型のチャネル領域を有する
MOSトランジスタでの第1導電型の高濃度不純物埋め
込み層の下部に形成される同上第2導電型の低濃度不純
物領域の少なくとも何れか一方とのそれぞれにつき、こ
れを同一の工程によって同時に形成させたことを特徴と
する半導体装置の製造方法である。
【0032】また、この発明は、前記バイポーラ・MO
S混載型半導体装置の製造方法において、前記同一の第
1導電型のシリコン基板の主面上の全面にあって、電気
的分離のための第2導電型の低濃度不純物領域を形成し
た後、この第2導電型の低濃度不純物領域を同時に絶縁
分離し、前記少なくとも3種類以上の各トランジスタで
の同上各第2導電型の低濃度不純物領域のそれぞれを、
同一の工程によって形成させたことを特徴とする半導体
装置の製造方法である。
【0033】
【作用】従って、この発明の半導体装置の製造方法で
は、第1導電型のベース領域を有するバイポーラトラン
ジスタでの電気的分離のための第2導電型の高濃度コレ
クタ埋め込み層,および第1導電型のチャネル領域を有
するMOSトランジスタでの同上第2導電型の高濃度不
純物埋め込み層の各下部に対して、それぞれに第2導電
型の各低濃度不純物領域を形成するのと同時に、第2導
電型のベース領域を有するバイポーラトランジスタでの
第1導電型の高濃度コレクタ埋め込み層,および第2導
電型のチャネル領域を有するMOSトランジスタでの第
1導電型の高濃度不純物埋め込み層の少なくとも何れか
一方の下部に対して、同上第2導電型の低濃度不純物領
域を形成するようにしているので、これらの第2導電型
のベース領域を有するバイポーラトランジスタでの第1
導電型の高濃度コレクタ埋め込み層,第2導電型のチャ
ネル領域を有するMOSトランジスタでの第1導電型の
高濃度不純物埋め込み層の少なくとも何れか一方と、シ
リコン基板との間の接合容量を工程数の増加なしに低減
し得るのである。
【0034】
【実施例】以下,この発明に係る半導体装置の製造方法
の各別の実施例につき、図1ないし図9を参照して詳細
に説明する。
【0035】図1(a) ないし図4(i) は、この発明の第
1実施例を適用した半導体装置の製造方法,こゝでは、
バイポーラ・MOS混載型半導体装置の製造方法の主要
な工程を順次模式的に示すそれぞれに断面図であり、こ
れらの第1実施例の各図1(a) ないし図4(i) におい
て、先に述べた従来例での各図(a) ないし(f) と同一符
号は、同一または相当部分を示している。
【0036】すなわち、この第1実施例によるバイポー
ラ・MOS混載型半導体装置の製造方法にあっても、ま
ず、P型シリコン基板1の主面上の各所定領域に対し
て、それぞれに第1の各フォトレジスト膜201〜20
3を選択的にパターニングして形成し、かつこれらの各
膜をマスクに用い、N型不純物として、例えば、リンな
どを約100KeVで1.0E13cm-2程度にイオン
注入してそれぞれ選択的に各N型層301〜304を形
成する(図1(a))。こゝでもまた、先の従来例方法の場
合と同様に、このとき,予め、P型シリコン基板1の全
面に対して、例えば、約1000オングストローム程度
の膜厚のシリコン酸化膜(図示せず)を形成させ、当該
シリコン酸化膜を通して不純物の注入を行なうようにし
てよい。
【0037】そして、例えば、約1100℃程度の温度
による熱処理をおゝよそ2〜6時間程度に亘って行な
い、前記各N型層301〜304が所定の深さになるま
で拡散かつ酸化させることにより、それぞれに各N-
拡散層401〜404を形成する(図1(b))。同様に、
このとき,実質的には、前記P型シリコン基板1の表面
が酸化され、不純物濃度の濃いこの各N- 型拡散層40
1〜404が増速酸化されるために、この酸化膜を除去
した後にあっては、このP型シリコン基板1上に段差を
生ずることになり、この段差が後工程でのフォトレジス
ト膜のパターニングに際し、マスク合わせパターンとな
るのであるが、こゝでは、この点について、あらためて
図示してはいない。
【0038】ついで、前記各N- 型拡散層401〜40
4上の各所定領域に対して、それぞれに第2の各フォト
レジスト膜501〜507を選択的にパターニング形成
し、かつこれらの各膜をマスクに用い、N型不純物とし
て、例えば、アンチモンなどを所定量だけイオン注入し
た後、例えば、約1100℃程度の温度による熱処理を
おゝよそ2時間程度に亘って行ない、それぞれ選択的に
各N+ 型拡散層601〜606を形成する(図1(c))。
【0039】引き続き、再度,前記と同様にして、前記
P型シリコン基板1の主面上と、前記各N- 型拡散層4
01〜404上との各所定領域に対して、それぞれに第
3の各フォトレジスト膜701〜706を選択的にパタ
ーニング形成し、かつこれらの各膜をマスクに用い、P
型不純物として、例えば、ボロンなどを所定量だけイオ
ン注入した後、例えば、約1000℃の温度による熱処
理をおゝよそ2時間程度に亘って行ない、それぞれ選択
的に各P型拡散層801,802,804,805,8
07と、803および806とを形成する(図2(d))。
【0040】続いて、前記各層を含むP型シリコン基板
1の主面上の全面に対して、N- 型エピタキシャル成長
層9を成長形成させる(図2(e))。従って、こゝでもま
た、前記各N- 型拡散層401〜404と、前記各N+
型拡散層601〜606と、それに、前記各P型拡散層
801〜807とのそれぞれが、このN- 型エピタキシ
ャル成長層9によってP型シリコン基板1中に埋め込ま
れた埋め込み層となる。
【0041】また次に、前記N- 型エピタキシャル成長
層9中にあって、それぞれ選択的に各P型層1001〜
1003,および各N型層1101,1102を、前記
と同様に、所要のP型不純物,およびN型不純物の選択
注入,拡散によって順次に形成させる(図2(f))。
【0042】続いて、後に素子間分離をなすために、前
記各P型層1001〜1003,各N型層1101,1
102の各層間上には、素子間分離用絶縁膜1201,
1203,1206,1207,1211を、各P型層
1002,1003の各層上には、素子間分離用絶縁膜
1204,1205,1208,1209,1210
を、各N型層1101,1102の各層上には、N型層
1101において素子間分離用絶縁膜1202,N型層
1102において図示省略したが同様な素子間分離用絶
縁膜を、それぞれの各所定位置に選択酸化法などにより
選択的に形成して絶縁分離させる(図3(g))。
【0043】さらに、前記N型層1101には、前記N
+ 型拡散層601の電位を取り出すためのN+ 型埋め込
み引き出し層1301を、前記P型層1002には、前
記各N+ 型拡散層602,603の電位を取り出すため
の各N+ 型埋め込み引き出し層1302,1303を、
前記N型層1102には、図示省略した前記N+ 型拡散
層604の電位を取り出すためのN+ 型埋め込み引き出
し層を、前記P型層1003には、前記各N+ 型拡散層
605,606の電位を取り出すための各N+型埋め込
み引き出し層1304,1305と、前記P型拡散層8
06の電位を取り出すためのP+ 型埋め込み引き出し層
1401とを、前記と同様に、それぞれ選択的に所要の
N型不純物,およびP型不純物の選択注入,拡散によっ
て形成させる(図3(h))。
【0044】その後、前記P型層1002上にあって
は、薄いゲート絶縁膜を介してNMOSトランジスタ領
域Q2 のゲート電極1501を選択的に形成させると共
に、このP型層1002中にあって、その各N+ 型ソー
ス・ドレイン領域1601,1602をN型不純物の選
択注入,拡散によってそれぞれ選択的に形成させ、かつ
前記N型層1102上にあっては、薄いゲート絶縁膜を
介してPMOSトランジスタ領域Q3 のゲート電極15
02を選択的に形成させると共に、当該N型層1102
上にあって、その各N+ 型ソース・ドレイン領域170
1,1702をN型不純物の選択注入,拡散によってそ
れぞれ選択的に形成させる。
【0045】そしてまた、前記N型層1101中にあっ
ては、NPNバイポーラトランジスタ領域Q1 のP+
ベース領域18を選択的に形成させると共に、このP+
型ベース領域18中にあって、そのN+ 型エミッタ領域
20を選択的に形成させ、かつ前記P型層1003中に
あっては、PNPバイポーラトランジスタ領域Q4 のN
+ 型ベース領域19を選択的に形成させると共に、この
+ 型ベース領域19中にあって、そのP+ 型エミッタ
領域21を選択的に形成させる(図4(i))。
【0046】さらに、この後、通常のLSIの場合と同
様に、層間絶縁膜の形成,コンタクトホールの開孔,ア
ルミニウム配線層の形成,および表面保護膜の形成など
の各工程をそれぞれに行なうが、この場合,説明の煩雑
さを避けるために、これらの各工程を省略してある。
【0047】すなわち、こゝでもまた、以上の各工程を
経て、NPNバイポーラトランジスタ領域Q1,NMOS
トランジスタ領域Q2,PMOSトランジスタ領域Q3,お
よびPNPバイポーラトランジスタ領域Q4 のそれぞれ
を混載した第1実施例によるバイポーラ・MOS混載型
半導体装置を所期通りに構成させるのである。
【0048】こゝで、上記第1実施例による装置構成に
あって、各N- 型拡散層401〜404のそれぞれを最
初から相互に電気的に絶縁分離させており、特に、各N
- 型拡散層401,403の相互の電気的な絶縁分離を
P型シリコン基板1によって行なうようにしているが、
より一層の高集積化を図るためには、この分離領域を狭
くする目的で、新たに当該P型シリコン基板1よりも不
純物濃度の濃いP型埋め込み層とか、あるいは、溝型の
分離領域を形成するようにしてもよい。
【0049】従って、上記構成による第1実施例装置の
場合においては、このように最初の工程で、P型シリコ
ン基板1の主面上の各所定領域に対し、所要の各N-
拡散層401〜404,つまり、NMOSトランジスタ
領域Q2,およびPNPバイポーラトランジスタ領域Q4
の下部に各N- 型拡散層402,404をそれぞれに形
成すると同時に、特に、NPNバイポーラトランジスタ
領域Q1 の埋め込まれるN+ 型拡散層601と、PMO
Sトランジスタ領域Q3 の埋め込まれるN+ 型拡散層6
04との下部に対しても、各N- 型拡散層401,40
3をそれぞれに形成させるようにしているために(必要
に応じては、これらのうちの何れか一方であってもよ
い)、これらのNPNバイポーラトランジスタ領域Q1
のコレクタ領域,およびPMOSトランジスタ領域Q3
のウエル領域のそれぞれと、P型シリコン基板1との間
の接合容量に関して、何らの工程数の増加もなしに共に
容易に低減できるのであり、併せて、以後の各工程につ
いても、その簡略化が可能になる。
【0050】次に、図5(a) ないし図6(e) は、この発
明の第2実施例を適用したバイポーラ・MOS混載型半
導体装置の製造方法の主要な工程を順次模式的に示すそ
れぞれに断面図である。
【0051】すなわち、この第2実施例によるバイポー
ラ・MOS混載型半導体装置の製造方法にあっては、ま
ず、P型シリコン基板1の主面上の全面に対し、N型不
純物として、例えば、リンなどを約100KeVで1.
0E13cm-2程度にイオン注入してN型層3を形成す
る(図5(a))。
【0052】そして、例えば、約1100℃程度の温度
による熱処理をおゝよそ2〜6時間程度に亘って行な
い、前記N型層3が所定の深さになるまで拡散かつ酸化
させることにより、N- 型拡散層4を形成する(図5
(b))。
【0053】ついで、例えば、上記第1実施例方法の場
合と全く同様にして、各N+ 型拡散層601〜606,
各P型拡散層801〜807,N- 型エピタキシャル成
長層9,各P型層1001〜1003,および各N型層
1101,1102と、それに、各素子間分離用絶縁膜
1201〜1211をそれぞれ順次選択的に形成する
(図5(c))。
【0054】また、前記N- 型エピタキシャル成長層9
上の各所定領域に対して、それぞれに第1の各フォトレ
ジスト膜2201〜2204を選択的にパターニング形
成した上で、これらの各膜をマスクに用い、P型不純物
として、例えば、ボロンなどを約1〜2KeVで1.0
〜3.0E13cm-2程度にイオン注入し、かつ拡散さ
せて各P型層2301〜2305とし、これらの各P型
層2301〜2305により、前記N- 型拡散層4を相
互に絶縁分離することで、N- 型拡散層401〜404
を形成する(図6(d))。こゝで、前記各トランジスタ素
子の領域に対応して、N- 型拡散層4を個々のN- 型拡
散層401〜404に相互に絶縁分離しているが、溝型
分離領域によって絶縁分離してもよく、また、製品とし
てのLSIの用途に応じて、例えば、同電位でも構わな
い場合などのように、不必要であれば、必ずしも全てを
絶縁分離する必要はない。
【0055】続いて、例えば、上記第1実施例方法の場
合と全く同様にして、N+ 型埋め込み引き出し層130
1〜1305,P+ 型埋め込み引き出し層1401と、
NMOSトランジスタ領域Q2 のゲート電極1501,
および各N+ 型ソース・ドレイン領域1601,160
2と、PMOSトランジスタ領域Q3 のゲート電極15
02,および各N+ 型ソース・ドレイン領域1701,
1702と、NPNバイポーラトランジスタ領域Q1
+ 型ベース領域18,およびN+ 型エミッタ領域20
と、PNPバイポーラトランジスタ領域Q4 のN+ 型ベ
ース領域19,およびP+ 型エミッタ領域21とをそれ
ぞれ選択的に形成する(図6(e))。
【0056】すなわち、こゝでもまた、以上の各工程を
経て、NPNバイポーラトランジスタ領域Q1,NMOS
トランジスタ領域Q2,PMOSトランジスタ領域Q3,お
よびPNPバイポーラトランジスタ領域Q4 のそれぞれ
を混載した第2実施例によるバイポーラ・MOS混載型
半導体装置を所期通りに構成させるのであり、上記第1
実施例構成の場合と同様な作用,効果が得られる。
【0057】また、次に、図7(a) ないし図8(c) は、
この発明の第3実施例を適用したバイポーラ・MOS混
載型半導体装置の製造方法の主要な工程を順次模式的に
示すそれぞれに断面図である。
【0058】すなわち、この第3実施例によるバイポー
ラ・MOS混載型半導体装置の製造方法にあっては、上
記第2実施例方法の場合と全く同様にして、まず、N-
型拡散層4,各N+ 型拡散層601〜606,各P型拡
散層801〜807,N- 型エピタキシャル成長層9,
各P型層1001〜1003,および各N型層110
1,1102と、それに、各素子間分離用絶縁膜120
1〜1211をそれぞれ順次選択的に形成する(図7
(a))。
【0059】また、前記N- 型エピタキシャル成長層9
上の各所定領域に対して、それぞれに各フォトレジスト
膜(図示省略)を選択的にパターニング形成した上で、
これらの各膜をマスクに用い、例えば、異方性エッチン
グにより、各素子間分離用絶縁膜1201,1203,
1206,1207,1211と、これらの下部でのN
- 型エピタキシャル成長層9,N- 型拡散層4,および
P型シリコン基板1の一部とを順次選択的かつ部分的に
エッチングして溝を掘り込むと共に、この掘り込まれた
溝内に絶縁膜を充填して、それぞれに溝型絶縁分離領域
2401〜2405とし、これらの各溝型絶縁分離領域
2401〜2405により、前記N- 型拡散層4を相互
に絶縁分離することで、N- 型拡散層401〜404を
形成する(図7(b))。こゝで、前記各トランジスタ素子
の領域に対応して、N- 型拡散層4を個々のN- 型拡散
層401〜404に相互に絶縁分離しているが、製品と
してのLSIの用途に応じて、例えば、同電位でも構わ
ない場合などのように、不必要であれば、必ずしも全て
を絶縁分離する必要はない。
【0060】続いて、例えば、前記第2実施例方法の場
合と全く同様にして、N+ 型埋め込み引き出し層130
1〜1305,P+ 型埋め込み引き出し層1401と、
NMOSトランジスタ領域Q2 のゲート電極1501,
および各N+ 型ソース・ドレイン領域1601,160
2と、PMOSトランジスタ領域Q3 のゲート電極15
02,および各N+ 型ソース・ドレイン領域1701,
1702と、NPNバイポーラトランジスタ領域Q1
+ 型ベース領域18,およびN+ 型エミッタ領域20
と、PNPバイポーラトランジスタ領域Q4 のN+ 型ベ
ース領域19,およびP+ 型エミッタ領域21とをそれ
ぞれ選択的に形成する(図8(c))。
【0061】すなわち、こゝでもまた、以上の各工程を
経て、NPNバイポーラトランジスタ領域Q1,NMOS
トランジスタ領域Q2,PMOSトランジスタ領域Q3,お
よびPNPバイポーラトランジスタ領域Q4 のそれぞれ
を混載した第3実施例によるバイポーラ・MOS混載型
半導体装置を所期通りに構成させるのであり、上記第1
実施例構成の場合と同様な作用,効果が得られる。
【0062】さらに、次に、図9(a),(b) は、この発明
の第4実施例を適用したバイポーラ・MOS混載型半導
体装置の製造方法の主要な工程を順次模式的に示すそれ
ぞれに断面図である。
【0063】すなわち、この第4実施例によるバイポー
ラ・MOS混載型半導体装置の製造方法にあっては、上
記第2,および第3の各実施例方法の場合、N- 型拡散
層4をN型不純物のイオン注入によって形成している
が、この第4実施例方法では、当該N- 型拡散層4をエ
ピタキシャル成長によって形成するもので、まず、P型
シリコン基板1の主面上の全面に対し、エピタキシャル
成長によってN- 型拡散層4aを形成する(図9(a))。
【0064】続いて、上記第2,または、第3の各実施
例方法の場合と全く同様にして、前記各N+ 型拡散層6
01〜606,各P型拡散層801〜807,N- 型エ
ピタキシャル成長層9,各P型層1001〜1003,
および各N型層1101,1102と、それに、各素子
間分離用絶縁膜1201〜1211をそれぞれ順次選択
的に形成し(図9(b))、その後、こゝでは、図示省略し
たが、上記第2,または、第3の各実施例方法の場合と
全く同様の各工程を経ることによって、NPNバイポー
ラトランジスタ領域Q1,NMOSトランジスタ領域Q2,
PMOSトランジスタ領域Q3,およびPNPバイポーラ
トランジスタ領域Q4 のそれぞれを混載した第4実施例
によるバイポーラ・MOS混載型半導体装置を所期通り
に構成させるのであり、上記2,または、第3の各実施
例構成の場合と同様な作用,効果が得られるのである。
【0065】
【発明の効果】以上、各実施例によって詳述したよう
に、この発明方法によれば、同一の第1導電型のシリコ
ン基板の主面上にあって、第1導電型のベース領域を有
するバイポーラトランジスタと、第2導電型のベース領
域を有するバイポーラトランジスタと、第1導電型のチ
ャネル領域を有するMOSトランジスタと、第2導電型
のチャネル領域を有するMOSトランジスタとのうち、
少なくとも3種類以上を含んで構成されるバイポーラ・
MOS混載型半導体装置の製造方法において、第1導電
型のベース領域を有するバイポーラトランジスタでの第
2導電型の高濃度コレクタ埋め込み層,および第1導電
型のチャネル領域を有するMOSトランジスタでの第2
導電型の高濃度不純物埋め込み層の各下部に対し、それ
ぞれに電気的分離のための第2導電型の各低濃度不純物
領域を形成するのと同時に、第2導電型のベース領域を
有するバイポーラトランジスタでの第1導電型の高濃度
コレクタ埋め込み層,および第2導電型のチャネル領域
を有するMOSトランジスタでの第1導電型の高濃度不
純物埋め込み層の少なくとも何れか一方の下部に対して
も、同様に、電気的分離のための第2導電型の低濃度不
純物領域を形成するようにしたので、これらの各第2導
電型の低濃度不純物領域の介在によって、前者における
バイポーラトランジスタでの高濃度コレクタ埋め込み
層,およびMOSトランジスタでの第2導電型の高濃度
不純物埋め込み層と、シリコン基板との間の接合容量の
低減に併せて、後者におけるバイポーラトランジスタで
の高濃度コレクタ埋め込み層,およびMOSトランジス
タでの高濃度不純物埋め込み層の少なくとも何れか一方
と、シリコン基板との間の接合容量の低減を極めて簡単
に、しかも何らの工程数の増加もなしに効果的に行なう
ことができ、結果的に、これらの各トランジスタ素子に
おける動作の高速化を容易に図り得るという優れた特長
がある。
【0066】また、必要に応じて装置構成のより一層の
高集積化を図るために、新たな分離工程によって各第2
導電型の低濃度不純物領域を相互に絶縁分離する必要の
ある場合、第1導電型のシリコン基板の主面上の全面に
対し、電気的分離のための第2導電型の低濃度不純物領
域を形成した上で、その後の工程において、これをそれ
ぞれの各低濃度不純物領域に分離させるようにするとき
は、さらに工程の簡略化が可能になるなどの利点を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を適用したバイポーラ・
MOS混載型半導体装置の製造方法の主要な工程を順次
模式的に示すそれぞれに断面図である。
【図2】図1に引き続いた工程を順次模式的に示すそれ
ぞれに断面図である。
【図3】図2に引き続いた工程を順次模式的に示すそれ
ぞれに断面図である。
【図4】図3に引き続いた工程を順次模式的に示すそれ
ぞれに断面図である。
【図5】この発明の第2実施例を適用したバイポーラ・
MOS混載型半導体装置の製造方法の主要な工程を順次
模式的に示すそれぞれに断面図である。
【図6】図5に引き続いた工程を順次模式的に示すそれ
ぞれに断面図である。
【図7】この発明の第3実施例を適用したバイポーラ・
MOS混載型半導体装置の製造方法の主要な工程を順次
模式的に示すそれぞれに断面図である。
【図8】図7に引き続いた工程を順次模式的に示すそれ
ぞれに断面図である。
【図9】この発明の第4実施例を適用したバイポーラ・
MOS混載型半導体装置の製造方法の主要な工程を順次
模式的に示すそれぞれに断面図である。
【図10】従来例によるバイポーラ・MOS混載型半導
体装置の製造方法の主要な工程を順次模式的に示すそれ
ぞれに断面図である。
【図11】図10に引き続いた工程を順次模式的に示す
それぞれに断面図である。
【図12】図11に引き続いた工程を順次模式的に示す
それぞれに断面図である。
【符号の説明】
1 P型(第1導電型)シリコン基板 201〜203,2201〜2204 第1のフォトレ
ジスト膜 3 N型(第2導電型)層 301〜304 N型(第2導電型)層 4,4a N- 型(低濃度第2導電型)拡散層 401〜404 N- 型(低濃度第2導電型)拡散層 501〜507 第2のフォトレジスト膜 601〜606 N+ 型(高濃度第2導電型)拡散層 701〜706 第2のフォトレジスト膜 801〜807 P型(第1導電型)拡散層 9 N- 型(低濃度第2導電型)エピタキシャル成長層 1001〜1003,2301〜2305 P型(第1
導電型)層 1101,1102 N型(第2導電型)層 1201〜1211 素子間分離用絶縁膜 1301〜1305 N+ 型(高濃度第2導電型)埋め
込み引き出し層 1401 P+ 型(高濃度第1導電型)埋め込み引き出
し層 2401〜2405 溝型絶縁分離領域 Q1 NPNバイポーラトランジスタ領域 18 P+ 型(高濃度第1導電型)ベース領域 20 N+ 型(高濃度第2導電型)エミッタ領域 Q2 NMOSトランジスタ領域 1501 ゲート電極 1601,1602 N+ 型(高濃度第2導電型)ソー
ス・ドレイン領域 Q3 PMOSトランジスタ領域 1502 ゲート電極 1701,1702 N+ 型(高濃度第2導電型)ソー
ス・ドレイン領域 Q4 PNPバイポーラトランジスタ領域 19 N+ 型(高濃度第2導電型)ベース領域 21 P+ 型(高濃度第1導電型)エミッタ領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】この発明は、このような従来の問題点を解
消するためになされたもので、その目的とするところ
は、NMOSトランジスタ領域,およびPNPバイポー
ラトランジスタ領域側の電気的な分離だけでなく、NP
Nバイポーラトランジスタ領域,および/またはPMO
Sトランジスタ領域側においても、このシリコン基板と
の接合容量を低減し得るようにした,この種の半導体装
置の製造方法,こゝでは、バイポーラ・MOS混載型半
導体装置の製造方法を提供することである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明に係る半導体装置の製造方法は、NMOS
トランジスタ領域,およびPNPバイポーラトランジス
タ領域側に合わせて、NPNバイポーラトランジスタ領
域,および/またはPMOSトランジスタ領域側におい
ても、同時にシリコン基板との接合容量を低減するため
の低濃度拡散層を形成するようにしたものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】すなわち、この発明は、同一の第1導電型
のシリコン基板の主面上にあって、第1導電型のベース
領域を有するバイポーラトランジスタと、第2導電型の
ベース領域を有するバイポーラトランジスタと、第1導
電型のチャネル領域を有するMOSトランジスタと、第
2導電型のチャネル領域を有するMOSトランジスタと
のうち、少なくとも3種類以上を含んで構成されるバイ
ポーラ・MOS混載型半導体装置の製造方法において、
前記第1導電型のベース領域を有するバイポーラトラン
ジスタでの第2導電型の高濃度コレクタ埋め込み層の下
部に形成される第2導電型の低濃度不純物領域と、前記
第1導電型のチャネル領域を有するMOSトランジスタ
での同上第2導電型の高濃度不純物埋め込み層の下部に
形成される第2導電型の低濃度不純物領域と、前記第2
導電型のベース領域を有するバイポーラトランジスタで
の第1導電型の高濃度コレクタ埋め込み層の下部に形成
される同上第2導電型の低濃度不純物領域,および前記
第2導電型のチャネル領域を有するMOSトランジスタ
での第1導電型の高濃度不純物埋め込み層の下部に形成
される同上第2導電型の低濃度不純物領域の少なくとも
何れか一方とのそれぞれにつき、これを同一の工程によ
って同時に形成させたことを特徴とする半導体装置の製
造方法である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】また、この発明は、前記バイポーラ・MO
S混載型半導体装置の製造方法において、前記同一の第
1導電型のシリコン基板の主面上の全面にあって、第
導電型の低濃度不純物領域を形成した後、この第2導電
型の低濃度不純物領域を同時に絶縁分離し、前記少なく
とも3種類以上の各トランジスタでの同上各第2導電型
の低濃度不純物領域のそれぞれを、同一の工程によって
形成させたことを特徴とする半導体装置の製造方法であ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】
【作用】従って、この発明の半導体装置の製造方法で
は、第1導電型のベース領域を有するバイポーラトラン
ジスタでの第2導電型の高濃度コレクタ埋め込み層,お
よび第1導電型のチャネル領域を有するMOSトランジ
スタでの同上第2導電型の高濃度不純物埋め込み層の各
下部に対して、それぞれに第2導電型の各低濃度不純物
領域を形成するのと同時に、第2導電型のベース領域を
有するバイポーラトランジスタでの第1導電型の高濃度
コレクタ埋め込み層,および第2導電型のチャネル領域
を有するMOSトランジスタでの第1導電型の高濃度不
純物埋め込み層の少なくとも何れか一方の下部に対し
て、同上第2導電型の低濃度不純物領域を形成するよう
にしているので、これらの第2導電型のベース領域を有
するバイポーラトランジスタでの第1導電型の高濃度コ
レクタ埋め込み層,第2導電型のチャネル領域を有する
MOSトランジスタでの第1導電型の高濃度不純物埋め
込み層の少なくとも何れか一方と、シリコン基板との間
の接合容量を工程数の増加なしに低減し得るのである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】また、前記N- 型エピタキシャル成長層9
上の各所定領域に対して、それぞれに第1の各フォトレ
ジスト膜2201〜2204を選択的にパターニング形
成した上で、これらの各膜をマスクに用い、P型不純物
として、例えば、ボロンなどを約1〜2eVで1.0
〜3.0E13cm-2程度にイオン注入し、かつ拡散さ
せて各P型層2301〜2305とし、これらの各P型
層2301〜2305により、前記N- 型拡散層4を相
互に絶縁分離することで、N- 型拡散層401〜404
を形成する(図6(d))。こゝで、前記各トランジスタ素
子の領域に対応して、N- 型拡散層4を個々のN- 型拡
散層401〜404に相互に絶縁分離しているが、製
としてのLSIの用途に応じて、例えば、同電位でも構
わない場合などのように、不必要であれば、必ずしも全
てを絶縁分離する必要はない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】
【発明の効果】以上、各実施例によって詳述したよう
に、この発明方法によれば、同一の第1導電型のシリコ
ン基板の主面上にあって、第1導電型のベース領域を有
するバイポーラトランジスタと、第2導電型のベース領
域を有するバイポーラトランジスタと、第1導電型のチ
ャネル領域を有するMOSトランジスタと、第2導電型
のチャネル領域を有するMOSトランジスタとのうち、
少なくとも3種類以上を含んで構成されるバイポーラ・
MOS混載型半導体装置の製造方法において、第1導電
型のベース領域を有するバイポーラトランジスタでの第
2導電型の高濃度コレクタ埋め込み層,および第1導電
型のチャネル領域を有するMOSトランジスタでの第2
導電型の高濃度不純物埋め込み層の各下部に対し、それ
ぞれに第2導電型の各低濃度不純物領域を形成するのと
同時に、第2導電型のベース領域を有するバイポーラト
ランジスタでの第1導電型の高濃度コレクタ埋め込み
層,および第2導電型のチャネル領域を有するMOSト
ランジスタでの第1導電型の高濃度不純物埋め込み層の
少なくとも何れか一方の下部に対しても、同様に、第
導電型の低濃度不純物領域を形成するようにしたので、
これらの各第2導電型の低濃度不純物領域の介在によっ
て、前者におけるバイポーラトランジスタでの高濃度コ
レクタ埋め込み層,およびMOSトランジスタでの第2
導電型の高濃度不純物埋め込み層と、シリコン基板との
間の接合容量の低減に併せて、後者におけるバイポーラ
トランジスタでの高濃度コレクタ埋め込み層,およびM
OSトランジスタでの高濃度不純物埋め込み層の少なく
とも何れか一方と、シリコン基板との間の接合容量の低
減を極めて簡単に、しかも何らの工程数の増加もなしに
効果的に行なうことができ、結果的に、これらの各トラ
ンジスタ素子における動作の高速化を容易に図り得ると
いう優れた特長がある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】また、必要に応じて装置構成のより一層の
高集積化を図るために、新たな分離工程によって各第2
導電型の低濃度不純物領域を相互に絶縁分離する必要の
ある場合、第1導電型のシリコン基板の主面上の全面に
し、第2導電型の低濃度不純物領域を形成した上で、
その後の工程において、これをそれぞれの各低濃度不純
物領域に分離させるようにするときは、さらに工程の簡
略化が可能になるなどの利点を有するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の第1導電型のシリコン基板の主面
    上にあって、第1導電型のベース領域を有するバイポー
    ラトランジスタと、第2導電型のベース領域を有するバ
    イポーラトランジスタと、第1導電型のチャネル領域を
    有するMOSトランジスタと、第2導電型のチャネル領
    域を有するMOSトランジスタとのうち、少なくとも3
    種類以上を含んで構成されるバイポーラ・MOS混載型
    半導体装置の製造方法において、 前記第1導電型のベース領域を有するバイポーラトラン
    ジスタでの第2導電型の高濃度コレクタ埋め込み層の下
    部に形成される電気的分離のための第2導電型の低濃度
    不純物領域と、 前記第1導電型のチャネル領域を有するMOSトランジ
    スタでの第2導電型の高濃度不純物埋め込み層の下部に
    形成される同上第2導電型の低濃度不純物領域と、 前記第2導電型のベース領域を有するバイポーラトラン
    ジスタでの第1導電型の高濃度コレクタ埋め込み層の下
    部に形成される同上第2導電型の低濃度不純物領域,お
    よび前記第2導電型のチャネル領域を有するMOSトラ
    ンジスタでの第1導電型の高濃度不純物埋め込み層の下
    部に形成される同上第2導電型の低濃度不純物領域の少
    なくとも何れか一方とのそれぞれにつき、 これを同一の工程によって同時に形成させたことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のバイポーラ・MOS
    混載型半導体装置の製造方法において、 前記同一の第1導電型のシリコン基板の主面上の全面に
    あって、電気的分離のための第2導電型の低濃度不純物
    領域を形成した後、当該第2導電型の低濃度不純物領域
    を同時に絶縁分離し、前記少なくとも3種類以上の各ト
    ランジスタでの同上各第2導電型の低濃度不純物領域の
    それぞれを、同一の工程によって形成させたことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6150699A (en) * 1997-03-03 2000-11-21 Nec Corporation Tri-voltage Bi-CMOS semiconductor device
JP2010212367A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Toshiba Corp 半導体装置

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US6150699A (en) * 1997-03-03 2000-11-21 Nec Corporation Tri-voltage Bi-CMOS semiconductor device
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