JP3710988B2 - 防火防煙シャッター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井や梁下に設置した耐火シートに重りを取り付け、火災等の必要時に重りにより耐火シートを垂下させ着床させて、建築構造物等の内部空間を遮蔽し、火災の延焼や煙の拡散を防止する防火防煙シャッターに関する。
【0002】
【従来の技術】
建築構造物等の内部で、火災時の煙や火炎が拡散するのを防止する手段として、ガラスクロス等の耐火シートを使用した防火防煙シャッターが知られている。この防火防煙シャッター50の基本構造は、図12に示すように、天井や梁下に、下部に重りとしての座板51を取り付けた耐火シート52を垂下させその下部を着床可能に設置したものであり、火災等の必要時、例えば、煙や所定温度以上の室温を検知したりあるいは手動により、ストッパーを解除し天井や梁下の収納装置から耐火シート52を座板51により垂下させその下部を着床させて、建築構造物等の内部空間を遮蔽するものである。そして、座板51は、耐火シート52を垂下させその下部を着床させる機能は無論のこと、火災時に発生する風圧により耐火シート52がまくれ上がらないような機能を併せ持っている。
【0003】
この耐火シート52に取り付けられた座板51は、1本ものの丸棒、フラットバー及び曲げ加工された鉄板など種々のものが用いられている。この座板51は、遮蔽性を重要視すれば、太い1本ものの丸棒や分厚いフラットバーなど重いものを使用することになるが、余りに重いものを使用すると、その重量で耐火シートが破れる恐れがあり、更に耐火シートの降下中に人が挟み込まれてケガをする可能性もある等の理由から、比較的軽量な丸棒やフラットバーを使用することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、座板51は布製である耐火シート52に取付けられるため、上記理由により、比較的軽量な丸棒やフラットバーを使用することになる。従って、火災時等に強い風圧を受けると、耐火シート52がはらみ、更に座板51の中央部が撓み、耐火シート52のはらみ量と座板51の撓み量とが同等に近づいてくると、座板51が浮き上がり床との間に隙間ができ、その隙間から煙が漏れてしまい所望の遮煙性能を得ることができない。従って、座板51の撓みを防ぐため、比較的軽量ではあるが剛性の高い構造の座板51を使用すれば、座板51の浮き上がりを相当部分防げる。
【0005】
しかし、耐火シート52の幅寸法が長くそれに連れて座板51が長くなると、剛性の高い構造の座板51を使用しても撓みが生じ易くなり、座板51の浮き上がりを阻止できず、耐火シート52がまくれ上がる現象が生じてしまう。すなわち、この現象の原因は、座板51の重量面での制約から、耐火シート52の幅寸法が長くなっても、それに見合う剛性を有する材料を使用できないからである。そして、防火防煙シャッター50は、ロビーやホール、吹き抜けといった広い空間に配置されることが多く、図12における長さ寸法Lが6、7m、場合により10m以上に及ぶような大きなものが要求されることがある。このような防火防煙シャッター50では、当然のことながら座板51も長いものが要求されるが、耐火シート52のまくれ上がり現象を有効に阻止する手立てがないのが現状である。
【0006】
従って、本発明の目的は、通常サイズのものは無論のこと広い空間に配置される寸法の長いものであっても、火災等による風圧や温度上昇に伴う遮蔽状態の保持力低下を防止して、火災の延焼や煙の拡散を有効に防止できる防火防煙シャッターを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究した結果、防火防煙シャッターの座板が着床する床下に、座板に当接しその移動を阻止する構造物を設け、耐火シートの垂下過程又は垂下後に構造物を作動させて座板に当接するようにすれば、構造物により耐火シートの遮蔽性を保持できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、請求項1の発明は、天井や梁下にこれから耐火シートを垂下しその下部に設けた座板を着床可能に設置し、火災等の必要時に耐火シートを垂下させ、前記座板を着床させて、建築構造物等の内部空間を遮蔽してなる防火防煙シャッターにおいて、前記座板が着床する床下に、床下に収納され火災等の必要時に床上に突出するストッパー片を含む突出装置を設けてなり、前記耐火シートの垂下過程又は垂下後に前記ストッパー片を床上に突出させて座板に当接し、耐火シートの遮蔽性を保持してなることを特徴とする防火防煙シャッターを提供するものである。かかる構成を採ることにより、火災等の必要時に突出装置によりストッパー片を床上に突出させて座板に当て、耐火シートの移動を阻止し、火災時の風圧による耐火シートと床との間の隙間を生じさせず、不必要時にストッパー片を床下に収納する。
【0009】
また、請求項2の発明は、前記ストッパー片は座板が着床する位置の風下側に位置している防火防煙シャッターが提供される。また、請求項3の発明は、ストッパー片の座板との当たり部に滑り止めを設けた防火防煙シャッターが提供される。かかる構成を採ることにより、上記機能に加え、滑り止めによっても耐火シートの移動を阻止できる。また、請求項4の発明は、前記ストッパー片が、座板と当接する面が傾斜しているストッパー片又は水平方向に突出する止め部を有するストッパー片である防火防煙シャッターが提供される。
【0010】
また、請求項の発明は、天井や梁下にこれから耐火シートを垂下しその下部に設けた座板を着床可能に設置し、火災等の必要時に耐火シートを垂下させ、前記座板を着床させて、建築構造物等の内部空間を遮蔽してなる防火防煙シャッターにおいて、前記座板が着床する床下に、前記座板の一部又は全部を収納できる収納溝と、前記収納溝を開く開閉板を含む開閉装置とを設けてなり、火災等の必要時に前記開閉装置の開閉板により収納溝を開いて該収納溝に座板を収納し、耐火シートの遮蔽性を保持してなることを特徴とする防火防煙シャッターを提供するものである。かかる構成を採ることにより、火災等の必要時に開閉装置の開閉板により収納溝を開け、収納溝に座板を収納し、耐火シートの移動を阻止し、火災時の風圧による耐火シートと床との間の隙間を生じさせない。また、不必要時に収納溝から座板を出した後、開閉板により収納溝を閉じる。本発明において、座板は耐火シートの下端部の構造全体を言い、例えば、耐火シートの下部の袋状に丸棒などの重りを収納した場合、重りを収納した袋状部全体が座板であり、一対のフラットバーや曲げ加工された鉄板で耐火シートの下部を挟み込んだ場合、フラットバーや鉄板部全体が座板である。また、座板の下端の全部又は一部に下方に延出するように形成される可撓性又は可撓性でない着床片なども座板の一構成部材である。また、収納溝としては、座板を収納するものであれば、特に制限されず例えば、座板の一部を収納する小さな収納穴であってもよい。
【0011】
また、請求項の発明は、前記開閉板により収納溝が閉じられた状態で、前記開閉板の上面と床面とが略同一面であることを特徴とする請求項5記載の防火防煙シャッターが提供される
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を挙げて本発明を図1〜図10に基づいて詳述する。
図1は本発明の実施の形態である防火防煙シャッターを示す一部を断面した断面図、図2は本発明の実施の形態である防火防煙シャッターの構造物を示す斜視図である。両図において、1は防火防煙シャッターを示し、この防火防煙シャッター1は、天井や梁下にこれから耐火シート2を垂下しその座板3を着床可能に設置し、火災等の必要時に耐火シート2を垂下させその座板3を着床させて、建築構造物等の内部空間を遮蔽してなるもので、耐火シート2の座板3が着床する床4の下に、座板3に当たりその移動を阻止する構造物5を1以上設けて、耐火シート2の垂下過程又は垂下後に構造物5を作動させて座板3に当て、耐火シート2の遮蔽性を保持してなるものである。
【0013】
前記耐火シート2は、ガラス繊維の織布やシリカクロス等の不燃・耐火材料により構成されている。この耐火シート2の下部は袋状となり、座板3の一部を構成する重り10が収納されている。一方、耐火シート2の上部は収納装置11のロール12に固定され、普段は耐火シート2が巻き取られ収納箱11内に収納されている。
【0014】
そして、この座板の重り10は、図1では丸棒が使用され、火災時に設置場所である天井や梁下から耐火シート2を垂下させるのに充分な重量があることが必要であり、更に、火災時の風圧により耐火シート2が容易にまくれ上がらないだけの重量も剛性も必要である。しかしながら、重り10をあまり重くすると、耐火シートが破損してしまう恐れがあると共に、シャッターに人が挟まれた場合、事故に繋がる恐れがあるため、重り10は必要最小限の重さにする必要がある。
【0015】
従って、火災時に図1に矢線A方向から強い風圧を受けると、座板3は必要最小限の重さであるから、重量は無論のこと高い剛性を有する構造とすることも難しいから、座板3の中央部が撓み、耐火シート2のはらみ量と座板3の撓み量とが同等に近づいて来ると、座板3が浮き上がり煙が漏れてしまう。そこで、この実施の形態では、耐火シート2の下部、すなわち、座板3が着床する床4の下に構造物5が設けられている。耐火シート2が風の無い状態で垂下して座板3が床4に着床する位置よりも、僅かに図1の矢線A方向側の床4の下に構造物5が設けられている(後に詳述する図7の(3) の位置)。
【0016】
前記構造物5は、床4の下に設けられた穴20に図2に示す突出装置21を1以上設けてなる。この突出装置21は、ストッパー片22にアクチュエータ23が連結されてなり、火災等の必要時に、例えば、火災報知器や煙センサなどからの作動信号を受けて耐火シート2が垂下した後、アクチュエータ23によりストッパー片22を床4上に突出する。そして、着床した座板3が座板3の風下に位置し、且つ床4上に突出したストッパー片22に当たり、座板3の撓みを防ぎ、且つ耐火シート2自体の移動も阻止する。なお、不必要時にストッパー片22を床4下に戻してあり、床4は平坦となっている。
【0017】
また、構造物5における耐火シート2の当たり部、すなわち、ストッパー片22に滑り止め24が設けられている。従って、この滑り止め24の摩擦によっても耐火シート2のせり上がりを阻止できる。なお、突出装置21は床4に設けられるから、防塵防水は無論、耐久性も備わったものが選択される。更に、アクチュエータ23は限定が無く、空圧、油圧や水圧等の液圧、電動、電磁等種々の方式から最適のものが選択される。この実施形態では電磁方式が選択されている。
【0018】
図3は図1及び図2の突出装置21の変形例を示し、床4に設けた傾斜穴20aに傾斜型の突出装置21aを設け、傾斜しているストッパー片22aにより、図3の矢線A方向からの風圧に対して座板3に当て、耐火シート2の遮蔽性を保持しようとするものである。これにより、風圧が高くても座板10がストッパー片22aを乗り越えて外れることはなく、高い遮蔽性を保持できる。
【0019】
図4は図1及び図2の突出装置21の変形例を示し、床4に設けた穴20bに突出装置21bを設け、上方に位置し、水平方向に突出する止め部25を有したストッパー片22bにより、図4の矢線A方向からの風圧に対して座板3に当て、耐火シート2の遮蔽性を保持しようとするものである。
【0020】
図5及び図6は図1及び図2の突出装置21の変形例を示し、床4に設けた穴20cに突出装置21cを設け、この突出装置21cは楔形をしているストッパー片22cを軸26により回転自在に軸支して、このストッパー片22cを軸26を中心としてアクチュエータ(不図示)により作動させ、ストッパー片22cを図5の状態から図6の状態にして、図6の矢線A方向からの風圧に対して座板3に当て、耐火シート2の遮蔽性を保持しようとするものである。
【0021】
次に、上記構成からなる防火防煙シャッター1の使用方法について説明する。先ず、建築構造物等の内部空間を遮蔽する位置の天井や梁下に防火防煙シャッター1を設置し、耐火シート2が風の無い状態で垂下して座板3が床4に着床する位置よりも、僅かに図1や図3などに示される矢線A方向側の床4の下に構造物5を設ける(後に詳述する図7の(3) の位置)。防火防煙シャッター1が作動していない時、床4は平坦であり、人の歩行に支障がない。火災等が発生すると図示しない巻取装置のロック状態が自動あるいは手動で解除され、座板3の重さにより天井や梁下から耐火シート2が垂下した後、構造物5を作動させて座板3に接触させ得る状態にして、座板3が床4に着床し建築構造物等の内部空間を遮蔽する(図1及び図3〜図6の状態)。
【0022】
この際、図7の(1) 〜(5) の状態のように、構造物5を構成する突出装置21を作動させないでいると、図7の(1) では風が無く耐火シート2が床4に密着して遮蔽状態を保持し、火炎や煙を遮蔽している。火災が進行するに従い風圧が上がると、耐火シート2がはらむが図7の(2) の状態では座板3の撓みは無い。図7の(3) になると、耐火シート2がはらみ座板3も撓み始めるが、まだ耐火シート2のはらみの方が座板3の撓みより大きくこの状態では座板3が持ち上がることは無い。図7の(4) になると、耐火シート2のはらみ量と座板3の撓み量とが同等若しくはそれ以上になり、座板3が持ち上がり始め、更に図7の(5) になると、座板3と共に耐火シート2が浮き上がり、内部空間の遮蔽性が失われる。そこで、突出装置21を作動させてあると、図7の(3) の状態で座板3とストッパー片22、22a、22b、22cとは完全に当たっているから、座板3の撓みを阻止して図7の(3) の状態を保持し、上記したように、座板3が持ち上がることは無く、内部空間の遮蔽性を保持する。更に、ストッパー片22、22cに滑り止め24が付いていると、より一層図7の(3) の状態を保持し易くなり、ストッパー片22a、22bであると、その形状からより一層図7の(3) の状態を保持し易くなる。
【0023】
図8〜図9は本発明の他の実施形態である防火防煙シャッターを示すもので、図1〜図7に示す防火防煙シャッターとの相違点は、構造物5aが座板3を収納でき且つ床4に設けた収納溝30と、その収納溝30を火災等の必要時に開き不必要時に閉じる開閉板31を含む開閉装置32とからなる点にある。すなわち、収納溝30は、耐火シート2が垂下時風圧により撓むから、図7の(3) に示す撓み幅wと同等の溝幅を有し、下端部にある座板3が充分収納できるスペースがあり、開閉板31を着座させるL溝33を有し、更に、開閉装置32のアクチュエータ34の収納穴35を有している。一方、開閉装置32は、アクチュエータ34が収納穴35に取り付けられ、アクチュエータ34のロッド36はアーム37の一端部に固着し、このアーム37の他端部は開閉板31に蝶番38により回動自在に取り付けられている。
【0024】
そして、図8の状態から火災等の必要時に作動信号を受けて、開閉装置32により開閉板31を開いて収納溝30を開ける。すなわち、アクチュエータ34のロッド36が伸びると、アーム37が上昇し連れて開閉板31も上昇するから、開閉板31がL溝33から外れて図10の状態になり、その後、アクチュエータ34のロッド36を元に戻せば、開閉板31やアーム37の床上に突出する部分が無くなり、収納溝30に耐火シート2の下端部、すなわち、座板3は円滑に収納され、収納溝30の側壁39により火災時の図10の矢線A方向からの風圧による耐火シート2の移動を阻止する。なお、側壁39はオーバーハング若しくは滑り止めが取り付けてあると、一層阻止効果が上がる。その他の構造、作用は図1〜図7に示す防火防煙シャッターと同様なのでその説明を省略する。また、耐火シートは、二枚のシートを重ね合わせ上方部を固定した開き口形態が三角状の避難扉が設けられていてもよい。
【0025】
図11は図8及図10の防火防煙シャッターの収納形態の変形例を示すもので、図8及び図10に示す防火防煙シャッターの収納形態との相違点は、開閉装置32を床下の穴35aに横置きとし、且つ開閉装置32の作動過程において、開閉板31とアクチュエータ34のロッド36を床上に突出しないようにした点にある。すなわち、収納溝30の一方の壁側には開閉板31を開閉自在とする蝶番38を取付け、開閉板31を閉状態は、他方の壁側に設置された開閉装置32の伸びたロッド36と開閉板31との当接で行い、開閉板31を開状態は、ロッド36の後退で開閉板31の当接が外れ重力による垂れ下がりで行うものである。これにより、開閉板31の一部が床上に突出することがなく、より簡易な構造、操作とすることができる。
【0026】
本発明においては座板とこれを収納する収納溝は種々の形態を採ることができる。例えば、座板の下端の一部に少なくとも1以上のベロ状の係止片を設け、床にはこの係合片を収納する少なくとも1以上の小さな収納穴を設ける形態であってもよい。係合片はベロ状のもの以外にも、種々の形態のものが使用でき、例えば丸状や角状の突起棒などが挙げられる。
【0027】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での変更、追加は本発明の範囲内である。
【0028】
【発明の効果】
【0029】
請求項の発明によれば、火災等の必要時に突出装置によりストッパー片を床上に突出させて座板に当て、耐火シートの移動を阻止し、火災時の風圧による耐火シートと床との間の隙間を生じさせず、不必要時にストッパー片を床下に収納する。従って、突出装置によりストッパー片を床上に突出させるという簡単な構造でも、通常サイズのものは無論のこと広い空間に配置される寸法の長いものであっても、重量を増すことなく火災等による風圧や温度上昇に伴う遮蔽状態の保持力低下を防止して、火災の延焼や煙の拡散を有効に防止できる。
【0030】
請求項3の発明によれば、滑り止めによっても耐火シートの移動を阻止できる。従って、構造物に滑り止めを付けるという簡単な付加処置を施すだけで、上記効果を一層高めることができる。
【0031】
請求項の発明によれば、火災等の必要時に開閉装置の開閉板により収納溝を開け、収納溝に座板を収納し、耐火シートの移動を阻止し、火災時の風圧による耐火シートと床との間の隙間を生じさせず、不必要時に収納溝から座板を出した後、開閉板により収納溝を閉じる。従って、開閉板により収納溝を開け、座板の下端部を収納しても、上記と同様の効果を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である防火防煙シャッターを示す一部を断面した断面図。
【図2】本発明の実施形態である防火防煙シャッターの構造物を示す斜視図。
【図3】図1の防火防煙シャッターの変形例を示す断面図。
【図4】図1の防火防煙シャッターの変形例を示す断面図。
【図5】図1の防火防煙シャッターの変形例を示す断面図。
【図6】図1の防火防煙シャッターの変形例を示す断面図。
【図7】本発明の実施形態である防火防煙シャッターの使用状態を示す断面図。
【図8】本発明の他の実施形態である防火防煙シャッターの構造物を示す断面図。
【図9】本発明の他の実施形態である防火防煙シャッターの構造物を示す平面図。
【図10】本発明の他の実施形態である防火防煙シャッターの使用状態を示す断面図。
【図11】防火防煙シャッターの収納溝への収納形態の変形例を示す断面図。
【図12】従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1、50 防火防煙シャッター
2、52 耐火シート
3、51 座板
4 床
5、5a 構造物
10 重り
11 収納装置
12 ロール
20、20b、20c 穴
20a 傾斜穴
21、21a、21b、21c 突出装置
22、22a、22b、22c ストッパー片
23、34 アクチュエータ
24 滑り止め
25 止め部
26 軸
30 収納溝
31 開閉板
32 開閉装置
33 L溝
35 収納穴
36 ロッド
37 アーム
38 蝶番
39 側壁

Claims (6)

  1. 天井や梁下にこれから耐火シートを垂下しその下部に設けた座板を着床可能に設置し、火災等の必要時に耐火シートを垂下させ、前記座板を着床させて、建築構造物等の内部空間を遮蔽してなる防火防煙シャッターにおいて、前記座板が着床する床下に、床下に収納され火災等の必要時に床上に突出するストッパー片を含む突出装置を設けてなり、前記耐火シートの垂下過程又は垂下後に前記ストッパー片を床上に突出させて座板に当接し、耐火シートの遮蔽性を保持してなることを特徴とする防火防煙シャッター。
  2. 前記ストッパー片が、座板が着床する位置の風下側に位置していることを特徴とする請求項1記載の防火防煙シャッター。
  3. 前記ストッパー片の座板の当たり部に滑り止めを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の防火防煙シャッター。
  4. 前記ストッパー片が、座板と当接する面が傾斜しているストッパー片又は水平方向に突出する止め部を有するストッパー片であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防火防煙シャッター。
  5. 天井や梁下にこれから耐火シートを垂下しその下部に設けた座板を着床可能に設置し、火災等の必要時に耐火シートを垂下させ、前記座板を着床させて、建築構造物等の内部空間を遮蔽してなる防火防煙シャッターにおいて、前記座板が着床する床下に、前記座板の一部又は全部を収納できる収納溝と、前記収納溝を開く開閉板を含む開閉装置とを設けてなり、火災等の必要時に前記開閉装置の開閉板により収納溝を開いて該収納溝に座板を収納し、耐火シートの遮蔽性を保持してなることを特徴とする防火防煙シャッター。
  6. 前記開閉板により収納溝が閉じられた状態で、前記開閉板の上面と床面とが略同一面であることを特徴とする請求項5記載の防火防煙シャッター。
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