JP3703564B2 - 一方向クラッチ - Google Patents

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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/069Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags
    • F16D41/07Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags between two cylindrical surfaces

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車、一般産業機械等の駆動軸と従動軸との間に組込まれ、駆動軸の一方向回転の動力のみ従動軸に伝達する機能を具えた一方向クラッチの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一方向クラッチは、外輪と内輪との間に介在するスプラグを受け入れるリテーナを具えている。スプラグは、リテーナの径方向外側から内側に向けてリング状のスプリングによって押圧されて、リテーナに保持されるようになっている。
【0003】
リテーナの一例として、図27に示すリテーナ30がある。
このリテーナ30は、筒状の構造体31の一端から軸方向に切り込まれて形成されたスプラグ受け溝32を複数具えている。スプラグ受け溝32には、スプラグ(図示省略)が装着される。
【0004】
一方向クラッチは、小型化を目的として、軸方向長さを短くすることが要求されている。このため、リテーナ30のスプラグ受け溝32によって形成された残存部33の肉厚(T1)を薄くする必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような残存部の肉厚の薄いリテーナを具えた一方向クラッチは、次の問題点を有している。
(1) 残存部の肉厚が薄いため、リテーナの強度が低下し、長期間使用している間に残存部にひび、割れ等の損傷が生じ、円滑な動作ができなくなりやすい。
(2) 過大な負荷等によってスプラグが滑ると、スプラグはリテーナに激しくぶつかることになるため、長期間使用している間にリテーナに損傷が生じ、円滑な動作ができなくなりやすい。
(3) 残存部に損傷が生じないように、残存部の肉厚を厚くすると、リテーナの弾性が低下するとともに、リテーナが大きくなり、一方向クラッチを小型にすることができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、外輪と内輪との間に介在するスプラグを受け入れるリテーナを具えた一方向クラッチにおいて、前記リテーナは、筒状の構造体と、前記構造体の一端に放射状に突設されて側面が前記外輪の端面に当接するフランジと、前記構造体の他端から前記フランジに向けて切り込まれて形成され前記スプラグを受け入れるスプラグ受け溝と、前記構造体の軸方向に形成された弾性付与溝とを具えた一方向クラッチにより、前記の課題を解決した。
【0007】
【作用】
フランジは、従来の残存部に相当する位置に形成されている。
フランジは、放射状に形成されているため、従来の残存部より径が大きく形成される。このため、フランジの強度と従来の残存部の強度とを同一にした場合、フランジの厚みを従来のリテーナの残存部の肉厚より薄くすることができ、フランジの厚み寸法と従来のリテーナの残存部の肉厚寸法との差の分だけ、本発明のリテーナの長さが短くなる。
【0008】
リテーナに弾性を付与するのは、弾性付与溝に対応する箇所にある残存部である。この残存部の肉厚は、弾性付与溝の寸法を変更することによって、自由に設定することができる。また、残存部は弾性付与溝の数だけ形成される。
従って、リテーナの弾性は、弾性付与溝の寸法と数によって設定される。
【0009】
過大な負荷等によってスプラグが滑り、その衝撃がリテーナに加わるが、本発明においては、リテーナ全体が撓むので、リテーナにひび、割れ等の損傷が発生しにくい。
従って、本発明の一方向クラッチは、クラッチ機能を損なわれることなく、長期間に渡って円滑な動作を行なうことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図26に基づいて説明する。
一方向クラッチ40(図8,11参照)は、外輪41と、内輪42と、外輪41と内輪42との間に介在するスプラグ43と、外輪41と内輪42との間でスプラグ43を受け入れるリテーナ50と、このリテーナ50の径方向外側から内輪に向けてスプラグ43を押圧するリング状のコイルスプリング51とを具えている。
外輪41と内輪42は、駆動軸、従動軸と一体に回転するようになっている。
外輪41の端部44(図11参照)には、外輪41と同軸に座ぐり孔45が形成されている。
【0011】
一方向クラッチのリテーナ50は、図1乃至図17に示すように、短い筒状の構造体52(図2参照)と、この構造体52の一端59に放射状に突設されたフランジ53と、構造体52の他端60に放射状に突出されてリテーナ50を補強する補強片57と、構造体52の一端59から補強片57に向けて切り込まれて形成された弾性付与溝54と、構造体52の他端60からフランジ53に向けて切り込まれて形成されてスプラグ43が装着されるスプラグ受け溝55とを具えている。
【0012】
弾性付与溝54とスプラグ受け溝55は、構造体52の軸方向に形成されている。また、弾性付与溝54とスプラグ受け溝55は、構造体52の周方向に交互に複数形成されている。
【0013】
フランジ53(図2、図4参照)は、スプラグ受け溝55とつながった放射溝56を具えている。
構造体52の両端には、弾性付与溝54に対応する箇所にある残存部81と、スプラグ受け溝55と放射溝56とに対応する箇所にある残存部80とが交互に具えられている。
【0014】
リテーナ50は、合成ゴム、樹脂(プラスチック)等の弾性体からなる一体成形品である。従って、本発明において「切り込む」と言っても、文字通り「切り込む」のではなくて、「切り込んだような形状に成形される」という趣旨である。
フランジ53の先端には、外輪41(図11参照)の座ぐり孔45の内周46に弾接する突起58(図1参照)が形成されている。
【0015】
スプラグ43(図14参照)において、外輪41と内輪42とに接触する外周は、スプラグ受け溝55に落込む真円に近い円弧面61と、外輪41の内周に接する三角状の三角面62,62とを具えている。
スプラグ43には、リング状のコイルスプリング51(図13参照)が係合するスプリング係合溝63が形成されている。スプリング係合溝63の一端には、面取り64が施されている。
【0016】
本発明の一方向クラッチの組立順序の一例を説明する。
先ず、スプラグ受け溝55にスプラグ43を装着する手順を説明する(図15乃至図17参照)。
予め、コイルスプリング51が装着されたリテーナ50の内側からコイルスプリング51に抗してスプラグ受け溝55にスプラグ43を挿入する。スプラグ43は、スプリング係合溝63の底面65をリテーナ50の径方向に対して傾けた状態でスプラグ受け溝55に挿入される。スプリング係合溝63の底面65の一端にコイルスプリング51が接触する。
【0017】
そして、スプラグ43を工具A或いは指先で支持し、図16において上方へ押し上げる。
傾いた底面65の一端にコイルスプリング51が接触しているため、スプラグ43はスプリング51に押されて矢印B方向に回転させられ、図17に示すようにスプラグ受け溝55内に納まる。
以下、同様にして、全部のスプラグ受け溝55にスプラグ43を装着する。
【0018】
スプラグ受け溝55に装着された全部のスプラグ43は、コイルスプリング51によって軸方向と径方向への脱落が防止される。また、フランジ53もスプラグ43を受け止めて軸方向の一方への移動を規制する。
コイルスプリング51は、フランジ53と補強片57とによってリテーナ50の軸方向への移動が規制される。
スプラグ43が装着されたリテーナ50は、機械類に組み込まれるとき、あたかも、1つの部品であるかのように取り扱われる。
【0019】
全部のスプラグ受け溝55にスプラグ43が装着されたリテーナ50は、図8、図11に示すように内輪42と外輪41との間に挿入される。
リテーナ50は、構造体52の両端に交互に形成された残存部80,81によって撓み易く、弾性を有しており、スプラグ43を保持したままの状態で外輪41の内周、或いは、内輪42の外周に容易に装着される。
【0020】
リテーナ50(図11参照)が内輪42と外輪41との間に挿入されると、フランジ53の先端に形成された段部48が外輪41の内周49に入り込み、フランジ53の先端部分が座ぐり面47に接する。また、フランジ53の突起58が、座ぐり孔45の内周46に接触する。これらの当接によって、リテーナ50の軸方向の位置規制及び径方向の位置規制がなされる。
【0021】
一方向クラッチ40の内輪42又は外輪41の一方は駆動軸に連結され、他方は従動軸に連結される。スプラグ43は、駆動軸の回転方向に応じて内輪42と外輪41の間に挟まれ、回転力を伝達する。
【0022】
フランジ53は、従来の残存部33(図27参照)に相当する位置に形成されている。フランジ53は放射状に形成されているため、従来の残存部33より径が大きく形成される。このため、フランジ53の強度と従来の残存部33の強度とを同一にした場合、フランジ53の厚み(T2)を従来の残存部33の肉厚(T1)より薄くすることができ、その分、リテーナ50の長さを従来のリテーナ30の長さよりも短くすることができる。
また、フランジ53の厚み(T2)と従来の残存部33の肉厚(T1)とを同一にすると、フランジ53は、構造体52にスプラグ受け溝55を形成したことによる、リテーナ50の強度の低下を防止することができる。
【0023】
リテーナ50に主として弾性を付与しているのは、弾性付与溝54に対応する残存部81である。この残存部の寸法は、弾性付与溝の寸法を変更することによって、自由に設定することができる。また、他方の残存部80も、ある程度、リテーナ50に弾性を付与している。
リテーナ50は、これらの残存部80,81(図2、図4参照)によって従来のリテーナよりも弾性がすぐれている。
このため、一方向クラッチ40は、過大な負荷等によってスプラグが滑り、その衝撃がリテーナに加わっても、リテーナには、ひび、割れ等が発生しにくく、長期間に渡って円滑な動作を行なうことができる。
【0024】
本発明によるリテーナの他の実施の形態を図18乃至図26に基づいて説明する。
図18のリテーナ150は、放射溝156の幅W1を図1乃至図17に示すリテーナ50(以下、単に、「図1のリテーナ」という。)の放射溝56の幅より狭くし、フランジ153の周方向に沿った面積を広くして、リテーナ150の剛性を高めたものである。
【0025】
図19のリテーナ250は、放射溝256の幅W2を図1のリテーナ50の放射溝56の幅より広くして、図1のリテーナ50よりも弾性を向上させている。
【0026】
図20のリテーナ350は、放射溝356の幅W3を図1のリテーナ50の放射溝56の幅より広くして、図1のリテーナ50よりも弾性を向上させている。また、図20のリテーナ350は、補強片357の周方向長さL4を図1のリテーナ50の補強片57の周方向長さより長くして、補強片357の強度を高めている。
【0027】
図21のリテーナ450は、補強片457の端面470を径方向に沿って立ち上がらせてあり、補強片457の周方向長さL5を図1のリテーナ50の周方向長さより長くして、補強片457の強度を高めている。
【0028】
図22のリテーナ550は、補強片557の周方向端面570を斜めにして、スプラグ43を受け入れ易くしている。
【0029】
図23のリテーナ650は、放射溝656の幅W6を図1のリテーナ50の放射溝56の幅より狭くし、フランジ653の周方向に沿った面積を広くして、軸方向の一方へ移動するスプラグをフランジ653で確実に受け止められるようにしてある。
また、図23のリテーナ650は、補強片657の周方向長さL7を図1のリテーナ50の補強片57の周方向長さより長くして、補強片657の強度を高めてある。
【0030】
図24のリテーナ750は、フランジ753に放射溝を有しておらず、フランジ753の周方向に沿った面積を広くして、リテーナ750の剛性を高めてある。
また、図24のリテーナ750は、補強片757の周方向長さL8を図1のリテーナ50の補強片57の周方向長さより長くして、補強片757の強度を高めてある。
さらに、図24のリテーナ750のフランジ753は、突起758に弾性を付与する弾性付与孔770を有し、外輪の座ぐり孔の内周に弾接されるようになっている。
【0031】
図1乃至図24における、弾性付与溝54,154,254,354,454,554,654,754は、スプラグ受け溝55,155,255,355,455,555,655,755同士の間に1つしか形成されていないが、複数形成されていてもよい(図示省略)。
また、各弾性付与溝は、フランジが形成された側から切り込まれて形成されているが、補強片が形成された側から切り込まれて1つ或いは複数形成されていてもよい(図示省略)。
さらに、弾性付与溝は、後述する図25のリテーナ850の弾性付与溝854のように、構造体852の両端から交互に複数本形成されていてもよい(図示省略)。
【0032】
図25のリテーナ850は、フランジ853に放射溝を具えていないため、スプラグ受け溝855同士の間で構造体852の両端から軸方向に交互に切り込まれた3つの弾性体付与溝854を具え、放射溝が無いことによる弾性の低下を防止してある。
弾性付与溝854の幅W9は、図1のリテーナ50の弾性付与溝54の幅より多少狭い。
【0033】
3つの弾性付与溝854が構造体852に効果的に弾性を与えるには、スプラグ受け溝855と複数の弾性付与溝854とが、構造体852の両端から交互に切り込まれて、構造体852の両側に残存部881,881,881が交互に形成されているのが好ましい。
【0034】
また、図25のリテーナ850は、補強片857の周方向長さL10を図1のリテーナ50の補強片57の周方向長さより長くして、補強片857の強度を高めてある。
さらに、図25のリテーナ850のフランジ853は、突起858に弾性を付与する弾性付与孔870を有し、外輪の座ぐり孔の内周に弾接されるようにしてある。
【0035】
なお、図1乃至図25のリテーナの各弾性付与溝54,154,254,354,454,554,654,754,854は構造体52,152,252,352,452,552,652,752,852の内外周を貫通した溝であるが、図26のリテーナ950の3つの弾性付与溝954は樋状の溝であり、構造体952の軸方向の全長に亘って形成されている。
フランジ953と隣り合う弾性付与溝954は構造体952の外周に形成され、残りの弾性付与溝954は構造体952の内周に形成されている。
【0036】
図26のリテーナ950の構造体952の内周には、構造体952の内周と外周に交互に形成された弾性付与溝954によって形成された残存部981,981が具えられている。また、補強片957にも残存部981が具えられている。リテーナ950は残存部981によって、従来のリテーナよりも弾性を有している。
【0037】
なお、弾性付与溝954は、スプラグ受け溝955,955間で構造体952の内周又は外周に1つ形成されていてもよいし、構造体952の内周のみに又は外周のみに複数形成されていてもよい。
また、図26のリテーナ950は、補強片957の周方向長さL11を図1のリテーナ50の補強片57の周方向長さより長くして、補強片957の強度を高めてある。
【0038】
図1乃至図26に示すリテーナのスプラグ受け溝と弾性付与溝は、構造体に各々複数形成されている。しかし、スプラグ受け溝は1つであってもよい。また、弾性付与溝も1つであってもよい(図示省略)。
【0039】
従って、本発明の一方向クラッチは、過大な負荷等によってスプラグが滑り、その衝撃がリテーナに加わっても、リテーナにひび、割れ等の損傷が生じにくく、長期間に渡って円滑な動作を行なうことができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1乃至4の一方向クラッチは、構造体の一端に放射状に突設され外輪の端面に当接するフランジを具えているため、次の効果を奏する。
(1) リテーナにスプラグ受け溝を形成したことによるリテーナの強度低下が防止され、長期間に渡って円滑な動作を行なうことができる。
(2) 従来のリテーナの残存部の肉厚寸法と本発明のフランジの厚み寸法との差の分だけ、リテーナの長さを短くして、小型にすることができる。
(3) 外輪にリテーナを保持させることにより確実な噛み合いが保証され、長期間に渡って円滑な動作を行なうことができる。
【0041】
請求項1乃至4の一方向クラッチは、弾性付与溝によって従来のリテーナより弾性を有するリテーナを具えているため、次の効果を奏する。
(4) 過大な衝撃負荷がリテーナに加わっても、リテーナにひび、割れ等の損傷が発生しにくく、クラッチ機能が損なわれることなく、長期間に渡って円滑な動作を行なうことができる。
(5) 内輪或いは外輪へのリテーナの組み込み作業が容易になり、一方向クラッチの生産性を高めることができる。
【0042】
請求項5の一方向クラッチのように、弾性付与溝が構造体の一端と他端とから軸方向に交互に切り込まれて複数形成されていると、リテーナの弾性を高めて、リテーナのひび、割れ等の損傷が防止され、一方向クラッチは長期間に渡って円滑な動作を行なうことができる。
請求項6の一方向クラッチのように、弾性付与溝が構造体の軸方向に構造体の外周と内周に交互に複数形成された樋状の溝であると、リテーナの弾性を高めることができる。
【0043】
請求項7の一方向クラッチのように、スプラグ受け溝とつながって径方向に形成された放射溝をフランジに具えると、リテーナの弾性を高めて、リテーナのひび、割れ等の損傷が防止され、一方向クラッチは長期間に渡って円滑な動作を行なうことができる。
そして、請求項8の一方向クラッチのように、リテーナが合成ゴム、樹脂等の弾性体からなる成形品であると、軽量な一方向クラッチを、生産効率よく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の一方向クラッチのリテーナの正面図。
【図2】 図1のリテーナの斜視図。
【図3】 図1の背面図。
【図4】 図3のリテーナの斜視図。
【図5】 図1の平面図。
【図6】 図1の6−6矢視断面図。
【図7】 図1の7−7矢視断面図。
【図8】 図1のリテーナにスプラグとスプリングとを装着して外輪と内輪に組込んだ状態の正面図。
【図9】 図8の背面図。
【図10】 図8の平面図。
【図11】 図8の11−11矢視断面図。
【図12】 図8の斜視図。
【図13】 図9の斜視図。
【図14】 スプラグの斜視図。
【図15】 リテーナにスプラグを組込む説明図。
【図16】 リテーナにスプラグを組込む説明図。
【図17】 リテーナにスプラグを組込む説明図。
【図18】 他の実施形態のリテーナの斜視図。
【図19】 他の実施形態のリテーナの斜視図。
【図20】 他の実施形態のリテーナの斜視図。
【図21】 他の実施形態のリテーナの斜視図。
【図22】 他の実施形態のリテーナの斜視図。
【図23】 他の実施形態のリテーナの斜視図。
【図24】 他の実施形態のリテーナの斜視図。
【図25】 他の実施形態のリテーナの斜視図。
【図26】 他の実施形態のリテーナの斜視図。
【図27】 従来のリテーナの斜視図。
【符号の説明】
40 一方向クラッチ 41 外輪 42 内輪 43 スプラグ
50,150,250,350,450,550,650,750,850,950 リテーナ
51 スプリング
52,152,252,352,452,552,652,752,852,952 構造体
53,153,653,753,853,953 フランジ
54,154,254,354,454,554,654,754,854,954 弾性付与溝
55,455,555,855 スプラグ受け溝
56,156,256,356,756,856 放射溝
59 構造体の一端
60 構造体の他端

Claims (8)

  1. 外輪と内輪との間に介在するスプラグを受け入れるリテーナを具えた一方向クラッチにおいて、
    前記リテーナは、筒状の構造体と、前記構造体の一端に放射状に突設されて側面が前記外輪の端面に当接するフランジと、前記構造体の他端から前記フランジに向けて切り込まれて形成され前記スプラグを受け入れるスプラグ受け溝と、前記構造体の軸方向に形成された弾性付与溝とを具えたことを特徴とする、
    一方向クラッチ。
  2. 前記スプラグ受け溝が複数形成され、前記弾性付与溝が当該スプラグ受け溝同士の間に形成されている、請求項1の一方向クラッチ。
  3. 前記弾性付与溝が前記構造体の一端又は他端から軸方向に切り込まれて形成されている、請求項1又は2の一方向クラッチ。
  4. 前記弾性付与溝が前記構造体の内周又は外周の軸方向に形成された樋状の溝である、請求項1又は2の一方向クラッチ。
  5. 前記弾性付与溝が前記構造体の一端と他端とから軸方向に交互に切り込まれて複数形成されている、請求項1又は2の一方向クラッチ。
  6. 前記弾性付与溝が前記構造体の軸方向に前記構造体の外周と内周に交互に複数形成された樋状の溝である、請求項1又は2の一方向クラッチ。
  7. 前記リテーナのフランジが前記スプラグ受け溝とつながって径方向に形成された放射溝を具えている、請求項1乃至6のいずれか1つの一方向クラッチ。
  8. 前記リテーナが合成ゴム、樹脂等の弾性体からなる、請求項1乃至7のいずれか1つの一方向クラッチ。
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