JPH09144777A - ワンウエイクラッチ - Google Patents
ワンウエイクラッチInfo
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- JPH09144777A JPH09144777A JP7329938A JP32993895A JPH09144777A JP H09144777 A JPH09144777 A JP H09144777A JP 7329938 A JP7329938 A JP 7329938A JP 32993895 A JP32993895 A JP 32993895A JP H09144777 A JPH09144777 A JP H09144777A
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- clutch
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 噛合い力が高く且つ空転トルクが比較的に少
ない低価格のワンウェイクラッチを提供すること。 【構成】 外輪の内周面にテーパー部と急峻な段部とを
形成して第1クラッチ要素部とし、また内輪には外輪の
テーパー部に位置して楔形空間部を形成する外周部を形
成する外周面部、外輪の段部に係合するストッパー部、
更に径方向内側及び外側に開口部を形成したローラー保
持穴、及び前記ローラー保持穴に配置され、周面の一部
が前記開口部から径方向内方及び外方に突出するニード
ルローラーを設けて第2クラッチ要素部とし、第1クラ
ッチ要素部と第2クラッチ要素部とが協働して少なくと
も1つのクラッチ機構部を構成するようにしたことを特
徴とする。
ない低価格のワンウェイクラッチを提供すること。 【構成】 外輪の内周面にテーパー部と急峻な段部とを
形成して第1クラッチ要素部とし、また内輪には外輪の
テーパー部に位置して楔形空間部を形成する外周部を形
成する外周面部、外輪の段部に係合するストッパー部、
更に径方向内側及び外側に開口部を形成したローラー保
持穴、及び前記ローラー保持穴に配置され、周面の一部
が前記開口部から径方向内方及び外方に突出するニード
ルローラーを設けて第2クラッチ要素部とし、第1クラ
ッチ要素部と第2クラッチ要素部とが協働して少なくと
も1つのクラッチ機構部を構成するようにしたことを特
徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワンウェイクラッチに関
し、更に詳細には例えばOA機器等における回転軸に取
付けられるワンウェイクラッチに関する。
し、更に詳細には例えばOA機器等における回転軸に取
付けられるワンウェイクラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転運動の伝導機構としてのワン
ウェイクラッチは既に数種の構造のものが使用されてい
る。その内、OA機器等に使用される小径のワンウェイ
クラッチについてはその基本的な機能、構造上から次の
2つに分類される。
ウェイクラッチは既に数種の構造のものが使用されてい
る。その内、OA機器等に使用される小径のワンウェイ
クラッチについてはその基本的な機能、構造上から次の
2つに分類される。
【0003】その1は、図8に示されるように多数本の
ニードルローラー1を外輪(アウターレース)2内周面
に形成された各楔状空間部に配置し、各ニードルローラ
ー1をスプリング3で周方向へ押圧し、回転軸Sの一方
向回転時に外輪2の各楔状空間部と回転軸Sとの間にロ
ーラーを係合させ、この摩擦力により回転軸Sと外輪2
とを連結してロックする構造のものである。このような
構造のワンウェイクラッチは比較的に高級な機種に使用
されている。
ニードルローラー1を外輪(アウターレース)2内周面
に形成された各楔状空間部に配置し、各ニードルローラ
ー1をスプリング3で周方向へ押圧し、回転軸Sの一方
向回転時に外輪2の各楔状空間部と回転軸Sとの間にロ
ーラーを係合させ、この摩擦力により回転軸Sと外輪2
とを連結してロックする構造のものである。このような
構造のワンウェイクラッチは比較的に高級な機種に使用
されている。
【0004】他の1つは、図9に示されるようにコイル
スプリング4を回転軸Sに巻き付ける形で接触させ、そ
の一端を外輪(図示せず)に固定した構造のものであ
る。この構造のワンウェイクラッチの場合には、回転軸
Sをロック方向に回転させようとした場合、回転軸Sと
コイルスプリング4の接触面との間の摩擦によりコイル
スプリング4が締め付け方向に捻られるためコイルスプ
リング4の内径が縮小する。
スプリング4を回転軸Sに巻き付ける形で接触させ、そ
の一端を外輪(図示せず)に固定した構造のものであ
る。この構造のワンウェイクラッチの場合には、回転軸
Sをロック方向に回転させようとした場合、回転軸Sと
コイルスプリング4の接触面との間の摩擦によりコイル
スプリング4が締め付け方向に捻られるためコイルスプ
リング4の内径が縮小する。
【0005】これにより、回転軸Sとの摩擦力が増大し
て固定される。空転方向に回転する場合、コイルスプリ
ング4はその内径が拡大する方向に捻られるので摩擦力
は減少し、僅かなトルクにて空転することになる。
て固定される。空転方向に回転する場合、コイルスプリ
ング4はその内径が拡大する方向に捻られるので摩擦力
は減少し、僅かなトルクにて空転することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
代表的な2種類のワンウェイクラッチは広く実用に供さ
れているが、その利用目的に対しては種々の問題点があ
った。例えば、前者の機種については、噛合い力(ロッ
クトルク)が高く、且つ空転トルクが少ないので性能的
には最高のものである。しかし、このクラッチは部品点
数が多く、しかも構成が複雑であり、そのため価格が高
価である等の欠点があった。
代表的な2種類のワンウェイクラッチは広く実用に供さ
れているが、その利用目的に対しては種々の問題点があ
った。例えば、前者の機種については、噛合い力(ロッ
クトルク)が高く、且つ空転トルクが少ないので性能的
には最高のものである。しかし、このクラッチは部品点
数が多く、しかも構成が複雑であり、そのため価格が高
価である等の欠点があった。
【0007】他方、後者の機種については前者に比べて
かなりの低価格のものであるが、コイルスプリング4の
内面と回転軸表面とが、スプリング4の弾性によってあ
る程度の圧力で密着されていることから、空転時にもこ
の面に摩擦力が働き、空転トルクは前者のワンウェイク
ラッチに比べて数倍大きく、空転トルクが制限される分
野では使用することができないという欠点があった。
かなりの低価格のものであるが、コイルスプリング4の
内面と回転軸表面とが、スプリング4の弾性によってあ
る程度の圧力で密着されていることから、空転時にもこ
の面に摩擦力が働き、空転トルクは前者のワンウェイク
ラッチに比べて数倍大きく、空転トルクが制限される分
野では使用することができないという欠点があった。
【0008】通常、小型のワンウェイクラッチを使用す
る分野では、前者の機種と後者の機種との中間的な機能
並びに価格を備えるクラッチが望まれており、そのよう
な小型のワンウェイクラッチの開発が望まれていた。
る分野では、前者の機種と後者の機種との中間的な機能
並びに価格を備えるクラッチが望まれており、そのよう
な小型のワンウェイクラッチの開発が望まれていた。
【0009】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、噛合い力が高く且つ空転
トルクが比較的に少ない低価格のワンウェイクラッチを
提供することにある。
決するためになされたもので、噛合い力が高く且つ空転
トルクが比較的に少ない低価格のワンウェイクラッチを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のワンウェイクラ
ッチは、第1クラッチ要素部を備える中空筒状の外輪
と、第2クラッチ要素部を備え且つ前記外輪内に回動可
能に配置された中空筒状の内輪とから構成され、前記外
輪の前記第1クラッチ要素部が、内周面に形成され且つ
周方向に内径を漸減するテーパー部及びこのテーパー部
の内径漸減側端部で前記テーパー部の最大内径に復帰す
べく形成された急峻な段部からなり、前記内輪の前記第
2クラッチ要素部が、前記外輪の前記テーパー部に位置
して楔形空間部を形成する外周面部、前記外輪の段部に
係合するストッパー部、更に径方向内側及び外側に開口
部を形成したローラー保持穴、及び前記ローラー保持穴
に配置され、周面の一部が前記開口部から径方向内方及
び外方に突出するニードルローラーからなり、前記外輪
の第1クラッチ要素部と前記内輪の第2クラッチ要素部
とが協働してクラッチ機構部を構成し、このクラッチ機
構部が少なくとも1つ形成され、前記内輪の中空部に回
転軸を挿通させて該回転軸の一方向回転をロックし且つ
他方向回転を空転させることを特徴とする。
ッチは、第1クラッチ要素部を備える中空筒状の外輪
と、第2クラッチ要素部を備え且つ前記外輪内に回動可
能に配置された中空筒状の内輪とから構成され、前記外
輪の前記第1クラッチ要素部が、内周面に形成され且つ
周方向に内径を漸減するテーパー部及びこのテーパー部
の内径漸減側端部で前記テーパー部の最大内径に復帰す
べく形成された急峻な段部からなり、前記内輪の前記第
2クラッチ要素部が、前記外輪の前記テーパー部に位置
して楔形空間部を形成する外周面部、前記外輪の段部に
係合するストッパー部、更に径方向内側及び外側に開口
部を形成したローラー保持穴、及び前記ローラー保持穴
に配置され、周面の一部が前記開口部から径方向内方及
び外方に突出するニードルローラーからなり、前記外輪
の第1クラッチ要素部と前記内輪の第2クラッチ要素部
とが協働してクラッチ機構部を構成し、このクラッチ機
構部が少なくとも1つ形成され、前記内輪の中空部に回
転軸を挿通させて該回転軸の一方向回転をロックし且つ
他方向回転を空転させることを特徴とする。
【0011】また、前述した特徴を有するワンウェイク
ラッチにおいて、前記クラッチ機構部を周方向に等間隔
に3つ設けることも確実且つ効果的な動作を保障する上
で好ましい。
ラッチにおいて、前記クラッチ機構部を周方向に等間隔
に3つ設けることも確実且つ効果的な動作を保障する上
で好ましい。
【0012】更に、本発明のワンウェイクラッチでは、
3つの前記クラッチ機構部のうち1つのクラッチ機構部
を、前記ローラー保持穴に沿って形成され且つ前記ロー
ラー保持穴の内周面に開口するバネ保持溝と、前記バネ
保持溝に挿入され且つ前記ニードルローラーを径方向外
方へ押し出すように周方向から押圧するバネ部材とを更
に備えるように構成することも好ましい。
3つの前記クラッチ機構部のうち1つのクラッチ機構部
を、前記ローラー保持穴に沿って形成され且つ前記ロー
ラー保持穴の内周面に開口するバネ保持溝と、前記バネ
保持溝に挿入され且つ前記ニードルローラーを径方向外
方へ押し出すように周方向から押圧するバネ部材とを更
に備えるように構成することも好ましい。
【0013】また、本発明のワンウェイクラッチでは、
3つの前記クラッチ機構部のすべてを、前記ローラー保
持穴に沿って形成され且つ前記ローラー保持穴の内周面
に開口するバネ保持溝と、前記バネ保持溝に挿入され且
つ前記ニードルローラーを径方向外方へ押し出すように
周方向から押圧するバネ部材とを更に備えるように構成
することもできる。
3つの前記クラッチ機構部のすべてを、前記ローラー保
持穴に沿って形成され且つ前記ローラー保持穴の内周面
に開口するバネ保持溝と、前記バネ保持溝に挿入され且
つ前記ニードルローラーを径方向外方へ押し出すように
周方向から押圧するバネ部材とを更に備えるように構成
することもできる。
【0014】更にまた、本発明のワンウェイクラッチで
は、前記バネ保持溝に挿入されて前記ニードルローラー
を押圧するバネ部材を帯板状の弾性材をS字形に曲げて
形成されたバネとすることも好ましい。
は、前記バネ保持溝に挿入されて前記ニードルローラー
を押圧するバネ部材を帯板状の弾性材をS字形に曲げて
形成されたバネとすることも好ましい。
【0015】
【作用】本発明のワンウェイクラッチによると、このク
ラッチの内輪に相対的に挿入されている回転軸が該軸に
クラッチ機構部のニードルローラーに軽く接触してい
る。この回転軸が一方向に回転すると、その摩擦力によ
るニードルローラーの移動により内輪も一方向へ回転す
る。今、この内輪の回転方向を、ニードルローラーが外
輪のテーパー部の小径側に向って移動する方向とする。
ラッチの内輪に相対的に挿入されている回転軸が該軸に
クラッチ機構部のニードルローラーに軽く接触してい
る。この回転軸が一方向に回転すると、その摩擦力によ
るニードルローラーの移動により内輪も一方向へ回転す
る。今、この内輪の回転方向を、ニードルローラーが外
輪のテーパー部の小径側に向って移動する方向とする。
【0016】回転軸の回転による内輪の移動によりニー
ドルローラーが外輪の内径を漸減させるテーパー部に移
動してくると、このローラー保持穴の径方向内外開口部
から突出しているニードルローラーの外周面がテーパー
部の内周面に強く接触して径方向内方へ押される。これ
によりニードルローラーは回転軸周面と外輪との間に挾
圧され、その結果回転軸はニードルローラーを介して外
輪に連結され、ロック状態となる。
ドルローラーが外輪の内径を漸減させるテーパー部に移
動してくると、このローラー保持穴の径方向内外開口部
から突出しているニードルローラーの外周面がテーパー
部の内周面に強く接触して径方向内方へ押される。これ
によりニードルローラーは回転軸周面と外輪との間に挾
圧され、その結果回転軸はニードルローラーを介して外
輪に連結され、ロック状態となる。
【0017】また、回転軸が前述とは反対方向に回転し
た時には、内輪が前述とは反対の方向へ移動し、ニード
ルローラーは外輪のテーパー部における小径面から離れ
て大径面へ移動すると、ニードルローラーは外輪と回転
軸との挾圧から解除され、回転軸の外輪への回転トルク
の伝達が遮断され回転軸は空転する。その時、内輪は、
テーパー部の内径漸減側端部における比較的急峻な段部
にストッパー部が係合して内輪の連れ回りも阻止され
る。
た時には、内輪が前述とは反対の方向へ移動し、ニード
ルローラーは外輪のテーパー部における小径面から離れ
て大径面へ移動すると、ニードルローラーは外輪と回転
軸との挾圧から解除され、回転軸の外輪への回転トルク
の伝達が遮断され回転軸は空転する。その時、内輪は、
テーパー部の内径漸減側端部における比較的急峻な段部
にストッパー部が係合して内輪の連れ回りも阻止され
る。
【0018】一方向へのクラッチ作用をするクラッチ機
構部は、1つでも成立するが、周方向に等間隔に3つ形
成することは確実且つ効果的な動作を保障する上で好ま
しい。この場合には3つのニードルローラーが回転軸と
外輪とのトルク伝達に供されるため各ニードルローラー
にかかる負荷が小さくなり、摩耗の促進を防ぐことにも
なる。
構部は、1つでも成立するが、周方向に等間隔に3つ形
成することは確実且つ効果的な動作を保障する上で好ま
しい。この場合には3つのニードルローラーが回転軸と
外輪とのトルク伝達に供されるため各ニードルローラー
にかかる負荷が小さくなり、摩耗の促進を防ぐことにも
なる。
【0019】また、クラッチ機構部を構成するバネ部材
をバネ保持溝に挿入し、前記ニードルローラーを外輪の
テーパー部に押し出すようにして押圧すると、ニードル
ローラーが常時外輪のテーパー部に接触していることに
なり、ニードルローラーの保持穴内での遊び即ちがたつ
きがなく、異音の発生等を防止することができる。特
に、回転軸が空転側に回転している時、ニードルローラ
ーは強制的に回転軸から離れた状態にされるため、回転
軸とニードルローラーとの接触音の発生を完全に防止で
き、回転軸の静かな回転を保障できる。
をバネ保持溝に挿入し、前記ニードルローラーを外輪の
テーパー部に押し出すようにして押圧すると、ニードル
ローラーが常時外輪のテーパー部に接触していることに
なり、ニードルローラーの保持穴内での遊び即ちがたつ
きがなく、異音の発生等を防止することができる。特
に、回転軸が空転側に回転している時、ニードルローラ
ーは強制的に回転軸から離れた状態にされるため、回転
軸とニードルローラーとの接触音の発生を完全に防止で
き、回転軸の静かな回転を保障できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明のワンウェイクラッチを図に示
される実施例について更に詳細に説明する。図1は本発
明の一実施例に係るワンウェイクラッチ10の断面図で
あり、図2は図1の2―2線に沿って当該ワンウェイク
ラッチ10を示す断面図である。
される実施例について更に詳細に説明する。図1は本発
明の一実施例に係るワンウェイクラッチ10の断面図で
あり、図2は図1の2―2線に沿って当該ワンウェイク
ラッチ10を示す断面図である。
【0021】この実施例のワンウェイクラッチ10は、
基本的に、例えば焼結金属製で中空筒状の外輪11とこ
の外輪11内に回動可能に配置された例えば合成樹脂等
からなる中空筒状の内輪15とから構成されている。外
輪11の内周面には周方向に内径を漸減するテーパー部
12とこのテーパー部の内径漸減側端部でテーパー部1
2の最大内径に復帰すべく形成された急峻な段部13と
が形成され、これらテーパー部12と段部13とで第1
クラッチ要素部14を構成している。
基本的に、例えば焼結金属製で中空筒状の外輪11とこ
の外輪11内に回動可能に配置された例えば合成樹脂等
からなる中空筒状の内輪15とから構成されている。外
輪11の内周面には周方向に内径を漸減するテーパー部
12とこのテーパー部の内径漸減側端部でテーパー部1
2の最大内径に復帰すべく形成された急峻な段部13と
が形成され、これらテーパー部12と段部13とで第1
クラッチ要素部14を構成している。
【0022】また、外輪11の中空部に配置された内輪
15は、外輪11のテーパー部12に位置して楔形空間
部16を形成する外周面部17と、外輪11の段部13
に係合するストッパー部18とを形成して構成されてい
る。外輪11のテーパー部12に対面する内輪15の一
部即ち外周面部17を構成する部分には、一方の側部か
ら断面逆ハの字状のローラー保持穴19が軸方向に形成
され、この保持穴19は内輪15の径方向内側と外側に
開口し、その開口部はそれぞれ19a、19bで示され
ている。
15は、外輪11のテーパー部12に位置して楔形空間
部16を形成する外周面部17と、外輪11の段部13
に係合するストッパー部18とを形成して構成されてい
る。外輪11のテーパー部12に対面する内輪15の一
部即ち外周面部17を構成する部分には、一方の側部か
ら断面逆ハの字状のローラー保持穴19が軸方向に形成
され、この保持穴19は内輪15の径方向内側と外側に
開口し、その開口部はそれぞれ19a、19bで示され
ている。
【0023】このローラー保持穴19には、内輪15の
軸方向に伸長し且つその直径が内輪15のその部分の厚
みより若干大きいニードルローラー20が回転可能に保
持されている。従って、ローラー保持穴19に配置され
たニードルローラー20は、その周面の一部が開口部1
9a、19bから径方向内方及び外方に僅かに突出し、
径方向外側に突出したニードルローラー20の周面は外
輪11のテーパー部12に接触し、且つ径方向内側に突
出したニードルローラー20の周面は内輪15の中空部
に挿通された回転軸23の外周面に接触する。このよう
に、内輪15に形成された外周面部17、ストッパー部
18、ローラー保持穴19、及びニードルローラー20
によって第2クラッチ要素部21が構成される。
軸方向に伸長し且つその直径が内輪15のその部分の厚
みより若干大きいニードルローラー20が回転可能に保
持されている。従って、ローラー保持穴19に配置され
たニードルローラー20は、その周面の一部が開口部1
9a、19bから径方向内方及び外方に僅かに突出し、
径方向外側に突出したニードルローラー20の周面は外
輪11のテーパー部12に接触し、且つ径方向内側に突
出したニードルローラー20の周面は内輪15の中空部
に挿通された回転軸23の外周面に接触する。このよう
に、内輪15に形成された外周面部17、ストッパー部
18、ローラー保持穴19、及びニードルローラー20
によって第2クラッチ要素部21が構成される。
【0024】外輪11に内輪15が組み込まれた時、そ
れぞれのクラッチ要素部14、21は、協働して1つの
クラッチ機構部22を構成している。そして、このクラ
ッチ機構部22が、内輪12の中空部に挿通された回転
軸23を回転した時、該回転軸23の一方向回転を外輪
11に伝達(ロック)し且つ他方向回転では外輪11に
対して空転させる作用をする。この実施例に係るワンウ
ェイクラッチ10では、このようなクラッチ機構部22
が図1から明らかなように周方向に等間隔に3つ連続し
て形成されている。
れぞれのクラッチ要素部14、21は、協働して1つの
クラッチ機構部22を構成している。そして、このクラ
ッチ機構部22が、内輪12の中空部に挿通された回転
軸23を回転した時、該回転軸23の一方向回転を外輪
11に伝達(ロック)し且つ他方向回転では外輪11に
対して空転させる作用をする。この実施例に係るワンウ
ェイクラッチ10では、このようなクラッチ機構部22
が図1から明らかなように周方向に等間隔に3つ連続し
て形成されている。
【0025】このように構成されたワンウエイクラッチ
10は、図2に示されるように内輪15の中空部に回転
軸23を相対的に嵌め込むようにして使用される。その
時、回転軸23は3つのニードルローラー20と軽く接
触する程度である。そこで、回転軸23が図1で見て左
方向(矢印24)に回転すると、この回転軸23に軽く
接触している内輪15との接触摩擦或いはニードルロー
ラー20の回転移動等によって、内輪15が回転軸23
に連れて同方向へ移動を起こす。
10は、図2に示されるように内輪15の中空部に回転
軸23を相対的に嵌め込むようにして使用される。その
時、回転軸23は3つのニードルローラー20と軽く接
触する程度である。そこで、回転軸23が図1で見て左
方向(矢印24)に回転すると、この回転軸23に軽く
接触している内輪15との接触摩擦或いはニードルロー
ラー20の回転移動等によって、内輪15が回転軸23
に連れて同方向へ移動を起こす。
【0026】これにより、内輪15に保持されたニード
ルローラー20が外輪11のテーパ部12に沿って楔形
空間部16の先端側に来ると、テーパー部12の漸減傾
斜面に押されてニードルローラー20は径方向内方へ変
移し、その結果回転軸23との接触圧を高め、最終的に
は外輪11のテーパー部12と回転軸23との間に挾圧
される。そのため、回転軸23と外輪11とは連結され
ることになる。従って、回転軸23は外輪11に対して
ロック、換言すれば回転トルクの伝達がなされることに
なる。
ルローラー20が外輪11のテーパ部12に沿って楔形
空間部16の先端側に来ると、テーパー部12の漸減傾
斜面に押されてニードルローラー20は径方向内方へ変
移し、その結果回転軸23との接触圧を高め、最終的に
は外輪11のテーパー部12と回転軸23との間に挾圧
される。そのため、回転軸23と外輪11とは連結され
ることになる。従って、回転軸23は外輪11に対して
ロック、換言すれば回転トルクの伝達がなされることに
なる。
【0027】ところで、本実施例のワンウェイクラッチ
における動作中に前述したようなロックが繰り返し起る
と、ニードルローラー20を挟圧する一方のテーパー部
12における接触面部は次第に摩耗して、その位置での
ニードルローラー20の挟圧が緩慢になってくる。する
と、ニードルローラー20は更にテーパー部12におけ
る漸減側の傾斜面へ内輪15の回動により移動し、新た
な位置で挟圧されることになる。
における動作中に前述したようなロックが繰り返し起る
と、ニードルローラー20を挟圧する一方のテーパー部
12における接触面部は次第に摩耗して、その位置での
ニードルローラー20の挟圧が緩慢になってくる。する
と、ニードルローラー20は更にテーパー部12におけ
る漸減側の傾斜面へ内輪15の回動により移動し、新た
な位置で挟圧されることになる。
【0028】このように外輪11の内周面にテーパー部
12を備え、回転軸23と外輪11のこのテーパー部1
2との間でニードルローラー20の挟圧及び解除を行う
ことで回転トルクの伝達を行うようにしたワンウェイク
ラッチでは、テーパー部12の摩耗に伴ってそのロック
位置を自動的に変更して行く、所謂自動進角機能を備え
ているので、非常に長期間使用することができる利点が
ある。
12を備え、回転軸23と外輪11のこのテーパー部1
2との間でニードルローラー20の挟圧及び解除を行う
ことで回転トルクの伝達を行うようにしたワンウェイク
ラッチでは、テーパー部12の摩耗に伴ってそのロック
位置を自動的に変更して行く、所謂自動進角機能を備え
ているので、非常に長期間使用することができる利点が
ある。
【0029】また、逆に回転軸23が図1で見て右方向
(矢印25)に回転した場合には、前述したように回転
軸23とニードルローラー20との軽い接触により内輪
15も右方向へ連れて移動する。その結果、ニードルロ
ーラー20は楔形空間部16の大径側に移動し、回転軸
23と外輪11のテーパー部12との間での挾圧から解
除される。その結果、内輪15の内周面と回転軸23と
の接触摩擦力は本来的に極めて小さな状態とされている
ことから、回転軸23は外輪11に対して空転すること
になる。
(矢印25)に回転した場合には、前述したように回転
軸23とニードルローラー20との軽い接触により内輪
15も右方向へ連れて移動する。その結果、ニードルロ
ーラー20は楔形空間部16の大径側に移動し、回転軸
23と外輪11のテーパー部12との間での挾圧から解
除される。その結果、内輪15の内周面と回転軸23と
の接触摩擦力は本来的に極めて小さな状態とされている
ことから、回転軸23は外輪11に対して空転すること
になる。
【0030】この時、内輪15は回転軸23との僅かな
接触により連れ回りを生じようとするが、内輪15のス
トッパー部18がテーパー部12の内径漸減側端部の段
部13に当接して、外輪11に対する相対的な移動が阻
止される。その結果、内輪15と外輪11とは一体に連
結状態となって回転軸23だけが前述したように空転す
ることになる。
接触により連れ回りを生じようとするが、内輪15のス
トッパー部18がテーパー部12の内径漸減側端部の段
部13に当接して、外輪11に対する相対的な移動が阻
止される。その結果、内輪15と外輪11とは一体に連
結状態となって回転軸23だけが前述したように空転す
ることになる。
【0031】次に、図3には本発明の第2の実施例に係
るワンウェイクラッチ30が示されている。この実施例
のワンウェイクラッチ30の構成において、図1に示さ
れる第1の実施例のワンウェイクラッチ10の構成部分
と同一又は相当する部分は同一の参照符号を付してその
説明を省略する。
るワンウェイクラッチ30が示されている。この実施例
のワンウェイクラッチ30の構成において、図1に示さ
れる第1の実施例のワンウェイクラッチ10の構成部分
と同一又は相当する部分は同一の参照符号を付してその
説明を省略する。
【0032】このワンウェイクラッチ30は、第1の実
施例に係るワンウェイクラッチ10と同様に外輪31と
内輪32とから構成されている。このワンウェイクラッ
チ30が第1の実施例のワンウェイクラッチ10と相違
する部分は、第1に、クラッチ機構部22が1つである
こと、内輪32のローラー保持穴19に配置されたニー
ドルローラー20がバネにより押圧されている点にあ
り、それ以外は第1の実施例のものと同じである。
施例に係るワンウェイクラッチ10と同様に外輪31と
内輪32とから構成されている。このワンウェイクラッ
チ30が第1の実施例のワンウェイクラッチ10と相違
する部分は、第1に、クラッチ機構部22が1つである
こと、内輪32のローラー保持穴19に配置されたニー
ドルローラー20がバネにより押圧されている点にあ
り、それ以外は第1の実施例のものと同じである。
【0033】この相違点について、更に詳細に説明する
と、この外輪31の内周面には前述したテーパー部12
と段部13からなる第1クラッチ要素部14が1つだけ
形成され、これに対応して内輪32にも外周面部17、
ストッパー部18、ローラー保持穴19、及びニードル
ローラー20によって構成される第2クラッチ要素部2
1が1つだけ形成されている。
と、この外輪31の内周面には前述したテーパー部12
と段部13からなる第1クラッチ要素部14が1つだけ
形成され、これに対応して内輪32にも外周面部17、
ストッパー部18、ローラー保持穴19、及びニードル
ローラー20によって構成される第2クラッチ要素部2
1が1つだけ形成されている。
【0034】従って、外輪31の中空部に内輪32を回
動可能に入れられて組み立てられたワンウェイクラッチ
30は、1つのクラッチ機構部22のみを備えているこ
とになる。しかし、このワンウェイクラッチ30では、
内輪32に設けられた第2クラッチ要素部21が、更に
ローラー保持穴19に沿って形成され且つその内周面に
開口するバネ保持溝33と、このバネ保持溝33に挿入
され、ニードルローラー20を幾分径方向外側へ押し出
すように周方向から押圧するバネ部材34とを備えてい
る。
動可能に入れられて組み立てられたワンウェイクラッチ
30は、1つのクラッチ機構部22のみを備えているこ
とになる。しかし、このワンウェイクラッチ30では、
内輪32に設けられた第2クラッチ要素部21が、更に
ローラー保持穴19に沿って形成され且つその内周面に
開口するバネ保持溝33と、このバネ保持溝33に挿入
され、ニードルローラー20を幾分径方向外側へ押し出
すように周方向から押圧するバネ部材34とを備えてい
る。
【0035】ここで使用されるバネ部材34は、図5に
示されるように弾性のある薄板状の金属板をS字形に曲
げて形成されたバネを使用している。このようなS字形
のバネを使用する利点は、バネ保持溝33の深さを浅く
形成でき、またこのバネ保持溝33へのバネの挿入即ち
組み立ても容易で、しかもバネ圧がニードルローラー2
0の長さ方向全体に均等に付与されるため、ニードルロ
ーラーの偏在も防止できる。
示されるように弾性のある薄板状の金属板をS字形に曲
げて形成されたバネを使用している。このようなS字形
のバネを使用する利点は、バネ保持溝33の深さを浅く
形成でき、またこのバネ保持溝33へのバネの挿入即ち
組み立ても容易で、しかもバネ圧がニードルローラー2
0の長さ方向全体に均等に付与されるため、ニードルロ
ーラーの偏在も防止できる。
【0036】これにより、ニードルローラー20は、常
に外輪31のテーパー部12に接触するように径方向外
方へ押し出されている。そのため、ニードルローラー2
0の保持穴19内でのがたつきがなく、異音の発生等を
防止することができる。特に、回転軸23が空転側に回
転している時、ニードルローラー20は強制的に回転軸
23から離れた状態にされるため、回転軸23とニード
ルローラー20との接触音の発生を完全に防止でき、回
転軸23の静かな回転を保障することができる。
に外輪31のテーパー部12に接触するように径方向外
方へ押し出されている。そのため、ニードルローラー2
0の保持穴19内でのがたつきがなく、異音の発生等を
防止することができる。特に、回転軸23が空転側に回
転している時、ニードルローラー20は強制的に回転軸
23から離れた状態にされるため、回転軸23とニード
ルローラー20との接触音の発生を完全に防止でき、回
転軸23の静かな回転を保障することができる。
【0037】前述した実施例のワンウェイクラッチ30
は、図3から明らかなようにニードルローラー20を押
圧するバネ部材34を備えるクラッチ機構部22が1つ
だけ設けられたものであったが、図6に示される更に他
の実施例に係るワンウェイクラッチ40のように周方向
に等間隔に3つ設けることができる。
は、図3から明らかなようにニードルローラー20を押
圧するバネ部材34を備えるクラッチ機構部22が1つ
だけ設けられたものであったが、図6に示される更に他
の実施例に係るワンウェイクラッチ40のように周方向
に等間隔に3つ設けることができる。
【0038】クラッチ機構部が3つ存在すると言うこと
は、ニードルローラーが3つ配置されていることであ
り、第1の実施例のものも含めてこのような3ピンタイ
プのワンウェイクラッチは軸芯のずれがなく、ニードル
ローラーと回転軸との所謂食い付きが小さく好ましいも
のである。
は、ニードルローラーが3つ配置されていることであ
り、第1の実施例のものも含めてこのような3ピンタイ
プのワンウェイクラッチは軸芯のずれがなく、ニードル
ローラーと回転軸との所謂食い付きが小さく好ましいも
のである。
【0039】また、このようなワンウェイクラッチ40
によれば、クラッチ機構部22が周方向に等間隔に3つ
設けられていることからクラッチ作用時のロック力が大
きく、回転軸23から外輪11へ大きな回転トルクの伝
達をすることができる。
によれば、クラッチ機構部22が周方向に等間隔に3つ
設けられていることからクラッチ作用時のロック力が大
きく、回転軸23から外輪11へ大きな回転トルクの伝
達をすることができる。
【0040】更に、図6に示される実施例のワンウェイ
クラッチでは、3つのクラッチ機構部22の全てにニー
ドルローラー20を押圧するバネ部材が配置されていた
が、図7に示されるワンウェイクラッチ50のように1
つのクラッチ機構部22にのみバネ部材34を設けるよ
うにしてもよい。
クラッチでは、3つのクラッチ機構部22の全てにニー
ドルローラー20を押圧するバネ部材が配置されていた
が、図7に示されるワンウェイクラッチ50のように1
つのクラッチ機構部22にのみバネ部材34を設けるよ
うにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のワンウェ
イクラッチによれば、外輪の内周面にテーパー部と急峻
な段部とを形成して第1クラッチ要素部とし、また内輪
には外輪のテーパー部に位置して楔形空間部を形成する
外周面部、外輪の段部に係合するストッパー部、更に径
方向内側及び外側に開口部を形成したローラー保持穴、
及びこのローラー保持穴に配置され、周面の一部が前記
開口部から径方向内方及び外方に突出するニードルロー
ラーを設けて第2クラッチ要素部とし、第1クラッチ要
素部と第2クラッチ要素部とが協働して少なくとも1つ
のクラッチ機構部を構成するようにしたことにより、噛
合い力が高く且つ空転トルクが比較的に少ない低価格の
ワンウエイクラッチを提供することができる。
イクラッチによれば、外輪の内周面にテーパー部と急峻
な段部とを形成して第1クラッチ要素部とし、また内輪
には外輪のテーパー部に位置して楔形空間部を形成する
外周面部、外輪の段部に係合するストッパー部、更に径
方向内側及び外側に開口部を形成したローラー保持穴、
及びこのローラー保持穴に配置され、周面の一部が前記
開口部から径方向内方及び外方に突出するニードルロー
ラーを設けて第2クラッチ要素部とし、第1クラッチ要
素部と第2クラッチ要素部とが協働して少なくとも1つ
のクラッチ機構部を構成するようにしたことにより、噛
合い力が高く且つ空転トルクが比較的に少ない低価格の
ワンウエイクラッチを提供することができる。
【0042】更に、本発明によれば、クラッチ機構部が
周方向に等間隔に3つ設けたことにより、安価で且つ軸
芯のずれのない品質の優れたワンウェイクラッチを得る
ことができる。
周方向に等間隔に3つ設けたことにより、安価で且つ軸
芯のずれのない品質の優れたワンウェイクラッチを得る
ことができる。
【0043】また、本発明のワンウェイクラッチによれ
ば、3つのクラッチ機構部のうち1つのクラッチ機構部
が、ローラー保持穴に沿って形成され且つローラー保持
穴の内周面に開口するバネ保持溝と、バネ保持溝に挿入
され且つニードルローラーを径方向外方へ押し出すよう
に周方向から押圧するバネ部材とを更に備えて構成され
ていることから、ニードルローラーが常時外輪のテーパ
ー部に接触していることになり、ニードルローラーの保
持穴内での遊び即ちがたつきがなく、異音の発生等を防
止することができる。特に、回転軸が空転側に回転して
いる時、ニードルローラーは強制的に回転軸から離れた
状態にされるため、回転軸とニードルローラーとの接触
音の発生を完全に防止でき、回転軸の静かな回転を保障
できる。
ば、3つのクラッチ機構部のうち1つのクラッチ機構部
が、ローラー保持穴に沿って形成され且つローラー保持
穴の内周面に開口するバネ保持溝と、バネ保持溝に挿入
され且つニードルローラーを径方向外方へ押し出すよう
に周方向から押圧するバネ部材とを更に備えて構成され
ていることから、ニードルローラーが常時外輪のテーパ
ー部に接触していることになり、ニードルローラーの保
持穴内での遊び即ちがたつきがなく、異音の発生等を防
止することができる。特に、回転軸が空転側に回転して
いる時、ニードルローラーは強制的に回転軸から離れた
状態にされるため、回転軸とニードルローラーとの接触
音の発生を完全に防止でき、回転軸の静かな回転を保障
できる。
【0044】このようなバネ部材を備えるクラッチ機構
部を3つの当該クラッチ機構部に適用することにより、
更に一層品質の良い安価なワンウェイクラッチを提供す
ることができる。
部を3つの当該クラッチ機構部に適用することにより、
更に一層品質の良い安価なワンウェイクラッチを提供す
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例に係るワンウェイクラッ
チを示す断面図である。
チを示す断面図である。
【図2】図1に示される実施例のワンウェイクラッチを
2―2線に沿って切断した断面図である。
2―2線に沿って切断した断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係るワンウェイクラッ
チを示す断面図である。
チを示す断面図である。
【図4】図3に示される実施例のワンウェイクラッチを
4―4線に沿って切断した断面図である。
4―4線に沿って切断した断面図である。
【図5】図3に示される実施例のワンウェイクラッチの
構成要素であるニードルローラーとS字形バネを5―5
線に沿って示す部分的な断面図である。
構成要素であるニードルローラーとS字形バネを5―5
線に沿って示す部分的な断面図である。
【図6】本発明の他の実施例に係るワンウェイクラッチ
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図7】本発明の更に他の実施例に係るワンウェイクラ
ッチを示す断面図である。
ッチを示す断面図である。
【図8】従来の小型ワンウェイクラッチを概略的に示す
断面図である。
断面図である。
【図9】従来の別の小型のワンウェイクラッチを概略的
に示す斜視図である。
に示す斜視図である。
10 ワンウェイクラッチ 11 外輪 12 内径漸減テーパー部 13 段部 14 第1クラッチ要素部 15 内輪 16 楔形空間部 17 内輪の外周面部 18 ストッパー部 19 ローラー保持穴 19a 径方向内側開口部 19b 径方向外側開口部 20 ニードルローラー 21 第2クラッチ要素部 22 クラッチ機構部 23 回転軸 24 ロック方向回転矢印 25 空転方向回転矢印 30、40、50 他の実施例のワンウェイクラッチ 31 外輪 32 内輪 33 ローラー保持穴 34 S字形バネ
Claims (5)
- 【請求項1】 第1クラッチ要素部を備える中空筒状の
外輪と、第2クラッチ要素部を備え且つ前記外輪内に回
動可能に配置された中空筒状の内輪とから構成され、 前記外輪の前記第1クラッチ要素部が、内周面に形成さ
れ且つ周方向に内径を漸減するテーパー部及びこのテー
パー部の内径漸減側端部で前記テーパー部の最大内径に
復帰すべく形成された急峻な段部からなり、 前記内輪の前記第2クラッチ要素部が、前記外輪の前記
テーパー部に位置して楔形空間部を形成する外周面部、
前記外輪の段部に係合するストッパー部、更に径方向内
側及び外側に開口部を形成したローラー保持穴、及び前
記ローラー保持穴に配置され、周面の一部が前記開口部
から径方向内方及び外方に突出するニードルローラーか
らなり、 前記外輪の第1クラッチ要素部と前記内輪の第2クラッ
チ要素部とが協働してクラッチ機構部を構成し、このク
ラッチ機構部が少なくとも1つ形成され、前記内輪の中
空部に回転軸を挿通させて該回転軸の一方向回転をロッ
クし且つ他方向回転を空転させることを特徴とするワン
ウェイクラッチ。 - 【請求項2】 前記クラッチ機構部が周方向に等間隔に
3つ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
ワンウェイクラッチ。 - 【請求項3】 3つの前記クラッチ機構部のうち1つの
クラッチ機構部が、前記ローラー保持穴に沿って形成さ
れ且つ前記ローラー保持穴の内周面に開口するバネ保持
溝と、前記バネ保持溝に挿入され且つ前記ニードルロー
ラーを径方向外方へ押し出すように周方向から押圧する
バネ部材とを更に備えてなる請求項2に記載のワンウェ
イクラッチ。 - 【請求項4】 3つの前記クラッチ機構部のすべてが、
前記ローラー保持穴に沿って形成され且つ前記ローラー
保持穴の内周面に開口するバネ保持溝と、前記バネ保持
溝に挿入され且つ前記ニードルローラーを径方向外方へ
押し出すように周方向から押圧するバネ部材とを更に備
えてなる請求項2に記載のワンウェイクラッチ。 - 【請求項5】 前記バネ保持溝に挿入されて前記ニード
ルローラーを押圧するバネ部材が帯板状の弾性材をS字
形に曲げて形成されたバネから構成されていることを特
徴とする請求項3又は4に記載のワンウェイクラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7329938A JP2775607B2 (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | ワンウエイクラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7329938A JP2775607B2 (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | ワンウエイクラッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09144777A true JPH09144777A (ja) | 1997-06-03 |
JP2775607B2 JP2775607B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=18226955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7329938A Expired - Fee Related JP2775607B2 (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | ワンウエイクラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2775607B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001032859A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-02-06 | Tok Bearing Co Ltd | 一方向回転ダンパ |
CN108757724A (zh) * | 2018-08-18 | 2018-11-06 | 苏州金诚轴承有限公司 | 一种悬挂高速使用的单向轴承 |
KR102107573B1 (ko) * | 2018-12-12 | 2020-05-07 | 현대트랜시스 주식회사 | 자동변속기용 토크컨버터와 오일펌프 조립 구조 |
CN112747050A (zh) * | 2020-09-22 | 2021-05-04 | 武汉纺织大学 | 一种带过载保护的单向转动机构 |
-
1995
- 1995-11-24 JP JP7329938A patent/JP2775607B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001032859A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-02-06 | Tok Bearing Co Ltd | 一方向回転ダンパ |
CN108757724A (zh) * | 2018-08-18 | 2018-11-06 | 苏州金诚轴承有限公司 | 一种悬挂高速使用的单向轴承 |
KR102107573B1 (ko) * | 2018-12-12 | 2020-05-07 | 현대트랜시스 주식회사 | 자동변속기용 토크컨버터와 오일펌프 조립 구조 |
CN112747050A (zh) * | 2020-09-22 | 2021-05-04 | 武汉纺织大学 | 一种带过载保护的单向转动机构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2775607B2 (ja) | 1998-07-16 |
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Legal Events
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