JP3698878B2 - ベルトテンショナ機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
巻き掛けられたベルトの張力を調整するベルトテンショナ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ベルト伝動装置は、例えば自動車のカーコンプレッサやオイルポンプ等の補機を駆動するために用いられている。
このベルト伝動装置では、エンジンのクランク軸からプーリ及びベルトを介して一定の変速比で駆動力が伝達されており、クランク軸の回転数の増加と共に各種補機の回転数が増加する。その回転数の増加と共に各種補機の効率も増加するが、ある回転数以上では逆に効率が低下する。
【0003】
したがって、補機を必要以上の回転数で回転させることは、エネルギを無駄に消費し、補機の耐久性にも影響を与える。そこで、可変径プーリを用いて補機の回転数を調整し得るようにした無段変速機が提案されている(例えば、公表特許公報平2−500261号)。
この公報の無段変速機では、ベルトに張力を負荷することにより可変径プーリの有効径を変化させる変速比設定用のテンショナを備えている。このテンショナでは、ベルトに係合する回転自在なプーリの動作位置を、油圧シリンダによって変位させて変位後の位置をロックすることにより、可変径プーリの有効径を変化させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の変速比設定用のテンショナは、変位させた後のプーリの位置をロックする、言わばスタティックなテンショナであり、ベルトに発生する振動や張力変動を減衰させる機能を有していない。したがって、ベルトの振動が収まり難いという問題がある。
【0005】
そこで、ばねや摩擦減衰手段等を含み、ベルトの振動を減衰させる機能を有する公知のオートテンショナを新たに追加することも考えられるが、構造が複雑となる。また、このオートテンショナを配置するスペースが必要となり、無段変速機が大型になる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で省スペースを図りつつベルト振動の少ないベルトテンショナ機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための課題解決手段として、請求項1記載の発明は、固定部材と、この固定部材に変位可能に設けられた可動部材と、この可動部材に回動自在に支持されると共にベルトに係合し、且つ可動部材の変位に伴ってベルトに張力を与える第1の方向とその逆の第2の方向に変位するテンショナプーリと、固定部材に設けられ、上記可動部材を駆動伝達機構を介して少なくとも第1の方向へ駆動する駆動源と上記可動部材を第1の方向に付勢する弾性部材とを備え、上記可動部材は所定の回動軸線の回りに揺動自在な揺動部材からなり、上記駆動伝達機構は、駆動源に連結されたウォームと、このウォームと噛み合い且つ揺動部材を揺動変位させるウォームホイールと、上記揺動部材と一体回動可能な回動部材とを含み、上記ウォームホイールは、上記回動軸線を中心とする円周上に複数の連結孔を備え、上記回動部材は、上記回動軸線を中心とする円周上に上記連結孔内に遊嵌された複数の連結突起を形成し、これら連結孔と連結突起との遊嵌によって、上記駆動原から可動部材としての揺動部材に至る駆動伝達経路に、駆動連結に関する遊び領域が形成されることを特徴とするものである。
【0007】
本発明では、駆動源によって可動部材を駆動してテンショナプーリを変位させ、ベルト張力を調整して変速比を変更することができる。また、駆動伝達経路に設けられた遊びによって可動部材と駆動源との間の駆動連結が断たれた状態では、弾性部材が可動部材を介してテンショナプーリをベルト側への押圧状態に弾性支持する。これにより、通常のオートテンショナと同様の機能を得ることができる。
また、テンショナプーリが揺動するタイプにおいてウォームギア機構を用いたので、テンンョナプーリ側からの逆入力の影響を駆動源が比較的受け難くなる結果、テンショナプーリの位置をより確実に保持することができる。上述の揺動タイプと比べ駆動源とプーリとの間を離隔させうる自由度が大きいので、レイアウトによっては取付位置の自由度が増す。
【0008】
請求項2記載の発明は、固定部材と、この固定部材に変位可能に設けられた可動部材と、この可動部材に回動自在に支持されると共にベルトに係合し、且つ可動部材の変位に伴ってベルトに張力を与える第1の方向とその逆の第2の方向に変位するテンショナプーリと、固定部材に設けられ、上記可動部材を駆動伝達機構を介して少なくとも第1の方向へ駆動する駆動源と、上記可動部材を第1の方向に付勢する弾性部材とを備え、上記可動部材は上記第1および第2の方向に直線移動する直線動部材からなり、上記駆動伝達機構は、駆動源に連結されたピニオンと、このピニオンと噛み合い且つ直線動部材を直線動変位させるラック軸とを含み、上記直線動部材が固定部材側へ後退した状態でラック軸の端部とこの端部と対向する緩衝部材との間に隙間が形成され、この隙間によって、上記駆動原から可動部材としての直線動部材に至る駆動伝達経路に、駆動連結に関する遊び領域が形成されることを特徴とするものである。
本発明では、テンショナプーリが直線往復動するタイプにおいてラックアンドピニオン機構を用いたので、上述請求項1記載のウォームギア機構に比べ、さらに速度効率を高くとれるので、相対的に駆動源としての出力の小さいものが使用可能となる。
請求項記載の発明は、請求項1又は2において、上記可動部材を第1の方向に付勢する弾性部材と、可動部材の変位に抵抗を与える減衰力発生部材をさらに備えたことを特徴とするものである。
本発明では、駆動伝達経路に設けられた遊びによって可動部材と駆動源との間の駆動連結が断たれた状態では、ベルトの張力変動に伴ってテンショナプーリおよび可動部材が変位すると、弾性部材および減衰力発生部材が協働してダイナミックダンパとして機能する。これにより、ベルトの振動やベルトの張力変動を抑え、ベルトのスリップや鳴き等の発生を防止することができる。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つにおいて、上記駆動源がステッピングモータであることを特徴とするものである。ステッピングモータであれば停止により回転位置を保持できるので、位置決めが容易であると共に、回転位置を保持するための機構を別途に設ける必要がなく、製造コストを安くすることができる。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つにおいて、上記駆動源が油圧モータであることを特徴とするものである。
本発明では、低圧の油圧源を用いても油圧モータにより高いトルクを得ることができるので、例えば車両に組み込まれてエンジンオイル等の低圧の動力源を用いる場合に適している。また、駆動源として仮に油圧シンリダのような直線往復運動型を用いた場合、低圧の動力源を用いるとシリンダ径を大きくしなければならず、シリンダ径を小さくするには別途高圧の動力源を必要とする問題があるが、本発明のように回転型の駆動源を用いた場合には、省スペースを図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1(a),(b)は本発明の一実施の形態に係るベルトテンンョナ機構1を含むベルト式の無段変速装置50の概略構成を示している。図1(a)はベルト2の走行速度に比して可変径プーリ51の回転速度が相対的に遅くなった状態を示し、図1(b)はベルト2の走行速度に比して可変径プーリ51の回転速度が相対的に速くなった状態を示している。
【0014】
本ベルトテンンョナ機構1は、自動車その他の車両に搭載される駆動源によって補機を駆動するためのベルト式の無段変速装置の他、一般の工作機械等の無段変速装置にも適用することができる。本無段変速装置では、可変径プーリを駆動プーリおよび従動プーリの何れに適用しても良く、1つの無段変速装置において、1ないし2つ以上の従動プーリを可変径プーリとすることも可能である。ただし、本実施の形態では、自動車に搭載されて、車両の駆動源の出力軸に連なる回転軸に駆動プーリとして可変径プーリを設けた例に則して説明する。
【0015】
後に詳述するが、本可変径プーリ51は、一対のプーリ主体202,203間に偏心可能に挟持され且つ外周面にベルト2が巻き掛けられる動力伝達リング206を備えている。可変径プーリ51は、動力伝達リング206を、プーリ主体202,203の軸心Kと同心となる位置(図1(a)の状態に相当)と、軸心Kに対して所定量偏心する位置(図1(b)の状態に相当)とに変位させることにより、ベルト2に対する有効径を変化させる。
【0016】
本無段変速装置50では、無端状のベルト2を、上記ベルトテンショナ機構1に含まれるテンショナプーリ3、位置が固定されたアイドラプーリ52、および上記可変径プーリ51に対して順次に巻き回している。ベルト2は、図示していないが、1ないし複数の補機の回転軸に設けられた従動プーリにも巻き回されている。補機としては、スーパーチャージャー、エアーポンプ、オルタネータ、エアコンディショナ用コンプレッサ、パワーステアリング用油圧ポンプおよびウオータポンプ等を例示することができる。
【0017】
変速比を調整するためのベルトテンショナ機構1は、車両の駆動源のボディ等に固定される固定部材4と、この固定部材4に対して回動軸線5の回りに揺動変位自在な可動部材としての揺動部材6とを備えており、この揺動部材6の先端にテンショナプーリ3を回転自在に支持している。上記の固定部材4には、揺動部材6を駆動伝達機構7を介して駆動する駆動源としてのステッピングモータ8が支持されている。駆動伝達機構7は、ステッピングモー夕8の回転軸8aの同軸上に一体回転可能に取り付けられたウォーム9と、このウォーム9と噛み合い且つ上記の回転軸線5の回りに回動自在に支持されたウォームホイール10とを含んでいる。
【0018】
Cは車両の駆動源の回転速度に係わる信号Sを入力し該信号Sに基づいてステッピングモー夕6の動作を制御するコントローラである。具体的には、車両の駆動源の回転速度が所定値よりも遅い場合は、図1(a)に示すように揺動部材6を時計回り(テンショナプーリ3がベルト2に張力を与える第1の方向)に回動させて、駆動プーリとしての可変径プーリ51の有効径を小さくして、補機の回転速度を相対的に速くする。一方、車両の駆動源の回転速度が所定値よりも速い場合は、図1(b)に示すように揺動部材6を反時計回り(第1の方向の逆方向)に回動させて、ベルト2をたぐり寄せることにより、可変径プーリ51の有効径を相対的に大きくする。
【0019】
図2を参照して、ウオームホイール10は、上記回動軸線5を中心とする円周の等配に複数の連結孔11,…を貫通形成している一方、揺動部材6と一体回転可能に連結される後述する回動部材33は、上記回動軸線5を中心とする円周の等配に、上記複数の連結孔11,…内にそれぞれ遊嵌される複数の円柱状の連結突起12,…を一体に形成している。これにより、揺動部材6と一体回動する回動部材33と、ウォームホイール10とは回転方向に所定の遊び領域13を有して互いに駆動連結されている。すなわちウォームホイール10と揺動部材6とが遊び領域13を有して互いに駆動連結されている。
【0020】
図1および図2では図示していないが、本ベルトテンショナ機構1は、テンショナプーリ3がベルト2に張力を与える方向に揺動部材6を付勢するねじりコイルばねからなる弾性部材14(図3参照)と、揺動部材6の揺動に摩擦抵抗を与える減衰力発生部材としての摩擦部材36,39(図3参照)とを含んでいる。図1(a)に対応する図2に示す状態では、連結突起12の両側に遊び領域13,13が形成されており、揺動部材6およびテンショナプーリ3が、ウォームホイール10側への連結を解かれている。一方、図1(b)に対応する図7に示す状態では、ウォームホイール10が時計回りに回動することにより、連結孔12の反回動側端部に回動部材33の連結突起11が係合され、両者に遊びがない状態で回動部材33、揺動部材6およびテンショナプーリ3を時計回りに回動させる。
【0021】
図3を参照して、上記揺動部材6の先端部31には、転がり軸受32を介してテンショナプーリ3が回動自在に支持されている。上記の固定部材4は、ボス16を有する下部材17を備えている。また、下部材17には、上記の回動軸線5と同心に配置されると共に一端および他端が固定部材4および揺動部材6にそれぞれ係合された上記のねじりコイルばねからなる弾性部材14が収容されている。
【0022】
一方、揺動部材6の基端部22には、回動軸線5と同心の筒状部23が形成されており、この筒状部23も弾性部材14の一部を収容している。弾性部材14はテンショナプーリ3がベルト2を弾力的に押圧する方向(図3において時計回り)に上記揺動部材6を回動付勢している。24は揺動部材6の揺動角度を所定範囲内に規制するストッパピンである。
【0023】
フランジ付カラー35と基端部22とで区画される収容空間27内に、上記の駆動伝達機構7としてのウォーム9およびウオームホイール10、並びに上記の回動部材33が収容されている。
一方、固定部材4の下部材17のボス16には、揺動部材6の基端部22の内径側に配置されるスリーブ29が、揺動自在に嵌め合わされている。このスリーブ29の内周面とボス16の外周面との間には、軸方向に並ぶ一対の筒状の摺動部材30,30が介在している。
【0024】
上記の基端部22には、スラストブッシュ41、ウォームホイール10、スラストブッシュ42、フランジ付カラー35が、図における下方から順に嵌め合わされている。回動部材33は、基端部22に一体回動可能に連結されている。また、上記のスラストブッシュ41,42によって環状のウオームホイール10が回動自在に支持されている。そして、上述した如く、ウォームホイール10の連結孔11に回動部材33が遊嵌されている。
【0025】
ねじ28は、フランジ付カラー35を貫通して固定部材4の下部材17のボス16にねじ込まれている。これにより、フランジ付カラー35がねじ28の頭部とボス16の上端面との間で挟持された状態で回動不能に固定され、揺動部材6の揺動を支持している。
フランジ付カラー35のフランジ下面と揺動部材6の基端部22の間には、上記の摩擦部材36は挟持されている。摩擦部材36は揺動部材6の揺動に摩擦抵抗を与える減衰力発生部材として機能する。
【0026】
次いで、図4〜図6を参照して可変径プーリ51について説明する。図4は可変径プーリ51の断面図である。図4を参照して、可変径プーリ51は、車両の駆動源の出力軸に連なる回転軸201の周囲に軸方向に移動自在な第1および第2の環状のプーリ主体202,203を備えており、これらプーリ主体202,203の互いの対向面にそれぞれ動力伝達面204,205を形成している。これら一対の動力伝達面204,205は互いに逆向きに傾斜したテーパ状にされており、両動力伝達面204,205によって、断面略台形形状の動力伝達リング206が、両プーリ主体202,203の軸心Kに対して偏心可能(図6参照)に挟持されている。
【0027】
この動力伝達リング206の外周面にはベルト2への伝動面208が形成され、この伝動面208にベルト2が巻き掛けられている。伝動面208には、ベルト2の周回方向に沿って延びる複数の互いに平行なリブ236とそれぞれ噛み合う複数の周溝237が形成されている。リブ236は例えば断面略V字形形状をしている。動力伝達リング206の両側面はそれぞれ対応する動力伝達面204,205と接触してトルクを伝達するテーパ状の動力伝達面209,210を構成している。
【0028】
ベルト2はゴム製のものが好ましく、また、動力伝達リング206としては、耐久性に優れ且つ摩擦係数が高い樹脂、例えば、フェノール樹脂に、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維およびグラファイトを配合した樹脂材料を成形してなるものが好ましい。本樹脂であれば、高強度を耐摩耗性に優れているにもかかわらず、相手部材への攻撃性が穏やかであり、しかも温度にかかわらず安定した摩擦係数を持つ。また、樹脂材料中における炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維およびグラファイトの含有割合としては、炭素繊維5〜30重量%、芳香族ポリアミド繊維5〜15重量%、グラファイト10〜15重量%の範囲にあることが、耐摩耗性を向上させ、摩擦係数をより安定させる点で好ましい。
【0029】
また、可変径プーリ51は、第1および第2のプーリ主体202,203を互いに近づく方向に付勢する付勢手段としてのダイヤフラムスプリング211を備えており、このダイヤフラムスプリング211は、回転軸201と連動回転する円板フランジ状の連結部212に複数の軸状部213を介して一体回転可能に連結されている。
【0030】
上記のダイヤフラムスプリング211の内径部214および外径部215は、第1および第2のプーリ主体202,203にそれぞれ一体回転可能に係合されている。これにより、両プーリ主体202,203とダイヤフラムスプリング211が回転軸201と一体に回転するようになっている。従動プーリである本可変径プーリ51では、ベルト2から、動力伝達リング206、両プーリ主体202,203およびダイヤフラムスプリング211を介して回転軸201へトルクが伝達される。
【0031】
図4および図5を参照して、ダイヤフラムスプリング211の内径部214および外径部215には、それぞれ円周等配に配置された放射状の連結溝216,217が形成されている。また、ダイヤフラムスプリング211の径方向の中間部において、上述した軸状部213を貫通させる支持孔231が円周等配に形成されている。
【0032】
第1のプーリ主体202は、円錐状の円板部218とこの円板部218の内周に形成された円筒状のボス部219とを備えている。円板部218は上記の動力伝達面204を形成している。また、ボス部219は回転軸201の周面に滑り軸受としてのブッシュ220を介して軸方向にスライド自在に支持されている。234は第1のプーリ主体202が回転軸201から抜脱することを防止するストッパであり、回転軸201の端部の周溝に嵌め入れられたスナップリングからなる。
【0033】
第2のプーリ主体203は、円錐状の円板部221とこの円板部221の内周に形成された円筒状のボス部222とを備えている。円板部221は上記の動力伝達面205を形成している。第2のプーリ主体203のボス部222は、第1のプーリ主体202のボス部219を取り囲み、この第1のプーリ主体202のボス部219によって滑り軸受としてのブッシュ223を介して軸方向にスライド自在に支持されている。
【0034】
第2のプーリ主体203の動力伝達面205の背面224の外周緑部には、ダイヤフラムスプリング211の外径部215の複数の連結溝217にそれぞれ嵌め入れられる複数の板状の連結突起233が円周等配で放射状に形成されている。第2のプーリ主体203の背面224がダイヤフラムスプリング211の外径部215によって押圧されて、第2のプーリ主体203が第1のプーリ主体202へ近づく方向に付勢されている。
【0035】
第1のプーリ主体202のボス部219は、第2のプーリ主体203のボス部222を貫通して第2のプーリ主体203の動力伝達面205の背面224側へ延びており、ボス部219が第2のプーリ主体203の背面側へ延びる部分を構成している。この背面側へ延びる部分としてのボス部219の端部には、当該端部とダイヤフラムスプリング211の内径部214とを一体回転可能に連結するための環状の連結部材225が設けられている。
【0036】
この連結部材225の内周部はボス部219の端部にねじ結合されて一体回転可能に固定されている。この連結部材225を介して伝達されるトルクがねじ締め方向に働くようにされており、固定が緩むことかないようになっている。
この連結部材225はダイヤフラムスプリング211の内径部214を軸方向に押すための円板状の押圧板部226と、この押圧板部226に円周等配で放射状に形成された複数の連結突起227とを形成している。上記の押圧板部226がダイヤフラムスプリング211の内径部214によって押圧され、連結部材225を介して第1のプーリ主体202が第2のプーリ主体203へ近づく方向に付勢されている。また、複数の連結突起227は、ダイヤフラムスプリング211の内径部214の複数の連結溝216にそれぞれ嵌め入れられている。
【0037】
上記の連結部212は、回転軸201に一体に形成された円板状のフランジ部228と、このフランジ部228の周囲を取り囲んで配置された環状部材229とを含んでいる。フランジ部228の外周面と環状部材229の内周面との間には、両者に例えば焼き付け等により接合されたゴム等の環伏の弾性部材230が介在している。この弾性部材230は環状部材229とフランジ部228とを弾性的に連結してトルク伝達を可能にすると共に、環状部材229を回転方向に弾性支持することになる。
【0038】
また、上記の環状部材229には、当該環状部材229を軸方向に貫通して複数の貫通孔が円周等配に形成され、各貫通孔には上記軸状部213が挿通されて固定されている。これら軸状部213がダイヤフラムスプリング211の支持孔231に嵌め入れられ、ダイヤフラムスプリング211と連結部212とを一体回転可能に連結する。
【0039】
また、ダイヤフラムスプリング211は内径部214と外径部215とに互いに逆向きの集中荷重を受けた軸対称曲げの状態となるが、このとき各軸状部213によって、支持孔231の位置におけるダイヤフラムスプリング211の軸方向の変位が規制されることから、各軸状部213による支持半径dを所定に設定することにより、内径部214と外径部215とを相等しいストローク量で互いに逆向きに変位させることが可能となる。
【0040】
本実施の形態によれは、ステッピングモータ8によってテンショナプーリ3を時計回りに揺動変位させててベルト2をたぐり寄せることにより、可変径プーリ51のダイヤフラムスプリング211の付勢力に抗して動力伝達リング206を、両プーリ主体202,203を互いに離反させつつ図6および図1(b)に示すように偏心させて、巻きかけられたベルト2対する有効径Dを変化させることができる。一方、ベルトテンショナ機1がステッピングモータ8によってテンショナプーリ3を反時計回りに揺動変位させてベルト2のたぐり寄せを解除すると、ダイヤフラムスプリング211の付勢力によって図4および図1(a)に示すように動力伝達リング206は同心位置に戻されることになる。
【0041】
また、この状態で、ベルトテンショナ機構1において、揺動部材6の連結突起12とウォームホイール10の連結孔11との間に、揺動部材6の双方向の回動に対して遊び領域13,13が生じる。この状態では、可変径プーリ51側の弾性部材としてのダイヤフラムスプリング211が動力伝達リング206およびベルト2を介してテンショナプーリ3を反時計回りに付勢しようとする付勢力と、ベルトテンショナ機構1に内蔵した弾性部材14が揺動部材6を介してテンショナプーリ3を時計回りに付勢しようとする力とがバランスする位置にテンショナプーリ3が変位することになる。すなわち、ベルトテンショナ機構1の弾性部材14が揺動部材6およびテンショナプーリ3を弾性支持することにより、通常のオートテンショナと同様の機能も果たすことができ、ベルトの振動や張力変動を抑制することができる。
【0042】
特に、弾性部材14および摩擦部材36,39が協働してダイナミックダンパとして機能するので、ベルトの振動やベルトの張力変動を効果的に抑え、ベルトのスリップや鳴き等の発生を確実に防止することができる。
また、テンショナプーリ3が揺動するタイプにおいて駆動伝達機構7としてウォームギア機構を用いたので、テンショナプーリ3側からの逆入力の影響を駆動源としてのステッピングモータ8が受け難くなる結果、テンショナプーリ3の位置をより確実に保持することができる。
【0043】
また、ステッピングモータ8であれば停止により回転位置を保持できるので、位置決めが容易であると共に、回転位置を保持するための機構を別途に設ける必要がなく、サーボモータ等を用いる場合と比較して製造コストを安くすることができる。
図8および図9は本発明の他の実施の形態のベルトテンショナ機構を示している。本実施の形態が図2の実施の形態と主に異なるのは、下記である。すなわち、
1)図2の実施の形態では、可動部材を固定部材に対して揺動する揺動部材により構成したが、本実施の形態では、可動部材を、固定部材に対して直線移動する直線動部材により構成した。
2)図2の実施の形態では、駆動源としてのステッピングモー夕8の駆動力を可動部材に伝達するための駆動伝達機構をウォームギア機構により構成したが、本実施の形態では、ラックアンドピニオン機構により構成した。
【0044】
具体的に説明すると、本ベルトテンショナ機構1Aは、固定部材55と、この固定部材55に直線動可能に設けられた直線動部材56とを備えており、この直線動部材56の先端にテンショナプーリ3が回動自在に支持されている。上記の固定部材55には、上記の直線動部材56を駆動伝達機構7Aを介して駆動する駆動源としのステッピングモー夕8が支持されている。駆動伝達機構7Aは、スナッピングモータ8の回転軸8aに一体回転可能に取り付けられたピニオン57と、このピニオン57と噛み合うラック歯を有し、直線動部材56の移動方向に延びて直線動部材56を押すことのできるラックバー58とを含んでいる。
【0045】
固定部材55は、直線動部材56のー部を収容してこれを進退自在に支持するシリンダ部59を有しており、このシリンダ部59の奥部に上記ラックバー58を収容して進退自在に支持する支持孔60を有している。
シリンダ部59の内周面には、直線動部材56を進退自在に支持する一対のブツシュ61,61が固定されている。また、シリンダ部57の最奥側の内周面には、直線動部材56の外周面に摺接して直線部材56の移動に摩擦抵抗を与える減衰力発生手段としての筒状の摩擦部材62が固定されている。
【0046】
また、固定部材55の支持孔60の内周面には、ラックバー58の一端58a側をスライド自在に支持する一対のブッシュ63,63が固定されている。一方、ラックバー58の他端58b側は、直線動部材56に形成された支持孔64内に導入され、支持孔64の内周面に固定されたブッシュ65によってスライド自在に支持されている。66はラックバー58の他端58aとの接触時の衝撃を緩衝する例えば樹脂製の緩衝部材である。
【0047】
直線動部材56の中間部外周にはフランジ部67が形成されており、このフランジ部60と、固定部材55に形成された環状段部68との間に、直線部材56をテンショナプーリ3がベルトに張力を与える方向(図において左方)に付勢する圧縮コイルばねからなる弾性部材69が介在している。
直線動部材56が固定部材55側へ後退した状態を示す図8が、図1(a)に示す動力伝達リング206が同心である状態に対応している。この状態では、図8に示すように、ラックバー58の端58と緩衝部材66との間に所定の遊び領域70が形成されている。
【0048】
また、直線動部材56がベルト2をたぐり寄せるように進出した状態を示す図9が、図1(b)に示す動力伝達リング206が偏心された状態に対応している。この状態では、ラックバー58の他端58aと緩衝部材66が接触し、ラックバー58と直線動部材56は図において左方へ一体移動する。
本実施の形態では、動力伝達リング206が同心のときに、図8に示すように本ベルトテンショナ機構1に遊び領域70が設けられることから、テンショナプーリ3および直線部材56が弾性部材69によって弾性支持される結果、通常のオートテンショナとしての機能を果たすことができる。ベルト2の振動や張力変動を抑制することができる。
【0049】
また、弾性部材69および摩擦部材62が協働してダイナミックダンパとして機能するので、ベルト2の振動やベルト2の張力変動を効果的に抑え、ベルト2のスリップや鳴き等の発生を確実に防止することができる。
また、テンショナプーリ3が直線動するタイプにおいて駆動伝達機構7Aとしてラックアンドピニオン機構を用いたので、上述の揺動タイプと比べ駆動源とプーリとの間を離隔させうる自由度が大きいので、レイアウトによっては取付位置の自由度が増す。しかも、上述のウォームギア機構に比べ、さらに速度効率を高くとれるので、相対的に駆動源としての出力の小さいものが使用可能となる。
【0050】
また、ステッピングモー夕8であれば停止により回転位置を保持できるので、位置決めが容易であると共に、回転位置を保持するための機構を別途に設ける必要がなく、サーボモータ等を用いる場合と比較して製造コストを安くすることができる。
次いで、図10は本発明の他の実施の形態に係るベルトテンショナ機構を示している。本実施の形態が図8の実施の形態と異なるのは、駆動源としてステッピングモータに代えて油圧モータを用いたことである。
【0051】
具体的に説明すると、本ベルトテンショナ機構1Bでは、油圧モータ71として、例えば一対のギアを噛み合わせて構成されるギアモータを用いることができる。油圧モータ71の出力軸72から、第1ピニオン73、第1平歯車74、第2ピニオン75および第2平歯車76を介して、駆動伝達機構7A(ラックアンドピニオン機構)のピニオン57が駆動されるようになっている。
【0052】
第1ピニオン73は、油圧モータ71の出力軸72に一体回転可能に固定されている。第1平歯車74と第2ピニオン75は一体回転可能に連結される共に、固定部材55によって回転自在に支持されている。ラックバー58と噛み合うピニオン57と、第2平歯車76とは一体回転可能に連結されている共に、これらは、第1ピニオン73に対して相対回転自在に固定部材55によって支持されている。
【0053】
また、油圧モー夕71の吸込口77および吐出口78にそれぞれ接続される一対の油路79,80は、例えは車両に搭載されるエンジンオイルの供給源81および低圧側82にそれぞれ接続される一対の油路83,84と方向制御弁85を介して接続されるようになっている。
この方向制御弁85は、供給源81を油圧モータ71の吸込口77に接続し、吐出口を78を低圧側82に接続する第1の状態と、その逆の接続となる第2の状態と、吸込口88および吐出口78への接続を絶つ第3の状態(図10の状態に相当)とに切り替えるものである。他の構成については図8の実施の形態と同様であるので、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0054】
本実施の形態では、図8の実施の形態と同様の作用効果を奏することに加えて、低圧の油圧源を用いても油圧モータ71により高いトルクを得ることができるので、例えば車両に組み込まれてエンジンオイル等の低圧の動力源を用いる場合に適している。
また、駆動源として仮に油圧シンリダのような直線往復運動型を用いた場合、低圧の動力源を用いるとシリンダ径を大きくしなければならず、シリンダ径を小さくするには別途高圧の動力源を必要とする問題があるが、本実施の形態のように回転型の駆動源である油圧モータ71を用いた場合には、省スペースを図ることができる。
【0055】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。例えば、減衰力発生部材としては、摩擦抵抗を発生する摩擦部材の他、粘性抵抗を発生するオリフィスを用いることができる。
【0056】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、駆動源によって可動部材を駆動してテンショナプーリを変位させ、ベルト張力を調整する。また、駆動伝達経路の遊び領域によって可動部材側への駆動連結が断たれた状態で、弾性部材が可動部材およびテンショナプーリを弾性支持することにより、通常のオートテンショナと同様の機能も果たすことができ、ベルトの振動や張力変動を抑制することができる。別途にオートテンショナを設ける場合と比較して構造を簡素化でき且つ省スペースを達成できる。さらに、テンショナプーリが揺動するタイプにおいてウォームギア機構を用いたので、テンショナプーリ側からの逆入力の影響を駆動源が比較的受け難くなる結果、テンショナプーリの位置をより確実に保持することができる。
【0057】
請求項2記載の発明では、テンショナプーリが直線往復動するタイプにおいてラックアンドピニオン機構を用いたので、上述の揺動タイプと比べ駆動源とプーリとの間を離隔させうる自由度が大きいので、レイアウトによっては取付位置の自由度が増す。また、請求項1記載のウォームギア機構に比べ、さらに速度効率を高くとれるので、相対的に駆動源としての出力の小さいものが使用可能となる。
請求項記載の発明では、遊び領域によって可動部材側への駆動連結が断たれた状態で、ベルトの張力変動に伴ってテンショナプーリおよび可動部材が変位すると、弾性部材および減衰力発生部材が協働してダイナミックダンパとして機能する。これにより、ベルトの振動やベルトの張力変動を抑え、ベルトのスリップや鳴き等の発生を防止することができる。
【0059】
請求項記載の発明では、ステッピングモータであれば停止により回転位置を保持できるので、位置決めが容易であると共に、回転位置を保持するための機構を別途に設ける必要がなく、製造コストを安くすることができる。
請求項記載の発明では、例えば車両に組み込まれてエンジンオイル等の低圧の動力源を用いる場合にも油圧モータにより高いトルクを得ることができる。また、回転型の駆動源を用いることになり、往復直線動型の駆動源を用いる場合と比較して省スペースを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るベルトテンショナ機構、およびこれを含む無段変速装置の概略図である。
【図2】ベルトテンショナ機構の部分断面正面図である。
【図3】ベルトテンショナ機構の縦断面図である。
【図4】無段変速装置に含まれる可変径プーリの縦断面図であり、動力伝達リングが同心位置にある状態を示している。
【図5】可変径プーリに含まれるダイヤフラムスプリングの正面図である。
【図6】動力伝達リングが偏心した状態を示す可変径プーリの縦断面図である。
【図7】ベルトをたぐり寄せた状態のベルトテンショナ機構の部分断面正面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係るベルトテンショナ機構の部分断面正面図である。
【図9】図8のベルトテンショナ機構がベルトをたぐり寄せた状態を示す部分断面正面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態に係るベルトテンショナ機構の部分断面正面図である。
【符号の説明】
2 ベルト
3 テンショナプーリ
4 固定部材
5 回動軸線
6 揺動部材(可動部材)
7 駆動伝達機構
8 ステッピングモータ(駆動源)
9 ウォーム
10 ウオームホイール
11 連結孔
12 連結突起
13 遊び領域
14 弾性部材
36,39摩擦部材(減衰力発生部材)
55 固定部材
56 直線動部材(可動部材)
57 ピニオン
58 ラックバー
7A 駆動伝達機構
62 摩擦部材
69 弾性部材
70 遊び領域
71 油圧モータ
81 供給源
85 方向制御弁

Claims (5)

  1. 固定部材と、
    この固定部材に変位可能に設けられた可動部材と、
    この可動部材に回動自在に支持されると共にベルトに係合し、且つ可動部材の変位に伴ってベルトに張力を与える第1の方向とその逆の第2の方向に変位するテンショナプーリと、
    固定部材に設けられ、上記可動部材を駆動伝達機構を介して少なくとも第1の方向へ駆動する駆動源と
    上記可動部材を第1の方向に付勢する弾性部材とを備え
    上記可動部材は所定の回動軸線の回りに揺動自在な揺動部材からなり、
    上記駆動伝達機構は、駆動源に連結されたウォームと、このウォームと噛み合い且つ揺動部材を揺動変位させるウォームホイールと、上記揺動部材と一体回動可能な回動部材とを含み、
    上記ウォームホイールは、上記回動軸線を中心とする円周上に複数の連結孔を備え、
    上記回動部材は、上記回動軸線を中心とする円周上に上記連結孔内に遊嵌された複数の連結突起を形成し、
    これら連結孔と連結突起との遊嵌によって、上記駆動原から可動部材としての揺動部材に至る駆動伝達経路に、駆動連結に関する遊び領域が形成されることを特徴とするベルトテンショナ機構。
  2. 固定部材と、
    この固定部材に変位可能に設けられた可動部材と、
    この可動部材に回動自在に支持されると共にベルトに係合し、且つ可動部材の変位に伴ってベルトに張力を与える第1の方向とその逆の第2の方向に変位するテンショナプーリと、
    固定部材に設けられ、上記可動部材を駆動伝達機構を介して少なくとも第1の方向へ駆動する駆動源と、
    上記可動部材を第1の方向に付勢する弾性部材とを備え、
    上記可動部材は上記第1および第2の方向に直線移動する直線動部材からなり、
    上記駆動伝達機構は、駆動源に連結されたピニオンと、このピニオンと噛み合い且つ直線動部材を直線動変位させるラック軸とを含み
    上記直線動部材が固定部材側へ後退した状態でラック軸の端部とこの端部と対向する緩衝部材との間に隙間が形成され、
    この隙間によって、上記駆動原から可動部材としての直線動部材に至る駆動伝達経路に、駆動連結に関する遊び領域が形成されることを特徴とするベルトテンショナ機構
  3. 上記可動部材の変位に抵抗を与える減衰力発生部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のベルトテンショナ機構。
  4. 上記駆動源がステッピングモータであることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一つに記載のベルトテンショナ機構。
  5. 上記駆動源が油圧モータであることを特徴とする請求項1ないしの何れか一つに記載のベルトテンンョナ機構。
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