JPH1122796A - 可変径プーリ - Google Patents

可変径プーリ

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JPH1122796A
JPH1122796A JP18145797A JP18145797A JPH1122796A JP H1122796 A JPH1122796 A JP H1122796A JP 18145797 A JP18145797 A JP 18145797A JP 18145797 A JP18145797 A JP 18145797A JP H1122796 A JPH1122796 A JP H1122796A
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JP
Japan
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pulley
main body
pulley main
power transmission
belt
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Application number
JP18145797A
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English (en)
Inventor
Shinji Yasuhara
伸二 安原
Yasuhiko Hasuda
康彦 蓮田
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ベルトの有効径を変化可能な可変径プーリにお
いて、構造が簡単でスムーズな変速が可能でありしかも
耐久性に優れること。 【解決手段】回転軸1の周囲に一対のプーリ主体2,3 を
回転自在に配置し、プーリ主体2,3 の互いに対向する動
力伝達面4,5 間にベルト7を係合する動力伝達リング6
を挟持する。各プーリ主体2,3 を対応するダイヤフラム
スプリング11,12 によってそれぞれ互いに近づく方向に
付勢する。各ダイヤフラムスプリング11,12 を対応する
プーリ主体2,3 と連結部材13とにそれぞれ一体回転可能
に係合する。ベルト7から、動力伝達リング6、プーリ
主体2,3 、ダイヤフラムスプリング11,12 及び連結部材
13を介して回転軸1にトルクを伝達する。ダイヤフラム
スプリング11,12 の応力を軽減できる。トルクカム機構
を用いずともベルト中心を一定に維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】ベルトに対する有効径を変
化させることのできる可変径プーリに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、可
変径プーリでは、回転軸の周囲に軸方向に移動自在に設
けられた一対のプーリ主体間に、ベルト又はベルトと係
合する動力伝達リングを挟持しており、両プーリ主体を
互いに近づける方向に付勢するばね部材を設けている。
このような可変径プーリにおいて、一方のプーリ主体の
みを軸方向に移動させて有効径を変更するものがある
が、この場合、有効径の変更に伴ってベルトセンタの位
置が変化し、これにより本可変径プーリと他の固定プー
リ等との間でベルトが変形するので、耐久上好ましくな
い。
【0003】そこで、回転軸と各プーリ主体との間にト
ルクカム機構をそれぞれ設けて、回転軸と各プーリ主体
との間に生じた位相ずれを各プーリ主体の軸方向変位に
それぞれ変換し、これにより、両プーリ主体を互いに他
側へ等しいストローク量で接近させることが考えられ
る。この場合、変速とは無関係にベルトセンタの位置を
一定に維持することができるが、構造が複雑になる。
【0004】また、上記のばね部材によって一方のプー
リ主体のみを直接付勢する場合、他方のプーリ主体は一
方のプーリ主体および一対のトルクカム機構を介して付
勢されることになり、スムーズな作動ができないおそれ
がある。そこで、両プーリ主体を回転軸の周囲に回転自
在で且つ軸方向に移動自在とし、両者間に介在する皿ば
ねの内周縁と外周縁をそれぞれ対応するプーリ主体に一
体回転可能に係合させ、この皿ばねと回転軸とを連結部
材で一体回転可能に連結することが考えられる。両プー
リ主体、皿ばねおよび連結部材は一体回転することにな
り、ベルトから両プーリ主体、皿ばねおよび連結部材を
順次に介して回転軸にトルクが伝達されることになる。
【0005】この場合、トルクカム機構を廃止し、両プ
ーリ主体を皿ばねによって直接付勢できるので、プーリ
主体をスムーズに動作させスムーズな変速が可能とな
る。また、上記の連結部材と皿ばねとの連結を下記のよ
うにすることにより、皿ばねの圧縮時に外周縁と内周縁
を互いに逆向きで等しい変位量を与えることができる。
すなわち、皿ばねの径方向中間部に円周等配に複数の貫
通孔を設け、これらの貫通孔にそれぞれ貫通させた複数
の軸状部を上記連結部材に設け、各軸状部を支点として
皿ばねの内外周縁を変形させる。そして、上記支点の位
置を所定に設定することにより、皿ばねの外周縁と内周
縁を互いに逆向きで等しい変位量で変位させることがで
きる。
【0006】しかし、皿ばね全体にトルク伝達によるね
じり応力が負荷されており、特に曲げの支点位置となる
径方向中間部に形成した貫通孔の周辺にて応力が集中
し、耐久上の問題が懸念される。本発明はダイヤフラム
スプリングを介してトルクを伝達する場合に予想される
新たな課題に鑑みてなされたものであり、構造が簡単で
スムーズな変速が可能でありしかも耐久性に優れた可変
径プーリを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の課題解決手段として、請求項1記載の発明の可変径プ
ーリは、ベルトに対する有効径を変化させることのでき
る可変径プーリにおいて、回転軸の回りに回転自在で且
つ互いに軸方向に相対移動自在に設けられた環状の第1
および第2のプーリ主体と、これらプーリ主体の互いの
対向面にそれぞれ形成された一対のテーパ状の動力伝達
面と、これら一対の動力伝達面によって両プーリ主体の
軸心に対して偏心可能に挟持され、且つ外周面にベルト
が巻き掛けられた動力伝達リングと、両プーリ主体を互
いに近づく方向に付勢する付勢手段と、この付勢手段と
回転軸とを一体回転可能に連結する連結手段とを備え、
上記付勢手段は、上記連結手段と第1のプーリ主体とに
一体回転可能に係合される第1のダイヤフラムスプリン
グと、上記連結手段と第2のプーリ主体とに一体回転可
能に係合される第2のダイヤフラムスプリングとを含む
ことを特徴とするものである。
【0008】この構成では、ベルトから動力伝達リン
グ、各プーリ主体、各ダイヤフラムスプリングおよび連
結手段を介して回転軸にトルクが伝達される。このと
き、両プーリ主体、両ダイヤフラムスプリングおよび連
結手段は一体回転する。また、仮に1枚のダイヤフラム
スプリングを用い、このダイヤフラムスプリングに、連
結手段に形成した軸状部を貫通させる貫通孔を形成する
場合には、この貫通孔周辺の応力集中による耐久上の問
題が予想され、これを解決するためにダイヤフラムスプ
リングの肉厚や寸法等を大きくすると全体が大型にな
る。これに対して、本発明では、付勢手段を第1および
第2のダイヤフラムスプリングにて構成してあり貫通孔
を不要としたので、応力集中のおそれがない。また、伝
達トルクを両ダイヤフラムスプリングによって分担して
伝達することになり、各ダイヤフラムスプリングが伝達
するトルクも軽減できる。これにより、付勢手段全体の
付勢力に比してダイヤフラムスプリングの応力を格段に
小さくすることができるので、ダイヤフラムスプリング
の小型化を図りつつ耐久性を向上できる。
【0009】さらに、両ダイヤフラムスプリングの付勢
力を等しくしておくことにより、両プーリ主体の軸方向
変位を略等しくすることができる。請求項2記載の発明
の可変径プーリは、請求項1において、上記第1のプー
リ主体は、第2のプーリ主体を軸方向に貫通して第2の
プーリ主体の背面側に延びる部分を含み、第2のプーリ
主体の内周部が上記背面側に延びる部分によって滑り軸
受を介して受けられていると共に、第2のプーリ主体の
径方向の中間部が滑り軸受を介して連結手段によって受
けられていることを特徴とするものである。
【0010】第2のプーリ主体の軸方向移動量をこの背
面側に延びる部分上に確保することになり、必然的に第
2のプーリ主体の内周部の軸方向長さが短くなる傾向に
ある。仮に、この軸方向に短い内周部のみで第2のプー
リ主体が支持される場合には、支持が不安定になるおそ
れがある。そこで、安定して支持できるだけの長さを確
保すると、全体が大型化してしまう。
【0011】これに対して、本発明では、第2のプーリ
主体の内周部と径方向の中間部とが、それぞれ上記背面
側に延びる部分と連結手段とによって滑り軸受を介して
支持されるので、全体を大型化することなく、第2のプ
ーリ主体を安定して支持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を添付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実
施形態に係る可変径プーリの断面図である。図1を参照
して、本可変径プーリは、巻きかけられたベルトの有効
径を変化させることのできるものであり、駆動プーリお
よび従動プーリの少なくとも一方に適用される。
【0013】本可変径プーリは、回転軸1の周囲に第1
および第2の環状のプーリ主体2,3を備えており、こ
れらプーリ主体2,3の互いの対向面にそれぞれ動力伝
達面4,5を形成している。これら一対の動力伝達面
4,5は互いに逆向きに傾斜したテーパ状にされてお
り、両動力伝達面4,5によって、断面略台形形状の動
力伝達リング6が、両プーリ主体2,3の軸心Kに対し
て偏心可能(図3参照)に挟持されている。
【0014】この動力伝達リング6の外周面にはベルト
7への伝動面8が形成され、この伝動面8にベルト7が
巻き掛けられている。伝動面8にはベルト7のリブと噛
み合う周溝が形成されている。動力伝達リング6の両側
面はそれぞれ対応する動力伝達面4,5と接触してトル
クを伝達する動力伝達面9,10を構成している。ま
た、可変径プーリは、第1および第2のプーリ主体2,
3を互いに近づく方向に付勢する付勢手段としての第1
および第2のダイヤフラムスプリング11,12と、両
ダイヤフラムスプリング11,12を回転軸1に一体回
転可能に一括して連結する連結部材13とを備えてい
る。
【0015】第1のダイヤフラムスプリング11の内径
部14および外径部15は、第1のプーリ主体2および
連結部材13にそれぞれ一体回転可能に係合されてお
り、第2のダイヤフラムスプリング12の内径部16お
よび外径部17は、連結部材13および第2のプーリ主
体3にそれぞれ一体回転可能に係合されている。これに
より、両プーリ主体2,3、両ダイヤフラムスプリング
11,12および連結部材13が一体に回転するように
なっている。例えば本可変径プーリを従動プーリに適用
した場合には、走行するベルト7から、動力伝達リング
6、各プーリ主体2,3、各ダイヤフラムスプリング1
1,12、連結部材13を介して回転軸1にトルクが伝
達される。
【0016】図1および図2を参照して、第1のダイヤ
フラムスプリング11の内径部14および外径部15に
は、それぞれ円周等配に配置された放射状の連結溝1
8,19が形成されている。同様に、第2のダイヤフラ
ムスプリング12の内径部16および外径部17には、
それぞれ円周等配に配置された放射状の連結溝20,2
1が形成されている。
【0017】連結部材13は、スプライン結合等により
回転軸1と一体回転可能に連結され且つスナップリング
22によって軸方向の移動を止められている。23は回
転軸1の端部にねじ止めされ、第1のプーリ主体2の回
転軸1からの抜脱を防止する環状のストッパ板である。
第1のプーリ主体2は、円錐状の円板部24とこの円板
部24の内周に形成された円筒状のボス部25とを備え
ている。円板部24は上記の動力伝達面4を形成してい
る。また、ボス部25は回転軸1の周面に滑り軸受とし
てのブッシュ26を介して軸方向にスライド自在に支持
されている。
【0018】第2のプーリ主体3は、円錐状の円板部2
7とこの円板部27の内周に形成された円筒状のボス部
28とを備えている。円板部27は上記の動力伝達面5
を形成している。第2のプーリ主体3のボス部28は、
第1のプーリ主体2のボス部25を取り囲み、この第1
のプーリ主体2のボス部25によって滑り軸受としての
ブッシュ29を介して軸方向にスライド自在に支持され
ている。
【0019】第2のプーリ主体3の動力伝達面5の背面
30の外周縁部には、第2のダイヤフラムスプリング1
2の外径部17の複数の連結溝21にそれぞれ嵌め入れ
られる複数の板状の連結突起44が円周等配で放射状に
形成されている。第2のプーリ主体3の背面30が第2
のダイヤフラムスプリング12の外径部17によって押
圧されて、第2のプーリ主体3が第1のプーリ主体2へ
近づく方向に付勢されている。
【0020】第1のプーリ主体2のボス部25は、第2
のプーリ主体3のボス部28を貫通して第2のプーリ主
体3の動力伝達面5の背面30側へ延びており、ボス部
25が第2のプーリ主体3の背面側へ延びる部分を構成
している。この背面側へ延びる部分としてのボス部25
の端部には、当該端部とダイヤフラムスプリング11の
内径部14とを一体回転可能に連結するための環状の連
結部材31が設けられている。
【0021】この連結部材31の内周部はボス部25の
端部にスプライン結合されている。また、連結部材31
は、第1のプーリ主体2から遠ざかる方向(図において
軸方向右方)への移動をスナップリング32によって止
められている。連結部材31は第1のダイヤフラムスプ
リング11の内径部14を軸方向に押すための円板状の
押圧板部33と、この押圧板部33に円周等配で放射状
に形成された複数の連結突起34とを形成している。上
記の押圧板部33が第1のダイヤフラムスプリング11
の内径部14によって押圧され、連結部材31を介して
第1のプーリ主体2が第2のプーリ主体3へ近づく方向
に付勢されている。また、複数の連結突起34は、第1
のダイヤフラムスプリング11の内径部14の複数の連
結溝18にそれぞれ嵌め入れられている。
【0022】他方、上記の連結部材13は、径方向内方
に配置された環状の第1の部材35と、径方向外方に配
置された環状の第2の部材36とを含んでいる。また、
第1の部材35と第2の部材36の間には、両者35,
36に接合されたゴム等の環状の弾性部材37が介在し
ている。これにより、第1および第2の部材35,36
が弾性的に支持された状態でトルク伝達を行うことにな
る。その結果、ベルト張力の微小変動を吸収するため
に、動力伝達リング6、両プーリ主体2,3、両ダイヤ
フラムスプリング11,12および第2の部材36、並
びに第1の部材35を慣性部材とするダイナミックダン
パが構成されている。
【0023】第2の部材36には連結部材13の軸心と
同心の筒状突起38が形成されている。この筒状突起3
8の内周面および外周面には、複数の板状の連結突起3
9,40がそれぞれ円周等配で放射状に形成されてい
る。複数の連結突起39は、第1のダイヤフラムスプリ
ング11の外径部15の複数の連結溝19にそれぞれ嵌
め入れられ、複数の連結突起40は、第2のダイヤフラ
ムスプリング12の内径部16の複数の連結溝20にそ
れぞれ嵌め入れられている。
【0024】45は第1のダイヤフラムスプリング11
の外径部15と当接して該外径部15の軸方向移動を規
制する当接面であり、46は第2のダイヤフラムスプリ
ング12の内径部16と当接して該内径部16の軸方向
移動を規制する当接面である。第2の部材36は、筒状
突起38、連結突起40および当接面46を含む第3の
部分47と、連結突起39および当接面45を含む第4
の部分48とを別体で構成し、これらを組み合わせて第
2の部分36として一体化してあるが、第2の部分36
全体を一体に構成することもできる。
【0025】第1のダイヤフラムスプリング11は、第
1のプーリ主体2を図においての右方(第2のプーリ主
体3に近づく方向)に付勢し、第2のダイヤフラムスプ
リング12は、第2のプーリ主体3を図においての左方
(第1のプーリ主体2に近づける方向)に弾性付勢し、
これにより、両プーリ主体2,3の動力伝達面4,5間
で動力伝達リング6に対する挟持力を得ている。
【0026】本実施形態では、図外の張力調整機構がベ
ルト7の張力を調整することにより、ダイヤフラムスプ
リング11,12の付勢力に抗して動力伝達リング6
を、両プーリ主体2,3を互いに離反させつつ図3に示
すように偏心させて、巻きかけられたベルト7に対する
有効径Dを変化させることができる。各プーリ主体2,
3と連結部材13との間にそれぞれダイヤフラムスプリ
ング11,12を介在させてあるので、トルクを両ダイ
ヤフラムスプリング11,12によって分担して伝達で
きる結果、各ダイヤフラムスプリング11,12の応力
を軽減できる。しかも、単一のダイヤフラムスプリング
を孔明け支持する場合のような応力集中のおそれがない
ので、ダイヤフラムスプリング11,12の実質的な強
度を向上することができる。したがって、ダイヤフラム
スプリング11,12が小型でも高い耐久性を実現で
き、ひいては小型で耐久性に優れた可変径プーリが得ら
れる。
【0027】また、両ダイヤフラムスプリング11,1
2の付勢力を等しくしておくことにより、両プーリ主体
2,3の軸方向変位を略等しくすることができるので、
両プーリ主体2,3間の軸方向中央位置を常に一定に維
持することができる結果、ベルト7の幅中心Lの位置を
略一定に維持することができる。したがって例えばトル
クカム機構等の複雑な機構を用いずに済み、簡単な構造
でスムーズな変速が可能となる。
【0028】また、例えば本実施形態を自動車の補機の
入力プーリに適用したと仮定して、内燃機関側からの駆
動トルクの変動に伴って張力変動があった場合に、これ
に応じて動力伝達リング6が偏心側および同心側に微小
変位し、さらに動力伝達リング6とプーリ主体2,3の
接触点が円周方向に変動することにより張力変動を吸収
することができる。しかも、弾性部材37を用いたダイ
ナミックダンパを構成してあるので、張力変動をより確
実に吸収することができる。
【0029】なお、上記の本実施形態では、第2のプー
リ主体3を第1のプーリ主体2により支持しているた
め、第2のプーリ主体3の軸方向移動量を、第1のプー
リ主体2のボス部25(背面側に延びる部分)上に確保
することになり、必然的に第2のプーリ主体3の内周の
ボス部28の軸方向長さが短くなる傾向にある。この軸
方向に短いボス部28のみで第2のプーリ主体3を支持
した場合、支持が多少不安定になることも考えられる。
【0030】そこで、図4はこの点をさらに改良した本
発明の他の実施形態を示している。同図を参照して、本
実施形態が図1の実施形態と異なるのは、第2のプーリ
主体3の径方向中間部において、背面30から突出する
ハブ部42を形成し、このハブ部42の内周面を、滑り
軸受としてのブッシュ43を介して連結部材13の筒状
突起38によって支持していることである。他の構成に
ついては図1の実施形態と同様であるので、図に同一符
号を付してその説明を省略する。
【0031】本実施形態では、第2のプーリ主体3を、
内周のボス部28と径方向中間部のハブ部42とで支持
することになり、第2のプーリ主体3を安定して支持す
ることができる。なお、本発明は上記各実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更を施す
ことができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、各プーリ主体
と連結手段との間にそれぞれダイヤフラムスプリングを
介在させてあるので、伝達トルクを両ダイヤフラムスプ
リングによって分担できる結果、各ダイヤフラムスプリ
ングの応力を軽減できる。しかも、単一のダイヤフラム
スプリングを孔明け支持する場合のような応力集中のお
それがないので、ダイヤフラムスプリングが小型でも高
い耐久性を実現できる結果、小型で耐久性に優れた可変
径プーリが得られる。
【0033】また、両ダイヤフラムスプリングの付勢力
を等しくしておくことにより、両プーリ主体の軸方向変
位を略等しくすることができる。したがってベルトの幅
中心を一定に維持するためにトルクカム機構を用いずに
済み、簡単な構造でスムーズな変速が可能となる。請求
項2記載の発明では、第2のプーリ主体の内周部と径方
向中間部とを支持するので、第2のプーリ主体を安定し
て支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の可変径プーリの断面図で
ある。
【図2】ダイヤフラムスプリングの側面図である。
【図3】動力伝達リングが偏心した際の可変径プーリの
断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態の可変径プーリの断面図
である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 第1のプーリ主体 3 第2のプーリ主体 4,5 動力伝達面 6 動力伝達リング 7 ベルト 11 第1のダイヤフラムスプリング 12 第2のダイヤフラムスプリング 13 連結部材 25 ボス部(背面側へ延びる部分) 43 ブッシュ(滑り軸受)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルトに対する有効径を変化させることの
    できる可変径プーリにおいて、 回転軸の回りに回転自在で且つ互いに軸方向に相対移動
    自在に設けられた環状の第1および第2のプーリ主体
    と、 これらプーリ主体の互いの対向面にそれぞれ形成された
    一対のテーパ状の動力伝達面と、 これら一対の動力伝達面によって両プーリ主体の軸心に
    対して偏心可能に挟持され、且つ外周面にベルトが巻き
    掛けられた動力伝達リングと、 両プーリ主体を互いに近づく方向に付勢する付勢手段
    と、 この付勢手段と回転軸とを一体回転可能に連結する連結
    手段とを備え、 上記付勢手段は、上記連結手段と第1のプーリ主体とに
    一体回転可能に係合される第1のダイヤフラムスプリン
    グと、上記連結手段と第2のプーリ主体とに一体回転可
    能に係合される第2のダイヤフラムスプリングとを含む
    ことを特徴とする可変径プーリ。
  2. 【請求項2】上記第1のプーリ主体は、第2のプーリ主
    体を軸方向に貫通して第2のプーリ主体の背面側に延び
    る部分を含み、 第2のプーリ主体の内周部が上記背面側に延びる部分に
    よって滑り軸受を介して受けられていると共に、第2の
    プーリ主体の径方向の中間部が滑り軸受を介して連結手
    段によって受けられていることを特徴とする請求項1記
    載の可変径プーリ。
JP18145797A 1997-07-07 1997-07-07 可変径プーリ Pending JPH1122796A (ja)

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