JPH089477Y2 - 無段変速機のプーリ支持構造 - Google Patents

無段変速機のプーリ支持構造

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JPH089477Y2
JPH089477Y2 JP1988150737U JP15073788U JPH089477Y2 JP H089477 Y2 JPH089477 Y2 JP H089477Y2 JP 1988150737 U JP1988150737 U JP 1988150737U JP 15073788 U JP15073788 U JP 15073788U JP H089477 Y2 JPH089477 Y2 JP H089477Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
casing
pulley
drive pulley
continuously variable
variable transmission
Prior art date
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JP1988150737U
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JPH0271153U (ja
Inventor
守男 伊藤
祐二 林
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、無段変速機のプーリ支持構造に関するもの
である。
(ロ)従来の技術 従来の無段変速機のプーリ支持構造として、例えば特
開昭62-113956号公報に示されるものがある。これに示
される無段変速機は、駆動プーリ、従動プーリ及び両プ
ーリに巻きかけられるVベルトを有している。両プーリ
はそれぞれ固定円すい部材及び可動円すい部材を有して
おり、これによりV字状みぞ間隔が可変である。両プー
リの固定円すい部材の軸方向位置は所定の関係、すなわ
ち所定変速比の場合に両プーリのV字状みぞの中心位置
が一致する関係、とする必要がある。両プーリはそれぞ
れ独立にケーシングに支持されているため、両プーリの
位置関係を所定通りにするためには、少なくとも一方の
プーリの軸方向位置を調整する必要がある。このため
に、プーリを支持するベアリングの端面とケーシングと
の間にシムを配置し、所定の厚さ寸法のシムを選択する
方法が用いられている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記のようにシムを選択して組み付け
る方法では、プーリの軸方向位置を所定通りとするため
に一方のベアリング側のシムの厚さ寸法を選択し、次い
で他方のベアリング側のシムの厚さ寸法を選択すること
が必要であり、この調整作業のために多大な作業時間が
必要となる。また、適切な厚さ寸法のシムを選択して組
み付けたとしても、摩擦部分の摩耗などにより軸方向の
遊びが増大した場合にはプーリの軸方向位置が定まらな
いことになる。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案は、駆動プーリ及び従動プーリと、これらプー
リ間に巻き回したVベルトとを備え、駆動プーリと従動
プーリとをケーシングとこれに結合されるカバーケーシ
ングの内部に支持した無段変速機において、前記駆動プ
ーリと従動プーリとは、それぞれ軸部と一体の固定円す
い部材と、軸部にこれと一体に回転するようにかつ軸方
向に移動可能に結合された可動円錐部材とから構成し、
これら駆動プーリと従動プーリの各軸部の両端はそれぞ
れベアリングによってケーシングと、カバーケーシング
とに支持され、ケーシング側に配置された各ベアリング
の端面はケーシングの平坦面に当接して位置決めされ、
カバーケーシング側に配置された各ベアリングの端面と
カバーケーシングとの平坦面との間には皿ばねを介装し
た。
(ホ)作用 無段変速機では駆動プーリと従動プーリとの軸方向の
位置決め精度が悪化すると、ベルトが捩れ、振動の発生
や耐久性の悪化などの問題を生じ、したがってプーリ間
の位置決め精度が非常に重要となる。ところが、無段変
速機のプーリには、ベルトにかかる力により、常に軸方
向に大きな荷重が作用し、プーリ軸部は軸方向に摩耗を
生じやすい。このような摩耗を生じると、駆動プーリと
従動プーリとの軸方向位置がずれてくる。
しかし、本考案では、駆動プーリと従動プーリとの軸
部の両端を支持するベアリングのうち、カバーケーシン
グ側については、カバーケーシングの平坦面との間に皿
ばねを介装し、この皿ばねの力により、ケーシング側の
ベアリングをケーシングの平坦面に当接させている。こ
のため、両プーリの軸部に、軸方向の摩耗を生じても、
皿ばねにより常にケーシング側で位置決めされるので、
駆動プーリと従動プーリとの軸方向の相対位置関係のず
れは最小限にくい止めることができるのである。
また、両プーリの軸方向の位置決め精度についても、
少なくとも一方のベアリングとケーシング平坦面との間
に適当なシムを介装することより、容易かつ正確に行え
る。
(ヘ)実施例 第1図に無段変速機全体の断面図を示す。この無段変
速機はエンジンからの回転力が入力される流体伝動装置
10、クラッチ、ブレーキ及び遊星歯車機構からなる前後
進切換機構12、駆動プーリ14、従動プーリ16、両プーリ
に巻きかけられるVベルト18、差動機構18などを有して
おり、エンジンからの駆動力は流体伝動装置10、前後進
切換機構12、駆動プーリ14、Vベルト18、従動プーリ1
6、差動機構20の順に伝達されるように構成されてい
る。駆動プーリ14は固定円すい部材14aと可動円すい部
材14bとを有しており、可動円すい部材14bが軸方向に移
動することによりV字状みぞ間隔を可変としてある。ま
た、従動プーリ16も固定円すい部材16aと可動円すい部
材16bとを有しており、これによりV字状みぞ間隔を可
変としてある。
第2図に駆動プーリ14を詳細に示す。上述のように駆
動プーリ14は、固定円すい部材14a及び可動円すい部材1
4bを有している。可動円すい部材14bは、固定円すい部
材14aと一体の駆動軸30にボールスプライン32を介して
連結されている。従って、可動円すい部材14bは固定円
すい部材14aと一体に回転するが、軸方向には移動可能
である。駆動軸30の図中左端側にはナット34が締め込ま
れており、これにより固定ピストン36、固定ピストン38
及びベアリング40が駆動軸30に固定されている。ベアリ
ング40の外径部はケーシング42に結合されるカバーケー
シング42aの穴44に緩くはめ合わされている。穴44の奥
側の平端面46とベアリング40の左端面との間に皿ばね48
及びシム50が設けられている。駆動軸30の右端部側には
ベアリング52が圧入によって固定されている。ベアリン
グ52の外径部はケーシング42の穴54に緩くはめ合わされ
ている。穴54の奥側の平端面56とベアリング52の右端面
との間にシム58が設けられている。
次に、第1図に示した従動プーリ16について更に説明
する。固定円すい部材16aが一体に設けられる従動軸70
は、カバーケーシング42aのベアリング72及びケーシン
グ42のベアリング74によって支持され、ベアリング72の
図中左端面とカバーケーシング42aとの間には皿ばね76
が設けられている。この皿ばね76の力によってベアリン
グ74の右端面をケーシング42の平端面78に押し付けるこ
とにより、従動プーリ16の軸方向位置決めが行なわれて
いる。なお、従動軸70と出力歯車80とは緩いスプライン
により結合されており、出力用歯車80からのスラスト力
は従動軸70に作用しないようにしてある。出力用歯車80
はケーシング42にベアリング82及び84を介して支持され
ている。
次に、この実施例の動作について説明する。駆動プー
リ14を組み付ける際にはシム58の選択を行なう。すなわ
ち、固定円すい部材14aが所定の軸方向位置にくるよう
にシム58の厚さ寸法を選択する。固定円すい部材14aの
位置は従動プーリ16の固定円すい部材16aに対して所定
の軸方向位置関係となるように設定される。一方、ベア
リング40側には皿ばね48及びシム50を配置する。なお、
シム50は皿ばね48の設定力を必要に応じて調整するため
のものであり、必ずしも必要としない。第2図に示すよ
うに、組立てた状態では駆動プーリ14全体は皿ばね48の
力によって図中右方向に押された状態にあり、ベアリン
グ52の右端面はシム58に密着し、シム58は平端面56に密
着している。これにより、固定円すい部材14aの軸方向
位置は常に所定位置に保持される。
なお、この実施例では、駆動プーリ14側の固定円すい
部材14aの位置をシム58によって調整するようにした
が、駆動プーリ14側には調整シムを設けず従動プーリ16
側に調整用のシムを設けることもできる。この場合ベア
リング74の右端面と平坦部78との間にシムが設けられる
ことになる。
(ト)考案の効果 以上のように本考案では、ベアリングとカバーケーシ
ングの平坦面との間に皿ばねを介装し、この皿ばねの力
により、ケーシング側のベアリングをケーシングの平坦
面に当接させているため、両プーリの軸部に、軸方向の
摩耗を生じても、常にケーシング側で位置決めされるの
で、駆動プーリと従動プーリとの軸方向の位置ずれを最
小限にくい止めることができる。また、両プーリの軸方
向の初期的な位置決めについても、少なくとも一方のベ
アリングとケーシング平坦面との間に適当なシムを介装
することより、容易かつ高精度に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す図、第2図は駆動プーリ
を拡大して示す図である。 14……駆動プーリ、14a……固定円すい部材、14b……可
動円すい部材、30……駆動軸(軸部)、40……ベアリン
グ、42……ケーシング、44……穴、46……平坦面、48…
…皿ばね、52……ベアリング、54……穴、56……平坦
面、58……シム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動プーリ及び従動プーリと、これらプー
    リ間に巻き回したベルトとを備え、駆動プーリと従動プ
    ーリとをケーシングとこれに結合されるカバーケーシン
    グの内部に支持した無段変速機において、 前記駆動プーリと従動プーリとは、それぞれ軸部と一体
    の固定円すい部材と、軸部にこれと一体に回転するよう
    にかつ軸方向に移動可能に結合された可動円錐部材とか
    ら構成し、これら駆動プーリと従動プーリの各軸部の両
    端はそれぞれベアリングによってケーシングと、カバー
    ケーシングとに支持され、ケーシング側に配置された各
    ベアリングの端面はケーシングの平坦面に当接して位置
    決めされ、カバーケーシング側に配置された各ベアリン
    グの端面とカバーケーシングとの平坦面との間には皿ば
    ねを介装したことを特徴とする無段変速機のプーリ支持
    構造。
JP1988150737U 1988-11-21 1988-11-21 無段変速機のプーリ支持構造 Expired - Lifetime JPH089477Y2 (ja)

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JPH0271153U JPH0271153U (ja) 1990-05-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58138847U (ja) * 1982-03-16 1983-09-19 三木プ−リ株式会社 ベルト式無段変速装置
JPH0214681Y2 (ja) * 1984-10-30 1990-04-20

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JPH0271153U (ja) 1990-05-30

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