JPH05588Y2 - - Google Patents

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JPH05588Y2
JPH05588Y2 JP12849387U JP12849387U JPH05588Y2 JP H05588 Y2 JPH05588 Y2 JP H05588Y2 JP 12849387 U JP12849387 U JP 12849387U JP 12849387 U JP12849387 U JP 12849387U JP H05588 Y2 JPH05588 Y2 JP H05588Y2
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disk
input
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cam
output disk
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、摩擦車式無段変速機に関するもので
ある。
(ロ) 従来の技術 従来の摩擦車式無段変速機としては、例えば特
開昭61−116166号公報に示されるものがある。こ
の摩擦車式無段変速機は、ケーシングにベアリン
グを介して回転可能に支持される入力軸と、入力
軸に対して軸方向に移動可能にかつ回転可能に設
けられた入力デイスクと、入力軸に回転可能に支
持された出力デイスクと、入力デイスクと出力デ
イスクとの対向面によつて形成されたトロイド状
みぞ内に設けられる傾斜可変の摩擦ローラと、入
力デイスクのトロイド状みぞ形成側とは反対側に
入力軸と一体に設けられたカムフランジと、カム
フランジと入力デイスクとの間に形成されるカム
面に配置され両者の相対回転によつて入力デイス
クを出力デイスク側に押圧する力を発生させるカ
ムローラと、を有している。カムフランジには皿
ばねによつて予圧を与えるようにしてある。この
予圧により伝動開始時に摩擦力を得ることができ
る。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような従来の摩擦車式無
段変速機では、内径部をスプライン結合によつて
支持されたカムフランジに皿ばねからの力を作用
するようになつているため、カムフランジに傾き
を生じたような場合には摩擦抵抗が増大し、軸方
向への移動が円滑に行われない場合があり、この
ような場合には十分な予圧を与えることができ
ず、摩擦ローラとデイスクとの間に滑りを発生す
るという問題点がある。なお、本出願人の出願に
係る特願昭61−272876号に示される摩擦車式無段
変速機においても同様の問題がある。すなわち、
これの場合にはスペーサ及びスラストベアリング
を介して皿ばねによる予圧を作用させるようにし
てあるが、スペーサの内径部と入力軸とはすきま
ばめによつてしゆう動する構造となつており、や
はり摩擦抵抗によつて円滑な作動が行われない場
合がある。本考案は、このような問題点を解決す
ることを目的としている。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、皿ばねの力を伝達するための軸方向
相対運動部に直線運動ベアリングを設けることに
より、上記問題点を解決する。すなわち、本考案
による摩擦車式無段変速機は、ケーシングにベア
リングを介して回転可能に支持される入力軸と、
入力軸に対して軸方向に移動可能にかつ回転可能
に設けられる入力デイスクと、入力軸に回転可能
に支持される出力デイスクと、入力デイスクと出
力デイスクとの対向面によつて形成されたトロイ
ド状みぞ内に設けられる傾斜可変の摩擦ローラ
と、入力デイスクのトロイド状みぞ形成側とは反
対側に入力軸と一体に回転するように配置された
カムフランジと、カムフランジと入力デイスクと
の間に形成されるカム面に配置され両者の相対回
転によつて入力デイスクを出力デイスク側に押圧
する力を発生させるカムローラと、入力デイスク
のトロイド状みぞ形成側とは反対側に配置される
スラストベアリングと、スラストベアリングを介
して入力デイスク及び出力デイスクに対して予圧
を与えるスプリングと、を有しており、上記スラ
ストベアリングのレース又はこれに結合された部
材(後述の実施例ではスペーサ68)と、入力軸
又はこれに結合された部材との間には、直線運動
ベアリングが設けられている。
(ホ) 作用 スラストベアリングの例えばインナーレース
(又はこれと一体に移動するスペーサなどの部材)
と入力軸(又はこれと一体に回転する部材)との
間には、直線運動ベアリングが設けられている。
従つて、皿ばねの押し力によつてインナーレース
が移動する際の抵抗は非常に小さくなつており、
皿ばねの力が有効に入力デイスクと出力デイスク
との間に作用し、所定どおりの予圧を得ることが
できる。
(ヘ) 実施例 第2図に無段変速機の動力伝達機構を示す。エ
ンジン10の出力軸10aにトルクコンバータ1
2が連結されている。トルクコンバータ12はロ
ツクアツプクラツチ12a付きのものであり、ロ
ツクアツプ油室12bの油圧を制御することによ
り、入力側のポンプインペラー12cと出力側の
タービンランナー12dとを機械的に連結し又は
切離し可能である。トルクコンバータ12のター
ビンランナー12dは入力軸14と連結されてい
る。入力軸14には摩擦車式無段変速機構16が
設けられている。摩擦車式無段変速機構16は、
入力デイスク18と、出力デイスク20と、両者
間の回転力を伝達する摩擦ローラ22と、を有し
ている。入力デイスク18及び出力デイスク20
の摩擦ローラ22との接触面はトロイド面として
ある。摩擦ローラ22の軸24の傾斜は図示して
ない制御機構により調節可能である。入力軸14
に対して入力デイスク18が連結され、一方出力
デイスク20には歯車26が一体に回転するよう
に設けられている。歯車26はアイドラ軸28上
の歯車30とかみ合つている。アイドラ軸28に
は常時これと一体に回転する歯車32及びアイド
ラ軸28に対して回転可能に支持される歯車34
が設けられている。歯車34は後退用クラツチ3
6によつて歯車30と一体に回転するように連結
可能である。アイドラ軸28と平行に配置された
もう1つのアイドラ軸38には、歯車40が回転
可能に支持され、また歯車40が常時一体に回転
するように連結されている。歯車40は前進用ク
ラツチ44によつてアイドラ軸38と一体に回転
するように連結可能である。歯車40は歯車32
とかみ合つている。歯車42は破線によつて示す
リバースアイドラ歯車46を介して前述の歯車3
4とかみ合つている。歯車42はフアイナル歯車
48と常にかみ合つている。フアイナル歯車48
には差動装置50を構成する一対のピニオンギア
52及び54が取付けられており、このピニオン
ギア52及び54と一対のサイドギア56及び5
8がかみ合つており、サイドギア56及び58は
それぞれ出力軸60及び62と連結されている。
このような構成により、前進用クラツチ44を締
結させると出力軸60及び62が前進方向に回転
し、また後退用クラツチ36を締結させると出力
軸60及び62が後退方向に回転することにな
る。また、摩擦車式無段変速機構16の摩擦ロー
ラ22の入力デイスク18及び出力デイスク20
との接触状態を制御することにより、変速比を連
続的に変えることができる。
第1図に摩擦車式無段変速機構16を詳細に示
す。入力軸14はスラストベアリング65及びニ
ードルベアリング66を介してケーシング67に
回転可能に支持されている。なお、入力軸14と
スラストベアリング65のインナーレースとの間
にはスペーサ68が設けられている。スペーサ6
8は直線運動ベアリング102を介して入力軸1
4に支持されている。スペーサ68と、入力軸1
4に対してねじ込まれるローデイングナツト69
との間には皿ばね70が設けられている。これに
より皿ばね70の反力が入力軸14を図中右方向
に押すように作用する。ローデイングナツト69
は先端が入力軸14のみぞ14aに入り込むピン
71によつて緩み止めされる。なお、ピン71を
入れる穴69aは複数個設けてあり、また入力軸
14のみぞ14aも複数設けてあり、両者の組合
わせにより、ローデイングナツト69の固定位置
の細かい調整が可能となつている。ピン71はビ
ス72によつて抜け止めされている。入力軸14
には出力デイスク20がベアリング73を介して
回転可能に支持されている。出力デイスク20に
は、対称位置2箇所に配置したキー74を介して
出力用の歯車26が一体に回転するように設けら
れている。なお、出力デイスク20と歯車26と
は密着させず、両者間にすきま27を与えてあ
る。これは出力デイスク20の変形が歯車26に
及んでギアノイズを発生しやすくなることを防止
するためである。歯車26はボールベアリング7
5を介してケーシング67に支持されている。ま
た、入力軸14には入力デイスク18がベアリン
グ76を介して回転可能かつ軸方向に移動可能に
設けられている。入力デイスク18の背面側、す
なわち出力デイスク20と対面する側とは反対側
にカムフランジ77が設けられている。カムフラ
ンジ77は入力軸14とスプライン結合されると
共に入力軸14の肩部78によつて第1図中左方
向への移動が阻止されている。入力デイスク18
及びカムフランジ77の互いに対面するカム面1
8a及び77a間にカムローラ79が設けられて
いる。カム面18a及び77aとカムローラ79
とは、カムフランジ77と入力デイスク18とが
相対回転したときに入力デイスク18を第1図中
で右方向に押圧する力が発生するような形状とし
てある。カムフランジ77の入力軸14との結合
用のボス部77bは、入力デイスク18の背面側
内径部寄りの余肉を除去した部分に入り込んでい
る。すなわち、ボス部77bは入力デイスク18
側に寄せて配置してある。このようにカムフラン
ジ77のボス部77bを入力デイスク18側に寄
せることによりカムフランジ77の内径部にも凹
部が形成され、この凹部にケーシング67が伸び
てきており、ここにニードルベアリング66が設
けられている。従つて、ニードルベアリング66
とカムローラ79とはほぼ同じ軸方向位置に配置
されている。なお、カムフランジ77の上記凹部
には、油だめとなる円周方向のみぞ98が設けら
れ、これから外周に向つて油穴99が設けられて
おり、これによりカムローラ79に効率よく潤滑
油を供給するようにしてある。また、カムローラ
79の円盤状ケージ79aは円周方向に設けた複
数の穴内にローラを収納すると共に、カムフラン
ジ77のインロー部77cにかん合する構成と
し、組立の容易化を計つてある。入力デイスク1
8及び出力デイスク20の互いに対向する側の面
によつて形成されるトロイド状のみぞ内に配置さ
れる摩擦ローラ22は軸80にベアリング81を
介して回転可能に支持されている。また、摩擦ロ
ーラ22のスラスト方向への支持はボールベアリ
ング82によつて行われている。ボールベアリン
グ82はリテーナ部材83によつて支持されてい
る。摩擦ローラ22、ボールベアリング82、リ
テーナ部材83は軸80の両端に設けられるスナ
ツプリング84及び85によつて抜け止めされて
いる。入力軸14の内径部には中空軸86が設け
られ、更に中空軸86の内径部をオイルポンプ駆
動軸87が貫通している。なお、中空軸86の図
中右端側のOリングみぞ部の外径は左端部のOリ
ングみぞ部の外径よりも小さくしてある。これは
入力軸14の深い穴を全長にわたつて精度よく加
工することが困難であるから、穴に段差を付けて
必要部分のみ精度よく加工するためである。入力
軸14の内径部と中空軸86の外径部との間に潤
滑用の油路88が形成される。また、中空軸86
の内径部とオイルポンプ駆動軸87との間にトル
クコンバータ12のロツクアツプ制御(解除)用
油圧のための油路89が形成される。
次にこの実施例の作用について説明する。入力
軸14が停止しているときには、皿ばね70の力
が初期推力として入力デイスク18に作用してい
る。入力軸14の回転が上昇すると、カムローラ
79の作用により入力デイスク18がカムフラン
ジ77に追従して回転し、同時に入力軸14の入
力トルクに見合つた推力を発生させる。これによ
り摩擦ローラ22は入力デイスク18と出力デイ
スク20とにはさみ付けられて滑ることなく回転
し、入力デイスク18から出力デイスク20への
動力伝達が行われる。
上記皿ばね70の力をスペーサ68を介してス
ラストベアリング65に伝達する際、スペーサ6
8に不均一な力が作用し、スペーサ68が傾くよ
うな状態になつても、直線運動ベアリング102
が設けてあるため、スペーサ68は入力軸14に
対し円滑に軸方向に移動することができる。従つ
て、皿ばね70の力は摩擦によつて減衰されるこ
となく伝達され、予圧すなわち初期推力として有
効に作用する。なお、この実施例ではスペーサ6
8と入力軸14との間に直線運動ベアリング10
2を設けたが、スラストベアリング65と入力軸
14との間の軸方向への移動を円滑にすれば目的
を達することができるので、両者間に直線運動ベ
アリング102以外の部材が介在しても、また介
在しなくとも差し支えない。
(ト) 考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、入
力デイスクと出力デイスクとの間にスプリングの
力を伝達するスラストベアリングと、入力軸との
間に直線運動ベアリングを設けたので、スプリン
グの力が両デイスク間に有効に伝達され、滑りを
生ずることなく確実に動力伝達を行うことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す図、第2図は無
段変速機全体を概略的に示す図である。 14……入力軸、16……摩擦車式無段変速機
構、18……入力デイスク、20……出力デイス
ク、22……摩擦ローラ、65……スラストベア
リング、66……ニードルベアリング、67……
ケーシング、70……皿ばね(スプリング)、7
7……カムフランジ、79……カムローラ、10
2……直線運動ベアリング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ケーシングに回転可能に支持される入力軸と、
    入力軸に対して軸方向に移動可能にかつ回転可能
    に設けられる入力デイスクと、入力軸に回転可能
    に支持される出力デイスクと、入力デイスクと出
    力デイスクとの対向面によつて形成されたトロイ
    ド状みぞ内に設けられる傾斜可変の摩擦ローラ
    と、入力デイスクのトロイド状みぞ形成側とは反
    対側に入力軸と一体に回転するように配置された
    カムフランジと、カムフランジと入力デイスクと
    の間に形成されるカム面に配置され両者の相対回
    転によつて入力デイスクを出力デイスク側に押圧
    する力を発生させるカムローラと、出力デイスク
    のトロイド状みぞ形成側とは反対側に配置される
    スラストベアリングと、スラストベアリングを介
    して入力デイスク及び出力デイスクに対して予圧
    を与えるスプリングと、を有する摩擦車式無段変
    速機において、 上記スラストベアリングのレース又はこれに結
    合された部材と、入力軸又はこれに結合された部
    材との間に、直線運動ベアリングが設けられてい
    ることを特徴とする摩擦車式無段変速機。
JP12849387U 1987-08-26 1987-08-26 Expired - Lifetime JPH05588Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12849387U JPH05588Y2 (ja) 1987-08-26 1987-08-26

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JP12849387U JPH05588Y2 (ja) 1987-08-26 1987-08-26

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Publication Number Publication Date
JPS6435241U JPS6435241U (ja) 1989-03-03
JPH05588Y2 true JPH05588Y2 (ja) 1993-01-08

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ID=31381880

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12849387U Expired - Lifetime JPH05588Y2 (ja) 1987-08-26 1987-08-26

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JPS6435241U (ja) 1989-03-03

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