JP3727472B2 - 補機駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
駆動源によって補機を駆動するための補機駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車のエンジンによって補機を駆動する装置として、エンジンのクランク軸に連なる出力軸に設けた駆動プーリと、補機の入力軸に設けられた従動プーリとの間に無端状のベルトを巻き回したベルト伝動装置がある。しかし、エンジンが高速回転するときに、補機の入力軸が不必要な高速で回転されるため、省エネ上好ましくないと共に、補機の耐久性にも影響を与えるという問題があった。
【0003】
そこで、ベルトに対する有効径を変化させることのできる可変径プーリを、駆動プーリ又は従動プーリとして用いたベルト伝動装置が提供されている。このベルト伝動装置では、油圧アクチュエータや電動モータ等の駆動手段にて駆動される変速比調整用のテンショナによって、ベルトの張力を増大させつつベルトをたぐり寄せ、これにより、可変径プーリの有効径を変更して変速するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このベルト伝動装置では、上記のテンショナを駆動させる油圧シリンダ等の駆動機構、およびこの駆動機構の動作を制御するためのコントローラ等の機構を用いることが必要であり、このため、部品点数が多くて構造が複雑であると共に製造コストが高く、また、配置スペースを広くとるという問題がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、構造を簡素化できると共に、製造コストが安く、また配置スペースを削減することのできる補機駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための課題解決手段として、本発明の態様は、車両の駆動源に連なる出力軸に設けられた駆動プーリと、補機の回転軸に設けられた従動プーリとに無端状のベルトを巻き回した補機駆動装置において、上記ベルトに対する有効径を変化させる第1および第2の可変径プーリと、第1および第2の可変径プーリ間に介在する固定径プーリからなるアイドラプーリとを備え、各可変径プーリは、上記ベルトが巻き掛けられる動力伝達リングと、この動力伝達リングを偏心可能に挟持する第1および第2のプーリ主体と、これらのプーリ主体を介して動力伝達リングを同心位置へ付勢する付勢部材とを含み、第1の可変径プーリは上記駆動プーリを構成し、第2の可変径プーリは上記従動プーリを構成し、第2の可変径プーリは、当該第2の可変径プーリの上記第1のプーリ主体と軸方向に一体移動可能に連結され且つ第2の可変径プーリの第2のプーリ主体の動力伝達面の背面に対向する対向面を有する対向部材と、この対向部材の対向面と第2のプーリ主体の上記背面との間に区画された環状の収容空間とを含み、この収容空間は径方向外方にいくにしたがって幅が狭くなる断面くさび形形状をなし、第2の可変径プーリの付勢部材は上記収容空間に収容された慣性部材を含み、この慣性部材は上記対向部材の対向面と第2のプーリ主体の上記背面との間に介在するころを含み、遠心力を発生させた上記慣性部材は、収容空間を遠心方向に変位することにより、第2の可変径プーリの第1および第2のプーリ主体を互いに近づけさせ、その結果、動力伝達リングを第1および第2のプーリ主体の軸心と同心位置へ付勢することを特徴とするものである。
【0007】
本態様では、車両の駆動源の回転速度が高くなるにしたがって、慣性部材の遠心力が増大して第2の可変径プーリの動力伝達リングが同心側へ変位し、これに伴って、駆動プーリとしての第1の可変径プーリの動力伝達リングが偏心側に変位する。遠心式の第2の可変径プーリが変速比を能動的に調整する役割を果たすので、従来用いていた油圧或いは電動にて駆動される変速比調整用の能動型のテンショナやこれを制御するためのコントローラ等が不要となる。
【0010】
また、駆動プーリから補機の回転軸に至る経路に、可変径プーリが二段に配置されることになり、変速比を大きく確保することが可能となる。
【0012】
さらに、両可変径プーリ間の中間に配置されるアイドラプーリの位置の設定に応じて、両可変径プーリの動力伝達リングの偏心量のバランスを調整することができる。なお、この偏心量のバランスに寄与する要素としては、慣性部材の質量、プーリ主体と動力伝達リングとの接触面のテーパ角度、付勢部材に用いられる弾性部材の荷重、および各可変径プーリへのベルトの巻掛角度等があり、上記のアイドラプーリの位置の調整は、上記の巻掛角度を調整することを通じて、偏心量のバランスを調整することになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施の形態に係る補機駆動装置を示す模式的構成図であり、本補機駆動装置では、第1および第2の可変径プーリを用いて補機の変速が達成される。
【0015】
第1の可変径プーリA1は車両の駆動源、例えばエンジンに連なる出力軸にトルク伝達可能に連結されて駆動プーリを構成している。また、第2の可変径プーリA2は、例えばオルタネータ等の補機の回転軸にトルク伝達可能に連結されて従動プーリを構成している。無端状のベルト7は、第1の可変径プーリA1、従動プーリ61,62,63、第2の可変径プーリA2および位置固定のアイドラプーリ64に順次に巻き掛けられている。
【0016】
第2の可変径プーリA2および各従動プーリ61〜63が設けられる対象としては、例えばエアコンの圧縮機用ポンプ、パワーステアリング用ポンプ、ウォーターポンプのファン、オルタネータ等がある。第2の可変径プーリA2が設けられる対象としては、トルク容量の小さいオルタネータが好ましい。
【0017】
第2の可変径プーリA2は、軸心K2に対して図2(b)に示すように偏心した状態から図2(a)に示すように同心となる状態まで変位可能な動力伝達リング6を有しており、この動力伝達リング6に巻き掛けられたベルト7の有効径を変化させることのできるものである。この動力伝達リング6は互いに対向して配置された第1および第2のプーリ主体2,3間に挟持されている。
【0018】
同様に、第1の可変径プーリA1は、軸心K1に対して図2(a)に示すように偏心した状態から図2(b)に示すように同心となる状態まで変位可能な動力伝達リング206を有しており、この動力伝達リング206に巻き掛けられたベルト7の有効径を変化させることのできるものである。この動力伝達リング206は互いに対向して配置された第1および第2のプーリ主体202,203間に挟持されている。
【0019】
各可変径プーリA1,A2は、動力伝達リング6,206を同心位置へ付勢する付勢部材として、ダイヤフラムスプリング等の弾性部材を備えている点では共通するが、第2の可変径プーリA2が、付勢部材として、弾性部材の他に、遠心力により動力伝達リングを同心位置へ付勢する慣性部材を含んでいる点が異なる。
【0020】
すなわち、第2の可変径プーリA2は遠心式のものである。後に図3を用いて詳述するが、第2の可変径プーリA2は、動力伝達リング6をプーリ主体2,3を介して同心位置側へ付勢する付勢部材として、両プーリ主体2,3同士の軸方向相対変位に応じて動力伝達リング6を介してベルト7に張力を発生させる弾性部材(図4ではダイヤフラムスプリング11に相当)と、可変径プーリAの回転速度に応じて動力伝達リング6を介してベルト7に張力を発生させる慣性部材(図4では慣性部材47に相当)を含んでいる。
【0021】
そして、第2の可変径プーリA2の弾性部材および慣性部材によって発生される張力T2 と、第1の可変径プーリA1の弾性部材によって発生される張力T1 とが釣り合う位置に、両可変径プーリA1,A2の動力伝達リング6,206が変位するようになっている。すなわち、上記慣性部材は回転速度に応じて遠心方向に変位し、プーリ主体2,3を介して動力伝達リング6を同心位置側へ付勢するものであり、第2の可変径プーリA2は、従動プーリとしての機能を果たす他、回転速度に応じて変速比を調整する遠心式の変速比自動調整機構としての機能も果たす。
【0022】
図3は駆動プーリとしての第1の可変径プーリA1の回転速度と、従動プーリとしての第2の可変径プーリA2の回転速度との関係を示すグラフ図である。
【0023】
第1の可変径プーリA1の弾性部材の付勢力により生起されるベルト張力は、第2の可変径プーリA2の弾性部材の付勢力により生起されるベルト張力よりも大きく設定されている。したがって、図3において、駆動プーリとしての第1の可変径プーリA1の回転速度が回転速度V1に達するまでの領域▲1▼では、図2(a)に示すように、第2の可変径プーリA2の動力伝達リング6が最大の偏心量で偏心している一方、第1の可変径プーリA1の動力伝達リング206は同心位置にあるので、従動プーリとしての第2の可変径プーリA2の回転速度は一定の増加割合で増大していく。
【0024】
次いで、回転速度V1から回転速度V2までの領域▲2▼では、図1に示すように、第2の可変径プーリA2が動力伝達リング6の偏心量を次第に減少させて有効径を増大させていく一方、第1の可変径プーリA1が動力伝達リング206の偏心量を次第に増加させて有効径を減少させていくので、従動プーリとしての第2の可変径プ−リA2の回転速度は領域▲1▼より増加の割合が低下する。そして、回転速度V3に達すると、図2(b)に示すように、第1の可変径プーリA1の動力伝達リング206が最大の偏心量で偏心する一方、第2の可変径プーリA2の動力伝達リング6が同心状態となるので、回転速度V3以上の領域▲3▼では、領域▲1▼より少し少ない増加割合で、従動プーリとしての第2の可変径プーリA2の回転速度が増大する。
【0025】
第2の可変径プーリA2が連結される補機の回転軸は、二段の可変径プーリA1,A2を介して変速されるので、変速比を非常に大きくすることができる。なお、図3では示していないが、他の従動プーリ61〜63は、第2の可変径プーリA2よりも小さい変速比で変速される。
【0026】
図4および図5を参照して、第2の可変径プーリA2は、自動車の補機の回転軸に一体回転可能に連結される回転軸1を備えており、上記した第1および第2のプーリ主体2,3は、この回転軸1の軸方向に移動自在であり環状をしている。これらプーリ主体2,3の互いの対向面にはそれぞれ円錐テーパ状の動力伝達面4,5が形成されている。これら一対の動力伝達面4,5は互いに逆向きに傾斜したテーパ状にされており、両動力伝達面4,5によって、上記した動力伝達リング6が、両プーリ主体2,3の軸心K2に対して偏心可能に挟持されている。動力伝達リング6は断面略台形形状をしている。図4は動力伝達リング6が最大の偏心量で偏心した状態を示しており、図5は動力伝達リング6が同心位置にある状態を示している。動力伝達リング6の変位に応じてベルト7の有効径(有効半径)Dが変化される。Lはベルト7の幅中心の位置(以下、ベルトセンタLという)である。
【0027】
上記動力伝達リング6の外周面にはベルト7への伝動面8が形成され、この伝動面8にベルト7が巻き掛けられている。伝動面8にはベルト7のリブ7aと噛み合う周溝8aが形成されている。動力伝達リング6の両側面はそれぞれ対応する動力伝達面4,5と接触してトルクを伝達する動力伝達面9,10を構成している。
【0028】
ベルト7はゴム製のものが好ましく、また、動力伝達リング6としては、耐久性に優れ且つ摩擦係数が高い樹脂、例えば、フェノール樹脂に、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維およびグラファイトを配合した樹脂材料を成形してなるものが好ましい。本樹脂であれば、高強度を耐磨耗性に優れているにもかかわらず、相手部材への攻撃性が穏やかであり、しかも温度にかかわらず安定した摩擦係数を持つ。また、樹脂材料中における炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維およびグラファイトの含有割合としては、炭素繊維5〜30重量%、芳香族ポリアミド繊維5〜15重量%、グラファイト10〜15重量%の範囲にあることが、耐磨耗性を向上させ、摩擦係数をより安定させる点で好ましい。
【0029】
また、第2の可変径プーリA2は、第1および第2のプーリ主体2,3を互いに近づく方向に付勢する第1の付勢手段としての、また両プーリ主体2,3を一体回転可能に連結する第1の連結手段としてのダイヤフラムスプリング11を備えており、このダイヤフラムスプリング11は、回転軸1と連動回転する円錐状の環状板からなる連結部12に複数の連結軸13を介して一体回転可能に連結されている。連結部12および複数の連結軸13により第2の連結手段が構成されている。連結部12の内周部は、回転軸1に一体に形成されたフランジ部laの外周部に、スプライン結合により一体回転可能に連結されており、また、図示していないスナップリングによって軸方向の移動を止められている。
【0030】
上記のダイヤフラムスプリング11の内径部14および外径部15は、第1および第2のプーリ主体3にそれぞれ一体回転可能に係合されている。これにより、両プーリ主体2,3とダイヤフラムスプリング11が回転軸1と一体に回転するようになっている。本第2の可変径プーリA2では、ベルト7から、動力伝達リング6、両プーリ主体2,3、ダイヤフラムスプリング11および回転軸1を介して補機の回転軸へトルクが伝達される。
【0031】
図4および図6を参照して、ダイヤフラムスプリング11の内径部14および外径部15には、それぞれ円周等配に配置された放射状の連結溝16,17が形成されている。また、ダイヤフラムスプリング11の径方向の中間部において、上述した連結軸13を貫通させてダイヤフラムスプリング11と連結部12とをトルク伝達可能に連結する連結孔31が円周等配に形成されている。
【0032】
図4を参照して、第1のプーリ主体2は、上記動力伝達面4を形成した円板部18と、この円板部18の内周に一体回転可能に固定され且つ回転軸1と同心に配置された軸部19とを備えている。この軸部19の一端にはテーパ部20が形成され、このテーパ部20に上記円板部18が嵌め込まれナット21により固定されている。
【0033】
また、軸部19の他端には、回転軸1と同心であって軸部19よりも径の大きい円筒状のボス部22が一体に形成されている。このボス部22は、回転軸1の周面に滑り軸受としてのブッシュ23を介して軸方向にスライド自在に支持されている。
【0034】
第2のプーリ主体3は、上記動力伝達面5を形成した円錐状の円板部24と、この円板部24の内周に形成された円筒状のボス部25とを備えている。第2のプーリ主体3のボス部25は、第1のプーリ主体2の軸部19およびボス部22の一部を取り囲み、これら第1のプーリ主体2の軸部19およびボス部22によってそれぞれ滑り軸受としてのブッシュ26,27を介して軸方向にスライド自在に支持されている。
【0035】
第2のプーリ主体3の動力伝達面5の背面28は動力伝達面5に平行な母線を持つ円錐状のテーパ面からなる。第2のプーリ主体3の外周縁部には断面L字形形状の環状フランジ部32が一体に延設されており、この環状フランジ部32のダイヤフラムスプリング11側の面には、ダイヤフラムスプリング11の外径部15の複数の連結溝17にそれぞれ嵌め入れられる複数の板状の連結突起29が円周等配で放射状に形成されている。第2のプーリ主体3の環状フランジ部32がダイヤフラムスプリング11の外径部15によって押圧されて、第2のプーリ主体3が第1のプーリ主体2へ近づく方向へ(図4において左方へ)付勢されている。
【0036】
第1のプーリ主体2の軸部19およびボス部22は、第2のプーリ主体3のボス部25を貫通して第2のプーリ主体3の動力伝達面5の背面28側へ延びており、ボス部22が第2のプーリ主体3の背面側へ延びる部分を構成している。この背面側へ延びる部分としてのボス部22の端部には、当該端部とダイヤフラムスプリング11の内径部14とを一体回転可能に連結するための環状フランジからなる連結部30が一体に形成されている。
【0037】
この連結部30の内周部はボス部22の端部にねじ結合されて一体回転可能に固定されている。この連結部30を介して伝達されるトルクがねじ締め方向に働くようにされており、固定が緩むことかないようになっている。
【0038】
この連結部30はダイヤフラムスプリング11の内径部14を軸方向に押すための押圧面33と、この押圧面33に円周等配で放射状に形成された複数の連結突起34とを形成している。上記の押圧面33がダイヤフラムスプリング11の内径部14によって押圧され、連結部30、ボス部22および軸部19を介して第1のプーリ主体2が第2のプーリ主体3へ近づく方向へ(図4において右方へ)付勢されている。また、複数の連結突起34は、ダイヤフラムスプリング11の内径部14の複数の連結溝16にそれぞれ嵌め入れられている。
【0039】
上記の連結部12は、軸方向に貫通する複数の貫通孔35を円周等配に形成しており、各貫通孔35にはワッシャ部材40およびダイヤフラムスプリング11の連結孔31を貫通した上記連結軸13が挿通されて固定されている。すなわちダイヤフラムスプリング11は連結孔31の周辺部において、ワッシャ部材40と連結部12とによって挟持された状態となっており、これらワッシャ部材40および連結部12がダイヤフラムスプリング11と対向する部分は、ダイヤフラムスプリング11の変位時の傾斜を許容するように、連結軸13を中心とする円錐テーパ状の傾斜面41,42に形成されている。また、各連結軸13は回転軸1の軸方向に平行に形成されており、ダイヤフラムスプリング11の連結孔31に嵌め入れられてダイヤフラムスプリング11と連結部12とをトルク伝達可能に連結する。連結軸13としては、例えば頭付きリベットを用いることができ、リベットを用いた場合、先端をかしめて拡径させることにより、容易に固定が行える。
【0040】
図7を参照して、連結孔31は径方向に沿って長い長孔からなり、図7に示すように、その内面に径方向に沿って長い互いに平行な一対の係合面36,37を形成している。一方、上記連結軸13はいわゆる二面幅をとった断面形状をしており、連結孔31の一対の係合面36,37にそれぞれ係合する一対の係合面38,39を有している。
【0041】
連結孔31の一対の係合面36,37は、対応する連結軸13の一対の係合面38,39よりも、ダイヤフラムスプリング11の径方向に長くなるように設定されている。また、各係合面36〜39は、ダイヤフラムスプリング11の軸方向(図7において紙面に垂直な方向)および径方向(図7において上下方向)に平行な面となっている。連結孔31の両係合面36,37間の幅は、連結軸13の両係合面38,39間の幅と略等しく設定されている。このようにして、上記連結軸13はダイヤフラムスプリング11の周方向Rの変位のみを規制するように連結孔31の内面に係合されていることになる。
【0042】
連結孔31の径方向位置(図4および図5において軸心K2からの距離dで示す)は、仮に連結軸13によって連結孔31の位置におけるダイヤフラムスプリング11の軸方向変位を規制した場合に、内径部14と外径部15とを相等しいストローク量で互いに逆向きに変位させることが可能となる位置である。
【0043】
再び図4および図5を参照して、第1のプーリ主体2のボス部22の外周には、第2のプーリ主体3の背面28と対向する対向面43を有する対向部材44が一体回転可能に固定されている。この対向部材44は円板部45とボス部46を有しており、ボス部46が第1のプーリ主体2のボス部22の外周に嵌められている。
【0044】
第2のプーリ主体3の背面28と、これに対向する対向部材44の対向面43との間に、慣性部材47を収容する環状の収容空間48が区画されている。この収容空間48の外方は、第2のプーリ主体3の断面L字形形状の環伏フランジ部32によって区画され、また、収容空間48の内方は、第2のプーリ主体3のボス部25によって区画されている。第2のプーリ主体3の背面28がテーパ状に傾斜していることから、収容空間48は径方向外方にいくにしたがって幅が狭くなる断面くさび形形状をしている。
【0045】
慣性部材47は、上記収容空間48内を遠心方向に(図4に示す状態から図5に示す状態へと)変位することにより、ダイヤフラムスプリング11と協働して両プーリ主体2,3を介して動力伝達リング6を上記軸心K2と同心位置に付勢するものである。図4,図5および図8を参照して、慣性部材47は、転動部材としての円筒からなるころ49と、このころ49を軸方向に貫通する支軸部材50とを備えている。また、慣性部材47は、支軸部材50ところ49との間に介在してころ49と支軸部材50との相対回転を許容する、例えばメタル製のブッシュからなる軸受51を備えている。
【0046】
対向部材44の対向面43には、その緑部53,53に支軸部材50の両端部を支持した状態で、ころ49の転がり移動を案内する案内溝52が放射方向に形成されている。ころ49の外周面には軸方向に沿ってクラウニングを施すようにしても良い。慣性部材47は両プーリ主体2,3と連れ回りし、回転速度の増大に伴って増大する遠心力を発生する。この遠心力によって慣性部材47が旋回径を増大させ、収容空間48の狭い側(径方向外方)へ移動すると、両プーリ主体2,3が互いに近接され、動力伝達リング6が同心位置側へ変位することになる。
【0047】
次いで、図9〜図11を参照して、第1の可変径プーリA1について説明する。図9は第1の可変径プーリの断面図である。図9を参照して、第1の可変径プーリA1は、車両の駆動源の出力軸に連なる回転軸201の周囲に軸方向に移動自在な第1および第2の環状のプーリ主体202,203を備えており、これらプーリ主体202,203の互いの対向面にそれぞれ動力伝達面204,205を形成している。これら一対の動力伝達面204,205は互いに逆向きに傾斜したテーパ状にされており、両動力伝達面204,205によって、断面略台形形状の動力伝達リング206が、両プーリ主体202,203の軸心K1に対して偏心可能(図11参照)に挟持されている。
【0048】
この動力伝達リング206の外周面にはベルト7への伝動面208が形成され、この伝動面208にベルト2が巻き掛けられている。伝動面208には、ベルト2の周回方向に沿って延びる複数の互いに平行なリブ236とそれぞれ噛み合う複数の周溝237が形成されている。リブ236は例えば断面略V字形形状をしている。動力伝達リング206の両側面はそれぞれ対応する動力伝達面204,205と接触してトルクを伝達するテーパ状の動力伝達面209,210を構成している。
【0049】
また、第1の可変径プーリA1は、第1および第2のプーリ主体202,203を互いに近づく方向に付勢する付勢部材としてのダイヤフラムスプリング211を備えており、このダイヤフラムスプリング211は、回転軸201と連動回転する円板フランジ状の連結部212に複数の軸状部213を介して一体回転可能に連結されている。
【0050】
上記のダイヤフラムスプリング211の内径部214および外径部215は、第1および第2のプーリ主体202,203にそれぞれ一体回転可能に係合されている。これにより、両プーリ主体202,203とダイヤフラムスプリング211が回転軸201と一体に回転するようになっている。駆動プーリである本第1の可変径プーリA1では、回転軸201から、ダイヤフラムスプリング211および両プーリ主体202,203を介してベルト7へトルクが伝達される。
【0051】
図9および図10を参照して、ダイヤフラムスプリング211の内径部214および外径部215には、それぞれ円周等配に配置された放射状の連結溝216,217が形成されている。また、ダイヤフラムスプリング211の径方向の中間部において、上述した軸状部213を貫通させる支持孔231が円周等配に形成されている。
【0052】
第1のプーリ主体202は、円錐状の円板部218とこの円板部218の内周に形成された円筒状のボス部219とを備えている。円板部218は上記の動力伝達面204を形成している。また、ボス部219は回転軸201の周面に滑り軸受としてのブッシュ220を介して軸方向にスライド自在に支持されている。234は第1のプーリ主体202が回転軸201から抜脱することを防止するストッパであり、回転軸201の端部の周溝に嵌め入れられたスナップリングからなる。
【0053】
第2のプーリ主体203は、円錐状の円板部221とこの円板部221の内周に形成された円筒状のボス部222とを備えている。円板部221は上記の動力伝達面205を形成している。第2のプーリ主体203のボス部222は、第1のプーリ主体202のボス部219を取り囲み、この第1のプーリ主体202のボス部219によって滑り軸受としてのブッシュ223を介して軸方向にスライド自在に支持されている。
【0054】
第2のプーリ主体203の動力伝達面205の背面224の外周縁部には、ダイヤフラムスプリング211の外径部215の複数の連結溝217にそれぞれ嵌め入れられる複数の板状の連結突起233が円周等配で放射状に形成されている。第2のプーリ主体203の背面224がダイヤフラムスプリング211の外径部215によって押圧されて、第2のプーリ主体203が第1のプーリ主体202へ近づく方向に付勢されている。
【0055】
第1のプーリ主体202のボス部219は、第2のプーリ主体203のボス部222を貫通して第2のプーリ主体203の動力伝達面205の背面224側へ延びており、ボス部219が第2のプーリ主体203の背面側へ延びる部分を構成している。この背面側へ延びる部分としてのボス部219の端部には、当該端部とダイヤフラムスプリング211の内径部214とを一体回転可能に連結するための環状の連結部材225が設けられている。
【0056】
この連結部材225の内周部はボス部219の端部にねじ結合されて一体回転可能に固定されている。この連結部材225を介して伝達されるトルクがねじ締め方向に働くようにされており、固定が緩むことかないようになっている。
【0057】
この連結部材225はダイヤフラムスプリング211の内径部214を軸万向に押すための円板状の押圧板部226と、この押圧板部226に円周等配で放射状に形成された複数の連結突起227とを形成している。上記の押圧板部226がダイヤフラムスプリング211の内径部214によって押圧され、連結部材225を介して第1のプーリ主体202が第2のプーリ主体203へ近づく方向に付勢されている。また、複数の連結突起227は、ダイヤフラムスプリング211の内径部214の複数の連結溝216にそれぞれ嵌め入れられている。
【0058】
上記の連結部212は、回転軸201に一体に形成された円板状のフランジ部228と、このフランジ部228の周囲を取り囲んで配置された環状部材229とを含んでいる。フランジ部228の外周面と環状部材229の内周面との間には、両者に例えば焼き付け等により接合されたゴム等の環状の弾性部材230が介在している。この弾性部材230は環状部材229とフランジ部228とを弾性的に連結してトルク伝達を可能にすると共に、環状部材229を回転方向に弾性支持することになる。
【0059】
また、上記の環状部材229には、当該環状部材229を軸方向に貫通して複数の貫通孔が円周等配に形成され、各貫通孔には上記軸伏部213が挿通されて固定されている。これら軸状部213がダイヤフラムスプリング211の支持孔231に嵌め入れられ、ダイヤフラムスプリング211と連結部212とを一体回転可能に連結する。
【0060】
また、ダイヤフラムスプリング211は内径部214と外径部215とに互いに逆向きの集中荷重を受けた軸対称曲げの状態となるが、このとき各軸状部213によって、支持孔231の位置におけるダイヤフラムスプリング211の軸方向の変位が規制されることから、各軸状部213による支持半径dを所定に設定することにより、内径部214と外径部215とを相等しいストローク量で互いに逆向きに変位させることが可能となる。
【0061】
本実施の形態では、遠心式の第2の可変径プーリA2が変速比を能動的に調整する役割を果たすので、従来用いていた油圧或いは電動にて駆動される変速比調整用の能動型のテンショナやこれを制御するためのコントローラ等が不要となる。その結果、構造を簡素化でき、小型で安価な補機駆動装置を実現することができる。
【0062】
特に、第2の可変径プーリA2を補機の回転軸に取り付けた場合には、当該補機の回転軸に至るトルク伝達経路に、可変径プーリA1およびA2が二段に配置されることになり、変速比を大きく確保することが可能となる。
【0063】
また、両可変径プーリA1,A2間の中間に配置されるアイドラプーリ64の配置位置を所望に設定することにより、両可変径プーリA1,A2の動力伝達リング6,206同士の偏心量のバランスを容易に調整することができる。
【0064】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば上記の実施の形態では、第2の可変径プーリを補機の回転軸に設けたが、これに代えて、第2の可変径プーリをアイドラプーリに設けることが可能である等、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【0065】
【発明の効果】
発明では、遠心式の第2の可変径プーリが変速比を能動的に調整する役割を果たすので、従来用いていた油圧或いは電動にて駆動される変速比調整用の能動型のテンショナやこれを制御するためのコントローラ等が不要となる。
【0066】
また、駆動プーリから補機の回転軸に至る経路に、可変径プーリが二段に配置されることになり、変速比を大きく確保することが可能となる。
【0067】
さらに、両可変径プーリ間の中間に配置されるアイドラプーリの位置の設定に応じて、両可変径プーリの動力伝達リングの偏心量のバランスを容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の補機駆動装置の模式的構成図である。
【図2】補機駆動装置の要部の模式図であり、図2(a)はベルト速度が低速である場合、図2(b)はベルト速度が高速である場合を示している。
【図3】駆動プーリとしての第1の可変径プーリの回転速度と、従動プーリとしての第2の可変径プーリの回転速度との関係を示すグラフ図である。
【図4】補機駆動装置に含まれる第2の可変径プーリの断面図であり、動力伝達リングが偏心した状態を示している。
【図5】第2の可変径プーリにおいて、動力伝達リングが同心にある状態を示す断面図である。
【図6】第2の可変径プーリのダイヤフラムスプリングの正面図である。
【図7】第2の可変径プーリのダイヤフラムスプリングの連結孔と連結軸の組み合わせ状態を示す略図である。
【図8】第2の可変径プーリにおいて第2のプーリ主体に固定される対向部材の要部を示す一部被断斜視図である。
【図9】第1の可変径プーリの断面図であり、動力伝達リングが同心にある状態を示している。
【図10】第1の可変径プーリのダイヤフラムスプリングの正面図である。
【図11】第1の可変径プーリの断面図であり、動力伝達リングが偏心した状態を示している。
【符号の説明】
A1 第1の可変径プーリ
A2 第2の可変径プーリ
B 補機駆動装置
1 回転軸
2 第1のプーリ主体
3 第2のプーリ主体
4,5 動力伝達面
6 動力伝達リング
7 ベルト
11 ダイヤフラムスプリング(付勢部材、弾性部材)
47 慣性部材
201 回転軸
202 第1のプーリ主体
203 第2のプーリ主体
204,205 動力伝達面
206 動力伝達リング
211 ダイヤフラムスプリング(付勢部材、弾性部材)

Claims (1)

  1. 車両の駆動源に連なる出力軸に設けられた駆動プーリと、補機の回転軸に設けられた従動プーリとに無端状のベルトを巻き回した補機駆動装置において、
    上記ベルトに対する有効径を変化させる第1および第2の可変径プーリと、
    第1および第2の可変径プーリ間に介在する固定径プーリからなるアイドラプーリとを備え、
    各可変径プーリは、上記ベルトが巻き掛けられる動力伝達リングと、この動力伝達リングを偏心可能に挟持する第1および第2のプーリ主体と、これらのプーリ主体を介して動力伝達リングを同心位置へ付勢する付勢部材とを含み、
    第1の可変径プーリは上記駆動プーリを構成し、
    第2の可変径プーリは上記従動プーリを構成し、
    第2の可変径プーリは、当該第2の可変径プーリの上記第1のプーリ主体と軸方向に一体移動可能に連結され且つ第2の可変径プーリの第2のプーリ主体の動力伝達面の背面に対向する対向面を有する対向部材と、この対向部材の対向面と第2のプーリ主体の上記背面との間に区画された環状の収容空間とを含み、
    この収容空間は径方向外方にいくにしたがって幅が狭くなる断面くさび形形状をなし、 第2の可変径プーリの付勢部材は上記収容空間に収容された慣性部材を含み、
    この慣性部材は上記対向部材の対向面と第2のプーリ主体の上記背面との間に介在するころを含み、
    遠心力を発生させた上記慣性部材は、収容空間を遠心方向に変位することにより、第2の可変径プーリの第1および第2のプーリ主体を互いに近づけさせ、その結果、動力伝達リングを第1および第2のプーリ主体の軸心と同心位置へ付勢することを特徴とする補機駆動装置。
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