JP3696626B2 - データ駆動型情報処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はデータ駆動型情報処理装置に関し、特に、内部メモリへのプログラムおよびデータのロード機能を有するデータ駆動型情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来のデータ駆動型情報処理装置のブロック構成図である。
【0003】
図4は、図3のデータ駆動型情報処理装置に関してプログラムおよびデータをダウンロードまたはデータをアップロードするためのシステム構成の一例を示す図である。
【0004】
図5(a)および(b)は、データ駆動型情報処理装置におけるデータパケットのフィールド構成図である。
【0005】
図6は、プログラム記憶部における記憶内容のフィールド構成の一部を示す図である。
【0006】
図7は、発火制御部の待合せメモリにおける記憶内容のフィールド構成の一部を示す図である。
【0007】
図5(a)のデータパケットPAは行先フィールドF1、命令フィールドF2、データフィールドF3、および世代フィ−ルドF4を含む。行先フィールドF1には行先情報が格納され、命令フィールドF2には命令情報が格納され、データフィールドF3にはオペランドデータ(定数データを含む)が格納され世代フィ−ルドF41は世代番号GNが格納される。行先フィールドF1に格納される行先情報は、ノード番号NDおよびプロセッサ番号PEから構成される。ノード番号NDは、データ駆動型情報処理装置で実行されるデータフロープログラム上での命令の識別番号に相当する。プロセッサ番号PEは、データパケットPAが複数のデータ駆動型情報処理装置からなるマルチプロセッサシステムに供給される場合に、該データパケットPAがいずれのプロセッサに供給されるデータパケットであるかを特定するためのデータである。世代フィ−ルドF4の世代番号GNは、該データパケットPAが含まれるデータセットを特定するためのデータである。
【0008】
図5(b)のデータパケットPaは、前述したフィ−ルドF1,F2およびF4を含み、さらにデータフィ−ルドF3aおよびF3bを含む。フィ−ルドF3aおよびF3bの各々は、前述のデータフィ−ルドF3に相当する。フィ−ルドF3aには、左オペランドデータ(定数データを含む)が格納されフィ−ルドF3bには右オペランドデータ(定数データを含む)が格納される。左オペランドデータおよび右オペランドデータの各々は、たとえば2項演算処理における2つのオペランドデータの各々を示す。データパケットPaのフィ−ルドF1,F2およびF4に格納される情報はデータパケットPAのそれと同じなので、説明は省略する。
【0009】
図3のデータ駆動型情報処理装置2は、入出力制御部QJB、プログラム記憶部CPS、発火制御部FCおよび演算部FPを内蔵し、外付けのメモリとして拡張データ記憶部EDSおよび拡張プログラム記憶部EPSを接続する。入出力制御部QJBは、与えられるデータパケットPAを入力し、その行先情報を参照しながら、そのデータパケットの行先を振分ける分岐・分配機能を含んで構成される。プログラム記憶部CPSは、該データ駆動型情報処理装置2に内蔵したプログラムの一時記憶部であり、キャッシュメモリを含んで構成される。特にこのデータ駆動型情報処理装置2にストアされるべきプログラム容量が大きい場合には、高速にアクセスされるべき、または頻繁にアクセスされるプログラムデータはこのプログラム記憶部CPSに選択的にストアされ、他のプログラムは拡張プログラム記憶部EPSにストアすることもある。発火制御部FCは、演算処理すべき2つのデータパケットPAが揃うまで一方のデータパケットPAを待機させる部分であり、待合せのための待合せメモリ領域を有する。この2つのデータパケットPAが揃い次第、2つのデータパケットPAを1つのデータパケットPa(図5(b)参照)にして演算部FPに送り込む機能(発火と呼ぶ)を有する。また、待機のデータパケットの数が、待合せメモリ容量を超える場合には、入力データパケットPAを未処理のデータパケットに設定して拡張データ記憶部EDSに送出する機能をも有する。演算部FPは算術演算・論理演算機能を有する。
【0010】
次に、データフロープログラム実行時の動作について説明する。なお、実行すべきデータフロープログラムおよび実行に必要とされる各種パラメータデータはプログラム記憶部CPSおよび入出力制御部QJBのメモリまたはレジスタにそれぞれ予め記憶されていると想定する。データはまず端子INより入力され、入出力制御部QJBを2つ経てから、プログラム記憶部CPSに送出される。複数のデータ駆動型情報処理装置2が接続されているようなシステム構成が採られる場合は、別の情報処理装置行きのデータパケットPAもあるが、それは、入力端子INに接続される入出力制御部QJBを経て出力端子OUT側にバイパスされる。入力データは、図5(a)の行先情報の値を確定したデータパケットPAの形で入力される。
【0011】
入力されたデータパケットPAは次のプログラム記憶部CPSに与えられる。プログラム記憶部CPSには、図6に示すデータフロープログラムが予め記憶される。このプログラム記憶部CPSは、図5(a)における入力データパケットPAの行先情報に基づいたアドレス指定によって、図6に示すように、次位の行先情報および次位の命令情報を読出し、その行先情報および命令情報を入力データパケットPAの行先フィールドおよび命令フィールドに格納して出力する。プログラム記憶部CPSから送出されたデータパケットPAは発火制御部FCに与えられる。発火制御部FCには、図7に示す待合せメモリがある。この待合せメモリは、図5における入力データパケットPAの行先情報に基づいたアドレス指定によって、図7に示すように、待合せオペランドデータ(定数を含む)を読出し、読出された待合せオペランドデータを入力データパケットに格納して出力する。発火制御部FCは、プログラム記憶部CPSから出力されるデータパケットPAの待合せを待合せメモリを利用して行なっている。すなわち、格納された命令情報が2つのオペランドデータを演算・操作する2項演算命令の場合、データパケットPAに格納された行先情報および世代番号GNに基づいて指定される待合せメモリのアドレスにオペランドデータがストアされていれば、発火する。逆に、当該指定アドレスに待合せオペランドデータがストアされていなければ、該入力データパケットのオペランドデータが該指定アドレスに書込まれてデータパケットの待合せを行なう。このように、発火制御部FCは行先情報および世代番号GNが一致する異なる2つのデータパケットの検出を行ない、行先情報および世代番号GNが一致する2つのデータパケットのうちの一方のデータパケットのオペランドデータ、たとえば図5(a)におけるデータフィールドF3の内容と他方のデータパケットのデータフィールドF3の内容とを対にして格納したデータパケットPaを出力する。発火制御部FCから送出されたデータパケットPaは演算部FPに与えられる。演算部FPは、発火制御部FCから入力したデータパケットPaのオペランドデータについてそこに格納された命令情報に基づく演算処理を施し、その結果をデータパケットPAのデータフィールドF3に格納して送出する。演算部FPから送出されたデータパケットPAは入出力制御部QJBを経て、再びプログラム記憶部CPSで次の命令を読出す。こうした動作とは別に、発火制御部FCから送出されたデータパケットPaは、次の命令を拡張プログラム記憶部EPSから先読みし、プログラム記憶部CPSに蓄える。
【0012】
データパケットがプログラム記憶部CPS→発火制御部FC→演算部FP→プログラム記憶部CPS→…と巡回し続けることにより、データ駆動型情報処理装置2にストアされたデータフロープログラムに基づく演算処理が進行する。
【0013】
上述したデータ駆動型情報処理装置2ではパケット形式のデータ処理を行なうためプログラムデータとして従来のノイマン型情報処理装置におけるプログラムデータの「命令情報」に加えて「行先情報」および「オペランドデータ(定数を含む)」が必要である。したがって、データ駆動型情報処理装置2では従来のノイマン型情報処理装置に比較して、冗長なオブジェクトデータを生成することになる。そのため、データ駆動型情報処理装置では、データフロープログラムの開発、開発されたデータフロープログラムの論理的検証およびオブジェクトデータへの変換をそれらの処理機能を備えたワークステーションなどの専用コンピュータを用いて行なっている。これらコンピュータの上で得られたデータフロープログラムのオブジェクトデータは、これらのワークステーション、または専用のホストコンピュータやパーソナルコンピュータなどを介して伝送ラインを経由し情報処理装置2にダウンロードされる。この詳細は図4に示される。
【0014】
図4において図3で示したデータ駆動型情報処理装置2にデータフロープログラムのオブジェクトデータをダウンロードする場合、ノイマン型プロセッサ20がバスインターフェイス(I/F)24を介して情報処理装置2に通信接続される。ノイマン型プロセッサ20はメインCPU(中央処理装置)21およびCPU21によりアクセスされるメモリ22ならびにCPUバス23を含み、CPU21の制御の下に作成されたオブジェクトデータはメモリ22にストアされ、CPUバス23、バスI/F24を介してデータ駆動型情報処理装置2にダウンロードされる。このとき、バスI/F24は、ノイマン型プロセッサ20とデータ駆動型情報処理装置2との間でのデータフォーマットの違いによるデータフォーマット変換をも行なう。
【0015】
また、ノイマン型プロセッサ20は必要に応じてデータ駆動型情報処理装置2から処理結果データをアップロードして結果データの収集および解析などをし、その結果を再びデータ駆動型情報処理装置2に与える機能も有する。
【0016】
なお、ダウンロードとは一方のプロセッサ(ノイマン型プロセッサ20)が他方のプロセッサ(データ駆動型情報処理装置2)へコードイメージ(10のパターンイメージ)を転送することである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来のデータ駆動型情報処理装置2は、スタンドアローン(単独)の形態で他の機器に組み込むことができなかった。つまり、図4に示されたように、データ駆動型情報処理装置2にダウンロードしてプログラムの実行の継続を可能ならしめるためには、別のホストプロセッサ(ノイマン型プロセッサ20)およびそのインターフェイス(バスI/F24)を同時に機器に組み込むか、同等の機能を有するホストプロセッサを機器のコントローラとして付属させなければならなかった。このため、データ駆動型情報処理装置2が組み込まれた機器は、組込みに際して、他の附属機器を具備する必要があるのでその小型化、低価格化が著しく阻害されるという問題があった。
【0018】
それゆえにこの発明の目的は、データ駆動型情報処理装置が組み込まれる機器の小型化および低価格化を図ることの可能なデータ駆動型情報処理装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るデータ駆動型情報処理装置は、少なくとも行先フィールド、命令フィールド、データフィールドおよびデータを相互に識別する識別子からなるデータパケットを用いてデータフロープログラムを実行する装置であり、情報処理手段とダウンロード開始の入力に応答して外部からの指令情報なしにスタンドアローンにダウンロード動作するダウンロード手段とを備えて、ダウンロード手段はダウンロードデータメモリと、アドレス生成手段と、アドレスカウンタ手段と、パケット合成手段とを有する。
【0020】
情報処理手段は、第1および第2記憶手段と、読出手段と、フィールド更新手段と、待合せ制御手段と、演算手段とを含む。
【0021】
第1記憶手段は、前述のデータフロープログラムを構成する命令情報および行先情報を含むプログラムデータの組を少なくとも1組以上格納するプログラム領域からなる。
【0022】
第2記憶手段は、待合せオペランドデータまたは前述の識別子を含む待合せデータを少なくとも1組以上格納する待合せ領域からなる。
【0023】
読出手段は、前述のデータパケットを入力し、応じて該入力パケットの行先フィールドの内容に基づいて前述の第1記憶手段をアドレス指定し、指定アドレスに対応するプログラム領域に格納されるプログラムデータの組を読出すとともに、入力データパケットの命令フィールドの内容にロード命令が含まれることに応じて、該入力パケットを前述の第1記憶手段に記憶するよう構成される。
【0024】
フィールド更新手段は、前述の読出手段により読出された各組に格納される行先情報および命令情報を読出して、入力パケットの行先フィールドおよび命令フィールドにそれぞれ格納するとともに、入力パケットのデータフィールドの内容を保存して、該入力パケットを出力するよう構成される。
【0025】
待合せ制御手段は、前述のフィールド更新手段が出力するデータパケットを入力し、そこに格納される命令情報が所定情報であるか否かを判定する。所定情報である場合には、前述の指定アドレスに対応する第2記憶手段の待合せ領域に待合せオペランドデータが格納されているか否か判定し、この判定結果に応じて待合せオペランドデータを読出し該入力データパケットのデータフィールドの内容に付加して出力するか、または該データパケットのデータフィールドの内容を前述の指定アドレスに対応する第2記憶手段の待合せ領域に書込むよう構成され、他方、所定情報でない場合には、該入力データパケットをそのまま出力するよう構成される。
【0026】
演算手段は、前述の待合せ制御手段が出力するデータパケットを入力し、その命令フィールドの内容に従って、そのデータフィールドの内容に対して所定演算処理を施し、その結果を該データパケットのデータフィールドに格納して出力するよう構成される。
【0027】
ダウンロードデータメモリは、前述の第1記憶手段にダウンロードすべきデータを予め記憶し、アドレス生成手段は、このダウンロードデータメモリの予め所望されている読出開始アドレスおよび読出終了アドレスを生成するよう構成される。
【0028】
アドレスカウンタ手段は、ダウンロード開始の入力に応答して、前述のアドレス生成手段が生成する読出開始アドレスからアドレスをカウント開始し、アドレスが読出終了アドレスになるまで逐次アドレスを出力するよう構成される。
【0029】
パケット合成手段は、前述のアドレスカウンタ手段から出力されるアドレスおよびこのアドレスに基づいてダウンロードデータメモリから読出されたデータを入力し、応じてロード命令を付与しながらデータパケットに合成し、情報処理手段に出力するよう構成される。
【0030】
【作用】
この発明に係るデータ駆動型情報処理装置は予めダウンロードデータメモリにダウンロードデータが記憶される。ダウンロード開始の入力に応じて、ダウンロードデータメモリの所望されるメモリ空間にストアされるダウンロードデータは読出され、パケット合成手段を介してロード命令が付与されながらデータパケットに合成されて情報処理手段に与えられる。情報処理手段の第1記憶手段には入力データパケットにロード命令が格納されていることに応じて、該入力データパケットが記憶されるので、情報処理手段は、ダウンロード開始の入力に応じて、同じデータ駆動型情報処理装置内のダウンロードデータメモリのデータが自動的にダウンロードされる。
【0031】
【実施例】
以下、この発明の一実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】
図1は、この発明の一実施例によるダウンロード機能を内蔵したデータ駆動型情報処理装置のブロック構成図である。
【0033】
図2は、図1のダウンロード機能によりダウンロードされる複数個のデータ駆動型情報処理装置を含むシステム構成図である。
【0034】
本実施例のデータ駆動型情報処理装置を巡回するデータパケットのフィールド構成は、図5に示されたデータパケットPAと同様なので詳細な説明は省略する。
【0035】
図1において、本実施例によるデータ駆動型情報処理装置1はデータ駆動型の情報処理をする情報処理部2および情報処理部2にオブジェクトデータをダウンロードするためのダウンロード部3を含み、さらに電源スイッチ10および選択スイッチ11を外部接続する。データ駆動型情報処理装置1は、後述するように情報処理部2においてデータフロープログラムを実行中であっても、別のプログラムや定数データをダウンロード部3からオブジェクトデータの形式でロード可能なように構成される。情報処理部2は前述した図3のデータ駆動型情報処理装置と同様な構成と機能を有するので、それらに関する詳細な説明は省略する。
【0036】
電源スイッチ10はこのデータ駆動型情報処理装置1の駆動用電源を供給開始または停止するために外部操作されるスイッチである。電源スイッチ10は外部操作されてデータ駆動型情報処理装置1に電源供給を開始するのに応答して、リセット信号RSを導出する。この電源スイッチ10を、外部操作されるリセットボタンで代替して、リセットボタンが操作されることに応答してリセット信号RSを導出するようにしてもよい。電源スイッチ10およびリセットボタンは、いずれもデータ駆動型情報処理装置1のハードウェアをリセット(初期化する)するために操作されるが、電源スイッチ10は前述のハードウェアのリセット動作と電源供給開始の指示を出すために操作され、リセットボタンはハードウェアのリセットを指示するために操作される。
【0037】
選択スイッチ11はたとえば4つの端子を有し、各端子は選択的に接地電位および所定電位のいずれか一方が印加される。これにより、選択スイッチ11が操作されることにより、“0000”〜“1111”の4ビット幅の信号が導出される。このうち、たとえば上位2ビットがプログラムの選択指定信号PSとして導出され、下位の2ビットが定数データ群の選択指定信号DSとして導出される。これら選択指定信号PSおよびDSはいずれもデータ駆動型情報処理装置1に与えられる。
【0038】
ダウンロード部3は、電源スイッチ10またはリセットボタンが接続されるパワー・オン・リセット回路部4、選択スイッチ11が接続される選択モードデコード部5、タイミング発生回路部61およびアドレスカウンタ62を含むアドレス発生回路部6、アドレス発生回路部6に接続されるメモリ7、ラッチ回路8およびロード命令コード付与回路9を含む。
【0039】
メモリ7は、ワークステーションなどのコンピュータ上で論理的検証を終えて作成されたデータフロープログラムや定数データのオブジェクトデータが予め焼き付けられたROM(リードオンリーメモリ)やEPROM(紫外線消去型プログラマブルROM)を含む。メモリ7には、複数種類のデータフロープログラムと定数データ群がストアされる。メモリ7にストアされるデータフロープログラムの種類とデータ群の種類の数は、選択スイッチ11によって導出されるプログラムの選択指定信号PSおよび定数データ群の選択指定信号DSのビット幅により決定される。
【0040】
パワー・オン・リセット回路部4は、与えられるリセット信号RSの入力に応答してリセットし、タイミング発生回路部61を能動化する。選択モードデコード部5は、与えられるプログラムの選択指定信号PSおよび定数データ群の選択指定信号DSを入力し、応じて所定の手順に基づいてデコード処理し、プリセット/リセットデータSRDを導出する。データSRDはメモリ7にストアされた複数種類のデータフロープログラムのうち、選択指定信号PSにより指定されたデータフロープログラムのメモリ7上の先頭アドレスを特定するデータと、メモリ7にストアされた複数種類の定数データ群のうち、選択指定信号DSによって指定される定数データ群のメモリ7上の先頭アドレスを特定するデータを含む。
【0041】
アドレス発生回路部6は、リセット信号RSの入力に応答して、自動的にメモリ7のデータ読出開始アドレスおよび読出終了アドレスを生成してメモリ7に導出するように動作する。タイミング発生回路部61は、所定周期のクロックCLを発生するクロック発生回路を内蔵(図示せず)し、能動化されたことに応答してクロックCLを出力開始する。クロックCLはアドレスカウンタ62およびラッチ回路8に並行して与えられる。アドレスカウンタ62は、予め定められる最大カウント値を有しており、クロックCLの入力に応答してカウント開始すると、この最大カウント値までカウントしたことに応じてストップフラグSPFを導出する。ストップフラグSPFはタイミング発生回路部61に与えられる。タイミング発生回路部61はストップフラグSPFの入力に応答して、クロックCLの出力を停止するのでアドレスカウンタ62のカウンタ動作も停止する。アドレスカウンタ62は、プリセット/リセットデータSRDに含まれる先頭アドレスからアドレスのカウントアップを開始し、逐次アドレスADを送出する。したがって、アドレスADは選択スイッチ11が操作されて指定されたデータフロープログラムおよび定数データ群のメモリ7にストアされた際のアドレス空間を指し示すことになる。アドレスカウンタ62により出力されるアドレスADはメモリ7とラッチ回路8に並行して与えられる。
【0042】
メモリ7は、与えられるアドレスADに基いてそこにストアされるオブジェクトデータを読出し、データDにして送出する。したがってデータDには、選択スイッチ11を介して指定されたプログラムまたは定数データ群のオブジェクトデータが含まれる。ラッチ回路8およびロード命令コード付与回路9はメモリ7から読出されるデータDをラッチし、ダウンロードデータDLDにして送出するよう動作する。ラッチ回路8はクロックCLに同期して、与えられるアドレスADとデータDをラッチして図5のデータパケットPAを生成し、ロード命令コード付与回路9はこの生成されたデータパケットPAの命令フィールドF2にロード命令コードを付与する。ロード命令コードは、該データパケットPAが図3のプログラム記憶部CPSにストアされるべきデータであることを一意に特定するためのコードである。したがってダウンロードデータDLDは図5に示されるデータパケットPAの形式にして、かつデータパケットPAが情報処理部2のプログラム記憶部CPSにストアされるべきデータであることを特定するようにして得られる。
【0043】
情報処理部2は、ダウンロード部3から与えられるダウンロードデータDLDのデータパケットPAを図3の入力端子INを介して入力する。入力データパケットPAは入出力制御部QJBを介してプログラム記憶部CPSに与えられる。プログラム記憶部CPSは入力データパケットPAの命令情報を解読し、そこにセットされているロード命令コードがプログラム記憶部CPSを指定するコードであれば、該入力データパケットPAの行先情報および命令情報を図6の様な形式で記憶する。
【0044】
以上のような動作が、アドレスカウンタ62がアドレスADを出力する期間、連続して情報処理部2において行なわれる。
【0045】
以上のように、データ駆動型情報処理装置1に外部操作によりリセット信号RSを与えるだけで、選択スイッチ11を介して指定した所望のプログラムと所望の定数データ群を、情報処理部2にダウンロードデータDLDにしてダウンロードすることができる。また、このダウンロード動作は、情報処理部2におけるプログラム実行動作に並行して行なうことができる、すなわち入力データパケットPAのロード命令コードを参照しながらプログラム記憶部CPSが選択的に該パケットPAのロード動作を行なうので、情報処理部2におけるプログラム実行のための実行パケットとともに所望する任意のプログラムおよび定数データのロードパケットを入力することが可能である。これにより、データフロープログラム中の定数データの違いによる処理結果の違いをプログラム実行に並行して比較検討することが可能となる。
【0046】
さらに、上述した実施例では、ダウンロードされるデータ駆動型情報処理装置は1台であったが、図2のように複数のデータ駆動型情報処理装置に一斉にダウンロードすることもできる。
【0047】
図2には♯0〜♯3で特定される4台のデータ駆動型情報処理装置(プロセッサと呼ぶ)がシャフル結合されたマルチプロセッサシステム構成が示される。このシステムは入力(1)および(2)、出力(1)および(2)の2入力2出力を有する。図1に示されたダウンロード部3を、この中の1台のプロセッサのみが備えれば、他のすべてのプロセッサにダウンロードすることができる。各プロセッサは予め自己を一意に特定するプロセッサ番号を記憶しており、各プロセッサはデータパケットPAが与えられると、まず該パケットPAに格納されたプロセッサ番号PEと、予め記憶されたプロセッサ番号を比較照合することにより、該入力データパケットPAが自己プロセッサ宛であるか否かを判別して処理できる。このようにして、ダウンロードされるデータパケットPAは、それが処理されるべきプロセッサにそれぞれ割り当てられるので、マルチプロセッサシステム中のプロセッサのそれぞれに一斉にダウンロードすることができる。
【0048】
また、図1で説明したダウンロードを、情報処理部2のプログラム実行に並行して行なえば、情報処理部2内部で現時点で演算・操作などの処理対象であるオペランドデータと、その他の複数のオペランドデータセットが混在することになる。したがって、情報処理部2内部で現時点で演算・操作などの処理対象となっているオペランドデータを他と識別して優先的に処理する必要がある。そのためにも、図5のデータパケットPAは複数のオペランドデータセットを相互に、かつ一意に特定するための世代番号GNを格納する。発火制御部FCは入力データパケットPAの世代番号GNに基づき、待合せメモリを優先して使用可能なデータパケットPAを決定しながら発火検出するので、ダウンロードとプログラムの実行が並行したために複数のオペランドデータセットが混在しても、処理の優先順位は保障される。
【0049】
また、上述の実施例では、アドレスカウンタ62の最大カウント値を固定にし、カウント開始からこの最大カウント値までカウントするとストップフラグSPFを出力するようにしたが、選択指定されるプログラムまたは定数データ群の種類に応じて、その最大カウント値を可変設定するようにしてもよい。詳細には、選択スイッチ11の操作によりプログラムまたは定数データ群の種類が指定されると、プログラムの選択指定信号PSまたは定数データ群の選択指定信号DSが入力される。選択モードデコード部5は信号PSまたはDSの入力に応答して、メモリ7の読出開始アドレスと読出サイズ(指定されたプログラムまたは定数データ群のオブジェクトデータのサイズ)とをデコードし、プリセット/リセットデータSRDにセットして、アドレスカウンタ62に与える。アドレスカウンタ62は、プリセット/リセットデータSRD入力に応答して、指定された読出開始アドレスからカウント動作を開始し、指定された読出サイズ分だけカウント動作を継続して、逐次アドレスADを導出する。指定された読出サイズ分だけカウント動作が継続されると、応じてストップフラグSPFを導出するのでタイミング発生回路部61はクロックCLの出力を停止し、応じてアドレスカウンタ62のカウント動作が停止する。これにより、ダウンロードすべきプログラムまたは定数データ群の種類によってメモリ7の読出開始アドレスと読出すべきデータの大きさを任意に指定できる。
【0050】
なお、本実施例ではリセット信号RSの入力に応じてダウンロードを開始するようにしたが、ダウンロード開始を指示する信号であればリセット信号RSに限定されない。
【0051】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、ダウンロード手段においては、予めダウンロードデータメモリにはダウンロードデータが記憶され、さらにアドレスカウンタ手段によりダウンロードデータメモリの予め所望されているメモリ空間を特定するアドレスが生成され、ダウンロード開始の入力に応答してこのアドレスに基づきダウンロードデータメモリから読出されたデータはパケット合成手段を介してデータパケットに合成され情報処理手段に与えられる。したがって、ダウンロード開始の入力を与えるだけで、ダウンロード手段によりスタンドアローンのダウンロード動作が外部からの指令情報なしになされて、所望されているダウンロードデータを情報処理手段にデータパケットにしてダウンロードできる。その結果、データ(プログラムおよび定数データを含む)をダウンロードする機能を内蔵したデータ駆動型情報処理装置が得られて、データ駆動型情報処理装置のスタンドアローン使用を可能にするという効果がある。
【0052】
上述の効果により、ダウンロードのためのホストコンピュータやインターフェイスを接続する必要のないデータ駆動型情報処理装置を得ることができるので、データ駆動型情報処理装置が組み込まれた機器の小型化と、低価格を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるダウンロード機能を内蔵したデータ駆動型情報処理装置のブロック構成図である。
【図2】図1のダウンロード機能によりダウンロードされる複数個のデータ駆動型情報処理装置を含むシステム構成図である。
【図3】従来のデータ駆動型情報処理装置のブロック構成図である。
【図4】図3のデータ駆動型情報処理装置に関してプログラムおよびデータをダウンロードまたはデータをアップロードするためのシステム構成の1例を示す図である。
【図5】(a)および(b)は、データ駆動型情報処理装置におけるデータパケットのフィールド構成図である。
【図6】プログラム記憶部における記憶内容のフィールド構成の一部を示す図である。
【図7】発火制御部の待合せメモリにおける記憶内容のフィールド構成の一部を示す図である。
【符号の説明】
1 データ駆動型情報処理装置
2 情報処理部,データ駆動型情報処理装置
3 ダウンロード部
4 パワー・オン・リセット回路部
5 選択モードデコード部
6 アドレス発生回路部
7 メモリ
8 ラッチ回路
9 ロード命令コード付与回路
RS リセット信号
PS プログラムの選択指定信号
DS 定数データ群の選択指定信号
SRD プリセット/リセットデータ
CL クロック
SPF ストップフラグ
AD アドレス
D データ
DLD ダウンロードデータ
なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 少なくとも行先フィールド、命令フィールド、データフィールドおよびデータを相互に識別する識別子からなるデータパケットを用いてデータフロープログラムを実行するデータ駆動型情報処理装置において、
    前記データフロープログラムを構成する命令情報および行先情報を含むプログラムデータの組を少なくとも1組以上格納するプログラム領域からなる第1記憶手段と、
    待合せオペランドデータまたは前記識別子を含む待合せデータを少なくとも1組以上格納する待合せ領域からなる第2記憶手段と、
    前記データパケットを入力し、応じて該入力パケットの行先フィールドの内容に基づいて前記第1記憶手段をアドレス指定し、指定アドレスに対応するプログラム領域に格納されるプログラムデータの組を読出す読出手段と、
    前記読出手段により読出された各組に格納される行先情報および命令情報を読出して、前記入力パケットの行先フィールドおよび命令フィールドにそれぞれ格納するとともに、前記入力パケットのデータフィールドの内容を保存して、前記入力パケットを出力するフィールド更新手段と、
    前記フィールド更新手段が出力するデータパケットを入力し、そこに格納される命令情報が所定情報である場合には、前記指定アドレスに対応する前記第2記憶手段の待合せ領域に前記待合せオペランドデータが格納されているか否かを判定し、該判定結果に応じて、該待合せオペランドデータを読出し該データパケットのデータフィールドの内容に付加して出力するか、または該データパケットのデータフィールドの内容を前記指定アドレスに対応する前記第2記憶手段の待合せ領域に書込を行ない、他方、前記命令情報が所定情報でない場合には、該データパケットをそのまま出力する待合せ制御手段と、
    前記待合せ制御手段が出力するデータパケットを入力し、その命令フィールドの内容に従って、そのデータフィールドの内容に対して所定演算処理を施し、その結果を該データパケットのデータフィールドに格納して出力する演算手段とを含み、さらに前記読出手段は前記入力データパケットの命令フィールドの内容にロード命令が含まれることに応じて、該入力パケットを前記第1記憶手段に記憶する情報処理手段と、
    ダウンロード開始の入力に応答して外部から指令情報なしでスタンドアローンにダウンロード動作するダウンロード手段とを備えて、
    前記ダウンロード手段は、
    前記第1記憶手段にダウンロードすべきデータを予め記憶するダウンロードデータメモリと、
    前記ダウンロードデータメモリの予め所望されている読出開始アドレスおよび読出終了アドレスを生成するアドレス生成手段と、
    ダウンロード開始の入力に応答して、前記アドレス生成手段が生成する前記読出開始アドレスからアドレスをカウント開始し、前記アドレスが前記読出終了アドレスになるまで逐次前記アドレスを出力するアドレスカウンタ手段と、
    前記アドレスカウンタ手段が出力する前記アドレスおよび前記ダウンロードデータメモリから前記アドレスに基づいて読出されたデータを入力し、応じて前記ロード命令を付与しながら前記データパケットに合成し、前記情報処理手段に逐次出力するパケット合成手段とを有する、データ駆動型情報処理装置。
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