JP3696455B2 - 防水コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被覆電線を防水する防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5〜図9は、従来の防水構造を備えた防水コネクタを示す。この防水コネクタ1は、図5に示すように、ハウジング2から導出される被覆電線3を、2分割された防水部材4,5で挟み込むようにして被覆すると共に、この被覆状態の防水部材4,5を、ハウジング2に一体化した2分割されたカバー6,7で支持して構成された防水構造を有している。
【0003】
ハウジング2は、図6に示すように、その端面に小角柱状に前方へ突出する導出部8を有している。この導出部8にはその前端面に開口し、ハウジング2の内部に連通する導出孔9が穿設されている。被覆電線3はこの導出孔9を通って外方へ導出されるようになっている。
【0004】
被覆電線3は、導体部3aと、導体部3aを被覆する被覆部3bとからなり、被覆部3bが樹脂によって形成されている。
【0005】
また、防水部材4,5は、相互の対向面側にそれぞれリブ10,11で仕切られた電線収容溝12,13を有しており、この電線収容溝12,13は導出孔9に対応して設けられている。
【0006】
防水部材4,5は、それぞれカバー6,7と一体的に形成されており、防水部材4,5を含むカバー6,7及びハウジング2は、加圧下の超音波発振により相互に融合可能で、かつ被覆電線3の被覆部3bとの相溶性を有する樹脂によって形成されている。
【0007】
この防水コネクタ1の組み立ては、まず、被覆電線3に接続された端子(図示省略)をハウジング2内に係止させて被覆電線3を導出孔9から外方へ導出させる。
【0008】
つぎに、防水部材4,5の各電線収容溝12,13に被覆電線3を嵌め込み、かつ、リブ10,11同士を突き合わせるようにして、上下方向からカバー6,7を突き合わせる。この突き合せにより、カバー6,7の各両側リブ6a,7aが対向し、各後端側内面6b,7bが導出部8の外周面8aに対向する。
【0009】
この状態を維持して図7に示すように台(図示省略)上に載置して、上側のカバー6の上方からホーン14で加圧しながら超音波発振する。この超音波発振によって、カバー6,7の各後端側内面6b,7bが導出部8の外周面8aに溶着してハウジング2に一体化すると共に、防水部材4,5の対応するリブ10,11同士が融合して一体化し、かつ、防水部材4,5の各電線収納溝12,13と被覆電線3の被覆部3bとの接合部が融合して被覆電線と一体化することにより防水構造を得ることができる。
【0010】
図8は、他の従来例の防水構造を備えた防水コネクタを示す。この防水コネクタ1Aは、下側のカバー7はハウジング2の導出部8の形成側端面から突出させて一体に形成されており、上側のカバー6は前記端面の上部にヒンジ16を介して一体に連結している。
【0011】
そして、この防水コネクタ1Aでは、被覆電線3を導出孔9から導出させたのち、カバー6をヒンジ16を回動中心として閉方向に回動させてカバー7上に突き合せる。このとき、被覆電線3は上下から防水部材4,5で挟み込まれると共に、防水部材4,5同士も付き合さった状態となる。この状態で前述した従来例と同様に超音波加振することにより同様の防水構造を得ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の防水構造を備えた防水コネクタは、防水部材4,5を含むカバー6,7の溶着深さの設定がなされていない。このため、超音波加振及び加圧による溶着時に、過度に溶着されてしまう場合がある。
【0013】
そして、過度に溶着されると、シール性が得られなくなる場合があり充分な防水性を確保することができないという問題を有している。
【0014】
さらに、従来の防水コネクタでは、超音波加振及び加圧による溶着時に、図9に符号Sで示すように、溶融した樹脂カバー6,7の溶着面から左右両側の外方へはみ出すことがあり、このはみ出した樹脂が硬化することにより、防水コネクタの外観が損なわれてしまうという問題をも有している。
【0015】
本発明は、上述の問題点に着目してなされたもので、過度な溶着を防止すると共に、溶着した樹脂のはみ出しを防止することができる防水コネクタを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、導体部の外周を樹脂からなる被覆部によって被覆した被覆電線をコネクタ本体の端子収容室に収容される端子と接続した状態で、端子収容室と連通したコネクタ本体の電線挿通孔に挿通し、外側からの超音波加振及び加圧によって前記被覆部と電線挿通孔とを溶着して防水構造とする防水コネクタであって、前記コネクタ本体に超音波加振及び加圧による溶着時に溶着深さを設定する溶着深さ設定部を設け、前記コネクタ本体は、溶着辺部を有する側壁部及び電線収容溝を有した電線受け台と、前記溶着辺部に溶着される溶着辺部を有する側壁部及び前記電線収容溝に合わせられることにより前記電線挿通孔を形成する電線収容溝を有した覆い面部を有し前記電線受け台に被せられるカバーとを備え、前記溶着深さ設定部は、前記電線受け台の側壁部の外面側の上下方向略中央部に設けられ溶着深さ設定辺部を有したリブと、前記覆い面部の側壁部の外面側に重設され前記溶着深さ設定辺部に当接される溶着深さ設定辺部を有した外壁部とからなり、前記外壁部を前記溶着辺部が相互に溶着される溶着面よりカバーの厚さ方向に突出するよう設けたことを特徴とする。
【0017】
この発明では、コネクタ本体が溶着深さを設定する溶着深さ設定部を有しているため、超音波加振及び加圧による溶着時に、溶着深さが設定位置以上になることがない。従って、過度の溶着が防止されるため、安定したシール性を得ることができ、もって防水性を確保することができる。
【0019】
また、この発明では、カバーを電線受け台に被せることにより、それぞれの溶着辺部及び溶着深さ設定辺部が突き合わせられる。超音波加振では溶着辺部が相互に溶着するが、外壁部は溶着辺部の溶着面よりカバーの厚さ方向に突出しているため、溶着深さ設定辺部までは超音波振動が伝播されず、また、伝播されてもその振動は微小となり、溶着深さ設定辺部は相互に溶着することがない。
【0020】
そして、カバー側の外壁部の溶着深さ設定辺部が電線受け台側のリブの溶着深さ設定辺部に当接していることにより、溶着辺部相互の過度の溶着が防止されるため、カバーと電線受け台とを強固に結合させることができ、防水性を確保することができる。
【0021】
また、この発明では、電線挿通孔を電線受け台側の電線収容溝と、カバー側の電線収容溝とに分割しているため、被覆電線を電線挿通孔に簡単に挿通させることができる。
【0022】
請求項2の発明は、請求項1記載の防水コネクタであって、前記溶着深さ設定部が、超音波加振及び加圧による溶着時に、溶着辺部で溶着した樹脂のコネクタ本体から外部へのはみ出しを防止する溶融樹脂はみ出し防止部となることを特徴とする。
【0023】
この発明では、カバーの外壁部が、溶着辺部の溶着面よりカバーの厚さ方向に突出しているため超音波加振及び加圧による溶着時に、溶着辺部で溶融した樹脂のコネクタ本体から外部へのはみ出しを防止することができる。
【0024】
従って、溶着された防水コネクタの外観が損なわれることがないため、良好な外観を保持することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1〜図4は、本発明の一実施形態の防水構造を備えた防水コネクタであり、図1はその全体斜視図、図2は上側のカバーを被せた状態の斜視図、図3はカバーを被せて超音波加振する状態の部分断面図、図4は作用を説明する部分断面図を示す。
【0026】
図1及び図2に示すように、防水コネクタ20は、ハウジング22及びカバー23からなるコネクタ本体21を有している。ハウジング22は、端子(図示省略)をそれぞれ収容する端子収容室24を横一列上下2段で複数有している。
【0027】
ハウジング22の外側には、ハウジング22を内包するフード部25が設けられている。フード部25は湾曲状の矩形筒体からなると共に先端面が開口されており、この開口部分から相手コネクタ(図示省略)が挿入されて嵌合する。また、フード部25の上面には、相手コネクタの嵌合状態をロックするロックアーム26が設けられている。なお、フード部25の後面は端子収容室24及び後述する電線受け台27の電線収容溝28aを除く部分が閉鎖されている。
【0028】
図1に示すように、電線受け台27は平面矩形状となっており、その上下面には、各端子収容室24に対応して連通する電線収容溝28aが列状に形成されている。また、電線受け台27の左右の端部には、フード部25の後面に連設すると共に、後方に向って幅が小さくなる略三角形状の側壁部29が一体的に形成されており、この側壁部29の上下の端面が超音波加振によってカバー23と溶着する溶着辺部30となっている。前記電線収容溝28aは左右の側壁部29の間に平行状に設けられた隔壁部31によって仕切られることにより形成されるものである。
【0029】
また、左右の側壁部29の外側面には、フード部25の後面に連設すると共に、後方に向かう略四角形状のリブ32が一体的に形成されており、このリブ32の上下の端面が超音波加振による溶着深さを設定する溶着深さ設定辺部33となっている。リブ32は側壁部29の上下方向の略中央部に設けられている。
【0030】
カバー23は電線受け台27の上下面に対応するように上下に設けられている。それぞれのカバー23は電線受け台27と同じ寸法の矩形状の覆い面部34を有しており、電線受け台27に被せられることにより、電線受け台27の上下面の全面を塞ぐことができる。この実施形態において、上下のカバー23はフード部25の後面に設けたヒンジ35を介してフード部25に連結されており、ヒンジ35が回動することにより、各カバー23が電線受け台27に上下から被せられる。なお、ヒンジ35によって連結することなく、カバー23を別体としてもよい。
【0031】
カバー23の覆い面部34は、電線受け台27の側壁部29に対応したテーパ面36を有した左右の側壁部37と、左右の側壁部37の間に平行状に設けられた隔壁部38とを有しており、これら側壁部37及び隔壁部38によって仕切られた空間部分が電線収容溝28bとなっている。この電線収容溝28bはカバー23を電線受け台27に被せることにより、電線受け台27側の電線収容溝28aと合わせられる。そして、電線収容溝28a,28bが合わせられることにより、被覆電線40が挿通する電線挿通孔28がコネクタ本体21に形成される。電線挿通孔28を形成する電線受け台27及びカバー23の電線収容溝28a及び28bは、いずれも端子収容室24側の小径溝部43a,43b及び端子収容室24と反対側の大径溝部44a,44bを有した2段構造となっている。従って、これらの電線収容溝28a,28bが合わせられて形成される電線挿通孔28は、小径孔端43と大径孔部44とが連通した2段構造となる。また、上述した左右の側壁部37のテーパ面36は、電線受け台27の溶着辺部30と密着し、超音波加振によって溶着辺部30と溶着する溶着辺部39となるものである。
【0032】
カバー23は、電線受け台27の幅よりやや幅広の矩形状となっており、覆い面部34の左右の側壁部37の外面側に重設された左右の外壁部45を有している。
【0033】
この外壁部45は、図3に示すように、カバー23を電線受け台27に被せたときに、その先端面が電線受け台27の側壁部29に設けたリブ32の溶着深さ設定辺部33と当接される上下方向の厚さL1を有している。そして、外壁部45の厚さL1は、図3及び図4に示すように、カバー23の覆い面部34の上下方向の厚さL2より大きくなるように形成されている。
【0034】
従って、外壁部45は、溶着辺部30,39が相互に溶着される溶着面よりカバー23の厚さ方向に突出している。
【0035】
上述した外壁部45の先端面は、電線受け台27に設けたリブ32の溶着深さ設定辺部33に当接される溶着深さ設定辺部46となるものである。
【0036】
そして、電線受け台27に設けた左右のリブ32と、上下のカバー23にそれぞれ設けた左右の外壁部45とによって、超音波加振及び加圧による溶着時に、溶着辺部30,39の溶着深さを設定する溶着深さ設定部47を構成している。
【0037】
この溶着深さ設定部47は、図4に示すように、超音波加振及び加圧による溶着時に、電線受け台27の溶着辺部30と覆い面部34の溶着辺部39とが相互に溶着する溶着面を外壁部45で覆うことにより、溶着辺部30,39で溶融した樹脂がコネクタ本体21から外部へはみ出すのを防止する溶融樹脂はみ出し防止部48となっている。
【0038】
被覆電線40は、導体部41と、導体部41を被覆する被覆部42とからなり、被覆部42が樹脂によって形成されている。被覆部42の樹脂としては、塩化ビニール樹脂が使用される。一方、ハウジング22及びカバー23を含めたコネクタ本体21の全体は、アクリル系樹脂、ABS(アクリル−ブタジエン−スチレン共重合体)系樹脂、PC(ポリカーボネート)系樹脂、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、PEI(ポリエーテルイミド)系樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)系樹脂等が使用される。これらの樹脂は被覆部42の樹脂に比して硬質である特性を有している。
【0039】
つぎに、この実施形態の組み立てを説明する。
【0040】
図1に示すカバー23を開いた状態で、被覆電線40に接続されている端子(図示省略)をハウジング22のそれぞれの端子収容室24に収容する。この収容にあっては、各被覆電線40を電線受け台27のそれぞれの電線収容溝28aに落とし込む。
【0041】
そして、ヒンジ35を回動させて、図2に示すように、カバー23を電線受け台27の上下面に被せる。カバー23を被せることにより、電線受け台27の溶着辺部30とカバー23の溶着辺部39とが密着すると共に、電線受け台27の電線収容溝28aとカバー23の覆い面部34の電線収容溝28bとが合わせられて被覆電線40が挿通する電線挿通孔28が形成される。同時に、電線受け台27のリブ32の溶着深さ設定辺部33とカバー23の外壁部45の溶着深さ設定辺部47とが当接する。
【0042】
つぎに、下側のカバー23をアンビル(図示省略)上に載置すると共に、上側のカバー23にホーン50を当接させることにより、アンビル及びホーン50で挟み、加圧しながらホーン50から縦振動を超音波発振する(図3参照)。超音波発振された縦振動によって、電線受け台27及びカバー23の覆い面部34と接触している被覆電線40の被覆部42が先に溶融し、その後、電線受け台27及びカバー23の覆い面部34の被覆電線40との接触部分が溶融する。
【0043】
これらの溶融した樹脂は相互に混ざり合うため、硬化することにより、電線挿通孔28と被覆電線40との界面には被覆電線40と溶着して一体化した樹脂結合層が形成される。このため、水が電線挿通孔28及び被覆電線40の間から侵入することができず、良好な防水構造とすることができる。さらに、超音波振動を継続することにより、電線受け台27の溶着辺部30及びカバー23の覆い面部34の溶着辺部39が溶融して溶着する。この溶着によって電線受け台27とカバー23が結合して一体化する。
【0044】
この超音波発振によって、電線受け台27の溶着辺部30及びカバー23の覆い面部34の溶着辺部39は相互に溶着するが、カバー23の外壁部45は溶着辺部30,39相互の溶着面よりカバー23の厚さ方向に突出しており樹脂の厚さが大きいため、外壁部45の溶着深さ設定辺部46及びリブ32の溶着深さ設定辺部33相互の当接面までは超音波振動が伝播されず、また、伝播されても振動が微小となり、溶着深さ設定辺部46,33は相互に溶着することがない。
【0045】
そして、カバー23側の外壁部45の溶着深さ設定辺部46が電線受け台27側のリブ32の溶着深さ設定辺部33に当接していることにより、電線受け台27の溶着辺部30及びカバー23の溶着辺部39の過度の溶着が防止される。このため、カバー23と電線受け台27とを強固に結合させることができ、安定したシール性が得られるから、防水性を確保することができる。
【0046】
また、カバー23の外壁部45が、電線受け台の溶着辺部30及びカバー23の溶着辺部39の相互の溶着面よりカバー23の厚さ方向に突出しているため、図4に示すように超音波加振及び加圧による溶着時に、溶着辺部30,39で溶融した樹脂のコネクタ本体21から外部へのはみ出しを防止することができる。
【0047】
従って、溶着された防水コネクタの外観が損なわれることがないため、良好な外観を保持することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、コネクタ本体が溶着深さを設定する溶着深さ設定部を有しているため、超音波加振及び加圧による溶着時に、溶着深さが設定位置以上になることがない。従って、過度の溶着が防止されるため、安定したシール性を得ることができ、もって防水性を確保することができる。
【0049】
また、請求項1の発明によれば、超音波加振及び加圧による溶着時に、溶着辺部が相互に溶着するが、外壁部は溶着辺部の溶着面よりカバーの厚さ方向に突出しているため、溶着深さ設定辺部までは超音波振動が伝播されず、また、伝播されてもその振動は微小となり、溶着深さ設定辺部は相互に溶着することがない。
【0050】
そして、カバー側の外壁部の溶着深さ設定辺部が電線受け台側のリブの溶着深さ設定辺部に当接していることにより、溶着辺部相互の過度の溶着が防止される。
【0052】
請求項2の発明によれば、カバーの外壁部が溶着辺部の溶着面よりカバーの厚さ方向に突出しているため、超音波加振及び加圧による溶着時に、溶着辺部で溶融した樹脂のコネクタ本体から外部へのはみ出しを防止することができる。
【0053】
従って、溶着されたコネクタ本体の外観が損なわれることがないため、良好な外観を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の防水構造を備えた防水コネクタの全体斜視図である。
【図2】上方のカバーを被せた状態の斜視図である。
【図3】カバーを被せて超音波加振する状態を示す部分断面図である。
【図4】作用を説明する部分断面図である。
【図5】従来の防水構造を備えた防水コネクタの全体斜視図である。
【図6】従来の防水コネクタの製造過程を示す分割斜視図である。
【図7】従来の防水コネクタのカバーを被せて超音波加振する部分断面図である。
【図8】他の従来例の防水コネクタのハウジングの斜視図である。
【図9】従来の防水コネクタの問題点を説明する部分断面図である。
【符号の説明】
21 コネクタ本体
22 ハウジング
23 カバー
24 端子収容室
27 電線受け台
28 電線挿通孔
28a 電線収容溝
28b 電線収容溝
29 側壁部
30 溶着辺部
32 リブ
33 溶着深さ設定辺部
34 覆い面部
37 側壁部
39 溶着辺部
40 被覆電線
41 導体部
42 被覆部
45 外壁部
46 溶着深さ設定辺部
47 溶着深さ設定部
48 溶着樹脂はみ出し防止部
Claims (2)
- 導体部の外周を樹脂からなる被覆部によって被覆した被覆電線をコネクタ本体の端子収容室に収容される端子と接続した状態で、端子収容室と連通したコネクタ本体の電線挿通孔に挿通し、外側からの超音波加振及び加圧によって前記被覆部と電線挿通孔とを溶着して防水構造とする防水コネクタであって、前記コネクタ本体に超音波加振及び加圧による溶着時に溶着深さを設定する溶着深さ設定部を設け、前記コネクタ本体は、溶着辺部を有する側壁部及び電線収容溝を有した電線受け台と、前記溶着辺部に溶着される溶着辺部を有する側壁部及び前記電線収容溝に合わせられることにより前記電線挿通孔を形成する電線収容溝を有した覆い面部を有し前記電線受け台に被せられるカバーとを備え、前記溶着深さ設定部は、前記電線受け台の側壁部の外面側の上下方向略中央部に設けられ溶着深さ設定辺部を有したリブと、前記覆い面部の側壁部の外面側に重設され前記溶着深さ設定辺部に当接される溶着深さ設定辺部を有した外壁部とからなり、前記外壁部を前記溶着辺部が相互に溶着される溶着面よりカバーの厚さ方向に突出するよう設けたことを特徴とする防水コネクタ。
- 請求項1記載の防水コネクタであって、前記溶着深さ設定部が、超音波加振及び加圧による溶着時に、溶着辺部で溶着した樹脂のコネクタ本体から外部へのはみ出しを防止する溶融樹脂はみ出し防止部となることを特徴とする防水コネクタ。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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