JP2021158037A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】リード線の通気性を確保しつつ、リード線を接続するコネクタの信頼性を向上させる。【解決手段】コネクタを備えるアクチュエータであって、前記コネクタは、芯線が被覆されたリード線と、前記リード線を支持し、前記リード線を通す開口を有するハウジングと、前記ハウジング内において前記リード線の芯線が被覆から露出された空間と、前記リード線を通した状態で前記空間を隔てて前記ハウジングの開口を塞ぐ位置に設けられ、前記空間を封じた状態で前記ハウジングに密着して前記ハウジングに固着された防水部材と、を備える。【選択図】 図1B

Description

本発明は、アクチュエータに関する。
特許文献1には、芯線への通気性を保持してリード線の端部を一体にモールドしたモールド体の先端をハウジング内に水密的に嵌着した防水型コネクタが開示されている。
特開平1−84580号公報
しかしながら、特許文献1に開示された防水型コネクタでは、リード線の端部を一体にモールドしたモールド体の先端がハウジング内に嵌着されている。このため、防水型コネクタの組み立て時および使用時などにリード線にかかるテンションおよび振動などによって、芯線と端子との間の密着性が緩み、芯線と端子との間の導通性が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、リード線の通気性を確保しつつ、リード線を接続するコネクタの信頼性を向上させることを目的とする。
本発明に係るアクチュエータの一態様は、コネクタを備えるアクチュエータであって、
前記コネクタは、芯線が被覆されたリード線と、前記リード線を支持し、前記リード線を通す開口を有するハウジングと、前記ハウジング内において前記リード線の芯線が被覆から露出された空間と、前記リード線を通した状態で前記空間を隔てて前記ハウジングの開口を塞ぐ位置に設けられ、前記空間を封じた状態で前記ハウジングに密着して前記ハウジングに固着された防水部材と、を備える。
本発明によれば、リード線の通気性を確保しつつ、リード線を接続するコネクタの信頼性を向上させることができる。
図1Aは、第1実施形態に係るコネクタの外観構成を示す斜視図である。 図1Bは、第1実施形態に係るコネクタの構成を示す断面図である。 図2は、第2実施形態に係るコネクタの構成を示す断面図である。 図3Aは、第3実施形態に係るコネクタの製造方法を示す断面図である。 図3Bは、第3実施形態に係るコネクタの製造方法を示す断面図である。 図4Aは、第4実施形態に係るコネクタの外観構成を示す斜視図である。 図4Bは、第4実施形態に係るコネクタの構成を示す断面図である。 図5Aは、第5実施形態に係るコネクタの外観構成を示す斜視図である。 図5Bは、第5実施形態に係るコネクタの構成を示す断面図である。 図6は、第6実施形態に係るコネクタが適用された電動オイルポンプの外観構成を示す斜視図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の構成に必須のものとは限らない。実施形態の構成は、本発明が適用される装置の仕様や各種条件(使用条件、使用環境等)によって適宜修正または変更され得る。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定され、以下の個別の実施形態によって限定されない。また、以下の説明に用いる図面は、各構成を分かり易くするため、実際の構造と縮尺および形状などを異ならせることがある。
図1Aは、第1実施形態に係るコネクタの外観構成を示す斜視図、図1Bは、第1実施形態に係るコネクタの構成を示す断面図である。なお、図1Aでは、ポッティング材をコネクタにポッティングする前の状態を示した。
図1Aおよび図1Bにおいて、コネクタ10Aは、ハウジング1、リード線3、4、端子5A、5B、仕切り部6、ホルダ7およびポッティング材8を備える。
各リード線3、4は、被覆3A、4Aおよび芯線3B、4Bを備える。各芯線3B、4Bは、被覆3A、4Aで覆われている。各芯線3B、4Bは、複数の電線を撚り合わせた撚線を用いることができる。このとき、複数の電線を撚り合わせているため、複数の電線間では隙間が生じる。よって、各芯線3B、4Bには、各リード線3、4内で通気性を有する通気路が設けられることになる。各被覆3A、4Aの材料は、例えば、ポリ塩化ビニルまたはポリエチレンなどの可撓性樹脂などを用いることができる。各芯線3B、4Bの材料は、例えば、銅またはアルミニウムなどの導電体である。
ハウジング1の材料は、例えば、HPA(ヒドロキシプロピルアクリレート)などの樹脂などを用いることができる。ハウジング1は、凹部1A、1Bおよび隔壁2A、2Bを備える。凹部1A、1Bおよび隔壁2A、2Bは、ハウジング1の一部として設けることができる。ハウジング1は、その内部に端子5A、5Bを収容する。凹部1Aは、リード線3、4の引き出し側に位置し、ハウジング1内から外部にリード線3、4を通す開口11を備える。凹部1Bは、凹部1Aの反対側に位置し、相手側のコネクタを挿入可能である。
端子5A、5Bは、凹部1A、1Bに突き出した状態でハウジング1にて支持される。各端子5A、5Bは、ハウジング1内で各リード線3、4の芯線3B、4Bに接続しているため、各端子5A、5Bと各リード線3、4は電気が導通可能である。なお、接続には、圧着、圧入、カシメ、半田付け、熱エネルギーを使っての固定、ネジによる固定を含む。このとき、各被覆3A、4Aから露出された芯線3B、4Bは、端子5A、5Bにそれぞれ圧着される。そして、各芯線3B、4Bが圧着された各端子5A、5Bは、ハウジング1内に組み付けられる。なお、各芯線3B、4Bが各端子5A、5Bに圧着されても、各芯線3B、4Bの通気路は、ハウジング1内の空間9Aに通じている。端子5A、5Bの材料は、例えば、銅またはアルミニウムなどの導電体である。端子5A、5Bには、金メッキまたはニッケルメッキなどが施されていてもよい。
隔壁2Aは、凹部1A内の端子5A、5Bを仕切り、凹部1A内の端子5A、5Bを互いに接触しない位置で固定する。隔壁2Bは、凹部1B内の端子5A、5Bを仕切り、凹部1B内の端子5A、5Bを互いに接触しない位置で固定する。
ポッティング材8は、防水性を有する防水部材として用いられる。ポッティング材8は、リード線3、4と、端子5A、5Bと、ハウジング1とがアッセンブリされた状態かつ、リード線3、4が開口11から引き出された状態でハウジング1の開口11を塞ぐ位置に設けられる。ここで、ポッティング材8は、ハウジング1内の空間9Aを残した状態でハウジング1に密着してハウジング1に固着される。固着とは、対象物同士が直接接触し、それらの対象物同士の位置関係が固定されることを言う。例えば、固着は、自身が溶融した状態で相手に接触し、自身が固化することで、相手に固定される場合であってもよいし、自身が相手に圧入されることで自身が相手に固定される場合であってもよい。固着は、自身全体が溶融した状態で相手に接触し、自身全体が固化することで、相手に固定される場合に必ずしも限定する必要はなく、固体状態の自身のうちの相手との接触部分のみが溶融し、その接触部分が固化することで、相手に固定される場合であってもよい。また、ポッティング材8は、リード線3、4の被覆3A、4Aに密着してリード線3、4の被覆3A、4Aに固着される。ポッティング材8の材料は、例えば、シリコン樹脂である。なお、ポッティング材8の材料は、シリコン樹脂に限定されることなく、それ以外の樹脂であってもよい。
仕切り部6は、空間9Aとポッティング材8とを仕切る。仕切り部6は、ポッティング材8が空間9Aに侵入するのを阻止する。仕切り部6は、凹部1A内の隔壁2Aの先端に位置し、隔壁2Aにて位置決めする様態をとってもよく、仕切り部6の形状や大きさを工夫して、隔壁2Aで位置決めせず凹部1A内に配置する様態としてもよい。仕切り部6は、各リード線3、4を通す貫通孔6A、6Bを備える。仕切り部6の形状は、シート状であってもよいし、空間9A内で露出された芯線3B、4Bの周囲を囲む円筒状であってもよい。仕切り部6の形状は、空間9A内で露出された芯線3B、4B内にポッティング材8が侵入するのを阻止できれば、どのような形状状や厚みであってもよい。仕切り部6の材料は、例えば、アクリル樹脂である。なお、仕切り部6の材料は、アクリル樹脂に限定されることなく、それ以外の樹脂であってもよい。
ホルダ7は、ハウジング1の開口11側でリード線3、4を支持する。ホルダ7があることでより、開口11の端部におけるリード線3、4の支持性がより向上する。ホルダ7の少なくとも一部はポッティング材8で覆われる。ホルダ7は、リード線3、4を通す貫通孔7A、7Bを備える。貫通孔7A、7Bは、リード線3、4が支持できるように、凹状の凹みや、切り欠きの形状にすることも可能である。ホルダ7の材料は、例えば、樹脂などの絶縁体である。
コネクタ10Aを組み立てる場合、各リード線3、4の先端の被覆3A、4Aを除去し、各リード線3、4の先端の芯線3B、4Bを露出させる。次に、各リード線3、4の先端の芯線3B、4Bを端子5A、5Bに圧着固定する。次に、芯線3B、4Bが圧着固定された端子5A、5Bをハウジング1内に組み付ける。次に、仕切り部6の各貫通孔6A、6Bにリード線3、4を通し、隔壁2Aの先端の位置に仕切り部6をセットする。リード線3、4が顕著に長く、端子5A、5B側から仕切り部6を通す方が都合が良い場合などは、仕切り部6の貫通孔6A、6Bと、リード線3、4または端子5A、5Bとの隙間があっても、ポッティング材8が流出しない程度であれば問題なく、また仕切り部6の材質を工夫して仕切り部6の貫通孔6A、6Bと、リード線3、4または端子5A、5Bが接していればよい。次に、ホルダ7の各貫通孔7A、7Bにリード線3、4を通し、仕切り部6よりも開口11側にホルダ7をセットする。次に、ハウジング1の開口11を上に向けた状態でポッティング材8をハウジング1内にポッティングし、ポッティング材8を硬化させる。このとき、ポッティング材8は、仕切り部6上に保持され、ポッティング材8が空間9Aに侵入するのを防止することができる。
ここで、ハウジング1内の空間9Aを残した状態でハウジング1の開口11を塞ぐ位置にポッティング材8を設けることにより、ハウジング1内のリード線3、4内の芯線露出箇所を塞ぐことを防止しつつ、ハウジング1およびポッティング材8にて芯線3B、4Bを取り囲むことが可能となる。このため、リード線3、4の通気性を確保しつつ、ハウジング1内のリード線3、4を防水することが可能となる。
また、ポッティング材8をポッティングすることで、ハウジング1およびリード線3、4にポッティング材8を密着させた状態で固着させることができ、ハウジング1によるリード線3、4およびポッティング材8の支持の安定性を向上させることができる。このため、コネクタ10Aの組み立て時または使用時などにリード線3、4またはポッティング材8にテンションまたは振動などがかかった場合においても、それらのテンションおよび振動がハウジング1内の芯線3B、4Bに伝わりにくくすることが可能となる。この結果、ハウジング10A内の芯線3B、4Bと端子5A、5Bとの間に隙間が発生するのを抑制できたり、芯線3B、4Bと端子5A、5Bが断線することを抑制することができ、芯線3B、4Bと端子5A、5Bとの間の導通性の低下を抑制することができる。
また、防水部材としてポッティング材8を用いることにより、ポッティング材8をポッティングした後、ポッティング材8を硬化させることで、ハウジング1およびリード線3、4にポッティング材8を密着させた状態で固着させることができる。このため、コネクタ10Aの構成および組み立ての複雑化を抑制しつつ、通気性、防水性および強靭性をコネクタ10Aに持たせることができる。
また、空間9Aとポッティング材8とを仕切る仕切り部6を設けることにより、ハウジング1内にポッティング材8をポッティングしたときに、空間9Aを維持したままポッティングを可能としたり、容易化したりすることができる。
また、ハウジング1内の端子5A、5B同士を互いに接触しない位置で固定可能な隔壁2Aを用いて、仕切り部6を位置決めすることにより、仕切り部6を位置決めするための専用の加工または部材を追加する必要がなくなり、コネクタ10Aのコストアップを抑制することができる。
また、ハウジング1の開口11側でリード線3、4を支持するホルダ7を設けることにより、ハウジング1の開口11側でのリード線3、4の位置をホルダ7で固定しつつ、ポッティング材8をポッティングすることができる。このため、ポッティング時の硬化前のポッティング材8の流動性に伴うリード線3、4の位置の乱れを防止することができる。
図2は、第2実施形態に係るコネクタの構成を示す断面図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成および機能については、その詳細な説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図2において、コネクタ10Bは、図1Bのコネクタ10Aの仕切り部6が除去されている。コネクタ10Bの仕切り部6以外の構成は、コネクタ10Aの構成と同様である。ここで、コネクタ10Bから図1Bの仕切り部6を除去することにより、図1Bのコネクタ10Aと同等の機能をコネクタ10Bに持たせつつ、コネクタ10Aに比べて構成を簡略化することができる。
図3Aおよび図3Bは、第3実施形態に係るコネクタの製造方法を示す断面図である。この第3実施形態では、図2のコネクタ10Bの製造方法の一例を示す。また、この第3実施形態では、ポッティング材8が熱可塑性樹脂である場合を例にとる。ポッティング材8は、熱可塑性樹脂に限らず、エポキシ樹脂を用いたものや、湿式硬化性のものや、熱硬化性のものを用いてもよい。
図3Aにおいて、この製造工程では、治具96を用いる。治具96は、支持台90を備える。支持台90は、ポッティング材8のポッティング前のコネクタ10Aを、開口11を封じた状態で支持する。
治具96は、剥離層91、通路92および開口部93〜95を備える。剥離層91は、コネクタ10A内の硬化後のポッティング材8を剥離可能である。剥離層91の材料は、例えば、シリコン系樹脂またはフッ素系樹脂である。剥離層91は、コーティングなどの方法で支持台90上に形成することができる。通路92は、ハウジング1の外部からハウジング1内にポッティング材8を導く。開口部93は、支持台90を通してリード線3を外部に引き出し可能である。開口部93は、支持台90を通してリード線4を外部に引き出し可能である。開口部95は、開口11からのホルダ7の突出部分を収納可能である。
図2のコネクタ10Bを製造する場合、図3Aに示すように、ポッティング材8のポッティング前のコネクタ10Bを支持台90上に配置する。ここで、開口部93を介し、ハウジング1から支持台90の外部にリード線3を引き出す。また、開口部94を介し、ハウジング1から支持台90の外部にリード線4を引き出す。また、ホルダ7の突出部分を開口部95に収納する。このとき、ハウジング1の端部を剥離層91に密着させるために、別の治具や設備などを用いて支持台90の方向にコネクタ10Aを位置決めしたり、コネクタ10Bがずれないようにしてもよい。
次に、図3Bに示すように、通路92を介し、硬化前のポッティング材8を開口11内に注入する。ポッティング材8の注入量は、空間9A内で露出された芯線3B、4Bが塞がれない量に設定する。
次に、開口11内に注入されたポッティング材8を冷却し、ポッティング材8を硬化する。開口11内に注入されたポッティング材8の冷却方法は、自然冷却であってもよいし、強制冷却であってもよい。そして、開口11内に注入されたポッティング材8が硬化すると、剥離層91を介して治具96からコネクタ10Bを外す。
これにより、図1Bの仕切り部6を用いない場合においても、図2に示すように、ハウジング1内の空間9Aが塞がれるのを防止しつつ、ポッティング材8でハウジング1の開口11を封じることができる。
図4Aは、第4実施形態に係るコネクタの外観構成を示す斜視図、図4Bは、第4実施形態に係るコネクタの構成を示す断面図である。なお、第4実施形態において、第1実施形態と同様の構成および機能については、その詳細な説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図4Aおよび図4Bにおいて、コネクタ10Cは、図1Bのコネクタ10Aの仕切り部6、ホルダ7およびポッティング材8の代わりに、弾性体16およびカバー18を備える。コネクタ10Cは、ネクタ10Aの仕切り部6、ホルダ7およびポッティング材8の代わりに弾性体16およびカバー18を備える点以外の構成は、コネクタ10Aの構成と同様である。
カバー18は、防水性を有する防水部材として用いられる。カバー18は、リード線3、4を通した状態でハウジング1の開口11を塞ぐ位置に設けられる。ここで、カバー18は、ハウジング1内の空間9Cを残した状態でハウジング1に密着してハウジング1に固着される。このとき、カバー18は、ハウジング1に溶着させることができる。カバー18は、貫通孔18A、18B、凹部18Cおよびフランジ18Dを備える。貫通孔18A、18B、凹部18Cおよびフランジ18Dは、カバー18の一部として設けることができる。各貫通孔18A、18Bは、リード線3、4を通す。凹部18Cは、コネクタ10Aの外側に突出し、弾性体16を収容する。フランジ18Dは、カバー18の外周部に沿って設けられている。フランジ18Dが、ハウジング1のフランジ1Cに溶着されることで、カバー18がハウジング1に固定される。
カバー18の材料は、例えば、ハウジング1に溶着可能な樹脂である。カバー18は、ハウジング1と同一の熱可塑性樹脂であることが好ましい。例えば、ハウジング1がHPAの場合、カバー18もHPAであることが好ましい。カバー18とハウジング1の材料は、共にPP(ポリプロピレン)であってもよいし、共にPBT(ポリブチレンテレフタレート)であってもよいし、共にPA(ポリアミド)であってもよいし、その他の樹脂の組み合わせでもよい。
弾性体16は、防水性を有し、リード線3、4およびカバー18に密着し、リード線3、4を保護する。弾性体16は、リード線3、4を通す貫通孔16A、16Bを備える。弾性体16の材料は、例えば、ゴムである。
コネクタ10Cを組み立てる場合、図1Bのコネクタ10Aを組み立てと同様に、各リード線3、4の先端の芯線3B、4Bを端子5A、5Bに圧着固定する。次に、隔壁2Aの先端に突き当たる位置までホルダ7をハウジング1内に挿入し、ホルダ7にてリード線3、4を保持させる。次に、弾性体16の貫通孔16A、16Bにリード線3、4を通し、弾性体16をホルダ7の手前の位置にセットする。次に、カバー18の貫通孔18A、18Bにリード線3、4を通し、カバー18の凹部18Cに弾性体16を収容するとともに、カバー18のフランジ18Dをハウジング1のフランジ1Cに押し当てる。次に、カバー18のフランジ18Dをハウジング1のフランジ1Cにレーザ溶着することで、カバー18をハウジング1に固定する。
ここで、カバー18をハウジング1に被せた状態でカバー18をハウジング1にレーザ溶着することにより、空間9Aを隔ててハウジング1にカバー18を密着させてハウジング1に固着させることができる。このため、製造工程の複雑化を抑制しつつ、通気性、防水性および強靭性をコネクタ10Cに持たせることができる。
また、カバー18とリード線3、4との間に弾性体16を設けることにより、リード線3、4との間の密着性を向上させることが可能となり、コネクタ10Cの防水性を向上させることが可能となる。また、弾性体16にてリード線3、4を保護することが可能となるとともに、コネクタ10Cの使用時などにリード線3、4に加わる振動を弾性体18にて吸収させることができ、コネクタ10Cの防水性を含む信頼性を向上させることができる。
また、弾性体16を収容する凹部18Cをカバー18に設けることにより、弾性体16の保持性を高めている。また、弾性体16の側面とカバー18との接触面積を増大させることができ、コネクタ10Cの防水性を向上させることができる。また、凹部18Cの体積を増大させて弾性体16の側面とカバー18との接触面積を稼ぐことが難しい場合でも、弾性体16とカバー18の接触面に凹凸などの形状を設け、弾性体16とカバー18の接触面の表面積を増大させることで防水性を確保しても良い。
図5Aは、第5実施形態に係るコネクタの外観構成を示す斜視図、図5Bは、第5実施形態に係るコネクタの構成を示す断面図である。なお、第5実施形態において、第4施形態と同様の構成および機能については、その詳細な説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図5Aおよび図5Bにおいて、コネクタ10Dは、図4Bのコネクタ10Cの弾性体16およびカバー18の代わりに、弾性体26、36およびカバー28を備える。コネクタ10Dは、コネクタ10Cの弾性体16およびカバー18の代わりに弾性体26、36およびカバー28を備える点以外の構成は、コネクタ10Cの構成と同様である。
カバー28は、防水性を有する防水部材として用いられる。カバー28は、リード線3、4を通した状態でハウジング1の開口11を塞ぐ位置に設けられる。ここで、カバー18は、ハウジング1内の空間9Dを残した状態でハウジング1に密着してハウジング1に固着される。このとき、カバー28は、ハウジング1に溶着させることができる。カバー28は、挿入管28A、28Bおよびフランジ28Dを備える。挿入管28A、28Bおよびフランジ28Dは、カバー28の一部として設けることができる。各挿入管28A、28Bは、リード線3、4を通す。このとき、各挿入管28A、28Bは、各挿入管28A、28Bとリード線3、4との間に弾性体26、36を介在させることができる。フランジ28Dは、カバー18の外周部に沿って設けられている。フランジ28Dが、ハウジング1のフランジ1Cに溶着されることで、カバー28がハウジング1に固定される。
カバー28の材料は、例えば、ハウジング1に溶着可能な樹脂である。カバー28は、ハウジング1と同一の熱可塑性樹脂であることが好ましい。例えば、ハウジング1がHPAの場合、カバー28もHPAであることが好ましい。
各弾性体26、36は、防水性を有し、リード線3、4およびカバー28に密着し、リード線3、4を保護する。各弾性体26、36は、リード線3、4を通す貫通孔26A、36Bを備える。各弾性体26、36の材料は、例えば、ゴムである。なお、コネクタ10Dを組み立て方法は、図4Bのコネクタ10Cの組み立て方法と同様である。
ここで、カバー28をハウジング1に被せた状態でカバー28をハウジング1にレーザ溶着することにより、空間9Dを隔ててハウジング1にカバー28を密着させてハウジング1に固着させることができる。このため、製造工程の複雑化を抑制しつつ、通気性、防水性および強靭性をコネクタ10Dに持たせることができる。
また、カバー28とリード線3、4との間に弾性体26、36を設けることにより、リード線3、4との間の密着性を向上させることが可能となり、コネクタ10Dの防水性を向上させることが可能となる。また、弾性体26、36にてリード線3、4を保護することが可能となるとともに、コネクタ10Dの使用時などにリード線3、4に加わる振動を各弾性体28、38にて吸収させることができ、コネクタ10Dの防水性を含む信頼性を向上させることができる。
また、各弾性体26、36を収容する挿入管28A、28Bをカバー28に設けることにより、各弾性体26、36の保持性を高めている。また、各弾性体26、36の側面とカバー28との接触面積を増大させることができ、コネクタ10Dの防水性を向上させることができる。また、挿入管28A、28Bの長さを増大させて各弾性体26、36の側面と各挿入管28A、28Bとの接触面積を稼ぐことが難しい場合でも、各弾性体26、36と各挿入管28A、28Bの接触面に凹凸などの形状を設け、各弾性体26、36と各挿入管28A、28Bの接触面の表面積を増大させることで防水性を確保しても良い。
図6は、第6実施形態に係るコネクタが適用された電動オイルポンプの外観構成を示す斜視図である。なお、以下の説明では、モータの回転軸の方向を軸方向、回転軸がモータ部からポンプ部に延びる方向をフロント側、フロント側と反対方向をリヤ側と言う。
図6において、電動オイルポンプ101は、基板ケース部104、モータ部102およびポンプ部103を備える。ポンプ部103は、ポンプロータを収容するポンプハウジング113を備える。ポンプハウジング113は、ポンプボディ103Aおよびポンプカバー103Bを備える。基板ケース部104、モータ部102、ポンプボディ103Aおよびポンプカバー103Bは、軸方向に沿ってリヤ側からフロント側に順次配置される。
モータ部102は、モータハウジング61を備える。モータハウジング61は、モータの回転軸を支持し、モータを収容する。モータハウジング61は、モータのフロント側においてポンプボディ103Aのリヤ側を収容する。モータハウジング61は、ボルト71Aにてポンプボディ103Aに固定される。
ポンプボディ103Aは、モータの回転軸がポンプロータまで挿入された状態でポンプロータを収容する。
ポンプカバー103Bは、外部から吸入されるオイルをポンプボディ103Aに導くとともに、ポンプボディ103Aから吐出されるオイルを外部に導く。ポンプカバー103Bは、ボルト71Bにてポンプボディ103Aに固定される。ポンプカバー103Bは、電動オイルポンプ101を油圧コントロールユニットに取り付ける取り付け面81を備える。取り付け面81は、外部からオイルを吸入する吸入口82と、オイルを外部に吐出する吐出口83と、電動オイルポンプ101を固定するボルトを挿入する取り付け穴84を備える。
基板ケース部104は、基板ケース51およびリード線引き出し部52を備える。基板ケース51は、センサ基板53を収容するとともに、基板ケース51のリヤ側でバスバー54を支持する。センサ基板53は、モータの回転状況(例えば、回転角および回転速度)を検出する。センサ基板53には、モータの回転状況を検出するためにホール素子などが実装される。リード線引き出し部52は、リード線3、4を外部に引き出す。リード線3はモータ用、リード線4はセンサ基板53用である。ここで、モータ部102に設けられたモータの内部空間とリード線3はつなげることができる。このとき、リード線3は、バスバー54を介してモータ巻線に接続することができる。リード線4は、センサ基板53に接続することができる。
基板ケース51およびリード線引き出し部52は、樹脂などで1つの部品として構成することができる。リード線3、4を束ねたハーネス105は、リード線引き出し部52を介して基板ケース部51から外部に引き出され、コネクタ10に接続される。コネクタ10は、図1Bのコネクタ10Aであってもよいし、図2のコネクタ10Bであってもよいし、図4Bのコネクタ10Cであってもよいし、図5Bのコネクタ10Dであってもよい。
電動オイルポンプ101は、例えば、オイルパンに溜められたオイルに浸して使用することができる。このとき、コネクタ10はオイル面上に引き出され、インバータユニットに接続される。
電動オイルポンプ101は、エンジンが搭載された車両において、エンジンが停止中でも油圧を発生させ、オイルを循環させることができる。電動オイルポンプ101で発生された油圧は、例えば、トランスミッションの変速制御に用いることができ、エンジン始動時の変速動作の即応性を向上させることができる。
ここで、コネクタ10として、コネクタ10A、10B、10C、10Dのいずれかを用いることにより、リード線3、4内の通気性を確保しつつ、モータを回転させることができ、ポンプを介してオイルを循環させることを可能としつつ、モータ内の通気性を向上させることができる。
また、ハウジング1の空間においてリード線3、4の通気性が確保されることにより、モータ内部とコネクタ接続側が通気できるため、モータの筐体などにブリーザや管など、通気部材を設ける必要がなくなり、電動オイルポンプの小型化およびコスト低減を実現することができる。
なお、上述した実施形態では、電動オイルポンプにコネクタを適用した例を説明したが、本発明は、空気、水蒸気、水、温泉、薬液、血液または燃料などの流体などを吸入したり吐出したりする電動ポンプに適用してもよい。また、本発明の適用範囲は、必ずしも電動ポンプに限定されることなく、例えば、電気自動車またはロボットなどの駆動用モータを用いるアクチュエータに適用してもよい。
なお、上述した実施形態では、防水部材をハウジングに固着させる方法として、ポッティングよび溶着を例に挙げたが、圧入などのその他の方法であってもよい。また、上述した実施形態では、ポッティングとして、樹脂盛りを例にとったが、インクジェット法などを用いた3Dプリントであってもよい。
また、上述した実施形態では、複数のリード線が設けられたコネクタを例にとったが、単数のリード線が設けられたコネクタであってもよい。
1 ハウジング、1A、1B 凹部、2A、2B 隔壁、3、4 リード線、3A、4A 被覆、3B、4B 芯線、5A、5B 端子、6 仕切り部、7 ホルダ、6A、6B、7A、7B 貫通孔、8 ポッティング材、9A 空間、10A コネクタ、11 開口

Claims (10)

  1. コネクタを備えるアクチュエータであって、
    前記コネクタは、
    芯線が被覆されたリード線と、
    前記リード線を支持し、前記リード線を通す開口を有するハウジングと、
    前記ハウジング内において前記リード線の芯線が被覆から露出された空間と、
    前記リード線を通した状態で前記空間を隔てて前記ハウジングの開口を塞ぐ位置に設けられ、前記空間を封じた状態で前記ハウジングに密着して前記ハウジングに固着された防水部材と、
    を備えるアクチュエータ。
  2. 前記防水部材は、ポッティング材である請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記ポッティング材は、前記リード線の被覆に密着して前記リード線の被覆に固着される請求項1に記載のアクチュエータ。
  4. 前記空間と前記ポッティング材とを仕切る仕切り部をさらに備える請求項2または3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記ハウジング内の前記芯線と接続された端子と
    前記空間で前記端子を仕切る隔壁とをさらに備え、
    前記仕切り部は前記隔壁の先端に位置する請求項4に記載のアクチュエータ。
  6. 前記ハウジングの開口側で前記リード線を支持するホルダをさらに備え、
    前記ホルダの少なくとも一部は前記ポッティング材で覆われていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  7. 前記防水部材は、前記ハウジングに溶着されたカバーである請求項1に記載のアクチュエータ。
  8. 前記カバーと前記リード線との間に介在し、防水性を有する弾性体をさらに備える請求項7に記載のアクチュエータ。
  9. 前記リード線に接続されたモータ部と、
    前記モータ部により駆動されるポンプ部と、
    をさらに備える請求項1から8のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  10. 前記モータ部に設けられたモータの内部空間と前記リード線はつながっている請求項9に記載のアクチュエータ。
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