JP3695198B2 - フロントエンドモジュールのハーネス配索構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はフロントエンドモジュールのハーネス配索構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ラジエータコアサポートフレームにヘッドランプやモーターファン等の部品を組み付けてフロントエンドモジュールを構成し、その後、このモジュールを車体本体に組み付ける自動車の組立方法がある。フロントエンドモジュールには、車体本体側から電気を供給するためのハーネスが配索されている。ハーネスの配索構造としては、例えば特開平7−69242号公報に示すように、ラジエータサポートフレームのアッパメンバの中にこれを通したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ラジエータコアサポートフレームのアッパメンバは断面が小さく、配索可能なハーネス径には限度がある。また、ラジエータコアサポートフレームにラジエータが組み付けられた状態でハーネスの配索が行われるため、アッパメンバ内にハーネスを通すのに手間がかかる。
【0004】
因に、ラジエータサポートフレームのロアメンバの上面にハーネスを配索すると、このような問題は生じなくなるが、ハーネスが剥き出しの状態で配索されるため、プロテクタを被せなければならず、コストアップの要因になる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑み、径の大きなハーネスの配索が可能で、配索作業が容易なフロントエンドモジュールのハーネス配索構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するために手段】
上記課題を解決するための本発明は、車体本体への取り付けに先立って、車体前端部の骨格部材であるラジエータコアサポートフレームに車両構成部品をサブアッセンブリしておくフロントエンドモジュールにおいて、上記ラジエータコアサポートフレームの下端を構成し車幅方向へ延びるロアメンバを後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成するとともに、このロアメンバの互いに対向する上壁と下壁に被係合部を設け、この被係合部と嵌合する係合部を設けたスリーブ部材が装着されたハーネスを上記ロアメンバ内に配索し、かつ上記係合部を後方から上記被係合部にスライド装着して上記スリーブ部材を上記ロアメンバ内で上下方向から固定したことを特徴としている。
【0009】
上記ロアメンバの真後ろに車体本体側のファーストクロスメンバを隣接配置してもよい。
【0010】
上記ハーネスの両端に車体本体側のハーネスと接続するためのコネクタを設けてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図1はフロントエンドモジュールを分解して示している。このフロントエンドモジュール1は、ヘッドランプ2、コンデンサ3、ラジエータ4、モーターファン5等の車両構成部品をラジエータコアサポートフレーム6に組み付けてなるもので、別工程でサブアッセンブリされて車体本体7に取り付けられる。なお、8はバンパフェイシア、9がバンパレインフォースである。
【0013】
ラジエータコアサポートフレーム6は樹脂で成形されていて、その下端を構成するロアメンバ10は後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成してある。ロアメンバ10の内面には、図2に示すような上下一対の被係合部11,11が長手方向に複数設けてあり、該被係合部11はロアメンバ10の上下壁12,13から断面L型の突起14を一対延出させて形成してある。
【0014】
15はハーネス16を挿着したスリーブ部材で、ロアメンバ10の被係合部11に嵌合可能な係合部17を一対備えている。そして、スリーブ部材15の係合部17,17をロアメンバ10の被係合部11にスライド装着することで、ハーネス16をロアメンバ10内に配索し、その後、ハーネス16の両端のコネクタ18を車体本体側ハーネス19のコネクタ20に接続してある。なお、ロアメンバ10の真後ろには車体本体7側のファーストクロスメンバ21が隣接配置している。また、ハーネス16は途中で分岐してヘッドランプ2やモーターファン5と接続してある。
【0015】
本実施例の構造によれば、断面の大きなロアメンバ10内にハーネス16が配索されるため、配索可能なハーネス径が大きくなるばかりでなく、ロアメンバ10は後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成されているため、ハーネス16を後方からロアメンバ10内に入れることができ、配索作業が容易になる。
【0016】
また、ハーネス16がロアメンバ10内に収納されるため、プロテクタの装着が不要になり、コスト的にも有利になる。
【0017】
さらに、スリーブ部材15が上下方向の荷重に対し突っ張り材として機能するため、ロアメンバ10が後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成されていても、充分な剛性を確保することができる。
【0018】
さらにまた、ハーネス16の配索に際して、スリーブ部材15を後方からスライドさせて係合部17,17をロアメンバ10の被係合部11,11に係合すればよいので、作業性が極めて良い。
【0019】
また、ファーストクロスメンバ21がロアメンバ10の開口を覆うように配置されているため、ハーネス16の保護が確実なものになる。
【0020】
さらに、フロントエンドモジュール1を車体本体7に取り付けた後は、ハーネス16の両端のコネクタ18を車体本体側ハーネス19のコネクタ20と接続するだけよく、ハーネス16,19の接続作業も容易である。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、断面の大きなロアメンバ内にハーネスが配索されるため、配索可能なハーネス径が大きくなるばかりでなく、ロアメンバは後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成されているため、ハーネスを後方からロアメンバ内に入れることができ、配索作業が容易になる。
【0022】
また、ハーネスがロアメンバ内に収納されるため、プロテクタの装着が不要になり、コスト的にも有利になる。
【0023】
また、スリーブ部材が上下方向の荷重に対し突っ張り材として機能するため、ロアメンバが後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成されていても、充分な剛性を確保することができる。
【0024】
さらに、ハーネスの配索に際して、スリーブ部材を後方からスライドさせて係合部をロアメンバの被係合部に係合すればよいので、作業性が極めて良くなる。
【0025】
請求項2のような構成にすると、ファーストクロスメンバがロアメンバの開口を覆うように配置されているため、ハーネスの保護が確実なものになる。
【0026】
請求項3のような構成にすると、フロントエンドモジュールを車体本体に取り付けた後、ハーネスの両端のコネクタを車体本体側ハーネスのコネクタと接続するだけよく、ハーネスの接続作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロントエンドモジュールの分解斜視図。
【図2】図1のハーネスをロアメンバから取り外した状態を示す図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】図2のハーネスをロアメンバに取り付けた状態を後方から見た図。
【図5】図1のA−A線断面図。
【符号の説明】
1…フロントエンドモジュール
2…ヘッドランプ
3…コンデンサ
4…ラジエータ
5…モーターファン
6…ラジエータコアサポートフレーム
7…車体本体
10…ロアメンバ
16…ハーネス
Claims (3)
- 車体本体への取り付けに先立って、車体前端部の骨格部材であるラジエータコアサポートフレームに車両構成部品をサブアッセンブリしておくフロントエンドモジュールにおいて、
上記ラジエータコアサポートフレームの下端を構成し車幅方向へ延びるロアメンバを後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成するとともに、このロアメンバの互いに対向する上壁と下壁に被係合部を設け、この被係合部と嵌合する係合部を設けたスリーブ部材が装着されたハーネスを上記ロアメンバ内に配索し、かつ上記係合部を後方から上記被係合部にスライド装着して上記スリーブ部材を上記ロアメンバ内で上下方向から固定したことを特徴とするフロントエンドモジュールのハーネス配索構造。 - 上記ロアメンバの真後ろに車体本体側のファーストクロスメンバを隣接配置したことを特徴とする請求項1に記載のフロントエンドモジュールのハーネス配索構造。
- 上記ハーネスの両端に車体本体側のハーネスと接続するためのコネクタを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のフロントエンドモジュールのハーネス配索構造。
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