JP2000238661A - フロントエンドモジュールのハーネス配索構造 - Google Patents

フロントエンドモジュールのハーネス配索構造

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JP2000238661A
JP2000238661A JP11043993A JP4399399A JP2000238661A JP 2000238661 A JP2000238661 A JP 2000238661A JP 11043993 A JP11043993 A JP 11043993A JP 4399399 A JP4399399 A JP 4399399A JP 2000238661 A JP2000238661 A JP 2000238661A
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幸真 坂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 径の大きなハーネスの配索を可能にし、配索
作業を容易にする。 【解決手段】 車体本体7への取り付けに先立って、車
体前端部の骨格部材であるラジエータコアサポートフレ
ーム6に車両構成部品2,3,4,5をサブアッセンブリ
しておくフロントエンドモジュール1において、ラジエ
ータコアサポートフレーム6の下端を構成し車幅方向へ
延びるロアメンバ10を後方へ向かって開口する略コ字
型の断面に形成するとともに、該ロアメンバ10内にハ
ーネス16を配索する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフロントエンドモジ
ュールのハーネス配索構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ラジエータコアサポートフレームにヘッ
ドランプやモーターファン等の部品を組み付けてフロン
トエンドモジュールを構成し、その後、このモジュール
を車体本体に組み付ける自動車の組立方法がある。フロ
ントエンドモジュールには、車体本体側から電気を供給
するためのハーネスが配索されている。ハーネスの配索
構造としては、例えば特開平7−69242号公報に示
すように、ラジエータサポートフレームのアッパメンバ
の中にこれを通したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ラジエータコ
アサポートフレームのアッパメンバは断面が小さく、配
索可能なハーネス径には限度がある。また、ラジエータ
コアサポートフレームにラジエータが組み付けられた状
態でハーネスの配索が行われるため、アッパメンバ内に
ハーネスを通すのに手間がかかる。
【0004】因に、ラジエータサポートフレームのロア
メンバの上面にハーネスを配索すると、このような問題
は生じなくなるが、ハーネスが剥き出しの状態で配索さ
れるため、プロテクタを被せなければならず、コストア
ップの要因になる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、径の大
きなハーネスの配索が可能で、配索作業が容易なフロン
トエンドモジュールのハーネス配索構造を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、車体本体への取り付けに先立って、車体前
端部の骨格部材であるラジエータコアサポートフレーム
に車両構成部品をサブアッセンブリしておくフロントエ
ンドモジュールにおいて、上記ラジエータコアサポート
フレームの下端を構成し車幅方向へ延びるロアメンバを
後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成するとと
もに、該ロアメンバ内にハーネスを配索したことを特徴
とする。
【0007】上記ハーネスをスリーブ部材に挿着し、該
スリーブ部材を上記ロアメンバに対して上下方向から固
定してもよい。
【0008】上記スリーブ部材に係合部を設けるととも
に、該係合部が後方からスライド装着される被係合部を
上記ロアメンバに設けてもよい。
【0009】上記ロアメンバの真後ろに車体本体側のフ
ァーストクロスメンバを隣接配置してもよい。
【0010】上記ハーネスの両端に車体本体側のハーネ
スと接続するためのコネクタを設けてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0012】図1はフロントエンドモジュールを分解し
て示している。このフロントエンドモジュール1は、ヘ
ッドランプ2、コンデンサ3、ラジエータ4、モーター
ファン5等の車両構成部品をラジエータコアサポートフ
レーム6に組み付けてなるもので、別工程でサブアッセ
ンブリされて車体本体7に取り付けられる。なお、8は
バンパフェイシア、9がバンパレインフォースである。
【0013】ラジエータコアサポートフレーム6は樹脂
で成形されていて、その下端を構成するロアメンバ10
は後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成してあ
る。ロアメンバ10の内面には、図2に示すような上下
一対の被係合部11,11が長手方向に複数設けてあ
り、該被係合部11はロアメンバ10の上下壁12,1
3から断面L型の突起14を一対延出させて形成してあ
る。
【0014】15はハーネス16を挿着したスリーブ部
材で、ロアメンバ10の被係合部11に嵌合可能な係合
部17を一対備えている。そして、スリーブ部材15の
係合部17,17をロアメンバ10の被係合部11にス
ライド装着することで、ハーネス16をロアメンバ10
内に配索し、その後、ハーネス16の両端のコネクタ1
8を車体本体側ハーネス19のコネクタ20に接続して
ある。なお、ロアメンバ10の真後ろには車体本体7側
のファーストクロスメンバ21が隣接配置している。ま
た、ハーネス16は途中で分岐してヘッドランプ2やモ
ーターファン5と接続してある。
【0015】本実施例の構造によれば、断面の大きなロ
アメンバ10内にハーネス16が配索されるため、配索
可能なハーネス径が大きくなるばかりでなく、ロアメン
バ10は後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成
されているため、ハーネス16を後方からロアメンバ1
0内に入れることができ、配索作業が容易になる。
【0016】また、ハーネス16がロアメンバ10内に
収納されるため、プロテクタの装着が不要になり、コス
ト的にも有利になる。
【0017】さらに、スリーブ部材15が上下方向の荷
重に対し突っ張り材として機能するため、ロアメンバ1
0が後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成され
ていても、充分な剛性を確保することができる。
【0018】さらにまた、ハーネス16の配索に際し
て、スリーブ部材15を後方からスライドさせて係合部
17,17をロアメンバ10の被係合部11,11に係合
すればよいので、作業性が極めて良い。
【0019】また、ファーストクロスメンバ21がロア
メンバ10の開口を覆うように配置されているため、ハ
ーネス16の保護が確実なものになる。
【0020】さらに、フロントエンドモジュール1を車
体本体7に取り付けた後は、ハーネス16の両端のコネ
クタ18を車体本体側ハーネス19のコネクタ20と接
続するだけよく、ハーネス16,19の接続作業も容易
である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、断面の大きなロアメン
バ内にハーネスが配索されるため、配索可能なハーネス
径が大きくなるばかりでなく、ロアメンバは後方へ向か
って開口する略コ字型の断面に形成されているため、ハ
ーネスを後方からロアメンバ内に入れることができ、配
索作業が容易になる。
【0022】また、ハーネスがロアメンバ内に収納され
るため、プロテクタの装着が不要になり、コスト的にも
有利になる。
【0023】請求項2のような構成にすると、スリーブ
部材が上下方向の荷重に対し突っ張り材として機能する
ため、ロアメンバが後方へ向かって開口する略コ字型の
断面に形成されていても、充分な剛性を確保することが
できる。
【0024】請求項3のような構成にすると、ハーネス
の配索に際して、スリーブ部材を後方からスライドさせ
て係合部をロアメンバの被係合部に係合すればよいの
で、作業性が極めて良くなる。
【0025】請求項4のような構成にすると、ファース
トクロスメンバがロアメンバの開口を覆うように配置さ
れているため、ハーネスの保護が確実なものになる。
【0026】請求項5のような構成にすると、フロント
エンドモジュールを車体本体に取り付けた後、ハーネス
の両端のコネクタを車体本体側ハーネスのコネクタと接
続するだけよく、ハーネスの接続作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロントエンドモジュールの分解斜視
図。
【図2】図1のハーネスをロアメンバから取り外した状
態を示す図。
【図3】図2のB−B線断面図。
【図4】図2のハーネスをロアメンバに取り付けた状態
を後方から見た図。
【図5】図1のA−A線断面図。
【符号の説明】
1…フロントエンドモジュール 2…ヘッドランプ 3…コンデンサ 4…ラジエータ 5…モーターファン 6…ラジエータコアサポートフレーム 7…車体本体 10…ロアメンバ 16…ハーネス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体本体への取り付けに先立って、車体
    前端部の骨格部材であるラジエータコアサポートフレー
    ムに車両構成部品をサブアッセンブリしておくフロント
    エンドモジュールにおいて、上記ラジエータコアサポー
    トフレームの下端を構成し車幅方向へ延びるロアメンバ
    を後方へ向かって開口する略コ字型の断面に形成すると
    ともに、該ロアメンバ内にハーネスを配索したことを特
    徴とするフロントエンドモジュールのハーネス配索構
    造。
  2. 【請求項2】 上記ハーネスをスリーブ部材に挿着し、
    該スリーブ部材を上記ロアメンバに対して上下方向から
    固定したことを特徴とする請求項1に記載のフロントエ
    ンドモジュールのハーネス配索構造。
  3. 【請求項3】 上記スリーブ部材に係合部を設けるとと
    もに、該係合部が後方からスライド装着される被係合部
    を上記ロアメンバに設けたことを特徴とする請求項2に
    記載のフロントエンドモジュールのハーネス配索構造。
  4. 【請求項4】 上記ロアメンバの真後ろに車体本体側の
    ファーストクロスメンバを隣接配置したことを特徴とす
    る請求項1〜請求項3に記載のフロントエンドモジュー
    ルのハーネス配索構造。
  5. 【請求項5】 上記ハーネスの両端に車体本体側のハー
    ネスと接続するためのコネクタを設けたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項4に記載のフロントエンドモジュー
    ルのハーネス配索構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003011847A (ja) * 2001-07-02 2003-01-15 Unipres Corp ラジエータコアサポート
JP2014104825A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Kojima Press Industry Co Ltd ラジエータサポート
JP2021109455A (ja) * 2020-01-06 2021-08-02 マツダ株式会社 車両の前部構造

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