JP3689640B2 - 自動ドア装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、引戸式の自動ドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
引戸式の自動ドア装置は、通常、駆動プーリと従動プーリの間に歯付ベルトを張架し、この歯付ベルトの一部に吊下具を介して可動ドアを垂下させ、駆動プーリをモータで回動させることにより、可動ドアをスライド開閉させるように構成されている。この自動ドア装置の一例として、例えば、実開昭63−76181号公報には、開口を閉鎖する2枚の可動ドアを連動させてスライド開閉する二重引戸式のものが開示されている。
【0003】
この二重引戸式の自動ドア装置では、施工時に2枚の可動ドアの縦框の重なりを一致させたり、可動ドアの閉位置を所定の位置に位置合わせする必要がある。その方法として、歯付ベルトに固定する吊下具の位置を、歯付ベルトの歯ピッチ単位で調整することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した自動ドア装置では、可動ドアの位置決めを歯ピッチ未満の寸法で微調整することができないため、閉状態における2枚の可動ドアの縦框の重なり位置が必ずしも一致せず、位置ずれが生じた場合には、見栄えが悪くなったり、閉位置において可動ドアと外枠との間で隙間ができたりするなどの不都合が生じることがあった。
【0005】
また、自動ドア装置では、設置場所の開口の大きさに合わせて可動ドアの幅やストロークを変更する必要がある。こうした寸法変更に対応するのに、従来は自動ドア装置を構成する主要部材についても可動ドアごとに専用部品を用意しなければならず、部品の在庫数が増えるという問題もある。
【0006】
本発明は、こうした従来技術の課題を解決するものであり、可動ドアの閉位置を所望の位置に調整することができ、又連動する複数の可動ドアで構成される場合に閉状態における各可動ドアの縦框の重なり状態を適正に調整することができる引戸式の自動ドア装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1可動ドアと第2可動ドアとがスライド開閉するように構成された引戸式の自動ドア装置であって、本体ベースに固定された第1可動ドア用のプーリ支持部材に配設された一対のプーリ間に第1歯付ベルトが張架されるとともに、この第1歯付ベルトに第1可動ドアが連結され、第2可動ドア側に固定された第2可動ドア用のプーリ支持部材に配設された第1プーリ及び第2プーリ間に第2歯付ベルトが張架されるとともに、この第2歯付ベルトに上記第1可動ドアが連結され、上記第2可動ドア用のプーリ支持部材に、第1プーリ及び第2プーリの配設位置を可動ドアの移動方向に上記歯付ベルトの歯のピッチより小さい寸法で微調整する調節手段を備え、上記調節手段は、上記第2可動ドア用のプーリ支持部材にその長手方向にスライド移動可能に配設され且つ上記第1プーリを軸支する支えと、上記第2可動ドア用のプーリ支持部材にその長手方向にスライド移動可能に配設され且つ上記第2プーリを軸支する支えと、各支えの側面にそれぞれ設けられた調整ねじとを備え、この調整ねじの一方を緩め他方を締めることにより、上記第2可動ドア用のプーリ支持部材に対する第1プーリ及び第2プーリの配設位置を調節可能として上記両可動ドアの相対位置関係が変わるように上記支えを移動させる構成とされている。
【0008】
上記構成によれば、調整ねじの一方を緩め他方を締めることによって上記支えを移動させ、これにより第2可動ドア用のプーリ支持部材に配設される各プーリの位置を、その軸間距離を一定にした状態で可動ドアの移動方向に歯付ベルトの歯ピッチより小さい寸法で調節し得るため、可動ドアを移動させることができて第2歯付ベルトに連結される可動ドアの閉位置を所望の位置に微調整することが可能となる。また、閉状態における各可動ドアの縦框の重なり状態を適正に微調整することが可能となる。
【0009】
すなわち、第1可動ドア用のプーリ支持部材に配設されるプーリと、第2可動ドア用のプーリ支持部材に配設される第1プーリ及び第2プーリとの相対位置関係を変えることが可能となり、また第1プーリ及び第2プーリに張架された第2歯付ベルトに上記第1可動ドアが連結されているので、各歯付ベルトに連結される第1可動ドアと第2可動ドアの相対位置関係を変えることが可能となる。その結果、第1可動ドアと第2可動ドアとがスライド開閉するように構成された自動ドア装置において、第1可動ドアの閉位置を所望の位置に微調整することが可能となる。また、閉状態における第1可動ドアと第2可動ドアの縦框の重なり状態を適正に微調整することが可能となる。
【0010】
例えば、第1可動ドアを駆動する第1歯付ベルトによって第2歯付ベルトを従動駆動することにより第2可動ドアを駆動して、第1可動ドアと第2可動ドアを連動させる開閉機構が構成されている構成とすることができる。
【0011】
この構成によれば、第2可動ドア側に固定したプーリ支持部材に配設した調節手段によって、第2可動ドア用のプーリ支持部材に配設される各プーリの位置を可動ドアの移動方向に歯付ベルトの歯ピッチより小さい寸法で調節することが可能となる。これにより、本体ベースに設けた第1可動ドア用のプーリ支持部材に配設されるプーリと、第2可動ドア側に固定したプーリ支持部材に配設されるプーリとの相対位置関係を変えることが可能となり、第1歯付ベルトに連結した第1可動ドアと、この第1可動ドアを駆動する第1歯付ベルトによって従動駆動される第2歯付ベルトに連結した第2可動ドアとの相対位置関係を変えることが可能となる。その結果、第1可動ドアを駆動する第1歯付ベルトによって第2歯付ベルトを従動駆動することにより第2可動ドアを駆動して、第1可動ドアと第2可動ドアを連動させる開閉機構を備えた自動ドア装置において、第1可動ドアの閉位置を所望の位置に微調整することが可能となる。また、閉状態における第1可動ドアと第2可動ドアの縦框の重なり状態を適正に微調整することが可能となる。
【0012】
例えば、第1歯付ベルトによって駆動される第1可動ドアの閉位置を所望の位置に微調整した後に、第2可動ドア用のプーリ支持部材に配設された調節手段によって、第1歯付ベルトによって従動駆動される第2歯付ベルトの一部に垂下させた第2可動ドアの位置を、位置決めされた第1可動ドアに対し、第2可動ドアの縦框が適正に重なる状態に微調整することが可能となり、設置調整が容易となる。
【0013】
上記第2可動ドア用のプーリ支持部材にその長手方向に延びるスライド溝が設けられ、このスライド溝には、上記各支えの長孔に挿通されたボルトの頭部が係合しつつこのスライド溝に沿って案内されることにより、上記各支えがスライド移動可能となっており、各プーリが所望の位置に固定されるように上記各支えを固定する固定手段が設けられているように構成すると、簡素な構成でありながら、プーリ支持部材に配設される各プーリを所望の位置に容易にスライド移動でき、固定手段によって各プーリを所望の位置に簡単に固定することが可能となり、調整の作業性の向上を図ることが可能となる。
【0014】
上記プーリ支持部材を引き抜き形鋼で構成すると、自動ドア装置の仕様を、設置場所に合わせて可動ドアの幅やストロークを変更する必要が生じたときでも、引き抜き形鋼からなるプーリ支持部材の素材を所定の寸法に切断するだけで所望のプーリ支持部材を簡単に作製することが可能となり、構成部品の共通化を図ることで仕様変更への対応と部品の汎用性の向上を図ることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0016】
図1〜図7は、本発明に係る自動ドア装置1の構成例を示す。
【0017】
この自動ドア装置1は、図1に示すように、枠体4の上部に設置された詳細を後述する開閉機構6によって、第1可動ドア2と第2可動ドア3とが連動して開口部(枠体4と縦壁9aで形成される領域)をスライド開閉するように構成されている。ここで、図1(a)は閉状態を、図1(b)は開状態をそれぞれ表す。
【0018】
第1可動ドア2は、図2及び図3に示すように、枠体4の上部にある本体ベース5に設置された第1レール11に吊下具12,13の戸車12a,13aを介して走行可能に吊下げられている。本体ベース5には駆動プーリ14と従動プーリ15が各プーリ支持部材18,19を介してそれぞれ固定されていて、第1可動ドア2は、駆動プーリ14と従動プーリ15との間に張架した第1歯付ベルト16の一部に連結具17を介して連結されている。この第1可動ドア2は、駆動プーリ14をモータ、減速機等で構成された駆動源8によって駆動することによって、スライド開閉するように構成されている。
【0019】
第2可動ドア3は、第1レール11と並行するように本体ベース5に設置された第2レール21に吊下具22,23の戸車22a,23aを介して走行可能に吊下げられている。この第2可動ドア3には吊下具22,23を介してプーリ支持部材であるプーリベース24が固定され、このプーリベース24には第1プーリ25と第2プーリ26とが配設され、両プーリ25,26間に第2歯付ベルト27が張架されている。
【0020】
図5に示すように、この第2歯付ベルト27は、図中のR位置が固定側である本体ベース5の第2レール21に連結具28によって固定される一方で、図中のS位置が移動側である第1可動ドア2に吊下具13を介して連結具29によって連結されている(図4及び図6参照)。この第2歯付ベルト27が第1歯付ベルト16と連動することによって、第2可動ドア3が第1可動ドア2より低速に開閉される開閉機構6を構成している。
【0021】
具体的には、この例では、第2可動ドア3が第1可動ドア2の1/2の速度で開閉するように設定されている。従って、開動作では、図1(a)に示す閉位置にある第1可動ドア2がストロークST1を移動して開く間に、第2可動ドア3がストロークST2(=1/2・ST1)だけ移動して開き、図1(b)に示す開状態となる。尚、閉動作ではこの逆となる。
【0022】
調節手段7は、プーリベース24に配設される第1プーリ25と第2プーリ26の位置が可動ドア2の移動方向に調節し得るように構成されている。
【0023】
プーリベース24は、アルミニウム等の引き抜き形鋼で形成され、図6に示すように、長手方向に延びる断面視“コ”の字状をなす基部24aと、この基部24aの上部に配置された長手方向に延びる断面視逆T字状のスライド溝24cを有する案内部24bとから
なる。
【0024】
第1プーリ25は、図4及び図5に示すように、断面視L字状をなす帯板の支え31の上面に軸が立設され、その軸で軸支されている。この支え31の上面には、第1プーリ25を挟んでその両側に2つの長孔31a,31aが穿孔されていて、各長孔31a,31aに固定手段である2本のボルト32,32が下方から挿入される。図6に示すように、各ボルト32,32の頭部である各係合部32a,32aは、プーリベース24のスライド溝24cにそれぞれ挿入され係合される。これにより、第1プーリ25が支え31の側面に設けた調整ねじ34を用いてスライド移動可能になる。そして、第1プーリ25を所望の位置に位置決めした状態で、2つのナット33,33を各ボルト32,32に締め付けることにより、プーリ25がプーリベース24の所望の位置に固定されるようになっている。
【0025】
同様に、第2プーリ26は、断面視L字状をなす帯板の支え35の上面に軸が立設され、その軸で軸支されている。この支え35の上面には、第2プーリ26を挟んでその両側に2つの長孔35a,35aが穿孔されていて、各長孔35a,35aに固定手段である2本のボルト36,36が下方から挿入される。図6に示すように、各ボルト36,36の頭部である各係合部36a,36aは、プーリベース24のスライド溝24cにそれぞれ挿入され係合される。これにより、第2プーリ26が支え35の側面に設けた調整ねじ38を用いてスライド移動可能になる。そして、第2プーリ26を所望の位置に位置決めした状態で、2つのナット37,37を各ボルト36,36に締め付けることにより、プーリ26がプーリベース24の所望の位置に固定されるようになっている。
【0026】
上記プーリベース24の形状は、長手方向に延びる断面視“コ”の字状をなす基部24aと、この基部24aの上部に配置された案内部24bとからなるため、剛性が高くなる。このため、第1プーリ25と第2プーリ26がプーリベース24の案内部24bに配設され、両プーリ25,26間に第2歯付ベルト27が張架され、この第2歯付ベルト27を介して第2可動ドア3が駆動される状況下でも変形等が生じることなく、スムーズな開閉動作が可能となる。
【0027】
ここで、上記自動ドア装置1の設置時における調整について説明する。
【0028】
図1(a)に示す閉状態では、第1可動ドア2の縦框2aと枠体4との隙間がなく、かつ、第1可動ドア2の縦框2bと第2可動ドア3の縦框3aの位置が前後で重なった状態で、開口部が閉鎖されるように設置調整する必要がある。
【0029】
図1(b)に示す開状態では、壁を有する収納部9(図中のドットパターン領域)に第1可動ドア2と第2可動ドア3の位置が前後で重なった状態で収まり、開口部が開放されるように設置調整する必要がある。
【0030】
調節手段7による調整は、図5に示すように、第1プーリ25と第2プーリ26の軸間距離D1を一定に保ちながら行う必要があるため、プーリベース24に配設される第1プーリ25と第2プーリ26をスライド移動可能にした状態で、2つの調整ねじ34,38のうちの一方を緩め他方を締めることによって行う。これによって、第1プーリ25と第2プーリ26のプーリベース24における配設位置を、可動ドア2の移動方向に第2歯付ベルト27の歯ピッチP1より小さい寸法で調節し、固定手段であるボルト32,36とナット33,37によって、第1プーリ25と第2プーリ26を所望の位置に固定することができる。
【0031】
このように、第2可動ドア3に固定されたプーリベース24に配設した調節手段7によ
って、第2可動ドア3のプーリベース24に配設される各プーリ25,26の位置を可動ドア2の移動方向に第2歯付ベルト27の歯ピッチP1より小さい寸法で調節することができる。これにより、本体ベース5に配設される第1可動ドア2用の各プーリ14,15と、第2可動ドア3用のプーリベース24に配設される各プーリ25,26との相対位置関係を変えることが可能となり、各歯付ベルト16,27の一部に垂下される第1可動ドア2と第2可動ドア3の相対位置関係を変えることができる。
【0032】
その結果、自動ドア装置1が、開閉機構6によって、第1可動ドア2を駆動する第1歯付ベルト16によって第2歯付ベルトを従動駆動することにより第2可動ドア3を駆動して、第1可動ドア2と第2可動ドア3を連動させる構成をとりながら、第1可動ドア2の閉位置を所望の位置に微調整することが可能となるため、閉状態で第1可動ドア2の縦框2aと枠体4との隙間がなくなるように設置調整することができる。また、閉状態における第1可動ドア2と第2可動ドア3の縦框2b,3aの重なり状態を適正に微調整することが可能となるため、第1可動ドア2の縦框2bと第2可動ドア3の縦框3aの位置が前後で重なった状態で、開口部が閉鎖されるように設置調整することができる。
【0033】
尚、第1可動ドア2や第2可動ドア3の位置決めを、第2歯付ベルト27の歯ピッチP1より大きい寸法で調節する必要があるときは、第2歯付ベルト27と連結具29の噛み合う位置を歯ピッチP1単位で適宜変える。具体的には、連結具29には、図7に示すように、歯数6でピッチP1の歯溝29aと、2つの取付孔29bが形成されているので、この歯溝29aと第2歯付ベルト27の歯との噛み合う位置を歯ピッチP1単位で変えて調整する。調整後は、図6に示すように、歯溝29aと第2歯付ベルト27の歯とを噛み合わせた状態で、吊下具13に固定された断面視L字状の支え42に連結具29を取付孔29bでボルトによって締結することにより、第2歯付ベルト27を連結具29,支え42を介して第1可動ドア2の吊下具13に連結する。また、第2歯付ベルト27と連結具28による連結も支え41を用いて同様にして行うことができる。こうした調整を行った後に、更に上述した調節手段7による微調整を行えばよい。
【0034】
このように、調節手段7は簡素な構成でありながら、プーリベース24に配設される各プーリ25,26を調整ねじ34,38を用いて所望の位置に容易にスライド移動でき、固定手段であるボルト32,36とナット33,37によって各プーリ25,26を所望の位置に簡単に固定することができるため、調整の作業性の向上を図ることができる。
【0035】
また、プーリベース24を引き抜き形鋼としたので、自動ドア装置1の仕様を、設置場所に合わせて可動ドア2,3の幅やストロークを変更する必要が生じたときでも、引き抜き形鋼からなるプーリベースの素材を所定の寸法に切断するだけで所望のプーリベースを簡単に作製することができ、構成部品の共通化を図ることで仕様変更への対応と部品の汎用性の向上を図ることができる。
【0036】
以上、本発明の自動ドア装置は、上記した実施形態の具体的構成に限定されるものではなく、必要に応じ適宜構成を変形、追加、置換又は削除した構成としてもよいことは言うまでもない。
【0037】
例えば、上記では、自動ドア装置として、2枚の可動ドアを連動させてスライド開閉する構成例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、3枚以上の可動ドアを連動させてスライド開閉する構成とする場合にも、本発明を適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動ドア装置によれば、調整ねじの一方を緩め他方を締めることによって支えを移動させ、これによって第2可動ドア用のプーリ支持部材に配設される各プーリの位置を、その軸間距離を一定にした状態で可動ドアの移動方向に歯付ベルトの歯ピッチより小さい寸法で調節し得るため、歯付ベルトに連結される可動ドアの閉位置を所望の位置に微調整することができる。また、閉状態における各可動ドアの縦框の重なり状態を適正に微調整することができる。
【0039】
例えば、互いに連動してスライド開閉する第1可動ドアと第2可動ドアを有する自動ドア装置において、第2可動ドア用のプーリ支持部材に調節手段が配設されている構成にすると、調節手段によって、第2可動ドア用のプーリ支持部材に配設される各プーリの位置を可動ドアの移動方向に歯付ベルトの歯ピッチより小さい寸法で調節することができる。これにより、第1可動ドア用のプーリ支持部材に配設されるプーリと、第2可動ドア用のプーリ支持部材に配設されるプーリとの相対位置関係を変えることが可能となり、各歯付ベルトに連結される第1可動ドアと第2可動ドアの相対位置関係を変えることができる。その結果、互いに連動してスライド開閉する第1可動ドアと第2可動ドアを有する自動ドア装置において、第1可動ドアの閉位置を所望の位置に微調整することができる。また、閉状態における第1可動ドアと第2可動ドアの縦框の重なり状態を適正に微調整することができる。
【0040】
より具体的には、例えば、第1可動ドアを駆動する第1歯付ベルトによって第2歯付ベルトを従動駆動することにより第2可動ドアを駆動して、第1可動ドアと第2可動ドアを連動させる開閉機構を備えた自動ドア装置において、第2可動ドア側に固定されたプーリ支持部材に調節手段が配設されている構成にすることにより、上記したと同様の作用効果を奏する。
【0041】
例えば、第1歯付ベルトによって駆動される第1可動ドアの閉位置を所望の位置に微調整した後に、第2可動ドア用のプーリ支持部材に配設された調節手段によって、第1歯付ベルトによって従動駆動される第2歯付ベルトに連結した第2可動ドアの位置を、位置決めされた第1可動ドアに対し、第2可動ドアの縦框が適正に重なる状態に微調整することが可能となり、設置調整が容易となる。
【0042】
第1プーリ及び第2プーリが第2可動ドア用のプーリ支持部材のスライド溝に係合しつつこのスライド溝に沿ってスライド移動可能とし、固定手段によって各プーリが所望の位置に固定されるように構成すると、簡素な構成でありながら、プーリ支持部材に配設される各プーリを所望の位置に容易にスライド移動でき、固定手段によって各プーリを所望の位置に簡単に固定することが可能となり、調整の作業性の向上を図ることができる。
【0043】
上記プーリ支持部材を引き抜き形鋼で構成すると、自動ドア装置の仕様を、設置場所に合わせて可動ドアの幅やストロークを変更する必要が生じたときでも、引き抜き形鋼からなるプーリ支持部材の素材を所定の寸法に切断するだけで所望のプーリ支持部材を簡単に作製することができ、構成部品の共通化を図ることで仕様変更への対応と部品の汎用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動ドア装置の全体構成を示す正面図であって、(a)は閉状態を、(b)は開状態をそれぞれ表す。
【図2】 本発明に係る自動ドア装置の開閉機構の構成例を示す正面図であって、閉状態を表す。
【図3】 本発明に係る自動ドア装置の開閉機構の構成例を示す正面図であって、開動作の途中状
態を表す。
【図4】 本発明に係る自動ドア装置の開閉機構の要部を示す正面図である。
【図5】 本発明に係る自動ドア装置の開閉機構の要部を示す上視図である。
【図6】 本発明に係る自動ドア装置の開閉機構の構成例を示す縦断面図である。
【図7】 本発明に係る自動ドア装置に使用する歯付ベルトと連結するための連結具の構成例を示す図であって、(a)は裏面図を、(b)は側面図をそれぞれ表す。
【符号の説明】
1 自動ドア装置
2 第1可動ドア
3 第2可動ドア
5 本体ベース(固定部材)
6 開閉機構
7 調節手段
14 駆動プーリ
15 従動プーリ
16 第1歯付ベルト
18,19 プーリ支持部材
24 プーリベース(プーリ支持部材)
24c スライド溝
25 第1プーリ
26 第2プーリ
27 第2歯付ベルト
32,36 ボルト(固定手段)
33,37 ナット(固定手段)
32a,36a 係合部
Claims (4)
- 第1可動ドアと第2可動ドアとがスライド開閉するように構成された引戸式の自動ドア装置であって、
本体ベースに固定された第1可動ドア用のプーリ支持部材に配設された一対のプーリ間に第1歯付ベルトが張架されるとともに、この第1歯付ベルトに第1可動ドアが連結され、
第2可動ドア側に固定された第2可動ドア用のプーリ支持部材に配設された第1プーリ及び第2プーリ間に第2歯付ベルトが張架されるとともに、この第2歯付ベルトに上記第1可動ドアが連結され、
上記第2可動ドア用のプーリ支持部材に、第1プーリ及び第2プーリの配設位置を可動ドアの移動方向に上記歯付ベルトの歯のピッチより小さい寸法で微調整する調節手段を備え、
上記調節手段は、上記第2可動ドア用のプーリ支持部材にその長手方向にスライド移動可能に配設され且つ上記第1プーリを軸支する支えと、上記第2可動ドア用のプーリ支持部材にその長手方向にスライド移動可能に配設され且つ上記第2プーリを軸支する支えと、各支えの側面にそれぞれ設けられた調整ねじとを備え、この調整ねじの一方を緩め他方を締めることにより、上記第2可動ドア用のプーリ支持部材に対する第1プーリ及び第2プーリの配設位置を調節可能として上記両可動ドアの相対位置関係が変わるように上記支えを移動させる構成とされていることを特徴とする自動ドア装置。 - 第1歯付ベルトによって第2歯付ベルトを従動駆動することにより第2可動ドアを駆動して、第1可動ドアと第2可動ドアを連動させる開閉機構が構成されている請求項1に記載の自動ドア装置。
- 上記第2可動ドア用のプーリ支持部材にその長手方向に延びるスライド溝が設けられ、このスライド溝には、上記各支えの長孔に挿通されたボルトの頭部が係合しつつこのスライド溝に沿って案内されることにより、上記各支えがスライド移動可能となっており、
各プーリが所望の位置に固定されるように上記各支えを固定する固定手段が設けられている請求項1又は2に記載の自動ドア装置。 - 上記プーリ支持部材が引き抜き形鋼で構成されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の自動ドア装置。
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