JP3688199B2 - 回転型エンコーダ - Google Patents

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    • G01D5/347Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells using displacement encoding scales
    • G01D5/3473Circular or rotary encoders
    • G01D5/34738Axles; Driving or coupling means

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のパワーステアリング等において、ステアリングの回転角度を検出する等の用途に用いられる回転型エンコーダであって、特にその内部に位置する回転体の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転型エンコーダR1の図面を説明すると、図9は従来の回転型エンコーダの要部断面図、図10はそのスピードナットの平面図、図11は従来の回転型エンコーダの要部拡大断面図である。
【0003】
次に従来の回転型エンコーダの構成を図9〜図11に基づいて説明すると、回転型エンコーダR1が取り付けられる本体部100には、一部の壁部101から有底円筒状に突出して形成された円筒部102が形成されており、該円筒部102内には複数のボールを有するボールベアリング部からなる軸受部103が配置されている。
また、円筒部102の側壁の中央には、円状の通孔104が形成されている。
【0004】
回転型エンコーダR1は、2段の筒状部からなる筐体110と、軸部120と、該軸部120と共回りするコード部材たるコード板130と、このコード板130に対向して配置されたホール素子113と、該コード板130が軸部120から抜け落ちないように保持するスピードナット140等から構成されている。
【0005】
筐体110は、断面略凸型に形成され、側壁(図9中上方)に開口部111が形成されて、筒状部の開放側が半田付け等の適宜手段によって本体部100に固定されている。また、開口部111には、平板矩形状のプリント基板112が外方に突出するように取り付けられており、該プリント基板112にはホール素子113が検出回路(図示せず)等に接続された状態で取り付けられ、このホール素子113は、開口部111に位置するようになっている。
【0006】
軸部120は、径の大きい第1の軸部121と、該第1の軸部121の一端から突出するように形成されると共に、径の小さい第2の軸部122とから構成されている。そして第1の軸部121は、円筒部102の通孔104を貫通した状態で軸受部103に回転可能に保持されており、また第2の軸部122は、円筒部102から突出して、筐体110の内部に位置している。
【0007】
コード板130は、円板状の永久磁石からなり、中央には貫通孔131が形成されている。そしてこのコード板130の貫通孔131には、第2の軸部122が遊嵌状態で挿通しており、このコード板130の一面が、第1、第2の軸部121、122の境目に位置した段部である第1の軸部121の先端面に当接している。
【0008】
スピードナット140は、金属製の円形平板から構成され、図10に示すように、円板状の基体141と、両側に切り欠き142を設けて基体141から、中央に突出して形成された3つの舌片143と、基体141の中央に形成された円形状の貫通孔144を有している。このような構成をしたスピードナット140は、第2の軸122に強嵌合されて、コード板130の他面に押しつけられて、軸部120からコード板130が抜けるのを防止している。即ち、貫通孔144に第2の軸部122を挿通し、基体141を第1の軸部121方向へ押圧し、スピードナット140と第1の軸部121とでコード板130を挟みつけるようになっている。このとき、3つの舌片143が押圧方向と反対方向(図9中左方)にそれぞれ撓むことによって第2の軸部122に強嵌合する。こうして舌片143が強嵌合すると、スピードナット140は軸線方向へ移動が不可能となり、結果としてコード板130の抜けが防止されると共に、スピードナット140とコード板130が軸部120と共回りするようになる。
【0009】
このとき、第2の軸部122は、コード板130の貫通孔131に遊嵌状態となっているため、図11に示すように、貫通孔131のセンターC1と第2の軸部122のセンターC2とが、軸線方向と直交する方向においてずれたままスピードナット140により、第2の軸部122とコード板130との位置が決定してしまう。
【0010】
次に従来の回転型エンコーダR1の動作を説明すると、ステアリングシャフト(図示せず)を介して軸部120が回転すると、その回転に伴ってコード板130が回転する。そして、ホール素子113により磁極の変化を検出し、プリント基板112に形成されている磁気検出回路(図示せず)によって、コード板130の回転に応じた検出パルスを検出させるようになっている。そして、貫通孔131のセンターC1と第2の軸部122のセンターC2とがずれたまま軸部120が回転すると、コード板130が楕円を描いて回転してしまい、正常なパルスが検出できなくなり、また、その値は回転型エンコーダR1毎に異なる値となってしまうので、精度良く回転角度を測定できないという恐れがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記説明した従来の回転型エンコーダR1において、スピードナット140は、コード板130の端部に位置した状態で、第2の軸部122に嵌合して、単に、コード板130の端部に当接するのみであるため、スピードナット140とコード板130との位置がずれる恐れがある。このようにスピードナット140とコード板130との間にズレが生ずると、スピードナット140とコード板130のセンター位置C1、C2が決まらず、軸部120を回転させると、コード板130が楕円を描くように回転してしまい、このため性能が悪化する。このズレを防止するため、コード板130の貫通孔131と第2の軸部122との精度を手作業で補正しようとすると、量産性が悪化する他、コスト高になるという問題がある。また、両者の寸法精度を高めるとコスト高になってしまうという問題もある。
【0012】
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、軸部の回転に伴ってコード部材が正確な円を描くように回転する回転型エンコーダを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の手段として、本発明の回転型エンコーダは筐体と、この筐体に取り付けられた検出素子と、中心部に軸部が挿通される取付孔を備えると共に、前記検出素子に対向するコード部材が設けられた回転可能な回転体とを有し、前記取付孔の内周面には、基部と、前記取付孔の中心方向へ前記軸部を付勢して前記取付孔の中心に位置決め可能とする複数の舌片部とを備えるバネ部材が設けられた構成とした。
【0014】
また第2の解決手段として、本発明の回転型エンコーダの前記バネ部材を金属板で形成すると共に、該バネ部材の基部は板状を呈し、該基部に連続して前記舌片部が前記回転体の回転軸線方向に突出するように形成され、この舌片部は前記取付孔の回転軸線方向の略中間部で、前記軸部に弾接可能とするようにした構成とした。
【0015】
また第3の解決手段として、本発明の回転型エンコーダの前記舌片部には、前記回転体の回転軸線と平行すると共に前記軸部の外周面に弾接する平坦部が設けられた構成とした。
【0016】
また第4の解決手段として、本発明の回転型エンコーダの前記舌片部は、前記基部に両持ち支持されて形成されている構成とした。
また第5の解決手段として、本発明の回転型エンコーダの前記舌片部は、前記基部に対して片持ち支持されて形成されている構成とした。
【0017】
また第6の解決手段として、本発明の回転型エンコーダの前記舌片部には、前記回転体の回転軸線方向に少なくとも一対配置され、前記取付孔の中心方向に突出すると共に前記軸部の外周面に当接する突起が形成されている構成とした。
【0018】
また第7の解決手段として、本発明の回転型エンコーダの前記コード部材は磁石からなり、前記基部から切り起こされた前記舌片部の立ち上がり部の根本部が、前記コード部材の回転軸線方向の厚み範囲から外れた位置に配置された構成とした。
【0019】
また第8の解決手段として、本発明の回転型エンコーダの前記バネ部材の前記基部は円筒状に折り曲げられて形成されると共に、前記回転体の前記取付孔内に収納された構成とした。
また第9の解決手段として、本発明の回転型エンコーダの前記バネ部材が、四角形状の板材から形成された構成とした。
【0020】
また第10の解決手段として、本発明の回転型エンコーダの前記バネ部材は、縁部から略垂直に折り曲げて突出した係合部を有し、該係合部は前記回転体の端部に係止された構成とした。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態の図面を説明すると、図1は本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態に係り軸部や下蓋等を取り除いた下面図、図2は図1の2−2線における断面図、図3は図1の3−3線における断面図、図4は本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態に係るバネ部材の平面図、図5はこのバネ部材の下面図、図6は本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態に係り、バネ部材が回転体に設けられた状態を示す要部断面図、図7は本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態に係り、バネ部材を説明するための要部拡大断面図である。
【0022】
次に本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明すると、筐体10は、合成樹脂の成型品からなり、基体11と、この基体11とスナップ結合するリング状の平板からなる下蓋12とから構成されている。
基体11は、断面コ字状のリング状の壁部を有する筒状の収納部11aと、該収納部11aの側縁から連結して外方に突出した細長矩形状のコネクタ部11bで構成されている。収納部11aは、大径からなる外側壁11cと、小径からなる内側壁11dと、この外側壁11cと内側壁11dとを連結し、中央部に孔11mを有する平板状の壁部11eとで構成されている。内側壁11dは、図1を参照するに、2箇所外側壁11c側にへこんで凹状部11kを形成している。また、コネクタ部11bには、2段状の矩形状の窪みからなる受部11fが、収納部11aに向かって形成されている。なお、収納部11aとコネクタ部11bとの境目には、コネクタ部11b側に広がるように形成された段部11gが設けられており、外側壁11cの縁部には爪受孔11hが設けられている。
【0023】
下蓋12は、合成樹脂のリング状の平板から構成され、孔12bを有する中央部がリング状に凹んでいると共に、外縁には爪部を有する取付脚12aが形成されている。
そして、この下蓋12は、収納部11aの開放側を覆うようにスナップ結合されて固定される。即ち、収納部11aの開放側から外側壁11cの内側にはまるように下蓋12を被せ、取付脚12aの爪部が爪受孔11hに係合することで、スナップ結合がなされる。
そして、下蓋12がスナップ結合されると、下蓋12と収納部11aの内・外側壁11d、11cとの間でドーナツ状の中空部11iが形成されると共に、内側壁11dの内側と下蓋12とで収納用の窪み部11jが形成され、この窪み部11jはその上・下が孔11m、12bによって開放された状態となっている。
【0024】
プリント基板13は、扇状で平板状のリジッドな絶縁基板からなり、またコネクタ部11bは、90度折り曲がった4本の端子14を有している。端子14の一端は、プリント基板13を貫通した状態で半田付けされると共に、他端は受部11f内に突出している。また、図1,3に示すように、プリント基板13の内方部には楕円柱状の検出素子たるホール素子15が半田付け等の適宜手段によって、該プリント基板13に対して垂直に取り付けられている。
そして、プリント基板13は、内側壁11d上と段部11g上に載置されると共に、コネクタ部11bに埋設された4本の端子14が半田付けされ、収納部11aの中空部11i内に固定されている。なお、ホール素子15は、図1、3に示すように、内側壁11dの凹状部11k内に収納されて、窪み部11j側に露出している。
【0025】
回転体20は、中央部に円形の取付孔21を有する円筒部22から構成されている。また、円筒部22に設けられた取付孔21は上下に貫通すると共に、この円筒部22の端部には、リング状に窪んで形成された係止部23が形成されている。
【0026】
コード部材30は、プラスチックマグネット等の永久磁石からなり、略リング状を呈し、該コード部材30の上面と下面とにリング状の凸部30aが形成されている。このようなコード部材30は、回転体20にインサート形成により取り付けられて、該回転体20と一体になっている。このとき、コード部材30は凸部30aでも係止されるようになるので、高速で回転して大きな遠心力が加わってもコード部材30を確実に回転体20に保持でき、また、コード部材30と回転体20との剥がれを生じにくくできる。
【0027】
このようにコード部材30と一体となっている回転体20は、筐体10の窪み部11jに収納されて、内側壁11dと対向するようになっている。このとき、コード部材30がホール素子15と同じ高さになるように回転体20を位置させ、コード部材30の一部は、図3に示すように、凹状部11kに収納されたホール素子15に対向する状態となる。
このような状態で収納されたコード部材30と一体になった回転体20は、窪み部11j内を回転自在となっており、回転体20と共回りするコード部材30の磁極の変化をホール素子15が読みとるようになっている。
【0028】
バネ部材40は、金属製の平板を円筒状に折り曲げられた基部41と、基部41間に位置し、この基部41の短手方向に複数設けられた長溝41aと、この長溝41aの間に隆起して形成された舌片部42と、基部41の一方の側縁部からフランジ状をなすように垂直に延びる係合部45とを有している。
舌片部42は、基部41に両持ち支持されており、基部41に対する支持部として機能する立ち上がり部43と、この立ち上がり部43間の頂部に形成された平坦部44とを有し、この平坦部44は比較的長いスパンを有している。
【0029】
このようなバネ部材40の製造方法は、図4、5に示すように、金属製からなるフープ材を送りながら、送り孔46及び長溝41aを順次打ち抜き加工し、その後長溝41aの間をポンチ等の所望の治具で押し込んで舌片部42を形成する。しかる後、一方の側縁部を直角に折り曲げ加工して係合部45を形成する。そして、所望の長さ(四角形状)にフープ材を切断た後、基部41を円筒状に折り曲げると図6に示すようなバネ部材40の製造が完了する。このように製造されたバネ部材40は、四角状の板材が円筒状に折り曲げられて形成してなるものである。
【0030】
このような構成を有するバネ部材40は、図6に示すように、回転体20の取付孔21の内周面全体に渡って、円筒状に基部41を撓めて収納して取り付けられている。即ち、基部41aが取付孔21の内周面に当接すると共に、バネ部材40の係合部45が、回転体20の係止部23に係止されることによって取付がなされる。また、バネ部材40はそれ自体が板バネであり、円筒状の基部41によって外方に開くような力が働いて、取付孔21内に収納された状態でバネ部材40の基部41が外方へ押圧するように作用するので、バネ部材40の保持が確実となり、回転体20と一体となる。
バネ部材40が取り付けられると、図7に示すように、舌片部42が回転軸線Gに平行な状態で中心に向かって突出すると共に、該舌片部42は回転体40の円筒部22を介して、コード部材30と対向するようになる。このとき、立ち上がり部43の根本部43aが、コード部材30の回転軸線G方向の厚み範囲Aから外れた位置に配置される状態となっている。
【0031】
軸部50は、金属製からなり、本実施の形態では焼結金属によって形成され、円柱状の基部51と、この基部51と一体に形成された円板状をなすフランジからなる鍔部52を有し、中心には基体51から鍔部52にかけて上下に貫通する貫通孔50aが形成されている。
このような軸部50は、基部51が回転体20の取付孔21に挿通され、バネ部材40の舌片部42が撓むことによって該舌片部42と強嵌合状態となる。即ち、軸部50を回転体20の係止部23側から挿通し、さらに、鍔部52が回転体20の円筒部22の端面に当接するまで押し込むと、舌片部42の平坦部44が外方(コード部材30方向)に撓んで、軸部50はバネ部材40と強嵌合状態となる。このとき、バネ部材40は回転体20の取付孔21内に収納されているので、軸部50の基部51によって回転軸線Gと直交する方向にバネ部材40の基部41が移動することがなく、結果として、軸部50に対して回転体20が回転軸線Gと直交する方向に移動することが規制され、取付孔21の中心に軸部50が位置するようになる。なお、舌片部42の平坦部44が比較的長いスパンを有しているので、広範囲に渡って軸部50を保持することができ、軸部50の保持が強化される。また、鍔部52に回転体20が当接しているので、回転軸線Gに対する回転体20の傾きを抑制することができる。
【0032】
ところで、軸部50は燒結金属からなっているので、充分な強度があり比較的安価に製造可能であるが、個々の軸径寸法にバラツキが生じやすく、回転体20との隙間が大きい場合、小さい場合があるが、仮に軸部50のセンターが取付孔21のセンターとずれた状態で挿通されて、軸部50を押し込まれると、舌片部42の位置は取付孔21に対して変化しないと共に、軸部50によって該軸部50の周囲に設けられた舌片部42が均等に撓むので、該舌片部42によって軸部50が中心に変位するように補正されて、取付孔21の中心に軸部50が位置するようになる。さらに、舌片部が42が取付孔21の全周に渡って等間隔に形成されているので、軸部50の基部51の外周面に平均的に舌片部42が弾接するようになるため、センターの位置が確実に決定する。
【0033】
このように軸部50が強嵌合されると、図7を参照すると、平坦部44が撓んで、立ち上がり部43の根本部43aが当接する円筒部22の箇所に押圧力が加わる。しかし、本実施の形態では、立ち上がり部43の根本部43aが、コード部材30の回転軸線G方向の厚み範囲Aから外れた位置に配置されているので、コード部材30に直接押圧力が作用するおそれがなくなる。
そして、図示していないが、軸部50は貫通孔50aにステアリングシャフトに繋がるウォームギヤ等のシャフトが嵌合され、該シャフトによって回転可能に保持されている。
【0034】
次に本発明の回転型エンコーダの動作について図2に基づいて説明する。図示せぬステアリングシャフトが回転することによってウォームギアが回転すると、この回転に伴って軸部50が回転する。軸部50が回転すると、回転体20が共回りし、コード部材30も共回りする。そして、2個のホール素子15により磁極の変化を検出して2相の正弦波を出力し、プリント基板13に形成されているCPU(図示せず)によって、コード部材30の回転に応じた検出パルスを出力し、端子14から電気信号として出力するようになっている。
【0035】
次に本発明の回転型エンコーダの第2の実施の形態について図8に基づいて説明する。図8は本発明の回転型エンコーダの第2の実施の形態に係り、バネ部材を説明するための要部拡大断面図である。第2の実施の形態にかかる回転型エンコーダについての説明において、第1の実施の形態と同様の機能を有する部品については、同じ番号・名称を用いる。
【0036】
本発明の回転型エンコーダの第2の実施の形態は、第1の実施の形態における1つの舌片部42の平坦部44に、回転体20の取付孔21の中心方向に向かう一対の間隔を置いて設けられた突起47が形成され、この突起47を軸部50の外周面に当接した構成としている。
このように突起47を一対設けることによって、軸部50への接触位置が一定して、簡単且つ確実に軸部50を回転軸線Gと平行な状態で保持することができる。なお、この突起47を3個以上設けてそれぞれが軸部50の外周面と当接させても良い。なお、その他の構成・関係については第1の実施の形態と同様なので、同一部材に同一番号を付し、ここでは説明を省略する。
【0037】
なお、本発明の回転型エンコーダの第1・第2の実施の形態の舌片部42は、基部41に対して両持ち支持されているので、強固に強嵌合できる共に、回転軸線Gに対する回転体20の傾きを抑制することができるが、舌片部が基部41に対して片持ち支持されたものでも良い。
このように舌片部を片持ち支持すると、舌片部のスパンを長くできて、軸部50の外形のバラツキが大きくてもこれに対応することができると共に、舌片部の寿命を長くできる。
【0038】
本発明の回転型エンコーダは、上記のような構成を有するが、このような構成に限られないのは言うまでもなく、舌片部42を全周に設けないで、正三角形、正方形、六角形、八角形等の多角形を成すように配置しても良い。バネ部材40は四角形以外の形状から形成しでも良い。さらに、バネ部材40は、リング状の円盤部からなり係合部としても機能する基部と、該基部の内縁から舌片部を直角に折り曲げ形成して、該舌片部のみが取付孔内に位置する構成としても良い。また、実施の形態おいて舌片部42は回転軸線G方向に突出しているので、軸部50を容易に挿通できるが、回転体20の取付孔21方向に突出させても良い。なお、コード部材30は、必ずしも円形状である必要はない。
【0039】
【発明の効果】
本発明の回転型エンコーダは、取付孔の内周面には、基部と、取付孔の中心方向へ軸部を付勢して取付孔の中心に位置決め可能とする複数の舌片部とを備えるバネ部材が設けられた構成としたため、仮に軸部と回転体(コード部材)との間に寸法のバラツキがあっても、バネ部材が移動せず、軸部が舌片部によって中心に位置決めされるので、軸部のセンターが取付孔の中心に位置するので、軸部の回転に伴ってコード部材が偏心することなく任意の点が正確な円を描くように回転し、所望の出力をだす高性能な回転型エンコーダを提供することができる。
【0040】
また、本発明の回転型エンコーダのバネ部材を金属板で形成すると共に、該バネ部材の基部は板状を呈し、該基部に連続して舌片部が回転体の回転軸線方向に突出するように形成され、この舌片部は取付孔の回転軸線方向の略中間部で、軸部に弾接可能とするようにした構成としたため、プレスという簡単な方法で舌片部を形成することができ、量産性が良好で安価な回転型エンコーダを提供することができる。また、舌片部を取付孔の略中間部に設けたので、安定して軸部に弾接させることができる。
【0041】
また、本発明の回転型エンコーダの舌片部には、回転体の回転軸線と平行すると共に軸部の外周面に弾接する平坦部が設けられた構成としたため、平坦な面に軸部が弾接する状態となるので、軸部を回転軸線と平行に保つことができ、高性能な回転型エンコーダを提供することができる。
【0042】
また、本発明の回転型エンコーダの舌片部は、基部に対して両持ち支持されて形成されている構成としたため、嵌合力を強化することができ、確実に軸部を保持することができる。
【0043】
また、本発明の回転型エンコーダの舌片部は、基部に対して片持ち支持されて形成されている構成としたため、舌片部のスパンを長くすることができるので、取付孔に対して寸法の公差が大きい場合でも、軸部に強嵌合させることができ、軸部を取付孔の中心に位置決めすることができると共に、舌片部の高寿命化も図れる。
【0044】
また、本発明の回転型エンコーダの舌片部には、回転体の回転軸線方向に少なくとも一対配置され、取付孔の中心方向に突出すると共に軸部の外周面に当接する突起が形成されている構成としたため、一対の突起同士により軸部を回転軸線と平行に保つことができるので、簡単で確実に軸部を回転軸線と平行に保つことができ、高性能な回転型エンコーダを提供することができる。
【0045】
また、本発明の回転型エンコーダのコード部材は磁石からなり、基部から切り起こされた舌片部の立ち上がり部の根本部が、コード部材の回転軸線方向の厚み範囲から外れた位置に配置された構成としたため、コード部材に不要な力が作用しないので、コード部材の破損、ズレ等を未然に防ぐことができる。
【0046】
また、本発明の回転型エンコーダのバネ部材の基部は円筒状に折り曲げられて形成されると共に、回転体の取付孔内に収納された構成としたため、軸線方向にバネ部材と回転体がオーバーラップするので、軸線方向の小型化が図れる。
【0047】
本発明の回転型エンコーダのバネ部材が、四角形状の板材から形成された構成としたため、簡単にバネ部材を構成でき、量産性が良好で安価な回転型エンコーダを提供することができる。
【0048】
本発明の回転型エンコーダのバネ部材は、縁部から略垂直に折り曲げて突出した係合部を有し、該係合部は回転体の端部に係止された構成としため、バネ部材が係止されるので抜けを防止することができる。さらに、軸部を挿通する際にバネ部材が係合部によって移動しないので、確実に軸部を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態に係り、軸部や下蓋等を取り除いた下面図。
【図2】図1の2−2線における断面図。
【図3】図1の3−3線における断面図。
【図4】本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態に係るバネ部材の平面図。
【図5】本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態に係るバネ部材の下面図。
【図6】本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態に係り、バネ部材が回転体に設けられた状態を示す要部断面図。
【図7】本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態に係り、バネ部材を説明するための要部拡大断面図。
【図8】本発明の回転型エンコーダの第1の実施の形態に係り、バネ部材を説明するための要部拡大断面図。
【図9】従来の回転型エンコーダの要部断面図。
【図10】従来の回転型エンコーダのスピードナットの平面図。
【図11】従来の回転型エンコーダの要部拡大断面図。
【符号の説明】
10 筐体
11 基体
11a 収納部
11b コネクタ部
12 下蓋
13 プリント基板
14 端子
15 検出素子(ホール素子)
20 回転体
21 取付孔
22 円筒部
23 係止部
30 コード部材
40 バネ部材
41 基部
42 舌片部
43 立ち上がり部
44 平坦部
45 係合部
46 送り孔
47 突起
50 軸部
51 基体
52 鍔部

Claims (10)

  1. 筐体と、この筐体に取り付けられた検出素子と、
    中心部に軸部が挿通される取付孔を備えると共に、前記検出素子に対向するコード部材が設けられた回転可能な回転体とを有し、
    前記取付孔の内周面には、基部と、前記取付孔の中心方向へ前記軸部を付勢して前記取付孔の中心に位置決め可能とする複数の舌片部とを備えるバネ部材が設けられたことを特徴とする回転型エンコーダ。
  2. 前記バネ部材を金属板で形成すると共に、該バネ部材の基部は板状を呈し、該基部に連続して前記舌片部が前記回転体の回転軸線方向に突出するように形成され、この舌片部は前記取付孔の回転軸線方向の略中間部で、前記軸部に弾接可能とするようにしたことを特徴とする請求項1に記載の回転型エンコーダ。
  3. 前記舌片部には、前記回転体の回転軸線と平行すると共に前記軸部の外周面に弾接する平坦部が設けられたことを特徴とする請求項1、又は2に記載の回転型エンコーダ。
  4. 前記舌片部は、前記基部に両持ち支持されて形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回転型エンコーダ。
  5. 前記舌片部は、前記基部に対して片持ち支持されて形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回転型エンコーダ。
  6. 前記舌片部には、前記回転体の回転軸線方向に少なくとも一対配置され、前記取付孔の中心方向に突出すると共に前記軸部の外周面に当接する突起が形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の回転型エンコーダ。
  7. 前記コード部材は磁石からなり、前記基部から切り起こされた前記舌片部の立ち上がり部の根本部が、前記コード部材の回転軸線方向の厚み範囲から外れた位置に配置されたことを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の回転型エンコーダ。
  8. 前記バネ部材の前記基部は円筒状に折り曲げられて形成されると共に、前記回転体の前記取付孔内に収納されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の回転型エンコーダ。
  9. 前記バネ部材が、四角形状の板材から形成されたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の回転型エンコーダ。
  10. 前記バネ部材は、縁部から略垂直に折り曲げて突出した係合部を有し、該係合部は前記回転体の端部に係止されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の回転型エンコーダ。
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