JP6054174B2 - 回転型摺動子の回転体への取付構造 - Google Patents

回転型摺動子の回転体への取付構造 Download PDF

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本発明は、回転式電子部品等の電子部品に用いられる回転型摺動子の回転体への取付構造に関するものである。
従来、回転式電子部品は、例えば特許文献1に示すように、保持台(10)上に設置したフイルム基板(30)上に、摺動子(40)を取り付けた摺動型物(70)を載置し、摺動型物(70)の上部をカバー(90)で覆って構成されている。そして摺動型物(70)を回転すれば、これと一体に摺動子(40)が回転し、摺動子(40)に設けたアーム部(43),(45),(47)の各摺動接点(53),(55),(57)が各種パターン上を摺動し、その電気的出力を変化する。
ところで従来、摺動子(40)の摺動型物(70)への固定は、摺動型物(70)の下面に設けた係止突起(76)をそれぞれ摺動子板(40)の貫通孔(42)に挿入し、各係止突起(76)の先端を熱かしめすることによって行われていた。
特開平10−4003号公報
しかしながら、上記熱かしめの工程はこれを自動化することが困難なため、従来はこの取付作業を手作業で行っていた。このため作業性の向上が図れず、その取付工程に時間がかかっていた。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、回転体への回転型摺動子の取付作業が容易且つ正確に行え、取付作業の自動化も容易に図ることができる回転型摺動子の回転体への取付構造を提供することにある。
本発明は、回転体と、前記回転体に当接する基部及び前記基部から突出して所定位置に接点部を設けてなる接点用アーム部とを有する回転型摺動子と、を具備し、前記回転型摺動子の基部を、前記回転体に設けた摺動子取付面に取り付ける回転型摺動子の回転体への取付構造であって、前記回転型摺動子の基部に、この基部から突出して前記回転体側に向かって立設するように折り曲げられる圧入部と、孔からなる位置決め部とを設け、さらに前記位置決め部は2つ以下とし、一方前記回転体の摺動子取付面には、前記回転型摺動子の位置決め部に挿入される位置決め突起と、前記回転型摺動子の圧入部を圧入する圧入用凹部とを設け、且つこれら位置決め突起と圧入用凹部とを前記回転体の回転中心軸を中心とする同一円周上に設置し、前記回転体の位置決め突起を前記回転型摺動子の位置決め部に挿入してこの位置決め突起の先端を変形させずに、前記回転型摺動子の圧入部を前記回転体の圧入用凹部に圧入して固定することを特徴としている。圧入部を突出させるのは、基部の外周辺からでも良いし、基部内に設けた開口等の内周辺からでも良い。
以上のように構成すれば、位置決め部によって回転型摺動子の回転体への正確な位置決めができると同時に、圧入部によって回転型摺動子を回転体に容易に取り付けることができる。この回転型摺動子は回転体に接近させていくだけで、位置決めと圧入による取り付けが同時に図れるので、取付作業の自動化も容易に図ることができる。
転型摺動子を取り付けた回転体を回転すると、回転型摺動子の圧入部の根元部分に強い力がかかることで、回転型摺動子の回転体への取付状態が弱くなる恐れがあるが、本発明の場合、圧入部の他に位置決め部を設け、この位置決め部でも回転型摺動子の回転時の力を受けるので、前記圧入部による回転体への取付強度が弱くなることはない。一方で位置決め部を2つ以下としたので、位置決め部への回転体の位置決め突起の挿入が容易に行える(もし3つ以上あると挿入時の遊びがほとんどなくなり、その挿入が困難になる場合が生じる)。つまりこの発明によれば、回転体への回転型摺動子の取付強度を強く維持しながら、同時に回転体への回転型摺動子の取付作業が容易且つ確実に行えるようになる。
また、回転型摺動子の位置決め部に挿入した回転体の位置決め突起はこれを変形しないで回転型摺動子の位置決めだけに使用し、一方回転体への取り付けは回転型摺動子の圧入部を圧入用凹部に圧入することのみによって行うので、回転型摺動子を回転体に接近させていくという取付作業のみで、位置決めと圧入による取り付けが図れ、取付作業の自動化も容易に図ることができる。
本発明によれば、回転体への回転型摺動子の取付作業が容易且つ正確に行え、取付作業の自動化も容易に図ることができる。
摺動子(回転型摺動子)10の斜視図である。 摺動子10を別の角度から見た斜視図である。 摺動子10の回転体50への取付方法説明図である。 摺動子10を回転体50に取り付けた取付構造図である。 回転体50に摺動子10を取り付ける際の両者の位置関係を示す図である。 回転体50に摺動子10を取り付ける際の両者の位置関係を示す図である。 回転体50に摺動子10を取り付ける際の両者の位置関係を示す図である。 摺動子10と回転体50を用いて構成される電子部品(回転式電子部品)1の斜視図である。 回転式電子部品1の分解斜視図である。 回転式電子部品1を下側から見た分解斜視図である。 摺動子(回転型摺動子)210及び回転体250の分解斜視図である。 摺動子210と回転体250を下側から見た分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の1実施形態にかかる摺動子(以下「回転型摺動子」という)10の斜視図、図2は回転型摺動子10を別の角度から見た斜視図である。なお以下の説明において、「上」とは回転型摺動子10から下記する被取付体(回転体)50の摺動子取付面57を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
図1,図2に示すように、回転型摺動子10は1枚の弾性金属板製であり、略リング形状の基部11の外側に円弧状の接点用アーム部15を設け、また基部11の中央に形成された開口部13内に一対の接点用アーム部23を設け、さらに基部11の外周に圧入部21を設けて構成されている。
基部11は略リング形状であり、中央の開口部13中にはこれを2つに仕切る中央アーム部17が設けられている。回転型摺動子10は、中央アーム部17を中心として左右対称の形状となっている。即ち中央アーム部17を中心としてその左右対称の基部11中の位置に円形の小孔からなる位置決め部19,19が形成されている。また中央アーム部17の一方の根元付近の開口部13の内周辺部分から一対の接点用アーム部23,23が突出している。両接点用アーム部23,23は片持ち梁状で、先端部分に下方向に突出するように湾曲する接点部25,25が設けられ、中央アーム部17を中心として左右対称に形成されている。接点用アーム部15は、その両端が基部11の両位置決め部19,19を設けた位置近傍に接続されており、中央に下方向に向かって突出するように湾曲する接点部27が設けられている。
圧入部21は、中央アーム部17の一方の根元側の基部11の外周辺から水平方向で外方に向けて突出しており、突出した根元近傍部分を略直角に上方向に折り曲げて構成されている。折り曲げられた先端側の部分は略三角形状であり、上部よりも下部の幅寸法を大きくし、これによって下部の両側に係止部29,29を形成している。なおこの圧入部21も中央アーム部17を中心として左右対称の形状に形成されている。
次に上記回転型摺動子10を、被取付体(以下「回転体」という)50に取り付ける取付方法及び取付構造について説明する。図3は回転型摺動子10の回転体50への取付方法説明図、図4は回転型摺動子10を回転体50に取り付けた取付構造図である。
ここでまず回転体50の構造について説明する。なお回転体50は図9,図10にその全体斜視図が示されているので、図9,図10も参照しながら説明する。回転体50は合成樹脂を略柱状に一体成形して構成されており、略円板状の回転体本体部51の上面中央から、回転体本体部51の外径寸法よりもその外形寸法の小さい略円柱状の軸部53を突出して構成されている。回転体本体部51の上面にはリング状に段部が設けられている。回転体本体部51の上面の所定位置には凹状のクリック部59が形成されている。回転体本体部51の下面には円形に突出する摺動子取付部61が形成されており、その下面は摺動子取付面57となっている。この摺動子取付面57には摺動子位置決め用の2つの位置決め突起63と、円形で凹状の1つの圧入用凹部65が設けられている。回転体本体部51の下面の摺動子取付面57の周囲を囲む面はケース載置面55となっており、このケース載置面55中の所定位置にストッパ部69が形成されている。
ここで2つの位置決め突起63,63は前記回転型摺動子10の2つの位置決め部19,19に対向する位置に設けられ、圧入用凹部65は前記回転型摺動子10の圧入部21に対向する位置に設けられている。圧入用凹部65は前記一対の位置決め突起63,63と同一円周上であってそれらの中間位置に配置されている。
位置決め突起63の外形寸法は位置決め部19の内径寸法よりも若干小さい寸法に形成されている。また、圧入用凹部65の内径寸法は圧入部21の幅寸法(最も広い一対の係止部29,29間の幅寸法)よりも若干小さい寸法に形成されている。
次に回転型摺動子10を回転体50の摺動子取付面57に取り付ける取付方法について説明する。即ち回転体50に回転型摺動子10を取り付けるには、まず回転体50の摺動子取付面57に、回転型摺動子10の基部11の上面を対向させて両者を接近させていく。回転型摺動子10を吸着ヘッドを用いて自動的に回転体50に装着する場合は、回転型摺動子10の基部11中央の中央アーム部17の下面に吸着ヘッドの吸着部を当接してこれを吸着し、同時に吸着ヘッドに設けた一対の位置決めピンを位置決め部19,19に挿入して吸着ヘッドに対する回転型摺動子10の位置決めを行う。そしてこの吸着ヘッドを回転体50の摺動子取付面57に接近させていく。
ここで図5,図6,図7は、回転体50に回転型摺動子10を取り付ける際の両者の位置関係を示す図である。即ち図5に示すように、回転体50の摺動子取付面57に回転型摺動子10の上面を両面が平行のまま接近させていくと、まず図6に示すように、回転体50の位置決め突起63,63(径が小さくなっている半球面状の先端部分を越えた最も太くなっている円柱状の外周面の部分)が回転型摺動子10の位置決め部19,19に挿入され、位置決めされる。このとき回転型摺動子10の圧入部21の先端部分は、回転体50の圧入用凹部65内に挿入されてはいるが、遊びを有しているので、まずは回転体50の位置決め突起63,63に対して回転型摺動子10の位置決め部19,19の部分が正確に位置決めされる。このとき図6に示すように、回転型摺動子10の圧入部21の左右両側辺は回転体50の圧入用凹部65内の入口部分の内周面に当接している。つまり回転体50に対して回転型摺動子10が2点の位置で位置決めされた状態で、回転型摺動子10の圧入部21が回転体50の圧入用凹部65の内周面に当接するので、両者間の位置決めは無理なくスムーズに正確に行われる。即ちもし3つ以上位置決め部19を設けてこれらを位置決め突起63に挿入しようとすると、各位置決め部19と位置決め突起63の製造寸法誤差などにより、挿入時の遊びがほとんどなくなり、その挿入が困難になる場合が生じる。このため本実施形態では位置決め部19を2つとし、これによって挿入時の遊びを若干保ち、その挿入作業を容易とし、且つ正確な位置決めができるようにしたのである。なお位置決め部19と位置決め突起63は、1つずつであってもよい。
そしてさらに回転体50に回転型摺動子10を接近させていくことで、回転体50の位置決め突起63をさらに回転型摺動子10の位置決め部19に挿入し、同時に回転体50の圧入用凹部65内への回転型摺動子10の圧入部21の圧入を開始し、この圧入を継続することで、図4,図7に示すように、回転型摺動子10の上面を回転体50の摺動子取付面57に当接させる。このとき図7に示すように、圧入用凹部65内に圧入された圧入部21の両係止部29,29は、圧入用凹部65の内周面に強く当接することで食い込んで(引っ掛かって)係止され、特に圧入部21を引き抜く方向の力に対して強くこれを阻止する。これによって確実に回転型摺動子10が回転体50に固定される。
なおこの例では、基部11の面から斜め下方向に向かって傾斜する接点用アーム部15,23の根元側の位置に、圧入部21を設けている。言い換えれば、圧入部21は、接点部25(27)から見て、接点用アーム部23(15)の後方にある(少なくとも接点用アーム部23(15)の前方にはない)。これは、接点部25,27が回路基板に当接してこの部分が押し上げられた際、摺動子10の前記根元側部分には回転体50の摺動子取付面57から離れる方向(下方向)の力が働く恐れがある。そこでこの根元側部分に圧入部21を設けることで、摺動子10が摺動子取付面57から浮き上がらないようにしたのである。
以上のように、位置決め部19によって回転型摺動子10の回転体50への正確な位置決めができると同時に、圧入部21によって回転型摺動子10を回転体50に容易に取り付けることができる。この回転型摺動子10は回転体50に接近させていくだけで、位置決めと圧入による取り付けが図れるので、取付作業の自動化も容易に図ることができる。さらにこの例では、摺動子取付面57に対する回転型摺動子10の位置決め後に、回転型摺動子10の圧入部21を回転体50の圧入用凹部65に圧入するので、回転体50への回転型摺動子10の取付作業がより容易且つ正確に行え、取付作業の自動化もより容易に図ることができる。
一方で前述のように、位置決め部19を2つ以下としたので、位置決め部19への回転体50の位置決め突起63の挿入がより容易に行える。
さらにこの例では、回転型摺動子10の位置決め部19に挿入した回転体50の位置決め突起63はこれを変形(熱かしめ)しないで回転型摺動子10の位置決めだけに使用している。つまり回転体50への取り付けは回転型摺動子10の圧入部21を圧入用凹部65に圧入することのみによって行うので、回転型摺動子10を回転体50に接近させていくという取付作業のみで、位置決めと取り付けが図れ、取付作業の自動化もより容易に図ることができる。
図8は上記回転型摺動子10と回転体50を用いて構成される電子部品(以下「回転式電子部品」という)1の斜視図、図9は回転式電子部品1の分解斜視図、図10は回転式電子部品1を下側から見た分解斜視図である。
これらの図に示すように、回転式電子部品1は、ケース80の回転体収納凹部83内に、回転型摺動子10を取り付けた回転体50の回転体本体部51を収納し、その上にクリック板120を設置し、さらにその上にカバー130を被せて構成されている。
ケース80は合成樹脂製のケース本体81の内部に回路基板(フレキシブル回路基板)90と端子板100とをインサート成形して構成されている。ケース本体81は略矩形箱型に形成され、その上面中央に略円形の回転体収納凹部83を設けている。ケース80の回転体収納凹部83を囲む4辺からなる側壁部85の上面の4つの角部の内の2つの角部の近傍には上方向に突出する突起状の係止部87が設けられ、他方の2つの角部の近傍には略矩形状に薄く凹むクリック板挿入部89が設けられている。4辺の側壁部85の内の対向する一対の側壁部85の中央部分にはその上面から凹状に凹む凹部93が形成されている。凹部93の底面は回転体載置部95となっており、この底面に連続するように側壁部85の内周面から突出して階段状となっている部分の上面も回転体載置部95となっている。回転体収納凹部83内の回転体載置部95よりも下側の所定位置には、ストッパ当接部97が形成されている。
回転体収納凹部83の底面には、回路基板90の上面が露出している。回路基板90の露出する上面には同心円状に2本の摺接パターン91が形成されており、それらから回路基板90の外周近傍まで引き出された図示しない端子接続パターン上に各端子板100の一端部が当接・接続され、この当接接続部の上下にケース80を成形することで各端子板100がケース80に取り付けられている。
クリック板120は弾性金属板を略帯状の直線状に形成して構成されており、その中央には下方向に突出するように湾曲する弾接部121が設けられ、その両端近傍には小孔からなる一対のカバー取付部123が設けられている。
カバー130は金属板製であり、略矩形状の上面板131の対向する一対の外周辺に接続されている側面板133,133を略垂直下方に屈曲させて構成されている。上面板131の中央には上方向に突出する円筒形状の軸支部135が形成されている。また上面板131の4つの角部の内の前記ケース80の一対の係止部87に対向する位置にはそれぞれこれら係止部87を嵌合する小孔からなる挿入係止部137が形成されている。また上面板131の4つの角部の内の前記クリック板120の一対のカバー取付部123に対向する位置にはそれぞれこれらカバー取付部123に挿入される下方向に突出する取付部139が形成されている。取付部139は下方向に凸状に突出するために上面板131の上面側では凹部となっている。略矩形状の側面板133の下辺中央には下方向に向かって舌片状に突出する他部材取付部141が設けられ、また他部材取付部141の左右両側には下方向に向かって舌片状に突出するケース取付部143が設けられている。
次にこの回転式電子部品1を組み立てるには、まず予め前述のように回転体50の摺動子取付面57に回転型摺動子10を取り付けておく。一方カバー130の上面板131の下面にクリック板120を配置し、その際カバー130の一対の取付部139をクリック板120の一対のカバー取付部123に挿入し、各取付部139の先端をかしめることによって、上面板131の下面にクリック板120を取り付けておく。
そして前記回転型摺動子10を取り付けた回転体50の回転体本体部51をケース80の回転体収納凹部83内に収納し、その際ケース載置面55をケース80の回転体載置部95上に当接・載置する。次にケース80の上にカバー130を被せ、その際回転体50の軸部53をカバー130の軸支部135に挿入し、カバー130の上面板131をケース80の上面に当接する。その際クリック板120の両端部はケース80のクリック板挿入部89内に収納され、ケース80の係止部87はカバー130の挿入係止部137に挿入され位置決めされる。そしてカバー130の各ケース取付部143の先端部分をケース80の下面側に折り曲げてカバー130とケース80を一体化すれば、図8に示す回転式電子部品1が完成する。
そして回転体50を回転すれば、回転型摺動子10が摺接パターン91上を摺動し、各端子板100間の電気的出力を変化する。回転体50に取り付けた回転型摺動子10を回転すると、圧入部21の根元部分に強い力がかかることで、回転型摺動子10の回転体50への取付状態が弱くなる恐れがあるが、この回転型摺動子10の場合、圧入部21の他に位置決め部19を設け、この位置決め部19でも回転型摺動子10の回転時の力を受けるので、前記圧入部21による回転体50への取付強度が弱くなることはない。
図11は本発明の他の実施形態にかかる摺動子(以下「回転型摺動子」という)210及び回転体250の分解斜視図、図12は回転型摺動子210と回転体250を下側から見た分解斜視図である。この回転型摺動子210は、リング状に配置した複数(3つ)の接点部217が同時に1本のリング状に形成した摺接パターン(オンオフパターン)に摺接し、そのオンオフ信号を変化させていく構成のものである。
図11,図12に示すように、摺動子210は1枚の弾性金属板をリング状に形成して構成されている。即ち、略リング形状の基部211の外周側に円弧状の複数(3つ)の接点用アーム部215を等間隔に設け、それら各接点用アーム部215の根元側位置(3か所)にそれぞれ圧入部221を設け、さらに3つの内の2つの圧入部221の根元側近傍位置にそれぞれ略円形の小孔からなる位置決め部219を設けて構成されている。中央には略円形の開口213が形成される。
基部211は略リング形状であり、3つの基部本体部211−1を円弧状の3つの連結部211−2によって連結して構成されている。3つの基部本体部211−1の内の2つには、前述のように圧入部221と位置決め部219が設けられ、残り1つには、圧入部221のみが設けられている。即ち各基部本体部211−1が、それぞれの前後に接続された細帯円弧状の連結部211−2によってリング状に連結されることで基部211が構成されている。また各連結部211−2の外側を囲む位置に各接点用アーム部215が配置されている。
各接点用アーム部215は同一形状の片持ち梁状で、先端部分に下方向に突出するように湾曲する接点部217を有している。接点用アーム部215は、その根元が基部211(基部本体部211−1)の圧入部221を設けた前方位置近傍に接続されている。言い換えれば、圧入部221は、接点部217から見て、接点用アーム部215の後方にある。
圧入部221は、基部211(基部本体部211−1)内に設けた開口231の内周辺から水平方向であって摺動子210の回転方向に向けて突出しており、突出した先端側部分を略直角に上方向に折り曲げて構成されている。折り曲げられた先端側の部分は略三角形状であり、上部よりも下部の幅寸法を大きくし、これによって下部の両端に係止部229,229を形成している。なお各圧入部221の突出方向は同一回転方向を向いている。
一方回転体250は合成樹脂を略円板状に一体成形して構成されており、略円板状の回転体本体部251の上面中央から、回転体本体部251の外径寸法よりもその外形寸法の小さい略円柱状の軸部253を突出して構成されている。回転体本体部251の上面の軸部253の周囲の面にはリング状の凹凸からなるクリック部259が形成されている。回転体本体部251の下面は摺動子取付面257となっている。この摺動子取付面257には摺動子位置決め用の2つの位置決め突起263と、矩形で凹状の3つの圧入用凹部265が設けられている。
ここで2つの位置決め突起263は前記回転型摺動子210の2つの位置決め部219にそれぞれ対向する位置に設けられ、一方3つの圧入用凹部265は前記回転型摺動子210の3つの圧入部221にそれぞれ対向する位置に設けられている。さらに言えば、一対の位置決め突起263,263と3つの圧入用凹部265は、回転体250の回転中心軸を中心とする同一円周上に配置されている。
位置決め突起263の外形寸法は位置決め部219の内径寸法よりも若干小さい寸法に形成されている。また、圧入用凹部265の長手方向(回転中心軸からの放射方向)に沿う幅寸法は圧入部221の幅寸法(最も広い一対の係止部229,229間の幅寸法)よりも若干小さい寸法に形成されている。
そして回転体250に回転型摺動子210を取り付けるには、まず回転体250の摺動子取付面257に、回転型摺動子210の基部211の上面を対向させて両者を接近させていく。このとき、まず回転体250の位置決め突起263,263(径が小さくなっている円錐台形状の先端部分を越えた最も太くなっている円柱状の外周面の部分)が回転型摺動子210の位置決め部219,219に挿入され、位置決めされる。このとき回転型摺動子210の圧入部221の先端は、回転体250の圧入用凹部265内の入口部分に少し入り込んでいるが、遊びを有しているので、まずは回転体250の位置決め突起263,263に対して回転型摺動子210の位置決め部219,219の部分が正確に位置決めされる。この例によれば、2点において位置決めされるので、回転体250に対する回転型摺動子210の正確な位置決めが図れると同時に、2か所のみで位置決めするので、3か所以上の位置で位置決めする場合に比べて、位置決め突起263の挿入が困難になる恐れは少ない。以上によって、回転体250の圧入用凹部265に対して回転型摺動子210の圧入部221の位置が位置決めされる。つまり回転体250に対して回転型摺動子210が2点の位置で位置決めされた状態で、回転型摺動子210の圧入部221が回転体250の圧入用凹部265内に挿入されるので、両者間の位置決めは無理なくスムーズに正確に行われる。なお位置決め部219と位置決め突起263は、1つずつであってもよい。
そしてさらに回転体250に回転型摺動子210を接近させていくことで、回転体250の位置決め突起263をさらに回転型摺動子210の位置決め部219に挿入し、同時に回転体250の圧入用凹部265内への回転型摺動子210の圧入部221の圧入を開始し、この圧入を継続することで、回転型摺動子210の上面を回転体250の摺動子取付面257に当接させる。このとき、圧入用凹部265に圧入された圧入部221の両係止部229,229が圧入用凹部265の内周面に強く当接することで食い込んで(引っ掛かって)係止され、確実に回転型摺動子210が回転体250に固定される。
以上のように、位置決め部219によって回転型摺動子210の回転体250への正確な位置決めができると同時に、圧入部221によって回転型摺動子210を回転体250に容易に取り付けることができる。この回転型摺動子210は回転体250に接近させていくだけで、位置決めと圧入による取り付けが図れるので、取付作業の自動化も容易に図ることができる。さらにこの例では、摺動子取付面257に対する回転型摺動子210の位置決め後に、回転型摺動子210の圧入部221を回転体250の圧入用凹部265に圧入するので、回転体250への回転型摺動子210の取付作業がより容易且つ正確に行える。
一方で前述のように、位置決め部219を2つ以下としたので、位置決め部219への回転体250の位置決め突起263の挿入がより容易に行える。
さらにこの例でも、回転型摺動子210の位置決め部219に挿入した回転体250の位置決め突起263はこれを変形(熱かしめ)しないで回転型摺動子210の位置決めだけに使用している。つまり回転体250への取り付けは回転型摺動子210の圧入部221を圧入用凹部265に圧入することのみによって行うので、回転型摺動子210を回転体250に接近させていくという取付作業のみで、位置決めと取り付けが図れる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、回転体50,250の圧入用凹部65,265は、有底の穴のみでなく、貫通穴や溝や切り欠き等の他の各種形状・構造でも良い。また回転型摺動子10,210の位置決め部19,219は必ずしも貫通孔でなくても良く、例えば溝等の他の各種形状・構造でも良い。また圧入部21,221や圧入用凹部65,265の形状・構造も種々の変更が可能である。
10,210 摺動子(回転型摺動子)
11,211 基部
15,23,215 接点用アーム部
19,219 位置決め部
21,221 圧入部
25,27,217 接点部
29,229 係止部
50,250 回転体(被取付体)
57,257 摺動子取付面
63,263 位置決め突起
65,265 圧入用凹部

Claims (1)

  1. 回転体と、
    前記回転体に当接する基部及び前記基部から突出して所定位置に接点部を設けてなる接点用アーム部とを有する回転型摺動子と、を具備し、
    前記回転型摺動子の基部を、前記回転体に設けた摺動子取付面に取り付ける回転型摺動子の回転体への取付構造であって、
    前記回転型摺動子の基部には、この基部から突出して前記回転体側に向かって立設するように折り曲げられる圧入部と、孔からなる位置決め部とを設け、さらに前記位置決め部は2つ以下とし、
    一方前記回転体の摺動子取付面には、前記回転型摺動子の位置決め部に挿入される位置決め突起と、前記回転型摺動子の圧入部を圧入する圧入用凹部とを設け、且つこれら位置決め突起と圧入用凹部とを前記回転体の回転中心軸を中心とする同一円周上に設置し、
    前記回転体の位置決め突起を前記回転型摺動子の位置決め部に挿入してこの位置決め突起の先端を変形させずに、前記回転型摺動子の圧入部を前記回転体の圧入用凹部に圧入して固定することを特徴とする回転型摺動子の回転体への取付構造。
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