JP3688052B2 - 地中梁用型枠および基礎型枠の施工方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中梁用型枠および基礎型枠の施工方法に関する。さらに詳しくは、地中梁用型枠における鉄筋の配筋構造に係る改良と、この地中梁用型枠を利用した新規な基礎型枠の施工方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、基礎型枠,基礎型枠の施工方法としては、例えば、本出願人が先に提案した特開平6−34643号に記載のものがある。
【0003】
この本出願人の先提案に係る基礎型枠,基礎型枠の施工方法は、根切り溝の余掘り量を減量すること等を指向して埋め殺しにするユニット型の捨型枠に構成してなるもので、根切り溝に建込まれた基礎型枠の上方で鉄筋を組付けてそのまま基礎型枠の内部に落込み配筋するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来の本出願人の先提案に係る基礎型枠,基礎型枠の施工方法では、鉄筋の落込み配筋の際に、鉄筋を基礎型枠の枠板等に位置決め調整して固定する配筋補助作業が要求されるが、基礎型枠が狭い地中梁用型枠である場合に配筋補助作業が困難になるという問題点がある。さらに、鉄筋の組付け作業によって長時間基礎型枠の上方空間を占拠してしまうため、他の工事の邪魔になるという問題点がある。
【0005】
本発明は、このような問題点を考慮してなされたもので、配筋,配筋補助作業を殆ど不要にし、上方空間を長時間占拠することなく施工することができるようにした地中梁用型枠と、この地中梁用型枠を利用した基礎型枠の施工方法とを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明に係る地中梁用型枠は、請求項1に記載のように、少なくとも一定間隔を介して側面枠板が組付けられ内部にコンクリート打設間隙が設けられた型枠本体と、型枠本体のコンクリート打設間隙に配筋固定され型枠本体の端口から一定長突出した複数の鉄筋とからなり、かつ、該複数の鉄筋の突出量がそれぞれの鉄筋で異なるように形成されたことを特徴とする。
【0007】
この手段によると、型枠本体に鉄筋が配筋固定されているため、型枠本体を建込めば鉄筋の配筋も完了することになる。型枠本体,鉄筋は、工場で一体的に製造して工事現場に搬入することができる。型枠本体の端口から突出した鉄筋は、他の型枠本体の鉄筋との連結に供される。
【0008】
また、本発明に係る基礎型枠の施工方法は、請求項2に記載のように、独立基礎用型枠を建込んだ後に、請求項1の地中梁用型枠を地中梁用の根切り溝に落込んで建込みし、地中梁用型枠の端口から突出した鉄筋を独立基礎用型枠の内部に突入させ、独立基礎用型枠の内部で地中梁用型枠の鉄筋を直接または間接に連結することを特徴とする。
【0009】
この手段によると、比較的広い独立基礎用型枠の内部で比較的容易な作業の下で鉄筋が連結される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る地中梁用型枠および基礎型枠の施工方法の実施の形態を図面に基いて説明する。
【0011】
この実施の形態の基礎型枠の一部を構成する地中梁用型枠1は、図1,図2に示すように、型枠本体11,鉄筋12,スペーサ13とからなる。
【0012】
型枠本体11は、図2に詳細に示されるように、天端フレ止板111,中央フレ止板112,下端フレ止板113を介して一定間隔で相対して2枚の側面枠板114が組付けられ、内部にコンクリート打設間隙115が形成されている。側面枠板114は、薄性材の波板を採用して、軽量化と一定の耐圧強度とが確保されている。この側面枠板114と天端フレ止板111,下端フレ止板113とは、L字形のアングル116を介してボルト117で固定されている。また、この側面枠板114と中央フレ止板112とは、溶接で固定されている。さらに、この両側面枠板114の間には、座金118を介してセパレータ119が掛け渡されている。
【0013】
鉄筋12は、図2に詳細に示されるように、型枠本体11の長さ方向へ複数段に配筋された主筋121と、主筋121全体の周囲を囲むフープ筋122と、中段部分の主筋121に掛け渡された腹筋123とからなる。この主筋121,フープ筋122,腹筋123は、溶接,番線結束等によって組付けられている。また、フープ筋122と型枠本体11のセパレータ119とは、スポット溶接で固定されている。なお、この鉄筋12は、図1に示すように、型枠本体11の端口から一定長が突出している。ただし、突出した鉄筋12の各主筋121の突出長は、不統一に設定され、後述の連結の継目に応力が集中するのを避けている。
【0014】
スペーサ13は、山形に形成されてなるもので、型枠本体11の下端フレ止板113に固定されて鉄筋12の全体を長さ方向に亘って支承している。又、型枠本体11の下端内側壁には対のトラス筋14を長さ方向に亘って添設することができる。これによって型枠本体11と鉄筋12の撓みに対する補強を行うことができる。
【0015】
この実施の形態の地中梁用型枠1は、型枠本体11のセパレータ119と鉄筋12のフープ筋122とを介して、型枠本体11,鉄筋12,スペーサ13の全体が強固に組付けられている。従って、全体を工場で製造し、トラック等で工事現場まで損壊せずに搬送することができる。さらに、工事現場まで搬送した後には、クレーン等で吊持して、地中梁用の根切り溝2に落込んで建込みすることができる。なお、この地中梁用型枠1の建込みの完了は、型枠本体11,鉄筋12が一体化されていることにより、地中梁用型枠1のコンクリート打設間隙115における鉄筋12の配筋の完了をも意味することになる。
【0016】
このため、この実施の形態によると、狭い地中梁用型枠1のコンクリート打設間隙115の内部での配筋作業,配筋補助作業が不要となるため、型枠工事の施工期間が短縮されることになる。また、地中梁用の根切り溝2の上方空間を長時間占拠することがないため、他の工事の邪魔になることがなく工事全体の施工期間が短縮されることになる。
【0017】
この実施の形態の地中梁用型枠1は、地中梁用の根切り溝2に建込まれることにより、鉄筋12の型枠本体11の端口から突出した部分が基礎型枠の他の一部を構成する独立基礎用型枠3の内部に突入することになる。
【0018】
即ち、独立基礎用型枠3は、地中梁用の根切り溝2に連通して掘溝された方形の独立基礎用の根切り溝42に建込まれるもので、側面枠板31に地中梁用型枠1を接続するための接続用窓32が開口されている。
【0019】
独立基礎用型枠3の内部では、突入した鉄筋12の主筋121の連結を行うことになる。
【0020】
この連結では、図3に示すように、上段の主筋121に対してカプラジョイント(スリーブジョイント)金具5を用いて突出端を突合せ、連結の継目がコンクリート打設の障害となったり打設圧力で変形することがないように構成されている。なお、例えば、ガス圧接により突合せることも可能である。また、下段の主筋121に対しては、突出端を一定長重ね隣接させるラップジョイントが選択される。
【0021】
また、独立基礎用型枠3の4方向に地中梁用型枠1が接続される場合には、先行する2方向の接続側で前述の図3に示した構造とし、後行する2方向の接続側で図4に示すような補助鉄筋6を利用した構造とする。即ち、後行する2方向の接続側の鉄筋12の突出長を先行する2方向の接続側の鉄筋12の連結幅を避ける長さに短くしておき、連結に足りない長さを別個の補助鉄筋6で継続連結する。なお、図4には、上段の主筋121に対してガス圧接により突合せた形態を示してある。
【0022】
さらに、この実施の形態の鉄筋12の主筋121が表面に凹凸部のある異形鋼棒ではなく丸鋼棒である場合には、図5に示すように、定着性を備えるためのアンカ7を用いる。このアンカ7は、前述の図3,図4に示したジョイント部分から主筋121を折り曲げ形成したり継ぎ足し延長したりして交差する主筋121等に係止させる。
【0023】
これ等の連結作業,定着作業は、比較的広い独立基礎用型枠3の内部で行われ、作業自体も簡単なものであるため、容易に行うことができる。特に、独立基礎用型枠3における柱筋建作業と連係,併行して行うことが可能であるため、特別な作業が追加されたような弊害はない。
【0024】
以上、図示した実施の形態の外に、枠板本体11を底面枠板に側面枠板114を溶接固定してコ字形に形成して、天端フレ止板111,中央フレ止板112,下端フレ止板113,セパレータ119を除去した実施の形態とすることも可能である。この実施の形態によると、枠板本体11の部材点数が削減され構造が簡素化される。
【0025】
さらに、地中梁用型枠1と独立基礎用型枠3の接続用窓32との間に、両者を強固に固定する固定構造を設ける実施の形態とすることも可能である。この実施の形態によると、地中梁用型枠1と独立基礎用型枠3とのズレが防止され、鉄筋12に無用の応力が掛からなくなる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る地中梁用型枠および基礎型枠の施工方法は、地中梁用型枠の建込み完了により鉄筋の配筋も完了することになるため、狭い地中梁用型枠の内部での配筋作業,配筋補助作業が殆ど不要となる効果がある。また、この効果により、型枠工事の施工期間が短縮される効果が生ずる。
【0027】
さらに、地中梁用型枠の上方の空間を長時間占拠することがないため、他の工事の邪魔にならない効果がある。このため、工事全体の施工期間が短縮される効果が生ずる。
【0028】
さらに、本発明に係る地中梁用型枠のみとしては、地中梁用型枠の端口から鉄筋が突出しているため、簡単な工作で鉄筋の連結を行うことができる効果がある。
【0029】
さらに、本発明に係る基礎型枠の施工方法のみとしては、比較的広い独立基礎用型枠の内部で鉄筋の連結作業を行うため、鉄筋の連結作業が容易となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地中梁用型枠および基礎型枠の施工方法の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る地中梁用型枠の実施の形態を示す断面図である。
【図3】図1における鉄筋の連結例を示す要部の斜視図である。
【図4】図3の変形例を示す斜視図である。
【図5】図1における鉄筋の定着例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 地中梁用型枠
11 型枠本体
114 側面型板
115 コンクリート打設間隙
12 鉄筋
121 主筋
2 地中梁用の根切り溝
3 独立基礎用型枠
Claims (2)
- 少なくとも一定間隔を介して側面枠板が組付けられ内部にコンクリート打設間隙が設けられた型枠本体と、
型枠本体のコンクリート打設間隙に配筋固定され型枠本体の端口から一定長突出した複数の鉄筋とからなり、かつ、該複数の鉄筋の突出量がそれぞれの鉄筋で異なるように形成されたことを特徴とする地中梁用型枠。 - 独立基礎用型枠を建込んだ後に、請求項1の地中梁用型枠を地中梁用の根切り溝に落込んで建込みし、地中梁用型枠の端口から突出した鉄筋を独立基礎用型枠の内部に突入させ、独立基礎用型枠の内部で地中梁用型枠の鉄筋を直接または間接に連結することを特徴とする基礎型枠の施工方法。
Priority Applications (1)
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JP05216896A JP3688052B2 (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 地中梁用型枠および基礎型枠の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH09242084A JPH09242084A (ja) | 1997-09-16 |
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JP (1) | JP3688052B2 (ja) |
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1996
- 1996-03-08 JP JP05216896A patent/JP3688052B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH09242084A (ja) | 1997-09-16 |
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