JP2003193564A - 柱・梁構造躯体、その構築工法および仕口金物 - Google Patents

柱・梁構造躯体、その構築工法および仕口金物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕口部の構造を可能な限り簡素化して地上構
造物および地下構造物のいずれをもきわめて効率的に施
工できるようにした柱と鉄骨ばりとからなる柱・梁構造
躯体、その構築工法および柱と梁を接合する接合金物を
提供する。 【解決手段】 RC構造の柱1と鉄骨ばり2とからなる
柱・梁構造躯体において、柱1のコンクリート1d内に
構真柱1aを建て付け、また鉄骨ばり2との仕口部(接
合部)Aに仕口金物3を設置する。仕口金物3は構真柱
1aを貫通させて仕口部Aに埋設された上下一対のリン
グ部3a,3aとリング部3a,3aから柱1の側部に
突出させて取り付けられた継手部3bとから形成し、継
手部3bに鉄骨ばり2の端部を接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、鉄筋コンクリー
ト(以下「RC」という)構造または鉄骨鉄筋コンクリ
ート(以下「SRC」という)構造の柱と鉄骨ばりとか
らなる柱・梁構造躯体、その構築工法および柱と梁を接
合する接合金物として使用される仕口金物に関し、特に
柱と梁との接合部の構造を簡素化して地上構造物および
地下構造物のいずれをもきわめて効率的に施工できるよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】地下構造物や地上構造物の構造躯体とし
て、例えば柱をSRC構造で構築し、これにH形鋼など
からなる鉄骨ばりを架け渡す場合、一般に柱の梁との接
合部(以下「仕口部」という)に鉄骨ばりを接合するた
めの仕口金物を取り付け、この仕口金物に鉄骨ばりの端
部が接合されている。
【0003】この場合、例えば図10(a)に図示する
ように、仕口金物20は柱21の鉄骨材21aの仕口部
に突設されており、また仕口金物20は工場などで鉄骨
材21aの仕口部に予め突設され、鉄骨材21aととも
に現地に搬入されている。
【0004】また特に、柱をRC構造で構築し、これに
H形鋼などからなる鉄骨ばりを架け渡す場合には、柱の
仕口部に例えば図10(b)に図示するような角形鋼管
などからなるリングパネル22を仕口金物として埋め込
み、このリングパネル22に鉄骨ばり23の端部が溶接
する等して接合されている(例えば、特開平7−173
844号公報参照)。
【0005】また、例えば図10(c),(d)に図示
するようにRC構造の柱21の仕口部を鋼板などの鋼殻
24で囲い、その中に上下一対のダイヤフラム25を設
置し、このダイヤフラム25,25の端部に鉄骨ばり2
3の端部を溶接して接合する場合もある(例えば、実開
平6−35404号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、柱がSRC構
造の場合、柱の鉄骨材21aとして工場などで予め仕口
金物20の突設された鉄骨材21aを現地に搬入し、そ
して建て方を行うため、仕口金物20が邪魔になって運
搬や建て方に支障を来す等の課題があった。
【0007】また、柱がRC構造の場合、仕口部にリン
グパネル22を埋め込むことで仕口部のコンクリートが
リングパネル22によって二分されるためにコンクリー
トの充填性が悪いだけでなく、仕口部の強度低下を免れ
ない等の課題があった。また特に、図10(c),
(d)に図示するような場合、仕口部のデイテールが複
雑化し、また溶接部分も多くなってコストが嵩む等の課
題があった。
【0008】本願発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、特に仕口部の構造を可能な限り簡素化
して地上構造物および地下構造物のいずれをもきわめて
効率的に施工できるようにした柱と鉄骨ばりとからなる
柱・梁構造躯体、その構築工法および柱と梁を接合する
接合金物を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の柱・梁構
造躯体は、RC構造またはSRC構造の柱と鉄骨ばりと
からなる柱・梁構造躯体において、前記柱のコンクリー
ト内に構真柱を建て付け、前記鉄骨ばりの接合部に仕口
金物を設置し、当該仕口金物は前記構真柱を貫通させて
接合部に埋設された上下一対のリング部と当該リング部
から前記柱の側部に突出させて取り付けられた継手部と
から形成し、当該継手部に前記鉄骨ばりの端部を接合し
てなることを特徴とするものである。
【0010】この場合の構真柱にはH形鋼を使用するこ
とができ、特に柱がSRC構造の場合には、柱の鉄骨材
を構真柱として利用することができる。
【0011】請求項2記載の柱・梁構造躯体は、請求項
1記載の柱・梁構造躯体において、上下一対のリング部
間に筒状部を取り付け、当該筒状部に構真柱を貫通させ
て建て付けてあることを特徴とするものである。
【0012】この場合の筒状部は角形鋼管を所定の長さ
に切断したもの、あるいは鋼板を矩形筒状に折り曲げる
等して形成されたものを使用することができる。また、
筒状部には特にコンクリートは充填されないが、充填さ
れていてもよい。
【0013】請求項3記載の仕口金物は、上下一対のリ
ング部とこのリング部間の側部に突設された継手部とか
ら形成してなることを特徴とするものである。
【0014】請求項4記載の仕口金物は、請求項3記載
の仕口金物において、上下一対のリング部間に筒状部が
取り付けてあることを特徴とするものである。
【0015】請求項5記載の仕口金物は、請求項3また
は4記載の仕口金物において、継手部は上下一対のリン
グ部にそれぞれ突設された上下一対のフランジ部と当該
フランジ部間に取り付けられたウェブ部とから断面略H
形状に形成してあることを特徴とするものである。
【0016】請求項6記載の柱・梁構造躯体の構築工法
は、柱と梁とからなる構造躯体の構築工法において、前
記柱を構築する位置に請求項3、4または5記載の仕口
金物を複数配置し、次に前記柱を構築する位置に構真柱
を前記仕口金物のリング部に貫通させて建て付け、次に
前記各仕口金物を各階の仕口部にそれぞれ仮止めし、次
に前記構真柱の周囲に主筋とフープ筋をそれぞれ配筋
し、かつその周囲に型枠を組み、コンクリートを打設す
ることを特徴とするものである。
【0017】この場合、各仕口金物を構真柱をガイドに
上方に引き上げ、地上各階の仕口部に仮止めすることで
地上に建つ構造物を構築することができる。また、根切
り工事と並行させて各仕口金物を構真柱をガイドに下方
に降ろし、地下各階の仕口部に仮止めすることで地下構
造物を構築することができる。この場合、上階から下階
へとコンクリートを打ち下げ、床スラブ等の型枠は鉄骨
ばり等から吊って支持する等して工事を進める逆打ち工
法で行うことができる。
【0018】また、各階の仕口金物は構真柱に継手部ま
たはクサビによって仮止めすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1(a),(b)は、構真柱
(芯鉄骨)としてH形鋼を設置し、RC構造によって構
築された柱1とH形鋼からなる鉄骨ばり2との仕口部を
示し、柱1は構真柱として設置されたH形鋼1aの周囲
に主筋1bを配筋し、その周囲にフープ筋1cを配筋
し、さらに断面全体にコンクリート1dを打設すること
により矩形断面形に構築されている。
【0020】また、こうして構築された柱1の仕口部A
に、鉄骨ばり2の端部を接合するための接合金物として
仕口金物3が設置され、そしてこの仕口金物3を介して
鉄骨ばり2が柱1に接合されている。
【0021】仕口金物3は、例えば図7(a)に図示す
るように、仕口部Aのコンクリート1d内に鉄骨ばり2
の梁成に対応させるべく、鉄骨ばり2の上下フランジ2
a,2aとレベルを一致させて水平に埋め込まれた上下
一対のリング部3a,3aとこの上下リング部3a,3
a間の側部に水平に突設された複数の継手部3bとから
形成されている。
【0022】リング部3aは仕口部Aの中央のコンクリ
ート1d内に充分な被りを持って埋設される大きさ
(径)の矩形リング部状に形成されている。なお、リン
グ部3aは鋳造または鍛造、あるいは溶接による組み立
てによって形成されている。
【0023】各継手部3bは上下リング部3a,3aの
レベルと一致させて水平に突設された上下一対のフラン
ジ3c,3cとこの上下フランジ3c,3c間に設置さ
れたウェブ3dとから断面ほぼH形状に形成されてい
る。
【0024】上下フランジ3c,3cの固定端側(リン
グ部3a側)は柱1のコンクリート1d内に埋設され、
かつ上下リング部体3a,3aの縁端部にそれぞれ溶接
されている。また、自由端側(鉄骨ばり2側)は柱1の
各コンクリート側面から水平に所定長さ突出している。
【0025】各ウェブ3dの上下縁端部は上下フランジ
3c,3cにそれぞれ溶接され、また、各ウェブ3dの
固定端側(リング部3a側)は柱1のコンクリート1d
内に埋設され、自由端側(鉄骨ばり2側)は上下フラン
ジ3c,3cと同様に柱1の各コンクリート側面から水
平に所定長さ突出している。
【0026】また、各ウェブ3dの固定端寄りには複数
の配筋孔3eが上下方向に所定間隔おきに形成され、こ
の各配筋孔3eに仕口部Aに配筋された柱1のフープ筋
1cが挿通されている。
【0027】そして、各継手部3bに鉄骨ばり2の端部
が接合されている。この場合、鉄骨ばり2の上下フラン
ジ2a,2aの端部は継手部3bの上下フランジ3c,
3cの自由端に、ウェブ2bの端部はウェブ3dの自由
端にそれぞれ高力ボルト接合または溶接によって接合さ
れている。
【0028】なお、この場合の継手部3bとしては、H
形鋼を適当な長さに切断したもの、あるいは厚手の鋼板
を溶接によって断面H形状に組み立てたものが使用され
ている。
【0029】図2(a),(b)は、特に仕口部Aを補
強するために柱1の主筋1bの周囲にフープ筋1cの代
わりとして、またはフープ筋1cとともに鋼板または高
強度繊維布などからなるバンドプレート4が巻き付けら
れている例を示したものである。この場合、各継手部3
bのウェブ3dには縦長のスリット3fが上下方向に所
定間隔おきに形成され、この各スリット3fにバンドプ
レート4がそれぞれ挿通されている。
【0030】なお、この場合のバンドプレート4の板
厚、幅および設置間隔はフープ筋を設置する要領で決定
されている。また、バンドプレート4は工場であらかじ
め取り付けられている。スリット3fを設けずウェブ3
dにバンドプレート4を溶接して閉鎖形状を構成しても
よい。
【0031】また、図3(a),(b)も、同じく仕口
部Aを補強するためにコンクリート1dの外周に鋼板ま
たは鋼管、あるいは高強度繊維シート(例えばアラミド
繊維シート等)からなる外殻5が巻き付けられている例
を示したものである。
【0032】この場合、上下フランジ3c,3cの固定
端側は外殻5を貫通させ、上下リング部3a,3aの縁
端に溶接されている。また、ウェブ3dの固定端側は原
則として外殻5を貫通させ、仕口部Aのコンクリート1
d内に定着させてあるが、あえてそうせずに外殻5の側
部に溶接されていてもよい。また、フープ1cとフープ
孔3eは省略してもよい。
【0033】図4(a),(b)は、仕口金物3の変形
例を示したもので、上下のリング部3a,3a間に角形
鋼管などらなる筒状部3gがその上下両端を上下のリン
グ部3a,3aにそれぞれ溶接して取り付けられてい
る。そして、上下リング部3a,3aと筒状部3gにH
形鋼1aが連続して挿通されている。
【0034】なおこの場合、継手部3bのウェブ3dの
固定端側は筒状部3gに溶接されていてもよく、または
単に仕口部Aのコンクリート1d内に定着されていても
よい。また、筒状部3gには特にコンクリートは充填さ
れていないが、充填されていてもよい。
【0035】いずれの例においても、仕口金物3は、リ
ング部3aに構真柱1aを貫通させて仕口部Aに水平に
設置され、例えば図5(a),(b)や図6(a),
(b)に図示するようにブラケット6またはクサビ7で
構真柱1aに仮止めされ、その後コンクリート1dを打
設することにより仕口部Aに一体的に固定されている。
【0036】なお、この場合のブラケット6にはアング
ル材などが使用され、ブラケト6は構真柱1aに仮止め
ボルトでボルト止めされ、このブラケット6を介して仕
口金物3は構真柱1aに仮止めされている。
【0037】また、クサビ7で仕口金物3を構真柱1a
に仮止めする場合、仕口金物3のリング部3aと構真柱
1aとの間にクサビ7を挿入することにより、構真柱1
aに仕口金物3が仮止めされている。
【0038】このような構成において、次に上記仕口金
物を使って地上に構築される、柱と梁とからなる柱・梁
構造躯体の構築工法を図8(a)〜(e)に基づき、順
を追って説明する。
【0039】 最初に、構築される各柱の位置に、構
築される建物の階数に応じた数の仕口金物3をそれぞれ
重ねて配置する。
【0040】 次に、各柱の位置に構真柱としてH形
鋼1aをそれぞれ建て付ける。この場合、H形鋼1aは
仕口金物3のリング部3aに貫通させて建て付ける。
【0041】 次に、仕口金物3を屋上階の仕口部A
から各階の仕口部Aに順に引き上げ、そして各仕口金物
3を各階の仕口部Aにブラケット等で仮止めする(例え
ば図5(a),(b)参照)。
【0042】また、その後の施工を安全にしかも効率的
に行うためには、各H形鋼1a,1aの最上階(屋上
階)の仕口金物3,3間に鉄骨ばり2を架け渡してH形
鋼1a,1aどうしを連結しておくのが望ましい。さら
に、最上階(屋上階)のスラブを先に施工しておけば、
その後の施工を雨天などの天候に左右されないで行うこ
とができる全天候型とすることができる。
【0043】 次に、構真柱として建て付けられた各
H形鋼1aの周囲に主筋1bとフープ筋1cを配筋し、
その外側に型枠(図省略)を設置する。そして、型枠内
にコンクリートdを打設して各柱1のRC部分を構築す
る。
【0044】 こうして、RC構造の柱1が構築さ
れ、各階の仕口部Aに仕口金物3が固定された後、各階
の仕口部A,A間に鉄骨ばり2を架け渡す。そして各鉄
骨ばり2の両端を仕口金物3の継手部3bに接合する。
【0045】次に上記仕口金物を使って地下に構築され
る柱・梁構造躯体の施工方法を図9(a)〜(e)に基
づき、順を追って説明する。
【0046】 最初に、構築される各柱の位置に構築
される建物の階数に応じた数の仕口金物3をそれぞれ重
ねて配置する。
【0047】 次に、各柱の位置に構真柱としてH形
鋼1aをそれぞれ建て付ける。この場合、H形鋼1aは
仕口金物3のリング部3aに貫通させて建て付ける。
【0048】 次に、根切り工事に並行させて仕口金
物3を最上階の仕口部Aから各階の仕口部Aに順に降ろ
し、そして各仕口金物3を各階の仕口部Aにブラケット
6やクサビ7によって仮止めする(例えば図5(a),
(b)参照)。
【0049】また、その後の施工を安全にしかも効率的
に行うためには、各H形鋼1a,1aの最上階(地上
階)の仕口金物3,3間に鉄骨ばり2を架け渡してH形
鋼1a,1aどうしを連結しておくのが望ましい。さら
に、最上階(屋上階)のスラブを先に施工しておけば、
その後の施工を全天候型施工とすることができる。
【0050】 次に、構真柱として建て付けられたH
形鋼1aの周囲に主筋1bとフープ筋1cを配筋し、そ
の外側に型枠(図省略)を設置する。そして、型枠内に
コンクリート1dを打設する。
【0051】また、各階の仕口部Aに仕口金物3が固定
された後、各階の仕口部A,A間に鉄骨ばり2を架け渡
し、各鉄骨ばり2の両端を仕口金物3の継手部3bに接
合する。なお、この場合の施工は逆打ち工法で行うもの
とする。
【0052】
【発明の効果】本願発明は以上説明したとおりであり、
以下の効果を有する。 特に柱がコンクリート内に構真柱を建て付け、RC
構造またはSRC構造で構築され、かつ梁として鉄骨ば
りが設置されているので、構真柱と鉄骨ばりとからなる
架構を先行して組み立て、追って柱のRC部分を施工す
ることでPCa部材による施工と同様に効率的施工、単
純化施工等を可能にすることができる。
【0053】 また、仕口金物は構真柱(柱用鉄骨
材)とは別個に形成され、現地に搬入された後、各柱の
仕口部に設置される構造になっているので、仕口部の簡
素化が可能となるだけでなく、またPCa部材に比べて
軽く、しかも構真柱に突出部分(ブラケット)がないた
め、嵩張らず工場から現地への運搬および現地での建て
込み等がし易く、この点においてもきわめて効率的な施
工が可能になる。
【0054】 さらに、仕口金物は各柱の仕口部に構
真柱をリング部に貫通させて設置されており、この場合
リング部と構真柱との間に充分なあきが確保されていれ
ば、構真柱の建て方および仕口金物の位置調整を自由に
行うことができ、施工精度を高めることができる。
【0055】 また、仕口金物は上下一対のリング部
とこのリング部間の側部に突設された継手部とから形成
し、さらに上下一対のリング部間に筒状部を取り付けて
形成されているので、仕口部の剛性及び靭性を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】RC柱と鉄骨ばりとの仕口部を示し、(a)は
その縦断面図、(b)はその横断面図である。
【図2】RC柱と鉄骨ばりとの仕口部を示し、(a)は
その縦断面図、(b)はその横断面図である。
【図3】RC柱と鉄骨ばりとの仕口部を示し、(a)は
その縦断面図、(b)はその横断面図である。
【図4】RC柱と鉄骨ばりとの仕口部を示し、(a)は
その縦断面図、(b)はその横断面図である。
【図5】RC柱と鉄骨ばりとの仕口部を示し、(a)は
その縦断面図、(b)はその横断面図である。
【図6】RC柱と鉄骨ばりとの仕口部を示し、(a)は
その縦断面図、(b)はその横断面図である。
【図7】(a),(b)は仕口金物の一例を示す斜視図
である。
【図8】(a)〜(e)は地上に構築される、RC柱と
鉄骨ばりとからなる構造の構築工法の一例を示す説明図
である。
【図9】(a)〜(e)は地下に構築される、RC柱と
鉄骨ばりとからなる構造の構築工法の一例を示す説明図
である。
【図10】仕口部の従来例を示し、(a),(c)は仕
口部の横断面図、(b),(d)は仕口部の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 柱 1a H形鋼 1b 主筋 1c フープ筋 1d コンクリート 2 鉄骨ばり 3 仕口金物(接合金物) 3a リング部 3b 継手部 3c フランジ 3d ウェブ 3e 配筋孔 3f スリット 3g 筒状部 4 バンドプレート 5 外殻 6 ブラケット 7 クサビ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RC構造またはSRC構造の柱と鉄骨ば
    りとからなる柱・梁構造において、前記柱のコンクリー
    ト内に構真柱を建て付け、かつ前記鉄骨ばりとの接合部
    に仕口金物を設置し、当該仕口金物は前記構真柱を貫通
    させて接合部に埋設された上下一対のリング部と当該リ
    ング部から前記柱の側部に突出させて取り付けられた継
    手部とから形成し、当該継手部に前記鉄骨ばりの端部を
    接合してなることを特徴とする柱・梁構造躯体。
  2. 【請求項2】 上下一対のリング部間に筒状部を取り付
    け、当該筒状部に構真柱を貫通させてあることを特徴と
    する請求項1記載の柱・梁構造躯体。
  3. 【請求項3】 上下一対のリング部とこのリング部間の
    側部に突設された継手部とから形成してなることを特徴
    とする仕口金物。
  4. 【請求項4】 上下一対のリング部間に筒状部を取り付
    けてなることを特徴とする請求項3記載の柱と梁とから
    なる仕口金物。
  5. 【請求項5】 継手部は上下一対のリング部にそれぞれ
    突設された上下一対のフランジ部と当該フランジ部間に
    取り付けられたウェブ部とから断面略H形状に形成して
    あることを特徴とする請求項3または4記載の柱と梁と
    からなる仕口金物。
  6. 【請求項6】 柱と梁とからなる構造躯体の構築工法に
    おいて、前記柱を構築する位置に請求項3、4または5
    記載の仕口金物を複数配置し、次に前記柱を構築する位
    置に構真柱を前記仕口金物のリング部に貫通させて建て
    付け、次に前記各仕口金物を各階の仕口部にそれぞれ仮
    止めし、次に前記構真柱の周囲に主筋とフープ筋をそれ
    ぞれ配筋し、かつその周囲に型枠を組み、コンクリート
    を打設することを特徴とする柱・梁構造躯体の構築工
    法。
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