JP2005256341A - 波形鋼板ウエブuコンポ橋 - Google Patents

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Abstract

【課題】U形コンポ橋の重量を軽減し、運搬・架設機材・支承名等のコストを縮減し、さらに仮支柱間隔が大きくでき、交差交通にも利用できる。
【解決手段】橋梁単位部材としてU形プレキャストセグメントを構築し、該U形プレキャストセグメントを橋軸方向に接続すると共に、その上部に床版を設置し両部材を一体化して構築されるコンポ橋であって、U形プレキャストセグメント12を、波形鋼板ウエブ15および、左右のウエブ下部を結合するかつ内部にPC主ケーブルが挿通された下床版17で構成し、セグメント12の橋軸方向の接合部位が現場打ちコンクリートの横桁19の位置とされており、横桁19に配したフープ状の連結筋22を隣り合う波形鋼板ウエブ15に設けた連結筋挿入孔21に跨って挿入することでセグメント同士が結合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、波形鋼板ウエブUコンポ橋に関する。
PCコンポ橋は、橋梁単位部材であるプレキャストコンクリート製T桁や箱桁等のプレキャストセグメントを施工現場でショートライン工法などで構築した後、該プレキャストセグメントをトラッククレーンで所定の部位に吊り上げ、支保工を用いて支持させながら橋軸方向に接続すると共に、前記プレキャストセグメントとPC合成床版を一体化してなる合成桁橋である。このPCコンポ橋は、舗装、高欄、地覆、分離帯など床版施工後に載荷される死荷重を除いた死荷重に対しては、プレキャストコンクリート桁の断面で抵抗し、床版施工後載荷される死荷重および活荷重に対しては、桁と床版が一体になった合成断面で抵抗する形式の橋である。
PCコンポ橋では、プレキャストコンクリート桁と床版が一体となって荷重に抵抗するために、桁とPC合成床版が全長にわたって適当なずれ止めで結合される。ずれ止めには、桁から突出した鉄筋を床版に埋め込む形式が用いられ、結合面に垂直に配置される。また、構造形式としては単純合成桁と連続合成桁がある。
図10(a)にはPCコンポ橋の代表的な断面形状を示す。同図において、プレキャストコンクリート製のT桁1が所定間隔で平行に配置されており、隣り合うT桁1の頭部における係合段部2にPC板3を支持させた上、その上部に場所打ちコンクリートを打設して床版4を構成しており、プレキャストコンクリートのT桁1と床版4が一体になった合成断面で荷重に抵抗する。9はアスファルト舗装である。
図10(b)、(c)には他の2例に係るPCコンポ橋の断面形状を示す。10図(b)において、プレキャストコンクリート製の箱桁5が所定間隔で平行に配置されており、隣り合う箱桁5の上端部における係合段部6にPC板7を支持させた上、その上部に場所打ちコンクリートを打設して床版8を構成している。図10(c)では、隣り合う箱桁5の上端部によってPC床版10を支持させてPCコンポ橋を構築している。図10(b)、(c)何れの場合もプレキャストコンクリート製の箱桁5と床版8、10が一体になった合成断面で荷重に抵抗する。
特開2000−345515号公報
従来のPCコンポ橋では、次の問題があった。
(1)プレキャストコンクリート製のT桁や箱桁(セグメント)は、鋼橋に比べ橋体重量が大きく、地質条件の悪いところでの適用ができなかった。
(2)T桁や箱桁がプレキャストコンクリート製であるので単位長当り重量が重く、運搬、架設機材、支承等のコストが増加した。
(3)T桁や箱桁がプレキャストコンクリート製であるのでの桁長を長くできず、仮支柱間隔が小さくなり、交差交通の供用性が低下するものであった。
本発明は前記の問題を解決するために、従来のプレキャストコンクリート製のT桁や箱桁とPC合成床版を組み合わせたPCコンポ橋を更にスリム化・軽量化したUコンポ橋を提供することを目的とする。
すなわち、本発明では、従来のPCコンポ橋のウエブをコンクリートから波形鋼板ウエブに変えたU形プレキャストセグメントとすることにより、該セグメントの大幅な軽量化を達成し、さらに、これに伴い長支間に対応可能とし、特に、U形プレキャストセグメントの橋軸方向の連結の容易性と確実性、およびウエブと下床版の連結、ウエブと上床版との連結のそれぞれの容易性と確実性を実現した波形鋼板ウエブUコンポ橋を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため、本発明は次のように構成する。
第1の発明は、橋梁単位部材としてU形プレキャストセグメントを構築し、該U形プレキャストセグメントを橋軸方向に接続すると共に、その上部に上床版を設置し両部材を一体化して構築されるコンポ橋であって、前記U形プレキャストセグメントを、波形鋼板製のウエブおよび、左右のウエブ下部を結合するコンクリート製でかつ内部にPC主ケーブルが挿通された下床版で構成し、U形プレキャストセグメントの橋軸方向の接合部位が現場打ちの横桁位置とされており、前記接続部において、前記横桁に配したフープ状の連結筋が隣り合う波形鋼板製のウエブに設けた連結筋挿入孔に跨って挿入されることでセグメント同士が結合されていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記波形鋼板製のウエブとコンクリートの下床版とは、ウエブに溶接したジベルを介して一体化されていることを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記波形鋼板製のウエブに開設の鉄筋貫通用穴に貫通させた貫通鉄筋が埋設されるように上床版用プレキャスト板が構築されると共に、該プレキャスト板から前記貫通鉄筋が上方に突出しており該貫通鉄筋が埋設されるように現場打ちコンクリート床版が構築されていることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、U形プレキャストセグメントにおける波形鋼板製の両ウエブの上床版用プレキャスト板の間および、幅員方向に隣り合うU形プレキャストセグメントにおけるウエブの上床版用プレキャスト板の間にPC板が支持され、該PC板の上部に前記貫通鉄筋が埋設されるように場所打ちコンクリート床版が構築されたことを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、PC板に代えて型枠が架設され、該型枠の上部に場所打ちコンクリート床版が構築されたことを特徴とする。
第6の発明は、第3の発明において、前記U形プレキャストセグメントにおける波形鋼板製の両ウエブの上床版用プレキャスト板の間および、幅員方向に隣り合うU形プレキャストセグメントにおけるウエブの上床版用プレキャスト板の間にプレキャストコンクリート床版が支持され、前記上床版用プレキャスト板の上部には、貫通鉄筋が埋設されるように目地部コンクリートが構築されたことを特徴とする。
本発明は、従来のPCコンポ橋のウエブをコンクリートから波形鋼板ウエブに変えたU形プレキャストセグメントとしたことにより、橋梁単位部材であるプレキャストセグメントの大幅な軽量化を達成でき、さらに、これに伴い長支間に対応可能となった。さらに、主桁をセグメント化して仮支柱により架設し、セグメントの橋軸方向の接合部位を横桁位置とし、該横桁を現場打ちコンクリートで構成し、かつ連結筋を横桁内に配設の連結筋を隣り合うウエブの間に掛け渡すことで横桁を介してU形プレキャストセグメントを軸方向に連結でき、波形ウエブの手間のかかる溶接も省略でき施工性が向上する。
さらに、下床版はジベルで波形鋼板ウエブと一体化させ、さらに上床版と波形鋼板ウエブは、ウエブに設けた孔に通した貫通鉄筋を上床版用プレキャスト板から立ち上がらせて現場打ちコンクリート上床版に埋設することでることでウエブと上床版を一体化し、または、前記貫通鉄筋をプレキャストコンクリート床版の間に充填する目地部コンクリート中に埋設することでウエブと上床版を一体化するので、波形鋼板製ウエブと下床版および上床版の連結の容易性と確実性が向上する。
以下本発明の実施形態を図を参照して説明する。
図1〜図5は、第1実施形態を示し、図1は、第1実施形態に係る波形鋼板ウエブUコンポ橋の縦断正面図、図2(a)は、図1における片側のU形プレキャストセグメントの拡大図、(b)は、図2(a)の波形鋼板製ウエブを単独で示す説明図である。また、図3(a)は、軸方向に接合する波形鋼板製ウエブの横桁部位における接合部を示す正面図、(b)は、図3(a)のA−A線位置での切断平面説明図である。また、図4は、横桁部位における波形鋼板製ウエブの接合部構造を示す斜視説明図、図5は、波形鋼板製ウエブと上床版との接合構造を示す斜視説明図である。
各図において、波形鋼板ウエブUコンポ橋11は、幅員方向に橋梁単位部材としてのU形プレキャストセグメント12を平行に配置し、各U形プレキャストセグメント12を橋軸方向(図面の表裏方向に)連結すると共に、U形プレキャストセグメント12の上部において、幅員方向と橋軸方向にPC板13および、その上部に場所打ちコンクリート上床版14を構築して構成されている。図2において、両側の波形鋼板製ウエブ15の上端部の間には対傾構23がコンクリート上床版14を構築するまで架設されていて最終工程で取り外される。セグメント12は、施工現場でショートライン工法などで構築した後、該セグメント12をトラッククレーン等で所定の設置部位に吊り上げ、仮支柱を用いて架設しながら橋軸方向に接続すると共に、セグメント12と上床版14を一体化して合成桁橋として構成される。上床版14にはアスファルト舗装9が施工される。
U形プレキャストセグメント12は、波形鋼板製のウエブ15および、左右のウエブ15の下部を結合するコンクリート製でかつ内部に内ケーブル16が挿通された下床版17で構成し、下床版17と波形鋼板製ウエブ15とは、該ウエブ15の内側面にジベル18を溶接し、該ジベル18が埋設されるようにコンクリートを打設することで強固に一体化される。
U形プレキャストセグメント12の橋軸方向の連結は、該セグメント12を仮支柱により所定位置に架設したうえ、図3、図4のように、接合部位置に設ける現場打ちの横桁19を介して行われる。すなわち、各U形プレキャストセグメント12における波形鋼板製ウエブの端部20には連結筋挿入孔21が上下方向に複数設けられていて、橋軸方向に隣り合う波形鋼板製ウエブ15の連結筋挿入孔21に跨って、外部側を折り曲げたフープ状の連結筋22が挿入されていて、該連結筋22の両端部は内側に伸長しており、横桁19を構築したとき、連結筋22が該横桁コンクリート中に埋設されるように設けてある。
前記のように、U形プレキャストセグメント12の橋軸方向の接合部位を現場打ちコンクリートによる横桁19とし、波形鋼板製ウエブ15の連結筋挿入孔21に挿通の連結筋22を横桁19に埋設することで、橋軸方向に隣り合うU形プレキャストセグメント12と横桁19とが一体化し連結できるので、該セグメント12を橋軸方向に接合するのに波形鋼板製ウエブ15同士の溶接やボルト接合など手間の掛る接続作業が不要であり、作業性が向上すると共に、セグメント12の橋軸方向の連結の容易性と確実性が実現される。
現場打ちコンクリートで横桁19を構築することで橋軸方向に接合したセグメント12の上部にPC板(または埋め込み型枠)13を架設し、PC板13の上に現場打ちコンクリート上床版14を打設し、上床版用プレキャスト板24を介してウエブ15と上床版14を一体化する。上床版用プレキャスト板24をウエブ15に固着するため、該波形鋼板製のウエブ15に鉄筋貫通用穴25が開設されており、該鉄筋貫通用穴25に貫通された貫通鉄筋26の下半部が埋設されるようにコンクリートが打設されて所定幅の上床版用プレキャスト板24が構築されており、かつ、上床版用プレキャスト板24の上面から前記の貫通鉄筋26が上方に突出している。そして、貫通鉄筋26が埋設されるように現場打ちコンクリートを打設して上床版14が構築されている。
前記のように、U形プレキャストセグメント12における波形鋼板製のウエブ15の上部に該ウエブ15と強固に一体に構築した上床版用プレキャスト板24から上方に突出する貫通鉄筋26を介して現場打ちコンクリートによる上床版14を構築でき、上床版14が上床版用プレキャスト板24を介してウエブ15と一体となることでU形プレキャストセグメント12における合成床版となり、これにより軽量かつスリムにして、しかも堅牢なU形コンポ橋が構築される。その後、外ケーブル27を緊張する。
図6は、第2実施形態に係る波形鋼板ウエブUコンポ橋の縦断側面図である。第2実施形態では、第1実施形態におけるPC板13と現場打ちコンクリートの上床版14に代えて、プレキャストコンクリートの上床版28が、隣り合うセグメント12の上部間およびセグメントにおける両ウエブ15の間に配設されている。上床版用プレキャスト板28の上部は目地部空間とされ、目地部空間に貫通鉄筋26が埋設されるように目地部コンクリート29が打設されていて、この目地部コンクリート29を介して波形鋼板製ウエブ15と一体化されている。
次に、図7〜図9を参照して、図1に示す波形鋼板ウエブUコンポ橋を構築する工程を説明する。
図7(a)、8(a)の第1工程(セグメント架設工程)では、施工現場でショートライン工法などで構築された複数のU形プレキャストセグメント12が、クレーンで吊り上げられて上向矢印で示す仮支柱30により架設されて橋軸方向に連続して配置されていると共に、連続する複数のセグメント12の両端は橋台31と橋脚32で仮支承されている。前記セグメント12は、幅員方向に所定の間隔をあけて2列平行に配置されている。
図7(b)、図8(b)の第2工程(セグメントを接合する横桁コンクリート打設工程)では、U形プレキャストセグメント12の接合部に現場打ちコンクリートの横桁19が構築され、図3、図4に示した連結筋22を介して隣の波形鋼板製ウエブ15と横桁19とが一体化される。
図7(c)、図8(c)の第3工程(PC板の設置工程)では、U形プレキャストセグメント12の波形鋼板製ウエブ15の上部の間と隣の列のセグメント12の上部間にPC板13を配置する。
図7(d)、図8(d)の第4工程(場所打ちコンクリート床版の設置工程)では、PC板13の上部に場所打ちコンクリート床版14を打設する。
図9(a)、(b)の第5工程(外ケーブル緊張、仮支柱撤去)では、支間において横桁19で接合された複数のU形プレキャストセグメント12に外ケーブル27を緊張して波形鋼板ウエブUコンポ橋11の全長にプレストレスを導入し、その後、仮支柱30を撤去して施工が終了する。
〔実施形態の作用〕
実施形態の作用を列挙すると、つぎのとおりである。
(1)PCコンポ橋におけるプレキャストセグメントのウエブをコンクリートから波形鋼板ウエブ15に変えたことにより、PCコンポ橋の重量の大幅な軽量化を達成でき、鋼橋に近い橋体重量にできる、具体的には、U形プレキャストセグメント12の単位長当り重量を、従来のU形コンポ橋の1/3程度にすることができ、運搬、架設機材、支承等のコスト縮減を図ることができ、加えて、地質条件の悪いところに適用できる。
(2)前記に伴いセグメント長を長くすることができるので、仮支柱間隔が大きくでき、長支間に対応可能となり、交差交通にも利用できる。
(3)前記のように主桁であるU形プレキャストセグメント12を仮支柱30により架設し、セグメントの接合を現場打ちコンクリートによる横桁19の位置とすることで、波形鋼板製ウエブ15の橋軸方向の手間のかかる溶接やボルト締結も省略した。
(4)また、このようにU形プレキャストセグメント12の橋軸方向の接合部を、前述の場所打ちコンクリート横桁19とすることで、接合部の縁引張応力度に対する制限値を緩和できる。さらに、場所打ちコンクリート横桁19とすることで、プレキャストセグメント製作は、ショートライン工法でもマッチキャストする必要がない。
(5)また、下床版17はジベル18で波形鋼板ウエブ15と一体化させると共に、上床版14と波形鋼板ウエブ15は、該波形鋼板に設けた鉄筋貫通用穴25に貫通鉄筋26を通すことで一体化されている点で、セグメント12と上床版14の連結作業も容易、確実となる。(6)下床版に内ケーブル16により導入するプレストレスは、プレテンション方式、ポストテンション方式を適宜選択する。
(7)波形鋼板ウエブ15の上床版用プレキャスト板24は、架設時のウエブに作用する曲げ圧縮力を負担する構造部材としている。(8)波形鋼板ウエブ15の内側は、D塗装系とすることができる。
(9)防音壁等が設置される場合は、U形プレキャストセグメント12を横桁断面端部に配置することで、床版厚を低減する。
本発明の第1実施形態に係る波形鋼板ウエブUコンポ橋の縦断正面図である。 (a)は、図1片方のU形プレキャストセグメントの拡大図、(b)は、波形鋼板製ウエブを単体で示す説明図である。 (a)は、軸方向に接合する波形鋼板製ウエブの横桁部位における接合部を示す側面図、(b)は、図3(a)のA−A線位置での切断平面図である。 横桁部位における波形鋼板製ウエブの接合部構造を示す斜視説明図である。 波形鋼板製ウエブと上床版との接合構造を示す斜視説明図である。 第2実施形態に係る波形鋼板ウエブUコンポ橋の縦断側面図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は、本発明に係るU形プレキャストセグメントを用いて波形鋼板ウエブUコンポ橋を構築する第1工程〜第4工程の側面図である。 (a)、(b)(c)、(d)は、図7(a)、(b)、(c)、(d)に対応する正面図である。 (a)、(b)は、第5工程の側面図と正面断面図である。 (a)、(b)、(c)は、従来の第1例と第2例と第3例に係るPCコンポ橋の縦断正面図である。
符号の説明
1 T桁
2 係合段部
3 PC板
4 床版
5 箱桁
6 係合段部
7 PC板
8 場所打ちコンクリート床版
9 アスファルト舗装
10 PC床版
11 波形鋼板ウエブUコンポ橋
12 U形プレキャストセグメント
13 PC板
14 場所打ちコンクリート上床版
15 波形鋼板製ウエブ
16 内ケーブル
17 下床版
18 ジベル
19 現場打ちコンクリートの横桁
20 ウエブ端部
21 連結筋挿入孔
22 フープ状の連結筋
23 対傾構
24 上床版用プレキャスト板
25 鉄筋貫通用穴
26 貫通鉄筋
27 外ケーブル
28 プレキャストコンクリート上床版
29 目地部コンクリート
30 仮支柱
31 橋台
32 橋脚

Claims (6)

  1. 橋梁単位部材としてU形プレキャストセグメントを構築し、該U形プレキャストセグメントを橋軸方向に接続すると共に、その上部に上床版を設置し両部材を一体化して構築されるコンポ橋であって、前記U形プレキャストセグメントを、波形鋼板製のウエブおよび、左右のウエブ下部を結合するコンクリート製でかつ内部にPC主ケーブルが挿通された下床版で構成し、U形プレキャストセグメントの橋軸方向の接合部位が現場打ちの横桁位置とされており、前記接続部において、前記横桁に配したフープ状の連結筋が隣り合う波形鋼板製のウエブに設けた連結筋挿入孔に跨って挿入されることでセグメント同士が結合されていることを特徴とする波形鋼板ウエブUコンポ橋。
  2. 前記波形鋼板製のウエブとコンクリートの下床版とは、ウエブに溶接したジベルを介して一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の波形鋼板ウエブUコンポ橋。
  3. 前記波形鋼板製のウエブに開設の鉄筋貫通用穴に貫通させた貫通鉄筋が埋設されるように上床版用プレキャスト板が構築されると共に、該プレキャスト板から前記貫通鉄筋が上方に突出しており該貫通鉄筋が埋設されるように現場打ちコンクリート床版が構築されていることを特徴とする請求項1または2記載の波形鋼板ウエブUコンポ橋。
  4. U形プレキャストセグメントにおける波形鋼板製の両ウエブの上床版用プレキャスト板の間および、幅員方向に隣り合うU形プレキャストセグメントにおけるウエブの上床版用プレキャスト板の間にPC板が支持され、該PC板の上部に前記貫通鉄筋が埋設されるように場所打ちコンクリート床版が構築されてなる請求項3記載の波形鋼板ウエブUコンポ橋。
  5. 請求項4において、PC板に代えて型枠が架設され、該型枠の上部に場所打ちコンクリート床版が構築されてなる波形鋼板ウエブUコンポ橋。
  6. 前記U形プレキャストセグメントにおける波形鋼板製の両ウエブの上床版用プレキャスト板の間および、幅員方向に隣り合うU形プレキャストセグメントにおけるウエブの上床版用プレキャスト板の間にプレキャストコンクリート床版が支持され、前記上床版用プレキャスト板の上部には、貫通鉄筋が埋設されるように目地部コンクリートが構築されてなる請求項3記載の波形鋼板ウエブUコンポ橋。
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