JP3685751B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機等の弾球遊技機では、複数種類の遊技図柄を変動表示可能な図柄表示部を複数、例えば左右方向に3つ配置した図柄表示手段を備え、所定の図柄始動手段が遊技球を検出することを条件に図柄表示手段の遊技図柄を所定の変動パターンに従って変動させ、その変動後の停止図柄が予め定められた所定の組み合わせ、例えば全て同種図柄となる特定態様となった場合に、遊技者に有利な利益状態を発生させるようになっている。
【0003】
この種の弾球遊技機では、図柄変動時の演出の1つとして、事前に特定態様となる信頼度を何らかの方法で遊技者に報知するようにしたものが一般的である。この特定態様信頼度の報知方法としては、所定のキャラクターが登場する変動パターンで変動する場合にはその他の変動パターンの場合よりも特定態様となる信頼度を高くするなど、変動パターン毎に特定態様となる信頼度を異ならせるようにしたものなどが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種の弾球遊技機においては、図柄変動時の画面演出は複雑化、多様化の一途をたどっている。このような状況の中、上述した従来の弾球遊技機のように変動パターンによって特定態様信頼度を報知するようにしても、各変動パターンの微妙な違いに基づいてその報知内容を認識することは多くの遊技者にとって非常に難しく、必ずしも一般的な遊技者の遊技意欲を向上させるものとはなっていないという問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、特定態様信頼度を誰にでも容易に認識し得るように報知することにより遊技に対する興趣を増大できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の遊技図柄28a〜28cを夫々複数種類に変動表示可能な図柄表示手段15と、該図柄表示手段15の変動後の停止図柄を特定態様とするか否かを抽選する特定態様抽選手段44と、該特定態様抽選手段44が特定態様とする旨の抽選を行い且つ前記図柄表示手段15の変動後の停止図柄が特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段46とを備えた弾球遊技機において、前記遊技図柄28a〜28cは夫々複数種類の数字図柄で構成され、リーチ状態を構成する数字図柄の値の大小が前記特定態様となる信頼度の大小と一致するように前記遊技図柄の種類毎の選択率が予め定められており、前記図柄表示手段15の図柄変動がリーチ状態を経由する場合に、そのリーチ状態を構成する遊技図柄を前記複数種類の中から前記選択率に基づいて選択するリーチ図柄選択手段49,63を備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図7は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、矩形枠状の外枠2と、この外枠2に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3には、その窓孔に対応して遊技盤4が裏側から着脱自在に装着され、この遊技盤4の前側に、前枠3に開閉自在に枢着されたガラス扉5と前面板6とが開閉自在に配置されている。前面板6には、発射用の遊技球を貯留する上皿7が装着されている。前枠3の下部には、余剰球を貯留する下皿8と、発射手段9の発射ハンドル10とが夫々設けられている。
【0008】
遊技盤4には、図2に示すように、発射手段9から発射された遊技球を案内するガイドレール11が環状に装着されると共に、そのガイドレール11の内側の遊技領域12に、液晶表示手段13、第1図柄表示手段14、第2図柄表示手段15、第1図柄始動手段16、第2図柄始動手段17、可変入賞手段18、普通入賞手段19〜21等の各種遊技部品が配置されている。
【0009】
液晶表示手段13は、遊技盤4に前側から装着された表示ケース22と、この表示ケース22の略中央に配置された液晶表示部23とを備えており、表示ケース22の上部側に第1図柄表示手段14が設けられている。液晶表示部23は、第2図柄表示手段15を構成すると共に、遊技者に対して通常のデモ画像、その他遊技画像等を表示可能となっている。
【0010】
第1図柄表示手段14は1個又は複数個、例えば1個の第1図柄を変動表示可能であり、通過ゲート等よりなる第1図柄始動手段16が遊技球を検出することを条件に、その第1図柄が乱数制御等により所定時間変動して停止するようになっている。
【0011】
第1図柄は、上下方向又は左右方向のスクロール等によって変動し、変動後に所定態様(所定種類の図柄)又は非所定態様で停止する。第1図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜遊技図柄を使用可能であり、この実施形態では0〜9までの数字図柄が用いられている。
【0012】
なお、第1図柄表示手段14を、例えば当たり、はずれに対応する複数、例えば2個のランプにより構成し、それらのランプを例えば交互に点灯させることによって変動させ、当たり側のランプを点灯させる所定態様と、はずれ側のランプを点灯させる非所定態様の何れかで停止させるようにしてもよい。
【0013】
第2図柄始動手段17は、開閉自在な左右一対の開閉爪17aを備えた可変作動式の電動式チューリップ等により構成され、第1図柄表示手段14の変動後の第1図柄が所定態様となった場合に一対の開閉爪17aが所定時間開状態に作動するようになっている。
【0014】
第2図柄表示手段15は、図3に示すように、左右方向に複数、例えば3個の図柄表示部27a〜27cを有し、それら各図柄表示部27a〜27c毎に第2図柄(遊技図柄)28a〜28cを変動表示可能となっている。
【0015】
各第2図柄28a〜28cは、第2図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件に例えば上下方向にスクロールする等、乱数抽選によって選択された所定の変動パターンで所定時間変動して、特定態様(全て同種図柄となるなどの所定の図柄の組み合わせ)又は非特定態様となるように左、右、中等の所定の順序で停止する。
【0016】
第2図柄28a〜28cには、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の適宜図柄を使用可能であり、この実施形態では、「0」〜「9」までの10種類の数字図柄を用いるものとする。
【0017】
第2図柄28a〜28cの変動パターンには、大きく分けて第1リーチ大当たり変動パターンa、第2リーチ大当たり変動パターンb、第1リーチはずれ変動パターンc、第2リーチはずれ変動パターンd、リーチなし変動パターンe等の多種類の変動パターンa〜e(以下、大分類の変動パターンという)がある。
【0018】
第1,第2リーチ大当たり変動パターンa,bは、リーチ状態を経由し且つ特定態様となる変動パターンで、所定種類の第2図柄でのリーチ状態を経由して一旦特定態様で仮停止した後、再変動して所定の特定態様で停止・確定するようになっている。
【0019】
第1,第2リーチはずれ変動パターンc、dは、リーチ状態を経由し且つ非特定態様となる変動パターンで、所定種類の第2図柄でのリーチ状態を経由した後、所定の非特定態様で停止・確定するようになっている。なお、リーチなし変動パターンeは、リーチ状態を経由することなく非特定態様となる変動パターンである。
【0020】
更に、リーチ状態を経由するリーチ変動パターンa〜dは、そのリーチ状態を構成する第2図柄の種類によって夫々10種類の変動パターン(以下、小分類の変動パターンという)a0〜a9,b0〜b9,c0〜c9,d0〜d9に細分化されており、例えば変動パターンa0,b0,c0,d0は第2図柄「0」でリーチ状態となり、変動パターンa1,b1,c1,d1は第2図柄「1」でリーチ状態となるように構成されている。
【0021】
また、第2図柄28a〜28cが変動後に特定態様となる(当然にリーチ状態を経由する)場合には、リーチ状態を構成する停止図柄として10種類の第2図柄「0」〜「9」の何れかが夫々図4に示す選択率1,2,…,18,25%で選択されるようになっている。即ち、特定態様となる場合には、リーチ状態を構成する停止図柄として、大きな値を示す第2図柄(例えば「9」)が、それよりも小さな値を示す第2図柄(例えば「0」〜「8」)よりも高い確率で選択されるようになっている。
【0022】
一方、第2図柄28a〜28cがリーチ状態を経由した後に非特定態様となる場合には、そのリーチ状態を構成する停止図柄として10種類の第2図柄「0」〜「9」の何れかが夫々図4に示す選択率25,18,…,2,1%で選択されるようになっている。即ち、リーチ状態を経由した後に非特定態様となる場合には、特定態様となる場合とは逆に、リーチ状態を構成する停止図柄として、大きな値を示す第2図柄(例えば「9」)が、それよりも小さな値を示す第2図柄(例えば「0」〜「8」)よりも低い確率で選択されるようになっている。
【0023】
リーチ状態を構成する停止図柄の選択に関して、各第2図柄「0」〜「9」の選択率が以上のように設定されていることにより、各第2図柄「0」〜「9」でリーチ状態が発生した場合に特定態様となる信頼度(特定態様信頼度)は、図4に示すように、大きな値を示す第2図柄が、それよりも小さな値を示す第2図柄よりも高くなっている。即ち、第2図柄の示す数字が大きいほど、特定態様信頼度は高くなっている。例えば、第2図柄28a〜28cが図柄「0」でリーチとなった場合の特定態様信頼度は0.13%であるのに対し、図柄「9」でリーチとなった場合の特定態様信頼度は45.54%となっている。
【0024】
なお、図4に示す各特定態様信頼度の値は、特定態様となる確率を1/300、リーチ状態が発生する確率(非特定態様となる場合)を1/10とした場合のものである。
【0025】
また、これら特定態様信頼度の値は、第2図柄表示手段15上の所定位置、例えば図柄表示部27a〜27cの上側に設けられる信頼度表示部29に、例えばリーチ状態の発生後に図4に示す信頼度表示態様「0.1%」、「46%」等の形で表示されるようになっている。
【0026】
可変入賞手段18は、下部側の横軸心廻りに開閉する開閉板18aを備えた可変作動式であって、第2図柄表示手段15の変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となることに基づいて利益状態が発生したときに、開閉板18aが前側に所定時間開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
【0027】
また可変入賞手段18は、その内部側が3個等の複数個の通路に分割され、その一部の通路が特定領域31となっている。そして、遊技球が特定領域31を通過することを条件に、利益状態を継続させるようになっている。
【0028】
なお、可変入賞手段18は、開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに可変入賞手段18に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞することを条件に開閉板18aを閉じ、遊技球が特定領域31を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返すようになっている。
【0029】
図5は制御用のブロック図である。図5において、32は主制御基板であり、この主制御基板32は、遊技領域12側に装着された液晶表示手段13、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤4を含む遊技機本体1の裏側の適当箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収納されている。33は図柄制御基板で、この図柄制御基板33は、液晶表示手段13の裏側等、前枠3及び遊技盤4を含む遊技機本体1の裏側の適当箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収納されている。
【0030】
主制御基板32は、主に遊技盤4側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU、ROM、RAM等により構成されており、第1乱数抽選手段41、第1判定手段42、開閉制御手段43、第2乱数抽選手段44、第2判定手段45、利益状態発生手段46、特定態様図柄選択手段47、リーチ抽選手段48、非特定態様図柄選択手段49、大分類変動パターン選択手段50、制御コマンド送信手段51等を備えている。
【0031】
第1乱数抽選手段41は、変動後の第1図柄が所定態様となる確率が例えば1/10のときに0〜9までの10個の乱数値を発生する等、その確率に応じて所定数の乱数値を発生し、第1図柄始動手段16が遊技球を検出することを条件に、その何れかの乱数値を抽出するようになっている。
【0032】
第1判定手段42は、第1乱数抽選手段41での抽出乱数値に基づいて、変動後の第1図柄を所定態様とするか否か、即ち第2図柄始動手段17を開状態にするか否かを判定するためのもので、第1乱数抽選手段41で抽出された抽出乱数値が所定態様判定値か否かを判定し、その抽選乱数値が所定態様判定値のときに所定態様の判定出力を出すようになっている。
【0033】
開閉制御手段43は、第1判定手段42の判定結果が所定態様判定のときに、第1図柄表示手段14の変動後の第1図柄が所定態様となることに基づいて第2図柄始動手段17の開閉爪17aを所定時間開放させるようになっている。
【0034】
第2乱数抽選手段(特定態様抽選手段)44は、変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となる確率が例えば1/300のときに0〜299までの300個の乱数値を発生する等、その確率に応じて所定数の乱数値を発生し、第2図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件に、その何れかの乱数値を抽出するようになっている。
【0035】
第2判定手段45は、第2乱数抽選手段44での抽出乱数値に基づいて変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となるか否か、即ち利益状態を発生させるか否かを判定するためのもので、第2乱数抽選手段44で抽出された抽出乱数値が特定態様判定値か否かを判定し、その抽出乱数値が特定態様判定値のときに特定態様(利益状態発生)の判定出力を出すようになっている。
【0036】
利益状態発生手段46は、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定のときに、第2図柄表示手段15の変動後の第2図柄28a〜28cが「7・7・7」等の特定態様となることに基づいて、遊技者に有利となる利益状態を発生させるためのものである。
【0037】
この利益状態発生手段46は、第2図柄表示手段15の変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となった後に可変入賞手段18の開閉板18aを開放し、また開閉板18aの開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに可変入賞手段18に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板18aを閉じ、更に入賞した遊技球が特定領域31を通過することを条件に、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作(利益状態)を継続させるようになっている。
【0038】
特定態様図柄選択手段47は、第2判定手段45による判定結果が特定態様判定となった場合に第2図柄28a〜28cの変動後の停止図柄(一旦仮停止した後の再変動後の停止図柄)を選択するもので、10種類の第2図柄「0」〜「9」の中から1つを乱数抽選により選択するようになっている。
【0039】
リーチ抽選手段48は、第2図柄表示手段15による図柄変動においてリーチ状態を発生させるか否かを抽選するもので、第2判定手段45による判定結果が非特定態様判定となった場合に作動するようになっている。
【0040】
非特定態様図柄選択手段(非特定態様リーチ図柄選択手段)49は、リーチ図柄選択手段を構成し、第2判定手段45による判定結果が非特定態様判定となった場合に第2図柄28a〜28cの変動後の停止図柄を複数種類の中から選択するもので、リーチ抽選手段48がリーチ状態を発生させる旨の抽選を行った場合に、停止図柄のうちのリーチ状態を構成する図柄として、10種類の第2図柄「0」〜「9」の中から1つを予め定められた選択率(図4)に基づいて選択し、残りの図柄としてそのリーチ状態を構成する図柄とは異なる図柄を夫々選択する機能と、リーチ抽選手段48がリーチ状態を発生させない旨の抽選を行った場合に、リーチ状態とはならない任意の停止図柄を選択する機能とを備えている。
【0041】
非特定態様判定で且つリーチ判定の場合における10種類の第2図柄「0」〜「9」の選択率は、図4に示すように、大きな値を示す第2図柄の選択率の値が、それよりも小さな値を示す第2図柄の選択率の値よりも低くなっているため、非特定態様図柄選択手段49は、停止図柄のうちのリーチ状態を構成する図柄として、大きな値を示す第2図柄を、それよりも小さな値を示す第2図柄よりも低い確率で選択するようになっている。
【0042】
大分類変動パターン選択手段50は、第2判定手段45の判定結果とリーチ抽選手段48による抽選結果とに基づいて複数の大分類変動パターンa〜e等の中から1つを選択するもので、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定の場合にリーチ大当たり変動パターンa,bの何れかを、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定で且つリーチ抽選手段48がリーチ状態を発生させる旨の抽選を行った場合にリーチはずれ変動パターンc,dの何れかを、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定で且つリーチ抽選手段48がリーチ状態を発生させない旨の抽選を行った場合に、リーチなし変動パターンeを、夫々選択するようになっている。
【0043】
制御コマンド送信手段51は、所定の制御コマンドを一方向通信により図柄制御基板33側へと送信して制御指令を与えるためのもので、第1図柄始動手段16が遊技球を検出したときに、第1判定手段42の判定結果に基づいて第1図柄の停止図柄コマンド等を図柄制御基板33側へと送信する機能、第2図柄始動手段17が遊技球を検出したときに、第2判定手段45の判定結果、特定態様図柄選択手段47又は非特定態様図柄選択手段49で選択された停止図柄、大分類変動パターン選択手段50で選択された大分類変動パターンa〜e等に基づいて、第2図柄28a〜28cの変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、停止コマンド等を図柄制御基板33側へと送信する機能等を備えている。
【0044】
図柄制御基板33は、第1図柄表示手段14及び第2図柄表示手段15の表示制御を行うためのもので、第1図柄制御手段61、変動パターン記憶手段62、特定態様リーチ図柄選択手段63、小分類変動パターン選択手段64、第2図柄制御手段65、信頼度表示手段66等を備えている。
【0045】
第1図柄制御手段61は、第1図柄表示手段14の表示制御を行うもので、第1図柄始動手段16が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段51からのコマンドに基づいて第1図柄表示手段14の第1図柄を所定時間変動させて、第1判定手段42の判定結果が所定態様判定のときに「7」等の所定態様で、それ以外のときに非所定態様で第1図柄を停止させるようになっている。
【0046】
変動パターン記憶手段62には、変動パターンa0〜a9,b0〜b9,c0〜c9,d0〜d9、e等に対応する複数の変動パターンデータが予め記憶されている。また、この変動パターン記憶手段62には、リーチ変動パターンa0〜a9,b0〜b9,c0〜c9,d0〜d9に対応して、夫々リーチ発生時の特定態様信頼度の値(図4)が予め記憶されている。
【0047】
特定態様リーチ図柄選択手段63は、リーチ図柄選択手段を構成するもので、第2判定手段45による判定結果が特定態様判定となった場合に、リーチ状態を構成する第2図柄として、10種類の第2図柄「0」〜「9」の中から1つを予め定められた選択率(図4)に基づいて選択するようになっている。
【0048】
特定態様判定時におけるリーチ状態を構成する停止図柄としての10種類の第2図柄「0」〜「9」の選択率は、図4に示すように、大きな値を示す第2図柄の選択率の値が、それよりも小さな値を示す第2図柄の選択率の値よりも高くなっている。即ち、特定態様リーチ図柄選択手段63は、大きな値を示す第2図柄を、それよりも小さな値を示す第2図柄よりも高い確率で選択するようになっている。
【0049】
即ち、この特定態様リーチ図柄選択手段63と、上述の非特定態様図柄選択手段49とで構成されるリーチ図柄選択手段は、大きな値を示す第2図柄を選択した場合よりも、それより小さな値を示す第2図柄を選択した場合の方が特定態様となる信頼度が低くなるように複数種類の第2図柄「0」〜「9」のうちの1つを選択するようになっている。
【0050】
小分類変動パターン選択手段64は、大分類変動パターン選択手段50において変動パターンa〜dが選択された場合に、その選択された大分類変動パターンに対応する小分類変動パターンa0〜a9,b0〜b9,c0〜c9,d0〜d9の何れかを選択するもので、大分類変動パターン選択手段50でリーチ大当たり変動パターンa,bの何れかが選択された場合には、特定態様図柄選択手段47で選択された第2図柄に対応する小分類変動パターンa0〜a9,b0〜b9の何れかを、大分類変動パターン選択手段50でリーチはずれ変動パターンc,dの何れかが選択された場合には、特定態様リーチ図柄選択手段63で選択された第2図柄に対応する小分類変動パターンc0〜c9,d0〜d9の何れかを、夫々選択するようになっている。
【0051】
第2図柄制御手段65は、第2図柄表示手段15の表示制御を行うもので、第2図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件に、制御コマンド送信手段51からのコマンド、小分類変動パターン選択手段64による選択結果、及び変動パターン記憶手段62に記憶されている変動パターンデータに基づいて第2図柄表示手段15の第2図柄28a〜28cを所定の変動パターンa0〜a9,b0〜b9,c0〜c9,d0〜d9,e等で所定時間変動させて、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定のときに特定態様で、それ以外のときに非特定態様で第2図柄28a〜28cを停止させるようになっている。
【0052】
信頼度表示手段66は、リーチ状態が発生した場合における特定態様信頼度を、第2図柄表示手段15の図柄変動においてリーチ状態が発生した後に信頼度表示部29上に表示するもので、リーチ変動手段a0〜a9,b0〜b9,c0〜c9,d0〜d9の何れかに従って第2図柄28a〜28cが変動表示される場合に、リーチ状態の発生後、そのリーチ状態を構成する第2図柄「0」〜「9」に対応する特定態様信頼度(図4)を、信頼度表示部29上に表示するようになっている。
【0053】
次に上記パチンコ機における動作について説明する。ゲームに際して発射手段9により遊技球を発射すると、その遊技球はガイドレール11を経て遊技領域12に入った後、その遊技領域12内を落下する間に普通入賞手段19〜21等に入賞するか、第1図柄始動手段16を通過しながら下方へと落下する。遊技球が第1図柄始動手段16を通過すると、第1乱数抽選手段41が発生乱数値を抽出して、第1判定手段42がその抽出乱数値から所定態様か否かを判定し、その判定結果に基づいて制御コマンド送信手段51から図柄制御基板33側に第1図柄の停止図柄コマンド等が送信される。
【0054】
第1判定手段42の判定結果が所定態様判定のときには、図柄制御基板33側の第1図柄制御手段61の制御により、第1図柄表示手段14の第1図柄が所定時間変動した後に所定態様で停止する。そして、開閉制御手段43の制御により、第2図柄始動手段17の開閉爪17aが所定時間開放し、この第2図柄始動手段17に遊技球が入賞し易くなる。なお、第1判定手段42の判定結果が所定態様判定以外であれば、変動後の第1図柄が非所定態様で停止する。
【0055】
第2図柄始動手段17の開閉爪17aが開放して遊技球が入賞し、この第2図柄始動手段17が遊技球を検出すると、第2乱数抽選手段44が発生乱数値を抽出し、第2判定手段45がその抽選乱数値から特定態様か否かを判定する。
【0056】
そして、この第2判定手段45の判定結果が特定態様判定の場合には、特定態様図柄選択手段47が、第2図柄表示手段15の変動後の特定態様図柄を乱数抽選により選択する。
【0057】
一方、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定の場合には、リーチ抽選手段48が、第2図柄表示手段15による図柄変動においてリーチ状態を発生させるか否かを抽選する。そして、その抽選結果がリーチ状態を発生させるものである場合には、非特定態様図柄選択手段49が、停止図柄のうちのリーチ状態を構成する図柄として、10種類の第2図柄「0」〜「9」の中から1つを予め定められた選択率(図4)に基づいて選択し、残りの図柄としてそのリーチ状態を構成する図柄とは異なる図柄を夫々選択する。なお、リーチ抽選手段48の抽選結果がリーチ状態を発生させないものである場合には、非特定態様図柄選択手段49は、リーチ状態とはならない任意の停止図柄を選択する。
【0058】
その後、大分類変動パターン選択手段50が、第2判定手段45の判定結果が特定態様判定の場合にリーチ大当たり変動パターンa,bの何れかを、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定で且つリーチ抽選手段48がリーチ状態を発生させる旨の抽選を行った場合にリーチはずれ変動パターンc,dの何れかを、第2判定手段45の判定結果が非特定態様判定で且つリーチ抽選手段48がリーチ状態を発生させない旨の抽選を行った場合に、リーチなし変動パターンeを、夫々選択する。
【0059】
そして、制御コマンド送信手段51が第2図柄28a〜28cの変動パターンコマンド、停止図柄コマンド、停止コマンド等を一方向通信により図柄制御基板33側へと送信し、第2図柄28a〜28cの変動、停止等を指令する。
【0060】
図柄制御基板33側では制御コマンド送信手段51からの各コマンドを解析して、第2判定手段45による判定結果が特定態様判定であった場合(変動パターンa,bの何れかが選択されている場合)には、特定態様リーチ図柄選択手段63が、リーチ状態を構成する第2図柄として10種類の第2図柄「0」〜「9」の中から1つを予め定められた選択率(図4)に基づいて選択する。
【0061】
そして、小分類変動パターン選択手段64が、大分類変動パターン選択手段50で選択された大分類変動パターンに対応する小分類変動パターンa0〜a9,b0〜b9,c0〜c9,d0〜d9の何れかを選択する。即ち、大分類変動パターン選択手段50でリーチ大当たり変動パターンa,bの何れかが選択された場合には、特定態様図柄選択手段47で選択された第2図柄に対応する小分類変動パターンa0〜a9,b0〜b9の何れかを、大分類変動パターン選択手段50でリーチはずれ変動パターンc,dの何れかが選択された場合には、特定態様リーチ図柄選択手段63で選択された第2図柄に対応する小分類変動パターンc0〜c9,d0〜d9の何れかを、夫々選択する。
【0062】
その後、第2図柄制御手段65が、小分類変動パターン選択手段64で選択された変動パターンに対応する変動パターンデータを変動パターン記憶手段62から読み出し、その変動パターンデータに従って第2図柄表示手段15上に第2図柄を変動表示させ、特定態様図柄選択手段47で選択された特定態様、又は非特定態様図柄選択手段49で選択された非特定態様で停止させる。
【0063】
このとき、リーチ状態を経由するリーチ変動パターンa0〜a9,b0〜b9,c0〜c9,d0〜d9の何れかに従って第2図柄が変動表示される場合には、信頼度表示手段66が、そのリーチ変動パターンに対応する特定態様信頼度を変動パターン記憶手段62から読み出し、リーチ状態が発生した後に、その特定態様信頼度の値を信頼度表示部29上に表示する。
【0064】
例えば、第2判定手段45で非特定態様判定となり、リーチ抽選手段48の抽選結果がリーチ状態を発生させるものとなり、非特定態様図柄選択手段49で停止図柄「5・7・5」が選択され、大分類変動パターン選択手段50でリーチはずれ変動パターンcが選択され、小分類変動パターン選択手段64でリーチはずれ変動パターンc5が選択された場合には、第2図柄制御手段62によってリーチはずれ変動パターンc5に従って第2図柄28a〜28cの変動が開始され(図6(a))、左右の第2図柄28a,28cが順次「5」で停止してリーチ状態が発生した後(図6(b),(c))、信頼度表示手段66によって信頼度表示部29上に特定態様信頼度の値「4%」が表示される(図6(d))。その後、中央の第2図柄28bが「7」で停止し、非特定態様が確定する(図6(e))。
【0065】
また例えば、第2判定手段45で特定態様判定となり、特定態様図柄選択手段47で停止図柄「7・7・7」が選択され、大分類変動パターン選択手段50でリーチ大当たり変動パターンaが選択され、特定態様リーチ図柄選択手段63でリーチ状態を構成する第2図柄「9」が選択され、小分類変動パターン選択手段64でリーチ大当たり変動パターンa9が選択された場合には、第2図柄制御手段62によってリーチ大当たり変動パターンa9に従って第2図柄28a〜28cの変動が開始され(図7(a))、左右の第2図柄28a,28cが順次「9」で停止してリーチ状態が発生した後(図7(b),(c))、信頼度表示手段66によって信頼度表示部29上にリーチ図柄「9」に対応する特定態様信頼度の値「46%」が表示される(図7(d))。その後、中央の第2図柄28bが「9」で仮停止した後(図7(e))、第2図柄28a〜28cが再変動して(図7(f))、特定態様図柄選択手段47で選択された停止図柄「7・7・7」で停止し、特定態様が確定する(図7(g))。
【0066】
このように、第2図柄28a〜28cの変動において、リーチ状態を構成する図柄の種類によって特定態様信頼度が異なるため、遊技者は容易に特定態様信頼度を認識することができ、特定態様成立の期待感をより高揚させつつ楽しく遊技を行うことができる。
【0067】
また、リーチ状態を構成する数字図柄の値の大小が特定態様信頼度の大小と一致しているため、遊技者は特定態様信頼度を極めて容易に認識することが可能である。
【0068】
更に、リーチ状態が発生した後に特定態様信頼度が信頼度表示部29に表示されるため、遊技者は特定態様信頼度を更に容易且つ確実に認識することが可能である。
【0069】
変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様となると(図7(g))、その後に利益状態発生手段46が作動して利益状態が発生し、可変入賞手段18の開閉板18aが前側に開放する。可変入賞手段18は、開放から所定時間(例えば30秒)が経過するか、所定時間(例えば30秒)の経過までに可変入賞手段18に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すれば、その時点で開閉板18aが閉じる。そして、入賞した遊技球が特定領域31を通過すれば、再度開閉板18aが開放し、最大所定回数(例えば16回)まで開閉動作を繰り返す。
【0070】
このため、利益状態が発生すれば、可変入賞手段18に多数の遊技球が入賞する可能性があり、遊技者はその入賞球数に応じて賞球の払い出しを受けることができ、多大な利益を享受することができる。
【0071】
以上説明したように、本実施形態では、図柄表示手段15の図柄変動がリーチ状態を経由する場合に、そのリーチ状態を構成する第2図柄を複数種類の中から選択するリーチ図柄選択手段としての非特定態様図柄選択手段49及び特定態様リーチ図柄選択手段63を備え、これらは、特定態様となる信頼度が、所定種類の第2図柄(例えば「9」)を選択した場合よりもその他の所定種類の第2図柄(例えば「0」〜「8」)を選択した場合の方が低くなるように複数種類の第2図柄のうちの1つを選択するように構成されているため、第2図柄28a〜28cの図柄変動においてリーチ状態を構成する停止図柄の種類によってその後に特定態様となる信頼度を報知することができる。これにより、遊技者は容易に特定態様信頼度を認識することができるため、一般的な遊技者の遊技意欲を確実に向上させて遊技に対する興趣を増大できる。
【0072】
リーチ図柄選択手段、特定態様抽選手段44が非特定態様とする旨の抽選を行った場合のリーチ図柄を選択する非特定態様図柄選択手段49と、第2乱数抽選手段44が特定態様とする旨の抽選を行った場合のリーチ図柄を選択する特定態様リーチ図柄選択手段63とを備えているため、例えば非特定態様図柄選択手段49を主制御基板32側に、特定態様リーチ図柄選択手段63を図柄制御基板33側に設けることで、第2図柄表示手段15の最終的な停止図柄を主制御基板33側で決定しつつ、特定態様時のリーチ図柄の決定処理を主制御基板32側から切り離して図柄制御基板33側で行うことができ、制御負荷の分散が可能となる。
【0073】
非特定態様図柄選択手段49は、所定種類の第2図柄をその他の所定種類の第2図柄よりも低い確率で選択し、特定態様リーチ図柄選択手段63は、所定種類の第2図柄をその他の所定種類の第2図柄よりも高い確率で選択するように構成しているため、特定態様となる信頼度を、所定種類の第2図柄を選択した場合よりもその他の所定種類の第2図柄を選択した場合の方が低くなるように設定できる。
【0074】
リーチ状態が発生する場合の特定態様となる信頼度を、第2図柄表示手段15による図柄変動においてリーチ状態が発生した後に表示する信頼度表示手段66を備えているため、遊技者はより容易に特定態様信頼度を認識することができる。
【0075】
第2図柄28a〜28cは夫々複数種類の数字図柄で構成され、リーチ図柄選択手段としての非特定態様図柄選択手段49及び特定態様リーチ図柄選択手段63は、大きな値を示す数字図柄を選択した場合よりも、それより小さな値を示す数字図柄を選択した場合の方が特定態様となる信頼度が低くなるように複数種類の数字図柄のうちの1つを選択するものであるため、遊技者は停止図柄が示す数字の大小によって容易に特定態様信頼度を判断することができる。
【0076】
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第2図柄28a〜28は、数字図柄以外の例えばアルファベット図柄、キャラクター図柄、或いはそれら異なる複数種類の図柄を含むように構成してもよい。また、1つの図柄を例えばキャラクター図柄と数字図柄等の複数の図柄で構成してもよい。
【0077】
数字図柄以外の図柄、例えばアルファベット図柄やキャラクタ図柄を用いる場合には、その図柄の種類、大きさ、色等によって特定態様信頼度を表すようにすればよい。
【0078】
第2図柄として数字図柄を用いる場合、実施形態とは逆に、大きな値を示す数字図柄を選択した場合よりも、それより小さな値を示す数字図柄を選択した場合の方が特定態様となる信頼度が高くなるように設定してもよい。
【0079】
第2図柄28a〜28cは、それらを構成する一部の種類の図柄にのみ特定態様信頼度に基づく選択率を設定してもよい。例えば、第2図柄28a〜28cを複数種類の数字図柄と複数種類のアルファベット図柄とで構成し、数字図柄には実施形態と同様に特定態様信頼度に基づく選択率を設定し、アルファベット図柄については特定態様信頼度とは関係なく全て同じ選択率としてもよい。
【0080】
変動パターンには、各第2図柄の種類に対応するもの以外のものを含めてもよい。またリーチなし変動パターンは2以上設けてもよい。
【0081】
変動後の第2図柄28a〜28cが特定態様のうちの特別態様(例えば奇数の数字図柄による特定態様)となった場合に、上述した利益状態の終了後等に第2利益状態を発生させるようにしてもよい。また、特定態様となる信頼度と共に、或いは特定態様となる信頼度に代えて、特別態様となる信頼度に基づいて第2図柄の停止図柄を選択するようにしてもよい。
【0082】
この第2利益状態としては、第2図柄28a〜28cが特定態様となる確率を通常状態よりも高確率とするもの、第2図柄28a〜28cの変動時間を通常状態よりも短縮するもの、第2図柄始動手段17の開放時間を通常状態よりも長くするもの、第1図柄が所定態様となる確率を通常状態よりも高確率とするもの、第1図柄の変動時間を通常状態よりも短縮するもの、可変入賞手段18の開放の最大所定回数を増加(例えば通常5回を16回に増加)させるもの、可変入賞手段18の1回の開放時間を増大(例えば通常10秒を30秒に増大)させるもの、可変入賞手段18の規定入賞数を増加(例えば通常5個を10個に増加)させるもの、第2図柄始動手段17の規定入賞数を増加(例えば通常5個を10個に増加)させるもの等、種々の利益状態を用いることができる。また、それら複数種類の利益状態を同時或いは個別に発生させるようにしてもよい。
【0083】
信頼度表示手段66は、信頼度を液晶表示部23上に表示するものの他、液晶表示部23とは別に設けた液晶表示手段、7セグメント表示手段等に表示するものであってもよい。信頼度の表示形態は、信頼度の値を数字で表示するものの他、レベルメータ表示等を用いてもよい。また、第2図柄表示手段15の背景色を信頼度に応じて変化させたり、信頼度に応じた画像、例えばキャラクター、吹き出し等を表示するなど、信頼度を間接的に表示するものであってもよい。また、ランプ、音声等によって信頼度を報知するようにしてもよい。また、信頼度表示手段66は省略してもよい。
【0084】
信頼度表示手段66による信頼度の表示は、リーチ状態が発生することに関連させて行えばよく、リーチ状態の発生後である必要はない。例えば、リーチ状態の発生前に行ってもよい。また、リーチ状態の発生前、リーチ状態の発生前からリーチ状態の発生後にかけて、或いはリーチ状態の発生後に、特定態様信頼度を段階的に表示するようにしてもよい。
【0085】
第2図柄表示手段15は、有効ラインを複数有するように、例えば図柄表示部を縦横複数列に配置したものであってもよい。また、第2図柄表示手段15は、液晶式の表示手段に限られるものではなく、CRT、7セグメント表示手段、ドット式表示手段等であってもよい。
【0086】
特定態様リーチ図柄選択手段63は、主制御基板32側に設けてもよい。また、変動パターン記憶手段62、小分類変動パターン選択手段64についても、主制御基板32側に設けることも可能である。なお、小分類変動パターン選択手段64は省略してもよい。
【0087】
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等においても同様に実施することが可能である。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の遊技図柄28a〜28cを夫々複数種類に変動表示可能な図柄表示手段15と、図柄表示手段15の変動後の停止図柄を特定態様とするか否かを抽選する特定態様抽選手段44と、特定態様抽選手段44が特定態様とする旨の抽選を行い且つ図柄表示手段15の変動後の停止図柄が特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段46とを備えた弾球遊技機において、遊技図柄28a〜28cは夫々複数種類の数字図柄で構成され、リーチ状態を構成する数字図柄の値の大小が特定態様となる信頼度の大小と一致するように遊技図柄の種類毎の選択率が予め定められており、図柄表示手段15の図柄変動がリーチ状態を経由する場合に、そのリーチ状態を構成する遊技図柄を複数種類の中から前記選択率に基づいて選択するリーチ図柄選択手段49,63を備えているため、リーチを構成する遊技図柄に基づいて特定態様信頼度を容易に認識することができ、遊技に対する興趣を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す遊技盤の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す第2図柄表示手段の説明図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す第2図柄の種類及びそれらに対応する変動パターンの説明図である。
【図5】本発明の一実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態を示す第2図柄表示手段の変動状態の説明図である。
【図7】本発明の一実施形態を示す第2図柄表示手段の変動状態の説明図である。
【符号の説明】
15 第2図柄表示手段
28a〜28c 第2図柄(遊技図柄)
32 主制御基板
33 図柄制御基板
44 第2乱数抽選手段(特定態様抽選手段)
46 利益状態発生手段
49 非特定態様図柄選択手段(非特定態様リーチ図柄選択手段)
62 変動パターン記憶手段
63 特定態様リーチ図柄選択手段
66 信頼度表示手段
a0〜a9,b0〜b9,c0〜c9,d0〜d9 リーチ変動パターン

Claims (5)

  1. 複数の遊技図柄(28a)〜(28c)を夫々複数種類に変動表示可能な図柄表示手段(15)と、該図柄表示手段(15)の変動後の停止図柄を特定態様とするか否かを抽選する特定態様抽選手段(44)と、該特定態様抽選手段(44)が特定態様とする旨の抽選を行い且つ前記図柄表示手段(15)の変動後の停止図柄が特定態様となることに基づいて遊技者に有利な利益状態を発生させる利益状態発生手段(46)とを備えた弾球遊技機において、前記遊技図柄(28a)〜(28c)は夫々複数種類の数字図柄で構成され、リーチ状態を構成する数字図柄の値の大小が前記特定態様となる信頼度の大小と一致するように前記遊技図柄の種類毎の選択率が予め定められており、前記図柄表示手段(15)の図柄変動がリーチ状態を経由する場合に、そのリーチ状態を構成する遊技図柄を前記複数種類の中から前記選択率に基づいて選択するリーチ図柄選択手段(49)(63)を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記リーチ図柄選択手段は、前記特定態様抽選手段(44)が非特定態様とする旨の抽選を行った場合のリーチ図柄を選択する非特定態様リーチ図柄選択手段(49)と、前記特定態様抽選手段(44)が特定態様とする旨の抽選を行った場合のリーチ図柄を選択する特定態様リーチ図柄選択手段(63)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記リーチ図柄選択手段を構成する前記非特定態様リーチ図柄選択手段(49)と前記特定態様リーチ図柄選択手段(63)とを夫々個別の基板(32)(33)上に設けたことを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記複数種類の数字図柄に夫々対応するリーチ変動パターン(a0)〜(a9)(b0)〜(b9)(c0)〜(c9)(d0)〜(d9)を記憶する変動パターン記憶手段(62)を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の弾球遊技機。
  5. 前記特定態様となる信頼度を、前記図柄表示手段(15)による図柄変動においてリーチ状態が発生した後に表示する信頼度表示手段(66)を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の弾球遊技機。
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