JP6612133B2 - 遊技機 - Google Patents
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この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
しかし、特許文献1に記載の保留表示の変化演出において当り遊技の可能性を示唆する要件は保留表示の最終的な表示態様であり、途中に登場するキャラクターの種別は当該要件に間接的に寄与するのみである。この点においては、一般的なパチンコ遊技機と大差なく、未だ改善の余地を残していた。
まず、遊技機10の概要について、図2または図4を用いて説明する。
図2は、遊技機10内に配設された遊技盤50を示す図である。図4は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
乱数取得部111は、始動条件の成立を契機として乱数を取得する。
当否抽選部131は、乱数取得部111によって取得された乱数を用いて、当り遊技に係る当選の成否を判定する。
特図表示制御部151は、特別図柄の変動表示と停止表示とを行い、停止表示させた特別図柄によって当否抽選部131による判定結果を報知する。
事前判定部112は、当否抽選部131が乱数を用いて判定するより前に、当該乱数が当り遊技に対応するものであるか否かを判定する。
演出制御部210は、事前判定部112による判定結果を示唆する事前示唆を、一回の特別図柄の変動表示の実行中に複数回実行しうる。
これにより、遊技者にとって有用な情報を示す事前示唆が、特図表示制御部151による図柄の変動時間が長いほど多く発生する。この構成により、事前示唆の回数が増大するほどに有用な情報の信頼度(確度)が高まるので、遊技者の興趣を向上させることができる。
また、一回の特別図柄の変動表示の実行中に事前示唆を複数回実行しうるとは、特別図柄の変動開始から変動終了(停止表示)までの期間に、複数回の事前示唆を実行することが可能に構成されていることをいう。演出制御部210によって複数回の事前示唆が実行される場合、その区切りは遊技者が認識できるものであればよく、その態様は特に制限されない。
図1から図3を用いて遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、遊技機10内に配設された遊技盤50を示す図である。図3は、遊技機10内に配設された図柄表示器90を示す図である。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
前枠20は、上球受け皿27の前方部にプッシュボタン37が配設されている。プッシュボタン37は、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技者が遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる。
図柄表示器90は、複数のランプが配列されている。本実施形態で図柄表示器90に用いられるランプとは、発光ダイオード(以下、LEDと称す)である。図柄表示器90は、発光するLEDの配列によって種々の情報を示し、特別図柄表示部91または普通図柄表示部92を含んでいる。
ここで特別図柄とは、特別図柄表示部91に表示するために選択されうるデータ群、あるいは特別図柄表示部91に表示されうる図柄(LEDの発光パターン)をいう。
なお、以下、特別図柄のことを「特図」と略して表記する場合がある。
ここで特別図柄による図柄変動ゲームとは、特別電動役物65(いわゆるアタッカー)を開放させるための抽選結果を示すために、特別図柄表示部91を変動表示させた後に特定の特別図柄を停止表示させることをいう。本実施形態において単に図柄変動ゲームと称した場合には、特に断りがない限り、特別図柄による図柄変動ゲームのことをいう。
ここで普通図柄とは、普通図柄表示部92に表示するために選択されうるデータ群、あるいは普通図柄表示部92に表示されうる図柄(LEDの発光パターン)をいう。なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。また、ここで普通図柄による図柄変動ゲームとは、普通電動役物61(いわゆる電動チューリップ)を開放させるための抽選結果を示すために、普通図柄表示部92を変動表示させた後に特定の普通図柄を停止表示させることをいう。
上記の構成により、メイン表示部81は、サブ表示部82より遊技者にとって視認しやすい位置に配設されている。
なお、本実施形態では、メイン表示部81は固定式の液晶装置であり、サブ表示部82は可動式の液晶装置である。なお、サブ表示部82を固定式の液晶装置としてもよい。
サブ表示部82は、メイン表示部81で表示される演出を補助する演出表示を出力することができ、さらに上記の事前示唆に係る演出画像を出力することもできる。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
本実施形態においては、上記の各種スイッチは遊技者が視認できないように配設されており、図1および図2においては図示しない。
第1始動口58には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW1が配置されており、第1始動口58に入球した遊技球がカウントスイッチSW1で検知されることにより、図柄変動ゲームを始動させる始動条件と、予め定めた数の遊技球を賞球として払い出す払出条件と、が成立しうる。
第2始動口59には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW2が配設されており、第2始動口59に入球した遊技球がカウントスイッチSW2で検知されることにより、図柄変動ゲームの始動条件と、賞球の払出条件と、が成立しうる。
また、作動ゲート63は通過した遊技球が通過後再び遊技領域50aを転動する、いわゆるゲートタイプの入賞口であってもよい。この場合において、作動ゲート63を通過することも本明細書では「入球」と称す。
また、大入賞口55には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4が配設されており、大入賞口55に入球した遊技球がカウントスイッチSW4で検知されることにより、賞球の払出条件が成立しうる。
また、開放状態における特別電動役物65は、遊技領域50aの面位置より前方に飛び出し、上方から流下してくる遊技球の受け皿として機能するように作動し、受け入れた遊技球を大入賞口55へと誘導する。
本実施形態における特別電動役物65は、大当り遊技の実行中に開放状態となるように作動して大入賞口55への遊技球の入球を許容する。
なお、本実施形態においては二つの普通入賞口67a、67bに対して一つのカウントスイッチSW5が設けられている実施例で説明したが、個別にセンサ(カウントスイッチ)を設けてもよい。このとき、それぞれのセンサによって賞球の払出条件が異なってもよく、同一であってもよい。
また、本実施形態における遊技領域50aは、遊技球が第1流路Xから転動したときよりも、遊技球が第2流路Yから転動したときに大入賞口55、第2始動口59または作動ゲート63に入球しやすくなるように、各種障害物が配置されている。つまり、大入賞口55、第2始動口59または作動ゲート63は、遊技領域50aの右側を主とする第2流路Yに設けられている。
続いて、図4または図5を用いて遊技機10の制御構成について説明する。
図4は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。図5は、遊技機10の払出制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、上述した図1から図3に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
なお、図4または図5に図示している各構成要素は、一の基板のみで機能する構成要素、複数の基板の間で種々のデータ授受を行うことにより機能する構成要素、基板と当該基板に非搭載の機能部品とが電気的に接続していることにより機能する構成要素等が混在している。これらの各構成要素を実現するためのハードウェア構成は幾通りも存在しうるものであって、必ずしも一つに限定されない。
普図抽選制御部120は、普通図柄による図柄変動ゲームに関連する制御を行う。
特図抽選制御部130は、特別図柄による図柄変動ゲームに関連する制御を行う。
遊技状態制御部140は、大当り遊技の制御、確変状態の管理または変短状態の管理を行う。
図柄表示制御部150は、特別図柄による図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、または普通図柄による図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示器90に表示させる。
情報伝送部170は、主制御部100に含まれる各構成要素にて生成された制御情報(コマンド)を他の構成要素(例えば、演出制御部210等)に伝送する機能を有している。情報伝送部170によって伝送されるコマンドには、上述の変動パターンを示す情報の他にも、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態または変短状態の有無、保留記憶に関する情報または大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部210は、遊技機10によって行われる遊技(図柄変動ゲームや大当り遊技等)に関連する演出を制御する。
払出制御部230は、各入賞口への入賞の特典として付与される賞球の払い出しを制御する。
ここまで挙げた各構成要素について、以下ではより詳細に説明する。
主制御部100は、入球時処理部110を備える。入球時処理部110は、始動口への入球を契機とする処理を制御し、乱数取得部111、事前判定部112、特図保留制御部113、普図保留制御部114を有している。
事前判定部112による判定対象となる乱数は、保留記憶されている乱数の少なくとも一部であり、必ずしも全ての乱数を判定対象とする必要はない。また、事前判定部112による判定は、上記の判定に限らず、他の判定を含んでもよい。
なお、演出制御部210(事前示唆制御手段)が事前判定部112に基づいて事前示唆を実行する処理については、後に詳述する。
特図保留制御部113は、後述する特図抽選制御部130が特別図柄による図柄変動ゲームに係る制御を行っていないとき、保留記憶されている乱数M1または乱数M2を所定の周期で読み出す。このとき、特図保留制御部113は、保留記憶されている乱数M1または乱数M2を、保留記憶させた順番で読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
特図保留制御部113は保留記憶されている乱数の数をそれぞれについて監視してもよい。この場合、特図保留制御部113は、監視している乱数の数を、図柄表示器90に表示させるように図柄表示制御部150(特図表示制御部151)に指令を出力してもよい。また、特図保留制御部113は、保留記憶させている乱数の数に相当する数の保留表示を演出表示器80に表示させるように、情報伝送部170に演出制御部210に対するコマンドを出力させてもよい。
普図保留制御部114は、後述する普図抽選制御部120が普通図柄による図柄変動ゲームに係る制御を行っていないとき、保留されている乱数M3を所定の周期で読み出す。
普図保留制御部114は保留されている乱数M3の数を監視している。また、普図保留制御部114は、監視している乱数M3の数を、図柄表示器90に表示させるように図柄表示制御部150に指令を出してもよい。
主制御部100は、特図抽選制御部130を備える。特図抽選制御部130は、特別図柄による図柄変動ゲームの実行のための制御を行い、当否抽選部131と特図選択部132とを有している。
ここで「始動口への入球を契機として当否抽選を行う」とは、始動口への遊技球の入球を検知することを一つの条件として、その後に当否抽選が実行されうることをいう。すなわち、始動口に対して遊技球が入球した場合であっても、必ずしも当該当否抽選が実行されなくてもよい。例えば、保留されている乱数M1の数が保留上限数を超えた場合にカウントスイッチSW1によって検知された入球、または保留されている乱数M2の数が保留上限数を超えた場合にカウントスイッチSW2によって検知された入球は、当否抽選の条件にはならない。
特図選択部132によって選択された特別図柄は、後述する特図表示制御部151によって図柄変動ゲームの実行中に特別図柄表示部91に表示される。
遊技機10は、普図抽選制御部120と普通電役制御部181とを備える。
普図抽選制御部120は普通図柄による図柄変動ゲームの実行のための制御を行い、開放抽選部121と普図選択部122とを有する。
普通電役制御部181は、普通図柄による図柄変動ゲームの当選を契機として、普通電動役物61の作動に係るアクチュエータAC1を作動させる。
開放抽選部121による開放抽選に当選したとき、普通電役制御部181はアクチュエータAC1を作動させて所定の開放条件で普通電動役物61を開放させる。
なお、ここでいう選択には、開放抽選部121による抽選に用いられた乱数M3と、予め用意されている普通図柄の種類が同数であって一意に決定される態様も含まれる。
遊技状態制御部140は大当り遊技、確変状態または変短状態を制御し、確変制御部141、変短制御部142、大当り制御部143を有している。
なお、本実施形態における確変状態の付与条件は、(a)の方式を採用してもよく、(b)の方式を採用してもよい。
ループ方式の確変とは、少なくとも次回大当りまで継続する確変をいう。従って、ループ方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることである。
ST方式の確変とは、「スペシャルタイム確変」あるいは「回数切り確変」等とも称され、確変状態に移行した後、所定回数の図柄変動ゲームのうちに大当り抽選に当選しない場合に、通常遊技状態に移行する確変をいう。従って、ST方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることに加えて、所定回数の図柄変動ゲームが行われることが含まれる。
転落抽選方式の確変とは、確変に移行した後に行われる図柄変動ゲームにおいて確変状態から通常遊技状態へ転落するか否かを抽選(転落抽選)し、転落抽選に当選した場合に通常遊技状態へ移行する確変をいう。従って、転落抽選方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることに加えて、転落抽選に当選することが含まれる。
なお、本実施形態における確変状態の解除条件は、上記の方式のいずれによって成立するものであってもよい。
なお、本実施形態における変短状態の付与条件は、確変状態の付与条件と共通であってもよいし異なってもよい。また、本実施形態における変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と共通であってもよいし異なってもよい。すなわち、確変状態が付与される期間と変短状態が付与される期間は、共通であってもよいし異なってもよい。
本実施形態において変短状態が付与された場合には、上記の四つのいずれも実行されるものとする。なお、上記の(ii)および(iii)の少なくとも一つが行われることを、一般的には"電チューサポート"または"電サポ"等と称する。
本実施形態における大当り遊技は、具体的には以下のように実行される。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部143は、演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出の実行を促すコマンドを情報伝送部170に出力させる。演出制御部210は、そのコマンドに従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、オープニング演出において遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55に規定個数の遊技球が入球した後、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55が所定の時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55が開放される。
特別電役制御部182は、大当り制御部143から受けた指令に従って、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を開放させる。また、特別電役制御部182は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW4の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部182は、入球した遊技球が上限数に達したとき、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部143は、演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出を促すコマンドを情報伝送部170に出力させる。演出制御部210は、そのコマンドに従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部143は大当り遊技を終了させる。
遊技機10は、上球受け皿27に連通している払出機構部70を制御し、上球受け皿27へ賞球を払い出すことができる払出制御部230を備える。
より詳細には、主制御部100は、各カウントスイッチ(カウントスイッチSW1、カウントスイッチSW2、カウントスイッチSW4、カウントスイッチSW5)による入賞検知に応じて所定の賞球を払い出すように払出制御部230に対して指令を出力する。そして、払出制御部230は、主制御部100から受け付けた指令に基づいて払出機構部70を制御する。なお、払出機構部70は中枠(図示せず)の後方に配設されており、前枠20が閉じた状態では視認することができない。
各カウントスイッチに対して予め設定されている所定の賞球の数は、実施の態様に合わせて適宜設定してもよく、一例に限られない。
遊技機10は、図柄表示制御部150、演出制御部210、変動パターン処理部160を有する。
図柄表示制御部150は、特別図柄による図柄変動ゲームの結果である特別図柄、または普通図柄による図柄変動ゲームの結果である普通図柄を図柄表示器90に表示させる。
ただし、複数回の特別図柄による図柄変動ゲームにわたって連続性を有している演出表示が実行される場合や、一回の特別図柄による図柄変動ゲームに対して複数回の変動を1セットとする演出表示が実行される場合もある。前者の代表例はいわゆる連続予告と称される演出表示であり、後者の代表例はいわゆる擬似連演出と称される演出表示である。
より詳細には、変動パターン処理部160は、特別図柄による図柄変動ゲームにて特別図柄が変動する時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを定め、変動パターンの情報を含むコマンドを情報伝送部170に出力させることで、変動パターンの情報を図柄表示制御部150(特図表示制御部151)または演出制御部210に伝える。このとき、変動パターン処理部160は、特図抽選制御部130による、演出内容に関する決定条件の判定で決められた、リーチ演出の有無等を参照して変動パターンを定めることもできる。
特図表示制御部151は変動パターンに応じて特別図柄による図柄変動ゲームを実行し、また演出制御部210は変動パターンに応じて演出図柄の変動表示を実行することによって、これらの対応性を担保している。なお、本実施形態に係る特図表示制御部151によって実行される一回の図柄の変動表示の実行時間が長いほど、当否抽選部131による判定結果が当選であることを示す当選図柄が特図表示制御部151によって停止表示されやすい。すなわち、本実施形態に係る特図表示制御部151は、特別図柄の変動表示が長いほど大当り遊技に当選している期待度が高くなるように構成されている。
上述の演出制御部210は、さらに、事前判定部112による判定結果を示唆する事前示唆を、一回の特別図柄の変動表示の実行中に実行する事前示唆制御手段としても機能する。
なお、本実施形態に係る演出制御部210は、一回の特別図柄の変動表示の実行中において、一つの保留表示に対して事前示唆を複数回実行しうる。
示唆態様選択部211は、演出制御部210が特別図柄の変動表示の実行中に事前示唆を実行する場合、実行される事前示唆の態様である示唆パターンを当該変動表示の開始時に抽選によって選択する。
保留表示制御部212は、特図保留制御部113(保留記憶制御手段)によって記憶されている乱数の各々に対応する保留表示を、予め定められた表示領域に表示させる。また、保留表示制御部212は、変化契機演出制御部213によって実行される変化契機演出を契機として、保留表示の表示態様を変化させうる。
変化契機演出制御部213は、保留表示制御部212が保留表示の表示態様を変化させうる契機を示す変化契機演出を、一回の特別図柄の変動表示の実行中に複数回実行しうる。
保留表示の表示態様は、例えば、色彩、大きさ、形状、表示画像の内容(図柄、文字、キャラクタなど)、表示画像の動き、いずれか複数の組み合わせなどで実現される。その具体的態様は、当選と判定される可能性の程度を遊技者に示唆するものであれば足り、特に制限されない。
保留表示の表示領域は、特に制限されないが、本実施形態ではサブ表示部82の一部領域であるものとして説明する。なお、保留表示の表示領域は、メイン表示部81の一部領域であってもよいし、図示しない他の表示領域であってもよい。
また、演出制御部210は、変化契機演出を実行するものと判定した場合に、当該変化契機演出を実行する図柄変動ゲームを決定することができる。より具体的には、演出制御部210は、当該変化契機演出の対象となる保留表示が、どの位置(例えば、図7における保留表示87a、保留表示87b、保留表示87c、保留表示87dのいずれかが表示される位置)に表示された場合に実行するかを決定することができる。
すなわち、遊技者は、変化契機演出の結果として保留表示が変化するか否かをもって、当り遊技に当選しているか否かを判断することができる。
このように、本実施形態では、複数の事前示唆に跨がる一連の示唆パターンを選択する方式ではなく、個々の事前示唆に対して個別の示唆パターンを選択する方式を採用しているので、示唆内容が予定調和になりがたく、多彩な事前示唆を実現することができる。
なお、上記の選択回数の決定に係る処理は一具体例であり、他の態様によって選択回数が決定されてもよい。例えば、特定の抽選処理によって選択回数が決定されてもよいし、滞在している遊技状態や演出状態によって選択回数が決定されてもよい。
なお、上記の構成にするため、本実施形態に係る示唆態様選択部211は、確定パターンを選択した後の選択において他の示唆パターンの選択を規制する構成を採用する。ただし、これは一具体例であって、決定した選択回数に達するまで選択処理を繰り返し行い、選択した示唆パターンに確定パターンと他の示唆パターンとが含まれる場合に、その順番を並び変えて確定パターンを後回しにして実行する構成によって示唆態様選択部211が実現されてもよい。
ここで確定パターンとは、事前判定部112によって判定された乱数が当り遊技に対応していること、または当該乱数が当り遊技に対応していないことのいずれかを確定的に示す示唆パターンである。本実施形態に係る確定パターンは、例えば、変化契機演出を契機として保留表示が特定の色彩(例えば、金色等)に変化することであってもよい。
ここで他の示唆パターンとは、事前判定部112によって判定された乱数が当り遊技に対応している場合にも当該乱数が当り遊技に対応していない場合にも示唆態様選択部211によって選択されうる示唆パターンである。
図6、図16または図19は、特別図柄表示部91およびメイン表示部81に係る表示と、変化契機演出88に係る表示と、に関するタイムチャートである。
図7から図15、図17、図18は、あるタイミングにおけるメイン表示部81とサブ表示部82の表示態様を示す図である。
図6に図示する「変動」とは特別図柄表示部91に表示される特別図柄、またはメイン表示部81に表示される演出図柄が変動表示している期間を表している。
図6に図示する「仮」とは、メイン表示部81に表示される演出図柄が仮停止している期間を表している。
図6に図示する「確」とは、特別図柄表示部91に表示される特別図柄、またはメイン表示部81に表示される演出図柄が停止表示されている期間を表している。
図6に図示する「攻」とは、メイン表示部81に表示されるキャラクター(以下、単にキャラクター88aと称す)と、キャラクター88aがサブ表示部82に表示されている保留表示87に向かって攻撃する様を示す演出画像(以下、単に演出画像88bと称す)と、が表示されている期間を表している。
図6に図示する「待機」とは、キャラクター88aが攻撃していない様が表示されている期間を表している。
ここで仮停止とは、暫定的に停止しており再変動しうる状態を意味している。なお、本実施形態における仮停止は、スクロール方向への図柄の進行が停止しており、且つスクロール方向とは異なる方向への揺動や図柄の表示変化が許容されている表示態様である。また、本実施形態において停止表示と述べる場合には、確定的に停止している表示態様を意味しており、仮停止とは異なる状態である。
また、特別図柄表示部91において特別図柄が変動している期間が30秒に達した後に、特別図柄表示部91の特別図柄とメイン表示部81の演出図柄とが停止表示される。
このとき、メイン表示部81に表示される演出図柄86a、演出図柄86b、演出図柄86cは、遊技者から視て奧方から手前に向かってくるようにスクロールし、図7における破線矢印はその様子を表している。
また、サブ表示部82に表示される保留表示87a、保留表示87b、保留表示87c、保留表示87dは、サブ表示部82の一部領域に表示されている。保留表示87aは、この時点で実行されている図柄変動ゲームに対応している。また、保留表示87b、保留表示87c、保留表示87dは、それぞれ当該図柄変動ゲームの1回後、2回後、3回後に行われる図柄変動ゲームに対応している。
なお、以下の説明において、保留表示87a、保留表示87b、保留表示87c、保留表示87dが表示されている位置を、それぞれ「保0」、「保1」、「保2」、「保3」と呼称する場合がある。
このとき、キャラクター88aが現れると共に、保留表示87bを攻撃するビームを模した演出画像88bが示される変化契機演出88がメイン表示部81およびサブ表示部82に跨がって表示されることをもって、1回目の変化契機演出88が開始される。
図9は、左方の演出図柄86aが「6」で仮停止するタイミングにおけるメイン表示部81およびサブ表示部82の表示態様を示している。
このとき、スクロールしていた左方の演出図柄86aが仮停止する。ここで、演出図柄86aの左上と右下に図示している効果線は、演出図柄86aが仮停止していることを示すものである。
また、このとき、演出画像88bの表示が消滅することをもって、保留表示87bへの1回目の攻撃が終了した旨が示される。図9に示す例では、変化契機演出制御部213による1回目の変化契機演出88は失敗に終わり、保留表示制御部212が保留表示87bの表示態様(色彩)を維持した様子が示されている。すなわち、変化契機演出88が実行されて保留表示87bの色彩が変化しないことをもって、1回目の事前示唆が終了する。
図8および図9に示す例では、保留表示87bがキャラクター88aによって攻撃されたにも関わらず、その色彩が変化しないので、遊技者は「保留表示87bに対応する図柄変動ゲームでは、当り遊技に当選しないかもしれない」という心証を受けうる。
このときまで、1回目の変化契機演出88で現れたキャラクター88aの表示が維持されており、再びキャラクター88aが保留表示87bを攻撃する演出画像88bが示されることによって、2回目の変化契機演出88が開始される。
図11は、右方の演出図柄86cが「2」で仮停止するタイミングにおけるメイン表示部81およびサブ表示部82の表示態様を示している。
このとき、上記の演出画像88bの表示が消滅することをもって、保留表示87bへの2回目の攻撃が終了した旨が示される。図11に示す例では、変化契機演出制御部213による2回目の変化契機演出88は失敗に終わり、保留表示制御部212が保留表示87bの色彩を維持した様子が示されている。すなわち、変化契機演出88が実行されて保留表示87bの色彩が変化しないことをもって、2回目の事前示唆が終了する。
図10および図11に示す例では、色彩が変化しない攻撃が2回連続して行われたので、遊技者は「保留表示87bに対応する図柄変動ゲームでは、当り遊技に当選する可能性はいよいよ低そうだな」という心証を受けうる。
このときまで、1回目および2回目の変化契機演出88で表されていたキャラクター88aの表示が維持されており、再びキャラクター88aが保留表示87bを攻撃する演出画像88bが示されることによって、3回目の変化契機演出88が開始される。
図13は、中央の演出図柄86bが「3」で仮停止するタイミングにおけるメイン表示部81およびサブ表示部82の表示態様を示している。
このとき、上記の演出画像88bの表示が消滅することをもって、保留表示87bへの3回目の攻撃が終了した旨が示される。図13に示す例では、変化契機演出制御部213による3回目の変化契機演出88は成功して、保留表示制御部212によって保留表示87bの色彩が変更された様子が示されている。すなわち、変化契機演出88が実行されて保留表示87bの色彩が変化することをもって、3回目の事前示唆が終了する。
図12および図13に示す例では、色彩が変化する攻撃が行われたので、遊技者は「保留表示87bの色彩が変化したので、次の図柄変動ゲームは期待できる」という心証を受けうる。
このとき、キャラクター88aの表示が消滅することをもって、一連の変化契機演出88が終了した旨が示される。
図15は、図6に示した特別図柄の変動表示が終了した次に行われる特別図柄の変動表示の実行開始時におけるメイン表示部81およびサブ表示部82の表示態様を示している。
このとき、メイン表示部81では、演出図柄86a、演出図柄86b、演出図柄86cの変動表示が、再び行われている。一方、サブ表示部82に表示されている保留表示は、図14に示す状態から一つずつずれている。従って、図15における保留表示87aの色彩は図14における保留表示87bの色彩と同じであり、図15における保留表示87b、保留表示87cの色彩は図14における保留表示87c、保留表示87dの色彩と同じである。
上述したように、遊技者はこの図柄変動ゲームにおいて当り遊技に当選することを、通常より高く期待しているので、遊技機10は当該図柄変動ゲームを実行することによって遊技者に高い興趣を抱かせることができる。
変化契機演出制御部213が、1回の特別図柄の変動表示の間に4回の変化契機演出88を実行する場合、メイン表示部81に表示されている演出図柄86a、演出図柄86b、演出図柄86cがスクロールしている最中に1回目の変化契機演出88を実行し、演出図柄86aが仮停止するタイミングで2回目の変化契機演出88を実行し、演出図柄86cが仮停止するタイミングで3回目の変化契機演出88を実行し、演出図柄86bが仮停止するタイミングで4回目の変化契機演出88を実行することによって実現できる。
このとき、1回目の変化契機演出88の一具体例が図17および図18に示す表示態様であり、2回目の変化契機演出88の一具体例が図8および図9に示す表示態様であり、3回目の変化契機演出88の一具体例が図10および図11に示す表示態様であり、4回目の変化契機演出88の一具体例が図12および図13に示す表示態様である。
変化契機演出制御部213が、1回の特別図柄の変動表示の間に5回の変化契機演出88を実行する場合、メイン表示部81に表示されている演出図柄86a、演出図柄86b、演出図柄86cがスクロールしている最中に1回目および2回目の変化契機演出88を実行し、演出図柄86aが仮停止するタイミングで3回目の変化契機演出88を実行し、演出図柄86cが仮停止するタイミングで4回目の変化契機演出88を実行し、演出図柄86bが仮停止するタイミングで5回目の変化契機演出88を実行することによって実現できる。
このとき、1回目および2回目の変化契機演出88の一具体例が図17および図18に示す表示態様であり、3回目の変化契機演出88の一具体例が図8および図9に示す表示態様であり、4回目の変化契機演出88の一具体例が図10および図11に示す表示態様であり、5回目の変化契機演出88の一具体例が図12および図13に示す表示態様である。
また、本実施形態に係る示唆態様選択部211は、事前判定部112(事前判定手段)によって当り遊技に係る当選が否定されている場合に比べて、事前判定部112によって当り遊技に係る当選が肯定されている場合において、一の回において選択される示唆パターンのランク(以下、第一ランクと称す)が、一の回の前回において選択された示唆パターンのランク(以下、第二ランクと称す)より上位になる割合が高いことを特徴とする。より具体的には、示唆態様選択部211は、事前判定部112によって当り遊技に係る当選が否定されている場合に、第一ランクが第二ランクより一つ上位になる割合が3%であり、第一ランクが第二ランクに等しくなる割合が97%である。また、示唆態様選択部211は、事前判定部112によって当り遊技に係る当選が肯定されている場合に、第一ランクが第二ランクより一つ上位になる割合が30%であり、第一ランクが第二ランクに等しくなる割合が70%である。
また、本実施形態に係る示唆態様選択部211は、第一ランクが第二ランクより低くなることが規制される構成になっている。すなわち、示唆態様選択部211は、第一ランクが第二ランクより低くならない構成になっている。
3回の事前示唆を実行する場合において、全ての回において保留表示87bの色彩が白色で維持される場合の信頼度は約0.19%である。
3回の事前示唆を実行する場合において、1回目と2回目において保留表示87bの色彩が白色で維持され、3回目で青色に変化する場合の信頼度は約2.6%である。
3回の事前示唆を実行する場合において、1回目において保留表示87bの色彩が白色で維持され、2回目で青色に変化し、3回目で緑色に変化する場合の信頼度は約27%である。
3回の事前示唆を実行する場合において、1回目において保留表示87bの色彩が青色に変化し、2回目で緑色に変化し、3回目で赤色に変化する場合の信頼度は約83%である。
このように、事前示唆の実行回数が等しくても、保留表示の表示態様が変化する回数が増えるほど信頼度が高くなる。
4回の事前示唆を実行する場合において、1回目と2回目と3回目において保留表示87bの色彩が白色で維持され、4回目で青色に変化する場合の信頼度は約1.8%である。
5回の事前示唆を実行する場合において、1回目と2回目と3回目と4回目において保留表示87bの色彩が白色で維持され、5回目で青色に変化する場合の信頼度は約1.3%である。
このように、最終的な保留表示の表示態様が共通(青色)であっても、実行された事前示唆の回数が増えるほど信頼度が低くなる。
なお、上記の信頼度の計算において、第一ランクが第二ランクより上位になる可能性は、一つ上位になる場合に限られる例で説明したが、二つ以上上位になる場合を含めてもよい。すなわち、一回の変化契機演出を契機としてランクが二つ以上上がる示唆パターンが含まれてもよい。
次に、上記で説明した各種処理の処理手順について、図20から図22を用いて説明する。なお、上述した図1から図5に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図20は、入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。
ここで入球時処理とは、第1始動口58または第2始動口59に対して遊技球が入球した後に実行される一連の処理である。
すなわち、ステップS102の肯定とステップS104の否定とが、上記の始動条件の成立を意味する。
なお、ステップS110の処理は、毎回の図柄変動ゲームにおいて実行されなくてもよい。言い換えれば、ステップS110の処理は、所定の条件に合致する場合に実行される態様であってもよい。
図21は、保留表示に係る処理の処理手順を示すフローチャートである。ここで保留表示に係る処理とは、入球時処理を契機として、サブ表示部82に保留表示を表示する場合に演出制御部210において実行される一連の処理である。
ステップS304で変化契機演出の行う旨が決定された場合(ステップS306のYES)、演出制御部210は、対象の保留表示に対して変化契機演出を実行する位置(実行位置)を決定する(ステップS308)。ここで実行位置は、上述の「保0」「保1」「保2」「保3」等で示される保留表示の表示位置のいずれかである。
一方、ステップS304で変化契機演出の行わない旨が決定された場合(ステップS306のNO)、ステップS308の処理は行われないまま、ステップS310の処理が実行される。
図22は、図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。ここで図柄変動開始処理とは、特別図柄による図柄変動ゲームを開始させる際に行われる一連の処理である。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その開始処理は終了となる。
ステップS206で実行される判定処理としては、例えば、当否抽選部131による当否抽選、特図選択部132による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。その他、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)その他の特定演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。ここで、その他の特定演出には、上述した事前示唆が含まれてもよい。
次に、変動パターン処理部160は、ステップS206の処理結果を用いて変動パターンを決定する(ステップS208)。
ステップS210において出力されるコマンドには、例えば、ステップS206で実行された判定の処理結果を示す情報やステップS208で決定された変動パターンを示す情報、またはこれらに関連して実行される演出に用いられる情報等が含まれてもよい。
図23は、変化契機演出に係る処理の処理手順を示すフローチャートである。ここで変化契機演出に係る処理とは、特別図柄による図柄変動ゲームの開始に伴って演出制御部210が変化契機演出に関連して実行する一連の処理である。
ステップS402の判定が否定される場合(ステップS402のNO)、変化契機演出は実行されないまま、変化契機演出に係る処理は終了となる。
一方、ステップS402の判定が肯定される場合(ステップS402のYES)、示唆態様選択部211が、変動パターンを示す情報に基づいて示唆パターンの選択回数を決定する(ステップS404)。なお、本実施形態に係る示唆パターンは、上述のように、サブ表示部82に表示される保留表示の色彩である。
なお、ステップS406の選択処理では、上述のように、変化契機演出の結果として保留表示を維持する場合、即ちその時点で表示されている色彩と同じ色彩を選択する場合が含まれる。
なお、ステップS410の処理において、実行する変化契機演出の回数はステップS404で決定された選択回数に等しく、保留表示の色彩を変化させる順序はステップS406の選択処理における選択順序に従う。
以上のステップS402からステップS410の処理を以て、変化契機演出に係る処理は終了となる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおいて上述の実施形態の内容は、変形、改良等なされてもよい。
例えば、上述の実施形態において演出制御部210は一回の図柄変動ゲームの実行中に複数回の事前示唆を実行する例を説明したが、遊技者にとって一回と認識される実行態様の事前示唆であっても同等の効果を奏しうる。すなわち、特図表示制御部151によって実行される一回の特別図柄の変動表示の実行時間が長いほど、演出制御部210(事前示唆制御手段)によって当該変動表示の実行中に実行される事前示唆の信頼度が高くなるように実行されるのであれば、上述の実施形態における事前示唆と同等の効果を奏しうる。
例えば、上述の実施形態では、演出制御部210によって決定されていた変化契機演出の有無や変化契機演出を実行するタイミング(実行位置)を、演出制御部210に代わって事前判定部112が決定してもよい。
例えば、変化契機演出制御部213は、必ずしも図6、図16、図19に図示したタイミングで変化契機演出88を開始させたり終了させたりしなくてもよい。
また、上述の実施例では、変化契機演出制御部213による変化契機演出88の実行を契機として保留表示制御部212が保留表示の色彩を変化させる態様で事前示唆を説明したが、他の態様で事前示唆を実行してもよい。
さらに、上述の実施例では、複数回の変化契機演出88の実行に対して保留表示87bの色彩を一回変化させる態様で説明したが、複数回の変化契機演出88の実行に対して保留表示87bの色彩を複数回変化させる態様によって事前示唆が実行されてもよい。
さらに、上述の実施例では、変化契機演出88の対象である(キャラクター88aが攻撃する)保留表示が、一回の特別図柄の変動表示において一つである態様で説明したが、一回の特別図柄の変動表示に対して変化契機演出の対象となる保留表示が複数個である態様であってもよい。
さらに、上述の実施例では、変化契機演出88に用いられるキャラクター88aや攻撃に係る演出画像88bについてそれぞれ一パターンのみ図示したが、キャラクターについても攻撃に係る演出画像についても複数のパターンが設けられてもよい。また、パターンの種別によって、保留表示の色彩が変化する確率が異なってもよい。
(1)始動条件の成立を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて、当り遊技に係る当選の成否を判定する当否判定手段と、特別図柄の変動表示と停止表示とを行い、停止表示させた特別図柄によって前記当否判定手段による判定結果を報知する図柄表示制御手段と、前記当否判定手段が乱数を用いて判定するより前に、当該乱数が前記当り遊技に対応するものであるか否かを判定する事前判定手段と、前記事前判定手段による判定結果を示唆する事前示唆を、一回の特別図柄の変動表示の実行中に複数回実行しうる事前示唆制御手段と、を備え、前記図柄表示制御手段によって実行される一回の特別図柄の変動表示の実行時間が長いほど、前記事前示唆制御手段によって当該変動表示の実行中に実行される前記事前示唆の回数が多くなりやすい遊技機。
(2)前記事前示唆制御手段が特別図柄の変動表示の実行中に前記事前示唆を実行する場合、実行される前記事前示唆の態様である示唆パターンを当該変動表示の開始時に抽選によって選択する示唆選択手段を備え、前記示唆選択手段によって選択されうる複数とおりの前記示唆パターンのうち少なくとも一部は、前記事前判定手段によって判定された乱数が前記当り遊技に対応している可能性の程度が他の前記示唆パターンとは異なり、前記示唆選択手段は、当該変動表示の実行時間が長いほど、前記示唆パターンを選択する回数である選択回数が増大しやすく、前記事前示唆制御手段は、前記選択回数に等しい回数の前記事前示唆を当該変動表示の実行中に実行しうる(1)に記載の遊技機。
(3)前記示唆選択手段によって選択された前記示唆パターンの中に、前記事前判定手段によって判定された乱数が前記当り遊技に対応していること、または当該乱数が前記当り遊技に対応していないことのいずれかを確定的に示す確定パターンと、前記確定パターンとは異なる態様の他の前記示唆パターンと、が含まれる場合の少なくとも一部において、前記事前示唆制御手段は、前記他の示唆パターンで前記事前示唆を実行した後に、前記確定パターンで前記事前示唆を実行する(2)に記載の遊技機。
(4)前記乱数取得手段によって取得された乱数を、前記当否判定手段による判定に用いられるまで保留記憶させる保留記憶制御手段を備え、前記事前示唆制御手段は、前記保留記憶制御手段によって記憶されている乱数の各々に対応する保留表示を、予め定められた表示領域に表示させる保留表示制御手段と、前記保留表示制御手段が前記保留表示の表示態様を変化させうる契機を示す変化契機演出を、一回の特別図柄の変動表示の実行中に複数回実行しうる変化契機演出制御手段と、を含んでおり、前記事前示唆制御手段は、前記変化契機演出が実行されて前記保留表示の表示態様を変化させること、または前記変化契機演出が実行されて前記保留表示の表示態様を変化させないこと、を前記事前示唆として実行しうる(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
(5)前記事前示唆制御手段は、一回の特別図柄の変動表示の実行中において、一つの前記保留表示に対して前記事前示唆を複数回実行しうる(4)に記載の遊技機。
(a)始動条件の成立を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて、当り遊技に係る当選の成否を判定する当否判定手段と、特別図柄の変動表示と停止表示とを行い、停止表示させた特別図柄によって前記当否判定手段による判定結果を報知する図柄表示制御手段と、前記当否判定手段が乱数を用いて判定するより前に、当該乱数が前記当り遊技に対応するものであるか否かを判定する事前判定手段と、前記事前判定手段による判定結果を示唆する事前示唆を、特別図柄の変動表示の実行中に実行しうる事前示唆制御手段と、を備え、前記図柄表示制御手段によって実行される一回の特別図柄の変動表示の実行時間が長いほど、前記事前示唆制御手段によって当該変動表示の実行中に実行される前記事前示唆の信頼度が高くなる遊技機。
(b)前記示唆選択手段によって選択されうる複数とおりの前記示唆パターンは複数のランクに分けられており、前記事前判定手段によって前記当り遊技に係る当選が否定されている場合に比べて、前記事前判定手段によって前記当り遊技に係る当選が肯定されている場合において、一の回において選択される前記示唆パターンのランクである第一ランクが、前記一の回の前回において選択された前記示唆パターンのランクである第二ランクより上位になる割合が高いことを特徴とする遊技機。
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34、36 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 照明装置
37 プッシュボタン
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
58 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 作動ゲート
65 特別電動役物
67(67a、67b) 普通入賞口
69 アウト口
70 払出機構部
80 演出表示器
81 メイン表示部
82 サブ表示部
86a、86b、86c 演出図柄
87a、87b、87c、87d 保留表示
88 変化契機演出
88a キャラクター
88b 演出画像
90 図柄表示器
91 特別図柄表示部
92 普通図柄表示部
100 主制御部
110 入球時処理部
111 乱数取得部
112 事前判定部
113 特図保留制御部
114 普図保留制御部
120 普図抽選制御部
121 開放抽選部
122 普図選択部
130 特図抽選制御部
131 当否抽選部
132 特図選択部
140 遊技状態制御部
141 確変制御部
142 変短制御部
143 大当り制御部
150 図柄表示制御部
151 特図表示制御部
152 普図表示制御部
160 変動パターン処理部
170 情報伝送部
180 電動役物制御部
181 普通電役制御部
182 特別電役制御部
210 演出制御部
211 示唆態様選択部
212 保留表示制御部
213 変化契機演出制御部
230 払出制御部
AC1、AC2 アクチュエータ
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (2)
- 始動条件の成立を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて、当り遊技に係る当選の成否を判定する当否判定手段と、
特別図柄の変動表示と停止表示とを行い、停止表示させた特別図柄によって前記当否判定手段による判定結果を報知する図柄表示制御手段と、
前記当否判定手段が乱数を用いて判定するより前に、当該乱数が前記当り遊技に対応するものであるか否かを判定する事前判定手段と、
前記事前判定手段による判定結果を示唆する事前示唆を、一回の特別図柄の変動表示の実行中に複数回実行しうる事前示唆制御手段と、
前記乱数取得手段によって取得された乱数を、前記当否判定手段による判定に用いられるまで保留記憶させる保留記憶制御手段と、
を備え、
前記図柄表示制御手段によって実行される一回の特別図柄の変動表示の実行時間が長いほど、前記事前示唆制御手段によって当該変動表示の実行中に実行される前記事前示唆の回数が多くなりやすく、
前記事前示唆制御手段は、
前記保留記憶制御手段によって記憶されている乱数の各々に対応する保留表示を、予め定められた表示領域に表示させる保留表示制御手段と、
前記保留表示制御手段が前記保留表示の表示態様を変化させうる契機を示す変化契機演出を、一回の特別図柄の変動表示の実行中に一つの前記保留表示に対して複数回実行しうる変化契機演出制御手段と、を含んでおり、
前記事前示唆制御手段は、前記変化契機演出が実行されて前記保留表示の表示態様を変化させること、または前記変化契機演出が実行されて前記保留表示の表示態様を変化させないこと、を前記事前示唆として実行し、
一回の特別図柄の変動表示の実行中に行われた前記事前示唆の結果として表示される前記保留表示の最終的な表示態様が共通であっても、該保留表示が前記当り遊技に対応している信頼度が、該事前示唆の回数が増えるほど低くなる遊技機。 - 前記事前示唆制御手段が特別図柄の変動表示の実行中に前記事前示唆を実行する場合、前記保留表示の表示態様を上位の表示態様に変化させるか否かを抽選によって選択する示唆選択手段を備え、
前記示唆選択手段は、当該変動表示の実行時間が長いほど、前記抽選の回数が増大しやすく、且つ、前記事前判定手段によって前記当り遊技に係る当選が否定されている場合において前記示唆選択手段が上位の表示態様に変化させる旨を前記抽選によって選択する割合が、前記事前判定手段によって前記当り遊技に係る当選が肯定されている場合において前記示唆選択手段が上位の表示態様に変化させる旨を前記抽選によって選択する割合に比べて低くなっており、
前記事前示唆制御手段は、前記抽選の回数に等しい回数の前記事前示唆を当該変動表示の実行中に実行することをもって、一回の特別図柄の変動表示の実行中に行われた前記事前示唆の結果として表示される前記保留表示の最終的な表示態様が共通であっても、該保留表示が前記当り遊技に対応している信頼度が、該事前示唆の回数が増えるほど低くなる請求項1に記載の遊技機。
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