JP6364430B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関し、特にパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機に代表される遊技機には、大当り遊技の当選確率が高確率である状態と低確率である状態とに移行させるものがある。
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
特許文献1には、特定領域の通過を検知し、その検知に応じて低確率移行の報知をするか否かを抽選し、その抽選結果に従って低確率移行を報知する遊技機が記載されている。
特開2007−289441号公報
特許文献1に記載の遊技機による低確率移行の報知は、特定のキャラクターが「残念」と言っている演出表示を行うものであり(同文献の図6参照)、単純なものである。
従って、十分な演出効果を発揮することが難しく、未だ改善の余地を残していた。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、当り遊技に係る当選確率が高確率状態から低確率状態に移行したか否かを示唆する演出を実行することで遊技興趣を高める遊技機を提供するものである。
本発明によれば、始動条件の成立を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて当選の成否を判定する当否判定手段と、図柄の変動表示と停止表示とを行い、停止表示させた図柄によって前記当否判定手段による判定結果を報知する図柄表示制御手段と、前記当否判定手段が当選と判定する確率が低確率である低確率状態と、前記当否判定手段が当選と判定する確率が前記低確率状態より高確率である高確率状態と、に移行させうる遊技状態制御手段と、前記高確率状態から前記低確率状態に移行させたことを示唆する転落示唆を、一回の図柄の変動表示の実行中に複数回実行しうる転落示唆制御手段と、前記転落示唆制御手段が図柄の変動表示の実行中に前記転落示唆を実行する場合、実行される前記転落示唆の態様である報知パターンを当該変動表示の開始時に抽選によって選択する示唆態様選択手段と、を備え、前記図柄表示制御手段によって実行される一回の図柄の変動表示の実行時間が長いほど、前記転落示唆制御手段によって当該変動表示の実行中に実行される前記転落示唆の回数が多くなりやすく、前記示唆態様選択手段によって選択されうる前記報知パターンには、前記高確率状態が維持されていることを確定的に示す確定報知パターンと、前記確定報知パターンとは異なる態様であって且つ前記高確率状態である場合にも前記低確率状態である場合にも選択されうる示唆報知パターンと、が含まれ、前記高確率状態から前記低確率状態に移行させたことを確定的に示す前記報知パターンが含まれない遊技機が提供される。
上記発明によれば、遊技者にとって有用な情報を示す転落示唆が、変動時間が長いほど多く発生する。転落示唆の回数が増大するほどに有用な情報の信頼度が高まるので、興趣向上を図ることができる。
本発明によれば、当り遊技に係る当選確率が高確率状態から低確率状態に移行したか否かを示唆する演出を実行することで遊技興趣を高める遊技機が提供される。
遊技機の正面図である。 遊技機内に配設された遊技盤を示す図である。 遊技機内に配設された図柄表示器を示す図である。 遊技機の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。 遊技機の払出制御構成を示す機能ブロック図である。 3回の転落示唆を実行する場合のタイムチャートを示す図である。 ある時点におけるメイン表示部またはサブ表示部の表示態様を示す図である。 ある時点におけるメイン表示部またはサブ表示部の表示態様を示す図である。 ある時点におけるメイン表示部またはサブ表示部の表示態様を示す図である。 ある時点におけるメイン表示部またはサブ表示部の表示態様を示す図である。 ある時点におけるメイン表示部またはサブ表示部の表示態様を示す図である。 ある時点におけるメイン表示部またはサブ表示部の表示態様を示す図である。 4回の転落示唆を実行する場合のタイムチャートを示す図である。 ある時点におけるメイン表示部またはサブ表示部の表示態様を示す図である。 5回の転落示唆を実行する場合のタイムチャートを示す図である。 入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。 図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 転落示唆に係る処理の処理手順を示すフローチャートである。 複数回にわたって実行する転落示唆に係るシナリオの一覧である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
<遊技機10の概要について>
まず、遊技機10の概要について、図2または図4を用いて説明する。
図2は、遊技機10内に配設された遊技盤50を示す図である。図4は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
遊技機10は、乱数取得手段(特図保留制御部111)と、当否判定手段(当否抽選部131)と、図柄表示制御手段(特図表示制御部151)と、遊技状態制御手段(確変制御部141)と、転落示唆制御手段(転落示唆制御部211)と、を備える。
特図保留制御部111は、始動条件の成立を契機として乱数を取得する。
当否抽選部131は、特図保留制御部111によって取得された乱数を用いて当選の成否を判定する。
特図表示制御部151は、図柄の変動表示と停止表示とを行い、停止表示させた図柄によって当否判定手段による判定結果を報知する。
確変制御部141は、当否抽選部131が当選と判定する確率が低確率である低確率状態と、当否抽選部131が当選と判定する確率が低確率状態より高確率である高確率状態と、に移行させうる。
転落示唆制御部211は、高確率状態から低確率状態に移行させたことを示唆する転落示唆を、一回の図柄の変動表示の実行中に複数回実行しうる。
本実施形態に係る遊技機10は、特図表示制御部151によって実行される一回の図柄の変動表示の実行時間が長いほど、転落示唆制御部211によって当該変動表示の実行中に実行される転落示唆の回数が多くなりやすいことを特徴とする。
これにより、遊技者にとって有用な情報を示す転落示唆が、特図表示制御部151による図柄の変動時間が長いほど多く発生する。この構成により、転落示唆の回数が増大するほどに有用な情報の信頼度(確度)が高まるので、遊技者の興趣を向上させることができる。
本実施形態に係る遊技機10はパチンコ遊技機であるが、本発明の実施は回胴式遊技機に適用することも可能である。
パチンコ遊技機において本発明を実施する場合、上記の始動条件には、始動口(例えば、第1始動口58、第2始動口59)への遊技球の入球が少なくとも含まれている。また、当否判定手段によって当選と判定された場合には、電動役物制御手段(例えば、特別電役制御部182)が特別電動役物65を作動させる。そして、図柄表示制御手段によって変動表示または停止表示される図柄は、特別電動役物65の作動の有無を示す特別図柄である。
回胴式遊技機において本発明を実施する場合、上記の始動条件には、スタートレバーの操作が少なくとも含まれている。また、当否判定手段によって当選と判定された場合には、ボーナス遊技(特別役物または特別役物に係る役物連続作動装置)、アシストタイムまたはリプレイタイムといった有利遊技状態が作動する。そして、図柄表示制御手段によって変動表示または停止表示される図柄は、スタートレバーの操作を契機として回動するリールに表されている図柄である。
パチンコ遊技機において本発明を実施する場合、高確率状態とは当り遊技の当選確率が高いいわゆる確変状態であり、低確率状態とは当り遊技の当選確率が通常である通常状態である。
回胴式遊技機において本発明を実施する場合、高確率状態とは上記の有利遊技状態への移行抽選が高い遊技状態であり、低確率状態とは上記の有利遊技状態への移行抽選が低い遊技状態である。
ここで転落示唆とは、画像表示、音声出力、ランプ発光またはこれらの組合せによって実行される演出である。また、転落示唆の実行態様(報知パターン)は、高確率状態から低確率状態に移行させたことを遊技者が想起しうる態様で実行される演出であれば足り、必ずしも高確率状態から低確率状態に移行させたことを確定的に遊技者に報知する演出でなくてよい。
また、一回の図柄の変動表示の実行中に転落示唆を複数回実行しうるとは、図柄の変動開始から変動終了(停止表示)までの期間に、複数回の転落示唆を実行することが可能に構成されていることをいう。転落示唆制御部211によって複数回の転落示唆が実行される場合、その区切りは遊技者が認識できるものであればよく、その態様は特に制限されない。
以上に述べた本発明の実施に関する遊技機10を詳細に説明するため、以下に遊技機10が実行する各処理について、具体的に説明する。
<遊技機10の構造について>
図1から図3を用いて遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、遊技機10内に配設された遊技盤50を示す図である。図3は、遊技機10内に配設された図柄表示器90を示す図である。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、多数の遊技釘(図示せず)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、遊技領域50aと称す)に遊技球を発射し、遊技球が特定の入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠(図示せず)と、遊技盤50(中枠)の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を回動自在に支持され、中枠に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠・解錠が可能となっている。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34、36は光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ照明装置35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や照明装置35は、遊技中に発生する演出やエラー報知等と連動して音声出力または点灯若しくは消灯することができる。
前枠20は、上球受け皿27の前方部にプッシュボタン37が配設されている。プッシュボタン37は、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技者が遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構39が設けられている。この球抜き機構39を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示せず)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
図柄表示器90は、演出表示器80の右下側など、演出表示器80よりも遊技者が視認しがたい位置に配設される。また、図柄表示器90の表示領域は、演出表示器80の表示領域よりも小さい面積になっている。
図柄表示器90は、複数のランプが配列されている。本実施形態で図柄表示器90に用いられるランプとは、発光ダイオード(以下、LEDと称す)である。図柄表示器90は、発光するLEDの配列によって種々の情報を示し、特別図柄表示部91または普通図柄表示部92を含んでいる。
特別図柄表示部91は、複数個のLEDの発光パターンにより特別図柄による図柄変動ゲームの抽選結果を表示する。より詳細には、図3に示すように、特別図柄表示部91は左側のLED16個から構成される。
ここで特別図柄とは、特別図柄表示部91に表示するために選択されうるデータ群、あるいは特別図柄表示部91に表示されうる図柄(LEDの発光パターン)をいう。
なお、以下、特別図柄のことを「特図」と略して表記する場合がある。
ここで特別図柄による図柄変動ゲームとは、特別電動役物65(いわゆるアタッカー)を開放させるための抽選結果を示すために、特別図柄表示部91を変動表示させた後に特定の特別図柄を停止表示させることをいう。本実施形態において単に図柄変動ゲームと称した場合には、特に断りがない限り、特別図柄による図柄変動ゲームのことをいう。
普通図柄表示部92は特別図柄表示部91より少ない数(例:2個)のLEDの発光パターンにより普通図柄による図柄変動ゲームの抽選結果を表示する。
ここで普通図柄とは、普通図柄表示部92に表示するために選択されうるデータ群、あるいは普通図柄表示部92に表示されうる図柄(LEDの発光パターン)をいう。なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。また、ここで普通図柄による図柄変動ゲームとは、普通電動役物61(いわゆる電動チューリップ)を開放させるための抽選結果を示すために、普通図柄表示部92を変動表示させた後に特定の普通図柄を停止表示させることをいう。
なお、本実施形態において図柄表示器90に配列される複数のランプはLEDとして説明しているが、ランプの種別はこれに限定されるものではない。そして、当該ランプの配置についても図3に図示するものに限らず、多様な配置を採用しうる。
なお、図3に示すように、図柄表示器90は、特別図柄表示部91または普通図柄表示部92の表示に用いられないLEDも含んでおり、特別図柄または普通図柄による図柄変動ゲームの抽選結果の他にも、保留記憶数や大当り遊技のラウンド回数等の情報も表示しうる。
また、本実施形態における特別図柄表示部91は、第1始動口58への入球または第2始動口59への入球のいずれを起因とする図柄変動ゲームにおいても変動表示を行う。このとき、変動表示に用いられるLEDが入球した始動口によって異なってもよく、同一であってもよい。
演出表示器80は、特図表示制御部151(図柄表示制御手段)によって図柄の変動表示が実行されている場合、当該変動表示の実行中に演出画像が表示されるメイン表示部81(メイン表示部領域)とサブ表示部82(サブ表示領域)とを含む。具体的には、演出表示器80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の下方に配設されているサブ表示部82と、を含んでいる。
上記の構成により、メイン表示部81は、サブ表示部82より遊技者にとって視認しやすい位置に配設されている。
なお、本実施形態では、メイン表示部81は固定式の液晶装置であり、サブ表示部82は可動式の液晶装置である。なお、サブ表示部82を固定式の液晶装置としてもよい。
メイン表示部81は、図柄変動ゲームに連動して行われる演出図柄の変動表示を出力し、他の各種の演出も更に表示することができる。ここで演出図柄とは、遊技機10における遊技の興趣をより高めるために表示される図柄であり、具体的には数字や絵柄またはそれらの組み合わせから構成されている。本実施形態における演出図柄の変動表示は、メイン表示部81の左方、中央及び右方にそれぞれ出力される。
サブ表示部82は、メイン表示部81で表示される演出を補助する演出表示を出力することができ、さらに上記の転落示唆に係る演出画像を出力することもできる。
なお、本実施形態における演出表示器80(メイン表示部81およびサブ表示部82)には、いずれも液晶表示装置が採用されているが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を演出表示器80として採用しうる。また、サブ表示部82は複数設けられていてもよいし、サブ表示部82は、メイン表示部81の部分領域として形成されてもよい。
遊技盤50の前面には、多数の遊技釘(図示せず)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっている。また、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
遊技領域50aには、各種の入賞口(例えば大入賞口55等)が配設され、各入賞口の後方には入球した遊技球を検知する各種スイッチ(例えばカウントスイッチSW4等)が配設されている。なお、以下の説明において入賞とは、遊技球が特定の入賞口に入球することをいう。
本実施形態においては、上記の各種スイッチは遊技者が視認できないように配設されており、図1および図2においては図示しない。
図2には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口58、第2始動口59、作動ゲート63、普通入賞口67(67a、67b)を図示する。ここで図示する入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
第1始動口58は、遊技領域50aの中央下部(メイン表示部81の下方)に配置されており、一般的に「ヘソ」と呼ばれる。
第1始動口58には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW1が配置されており、第1始動口58に入球した遊技球がカウントスイッチSW1で検知されることにより、図柄変動ゲームを始動させる始動条件と、予め定めた数の遊技球を賞球として払い出す払出条件と、が成立しうる。
第2始動口59は、遊技領域50aの右下側(メイン表示部81の右下側)に配置されており、第2始動口59には普通電動役物61が付設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する開閉部材であり、アクチュエータAC1の作動により当該開放状態または当該閉鎖状態のいずれかに遷移する。なお、普通電動役物61の制御については、後に詳述する。
第2始動口59には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW2が配設されており、第2始動口59に入球した遊技球がカウントスイッチSW2で検知されることにより、図柄変動ゲームの始動条件と、賞球の払出条件と、が成立しうる。
作動ゲート63は、第2始動口59の右上側(メイン表示部81の右側)に配置されている。作動ゲート63には、通過した遊技球を検知するカウントスイッチSW3が配設されており、作動ゲート63を通過した遊技球がカウントスイッチSW3で検知されることにより、普通図柄による図柄変動ゲームの始動条件が成立しうる。
なお、本実施形態の遊技機10においては、図5にカウントスイッチSW3が図示されていないことから明らかであるように、カウントスイッチSW3の検知は賞球の払出条件に含まれていない。すなわち、本実施形態の作動ゲート63に遊技球が入球しても賞球はゼロである。
また、作動ゲート63は通過した遊技球が通過後再び遊技領域50aを転動する、いわゆるゲートタイプの入賞口であってもよい。この場合において、作動ゲート63を通過することも本明細書では「入球」と称す。
大入賞口55は、第2始動口59の下方(メイン表示部81の右下側)に配置されている。大入賞口55には、アクチュエータAC2の作動により開閉動作を行う特別電動役物65が付設されている。
また、大入賞口55には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4が配設されており、大入賞口55に入球した遊技球がカウントスイッチSW4で検知されることにより、賞球の払出条件が成立しうる。
閉鎖状態における特別電動役物65は、遊技領域50aの面位置と略一致するように延在しており、当該面位置より奧方の大入賞口55に蓋をする。
また、開放状態における特別電動役物65は、遊技領域50aの面位置より前方に飛び出し、上方から流下してくる遊技球の受け皿として機能するように作動し、受け入れた遊技球を大入賞口55へと誘導する。
本実施形態における特別電動役物65は、大当り遊技の実行中に開放状態となるように作動して大入賞口55への遊技球の入球を許容する。
普通入賞口67(67a、67b)は、メイン表示部81の左下側に配置されている。普通入賞口67には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW5が配設されており、普通入賞口67に入球した遊技球がカウントスイッチSW5で検知されることによって賞球の払出条件が成立しうる。
なお、本実施形態においては二つの普通入賞口67a、67bに対して一つのカウントスイッチSW5が設けられている実施例で説明したが、個別にセンサ(カウントスイッチ)を設けてもよい。このとき、それぞれのセンサによって賞球の払出条件が異なってもよく、同一であってもよい。
本実施形態における遊技領域50aは、遊技球が第2流路Yから転動したときよりも、遊技球が第1流路Xから転動したときに第1始動口58または普通入賞口67に入球しやすくなるように、各種障害物が配置されている。つまり、第1始動口58または普通入賞口67は、遊技領域50aの左側を主とする第1流路Xに設けられている。
また、本実施形態における遊技領域50aは、遊技球が第1流路Xから転動したときよりも、遊技球が第2流路Yから転動したときに大入賞口55、第2始動口59または作動ゲート63に入球しやすくなるように、各種障害物が配置されている。つまり、大入賞口55、第2始動口59または作動ゲート63は、遊技領域50aの右側を主とする第2流路Yに設けられている。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。上述した各入賞口(作動ゲート63を除く)に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
<遊技機10の制御構成について>
続いて、図4または図5を用いて遊技機10の制御構成について説明する。
図4は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。図5は、遊技機10の払出制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、上述した図1から図3に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図4または図5で図示される各構成要素は本実施形態の遊技機10を説明する上で必要な構成要素を挙げたものであり、ここに図示しない構成要素を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成要素の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成要素が省かれてもよい。
遊技機10は、基板(図示せず)を自機の内部に備えており、図4または図5に図示している構成要素を含む基板と当該基板に電気的に接続している機能部品との処理によって種々の機能を実現している。より具体的には当該基板は、制御動作を所定の手順で実行するCPU(図示せず)と、当該CPUの制御プログラムを格納するROM(図示せず)と、必要なデータの書き込みおよび読み出しができるRAM(図示せず)を備えている。CPUは、ROMから読み出した制御プログラムを実行し、RAMに種々のデータを書き込む、またはRAMから種々のデータを読み出すことによって種々の機能を実現することができる。
なお、図4または図5に図示している各構成要素は、一の基板のみで機能する構成要素、複数の基板の間で種々のデータ授受を行うことにより機能する構成要素、基板と当該基板に非搭載の機能部品とが電気的に接続していることにより機能する構成要素等が混在している。これらの各構成要素を実現するためのハードウェア構成は幾通りも存在しうるものであって、必ずしも一つに限定されない。
主制御部100は、遊技を統括的に制御し、遊技に関連する演出等について他の構成要素(例えば演出制御部210)にコマンドを伝送する。主制御部100は、遊技の結果に影響を及ぼす機能または及ぼす虞がある機能を有する基板であって、いわゆる主基板として機能する。図4に示すように、主制御部100は多数の構成要素を有し、これらの構成要素が互いに接続している構成となっているが、ここに図示している構成要素または構成要素間の接続は一例であって、必ずしもこれに限られるものではない。
主制御部100が備える主な構成要素としては、普図抽選制御部120、特図抽選制御部130、遊技状態制御部140、図柄表示制御部150、変動パターン処理部160、情報伝送部170、電動役物制御部180が挙げられる。
普図抽選制御部120は、普通図柄による図柄変動ゲームに関連する制御を行う。
特図抽選制御部130は、特別図柄による図柄変動ゲームに関連する制御を行う。
遊技状態制御部140は、大当り遊技の制御、確変状態の管理または変短状態の管理を行う。
図柄表示制御部150は、特別図柄による図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、または普通図柄による図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示器90に表示させる。
変動パターン処理部160は、特別図柄による図柄変動ゲームにて図柄表示制御部150が変動表示を開始してから停止表示を行うまでの時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを決定する。また、変動パターン処理部160によって決定された変動パターンは、情報伝送部170を介して演出制御部210に出力されて演出表示器80における表示演出(リーチ演出や保留変化演出等)を実行する際にも用いられる。
情報伝送部170は、主制御部100に含まれる各構成要素にて生成された制御情報(コマンド)を他の構成要素(例えば、演出制御部210等)に伝送する機能を有している。情報伝送部170によって伝送されるコマンドには、上述の変動パターンを示す情報の他にも、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態または変短状態の有無、保留記憶に関する情報または大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
電動役物制御部180は、普通電動役物61の作動および特別電動役物65の作動を制御する。より具体的には、電動役物制御部180に含まれる普通電役制御部181が、普通図柄による図柄変動ゲームの当選を契機としてアクチュエータAC1を作動させ、アクチュエータAC1の作動によって普通電動役物61が作動する。また、電動役物制御部180に含まれる特別電役制御部182が、特別図柄による図柄変動ゲームの当選を契機としてアクチュエータAC2を作動させ、アクチュエータAC2の作動によって特別電動役物65が作動する。
また、遊技機10は、上述した主要の構成要素の他に、演出制御部210、払出制御部230等を備えている。
演出制御部210は、遊技機10によって行われる遊技(図柄変動ゲームや大当り遊技等)に関連する演出を制御する。
払出制御部230は、各入賞口への入賞の特典として付与される賞球の払い出しを制御する。
ここまで挙げた各構成要素について、以下ではより詳細に説明する。
<特図抽選について>
主制御部100は、特図保留制御部111と、特図抽選制御部130と、を備える。
特図保留制御部111は、第1始動口58の入賞を契機として乱数M1を取得し、第2始動口59の入賞を契機として乱数M2を取得する。さらに、特図保留制御部111は、取得した乱数を保留記憶させる。
より具体的には、特図保留制御部111は、カウントスイッチSW1によって第1始動口58の入賞が検知されると乱数M1を取得し、専用の記憶領域に格納(保留記憶)させる。また、特図保留制御部111は、カウントスイッチSW2によって第2始動口59の入賞が検知されると乱数M2を取得し、専用の記憶領域に格納(保留記憶)させる。
乱数M1の保留上限数または乱数M2の保留上限数は予め定められており、本実施形態では乱数M1および乱数M2の各々について4個が保留上限数と設定されている。
特図保留制御部111は、第1始動口58の入賞を契機として取得される乱数M1と、第2始動口59の入賞を契機として取得される乱数M2と、を区別して保留記憶させる。
特図保留制御部111は、保留記憶させた乱数M1または乱数M2を、保留記憶させた順番で当否抽選部131に処理させてもよいし、一方を他方に優先して当否抽選部131に処理させてもよい。
特図保留制御部111は保留記憶されている乱数の数をそれぞれについて監視してもよい。この場合、特図保留制御部111は、監視している乱数の数を、図柄表示器90に表示させるように図柄表示制御部150(特図表示制御部151)に指令を出力してもよい。また、特図保留制御部111は、保留記憶させている乱数の数に相当する数の保留表示を演出表示器80に表示させるように、情報伝送部170に演出制御部210に対するコマンドを出力させてもよい。
特図抽選制御部130は、特別図柄による図柄変動ゲームの実行のための制御を行い、当否抽選部131と特図選択部132とを有している。
当否抽選部131は、第1始動口58または第2始動口59への遊技球の入球を契機として取得された乱数を用いて大当り遊技の当否抽選を行う。すなわち、当否抽選部131は、特図保留制御部111によって保留記憶された乱数を読み出して当選を判定する。
ここで「入球を契機として当否抽選を行う」とは、入球を検知することを一つの条件として、その後に当否抽選が実行されうることをいう。すなわち、入球が検知されたとしても、必ずしも当該当否抽選が実行されなくてもよい。例えば、保留されている乱数M1の数が保留上限数を超えた場合にカウントスイッチSW1によって検知された入球、または保留されている乱数M2の数が保留上限数を超えた場合にカウントスイッチSW2によって検知された入球は、当否抽選の条件にはならない。
特図選択部132は、当否抽選部131による当否抽選の結果に基づいて、特別図柄表示部91に表示させる特別図柄を選択する。例えば、特図選択部132は、当否抽選の結果が当選を示す場合、確変大当り遊技に対応する特図か通常大当り遊技に対応する特図かを抽選により選択する。
特図選択部132によって選択された特別図柄は、後述する特図表示制御部151によって図柄変動ゲームの実行中に特別図柄表示部91に表示される。
特図抽選制御部130は、当否抽選部131による当否抽選の対象となる特別図柄の図柄変動ゲームにおいて演出制御部210が決定する演出内容の決定条件を判定してもよい。例えば、特図抽選制御部130は、決定条件としてリーチ演出の有無を決定してもよい。なお、特図抽選制御部130による判定結果が示す決定条件の情報は、コマンドに含められて、情報伝送部170から出力される。
<普図抽選について>
遊技機10は、普図保留制御部112と普図抽選制御部120と普通電役制御部181とを備える。
普図抽選制御部120は普通図柄による図柄変動ゲームの実行のための制御を行い、開放抽選部121と普図選択部122とを有する。
普通電役制御部181は、普通図柄による図柄変動ゲームの当選を契機として、普通電動役物61の作動に係るアクチュエータAC1を作動させる。
普図保留制御部112は、カウントスイッチSW3によって作動ゲート63の入賞が検知されると、乱数M3を取得して専用の記憶領域に格納(保留記憶)させる。ここで乱数M3は、開放抽選部121による抽選に用いられる乱数である。保留可能な乱数M3の上限数である保留上限数は予め定められている。
普図保留制御部112は、普図抽選制御部120が普通図柄による図柄変動ゲームに係る制御を行っていないとき、保留されている乱数M3を所定の周期で読み出す。
普図保留制御部112は保留されている乱数M3の数を監視している。また、普図保留制御部112は、監視している乱数M3の数を、図柄表示器90に表示させるように図柄表示制御部150に指令を出してもよい。
開放抽選部121は、普図保留制御部112によって取得された乱数M3を用いて、普通電動役物61を開放状態に遷移させるか否かの開放抽選を行う。なお、開放抽選部121による開放抽選の当選確率は、通常遊技状態であるときは変短状態であるときより低くなっており、変短状態であるときは通常遊技状態であるときより高くなっている。
開放抽選部121による開放抽選に当選したとき、普通電役制御部181はアクチュエータAC1を作動させて所定の開放条件で普通電動役物61を開放させる。
普図選択部122は、開放抽選部121による開放抽選の当否結果に基づいて普通図柄を選択し、選択された普通図柄を普図表示制御部152によって普通図柄表示部92に表示させる。普通図柄表示部92に対応している二つのLEDは一方が当選、一方が落選に対応しており、普図表示制御部152は普図選択部122が選択した普通図柄に従っていずれか一方を発光させる。
なお、ここでいう選択には、開放抽選部121による抽選に用いられた乱数M3と、予め用意されている普通図柄の種類が同数であって一意に決定される態様も含まれる。
普通電役制御部181は、変短制御部142によって変短状態が付与されているとき、開放状態をとる時間が単位時間あたりで増加するようにアクチュエータAC1(普通電動役物61)を制御する。すなわち、普通電役制御部181の制御は、後述する変短制御部142による変短状態の付与に起因して変動する。
<遊技状態制御について>
遊技状態制御部140は大当り遊技、確変状態または変短状態を制御し、確変制御部141、変短制御部142、大当り制御部143、転落抽選部144を有している。
確変制御部141は、確変状態(高確率状態)の付与条件が成立したときに低確率状態から確変状態へ、または確変状態の解除条件が成立したときに確変状態から低確率状態へと移行させることができる。ここで確変状態とは、特別図柄による図柄変動ゲームにおける当選確率が低確率状態より高確率になることをいう。
確変状態の付与条件は、一般的には(a)一部または全部の当り遊技を条件とする方式と、(b)当り遊技中に所定の領域(入賞口を含む)への遊技球の入球を条件とする方式と、が挙げられる。また、(a)の方式において確変状態の付与条件となる一部の当り遊技を選択する方式としては、図柄変動ゲームにおいて選択される特別図柄によって決定する方式を採用することが多い。
なお、本実施形態における確変状態の付与条件は、(a)の方式を採用してもよく、(b)の方式を採用してもよい。
確変状態の方式は、一般的にループ方式、ST方式及び転落抽選方式の三種類に大別される。
ループ方式の確変とは、少なくとも次回大当りまで継続する確変をいう。従って、ループ方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることである。
ST方式の確変とは、「スペシャルタイム確変」あるいは「回数切り確変」等とも称され、確変状態に移行した後、所定回数の図柄変動ゲームのうちに大当り抽選に当選しない場合に、低確率状態に移行する確変をいう。従って、ST方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることに加えて、所定回数の図柄変動ゲームが行われることが含まれる。
転落抽選方式の確変とは、確変に移行した後に行われる図柄変動ゲームにおいて確変状態から低確率状態へ転落するか否かを抽選(転落抽選)し、転落抽選に当選した場合に低確率状態へ移行する確変をいう。従って、転落抽選方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることに加えて、転落抽選に当選することが含まれる。
本実施形態における確変制御部141は転落抽選方式によって確変状態を解除する。より具体的には、転落抽選部144(転落抽選手段)が、高確率状態で実行される図柄の変動表示の開始ごとに、高確率状態から低確率状態に移行させるか否かを抽選で決定する。そして、転落抽選部144によって高確率状態から低確率状態に移行させたことが決定された場合に、確変制御部141(遊技状態制御手段)は高確率状態から低確率状態に移行させる。
変短制御部142は、変短状態の付与条件が成立したときに通常遊技状態から変短状態へと移行させ、変短状態の解除条件が成立したときに変短状態から通常遊技状態へと移行させる機能である。
なお、本実施形態における変短状態の付与条件は、確変状態の付与条件と共通であってもよいし異なってもよい。また、本実施形態における変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と共通であってもよいし異なってもよい。すなわち、確変状態が付与される期間と変短状態が付与される期間は、共通であってもよいし異なってもよい。
変短状態とは、(i)普通電動役物の開放抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になる、(ii)普通電動役物の一回当たりの開放時間が通常遊技状態より延長される、(iii)普通電動役物の開放抽選の当選に応じて普通電動役物が開放される回数が通常遊技状態より増加される、(iv)普通図柄表示部における一回あたりの変動表示時間が短縮される、の少なくとも一つが行われることをいう。
本実施形態において変短状態が付与された場合には、上記の四つのいずれも実行されるものとする。なお、上記の(ii)および(iii)の少なくとも一つが行われることを、一般的には"電チューサポート"または"電サポ"等と称する。
大当り制御部143は、大当り遊技を制御する機能である。
本実施形態における大当り遊技は、具体的には以下のように実行される。
まず、当否抽選部131によって大当り遊技に当選した場合、大当り遊技に対応する特別図柄が特図選択部132によって選択され、選択された特別図柄が特別図柄表示部91に停止表示された後(特別図柄による図柄変動ゲームが終了した後)に、大当り制御部143は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部143は、演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出の実行を促すコマンドを情報伝送部170に出力させる。演出制御部210は、そのコマンドに従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、オープニング演出において遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55に規定個数の遊技球が入球した後、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55が所定の時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55が開放される。
大当り制御部143は、前段で述べたように制御するために、ラウンド回数、ラウンド遊技時間、インターバル時間等を制御情報として含む指令を特別電役制御部182に伝送する。
特別電役制御部182は、大当り制御部143から受けた指令に従って、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を開放させる。また、特別電役制御部182は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW4の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部182は、入球した遊技球が上限数に達したとき、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
大当り制御部143は、演出制御部210にラウンド遊技中に係る演出を促すコマンドを情報伝送部170に出力させる。演出制御部210は、そのコマンドに従ってラウンド演出を実行する。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部143は、演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出を促すコマンドを情報伝送部170に出力させる。演出制御部210は、そのコマンドに従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部143は大当り遊技を終了させる。
<払出制御について>
遊技機10は、上球受け皿27に連通している払出機構部70を制御し、上球受け皿27へ賞球を払い出すことができる払出制御部230を備える。
より詳細には、主制御部100は、各カウントスイッチ(カウントスイッチSW1、カウントスイッチSW2、カウントスイッチSW4、カウントスイッチSW5)による入賞検知に応じて所定の賞球を払い出すように払出制御部230に対して指令を出力する。そして、払出制御部230は、主制御部100から受け付けた指令に基づいて払出機構部70を制御する。なお、払出機構部70は中枠(図示せず)の後方に配設されており、前枠20が閉じた状態では視認することができない。
各カウントスイッチに対して予め設定されている所定の賞球の数は、実施の態様に合わせて適宜設定してもよく、一例に限られない。
<図柄変動ゲームと演出図柄の変動表示について>
遊技機10は、図柄表示制御部150、演出制御部210、変動パターン処理部160を有する。
図柄表示制御部150は、特別図柄による図柄変動ゲームの結果である特別図柄、または普通図柄による図柄変動ゲームの結果である普通図柄を図柄表示器90に表示させる。
演出制御部210は、特別図柄による図柄変動ゲームや大当り遊技に関する演出表示を演出表示器80に表示させる。このとき、演出制御部210は、特別図柄表示部91における一回の特別図柄による図柄変動ゲームと、メイン表示部81に出力される一回の演出表示とを、原則として対応付けて実行する。ここでの一回の演出表示には、演出図柄変動演出、リーチ演出、後述する転落示唆などが含まれる。
ただし、複数回の特別図柄による図柄変動ゲームにわたって連続性を有している演出表示が実行される場合や、一回の特別図柄による図柄変動ゲームに対して複数回の変動を1セットとする演出表示が実行される場合もある。前者の代表例はいわゆる連続予告と称される演出表示であり、後者の代表例はいわゆる擬似連演出と称される演出表示である。
上記の特別図柄による図柄変動ゲームと演出図柄の変動表示との対応性を担保するため、変動パターン処理部160は変動パターンを定める。
より詳細には、変動パターン処理部160は、特別図柄による図柄変動ゲームにて特別図柄が変動する時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを定め、変動パターンの情報を含むコマンドを情報伝送部170に出力させることで、変動パターンの情報を図柄表示制御部150(特図表示制御部151)または演出制御部210に伝える。このとき、変動パターン処理部160は、特図抽選制御部130による、演出内容に関する決定条件の判定で決められた、リーチ演出の有無等を参照して変動パターンを定めることもできる。
特図表示制御部151は変動パターンに応じて特別図柄による図柄変動ゲームを実行し、また演出制御部210は変動パターンに応じて演出図柄の変動表示を実行することによって、これらの対応性を担保している。なお、本実施形態に係る特図表示制御部151(図柄表示制御手段)によって実行される一回の図柄の変動表示の実行時間が長いほど、当否抽選部131(当否判定手段)による判定結果が当選であることを示す当選図柄が特図表示制御部151によって停止表示されやすい。すなわち、本実施形態に係る特図表示制御部151は、特別図柄の変動表示が長いほど大当り遊技に当選している期待度が高くなるように構成されている。
なお、上記の説明において、演出制御部210は、演出表示器80(メイン表示部81、サブ表示部82)の演出表示を制御する旨を説明したが、その他に照明装置35による点灯(点滅)演出、またはスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。また、演出制御部210は、サブ表示部82の移動制御を実行することができ、さらに図4では図示していないが、いわゆる装飾可動体の移動制御を実行することができてもよい。
また、上記の説明において、変動パターン処理部160によって定められる変動パターンは変動時間情報を少なくとも含む旨を説明した。この他にも、変動パターンには、リーチ演出をするかバラケ目にするかを示す情報やリーチ演出の種別を示す情報等が含まれてもよい。
<転落示唆について>
演出制御部210は、転落示唆制御部211、示唆態様選択部212を有する。
転落示唆制御部211は、高確率状態から低確率状態に移行させたことを示唆する転落示唆を、図柄変動ゲームの実行中に実行する。
示唆態様選択部212(示唆態様選択手段)は、転落示唆制御部211が図柄変動ゲーム(図柄の変動表示)の実行中に転落示唆を実行する場合、実行される転落示唆の態様である報知パターンを当該変動表示の開始時に抽選によって選択する。
示唆態様選択部212によって選択されうる複数とおりの報知パターンのうち少なくとも一部は、高確率状態から低確率状態に移行させた可能性の程度が他の報知パターンとは異なる。また、示唆態様選択部212は、当該変動表示の実行時間が長いほど、報知パターンを選択する回数である選択回数が増大しやすくなるように構成されており、転落示唆制御部211は、選択回数に等しい回数の転落示唆を当該変動表示の実行中に実行しうる。
ここで選択回数とは、示唆態様選択部212が実行する転落示唆の報知パターンに係る選択処理(乱数抽選)の繰り返し回数である。本実施形態に係る転落示唆の報知パターンは、後述するように数字図柄の組合せであるため、本実施形態に係る選択回数は、選択された数字図柄の組合せ数に等しい。
より具体的には、本実施形態に係る示唆態様選択部212は、情報伝送部170を介して受け付けた変動パターンに含まれる図柄変動ゲームの変動時間を示す情報(変動時間情報)に基づいて、報知パターンの選択回数を決定する。例えば、変動時間が3秒であれば選択回数が3回、変動時間が4秒であれば選択回数が4回、変動時間が5秒であれば選択回数が5回のように、示唆態様選択部212は選択回数を決定する。
続いて、示唆態様選択部212は、報知パターン決定用の乱数を取得し、取得した乱数に応じた報知パターンを選択する処理を、決定した選択回数だけ繰り返す。このように、複数の転落示唆に跨がる一連の報知パターンを選択する構成ではなく、個々の転落示唆に対して個別の報知パターンを選択する構成を示唆態様選択部212に採用しているので、報知内容が予定調和になりがたく、多彩な転落示唆を実現することができる。
示唆態様選択部212によって選択された報知パターンの中に、確定報知パターンと、確定報知パターンとは異なる態様の示唆報知パターンと、が含まれる場合の少なくとも一部において、転落示唆制御部211は、示唆報知パターンで転落示唆を実行した後に、確定報知パターンで転落示唆を実行することが好ましい。すなわち、転落示唆に係る演出効果を高めることができるので、確定報知パターンについては示唆報知パターンより後出しにする方が良い。なぜならば、後に確定報知パターンの転落示唆が実行する方が、そうでない場合に比べて、転落示唆に対する遊技者の関心を高めることができるからである。
なお、上記の構成にするため、示唆態様選択部212は、確定報知パターンを選択した後の選択において示唆報知パターンの選択を規制する構成であってもよい。或いは、示唆態様選択部212は、決定した選択回数に達するまで選択処理を繰り返し行い、選択した報知パターンに確定報知パターンと示唆報知パターンとが含まれる場合には、その順番を並び変えて確定報知パターンを後回しにして実行する構成であってもよい。
ここで報知パターンとは、転落示唆ごとに定められる当該転落示唆の実行態様である。具体的には、本実施形態に係る報知パターンは、3つの数字図柄の組合せから構成されており、テンパイ目(例えば、図8に示す121のような組合せ)、順目(例えば、図9に示す123のような組合せ)、全ぞろ目(例えば、図10に示す111のような組合せ)の三種に大別できる。また、高確率状態が維持されている可能性の程度に関する大小関係は、テンパイ目<順目<全ぞろ目となるように構成されている。
なお、3つの数字図柄の組合せによって構成可能な報知パターンには、いわゆるバラケ目(例えば、124のような組合せ)も含まれるが、本実施形態ではバラケ目に対応する乱数が設けられておらず、示唆態様選択部212はバラケ目を報知パターンとして選択できない構成になっている。しかし、この例は一具体例であり、報知パターンにバラケ目が含まれる構成としてもよく、バラケ目の報知パターンは、他の報知パターンに比べて高確率状態が維持されている可能性の程度が低くてもよい。
ここで確定報知パターンとは、高確率状態から低確率状態に移行させたこと、または高確率状態が維持されていることのいずれかを確定的に示す報知パターンである。本実施形態に係る報知パターンの一つである全ぞろ目は、高確率状態が維持されていることを確定的に示す確定報知パターンである。すなわち、示唆態様選択部212は、低確率状態である場合に、全ぞろ目の報知パターンを選択しない構成になっている。
なお、本実施形態では高確率状態から低確率状態に移行させたことを確定的に示す報知パターンは含まれない構成を採用しているが、当該報知パターンとして上述のバラケ目の報知パターンを設けてもよい。
ここで示唆報知パターンとは、高確率状態である場合にも低確率状態である場合にも示唆態様選択部212によって選択されうる報知パターンである。本実施形態に係る報知パターンに含まれるテンパイ目と順目は、示唆報知パターンに該当する。
続いて、転落示唆制御部211は、転落示唆を実行する場合の少なくとも一部において、転落示唆に対応する演出画像をサブ表示部82に表示させる。具体的には、転落示唆制御部211は、選択した報知パターンに対応する数字図柄の組合せを含む演出画像をサブ表示部82に繰り返し表示させることによって、一回ずつ報知示唆を実行する。
なお、転落示唆制御部211によって転落示唆が実行されている場合には、特図表示制御部151は特別図柄の変動表示を特別図柄表示部91に実行しており、演出制御部210は演出図柄の変動表示をメイン表示部81に実行している。
図6は、3回の転落示唆を実行する場合のタイムチャートを示す図である。また、図7から図12は、ある時点におけるメイン表示部81またはサブ表示部82の表示態様を示す図である。
図6に図示する「変動」とは特別図柄表示部91に表示される特別図柄、メイン表示部81に表示される演出図柄、またはサブ表示部82に表示される数字図柄が変動表示している期間を表している。また、図6では図示していないが「変動」で表している期間にはメイン表示部81に表示される演出図柄が仮停止している期間も含まれる。
図6に図示する「仮」とは、サブ表示部82に表示される数字図柄が仮停止している期間を表している。
図6に図示する「確」とは、特別図柄表示部91に表示される特別図柄、メイン表示部81に表示される演出図柄、またはサブ表示部82に表示される数字図柄が停止表示されている期間を表している。
ここで仮停止とは、暫定的に停止しており再変動しうる状態を意味している。なお、本実施形態における仮停止は、スクロール方向への図柄の進行が停止しており、且つスクロール方向とは異なる方向への揺動や図柄の表示変化が許容されている表示態様である。また、本実施形態において停止表示と述べる場合には、確定的に停止している表示態様を意味しており、仮停止とは異なる状態である。
図6に示すように、特別図柄表示部91に表示される特別図柄の変動表示が3秒である場合、演出制御部210は当該変動表示の時間に合わせて演出図柄の変動表示を行い、転落示唆制御部211は3回の転落示唆に係る数字図柄の組合せをサブ表示部82に表示しうる。
図7は、特別図柄の変動開始時点(図6における0秒時点)から0.5秒経過するまでの期間におけるメイン表示部81およびサブ表示部82の表示態様を示している。
このとき、メイン表示部81に表示される演出図柄86a、演出図柄86b、演出図柄86cは、遊技者から視て奧方から手前に向かってくるようにスクロールし、図7における破線矢印はその様子を表している。
また、サブ表示部82に表示される数字図柄87a、数字図柄87b、数字図柄87cは、遊技者から視て上方から下方に移動するようにスクロールし、図7における直線矢印はその様子を表している。
図8は、図6における0.5秒時点のメイン表示部81およびサブ表示部82の表示態様を示している。
このとき、メイン表示部81では、スクロールしていた左方の演出図柄86aが仮停止する。ここで、演出図柄86aの左上と右下に図示している効果線は、演出図柄86aが仮停止していることを示すものである。
また、サブ表示部82では、数字図柄87a、数字図柄87b、数字図柄87cからなる数字図柄の組合せが仮停止することをもって1回目の転落示唆をする。ここで、当該数字図柄の組合せの左上と右下に図示している効果線は、当該数字図柄の組合せに含まれる全ての数字図柄が仮停止していることを示すものである。なお、本実施形態では数字図柄87a、数字図柄87b、数字図柄87cが仮停止するタイミングは略同一として説明するが、これらの数字図柄は個別のタイミングで仮停止するように転落示唆制御部211に制御されてもよい。
上記の転落示唆における報知パターンはテンパイ目であり、本実施形態では相対的に最も高確率状態から低確率状態に移行させた可能性を示唆するものであるため、遊技者は「低確率状態に転落したかもしれない」という心証を受けうる。
図9は、図6における1.5秒時点のメイン表示部81およびサブ表示部82の表示態様を示している。
このとき、メイン表示部81では、スクロールしていた右方の演出図柄86cが仮停止する。また、サブ表示部82では、数字図柄87a、数字図柄87b、数字図柄87cからなる数字図柄の組合せが仮停止することをもって2回目の転落示唆をする。
上記の転落示唆における報知パターンは順目であり、1回目の転落示唆として仮停止したテンパイ目より高確率状態が維持されている可能性が高いことを示唆するものであるため、遊技者は「まだ高確率状態を維持できているかもしれない」という心証を受けうる。
図10は、図6における2.5秒時点のメイン表示部81およびサブ表示部82の表示態様を示している。
このとき、メイン表示部81では、スクロールしていた中央の演出図柄86bが仮停止する。また、サブ表示部82では、数字図柄87a、数字図柄87b、数字図柄87cからなる数字図柄の組合せが仮停止することをもって3回目の転落示唆をする。
上記の転落示唆における報知パターンは全ぞろ目であり、高確率状態が維持されている可能性が高いことを確定的に示す確定報知パターンであるため、遊技者は「確実に高確率状態は続いている」という心証を受けうる。
図11は、図6における3秒時点の直前におけるメイン表示部81およびサブ表示部82の表示態様を示している。
このとき、メイン表示部81では、演出図柄86a、演出図柄86b、演出図柄86cの仮停止が続いている。一方、サブ表示部82では、数字図柄87a、数字図柄87b、数字図柄87cの表示が一旦消滅することをもって転落示唆が3回で終了した旨を遊技者に示す。
図12は、図6における3秒時点の直後におけるメイン表示部81およびサブ表示部82の表示態様を示している。
このとき、メイン表示部81では、演出図柄86a、演出図柄86b、演出図柄86cは停止表示に切り替わり、その図柄変動ゲームにおける演出図柄の組合せが確定する。一方、サブ表示部82では、一連の転落示唆の中で最後に仮停止された数字図柄87a、数字図柄87b、数字図柄87cからなる数字の組合せが停止表示される。
図13は、4回の転落示唆を実行する場合のタイムチャートを示す図である。転落示唆制御部211が、1回の特別図柄の変動表示の間に4回の転落示唆を実行する場合、メイン表示部81に表示されている演出図柄86a、演出図柄86b、演出図柄86cがスクロールしている最中に1回目の転落示唆を実行し、演出図柄86aが仮停止するタイミングで2回目の転落示唆を実行し、演出図柄86cが仮停止するタイミングで3回目の転落示唆を実行し、演出図柄86bが仮停止するタイミングで4回目の転落示唆を実行することによって実現できる。
このとき、1回目の転落示唆の一具体例が図14に示す表示態様であり、2回目の転落示唆の一具体例が図8に示す表示態様であり、3回目の転落示唆の一具体例が図9に示す表示態様であり、4回目の転落示唆の一具体例が図10に示す表示態様である。
また、図15は、5回の転落示唆を実行する場合のタイムチャートを示す図である。転落示唆制御部211が、1回の特別図柄の変動表示の間に5回の転落示唆を実行する場合、メイン表示部81に表示されている演出図柄86a、演出図柄86b、演出図柄86cがスクロールしている最中に1回目の転落示唆および2回目の転落示唆を実行し、演出図柄86aが仮停止するタイミングで3回目の転落示唆を実行し、演出図柄86cが仮停止するタイミングで4回目の転落示唆を実行し、演出図柄86bが仮停止するタイミングで5回目の転落示唆を実行することによって実現できる。
このとき、1回目の転落示唆または2回目の転落示唆の一具体例が図14に示す表示態様であり、3回目の転落示唆の一具体例が図8に示す表示態様であり、4回目の転落示唆の一具体例が図9に示す表示態様であり、5回目の転落示唆の一具体例が図10に示す表示態様である。
上記のような順序で、サブ表示部82に表示される数字図柄が変動して停止することをもって転落示唆が行われるので、高確率状態または低確率状態のいずれに滞在しているのかを遊技者は知りうる。
なお、上述した転落示唆の実行態様は一具体例であり、転落示唆制御部211は必ずしも上記のタイミングでサブ表示部82に表示される数字図柄を変動させたり仮停止させたり停止表示させたりしなくてもよい。
本実施形態では、高確率状態が維持されている可能性の程度(信頼度)に関する大小関係が、テンパイ目<順目<全ぞろ目となるように構成されているので、転落示唆に係る報知パターンごとに遊技者が受ける心証が異なる。
また、遊技者が各報知パターンに対して設定されている確率を認識している場合には、遊技者は高確率状態が維持されている信頼度を計算することもできる。
例えば、高確率状態である場合にテンパイ目、順目、全ぞろ目が選択される確率が、それぞれ30%、50%、20%となっているものと仮定する。また、低確率状態である場合にテンパイ目、順目、全ぞろ目が選択される確率が、それぞれ70%、30%、0%となっているものと仮定する。
上記の仮定において、転落示唆がテンパイ目→テンパイ目→テンパイ目と行われた場合、高確率状態が維持されている信頼度は約7.3%である。一方で、転落示唆が順目→順目→順目と行われた場合、高確率状態が維持されている信頼度は約82%である。
また、上記の仮定において、転落示唆がテンパイ目→テンパイ目→テンパイ目→テンパイ目と行われた場合、高確率状態が維持されている信頼度は約3.4%である。一方で、転落示唆が順目→順目→順目→順目と行われた場合、高確率状態が維持されている信頼度は約88%である。
さらに、上記の仮定において、転落示唆がテンパイ目→テンパイ目→テンパイ目→テンパイ目→テンパイ目と行われた場合、高確率状態が維持されている信頼度は約1.5%である。一方で、転落示唆が順目→順目→順目→順目→順目と行われた場合、高確率状態が維持されている信頼度は約93%である。
このように、テンパイ目の転落示唆または順目の転落示唆のいずれかのみが連続する状況であっても、その実行回数に応じて高確率状態が維持されている信頼度は異なる。さらに、テンパイ目の転落示唆と順目の転落示唆とが混在して行われる場合には、高確率状態が維持されている信頼度はさらなる多様性を見せる。従って、遊技者の関心を転落示唆に惹きつけることができる。
なお、上記のように高確率状態が維持されている信頼度に多様性を持たせるために、(i)低信頼度の報知パターン(上記の例ではテンパイ目)が選択される確率および(ii)高信頼度の報知パターン(上記の例では順目)が選択される確率の大小関係が、高確率状態である場合と低確率状態である場合とで逆転していることが好ましい。すなわち、高確率状態である場合において(i)の確率が(ii)の確率より高く設定されており、低確率状態である場合において(i)の確率が(ii)の確率より低く設定されていることが望ましい。
<各種処理の処理手順について>
次に、上記で説明した各種処理の処理手順について、図16から図18を用いて説明する。なお、上述した図1から図5に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
まず、入球時処理について図16を用いて説明する。
図16は、入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。
ここで入球時処理とは、第1始動口58または第2始動口59に対して遊技球が入球した後に実行される一連の処理である。
第1始動口58または第2始動口59への入球が検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。また、第1始動口58または第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部115により、保留記憶されている乱数の数が保留上限数に達していると判断されれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。このように、特図保留制御部115は、保留記憶されている乱数の数を保留数として管理している。
第1始動口58または第2始動口59への入球が検知されて(ステップS102のYES)、かつ保留数が保留上限数に達していないとき(ステップS104のNO)、特図保留制御部115は、管理している保留数を加算する(ステップS106)。また、特図保留制御部115は、第1始動口58の入賞を契機として乱数M1を取得し、第2始動口59の入賞を契機として乱数M2を取得し、取得された乱数M1または乱数M2を専用の記憶領域に保留記憶する(ステップS108)。
すなわち、ステップS102の肯定とステップS104の否定とが、上記の始動条件の成立を意味する。
ステップS102からステップS108までの一連の処理結果を制御情報として含むコマンドが、情報伝送部170から演出制御部210に対して出力されて(ステップS110)、その入球時処理は終了となる。
続いて、図柄変動開始処理の処理手順について図17を用いて説明する。
図17は、図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。ここで図柄変動開始処理とは、特別図柄による図柄変動ゲームを開始させる際に行われる一連の処理である。
まず、特図抽選制御部130は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで変動開始条件とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄による図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その開始処理は終了となる。
ステップS202の判定が肯定されるとき(ステップS202のYES)、当否抽選部131は、保留記憶されている乱数を読み出す(ステップS204)。このとき、当否抽選部131は、特図保留制御部115に保留記憶されている順番で乱数を読み出してもよいし、乱数M1及び乱数M2の一方を優先して読み出してもよい。
ステップS204で乱数が読み出されることを契機として各判定処理が実行される(ステップS206)。
ステップS206で実行される判定処理としては、例えば、当否抽選部131による当否抽選、特図選択部132による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。その他、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)その他の特定演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。ここで、その他の特定演出には、上述した転落示唆が含まれてもよい。
次に、変動パターン処理部160は、ステップS206の処理結果を用いて変動パターンを決定する(ステップS208)。
ステップS202からステップS208までの一連の処理結果を制御情報として含むコマンドが、情報伝送部170から演出制御部210に対して出力されて(ステップS210)、その図柄変動開始処理は終了となる。
ステップS210において出力されるコマンドには、例えば、ステップS206で実行された判定の処理結果を示す情報やステップS208で決定された変動パターンを示す情報、またはこれらに関連して実行される演出に用いられる情報等が含まれてもよい。
次に、演出制御部210において実行される転落示唆に係る処理手順について図18を用いて説明する。図18は、転落示唆に係る処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図18に示す処理手順は、図17のステップS210で出力されたコマンドを演出制御部210が入力した場合の少なくとも一部において実行される。
まず、演出制御部210は、転落示唆を実行するか否かを判定する(ステップS302)。ステップS302の判定は、上述のステップS206の判定結果に基づくものであてもよいし、演出制御部210が自律的に判定するものであってもよい。
ステップS302の判定が否定される場合(ステップS302のNO)、転落示唆は実行されないまま、転落示唆に係る処理は終了となる。
一方、ステップS302の判定が肯定される場合(ステップS302のYES)、示唆態様選択部212が、変動パターンを示す情報に基づいて報知パターンの選択回数を決定する(ステップS304)。
次に、転落示唆制御部211は、実行することになる転落示唆の報知パターンを乱数抽選によって選択する(ステップS306)。ステップS306における選択処理は、ステップS304で決定された選択回数に到達するまで(ステップS308のNO)繰り返し実行され、当該選択回数に到達した場合(ステップS308のYES)にはステップS310以降の処理に移行する。
次に、転落示唆制御部211は、選択した報知パターンの実行順序を決定する(ステップS310)。ステップS310の処理は、上述したように、確定報知パターンの転落示唆が示唆報知パターンの転落示唆より後のタイミングで実行されるように決定される。
そして、転落示唆制御部211が、ステップS310で決定した実行順序で、ステップS304で決定した選択回数に等しい回数の転落示唆を実行し(ステップS312)、その転落示唆に係る処理は終了となる。
なお、上述の各フローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部または全部が互いに重複していてもよい。また、図16から図18で図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
<変形例>
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおいて上述の実施形態の内容は、変形、改良等なされてもよい。
例えば、上述の実施形態において転落示唆制御部211は一回の図柄変動ゲームの実行中に複数回の転落示唆を実行する例を説明したが、遊技者にとって一回と認識される実行態様の転落示唆であっても同等の効果を奏しうる。すなわち、特図表示制御部151(図柄表示制御手段)によって実行される一回の図柄の変動表示の実行時間が長いほど、転落示唆制御部211によって当該変動表示の実行中に実行される転落示唆の信頼度が高くなるように転落示唆が実行されるのであれば、上述の実施形態における転落示唆と同等の効果を奏しうる。
上述の実施形態に係る示唆態様選択部212は、複数回の転落示唆の報知パターンを一回ごとに乱数抽選する実施例を説明したが、複数回の転落示唆にわたる一連のシナリオを一回の乱数抽選で決定する例によって本発明が実施されてもよい。
例えば、示唆態様選択部212は、図19に図示するような順番で複数回の転落示唆にわたる一連のシナリオを決定してもよい。図19は、複数回にわたって実行する転落示唆に係るシナリオの一覧である。
なお、図19に示すテーブルの1行が1つの転落示唆に係るシナリオを表している。また、図19に示すテーブルの最左列が、各シナリオに対応する特別図柄の変動時間を表している。
図19に示すとおり、この変形例における転落示唆に係るシナリオは、1回目に仮停止する数字図柄の組合せがテンパイ目である場合には、2回目以降には順目の数字図柄の組合せは仮停止しない構成になっている。また、この変形例における転落シナリオは、1回目に仮停止する数字図柄の組合せが順目である場合には、2回目以降にはテンパイ目の数字図柄の組合せは仮停止しない構成になっている。
なお、ここで図示した例に限られず、順目とテンパイ目とが混在するシナリオで転落示唆が実行される態様によって、本発明が実施されてもよい。
また、図19に示すとおり、この変形例における転落示唆に係るシナリオはいずれも、確定報知パターン(全ぞろ目)の転落示唆が、示唆報知パターン(テンパイ目または順目)の転落示唆より後のタイミングで実行されるように構成されているので、転落示唆に対する遊技者の関心を高めることができる。
上述の実施形態では、転落示唆がサブ表示部82に表示される数字図柄の組合せによって実行される実施例を説明したが、転落示唆の実行態様はこれに制限されるものではない。例えば、メイン表示部81やサブ表示部82に表示される演出画像や、スピーカ33によって出力される音声や、照明装置35による発光や、これらの組合せによっても実行可能である。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)始動条件の成立を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて当選の成否を判定する当否判定手段と、図柄の変動表示と停止表示とを行い、停止表示させた図柄によって前記当否判定手段による判定結果を報知する図柄表示制御手段と、前記当否判定手段が当選と判定する確率が低確率である低確率状態と、前記当否判定手段が当選と判定する確率が前記低確率状態より高確率である高確率状態と、に移行させうる遊技状態制御手段と、前記高確率状態から前記低確率状態に移行させたことを示唆する転落示唆を、一回の図柄の変動表示の実行中に複数回実行しうる転落示唆制御手段と、を備え、前記図柄表示制御手段によって実行される一回の図柄の変動表示の実行時間が長いほど、前記転落示唆制御手段によって当該変動表示の実行中に実行される前記転落示唆の回数が多くなりやすい遊技機。
(2)前記転落示唆制御手段が図柄の変動表示の実行中に前記転落示唆を実行する場合、実行される前記転落示唆の態様である報知パターンを当該変動表示の開始時に抽選によって選択する示唆態様選択手段を備え、前記示唆態様選択手段によって選択されうる複数とおりの前記報知パターンのうち少なくとも一部は、前記高確率状態から前記低確率状態に移行させた可能性の程度が他の前記報知パターンとは異なり、前記示唆態様選択手段は、当該変動表示の実行時間が長いほど、前記報知パターンを選択する回数である選択回数が増大しやすく、前記転落示唆制御手段は、前記選択回数に等しい回数の前記転落示唆を当該変動表示の実行中に実行しうる(1)に記載の遊技機。
(3)前記示唆態様選択手段によって選択された前記報知パターンの中に、前記高確率状態から前記低確率状態に移行させたこと、または前記高確率状態が維持されていることのいずれかを確定的に示す確定報知パターンと、前記確定報知パターンとは異なる態様の示唆報知パターンと、が含まれる場合の少なくとも一部において、前記転落示唆制御手段は、前記示唆報知パターンで前記転落示唆を実行した後に、前記確定報知パターンで前記転落示唆を実行する(2)に記載の遊技機。
(4)前記図柄表示制御手段によって実行される一回の図柄の変動表示の実行時間が長いほど、前記当否判定手段による判定結果が当選であることを示す当選図柄が前記図柄表示制御手段によって停止表示されやすい(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
(5)前記図柄表示制御手段によって図柄の変動表示が実行されている場合、当該変動表示の実行中に演出画像が表示されるメイン表示領域とサブ表示領域とを備え、前記メイン表示領域は、前記サブ表示領域より遊技者にとって視認しやすい位置に配設されており、前記転落示唆制御手段は、前記転落示唆を実行する場合の少なくとも一部において、前記転落示唆に対応する前記演出画像を前記サブ表示領域に表示させる(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(a)始動条件の成立を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて当選の成否を判定する当否判定手段と、図柄の変動表示と停止表示とを行い、停止表示させた図柄によって前記当否判定手段による判定結果を報知する図柄表示制御手段と、前記当否判定手段が当選と判定する確率が通常である低確率状態と、前記当否判定手段が当選と判定する確率が前記低確率状態より高確率である高確率状態と、に移行させうる遊技状態制御手段と、前記高確率状態から前記低確率状態に移行させたことを示唆する転落示唆を、図柄の変動表示の実行中に実行しうる転落示唆制御手段と、を備え、前記図柄表示制御手段によって実行される一回の図柄の変動表示の実行時間が長いほど、前記転落示唆制御手段によって当該変動表示の実行中に実行される前記転落示唆の信頼度が高くなる遊技機。
(b)前記高確率状態で実行される図柄の変動表示の開始ごとに、前記高確率状態から前記低確率状態に移行させるか否かを抽選で決定する転落抽選手段を備え、前記転落抽選手段によって前記高確率状態から前記低確率状態に移行させたことが決定された場合に、前記遊技状態制御手段は前記高確率状態から前記低確率状態に移行させる(1)に記載の遊技機。
(c)前記始動条件には、始動口への遊技球の入球が少なくとも含まれており、前記当否判定手段によって当選と判定された場合には、特別電動役物を作動させる電動役物制御手段を備え、前記図柄表示制御手段によって変動表示または停止表示される図柄が、前記特別電動役物の作動の有無を示す特別図柄である(1)に記載の遊技機。
10 遊技機
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34、36 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 照明装置
37 プッシュボタン
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
58 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 作動ゲート
65 特別電動役物
67(67a、67b) 普通入賞口
69 アウト口
70 払出機構部
80 演出表示器
81 メイン表示部
82 サブ表示部
86a、86b、86c 演出図柄
87a、87b、87c 数字図柄
90 図柄表示器
91 特別図柄表示部
92 普通図柄表示部
100 主制御部
111 特図保留制御部
112 普図保留制御部
120 普図抽選制御部
121 開放抽選部
122 普図選択部
130 特図抽選制御部
131 当否抽選部
132 特図選択部
140 遊技状態制御部
141 確変制御部
142 変短制御部
143 大当り制御部
144 転落抽選部
150 図柄表示制御部
151 特図表示制御部
152 普図表示制御部
160 変動パターン処理部
170 情報伝送部
180 電動役物制御部
181 普通電役制御部
182 特別電役制御部
210 演出制御部
211 転落示唆制御部
212 示唆態様選択部
230 払出制御部
AC1、AC2 アクチュエータ
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路

Claims (3)

  1. 始動条件の成立を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数取得手段によって取得された乱数を用いて当選の成否を判定する当否判定手段と、
    図柄の変動表示と停止表示とを行い、停止表示させた図柄によって前記当否判定手段による判定結果を報知する図柄表示制御手段と、
    前記当否判定手段が当選と判定する確率が低確率である低確率状態と、前記当否判定手段が当選と判定する確率が前記低確率状態より高確率である高確率状態と、に移行させうる遊技状態制御手段と、
    前記高確率状態から前記低確率状態に移行させたことを示唆する転落示唆を、一回の図柄の変動表示の実行中に複数回実行しうる転落示唆制御手段と、
    前記転落示唆制御手段が図柄の変動表示の実行中に前記転落示唆を実行する場合、実行される前記転落示唆の態様である報知パターンを当該変動表示の開始時に抽選によって選択する示唆態様選択手段と、
    を備え、
    前記図柄表示制御手段によって実行される一回の図柄の変動表示の実行時間が長いほど、前記転落示唆制御手段によって当該変動表示の実行中に実行される前記転落示唆の回数が多くなりやすく、
    前記示唆態様選択手段によって選択されうる前記報知パターンには、
    前記高確率状態が維持されていることを確定的に示す確定報知パターンと、前記確定報知パターンとは異なる態様であって且つ前記高確率状態である場合にも前記低確率状態である場合にも選択されうる示唆報知パターンと、が含まれ、
    前記高確率状態から前記低確率状態に移行させたことを確定的に示す前記報知パターンが含まれない遊技機。
  2. 前記当否判定手段によって当選が否定された場合に、前記転落示唆制御手段が前記転落示唆を一回の図柄の変動表示の実行中に複数回実行しうる請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記示唆態様選択手段は、前記転落示唆の実行対象となる変動表示の実行時間が長いほど、前記報知パターンを選択する抽選の回数が増大しやすく、
    前記転落示唆制御手段は、前記示唆態様選択手段によって行われる抽選の回数に等しい回数の前記転落示唆を当該変動表示の実行中に実行しうる請求項1又は2に記載の遊技機。
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