JP6423774B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
当該演出では、左列および右列の演出図柄を仮停止させた後に、右列の演出図柄を再変動させることによって特定の演出図柄の組合せ(チャンス目)となりうる表示に変化することがある。この表示変化によって遊技者の注意を惹くことができ、遊技興趣が向上する。
これは従来にない斬新な演出であるため、遊技興趣をさらに高めることができる。
まず、遊技機10の概要について、図2または図5を用いて説明する。
図2は、遊技機10内に配設された遊技盤50を示す図である。
図5は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
図柄表示制御部150は、停止表示された図柄によって当選したか否かを報知する図柄変動ゲームを実行する。
大当り制御部145は、図柄変動ゲームにおける当選を契機として、遊技者に対して特典(大当り遊技)を付与する。
演出制御部210は、複数列に表示される演出図柄を、図柄変動ゲームに連動して変動させる。
メイン表示部81は、複数列の演出図柄を変動表示または停止表示する。
上サブ表示部82は、メイン表示部81の少なくとも一部に重なる位置まで移動可能になっている。
さらに、演出制御部210は、特典示唆演出を実行する場合の少なくとも一部において、他の表示領域を移動させて一の表示領域に重ね、他の表示領域に表示する演出図柄によって特定出目の少なくとも一部を形成させる。
このように特定出目を形成する遊技機は従来に存在しないため、遊技者の関心を従来以上に惹くことができ、遊技興趣をさらに高めることができる。
ここで特典とは、図柄変動ゲームの当選を契機として付与されうる有利な遊技状態(例えば、大当り遊技、小当り遊技等)をいう。また、ここで「特典示唆演出」とは、特典が付与される可能性があることを示唆する演出であって、遊技者の興趣を高めることを目的として実行される。
本実施形態では、一の表示領域がメイン表示部81の表示画面の少なくとも一部であり、他の表示領域が上サブ表示部82の表示画面の少なくとも一部であるものとして説明するが、本発明の実施はこれらの組合せに限られない。なお、本実施形態において「メイン表示部81の表示画面」のことを「メイン表示部81」と、「上サブ表示部82の表示画面」のことを「上サブ表示部82」と簡略的に称する場合がある。
また、「表示領域が重なる」とは、異なる表示装置の一方が他方に対して重なることによって実現されてもよいし、同一の表示装置の表示画面上において一方が他方に対して重なって遊技者から見えるように表示されること(オーバーレイ)によって実現されてもよい。
また、特定出目とは、特定の演出図柄の組合せであって、特典の付与を示唆するものをいう。特定出目には、例えば、いわゆるリーチ目や予告演出の継続契機となる継続目(チャンス目)等が含まれる。なお、特定出目に含まれる演出図柄の数や配置については、特に限定されない。
また、「特定出目を形成する」とは、特定出目の配置で所定の演出図柄が停止表示または仮停止状態になるこという。ここで仮停止状態とは、暫定的に停止しており再変動しうる状態を意味している。なお、本実施形態における仮停止状態は、スクロール方向(通常時は左右方向)への演出図柄の進行が停止しており、且つスクロール方向とは異なる方向への揺動や演出図柄の表示変化が許容されている表示態様である。ここで方向とは二つの向きを合わせた表現であり、例えば左右方向は左向きと右向きとを包含している。
また、本実施形態において停止表示と述べる場合には、確定的に停止している表示態様を意味しており、仮停止状態とは異なる状態であることに留意されたい。
図1から図6を用いて遊技機10の構造について説明する。
なお、図1は、遊技機10の正面図である。図3は、上サブ表示部82がメイン表示部81の前方に移動した状態を示す図である。図4は、遊技機10内に配設された図柄表示器90を示す図である。図6は、遊技機10の払出制御構成を示す機能ブロック図である。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
前枠20は、上球受け皿27の前方部にボタン37が配設されている。ボタン37は、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技者が遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる。
また、メイン表示部81は、その略中央に演出図柄を表示可能であり、さらに当該演出図柄の上方および下方にもそれぞれ演出図柄が表示されうる。すなわち、メイン表示部81には「上段」「中段」「下段」にそれぞれ演出図柄が表示され、表示された演出図柄が一または複数の列をなしている。
また、メイン表示部81は演出図柄の表示の他にも、保留表示(図示せず)を表示画面の一部に表示することができる。保留表示が表示される表示領域と、演出図柄が表示される表示領域とは、離間してもよいし重なってもよい。なお、保留表示とは、いわゆる保留玉のことであり、その表示個数によって保留記憶されている乱数の数を示すと共に、その表示態様によって特典(大当り遊技)が付与される可能性を示唆しうる演出画像をいう。
上サブ表示部82が移動した状態を図3に示す。図3に示すとおり、上サブ表示部82はメイン表示部81の上段まで移動することができる。上サブ表示部82の後方にはスライド機構87(87a、87b)が設けられている。スライド機構87にガイドされることによって、上サブ表示部82は所定の位置まで円滑に移動することができる。
図柄表示器90は、複数のランプが配列されている。本実施形態で図柄表示器90に用いられるランプとは、発光ダイオード(以下、LEDと称す)である。図柄表示器90は、発光するLEDの配列によって種々の情報を示し、特別図柄表示部91または普通図柄表示部93を含んでいる。
普通図柄表示部93は特別図柄表示部91より少ない数(例:2個)のLEDの発光パターンにより普通図柄による図柄変動ゲームの抽選結果を表示する。
また、本実施形態における特別図柄表示部91は、第1始動口58への入球または第2始動口59への入球のいずれを起因とする図柄変動ゲームにおいても変動表示を行う。このとき、変動表示に用いられるLEDが入球した始動口によって異なってもよく、同一であってもよい。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
本実施形態においては、上記の各種スイッチは遊技者が視認できないように配設されており、図1から図3においては図示しない。
第1始動口58には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW1が配置されており、第1始動口58に入球した遊技球がカウントスイッチSW1で検知されることにより、特別図柄による図柄変動ゲームを始動させる始動条件と、予め定めた数の遊技球を賞球として払い出す払出条件と、が成立しうる。
第2始動口59には入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW2が配設されており、第2始動口59に入球した遊技球がカウントスイッチSW2で検知されることにより、特別図柄による図柄変動ゲームの始動条件と、賞球の払出条件と、が成立しうる。
また、作動ゲート63は通過した遊技球が通過後再び遊技領域50aを転動する、いわゆるゲートタイプの入賞口であってもよい。この場合において、作動ゲート63を通過することも本明細書では「入球」と称す。
また、大入賞口55には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4が配設されており、大入賞口55に入球した遊技球がカウントスイッチSW4で検知されることにより、賞球の払出条件が成立しうる。
また、開放状態における特別電動役物65は、遊技領域50aの面位置より前方に飛び出し、上方から流下してくる遊技球の受け皿として機能するように作動し、受け入れた遊技球を大入賞口55へと誘導する。
本実施形態における特別電動役物65は、大当り遊技の実行中に開放状態となるように作動して大入賞口55への遊技球の入球を許容する。
なお、本実施形態においては二つの普通入賞口67a、67bに対して一つのカウントスイッチSW5が設けられている実施例で説明したが、個別にセンサ(カウントスイッチ)を設けてもよい。このとき、それぞれのセンサによって賞球の払出条件が異なってもよく、同一であってもよい。
また、本実施形態における遊技領域50aは、遊技球が第1流路Xから転動したときよりも、遊技球が第2流路Yから転動したときに大入賞口55、第2始動口59または作動ゲート63に入球しやすくなるように、各種障害物が配置されている。つまり、大入賞口55、第2始動口59または作動ゲート63は、遊技領域50aの右側を主とする第2流路Yに設けられている。
続いて、図5または図6を用いて遊技機10の制御構成について説明する。なお、上述した図1から図4に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
なお、図5または図6で図示される各構成要素は本実施形態の遊技機10を説明する上で必要な構成要素を挙げたものであり、ここに図示しない構成要素を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成要素の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成要素が省かれても良い。
なお、図5または図6に図示している各構成要素は、一の基板のみで機能する構成要素、複数の基板の間で種々のデータ授受を行うことにより機能する構成要素、基板と当該基板に非搭載の機能部品とが電気的に接続していることにより機能する構成要素等が混在している。これらの各構成要素を実現するためのハードウェア構成は幾通りも存在しうるものであって、必ずしも一つに限定されない。
特図抽選制御部130は、特別図柄による図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する。
普図抽選制御部170は、普通図柄による図柄変動ゲームに関連して他の構成要素を制御する。
遊技状態制御部140は、大当り遊技の制御、確変状態の管理または変短状態の管理を行う。
図柄表示制御部150は、特別図柄による図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、または普通図柄による図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示器90に表示させる。
変動パターン処理部160は、特別図柄による図柄変動ゲームにて図柄表示制御部150が変動表示を開始してから停止表示を行うまでの時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを決定する。また、変動パターン処理部160によって決定された変動パターンは、情報伝送部110を介して演出制御部210に出力されて演出表示器80における表示演出(リーチ演出等)を実行する際にも用いられる。
情報伝送部110は、主制御部100に含まれる各構成要素にて生成された制御情報(コマンド)を他の構成要素(例えば、演出制御部210等)に伝送する機能を有している。情報伝送部110によって伝送されるコマンドには、上述の変動パターンを示す情報の他にも、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態または変短状態の有無、保留記憶に関する情報または大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部210は、遊技機10によって行われる遊技(図柄変動ゲームや大当り遊技等)に関連する演出を制御する。
払出制御部230は、各入賞口への入賞の特典として付与される賞球の払い出しを制御する。
ここまで挙げた各構成要素について、以下ではより詳細に説明する。
主制御部100は、特図保留制御部115と、特図抽選制御部130と、を備える。
また、特図抽選制御部130は特別図柄による図柄変動ゲームを司り、当否抽選部131と特図選択部132とを有している。
より具体的には、特図保留制御部115は、カウントスイッチSW1によって第1始動口58の入賞が検知されると乱数M1を取得し、専用の記憶領域に格納(保留記憶)させる。また、特図保留制御部115は、カウントスイッチSW2によって第2始動口59の入賞が検知されると乱数M2を取得し、専用の記憶領域に格納(保留記憶)させる。
乱数M1の保留上限数または乱数M2の保留上限数は予め定められており、本実施形態では乱数M1および乱数M2の各々について4個が保留上限数と設定されている。
特図保留制御部115は、保留記憶させた乱数M1または乱数M2を、保留記憶させた順番で当否抽選部131に処理させてもよいし、一方を他方に優先して当否抽選部131に処理させてもよい。
ここで「入賞を契機として当否抽選を行う」とは、入賞を検知することを一つの条件として、その後に当否抽選が実行されうることをいう。すなわち、入賞が検知されたとしても、必ずしも当該当否抽選が実行されなくてもよい。例えば、保留されている乱数M1の数が保留上限数を超えた場合にカウントスイッチSW1によって検知された入賞、または保留されている乱数M2の数が保留上限数を超えた場合にカウントスイッチSW2によって検知された入賞は、当否抽選の条件にはならない。
特図選択部132によって選択された特別図柄は、特別図柄による図柄変動ゲームの実行中に、後述する特別図柄表示制御部151によって特別図柄表示部91に表示される。
なお、特図選択部132による選択には、当否抽選に用いられた乱数と、予め用意されている特別図柄の種類が同数であって一意に決定される態様も含まれる。
遊技機10は、普図保留制御部116と、普図抽選制御部170と、普通電役制御部180と、を備える。
普図抽選制御部170は普通図柄による図柄変動ゲームを司り、開放抽選部171と普図選択部172とを有する。また、普通電役制御部180は、普通電動役物61を制御する機能である。
普図保留制御部116は、普図抽選制御部170が普通図柄による図柄変動ゲームに係る制御を行っていないとき、保留されている乱数M3を所定の周期で読み出す。
開放抽選部171による開放抽選に当選したとき、普通電役制御部180はアクチュエータAC1を作動させて所定の開放条件で普通電動役物61を開放させる。
なお、ここでいう選択とは、特図選択部132による選択と同様に、開放抽選部171による抽選に用いられた乱数M3と、予め用意されている特別図柄の種類が同数であって一意に決定される態様も含まれる。
遊技状態制御部140は大当り遊技、確変状態または変短状態を制御する機能であり、確変制御部141、変短制御部143または大当り制御部145を有している。
ループ方式の確変とは、確変大当りに係る大当り遊技の後に確変状態に移行し、少なくとも次回大当りまで継続する確変をいう。従って、ループ方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることである。
ST方式の確変とは、「スペシャルタイム確変」あるいは「回数切り確変」等とも称され、確変大当りに係る大当り遊技の後に確変状態に移行した後、所定回数の図柄変動ゲームのうちに大当り抽選に当選しない場合に、通常遊技状態に移行する確変をいう。従って、ST方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることに加えて、所定回数の図柄変動ゲームが行われることが含まれる。
転落抽選方式の確変とは、確変大当りに係る大当り遊技の後に確変に移行した後に行われる図柄変動ゲームにおいて確変状態から通常遊技状態へ転落するか否かを抽選(転落抽選)し、転落抽選に当選した場合に通常遊技状態へ移行する確変をいう。従って、転落抽選方式の確変の場合、確変状態の解除条件は次回大当りが開始されることに加えて、転落抽選に当選することが含まれる。
なお、本実施形態における確変状態の付与条件は、(a)の方式を採用してもよく、(b)の方式を採用してもよい。
なお、本実施形態における変短状態の付与条件は、確変状態の付与条件と共通であってもよいし異なってもよい。また、本実施形態における変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と共通であってもよいし異なってもよい。すなわち、確変状態が付与される期間と変短状態が付与される期間は、共通であってもよいし異なってもよい。
本実施形態において変短状態が付与された場合には、上記の四つのいずれも実行されるものとする。なお、上記の(ii)および(iii)の少なくとも一つが行われることを、一般的には"電チューサポート"または"電サポ"等と称する。
まず、当否抽選部131によって大当り遊技に当選した場合、大当り遊技に対応する特別図柄が特図選択部132によって選択され、選択された特別図柄が特別図柄表示部91に停止表示された後(特別図柄による図柄変動ゲームが終了した後)に、大当り制御部145は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部145は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関する指令を出す。演出制御部210は大当り制御部145の指令に従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、オープニング演出において遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55に規定個数の遊技球が入球した後、または規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55が所定の時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55が開放される。
特別電役制御部190は、大当り制御部145から受けた指令に従って、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を開放させる。また、特別電役制御部190は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW4の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部190は、入球した遊技球が上限数に達したとき、アクチュエータAC2を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部145は情報伝送部110を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関する指令を出す。演出制御部210は大当り制御部145の指令に従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部145は大当り遊技を終了させる。
遊技機10は、上球受け皿27に連通している払出機構部70を制御し、上球受け皿27へ賞球を払い出すことができる払出制御部230を備える。
より詳細には、主制御部100は、各カウントスイッチ(カウントスイッチSW1、カウントスイッチSW2、カウントスイッチSW4、カウントスイッチSW5)による入賞検知に応じて所定の賞球を払い出すように払出制御部230に対して指令を出力する。そして、払出制御部230は、主制御部100から受け付けた指令に基づいて払出機構部70を制御する。なお、払出機構部70は中枠(図示せず)の後方に配設されており、前枠20が閉じた状態では視認することができない。
各カウントスイッチに対して予め設定されている所定の賞球の数は、実施の態様に合わせて適宜設定してもよく、一例に限られない。
遊技機10は、図柄表示制御部150と、演出制御部210と、変動パターン処理部160と、を備える。
図柄表示制御部150は、特別図柄による図柄変動ゲームの結果である特別図柄、または普通図柄による図柄変動ゲームの結果である普通図柄、を図柄表示器90に表示させる。
演出制御部210は、主に特別図柄による図柄変動ゲームや大当り遊技に関する演出表示を演出表示器80に表示させる。特に、特別図柄による図柄変動ゲームの実行中に関していえば、演出制御部210は、特別図柄表示部91における特別図柄による図柄変動ゲームの変動時間に合わせて、メイン表示部81で演出図柄の変動表示を行っている。換言すれば、演出制御部210は、特別図柄表示部91における一回の特別図柄による図柄変動ゲームと、メイン表示部81における一回の演出表示とを、原則として対応付けて実行する。
ただし、複数回の特別図柄による図柄変動ゲームにわたって連続性を有している演出表示が実行される場合や、一回の特別図柄による図柄変動ゲームに対して複数回の変動を1セットとする演出表示が実行される場合もある。前者の代表例はいわゆる連続演出と称される演出表示であり、後者の代表例はいわゆる擬似連演出と称される演出表示である。
図9に示すように、メイン表示部81の上段、中段または下段において、複数とおりの演出図柄がスクロール(変動表示)する。図9に図示されている矢印は、各演出図柄がスクロールする段と向きとを示している。すなわち、本実施形態における演出図柄は、主に右から左にスクロールするように構成されており、そのスクロールは段ごとに停止表示または仮停止状態になる。各段においてスクロールが停止する(演出図柄が仮停止状態になる)順序は、特に限定されないが、本実施形態では原則として上段→下段→中段の順序になっている。
なお、図9以降の図面に図示される各演出図柄には、符号「D○△」を付す。ここで○にはその演出図柄の中に描画されている数字図柄に等しい数字が入り、△にはその演出図柄の描画されている位置に応じた記号が入る。当該記号は、メイン表示部81の上段がa、メイン表示部81の中段がb、メイン表示部81の下段がc、上サブ表示部82がdに対応している。
また、本実施形態におけるスクロール方向が左右方向であるため、演出図柄のスクロールは段ごとに実行されるが、スクロール方向が上下方向である場合には演出図柄のスクロールは列ごとになる。このため、本実施形態において「段」と説明している記載内容について、スクロール方向が上下方向である遊技機で実施する場合には「列」と同義になりうる。
(i)上段左列・上段右列・中段左列・中段右列・下段左列・下段右列の6箇所に演出図柄が停止表示されるパターン
(ii)上段中央・中段左列・中段右列・下段左列・下段右列の5箇所に演出図柄が停止表示されるパターン
(iii)上段左列・上段右列・中段中央・下段左列・下段右列の5箇所に演出図柄が停止表示されるパターン
(iv)上段中央・中段中央・下段左列・下段右列の4箇所に演出図柄が停止表示されるパターン
(v)上段左列・上段右列・中段左列・中段右列・下段中央の5箇所に演出図柄が停止表示されるパターン
(vi)上段中央・中段左列・中段右列・下段中央の4箇所に演出図柄が停止表示されるパターン
(vii)上段中央・中段中央・下段中央の3箇所に演出図柄が停止表示されるパターン
(viii)上段左列・上段右列・中段中央・下段中央の4箇所に演出図柄が停止表示されるパターン
なお、図10で図示されている演出図柄の組合せは上記の(viii)のパターンに該当し、上段左列に演出図柄D7a、上段右列に演出図柄D8a、中段中央に演出図柄D6b、下段中央に演出図柄D9cが停止表示されている。
より詳細には、変動パターン処理部160は、特別図柄による図柄変動ゲームにて特別図柄が変動する時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを定め、変動パターンを含む指令を図柄表示制御部150(特別図柄表示制御部151)または演出制御部210に出力する。
特別図柄表示制御部151は変動パターンに応じて特別図柄による図柄変動ゲームを実行し、また演出制御部210は変動パターンに応じて演出図柄の変動表示を実行することによって、これらの対応性を担保している。
また、演出制御部210は、ボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
また、演出制御部210は、上サブ表示部82、左サブ表示部83または右サブ液晶84の移動制御を実行することができ、さらに図5では図示していないが、いわゆる装飾可動体の移動制御を実行することができてもよい。
次に、演出制御部210によって実行される特典示唆演出について、図11から図19を用いて説明する。
図11は、特典示唆演出を含む擬似連演出のタイムチャートの一例である。なお、図11において上段に表記されている各数字は、特別図柄表示部91における図柄変動ゲームの開始時を基準とする経過時間を示しており、単位は秒である。
図12から図19は、図11のタイムチャートで示される各時点においてメイン表示部81または上サブ表示部82に表示される演出図柄の一例を示す図である。
ここで擬似連演出とは、メイン表示部81に複数列に表示される演出図柄を予め定められた複数とおりの所定方向のいずれかに変動させてから仮停止させるまでを一回の変動サイクルとして、一回の図柄変動ゲームが実行されている間に複数回の変動サイクルを連続して行う演出をいう。図11に図示する「図柄変動ゲーム(1)」は、一回の図柄変動ゲームが行われている期間を示している。図11に図示する「擬似連(1)」または「擬似連(2)」は、それぞれ擬似連演出における1回目の変動サイクルまたは2回目の変動サイクルを表している。
また、ここで演出位置とは、上サブ表示部82が原位置から移動した後の位置であり、本実施形態ではメイン表示部81の上段中央に重なる位置である。
まず、演出制御部210によって1回目の変動サイクルが実行される。1回目の変動サイクルの開始時を基準(0秒)とした場合、0秒から9秒までは通常の変動表示(例えば、図9に図示される表示)と同様の画像がメイン表示部81に表示される。
そして、9秒時点において、メイン表示部81の上段が仮停止状態になる(図12参照)。図12における演出図柄D6aの周囲に描かれている効果線は、演出図柄D6aが仮停止状態であることを表している。また、9秒時点において、メイン表示部81の中段と下段では、引き続き演出図柄のスクロール(変動表示)が行われる。
一方、上サブ表示部82には演出図柄D7dが仮停止状態で表示されており、上サブ表示部82が下方に向けて移動を開始する。移動した上サブ表示部82は上段中央(演出位置)で停止する。すると、上サブ表示部82に表示されている演出図柄D7dが、あたかも上段中央において仮停止状態で表示されているように見える(図14参照)。この時点においてメイン表示部81または上サブ表示部82に表示されている演出図柄の配列であれば、「7」の演出図柄がズレ目になりうる。本実施形態では、同一の数字を含む演出図柄によるズレ目は擬似連演出の継続目になっている。
このような演出が実行されるため、10秒時点では、遊技者は一旦落胆しうるが、上サブ表示部82の表示と移動に関心が移り、新たな期待感を抱くことができる。
なお、ズレ目とは、上段または下段における演出図柄の位置だけが、他の段における演出図柄の位置と隣接した列になる演出図柄の配列をいう。本実施形態におけるズレ目の例としては、上段左列・中段左列・下段中央に同一の数字図柄が停止表示される場合や、上段右列・中段中央・下段中央に同一の数字図柄が停止表示される場合等が挙げられる。
このように、変動サイクルの途中で移動してきた上サブ表示部82に表示されている演出図柄D7dが継続目の一部に含まれる特典示唆演出を行うので、単に継続目を表示させるよりも強い関心を遊技者に持たせることができる。また、12秒時点において継続目が表示されているので、以降に2回目の変動サイクルが行われることが予期され、当該図柄変動ゲームにおいて大当り遊技が付与されるかもしれないという期待感が強まる。
なお、本実施形態では通常の変動表示と同様であるように説明したが、背景色や演出図柄の変更等の変化があってもよい。
一方、上サブ表示部82には演出図柄D7dが仮停止状態で表示されており、上サブ表示部82が下方に向けて移動を開始する。移動した上サブ表示部82は上段中央(演出位置)で停止する。すると、上サブ表示部82に表示されている演出図柄D7dが、あたかも上段中央において仮停止状態で表示されているように見える(図19参照)。この時点においてメイン表示部81または上サブ表示部82に表示されている演出図柄の配列であれば、「7」の演出図柄が中央で揃っているように見える。本実施形態では、同一の数字を含む演出図柄が同一列に揃っている配列は、大当り遊技の付与が確定する演出図柄の組合せである。
中央で揃った各演出図柄を星柄で囲って強調し、大当り遊技の付与を報知して各演出図柄は停止表示になる。また、この停止表示に合わせて、特別図柄表示部91で行われている図柄変動ゲームでは当選図柄を表示する。
このような演出が実行されるため、25秒時点では、遊技者は一旦落胆しうるが、上サブ表示部82の表示と移動に関心が移り、さらに大当り遊技の付与が確定する演出図柄の組合せが表示される。従って、遊技者の興趣が強く喚起される。
まず、1回目の変動サイクルにおいて上サブ表示部82が移動する演出(10秒時点から13秒時点まで)は、擬似連演出の継続目を特定出目とする特定示唆演出である。また、2回目の変動サイクルにおいて上サブ表示部82が移動する演出(25秒時点から26秒時点まで)は、大当り遊技の付与が確定する演出図柄の組合せを特定出目とする特定示唆演出である。
これらの特典示唆演出を実行する場合、演出制御部210は、複数段(または複数列)の少なくとも一部において一の演出図柄を仮停止状態で一の表示領域(メイン表示部81)に表示させる。そして、演出制御部210は、仮停止状態で表示されている一の演出図柄に重なる位置(上段中央)まで、他の演出図柄を表示する他の表示領域(上サブ表示部82)を移動させることによって、他の演出図柄が含まれる特定出目を形成させる。この点について、1回目の変動サイクルで行われた特典示唆演出および2回目の変動サイクルで行われた特典示唆演出は、共通している。
このように、遊技者から見て、一の表示領域に仮停止している一の演出図柄を差し替えるように他の表示領域が移動して特典示唆演出が実行されるので、遊技者としては、好適な演出図柄の配列に差し替えられたような印象を受け、遊技への興趣がより高まる。
なお、上記の説明では上サブ表示部82を移動させる場合、上サブ表示部82に表示されている演出図柄は仮停止状態で表示させていたが、必ずしもこの態様である必要はなく、上サブ表示部82が移動する際に直ちに停止表示になったとしても上述の演出効果は損なわれない。
このように上サブ表示部82を移動させることによって、遊技者は強く意外性を感じるので、特典示唆演出の効果をより高めることができる。
このように制御するので、遊技者がメイン表示部81の配列目を確認した後に上段の演出図柄が差し替わるように見せることができる。従って、不本意な出目から特定出目または特定出目になりうる出目に変更されたような印象を遊技者に与えることができ、特典示唆演出の効果がより向上する。
ここで「他の段において演出図柄を仮停止状態で表示させるタイミングの以後」とは、他の段の変動(スクロール)が停止した時と同時またはその後をいう。
次に、上記で説明した各種処理の処理手順について、図7または図8を用いて説明する。なお、上述した図1から図4に図示されている各構成要素や図5に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部または全部が互いに重複していてもよい。
また、図7または図8で図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
第1始動口58または第2始動口59への入球が検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第1始動口58または第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部115による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
すなわち、ステップS102の肯定とステップS104の否定とが、上記の始動条件の成立を意味する。
まず、特図抽選制御部130は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで変動開始条件とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄による図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その開始処理は終了となる。
ステップS204において、当否抽選部131は、特図保留制御部115に保留記憶されている順番で乱数M1または乱数M2を読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
ここでステップS206に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否抽選部131による当否抽選や特図選択部132による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。また、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。さらに、ここで特定の演出を行うか否かの判定の一部として、上述の特典示唆演出を含む擬似連演出を行うか否かの判定が含まれてもよい。
そして、変動パターン処理部160は、ステップS206の処理結果を用いて変動パターンを決定する(ステップS208)。
ステップS210において出力されるコマンドには、例えば、ステップS206で実行された判定の処理結果を示す情報やステップS208で決定された変動パターンを示す情報、またはこれらに関連して実行される演出に用いられる情報等が含まれてもよい。
以上、本実施形態における遊技機10の構造、機能構成、処理手順について説明した。これらの説明を踏まえて、本発明の特典示唆演出の効果について述べる。
本発明の特典示唆演出は、特典付与の可能性を示唆するために特定出目を形成する。このとき、特定出目に含まれる演出図柄の少なくとも一部を、可動式の他の表示領域(上サブ表示部82の表示画面)を、演出図柄の変動表示(スクロール)を行う一の表示領域(メイン表示部81の表示画面)に重なる位置まで移動させて形成する。
このように特定出目を形成する遊技機は従来に存在しないため、遊技者の関心を従来以上に惹くことができ、遊技興趣をさらに高めることができる。
ここまで図1から図19を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、上述の実施形態ではパチンコ機で本発明の特典示唆演出を実行する態様で説明したが、スロットマシンにも応用可能である。この場合、特典示唆演出が示唆する特典には、いわゆるビッグボーナス(役物連続作動装置)やアシストリプレイタイム(ART)等の有利遊技状態が該当する。
例えば、本発明の演出制御手段は、特典示唆演出を実行する場合、一の表示領域に表示されている全ての演出図柄に他の表示領域に表示されている演出図柄を重ね、重ねた演出図柄で特定出目の全てを形成させてもよい。
例えば、上サブ表示部82の代わりに左サブ表示部83や右サブ液晶84を移動させることによって特定出目を形成させてもよく、これらの複数を組み合わせて移動させることによって特定出目を形成させてもよい。
本発明の特典示唆演出を適用可能な他の演出の例として、いわゆる先読み判定に基づく連続演出において特典示唆演出を実行する事例について、図20から図22を用いて説明する。
なお、ここで説明する変形例において上述の実施形態と共通の構成要素については、共通の要素名と符号を付して説明する。
事前判定部118は、保留記憶されている乱数M1または乱数M2が当否抽選部131による判定における当選値であるか否かを判定する(以下、この判定を第一判定と称す)。また、事前判定部118は、当選値であるか否かの判定に基づいて、判定対象の乱数M1または乱数M2に起因する特別図柄の図柄変動ゲームにおいて演出制御部210が決定する演出内容(リーチ演出の有無やリーチ演出の種別等)の決定条件を判定する(以下、この判定を第二判定と称す)。さらに、事前判定部118は、判定された決定条件に基づいて、その演出を実行している最中(判定対象の乱数M1または乱数M2に起因する特別図柄の図柄変動ゲームの実行中)に特典示唆演出を行うか否かを判定する(以下、この判定を第三判定と称す)。
特図保留制御部115は、事前判定部118による判定結果である事前判定情報を乱数M1または乱数M2に対応付けて保留記憶させることができる。特図保留制御部115に保留記憶されている事前判定情報は、情報伝送部110を経由して演出制御部210に出力される。
ここで事前判定情報とは、ここで述べた第三判定の判定結果を少なくとも包含する情報であり、第一判定または第二判定の判定結果は包含してもしなくてもよい。
なお、ここで述べた第一判定が肯定される場合には第三判定が肯定されやすく、第一判定が否定される場合には第三判定が否定されやすくなっている。すなわち、当選値である乱数M1または乱数M2が保留記憶された場合には、特典示唆演出が行われやすくなっている。
事前判定処理が実行されるとき、事前判定部118は、保留記憶された乱数M1または乱数M2に起因して大当り遊技に当選するか否かおよびその乱数に対して特典示唆演出を行うか否かを判定し、その判定結果を示す事前判定情報を生成する。
事前判定部118は、上述の第一判定、第二判定または第三判定に用いられる判定テーブルを有しており、当該判定テーブルに基づいて各判定処理を行う。なお、第一判定に用いられる判定テーブルには、当否抽選部131に用いられる抽選テーブルに格納されている当選値の少なくとも一部が格納されており、判定対象の乱数M1または乱数M2が当該判定テーブルに格納されている当選値と一致するか否かによって第一判定を実行することができる。
図22のタイムチャートは、図11のタイムチャートと比して、複数回の図柄変動ゲームの各々において、上サブ表示部82が原位置から演出位置に移動する特典示唆演出が行われる点が異なる。
上述した事前判定部118による判定を、少なくとも二回目の図柄変動ゲームが実行される前(一回目の図柄変動ゲームの実行中または実行前)に行うので、図22に示すように複数回の図柄変動ゲームで連続して特典示唆演出を行うことが可能になる。
(1)停止表示された図柄によって当選したか否かを報知する図柄変動ゲームを実行する図柄表示制御手段と、前記図柄変動ゲームにおける当選を契機として、遊技者に対して特典を付与する特典付与部と、複数列に表示される演出図柄を、前記図柄変動ゲームに連動して変動させる演出制御手段と、前記複数列の前記演出図柄を変動表示または停止表示する一の表示領域と、前記一の表示領域の少なくとも一部に重なる位置まで移動可能な他の表示領域と、を備え、前記演出制御手段は、前記演出図柄によって形成される複数とおりの組合せのうち予め定められた組合せである特定出目を形成させることによって前記特典の付与を示唆する特典示唆演出を、前記図柄変動ゲームにおける報知より前に実行可能であり、さらに、前記特典示唆演出を実行する場合の少なくとも一部において、前記他の表示領域を移動させて前記一の表示領域に重ね、前記他の表示領域に表示する前記演出図柄によって前記特定出目の少なくとも一部を形成させる遊技機。
(2)前記演出制御手段は、前記特典示唆演出を実行する場合、前記複数列の少なくとも一部において一の前記演出図柄を仮停止状態で前記一の表示領域に表示させ、前記仮停止状態で表示されている前記一の演出図柄に重なる位置まで、他の前記演出図柄を表示する前記他の表示領域を移動させることによって、前記他の演出図柄が含まれる前記特定出目を形成させる(1)に記載の遊技機。
(3)前記演出制御手段は、前記特典示唆演出を実行する場合、前記一の表示領域で前記一の演出図柄を前記仮停止状態で表示させるより前において前記一の演出図柄を変動させる方向と、前記他の演出図柄を表示する前記他の表示領域を移動させる方向と、を遊技者から視て交差させる(2)に記載の遊技機。
(4)前記演出制御手段は、前記特典示唆演出を実行する場合であって前記複数列のうち一の列において前記一の演出図柄が前記仮停止状態で表示されているとき、他の列において前記演出図柄を前記仮停止状態で表示させるタイミングの以後に、前記一の演出図柄に前記他の表示領域を重ねる(2)または(3)に記載の遊技機。
(5)前記他の表示領域の大きさが、単一の前記演出図柄の大きさと略同一である(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(a)演出制御手段は、特典示唆演出を実行する場合、一の表示領域に表示されている演出図柄と、他の表示領域に表示されている演出図柄と、を組み合わせて特定出目を形成させる(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機。
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34、36 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 照明装置
37 ボタン
39 球抜き機構
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
58 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 作動ゲート
65 特別電動役物
67(67a、67b) 普通入賞口
69 アウト口
70 払出機構部
80 演出表示器
81 メイン表示部
82 上サブ表示部
83 左サブ表示部
84 右サブ表示部
87(87a、87b) スライド機構
90 図柄表示器
91 特別図柄表示部
93 普通図柄表示部
100 主制御部
110 情報伝送部
115 特図保留制御部
116 普図保留制御部
118 事前判定部
130 特図抽選制御部
131 当否抽選部
132 特図選択部
140 遊技状態制御部
141 確変制御部
143 変短制御部
145 大当り制御部
150 図柄表示制御部
151 特別図柄表示制御部
153 普通図柄表示制御部
160 変動パターン処理部
170 普図抽選制御部
171 開放抽選部
172 普図選択部
180 普通電役制御部
190 特別電役制御部
210 演出制御部
230 払出制御部
AC1、AC2 アクチュエータ
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (2)
- 停止表示された図柄によって当選したか否かを報知する図柄変動ゲームを実行する図柄表示制御手段と、
前記図柄変動ゲームにおける当選を契機として、遊技者に対して特典を付与する特典付与部と、
三つの列を含む複数列に表示される演出図柄を、前記図柄変動ゲームに連動して変動させる演出制御手段と、
前記複数列の前記演出図柄を変動表示または停止表示し、前記演出図柄が停止表示可能な位置として予め定められている停止位置を列ごとに複数有している一の表示領域と、
前記一の表示領域の少なくとも一部に重なる位置まで移動可能な他の表示領域と、を備え、
前記演出制御手段は、前記演出図柄によって形成される複数とおりの組合せのうち予め定められた組合せである特定出目を形成させることによって前記特典の付与を示唆する特典示唆演出を、前記図柄変動ゲームにおける報知より前に実行可能であり、さらに、
前記演出制御手段が前記特典示唆演出を実行する場合の少なくとも一部において、
前記複数列のうち最初に仮停止する第一列において、前記演出図柄が前記第一列における前記停止位置の一つである特定位置に仮停止し、
前記複数列のうち二番目に仮停止する第二列において、前記演出図柄が複数の前記停止位置のうちいずれかに仮停止し、
前記第一列及び前記第二列に前記演出図柄が仮停止してから最後に仮停止する第三列に前記演出図柄が仮停止するまでの期間内に、前記他の表示領域を移動させることによって、前記第一列の前記特定位置において仮停止している一の演出図柄に対して前記他の表示領域を重ねて、前記第二列に仮停止しており且つ前記一の演出図柄とは異なる他の演出図柄及び前記他の表示領域に表示する前記演出図柄の組み合わせによって前記特定出目の少なくとも一部を形成させ、
前記第一列において前記演出図柄が仮停止した前記停止位置が前記特定位置ではない場合、前記演出制御手段は、当該停止位置に前記他の表示領域を重ねて前記特定出目を形成する前記特典示唆演出を実行しない遊技機。 - 前記他の表示領域は、前記一の表示領域を構成する表示装置とは別に設けられた複数の可動式の表示装置のいずれかによって構成されるものであり、
原位置から前記一の表示領域に重なる位置までにおける前記可動式の表示装置の移動をガイドするスライド機構を備え、
前記他の表示領域が重なる前記一の演出図柄が仮停止する前記特定位置が、前記他の演出図柄が仮停止する前記停止位置と比べて、当該他の表示領域を構成する前記可動式の表示装置の原位置に近接しており、
前記演出制御手段は、前記特定位置に重なる前記他の表示領域を構成する一の前記可動式の表示装置と、他の前記可動式の表示装置と、を組み合わせて移動させることによって前記特定出目を形成させ得る請求項1に記載の遊技機。
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